JP2004336983A - 動力出力装置およびこれを搭載する自動車 - Google Patents

動力出力装置およびこれを搭載する自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP2004336983A
JP2004336983A JP2004036305A JP2004036305A JP2004336983A JP 2004336983 A JP2004336983 A JP 2004336983A JP 2004036305 A JP2004036305 A JP 2004036305A JP 2004036305 A JP2004036305 A JP 2004036305A JP 2004336983 A JP2004336983 A JP 2004336983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric machine
rotating electric
internal combustion
combustion engine
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004036305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4100352B2 (ja
Inventor
Hidehiro Oba
秀洋 大庭
Yushi Hata
祐志 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004036305A priority Critical patent/JP4100352B2/ja
Publication of JP2004336983A publication Critical patent/JP2004336983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4100352B2 publication Critical patent/JP4100352B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

【課題】 内燃機関から出力される動力を効率よく駆動軸に出力する。
【解決手段】 動力入出力機構30のキャリア34にエンジン22の出力軸を接続し、サンギヤ31にモータMG1の回転軸を接続し、リングギヤ32にモータMG2の回転軸を接続すると共に駆動輪39a,39bを接続する。そして、モータMG3の回転軸をエンジン22の出力軸に一体回転可能に接続する。モータMG1の回転がエンジン22の回転と同一方向のときにはモータMG1で回生された電力がモータMG2に供給される形態としてモータMG1,MG2を運転制御し、モータMG1の回転がエンジン22の回転と逆方向のときにはモータMG3で回生された電力がモータMG1に供給される形態としてモータMG3,MG1を運転制御する。これにより、エネルギ循環が生じるのを回避して装置全体のエネルギ効率を向上することができる。
【選択図】 図1




Description

本発明は、動力出力装置およびこれを搭載する自動車に関し、詳しくは、駆動軸に動力を出力する動力出力装置およびこれを搭載する自動車に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、エンジンと、エンジンの出力軸に接続されたプラネタリギヤと、プラネタリギヤに接続された第1のモータと、同じくプラネタリギアに接続されると共に駆動軸に接続された第2のモータとを備えるものが提案されている。この装置では、エンジンから出力された動力を第1のモータと第2のモータとによりトルク変換して駆動軸に出力することができる。このとき、エンジンを効率のよい運転ポイントで運転させるものとすれば、装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。
こうした動力出力装置では、エンジンから出力される動力を用いて第2のモータで回生すると共に第1のモータを力行して駆動軸に動力を出力するエネルギ循環が生じて、効率を悪化させる場合がある。
なお、本出願人は、上述した課題の少なくとも一部を解決する手法として、エンジンの出力軸と駆動軸と第1のモータの回転軸とをプラネタリギヤで結合し、第2のモータの回転軸を第1クラッチを介してエンジンの出力軸に連結すると共に第2クラッチを介して駆動軸に連結し、駆動軸の回転数がエンジンの回転数よりも大きいときには第1クラッチをオンすると共に第2クラッチをオフし、駆動軸の回転数がエンジンの回転数よりも小さいときには第1クラッチをオフすると共に第2クラッチをオンすることにより、第1のモータと第2のモータとの間でエネルギ循環が生じるのを防止する技術を提案している(特許文献1参照)。
特開平11−332018号公報(図1)
このように動力出力装置のエネルギ循環を防止して装置全体のエネルギ効率をより向上させることは重要な課題として考えられており、更なる改善あるいは異なる構成の動力出力装置への適用が求められている。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、第1の回転電機と第2の回転電機との間のエネルギ循環を防止してエネルギ効率をより向上させることを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、内燃機関を始動する際や停止させる際に、車両に振動が生じるのを抑制することを目的の一つとする。さらに、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、内燃機関を始動する際や停止させる際に駆動軸に出力する駆動力を維持することを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、装置の小型化を図ることを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
発電可能な第1の回転電機と、
前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸と前記駆動軸に接続された第3の軸とを有し、これら3つの軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式の動力入出力手段と、
前記駆動軸に接続された第2の回転電機と、
前記内燃機関の出力軸または前記第1の軸に接続された発電可能な第3の回転電機と、
前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機との間で電力をやり取り可能に接続された電力系統と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の動力出力装置では、内燃機関から出力される動力を第1の回転電機と第2の回転電機とを介して駆動軸に出力したり、内燃機関から出力される動力を第3の回転電機と第1の回転電機とを介して駆動軸に出力したりすることが可能となるから、エネルギ循環が生じるのを回避することが可能となり、装置全体のエネルギ効率をより向上させることが可能となる。
こうした本発明の第1の動力出力装置において、前記第1の回転電機の回転軸の回転状態または前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸の回転状態に基づいて前記内燃機関と前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御する運転制御手段を備えるものとすることもできる。この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記運転制御手段は、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と同方向に回転するときには、前記内燃機関から出力される動力を前記第1の回転電機と前記第2の回転電機とによりトルク変換することにより要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記第1の回転電機と前記第2の回転電機とを運転制御し、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と逆方向に回転するときには、前記内燃機関からの動力を前記第3の回転電機と前記第1の回転電機とによりトルク変換することにより要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記第1の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、エネルギ循環が生じるのをより適切に回避でき、装置全体のエネルギ効率をより向上させることができる。この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記運転制御手段は、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と同方向に回転するときには、前記第1の回転電機を回生運転すると共に回生された電力を用いて前記第2の回転電機を力行運転するよう制御し、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と逆方向に回転するときには、前記第3の回転電機を回生運転すると共に回生された電力を用いて前記第1の回転電機を力行運転するよう運転制御する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の第1の動力出力装置において、前記運転制御手段は、前記内燃機関の始動が指示されたとき又は前記内燃機関の停止が指示されたとき、前記第3の回転電機の駆動により該内燃機関をモータリングして始動、または前記内燃機関の運転を停止すると共に前記第3の回転電機により該内燃機関の回転を停止するよう前記内燃機関と前記第3の回転電機とを運転制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関を始動する際や停止する際に生じる得る車両の振動や駆動軸へのトルクショックを低減したりなくしたりすることができる。この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記運転制御手段は、要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記第2の回転電機を運転制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第3の回転電機の駆動により内燃機関を始動しながら第2の回転電機を駆動して要求動力を駆動軸に出力することができる。また、第3の回転電機により内燃機関を始動する際に駆動軸へトルクショックが生じるのを低減するから、第2の回転電機によりスムーズに要求動力を駆動軸に出力することができる。
さらに、本発明の第1の動力出力装置において、前記第3の回転電機の回転軸は、前記内燃機関の出力軸と一体的に回転するよう接続されてなるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関と第3の回転電機との間でやり取りされる動力の伝達効率を高めることができる。
また、本発明の第1の動力出力装置において、前記第3の回転電機の回転軸は、前記内燃機関の出力軸とベルトまたはギヤまたはチェーンを介して接続されてなるものとすることもできる。こうすれば、第3の回転電機を装置内の空きスペースに搭載することも可能となるから装置全体を小型化することも可能となる。
本発明の第2の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
発電可能な第1の回転電機と、
前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と前記第1の回転電機に接続された第2の軸と前記駆動軸に接続された第3の軸とを有し、これら3つの軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式の動力入出力手段と、
第2の回転電機と、
前記第2の回転電機の回転軸と前記内燃機関の出力軸とを接続および接続解除が可能な第1の接続解除手段と、
前記第2の回転電機の回転軸と前記駆動軸とを接続および接続解除が可能な第2の接続解除手段と、
前記第1の回転電機の回転軸の回転状態または前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸の回転状態に基づいて前記第1の接続解除手段と前記第2の接続解除手段とを制御する接続制御手段と、
前記内燃機関から出力される動力を前記第1の回転電機と前記第2の回転電機とによりトルク変換することにより要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記第1の回転電機と前記第2の回転電機とを運転制御する運転制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の動力出力装置では、第2の回転電機の回転軸と内燃機関の出力軸とを第1の接続解除手段により接続したり接続解除したりすることができると共に第2の回転電機の回転軸と駆動軸とを第2の接続解除手段により接続したり接続解除したりすることができるから、第1の回転電機と第2の回転電機との間のエネルギ循環を回避することが可能となり、装置全体のエネルギ効率をより向上させることが可能となる。
こうした本発明の第2の動力出力装置において、前記接続制御手段は、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と同方向に回転するときには、前記第1の接続解除手段が接続解除状態とされると共に前記第2の接続解除手段が接続状態とされるよう該第1の接続解除手段と該第2の接続解除手段とを駆動制御し、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と逆方向に回転するときには、前記第1の接続解除手段が接続状態とされると共に前記第2の接続解除手段が接続解除状態とされるよう該第1の接続解除手段と該第2の接続解除手段とを駆動制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1の回転電機と第2の回転電機との間でエネルギ循環が生じたりするのをより適切に回避でき、装置全体のエネルギ効率をより向上させることができる。この態様の本発明の第2の動力出力装置において、前記運転制御手段は、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と同方向に回転するときには、前記第1の回転電機を回生運転すると共に回生された電力を用いて前記第2の回転電機を力行運転するよう制御し、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と逆方向に回転するときには、前記第2の回転電機を回生運転すると共に回生された電力を用いて前記第1の回転電機を力行運転するよう制御する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の第2の動力出力装置において、前記接続制御手段は、前記内燃機関の始動が指示されたとき又は前記内燃機関の停止が指示されたとき、前記第1の接続解除手段が接続状態とされると共に前記第2の接続解除手段が接続解除状態とされるよう該第1の接続解除手段と該第2の接続解除手段とを駆動制御する手段であり、
前記運転制御手段は、前記接続制御手段により前記第1の接続解除手段が接続状態とされると共に前記第2の接続解除手段が接続解除状態とされたとき、前記第2の回転電機の駆動により前記内燃機関をモータリングして始動、または前記内燃機関の運転を停止すると共に前記第2の回転電機により該内燃機関の回転を停止するよう前記内燃機関と前記第2の回転電機とを運転制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関を始動する際や停止する際に生じうる車両の振動や駆動軸へのトルクショックを低減したりなくしたりすることができる。
本発明の第1の動力出力装置において、前記3軸式の動力入出力手段は、ダンパを介して前記内燃機関の出力軸に接続されてなり、前記第3の回転電機は、前記ダンパを介さずに前記内燃機関の出力軸に接続されてなるものとすることもできる。ここで、第1の回転電機は、第3の回転電機に比して高トルク型電動機として構成されてなるものとすることもできる。
第3の回転電機がダンパを介さずに内燃機関の出力軸に接続された態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、前記内燃機関の始動が指示されたとき、少なくとも前記回転数検出手段により検出される内燃機関の回転数が所定回転数領域内にあるときには前記第1の回転電機を停止して前記第3の回転電機により該内燃機関がモータリングされるよう前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御すると共に該内燃機関が始動するよう該内燃機関を運転制御する始動時運転制御手段とを備えるものとすることもできる。所定回転数領域を内燃機関とダンパと第1の回転電機とからなる系の共振現象が生じうる回転数領域を含む領域とすれば、内燃機関がこの回転数領域を通過する際の共振現象を抑制でき、車両の振動を抑制することができる。この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記始動時運転制御手段は、前記内燃機関の始動が指示されたとき、前記第1の回転電機を停止して前記第3の回転電機により前記内燃機関がモータリングされるよう前記第1の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御し、前記回転数検出手段により検出される内燃機関の回転数が前記所定回転数領域を超えたときに前記第3の回転電機を停止して前記第1の回転電機により前記内燃機関がモータリングされて該内燃機関が始動するよう前記第1の回転電機と前記第3の回転電機と前記内燃機関とを運転制御する手段であるものとすることもできる。第1の回転電機が第3の回転電機に比して高トルク型電動機として構成するものとすれば、内燃機関を始動する際の初爆による比較的大きなトルクを第1の回転電機により受けることができる。さらに、これらの態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記始動時運転制御手段は、要求駆動力に対応する駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記第2の回転電機を運転制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、要求駆動力に対応する駆動力を駆動軸に出力しながら内燃機関を始動することができる。
また、第3の回転電機がダンパを介さずに内燃機関の出力軸に接続された態様の第1の動力出力装置において、前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、前記内燃機関の停止が指示されたとき、該内燃機関の運転が停止するよう該内燃機関を運転制御すると共に少なくとも前記回転数検出手段により検出される内燃機関の回転数が所定回転数領域内にあるときには前記第1の回転電機を停止して前記第3の回転電機により該内燃機関の回転が停止するよう前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御する停止時運転制御手段とを備えるものとすることもできる。所定回転数領域を内燃機関とダンパと第1の回転電機とからなる系の共振現象が生じうる回転数領域を含む領域とすれば、内燃機関がこの回転数領域を通過する際の共振現象を抑制でき、車両の振動を抑制することができる。この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記停止時運転制御手段は、前記内燃機関の停止が指示されたとき、前記内燃機関の運転が停止するよう該内燃機関を運転制御すると共に前記第1の回転電機により該内燃機関の回転を制動するよう該第1の回転電機を運転制御し、前記回転数検出手段により検出される内燃機関の回転数が所定回転数領域に至ったときに前記第1の回転電機を停止して前記第3の回転電機により該内燃機関の回転を停止するよう前記第1の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御する手段であるものとすることもできる。第1の回転電機が第3の回転電機に比して高トルク型電動機として構成するものとすれば、内燃機関の運転を停止した直後の内燃機関の制動に必要な比較的大きなトルクを第1の回転電機により受けることができる。さらに、これらの態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記停止時運転制御手段は、要求駆動力に対応する駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記第2の回転電機を運転制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、要求駆動力に対応する駆動力を駆動軸に出力しながら内燃機関を停止することができる。
内燃機関の回転数が所定回転数領域内にあるときに第3の回転電機を用いる態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記所定回転数領域は、前記内燃機関と前記ダンパと前記第1の回転電機とからなる系に共振現象が生じうる回転数領域を含む領域であるものとすることもできる。
本発明の第3の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
発電可能な第1の回転電機と、
前記内燃機関の出力軸と前記第1の回転電機の回転軸と前記駆動軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式の動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を入出力可能な第2の回転電機と、
前記内燃機関の出力軸に動力を入出力可能な第3の回転電機と、
前記駆動軸に要求される要求駆動力に基づいて前記内燃機関が運転すべき動作点を設定する動作点設定手段と、
該設定された動作点と前記第1の回転電機の駆動力制限とに基づいて前記第1の回転電機の目標駆動力と前記第3の回転電機の目標駆動力とを設定すると共に前記要求駆動力に対応する駆動力を前記駆動軸に出力するための前記第2の回転電機の目標駆動力を設定する目標駆動力設定手段と、
前記設定された動作点で前記内燃機関が運転されるよう該内燃機関を運転制御すると共に前記設定された目標駆動力で前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機とが運転されるよう該第1の回転電機と該第2の回転電機と該第3の回転電機とを運転制御する運転制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第3の動力出力装置では、駆動軸に要求される要求駆動力に基づいて内燃機関が運転すべき動作点を設定し、設定した動作点と第1の回転電機の駆動力制限とに基づいて第1の回転電機の目標駆動力と第3の回転電機の目標駆動力とを設定すると共に要求駆動力に対応する駆動力を駆動軸に出力するための第2の回転電機の目標駆動力を設定して、内燃機関と第1の回転電機と第2の回転電機と第3の回転電機とを運転制御する。したがって、第1の駆動力制限の範囲内で内燃機関と第1の回転電機と第2の回転電機と第3の回転電機を運転して要求駆動力に対応する駆動力を駆動軸に出力できるから、第1の回転電機として比較的小型のものを用いることができる。この結果、装置の小型化を図ることができる。ここで、第1の回転電機は、第3の回転電機に比して高トルク型電動機として構成されてなるものとすることもできる。
こうした本発明の第3の動力出力装置において、前記3軸式の動力入出力手段は、前記第1の回転電機で反力を受け持つことにより前記内燃機関から入力される動力を前記駆動軸に出力する手段であり、前記目標駆動力設定手段は、前記設定された動作点で前記内燃機関を運転したときに前記第1の回転電機で受け持つべき反力が前記第1の回転電機の駆動力制限の範囲内のときには該反力を前記第1の回転電機の目標駆動力として設定すると共に前記第3の回転電機の目標駆動力を値0に設定し、前記設定された動作点で前記内燃機関を運転したときに前記第1の回転電機が受け持つべき反力が前記第1の回転電機の駆動力制限を越えるときには該第1の回転電機で受け持つべき反力が前記第1の回転電機の駆動力制限の範囲内となるよう前記第3の回転電機の目標駆動力を設定すると共に該設定した目標駆動力で前記第3の回転電機を運転したときの前記第1の回転電機で受け持つべき反力を該第1の回転電機の目標駆動力として設定する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の第3の動力出力装置において、前記3軸式の動力入出力手段は、ダンパを介して前記内燃機関の出力軸に接続されてなり、前記第3の回転電機は、前記ダンパを介さずに前記内燃機関の出力軸に接続されてなるものとすることもできる。
第3の回転電機がダンパを介さずに内燃機関の出力軸に接続された態様の発明の第1または第3の動力出力装置において、前記内燃機関と前記3軸式の動力入出力手段と前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機は、同軸上に配置されてなり、前記第3の回転電機は、前記ダンパの外周に同心円上に配置されてなるものとすることもできる。こうすれば、軸方向の装置の長さを抑えることができ、装置の小型化を図ることができる。
さらに、本発明の第1ないし第3の動力出力装置において、前記第2の回転電機の回転軸と前記駆動軸との間に介在し、該第2の回転電機の回転軸から入力した動力を変速して該駆動軸に出力する変速手段を備えるものとすることができる。こうすれば、第2の回転電機をより効率よく運転することもできる。ここで、「変速手段」には、その変速比を変更できないものの他、変速比を変更可能なものも含まれる。
また、本発明の第1ないし第3の動力出力装置を搭載する自動車として構成するものとすることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力入出力機構30と、動力入出力機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力入出力機構30に変速機60を介して接続されたモータMG2と、エンジン22のクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された発電可能なモータMG3と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力入出力機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力入出力機構30は、キャリア34にはエンジン22の出力軸およびモータMG3の回転軸をなすクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には変速機60を介してモータMG2がそれぞれ連結されている。また、リングギヤ32は、デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに機械的に接続されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力されることになる。なお、駆動系として見たときの動力入出力機構30に接続される3軸は、キャリア34に接続されたエンジン22の出力軸およびモータMG3の回転軸となるクランクシャフト26,サンギヤ31に接続されモータMG1の回転軸となるサンギヤ軸31a,リングギヤ32に接続されると共に駆動輪39a,39bに機械的に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aとなる。
モータMG1およびモータMG2およびモータMG3は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42,43を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42,43とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42,43が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2,MG3のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2,MG3から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とモータMG3により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2,MG3は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2,MG3を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2,MG3の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ44,45,46からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2,MG3に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42,43へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ44,45,46から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2,MG3の回転子の回転数Nm1,Nm2,Nm3を計算している。この回転数Nm1,Nm2,Nm3は、モータMG1がサンギヤ31に接続されモータMG2がリングギヤ32に接続されモータMG3がクランクシャフト26に接続されていることから、サンギヤ軸31aやリングギヤ軸32aやクランクシャフト26の回転数になる。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2,MG3を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2,MG3の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48の回転数を減速してリングギヤ軸32aに伝達できるように構成されている。この変速機60は、図1に示すように、外歯歯車のサンギヤ62とこのサンギヤ62と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ64とサンギヤ62に噛合すると共にリングギヤ64に噛合する複数のピニオンギヤ66と複数のピニオンギヤ66を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ62にはモータMG2の回転軸48が接続されると共にリングギヤ64にはリングギヤ軸32aが接続され、キャリア68にはその回転が禁止されるようにモータMG2のケースに接続されている。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量に対応したアクセル開度を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度AP,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ83からのアクセル開度APや車速センサ88からの車速V、バッテリECU52により演算されたバッテリ50の残容量SOCなどを入力し(ステップS100)、入力したアクセル開度APと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求される要求トルクT*と要求動力P*とを設定する処理を行なう(ステップS102)。要求トルクT*の設定は、実施例では、アクセル開度APと車速Vと要求トルクT*との関係を予め求めて要求トルク設定マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度APと車速Vとが与えられると、要求トルク設定マップから対応する要求トルクT*を導出して行なうものとし、要求動力P*の設定は、導出された要求トルクT*に車速Vから比例的に求まるリングギヤ軸32aの回転数Nr(=k・V)を乗算することにより行なうものとした。この要求トルク設定マップの一例を図3に示す。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、実施例では、車速Vから算出したものを用いるものとしたが、リングギヤ軸32aに回転数センサを設置し、この回転数センサにより直接検出したものを用いるものとしてもよい。
続いて、ステップS100で入力したバッテリ50の残容量SOCに基づいてバッテリ50の充放電量Pb*を設定する(ステップS104)。このバッテリ50の充放電量Pb*の設定は、基本的には、残容量SOCが適正範囲内(例えば、60%〜70%)となるように設定することにより行われる。
こうして要求動力P*と充放電量Pb*とを設定すると、この要求動力P*と充放電量Pb*との和によりエンジン22が出力すべき目標動力Pe*を設定すると共に(ステップS106)、この目標動力Pe*を出力可能なエンジン22の運転ポイント(トルクと回転数とにより定まるポイント)のうちエンジン22が効率よく運転できるポイントを目標トルクTe*と目標回転数Ne*として設定し(ステップS108)、エンジン22の目標回転数Ne*と車速Vから比例的に求まるリングギヤ32の回転数Nr(=k・V)と動力入出力機構30のギヤ比ρとにより次式(1)を用いてモータMG1の目標回転数Nm1*を計算する(ステップS110)。
Nm1*=(Ne*−k・V)/ρ+Ne* …(1)
図4は、サンギヤ31の回転数Nsとリングギヤ32の回転数Nrとキャリア34の回転数Ncとの関係を示す説明図である。図4に示すように、サンギヤ31の回転数Nsとリングギア32の回転数Nrとキャリア34の回転数Ncは、次式(2)〜(4)で示すことができる。
Ns=(Nc−Nr)/ρ+Nc …(2)
Nr=(1+ρ)Nc−ρNs …(3)
Nc=(Nr+ρNs)/(1+ρ) …(4)
前述したように、サンギヤ31にはモータMG1の回転軸が接続され、リングギヤ32には変速機60を介してモータMG2が接続され、キャリア34にはモータMG3と一体回転するエンジン22のクランクシャフト26が接続されているから、式(2)におけるリングギヤ32の回転数Nrを車速Vから比例的に算出し、キャリア34の回転数Ncをエンジン22の目標回転数Ne*とすれば、式(1)を用いてサンギヤ31の回転数NsであるモータMG1の目標回転数Nm1*を計算することができる。
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると、計算した目標回転数Nm1*が負の回転数(エンジン22の回転方向を正としてエンジン22と逆方向の回転)であるか否かを判定する(ステップS112)。なお、モータMG1の回転軸はサンギヤ31に直接接続されていると共にエンジン22のクランクシャフト26はリングギヤ32に直接接続されているから、ステップS112の判定は、サンギヤ31の回転数Nsがリングギア32の回転数に対して逆方向の回転数であるか否かを判定することと同意となる。
モータMG1の目標回転数Nm1*が負の回転数でないと判定されると、次式(5),(6),(7)を用いて各々モータMG1の目標トルクTm1*とモータMG2の目標トルクTm2*とモータMG3の目標トルクTm3*とを設定する(ステップS114)。ここで式(6)において、Rは、変速機60のギヤ比(減速比)である。
Tm1*=−Te*×ρ/(1+ρ) …(5)
Tm2*=−(T*−Te*/(1+ρ))/R …(6)
Tm3*=0 …(7)
図4に示すように、エンジン22からキャリア34に出力されるトルクTeは、サンギヤ31とリングギヤ32とに各々分配されるトルクTes(=Te×ρ/(1+ρ)),Ter(=Te×1/(1+ρ))として示すことができる。したがって、エンジン22からサンギヤ31に分配されるトルクTesに釣り合うトルク(大きさが同じで符号が反対のトルク)をモータMG1の目標トルクTm1*として設定すると共に、リングギヤ軸32a(駆動軸)の要求トルクT*とエンジン22からリングギヤ32に分配されるトルクTerとの偏差のトルク(T*−Te×1/(1+ρ))を変速機60のギヤ比Rで除算すると共に−1を乗じてモータMG2から出力すべき目標トルクTm2*として設定すれば、エンジン22から出力されるトルクTeを変換してリングギヤ軸32aに要求トルクT*を出力することができる。このとき、モータMG1はトルクと回転数とが逆方向の回生運転となり、モータMG2はトルクと回転数とが同方向の力行運転となるから、実施例のハイブリッド自動車20はエンジン22から出力された動力を用いてモータMG1で回生されると共に回生電力を用いてモータMG2で力行されて動力が駆動軸に出力される形態となる。したがって、モータMG2の力行により出力される動力の一部がモータMG1で回生されることがないから、エネルギ循環は生じない。なお、モータMG2の目標トルクTm2*を設定する際に、式(6)の右辺で−1を乗じているのは、変速機60によりモータMG2の回転方向とリングギヤ32の回転方向とが逆になることに基づいている。
一方、モータMG1の目標回転数Nm1*が負の回転数であると判定されると、次式(8),(9),(10)を用いて各々モータMG1の目標トルクTm1*とモータMG2の目標トルクTm2*とモータMG3の目標トルクTm3*とを設定する(ステップS116)。このときのサンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34の回転数とトルクの関係を図5に示す。
Tm1*=−ρ×T* …(8)
Tm2*=0 …(9)
Tm3*=T*×(1+ρ)−Te* …(10)
モータMG1の目標回転数Nm1*が負の回転数のときにステップS114における式(5)と式(6)を用いてモータMG1の目標トルクTm1*とモータMG2の目標トルクTm2*とを設定すると、図5に示すように、モータMG1はトルクと回転数が同一方向の力行運転となる。一方、エンジン22からキャリア34を介してリングギヤ32に分配されるトルクTerは要求トルクT*よりも大きくなるためモータMG2から出力すべきトルク(目標トルクTm2*)は回転数と逆方向のトルクとなり、モータMG2は回生運転となる。この状態は、モータMG1の力行により出力された動力の一部がモータMG2で回生される状態であるから、エネルギ循環が生じる。そこで、図5に示すように、モータMG2における回生運転の代わりにエンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG3を用いて、エンジン22からキャリア34を介してリングギヤ32に分配されるトルクTerとクランクシャフト26に接続されたモータMG3からキャリア34を介してリングギヤ32に分配されるトルクTmrとの差が要求トルクT*となるようモータMG3を回生運転すれば、エンジン22から出力された動力を用いてモータMG3で回生されると共に回生電力を用いてモータMG1で力行されて動力が駆動軸に出力される形態となり、モータMG1の力行で出力される動力の一部がモータMG3で回生されることがないから、エネルギ循環は生じない。この結果、全体のエネルギ効率をより向上させることができるのである。なお、モータMG1の目標トルクTm1*は、式(8)に示すように、エンジン22からキャリア34を介してサンギヤ31に分配されるトルクTesとクランクシャフト26に接続されたモータMG3からキャリア34を介してサンギヤ31に分配されるトルクTmsとの差に対して釣り合いがとれるよう設定すればよい。
こうしてエンジン22の目標トルクTe*と、モータMG1の目標回転数Nm1*および目標トルクTm1*と、モータMG2の目標トルクTm2*と、モータMG3の目標トルクTm3*とが設定されると、目標トルクTe*でエンジン22を運転制御すると共に目標回転数Nm1*および目標トルクTm1*でモータMG1を運転制御し、目標トルクTm2*でモータMG2を運転制御し、目標トルクTm3*でモータMG3を運転制御して(ステップS118)、本ルーチンを終了する。エンジン22やモータMG1,MG2,MG3の運転制御は、具体的には、ハイブリッド用電子制御ユニット70が目標トルクTe*をエンジンECU24に出力することによりエンジンECU24が目標トルクTe*に見合うトルクがエンジン22から出力されるようエンジン22を制御することにより行なわれ、ハイブリッド用電子制御ユニット70が目標トルクTm1*,目標回転数Nm1*,目標トルクTm2*,目標トルクTm3*をモータECU40に出力することによりモータECU40が、目標トルクTm1*,目標回転数Nm1*でモータMG1が運転されるようモータMG1を制御すると共に目標トルクTm2*に見合うトルクがモータMG2から出力されるようモータMG2を制御し、目標トルクTm3*に見合うトルクがモータMG3から出力されるようモータMG3を制御することにより行なわれる。
次に、停止していたエンジン22を始動する際のハイブリッド自動車120の動作について説明する。図6は、実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン始動時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22が停止している状態で運転者がエンジン22の始動を指示するスイッチをオン操作したときや、エンジン22が停止している状態でモータMG2の駆動により走行しているときに車速Vが所定車速以上となったり要求動力P*が所定動力以上となったとき、エンジン22が停止している状態でバッテリ50の残容量SOCが所定量未満となったときなどに実行される。
エンジン始動時運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセル開度APや車速Vなどを入力し(ステップS150)、入力したアクセル開度APと車速Vとに基づいて前述の図3の要求トルク設定マップを用いて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求される要求トルクT*を設定し(ステップS152)、設定した要求トルクT*を変速機60のギヤ比Rで除算すると共に−1を乗じてモータMG2が出力すべき目標トルクTm2*を設定する(ステップS154)。
そして、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG3を用いてエンジン22をモータリングするために、モータMG3の目標トルクTm3*としてスタータトルクTstを設定する(ステップS156)。
こうしてモータMG2の目標トルクTm2*とモータMG3の目標トルクTm3*とを設定すると、設定された目標トルクTm2*と目標トルクTm3*でモータMG2とモータMG3とを各々制御する(ステップS158)。このとき、モータMG1は、動力入出力機構30を介してリングギヤ軸32a(駆動軸)にトルクが出力されないよう目標トルクTm1*(例えば、値0)が設定されて制御されることになる。
次に、エンジン22の回転数Neを入力し(ステップS160)、入力したエンジン22の回転数Neがエンジン22を連続運転できる回転数Nstに達したときに(ステップS162)、燃料噴射制御や点火制御などのエンジン22を始動させる処理を行って(ステップS164)、本ルーチンを終了する。なお、エンジン22の回転数Neが回転数Nstに達していないときには、ステップS150の処理に戻る。これにより、モータMG2の駆動によりハイブリッド自動車20を走行させることができると共にモータMG3の駆動により停止しているエンジン22をモータリングさせて始動させることができる。また、モータMG1の駆動によりエンジン22をモータリングすることもできるが、モータMG1を駆動するとその駆動に応じたトルクが反力としてリングギヤ軸32aに作用することになるから、モータMG3を駆動することにより、トルクショックがリングギヤ軸32aに作用するのを抑制しながらエンジン22をスムーズに始動させることができる。
次に、エンジン22を停止させる際の実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図7は、実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン停止時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22の停止が指示されたときに実行される。
エンジン停止時運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、エンジン22への燃料供給を停止して(ステップS170)、アクセル開度APと車速Vとエンジン回転数Neとを入力し(ステップS172)、入力したアクセル開度APと車速Vとに基づいて前述した図3の要求トルク設定用マップを用いて要求トルクT*を設定する(ステップS174)。続いて、設定した要求トルクT*がリングギヤ軸32aに出力されるよう要求トルクT*に変速機60の変速比Rを除した値に−1を乗じることによりモータMG2の目標トルクTm2*を設定すると共に(ステップS176)、エンジン22の回転を停止させるよう入力したエンジン回転数Neに基づいてモータMG3から出力すべき目標トルクTm3*を設定して(ステップS178)、モータMG2,MG3を駆動制御する(ステップS180)。なお、モータMG1は、トルクが出力されないよう値0の目標トルクTm1*で制御されることになる。
こうしてモータMG2,MG3を駆動制御すると、次に、エンジン回転数Neを入力し(ステップS182)、入力したエンジン回転数Neが値0、即ち、エンジン22の回転が停止するまでステップS172に戻ってステップS172〜S180の処理を繰り返し、エンジン回転数Neが値0に至ったときに(ステップS184)、本ルーチンを終了する。これにより、モータMG2からのトルクの出力により目標トルクT*に見合うトルクでハイブリッド自動車20を走行させることができると共にモータMG3によりエンジン22の回転を停止させることができる。また、モータMG1によりエンジン22の回転を停止させることもできるが、モータMG1によるとその駆動に応じたトルク反力がリングギヤ軸32aに作用することになり、トルクショックが生じる。モータMG3によりエンジン22の回転を停止させることにより、こうしたトルク反力がリングギヤ軸32aに作用することがないから、トルクショックを抑制しながらエンジン22の回転をスムーズに停止させることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、モータMG1の回転が負回転となるときには、モータMG1で回生した電力がモータMG2に供給される形態でエンジン22からの動力をモータMG1とモータMG2とでトルク変換して要求動力P*がリングギヤ軸32a(駆動軸)へ出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2,MG3とを運転制御し、モータMG1の回転が負回転とならないときには、モータMG3で回生した電力がモータMG1に供給される形態でエンジン22からの動力をモータMG3とモータMG1とでトルク変換して要求動力P*がリングギヤ軸32aに出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2,MG3とを運転制御するから、モータMG1の回転の状態に拘わらずエネルギ循環が生じるのを回避でき、自動車全体のエネルギ効率をより向上させることができる。
また、実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22を始動する際や停止する際には、エンジン22のクランクシャフト26に一体的に接続されたモータMG3の駆動によりエンジン22をモータリングして始動したりエンジン22を制動したりするから、エンジン22の始動の際や停止の際にリングギヤ軸32a(駆動軸)にトルクショックが生じるのを抑制できる。
また、実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22のクランクシャフト26と一体的に回転するようモータMG3を接続したから、エンジン22とモータMG3との間の伝達効率を向上させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からモータMG3,モータMG1,モータMG2の順にモータMG1,MG2,MG3を配置するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車に示すように、エンジン22からモータMG3,モータMG2,モータMG1の順にモータMG1,MG2,MG3を配置するものとしてもよい。なお、図8の例では、動力入出力機構30のリングギア軸32aは、ギヤ機構37,ディファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに接続されている。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG3は、エンジン22のクランクシャフト26に一体的に接続するものとしたが、これに限られず、図9および図10の変形例のハイブリッド自動車に示すように、モータMG3の回転軸92をエンジン22のクランクシャフト26の一端とベルト90を介して接続するものとしてもよいし、図示しないギヤやチェーンを介して接続するものとしてもよい。こうすれば、自動車の空きスペースにモータMG3を搭載することも可能となり、自動車の小型化を図ることができる。なお、図9の例では、モータMG1とモータMG2とを、エンジン22からモータMG1,モータMG2の順に配置し、図10の例では、モータMG1とモータMG2とを、エンジン22からモータMG2,モータMG1の順に配置している。
次に、モータMG1から出力可能な負のトルクの下限(トルク下限値Tm1min)の範囲内でモータMG1を制御する際のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図11は、実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される第2運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
第2運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセル開度APや車速V,残容量SOCなどを入力し(ステップS300)、入力したアクセル開度APと車速Vとに基づいて前述した図3の要求トルク設定用マップを用いてリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクT*を設定すると共に要求トルクT*にリングギヤ軸32aの回転数Nr(=k・V)を乗じて要求動力P*を設定する(ステップS302)。続いて、残容量SOCに基づいてバッテリ50が充放電すべきバッテリ充放電量Pb*を設定し(ステップS304)、設定した要求動力P*とバッテリ充放電量Pb*とを加算してエンジン22から出力すべき目標動力Pe*を設定し(ステップS306)、設定した目標動力Pe*を出力可能な運転ポイントのうちエンジン22が最も効率よく運転できるトルクと回転数とをエンジン22の目標トルクTe*と目標回転数Ne*として設定する(ステップS308)。
次に、モータMG1のトルク下限値Tm1minに基づいて次式(11)により閾値Temaxを設定する(ステップS310)。ここで、閾値Temaxは、エンジン22から出力されるトルクの反力をモータMG1だけで受け持つことのできるトルクの上限として設定されるものである。
Temax=−Tm1min・(1+ρ)/ρ …(11)
閾値Temaxを設定すると、ステップS308で設定されたエンジン22の目標トルクTe*が閾値Temaxよりも大きいか否かを判定し(ステップS312)、目標トルクTe*が閾値Temaxよりも大きくないと判定されると、エンジン22から出力されるトルクの反力はモータMG1のトルク下限値Tm1minの範囲内で受け持つことができると判断して、前述した式(5)〜(7)によりモータMG1,MG2,MG3の目標トルクTm1*,Tm2*,Tm3*を設定し(ステップS314)、目標トルクTe*でエンジン22を駆動制御すると共に目標トルクTm1*,Tm2*,Tm3*でモータMG1,MG2,MG3を駆動制御する処理を行なって(ステップS318)、本ルーチンを終了する。
一方、目標トルクTe*が閾値Temaxよりも大きいと判定されると、エンジン22から出力されるトルクの反力はモータMG1のトルク下限値Tm1minの範囲内で受け持つことができないと判断して、モータMG1とモータMG3とによりエンジン22から出力されるトルクの反力を分担してモータMG1のトルク下限値Tm1minの範囲を越えないよう次式(12)〜(14)によりモータMG1,MG2,MG3の目標トルクTm1*,Tm2*,Tm3*を設定し(ステップS316)、目標トルクTe*でエンジン22を駆動制御すると共に目標トルクTm1*,Tm2*,Tm3*でモータMG1,MG2,MG3を駆動制御する処理を行なって(ステップS318)、本ルーチンを終了する。
Tm1*=Tm1min …(12)
Tm2*=−(T*+Tm1min/ρ)/R …(13)
Tm3*=−Te*−Tm1min・(1+ρ)/ρ …(14)
図12に、目標トルクTe*が閾値Temaxよりも大きいときの動力入出力機構30の各回転要素の回転数とトルクの力学的な関係を示す。図示するように、モータMG1の目標トルクTm1*は、エンジン22から出力されるトルク(目標トルクTe*)にエンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG3から出力される負のトルク(目標トルクTm3*)との和のトルクによりサンギヤ31に作用するトルクTesと釣り合うように設定すればよい。したがって、目標トルクTe*と閾値Temaxとの偏差のトルクをモータMG3から出力すれば、モータMG1の目標トルクTm1*をトルク下限値Tm1minの範囲内に収めることができる。なお、モータMG2の目標トルクTm2*は、要求トルクT*からエンジン22から出力されるトルク(目標トルクTe*)にエンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG3から出力される負のトルク(目標トルクTm3*)との和のトルクによりリングギヤ32に作用するトルクTerを減じて変速機60の変速比Rを除したものに値1を乗じることにより設定することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、モータMG1のトルク下限値Tm1minの範囲内でモータMG1を運転しながら要求トルクT*をリングギヤ軸32aに出力して走行することができる。この結果、モータMG1の体格を小さくすることができ、装置全体を小型化することができる。
次に、第2実施例のハイブリッド自動車120について説明する。図13は、第2実施例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。第2実施例のハイブリッド自動車120は、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG3を備えない点と、モータMG2の回転軸48とエンジン22のクランクシャフト26とを機械的に接続したり接続解除したりすることができるクラッチC1および変速機60を介してモータMG2の回転軸48と動力入出力機構30のリングギヤ軸32aとを機械的に接続したり接続解除したりすることができるクラッチC2を備える点と、ハイブリッド用電子制御ユニット70の処理とが実施例のハイブリッド自動車20と異なる。したがって、第2実施例のハイブリッド自動車120のうち実施例のハイブリッド自動車20と同一の構成については同一の符号を付すと共に一部についてはその図示を省略した。なお、図13において、クラッチC1,C2は、例えば、油圧により駆動できるように構成されている。また、リングギヤ軸32aは、ギヤ機構37とディファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに接続されている。
第2実施例のハイブリッド自動車120が備えるハイブリッド用電子制御ユニット70は、実施例のハイブリッド自動車20と同様にCPU72やROM74,RAM76,入出力ポートを備えており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からはクラッチC1やクラッチC2への駆動信号が出力ポートを介して出力されている。以下、こうして構成された第2実施例のハイブリッド自動車120の動作について説明する。
図14は、第2実施例のハイブリッド自動車120のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、図2の運転制御ルーチンのステップS100〜S110と同様の処理、すなわちアクセル開度APや車速V、残容量SOCなどを入力し(ステップS200)、入力したアクセル開度APと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求される要求トルクT*と要求動力P*とを設定すると共に(ステップS202)、バッテリ50の充放電量Pb*を設定して(ステップS204)、設定された要求動力P*と充放電量Pb*との和によりエンジン22が出力すべき目標動力Pe*を設定する(ステップS206)。続いて、この目標動力Pe*を出力可能なエンジン22の運転ポイントのうち効率よく運転できるポイントをエンジン22の目標トルクTe*と目標回転数Ne*として設定し(ステップS208)、エンジン22の目標回転数Ne*と車速Vから比例的に求まるリングギヤ32の回転数Nr(=k・V)と動力入出力機構30のギヤ比ρとにより前述の式(1)を用いてモータMG1の目標回転数Nm1*を計算する(ステップS210)。
モータMG1の目標回転数Nm1*が計算されると、モータMG1の目標回転数Nm1*が負の回転数(エンジン22の回転方向を正としてエンジン22と逆方向の回転)であるか否かを判定し(ステップS212)、目標回転数Nm1*が負の回転数でないと判定されたときには、クラッチC1がオフでクラッチC2がオンされるようにクラッチC1とクラッチC2とを駆動して(ステップS214,S216)、前述の式(5),(6)を用いてモータMG1の目標トルクTm1*とモータMG2の目標トルクTm2*とを各々設定する(ステップS218)。クラッチC1がオフでクラッチC2がオンの状態は、モータMG2の回転軸48が変速機60を介してリングギヤ軸32aに接続されている状態であるから、実施例のハイブリッド自動車20のモータMG3を備えない状態と同一の状態となる。したがって、式(5),(6)を用いてモータMG1,MG2の目標トルクTm1*,Tm2*を設定すれば、実施例のハイブリッド自動車20はエンジン22からの動力を用いてモータMG1で回生されると共に回生電力を用いてモータMG2で力行されて動力が駆動軸に出力される形態となり、モータMG2の力行により出力された動力の一部がモータMG1で回生されることがないから、エネルギ循環は生じない。
一方、モータMG1の目標回転数Nm1*が負の回転数であると判定されたときには、クラッチC1がオンでクラッチC2がオフされるようにクラッチC1とクラッチC2とを駆動して(ステップS220,S222)、前述の式(8)を用いてモータMG1の目標トルクTm1*を設定すると共に前述の式(10)を変更した次式(15)を用いてモータMG2の目標トルクTm2*を設定する(ステップS224)。ここで、Rは、変速機60のギヤ比(減速比)である。
Tm2*=−(T*×(1+ρ)−Te*)/R …(15)
クラッチC1がオンでクラッチC2がオフの状態は、モータMG2の回転軸48が変速機60を介してエンジン22のクランクシャフト26に接続されている状態であるから、式(8)を用いてモータMG1の目標トルクTm1*を設定すると共に式(10)の右辺に変速機60のギヤ比Rを除算すると共に−1を乗じた式(15)を用いてモータMG2の目標トルクTm2*を設定すれば、実施例のハイブリッド自動車20はエンジン22からの動力を用いてモータMG2で回生されると共に回生電力を用いてモータMG1で力行されて駆動軸に出力される形態となる。したがって、モータMG1の力行により出力された動力の一部がモータMG2で回生されることがないから、エネルギ循環は生じない。なお、式(15)において、−1を乗じるのは、変速機60によりモータMG2の回転とエンジン22のクランクシャフト26の回転とが逆方向になることに基づいている。
こうしてエンジン22の目標トルクTe*とモータMG1の目標回転数Nm1*,目標トルクTm1*とモータMG2の目標トルクTm2*とが設定されると、目標トルクTe*でエンジン22を運転制御すると共に目標回転数Nm1*,目標トルクTm1*でモータMG1を運転制御し、目標トルクTm2*でモータMG2を運転制御して(ステップS226)、本ルーチンを終了する。
次に、停止しているエンジン22を始動する際の第2実施例のハイブリッド自動車120の動作について説明する。図15は、第2実施例のハイブリッド自動車120のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン始動時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、停車時にエンジン22の始動が指示されたとき、例えば、エンジン22の始動を指示するスイッチがオン操作されたときに実行される。
エンジン始動時運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、クラッチC1がオンでクラッチC2がオフされるようクラッチC1とクラッチC2とを駆動する(ステップS250,S252)。クラッチC1をオンすると共にクラッチC2をオフすると、モータMG2の回転軸48が変速機60を介してエンジン22のクランクシャフト26に接続された状態となる。続いて、モータMG2の目標トルクTm2*をエンジン22をモータリングできるスタータトルクTstに設定して(ステップS254)、モータMG2を運転制御する(ステップS256)。なお、モータMG1は、トルクが出力されないように値0の目標トルクTm1*が設定されて駆動制御されることになる。したがって、モータMG2のトルク反力はリングギヤ軸32aに作用しない。
そして、エンジン22の回転数Neを入力して(ステップS258)、入力した回転数Neがエンジン22を連続運転できる回転数Nstに達したときに(ステップS260)、燃料噴射制御や点火制御などのエンジン22を始動させる処理を行って(ステップS262)、本ルーチンを終了する。これにより、停車時にモータMG2によりエンジン22をモータリングして始動することができる。また、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2をオフとしたときにトルク反力がリングギヤ軸32aに作用しないモータMG2によりエンジン22をモータリングして始動するから、トルク反力がリングギヤ軸32aに作用するモータMG1によってエンジン22をモータリングする場合に比してリングギヤ軸32aのトルクショックを抑制でき、エンジン22をスムーズに始動することができる。
次に、エンジン22を停止する際の第2実施例のハイブリッド自動車120の動作について説明する。図16は、第2実施例のハイブリッド自動車120のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン停止時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、停車中にエンジン22の停止が指示されたときに実行される。
エンジン停止時運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、クラッチC1がオンされるようクラッチC1を駆動制御すると共に(ステップS270)、クラッチC2がオフされるようクラッチC2を駆動制御する(ステップS272)。これにより、モータMG2の回転軸48が変速機60を介してエンジン22のクランクシャフト26に接続された状態となる。クラッチC1,C2を駆動制御すると、エンジン22への燃料供給を停止して(ステップS274)、エンジン回転数Neを入力し(ステップS276)、エンジン22の回転を停止させるよう入力したエンジン回転数Neに基づいてモータMG2の目標トルクTm2*を設定して(ステップS278)、モータMG2を駆動制御する(ステップS280)。このとき、モータMG1は、トルクが出力されないよう値0の目標トルクTm1*で駆動制御される。したがって、モータMG2のトルク反力はリングギヤ軸32aには作用しない。
モータMG2を駆動制御すると、エンジン回転数Neを入力して(ステップS282)、エンジン回転数Neが値0、即ち、エンジン22の回転が停止するまでステップS278に戻ってステップS278〜S282の処理を繰り返し、エンジン回転数Neが値0に至ったときに(ステップS284)、本ルーチンを終了する。これにより、停車時にモータMG3によりエンジン22の回転を停止させることができる。また、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2をオフとしたときにトルク反力がリングギヤ軸32aに作用しないモータMG2によりエンジン22をモータリングして始動するから、トルク反力がリングギヤ軸32aに作用するモータMG1によってエンジン22をモータリングする場合に比してリングギヤ軸32aのトルクショックを抑制でき、エンジン22をスムーズに停止することができる。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車120においても、実施例のハイブリッド自動車20と同様の効果、即ちモータMG1の回転の状態に拘わらずエネルギ循環が生じるのを回避でき、自動車全体のエネルギ効率をより向上させることができるという効果を奏することができる。
第2実施例のハイブリッド自動車120によれば、エンジン22を始動する際や停止する際には、モータMG2の回転軸48とエンジン22のクランクシャフト26とを接続状態として、モータMG2を用いてエンジン22をモータリングして始動したりエンジン22の回転を停止させるから、エンジン22の始動の際や停止の際にリングギヤ軸32a(駆動軸)にトルクショックが生じるのを抑制することができる。
第2実施例のハイブリッド自動車120では、エンジン22からモータMG1,モータMG2の順にモータMG1,MG2を配置するものとしたが、図17に例示する変形例のハイブリッド自動車に示すように、エンジンからモータMG2,モータMG1の順にモータMG1,MG2を配置するものとしてもよい。
次に、第3実施例のハイブリッド自動車220について説明する。図18は、第3実施例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。第3実施例のハイブリッド自動車220は、図示するように、ダンパ228の外周にモータMG3を取り付けた点を除いて実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成を備える。したがって、第3実施例のハイブリッド自動車220のうち実施例のハイブリッド自動車20と同一の構成については同一の符号を付してその説明は省略する。ダンパ228は、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられたアウター部材228aと、動力入出力機構30のキャリア34に取り付けられたインナー部材228bと、アウター部材228aとインナー部材228bとの間に設けられたダンパーバネ228cとにより構成されている。モータMG3は、モータMG1に比して低トルク型の同期発電電動機として構成されており、アウター部材228aの外周にダンパ228の軸と同軸の同心円上に取り付けられている。したがって、モータMG3は、ダンパーバネ228cを介さずにエンジン22のクランクシャフト26に動力を入出力することができる。なお、第3実施例のハイブリッド自動車220では、図示するように、エンジン22とモータMG1,MG2,MG3と動力入出力機構30と変速機60は、同軸上に配置されている。
こうして構成された第3実施例のハイブリッド自動車220の動作、特に、エンジン22を始動させる際の動作とエンジン22を停止させる際の動作について説明する。まず、エンジン22を始動させる際の動作について説明する。図19は、第3実施例のハイブリッド自動車220のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン始動時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22の始動が指示されたときに実行される。
エンジン始動時運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセル開度APと車速Vなどを入力してリングギヤ軸32aへの要求トルクT*を設定し(ステップS400)、設定した要求トルクT*から変速機60のギヤ比Rを除したものに−1を乗じてモータMG2から出力すべき目標トルクTm2*に設定すると共に(ステップS402)、ダンパ228を介さずにエンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG3を用いてエンジン22をモータリングするためのスタータトルクTstをモータMG3の目標トルクTm3*として設定して(ステップS404)、設定した目標トルクTm2*,Tm3*によりモータMG2,MG3を駆動制御する(ステップS406)。このとき、モータMG1は、トルクが出力されないよう値0の目標トルクTm1*で駆動制御されることになる。これにより、モータMG3のトルク反力はリングギヤ軸32aに作用しない。
モータMG2,MG3を駆動制御すると、エンジン回転数Neを入力し(ステップS408)、入力したエンジン回転数Neが閾値Nref以上となるまでステップS400に戻ってステップS400〜S408の処理を繰り返し、エンジン回転数Neが閾値Nref以上となったときに(ステップS410)、次の処理に進む。ここで、閾値Nrefは、ダンパ228を介してエンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG1によりエンジン22をモータリングしたときにエンジン22とダンパ228とモータMG1とからなる系にねじりによる共振現象が生じうる回転数の領域の上限値よりも高い回転数として設定されている。即ち、エンジン回転数Neが共振現象が生じうる回転数の領域を通過するまではダンパ228を含む系における共振現象の発生を抑制するためにダンパ228を介さずにエンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG3を用いてエンジン22をモータリングするのである。
エンジン回転数Neが閾値Nref以上となると、アクセル開度APと車速Vとを入力して要求トルクT*を設定し(ステップS412)、エンジン22をモータリングするためのスタータトルクTstをモータMG3に代えてモータMG1により受け持つようモータMG1の目標トルクTm1*を設定すると共に(ステップS414)、モータMG1のトルク反力をキャンセルしながら要求トルクT*がリングギヤ軸32aに出力されるよう次式(16)によりモータMG2の目標トルクTm2*を設定し(ステップS416)、設定した目標トルクTm1*,Tm2*でモータMG1,MG2を駆動制御する(ステップS418)。このとき、モータMG3は、トルクが出力されないよう値0の目標トルクTm3*で駆動制御されることになる。
Tm2*=(T*+Tm1*/ρ)/R …(16)
モータMG1,MG2を駆動制御すると、エンジン回転数Neを入力し(ステップS420)、入力したエンジン回転数Neが回転数Nstに達するまでステップS412に戻ってステップS412〜S420の処理を繰り返し、エンジン回転数Neが回転数Nstに達したときに(ステップS422)、燃料噴射制御や点火制御を開始することによりエンジン22を始動して(ステップS424)、本ルーチンを終了する。これにより、リングギヤ軸32aに要求トルクT*を出力しながらエンジン22を始動できる。また、エンジン22の初爆の際にサンギヤ31に作用する比較的大きなトルクをモータMG3よりも高トルクを入出力可能なモータMG1により受け持つことができる。
次に、エンジン22を停止する際の動作について説明する。図20は、第3実施例のハイブリッド自動車220のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン停止時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22の停止が指示されたときに実行される。
エンジン停止時運転制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、エンジン22の燃料噴射を停止して(ステップS450)、エンジン回転数Neを入力する(ステップS452)。続いて、アクセル開度APと車速Vとを入力してリングギヤ軸32aへの要求トルクT*を設定し(ステップS454)、エンジン22の回転を強制的に低下させるよう入力したエンジン回転数Neに基づいてモータMG1の目標トルクTm1*を設定すると共に(ステップS456)、モータMG1のトルク反力をキャンセルしながら要求トルクT*がリングギヤ軸32aに出力されるよう前述した式(16)によりモータMG2の目標トルクTm2*を設定して(ステップS458)、モータMG1,MG2を駆動制御する(ステップS460)。このとき、モータMG3は、トルクが出力されないよう値0の目標トルクTm3*で駆動制御されることになる。燃料噴射の停止直後のエンジン22の回転を低下させるのに必要なトルクは比較的大きいから、モータMG3よりも高トルクを入出力可能なモータMG1を用いてエンジン22の回転を強制的に低下させることができる。
モータMG1,MG2を駆動制御すると、エンジン回転数Neを入力し(ステップS462)、入力したエンジン回転数Neが前述した共振現象が生じうる回転数の領域の上限よりも高い回転数である閾値Nrefに達するまで(ステップS464)、ステップS454に戻ってステップS454〜S462の処理を繰り返し、エンジン回転数Neが閾値Nrefに達したときに(ステップS464)、次の処理に進む。
エンジン回転数Neが閾値Nrefに達すると、アクセル開度APと車速Vとを入力して要求トルクT*を設定し(ステップS466)、エンジン回転数Neに基づいてエンジン22の回転を停止させるようモータMG3の目標トルクTm3*を設定し(ステップS468)、要求トルクT*がリングギヤ軸32aに出力されるよう要求トルクT*を減速ギヤ35のギヤ比Rで除したものに−1を乗じることにより目標トルクTm2*を設定して(ステップS470)、モータMG2,MG3を駆動制御する(ステップS472)。このとき、モータMG1は、トルクが出力されないよう値0の目標トルクTm1*が設定されて駆動制御されることになる。
モータMG2,MG3を駆動制御すると、エンジン回転数Ne*を入力して(ステップS474)、エンジン回転数Neが値0、即ち、エンジン22の回転が停止するまでステップS466に戻ってステップS466〜S474の処理を繰り返し、エンジン回転数Neが値0に至ったときに(ステップS476)、本ルーチンを終了する。これにより、リングギヤ軸32aに要求トルクT*を出力しながらエンジン22の回転を停止することができる。また、ダンパ228を含む系の共振現象が生じうる回転数の領域までエンジン22の回転が低下したときにダンパ228を介さずにエンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG3により共振現象が生じうる回転数の領域を通過させてエンジン22の回転を停止させるから、共振現象の発生を抑制できる。
以上説明した第3実施例のハイブリッド自動車220によれば、エンジン22を始動する際や停止する際に、ダンパ228を介さずにエンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG3を用いて、ダンパ228を介してエンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMG1によりエンジン22の回転数を制御したときにエンジン22とダンパ228とモータMG1とからなる系に共振現象が生じうる回転数の領域を通過させるから、共振現象の発生を抑制でき、車両の振動の発生を抑制することができる。また、モータMG3をダンパ228のアウター部材228aの外周に同心円上に配置したから、同軸上に配置されたモータMG3,動力入出力機構30,変速機60,モータMG2からなるユニットの軸方向の長さを短くすることができる。この結果、装置全体を小型化することができる。
第3実施例のハイブリッド自動車220では、エンジン回転数Neが閾値Nrefよりも大きいときには、モータMG3に代えてモータMG1を用いてエンジン22をモータリングしたりエンジン22の回転を停止させたりしたが、入出力可能なトルクによってはモータMG3のみを用いてエンジン22をモータリングしたりエンジン22の回転を停止させたりするものとしたもよい。
第3実施例のハイブリッド自動車220では、ダンパ228のアウター部材228aの外周に同心円上にモータMG3を配置したが、ダンパ228を介さずにエンジン22のクランクシャフト26に接続すれば、ダンパ228に配置するものに限られず、前述した図9や図10に例示する変形例のハイブリッド自動車などのようにエンジン22のクランクシャフト26におけるダンパ28とは反対の端部にベルトやギヤ、チェーンなどを介してモータMG3の回転軸を接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車120や第3実施例のハイブリッド自動車220では、モータMG2の回転軸48と動力入出力機構30のリングギヤ軸32aとを変速機60を介して接続するものとしたが、モータMG2の回転軸48と動力入出力機構30とを直接接続するものとしてもよい。このとき、図2の運転制御ルーチンや図11の運転制御ルーチン、図6のエンジン始動時運転制御ルーチン、図7のエンジン停止時運転制御ルーチン、図19のエンジン始動時運転制御ルーチン、図20のエンジン停止時運転制御ルーチンにおいてモータMG2の目標トルクTm2*を設定する際には、変速機60の変速比や回転の方向を考慮しないものとすればよい。
実施例のハイブリッド自動車20や第2実施例のハイブリッド自動車120や第3実施例のハイブリッド自動車220では、変速機60をその変速比を変更できないものとして構成するものとしたが、変速比を変更可能なものとして構成するものとしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 アクセル開度APと車速Vと要求トルクT*との関係を示すマップである。 サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34との回転数およびトルクの関係を示す説明図である。 サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34との回転数およびトルクの関係を示す説明図である。 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン始動時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン停止時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72により実行される第2運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 動力入出力機構30の各回転要素のトルクと回転数の力学的な関係を示す共線図である。 第2実施例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 第2実施例のハイブリッド自動車120のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第2実施例のハイブリッド自動車120のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン始動時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン停止時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車の構成の概略を示す構成図である。 第3実施例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 第3実施例のハイブリッド自動車220のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン始動時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第3実施例のハイブリッド自動車220のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン停止時運転制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28,228 ダンパ、30 動力入出力機構、31 サンギヤ、31a サンギヤ軸、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42,43 インバータ、44,45,46 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、62 サンギヤ、64 リングギヤ、66 ピニオンギヤ、68 キャリア、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 ベルト、92 回転軸、228a アウター部材、228b インナー部材、228c ダンパーバネ、MG1,MG2,MG3 モータ、C1,C2 クラッチ。

Claims (27)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    発電可能な第1の回転電機と、
    前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸と前記駆動軸に接続された第3の軸とを有し、これら3つの軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式の動力入出力手段と、
    前記駆動軸に接続された第2の回転電機と、
    前記内燃機関の出力軸または前記第1の軸に接続された発電可能な第3の回転電機と、
    前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機との間で電力をやり取り可能に接続された電力系統と
    を備える動力出力装置。
  2. 請求項1記載の動力出力装置であって、
    前記第1の回転電機の回転軸の回転状態または前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸の回転状態に基づいて前記内燃機関と前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御する運転制御手段を備える
    動力出力装置。
  3. 請求項2記載の動力出力装置であって、
    前記運転制御手段は、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と同方向に回転するときには、前記内燃機関から出力される動力を前記第1の回転電機と前記第2の回転電機とによりトルク変換することにより要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記第1の回転電機と前記第2の回転電機とを運転制御し、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と逆方向に回転するときには、前記内燃機関からの動力を前記第3の回転電機と前記第1の回転電機とによりトルク変換することにより要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記第1の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御する手段である
    動力出力装置。
  4. 請求項3記載の動力出力装置であって、
    前記運転制御手段は、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と同方向に回転するときには、前記第1の回転電機を回生運転すると共に回生された電力を用いて前記第2の回転電機を力行運転するよう制御し、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と逆方向に回転するときには、前記第3の回転電機を回生運転すると共に回生された電力を用いて前記第1の回転電機を力行運転するよう制御する手段である
    動力出力装置。
  5. 請求項1ないし4いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記運転制御手段は、前記内燃機関の始動が指示されたとき又は前記内燃機関の停止が指示されたとき、前記第3の回転電機の駆動により該内燃機関をモータリングして始動、または前記内燃機関の運転を停止すると共に前記第3の回転電機により該内燃機関の回転を停止するよう前記内燃機関と前記第3の回転電機とを運転制御する手段である
    動力出力装置。
  6. 請求項5記載の動力出力装置であって、
    前記運転制御手段は、要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記第2の回転電機を運転制御する手段である
    動力出力装置。
  7. 請求項1ないし6いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記第3の回転電機の回転軸は、前記内燃機関の出力軸と一体的に回転するよう接続されてなる
    動力出力装置。
  8. 請求項1ないし6いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記第3の回転電機の回転軸は、前記内燃機関の出力軸とベルトまたはギヤまたはチェーンを介して接続されてなる
    動力出力装置。
  9. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    発電可能な第1の回転電機と、
    前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と前記第1の回転電機に接続された第2の軸と前記駆動軸に接続された第3の軸とを有し、これら3つの軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式の動力入出力手段と、
    第2の回転電機と、
    前記第2の回転電機の回転軸と前記内燃機関の出力軸とを接続および接続解除が可能な第1の接続解除手段と、
    前記第2の回転電機の回転軸と前記駆動軸とを接続および接続解除が可能な第2の接続解除手段と、
    前記第1の回転電機の回転軸の回転状態または前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸の回転状態に基づいて前記第1の接続解除手段と前記第2の接続解除手段とを制御する接続制御手段と、
    前記内燃機関から出力される動力を前記第1の回転電機と前記第2の回転電機とによりトルク変換することにより要求動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記第1の回転電機と前記第2の回転電機とを運転制御する運転制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  10. 請求項9記載の動力出力装置であって、
    前記接続制御手段は、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と同方向に回転するときには、前記第1の接続解除手段が接続解除状態とされると共に前記第2の接続解除手段が接続状態とされるよう該第1の接続解除手段と該第2の接続解除手段とを駆動制御し、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と逆方向に回転するときには、前記第1の接続解除手段が接続状態とされると共に前記第2の接続解除手段が接続解除状態とされるよう該第1の接続解除手段と該第2の接続解除手段とを駆動制御する手段である
    動力出力装置。
  11. 請求項10記載の動力出力装置であって、
    前記運転制御手段は、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と同方向に回転するときには、前記第1の回転電機を回生運転すると共に回生された電力を用いて前記第2の回転電機を力行運転するよう制御し、前記第1の回転電機の回転軸に接続された第2の軸が前記内燃機関の出力軸に接続された第1の軸と逆方向に回転するときには、前記第2の回転電機を回生運転すると共に回生された電力を用いて前記第1の回転電機を力行運転するよう制御する手段である
    動力出力装置。
  12. 請求項9ないし11いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記接続制御手段は、前記内燃機関の始動が指示されたとき又は前記内燃機関の停止が指示されたとき、前記第1の接続解除手段が接続状態とされると共に前記第2の接続解除手段が接続解除状態とされるよう該第1の接続解除手段と該第2の接続解除手段とを駆動制御する手段であり、
    前記運転制御手段は、前記接続制御手段により前記第1の接続解除手段が接続状態とされると共に前記第2の接続解除手段が接続解除状態とされたとき、前記第2の回転電機の駆動により前記内燃機関をモータリングして始動、または前記内燃機関の運転を停止すると共に前記第2の回転電機により該内燃機関の回転を停止するよう前記内燃機関と前記第2の回転電機とを運転制御する手段である
    動力出力装置。
  13. 請求項1記載の動力出力装置であって、
    前記3軸式の動力入出力手段は、ダンパを介して前記内燃機関の出力軸に接続されてなり、
    前記第3の回転電機は、前記ダンパを介さずに前記内燃機関の出力軸に接続されてなる 動力出力装置。
  14. 請求項13記載の動力出力装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記内燃機関の始動が指示されたとき、少なくとも前記回転数検出手段により検出される内燃機関の回転数が所定回転数領域内にあるときには前記第1の回転電機を停止して前記第3の回転電機により該内燃機関がモータリングされるよう前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御すると共に該内燃機関が始動するよう該内燃機関を運転制御する始動時運転制御手段と
    を備える動力出力装置。
  15. 前記始動時運転制御手段は、前記内燃機関の始動が指示されたとき、前記第1の回転電機を停止して前記第3の回転電機により前記内燃機関がモータリングされるよう前記第1の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御し、前記回転数検出手段により検出される内燃機関の回転数が前記所定回転数領域を超えたときに前記第3の回転電機を停止して前記第1の回転電機により前記内燃機関がモータリングされて該内燃機関が始動するよう前記第1の回転電機と前記第3の回転電機と前記内燃機関とを運転制御する手段である請求項14記載の動力出力装置。
  16. 前記始動時運転制御手段は、要求駆動力に対応する駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記第2の回転電機を運転制御する手段である請求項14または15記載の動力出力装置。
  17. 請求項13ないし16いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記内燃機関の停止が指示されたとき、該内燃機関の運転が停止するよう該内燃機関を運転制御すると共に少なくとも前記回転数検出手段により検出される内燃機関の回転数が所定回転数領域内にあるときには前記第1の回転電機を停止して前記第3の回転電機により該内燃機関の回転が停止するよう前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御する停止時運転制御手段と
    を備える動力出力装置。
  18. 前記停止時運転制御手段は、前記内燃機関の停止が指示されたとき、前記内燃機関の運転が停止するよう該内燃機関を運転制御すると共に前記第1の回転電機により該内燃機関の回転を制動するよう該第1の回転電機を運転制御し、前記回転数検出手段により検出される内燃機関の回転数が所定回転数領域に至ったときに前記第1の回転電機を停止して前記第3の回転電機により該内燃機関の回転を停止するよう前記第1の回転電機と前記第3の回転電機とを運転制御する手段である請求項17記載の動力出力装置。
  19. 前記停止時運転制御手段は、要求駆動力に対応する駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記第2の回転電機を運転制御する手段である請求項17または18記載の動力出力装置。
  20. 前記所定回転数領域は、前記内燃機関と前記ダンパと前記第1の回転電機とからなる系に共振現象が生じうる回転数領域を含む領域である請求項15または18記載の動力出力装置。
  21. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    発電可能な第1の回転電機と、
    前記内燃機関の出力軸と前記第1の回転電機の回転軸と前記駆動軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力が決定されると残余の1軸に入出力される動力が決定される3軸式の動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な第2の回転電機と、
    前記内燃機関の出力軸に動力を入出力可能な第3の回転電機と、
    前記駆動軸に要求される要求駆動力に基づいて前記内燃機関が運転すべき動作点を設定する動作点設定手段と、
    該設定された動作点と前記第1の回転電機の駆動力制限とに基づいて前記第1の回転電機の目標駆動力と前記第3の回転電機の目標駆動力とを設定すると共に前記要求駆動力に対応する駆動力を前記駆動軸に出力するための前記第2の回転電機の目標駆動力を設定する目標駆動力設定手段と、
    前記設定された動作点で前記内燃機関が運転されるよう該内燃機関を運転制御すると共に前記設定された目標駆動力で前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機とが運転されるよう該第1の回転電機と該第2の回転電機と該第3の回転電機とを運転制御する運転制御手段と
    を備える動力出力装置。
  22. 請求項21記載の動力出力装置であって、
    前記3軸式の動力入出力手段は、前記第1の回転電機で反力を受け持つことにより前記内燃機関から入力される動力を前記駆動軸に出力する手段であり、
    前記目標駆動力設定手段は、前記設定された動作点で前記内燃機関を運転したときに前記第1の回転電機で受け持つべき反力が前記第1の回転電機の駆動力制限の範囲内のときには該反力を前記第1の回転電機の目標駆動力として設定すると共に前記第3の回転電機の目標駆動力を値0に設定し、前記設定された動作点で前記内燃機関を運転したときに前記第1の回転電機が受け持つべき反力が前記第1の回転電機の駆動力制限を越えるときには該第1の回転電機で受け持つべき反力が前記第1の回転電機の駆動力制限の範囲内となるよう前記第3の回転電機の目標駆動力を設定すると共に該設定した目標駆動力で前記第3の回転電機を運転したときの前記第1の回転電機で受け持つべき反力を該第1の回転電機の目標駆動力として設定する手段である
    動力出力装置。
  23. 請求項21または22記載の動力出力装置であって、
    前記3軸式の動力入出力手段は、ダンパを介して前記内燃機関の出力軸に接続されてなり、
    前記第3の回転電機は、前記ダンパを介さずに前記内燃機関の出力軸に接続されてなる 動力出力装置。
  24. 請求項13ないし20,23いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記内燃機関と前記3軸式の動力入出力手段と前記第1の回転電機と前記第2の回転電機と前記第3の回転電機は、同軸上に配置されてなり、
    前記第3の回転電機は、前記ダンパの外周に同心円上に配置されてなる
    動力出力装置。
  25. 前記第1の回転電機は、前記第3の回転電機に比して高トルク型電動機として構成されてなる請求項13ないし24いずれか記載の動力出力装置。
  26. 請求項1ないし25いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記第2の回転電機の回転軸と前記駆動軸との間に介在し、該第2の回転電機の回転軸から入力した動力を変速して該駆動軸に出力する変速手段を備える
    動力出力装置。
  27. 請求項1ないし26いずれか記載の動力出力装置を搭載する自動車。
JP2004036305A 2003-04-15 2004-02-13 動力出力装置およびこれを搭載する自動車 Expired - Fee Related JP4100352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004036305A JP4100352B2 (ja) 2003-04-15 2004-02-13 動力出力装置およびこれを搭載する自動車

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003110704 2003-04-15
JP2004036305A JP4100352B2 (ja) 2003-04-15 2004-02-13 動力出力装置およびこれを搭載する自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004336983A true JP2004336983A (ja) 2004-11-25
JP4100352B2 JP4100352B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=33513175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004036305A Expired - Fee Related JP4100352B2 (ja) 2003-04-15 2004-02-13 動力出力装置およびこれを搭載する自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4100352B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213824A (ja) * 2007-02-09 2008-09-18 Toyota Motor Corp 車両用駆動装置の制御装置
US7625307B2 (en) * 2005-10-21 2009-12-01 Gm Global Technology Operations, Inc. Mechatronic hybrid transmissions having two planetary gear sets and three motor/generators
JP2009286187A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2010052497A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Toyota Motor Corp 車両用駆動装置の制御装置
JP2010095055A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2010195102A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の駆動装置
WO2011158318A1 (ja) * 2010-06-14 2011-12-22 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
WO2012105042A1 (ja) * 2011-02-04 2012-08-09 スズキ株式会社 ハイブリッド車両
JP2014528558A (ja) * 2011-10-06 2014-10-27 リープヘル−コンポーネンツ ビーベラッハ ゲーエムベーハー パワースプリット式伝達装置
JP2018043528A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7625307B2 (en) * 2005-10-21 2009-12-01 Gm Global Technology Operations, Inc. Mechatronic hybrid transmissions having two planetary gear sets and three motor/generators
JP2008213824A (ja) * 2007-02-09 2008-09-18 Toyota Motor Corp 車両用駆動装置の制御装置
JP2009286187A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2010052497A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Toyota Motor Corp 車両用駆動装置の制御装置
JP2010095055A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Toyota Motor Corp 車両用動力伝達装置の制御装置
JP2010195102A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の駆動装置
WO2011158318A1 (ja) * 2010-06-14 2011-12-22 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
CN102947156A (zh) * 2010-06-14 2013-02-27 丰田自动车株式会社 混合动力车辆的控制装置
JP5360298B2 (ja) * 2010-06-14 2013-12-04 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
WO2012105042A1 (ja) * 2011-02-04 2012-08-09 スズキ株式会社 ハイブリッド車両
CN103339002A (zh) * 2011-02-04 2013-10-02 铃木株式会社 混合动力车辆
JPWO2012105042A1 (ja) * 2011-02-04 2014-07-03 スズキ株式会社 ハイブリッド車両
JP2014528558A (ja) * 2011-10-06 2014-10-27 リープヘル−コンポーネンツ ビーベラッハ ゲーエムベーハー パワースプリット式伝達装置
JP2018043528A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
US11077841B2 (en) 2016-09-12 2021-08-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system for hybrid vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP4100352B2 (ja) 2008-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4229165B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP2005295691A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車
JP4258508B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4190490B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法
JP4222332B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4176080B2 (ja) 動力伝達装置および動力出力装置並びにこれを搭載する自動車、動力出力装置の制御方法
JP4100352B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車
JP3972909B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びにハイブリッド自動車
JP2005306238A (ja) 車両用の駆動装置およびこれを備える動力出力装置並びにその制御方法
JP2007112291A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP4044913B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載した自動車並びに動力伝達装置
JP4458100B2 (ja) ハイブリッド自動車およびその制御方法
JP2007261399A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4254781B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP4263709B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2004056922A (ja) 動力出力装置およびこれを備える自動車
JP2009149154A (ja) 車両およびその制御方法
JP4005589B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力伝達装置
JP3901116B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP4088572B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車
JP5387460B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP2007131047A (ja) ハイブリッド車および駆動装置,ハイブリッドの制御方法
JP4005587B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力伝達装置,動力出力装置の制御方法
JP2007331559A (ja) 車両およびその制御方法
JP2006014387A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080310

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees