JP3097790U - 踏板の方向を変えずに左右の踏板間隔を調整できる足踏み運動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】変化に富んだ足踏み運動を行うことができ、使用者が飽きることなく長期間継続して使用することにより、体の筋肉の鍛練を効果的に達成できる足踏み運動器を提供することを課題とする。
【解決手段】踏板支台(34)を備えた揺動可能な主動桿(32)にスライド伸縮軸(63)を連結し、当該スライド伸縮軸(63)の支持具(59)をその中心支軸(66)の周りに回動させ、所望の回動位置でロックし得る回動調整機構(50〜62)を設け、当該回動調整機構の操作により、スライド伸縮軸(63)の上記支持具(59)の回動位置を所望位置でロックすることにより、踏板の押下げ運動時に、踏板が水平に保持されつつ、その移動軌跡が両踏板の左右間隔が拡がる方向ヘ傾斜した軌跡をなすよう構成したことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】踏板支台(34)を備えた揺動可能な主動桿(32)にスライド伸縮軸(63)を連結し、当該スライド伸縮軸(63)の支持具(59)をその中心支軸(66)の周りに回動させ、所望の回動位置でロックし得る回動調整機構(50〜62)を設け、当該回動調整機構の操作により、スライド伸縮軸(63)の上記支持具(59)の回動位置を所望位置でロックすることにより、踏板の押下げ運動時に、踏板が水平に保持されつつ、その移動軌跡が両踏板の左右間隔が拡がる方向ヘ傾斜した軌跡をなすよう構成したことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、踏板の押下げ運動時に、踏板が水平に保持されると共に、踏板が降下すると同時に外側へ変移するように構成された足踏み運動器に関する。特に、従来の足踏み運動器の踏板が、その上下往復運動時の軌跡が床面に対して垂直であったのに対して、本考案は、踏板が下方へ移動するとき同時に次第に外側へ拡がるようにシフトして、その軌跡が床面に対して非垂直な状態をなし、これにより、使用者の腿部が弧状運動を行い、腿部の筋肉の運動効果を増大させ得る足踏み運動器に関する。
【0002】
【従来の技術】
足踏み運動機は、昨今流行の室内運動器具の一種であり、使用者が左右一対の踏板を交互に踏み込んで足踏み運動を行う装置として広く普及している。従来公知の足踏み運動機においては、踏板の上下往復移動軌跡が床面に対して略垂直になっているため、活動性が必ずしも充分でないという問題があった。即ち、従来公知の足踏み運動機の足踏み機構部分を示す図15及び図16を参照しつつ、その踏板支台91の移動軌跡について説明すれば、この踏板支台91は主動桿93の自由端に取り付けられており、主動桿93の基端は枢軸Xに回動自在に取り付けられている。踏板支台91の頂部には踏板92が取り付けられ、使用者は左右の踏板に足を載せ、両方の踏板を交互に踏み込んで左右の踏板に交互に体重を掛けるようにする。このとき踏板支台91は、枢軸Xを中心に単に上下に往復回動するだけであるので、踏板92を押し下げるときの移動軌跡は、図16中の鎖線A及びBで示す如く、床面Gに対して垂直になっている。従来の足踏み運動機の踏板のこのような動きは、使用者の腿部の筋肉の鍛錬に一定の効果をもたらすものではあるが、単に上下方向に足を上げ下げするだけであるのでその運動自体が極めて単調であり、使用者に飽きられ易く、長期間継続して続けることが困難であるという問題点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案者は、そのような従来の足踏み運動器に対して一定の価値を認めつつも、その単調さを改善し、足踏み運動に変化を与えて、使用者が飽きることなく長期間継続して使用でき、体の筋肉の鍛練を一層効果的に達成できる足踏み運動器を開発すべく、その長年の運動機器に関する実務経験と技術に基づき研究を行った結果、本考案を完成した。
即ち、本考案は、変化に富んだ足踏み運動を行うことができ、使用者が飽きることなく長期間継続して使用することにより、体の筋肉の鍛練を効果的に達成できる足踏み運動器を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、
一端に表示器を有する支柱と、手摺とを備えた基台と、
基台上に左右対をなして設けられる踏板支持機構であって、それぞれその一端が基台に設けた枢軸により揺動自在に支承され、自由端側が踏板を備えた踏板支台に設けた枢軸に回動自在に連結され、踏板を略水平に保持しつつ昇降可能に支持する左右それぞれ一対の主動桿及び補助桿と、一端が主動桿の踏板支台側に設けた連結具にピンを用いて回動自在に取り付けられ、他の一端が基台に揺動自在に取り付けた支持具により伸縮及び回動自在に取り付けられたスライド伸縮軸と、を具備する踏板支持機構と、
踏板支持機構の踏板昇降運動に適宜の抵抗を付与する運動負荷装置と、
を備えた足踏み運動機において;
上記踏板支持機構が、
主動桿を支持する枢軸に一対の平板を平行に取り付け、その一対の平板には主動桿の一端を支持する枢軸を設け、主動桿の一端を、上記一対の平板の間に挿入し、上記枢軸により上記一対の平板の間で回動可能に支持し、
主動桿と平行に第二の補助桿を設け、その一端を上記一対の平板の間に挿入し、一対の平板に設けた枢軸により一対の平板の間で回動可能に支持すると共に、他の一端を踏板支台に設けた連結部に取付けた枢軸により回動可能に支持するよう構成し、
更に、スライド伸縮軸の支持具をその中心支軸の周りに回動自在に支持すると共に、スライド伸縮軸の先端を自在継手を介して主動桿に取り付けた前記連結具に前記ピンを用いて連結し、
上記スライド伸縮軸の上記支持具をその中心支軸の周りに回動させ、所望の回動位置でロックし得る回動調整機構を設け、
上記回動調整機構の操作により、スライド伸縮軸の上記支持具の回動位置を所望位置でロックすることにより、
踏板の押下げ運動時に、踏板が水平に保持されつつ、その移動軌跡が両踏板の左右間隔が拡がる方向ヘ傾斜した軌跡をなすよう構成したことを特徴とする上記の足踏み運動機によって達成し得る。
その場合において、上記回動調整機構が、モータの正逆回転に応じて正逆回転せしめられる軸ロッドを有し、当該軸ロッドにはその中央位置から両端側へ向けて調整ネジが形成され、各調整ネジには移動雌ネジがそれぞれ装着され、一対のアームの一端に設けたウィングが連結板を介して上記移動雌ネジにそれぞれ連結され、各アームの他端には支持具が固着され、当該支持具には前記スライド伸縮軸の一端がピンによって連結され、スライド伸縮軸の他端には自在継手が取り付けられ、当該自在継手は前記主動桿に枢着されて成る構造を有し、これにより、上記軸ロッドが正逆回転せしめられたとき、これに応じて上記一対の移動雌ネジが軸ロッドの中央位置へ向けて移動して互いに接近したり、軸ロッドの両端側へ向けて移動して互いに開離したりし、これにより、踏板の押下げ運動時に描く軌跡の傾斜角度が調整されるよう構成することが推奨される。
更にまた、上記アームの一端に固着された支持具の後端に設けた中心支軸が、上記回動調整機構のブラケットの背面板に枢着され、上記ブラケットの正面板にはガイドピンが取り付けられ、当該ガイドピンは、前記支持具の前端頂部に取り付けたスロット板のスロット内に挿通され、これにより、上記回動調製機構の作動を円滑ならしめるよう構成することが推奨される。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る足踏み運動器の具体的構造及びその作用効果について、図面を参照しつゝ説明する。
図1及び図2に示す如く、本考案に係る足踏み運動器は、基台1を有し、この基台1の一端には支柱11が設けられ、当該支柱11の頂部には表示器12が設けられている。支柱11と、基台1の後端から延びる脚体13との間には、手摺14が取り付けられる。基台1及びその上に組み付けられる各種機械部品を覆うようにカバー15が取り付けられ、左右一対の踏板341,351が上記カバー15から外側へ突出するよう設けられ、使用者はこれら左右一対の踏板341,351を交互に踏み込んで、足踏み運動を行うようになっている。
【0006】
図2に示すように、本考案に係る足踏み運動器の基台1上には、フライホイール16、負荷付与輪17、負荷調節器18、伝動ベルト19、弾性ベルト10、等々から成る伝動機構が設けられている。上記フライホイール16は、伝動ベルト20を介して負荷付与輪17と連結されている。伝動ベルト19の一端は、踏板支持機構の平板30上に固着され、使用者が足踏み運動を行うとき、伝動ベルト19から負荷付与輪17並びに伝動ベルト20を介してフライホイール16が回転せしめられるようになっている。このとき、負荷調節器18が負荷付与輪17の回転を阻止する力を増減させ、これにより、使用者の足踏み運動に要する力が調節されるようになっている。
足踏み運動器を上記の如く動かすとき、伝動ベルト19と固定板21との間に張架され、回動輪22に巻き掛けられた弾性ベルト10が伸縮し、使用者が踏板341,351を踏む力を弱めると、弾性ベルト10の復元力により踏板341又は351が伝動ベルト19を介して元の位置に復帰するようになっている。このように左右の踏板341,351を交互に上げ下げする往復運動を繰り返すことによって、足踏み運動機による足踏み運動が達成される。
【0007】
以下、図2、図3、図4及び図5を参照しつつ、本考案の足踏み運動器の踏板支持機構について説明する。
本考案に係る足踏み運動器においては、その基台1の両側に側面取付板23が設けられ、これらの間に回動可能な枢軸24が取り付けられる。この枢軸24上には、左端及び右端から同じ距離の位置に踏板支持機構が設けられる。この踏板支持機構のそれぞれは、所定の間隔を隔てて設けた2枚の平板30,31を有し、この平板30,31に2本の枢軸25,26が所定の間隔を隔てて設けられ、一方の枢軸25には主動桿32が取り付けられ、もう一方の枢軸26には第2の補助桿33が取り付けられる。左右の踏板支台34,35の連結部36(図3及び図4参照)には、枢軸27,28(図5参照)が取り付けられる。上記連結部36並びに横向きの枢軸37は、上記踏板支台34,35内に収容されている。平板31の下方には、補助桿38が設けられ、当該補助桿38の一端は基台1の取付座体101に設けた縦向きの枢軸29に取り付けられている。取付座体101は、同様に、回動可能な横向きの枢軸39に取り付けられている。上記補助桿38の他端には、自在継手40が取り付けられ、当該自在継手40は前記連結部36の横向きの枢軸41に取り付けられている。踏板支台34,35の頂部には、使用者の足を載せるための踏板341,351がそれぞれ取り付けられている。
【0008】
本考案の足踏み運動器の踏板支持機構においては、枢軸24及び39が設けられ、主動桿32、補助桿38及び第2の補助桿33がこれらの枢軸24及び39を中心に上下方向に回動するようになっており、主動桿32及び第2の補助桿33が枢軸25,26,27,28を中心に回動し、補助桿38が枢軸29を中心に回動すると共に、補助桿38の他端には自在継手40が取り付けられ、これによって、これらの主動桿32、補助桿38及び第2の補助桿33が横方向両側へ拡がるように運動でき、これにより、左右の踏板341及び351を下方へ押し下げるときに、踏板341及び351が同時に外側へ向けて移動し、横方向へ拡がる移動軌跡を描くことになる。これによって、使用者が左右の踏板341,351を足で踏んで、これらを上下に交互に往復運動させると、そのとき同時に左右の踏板は両側へ斜めに押し拡げられるように移動するので、使用者の腿の筋肉も斜め後方向の力を発揮することになり、これによって腿部や腰部の筋肉に充分な運動量が連続的に加えられるものである。
【0009】
次に、図2乃至図6を参照しつつ、本考案の踏板支持機構における踏板の上記拡がり移動をもたらすための回動調整機構について説明する。
この回動調整機構は、軸ロッド50の支持体となるブラケット102を有しており、当該軸ロッド50は、その中央位置から両側へ向けて互いに逆向きの調整ネジ51及び52が形成され、これらの調整ネジ51及び52にはそれぞれ移動雌ネジ53及び54が装着されている。軸ロッド50の一端は、伝動ベルト55を介して取付座56に設けたモータ57の回転軸に連結されており、モータ57を正転又は逆転させて軸ロッド50を正逆回転させると、上記移動雌ネジ53及び54が軸ロッド50の中央へ向けて移動したり、或いは逆に、中央から離れて行く方向へ移動する。上記回動調整機構は、更に、同一構造の一対のアーム58を有し、これらのアーム58(図6参照)のそれぞれには、その一端から適宜の間隔を隔てて延びる一対の同一形状のウィング581,582が形成され、これらのウィング581,582の自由端には、それぞれ連結板60,61が軸支され、これらの連結板の他端は前記移動雌ネジ53,54の両側面にそれぞれ回動自在に取り付けられている。アーム58の他端には、開口部を有する支持具59がそれぞれ取り付けられ、この支持具59には、ピン62によってスライド伸縮軸63の一端が取り付けられている。スライド伸縮軸63の他端には自在継手64(図7の拡大図参照)が取り付けられている。自在継手64は、ピン65によって前記主動桿32の上面に設けた連結部321に取り付けられる。支持具59の後端側は、中心支軸66によりブラケット102の背面板104に取り付けられている。正面板103にはガイドピン67が取り付けられ、当該ガイドピン67は、支持具59の端部頂面に取り付けたスロット板591のスロット592内に挿通されている。
【0010】
次に、図8及び図11を同時に参照しつつ説明する。
前記モータ57を正転もしくは逆転させると、これに対応して前記軸ロッド50が正転もしくは逆転せしめられ、これによって上記一対の移動雌ネジ53及び54が図8に示すように軸ロッド50の中央へ引き寄せられて互いに接近したり、或いは図11に示すように、中央位置から離れる方向へ移動して互いに引き離されたりする。移動雌ネジ53,54のこのような移動に伴って、連結板60,61が同様に移動し、これによってアーム58の他端に取り付けた支持具59が前記中心支軸66を中心に回動し、これにより、支持具59に枢軸62によって連結されたスライド伸縮軸63もその向きを変化させる。即ち、スライド伸縮軸63の取り付けられている支持具59の開口端590の角度が外を向くように変化し、これによって、スライド伸縮軸63の前記主動軸32に連結された他端の向きが変化し、これにより、踏板341又は351が、使用者が足を踏み下ろすのと同時に主動桿32、補助桿38及び第2の補助桿33が外側へ傾斜するように変移し、これによって踏板341又は351が図8乃至図12に示す如く外側へ向けて拡がるように移動する。即ち、踏板341の外側へ拡がる運動軌跡は、図13及び図14に示されており、踏板341を後側から見た図14に示す如く、踏板341の左右両側辺の移動軌跡を示す鎖線C及びDは、床面Gに対して垂直ではなく、斜めになっている。
【0011】
従来公知の足踏み運動器と比較してみると、従来公知のものは図15及び図16に示す如く、踏板92が押し下げられるときに、Xで示す軸を中心に床面Gに対して垂直に移動し、このときの踏板92の両側辺の軌跡を示す鎖線A及びBは床面Gに対して垂直になっている。
これに対して、本考案に係る足踏み運動器の場合には、図13及び図14に示す如く、踏板支持機構の踏板341は、軸Y及びZを中心に下方へ移動し、そのときの回動調整機構の作用により踏板341の両側辺の移動軌跡を示す鎖線C及びDは、下方へ行くに従って次第に外側へ拡がるような傾斜した線となる。このように、両者の踏板の移動軌跡は全く相違するものである。
【0012】
従って、使用者は、上記回動調整機構の回動角度を選択することによって、踏板の移動軌跡の外側への移動量の大小を選択でき、また、足踏み運動期間中に回動調整機構を適宜作動させて踏板の移動軌跡を変化させることにより、足踏み運動器にさまざまな変化を持たせることができる。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものでなく、その目的の範囲内において上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
【0013】
【考案の効果】
本考案は上記の如く構成されるから、本考案によるときは、変化に富んだ足踏み運動を行うことができ、使用者が飽きることなく長期間継続して使用することにより、体の筋肉の鍛練を効果的に達成できる足踏み運動器を提供し得るものであり、本考案は多大の実用的価値を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る足踏み運動器の一実施例の外観斜視図である。
【図2】図1に示した足踏み運動器の内部構造を示す斜視図である。
【図3】足踏み運動器の内部構造を示す側面図である。
【図4】足踏み運動器の内部構造を示す反対側の側面図である。
【図5】足踏み運動器の内部構造を示す上面図である。
【図6】足踏み運動器の回動調整機構の立体斜視図である。
【図7】スライド伸縮軸に取り付けられる自在継手の拡大斜視図である。
【図8】一対の移動雌ネジが軸ロッドの中央位置にあり、左右の踏板がいずれも持ち上がった位置にあるときの状態を示す正面図である。
【図9】一対の移動雌ネジが軸ロッドの中央位置にあり、左側の踏板が押し下げられた位置にあるときの状態を示す正面図である。
【図10】図9に示した状態の上面図である。
【図11】一対の移動雌ネジが軸ロッドの中央から離れた位置にあり、左側の踏板が押し下げられた位置にあるときの状態を示す正面図である。
【図12】踏板が押し下げられたときの状態を示す側面図である。
【図13】踏板支持機構の動作を示す側面図である。
【図14】図13に示した踏板支持機構の踏板の移動軌跡を後側から見た状態で示す説明図である。
【図15】従来公知の足踏み運動器の踏板支持機構の側面図である。
【図16】図15に示した従来公知の足踏み運動器の踏板の移動軌跡を後側から見た状態で示す説明図である。
【符号の説明】
1 基台
11 支柱
12 表示器
13 脚体
14 手摺
15 カバー
16 フライホイール
17 負荷付与輪
18 負荷調節器
19 伝動ベルト
10 弾性ベルト
101 取付座体
102 ブラケット
103 正面板
104 背面板
20 伝動ベルト
21 固定板
22 回動輪
23 側面取付板
24 枢軸
25,26 枢軸
27,28 枢軸
29 枢軸
30,31 平板
32 主動桿
321 連結具
33 第2の補助桿
34,35 踏板支台
341,351 踏板
36 連結部
37 枢軸
38 補助桿
39 枢軸
40 自在継手
41 枢軸
50 軸ロッド
51,52 調整ネジ
53,54 移動雌ネジ
55 伝動ベルト
56 取付座
57 モータ
58 アーム
581,582 ウィング
59 支持具
590 開口端
591 スロット板
592 スロット
60,61 連結板
62 ピン
63 スライド伸縮軸
64 自在継手
65 ピン
66 中心支軸
67 ガイドピン
91 踏板支台
92 踏板
93 主動桿
G 床面
【考案の属する技術分野】
本考案は、踏板の押下げ運動時に、踏板が水平に保持されると共に、踏板が降下すると同時に外側へ変移するように構成された足踏み運動器に関する。特に、従来の足踏み運動器の踏板が、その上下往復運動時の軌跡が床面に対して垂直であったのに対して、本考案は、踏板が下方へ移動するとき同時に次第に外側へ拡がるようにシフトして、その軌跡が床面に対して非垂直な状態をなし、これにより、使用者の腿部が弧状運動を行い、腿部の筋肉の運動効果を増大させ得る足踏み運動器に関する。
【0002】
【従来の技術】
足踏み運動機は、昨今流行の室内運動器具の一種であり、使用者が左右一対の踏板を交互に踏み込んで足踏み運動を行う装置として広く普及している。従来公知の足踏み運動機においては、踏板の上下往復移動軌跡が床面に対して略垂直になっているため、活動性が必ずしも充分でないという問題があった。即ち、従来公知の足踏み運動機の足踏み機構部分を示す図15及び図16を参照しつつ、その踏板支台91の移動軌跡について説明すれば、この踏板支台91は主動桿93の自由端に取り付けられており、主動桿93の基端は枢軸Xに回動自在に取り付けられている。踏板支台91の頂部には踏板92が取り付けられ、使用者は左右の踏板に足を載せ、両方の踏板を交互に踏み込んで左右の踏板に交互に体重を掛けるようにする。このとき踏板支台91は、枢軸Xを中心に単に上下に往復回動するだけであるので、踏板92を押し下げるときの移動軌跡は、図16中の鎖線A及びBで示す如く、床面Gに対して垂直になっている。従来の足踏み運動機の踏板のこのような動きは、使用者の腿部の筋肉の鍛錬に一定の効果をもたらすものではあるが、単に上下方向に足を上げ下げするだけであるのでその運動自体が極めて単調であり、使用者に飽きられ易く、長期間継続して続けることが困難であるという問題点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案者は、そのような従来の足踏み運動器に対して一定の価値を認めつつも、その単調さを改善し、足踏み運動に変化を与えて、使用者が飽きることなく長期間継続して使用でき、体の筋肉の鍛練を一層効果的に達成できる足踏み運動器を開発すべく、その長年の運動機器に関する実務経験と技術に基づき研究を行った結果、本考案を完成した。
即ち、本考案は、変化に富んだ足踏み運動を行うことができ、使用者が飽きることなく長期間継続して使用することにより、体の筋肉の鍛練を効果的に達成できる足踏み運動器を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、
一端に表示器を有する支柱と、手摺とを備えた基台と、
基台上に左右対をなして設けられる踏板支持機構であって、それぞれその一端が基台に設けた枢軸により揺動自在に支承され、自由端側が踏板を備えた踏板支台に設けた枢軸に回動自在に連結され、踏板を略水平に保持しつつ昇降可能に支持する左右それぞれ一対の主動桿及び補助桿と、一端が主動桿の踏板支台側に設けた連結具にピンを用いて回動自在に取り付けられ、他の一端が基台に揺動自在に取り付けた支持具により伸縮及び回動自在に取り付けられたスライド伸縮軸と、を具備する踏板支持機構と、
踏板支持機構の踏板昇降運動に適宜の抵抗を付与する運動負荷装置と、
を備えた足踏み運動機において;
上記踏板支持機構が、
主動桿を支持する枢軸に一対の平板を平行に取り付け、その一対の平板には主動桿の一端を支持する枢軸を設け、主動桿の一端を、上記一対の平板の間に挿入し、上記枢軸により上記一対の平板の間で回動可能に支持し、
主動桿と平行に第二の補助桿を設け、その一端を上記一対の平板の間に挿入し、一対の平板に設けた枢軸により一対の平板の間で回動可能に支持すると共に、他の一端を踏板支台に設けた連結部に取付けた枢軸により回動可能に支持するよう構成し、
更に、スライド伸縮軸の支持具をその中心支軸の周りに回動自在に支持すると共に、スライド伸縮軸の先端を自在継手を介して主動桿に取り付けた前記連結具に前記ピンを用いて連結し、
上記スライド伸縮軸の上記支持具をその中心支軸の周りに回動させ、所望の回動位置でロックし得る回動調整機構を設け、
上記回動調整機構の操作により、スライド伸縮軸の上記支持具の回動位置を所望位置でロックすることにより、
踏板の押下げ運動時に、踏板が水平に保持されつつ、その移動軌跡が両踏板の左右間隔が拡がる方向ヘ傾斜した軌跡をなすよう構成したことを特徴とする上記の足踏み運動機によって達成し得る。
その場合において、上記回動調整機構が、モータの正逆回転に応じて正逆回転せしめられる軸ロッドを有し、当該軸ロッドにはその中央位置から両端側へ向けて調整ネジが形成され、各調整ネジには移動雌ネジがそれぞれ装着され、一対のアームの一端に設けたウィングが連結板を介して上記移動雌ネジにそれぞれ連結され、各アームの他端には支持具が固着され、当該支持具には前記スライド伸縮軸の一端がピンによって連結され、スライド伸縮軸の他端には自在継手が取り付けられ、当該自在継手は前記主動桿に枢着されて成る構造を有し、これにより、上記軸ロッドが正逆回転せしめられたとき、これに応じて上記一対の移動雌ネジが軸ロッドの中央位置へ向けて移動して互いに接近したり、軸ロッドの両端側へ向けて移動して互いに開離したりし、これにより、踏板の押下げ運動時に描く軌跡の傾斜角度が調整されるよう構成することが推奨される。
更にまた、上記アームの一端に固着された支持具の後端に設けた中心支軸が、上記回動調整機構のブラケットの背面板に枢着され、上記ブラケットの正面板にはガイドピンが取り付けられ、当該ガイドピンは、前記支持具の前端頂部に取り付けたスロット板のスロット内に挿通され、これにより、上記回動調製機構の作動を円滑ならしめるよう構成することが推奨される。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る足踏み運動器の具体的構造及びその作用効果について、図面を参照しつゝ説明する。
図1及び図2に示す如く、本考案に係る足踏み運動器は、基台1を有し、この基台1の一端には支柱11が設けられ、当該支柱11の頂部には表示器12が設けられている。支柱11と、基台1の後端から延びる脚体13との間には、手摺14が取り付けられる。基台1及びその上に組み付けられる各種機械部品を覆うようにカバー15が取り付けられ、左右一対の踏板341,351が上記カバー15から外側へ突出するよう設けられ、使用者はこれら左右一対の踏板341,351を交互に踏み込んで、足踏み運動を行うようになっている。
【0006】
図2に示すように、本考案に係る足踏み運動器の基台1上には、フライホイール16、負荷付与輪17、負荷調節器18、伝動ベルト19、弾性ベルト10、等々から成る伝動機構が設けられている。上記フライホイール16は、伝動ベルト20を介して負荷付与輪17と連結されている。伝動ベルト19の一端は、踏板支持機構の平板30上に固着され、使用者が足踏み運動を行うとき、伝動ベルト19から負荷付与輪17並びに伝動ベルト20を介してフライホイール16が回転せしめられるようになっている。このとき、負荷調節器18が負荷付与輪17の回転を阻止する力を増減させ、これにより、使用者の足踏み運動に要する力が調節されるようになっている。
足踏み運動器を上記の如く動かすとき、伝動ベルト19と固定板21との間に張架され、回動輪22に巻き掛けられた弾性ベルト10が伸縮し、使用者が踏板341,351を踏む力を弱めると、弾性ベルト10の復元力により踏板341又は351が伝動ベルト19を介して元の位置に復帰するようになっている。このように左右の踏板341,351を交互に上げ下げする往復運動を繰り返すことによって、足踏み運動機による足踏み運動が達成される。
【0007】
以下、図2、図3、図4及び図5を参照しつつ、本考案の足踏み運動器の踏板支持機構について説明する。
本考案に係る足踏み運動器においては、その基台1の両側に側面取付板23が設けられ、これらの間に回動可能な枢軸24が取り付けられる。この枢軸24上には、左端及び右端から同じ距離の位置に踏板支持機構が設けられる。この踏板支持機構のそれぞれは、所定の間隔を隔てて設けた2枚の平板30,31を有し、この平板30,31に2本の枢軸25,26が所定の間隔を隔てて設けられ、一方の枢軸25には主動桿32が取り付けられ、もう一方の枢軸26には第2の補助桿33が取り付けられる。左右の踏板支台34,35の連結部36(図3及び図4参照)には、枢軸27,28(図5参照)が取り付けられる。上記連結部36並びに横向きの枢軸37は、上記踏板支台34,35内に収容されている。平板31の下方には、補助桿38が設けられ、当該補助桿38の一端は基台1の取付座体101に設けた縦向きの枢軸29に取り付けられている。取付座体101は、同様に、回動可能な横向きの枢軸39に取り付けられている。上記補助桿38の他端には、自在継手40が取り付けられ、当該自在継手40は前記連結部36の横向きの枢軸41に取り付けられている。踏板支台34,35の頂部には、使用者の足を載せるための踏板341,351がそれぞれ取り付けられている。
【0008】
本考案の足踏み運動器の踏板支持機構においては、枢軸24及び39が設けられ、主動桿32、補助桿38及び第2の補助桿33がこれらの枢軸24及び39を中心に上下方向に回動するようになっており、主動桿32及び第2の補助桿33が枢軸25,26,27,28を中心に回動し、補助桿38が枢軸29を中心に回動すると共に、補助桿38の他端には自在継手40が取り付けられ、これによって、これらの主動桿32、補助桿38及び第2の補助桿33が横方向両側へ拡がるように運動でき、これにより、左右の踏板341及び351を下方へ押し下げるときに、踏板341及び351が同時に外側へ向けて移動し、横方向へ拡がる移動軌跡を描くことになる。これによって、使用者が左右の踏板341,351を足で踏んで、これらを上下に交互に往復運動させると、そのとき同時に左右の踏板は両側へ斜めに押し拡げられるように移動するので、使用者の腿の筋肉も斜め後方向の力を発揮することになり、これによって腿部や腰部の筋肉に充分な運動量が連続的に加えられるものである。
【0009】
次に、図2乃至図6を参照しつつ、本考案の踏板支持機構における踏板の上記拡がり移動をもたらすための回動調整機構について説明する。
この回動調整機構は、軸ロッド50の支持体となるブラケット102を有しており、当該軸ロッド50は、その中央位置から両側へ向けて互いに逆向きの調整ネジ51及び52が形成され、これらの調整ネジ51及び52にはそれぞれ移動雌ネジ53及び54が装着されている。軸ロッド50の一端は、伝動ベルト55を介して取付座56に設けたモータ57の回転軸に連結されており、モータ57を正転又は逆転させて軸ロッド50を正逆回転させると、上記移動雌ネジ53及び54が軸ロッド50の中央へ向けて移動したり、或いは逆に、中央から離れて行く方向へ移動する。上記回動調整機構は、更に、同一構造の一対のアーム58を有し、これらのアーム58(図6参照)のそれぞれには、その一端から適宜の間隔を隔てて延びる一対の同一形状のウィング581,582が形成され、これらのウィング581,582の自由端には、それぞれ連結板60,61が軸支され、これらの連結板の他端は前記移動雌ネジ53,54の両側面にそれぞれ回動自在に取り付けられている。アーム58の他端には、開口部を有する支持具59がそれぞれ取り付けられ、この支持具59には、ピン62によってスライド伸縮軸63の一端が取り付けられている。スライド伸縮軸63の他端には自在継手64(図7の拡大図参照)が取り付けられている。自在継手64は、ピン65によって前記主動桿32の上面に設けた連結部321に取り付けられる。支持具59の後端側は、中心支軸66によりブラケット102の背面板104に取り付けられている。正面板103にはガイドピン67が取り付けられ、当該ガイドピン67は、支持具59の端部頂面に取り付けたスロット板591のスロット592内に挿通されている。
【0010】
次に、図8及び図11を同時に参照しつつ説明する。
前記モータ57を正転もしくは逆転させると、これに対応して前記軸ロッド50が正転もしくは逆転せしめられ、これによって上記一対の移動雌ネジ53及び54が図8に示すように軸ロッド50の中央へ引き寄せられて互いに接近したり、或いは図11に示すように、中央位置から離れる方向へ移動して互いに引き離されたりする。移動雌ネジ53,54のこのような移動に伴って、連結板60,61が同様に移動し、これによってアーム58の他端に取り付けた支持具59が前記中心支軸66を中心に回動し、これにより、支持具59に枢軸62によって連結されたスライド伸縮軸63もその向きを変化させる。即ち、スライド伸縮軸63の取り付けられている支持具59の開口端590の角度が外を向くように変化し、これによって、スライド伸縮軸63の前記主動軸32に連結された他端の向きが変化し、これにより、踏板341又は351が、使用者が足を踏み下ろすのと同時に主動桿32、補助桿38及び第2の補助桿33が外側へ傾斜するように変移し、これによって踏板341又は351が図8乃至図12に示す如く外側へ向けて拡がるように移動する。即ち、踏板341の外側へ拡がる運動軌跡は、図13及び図14に示されており、踏板341を後側から見た図14に示す如く、踏板341の左右両側辺の移動軌跡を示す鎖線C及びDは、床面Gに対して垂直ではなく、斜めになっている。
【0011】
従来公知の足踏み運動器と比較してみると、従来公知のものは図15及び図16に示す如く、踏板92が押し下げられるときに、Xで示す軸を中心に床面Gに対して垂直に移動し、このときの踏板92の両側辺の軌跡を示す鎖線A及びBは床面Gに対して垂直になっている。
これに対して、本考案に係る足踏み運動器の場合には、図13及び図14に示す如く、踏板支持機構の踏板341は、軸Y及びZを中心に下方へ移動し、そのときの回動調整機構の作用により踏板341の両側辺の移動軌跡を示す鎖線C及びDは、下方へ行くに従って次第に外側へ拡がるような傾斜した線となる。このように、両者の踏板の移動軌跡は全く相違するものである。
【0012】
従って、使用者は、上記回動調整機構の回動角度を選択することによって、踏板の移動軌跡の外側への移動量の大小を選択でき、また、足踏み運動期間中に回動調整機構を適宜作動させて踏板の移動軌跡を変化させることにより、足踏み運動器にさまざまな変化を持たせることができる。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものでなく、その目的の範囲内において上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
【0013】
【考案の効果】
本考案は上記の如く構成されるから、本考案によるときは、変化に富んだ足踏み運動を行うことができ、使用者が飽きることなく長期間継続して使用することにより、体の筋肉の鍛練を効果的に達成できる足踏み運動器を提供し得るものであり、本考案は多大の実用的価値を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る足踏み運動器の一実施例の外観斜視図である。
【図2】図1に示した足踏み運動器の内部構造を示す斜視図である。
【図3】足踏み運動器の内部構造を示す側面図である。
【図4】足踏み運動器の内部構造を示す反対側の側面図である。
【図5】足踏み運動器の内部構造を示す上面図である。
【図6】足踏み運動器の回動調整機構の立体斜視図である。
【図7】スライド伸縮軸に取り付けられる自在継手の拡大斜視図である。
【図8】一対の移動雌ネジが軸ロッドの中央位置にあり、左右の踏板がいずれも持ち上がった位置にあるときの状態を示す正面図である。
【図9】一対の移動雌ネジが軸ロッドの中央位置にあり、左側の踏板が押し下げられた位置にあるときの状態を示す正面図である。
【図10】図9に示した状態の上面図である。
【図11】一対の移動雌ネジが軸ロッドの中央から離れた位置にあり、左側の踏板が押し下げられた位置にあるときの状態を示す正面図である。
【図12】踏板が押し下げられたときの状態を示す側面図である。
【図13】踏板支持機構の動作を示す側面図である。
【図14】図13に示した踏板支持機構の踏板の移動軌跡を後側から見た状態で示す説明図である。
【図15】従来公知の足踏み運動器の踏板支持機構の側面図である。
【図16】図15に示した従来公知の足踏み運動器の踏板の移動軌跡を後側から見た状態で示す説明図である。
【符号の説明】
1 基台
11 支柱
12 表示器
13 脚体
14 手摺
15 カバー
16 フライホイール
17 負荷付与輪
18 負荷調節器
19 伝動ベルト
10 弾性ベルト
101 取付座体
102 ブラケット
103 正面板
104 背面板
20 伝動ベルト
21 固定板
22 回動輪
23 側面取付板
24 枢軸
25,26 枢軸
27,28 枢軸
29 枢軸
30,31 平板
32 主動桿
321 連結具
33 第2の補助桿
34,35 踏板支台
341,351 踏板
36 連結部
37 枢軸
38 補助桿
39 枢軸
40 自在継手
41 枢軸
50 軸ロッド
51,52 調整ネジ
53,54 移動雌ネジ
55 伝動ベルト
56 取付座
57 モータ
58 アーム
581,582 ウィング
59 支持具
590 開口端
591 スロット板
592 スロット
60,61 連結板
62 ピン
63 スライド伸縮軸
64 自在継手
65 ピン
66 中心支軸
67 ガイドピン
91 踏板支台
92 踏板
93 主動桿
G 床面
Claims (3)
- 一端に表示器(12)を有する支柱(11)と、手摺(14)とを備えた基台(1)と、
基台上に左右対をなして設けられる踏板支持機構であって、それぞれその一端が基台に設けた枢軸(24,39)により揺動自在に支承され、自由端側が踏板(341)を備えた踏板支台(34)に設けた枢軸(37,41)に回動自在に連結され、踏板(341,351)を略水平に保持しつつ昇降可能に支持する左右それぞれ一対の主動桿(32)及び補助桿(38)と、一端が主動桿(32)の踏板支台(34)側に設けた連結具(321)にピン(65)を用いて回動自在に取り付けられ、他の一端が基台(1)に揺動自在に取り付けた支持具(59)により伸縮及び回動自在に取り付けられたスライド伸縮軸(63)と、を具備する踏板支持機構と、
踏板支持機構の踏板昇降運動に適宜の抵抗を付与する運動負荷装置(17,18)と、
を備えた足踏み運動機において;
上記踏板支持機構が、
主動桿(32)を支持する枢軸(24)に一対の平板(30,31)を平行に取り付け、その一対の平板(30,31)には主動桿(32)の一端を支持する枢軸(25)を設け、主動桿(32)の一端を、上記一対の平板(30,31)の間に挿入し、上記枢軸(25)により上記一対の平板(30,31)の間で回動可能に支持し、
主動桿(32)と平行に第二の補助桿(33)を設け、その一端を上記一対の平板(30,31)の間に挿入し、一対の平板(30,31)に設けた枢軸(26)により一対の平板(30,31)の間で回動可能に支持すると共に、他の一端を踏板支台(34)に設けた連結部(36)に取付けた枢軸(28)により回動可能に支持するよう構成し、
更に、スライド伸縮軸(63)の支持具(59)をその中心支軸(66)の周りに回動自在に支持すると共に、スライド伸縮軸(63)の先端を自在継手(64)を介して主動桿(32)に取り付けた前記連結具(321)に前記ピン(65)を用いて連結し、
上記スライド伸縮軸(63)の上記支持具(59)をその中心支軸(66)の周りに回動させ、所望の回動位置でロックし得る回動調整機構(50〜62)を設け、
上記回動調整機構の操作により、スライド伸縮軸(63)の上記支持具(59)の回動位置を所望位置でロックすることにより、
踏板の押下げ運動時に、踏板が水平に保持されつつ、その移動軌跡が両踏板の左右間隔が拡がる方向ヘ傾斜した軌跡をなすよう構成したことを特徴とする上記の足踏み運動機。 - 上記回動調整機構が、モータ(57)の正逆回転に応じて正逆回転せしめられる軸ロッド(50)を有し、当該軸ロッドにはその中央位置から両端側へ向けて調整ネジ(51,52)が形成され、各調整ネジには移動雌ネジ(53,54)がそれぞれ装着され、一対のアーム(58)の一端に設けたウィング(581,582)が連結板(60,61)を介して上記移動雌ネジ(53,54)にそれぞれ連結され、各アーム(58)の他端には支持具(59)が固着され、当該支持具(59)には前記スライド伸縮軸(63)の一端がピン(62)によって連結され、スライド伸縮軸(63)の他端には自在継手(64)が取り付けられ、当該自在継手は前記主動桿(32)に枢着されて成る構造を有し、これにより、上記軸ロッド(50)が正逆回転せしめられたとき、これに応じて上記一対の移動雌ネジ(53,54)が軸ロッド(50)の中央位置へ向けて移動して互いに接近したり、軸ロッド(50)の両端側へ向けて移動して互いに開離したりし、これにより、踏板(341,351)の押下げ運動時に描く軌跡の傾斜角度が調整されるよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の足踏み運動機。
- 上記アーム(58)の一端に固着された支持具(59)の後端に設けた中心支軸(66)が、上記回動調整機構のブラケット(102)の背面板(104)に枢着され、上記ブラケット(102)の正面板(103)にはガイドピン(67)が取り付けられ、当該ガイドピン(67)は、前記支持具(59)の前端頂部に取り付けたスロット板(591)のスロット(592)内に挿通され、これにより、上記回動調製機構の作動を円滑ならしめるよう構成したことを特徴とする請求項2に記載の足踏み運動機。
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