JP2004337788A - 粉砕処理装置 - Google Patents

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Takemasu Okada
武倍 岡田
Yoshimitsu Takara
佳充 高良
Masanobu Nakada
正信 仲田
Masaki Hayakawa
正記 早川
Minoru Sugino
実 杉野
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Toto Ltd
Aichi Electric Co Ltd
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Toto Ltd
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】投入部に装着される安全蓋が、粉砕部に逆流する排水等によって上方に押上げられて投入部から抜脱したり、粉砕部において発生する振動等によって回動したりするのを防ぐ。
【解決手段】厨芥の入り口である投入部と、前記投入部の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部と、外部の排水管と連通する排出部とを備える本体と、前記投入部に開閉自在に装着される前記粉砕部の起動手段を備えた安全蓋とからなる粉砕処理装置において、前記投入部の内周上部に突設した係止突起と、前記安全蓋に設けられ前記係止突起を係合可能な係合溝と、前記係合溝に形成された係止段部とを備えて構成した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭の台所や業務用の調理場等において発生する厨芥を粉砕処理する粉砕処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、一般家庭の台所等において発生する厨芥を、流し台等の水周設備に設置した粉砕処理装置の投入部から、前記投入部の下部に配設した粉砕部に投入して粉砕処理するような場合、前記厨芥を粉砕部に投入した後、投入部が開放されている状態で前記粉砕部を起動すると、粉砕部内の水分や固形分等が周囲に飛散し、水周設備等の周辺を汚損するおそれがあった。また、使用者が手を粉砕部内に挿入した状態で誤って前記粉砕部を起動すると、思わぬ怪我をするおそれがあった。
【0003】
このため、最近では、投入部に装着される蓋に磁石を備えるとともに、前記蓋が装着される投入部側にはリード式のスイッチを配設し、粉砕部に厨芥を投入した後、前記蓋を投入部の係合開始位置に装着し、かつ、起動位置まで回動させることにより、前記蓋に備えた磁石と前記投入部側に配設したリード式のスイッチとを近接させて、前記リード式のスイッチがONしたときにのみ、前記粉砕部を起動させるようにした粉砕処理装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−80098号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前記粉砕処理装置では、蓋に備えた磁石と投入部側に配設したリード式のスイッチとが近接する位置において、前記蓋をその自重によって投入部に沈み込ませることにより、蓋または投入部の何れか一方に設けた凹部と、他方に設けた凸部とを係合させて、前記蓋が振動によって回動しないようにしているので、前記蓋を強制的に持上げない限り凹部と凸部との係合が解除されることはないものの、例えば、粉砕処理中に弾き飛ばされた厨芥等が蓋と衝突したり、粉砕処理した厨芥が排出される排水管側から粉砕部内に排水等が逆流したような場合には、前記蓋が上方に押上げられて、凹部と凸部との係合状態が解除されてしまうおそれがあった。しかも、凹部と凸部との係合状態が解除されることにより、厨芥の粉砕処理中に発生する振動によって蓋が回動し、前記蓋に備えた磁石と投入部側に配設したリード式のスイッチとの近接状態が解除されて、前記リード式のスイッチがOFF状態となり、粉砕部が停止してしまうおそれもあった。
【0006】
また、投入部に装着される蓋の上面には、前記投入部に対する係合開始位置及び起動位置を示すマークが設けられているが、前記マークは蓋と一体的に膨出形成されているので、蓋の上面に凹凸が生じて水垢等の汚れが付着し易くなるとともに、前記マークを見易くするために、蓋の色とは別の色にて形成することは非常に面倒であった。
【0007】
本発明は、前記種々の問題点に鑑み、投入部に装着される安全蓋が、粉砕部に逆流する排水等によって上方に押上げられて投入部から抜脱したり、粉砕部において発生する振動等によって回動したりすることのない粉砕処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、厨芥の入り口である投入部と、前記投入部の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部と、外部の排水管と連通する排出部とを備える本体と、前記投入部に開閉自在に装着される前記粉砕部の起動手段を備えた安全蓋とからなる粉砕処理装置において、前記投入部の内周上部に突設した係止突起と、前記安全蓋に設けられ前記係止突起を係合可能な係合溝と、前記係合溝に形成された係止段部とを備えて粉砕処理装置を構成したので、前記係止突起は、係止段部によって係合溝との係合が解除されるのを防ぐことが可能となり、この結果、前記投入部に装着された安全蓋が、粉砕処理中に弾き飛ばされて安全蓋と衝突する厨芥や、排水管側から粉砕部に逆流する排水等によって上動(抜脱)したり、粉砕部において発生する振動等によって回動したりするのを確実に阻止することができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の粉砕処理装置において、前記係合溝は前記安全蓋の外周方向に設けられ、前記係合溝の終端部付近にリブ形状の前記係止段部を備え、更に、前記投入部側には、前記係合溝の終端部に前記係止突起が係合したときに、前記安全蓋に配設した起動部材と対向・近接することにより前記粉砕部を起動させる起動スイッチを配設したので、投入部の内周に突設した係止突起は、係止段部を乗り越えて係合溝の終端部に係合することにより、前記係合溝との係合が解除されるのを防ぐことが可能となり、この結果、前記安全蓋を上方に押上げようとする力や、周方向に回動させようとする力が作用した場合でも、安全蓋は投入部に対して上動(抜脱)したり回動したりすることなく、確実に取付けることができる。また、前記係止突起が係合溝の終端部に係合されたときにのみ、起動部材と起動スイッチとが対向・近接して粉砕部が起動するので、安全蓋が投入部に装着されていない状態で粉砕部が起動するのを確実に防ぐことが可能となり、この結果、粉砕処理装置における安全性を向上させることができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、厨芥の入り口である投入部と、前記投入部の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部と、外部の排水管と連通する排出部とを備える本体と、前記投入部に開閉自在に装着される安全蓋とからなる粉砕処理装置において、前記投入部の内周及び/または、前記安全蓋の外周とにより形成される水逃し部を備えて粉砕処理装置を構成したので、例えば、排水管側から粉砕部に排水等が逆流したような場合には、前記排水等は水逃し部を通過させて流し台等の水周設備側に溢出させることが可能となり、この結果、前記排水等により安全蓋が上方に押上げられて投入部から抜脱するのを確実に防ぐことができる。また、安全蓋を投入部に装着した状態で食器等を洗浄する場合、前記洗浄によって生じる台所排水は、水逃し部を通過させて粉砕部側に良好に排水することが可能となり、この結果、前記台所排水が水周設備に滞留してオーバーフローするのを確実に防ぐこともできる。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の粉砕処理装置において、前記水逃し部が、前記安全蓋の前記投入部上面と対向する部位に突設した複数の通水リブと、前記安全蓋の投入部内周面と対向する部位に形成した通水溝あるいは通水孔とからなるので、前記通水リブによって安全蓋と投入部上面との間に形成される空間、及び通水溝あるいは通水孔によって安全蓋と投入部内周との間に形成される空間等を利用して、水周設備側から粉砕部側へ、あるいは、粉砕部側から水周設備側へ円滑・良好に水を通過させることが可能となり、この結果、粉砕部側から水周設備側へ通過(逆流)する水によって安全蓋が押上げられ、投入部から抜脱するのを確実に防ぐことができる。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4記載の粉砕処理装置において、前記安全蓋の上面に、別体にて形成した平坦な表示部を備えたので、安全蓋の上面には凹凸が生じないため、前記表示部付近に水垢等の汚れが付着するのを良好に阻止することができる。また、安全蓋の操作方向等を前記安全蓋の色とは別の色で記載(表示)する場合や、前記安全蓋の操作方向等の表示内容を現場対応等により変更する場合は、前記表示部を交換するだけでよいため、対応を簡略化することが可能となり、大変利便である。その上、安全蓋の操作方向等を、前記安全蓋の色とは別の色で記載(表示)することにより、安全蓋を円滑・良好に操作することが可能となる。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5記載の粉砕処理装置において、前記安全蓋の上面中央部には、該安全蓋を操作するための中央盛上げ部を備える操作つまみを設けたので、前記操作つまみは、中央盛上げ部によって手指が接触する部分の表面積が増大して持ちやすい形状となり、この結果、通常の操作時(安全蓋の投入部に対する着脱時)における操作性だけでなく、緊急時(例えば、万一安全蓋が投入部から抜脱しそうな場合等)における操作性も向上させることができる。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6記載の粉砕処理装置において、前記安全蓋は、前記投入部の周縁に係載される蓋上部体と、前記蓋上部体の下部に位置する別体の蓋下部体とからなり、前記蓋上部体または前記蓋下部体の何れか一方に形成した係止部材と、他方に配置した前記係止部材と対応した受け部材とからなる結合部を備えたので、前記蓋上部体及び蓋下部体は、ねじ等の締付部材を使用することなく、簡易に固定することが可能となり、この結果、安全蓋の部品点数を良好に低減することができるとともに、安全蓋の組立(蓋上部体と蓋下部体との固定)作業を迅速・容易に行うことができる。しかも、ねじ等の金具類が粉砕部に落下する恐れもなくなるので、前記粉砕部の故障を良好に低減して、粉砕処理装置の安全性を高めることが可能となる。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の粉砕処理装置において、凸部が裏面に備えられる前記蓋上部体と、前記凸部と合致して前記蓋上部体に対する位置決めを行うための嵌合溝を備える前記蓋下部体とからなる安全蓋を備えたので、前記凸部と嵌合溝とを合致させた状態で蓋上部体と蓋下部体とを組立てる(固定する)ことにより、前記蓋下部体が蓋上部体に対して誤った位置で固定されるのを確実に防ぐことができる。
【0016】
請求項9記載の発明は、厨芥の入り口である投入部と、前記投入部の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部と、外部の排水管と連通する排出部とを備える本体と、前記投入部に開閉自在に装着される安全蓋とからなる粉砕処理装置において、前記安全蓋は、前記投入部の周縁に係載される蓋上部体と、前記蓋上部体の下部に位置する別体の蓋下部体とからなり、前記蓋上部体または前記蓋下部体の何れか一方に形成した係止部材と、他方に配置した前記係止部材と対応した受け部材とからなる結合部を備えて粉砕処理装置を構成したので、前記蓋上部体及び蓋下部体は、ねじ等の締付部材を使用することなく、簡易に固定することが可能となり、この結果、安全蓋の部品点数を良好に低減することができるとともに、安全蓋の組立(蓋上部体と蓋下部体との固定)作業を迅速・容易に行うことができる。しかも、ねじ等の金具類が粉砕部に落下する恐れもなくなるので、前記粉砕部の故障を良好に低減して、粉砕処理装置の安全性を高めることが可能となる。
【0017】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の粉砕処理装置において、凸部が裏面に備えられる前記蓋上部体と、前記凸部と合致して前記蓋上部体に対する位置決めを行うための嵌合溝を備える前記蓋下部体とからなる安全蓋を備えたので、前記凸部と嵌合溝とを合致させた状態で蓋上部体と蓋下部体とを組立てる(固定する)ことにより、前記蓋下部体が蓋上部体に対して誤った位置で固定されるのを確実に防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1ないし図12を参照しながら説明する。はじめに、図1を参照しながら、本発明の粉砕処理装置について説明する。ここで、図1は本発明の粉砕処理装置を示す縦断面図である。図1において、Aは本発明の粉砕処理装置であり、前記粉砕処理装置Aは大別すると、厨芥の入り口である投入部2と、前記投入部2の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部8と、前記粉砕部8において粉砕処理された厨芥が排出される排出部18とを備える本体Bと、前記投入部2に開閉自在に装着される安全蓋21とによって概略構成されている。
【0019】
次に、図1を参照しながら、前記粉砕処理装置Aの各構成部について説明する。まず、前記本体Bの投入部2は、図1で示すように、流し台等の水周設備3に締付部材4を用いて固定される取付環体5と、前記取付環体5に嵌着される環状プレート6とによって構成されている。なお、前記投入部2(環状プレート6)の内周2c上部には、図2で示すように、係止突起7が2ヶ所に突設されている。また、前記投入部2の周縁には、安全蓋21の装着位置を示す位置合せ(▽)マーク2a(図8参照)が設けられている。
【0020】
つづいて、前記本体Bの粉砕部8は、図1で示すように、投入部2を構成する環状プレート6の下方端に係止手段9を介して連結される連通管10と、前記連通管10の下方に弾性体からなる連結手段11を介して連結される粉砕室12と、前記粉砕室12内に収容され駆動手段(電動機)13の起動により一定速度で回転する回転円板14と、前記回転円板14の外周縁上面に回転自在に取付けられるハンマー15と、前記粉砕室12の下部側壁に配設される筒状の固定刃16と、図示しない水道管と接続され前記粉砕室12に給水を行うための給水管17とによって構成されている。
【0021】
更に、前記本体Bの排出部18は、図1で示すように、粉砕室12の下方に固定・配置される排出室19と、前記排出室19に配管接続される排出管20とによって構成されており、前記排出管20は、図示しないトラップ配管等を介して図示しない排水管に連結されている。
【0022】
次に、図2ないし図10を参照しながら、安全蓋21の構成について説明する。はじめに、図2ないし図4を参照しながら、前記安全蓋21に設けられる係合溝22と、前記係合溝22に形成される係止段部23について説明する。ここで、図2は安全蓋21と投入部2とを分解して示す斜視図、図3は係止段部23の他の実施例を示す拡大正面図、図4は係止段部23の更に他の実施例を示す拡大正面図である。図2で示すように、前記安全蓋21の外周には、投入部2の内周2c上部に突設した係止突起7を係合可能な係合溝22が周方向に沿って形成されているとともに、前記係合溝22の終端部22a付近には、所定高さ寸法(例えば、高さ約0.5mm)でリブ形状の係止段部23が形成されている。そして、本発明においては、例えば、前記安全蓋21を回動操作して、前記投入部2の内周2c上部に突設した係止突起7を、係止段部23を乗り越えて係合溝22の終端部22aに係合させることにより、安全蓋21は投入部2に対して抜脱及び回動不能に取付けることができる。
【0023】
なお、図2において、前記係合溝22及び係止段部23は1ヶ所のみに図示されているが、投入部2の内周2c上部の2ヶ所に突設した係止突起7と対応するように、図2で示す位置から、例えば、180°の角度間隔を設けた位置にも同様に形成されている。また、前記係合溝22は、安全蓋21の周方向に沿って形成する代わりに、係止突起7が係合可能な幅寸法で垂直方向(高さ方向)に沿って形成するようにしてもよい。この場合、係止段部23は前記同様、係合溝22の終端部22a付近(垂直方向の上方側)に形成するようにすればよい。
【0024】
更に、前記係止段部23の高さ寸法は、例えば、人手により安全蓋21を回動操作する場合には、係止突起7が容易に係止段部23を乗り越えることができ、かつ、振動等により安全蓋21が回動しようとする場合には、係止突起7が容易に係止段部23を乗り越えることができないような寸法に設定すればよい。また、前記係止段部23は、図3で示すように、係合溝22の上,下方向から互いに相対する方向に向けて形成することによって、係合溝22の終端部22a付近を絞込む形状としたり、図4で示すように、係合溝22の下方向から上方向に向けて形成することによって、係合溝22の終端部22a付近を段付き形状としたりするようにしてもよい。
【0025】
次に、図5ないし図7を参照しながら、安全蓋21と投入部2との間に形成される水逃し部26について説明する。ここで、図5は安全蓋21を投入部2に装着した状態を示す縦断面図、図6は安全蓋21を裏返した状態を示す斜視図、図7は水逃し部26の他の実施例を示す縦断面図である。図5,6で示すように、安全蓋21の投入部2の上面2bと対向する部位には、複数の通水リブ24が突設されているとともに、前記安全蓋21の投入部2の内周2cと対向する部位には、前記通水リブ24,24間において複数の通水溝25が形成されており、前記通水リブ24と通水溝25とによって水逃し部26を構成している。そして、本発明においては、前記水逃し部26を利用することにより、図5に矢印で示すように、粉砕部8側から水周設備3側へ、あるいは、水周設備3側から粉砕部8側へ水を通過させることが可能となっている。
【0026】
なお、前記水逃し部26は、例えば、図7で示すように、安全蓋21の投入部2の上面2bと対向する部位に突設した複数の通水リブ24と、投入部6の内周面2cと対向する部位に、例えば、前記通水リブ24,24間において穿孔した複数の通水孔27(図7においては1ヶ所のみ図示)とによって構成し、前記水逃し部26を利用して、図7に矢印で示すように、水周設備3側から粉砕部8側へ、あるいは、粉砕部8側から水周設備3側へ水を通過させることができるようにしてもよい。
【0027】
また、複数の通水リブ24と通水溝25(あるいは通水孔27)とによって水逃し部26を構成する代わりに、例えば、前記通水リブ24と通水溝25(あるいは通水孔27)とを安全蓋21の1ヶ所のみに設けて、水逃し部26を構成するようにしてもよい。
【0028】
次に、図8,9を参照しながら、安全蓋21の上面に備えた表示部28について説明する。ここで、図8は安全蓋21を投入部2に装着した状態を示す平面図、図9は表示部28を示す斜視図である。図8で示すように、安全蓋21の上面には、前記安全蓋21とは別体にて形成された平坦な表示部28が具備されている。前記表示部28は、例えば図9に示すようなフィルム等の薄葉なシート状部材29の表面側に、図8で示す安全蓋21の操作方向(回動方向)を示す矢印30aや、投入部2への装着位置を示す位置合せ(△)マーク30b等を印刷等することによって形成されており、接着剤や粘着テープ等を用いて前記安全蓋21の上面に貼付される。なお、前記矢印30aや、投入部2への装着位置を示す位置合せマーク30b等は、経年の間に印刷が消えないようにシート状部材29の裏面側に、表面側から透過可能な状態で印刷するようにしてもよい。
【0029】
前記のように、本発明においては、表示部28は図9に示す例えばフィルム等の薄葉なシート状部材29の表面側に、図8に示す矢印30aや位置合せマーク30b等を印刷することにより形成されているので、安全蓋21の上面に凹凸が生じるのを防ぐことが可能となり、この結果、表示部28付近に水垢等の汚れが付着するのを良好に防ぐことができる。また、前記表示部28の矢印30aや位置合せマーク30b等を、前記安全蓋21の色とは別の色で記載(表示)する場合や、前記矢印30a,位置合せマーク30b等の表示内容を現場対応等により変更する場合は、前記表示部28を交換するだけでよいため、対応を簡略化することが可能となり、大変利便である。その上、前記矢印30aや位置合せマーク30b等を、前記安全蓋21の色とは別の色で記載(表示)することにより、安全蓋21の操作方向や投入部2への装着位置等を明確に把握して、円滑・良好に操作することが可能となる。
【0030】
次に、図5,8を参照しながら、安全蓋21の上面中央部に設けた操作つまみ31について説明する。図8で示すように、安全蓋21の上面中央部には、例えば、前記安全蓋2を回動操作するための操作つまみ31が形成されており、前記操作つまみ31は、その長さ方向(図8(a)の左右方向)の中央に、図5で示す如く安全蓋21の上面平坦部21aから所定高さ寸法(例えば、高さ約2.5mm)突出する中央盛上げ部32を備えている。本発明においては、前記中央盛上げ部32の存在により、操作つまみ31の手指が接触する部分の表面積を増大させることが可能となり、この結果、緊急時等(例えば、万一安全蓋21が投入部2から抜脱しそうな場合等)における安全蓋21の操作性を向上させることができる。
【0031】
つづいて、図10を参照しながら、安全蓋21に設けた起動部材33と、投入部2側に設けた起動スイッチ34について説明する。ここで、図10は安全蓋21を投入部2に装着した状態を示す斜視図である。図10で示すように、安全蓋21には磁石からなる起動部材33が2ヶ所に配設されており、また、前記安全蓋21が装着される投入部2側には、前記起動部材33が対向・近接することによりON状態となって、粉砕部8に備えた駆動手段13を起動するリードスイッチからなる起動スイッチ34が2ヶ所に配設されている。なお、図10においては、起動部材33及び起動スイッチ34がそれぞれ2ヶ所に配設されているが、1ヶ所のみに配設するようにしてもよい。
【0032】
次に、図1,5,7,8,10を参照しながら、本発明の動作について説明する。はじめに、投入部2から粉砕部8内に厨芥を投入した後、安全蓋21を前記投入部2に取付ける場合は、図8(a)で示すように、安全蓋21の上面に設けた表示部28の位置合せ(△)マーク30bと、投入部2周縁に設けた位置合せ(▽)マーク2aとを対向させた状態で、前記安全蓋21を投入部2に装着する。つづいて、前記安全蓋21を、その操作つまみ31を操作して、例えば、図8(a)で示す状態から図8(b)で示すように、時計方向に所定角度回動させることにより、図10(b)で示すように、投入部2の内周2c上部に突設した係止突起7を、安全蓋21の外周方向に形成した係合溝22の終端部22aに、前記係合溝22の終端部22a付近に形成した係止段部23を乗り越えて係合させる。この結果、前記安全蓋21は、投入部2に対して抜脱及び回動不能に取付けることができる。また、前記のように安全蓋21を投入部2に取付けることにより、図10(b)で示すように、前記安全蓋21に配設した起動部材33と投入部2側に配設した起動スイッチ34とが対向・近接するので、前記起動スイッチ34はON状態となって図1で示す粉砕部8の駆動手段13を起動させる。
【0033】
前記駆動手段13が起動することにより、該駆動手段13に取付けた図1で示す回転円板14は一定速度で回転し、前記回転円板14に回転自在に取付けたハンマー15と、図1で示す粉砕室12側壁に配設した固定刃16とによって、前記粉砕室12内に投入された厨芥を微細に粉砕処理する。一方、粉砕部8の粉砕室12内おいて微細に粉砕処理された厨芥は、図示しない水道管から図1で示す給水管17を介して給水される水道水を利用することにより、図1で示す排出室19→排出管20→図示しないトラップ配管等を経て、図示しない排水管に排出される。
【0034】
なお、このとき、投入部2に装着されている安全蓋21には、図10(b)で示すように、その外周方向に形成した係合溝22の終端部22a付近に、リブ形状の係止段部23が形成されており、投入部2の内周2c上部に突設した係止突起7は、前記係止段部23により係合溝22の終端部22aに、前記係合溝22との係合が解除されないように保持されているので、厨芥の粉砕処理中に粉砕部8において発生する振動が投入部2に伝播されることによって安全蓋21が回動したり、粉砕処理中にハンマー15によって弾き飛ばされた厨芥等が衝突することにより安全蓋21が投入部2から押上げられて抜脱したりするのを、確実に阻止することができる。
【0035】
また、投入部2と安全蓋21との間には、図5,7で示すように水逃し部26が形成されており、例えば、図1で示す排出管20の閉塞等によって粉砕部8に水道水が滞留した場合や、図示しない排水管から図1で示す排出管20等を介して粉砕部8に排水等が逆流したような場合には、前記水道水や排水等を、前記水逃し部26を利用して水周設備3側に良好に溢出させることができるので、前記水道水や排水等によって安全蓋21が上方に押上げられて、投入部2から抜脱するのを確実に防ぐことができる。
【0036】
この結果、厨芥の粉砕処理中に安全蓋21が回動したり、前記安全蓋21が上方に押上げられて投入部2から抜脱したりすること等によって、図10(a)で示すように、前記安全蓋21に配設した起動部材33と、投入部2側に配設した起動スイッチ34との対向・近接状態が解除されて、前記起動スイッチ34がOFF状態となることにより、図1で示す駆動手段13が停止するのを確実に防ぐことができる。
【0037】
次に、厨芥の粉砕処理が終了した後、再度投入部2から厨芥を粉砕部8に投入するために、前記投入部2から安全蓋21を取外す場合は、前記安全蓋21を、操作つまみ31を操作して、例えば、図8(b)で示す状態から図8(a)で示すように、反時計方向に所定角度回動させると、前記安全蓋21の外周方向に形成した係合溝22の終端部22aに係合している係止突起7は、前記係合溝22の終端部22a付近に形成した係止段部23を乗り越えて、図10(a)で示すように、係合溝22との係合が解除されるので、前記安全蓋21は投入部2から取外し可能となる。また、前記のように安全蓋21を投入部2から取外すことにより、図10(a)で示すように、前記安全蓋21に配設した起動部材33と、投入部2側に配設した起動スイッチ34との対向・近接状態が解除されるので、前記起動スイッチ34はOFF状態となって粉砕部8の駆動手段13を停止させる。
【0038】
このように、本発明の粉砕処理装置Aにおいては、図2で示すように、投入部2の内周2c上部に突設した係止突起7と、安全蓋21の外周方向に形成され前記係止突起7が係合可能な係合溝22と、前記係合溝22の終端部22a付近に形成したリブ形状の係止段部23とを備えたので、前記安全蓋21を投入部2に装着した状態で所定方向に回動操作して、図10(b)で示すように、前記係止突起7を係止段部23を乗り越えて係合溝22の終端部22aに係合させることにより、安全蓋21を投入部2に対して抜脱及び回動不能に取付けることが可能となる。この結果、厨芥の粉砕処理中に、前記厨芥が安全蓋21と衝突することにより、前記安全蓋21が投入部2から抜脱したり、排出管20の閉塞等により粉砕部8に滞留する水道水や、図示しない排水管から排出管20等を介して粉砕部8に逆流する排水等によって安全蓋21が上方に押上げられて投入部2から抜脱したり、更には、厨芥の粉砕処理中に粉砕部8において発生する振動が、投入部2に伝播されることによって前記安全蓋21が回動したりするのを確実に阻止することができる。従って、前記安全蓋21が投入部2から抜脱したり、回動したりすることによって、図10(b)で示すように、安全蓋21に配設した起動部材33と、投入部2側に配設した起動スイッチ34との対向・近接状態が解除されて、前記起動スイッチ34がOFF状態となることにより、厨芥の粉砕処理中に図1で示す粉砕部8の駆動手段13が停止するのを確実に防ぐことができる。
【0039】
また、本発明の粉砕処理装置Aにおいては、図5ないし図7で示すように、安全蓋21の投入部2の上面2bと対向する部位に突設した複数の通水リブ24と、前記安全蓋21の投入部2の内周2cと対向する部位に形成した複数の通水溝25(あるいは通水孔27)とからなる水逃し部26を備えているので、図1で示す排出管20の閉塞等により粉砕部8に滞留する水道水や、図示しない排水管から図1で示す排出管20等を介して粉砕部8に逆流する排水等は、図5,7に矢印で示すように、前記水逃し部26を通過させて水周設備3側に溢出させることが可能となり、この結果、前記粉砕部8に滞留する水道水や、粉砕部8に逆流する排水等によって安全蓋21が上方に押上げられて投入部2から抜脱するのを阻止することができる。従って、安全蓋21が投入部2から抜脱することによって、前記安全蓋21に配設した起動部材33と、投入部2側に配設した起動スイッチ34との対向・近接状態が解除され、前記起動スイッチ34がOFF状態となることにより、厨芥の粉砕処理中に粉砕部8の駆動手段13が停止するのを確実に防ぐことが可能となる。しかも、厨芥の粉砕処理時等において、安全蓋21を投入部2に装着したままの状態で、水周設備3において食器等を洗浄するような場合、前記洗浄によって発生する排水等は、水逃し部26を利用して粉砕部8側に排出することができるので、前記排水等が水周設備3に滞留してオーバーフローするのを確実に防ぐことが可能となる。
【0040】
更に、安全蓋21の上面には、図8,9で示すように、前記安全蓋21とは別体にて形成された平坦な表示部28が具備されているので、前記安全蓋21の上面に凹凸が生じないため、表示部28付近に水垢等の汚れが付着するのを良好に防ぐことができる。また、前記表示部28の矢印30aや位置合せマーク30b等を、前記安全蓋21の色とは別の色で記載(表示)する場合や、前記矢印30a,位置合せマーク30b等の表示内容を現場対応等により変更する場合は、前記表示部28を交換するだけでよいため、対応を簡略化することが可能となり、大変利便である。その上、前記矢印30aや位置合せマーク30b等を、前記安全蓋21の色とは別の色で記載(表示)することにより、安全蓋21の操作方向や投入部2への装着位置等を明確に把握して、円滑・良好に操作することが可能となる。
【0041】
また、安全蓋21の上面中央部には、図5,8で示すように、長さ方向の中央に中央盛上げ部32を備えた操作つまみ31が形成されているので、前記操作つまみ31は、中央盛上げ部32の存在により、手指が接触する部分の表面積を増大させて、安全蓋21の操作性を向上させることが可能となり、この結果、安全蓋21の外周方向に形成した係合溝22の終端部22aに、投入部2の内周2c上部に突設した係止突起7を係合したり、前記係合溝22の終端部22aと係止突起7との係合を解除したりする際に、前記係合溝22の終端部22a付近に形成した係止段部23を乗り越えさせる場合においても、前記安全蓋21を円滑・良好に回動操作することができる。また、緊急時等(例えば、万一安全蓋21が投入部2から抜脱しそうな場合等)における安全蓋21の操作性を向上させることもできる。
【0042】
次に、図11,12を参照しながら、安全蓋21の第2実施例について説明する。ここで、図11は蓋上部体35と蓋下部体36からなる第2実施例の安全蓋21を投入部2に装着した状態示す縦断面図、図12は蓋上部体35に凸部40を設けた例を示す斜視図である。図11で示すように、第2実施例の安全蓋21は、投入部2の周縁2dに係載される蓋上部体35と、前記蓋上部体35の下部に位置する別体の蓋下部体36とによって構成するとともに、前記蓋上部体35に形成したフック形状の係止部材37と、前記蓋下部体36に前記係止部材37と対応するように形成した受け部材38とからなる結合部39によって、前記蓋上部体35と蓋下部体36とを一体的に固定するように構成されている。なお、図11において、aは蓋上部体35と蓋下部体36との間に介在させたOリング等からなる封止部材でる。この場合、前記蓋上部体35と蓋下部体36とは、ねじ等の締付部材を使用することなく、簡易に固定することが可能となり、この結果、安全蓋21の部品点数を良好に低減することができるとともに、安全蓋21の組立(蓋上部体35と蓋下部体36との固定)作業を迅速・容易に行うことができる。しかも、ねじ等の金具類が粉砕部8に落下する恐れもなくなるので、前記粉砕部8の故障を良好に低減して、粉砕処理装置Aの安全性を高めることが可能となる。
【0043】
また、図12(a)で示すように、前記蓋上部体35の裏面には、凸部40を形成するとともに、蓋下部体36には、前記凸部40と合致する嵌合溝41を凹設するようにしてもよい。この場合、前記凸部40と嵌合溝41とを合致させた状態で蓋上部体35と蓋下部体36とを組立てる(固定する)ことにより、前記蓋下部体36が蓋上部体35に対して誤った位置で固定されるのを確実に防ぐことが可能となる。この結果、図12(a)で示すように、係止部材37と受け部材38とを確実に係合させて蓋上部体35と蓋下部体36とを固定することができるとともに、図8(a)で示すように、安全蓋21の上面に設けた表示部28の位置合せ(△)マーク30bと投入部2周縁に設けた位置合せ(▽)マーク2aとを対向させた状態で、安全蓋21を投入部22に装着したにも係わらず、安全蓋21の外周方向に形成した係合溝22に、投入部2の内周2c上部に突設した係止突起7を嵌合できなかったり、安全蓋21を投入部2に装着した段階で、安全蓋21に配設した起動部材33と投入部2側に配設した起動スイッチ34とが対向・近接して、前記起動スイッチ34がON状態となり、駆動手段13が起動してしまう等といった問題を確実に防ぐことができる。
【0044】
更に、前記凸部40は、図12(b)で示すように、蓋上部体35の裏面に複数形成するようにしてもよく、この場合、何れか1個の凸部40の大きさ(幅寸法,高さ寸法等)を、他の凸部40の大きさと異ならせて形成するようにするとよい。このようにすれば、凸部40を複数形成するようにした場合でも、前記凸部40と嵌合溝41とが誤った位置で嵌合するのを防ぐことができる。また、前記凸部40を通水リブとして利用するようにしてもよい。
【0045】
なお、本発明の第1実施例においては、安全蓋21の外周方向に係合溝22を形成するとともに、投入部2の内周2c上部に係止突起7を突設するようにした例について説明したが、これに限定することなく、投入部2の内周方向に係合溝を形成するとともに、安全蓋21の外周に係止突起を突設するようにしても、同様の効果を得ることができる。
【0046】
また、本発明の第1実施例においては、投入部2の内周2c上部の2ヶ所に突設した係止突起7と対応するように、係合溝22及び係止段部23を、安全蓋21の外周方向の2ヶ所に、例えば、180°の角度間隔を設けた状態で形成しているが、これに限定することなく、前記係合溝22及び係止段部23を、180°以下の角度間隔(例えば140°)を設けた状態で、安全蓋21の外周方向の2ヶ所に形成するようにしてもよい。この場合、前記安全蓋21は、投入部2に対し常に一定の位置においてのみしか、係合溝22に係止突起7を係合させた状態で装着することができないため、前記安全蓋21が誤った状態で投入部2に装着されることにより、粉砕処理装置Aが誤動作等するのを確実に防ぐことができる。
【0047】
更に、本発明の第1実施例においては、厨芥の粉砕処理を行うに際し、図示しない水道管に接続した図1で示す給水管17から粉砕部8の粉砕室12内に給水を行うようにしているが、これに限定することなく、例えば、図5,7で示す水逃し部26を利用して粉砕部8の粉砕室12側に給水を行うようにしてもよい。この場合、安全蓋21に形成される通水リブ24及び通水溝25(あるいは通水孔27)の形状を、厨芥の粉砕処理時に必要な給水量に見合った大きさに設定するようにすればよい。
【0048】
また、本発明の第2実施例においては、安全蓋21を構成する蓋上部体35にフック形状の係止部材37を形成するとともに、安全蓋21を構成する蓋下部体36には前記係止部材37と対応するように受け部材38を形成し、前記係止部材37と受け部材38とによって結合部39を構成するようにした例について説明したが、これに限定することなく、前記蓋上部体35に受け部材を形成するとともに、蓋下部体36に係止部材を形成するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、厨芥の入り口である投入部と、前記投入部の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部と、外部の排水管と連通する排出部とを備える本体と、前記投入部に開閉自在に装着される前記粉砕部の起動手段を備えた安全蓋とからなる粉砕処理装置において、前記投入部の内周上部に突設した係止突起と、前記安全蓋に設けられ前記係止突起を係合可能な係合溝と、前記係合溝に形成された係止段部とを備えて粉砕処理装置を構成したので、前記係止突起は、係止段部によって係合溝との係合が解除されるのを防ぐことが可能となり、この結果、前記投入部に装着された安全蓋が、粉砕処理中に弾き飛ばされて安全蓋と衝突する厨芥や、排水管側から粉砕部に逆流する排水等によって上動(抜脱)したり、粉砕部において発生する振動等によって回動したりするのを確実に阻止することができる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、係合溝は安全蓋の外周方向に設けられ、前記係合溝の終端部付近にリブ形状の前記係止段部を備え、更に、前記投入部側には、前記係合溝の終端部に前記係止突起が係合したときに、前記安全蓋に配設した起動部材と対向・近接することにより前記粉砕部を起動させる起動スイッチを配設したので、投入部の内周に突設した係止突起は、係止段部を乗り越えて係合溝の終端部に係合することにより、前記係合溝との係合が解除されるのを防ぐことが可能となり、この結果、前記安全蓋を上方に押上げようとする力や、周方向に回動させようとする力が作用した場合でも、安全蓋は投入部に対して上動(抜脱)したり回動したりすることなく、確実に取付けることができる。また、前記係止突起が係合溝の終端部に係合されたときにのみ、起動部材と起動スイッチとが対向・近接して粉砕部が起動するので、安全蓋が投入部に装着されていない状態で粉砕部が起動するのを確実に防ぐことが可能となり、この結果、粉砕処理装置における安全性を向上させることができる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、厨芥の入り口である投入部と、前記投入部の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部と、外部の排水管と連通する排出部とを備える本体と、前記投入部に開閉自在に装着される前記粉砕部の起動手段を備えた安全蓋とからなる粉砕処理装置において、前記投入部の内周及び/または、前記安全蓋の外周とにより形成される水逃し部を備えて粉砕処理装置を構成したので、例えば、排水管側から粉砕部に排水等が逆流したような場合には、前記排水等は水逃し部を通過させて水周設備側に溢出させることが可能となり、この結果、前記排水等により安全蓋が上方に押上げられて投入部から抜脱するのを確実に防ぐことができる。また、安全蓋を投入部に装着した状態で食器等を洗浄する場合、前記洗浄によって生じる台所排水は、水逃し部を通過させて粉砕部側に良好に排水することが可能となり、この結果、前記台所排水が水周設備に滞留してオーバーフローするのを確実に防ぐこともできる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、前記水逃し部が、前記安全蓋の前記投入部上面と対向する部位に突設した複数の通水リブと、前記安全蓋の投入部内周面と対向する部位に形成した通水溝あるいは通水孔とからなるので、前記通水リブによって安全蓋と投入部上面との間に形成される空間、及び通水溝あるいは通水孔によって安全蓋と投入部内周との間に形成される空間等を利用して、水周設備側から粉砕部側へ、あるいは、粉砕部側から水周設備側へ円滑・良好に水を通過させることが可能となり、この結果、粉砕部側から水周設備側へ通過(逆流)する水によって安全蓋が押上げられ、投入部から抜脱するのを確実に防ぐことができる。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、安全蓋の上面に、別体にて形成した平坦な表示部を備えたので、安全蓋の上面には凹凸が生じないため、前記表示部付近に水垢等の汚れが付着するのを良好に阻止することができる。また、安全蓋の操作方向等を、前記安全蓋の色とは別の色で記載(表示)する場合や、前記安全蓋の操作方向等の表示内容を現場対応等により変更する場合は、前記表示部を交換するだけでよいため、対応を簡略化することが可能となり、大変利便である。その上、安全蓋の操作方向等を、前記安全蓋の色とは別の色で記載(表示)することにより、安全蓋を円滑・良好に操作することが可能となる。
【0054】
請求項6記載の発明によれば、安全蓋の上面中央部には、該安全蓋を操作するための中央盛上げ部を備える操作つまみを設けたので、前記操作つまみは、中央盛上げ部によって手指が接触する部分の表面積が増大して持ちやすい形状となり、この結果、通常の操作時(安全蓋の投入部に対する着脱時)における操作性だけでなく、緊急時(例えば、万一安全蓋が投入部から抜脱しそうな場合等)における操作性も向上させることができる。
【0055】
請求項7記載の発明によれば、安全蓋は、投入部の周縁に係載される蓋上部体と、前記蓋上部体の下部に位置する別体の蓋下部体とからなり、前記蓋上部体または前記蓋下部体の何れか一方に形成した係止部材と、他方に配置した前記係止部材と対応した受け部材とからなる結合部を備えたので、前記蓋上部体及び蓋下部体は、ねじ等の締付部材を使用することなく、簡易に固定することが可能となり、この結果、安全蓋の部品点数を良好に低減することができるとともに、安全蓋の組立(蓋上部体と蓋下部体との固定)作業を迅速・容易に行うことができる。しかも、ねじ等の金具類が粉砕部に落下する恐れもなくなるので、前記粉砕部の故障を良好に低減して、粉砕処理装置の安全性を高めることが可能となる。
【0056】
請求項8記載の発明によれば、凸部が裏面に備えられる前記蓋上部体と、前記凸部と合致して前記蓋上部体に対する位置決めを行うための嵌合溝を備える前記蓋下部体とからなる安全蓋を備えたので、前記凸部と嵌合溝とを合致させた状態で蓋上部体と蓋下部体とを組立てる(固定する)ことにより、前記蓋下部体が蓋上部体に対して誤った位置で固定されるのを確実に防ぐことができる。
【0057】
請求項9記載の発明によれば、厨芥の入り口である投入部と、前記投入部の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部と、外部の排水管と連通する排出部とを備える本体と、前記投入部に開閉自在に装着される前記粉砕部の起動手段を備えた安全蓋とからなる粉砕処理装置において、前記安全蓋は、前記投入部の周縁に係載される蓋上部体と、前記蓋上部体の下部に位置する別体の蓋下部体とからなり、前記蓋上部体または前記蓋下部体の何れか一方に形成した係止部材と、他方に配置した前記係止部材と対応した受け部材とからなる結合部を備えて粉砕処理装置を構成したので、前記蓋上部体及び蓋下部体は、ねじ等の締付部材を使用することなく、簡易に固定することが可能となり、この結果、安全蓋の部品点数を良好に低減することができるとともに、安全蓋の組立(蓋上部体と蓋下部体との固定)作業を迅速・容易に行うことができる。しかも、ねじ等の金具類が粉砕部に落下する恐れもなくなるので、前記粉砕部の故障を良好に低減して、粉砕処理装置の安全性を高めることが可能となる。
【0058】
請求項10記載の発明によれば、凸部が裏面に備えられる前記蓋上部体と、前記凸部と合致して前記蓋上部体に対する位置決めを行うための嵌合溝を備える前記蓋下部体とからなる安全蓋を備えたので、前記凸部と嵌合溝とを合致させた状態で蓋上部体と蓋下部体とを組立てる(固定する)ことにより、前記蓋下部体が蓋上部体に対して誤った位置で固定されるのを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉砕処理装置を示す縦断面図である。
【図2】安全蓋と投入部とを分解して示す斜視図である。
【図3】係止段部の他の実施例を示す拡大正面図である。
【図4】係止段部の更に他の実施例を示す拡大正面図である。
【図5】安全蓋を投入部に装着した状態を示す縦断面図である。
【図6】安全蓋を裏返した状態を示す斜視図である。
【図7】水逃し部の他の実施例を示す縦断面図である。
【図8】(a)は安全蓋を投入部に装着した状態を示す平面図、(b)は安全蓋を回動させた状態を示す平面図である。
【図9】表示部を示す斜視図である。
【図10】(a)は安全蓋を投入部に装着した状態を示す斜視図、(b)は安全蓋を投入部に対して抜脱及び回動不能に取付けた状態を示す斜視図である。
【図11】本発明における第2実施例の安全蓋を投入部に装着した状態を示す縦断面図である。
【図12】(a)は第2実施例の安全蓋を構成する蓋上部体に凸部を設けた状態を示す斜視図、(b)は第2実施例の安全蓋を構成する蓋上部体に大きさの異なる複数の凸部を設けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 粉砕処理装置
B 本体
2 投入部
2b 上面
2c 内周
2d 周縁
7 係止突起
8 粉砕部
13 駆動手段
18 排出部
21 安全蓋
21a 上面平坦部
22 係合溝
22a 終端部
23 係止段部
24 通水リブ
25 通水溝
26 水逃し部
27 通水孔
28 表示部
31 操作つまみ
32 中央盛上げ部
33 起動部材
34 起動スイッチ
35 蓋上部体
36 蓋下部体
37 係止部材
38 受け部材
39 結合部

Claims (10)

  1. 厨芥の入り口である投入部と、前記投入部の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部と、外部の排水管と連通する排出部とを備える本体と、
    前記投入部に開閉自在に装着される安全蓋とからなる粉砕処理装置において、
    前記投入部の内周上部に突設した係止突起と、
    前記安全蓋に設けられ前記係止突起を係合可能な係合溝と、
    前記係合溝に形成された係止段部と、
    を備えたことを特徴とする粉砕処理装置。
  2. 前記係合溝は前記安全蓋の外周方向に設けられ、前記係合溝の終端部付近にリブ形状の前記係止段部を備え、更に、前記投入部側には、前記係合溝の終端部に前記係止突起が係合したときに、前記安全蓋に配設した起動部材と対向・近接することにより前記粉砕部を起動させる起動スイッチを配設したことを特徴とする請求項1記載の粉砕処理装置。
  3. 厨芥の入り口である投入部と、前記投入部の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部と、外部の排水管と連通する排出部とを備える本体と、
    前記投入部に開閉自在に装着される安全蓋とからなる粉砕処理装置において、
    前記投入部の内周、及び/または、前記安全蓋の外周とにより形成される水逃し部を備えたことを特徴とする粉砕処理装置。
  4. 前記水逃し部は、前記安全蓋の前記投入部上面と対向する部位に突設した通水リブと、前記安全蓋の投入部内周面と対向する部位に形成した通水溝あるいは通水孔とからなることを特徴とする請求項3記載の粉砕処理装置。
  5. 前記安全蓋の上面には、別体にて形成した平坦な表示部を備えたことを特徴とする請求項1ないし4記載の粉砕処理装置。
  6. 前記安全蓋の上面中央部には、該安全蓋を操作するための中央盛上げ部を備える操作つまみを設けたことを特徴とする請求項1ないし5記載の粉砕処理装置。
  7. 前記安全蓋は、前記投入部の周縁に係載される蓋上部体と、前記蓋上部体の下部に位置する別体の蓋下部体とからなり、前記蓋上部体または前記蓋下部体の何れか一方に形成した係止部材と、他方に配置した前記係止部材と対応した受け部材とからなる結合部を備えたことを特徴とする請求項1ないし6記載の粉砕処理装置。
  8. 凸部が裏面に備えられる前記蓋上部体と、前記凸部と合致して前記蓋上部体に対する位置決めを行うための嵌合溝を備える前記蓋下部体とからなる安全蓋を備える請求項7記載の粉砕処理装置。
  9. 厨芥の入り口である投入部と、前記投入部の下方に配設され厨芥を粉砕処理する粉砕部と、外部の排水管と連通する排出部とを備える本体と、
    前記投入部に開閉自在に装着される安全蓋とからなる粉砕処理装置において、
    前記安全蓋は、前記投入部の周縁に係載される蓋上部体と、前記蓋上部体の下部に位置する別体の蓋下部体とからなり、前記蓋上部体または前記蓋下部体の何れか一方に形成した係止部材と、他方に配置した前記係止部材と対応した受け部材とからなる結合部を備えたことを特徴とする粉砕処理装置。
  10. 凸部が裏面に備えられる前記蓋上部体と、前記凸部と合致して前記蓋上部体に対する位置決めを行うための嵌合溝を備える前記蓋下部体とからなる安全蓋を備える請求項9記載の粉砕処理装置。
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