JP2004337491A - 立ちあがり支援椅子 - Google Patents

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眞儀 大野
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Abstract

【課題】椅子から立ちあがる場合において、足腰に障害のある者であっても、苦痛無く起立することのできる、起立の支援をする椅子の提供を課題とするものである。
【解決手段】基台部10と、該基台部10に、前後方向に回動自在に軸支された座部20と、該座部20に前後方向に回動自在に軸支され、該座部20が前記基台部10に対して前方向に回動するに伴って、座部20に対して後傾し、前記座部20が前記基台部10に対して予め定めた角度にまで回動したときは、後傾が停止する背もたれ部30と、該座部20を前後方向に回動させる駆動機構60とを具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、足腰に障害のある者の起立を支援する椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
屋内においては、ダイニングルームや書斎に椅子が、リビングルームにはソファが、和室には座椅子が置かれ、屋外においては、病院や公共交通機関の待合室の腰掛け椅子等が、公園にはベンチが置かれている。屋内、屋外ともにさまざまな椅子がある。
【0003】
以上の従来技術は、一般的な事項であり、本出願人は、これを特定する文献を特に知見していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、屋内外にはさまざまな椅子があり、一般に普及しており、老若男女、健常者、障害者を問わず利用するものである。ところで、椅子を利用する場合には、椅子は長時間立ったままでは疲れる場合や、交通機関等の乗り物の中での、立ったままでは危険な場合、あるいは、椅子に腰掛けて食事を取る等、マナー的な面に利用される場合等もある。また、足腰に障害のある者にとっては、椅子はなくてはならないものであり、立って移動したり、作業をした後にはすぐにでも座って休みたいものである。
【0005】
しかし、椅子から立ちあがる動作一つを取ってみても、一度上半身を前傾姿勢とし、重心を身体の前方に移しつつ、ひざに力をこめて腰を持ち上げるというプロセスを経てなされるものである。健常者であれば、上記のような動作に負担を感じることは少ないが、足腰に障害のある者は、ひざや腰に大きな負担がかかることとなり、苦痛であった。
【0006】
本発明は、椅子から立ちあがる場合において、足腰に障害のある者であっても、苦痛無く起立することのできる、起立の支援をする椅子の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る立ちあがり支援椅子は、「基台部と、該基台部に、前後方向に回動自在に軸支された座部と、該座部に前後方向に回動自在に軸支され、該座部が前記基台部に対して前方向に回動するに伴って、座部に対して後傾し、前記座部が前記基台部に対して予め定めた角度にまで回動したときは、後傾が停止する背もたれ部と、該座部を前後方向に回動させる駆動機構とを具備すること」を課題の主な解決手段とする。
【0008】
ここで、駆動機構は、座部を前後方向に回動させることができればよいことから、送りねじを採用したものや、エアジャッキ、油圧ジャッキを採用したもの等を例示することができ、その動力源として、手動、電動等が挙げられる。
【0009】
また、座部から延出するアームレスト等を採用すれば、着座した利用者が腕を載せてくつろぐことができ、座部と背もたれ部が回動した際には、利用者の身体が座部や背もたれ部から横方向に滑り落ちるのを防止するストッパーともなることから、アームレストの採用は好適である。
【0010】
本発明に係る立ちあがり支援椅子の動作は下記のようなものである。基台部に回動自在に軸支された座部が、駆動機構によって前方向に回動させられると、座部に回動自在に軸支された背もたれ部は、座部に対して後傾する。座部が前方向に回動を続け、座部が基台部に対して予め定めた角度にまで回動したときには、背もたれ部の後傾が停止する。さらに座部が前方向に回動すると、背もたれ部は、座部に対しての後傾状態を維持したまま、座部と共に基台部に対して前方向に回動する。
【0011】
このとき、利用者が本発明に係る立ちあがり支援椅子に着座した状態から立ちあがる動作は下記のようなものである。利用者は座部に臀部を載せ、背もたれ部に背中を寄り掛からせて本発明の椅子に座る。この座り方は、一般的な椅子と同様である。駆動機構が作動して、座部が前方向に回動させられると、利用者の臀部は前方向に押し上げられる。これに伴って背もたれ部が後傾して、利用者の背中は背もたれ部によって後傾する。座部が前方向に回動を続け、座部が基台部に対して予め定めた角度にまで回動したときには、背もたれ部の後傾が停止する。このとき、利用者の身体は、本発明に係る立ちあがり支援椅子に、臀部と背中を支えられ、仰向けに寝て、前方向に、斜めに引き起こされた態様となる。さらに座部が前方向に回動すると、背もたれ部は座部に対しての後傾状態を維持したまま、座部と共に基台部に対して前方向に回動することから、利用者の身体は、そのままの態様を保ったままで、さらに前方向に押し上げられ、ついには、立ちあがった状態で本発明に係る立ちあがり支援椅子に寄り掛かかる態様となる。よって、利用者は容易に立ちあがることができる。
【0012】
ところで、背もたれ部が座部に対して後傾せず、座部と背もたれ部とが、利用者が着座した状態のままで前方向に回動した場合、座部を前方向に回動させると、背もたれ部は、利用者の背中を押し出し、椅子から投げ出してしまう虞がある。また、背もたれ部は回動せず、座部だけを回動する場合、座部に載せた臀部は前方向に押し上げられるが、背もたれ部に寄り掛かった背中は前方向に押し上げられないため、利用者は立ちあがることができない。背もたれ部だけを回動する場合も、背もたれ部に寄り掛かった背中は前方向に押し上げられるが、座部に載せた臀部は前方向に押し上げられないため、利用者は立ちあがることができない。そこで、本発明に係る立ちあがり支援椅子は、前述のように、背もたれ部が座部に対して一旦後傾した後、その後傾状態を維持したまま、座部と共に基台部に対して前方向に回動することとしたものである。
【0013】
このことから、本発明に係る立ちあがり支援椅子によれば、利用者は、椅子から起立する際に、一般の椅子のような、一度上半身を前傾姿勢とし、重心を身体の前方に移しつつ、ひざに力をこめて腰を持ち上げるというプロセスを経ることなく立ちあがることができる。よって、足腰に障害のある者であっても、苦痛無く起立することのできる、起立の支援をする椅子を実現できる。
【0014】
本発明に係る立ちあがり支援椅子を、「前記座部が前記基台部に対して予め定めた角度以下にて回動するときは、前記背もたれ部は、前記基台部に備えられた第1支持部に当接支持されて後傾し、前記座部が前記基台部に対して予め定めた角度以上にて回動するときは、前記背もたれ部は、前記座部に備えられた第2支持部に当接支持されることを特徴とする」ものとしてもよい。
【0015】
ここで、座部が背もたれ部を軸支し、座部が基台部に対して予め定めた角度以下にて前方向に回動する際には、背もたれ部の後傾を許容し、座部が基台部に対して予め定めた角度以上にて回動するときは、背もたれ部の後傾を停止させるための機構として、座部と背もたれ部とを連動させる種々のリンク機構を用いることができる。しかしながら、このようなリンク機構を採用すると、構造が複雑となる。そこで、例えば、基台部に備えられた第1支持部によって背もたれ部の背面を支持し、座部に備えられた第2支持部の2つの支持部を採用することによって簡単な構造の支持部を実現できる。
【0016】
まず、基台部に第1支持部を備えて、背もたれ部に第1支持部を当接してこれを支持させる。背もたれ部は、座部に回動自在に軸支されているが、第1支持部によっても当接支持されていることから、座部に対して後方向に回動はできなくなる。このようにした上で、座部が基台部に対して前方向に回動を開始すると、背もたれ部の座部による軸支部分が前方向に移動するが、背もたれ部は第1支持部によって当接支持されており、この当接支持部分は移動しないため、背もたれ部は座部に対して後傾する。
【0017】
第2支持部は、座部が基台部に対して予め定めた角度以上で回動するときには、座部に対して後傾状態となった背もたれ部を当接支持するように、座部に備えられている。つまり、座部が基台部に対して予め定めた角度以上で回動すると、座部と共に移動する。この第2支持部が、後傾状態となった背もたれ部を当接支持する。これによって、背もたれ部は後傾を停止し、その後傾状態のまま、第2支持部が第1支持部から背もたれ部を持ち上げる。このことから、背もたれ部は、第2支持部に後傾状態を維持されたまま、座部と共に基台部に対して前方向に回動する。
【0018】
よって、第1支持部を基台部に、第2支持部を座部にそれぞれ備えるだけの簡単な構造で、背もたれ部を後傾させ、後傾した背もたれ部を、座部の基台部に対する回動とともに前方向に回動させるといった複雑な動作を実現することができる。
【0019】
本発明に係る立ちあがり支援椅子を、「前記駆動機構は、前記基台部に備えられた送りねじと、該送りねじと螺合する軸受けと、該軸受けを回動自在に軸支し、一端側が基台部に回動自在に軸支され、他端側が座部の下部に当接して摺動するアーム部とを具備することを特徴とする」ものとしてもよい。
【0020】
本発明に係る立ちあがり支援椅子は、座部を前後方向に回動自在とするために駆動機構を必要とするのであることから、駆動機構の形式には、送りねじを採用したものや、エアジャッキ、油圧ジャッキを採用したもの等を例示することができるが、本発明に係る立ちあがり支援椅子では、簡便な駆動機構とするために、送りねじを採用した駆動機構とするのが好適である。
【0021】
本発明に係る立ちあがり支援椅子に採用される駆動機構は、送りねじが正回転すると、アーム部に軸支された、送りねじと螺合する軸受けが送り出され、アーム部の、基台部に回動自在に軸支された一端側を中心に回動して、座部の下部に当接して摺動するアーム部の他端側が、座部の下部を押し上げる。これによって、座部が前方向に回動するものである。なお、送りねじの性質上、これを逆回転させることによって、前方向に回動した座部を、後方向に回動させて、初期状態に戻すこともできる。このように、送りねじを採用することによって、簡便な駆動機構とすることができる。
【0022】
ここで、アーム部の他端側の、座部の下部に当接する部分にローラー等を備えれば、アームの他端側が座部の下部をスムーズに当接摺動することができることから、このようなローラーを採用することが好ましい。なお、駆動機構剥き出しでは美的外観を損なうこと、大きな駆動力が加わる部分であり、アーム部に足を挟んでしまう虞があること等を考慮して、カバーを備えて駆動機構の機械部分を覆う等してもよい。
【0023】
さらに、前記のアームレストにスイッチ等を備え、駆動機構を電動とし、このスイッチによって操作する等してもよい。これによれば、利用者はアームレストに腕を載せたまま本発明に係る駆動機構を操作することができて好適である。
【0024】
本発明に係る立ちあがり支援椅子を、「前記基台部に車輪を備え、移動可能に構成したことを特徴とする」ものとしてもよい。
【0025】
例えば、基台部の4隅にそれぞれ1輪、合計4輪を備え、さらに、基台部に手押し部を備えて、利用者を椅子に座らせたまま、介護者が押して移動させることのできる介護車とすること。合計4輪備えた車輪のうちの一対を、操作環付きの車椅子用の車輪として、利用者本人が着座状態のままで手により操作環を操作して車輪を回転させて移動することのできる、車椅子とすること等してもよい。なお、手押し部を備える場合には、介護者が本発明に係る立ちあがり支援椅子を押しやすいように備えれば良く、例えば、第1支持部や第2支持部から延出させる等してもよい。このようにすることによって、本発明に係る立ちあがり支援椅子の設置場所や利用場所を移動させることが容易となる。
【0026】
また、その他の装備は一般の椅子に準じるものであり、アームレストを備えた場合には、そのアームレストに物入れ等を備えたり、座部や背もたれ部の表面素材に合成皮革、皮革等を採用してリビングに置設する等してもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明に係る立ちあがり支援椅子の実施の形態を、以下に、図面に基づいて説明する。
【0028】
図1に示すのは、本発明に係る立ちあがり支援椅子1の一例を示している。本例の立ちあがり支援椅子1は、基台部10と、前側が基台部10に回動自在に軸支された座部20と、座部20の後部に設けられた軸支部分によって座部20に回動自在に支持され、基台部10から座部20が前方向に回動するに伴って座部20に対して後傾し、座部20が基台部10に対して予め定めた角度にまで回動したときは、後傾が停止する背もたれ部30と、座部20を前後方向に回動させる駆動機構60とを具備する。座部20には一対のアームレスト70を取付けてあり、一方のアームレスト70の上面にはシーソースイッチ71が備えられている。また、基台部10は第1支持部40を備えており、座部20は第2支持部50を備えている。なお、基台部10の4隅にそれぞれ1つ、計4つの車輪80が備えられている。また、着座状態では、座部20は、その後部下面が、基台部10の左右両側に立設された座部支持部11の上面に当接して支持され、略水平状態で安定して保持される。
【0029】
図1に示す、第1支持部40は、略「U」字状に曲げて倒立させた金属パイプを、基台部10の後部に立設させたものであり、その上端が背もたれ部30の背面の、長さ方向に対しての略中間付近に当接して、これを支持している。第2支持部50は、座部20の後部の左右両側から、先端部が後斜め上方に向けて突設された棒状のものであり、座部20の回動に伴って移動する。座部20が基台部10に対して予め定めた角度以上にて回動するときは、座部20に対して後傾状態となった背もたれ部30の、背面に当接して、これを支持するように備えられている。
【0030】
駆動機構60は、基台部10に備えられたモーター61と、モーター61により回転させられる送りねじ62と、送りねじ62と螺合する軸受け63と、軸受け63を回動自在に軸支し、一端側が基台部10に回動自在に軸支され、他端側にローラー65を備え、座部20の下部に備えられたレール21当接して摺動するアーム部64と具備する。なお、モーター61に電力を供給するのは、基台部10に備えられたバッテリ66によるものである。
【0031】
本例における立ちあがり支援椅子1の、着座状態からの動作は次のようなものである。図1は着座状態を示している。利用者がアームレスト70に備えられたシーソースイッチ71を操作し、モーター61を正回転させると、送りねじ62が正回転し、送りねじ62と螺合する軸受け63が、送りねじ62の長手方向に送り出される。これによって、軸受け63を回動自在に軸支しているアーム部64が、基台部10に回動自在に軸支された一端側を中心として前方向に回動を開始する。アーム部64の他端側にはローラー65が備えられ、ローラー65は座部20の下部に備えられたレール21に当接して摺動することから、座部20は、アーム部64、及び、その他端側に備えられたローラー65によって、基台部10により軸支された、軸支部分を中心に、前方向に押し上げられて回動を開始する。背もたれ部30は、座部20に、回動自在に軸支され、第1支持部40によって当接支持されているが、この第1支持部40の当接部分は移動しないため、座部20の前方向への回動に伴って、背もたれ部30は、座部20に対して後傾を開始する。
【0032】
座部20が基台部10に対して前方向に回動を続け、背もたれ部30が座部20に対して後傾し続け、座部20が基台部10に対して予め定めた角度にまで回動したときは、図2に示すように、背もたれ部30の背面は、第1支持部40と、座部20と共に移動していた第2支持部50とによって当接支持される態様となり、このとき、背もたれ部30のそれ以上の後傾は停止する。
【0033】
さらに座部20が基台部10に対して回動を続けると、第2支持部50は、座部20の回動に伴って移動することから、背もたれ部30は、第2支持部50によって、第1支持部40から持ち上げられる。座部20が回動を続けると、背もたれ部30は、座部20と共に基台部10に対して前方向に回動することとなり、ついには、図3に示すように、立ちあがり状態となる。
【0034】
なお、本発明に係る駆動装置60のモーター61及び、送りねじ62の性質上、正回転にて軸受け63を送りねじ62の長手方向に送り出していたことから、モーター61を逆回転させれば送りねじ62が逆回転し、軸受け63を長手方向に引き戻す。これにより、基台部10に対して前方向に回動していた座部20は後方向に回動させられ、立ちあがり状態から着座状態へと戻る。
【0035】
ここで、後傾した背もたれ部30を座部20と共に基台部10に対して前方向に回動させるための、前述の第2支持部50に代えて、座部20の背もたれ部30を軸支する軸支部分に、第2支持部51を採用してもよい。この例について、図4(a)から(c)に基づいて説明する。
【0036】
図4(a)に示すように、座部20は、軸支ピン22を介して背もたれ部30を回動自在に軸支している。さらに座部20は第2支持部51として、長穴23を備え、長穴23内には、背もたれ部30から突出したピン31が摺動自在に挿入されている。ここで、長穴23は、第2支持部51を構成するものであり、詳細は以下の通りである。
【0037】
図1に示す着座状態では、図4(a)に示すように、ピン31は長穴23内の一端側に触れていないか、または一端側に触れている。座部20が基台部10に対して回動するときは、背もたれ部30は、軸支ピン22を中心として座部20に対して後傾し、それに伴って、長穴23内をピン31が他端側に向って摺動する。図2に示すように座部20が基台部10に対して予め定めた角度にまで回動したときは、図4(b)に示すように、ピン31は、長穴23内の他端側に当接し、それ以上摺動しないことから、背もたれ部30は、それ以上後傾できず、長穴23によって後傾状態のままで支持される。図3に示すように座部20が基台部10に対してさらに回動しても、図4(c)に示すように、ピン31が長穴23内の他端側に当接していることによって、背もたれ部30は、それ以上後傾できず、この長穴23によって後傾状態のまま、座部20と共に基台部10に対して前方向に回動する。
【0038】
このように、座部20に設けられた長穴23によって構成した第2支持部51によっても、後傾状態の背もたれ部30の当接支持、及び、回動を実現できる。
【0039】
図5に、本発明に係る別例を示す。
【0040】
図5に示すのは、本発明に係る立ちあがり支援椅子1を車椅子とした場合の例である。前述の例において、合計4つの車輪80が備えられていたもののうちの1対2輪を、操作環82付きの車椅子用車輪81としたものであり、足置き台90を備えることから、利用者は、足置き台90に足を載せ、着座状態のままで、手により操作環82を操作して車椅子用車輪81を回転させ、自力で移動できる。また、第1支持部40の端部に手押しハンドル100を備えたことによって、利用者を着座させたまま、介護者が手で押すことによって移動させることもできる。これ以外の点については前述の例と同様である。
【0041】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係る立ちあがり支援椅子によれば、椅子から立ちあがる場合において、足腰に障害のある者であっても、苦痛無く起立することのできる、起立の支援をする椅子の提供を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立ちあがり支援椅子の一例を示す側面図である。
【図2】図1の立ちあがり支援椅子の作動中の側面図である。
【図3】図1の立ちあがり支援椅子がさらに作動した状態の側面図である。
【図4】(a)は、図1のA部拡大図であり、(b)は、図2のB部拡大図であり、(c)は、図3のC部拡大図である。
【図5】本発明に係る立ちあがり支援椅子の別例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 立ちあがり支援椅子
10 基台部
11 座部支持部
20 座部
21 レール
22 軸支ピン
23 長穴
30 背もたれ部
31 ピン
40 第1支持部
50 第2支持部
51 第2支持部
60 駆動機構
61 モーター
62 送りねじ
63 軸受け
64 アーム部
65 ローラー
66 バッテリ
70 アームレスト
71 シーソースイッチ
80 車輪
81 車椅子用車輪
82 操作環
90 足置き台
100 手押しハンドル

Claims (4)

  1. 基台部と、
    該基台部に、前後方向に回動自在に軸支された座部と、
    該座部に前後方向に回動自在に軸支され、該座部が前記基台部に対して前方向に回動するに伴って、座部に対して後傾し、前記座部が前記基台部に対して予め定めた角度にまで回動したときは、後傾が停止する背もたれ部と、
    該座部を前後方向に回動させる駆動機構と
    を具備することを特徴とする立ちあがり支援椅子。
  2. 前記座部が前記基台部に対して予め定めた角度以下にて回動するときは、前記背もたれ部は、前記基台部に備えられた第1支持部に当接支持されて後傾し、前記座部が前記基台部に対して予め定めた角度以上にて回動するときは、前記背もたれ部は、前記座部に備えられた第2支持部に当接支持されることを特徴とする請求項1に記載の立ちあがり支援椅子。
  3. 前記駆動機構は、
    前記基台部に備えられた送りねじと、
    該送りねじと螺合する軸受けと、
    該軸受けを回動自在に軸支し、一端側が基台部に回動自在に軸支され、他端側が座部の下部に当接して摺動するアーム部と
    を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立ちあがり支援椅子。
  4. 前記基台部に車輪を備え、移動可能に構成したことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の立ちあがり支援椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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