JP2004337535A - パチンコ球受皿 - Google Patents

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Hisayoshi Sato
久芳 佐藤
Seiichi Ishihara
誠一 石原
Wakichi Yamaoka
和吉 山岡
Shuhei Kadoya
周平 門矢
Satoshi Hasegawa
聡 長谷川
Yoshinori Suehiro
義典 末廣
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Abstract

【課題】球詰りを起すことなく迅速にパチンコ球を供給することができるパチンコ球受皿を提供する。
【解決手段】パチンコ球が貯留される球貯留部83と、前記球貯留部83の底壁87に設けられ該球貯留部83のパチンコ球を整流して流下させる整流通路84と、前記整流通路84の最先のパチンコ球を制御する制御装置86とを備え、前記整流通路84は下流側に向うに従い急傾斜となるように始端部の傾斜角度より終端部の傾斜角度を大きく設定した。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ球を貯留するパチンコ球受皿に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ球受皿は、パチンコ球を貯留する皿部の底壁が一方に緩やかに下り傾斜し、パチンコ球を一列に整列して打球供給装置に導くために下流側に向って徐々に絞り込むように側壁を膨出して球崩し部を設け、該球崩し部によりパチンコ球を一列に整列する整流通路を形成している。ところが、流路が狭くなる球崩し部で球圧により球詰りが発生しやすく、その球崩し部を球詰りを起さない形状にするため苦労していた。そこで、その球詰りを検知スイッチにより検知して電磁石により球詰りを解消する球受皿が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、近年では、スロットマシンと同様にコインに代えてパチンコ球を利用して遊技が行えるようにしたスロット遊技機が実用化され、それに対応する球受皿も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−165602号公報
【特許文献2】
特開2002−65953号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記球受皿にあっては、球詰りを検知するセンサ及び電磁石等の別部品が必要であり、回路基板も必要なことから当然コスト高となり組付けにも手間がかかっていた。
【0006】
また、スロット遊技機用の球受皿は、従来のパチンコ機と同じ球受皿にスロット遊技機用の取込み装置を設けただけであり、球崩し部で球詰りを起こす問題がある。さらに、コインとパチンコ球とは単価が異なるため、現状では同じ遊技をするにしてもコイン1個に対してパチンコ球5個を1単位として回収しなければならず、遊技をスムーズに行うためにもパチンコ球を迅速に取込まなければならない。ところが、従来のパチンコ機と同じ球受皿では、パチンコ球が回収速度に追いつかないという問題があり、結局球回収に時間がかかり遊技者に苛立たしさを与えていた。
【0007】
そこで、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、球詰りを起すことなく迅速にパチンコ球を供給することができるパチンコ球受皿を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、パチンコ球が貯留される球貯留部と、前記球貯留部の底壁に設けられ該球貯留部のパチンコ球を整流して流下させる整流通路と、前記整流通路の最先のパチンコ球を制御する制御装置とを備え、前記整流通路は下流側に向うに従い漸次下傾するように始端部の傾斜角度より終端部の傾斜角度を大きく設定したことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記整流通路の始端部を前記球貯留部に位置するパチンコ球よりも該整流通路に位置するパチンコ球の高さが低くなるように溝状に形成し、前記球貯留部のパチンコ球が該整流通路に側方から流入し得るようにしたことを特徴とする。前記球貯留部のパチンコ球と該整流通路のパチンコ球の球心高さ位置とが異なるため、前記球貯留部のパチンコ球が整流通路のパチンコ球の球間に合流しやすくなる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記整流通路を該整流通路の始端部の下方を焦点とする放物線状に形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記球貯留部は上流貯留部と下流貯留部とを段差を介して設け、前記上流貯留部と下流貯留部とのパチンコ球の流下方向を異ならせ、上流貯留部は下流貯留部に向って下傾させ、下流貯留部は前記整流通路に向って下傾させたことを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記整流通路の終端部の上面を閉塞すると共に、該終端部の上方に位置してパチンコ球を球貯留部に流出させる球払出口を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記制御手段は、前記整流通路に臨んでパチンコ球を凹部又は凸部で支持することにより従動回転する制御体と、前記制御体の側方に位置して凹部及び凸部と同ピッチで設けられる突出体と、電気的駆動源の作動によって前記突出体間に進退自在に回動する作動体とを備え、前記突出体を受け止める前記作動体の受止面を該作動体の回動軸をほぼ曲率中心とする円弧面状に形成したことを特徴とする。前記制御体は凸部から凹部にかけて軸心からの距離が漸次減少する巴形状とするのが好ましい。
【0014】
また、前記溝状に形成した整流通路の始端部の通路幅をパチンコ球がジグザグ状にランダムに流下する幅広に形成すると共に、整流通路の終端部を四側を囲う筒状に形成して通路幅をパチンコ球のほぼ1個分とするのが好ましい。
【0015】
また、前記パチンコ球受皿は、少なくともパチンコ球を貯留する皿部材とその前面を覆うカバー部材とから構成され、パチンコ遊技機用の球供給皿とスロット式遊技機用の球供給皿とは皿部材を共有し、カバー部材を交換することでパチンコ遊技機の球供給皿をスロット式遊技機用の球供給皿に変更するのが好ましく、スロット式遊技機用のカバー部材にスロット式遊技機用の始動操作部等の操作部及び表示器等の機能部を設けるのがよい。
【0016】
また、前記パチンコ球受皿をスロット式遊技機に使用した際には、前記制御装置はパチンコ球受皿のパチンコ球を賭け数として回収する球切装置であり、前記パチンコ球受皿をパチンコ遊技機に使用した際には、前記制御装置はパチンコ球受皿のパチンコ球を発射レールに1個ずつ送り込む打球供給装置である。また、パチンコ球受皿をスロット式遊技機に使用した際には、前記整流通路の下流側の急傾斜部に、少なくとも最少賭け数に相当する所定個数(例えば5個)のパチンコ球が滞留し得るように設定するのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、遊技機としてのスロット式遊技機の実施の形態を図面に基づき説明する。図1はスロット式遊技機の正面図,図2はスロット遊技機の裏面図である。図において、1はスロット式遊技機の機枠、2は機枠1の前面に開閉自在に装着される額縁状に形成された前面枠、3は該前面枠2の後側に遊技盤取付枠4を介して着脱自在に装着される遊技盤である。前記額縁状に形成された前面枠2の前面に遊技盤3の上方部を覆うガラス扉枠5とパチンコ球受皿6が開閉及び着脱自在に装着されており、前記パチンコ球受皿6は開閉板としての前板7に設けられている。そして、前記ガラス扉枠5の施錠装置9が解錠されると前記前板7が開閉できるようになっている。また、前記前面枠2の下部前面には前記パチンコ球受皿6から溢出した余剰球を貯留する余剰球受皿11が装着されている。
【0018】
前記遊技盤3には、所定条件により変動する大型の可変表示装置12が設けられ、賭け数(有効ライン)をLED13aの点灯により表示する賭け表示器13が設けられている。該賭け数は、後述する回収球によって任意に設定される。そして、その周辺にはサイドランプ14、コーナーレンズ15等の装飾部材が設けられ、該コーナーレンズ15には表示部16a,16bが設けられている。前記表示部16aには球払出装置26から払出される賞球の払出個数が表示され、他方の表示部16bには残ゲーム数が表示される。また、前記可変表示装置12の上下にリーチ目及び当り図柄等の説明図が描かれている。
【0019】
前記可変表示装置12は、周面に「7」「BAR」等の複数種類の図柄が描かれている3つの回転ドラム17a〜17cと該回転ドラム17a〜17cを駆動及び停止する電気的駆動源としてのステッピングモータ18と、前記各回転ドラム17a〜17cの図柄の所定個数(図上3個)が臨む窓枠部材19とを備えている。なお、前記回転ドラム17a〜17cに替えてベルト式としてもよく、ベルト式とすることで後方への突出量を小さくすることができる。なお、可変表示装置12を各ドラム17a〜17cが回転変動するものとしたが、図柄を液晶表示またはデジタル表示により変動させる可変表示装置としてもよい。
【0020】
また、前記遊技盤3の裏面には、図2に示すように合成樹脂により方形状に形成された機構板21が着脱開閉可能に装着されている。前記機構板21は、合成樹脂によりほぼ方形状に形成されており、ほぼ中央に前記可変表示装置12の後部が臨む窓部22が開設されており、該窓部22の上方にパチンコ球を貯留する球タンク23が取付けられる。また、球タンク23の下方にはパチンコ球を整列して導き出す球誘導樋24が設けられ、その下流端は、屈曲誘導樋25を介して所定数のパチンコ球を払出す球払出装置26が接続されている。
【0021】
該球払出装置26の下方には、払出されたパチンコ球を導出路27を介して前記パチンコ球受皿6に導く球排出樋28が設けられ、球払出口29からパチンコ球受皿6に導かれる。そして、パチンコ球受皿6にパチンコ球が充満したとき、その余剰球を余剰球受皿11に導く余剰球通路30が形成されている。31は球払出装置26から上流のパチンコ球を機外に抜取る球抜き通路である。また、前記窓部22の下方には、遊技機全体の遊技動作を制御するCPU,ROM,RAM,I/Oからなる遊技制御基板32や球払出制御基板33が設置されている。
【0022】
次に、球払出装置26の構成について図9を参照して説明する。球払出装置26は、箱枠状のケース体37に前記屈曲誘導樋25の供給通路25aと連通する球通路38と、該球通路38に臨み最先のパチンコ球を制御支持しパチンコ球の荷重により回転する払出回転体39と、前記払出回転体39の回転を制御する制御手段40とを備え構成している。
【0023】
前記球通路38は、図9に示すように前記屈曲誘導樋25の供給通路25aと連通する流入通路部38aと、パチンコ球が払出回転体39に支持されて移送する移送通路部38bと、前記払出回転体39の支持から外れて払出される排出通路部38cと球抜通路部38dとで構成されている。前記流入通路部38aは、前記払出回転体39に回転力を付与するように、該払出回転体39に沿って緩やかに湾曲させている。
【0024】
45は前記排出通路部38cに払出されたパチンコ球を検出するセンサであり、該センサ45は発光部と受光部とからなる光学式センサで、しかも排出通路部38cの中心線からずれた位置でその光軸が交差するように配置される。そして前記払出回転体39による拘束から解放されたパチンコ球が光軸を遮ることで該パチンコ球を検知し得るように配置される。
【0025】
前記払出回転体39は、図9に示すように外周に凹凸部としての凹凸歯46,47を複数(本実施の形態において5個)設けたスプロケットタイプで、前記球通路38内でパチンコ球を凹歯46で受入れて、該パチンコ球の重量が該払出回転体39に回転トルクを及ぼすように軸支48して、パチンコ球を凹凸歯46,47で支持しパチンコ球を自重で流下させることにより、順方向に従動回転するようにしている。前記凸歯47の頂点から背面にわたり、払出回転体39の回転中心48からの距離が漸次減少する巴形状として、凸歯47で支持されたパチンコ球を凹歯46に素早く受入れるようにしている。このため、高速回転による払出しに対応することができる。
【0026】
前記制御手段40は、図9に示すように前記払出回転体39の軸方向側方に位置して前記凹凸歯46,47と同ピッチで放射状に突出して設けられる制御用突出体としての立壁49と、電気的駆動源としてのソレノイド50の作動によって前記立壁49,49間に進退動して、前記払出回転体39の回転停止制御を行う作動体51とを備えている。前記作動体51には、前記立壁49の後面に接触して前記払出回転体39を定位置に規制位置させる帯状の規制部51aが形成され、前記立壁49と接触して受け止める受止面51bを該作動体51の回動軸41がほぼ中心である円弧面状に形成している。
【0027】
また、前記球払出装置26には球抜き装置52が設けられている。該球抜き装置52は、排出通路部38cと球抜通路部38dとを切替える切替弁53と該切替弁53を作動させる作動部材54とで構成され、該作動部材54には前記ソレノイド50のプランジャ50aを強制的に作動させる操作部55を有している。前記切替弁53は、払出回転体39の下方に位置して排出通路部38cと球抜き通路部38dとを切替えるように回動自在に軸支され、該切替弁53の一端に形成された軸ピン53aを前記作動部材54に形成された長孔54aに遊嵌し、作動部材54をスライドさせることで切替弁53が回動するようにしている。56a,56bは、作動部材54の常態位置と球抜き位置とを規制する位置決め突起である。球抜き操作は、図9鎖線に示すように前記作動部材54を操作して上動させると、前記長孔54a及び軸ピン53aとの連繋により、切替弁53が回動すると共に操作部55が上動し、該操作部55が前記ソレノイド50のプランジャ50aを強制的に上動して、作動体51を作動させて立壁49との係合を解除し、払出回転体39をフリー状態として球荷重により回転させてパチンコ球を排出通路部38cに排出し、切替弁53により切替えられた球抜通路部38dに該パチンコ球を導き球抜きする。このとき、作動部材54は前記位置決め突起56bにより位置決めされ球抜き状態を維持している。このように、作動部材54を操作すると切替弁53を切替えると共にソレノイド50のプランジャ50aを強制的に上動させることができるので、球抜きを手動で行うことができ、球抜き時にわざわざソレノイド50に通電して励磁させる必要がない。
【0028】
なお、球払出装置26は上記実施の形態に限定されるものではなく、球の払出しを制御する制御体をスクリュータイプ等の回転体又は揺動体としてもよく、特にスクリュータイプの回転体は、複数条の螺旋状球支持部を有して高速の払出しをさせるのが好ましく、該球支持部のリード角を大きく(45°〜60°)設定することによりパチンコ球の自重により回転し直接モータにより駆動しなくても払出しが可能となる。また、電気的駆動源として直線式及び回転式ソレノイドを使用して1個単位でパチンコ球を払出し得る球払出装置であってもよいのはいうまでもない。
【0029】
前記前板7は図4に示すように横長の方形状に形成され、球払出口29及び回収口58が開設されると共に、前記球払出装置26から払出されたパチンコ球を前記球払出口29からパチンコ球受皿6に導く接続樋59と通路部60が設けられる。61は軸支側に設けた配線通し用の透孔である。また、後述する整流通路84の一側を構成する板状部7aが、ビスまたは係止片等の任意の簡易取着手段により取外し又は開放自在に設けられ、該板状部7aを開放又は取外すことで整流通路84を露呈させて、該整流通路84を掃除し得るようにして、球詰りの要因ともなる整流通路84の汚れを簡単に掃除することができる。なお、前記板状部7aは嵌め込みまたは開閉式であってもよい。そして、一側にパチンコ球受皿6を前面枠2に開閉および着脱自在に装着する軸支機構62が設けられ、他側にはパチンコ球受皿6を閉止状態にロックする係止機構63が設けられている。前記軸支機構62は、前面枠2側に設けられた軸を挿通する軸受筒62aと該軸受筒62aと同一軸上に設けられた軸支部62bにスプリング62cを介して進退自在に付勢された支持軸62dとで構成される。また、前記係止機構63は、前板7に固着されるL型の支持板65に鉤状片66aおよび操作片66bを有する作動板66がスライド自在に設けられ、スプリング67により作動板66が施錠方向に付勢されており、前面枠2に設けられる係止部(図示せず)に係止するようにしている。そして、前記操作片66bをスプリング67の付勢に抗して押圧することで係止部と鉤状片66aとの係止を解除することができる。なお、前面枠2側に前記係止機構63を設け、前板7の裏面に該係止機構63の係止部を設けるようにしてもよいのはいうまでもない。
【0030】
一方、前記パチンコ球受皿6には、図3に示すように球払出操作部68と、スロット式遊技機として必要な操作部及び表示器等の機能部として所定数のパチンコ球を単位賭数として回収する球回収機構70と、球回収されたことを条件として前記可変表示装置12の図柄表示を変動させる始動操作部71と、前記可変表示装置12の変動図柄を停止させる停止操作部72とが設けられている。前記球回収機構70は、単位賭数(有効ライン)を設定する賭数設定操作部73と、前記賭数設定操作部73で設定された所定数のパチンコ球を排出する制御装置としての球切装置74とで構成される。
【0031】
前記パチンコ球受皿6は、図3乃至図6に示すようにパチンコ球を貯留する皿部材75とその前面を覆うカバー部材76とで構成されている。そして、前記カバー部材76は皿部材75の前面を覆うように膨出状に形成され、前記球払出操作部68と始動操作部71と停止操作部72とが設けられている。前記球払出操作部68は球払出スイッチ77,カード返却スイッチ78および残数表示器79を備えている。また、カバー部材76の前面には前記始動操作部としてのスタートスイッチ71と、前記可変表示装置12の列単位で変動する変動図柄を任意で停止させる停止操作部72としての複数のストップスイッチ72a〜72cとが設けられている。そして、上面側には前記賭数設定操作部73としての最高の賭け数(3単位)を設定するマックスベットスイッチ73aと、賭け数を1単位ずつ行うベットスイッチ73bが設けられている。さらに、賭け数となるパチンコ球を記憶させるか記憶させないかを設定する記憶操作部としてのクレジットスイッチ80と記憶された賭け数を球数として表示する記憶表示器81と、記憶した球数を余剰球受皿11に払い戻す払戻操作部としてのペイオフスイッチ82が設けられている。なお、上記操作部の配置は限定されるものではなく、任意に変更可能であり例えばスタートスイッチ71及びストップスイッチ72a〜72cはカバー部材76の上面側に設けるようにしてもよい。前記賭数設定操作部73は、マックスベットスイッチ73aを操作すると横3列と斜め2列の5本の有効ラインが設定され、ベットスイッチ73bを操作するごとに最高3単位を限度として賭数と共に有効ラインが1,3,5と増えて設定され、賭け表示器13に表示される。なお、説明上賭数及び有効ライン数を設定したがこの実施の形態に限定されるものではなく、賭数の上限及び有効ライン数を増やしてもよいことはいうまでもない。なお、前記球貸し操作部72は必ずしも設ける必要はなく、球払出装置26から貸球を払出すことなく台間に設けられる球貸し機からの払出しにより貸球を購入するようにしてもよい。また、スロット式遊技機として必要な操作部及び表示器等の機能部が取着されたカバー部材76を単なるカバー部材76と交換することで、パチンコ遊技機用の球受皿に簡単に変更することができる。
【0032】
また、皿部材75は、図5に示すように平面ほぼ対称的な形状をしており、パチンコ球が貯留される皿状の球貯留部83と、前記球貯留部83の底壁87に設けられ該球貯留部83のパチンコ球を整流して流下させる整流通路84と、前記整流通路84の最先のパチンコ球を制御する制御装置86とを備えている。そして、前記整流通路84が前板7側に長手方向のほぼ全長に亘り所定幅の溝状に形成されており、該整流通路84の下流端に制御装置としての球切装置86が球貯留部83の下方に延出した側板部75aに設けられる。
【0033】
また、制御装置86の下流端には回収通路89及び球抜通路90が弁部材91によって切替え自在に設けられている。そして、球抜通路90の下流端は前記余剰球受皿11に開設される通口11aに臨んで該余剰球受皿11と連通している。前記回収通路89は、球タンク23内のパチンコ球の球抜き通路31と合流しており、回収されたパチンコ球は球抜き通路31を介して機外に排出される。
【0034】
前記球貯留部83は、上流貯留部83aと下流貯留部83bとを段差88(図6参照)を介して区分して設けている。そして、上流貯留部83aの底壁87aの傾斜方向は下流貯留部83bの底壁87bの傾斜方向と異ならせ、上流貯留部83aが下流貯留部83bに向う約4°の緩やかな傾斜に対し、下流貯留部83bは前記整流通路84に向う約4°の緩やかな傾斜として、それぞれの貯留部83a,83bのパチンコ球の流下方向を異ならせ変化させるようにしている。前記上流貯留部83aは、前記整流通路84の下流部の上方部分を閉塞するように設けられ、該下流部の上方に位置してパチンコ球を該球貯留部83に流出させる球払出口29を設けている。また、上流貯留部83aには、前板7側に位置すると共に整流通路84の上方に位置して、貯留部83の前面壁側に向うガイド面92a及び筒状通路部84aの始端部に位置するガイド面92bを備えた球崩し部92が設けられ、下流貯留部83bへの流出量を調整し、球払出口29に対向する前面壁側(反整流通路84側)に沿って流出させると共に、該整流通路84を多段で流下するパチンコ球を1段で流下するようにしている。このとき、球払出口29に対向する前記上流貯留部83aの前面内側壁は、球払出口29から流入したパチンコ球が下流貯留部83b側へスムーズに誘導されるように、下流貯留部83b側に向けて傾斜又は湾曲させるのが好ましい。一方、下流貯留部83bには前記整流通路84に沿って漸次低くなる三角状のリブ壁93が設けられ、該整流通路84の上流部から流入するようにしている。さらに、下流貯留部83bの傾斜方向が整流通路84の流下方向とも異なっているため、下流貯留部83bのパチンコ球が整流通路84の側方から流入することになり、流下方向に無理な球圧が掛かることがなく、該整流通路84で球噛みや球詰りを発生させることがない。
【0035】
前記整流通路84は、同一面内で整流通路84の上流部の下方を焦点とした放物線状に形成して、下流側に向うに従い漸次下傾するように上流部の傾斜角度より下流部の傾斜角度を大きく設定し、下流側に向うに従い漸次下傾して急傾斜となるようにしている。具体的には実施の形態において、前記整流通路は上流部の傾斜角度を約4°として、7°,12°と漸次下傾させて下流部の傾斜角度を約30°〜40°の急傾斜となるように徐々に傾斜角度をきつくして、該急傾斜部に球切装置86を設けている。なお、該急傾斜部は確実な球切りが行えるように直線状が好ましい。そして、下流貯留部83bの底壁87bは長手方向に傾斜していないため整流通路84は徐々に深くなっており、前記リブ壁93の始端部近傍でほぼパチンコ球の球心を支える深さとなっている。このため、下流貯留部83bのパチンコ球は、整流通路84の側方から流入することになり合流間口が大きくなる。しかも、整流通路84の上流部が溝状に形成されていることから、該整流通路84のパチンコ球は、底壁87bに位置するパチンコ球より球心が下方に位置するため、底壁87bに位置するパチンコ球が斜め上方から整流通路84のパチンコ球間にスムーズに入り込んで合流し、合流点で球詰りするようなことがない。
【0036】
また、整流通路84の通路幅は、図5に示すように始端部から中間部にかけてパチンコ球がジグザグ状に流下し得る約15mmの通路幅とし、該整流通路84の中間部から終端部は前記上流貯留部83aの下方に潜るように上面を閉塞して四側を囲う筒状に形成して、側面に設けたリブ84bにより徐々に絞り、終端部はパチンコ球が1個通過し得る約12mmとしている。なお、前記筒状の整流通路84aの上流に位置するガイド面92bの始端部高さは、パチンコ球が2個重ならない高さ(例えば20mm)が好ましい。また、特に整流通路84の上流側の通路幅は限定されるものではなく、上流側を18〜20mmの幅広として下流側で徐々に絞るようにしても、整流通路84の上流側から下流側まで同一幅(例えば12mm)としてもよいのはいうまでもない。そして、前記筒状の整流通路84aに最大賭け数に相当する所定個数(実施の形態において約15個)のパチンコ球が滞留し得るように設定されており、その上流の溝状整流通路84のパチンコ球は、前記整流通路84aのパチンコ球を押して流下を促進させる役割をなす。これは、従来皿部のパチンコ球が整流通路の流下方向に流下するのに対し、本願は球貯留部83のパチンコ球が整流通路84の流下方向と異なり、ほぼ直交する方向に流下するために、溝状整流通路84の上流部に所定個数のパチンコ球が在り、該パチンコ球により適度な押圧力を得るのが好ましいからである。さらに、詳しくは整流通路84aの急傾斜部に少なくとも最少賭け数に相当する所定個数(実施の形態において5個)のパチンコ球が滞留し得るように設定するのが好ましく、最低単位が素早く回収されるようにするのがよい。特に前記したように整流通路84の上流側の通路幅を、18〜20mm程度の幅広とすることで、球噛みしない程度の適度な押圧力を生じさせることができる。また、前記整流通路84の側方に平行して、ほぼパチンコ球1個分の幅員を有し下流側で該整流通路84に合流する補助通路を、該整流通路84と段差を介して設けるようにしてもよい。
【0037】
また、前記整流通路84の上面に、該整流通路84の摩耗を防止してパチンコ球の円滑な流れを図るようにステンレス等の金属プレートを装着するようにしてもよく、さらに整流通路84を流下するパチンコ球が接触し得る前記筒状の整流通路84aの少なくとも上流始端部上面にも金属プレートを装着するのが好ましい。また、前記筒状の整流通路84a部を金属プレスで成形したり、アルミ又はマグネシウム合金等で成形したりしてもよく、当然のことながら静電気の除去を容易に行うことができる。
【0038】
前記制御装置として所定個数(本実施の形態において5個)のパチンコ球を単位賭数として回収する球切装置86は、前記球払出装置12とほぼ同じ構成であるが、制御体は前記払出回転体39と同形状の球切回転体39aとして説明し、他の同じ構成要件には同一符号を付して説明する。球切装置86は、前記整流通路84の終端に臨んでパチンコ球を凹部46又は凸部47で支持することにより従動回転する制御体としての球切回転体39aと、前記球切回転体39aの側方に位置して凹部46及び凸部47と同ピッチで設けられる突出体49と、電気的駆動源50の作動によって前記突出体49間に進退自在に回動する作動体51とを備え、前記突出体49を受け止める前記作動体51の受止面51bを該作動体51の回動軸41をほぼ曲率中心とする円弧面状に形成している。図8に示すように球切回転体39aと作動体51とソレノイド50がケース体37にユニット化され、前記球切回転体39aが整流通路84の終端上面に臨んで設けられる。そして、整流通路84に、球数確認センサ95が設けられ、該球数確認センサ95で球数が確認され回収通路89から前記球抜き通路31を介して機外に排出されるようになっている。なお、単位賭数として本実施の形態において5個としたが、数に限定されるものではなく任意に設定され1個であっても10個であっても球切可能である。
【0039】
次に前記球切装置86の作用について説明する。前記ベットスイッチ73a,73bの押圧により遊技者が選択した賭数の信号が発せられると、図8鎖線に示すように制御手段のソレノイド50が励磁する。ソレノイド50が励磁するとプランジャ50aの吸引にともなって作動体51が作動し、該作動体51が球切回転体39aの突出体49との係合を解除して球切回転体39aがパチンコ球の荷重によりパチンコ球の流下方向に回転する。そして、球数確認センサ95により遊技者が選択した賭数(例えば3)の規定数(15個)の球数が確認されると、ソレノイド50が消磁して同時に作動体51が復動し、該作動体51の受止面51bが突出体49に係合して球切回転体39aの回転を制御し、賭け表示器13の所定のLED13aが点灯表示される。本実施の形態においてはゲーム毎に連続3回(ベット数)を上限にパチンコ球が回収され、機外に排出されるようになっている。このとき、整流通路84が上流部の傾斜角度より下流部の傾斜角度を大きく設定していることから、下流部での流速が次第に速くなり高速での回収にも十分対応することができる。また、整流通路84で多段に積み重なっても、下流部に向うに従い流速が速くなるため、上段のパチンコ球が下段のパチンコ球間に合流しやすくなり、球噛み及び球詰りを起すことなく確実に整流される。
【0040】
また、図8に示すように前記球切装置86に制御される最先のパチンコ球から5個目に位置するパチンコ球の有無を検知する球検知センサ96が整流通路84に設けられており、整流通路84のパチンコ球が賭数の1単位である5個に満たず前記センサ96が検知していないときには、マックスベットスイッチ73a及びベットスイッチ73bが働かないようにしている。なお、前記球切装置86は上記実施の形態に限定されることなく、単位賭数として設定した所定数のパチンコ球が回収できるものであればよく、例えば賭数の1単位(パチンコ球5個)をケースに収容してケース単位で回収するようにしたり、モータを使用して回収したりしてもよく、高速回収が可能となり記憶操作による球回収を素早く行うことができる。
【0041】
また、皿部材75には、操作部材98とレバー部材99とからなる球抜装置97が設けられている。前記操作部材はカバー部材76に開設した開口から臨み回動自在に軸支され、前記レバー部材99は一端を前記操作部材98に軸支されると共に、他端を球抜き通路を開閉する弁部材91の軸ピン91aと長孔100を介して連繋しており、常態ではレバー部材99の自重及びソレノイド50のスプリング50bの付勢により球抜通路90を弁部材91で閉塞している。そして、レバー部材99には、前記球切装置86のソレノイド50のプランジャ50aの下方に位置する操作片101が設けられている。球抜き操作は、図8鎖線に示すように操作部材98の押圧操作によりレバー部材99が上動して、操作片101によりプランジャ50aを上動させて作動体51と突出体49との係合を解除して球切回転体39aをフリーにすると共に、弁部材91を切替えて回収通路89を閉塞して球抜通路90を開放し、整流通路84及び球貯留部83のパチンコ球を余剰球受皿11に抜取ることができる。
【0042】
このパチンコ球受皿6を装着したスロット式遊技機は、図10の入出力機器を示したブロック図に示すように前記スタートスイッチ71,ストップスイッチ72a〜72c,ベットスイッチ73a,73b,賭け表示器13,記憶表示器81等が遊技制御基板32に接続され、ROMのプログラムに従いCPUが前記スタートスイッチ71,ストップスイッチ72a〜72c,ベットスイッチ73a,73b等からのデータを取込んだりRAM間で演算処理したりして、必要に応じて処理したデ−タを賭け表示器13,記憶表示器81等に表示したり可変表示装置12の表示を変動または停止するように出力する。
【0043】
そして、球貸し操作により前記球払出装置26が作動して、所定個数の貸球がパチンコ球受皿6に払出され、パチンコ球が球払出口29から皿部材75に流入して最先のパチンコ球が球切装置86の球切回転体39aに支持され整流通路84に並列すると共に、球貯留部83に貯留される。次に、賭け数に応じてマックスベットスイッチ73aまたはベットスイッチ73bを押圧すると、その賭け数に応じて前記球切装置86が作動して賭け数に応じたパチンコ球を皿部材75から回収し、賭け表示器13に賭け数を表示する。このとき、回収される整流通路84のパチンコ球の流下に伴って、下部貯留部83bの底壁87bのパチンコ球は図5矢印に示すように底壁87bの傾斜により整流通路84に合流しようとする。そして、底壁87bの傾斜が緩やかでありその傾斜方向が整流通路84の傾斜方向と異なり、しかも該整流通路84が溝状に形成されていることから、図7に示すように底壁87bに位置するのパチンコ球は球心位置が同じ真横からの割り込みではなく整流通路84のパチンコ球の斜め上方から合流するため、パチンコ球の流下を妨げることなくスムーズに合流することができる。このように、球払出口29から皿部材75に流入したパチンコ球は、従来の一方向への流下と異なり、上流貯留部83a,下流貯留部83b,整流通路84と流下方向を変えて皿部材75を一周するように迂回して流下し、球圧方向を分散して球切装置86によって確実に回収される。また、球貯留部83を区分する段差88によってもパチンコ球の高さ位置が異なることにより、球圧方向が変わるため球詰りを防止する効果を奏する。なお、前記センサ96にパチンコ球が検知されない球不足状態では球切装置86が作動することはない。
【0044】
なお、遊技者が任意で記憶操作部80を押圧すると前記球切装置86が作動して、本実施の形態において最高250個(賭け数50単位分)が一気に回収されて記憶部に記憶されると共に記憶表示器81にその記憶数が表示される。このとき、整流通路84が終端に向うに従い徐々に傾斜角度が大きくなることから流速が速くなり、球詰りしそうになっても球崩れを起こして球詰りが発生することがなく、球切回転体39aに確実に連続して供給される。そして、前記球切装置86が1分間に約1,600個のパチンコ球が回収できることから、コインによるスロットマシンと比較しても回収時間に何等遜色はなく、遊技者を待たせて不愉快な思いをさせることはない。また、記憶操作部80の押圧により貸球をパチンコ球受皿6に払出すことなく直接記憶部に記憶させるようにしてもよい。そして、賭け数に応じてマックスベットスイッチ73aまたはベットスイッチ73bを押圧すると、その賭け数に応じて前記記憶表示部81からその賭け数分の球数を減算表示すると共に賭け表示器13のLED13aが点灯して有効ラインを示して遊技が可能状態となる。なお、整流通路84の最先のパチンコ球を検知する検知センサを設けて、前記センサの検知を条件に、クレジットスイッチ80を押圧操作したと同じように自動的に皿部材75のパチンコ球を回収記憶させるようにしてもよい。
【0045】
次に、単位賭数のパチンコ球が球数確認センサ95で確認されて、所定個数が回収されたことを条件としてスタートスイッチ71を操作すると、前記可変表示装置12の各ドラム17a〜17cが回転して図柄が変動し、遊技者がストップスイッチ72a〜72cを任意で押圧して各ドラム17a〜17cを停止させる。このときの賭け数に応じた有効ラインの停止図柄が所定の組合せ図柄の場合に、前記球払出装置26から所定の賞球が払出されると共に表示部16aに払出個数が表示される。さらに、「7,7,7」等の特定の組合せ図柄の場合には所定ゲーム数連続して賞球が払出される大当りとなり、表示部16bに残ゲーム数が表示される。そして、クレジットスイッチ122の押圧状態で、多量の賞球が払出されると最高250個(賭け数50単位分)が自動的に回収され、記憶部に記憶されて記憶表示部81に表示され、残りの賞球はパチンコ球受皿6及び余剰球受皿11に貯留される。以後同様の操作でゲームが続けられる。
【0046】
そしてゲーム終了後、ペイオフスイッチ82を押圧すると記憶表示器81に記憶表示された球数が球払出装置26の作動によりパチンコ球受皿6,余剰球受皿11に払い戻され、前記球抜き操作によりパチンコ球受皿6のパチンコ球を球抜きすることができる。なお、球払出装置26の下方に余剰球受皿11に優先的に導くように可動する切替弁を設け、ペイオフスイッチ82を押圧操作すると前記切替弁が可動して球払出装置26から払出される記憶球を直接余剰球受皿11に導くようにするのが好ましく、いちいちパチンコ球をパチンコ球受皿6に導いて球抜きすることがなく、簡単に球抜き操作をすることができる。このとき、余剰球受皿11の満タンを検知する検知手段を設けて、該検知手段で検知されると、余剰球受皿11のパチンコ球が球抜きされるまで球払出装置26を停止させたり前記切替弁を復動させたりして、一旦パチンコ球受皿6に導くようにしてもよい。
【0047】
なお、上記実施の形態において、遊技機のパチンコ球受皿6を余剰球受皿11の上方に位置して設けるようにしたが、パチンコ球受皿6を余剰球受皿11の下方に設けるようにしてもよい。このときカバー部材76に設けたスロット式遊技機として必要な操作部及び表示器等の機能部は、操作性を考慮して上方に位置する余剰球受皿11に設けるのが好ましい。また、パチンコ球受皿6を余剰球受皿11の下方に設けるには、球払出装置26から払い出されたパチンコ球を、下方に位置するパチンコ球受皿6に優先的に流入させる払出通路を設け、前記払出通路の途中に溢出口を設けて該払出通路を該溢出口を介して上方に位置する余剰球受皿11に連通させ、前記払出通路に充満したパチンコ球が前記溢出口から溢れ出し余剰球受皿11に一時的に貯留されるようにすることで達成される。このとき余剰球受皿11の底部を溢出口に向けて下傾状に形成するか、余剰球受皿11の底部の最下部に下方に位置するパチンコ球受皿6と連通し余剰球受皿11内のパチンコ球をパチンコ球受皿6内に流落させる連通路を設けるようにすればよい。さらに、下方に位置するパチンコ球受皿6の球貯留部87(下流貯留部87b)に別途球抜孔を開設するのが好ましく、遊技終了時または満タン時に該球抜孔から球抜きを行うようにすればよい。
【0048】
また、前記導出路の上方に位置して余剰球受皿11の満タンを検知する検知手段を設け、該検知手段は導出路に充満するパチンコ球により押動する検知板と該検知板により押圧される検知スイッチとで構成するのが好ましい。そして、余剰球受皿11が満タンとなりパチンコ球により前記検知板が押動されて検知スイッチを押圧すると遊技盤3に設けられたコーナーレンズ15を点灯させて遊技者に満タンを報知すると共に、前記球払出装置26の払出しを停止するようにすればよい。そして、遊技者の球抜き操作によりパチンコ球受皿6のパチンコ球が該パチンコ球受皿6の下方に配設される球箱に球抜きされると、再度球払出装置26が作動して未払いの賞球の払出しが再開される。
【0049】
なお、上記実施の形態において余剰球受皿11の満タン時に球払出装置26を停止させるようにしたが、球払出装置26の停止時以降の賞球を記憶部に記憶すると共に、記憶された賞球数を前記記憶表示器81に表示するようにしてもよい。このときの記憶部に上限を設けることなく、以降の賞球をすべて記憶させるのがよい。
【0050】
このように、パチンコ球受皿6の上方に位置して余剰球受皿11を設けることで前記払出通路が補助貯留部となって余剰球の貯留量が多くなり、しかも従来のように余剰球をいちいち手でパチンコ球受皿6に移す必要がなく、パチンコ球受皿6のパチンコ球の減少にともなって余剰球受皿11のパチンコ球を自動的にパチンコ球受皿6に導くことができる。また、整流通路84の下流端を余剰球受皿11の下方に位置する機枠1の腰板位置に延設し、該腰板裏面に球切装置86を固着するようにしてもよく、回収球を回収通路を介することなく直接的に機外に排出させることができる。
【0051】
また、上皿を前記パチンコ球受皿6として、該整流通路84の傾斜角度をよりきつくして、終端部及び球切装置86を下方の余剰球受皿11の後面に位置させるようにして、より高速の回収に対応させるようにしてもよい。このとき、整流通路84の下流側は、より流速が速くなるようにほぼ垂直状が好ましい。
【0052】
なお、実施の形態において、球払出口29を整流通路84の下流側上方に位置して設けるようにしたが、整流通路84の上流側に位置して設け、球貯留部83に段差88を設けることなく、整流通路84の上流側に向けて底壁87が僅かに下傾するようにすればよく、球払出口29から流入したパチンコ球は直接整流通路84に導かれ、整流通路84から溢れたパチンコ球は球貯留部83を球圧により押されながら貯留される。そして、制御装置が作動して整流通路84のパチンコ球が流下すると、球貯留部83のパチンコ球が底壁87の傾斜により整流通路84に向けて流下し、整流通路84の側方から合流する。このとき、前記球払出口29より上流側にも整流通路84を延設して球圧逃しとすると共に、該整流通路84のパチンコ球が前記した適度な球圧を付与する。また、整流通路84の上流部を球貯留部83の周縁に沿って湾曲状に延設するようにしてもよい。
【0053】
また、本発明が適用される遊技機として、パチンコ球を賭数として回収するスロット式遊技機としたが、前記制御装置を発射レールに打球を1個ずつ供給する打球供給装置として、パチンコ球を遊技盤面に打ち込み遊技するパチンコ遊技機に適用してもよく、整流通路で球詰りすることなく確実に供給することができる。なお、前記球切装置86はパチンコ球を1個ずつ供給する打球供給装置として使用することも可能である。また、パチンコ球受皿は上記実施の形態に限定されるものではなく、ガラス扉枠5と一体に開放されるようにしても、余剰球受皿11と一体に開放されるようにしてもよい。さらに、パチンコ球受皿6及び余剰球受皿11の機能が一体となり球皿が1つしかない遊技機、前面枠2が存在せず機枠1に対しガラス扉枠5及び前板7が直接開閉自在に装着された遊技機であってもよいのはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】
以上述べたように本発明に係るパチンコ球受皿は、パチンコ球が貯留される球貯留部と、前記球貯留部の底壁に設けられ該球貯留部のパチンコ球を整流して流下させる整流通路と、前記整流通路の最先のパチンコ球を拘束し制御する制御装置とを備え、前記整流通路は下流側に向うに従い急傾斜となるように上流部の傾斜角度より下流部の傾斜角度を大きく設定したので、下流側の流速が速くなり球噛みが発生することなくスムーズに整列流下する。また、スロット式遊技機に使用した際には制御装置で高速の球回収に十分対応でき、球が追いつかず途絶えて遊技者に迷惑をかけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるスロット式遊技機の正面図である。
【図2】スロット式遊技機の裏面図である。
【図3】パチンコ球受皿の斜視図である。
【図4】パチンコ球受皿の裏面斜視図である。
【図5】パチンコ球受皿の平面図である。
【図6】パチンコ球受皿の正面断面図である。
【図7】パチンコ球受皿の側断面図である。
【図8】パチンコ球受皿の要部正断面図である。
【図9】球払出装置部分の要部正面図である。
【図10】スロット式遊技機の実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
6 パチンコ球受皿
29 球払出口
39a 球切回転体(制御体)
46 凹歯(凹部)
47 凸歯(凸部)
48 回動軸
49 立壁(突出体)
50 ソレノイド(電気的駆動源)
51 作動体
51b 受止面
83 球貯留部
83a 上流貯留部
83b 下流貯留部
84 整流通路
86 球切装置(制御装置)
87 底壁
88 段差

Claims (6)

  1. パチンコ球が貯留される球貯留部と、前記球貯留部の底壁に設けられ該球貯留部のパチンコ球を整流して流下させる整流通路と、前記整流通路の最先のパチンコ球を制御する制御装置とを備え、前記整流通路は下流側に向うに従い急傾斜となるように上流部の傾斜角度より下流部の傾斜角度を大きく設定したことを特徴とするパチンコ球受皿。
  2. 前記整流通路の上流部を前記球貯留部に位置するパチンコ球よりも該整流通路に位置するパチンコ球の高さが低くなるように溝状に形成し、前記球貯留部のパチンコ球が該整流通路に側方から流入し得るようにしたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ球受皿。
  3. 前記整流通路を該整流通路の上流部の下方を焦点とする放物線状に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のパチンコ球受皿。
  4. 前記球貯留部は上流貯留部と下流貯留部とに段差を介して区分し、上流貯留部の底壁は下流貯留部に向って下傾させ、下流貯留部の底壁は前記整流通路に向って下傾させてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパチンコ球受皿。
  5. 前記整流通路の下流部の上方部分を閉塞すると共に、パチンコ球を球貯留部に流出させる球払出口を前記整流通路の下流部の上方に位置して設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のパチンコ球受皿。
  6. 前記制御手段は、前記整流通路に臨んでパチンコ球を凹部又は凸部で支持することにより従動回転する制御体と、前記制御体の側方に位置して凹部及び凸部と同ピッチで設けられる突出体と、電気的駆動源の作動によって前記突出体間に進退自在に回動する作動体とを備え、前記突出体を受け止める前記作動体の受止面を該作動体の回動軸をほぼ曲率中心とする円弧面状に形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のパチンコ球受皿。
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