JP2004333729A - 音声認識による航空券電話予約システム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の予約システムにおける音声応答機能による選択肢の提供は時間がかかり顧客にとっては不便であるという問題があった。また、オペレータの介在をなるべく低減化する要請もあった。
【解決手段】過去の利用回数が多い顧客の姓を利用頻度順の上位から一定の数だけ含めた第一辞書ファイルを備える音声認識システムであって、該音声認識システムは顧客が電話で発した姓を音声パターンとして認識し、該音声パターンと合致する姓を該第一辞書ファイルから選択し、該音声認識システムは前記合致する姓を顧客に提供し、前記合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識システムに知らせることができる情報を提供することを特徴とする音声認識システムにより解決する。
【選択図】 図1
【解決手段】過去の利用回数が多い顧客の姓を利用頻度順の上位から一定の数だけ含めた第一辞書ファイルを備える音声認識システムであって、該音声認識システムは顧客が電話で発した姓を音声パターンとして認識し、該音声パターンと合致する姓を該第一辞書ファイルから選択し、該音声認識システムは前記合致する姓を顧客に提供し、前記合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識システムに知らせることができる情報を提供することを特徴とする音声認識システムにより解決する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は顧客の話し言葉を認識し、それに対し音声応答を行って自動で航空券の予約サービスを提供する航空券電話予約システムに利用される音声認識システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
航空会社では、近年の情報通信手段の発達を利用して、顧客がより簡単な手段で直接航空券の予約を行う航空券予約サービスを提供することが顧客の需要開拓の一手段となっている。顧客がオペレータを介することなく電話により航空券の予約を行う航空券電話予約システムはその一手段と考えられている。
【0003】
航空券にかぎらず、鉄道、演劇などの一般の予約システムにおいては既に音声応答を利用した自動予約システムが採用されている。このような従来の一般の予約システムにおける自動予約システムでは顧客の音声を認識する機能はなく、すべて自動予約システムの音声応答機能により提供される選択肢にそって顧客が設定された電話のボタンを押すことでその選択肢に沿った予約を完了するものである。
【0004】
なお現在のところ、文献公知にかかる先行技術は発見されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような音声応答機能による選択肢の提供は時間がかかり顧客にとっては不便であるという問題があった。また、オペレータの介在をなるべく低減化する要請もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、航空会社の過去の利用回数が多い顧客の姓を利用頻度順の上位から一定の数だけ含めた第一辞書ファイルを備える音声認識システムであって、該音声認識システムは顧客が電話で発した姓を音声パターンとして認識し、該音声パターンと合致する姓を該第一辞書ファイルから選択し、該音声認識システムは前記合致する姓を顧客に提供し、前記合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識システムに知らせることができる情報を提供することを特徴とする音声認識システムにより解決する。
【0007】
【発明の実施の形態】
<電話交換システム>
まず、本願の音声認識システムが利用される電話交換システムについて説明する。以下、電話交換システムの第一の実施の形態から第三の実施の形態について説明する。
(第一の実施の形態)
図1を参照して本発明の航空券電話予約システムにおける電話交換システムの構成について説明する。航空券電話予約システム1は第一の支所(本実施の形態では東京本社と仮定)に配置される第一の構内交換機(以下、構内交換機をPBXとよぶ)11と第二の支所(本実施の形態では大阪支社と仮定)に配置される第二のPBX41とを有している。第一のPBX11および第二のPBX41は一般の電話回線網51に接続されている。さらに、顧客21の電話端末たる複数の顧客電話22も電話回線網51に接続されている。電話回線網51にはさらに音声応答装置たる音声認識サーバ31を備えている。音声認識サーバ31には予め録音テープに録音されている音声を自動で流す音声応答手段と中央処理装置33およびハードディスク34とを備えている。なお、音声認識サーバ31は電話回線網51に接続されている。なお、音声認識サーバ31における音声認識システムは後述する。この場合、第一のPBX11を介して電話回線網51に接続されていてもよい。特に本実施の形態では第一のPBX11を介して電話回線網51に接続されている前提で説明する。
また顧客電話22には顧客が操作可能な選択手段たる押しボタンを備えている。顧客はこの選択手段を選択する、つまり押しボタンを押すことにより通話回線が確保されているPBXに対してその選択手段に割り当てられた命令を顧客の指令としてPBXを行うことが出来る。
【0008】
第一のPBX11には制御手段たる中央処理装置ユニット12と記憶手段たるハードディスク13とを備えている。第一のPBX11には第一の支所のオペレータの電話端末32への回線が接続されている。
【0009】
第二のPBX41も第一のPBX11と同様に制御手段や記憶手段を備えている(ただし、図1においては省略)。第二のPBX41には第二の支所(大阪支社)のオペレータの電話端末42への回線が接続されている。
【0010】
音声認識サーバ31はさらにネットワークサーバ61に接続されている。ネットワークサーバはさらにインターネット52に接続されている。ネットワークサーバ61は制御手段たる中央処理装置62と記憶手段たるハードディスク63とを備えている。
【0011】
ネットワークサーバ61はホストコンピュータ71に接続されている。ホストコンピュータは制御手段たる中央処理装置72と記憶手段たるハードディスク73とを備えている。
【0012】
続いて、航空券電話予約システム1でいかに顧客の話し言葉を認識し、それに対し音声応答を行って自動で航空券の予約サービスの提供を行うかについて説明する。
【0013】
(支所間における電話交換)
東京本社の第一のPBX11の記憶手段13には、本願の電話交換システムを実現するための電話交換方法を実現する電話交換プログラムが格納されている。この電話交換プログラムは、顧客21が顧客電話22を介して第一の支所の第一のPBX11に電話をかけてきた際に、(i)第一のPBX11が顧客電話22を介しての顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ回線の接続を試みたところ通話回線が満杯である等の理由により接続が出来なかった場合には顧客21の通話を第二の支所たる大阪支社の第二のPBX41に転送し大阪支社のオペレータの電話端末42に顧客21の接続する工程と、(ii)該第一のPBX11が顧客21の通話を該第二のPBX41に転送を試みたところ、該第二の支所のオペレータの電話端末42の回線が満杯である等の理由により該第二の支所のオペレータの電話端末42への回線の接続ができなかった場合には該第一のPBX11は顧客21の通話を音声認識サーバ31に転送して音声認識サーバ31の音声応答手段を作動させて該任意のユーザに音声応答のサービスを提供する音声応答サービスの提供工程とを実行する電話交換方法についての電話交換プログラムである。
さらに、この電話交換プログラムには、顧客が音声応答手段の音声応答によるサービスを希望しない(音声認識サーバ31への接続を希望しない)で、電話端末のオペレータとの間でコミュニケーションをとることを希望する場合には顧客21の通話回線を該第一のPBX11は第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続する工程と、さらにこの場合において依然として東京本社のオペレータの回線が満杯等の理由により顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続できないときはその通話回線を保留し、第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32の回線が空き次第最も早くに第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32への接続を試みた顧客の順番に従って該顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続する工程とを実行する電話交換方法についても含んでいる。
なお、ここで「最も早くに第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32への接続を試みた顧客の順番に従う」とは、音声応答手段ではなくオペレータとの間でコミュニケーションをとることを希望する顧客が複数存在する場合において、第一のPBX11に接続されている電話端末32へ複数の顧客の通話が集中する際に、第一のPBX11が電話端末32に接続する顧客の順番は最初に電話端末32に接続を試みた顧客から順番に待ち行列に入れて電話端末32の回線が空き次第その順番に従って接続することを意味する。
上記において、音声応答手段ではなくオペレータとの間でコミュニケーションをとることを顧客が希望するか否かは具体的には以下の工程によって判断する。第一の支所の第一のPBX11が第二の支所の第二のPBX41へユーザの通話回線を転送できなかった際には、まず一時的にユーザの通話回線を音声認識サーバ31に接続する。音声応答サーバ31は音声応答手段を作動させて音声応答によるサービスを希望するか否かを音声にてユーザに問い掛ける。ユーザは肯定(たとえば、「はい」)、または否定(たとえば、「いいえ」)のいずれかの音声で答える。音声応答サーバ31は顧客の発した音声を得て、音声認識によりこれらがいずれかであるかを判定する。たとえば、前者の肯定の回答は音声サービスを希望する旨の情報として、後者の否定の回答は音声サービスを希望しない旨の情報となる。音声サービスを希望しない旨の情報として判定された場合には、第一のPBX11は通話回線を音声認識サーバ31に転送することなく顧客の通話回線を維持し保留する。そして、第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32の回線が空き次第最も早くに第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32への接続を試みた顧客の順番に従って該顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続する。
また、「第一のPBX11が顧客電話22を介しての顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ回線の接続を試みたところ通話回線が満杯である等の理由により接続が出来るか否か」、また「該第一のPBX11が顧客21の通話を該第二のPBX41に転送を試みたところ、該第二の支所の第二のPBXに接続されているオペレータの電話端末42の回線が満杯である等の理由により該第二の支所のオペレータの電話端末42への回線の接続ができるか否か」については、PBX(この場合第一の支社と第二の支社)ごとに所定の時間を決定しておいて、PBXに転送を試みた後該所定の時間が経過しても各PBXに接続されている電話端末32または電話端末42と接続できない場合に回線の接続ができないと判断するものとする。この場合に、第一のPBX11は電話端末32または第二のPBXへの転送をやめて音声応答サーバ31への転送を試みるものとする。
【0014】
東京本社の第一のPBX11の中央処理装置12が記憶手段13に格納されたこのプログラムを実行することで電話交換システムとして稼働する。顧客21が航空券電話予約システムに電話をかけると電話交換システムが稼働して、第一のPBX11がまず東京本社の電話端末32のオペレータに顧客21の通話回線を接続し、オペレータに対応させることができる。そして東京本社のオペレータが話し中など通話回線が満杯などの理由により所定の時間が経過した後は接続不能として、第一のPBX11は大阪支社の第二のPBXに通話回線の転送を試みるべく大阪支社の第二のPBX41をから電話端末42のオペレータに顧客21の通話回線を接続を試み、大阪支社のオペレータに対応させることができる。さらに、大阪支社のオペレータが話し中など通話回線が満杯などの理由により所定の時間が経過した後は接続不能として、音声認識サーバ31に接続させることができる。
【0015】
(第二の実施の形態)
図2を参照して本発明の航空券電話予約システムにおける電話交換システムの構成について説明する。第二の実施の形態は第一の実施の形態に加え、さらに他の複数の支所(本実施の形態では札幌支社と福岡支社)に配置される他のPBXたる札幌支社のPBX43と福岡支社のPBX45が電話回線網51に接続されている点が異なっている。また、第二の支所たる大阪支社の第二のPBX41および札幌支社のPBX43および福岡支社のPBX45も第一のPBX11と同様に制御手段や記憶手段を備えている(ただし、図1においては省略)。第二のPBX41には第二の支所(大阪支社)のオペレータの電話端末42への回線が接続されている。また、他のPBX43には他の支所(札幌支社)のオペレータ電話端末44への回線が、同様に他のPBX45には他の支所(札幌支社)のオペレータ電話端末46への回線が接続されている。第一の実施の形態ではPBXは第一のPBX11と第二のPBX41の二つのみであったが、第二の実施の形態では複数のPBXを第一の実施の形態の第一のPBX11と第二のPBX41に置き換えるものとする。また第一のPBX11には音声応答手段を有する音声応答装置たる音声サーバ31が接続されている。以下、この第二の実施の形態の電話交換システムについて第一の実施の形態との違いを中心に説明する。
【0016】
(支所間における電話交換)
東京本社の第一のPBX11の記憶手段13には、本願の電話交換システムを実現するための電話交換方法を実行する電話交換プログラムが格納されている。なお、すべて支所のそれぞれの他のPBXにおいては、予め転送する相手先となる構内交換機のそれぞれに転送先の優先順位を予め決めておき、それぞれのPBXの記憶手段にはこの予め決められた転送先の優先順位の情報が格納されている。なお、予め決められた転送先の優先順位はすべてのPBXに対して統一的に一つとしても良いし、また各PBXごとに異なるように定めてもよい。本実施の形態の場合、東京支社のPBX11の記憶手段13には予め決められた転送先の優先順位として優先順位の高い順に大阪支社のPBX41、続いて札幌支社のPBX43そして最後に福岡支社のPBX45の優先順位情報が格納されているとする。もちろん、この優先順位は説明上の便宜的なものであって、この順位に限るものではない。
また、転送先のPBXから次のPBXへ転送先の変更を行うために待つ所定の時間を予め決定しておきそれぞれのPBXの記憶手段にその所定の時間の情報を格納しておく。所定の時間はすべてのPBXに対して統一的に決定しても良いし、またPBXの制御手段の能力に応じて相手先のPBXに対応して各PBXごとに異なるように設定しても良い。本実施の形態の場合、東京支社のPBX11の記憶手段13には所定の時間として大阪支社のPBX41に対して14秒間、札幌支社のPBX43に対して16秒間、福岡支社のPBX45に対して16秒間待つようにそれぞれのPBXに対応した所定時間の情報が格納されているとする。
【0017】
電話交換プログラムは、顧客21が顧客電話22を介して第一の支所の第一のPBX11に電話をかけてきた際に、(i)第一のPBX11が顧客電話22を介しての顧客21の通話回線を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続するように試みたところ通話回線が満杯である等の理由により接続が出来なかった場合には顧客21の通話回線を第二の支所たる大阪支社の第二のPBX41に転送し大阪支社のオペレータの電話端末42に顧客21の接続する工程(工程1)と、(ii)該第一のPBX11が顧客21の通話を該第二のPBX41に転送を試みて該第二の支所のオペレータの電話端末42への回線の接続ができなかった場合には該第一のPBX11は予め決められた転送先の優先順位に基づいて複数の他の支所のそれぞれの他のPBXに順次顧客21の通話回線の転送を試みる工程(工程2)と、(iii)すべてのPBXが通話回線が満杯である等の理由により顧客21の通話回線を転送出来なかった場合には順次顧客21の通話回線を音声認識サーバ31に転送し音声認識サーバ31の音声応答手段を作動させて該顧客に音声応答のサービスを提供する音声応答サービスの提供工程(工程3)とを実行する電話交換プログラムである。なお、ここでは顧客21が顧客電話22を介して第一のPBX11に電話をかけている例としているが、すべてのPBXに優劣は無く、顧客21はすべてのPBXに電話をかけることが可能であって、一方、すべてのPBXが第一のPBX11および第二のPBX41の役割を果たすことができる。
なお、上記工程3において、この電話交換プログラムは、顧客が音声応答手段ではなくオペレータとの間でコミュニケーションをとることを希望するために音声認識サーバ31への接続を希望しない場合については第一の実施の形態と同様である。
すなわちこの場合には、顧客21の通話回線が接続されているPBX(本実施の形態では顧客21が第一のPBX11に最初に電話をかけて顧客21の通話回線が第一のPBX11に接続された場合で説明しているが、顧客が最初に電話をかけるPBXは第一のPBX11には限らず他のPBXのいずれでもよい)がすべてのPBXに通話回線を転送できない場合において、音声認識サーバ31が電話回線網を介して電話回線網に接続されている任意の交換機たる該第一のPBX11に顧客21の通話回線を転送する。
【0018】
さらに、上記工程2においては、複数の支所間のそれぞれのPBXに顧客21の通話回線を転送する際に次の工程を含んでいる。
その工程は、まず、顧客21の通話回線が接続されている任意の支所のPBX(たとえば第一のPBX11)に接続されている電話端末が満杯等の理由によりその支所の電話端末に顧客21の通話回線を接続できない場合には前記任意の支所のPBXにおける予め決められた転送先の優先順位の高い一の支所(たとえば、第二のPBX41)に顧客21の回線の転送を試み、予め決められた転送先の優先順位の高い一の支所(第二のPBX41)の回線が満杯である等の理由によりその優先順位の高い一の支所(第二のPBX41)への転送を試みた後予め与えられている所定の時間が経過した場合には予め決められた転送先の優先順位の高い一の支所(第二のPBX41)には顧客21の通話回線を転送できないと判断し、次に優先順位の高い他の支所のPBXへの通話回線の転送を試みる工程である。
すなわち、この工程においては任意の支所のPBXに接続されているオペレータの電話端末へ接続できる任意の支所のPBXに回線が転送できるまで、予め決められた転送先の優先順位に従って転送を繰り返す。
また、工程3には、顧客が音声応答手段の音声応答によるサービスを希望しない(音声認識サーバ31への接続を希望しない)で、電話端末のオペレータとの間でコミュニケーションをとることを希望する場合には顧客21の通話回線を該第一のPBX11は第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続する工程と、さらにこの場合において依然として東京本社のオペレータの回線が満杯等の理由により顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続できないときはその通話回線を保留し、第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32の回線が空き次第最も早くに第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32への接続を試みた顧客の順番に従って該顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続する工程とを実行する電話交換方法についても含んでいる点では第一の実施の形態と同様である。
【0019】
この構成により、具体的に図2の例で説明する。
まず、航空券電話予約システムにおける本願の電話交換システムは顧客21が第一のPBX11に電話をかけると航空券電話予約システムの電話交換システムが稼働する。第一のPBX11はまず東京本社のオペレータに顧客21の通話を接続し、オペレータに対応させることができる。そして東京本社のオペレータが話し中など接続不能な状態であれば、第一のPBX11は大阪支社の第二のPBX41へ顧客21の通話回線の転送を試みる。14秒間の間に所定の大阪支社のオペレータに接続させることができれば大阪支社の第二のPBX41へ顧客21の通話回線の転送し、一方、大阪支社のオペレータが話し中など接続不能な状態であるために14秒間たっても大阪支社の第二のPBX41へ接続が出来ない場合には、第一のPBX11は札幌支社の第二のPBX43へ顧客21の通話回線の転送を試みる。
16秒間の間に所定の札幌支社のオペレータに接続させることができれば札幌支社のPBX43へ顧客21の通話回線の転送し、一方、札幌支社のオペレータが話し中など接続不能な状態であるために16秒間たっても札幌支社のPBX43へ接続が出来ない場合には、第一のPBX11は福岡支社のPBX45へ顧客21の通話回線の転送を試みる。16秒間の間に所定の福岡支社のオペレータに接続させることができれば福岡支社のPBX45へ顧客21の通話回線の転送し、一方、福岡支社のオペレータが話し中など接続不能な状態であるために16秒間たっても福岡支社のPBX45へ接続が出来ない場合には、第一のPBX11は顧客21の通話を音声認識サーバ31に一時的に接続させる。
その後は実施の形態1と同じである。なお、上記の説明において、顧客21は第一のPBX11に最初に電話をかけ、第一のPBXが他のPBXに転送することを例として説明したが、いずれのPBXも電話番号が割り当てられている限り顧客21は第一のPBX11のみならずいずれのPBXに電話をかけてもその最初に電話をかけたPBXが第一のPBX11が行った上記と同じプロセスを実行できる。また、音声認識サーバ31が接続されているPBXは任意に設定可能であって、この場合、ユーザの通話回線が接続されている構内交換機が該通話回線を他の全ての構内交換機のいずれにも転送が出来なかった場合に音声認識サーバ31が接続されているその任意の構内交換機に該通話回線が転送される限り、同様の効果を奏する。
【0020】
<音声認識システム>
続いて音声認識システムについて説明する。音声認識システムは上記の電話交換システムの実施の形態における音声認識サーバ31において実行される音声認識システムである。以下、第一の実施の形態から第三の実施の形態について説明する。
(第一の実施の形態)
まず、音声認識装置たる音声認識サーバ31について説明する。音声認識サーバ31の記憶手段たるハードディスク34には第一辞書ファイルと第二辞書ファイルが格納されている。第一辞書ファイルはこの予約サービスを提供する所定の顧客たる航空会社に搭乗した過去の顧客の姓を所定の数(たとえば、10,000まで)だけ出現頻度順に上位から順にならべて整理して格納したデータベースである。特に、その航空会社が或る特定の登録した会員に対してこのサービスを行う場合にはその会員のうち搭乗した過去の顧客の姓を所定の数だけ出現頻度順に上位から順にならべて整理して格納したデータベースとすることもできる。一方、第二辞書ファイルは所定の顧客たる過去に搭乗したすべての顧客の姓を姓の最初の音に基づいて複数のカテゴリに整理した姓のデータを有するデータベースとしての第二辞書ファイルである。特に複数のカテゴリとは姓をあいうえお順にならべて整理した格納したデータベースである。
【0021】
まず、音声認識サーバ31は図3に示すように、第一辞書ファイルを使用して音声認識を実行する。音声認識サーバ31は中央処理装置33により音声認識すべき内容を顧客に発するように伝える。たとえば、「名前をいってください」のごときである(S301)。これに対し顧客が「加賀(かが)」と音声を発したとすると、中央処理装置33はこの顧客21が発した「カガ」の音声を受け取る(S302)。中央処理装置33は受け取った「カガ」の音声データをサンプリングして音声パターンを得る(S303)。ここで得た音声パターンと第一辞書ファイルの過去の顧客の姓の音声パターンとが最も良く合致する姓の候補を選び出す(S304)。
【0022】
一の姓に特定できた場合には、中央処理手段33はその姓に間違いが無いかを顧客21に音声メッセージで確認する。たとえば、「ハガさんですか?」のようにその合致する姓を音声メッセージとして流して顧客に提供しする(S305)。続いて、提供された姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を顧客に提供する際に顧客に肯定(たとえば、「はい」)または否定(たとえば、「いいえ」)のいずれか音声で答えるように指示をだす。たとえば、「正しければ「はい」と、間違っていれば「いいえ」と言ってください」というようなメッセージを流す。これに対して顧客が発した音声と格納されている所定の音声パターンとを比較して顧客が発したのは肯定であるのか否定であるのかを判断する(S306)。正しい場合には音声認識処理を終了し、誤っている場合には再度音声認識すべき内容を顧客に発する工程205から同一の工程を繰り返す。
なお、前記複数のカテゴリの各々には、そのカテゴリの各々に対応して選択手段が割り当てられている。ここでいう選択手段も前記押しボタンを含むものであって、具体的にはカテゴリの各々に対してその押しボタンの番号および複数の押しボタンの番号の組み合わせが割り当てられている。たとえば、カテゴリが平仮名の各行ごとに整理されている場合には、平仮名の各行ごとに割り当てられた該電話端末に配置されている押しボタンである。平仮名の各行ごとに割り当てられた該電話端末に配置されている押しボタンとは、具体的には「あ行」の場合には1のボタン、「か行」の場合には2のボタン、「さ行」の場合には3のボタンのごとくである。
【0023】
なお、得た音声パターンと第一辞書ファイルの過去の顧客の姓の音声パターンとが最も良く合致する姓の候補を選び出す工程において、合致する姓を一の姓に特定できない場合には、中央処理手段33は第一辞書ファイルの過去の顧客の姓のパターンと最も良く合致する複数の姓の候補を選び出す(S304)。中央処理手段33はその複数の姓の候補から最も合致する可能性が高いものから並べ、その可能性の高い姓から順番に正しいか否かを顧客21に音声メッセージで確認する。たとえば、「カガさんですか?」という音声メッセージを流す(S305)。続いて、前記顧客の姓のパターンと最も良く合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を顧客に提供する際に顧客に肯定(たとえば、「はい」)または否定(たとえば、「いいえ」)のいずれか音声で答えるように指示をだす。たとえば、「正しければ「はい」と、間違っていれば「いいえ」と言ってください」というようなメッセージを流す。これに対して顧客が発した音声と格納されている所定の音声パターンとを比較して顧客が発したのは肯定であるのか否定であるのかを判断して提供した姓が正しいか否かを決定する(S306)。ここで顧客が合致する姓が正しくないと報知した場合には、前記の第一辞書ファイルの過去の顧客の姓のパターンと最も良く合致する複数の姓の候補を選び出す工程(S304)に戻ってすでに選択された音声パターンが合致する複数の姓のうち次に良く合致する姓を音声メッセージで顧客21に提供する。たとえば、「ハガさんですか?」という音声メッセージを流す(S305)。続いて、提供された姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を顧客に提供する際に顧客に肯定(たとえば、「はい」)または否定(たとえば、「いいえ」)のいずれか音声で答えるように指示をだす。たとえば、「正しければ「はい」と、間違っていれば「いいえ」と言ってください」というようなメッセージを流す。これに対して顧客が発した音声と格納されている所定の音声パターンとを比較して顧客が発したのは肯定であるのか否定であるのかを判断し、提供された姓が正しいか否かを決定する(S306)。
このように、選び出された複数の候補となる姓を顧客に対して音声により確認した結果、その中に正しい姓がみつかれば音声認識を終了する。一方、選び出された複数の候補のなかに正しい姓がなければ上記のように再度同じ工程を繰り返す。ただし、同じ工程の繰り返しは最高でも2回を限度とするのが好ましい。
【0024】
その結果、姓が正しく認識されなければ、図4に示したフローのように第二辞書ファイルを使用して音声認識を実行する。以下、図4に示した第二辞書ファイルを使用した処理を説明する。中央処理手段33は音声メッセージを流して顧客に対してファイルから該音声パターンに合致する姓を複数のカテゴリの各々とそのカテゴリの各々に対応して割り当てられた選択手段の情報を提供する(S401)。具体的には、平仮名の各行ごとに割り当てられた該電話端末に配置されている押しボタンとして、「あ行からわ行までの音」と「それに対応する選択手段としてのボタンの番号」の情報である。たとえば、「あ行」から順番に「わ行」まで、各行に対応するように割り当てられた押しボタンの番号を顧客21に合致する音の行のボタンを押させて確認させる。中央処理手段33は顧客が選択した選択手段たる押しボタンの情報を受け取る(S402)。顧客が選択した選択手段たる押しボタンの情報を受け取った後、顧客が押したボタンの音の行からその行に含まれる姓のデータを取得し(S403)、その姓のデータの中から中央処理手段33が先に選んだ顧客の姓の音声パターンと最も良く合致する姓を選択し(S404)、その姓に間違いが無いか提供する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を顧客に提供すべく顧客21に音声メッセージで確認する(S405)。
ここでも合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を顧客に提供する際に顧客に肯定(たとえば、「はい」)または否定(たとえば、「いいえ」)のいずれか音声で答えるように指示をだす。たとえば、「正しければ「はい」と、間違っていれば「いいえ」と言ってください」というようなメッセージを流す。これに対して顧客が発した音声と格納されている所定の音声パターンとを比較して顧客が発した音声は肯定であるのか否定であるのかを判断する。すなわち、該音声パターンにより前記合致する姓が正しいか否かを判断する。
ここまでの工程を含めて90%以上の認識率が確保できることが確認できている。
【0025】
姓の確認と同様の方法で名前の確認も行い、顧客の特定を行う。顧客の特定が完了すると、音声認識サーバはネットワークサーバ61を介してその情報をホストコンピュータ71に送り、記憶手段73に格納されている顧客リストから必要な顧客情報を引き出す。音声認識サーバ31はネットワークサーバ61を介してホストコンピュータ71の記憶手段73に格納されている航空便の運行予定に関するデータを引き出す。
【0026】
ホストコンピュータ71から航空便の運行予定に関するデータを得た音声認識サーバは航空券の予約のために必要な空席情報などを顧客21に音声で知らせ、予約を行うか否かを確認する。確認は、顧客21に設定した電話のボタンを押させることで入力させる。顧客21が航空券の予約を行うことを決定した場合には所定のシーケンスで予約した航空便の日付け、区間、人数を顧客21に入力させる。音声認識サーバ31はホストコンピュータ71にこの予約の結果を送る。ホストコンピュータ71の中央処理装置72はこの予約の結果をハードディスク73に格納し、予約サービスを終了する。
【0027】
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態は、基本的に第一の実施の形態と同じである。異なるのは顧客21が音声によって提供された姓が正しいか否かを確認を行っ手いたのに対し、第二の実施の形態では顧客21が顧客電話22に選択手段たる押しボタンを使用する点である。以下、この異なる部分のみを説明する。
端末たる顧客電話22は、顧客が操作して選択できる選択手段としての押しボタンを有する操作部を備えている。第一の実施の形態の工程206を以下の工程に置き換える。すなわち、音声パターンに合致する姓を音声メッセージで流した後、その音声パターンが合致する姓が正しいか否かを顧客21が音声認識サーバ31に報知するための情報として、該一の選択手段として該合致する姓が正しい場合における押しボタンと該他の選択手段として該合致する姓が違う場合の押しボタンの設定メッセージを音声で流す。たとえば具体的には、「正しければ1のボタンを、間違っていれば2のボタンを押してください」のごときである。この場合、1のボタンを押した場合には第一の実施の形態の「はい」と同じ効果が、一方2のボタンを押した場合には第一の実施の形態の「いいえ」と同じ効果が生じる。顧客21は提供された姓が正しい場合には1のボタンを押し、一方提供された姓が誤っている場合には2のボタンを押す。音声認識サーバ31は該端末のいずれかの選択手段たるボタンを選択したことにより該音声認識サーバ31が提供した前記合致する姓が正しいか否かを判断する(S306)。なお、顧客が操作できる選択手段としての押しボタンを有する操作部とは顧客電話22に設けられた液晶パネルであってもよい。この場合、選択手段は液晶パネルに表示されるボタンも含まれる。
たとえば、「カガさんですか?正しければ1を間違っていれば2を押してください」というようにメッセージを流して顧客に1または2のボタンを押させる。
また、さらに、第二辞書を使用して判定を行う際に、その姓に間違いが無いかを顧客21に音声メッセージで確認する(S405)工程でも同様である。端末たる顧客電話22は、顧客が操作して選択できる選択手段としての押しボタンを有する操作部を備えており、音声パターンに合致する姓を音声メッセージで流した後、その音声パターンが合致する姓が正しいか否かを顧客21が音声認識サーバ31に報知するための情報として、該一の選択手段として該合致する姓が正しい場合における押しボタンと該他の選択手段として該合致する姓が違う場合の押しボタンの設定メッセージを音声で流す。たとえば具体的には、「正しければ1のボタンを、間違っていれば2のボタンを押してください」のごときである。この場合、1のボタンを押した場合には第一の実施の形態の「はい」と同じ効果が、一方2のボタンを押した場合には第一の実施の形態の「いいえ」と同じ効果が生じる。たとえば、「カガさんですか?正しければ1を間違っていれば2を押してください」というようにメッセージを流して顧客に1または2のボタンを押させる。
【0028】
(第三の実施の形態)
第一および第二の実施の形態では、顧客の姓名のみについて音声認識を行い、その後は自動音声応答により顧客が実際に電話のボタンなどを利用して予約を行う例を説明した。しかし、顧客の姓名のみならず、航空便の予約に必要なすべての情報の獲得に音声認識を採用しても良い。
この場合も、基本的に第一の実施の形態と同様の方法で行うことが出来る。違う部分は航空券の予約に関する情報の音声認識方法であり、その他は第一の実施の形態と同様の方法で行うことができる。以下、第二の実施の形態について第一の実施の形態と異なる部分について説明する。
【0029】
第二の実施の形態では、第一辞書ファイルと第二辞書ファイルに加えて、地名や航空便の区間の名称などのデータベースとしての第三辞書ファイルとこれらをあいうえお順にならべたデータベースとしての第四ファイルとを準備し、さらに日付などの予約に高い頻度で使用される一般の単語のデータベースたる第五辞書ファイルとこれらをあいうえお順にならべたデータベースとしての第六辞書ファイルとを音声認識サーバ31の記憶手段34内に格納しておく。
第一の実施の形態と同様に顧客21の姓名の特定が終わった後に、顧客に予約したい便名を出発地および到着地または区間名などを顧客21に言わせる。 そして顧客21が発した単語を第一の実施の形態の姓名の特定と同じようにサンプリングして、その音声パターンから最も良く合致するものを第五辞書ファイルから選択する。
【0030】
一の日付および区間に特定できた場合には、中央処理手段33はその区間に間違いが無いかを顧客21に音声メッセージで確認し、正しい場合と違う場合の押しボタンの設定メッセージを音声で流す。誤っている場合には再度はじめから同一の工程を繰り返す。一の日付および区間に特定できない場合には、中央処理手段33は第三辞書ファイルのデータベースから最も良く合致する複数の候補を選び出す。中央処理手段33はその複数の候補から最も合致する可能性が高いものから並べ、その可能性の高いものから区間に間違いが無いかを顧客21に音声メッセージで確認する。顧客に設定した正誤のボタンを押させ、誤っていた場合にはその次の候補を音声メッセージでながす。このように、選び出された複数の候補を顧客に対して音声により確認した結果、その中に正しい区間がみつかれば音声認識を終了する。一方、選び出された複数の候補のなかに正しい区間がなければ再度同じ工程を繰り返す。
【0031】
その結果、区間が正しく認識されなければ、中央処理手段33は音声メッセージを流して顧客21に姓が何行の文字で始まる区間か、「あ行」から順番に「わ行」まで問い掛けその問いごとに設定した正誤のボタンを顧客21に押させて確認する。顧客が指定した仮名の行において、中央処理手段33が先に選んだ区間の音声パターンと最も良く合致する区間を第四辞書ファイルから選択し、その候補に間違いが無いかを顧客21に音声メッセージで確認する。ここまでの工程を含めて90%以上の認識率が確保できることが確認できている。その第五辞書ファイルおよび第六辞書ファイルは必要に応じて使用する。また、第五辞書ファイルおよび第六辞書ファイルはそれぞれ第三辞書ファイルおよび第四辞書ファイルの中に当然に含めることができる。出現頻度順の辞書ファイルとあいうえお順の辞書ファイルを準備する限り第一の実施の形態と同様に音声に認識の工程にあわせて準備することができる。
【0032】
さらに、第一の実施の形態および第二の実施の形態では音声認識サーバ31とホストコンピュータの間にインターネット52に接続されているネットワークコンピュータ61を配置しているが、これはネットワークによる予約システムとシステムを共通化するための配置であって、音声認識サーバ31とホストコンピュータ71とを直接接続する構成とすることもできる。
もちろん、顧客21は選択手段たる正誤のボタンを押すのではなく、本実施例においても第二の実施例と同じく音声認識により「はい」、または「いいえ」と顧客21が答えた音声により判断させることもできる。
【発明の効果】
これにより、オペレータの負荷を低減化し、迅速な予約サービスの提供ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1における電話交換システムを示した図である。
【図2】本願発明の実施の形態2における電話交換システムを示した図である。
【図3】本願発明の第一辞書ファイルを使用した場合のフローを示した図である。
【図4】本願発明の第二辞書ファイルを使用した場合のフローを示した図である。
【符号の説明】
1 航空券電話予約システム
11 第一の構内交換機
31 音声認識サーバ
41 第二の構内交換機
61 ネットワークサーバ
71 ホストコンピュータ
【発明の属する技術分野】
この発明は顧客の話し言葉を認識し、それに対し音声応答を行って自動で航空券の予約サービスを提供する航空券電話予約システムに利用される音声認識システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
航空会社では、近年の情報通信手段の発達を利用して、顧客がより簡単な手段で直接航空券の予約を行う航空券予約サービスを提供することが顧客の需要開拓の一手段となっている。顧客がオペレータを介することなく電話により航空券の予約を行う航空券電話予約システムはその一手段と考えられている。
【0003】
航空券にかぎらず、鉄道、演劇などの一般の予約システムにおいては既に音声応答を利用した自動予約システムが採用されている。このような従来の一般の予約システムにおける自動予約システムでは顧客の音声を認識する機能はなく、すべて自動予約システムの音声応答機能により提供される選択肢にそって顧客が設定された電話のボタンを押すことでその選択肢に沿った予約を完了するものである。
【0004】
なお現在のところ、文献公知にかかる先行技術は発見されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような音声応答機能による選択肢の提供は時間がかかり顧客にとっては不便であるという問題があった。また、オペレータの介在をなるべく低減化する要請もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、航空会社の過去の利用回数が多い顧客の姓を利用頻度順の上位から一定の数だけ含めた第一辞書ファイルを備える音声認識システムであって、該音声認識システムは顧客が電話で発した姓を音声パターンとして認識し、該音声パターンと合致する姓を該第一辞書ファイルから選択し、該音声認識システムは前記合致する姓を顧客に提供し、前記合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識システムに知らせることができる情報を提供することを特徴とする音声認識システムにより解決する。
【0007】
【発明の実施の形態】
<電話交換システム>
まず、本願の音声認識システムが利用される電話交換システムについて説明する。以下、電話交換システムの第一の実施の形態から第三の実施の形態について説明する。
(第一の実施の形態)
図1を参照して本発明の航空券電話予約システムにおける電話交換システムの構成について説明する。航空券電話予約システム1は第一の支所(本実施の形態では東京本社と仮定)に配置される第一の構内交換機(以下、構内交換機をPBXとよぶ)11と第二の支所(本実施の形態では大阪支社と仮定)に配置される第二のPBX41とを有している。第一のPBX11および第二のPBX41は一般の電話回線網51に接続されている。さらに、顧客21の電話端末たる複数の顧客電話22も電話回線網51に接続されている。電話回線網51にはさらに音声応答装置たる音声認識サーバ31を備えている。音声認識サーバ31には予め録音テープに録音されている音声を自動で流す音声応答手段と中央処理装置33およびハードディスク34とを備えている。なお、音声認識サーバ31は電話回線網51に接続されている。なお、音声認識サーバ31における音声認識システムは後述する。この場合、第一のPBX11を介して電話回線網51に接続されていてもよい。特に本実施の形態では第一のPBX11を介して電話回線網51に接続されている前提で説明する。
また顧客電話22には顧客が操作可能な選択手段たる押しボタンを備えている。顧客はこの選択手段を選択する、つまり押しボタンを押すことにより通話回線が確保されているPBXに対してその選択手段に割り当てられた命令を顧客の指令としてPBXを行うことが出来る。
【0008】
第一のPBX11には制御手段たる中央処理装置ユニット12と記憶手段たるハードディスク13とを備えている。第一のPBX11には第一の支所のオペレータの電話端末32への回線が接続されている。
【0009】
第二のPBX41も第一のPBX11と同様に制御手段や記憶手段を備えている(ただし、図1においては省略)。第二のPBX41には第二の支所(大阪支社)のオペレータの電話端末42への回線が接続されている。
【0010】
音声認識サーバ31はさらにネットワークサーバ61に接続されている。ネットワークサーバはさらにインターネット52に接続されている。ネットワークサーバ61は制御手段たる中央処理装置62と記憶手段たるハードディスク63とを備えている。
【0011】
ネットワークサーバ61はホストコンピュータ71に接続されている。ホストコンピュータは制御手段たる中央処理装置72と記憶手段たるハードディスク73とを備えている。
【0012】
続いて、航空券電話予約システム1でいかに顧客の話し言葉を認識し、それに対し音声応答を行って自動で航空券の予約サービスの提供を行うかについて説明する。
【0013】
(支所間における電話交換)
東京本社の第一のPBX11の記憶手段13には、本願の電話交換システムを実現するための電話交換方法を実現する電話交換プログラムが格納されている。この電話交換プログラムは、顧客21が顧客電話22を介して第一の支所の第一のPBX11に電話をかけてきた際に、(i)第一のPBX11が顧客電話22を介しての顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ回線の接続を試みたところ通話回線が満杯である等の理由により接続が出来なかった場合には顧客21の通話を第二の支所たる大阪支社の第二のPBX41に転送し大阪支社のオペレータの電話端末42に顧客21の接続する工程と、(ii)該第一のPBX11が顧客21の通話を該第二のPBX41に転送を試みたところ、該第二の支所のオペレータの電話端末42の回線が満杯である等の理由により該第二の支所のオペレータの電話端末42への回線の接続ができなかった場合には該第一のPBX11は顧客21の通話を音声認識サーバ31に転送して音声認識サーバ31の音声応答手段を作動させて該任意のユーザに音声応答のサービスを提供する音声応答サービスの提供工程とを実行する電話交換方法についての電話交換プログラムである。
さらに、この電話交換プログラムには、顧客が音声応答手段の音声応答によるサービスを希望しない(音声認識サーバ31への接続を希望しない)で、電話端末のオペレータとの間でコミュニケーションをとることを希望する場合には顧客21の通話回線を該第一のPBX11は第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続する工程と、さらにこの場合において依然として東京本社のオペレータの回線が満杯等の理由により顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続できないときはその通話回線を保留し、第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32の回線が空き次第最も早くに第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32への接続を試みた顧客の順番に従って該顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続する工程とを実行する電話交換方法についても含んでいる。
なお、ここで「最も早くに第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32への接続を試みた顧客の順番に従う」とは、音声応答手段ではなくオペレータとの間でコミュニケーションをとることを希望する顧客が複数存在する場合において、第一のPBX11に接続されている電話端末32へ複数の顧客の通話が集中する際に、第一のPBX11が電話端末32に接続する顧客の順番は最初に電話端末32に接続を試みた顧客から順番に待ち行列に入れて電話端末32の回線が空き次第その順番に従って接続することを意味する。
上記において、音声応答手段ではなくオペレータとの間でコミュニケーションをとることを顧客が希望するか否かは具体的には以下の工程によって判断する。第一の支所の第一のPBX11が第二の支所の第二のPBX41へユーザの通話回線を転送できなかった際には、まず一時的にユーザの通話回線を音声認識サーバ31に接続する。音声応答サーバ31は音声応答手段を作動させて音声応答によるサービスを希望するか否かを音声にてユーザに問い掛ける。ユーザは肯定(たとえば、「はい」)、または否定(たとえば、「いいえ」)のいずれかの音声で答える。音声応答サーバ31は顧客の発した音声を得て、音声認識によりこれらがいずれかであるかを判定する。たとえば、前者の肯定の回答は音声サービスを希望する旨の情報として、後者の否定の回答は音声サービスを希望しない旨の情報となる。音声サービスを希望しない旨の情報として判定された場合には、第一のPBX11は通話回線を音声認識サーバ31に転送することなく顧客の通話回線を維持し保留する。そして、第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32の回線が空き次第最も早くに第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32への接続を試みた顧客の順番に従って該顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続する。
また、「第一のPBX11が顧客電話22を介しての顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ回線の接続を試みたところ通話回線が満杯である等の理由により接続が出来るか否か」、また「該第一のPBX11が顧客21の通話を該第二のPBX41に転送を試みたところ、該第二の支所の第二のPBXに接続されているオペレータの電話端末42の回線が満杯である等の理由により該第二の支所のオペレータの電話端末42への回線の接続ができるか否か」については、PBX(この場合第一の支社と第二の支社)ごとに所定の時間を決定しておいて、PBXに転送を試みた後該所定の時間が経過しても各PBXに接続されている電話端末32または電話端末42と接続できない場合に回線の接続ができないと判断するものとする。この場合に、第一のPBX11は電話端末32または第二のPBXへの転送をやめて音声応答サーバ31への転送を試みるものとする。
【0014】
東京本社の第一のPBX11の中央処理装置12が記憶手段13に格納されたこのプログラムを実行することで電話交換システムとして稼働する。顧客21が航空券電話予約システムに電話をかけると電話交換システムが稼働して、第一のPBX11がまず東京本社の電話端末32のオペレータに顧客21の通話回線を接続し、オペレータに対応させることができる。そして東京本社のオペレータが話し中など通話回線が満杯などの理由により所定の時間が経過した後は接続不能として、第一のPBX11は大阪支社の第二のPBXに通話回線の転送を試みるべく大阪支社の第二のPBX41をから電話端末42のオペレータに顧客21の通話回線を接続を試み、大阪支社のオペレータに対応させることができる。さらに、大阪支社のオペレータが話し中など通話回線が満杯などの理由により所定の時間が経過した後は接続不能として、音声認識サーバ31に接続させることができる。
【0015】
(第二の実施の形態)
図2を参照して本発明の航空券電話予約システムにおける電話交換システムの構成について説明する。第二の実施の形態は第一の実施の形態に加え、さらに他の複数の支所(本実施の形態では札幌支社と福岡支社)に配置される他のPBXたる札幌支社のPBX43と福岡支社のPBX45が電話回線網51に接続されている点が異なっている。また、第二の支所たる大阪支社の第二のPBX41および札幌支社のPBX43および福岡支社のPBX45も第一のPBX11と同様に制御手段や記憶手段を備えている(ただし、図1においては省略)。第二のPBX41には第二の支所(大阪支社)のオペレータの電話端末42への回線が接続されている。また、他のPBX43には他の支所(札幌支社)のオペレータ電話端末44への回線が、同様に他のPBX45には他の支所(札幌支社)のオペレータ電話端末46への回線が接続されている。第一の実施の形態ではPBXは第一のPBX11と第二のPBX41の二つのみであったが、第二の実施の形態では複数のPBXを第一の実施の形態の第一のPBX11と第二のPBX41に置き換えるものとする。また第一のPBX11には音声応答手段を有する音声応答装置たる音声サーバ31が接続されている。以下、この第二の実施の形態の電話交換システムについて第一の実施の形態との違いを中心に説明する。
【0016】
(支所間における電話交換)
東京本社の第一のPBX11の記憶手段13には、本願の電話交換システムを実現するための電話交換方法を実行する電話交換プログラムが格納されている。なお、すべて支所のそれぞれの他のPBXにおいては、予め転送する相手先となる構内交換機のそれぞれに転送先の優先順位を予め決めておき、それぞれのPBXの記憶手段にはこの予め決められた転送先の優先順位の情報が格納されている。なお、予め決められた転送先の優先順位はすべてのPBXに対して統一的に一つとしても良いし、また各PBXごとに異なるように定めてもよい。本実施の形態の場合、東京支社のPBX11の記憶手段13には予め決められた転送先の優先順位として優先順位の高い順に大阪支社のPBX41、続いて札幌支社のPBX43そして最後に福岡支社のPBX45の優先順位情報が格納されているとする。もちろん、この優先順位は説明上の便宜的なものであって、この順位に限るものではない。
また、転送先のPBXから次のPBXへ転送先の変更を行うために待つ所定の時間を予め決定しておきそれぞれのPBXの記憶手段にその所定の時間の情報を格納しておく。所定の時間はすべてのPBXに対して統一的に決定しても良いし、またPBXの制御手段の能力に応じて相手先のPBXに対応して各PBXごとに異なるように設定しても良い。本実施の形態の場合、東京支社のPBX11の記憶手段13には所定の時間として大阪支社のPBX41に対して14秒間、札幌支社のPBX43に対して16秒間、福岡支社のPBX45に対して16秒間待つようにそれぞれのPBXに対応した所定時間の情報が格納されているとする。
【0017】
電話交換プログラムは、顧客21が顧客電話22を介して第一の支所の第一のPBX11に電話をかけてきた際に、(i)第一のPBX11が顧客電話22を介しての顧客21の通話回線を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続するように試みたところ通話回線が満杯である等の理由により接続が出来なかった場合には顧客21の通話回線を第二の支所たる大阪支社の第二のPBX41に転送し大阪支社のオペレータの電話端末42に顧客21の接続する工程(工程1)と、(ii)該第一のPBX11が顧客21の通話を該第二のPBX41に転送を試みて該第二の支所のオペレータの電話端末42への回線の接続ができなかった場合には該第一のPBX11は予め決められた転送先の優先順位に基づいて複数の他の支所のそれぞれの他のPBXに順次顧客21の通話回線の転送を試みる工程(工程2)と、(iii)すべてのPBXが通話回線が満杯である等の理由により顧客21の通話回線を転送出来なかった場合には順次顧客21の通話回線を音声認識サーバ31に転送し音声認識サーバ31の音声応答手段を作動させて該顧客に音声応答のサービスを提供する音声応答サービスの提供工程(工程3)とを実行する電話交換プログラムである。なお、ここでは顧客21が顧客電話22を介して第一のPBX11に電話をかけている例としているが、すべてのPBXに優劣は無く、顧客21はすべてのPBXに電話をかけることが可能であって、一方、すべてのPBXが第一のPBX11および第二のPBX41の役割を果たすことができる。
なお、上記工程3において、この電話交換プログラムは、顧客が音声応答手段ではなくオペレータとの間でコミュニケーションをとることを希望するために音声認識サーバ31への接続を希望しない場合については第一の実施の形態と同様である。
すなわちこの場合には、顧客21の通話回線が接続されているPBX(本実施の形態では顧客21が第一のPBX11に最初に電話をかけて顧客21の通話回線が第一のPBX11に接続された場合で説明しているが、顧客が最初に電話をかけるPBXは第一のPBX11には限らず他のPBXのいずれでもよい)がすべてのPBXに通話回線を転送できない場合において、音声認識サーバ31が電話回線網を介して電話回線網に接続されている任意の交換機たる該第一のPBX11に顧客21の通話回線を転送する。
【0018】
さらに、上記工程2においては、複数の支所間のそれぞれのPBXに顧客21の通話回線を転送する際に次の工程を含んでいる。
その工程は、まず、顧客21の通話回線が接続されている任意の支所のPBX(たとえば第一のPBX11)に接続されている電話端末が満杯等の理由によりその支所の電話端末に顧客21の通話回線を接続できない場合には前記任意の支所のPBXにおける予め決められた転送先の優先順位の高い一の支所(たとえば、第二のPBX41)に顧客21の回線の転送を試み、予め決められた転送先の優先順位の高い一の支所(第二のPBX41)の回線が満杯である等の理由によりその優先順位の高い一の支所(第二のPBX41)への転送を試みた後予め与えられている所定の時間が経過した場合には予め決められた転送先の優先順位の高い一の支所(第二のPBX41)には顧客21の通話回線を転送できないと判断し、次に優先順位の高い他の支所のPBXへの通話回線の転送を試みる工程である。
すなわち、この工程においては任意の支所のPBXに接続されているオペレータの電話端末へ接続できる任意の支所のPBXに回線が転送できるまで、予め決められた転送先の優先順位に従って転送を繰り返す。
また、工程3には、顧客が音声応答手段の音声応答によるサービスを希望しない(音声認識サーバ31への接続を希望しない)で、電話端末のオペレータとの間でコミュニケーションをとることを希望する場合には顧客21の通話回線を該第一のPBX11は第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続する工程と、さらにこの場合において依然として東京本社のオペレータの回線が満杯等の理由により顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続できないときはその通話回線を保留し、第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32の回線が空き次第最も早くに第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32への接続を試みた顧客の順番に従って該顧客21の通話を第一の支社たる東京本社のオペレータの電話端末32へ接続する工程とを実行する電話交換方法についても含んでいる点では第一の実施の形態と同様である。
【0019】
この構成により、具体的に図2の例で説明する。
まず、航空券電話予約システムにおける本願の電話交換システムは顧客21が第一のPBX11に電話をかけると航空券電話予約システムの電話交換システムが稼働する。第一のPBX11はまず東京本社のオペレータに顧客21の通話を接続し、オペレータに対応させることができる。そして東京本社のオペレータが話し中など接続不能な状態であれば、第一のPBX11は大阪支社の第二のPBX41へ顧客21の通話回線の転送を試みる。14秒間の間に所定の大阪支社のオペレータに接続させることができれば大阪支社の第二のPBX41へ顧客21の通話回線の転送し、一方、大阪支社のオペレータが話し中など接続不能な状態であるために14秒間たっても大阪支社の第二のPBX41へ接続が出来ない場合には、第一のPBX11は札幌支社の第二のPBX43へ顧客21の通話回線の転送を試みる。
16秒間の間に所定の札幌支社のオペレータに接続させることができれば札幌支社のPBX43へ顧客21の通話回線の転送し、一方、札幌支社のオペレータが話し中など接続不能な状態であるために16秒間たっても札幌支社のPBX43へ接続が出来ない場合には、第一のPBX11は福岡支社のPBX45へ顧客21の通話回線の転送を試みる。16秒間の間に所定の福岡支社のオペレータに接続させることができれば福岡支社のPBX45へ顧客21の通話回線の転送し、一方、福岡支社のオペレータが話し中など接続不能な状態であるために16秒間たっても福岡支社のPBX45へ接続が出来ない場合には、第一のPBX11は顧客21の通話を音声認識サーバ31に一時的に接続させる。
その後は実施の形態1と同じである。なお、上記の説明において、顧客21は第一のPBX11に最初に電話をかけ、第一のPBXが他のPBXに転送することを例として説明したが、いずれのPBXも電話番号が割り当てられている限り顧客21は第一のPBX11のみならずいずれのPBXに電話をかけてもその最初に電話をかけたPBXが第一のPBX11が行った上記と同じプロセスを実行できる。また、音声認識サーバ31が接続されているPBXは任意に設定可能であって、この場合、ユーザの通話回線が接続されている構内交換機が該通話回線を他の全ての構内交換機のいずれにも転送が出来なかった場合に音声認識サーバ31が接続されているその任意の構内交換機に該通話回線が転送される限り、同様の効果を奏する。
【0020】
<音声認識システム>
続いて音声認識システムについて説明する。音声認識システムは上記の電話交換システムの実施の形態における音声認識サーバ31において実行される音声認識システムである。以下、第一の実施の形態から第三の実施の形態について説明する。
(第一の実施の形態)
まず、音声認識装置たる音声認識サーバ31について説明する。音声認識サーバ31の記憶手段たるハードディスク34には第一辞書ファイルと第二辞書ファイルが格納されている。第一辞書ファイルはこの予約サービスを提供する所定の顧客たる航空会社に搭乗した過去の顧客の姓を所定の数(たとえば、10,000まで)だけ出現頻度順に上位から順にならべて整理して格納したデータベースである。特に、その航空会社が或る特定の登録した会員に対してこのサービスを行う場合にはその会員のうち搭乗した過去の顧客の姓を所定の数だけ出現頻度順に上位から順にならべて整理して格納したデータベースとすることもできる。一方、第二辞書ファイルは所定の顧客たる過去に搭乗したすべての顧客の姓を姓の最初の音に基づいて複数のカテゴリに整理した姓のデータを有するデータベースとしての第二辞書ファイルである。特に複数のカテゴリとは姓をあいうえお順にならべて整理した格納したデータベースである。
【0021】
まず、音声認識サーバ31は図3に示すように、第一辞書ファイルを使用して音声認識を実行する。音声認識サーバ31は中央処理装置33により音声認識すべき内容を顧客に発するように伝える。たとえば、「名前をいってください」のごときである(S301)。これに対し顧客が「加賀(かが)」と音声を発したとすると、中央処理装置33はこの顧客21が発した「カガ」の音声を受け取る(S302)。中央処理装置33は受け取った「カガ」の音声データをサンプリングして音声パターンを得る(S303)。ここで得た音声パターンと第一辞書ファイルの過去の顧客の姓の音声パターンとが最も良く合致する姓の候補を選び出す(S304)。
【0022】
一の姓に特定できた場合には、中央処理手段33はその姓に間違いが無いかを顧客21に音声メッセージで確認する。たとえば、「ハガさんですか?」のようにその合致する姓を音声メッセージとして流して顧客に提供しする(S305)。続いて、提供された姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を顧客に提供する際に顧客に肯定(たとえば、「はい」)または否定(たとえば、「いいえ」)のいずれか音声で答えるように指示をだす。たとえば、「正しければ「はい」と、間違っていれば「いいえ」と言ってください」というようなメッセージを流す。これに対して顧客が発した音声と格納されている所定の音声パターンとを比較して顧客が発したのは肯定であるのか否定であるのかを判断する(S306)。正しい場合には音声認識処理を終了し、誤っている場合には再度音声認識すべき内容を顧客に発する工程205から同一の工程を繰り返す。
なお、前記複数のカテゴリの各々には、そのカテゴリの各々に対応して選択手段が割り当てられている。ここでいう選択手段も前記押しボタンを含むものであって、具体的にはカテゴリの各々に対してその押しボタンの番号および複数の押しボタンの番号の組み合わせが割り当てられている。たとえば、カテゴリが平仮名の各行ごとに整理されている場合には、平仮名の各行ごとに割り当てられた該電話端末に配置されている押しボタンである。平仮名の各行ごとに割り当てられた該電話端末に配置されている押しボタンとは、具体的には「あ行」の場合には1のボタン、「か行」の場合には2のボタン、「さ行」の場合には3のボタンのごとくである。
【0023】
なお、得た音声パターンと第一辞書ファイルの過去の顧客の姓の音声パターンとが最も良く合致する姓の候補を選び出す工程において、合致する姓を一の姓に特定できない場合には、中央処理手段33は第一辞書ファイルの過去の顧客の姓のパターンと最も良く合致する複数の姓の候補を選び出す(S304)。中央処理手段33はその複数の姓の候補から最も合致する可能性が高いものから並べ、その可能性の高い姓から順番に正しいか否かを顧客21に音声メッセージで確認する。たとえば、「カガさんですか?」という音声メッセージを流す(S305)。続いて、前記顧客の姓のパターンと最も良く合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を顧客に提供する際に顧客に肯定(たとえば、「はい」)または否定(たとえば、「いいえ」)のいずれか音声で答えるように指示をだす。たとえば、「正しければ「はい」と、間違っていれば「いいえ」と言ってください」というようなメッセージを流す。これに対して顧客が発した音声と格納されている所定の音声パターンとを比較して顧客が発したのは肯定であるのか否定であるのかを判断して提供した姓が正しいか否かを決定する(S306)。ここで顧客が合致する姓が正しくないと報知した場合には、前記の第一辞書ファイルの過去の顧客の姓のパターンと最も良く合致する複数の姓の候補を選び出す工程(S304)に戻ってすでに選択された音声パターンが合致する複数の姓のうち次に良く合致する姓を音声メッセージで顧客21に提供する。たとえば、「ハガさんですか?」という音声メッセージを流す(S305)。続いて、提供された姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を顧客に提供する際に顧客に肯定(たとえば、「はい」)または否定(たとえば、「いいえ」)のいずれか音声で答えるように指示をだす。たとえば、「正しければ「はい」と、間違っていれば「いいえ」と言ってください」というようなメッセージを流す。これに対して顧客が発した音声と格納されている所定の音声パターンとを比較して顧客が発したのは肯定であるのか否定であるのかを判断し、提供された姓が正しいか否かを決定する(S306)。
このように、選び出された複数の候補となる姓を顧客に対して音声により確認した結果、その中に正しい姓がみつかれば音声認識を終了する。一方、選び出された複数の候補のなかに正しい姓がなければ上記のように再度同じ工程を繰り返す。ただし、同じ工程の繰り返しは最高でも2回を限度とするのが好ましい。
【0024】
その結果、姓が正しく認識されなければ、図4に示したフローのように第二辞書ファイルを使用して音声認識を実行する。以下、図4に示した第二辞書ファイルを使用した処理を説明する。中央処理手段33は音声メッセージを流して顧客に対してファイルから該音声パターンに合致する姓を複数のカテゴリの各々とそのカテゴリの各々に対応して割り当てられた選択手段の情報を提供する(S401)。具体的には、平仮名の各行ごとに割り当てられた該電話端末に配置されている押しボタンとして、「あ行からわ行までの音」と「それに対応する選択手段としてのボタンの番号」の情報である。たとえば、「あ行」から順番に「わ行」まで、各行に対応するように割り当てられた押しボタンの番号を顧客21に合致する音の行のボタンを押させて確認させる。中央処理手段33は顧客が選択した選択手段たる押しボタンの情報を受け取る(S402)。顧客が選択した選択手段たる押しボタンの情報を受け取った後、顧客が押したボタンの音の行からその行に含まれる姓のデータを取得し(S403)、その姓のデータの中から中央処理手段33が先に選んだ顧客の姓の音声パターンと最も良く合致する姓を選択し(S404)、その姓に間違いが無いか提供する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を顧客に提供すべく顧客21に音声メッセージで確認する(S405)。
ここでも合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を顧客に提供する際に顧客に肯定(たとえば、「はい」)または否定(たとえば、「いいえ」)のいずれか音声で答えるように指示をだす。たとえば、「正しければ「はい」と、間違っていれば「いいえ」と言ってください」というようなメッセージを流す。これに対して顧客が発した音声と格納されている所定の音声パターンとを比較して顧客が発した音声は肯定であるのか否定であるのかを判断する。すなわち、該音声パターンにより前記合致する姓が正しいか否かを判断する。
ここまでの工程を含めて90%以上の認識率が確保できることが確認できている。
【0025】
姓の確認と同様の方法で名前の確認も行い、顧客の特定を行う。顧客の特定が完了すると、音声認識サーバはネットワークサーバ61を介してその情報をホストコンピュータ71に送り、記憶手段73に格納されている顧客リストから必要な顧客情報を引き出す。音声認識サーバ31はネットワークサーバ61を介してホストコンピュータ71の記憶手段73に格納されている航空便の運行予定に関するデータを引き出す。
【0026】
ホストコンピュータ71から航空便の運行予定に関するデータを得た音声認識サーバは航空券の予約のために必要な空席情報などを顧客21に音声で知らせ、予約を行うか否かを確認する。確認は、顧客21に設定した電話のボタンを押させることで入力させる。顧客21が航空券の予約を行うことを決定した場合には所定のシーケンスで予約した航空便の日付け、区間、人数を顧客21に入力させる。音声認識サーバ31はホストコンピュータ71にこの予約の結果を送る。ホストコンピュータ71の中央処理装置72はこの予約の結果をハードディスク73に格納し、予約サービスを終了する。
【0027】
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態は、基本的に第一の実施の形態と同じである。異なるのは顧客21が音声によって提供された姓が正しいか否かを確認を行っ手いたのに対し、第二の実施の形態では顧客21が顧客電話22に選択手段たる押しボタンを使用する点である。以下、この異なる部分のみを説明する。
端末たる顧客電話22は、顧客が操作して選択できる選択手段としての押しボタンを有する操作部を備えている。第一の実施の形態の工程206を以下の工程に置き換える。すなわち、音声パターンに合致する姓を音声メッセージで流した後、その音声パターンが合致する姓が正しいか否かを顧客21が音声認識サーバ31に報知するための情報として、該一の選択手段として該合致する姓が正しい場合における押しボタンと該他の選択手段として該合致する姓が違う場合の押しボタンの設定メッセージを音声で流す。たとえば具体的には、「正しければ1のボタンを、間違っていれば2のボタンを押してください」のごときである。この場合、1のボタンを押した場合には第一の実施の形態の「はい」と同じ効果が、一方2のボタンを押した場合には第一の実施の形態の「いいえ」と同じ効果が生じる。顧客21は提供された姓が正しい場合には1のボタンを押し、一方提供された姓が誤っている場合には2のボタンを押す。音声認識サーバ31は該端末のいずれかの選択手段たるボタンを選択したことにより該音声認識サーバ31が提供した前記合致する姓が正しいか否かを判断する(S306)。なお、顧客が操作できる選択手段としての押しボタンを有する操作部とは顧客電話22に設けられた液晶パネルであってもよい。この場合、選択手段は液晶パネルに表示されるボタンも含まれる。
たとえば、「カガさんですか?正しければ1を間違っていれば2を押してください」というようにメッセージを流して顧客に1または2のボタンを押させる。
また、さらに、第二辞書を使用して判定を行う際に、その姓に間違いが無いかを顧客21に音声メッセージで確認する(S405)工程でも同様である。端末たる顧客電話22は、顧客が操作して選択できる選択手段としての押しボタンを有する操作部を備えており、音声パターンに合致する姓を音声メッセージで流した後、その音声パターンが合致する姓が正しいか否かを顧客21が音声認識サーバ31に報知するための情報として、該一の選択手段として該合致する姓が正しい場合における押しボタンと該他の選択手段として該合致する姓が違う場合の押しボタンの設定メッセージを音声で流す。たとえば具体的には、「正しければ1のボタンを、間違っていれば2のボタンを押してください」のごときである。この場合、1のボタンを押した場合には第一の実施の形態の「はい」と同じ効果が、一方2のボタンを押した場合には第一の実施の形態の「いいえ」と同じ効果が生じる。たとえば、「カガさんですか?正しければ1を間違っていれば2を押してください」というようにメッセージを流して顧客に1または2のボタンを押させる。
【0028】
(第三の実施の形態)
第一および第二の実施の形態では、顧客の姓名のみについて音声認識を行い、その後は自動音声応答により顧客が実際に電話のボタンなどを利用して予約を行う例を説明した。しかし、顧客の姓名のみならず、航空便の予約に必要なすべての情報の獲得に音声認識を採用しても良い。
この場合も、基本的に第一の実施の形態と同様の方法で行うことが出来る。違う部分は航空券の予約に関する情報の音声認識方法であり、その他は第一の実施の形態と同様の方法で行うことができる。以下、第二の実施の形態について第一の実施の形態と異なる部分について説明する。
【0029】
第二の実施の形態では、第一辞書ファイルと第二辞書ファイルに加えて、地名や航空便の区間の名称などのデータベースとしての第三辞書ファイルとこれらをあいうえお順にならべたデータベースとしての第四ファイルとを準備し、さらに日付などの予約に高い頻度で使用される一般の単語のデータベースたる第五辞書ファイルとこれらをあいうえお順にならべたデータベースとしての第六辞書ファイルとを音声認識サーバ31の記憶手段34内に格納しておく。
第一の実施の形態と同様に顧客21の姓名の特定が終わった後に、顧客に予約したい便名を出発地および到着地または区間名などを顧客21に言わせる。 そして顧客21が発した単語を第一の実施の形態の姓名の特定と同じようにサンプリングして、その音声パターンから最も良く合致するものを第五辞書ファイルから選択する。
【0030】
一の日付および区間に特定できた場合には、中央処理手段33はその区間に間違いが無いかを顧客21に音声メッセージで確認し、正しい場合と違う場合の押しボタンの設定メッセージを音声で流す。誤っている場合には再度はじめから同一の工程を繰り返す。一の日付および区間に特定できない場合には、中央処理手段33は第三辞書ファイルのデータベースから最も良く合致する複数の候補を選び出す。中央処理手段33はその複数の候補から最も合致する可能性が高いものから並べ、その可能性の高いものから区間に間違いが無いかを顧客21に音声メッセージで確認する。顧客に設定した正誤のボタンを押させ、誤っていた場合にはその次の候補を音声メッセージでながす。このように、選び出された複数の候補を顧客に対して音声により確認した結果、その中に正しい区間がみつかれば音声認識を終了する。一方、選び出された複数の候補のなかに正しい区間がなければ再度同じ工程を繰り返す。
【0031】
その結果、区間が正しく認識されなければ、中央処理手段33は音声メッセージを流して顧客21に姓が何行の文字で始まる区間か、「あ行」から順番に「わ行」まで問い掛けその問いごとに設定した正誤のボタンを顧客21に押させて確認する。顧客が指定した仮名の行において、中央処理手段33が先に選んだ区間の音声パターンと最も良く合致する区間を第四辞書ファイルから選択し、その候補に間違いが無いかを顧客21に音声メッセージで確認する。ここまでの工程を含めて90%以上の認識率が確保できることが確認できている。その第五辞書ファイルおよび第六辞書ファイルは必要に応じて使用する。また、第五辞書ファイルおよび第六辞書ファイルはそれぞれ第三辞書ファイルおよび第四辞書ファイルの中に当然に含めることができる。出現頻度順の辞書ファイルとあいうえお順の辞書ファイルを準備する限り第一の実施の形態と同様に音声に認識の工程にあわせて準備することができる。
【0032】
さらに、第一の実施の形態および第二の実施の形態では音声認識サーバ31とホストコンピュータの間にインターネット52に接続されているネットワークコンピュータ61を配置しているが、これはネットワークによる予約システムとシステムを共通化するための配置であって、音声認識サーバ31とホストコンピュータ71とを直接接続する構成とすることもできる。
もちろん、顧客21は選択手段たる正誤のボタンを押すのではなく、本実施例においても第二の実施例と同じく音声認識により「はい」、または「いいえ」と顧客21が答えた音声により判断させることもできる。
【発明の効果】
これにより、オペレータの負荷を低減化し、迅速な予約サービスの提供ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1における電話交換システムを示した図である。
【図2】本願発明の実施の形態2における電話交換システムを示した図である。
【図3】本願発明の第一辞書ファイルを使用した場合のフローを示した図である。
【図4】本願発明の第二辞書ファイルを使用した場合のフローを示した図である。
【符号の説明】
1 航空券電話予約システム
11 第一の構内交換機
31 音声認識サーバ
41 第二の構内交換機
61 ネットワークサーバ
71 ホストコンピュータ
Claims (9)
- 航空会社においてその航空会社の過去の利用回数が多い顧客の姓を利用頻度順の上位から一定の数だけ含めた第一辞書ファイルを有する音声認識装置と該音声認識装置に接続され顧客の発する音声を受け取って該音声認識装置に伝達する端末とを備える音声認識システムであって、
該音声認識装置は顧客が該端末を介して発した姓を音声パターンとして認識し、該音声パターンと合致する姓を該第一辞書ファイルから選択し、
該音声認識装置は前記合致する姓を顧客に提供し、前記合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を提供することを特徴とする音声認識システム。 - 請求項1に記載の音声認識システムであって、
前記合致する姓が複数ある場合には、合致する可能性の高いものから顧客に提供し、該顧客はそれぞれに対して前記合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報を提供することを特徴とする音声認識システム。 - 請求項1乃至2に記載の音声認識システムであって、
該端末は該顧客が選択可能な選択手段を備え、
前記合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報は、該端末の一の選択手段を選択すれば前記合致する姓が正しいことを意味し、該端末の他の選択手段を選択すれば前記合致する姓が誤りであることを意味する情報を含み、
該音声認識装置は顧客が該端末の該選択手段のいずれかを選択したことにより該音声認識装置が提供した前記合致する姓が正しいか否かを判断することを特徴とする音声認識システム。 - 請求項1乃至3に記載の音声認識システムであって、該端末は電話であって、該顧客が選択可能な選択手段とは該電話端末に配置されている押しボタンであることを特徴とする音声認識システム。
- 請求項1乃至2に記載の音声認識システムであって、前記合致する姓が正しいか否かを該顧客が該音声認識装置に報知するための情報は前記合致する姓が正しいか否かを顧客が音声として発するための肯定または否定の情報であって、該音声認識装置は該肯定または否定の情報に対応して顧客が発した音声を音声パターンとして認識し、該音声パターンにより前記合致する姓が正しいか否かを判断することにより実行することを特徴とする音声認識システム。
- 請求項4乃至5に記載の音声認識システムであって、
該音声認識装置は、さらに、所定の顧客の姓を姓の最初の音に基づいて複数のカテゴリに整理された姓のデータを有する第二辞書ファイルを該記憶手段内に格納しており、
該顧客に提供した前記合致する姓が正しくなかった際には顧客に対してファイルから該音声パターンに合致する姓を複数のカテゴリの各々とそのカテゴリの各々に対応して割り当てられた選択手段の情報を提供し、
該顧客が前記割り当てに従って該選択手段のいずれかを選択した場合、その選択手段に対応しているカテゴリの姓の音声パターンのデータを取得し、
その姓のデータの中で該音声パターンと合致する姓を選択することを特徴とする音声認識システム。 - 請求項6に記載の音声認識システムであって、
該所定の顧客の姓を姓の最初の音に基づいて複数のカテゴリに整理された姓のデータとは姓の最初の音をあいうえおの各行毎に整理したデータであって、
該カテゴリの各々に対応する選択手段の割り当てとは平仮名の各行ごとに割り当てられた該電話端末に配置されている押しボタンであることを特徴とする音声認識システム。 - 請求項1乃至7に記載の音声認識システムであって、
該端末には電話を含むことを特徴とする音声認識システム。 - 請求項8に記載の音声認識システムであって、
該電話には携帯電話を含むことを特徴とする音声認識システム。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008072413A1 (ja) * | 2006-12-15 | 2008-06-19 | Mitsubishi Electric Corporation | 音声認識装置 |
-
2003
- 2003-05-06 JP JP2003127823A patent/JP2004333729A/ja active Pending
Cited By (2)
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WO2008072413A1 (ja) * | 2006-12-15 | 2008-06-19 | Mitsubishi Electric Corporation | 音声認識装置 |
US8195461B2 (en) | 2006-12-15 | 2012-06-05 | Mitsubishi Electric Corporation | Voice recognition system |
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