JP2004335684A - 熱処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウエハの熱ストレスによるスリップ等の発生を防止する。
【解決手段】ボート21の保持部材24の保持溝25に予め保持された支持プレート27にウエハWが載置されて熱処理が施される熱処理装置であって、ウエハWがボート21にウエハ移載装置60によって着脱される場所には、ウエハWを支持プレート27から持ち上げる持ち上げ装置54が設置されている。持ち上げ装置54はエレベータ55により昇降される一対のリニアアクチュエータ56と、互いに対向配置されてリニアアクチュエータ56により開閉される一対の移動台57と、両移動台に互いに対向して立設された一対の保持柱58と、両保持柱に互いに対向して配置された多数の二股の保持部59とを備えている。
【効果】ウエハを支持プレートで保持して熱処理することで、ウエハの自重を分散できるため、ウエハのスリップや損傷および反りの発生を防止できる。
【選択図】 図5
【解決手段】ボート21の保持部材24の保持溝25に予め保持された支持プレート27にウエハWが載置されて熱処理が施される熱処理装置であって、ウエハWがボート21にウエハ移載装置60によって着脱される場所には、ウエハWを支持プレート27から持ち上げる持ち上げ装置54が設置されている。持ち上げ装置54はエレベータ55により昇降される一対のリニアアクチュエータ56と、互いに対向配置されてリニアアクチュエータ56により開閉される一対の移動台57と、両移動台に互いに対向して立設された一対の保持柱58と、両保持柱に互いに対向して配置された多数の二股の保持部59とを備えている。
【効果】ウエハを支持プレートで保持して熱処理することで、ウエハの自重を分散できるため、ウエハのスリップや損傷および反りの発生を防止できる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱処理装置に関し、特に、被処理基板の保持技術に係り、例えば、半導体集積回路装置(以下、ICという。)が作り込まれる半導体ウエハ(以下、ウエハという。)に酸化処理や拡散処理、イオン打ち込み後のキャリア活性化や平坦化のためのリフロー処理やアニール処理等の熱処理(thermal treatment )に使用される熱処理装置(furnace )に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICの製造方法における酸化処理や拡散処理等の熱処理には、バッチ式縦形ホットウオール形熱処理装置(以下、熱処理装置という。)が、広く使用されている。熱処理装置は、ウエハが搬入される処理室を形成するプロセスチューブと、プロセスチューブの外部に敷設されてプロセスチューブ内を加熱するヒータとを備えており、複数枚のウエハがボートによって垂直方向に長く整列されて保持された状態で処理室内に下端の炉口から搬入され、ヒータによって処理室内が加熱されることにより、ウエハに熱処理が施されるように構成されている。
【0003】
一般に、このような熱処理装置において、複数枚のウエハを保持する保持具としてのボートは上下で一対の端板と、両端板間に架設されて垂直に配設された三本の保持部材と、三本の保持部材に長手方向に等間隔に配されて互いに対向して開口するように刻設された多数の保持溝とを備えており、三本の保持部材の保持溝間にウエハを挿入することにより、複数枚のウエハを水平にかつ互いに中心を揃えた状態に整列させて保持するように構成されている。
【0004】
ところが、このような構成のボートにおいては、ウエハの全重量は三箇所の保持溝だけで支えられることになるため、ウエハに熱ストレスが急激に加わった際に、ウエハと保持溝との接触面間の引張応力や自重応力の関係から結晶欠陥(スリップ)が発生したり、ウエハが反ったりするという問題点がある。
【0005】
この問題点を解決するための技術として、特許文献1には次のようなウエハホルダが開示されている。このウエハホルダは、石英(SiO2 )が使用されて円板形状に形成されたホルダ本体と、馬蹄形の板形状に形成され上面にウエハ移動防止突起が突設された馬蹄形板状体とを備えており、ホルダ本体の上に載置された馬蹄形板状体の上にウエハをウエハ移動防止突起によって移動を防止する状態で載せて保持するように構成されている。
【0006】
【特許文献1】
実開昭63−177035号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、石英製の円板形状のホルダ本体と馬蹄形板状体とを備えたウエハホルダにおいては、1200℃以上の高温下では石英製のホルダ本体が軟化して垂れるように変形してしまうという問題点がある。ツィーザを逃げる切欠きが開設されたウエハホルダおよび馬蹄形板状体においては、隙間幅の大きい切欠き部分においてウエハの温度が低下するため、ウエハの温度分布の均一性が低下し、その結果、ウエハに形成されたCVD膜の膜厚分布が不均一になってしまうという問題点がある。
【0008】
本発明の目的は、従来の技術のこれらの問題点を解決し、熱ストレスによる障害を防止することができる熱処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものは、次の通りである。
(1)基板を熱処理する処理室と、前記熱処理する際に前記基板を板状部材で保持する保持具と、この保持具の外側に設置され前記基板の径方向に対して進退するとともに上下方向に進退して前記基板を前記保持具の板状部材から持ち上げる持ち上げ装置とを備えていることを特徴とする熱処理装置。
(2)基板移載装置によって基板を保持具の基板載置部である板状部材の上方に移送するステップと、基板移載装置によって保持した基板の径方向に持ち上げ装置を挿入するステップと、前記持ち上げ装置を上昇させることにより前記基板を前記基板移載装置から受け取るステップと、前記基板移載装置を後退させるステップと、前記持ち上げ装置を下降させることにより前記基板を保持具の板状部材の上に載置するステップと、前記基板を保持具の板状部材によって保持した状態で熱処理する熱処理ステップとを備えていることを特徴とする基板の製造方法および半導体装置の製造方法。
(3)前記(1)(2)において、保持具の板状部材は円板形状であることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(4)前記(3)において、保持具の板状部材の外径は基板の外径よりも小さいことを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(5)前記(3)において、保持具の板状部材の外径は基板の外径と同等もしくはそれ以上であり、保持具の板状部材には持ち上げ装置が作動する際に保持具の板状部材と持ち上げ装置との干渉を避けるスリットが設けられていることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(6)前記(1)(2)において、保持具の板状部材の材質は、炭化シリコン、シリコン、石英のいずれかであることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(7)前記(1)(2)において、保持具は本体部と、基板と接触する支持部である板状部材とを備えており、本体部の構成物が炭化シリコンであることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(8)前記(1)(2)において、保持具は複数枚の基板を略水平状態で隙間をもって複数段に支持するように構成されていることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(9)前記(1)(2)において、熱処理とは1000℃以上の温度で実施する処理であることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(10)前記(1)(2)において、熱処理とは1200℃以上の温度で実施する処理であることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(11)前記(1)(2)において、熱処理とは1350℃以上の温度で実施する処理であることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
【0010】
前記(1)の手段によれば、基板は持ち上げ装置によって径方向外側から掬い上げて昇降させることにより、保持具の板状部材に授受させることができる。基板は保持具の板状部材で保持した状態で熱処理することができるため、熱ストレスによる弊害を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
【0012】
本実施の形態において、本発明に係る基板処理装置は、図1〜図3に示されているように、ICの製造方法における酸化膜形成処理やアニール処理等の1250℃〜1350℃の高温の熱処理工程を実施する熱処理装置(バッチ式縦形ホットウオール形熱処理装置)として構成されており、この熱処理装置は一回のバッチ処理の枚数が50枚〜150枚程度のバッチを取り扱うバッチ式熱処理装置(以下、熱処理装置という。)として構成されている。この熱処理装置は基板としてはウエハを取り扱うものとして構成されている。なお、以下の説明において、前後左右は図1を基準とする。すなわち、ウエハ搬入搬出口3側が前側、その反対側が後側、クリーンユニット5側が左側、その反対側が右側とする。
【0013】
図1に示されているように、熱処理装置1は略直方体の箱形状に構築された筐体2を備えている。筐体2の正面壁の中央よりも若干右寄りの位置には、ウエハWを筐体2に対して搬入搬出するためのウエハ搬入搬出口3が開設されており、ウエハ搬入搬出口3にはポッドオープナ4が設置されている。ポッドオープナ4はポッドPを載置する載置台4aと、載置台4aに載置されたポッドPのキャップを着脱するキャップ着脱機構4bとを備えており、載置台4aに載置されたポッドPのキャップをキャップ着脱機構4bによって着脱することにより、ポッドPのウエハ出し入れ口を開閉するようになっている。筐体2内の左側壁にはクリーンエアを吹き出すクリーンユニット5が、ボート21にクリーンエアを吹き付けるように設置されている。筐体2の後端部の右側壁にはボート21を垂直方向に昇降させるためのボートエレベータ6が設置されており、ボートエレベータ6は送りねじ装置等によって構成されている。
【0014】
図3に示されているように、筐体2の後端部の上には均熱管12と反応管(プロセスチューブ)13とがそれぞれ中心線が垂直になるように設置されている。外側に配置された均熱管12は炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料が使用されて、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。内側に配置された反応管13は石英(SiO2 )または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料が使用されて、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されており、円筒の中空部は処理室14を形成している。反応管13の天井壁には複数の吹出口15が開設されており、天井壁の上には拡散部16が吹出口15を被覆するように突設されている。拡散部16には連絡管17の上端が接続されており、連絡管17の中間部は反応管13の外周面に沿って配管され、その下端は反応管13の下端部において径方向に配管された導入管18に接続されている。反応管13の下端部には排気管19の一端が接続されており、排気管19の他端はポンプ等からなる排気装置(図示せず)に接続されている。均熱管12の外側にはヒータユニット30が同心円に配されて配置されており、ヒータユニット30は筐体2に垂直に支持されている。ヒータユニット30は処理室14を全体にわたって均一または所定の温度分布に加熱するように構成されている。均熱管12の内側であって反応管13の外側(均熱管12と反応管13の間)には処理室14の温度を計測する熱電対31が垂直に敷設されており、ヒータユニット30は熱電対31の計測結果に基づいてフィードバック制御されるように構成されている。
【0015】
反応管13の下端開口部には、例えば、石英によって円盤形状に形成されたシールキャップ32が配置されており、シールキャップ32は反応管13の下端面にシールリング33を介して密着することによって処理室14を気密封止するように構成されている。シールキャップ32は円盤形状に形成されたベース34によってフローティング支持されており、ベース34はボートエレベータ6によって垂直方向に昇降されるようになっている。ベース34には回転機構としての電動モータ35が設置されており、電動モータ35の回転軸はベース34の上方に垂直に挿通されている。電動モータ35の回転軸の上端には断熱キャップ26が垂直に設置されており、断熱キャップ26の上にはボート21が垂直に設置されている。電動モータ35は断熱キャップ26およびボート21を回転させるように構成されている。
【0016】
図2、図3に示されているように、保持具としてのボート21は上下で一対の端板22、23と、両端板22と23との間に架設されて垂直に配設された三本の保持部材24とを備えており、三本の保持部材24には多数の保持溝25が長手方向に等間隔に配されて互いに対向して開口するように刻設されている。ボート21とシールキャップ32との間に配置された断熱キャップ26は内部に断熱材が封入されており、ボート21をシールキャップ32の上面から持ち上げた状態に支持することにより、ボート21の下端を炉口の位置から適当な距離だけ離間させるように構成されている。ボート21の三本の保持部材24における保持溝25の間には、ウエハと面接触してウエハを直接的に支持する板状部材(支持部)としての支持プレート27の外周辺部がそれぞれ挿入されており、各段の支持プレート27は外周辺部を三箇所の保持溝25に挿入されることにより、水平にかつ互いに中心を揃えた状態に整列させて予じめ保持された状態になっている。支持プレート27はボート21の各段の保持溝25に装着されるため、少なくともボート21の保持溝25の段数に対応する枚数が予め準備されている。図4に示されているように、支持プレート27は炭化シリコンが使用されて円形の平板形状に形成されており、外径はウエハWの外径以下で、ボート21の三箇所の保持溝25が構成する円形の直径よりも若干だけ小さめに設定されている。ちなみに、図6および図7に示されているように、保持溝25の先端部の上面には段差部25aが没設されており、支持プレート27は段差部25a内に載置されることにより、径方向の移動を規制されるようになっている。
【0017】
図1に示されているように、シールキャップ32のボートエレベータ6と反対脇にはボート搬送装置50が設置されている。ボート搬送装置50は前側アーム51および後側アーム52と、両アーム51、52を水平面内で約90度ずつ往復回動させるロータリーアクチュエータ53とを備えており、両アーム51、52がボート21を一台ずつ垂直に支持し、シールキャップ32の上に受渡し得るように構成されている。したがって、本実施の形態においては、二台のボート21、21が使用されることになる。図1および図2に示されているように、前側アーム51のシールキャップ32からの約90度回動したウエハ移載位置には、支持プレート27の外側に設置されウエハWの径方向に対して進退するとともに上下方向に進退してウエハWを支持プレート27から持ち上げる持ち上げ装置54が設置されている。持ち上げ装置54はリニアアクチュエータ56を昇降させるエレベータ55を備えており、リニアアクチュエータ56は互いに対向するように配された一対の移動台57、57を前側アーム51の先端部の中心に対して径方向に往復移動させるように構成されている。一対の移動台57、57には一対の保持柱58、58が互いに対向してそれぞれ垂直に立設されており、一対の保持柱58、58には平面視が二股の保持部59が多数個、長手方向に等間隔に配されて同一平面内で互いに対向するように突設されている。各段の保持部59はボート21の保持溝25に対応するようになっており、二股の隙間によってボート21の保持部材24を逃げるようになっている。
【0018】
図1に示されているように、筐体2内の前側領域にはボート21に対してウエハWを装填(チャージング)および脱装(ディスチャージング)するウエハ移載装置60が設置されている。図4に示されているように、ウエハ移載装置60はロータリーアクチュエータ61を備えており、ロータリーアクチュエータ61は上面に設置された第一リニアアクチュエータ62を水平面内で回転させるように構成されている。第一リニアアクチュエータ62の上面には第二リニアアクチュエータ63が設置されており、第一リニアアクチュエータ62は第二リニアアクチュエータ63を水平移動させるように構成されている。第二リニアアクチュエータ63の上面には移動台64が設置されており、第二リニアアクチュエータ63は移動台64を水平移動させるように構成されている。移動台64にはウエハWを下から支持するツィーザ65が複数枚(本実施の形態においては五枚)、等間隔に配置されて水平に取り付けられている。ウエハ移載装置60は送りねじ機構によって構成されたエレベータ66によって昇降されるようになっている。
【0019】
次に、前記構成に係る熱処理装置の作用を説明することにより、本発明の一実施の形態であるICの製造方法における酸化膜形成工程を説明する。
【0020】
図2、図4、図5(a)および図6(a)に示されているように、ボート搬送装置50の前側アーム51に載置されたボート21の各段の保持溝25には、支持プレート27が一枚ずつ予じめ保持されている。この際、ボート21の三本の保持部材24、24、24はウエハ移載装置60に対向して間口を開いた状態になっている。
【0021】
載置台4aに供給されたポッドPがポッドオープナ4によって開放されると、ウエハ移載装置60はツィーザ65によってポッドPからウエハWを五枚ずつ掬い上げた後に、ツィーザ65を後退させてウエハ搬入搬出口3からウエハWを筐体2内に搬入する。続いて、図4および図5(a)に示されているように、ウエハ移載装置60はツィーザ65を前側アーム51のボート21に向かって前進させ、図5(b)および図6(b)に示されているように、ウエハWを支持プレート27の上方に挿入する。
【0022】
ウエハWが支持プレート27の上方に挿入されると、持ち上げ装置54の一対の保持柱58、58が互いに接近する方向に前進されてウエハWの下方に挿入された後に、若干上昇される。これにより、図6(c)に示されているように、一対の保持柱58、58の保持部59、59はウエハWの外周縁の下面にそれぞれ係合され、ウエハWは両保持部59、59によって持ち上げられた状態となる。この際、両保持部59、59は二股に形成されているために、ボート21の保持部材24に干渉することはない。
【0023】
次いで、ツィーザ65が後退された後に持ち上げ装置54の保持柱58、58が下降されると、図6(d)に示されているように、ウエハWは支持プレート27の上に移載された状態になる。以降は以上の作動が繰り返されることにより、ウエハWがボート21に五枚ずつ装填されて行く。所定の枚数のウエハWがボート21に装填されると、ボート21はベース34に設置された電動モータ35の回転軸の上に、ボート搬送装置50の前側アーム51によって搬送されて受け渡される。
【0024】
移載されたボート21はボートエレベータ6によって上昇されて、反応管13の処理室14に搬入(ボートローディング)される。ボート21が上限に達すると、シールキャップ32がシールリング33を介して反応管13の下端部と密着し、反応管13をシール状態に閉塞するために、処理室14は気密に閉じられた状態になる。気密に閉じられると、処理室14は排気管19によって排気され、ヒータユニット30によって所定の温度(例えば、1200℃以上)に加熱される。また、ボート21および断熱キャップ26は電動モータ35によって回転される。続いて、処理ガスとしての酸化剤が導入管18から処理室14に供給される。導入管18に供給された酸化剤は連絡管17を流れて拡散部16の内部室に至り、拡散部16の内部室において拡散して吹出口15から処理室14にシャワー状に吹き出す。処理室14に供給された酸化剤は排気管19の排気力によって処理室14を流下しながらウエハWに接触して行くことにより、ウエハWに酸化膜を形成する。この際、ボート21が回転していることにより、酸化剤はウエハWの面内において均等に接触するので、ウエハWに形成される酸化膜の膜厚分布は面内において均一になる。
【0025】
予め設定された処理時間が経過すると、ボート21およびシールキャップ32がボートエレベータ6によって下降されることにより、処理室14の炉口が開口されるとともに、処理済みのウエハW群が支持プレート27を介してボート21に保持された状態で炉口から処理室14の外部に搬出(ボートアンローディング)される。ちなみに、処理室14において酸化膜形成処理が実施されている間には、前側アーム51において次回のバッチのウエハWが別のボート21の各支持プレート27の上に前述した作動によって移載されている。
【0026】
ところで、前述したように、ウエハWの全重量が少数箇所で受けられている場合には、1200℃以上のような高温度で熱処理されたり、温度が急激に昇降されて熱ストレスが急激に加わったりすると、ウエハと保持溝との接触面間の摩擦による引張応力や自重応力の関係からウエハにスリップが発生したり、ウエハが反ったりする。しかし、本実施の形態においては、ウエハWの重量は支持プレート27によって全体的に支持されることにより、ウエハWに三箇所の保持溝25から相対的に作用する負担は全周に分散されるため、接触面間の摩擦による引張応力や自重応力が低減され、ウエハWのスリップや損傷および反りの発生は防止されることになる。
【0027】
プロセスチューブ13の外部に搬出されたボート21はシールキャップ32の上から筐体2内の後端部へ、ボート搬送装置50の後側アーム52によって搬送されて待機させられる。この待機の間にはクリーンエアがボート21のウエハWおよび支持プレート27にクリーンユニット5から吹き付けられるので、強制的に冷却される。
【0028】
処理済みのボート21が後側アーム52によって搬送されると、空になったシールキャップ32には、次回のバッチのウエハWが装填されたボート21が前側アーム51によって搬送されて来て受け渡される。ボート21が移載されると、シールキャップ32はボートエレベータ6によって上昇され、処理室14に搬入される。処理室14に搬入されたボート21のウエハWは酸化膜形成処理を前述した作用によって実施される。
【0029】
シールキャップ32が上昇されると、筐体2内の後端部において待機している処理済みボート21は、前側アーム51に後側アーム52によって受け渡され、ウエハ移載装置60に対向するウエハ移載位置に搬送される。この際、搬送されたボート21の三本の保持部材24、24、24は、ウエハ移載装置60に対向して間口を開いた状態になっている。
【0030】
空のポッドPがポッドオープナ4によって開放されると、図7(a)に示されているように、持ち上げ装置54の一対の保持柱58、58が互いに接近する方向に前進されてウエハWの下方に挿入される。続いて、一対の保持柱58、58が若干上昇されると、図7(b)に示されているように、一対の保持柱58、58の保持部59、59は支持プレート27に保持されたウエハWの外周縁の下面にそれぞれ係合され、ウエハWは両保持部59、59により持ち上げられた状態となる。
【0031】
次いで、図7(b)に示されているようなウエハWが保持部59により持ち上げられた状態で、ウエハ移載装置60の五枚のツィーザ65が五枚のウエハWの下側にそれぞれ挿入される。続いて、ツィーザ65が若干上昇されると、五枚のツィーザ65は五枚のウエハWをそれぞれ掬い取る。ウエハWがツィーザ65に乗り移ると、図7(c)に示されているように、持ち上げ装置54の一対の保持柱58、58は互いに離反する方向に後退されて元の待機位置に戻される。この後、ウエハWを支持したツィーザ65が後退すると、図7(d)に示されているような状態になる。
【0032】
支持プレート27の上からウエハWを掬い上げたツィーザ65はボート21に対して後退することにより、五枚のウエハWをボート21から搬出する。続いて、ツィーザ65は空のポッドPの方向に前進してウエハWをウエハ搬入搬出口3からポッドPに移載する。以降は以上の作動が繰り返されることにより、処理済みのウエハWがボート21から空のポッドPに五枚ずつ収納されて行く。二十五枚のウエハWがポッドPに収納されると、処理済みウエハWを収納したポッドPは載置台4aから移動され、別の空のポッドPが運ばれる。以上の作動を繰り返して、全ての処理済みウエハWを回収した後に、載置台4aには次回のバッチのウエハWが収納されたポッドPが供給されて来る。
【0033】
以後、前述した作用が繰り返されて二台のボート21、21が交互に使用されることにより、熱処理装置1による酸化膜形成処理が繰り返し実施される。
【0034】
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
【0035】
1) 円板形状の支持プレートによってウエハを支持して熱処理することにより、ウエハに相対的に作用する自重の負担を全体的に分散させることができるため、接触面間の摩擦による引張応力や自重応力を低減し、もって、ウエハのスリップや損傷および反りの発生を防止することができる。
【0036】
2) 炭化シリコン製の支持プレートにウエハを載置して保持することにより、処理室における温度が急激な上昇および下降する場合であってもウエハ面内における温度分布の均一性の低下を防止することができるため、ウエハの膜厚分布が全体にわたって均一になるように酸化膜を形成することができる。
【0037】
3) 持ち上げ装置の保持柱の保持部を平面視が二股形状に形成することにより、ボートの保持部材に干渉するのを防止することができるので、ウエハをウエハ移載装置のツィーザによって掬い取ることができる。
【0038】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
【0039】
例えば、図8に示されているように、支持プレートの外径はウエハWの外径と同等もしくはそれ以上に設定してもよい。この支持プレート27Aには持ち上げ装置54が作動する際に持ち上げ装置54の保持部59との干渉を避けるスリット28が形成されている。
【0040】
支持プレートは炭化シリコンを使用して製造するに限らず、シリコン(Si)や石英(SiO2 )を使用して製造してもよいし、炭化シリコンの表面にシリコン膜や酸化シリコン膜を被着して製造してもよい。
【0041】
前記実施の形態においては、ICの製造方法においてウエハに酸化膜を形成する工程について説明したが、本発明に係る熱処理装置はICの製造方法の他の熱処理工程に適用することもできる。特に、比較的に高い温度で実施される熱処理、例えば、ウエット酸化、ドライ酸化、水素燃焼酸化(パイロジェニック酸化)、塩酸(HCl)酸化等の熱酸化工程や、硼素(B)、燐(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)等の不純物(ドーパント)を半導体薄膜に拡散する熱拡散工程、アニール工程等に適用するのが好ましい。このようなICの製造方法の熱処理工程に本発明に係る熱処理装置を適用することにより、ウエハのスリップの発生を防止することができる。
【0042】
さらに、本発明に係る熱処理装置は基板の製造方法に適用して優れた効果を発揮する。例えば、SOI(silicon on insulator) ウエハの一種であるSIMOX(separation by implanted oxygen) ウエハの製造方法の熱処理工程に、本発明に係る熱処理装置を適用する場合について説明する。まず、酸素イオンが単結晶シリコンウエハの内部にイオン注入装置等によって注入される。その後に、酸素イオンが注入されたウエハが本発明に係る熱処理装置によって、例えば、アルゴン(Ar)や酸素(O2 )雰囲気の下で、1300℃〜1400℃程度(例えば、1350℃以上)の高温をもってアニール処理される。これらの処理によって、酸化シリコン(SiO2 )層がウエハの内部に形成された(酸化シリコン層が埋め込まれた)SIMOXウエハが製造される。
【0043】
また、水素アニールウエハの製造方法の熱処理工程にも、本発明に係る熱処理装置を適用することができる。この場合には、ウエハを本発明に係る熱処理装置を使用して、水素雰囲気中で、1200℃程度以上の高温をもってアニール処理することになる。これによって、ICが製造されるウエハの表面層の結晶欠陥を低減することができ、結晶の完全性を高めることができる。この他には、エピタキシャルウエハの製造方法の熱処理工程にも、本発明に係る熱処理装置を適用することができる。以上のような基板の製造方法の一工程である高温アニール処理を実施する場合であっても、本発明に係る熱処理装置を使用することにより、ウエハのスリップの発生を防止することができる。
【0044】
被処理基板はウエハに限らず、ホトマスクやプリント配線基板、液晶パネル、コンパクトディスクおよび磁気ディスク等であってもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、熱ストレスによる障害の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である熱処理装置を示す平面断面図である。
【図2】図1のII−IIに沿う断面図である。
【図3】反応管の部分を示す正面断面図である。
【図4】持ち上げ装置とウエハ移載装置の部分を示す正面断面図である。
【図5】(a)は図4のa−a線に沿う一部省略平面断面図であり、(b)はその挿入ステップの断面図である。
【図6】ウエハを支持プレートへ受け渡すステップを示す各正面図である。
【図7】ウエハを支持プレートから受け取るステップを示す各正面図である。
【図8】支持プレートの他の実施の形態を示しており、(a)はウエハ挿入前の平面断面図、(b)はウエハ挿入後の平面断面図、(c)は(b)のc−c線に沿う断面図である。
【符号の説明】
W…ウエハ(基板)、P…ポッド、1…熱処理装置(バッチ式縦形ホットウオール形熱処理装置)、2…筐体、3…ウエハ搬入搬出口、4…ポッドオープナ、4a…載置台、4b…キャップ着脱機構、5…クリーンユニット、6…ボートエレベータ、12…均熱管、13…反応管(プロセスチューブ)、14…処理室、15…吹出口、16…拡散部、17…連絡管、18…導入管、19…排気管、21…ボート、22、23…端板、24…保持部材、25…保持溝、25a…段差部、26…断熱キャップ、27、27A…支持プレート(板状部材)、28…スリット、30…ヒータユニット、31…熱電対、32…シールキャップ、33…シールリング、34…ベース、35…電動モータ、50…ボート搬送装置、51…前側アーム、52…後側アーム、53…ロータリーアクチュエータ、54…持ち上げ装置、55…エレベータ、56…リニアアクチュエータ、57…移動台、58…保持柱、59…保持部、60…ウエハ移載装置、61…ロータリーアクチュエータ、62…第一リニアアクチュエータ、63…第二リニアアクチュエータ、64…移動台、65…ツィーザ、66…エレベータ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱処理装置に関し、特に、被処理基板の保持技術に係り、例えば、半導体集積回路装置(以下、ICという。)が作り込まれる半導体ウエハ(以下、ウエハという。)に酸化処理や拡散処理、イオン打ち込み後のキャリア活性化や平坦化のためのリフロー処理やアニール処理等の熱処理(thermal treatment )に使用される熱処理装置(furnace )に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICの製造方法における酸化処理や拡散処理等の熱処理には、バッチ式縦形ホットウオール形熱処理装置(以下、熱処理装置という。)が、広く使用されている。熱処理装置は、ウエハが搬入される処理室を形成するプロセスチューブと、プロセスチューブの外部に敷設されてプロセスチューブ内を加熱するヒータとを備えており、複数枚のウエハがボートによって垂直方向に長く整列されて保持された状態で処理室内に下端の炉口から搬入され、ヒータによって処理室内が加熱されることにより、ウエハに熱処理が施されるように構成されている。
【0003】
一般に、このような熱処理装置において、複数枚のウエハを保持する保持具としてのボートは上下で一対の端板と、両端板間に架設されて垂直に配設された三本の保持部材と、三本の保持部材に長手方向に等間隔に配されて互いに対向して開口するように刻設された多数の保持溝とを備えており、三本の保持部材の保持溝間にウエハを挿入することにより、複数枚のウエハを水平にかつ互いに中心を揃えた状態に整列させて保持するように構成されている。
【0004】
ところが、このような構成のボートにおいては、ウエハの全重量は三箇所の保持溝だけで支えられることになるため、ウエハに熱ストレスが急激に加わった際に、ウエハと保持溝との接触面間の引張応力や自重応力の関係から結晶欠陥(スリップ)が発生したり、ウエハが反ったりするという問題点がある。
【0005】
この問題点を解決するための技術として、特許文献1には次のようなウエハホルダが開示されている。このウエハホルダは、石英(SiO2 )が使用されて円板形状に形成されたホルダ本体と、馬蹄形の板形状に形成され上面にウエハ移動防止突起が突設された馬蹄形板状体とを備えており、ホルダ本体の上に載置された馬蹄形板状体の上にウエハをウエハ移動防止突起によって移動を防止する状態で載せて保持するように構成されている。
【0006】
【特許文献1】
実開昭63−177035号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、石英製の円板形状のホルダ本体と馬蹄形板状体とを備えたウエハホルダにおいては、1200℃以上の高温下では石英製のホルダ本体が軟化して垂れるように変形してしまうという問題点がある。ツィーザを逃げる切欠きが開設されたウエハホルダおよび馬蹄形板状体においては、隙間幅の大きい切欠き部分においてウエハの温度が低下するため、ウエハの温度分布の均一性が低下し、その結果、ウエハに形成されたCVD膜の膜厚分布が不均一になってしまうという問題点がある。
【0008】
本発明の目的は、従来の技術のこれらの問題点を解決し、熱ストレスによる障害を防止することができる熱処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものは、次の通りである。
(1)基板を熱処理する処理室と、前記熱処理する際に前記基板を板状部材で保持する保持具と、この保持具の外側に設置され前記基板の径方向に対して進退するとともに上下方向に進退して前記基板を前記保持具の板状部材から持ち上げる持ち上げ装置とを備えていることを特徴とする熱処理装置。
(2)基板移載装置によって基板を保持具の基板載置部である板状部材の上方に移送するステップと、基板移載装置によって保持した基板の径方向に持ち上げ装置を挿入するステップと、前記持ち上げ装置を上昇させることにより前記基板を前記基板移載装置から受け取るステップと、前記基板移載装置を後退させるステップと、前記持ち上げ装置を下降させることにより前記基板を保持具の板状部材の上に載置するステップと、前記基板を保持具の板状部材によって保持した状態で熱処理する熱処理ステップとを備えていることを特徴とする基板の製造方法および半導体装置の製造方法。
(3)前記(1)(2)において、保持具の板状部材は円板形状であることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(4)前記(3)において、保持具の板状部材の外径は基板の外径よりも小さいことを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(5)前記(3)において、保持具の板状部材の外径は基板の外径と同等もしくはそれ以上であり、保持具の板状部材には持ち上げ装置が作動する際に保持具の板状部材と持ち上げ装置との干渉を避けるスリットが設けられていることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(6)前記(1)(2)において、保持具の板状部材の材質は、炭化シリコン、シリコン、石英のいずれかであることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(7)前記(1)(2)において、保持具は本体部と、基板と接触する支持部である板状部材とを備えており、本体部の構成物が炭化シリコンであることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(8)前記(1)(2)において、保持具は複数枚の基板を略水平状態で隙間をもって複数段に支持するように構成されていることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(9)前記(1)(2)において、熱処理とは1000℃以上の温度で実施する処理であることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(10)前記(1)(2)において、熱処理とは1200℃以上の温度で実施する処理であることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
(11)前記(1)(2)において、熱処理とは1350℃以上の温度で実施する処理であることを特徴とする基板処理装置、基板の製造方法、半導体装置の製造方法。
【0010】
前記(1)の手段によれば、基板は持ち上げ装置によって径方向外側から掬い上げて昇降させることにより、保持具の板状部材に授受させることができる。基板は保持具の板状部材で保持した状態で熱処理することができるため、熱ストレスによる弊害を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。
【0012】
本実施の形態において、本発明に係る基板処理装置は、図1〜図3に示されているように、ICの製造方法における酸化膜形成処理やアニール処理等の1250℃〜1350℃の高温の熱処理工程を実施する熱処理装置(バッチ式縦形ホットウオール形熱処理装置)として構成されており、この熱処理装置は一回のバッチ処理の枚数が50枚〜150枚程度のバッチを取り扱うバッチ式熱処理装置(以下、熱処理装置という。)として構成されている。この熱処理装置は基板としてはウエハを取り扱うものとして構成されている。なお、以下の説明において、前後左右は図1を基準とする。すなわち、ウエハ搬入搬出口3側が前側、その反対側が後側、クリーンユニット5側が左側、その反対側が右側とする。
【0013】
図1に示されているように、熱処理装置1は略直方体の箱形状に構築された筐体2を備えている。筐体2の正面壁の中央よりも若干右寄りの位置には、ウエハWを筐体2に対して搬入搬出するためのウエハ搬入搬出口3が開設されており、ウエハ搬入搬出口3にはポッドオープナ4が設置されている。ポッドオープナ4はポッドPを載置する載置台4aと、載置台4aに載置されたポッドPのキャップを着脱するキャップ着脱機構4bとを備えており、載置台4aに載置されたポッドPのキャップをキャップ着脱機構4bによって着脱することにより、ポッドPのウエハ出し入れ口を開閉するようになっている。筐体2内の左側壁にはクリーンエアを吹き出すクリーンユニット5が、ボート21にクリーンエアを吹き付けるように設置されている。筐体2の後端部の右側壁にはボート21を垂直方向に昇降させるためのボートエレベータ6が設置されており、ボートエレベータ6は送りねじ装置等によって構成されている。
【0014】
図3に示されているように、筐体2の後端部の上には均熱管12と反応管(プロセスチューブ)13とがそれぞれ中心線が垂直になるように設置されている。外側に配置された均熱管12は炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料が使用されて、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。内側に配置された反応管13は石英(SiO2 )または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料が使用されて、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されており、円筒の中空部は処理室14を形成している。反応管13の天井壁には複数の吹出口15が開設されており、天井壁の上には拡散部16が吹出口15を被覆するように突設されている。拡散部16には連絡管17の上端が接続されており、連絡管17の中間部は反応管13の外周面に沿って配管され、その下端は反応管13の下端部において径方向に配管された導入管18に接続されている。反応管13の下端部には排気管19の一端が接続されており、排気管19の他端はポンプ等からなる排気装置(図示せず)に接続されている。均熱管12の外側にはヒータユニット30が同心円に配されて配置されており、ヒータユニット30は筐体2に垂直に支持されている。ヒータユニット30は処理室14を全体にわたって均一または所定の温度分布に加熱するように構成されている。均熱管12の内側であって反応管13の外側(均熱管12と反応管13の間)には処理室14の温度を計測する熱電対31が垂直に敷設されており、ヒータユニット30は熱電対31の計測結果に基づいてフィードバック制御されるように構成されている。
【0015】
反応管13の下端開口部には、例えば、石英によって円盤形状に形成されたシールキャップ32が配置されており、シールキャップ32は反応管13の下端面にシールリング33を介して密着することによって処理室14を気密封止するように構成されている。シールキャップ32は円盤形状に形成されたベース34によってフローティング支持されており、ベース34はボートエレベータ6によって垂直方向に昇降されるようになっている。ベース34には回転機構としての電動モータ35が設置されており、電動モータ35の回転軸はベース34の上方に垂直に挿通されている。電動モータ35の回転軸の上端には断熱キャップ26が垂直に設置されており、断熱キャップ26の上にはボート21が垂直に設置されている。電動モータ35は断熱キャップ26およびボート21を回転させるように構成されている。
【0016】
図2、図3に示されているように、保持具としてのボート21は上下で一対の端板22、23と、両端板22と23との間に架設されて垂直に配設された三本の保持部材24とを備えており、三本の保持部材24には多数の保持溝25が長手方向に等間隔に配されて互いに対向して開口するように刻設されている。ボート21とシールキャップ32との間に配置された断熱キャップ26は内部に断熱材が封入されており、ボート21をシールキャップ32の上面から持ち上げた状態に支持することにより、ボート21の下端を炉口の位置から適当な距離だけ離間させるように構成されている。ボート21の三本の保持部材24における保持溝25の間には、ウエハと面接触してウエハを直接的に支持する板状部材(支持部)としての支持プレート27の外周辺部がそれぞれ挿入されており、各段の支持プレート27は外周辺部を三箇所の保持溝25に挿入されることにより、水平にかつ互いに中心を揃えた状態に整列させて予じめ保持された状態になっている。支持プレート27はボート21の各段の保持溝25に装着されるため、少なくともボート21の保持溝25の段数に対応する枚数が予め準備されている。図4に示されているように、支持プレート27は炭化シリコンが使用されて円形の平板形状に形成されており、外径はウエハWの外径以下で、ボート21の三箇所の保持溝25が構成する円形の直径よりも若干だけ小さめに設定されている。ちなみに、図6および図7に示されているように、保持溝25の先端部の上面には段差部25aが没設されており、支持プレート27は段差部25a内に載置されることにより、径方向の移動を規制されるようになっている。
【0017】
図1に示されているように、シールキャップ32のボートエレベータ6と反対脇にはボート搬送装置50が設置されている。ボート搬送装置50は前側アーム51および後側アーム52と、両アーム51、52を水平面内で約90度ずつ往復回動させるロータリーアクチュエータ53とを備えており、両アーム51、52がボート21を一台ずつ垂直に支持し、シールキャップ32の上に受渡し得るように構成されている。したがって、本実施の形態においては、二台のボート21、21が使用されることになる。図1および図2に示されているように、前側アーム51のシールキャップ32からの約90度回動したウエハ移載位置には、支持プレート27の外側に設置されウエハWの径方向に対して進退するとともに上下方向に進退してウエハWを支持プレート27から持ち上げる持ち上げ装置54が設置されている。持ち上げ装置54はリニアアクチュエータ56を昇降させるエレベータ55を備えており、リニアアクチュエータ56は互いに対向するように配された一対の移動台57、57を前側アーム51の先端部の中心に対して径方向に往復移動させるように構成されている。一対の移動台57、57には一対の保持柱58、58が互いに対向してそれぞれ垂直に立設されており、一対の保持柱58、58には平面視が二股の保持部59が多数個、長手方向に等間隔に配されて同一平面内で互いに対向するように突設されている。各段の保持部59はボート21の保持溝25に対応するようになっており、二股の隙間によってボート21の保持部材24を逃げるようになっている。
【0018】
図1に示されているように、筐体2内の前側領域にはボート21に対してウエハWを装填(チャージング)および脱装(ディスチャージング)するウエハ移載装置60が設置されている。図4に示されているように、ウエハ移載装置60はロータリーアクチュエータ61を備えており、ロータリーアクチュエータ61は上面に設置された第一リニアアクチュエータ62を水平面内で回転させるように構成されている。第一リニアアクチュエータ62の上面には第二リニアアクチュエータ63が設置されており、第一リニアアクチュエータ62は第二リニアアクチュエータ63を水平移動させるように構成されている。第二リニアアクチュエータ63の上面には移動台64が設置されており、第二リニアアクチュエータ63は移動台64を水平移動させるように構成されている。移動台64にはウエハWを下から支持するツィーザ65が複数枚(本実施の形態においては五枚)、等間隔に配置されて水平に取り付けられている。ウエハ移載装置60は送りねじ機構によって構成されたエレベータ66によって昇降されるようになっている。
【0019】
次に、前記構成に係る熱処理装置の作用を説明することにより、本発明の一実施の形態であるICの製造方法における酸化膜形成工程を説明する。
【0020】
図2、図4、図5(a)および図6(a)に示されているように、ボート搬送装置50の前側アーム51に載置されたボート21の各段の保持溝25には、支持プレート27が一枚ずつ予じめ保持されている。この際、ボート21の三本の保持部材24、24、24はウエハ移載装置60に対向して間口を開いた状態になっている。
【0021】
載置台4aに供給されたポッドPがポッドオープナ4によって開放されると、ウエハ移載装置60はツィーザ65によってポッドPからウエハWを五枚ずつ掬い上げた後に、ツィーザ65を後退させてウエハ搬入搬出口3からウエハWを筐体2内に搬入する。続いて、図4および図5(a)に示されているように、ウエハ移載装置60はツィーザ65を前側アーム51のボート21に向かって前進させ、図5(b)および図6(b)に示されているように、ウエハWを支持プレート27の上方に挿入する。
【0022】
ウエハWが支持プレート27の上方に挿入されると、持ち上げ装置54の一対の保持柱58、58が互いに接近する方向に前進されてウエハWの下方に挿入された後に、若干上昇される。これにより、図6(c)に示されているように、一対の保持柱58、58の保持部59、59はウエハWの外周縁の下面にそれぞれ係合され、ウエハWは両保持部59、59によって持ち上げられた状態となる。この際、両保持部59、59は二股に形成されているために、ボート21の保持部材24に干渉することはない。
【0023】
次いで、ツィーザ65が後退された後に持ち上げ装置54の保持柱58、58が下降されると、図6(d)に示されているように、ウエハWは支持プレート27の上に移載された状態になる。以降は以上の作動が繰り返されることにより、ウエハWがボート21に五枚ずつ装填されて行く。所定の枚数のウエハWがボート21に装填されると、ボート21はベース34に設置された電動モータ35の回転軸の上に、ボート搬送装置50の前側アーム51によって搬送されて受け渡される。
【0024】
移載されたボート21はボートエレベータ6によって上昇されて、反応管13の処理室14に搬入(ボートローディング)される。ボート21が上限に達すると、シールキャップ32がシールリング33を介して反応管13の下端部と密着し、反応管13をシール状態に閉塞するために、処理室14は気密に閉じられた状態になる。気密に閉じられると、処理室14は排気管19によって排気され、ヒータユニット30によって所定の温度(例えば、1200℃以上)に加熱される。また、ボート21および断熱キャップ26は電動モータ35によって回転される。続いて、処理ガスとしての酸化剤が導入管18から処理室14に供給される。導入管18に供給された酸化剤は連絡管17を流れて拡散部16の内部室に至り、拡散部16の内部室において拡散して吹出口15から処理室14にシャワー状に吹き出す。処理室14に供給された酸化剤は排気管19の排気力によって処理室14を流下しながらウエハWに接触して行くことにより、ウエハWに酸化膜を形成する。この際、ボート21が回転していることにより、酸化剤はウエハWの面内において均等に接触するので、ウエハWに形成される酸化膜の膜厚分布は面内において均一になる。
【0025】
予め設定された処理時間が経過すると、ボート21およびシールキャップ32がボートエレベータ6によって下降されることにより、処理室14の炉口が開口されるとともに、処理済みのウエハW群が支持プレート27を介してボート21に保持された状態で炉口から処理室14の外部に搬出(ボートアンローディング)される。ちなみに、処理室14において酸化膜形成処理が実施されている間には、前側アーム51において次回のバッチのウエハWが別のボート21の各支持プレート27の上に前述した作動によって移載されている。
【0026】
ところで、前述したように、ウエハWの全重量が少数箇所で受けられている場合には、1200℃以上のような高温度で熱処理されたり、温度が急激に昇降されて熱ストレスが急激に加わったりすると、ウエハと保持溝との接触面間の摩擦による引張応力や自重応力の関係からウエハにスリップが発生したり、ウエハが反ったりする。しかし、本実施の形態においては、ウエハWの重量は支持プレート27によって全体的に支持されることにより、ウエハWに三箇所の保持溝25から相対的に作用する負担は全周に分散されるため、接触面間の摩擦による引張応力や自重応力が低減され、ウエハWのスリップや損傷および反りの発生は防止されることになる。
【0027】
プロセスチューブ13の外部に搬出されたボート21はシールキャップ32の上から筐体2内の後端部へ、ボート搬送装置50の後側アーム52によって搬送されて待機させられる。この待機の間にはクリーンエアがボート21のウエハWおよび支持プレート27にクリーンユニット5から吹き付けられるので、強制的に冷却される。
【0028】
処理済みのボート21が後側アーム52によって搬送されると、空になったシールキャップ32には、次回のバッチのウエハWが装填されたボート21が前側アーム51によって搬送されて来て受け渡される。ボート21が移載されると、シールキャップ32はボートエレベータ6によって上昇され、処理室14に搬入される。処理室14に搬入されたボート21のウエハWは酸化膜形成処理を前述した作用によって実施される。
【0029】
シールキャップ32が上昇されると、筐体2内の後端部において待機している処理済みボート21は、前側アーム51に後側アーム52によって受け渡され、ウエハ移載装置60に対向するウエハ移載位置に搬送される。この際、搬送されたボート21の三本の保持部材24、24、24は、ウエハ移載装置60に対向して間口を開いた状態になっている。
【0030】
空のポッドPがポッドオープナ4によって開放されると、図7(a)に示されているように、持ち上げ装置54の一対の保持柱58、58が互いに接近する方向に前進されてウエハWの下方に挿入される。続いて、一対の保持柱58、58が若干上昇されると、図7(b)に示されているように、一対の保持柱58、58の保持部59、59は支持プレート27に保持されたウエハWの外周縁の下面にそれぞれ係合され、ウエハWは両保持部59、59により持ち上げられた状態となる。
【0031】
次いで、図7(b)に示されているようなウエハWが保持部59により持ち上げられた状態で、ウエハ移載装置60の五枚のツィーザ65が五枚のウエハWの下側にそれぞれ挿入される。続いて、ツィーザ65が若干上昇されると、五枚のツィーザ65は五枚のウエハWをそれぞれ掬い取る。ウエハWがツィーザ65に乗り移ると、図7(c)に示されているように、持ち上げ装置54の一対の保持柱58、58は互いに離反する方向に後退されて元の待機位置に戻される。この後、ウエハWを支持したツィーザ65が後退すると、図7(d)に示されているような状態になる。
【0032】
支持プレート27の上からウエハWを掬い上げたツィーザ65はボート21に対して後退することにより、五枚のウエハWをボート21から搬出する。続いて、ツィーザ65は空のポッドPの方向に前進してウエハWをウエハ搬入搬出口3からポッドPに移載する。以降は以上の作動が繰り返されることにより、処理済みのウエハWがボート21から空のポッドPに五枚ずつ収納されて行く。二十五枚のウエハWがポッドPに収納されると、処理済みウエハWを収納したポッドPは載置台4aから移動され、別の空のポッドPが運ばれる。以上の作動を繰り返して、全ての処理済みウエハWを回収した後に、載置台4aには次回のバッチのウエハWが収納されたポッドPが供給されて来る。
【0033】
以後、前述した作用が繰り返されて二台のボート21、21が交互に使用されることにより、熱処理装置1による酸化膜形成処理が繰り返し実施される。
【0034】
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。
【0035】
1) 円板形状の支持プレートによってウエハを支持して熱処理することにより、ウエハに相対的に作用する自重の負担を全体的に分散させることができるため、接触面間の摩擦による引張応力や自重応力を低減し、もって、ウエハのスリップや損傷および反りの発生を防止することができる。
【0036】
2) 炭化シリコン製の支持プレートにウエハを載置して保持することにより、処理室における温度が急激な上昇および下降する場合であってもウエハ面内における温度分布の均一性の低下を防止することができるため、ウエハの膜厚分布が全体にわたって均一になるように酸化膜を形成することができる。
【0037】
3) 持ち上げ装置の保持柱の保持部を平面視が二股形状に形成することにより、ボートの保持部材に干渉するのを防止することができるので、ウエハをウエハ移載装置のツィーザによって掬い取ることができる。
【0038】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
【0039】
例えば、図8に示されているように、支持プレートの外径はウエハWの外径と同等もしくはそれ以上に設定してもよい。この支持プレート27Aには持ち上げ装置54が作動する際に持ち上げ装置54の保持部59との干渉を避けるスリット28が形成されている。
【0040】
支持プレートは炭化シリコンを使用して製造するに限らず、シリコン(Si)や石英(SiO2 )を使用して製造してもよいし、炭化シリコンの表面にシリコン膜や酸化シリコン膜を被着して製造してもよい。
【0041】
前記実施の形態においては、ICの製造方法においてウエハに酸化膜を形成する工程について説明したが、本発明に係る熱処理装置はICの製造方法の他の熱処理工程に適用することもできる。特に、比較的に高い温度で実施される熱処理、例えば、ウエット酸化、ドライ酸化、水素燃焼酸化(パイロジェニック酸化)、塩酸(HCl)酸化等の熱酸化工程や、硼素(B)、燐(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)等の不純物(ドーパント)を半導体薄膜に拡散する熱拡散工程、アニール工程等に適用するのが好ましい。このようなICの製造方法の熱処理工程に本発明に係る熱処理装置を適用することにより、ウエハのスリップの発生を防止することができる。
【0042】
さらに、本発明に係る熱処理装置は基板の製造方法に適用して優れた効果を発揮する。例えば、SOI(silicon on insulator) ウエハの一種であるSIMOX(separation by implanted oxygen) ウエハの製造方法の熱処理工程に、本発明に係る熱処理装置を適用する場合について説明する。まず、酸素イオンが単結晶シリコンウエハの内部にイオン注入装置等によって注入される。その後に、酸素イオンが注入されたウエハが本発明に係る熱処理装置によって、例えば、アルゴン(Ar)や酸素(O2 )雰囲気の下で、1300℃〜1400℃程度(例えば、1350℃以上)の高温をもってアニール処理される。これらの処理によって、酸化シリコン(SiO2 )層がウエハの内部に形成された(酸化シリコン層が埋め込まれた)SIMOXウエハが製造される。
【0043】
また、水素アニールウエハの製造方法の熱処理工程にも、本発明に係る熱処理装置を適用することができる。この場合には、ウエハを本発明に係る熱処理装置を使用して、水素雰囲気中で、1200℃程度以上の高温をもってアニール処理することになる。これによって、ICが製造されるウエハの表面層の結晶欠陥を低減することができ、結晶の完全性を高めることができる。この他には、エピタキシャルウエハの製造方法の熱処理工程にも、本発明に係る熱処理装置を適用することができる。以上のような基板の製造方法の一工程である高温アニール処理を実施する場合であっても、本発明に係る熱処理装置を使用することにより、ウエハのスリップの発生を防止することができる。
【0044】
被処理基板はウエハに限らず、ホトマスクやプリント配線基板、液晶パネル、コンパクトディスクおよび磁気ディスク等であってもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、熱ストレスによる障害の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である熱処理装置を示す平面断面図である。
【図2】図1のII−IIに沿う断面図である。
【図3】反応管の部分を示す正面断面図である。
【図4】持ち上げ装置とウエハ移載装置の部分を示す正面断面図である。
【図5】(a)は図4のa−a線に沿う一部省略平面断面図であり、(b)はその挿入ステップの断面図である。
【図6】ウエハを支持プレートへ受け渡すステップを示す各正面図である。
【図7】ウエハを支持プレートから受け取るステップを示す各正面図である。
【図8】支持プレートの他の実施の形態を示しており、(a)はウエハ挿入前の平面断面図、(b)はウエハ挿入後の平面断面図、(c)は(b)のc−c線に沿う断面図である。
【符号の説明】
W…ウエハ(基板)、P…ポッド、1…熱処理装置(バッチ式縦形ホットウオール形熱処理装置)、2…筐体、3…ウエハ搬入搬出口、4…ポッドオープナ、4a…載置台、4b…キャップ着脱機構、5…クリーンユニット、6…ボートエレベータ、12…均熱管、13…反応管(プロセスチューブ)、14…処理室、15…吹出口、16…拡散部、17…連絡管、18…導入管、19…排気管、21…ボート、22、23…端板、24…保持部材、25…保持溝、25a…段差部、26…断熱キャップ、27、27A…支持プレート(板状部材)、28…スリット、30…ヒータユニット、31…熱電対、32…シールキャップ、33…シールリング、34…ベース、35…電動モータ、50…ボート搬送装置、51…前側アーム、52…後側アーム、53…ロータリーアクチュエータ、54…持ち上げ装置、55…エレベータ、56…リニアアクチュエータ、57…移動台、58…保持柱、59…保持部、60…ウエハ移載装置、61…ロータリーアクチュエータ、62…第一リニアアクチュエータ、63…第二リニアアクチュエータ、64…移動台、65…ツィーザ、66…エレベータ。
Claims (1)
- 基板を熱処理する処理室と、前記熱処理する際に前記基板を板状部材で保持する保持具と、この保持具の外側に設置され前記基板の径方向に対して進退するとともに上下方向に進退して前記基板を前記保持具から持ち上げる持ち上げ装置とを備えていることを特徴とする熱処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003128814A JP2004335684A (ja) | 2003-05-07 | 2003-05-07 | 熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003128814A JP2004335684A (ja) | 2003-05-07 | 2003-05-07 | 熱処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004335684A true JP2004335684A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33504830
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003128814A Pending JP2004335684A (ja) | 2003-05-07 | 2003-05-07 | 熱処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004335684A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007115822A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 基板処理装置 |
JP2008084960A (ja) * | 2006-09-26 | 2008-04-10 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 基板処理装置 |
JP2011176320A (ja) * | 2011-03-07 | 2011-09-08 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 基板処理装置 |
-
2003
- 2003-05-07 JP JP2003128814A patent/JP2004335684A/ja active Pending
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