JP2004337233A - サッカー練習装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】滑らかな動きでボールを扱えるように脚を鍛えられ、パス,ドリブル等の実戦での動きにも生かすことができるように、脚の技術向上を図り得るサッカー練習装置を提供することを目的とする。
【解決手段】床面Gよりも上方の所定高さHに於て、球体1が、水平面との傾斜角度を調節可能な支持棒2の軸心X廻りに、回転自在に保持されている。また、上記所定高さHを、調節可能とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サッカーの練習に用いられる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のサッカー練習装置は、長手方向に摺動子をシリンダに摺動自在に嵌装してばねにより常時前方に作用せしめ、摺動子の前端部に取付杆を介して練習用ボールを取付け、前後方向に押圧したボールが押し戻されるものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実公昭47−37243号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来のサッカー練習装置は、ボールを蹴る脚力を鍛えるためのものである。しかし、実戦のゲームに於ては、ボールをキックするだけでなく、ドリブル,パス等をスムースに行うために、脚を滑らかに動かす能力が重要である。
そこで、本発明は、滑らかな動きでボールを扱えるように脚を鍛え、実戦に則した技術の向上を図り得るサッカー練習装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るサッカー練習装置は、床面よりも上方の所定高さに於て、球体が、回転自在に保持されている。
また、床面よりも上方の所定高さに於て、球体が、水平面との傾斜角度を調節可能な支持棒の軸心廻りに、回転自在に保持されており、上記球体に形成された軸受孔に、上記支持棒が挿嵌されている。
【0006】
また、上記所定高さを、調節可能とする。
また、球体の回転に対して与える摩擦力を、調節可能としている。
さらに、様々な大きさの球体に取り換え可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
【0008】
図1,図2(a)は本発明の実施の一形態を示し、このサッカー練習装置10は、球体1を、床面Gよりも上方の所定高さHに於て、支持棒2によって回転自在に保持しているものである。具体的には、床面G上に設置される土台6に、細長パイプ形状のガイド縦棒3が、上向きに垂直状に付設されていて、保持具4が、ガイド縦棒3に取り付けられ、取付け位置を自在に変更できる。
【0009】
支持棒2は、上記保持具4と水平状に付設された水平棒部2bと、球体1を回転自在に保持する細長円柱形状の軸部2aと、を備えており、水平棒部2bと軸部2aとは、角度調節部5によって連結されていて、軸部2aを、水平面よりも上方あるいは下方へ傾斜角度θをもって傾斜して保持することが可能である。この角度調節部5は、2枚の円盤の対応面に菊花状の凹凸ギア面を有し、ボルトと蝶ナットにて、その凹凸ギア面を相互に噛合及び分離可能な構造等とする。
【0010】
球体1は、鉛等の円形充填材12の表面に、サッカーボールの模様の表皮13を貼着したものである。そして、球体1の中心を通るような軸心Xの軸受孔8が、上記球体1に形成されており、また、軸受孔8の外方側には、略短円筒形状のリング体14が、軸心Xと同一軸心となるように固着してある。そして、軸部2aが、球体1の軸受孔8に、回転自在に挿嵌されている。このとき、軸受孔8は、一例として、転がり軸受17,17が備えられている。軸部2aに形成された抜止め用鍔部15が、リング体14の一面14aと摺接し、球体1は支持棒2から離脱することがない。球体1は、例えば、2個の半球体を合体した構造とすれば、製作と組立が容易である。
【0011】
また、図2(b)に一例を示したように、サッカー練習装置10には、球体1の回転に対して摩擦力を与える回転摩擦調節機構16が付設されており、球体1が軸心X廻りを回転する滑らかさを、調節可能である。即ち、上記の回転摩擦調節機構16は、軸部2a廻りに付設されており、球体1のリング体14の他面14bに当接する押圧部18と、押圧部18に付設されて押圧部18を軸心X方向に前後動させ保持する棒部19と、棒部19を球体1側へ弾発付勢するスプリング20と、を備える。
【0012】
また、球体1は、3号,4号,5号等のサッカーボールの大きさと、略等しく製造され、所望の大きさの球体1を取付け可能である。
図3は本発明の他の実施の形態を示し、図1,図2との相違点は、ガイド縦棒3の下端が床面Gに固設され、上端が天井面Cに固設されている点である。
【0013】
上述のサッカー練習装置10の作用(使用方法)について説明する。図4は側面図を示し、使用者は、一方の脚F を床面Gにつけて、操る方の脚F を上方の球体1に付ける。そして、図5,図6,図7,図8に示すように、脚F で、球体1を矢印11の方向あるいは矢印11の逆方向に回転させる。
【0014】
また、図2(a)に示したように、角度調節部5によって、軸部2aを(水平面から)傾斜させた状態にして、脚によって、球体1を軸心X廻りに矢印11の方向あるいは矢印11の逆方向に回転させる。さらに、球体1の所定高さを変更して、高い位置や低い位置の球体1を回転させる練習をすることもできる。
【0015】
以上のように、回転自在に保持された球体1を脚で回転させることにより、サッカーボールを自由自在に脚で操る練習ができるので、一人でも、また狭い場所に於ても、実戦に於けるボールのパス回しや,ドリブル等をスムースに行う技術の向上を図り得る。
【0016】
床面Gよりも上方の所定高さに於て、球体1を回転可能に保持する構造なので、球体1を操る側の脚を持ち上げた姿勢のままで、所望の量の練習を行うことができる。また、角度調節部5によって、軸心Xの(水平面からの)傾斜角度θを変更させれば、体を様々な体勢に維持した状態で、球体1を回転させる練習をすることができる。また、球体1を保持する高さを変更することによって、様々な高さに脚を上げた姿勢を維持して、球体1を操る練習をすることができる。このように、球体1の回転軸の角度や高さを調節することで、様々な実戦の状況に対応した動きの練習をすることができる。また、球体1の回転の摩擦力を調節して小さくすれば、脚をスムースに(速い回転で)動かす練習になり、逆に大きくすれば、脚の筋力を増強することができる。
【0017】
また、上記の球体1,支持棒2,角度調節部5等は、容易に製造することができ、さらに、回転の機構は、転がり軸受等の技術を用いて容易に製作できるので、本発明のサッカー練習装置10は容易に製造可能である。
また、3号,4号,5号等のボールの大きさと略等しい球体1に取り換えることで、幼児から大人まで幅広い年齢層の人々が、本発明のサッカー練習装置を使って、サッカーの技術の向上を図り得る。
【0018】
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されず、設計変更自由であって、例えば、球体1が左右(横)方向へ移動可能として、保持するも好ましい。図1と図2に於て、支持棒2の軸部2aの中間部、又は、水平棒部2bの中間部を、平面視T字型として、それよりも先端側を、左右(横)方向にスライド移動可能として、取付ければ良い。その際に、左右(横)方向へのスライド抵抗を調整自在とするのが、望ましい。
【0019】
さらに、図1(図2)又は図3に於て、高さ調整用保持具4から円筒ボス部を突設し、この円筒ボス部に、クランクアーム(折曲杆)を回転可能に挿入し、その先端に、球体1を回転自在に保持させるも、自由である。このようにすれば、球体1は、自転すると同時に、公転運動も可能となり、高度な技術の練習に好適である。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、上述の構成により次のような著大な効果を奏する。
【0021】
(請求項1,2によれば、)サッカーボールを自由自在に脚で操る練習ができるので、一人でも、また狭い場所に於ても、実戦に於けるボールのパス回しや,ドリブル等をスムースに行う技術の向上を図り得る。床面Gよりも上方の所定高さHに於て、球体1を回転可能に保持する構造なので、様々な高さに脚を上げた姿勢を維持して、球体1を操る練習をすることができる。
【0022】
(請求項2によれば、)軸心の水平面との傾斜角度θを変更させれば、体を様々な体勢に維持した状態で、球体1を回転させる練習をすることができるので、実戦の状況に則した脚の動きの練習をすることができる。
【0023】
(請求項3によれば、)球体1を様々な高さに変更して保持できるので、実戦の状況に則した練習をすることができる。
【0024】
(請求項4によれば、)球体1の回転の摩擦力を調節して小さくすれば、脚をスムースに(速い回転で)動かす練習になり、逆に大きくすれば、脚の筋力を増強することができる。
【0025】
(請求項5によれば、)幼児から大人まで幅広い年齢層の人々が、サッカーの技術の向上を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサッカー練習装置の実施の一形態を示す斜視図である。
【図2】要部断面側面図である。
【図3】本発明のサッカー練習装置の他の実施の形態を示す側面図である。
【図4】本発明に係るサッカー練習装置の使用方法の説明用の側面図である。
【図5】本発明に係るサッカー練習装置の使用方法の説明用の背面図である。
【図6】本発明に係るサッカー練習装置の使用方法の説明用の背面図である。
【図7】本発明に係るサッカー練習装置の使用方法の説明用の背面図である。
【図8】本発明に係るサッカー練習装置の使用方法の説明用の背面図である。
【符号の説明】
1 球体
2 支持棒
8 軸受孔
G 床面
H 所定高さ
X 軸心
θ 傾斜角度

Claims (5)

  1. 床面(G)よりも上方の所定高さ(H)に於て、球体(1)が、回転自在に保持されたことを特徴とするサッカー練習装置。
  2. 床面(G)よりも上方の所定高さ(H)に於て、球体(1)が、水平面との傾斜角度(θ)を調節可能な支持棒(2)の軸心(X)廻りに、回転自在に保持されており、
    上記球体(1)に形成された軸受孔(8)に、上記支持棒(2)が挿嵌されたことを特徴とするサッカー練習装置。
  3. 上記所定高さ(H)を、調節可能とする請求項1又は2記載のサッカー練習装置。
  4. 球体(1)の回転に対して与える摩擦力を、調節可能とした請求項1,2又は3記載のサッカー練習装置。
  5. 様々な大きさの球体(1)に取り換え可能である請求項1,2,3又は4記載のサッカー練習装置。
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