JP2004333685A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コスト化を図りつつ、偏光板の熱による表示画像の画質劣化を確実に防止できる。
【解決手段】光源から照射された光を用いて画像表示素子上に形成された画像を被投射面に投射する画像表示装置であって、前記画像表示素子の入射側および射出側の少なくとも一方の側に、光を偏光させる偏光素子、平行平面板または平凸レンズである第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光手段を具備している。
【選択図】 図5
【解決手段】光源から照射された光を用いて画像表示素子上に形成された画像を被投射面に投射する画像表示装置であって、前記画像表示素子の入射側および射出側の少なくとも一方の側に、光を偏光させる偏光素子、平行平面板または平凸レンズである第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光手段を具備している。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ画像やビデオ画像を拡大表示する液晶プロジェクタ等の画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の投射型画像表示装置の構成を図7に示す。
【0003】
図7において、超高圧水銀ランプの光源部101から射出された白色光は、リフレクター102によって反射され、フライアイレンズ103,104を通過し、PS変換素子105のP偏光とS偏光に分離するミラーと偏光方向を変える1/2波長板によって偏光方向が合わせられて射出され、コンデンサーレンズ106等を通過する。その後、赤色帯域の光はダイクロイックミラーDM101を透過し、緑から青色帯域光はダイクロイックミラーDM101により反射され、さらに、青色帯域の光はダイクロイックミラーDM102を透過し、緑色帯域の光はダイクロイックミラーDM102で反射する。これにより、照明光は赤色帯域、緑色帯域、青色帯域の光に分解される。
【0004】
そして、それぞれの色の光がそれぞれの色に対応する液晶表示素子109R,109G,109Bに入射して変調され、ダイクロイックプリズム111でこれら色光が合成され、投射レンズ112によって被投射面に拡大投射される。
【0005】
さらに、それぞれの色帯域について詳述すると、ダイクロイックミラーDM101を透過した赤色帯域光は、反射ミラーM101によって光路が90度変えられ、フィールドレンズ107Rを透過し、入射側偏光板108RI、液晶表示素子109Rに入射し、ここで変調される。変調された赤色帯域光は、射出側偏光板110RO、ダイクロイックプリズム111の順に入射し、ダイクロイックプリズム111で光路を90度変えられて投射レンズ112に入射する。ここでのダイクロイックプリズム111は、4個のプリズムをそれぞれ接着剤により貼り合わせて波長選択反射層が略十字状になるように構成されたものである。
【0006】
一方、ダイクロイックミラーDM101によって反射され、光路を90度変えられた緑〜青色帯域光はダイクロイックミラーDM102に入射する。ダイクロイックミラーDM102は緑色帯域光Gを反射する特性を有しているため、ここで緑色帯域光は反射され、その光路を90度変えられ、フィールドレンズ107Gを透過し、入射側偏光板108GI、液晶表示素子109Gに入射し、ここで変調される。変調された緑色帯域光は、射出側偏光板110GO、ダイクロイックプリズム111の順に入射し、ダイクロイックプリズム111を透過し、投射レンズ112に入射する。
【0007】
さらに、ダイクロイックミラーDM102を透過した青色帯域光は、コンデンサーレンズ113、反射ミラーM102、リレーレンズ114、反射ミラーM103やフィールドレンズ107Bを透過し、入射側偏光板108BI、液晶表示素子109Bに入射し、ここで変調される。変調された青色帯域光は、射出側偏光板110BO、ダイクロイックプリズム111の順に入射し、ダイクロイックプリズム111で光路を90度変えられて投射レンズ112に入射する。
【0008】
以上のように、投射レンズ112に入射したそれぞれの色帯域の光は被投射面に投射され、拡大画像として表示される。
【0009】
上記の従来の投射型画像表示装置において、液晶表示素子(画像表示素子)の入射側および射出側(出射側)に設けられる偏光板は、図8に示すように、透明基板aにフィルム状の偏光素子bを所定の偏光特性を発揮できるように貼り付けられている。入射側偏光板も射出側偏光板も、各色帯域ごとに、所定の偏光素子を、各色同形状の透明基板に貼り付けて構成されている。
【0010】
ここで、入射側偏光板は液晶表示素子に入射する光の偏光方向を整えるため、偏光軸が旋回している光を吸収して熱に変換する。また、射出側偏光板は液晶表示素子上での表示色が黒色の時、偏光板の偏光軸と液晶表示素子から出てくる光の振幅が直交している状態となり、光を全て吸収して熱に変換する。そのため、偏光板にかかる熱的な負荷は非常に大きいものとなる。液晶表示素子の開口率が低く、かつ光源に使用するランプの光量が小さい時には、上記のように同形状の透明基板、例えばガラス基板(熱伝導率が約1.2W/(m・K))を偏光板に使用しても十分である。
【0011】
しかしながら、最近では0.9型液晶表示素子で画素数約78万個で開口率を63%と高くしたりや、ランプの消費電力を大きくしたりして、投射画像の明るさを向上させている。また、液晶表示素子の小型化も進んできている。
【0012】
偏光板にかかる熱的な負荷は、色帯域ごと、さらには偏光板の配置(液晶表示素子に対して入射側か射出側か)ごとによって異なる。例えば、複数の色帯域のうち少なくとも1つの色帯域の色純度を変える場合、ある特定の色帯域の入射側あるいは射出側の偏光板の熱的負荷が増大してしまう。このため、一部の入射側あるいは射出側の偏光板にかかる熱的負荷が他の偏光板に比べて大きくなり、偏光板の性能劣化という問題が生じてしまう。この問題を解決するために、特許文献1には、偏光素子を貼り付ける透明基板としてガラス基板の約40倍の熱伝導率を持つサファイア(42W/(m・K))を用いることが記載されている。
【0013】
さらに、特許文献2には、偏光素子が貼り付けられたサファイア基板を液晶パネル(画像表示素子)に密着させることが記載されている。また、特許文献3には、偏光素子が貼り付けられたサファイア基板をクロスダイクロイックプリズム(色合成手段)に密着させることが記載されている。
【0014】
【特許文献1】
特開平11−231277号公報
【特許文献2】
特開平11−337919号公報
【特許文献3】
特開2002−90873号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、偏光板の放熱用透明基板の体積は大きい方が冷却において有利であるが、サファイアは高価なものであるので、コストの観点から放熱用透明基板として用いるサファイアの体積を可能な限り小さく抑えたい、という要求がある。特に、図7のような三板方式の投射型画像表示装置では色帯域ごとに入射側および射出側に計6枚の偏光板が構成されており、複数枚のサファイア基板が必要になり、大きなコストアップとなってしまう。
【0016】
そこで、本発明は、上記の課題を解決するためのもので、低コスト化を図りつつ、偏光板の熱による表示画像の画質劣化を確実に防止できる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る、光源から照射された光を用いて画像表示素子上に形成された画像を被投射面に投射する画像表示装置は、前記画像表示素子の入射側および射出側の少なくとも一方の側に、光を偏光させる偏光素子、平行平面板または平凸レンズである第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光手段を具備するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である投射型画像表示装置の構成を示す図である。
【0019】
図1において、超高圧水銀ランプの光源部1から射出された白色の照明光は、リフレクター2によって反射され、フライアイレンズ3、4を通過し、PS変換素子5のP偏光とS偏光に分離するミラーと偏光方向を変える1/2波長板によって偏光方向を合わせられて射出され、コンデンサーレンズ6等を通過する。その後、赤色帯域の光がダイクロイックミラーDM1を透過し、緑から青色帯域光はダイクロイックミラーDM1によって反射される。さらに、青色帯域の光はダイクロイックミラーDM2を透過し、緑色帯域の光はダイクロイックミラーDM2で反射する。これにより、照明光は、赤色帯域、緑色帯域、青色帯域の光に分解される。
【0020】
そして、それぞれの色の光がそれぞれの色に対応する液晶表示素子9R,9G,9Bに入射して各色画像を形成し、ダイクロイックプリズム11で合成された後、投射レンズ12によって被投射面(図示を省略したスクリーン)に投射される。
【0021】
さらに、それぞれの色帯域について詳述すると、ダイクロイックミラーDM1を透過した赤色帯域光は、反射ミラーM1によって光路を90度変えられ、フィールドレンズ7Rを透過し、入射側偏光板8RI、液晶表示素子9Rに入射する。液晶表示素子9Rは、不図示の画像情報供給装置(パーソナルコンピュータやテレビ、ビデオ、DVDプレーヤ等)から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した赤色帯域光を変調する。変調された赤色帯域光は、射出側偏光板10RO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11で光路を90度変えられて投射レンズ12に入射する。ここでのダイクロイックプリズム11は、4個のプリズムをそれぞれ接着剤により貼り合わせて波長選択反射(ダイクロイック)層が略十字状になるように構成されたいわゆるクロスダイクロイックプリズムである。なお、クロスダイクロイックプリズムに代えて、形状の異なる3つ又は4つのプリズムを貼り合わせて構成されたいわゆる3P(3ピース)プリズム又は4P(4ピース)プリズムを用いてもよい。
【0022】
一方、ダイクロイックミラーDM1によって反射され、光路を90度変えられた緑〜青色帯域光は、ダイクロイックミラーDM2に入射する。ダイクロイックミラーDM2は緑色帯域光Gを反射する特性を有しているため、ここで緑色帯域光は反射され、その光路を90度変えられ、フィールドレンズ7Gを透過し、入射側偏光板8GI、液晶表示素子9Gに入射する。液晶表示素子9Gは、不図示の画像情報供給装置から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した緑色帯域光を変調する。変調された緑色帯域光は、射出側偏光板10GO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11を透過して投射レンズ12に入射する。
【0023】
さらに、ダイクロイックミラーDM2を透過した青色帯域光は、コンデンサーレンズ13を透過し、反射ミラーM2によって光路を90度変えられ、リレーレンズ14を透過し、さらに反射ミラーM3によって光路を90度変えられ、フィールドレンズ7Bを透過し、入射側偏光板8BI、液晶表示素子9Bに入射する。液晶表示素子9Bは、不図示の画像情報供給装置から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した青色帯域光を変調する。変調された青色帯域光は、射出側偏光板10BO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11で光路を90度変えられて投射レンズ12に入射する。
【0024】
こうしてダイクロイックプリズム11で合成された各色帯域光は投射レンズ12によって被投射面(図示を省略したスクリーン)に投射され、拡大画像として表示される。
【0025】
ここで、赤色帯域の色純度を低くする(赤色帯域近傍の別の色帯域まで取り入れる)と明るい画像が得られるが、この場合、赤色帯域の光路に配置された偏光板の熱的な負荷が大きくなる。
【0026】
以下、この対策について説明する。図2に示すように、赤色帯域光が透過する入射側偏光板8RI(射出側偏光板10RO)は、第1の透明基板(第1の素子)8a(10a)と第2の透明基板(第2の素子)8b(10b)から成る透明基板に偏光素子8c(10c)を所定の偏光特性を発揮できるよう貼り付けられている。ここでフィルム状(シート状)の偏光素子8c(10c)は第2の透明基板8b(10b)に密着するように貼り付けられている。第2の透明基板8b(10b)は第1の透明基板8a(10a)よりも熱伝導率が大きい材質を用いて構成されている。なお、偏光素子8c(10c)、第1の素子8a(10a)、および、第2の素子8b(10b)は、接着剤等によりそれぞれ貼り合わされ、画像表示素子と色合成手段とは独立した偏光手段として一体化されている。
【0027】
例えば、第1の透明基板8a(10a)にガラス(BK7)(熱伝導率:約1.2W/(m・K))、第2の透明基板8b(10b)にサファイア(熱伝導率:42W/(m・K))を用いて構成される。
【0028】
この構成で第1の透明基板を24mm×20mm、厚み2mmの平行平面板、第2の透明基板を22mm×18mm、厚み0.5mmの平行平面板としたとき、第2の透明基板を用いず第1の透明基板のみに直接偏光素子を貼り付けた場合と比較して偏光素子中央部の温度が10℃以上低くなることを確認した。
【0029】
さらに図3には別の変形例を示す。ここで、赤色帯域光が透過する入射側偏光板8RI(射出側偏光板10RO)は、第1の透明基板(第1の素子)8d(10d)と第2の透明基板8e(第2の素子)(10e)から成る透明基板の間に偏光素子8f(10f)を所定の偏光特性を発揮できるよう挟み込んでいる。ここで偏光素子8f(10f)は第1の透明基板8d(10d)と第2の透明基板8e(10e)に密着するように貼り付けられている。第2の透明基板8e(10e)は第1の透明基板8d(10d)よりも熱伝導率が大きい材質を用いて構成されている。なお、偏光素子8f(10f)、第1の素子8d(10d)、および、第2の素子8e(10e)は、接着剤等によりそれぞれ貼り合わされ、画像表示素子と色合成手段とは独立した偏光手段として一体化されている。
【0030】
例えば、第1の透明基板8d(10d)にガラス(BK7)(熱伝導率:約1.2W/(m・K))、第2の透明基板8e(10e)にサファイア(熱伝導率:42W/(m・K))を用いて構成される。
【0031】
この構成で第1の透明基板を24mm×20mm、厚み2mmの平行平面板、第2の透明基板を22mm×18mm、厚み0.5mmの平行平面板としたとき、第2の透明基板を用いず第1の透明基板のみに直接偏光素子を貼り付けた場合と比較して偏光素子中央部の温度が10℃以上低くなることを確認した。
【0032】
また、以上図2及び図3で説明した第1の透明基板と第2の透明基板の組み合わせは熱的負荷に応じてガラスと蛍石(熱伝導率:約9.7W/(m・K))、あるいは蛍石とサファイア、というように適宜選択できる。
【0033】
このとき、図1において、紙面の下側に設けられた不図示の冷却ファン(送風手段)により冷却風が紙面に略垂直な方向(光軸に略垂直な方向)の紙面下側から紙面上側へと流れており、入射側偏光板8RIと液晶表示素子9Rの間、液晶表示素子9Rと射出側偏光板10ROの間、および、射出側偏光板10ROとダイクロイックプリズム11の間のうち少なくとも1箇所を冷却している。ここで、入射側偏光板8RIと射出側偏光板10ROの熱的負荷を軽減するために、冷却ファンの冷却効率を上げようとすると、冷却ファンの消費電力が増したり、騒音が大きくなったりしてしまうといった問題が発生する。しかしながら、本実施形態によれば、第1の透明基板の体積を第2の透明基板の体積よりも充分大きくすることにより、冷却風が第2の透明基板に当たり易くなり、第1の透明基板に第2の透明基板から効率よく熱を伝え易くなるので、冷却ファンの冷却効率を過度に上げる必要はなくなる。
【0034】
上記本実施形態では、赤色帯域光が透過する入射側偏光板と射出側偏光板を熱伝導率の異なる第1の透明基板と第2の透明基板から成る透明基板とし、熱伝導率の大きい方の透明基板に偏光素子を所定の偏光特性を発揮できるよう貼り付ける場合について説明したが、本実施形態を緑色帯域光あるいは青色帯域光の光路に設けられた入射側偏光板や射出側偏光板に適用するようにしてもよい。
【0035】
また、入射側偏光板および射出側偏光板のうち熱的負荷が大きい側の偏光板のみを熱伝導率の異なる第1の透明基板と第2の透明基板から成る透明基板とし、熱伝導率の大きい方の透明基板に偏光素子を所定の偏光特性を発揮できるよう貼り付ける構成としてもよい。
【0036】
(第2実施形態)
図4には、本発明の第2実施形態である投射型画像表示装置の構成を示す図である。なお、第1実施形態と共通する構成要素には第1実施形態と同符号を付している。
【0037】
図4において、超高圧水銀ランプの光源部1から射出された白色光は、リフレクター2によって反射され、フライアイレンズ3,4を通過し、PS変換素子5のP偏光とS偏光に分離するミラーと偏光方向を変える1/2波長板によって偏光方向が合わされて射出され、コンデンサーレンズ6等を通過する。その後、ダイクロイックミラーDM1によって赤色帯域の光は透過し、緑から青色帯域光は反射される。さらに、青色帯域の光はダイクロイックミラーDM2を透過し、緑色帯域の光はダイクロイックミラーDM2で反射する。これにより、照明光は赤色帯域、緑色帯域、青色帯域の光に分解される。
【0038】
そして、それぞれの色の光がそれぞれの色に対応する液晶表示素子9R,9G,9Bに入射して変調され、ダイクロイックプリズム11でそれぞれの色光が合成されて投射レンズ12によって被投射面(図示を省略したスクリーン)に投射される。
【0039】
さらに、それぞれの色帯域について詳述すると、ダイクロイックミラーDM1を透過した赤色帯域光は、反射ミラーM1によって光路を90度変えられ、偏光素子付きフィールドレンズ28RIを透過し、液晶表示素子9Rに入射する。液晶表示素子9Rは、不図示の画像情報供給装置(パーソナルコンピュータやテレビ、ビデオ、DVDプレーヤ等)から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した赤色帯域光を変調する。変調された赤色帯域光は、射出側偏光板10RO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11で光路を90度変えて投射レンズ12に入射する。ダイクロイックプリズム11は、4個のプリズムをそれぞれ接着剤により貼り合わせて波長選択反射(ダイクロイック)層が略十字状になるように構成されたいわゆるクロスダイクロイックプリズムである。なお、クロスダイクロイックプリズムに代えて、形状の異なる3つ又は4つのプリズムを貼り合わせて構成されたいわゆる3P(3ピース)プリズム又は4P(4ピース)プリズムを用いてもよい。
【0040】
一方、ダイクロイックミラーDM1によって反射され、光路を90度変えわれた緑〜青色帯域光は、ダイクロイックミラーDM2に入射する。ダイクロイックミラーDM2は緑色帯域光Gを反射する特性を有しているため、ここで緑色帯域光は反射され、その光路を90度変えられて偏光素子付きフィールドレンズ28GIを透過し、液晶表示素子9Gに入射する。液晶表示素子9Gは、不図示の画像情報供給装置から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した緑色帯域光を変調する。変調された緑色帯域光は、射出側偏光板10GO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11を透過して投射レンズ12に入射する。
【0041】
さらに、ダイクロイックミラーDM2を透過した青色帯域光は、コンデンサーレンズ13、リレーレンズ14を透過し、反射ミラーM2,M3で反射され、偏光板付きフィールドレンズ28BIを透過し、液晶表示素子9Bに入射する。液晶表示素子9Bは、不図示の画像情報供給装置から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した青色帯域光を変調する。変調された青色帯域光は、射出側偏光板10BO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11で光路を90度変えられて投射レンズ12に入射する。
【0042】
こうしてダイクロイックプリズム11で合成された各色帯域光は投射レンズ12によって被投射面(図示を省略したスクリーン)に投射され、拡大画像として表示される。
【0043】
ここで、赤色帯域の色純度を低くする(赤色帯域光近傍の別の色帯域光まで取り入れる)と明るい画像が得られるが、この場合、赤色帯域の光路に配置された偏光板の熱的な負荷が大きくなる。
【0044】
以下、この対策について説明する。図5に示すように、赤色帯域光が透過する偏光板の透明基板として用いられるフィールドレンズ28RIは、入射側を球面、出射側を平面とするレンズ(第1の透明基板(第1の素子)に相当する)28aと、その射出平面に密着して成る第2の透明基板(第2の素子)28bから構成され、フィルム状(シート状)の偏光素子28cが所定の偏光特性を発揮できるよう貼り付けられている。なお、偏光素子28c、第1の素子28a、および、第2の素子28bは、接着剤等によりそれぞれ貼り合わされ、画像表示素子と色合成手段とは独立したフィールドレンズ機能を持つ偏光手段として、一体化されている。
【0045】
ここで、第2の透明基板28bは第1の透明基板28aよりも熱伝導率が大きい材質を用いて構成されている。例えば、第1の透明基板28aにガラス(BK7)(熱伝導率:約1.2W/(m・K))、第2の透明基板28bにサファイア(熱伝導率:42W/(m・K))を用いて構成される。
【0046】
この構成で第1の透明基板を径が28mm中央部の厚みが4mmの凸形状を持つ平凸レンズとし、第2の透明基板を22mm×18mm、厚み0.5mmの平行平面板としたとき、第2の透明基板を用いず第1の透明基板に直接偏光素子を貼り付けた場合と比較して偏光素子中央部の温度が15℃以上低くなることを確認した。
【0047】
さらに図6には別の変形例を示す。ここで、赤色帯域光が透過する偏光板の透明基板として用いられるフィールドレンズ28RIは、入射側を球面、出射側を平面とするレンズ(第1の透明基板(第1の素子)に相当する)28dと、その射出平面と第2の透明基板(第2の素子)28eの間に偏光素子28fを所定の偏光特性を発揮できるよう挟み込んでいる。なお、偏光素子28f、第1の素子28d、および、第2の素子28eは、接着剤等によりそれぞれ貼り合わされ、画像表示素子と色合成手段とは独立したフィールドレンズ機能を持つ偏光手段として、一体化されている。
【0048】
ここで、第2の透明基板28eは第1の透明基板28dよりも熱伝導率が大きい材質を用いて構成されている。例えば、第1の透明基板28dにガラス(BK7)(熱伝導率:約1.2W/(m・K))、第2の透明基板28eにサファイア(熱伝導率:42W/(m・K))を用いて構成される。
【0049】
この構成で第1の透明基板を径が28mm中央部の厚みが4mmの凸形状を持つ平凸レンズとし、第2の透明基板を22mm×18mm、厚み0.5mmの平行平面板としたとき、第2の透明基板を用いず第1の透明基板のみに直接偏光素子を貼り付けた場合と比較して偏光素子中央部の温度が15℃以上低くなることを確認した。
【0050】
また、以上図5及び図6で説明した第1の透明基板と第2の透明基板の組み合わせは熱的負荷に応じてガラスと蛍石(熱伝導率:約9.7W/(m・K))、あるいは蛍石とサファイア、というように適宜選択できる。
【0051】
上記本実施形態では、赤色帯域光が透過する偏光板の透明基板として用いられる第1の透明基板としてのフィールドレンズに、それより熱伝導率の大きい第2の透明基板を密着させて構成し、第2の透明基板に偏光素子を所定の偏光特性を発揮できるよう貼り付ける場合について説明したが、本実施形態を緑色帯域光あるいは青色帯域光の光路上に配置された偏光板およびフィールドレンズに適用するようにしてもよい。
【0052】
また、本実施形態では、第1の透明基板の形状として一方の面を平面、他方の面を球面の凸形状を持つ平凸レンズとして説明したが、本実施形態を一方の面が平面、他方の面が波形状、格子状または非球面の光学素子(特に、DOE)に適用するようにしてもよい。この場合においても、これら光学素子の平面側に偏光素子および第2の透明基板を貼り付けるようにするとよい。
【0053】
なお、上述した各実施形態では、液晶表示素子として、各色の画像を形成するために光を透過する構成の透過型の液晶パネルを用いた構成の投射型画像表示装置(液晶プロジェクタ)に、上述した各実施形態の偏光板を保持する透明基板を用いる例について説明したが、液晶表示素子として、各色の画像を形成するために光を反射する構成の反射型の液晶パネルを用いた構成の投射型画像表示装置(液晶プロジェクタ)に上述した各実施形態の偏光板を保持する透明基板を用いる構成としてもよい。この場合、画像表示装置の光学系には、色分解光学系と、色合成光学系と、色分解および色合成の両機能を有する色分解・色合成光学系とが用いられる。
【0054】
ここで、上述した本発明の実施形態を以下に列挙しておく。
(1)光源から照射された光を用いて画像表示素子上に形成された画像を被投射面に投射する画像表示装置であって、前記画像表示素子の入射側および射出側の少なくとも一方の側に、光を偏光させる偏光素子、平行平面板または平凸レンズである第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光手段を具備する画像表示装置。
(2)前記第1の素子の体積は、前記第2の素子の体積よりも大きいことを特徴とする上記(1)に記載の画像処理装置。
(3)前記偏光素子はフィルム状のもので、前記第2の素子の前記画像表示素子に近い面側に貼付されていることを特徴とする上記(1)に記載の画像表示装置。
(4)前記偏光素子は、前記第1の素子と前記第2の素子の間に挟み込まれていることを特徴する上記(1)に記載の画像表示装置。
(5)前記第1の素子または前記第2の素子は、蛍石から成ることを特徴とする上記(1)に記載の画像表示装置。
(6)入射してきた光を偏光し射出する偏光素子、平行平面板または平凸レンズである第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光板。
(7)光源から照射された白色光を、赤色帯域付近の光、緑色帯域付近の光および青色帯域付近の光に分解する色分解手段と、分解された光をそれぞれ変調する複数の画像表示素子と、前記複数の画像表示素子でそれぞれ変調された光を合成する色合成手段とを有する画像表示装置であって、前記複数の画像表示素子うちのいずれかの入射側または射出側に、光を偏光させる偏光素子、第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光手段を具備する画像表示装置。
(8)前記偏光手段と前記画像表示素子の間、および、前記偏光手段と前記色合成手段の間に冷却風を送る送風手段をさらに具備する上記(7)に記載の画像表示装置。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、低コスト化を図りつつ、偏光板の熱による表示画像の画質劣化を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の投射型画像表示装置の構成図。
【図2】第1実施形態の投射型画像表示装置における赤色帯域の偏光板の構成図。
【図3】第1実施形態の投射型画像表示装置における赤色帯域の偏光板(挟み込み型)の構成図。
【図4】第2実施形態の投射型画像表示装置の構成図。
【図5】第2実施形態の投射型画像表示装置における赤色帯域の偏光板の構成図。
【図6】第2実施形態の投射型画像表示装置における赤色帯域の偏光板(挟み込み型)の構成図。
【図7】従来の投射型画像表示装置の構成図。
【図8】従来の投射型画像表示装置における偏光板の構成図。
【符号の説明】
1 光源
2 リフレクター
3,4 フライアイレンズ
5 PS変換素子
6 コンデンサーレンズ
7,28 フィールドレンズ
8 入射側偏光板、
9 液晶パネル
10 射出側偏光板
8a,10a,8d,10d,28a,28d 第1の透明基板(第1素子)
8b,10b,8e,10e,28b,28e 第2の透明基板(第2素子)
8c,10c,8f,10f,28c,28f 偏光素子
11 ダイクロイックプリズム
12 投射レンズ
13 コンデンサーレンズ
14 リレーレンズ
DM ダイクロイックミラー
M ミラー
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ画像やビデオ画像を拡大表示する液晶プロジェクタ等の画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の投射型画像表示装置の構成を図7に示す。
【0003】
図7において、超高圧水銀ランプの光源部101から射出された白色光は、リフレクター102によって反射され、フライアイレンズ103,104を通過し、PS変換素子105のP偏光とS偏光に分離するミラーと偏光方向を変える1/2波長板によって偏光方向が合わせられて射出され、コンデンサーレンズ106等を通過する。その後、赤色帯域の光はダイクロイックミラーDM101を透過し、緑から青色帯域光はダイクロイックミラーDM101により反射され、さらに、青色帯域の光はダイクロイックミラーDM102を透過し、緑色帯域の光はダイクロイックミラーDM102で反射する。これにより、照明光は赤色帯域、緑色帯域、青色帯域の光に分解される。
【0004】
そして、それぞれの色の光がそれぞれの色に対応する液晶表示素子109R,109G,109Bに入射して変調され、ダイクロイックプリズム111でこれら色光が合成され、投射レンズ112によって被投射面に拡大投射される。
【0005】
さらに、それぞれの色帯域について詳述すると、ダイクロイックミラーDM101を透過した赤色帯域光は、反射ミラーM101によって光路が90度変えられ、フィールドレンズ107Rを透過し、入射側偏光板108RI、液晶表示素子109Rに入射し、ここで変調される。変調された赤色帯域光は、射出側偏光板110RO、ダイクロイックプリズム111の順に入射し、ダイクロイックプリズム111で光路を90度変えられて投射レンズ112に入射する。ここでのダイクロイックプリズム111は、4個のプリズムをそれぞれ接着剤により貼り合わせて波長選択反射層が略十字状になるように構成されたものである。
【0006】
一方、ダイクロイックミラーDM101によって反射され、光路を90度変えられた緑〜青色帯域光はダイクロイックミラーDM102に入射する。ダイクロイックミラーDM102は緑色帯域光Gを反射する特性を有しているため、ここで緑色帯域光は反射され、その光路を90度変えられ、フィールドレンズ107Gを透過し、入射側偏光板108GI、液晶表示素子109Gに入射し、ここで変調される。変調された緑色帯域光は、射出側偏光板110GO、ダイクロイックプリズム111の順に入射し、ダイクロイックプリズム111を透過し、投射レンズ112に入射する。
【0007】
さらに、ダイクロイックミラーDM102を透過した青色帯域光は、コンデンサーレンズ113、反射ミラーM102、リレーレンズ114、反射ミラーM103やフィールドレンズ107Bを透過し、入射側偏光板108BI、液晶表示素子109Bに入射し、ここで変調される。変調された青色帯域光は、射出側偏光板110BO、ダイクロイックプリズム111の順に入射し、ダイクロイックプリズム111で光路を90度変えられて投射レンズ112に入射する。
【0008】
以上のように、投射レンズ112に入射したそれぞれの色帯域の光は被投射面に投射され、拡大画像として表示される。
【0009】
上記の従来の投射型画像表示装置において、液晶表示素子(画像表示素子)の入射側および射出側(出射側)に設けられる偏光板は、図8に示すように、透明基板aにフィルム状の偏光素子bを所定の偏光特性を発揮できるように貼り付けられている。入射側偏光板も射出側偏光板も、各色帯域ごとに、所定の偏光素子を、各色同形状の透明基板に貼り付けて構成されている。
【0010】
ここで、入射側偏光板は液晶表示素子に入射する光の偏光方向を整えるため、偏光軸が旋回している光を吸収して熱に変換する。また、射出側偏光板は液晶表示素子上での表示色が黒色の時、偏光板の偏光軸と液晶表示素子から出てくる光の振幅が直交している状態となり、光を全て吸収して熱に変換する。そのため、偏光板にかかる熱的な負荷は非常に大きいものとなる。液晶表示素子の開口率が低く、かつ光源に使用するランプの光量が小さい時には、上記のように同形状の透明基板、例えばガラス基板(熱伝導率が約1.2W/(m・K))を偏光板に使用しても十分である。
【0011】
しかしながら、最近では0.9型液晶表示素子で画素数約78万個で開口率を63%と高くしたりや、ランプの消費電力を大きくしたりして、投射画像の明るさを向上させている。また、液晶表示素子の小型化も進んできている。
【0012】
偏光板にかかる熱的な負荷は、色帯域ごと、さらには偏光板の配置(液晶表示素子に対して入射側か射出側か)ごとによって異なる。例えば、複数の色帯域のうち少なくとも1つの色帯域の色純度を変える場合、ある特定の色帯域の入射側あるいは射出側の偏光板の熱的負荷が増大してしまう。このため、一部の入射側あるいは射出側の偏光板にかかる熱的負荷が他の偏光板に比べて大きくなり、偏光板の性能劣化という問題が生じてしまう。この問題を解決するために、特許文献1には、偏光素子を貼り付ける透明基板としてガラス基板の約40倍の熱伝導率を持つサファイア(42W/(m・K))を用いることが記載されている。
【0013】
さらに、特許文献2には、偏光素子が貼り付けられたサファイア基板を液晶パネル(画像表示素子)に密着させることが記載されている。また、特許文献3には、偏光素子が貼り付けられたサファイア基板をクロスダイクロイックプリズム(色合成手段)に密着させることが記載されている。
【0014】
【特許文献1】
特開平11−231277号公報
【特許文献2】
特開平11−337919号公報
【特許文献3】
特開2002−90873号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、偏光板の放熱用透明基板の体積は大きい方が冷却において有利であるが、サファイアは高価なものであるので、コストの観点から放熱用透明基板として用いるサファイアの体積を可能な限り小さく抑えたい、という要求がある。特に、図7のような三板方式の投射型画像表示装置では色帯域ごとに入射側および射出側に計6枚の偏光板が構成されており、複数枚のサファイア基板が必要になり、大きなコストアップとなってしまう。
【0016】
そこで、本発明は、上記の課題を解決するためのもので、低コスト化を図りつつ、偏光板の熱による表示画像の画質劣化を確実に防止できる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る、光源から照射された光を用いて画像表示素子上に形成された画像を被投射面に投射する画像表示装置は、前記画像表示素子の入射側および射出側の少なくとも一方の側に、光を偏光させる偏光素子、平行平面板または平凸レンズである第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光手段を具備するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である投射型画像表示装置の構成を示す図である。
【0019】
図1において、超高圧水銀ランプの光源部1から射出された白色の照明光は、リフレクター2によって反射され、フライアイレンズ3、4を通過し、PS変換素子5のP偏光とS偏光に分離するミラーと偏光方向を変える1/2波長板によって偏光方向を合わせられて射出され、コンデンサーレンズ6等を通過する。その後、赤色帯域の光がダイクロイックミラーDM1を透過し、緑から青色帯域光はダイクロイックミラーDM1によって反射される。さらに、青色帯域の光はダイクロイックミラーDM2を透過し、緑色帯域の光はダイクロイックミラーDM2で反射する。これにより、照明光は、赤色帯域、緑色帯域、青色帯域の光に分解される。
【0020】
そして、それぞれの色の光がそれぞれの色に対応する液晶表示素子9R,9G,9Bに入射して各色画像を形成し、ダイクロイックプリズム11で合成された後、投射レンズ12によって被投射面(図示を省略したスクリーン)に投射される。
【0021】
さらに、それぞれの色帯域について詳述すると、ダイクロイックミラーDM1を透過した赤色帯域光は、反射ミラーM1によって光路を90度変えられ、フィールドレンズ7Rを透過し、入射側偏光板8RI、液晶表示素子9Rに入射する。液晶表示素子9Rは、不図示の画像情報供給装置(パーソナルコンピュータやテレビ、ビデオ、DVDプレーヤ等)から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した赤色帯域光を変調する。変調された赤色帯域光は、射出側偏光板10RO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11で光路を90度変えられて投射レンズ12に入射する。ここでのダイクロイックプリズム11は、4個のプリズムをそれぞれ接着剤により貼り合わせて波長選択反射(ダイクロイック)層が略十字状になるように構成されたいわゆるクロスダイクロイックプリズムである。なお、クロスダイクロイックプリズムに代えて、形状の異なる3つ又は4つのプリズムを貼り合わせて構成されたいわゆる3P(3ピース)プリズム又は4P(4ピース)プリズムを用いてもよい。
【0022】
一方、ダイクロイックミラーDM1によって反射され、光路を90度変えられた緑〜青色帯域光は、ダイクロイックミラーDM2に入射する。ダイクロイックミラーDM2は緑色帯域光Gを反射する特性を有しているため、ここで緑色帯域光は反射され、その光路を90度変えられ、フィールドレンズ7Gを透過し、入射側偏光板8GI、液晶表示素子9Gに入射する。液晶表示素子9Gは、不図示の画像情報供給装置から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した緑色帯域光を変調する。変調された緑色帯域光は、射出側偏光板10GO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11を透過して投射レンズ12に入射する。
【0023】
さらに、ダイクロイックミラーDM2を透過した青色帯域光は、コンデンサーレンズ13を透過し、反射ミラーM2によって光路を90度変えられ、リレーレンズ14を透過し、さらに反射ミラーM3によって光路を90度変えられ、フィールドレンズ7Bを透過し、入射側偏光板8BI、液晶表示素子9Bに入射する。液晶表示素子9Bは、不図示の画像情報供給装置から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した青色帯域光を変調する。変調された青色帯域光は、射出側偏光板10BO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11で光路を90度変えられて投射レンズ12に入射する。
【0024】
こうしてダイクロイックプリズム11で合成された各色帯域光は投射レンズ12によって被投射面(図示を省略したスクリーン)に投射され、拡大画像として表示される。
【0025】
ここで、赤色帯域の色純度を低くする(赤色帯域近傍の別の色帯域まで取り入れる)と明るい画像が得られるが、この場合、赤色帯域の光路に配置された偏光板の熱的な負荷が大きくなる。
【0026】
以下、この対策について説明する。図2に示すように、赤色帯域光が透過する入射側偏光板8RI(射出側偏光板10RO)は、第1の透明基板(第1の素子)8a(10a)と第2の透明基板(第2の素子)8b(10b)から成る透明基板に偏光素子8c(10c)を所定の偏光特性を発揮できるよう貼り付けられている。ここでフィルム状(シート状)の偏光素子8c(10c)は第2の透明基板8b(10b)に密着するように貼り付けられている。第2の透明基板8b(10b)は第1の透明基板8a(10a)よりも熱伝導率が大きい材質を用いて構成されている。なお、偏光素子8c(10c)、第1の素子8a(10a)、および、第2の素子8b(10b)は、接着剤等によりそれぞれ貼り合わされ、画像表示素子と色合成手段とは独立した偏光手段として一体化されている。
【0027】
例えば、第1の透明基板8a(10a)にガラス(BK7)(熱伝導率:約1.2W/(m・K))、第2の透明基板8b(10b)にサファイア(熱伝導率:42W/(m・K))を用いて構成される。
【0028】
この構成で第1の透明基板を24mm×20mm、厚み2mmの平行平面板、第2の透明基板を22mm×18mm、厚み0.5mmの平行平面板としたとき、第2の透明基板を用いず第1の透明基板のみに直接偏光素子を貼り付けた場合と比較して偏光素子中央部の温度が10℃以上低くなることを確認した。
【0029】
さらに図3には別の変形例を示す。ここで、赤色帯域光が透過する入射側偏光板8RI(射出側偏光板10RO)は、第1の透明基板(第1の素子)8d(10d)と第2の透明基板8e(第2の素子)(10e)から成る透明基板の間に偏光素子8f(10f)を所定の偏光特性を発揮できるよう挟み込んでいる。ここで偏光素子8f(10f)は第1の透明基板8d(10d)と第2の透明基板8e(10e)に密着するように貼り付けられている。第2の透明基板8e(10e)は第1の透明基板8d(10d)よりも熱伝導率が大きい材質を用いて構成されている。なお、偏光素子8f(10f)、第1の素子8d(10d)、および、第2の素子8e(10e)は、接着剤等によりそれぞれ貼り合わされ、画像表示素子と色合成手段とは独立した偏光手段として一体化されている。
【0030】
例えば、第1の透明基板8d(10d)にガラス(BK7)(熱伝導率:約1.2W/(m・K))、第2の透明基板8e(10e)にサファイア(熱伝導率:42W/(m・K))を用いて構成される。
【0031】
この構成で第1の透明基板を24mm×20mm、厚み2mmの平行平面板、第2の透明基板を22mm×18mm、厚み0.5mmの平行平面板としたとき、第2の透明基板を用いず第1の透明基板のみに直接偏光素子を貼り付けた場合と比較して偏光素子中央部の温度が10℃以上低くなることを確認した。
【0032】
また、以上図2及び図3で説明した第1の透明基板と第2の透明基板の組み合わせは熱的負荷に応じてガラスと蛍石(熱伝導率:約9.7W/(m・K))、あるいは蛍石とサファイア、というように適宜選択できる。
【0033】
このとき、図1において、紙面の下側に設けられた不図示の冷却ファン(送風手段)により冷却風が紙面に略垂直な方向(光軸に略垂直な方向)の紙面下側から紙面上側へと流れており、入射側偏光板8RIと液晶表示素子9Rの間、液晶表示素子9Rと射出側偏光板10ROの間、および、射出側偏光板10ROとダイクロイックプリズム11の間のうち少なくとも1箇所を冷却している。ここで、入射側偏光板8RIと射出側偏光板10ROの熱的負荷を軽減するために、冷却ファンの冷却効率を上げようとすると、冷却ファンの消費電力が増したり、騒音が大きくなったりしてしまうといった問題が発生する。しかしながら、本実施形態によれば、第1の透明基板の体積を第2の透明基板の体積よりも充分大きくすることにより、冷却風が第2の透明基板に当たり易くなり、第1の透明基板に第2の透明基板から効率よく熱を伝え易くなるので、冷却ファンの冷却効率を過度に上げる必要はなくなる。
【0034】
上記本実施形態では、赤色帯域光が透過する入射側偏光板と射出側偏光板を熱伝導率の異なる第1の透明基板と第2の透明基板から成る透明基板とし、熱伝導率の大きい方の透明基板に偏光素子を所定の偏光特性を発揮できるよう貼り付ける場合について説明したが、本実施形態を緑色帯域光あるいは青色帯域光の光路に設けられた入射側偏光板や射出側偏光板に適用するようにしてもよい。
【0035】
また、入射側偏光板および射出側偏光板のうち熱的負荷が大きい側の偏光板のみを熱伝導率の異なる第1の透明基板と第2の透明基板から成る透明基板とし、熱伝導率の大きい方の透明基板に偏光素子を所定の偏光特性を発揮できるよう貼り付ける構成としてもよい。
【0036】
(第2実施形態)
図4には、本発明の第2実施形態である投射型画像表示装置の構成を示す図である。なお、第1実施形態と共通する構成要素には第1実施形態と同符号を付している。
【0037】
図4において、超高圧水銀ランプの光源部1から射出された白色光は、リフレクター2によって反射され、フライアイレンズ3,4を通過し、PS変換素子5のP偏光とS偏光に分離するミラーと偏光方向を変える1/2波長板によって偏光方向が合わされて射出され、コンデンサーレンズ6等を通過する。その後、ダイクロイックミラーDM1によって赤色帯域の光は透過し、緑から青色帯域光は反射される。さらに、青色帯域の光はダイクロイックミラーDM2を透過し、緑色帯域の光はダイクロイックミラーDM2で反射する。これにより、照明光は赤色帯域、緑色帯域、青色帯域の光に分解される。
【0038】
そして、それぞれの色の光がそれぞれの色に対応する液晶表示素子9R,9G,9Bに入射して変調され、ダイクロイックプリズム11でそれぞれの色光が合成されて投射レンズ12によって被投射面(図示を省略したスクリーン)に投射される。
【0039】
さらに、それぞれの色帯域について詳述すると、ダイクロイックミラーDM1を透過した赤色帯域光は、反射ミラーM1によって光路を90度変えられ、偏光素子付きフィールドレンズ28RIを透過し、液晶表示素子9Rに入射する。液晶表示素子9Rは、不図示の画像情報供給装置(パーソナルコンピュータやテレビ、ビデオ、DVDプレーヤ等)から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した赤色帯域光を変調する。変調された赤色帯域光は、射出側偏光板10RO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11で光路を90度変えて投射レンズ12に入射する。ダイクロイックプリズム11は、4個のプリズムをそれぞれ接着剤により貼り合わせて波長選択反射(ダイクロイック)層が略十字状になるように構成されたいわゆるクロスダイクロイックプリズムである。なお、クロスダイクロイックプリズムに代えて、形状の異なる3つ又は4つのプリズムを貼り合わせて構成されたいわゆる3P(3ピース)プリズム又は4P(4ピース)プリズムを用いてもよい。
【0040】
一方、ダイクロイックミラーDM1によって反射され、光路を90度変えわれた緑〜青色帯域光は、ダイクロイックミラーDM2に入射する。ダイクロイックミラーDM2は緑色帯域光Gを反射する特性を有しているため、ここで緑色帯域光は反射され、その光路を90度変えられて偏光素子付きフィールドレンズ28GIを透過し、液晶表示素子9Gに入射する。液晶表示素子9Gは、不図示の画像情報供給装置から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した緑色帯域光を変調する。変調された緑色帯域光は、射出側偏光板10GO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11を透過して投射レンズ12に入射する。
【0041】
さらに、ダイクロイックミラーDM2を透過した青色帯域光は、コンデンサーレンズ13、リレーレンズ14を透過し、反射ミラーM2,M3で反射され、偏光板付きフィールドレンズ28BIを透過し、液晶表示素子9Bに入射する。液晶表示素子9Bは、不図示の画像情報供給装置から供給された画像情報に応じて駆動され、ここに入射した青色帯域光を変調する。変調された青色帯域光は、射出側偏光板10BO、ダイクロイックプリズム11の順に入射し、ダイクロイックプリズム11で光路を90度変えられて投射レンズ12に入射する。
【0042】
こうしてダイクロイックプリズム11で合成された各色帯域光は投射レンズ12によって被投射面(図示を省略したスクリーン)に投射され、拡大画像として表示される。
【0043】
ここで、赤色帯域の色純度を低くする(赤色帯域光近傍の別の色帯域光まで取り入れる)と明るい画像が得られるが、この場合、赤色帯域の光路に配置された偏光板の熱的な負荷が大きくなる。
【0044】
以下、この対策について説明する。図5に示すように、赤色帯域光が透過する偏光板の透明基板として用いられるフィールドレンズ28RIは、入射側を球面、出射側を平面とするレンズ(第1の透明基板(第1の素子)に相当する)28aと、その射出平面に密着して成る第2の透明基板(第2の素子)28bから構成され、フィルム状(シート状)の偏光素子28cが所定の偏光特性を発揮できるよう貼り付けられている。なお、偏光素子28c、第1の素子28a、および、第2の素子28bは、接着剤等によりそれぞれ貼り合わされ、画像表示素子と色合成手段とは独立したフィールドレンズ機能を持つ偏光手段として、一体化されている。
【0045】
ここで、第2の透明基板28bは第1の透明基板28aよりも熱伝導率が大きい材質を用いて構成されている。例えば、第1の透明基板28aにガラス(BK7)(熱伝導率:約1.2W/(m・K))、第2の透明基板28bにサファイア(熱伝導率:42W/(m・K))を用いて構成される。
【0046】
この構成で第1の透明基板を径が28mm中央部の厚みが4mmの凸形状を持つ平凸レンズとし、第2の透明基板を22mm×18mm、厚み0.5mmの平行平面板としたとき、第2の透明基板を用いず第1の透明基板に直接偏光素子を貼り付けた場合と比較して偏光素子中央部の温度が15℃以上低くなることを確認した。
【0047】
さらに図6には別の変形例を示す。ここで、赤色帯域光が透過する偏光板の透明基板として用いられるフィールドレンズ28RIは、入射側を球面、出射側を平面とするレンズ(第1の透明基板(第1の素子)に相当する)28dと、その射出平面と第2の透明基板(第2の素子)28eの間に偏光素子28fを所定の偏光特性を発揮できるよう挟み込んでいる。なお、偏光素子28f、第1の素子28d、および、第2の素子28eは、接着剤等によりそれぞれ貼り合わされ、画像表示素子と色合成手段とは独立したフィールドレンズ機能を持つ偏光手段として、一体化されている。
【0048】
ここで、第2の透明基板28eは第1の透明基板28dよりも熱伝導率が大きい材質を用いて構成されている。例えば、第1の透明基板28dにガラス(BK7)(熱伝導率:約1.2W/(m・K))、第2の透明基板28eにサファイア(熱伝導率:42W/(m・K))を用いて構成される。
【0049】
この構成で第1の透明基板を径が28mm中央部の厚みが4mmの凸形状を持つ平凸レンズとし、第2の透明基板を22mm×18mm、厚み0.5mmの平行平面板としたとき、第2の透明基板を用いず第1の透明基板のみに直接偏光素子を貼り付けた場合と比較して偏光素子中央部の温度が15℃以上低くなることを確認した。
【0050】
また、以上図5及び図6で説明した第1の透明基板と第2の透明基板の組み合わせは熱的負荷に応じてガラスと蛍石(熱伝導率:約9.7W/(m・K))、あるいは蛍石とサファイア、というように適宜選択できる。
【0051】
上記本実施形態では、赤色帯域光が透過する偏光板の透明基板として用いられる第1の透明基板としてのフィールドレンズに、それより熱伝導率の大きい第2の透明基板を密着させて構成し、第2の透明基板に偏光素子を所定の偏光特性を発揮できるよう貼り付ける場合について説明したが、本実施形態を緑色帯域光あるいは青色帯域光の光路上に配置された偏光板およびフィールドレンズに適用するようにしてもよい。
【0052】
また、本実施形態では、第1の透明基板の形状として一方の面を平面、他方の面を球面の凸形状を持つ平凸レンズとして説明したが、本実施形態を一方の面が平面、他方の面が波形状、格子状または非球面の光学素子(特に、DOE)に適用するようにしてもよい。この場合においても、これら光学素子の平面側に偏光素子および第2の透明基板を貼り付けるようにするとよい。
【0053】
なお、上述した各実施形態では、液晶表示素子として、各色の画像を形成するために光を透過する構成の透過型の液晶パネルを用いた構成の投射型画像表示装置(液晶プロジェクタ)に、上述した各実施形態の偏光板を保持する透明基板を用いる例について説明したが、液晶表示素子として、各色の画像を形成するために光を反射する構成の反射型の液晶パネルを用いた構成の投射型画像表示装置(液晶プロジェクタ)に上述した各実施形態の偏光板を保持する透明基板を用いる構成としてもよい。この場合、画像表示装置の光学系には、色分解光学系と、色合成光学系と、色分解および色合成の両機能を有する色分解・色合成光学系とが用いられる。
【0054】
ここで、上述した本発明の実施形態を以下に列挙しておく。
(1)光源から照射された光を用いて画像表示素子上に形成された画像を被投射面に投射する画像表示装置であって、前記画像表示素子の入射側および射出側の少なくとも一方の側に、光を偏光させる偏光素子、平行平面板または平凸レンズである第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光手段を具備する画像表示装置。
(2)前記第1の素子の体積は、前記第2の素子の体積よりも大きいことを特徴とする上記(1)に記載の画像処理装置。
(3)前記偏光素子はフィルム状のもので、前記第2の素子の前記画像表示素子に近い面側に貼付されていることを特徴とする上記(1)に記載の画像表示装置。
(4)前記偏光素子は、前記第1の素子と前記第2の素子の間に挟み込まれていることを特徴する上記(1)に記載の画像表示装置。
(5)前記第1の素子または前記第2の素子は、蛍石から成ることを特徴とする上記(1)に記載の画像表示装置。
(6)入射してきた光を偏光し射出する偏光素子、平行平面板または平凸レンズである第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光板。
(7)光源から照射された白色光を、赤色帯域付近の光、緑色帯域付近の光および青色帯域付近の光に分解する色分解手段と、分解された光をそれぞれ変調する複数の画像表示素子と、前記複数の画像表示素子でそれぞれ変調された光を合成する色合成手段とを有する画像表示装置であって、前記複数の画像表示素子うちのいずれかの入射側または射出側に、光を偏光させる偏光素子、第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光手段を具備する画像表示装置。
(8)前記偏光手段と前記画像表示素子の間、および、前記偏光手段と前記色合成手段の間に冷却風を送る送風手段をさらに具備する上記(7)に記載の画像表示装置。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、低コスト化を図りつつ、偏光板の熱による表示画像の画質劣化を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の投射型画像表示装置の構成図。
【図2】第1実施形態の投射型画像表示装置における赤色帯域の偏光板の構成図。
【図3】第1実施形態の投射型画像表示装置における赤色帯域の偏光板(挟み込み型)の構成図。
【図4】第2実施形態の投射型画像表示装置の構成図。
【図5】第2実施形態の投射型画像表示装置における赤色帯域の偏光板の構成図。
【図6】第2実施形態の投射型画像表示装置における赤色帯域の偏光板(挟み込み型)の構成図。
【図7】従来の投射型画像表示装置の構成図。
【図8】従来の投射型画像表示装置における偏光板の構成図。
【符号の説明】
1 光源
2 リフレクター
3,4 フライアイレンズ
5 PS変換素子
6 コンデンサーレンズ
7,28 フィールドレンズ
8 入射側偏光板、
9 液晶パネル
10 射出側偏光板
8a,10a,8d,10d,28a,28d 第1の透明基板(第1素子)
8b,10b,8e,10e,28b,28e 第2の透明基板(第2素子)
8c,10c,8f,10f,28c,28f 偏光素子
11 ダイクロイックプリズム
12 投射レンズ
13 コンデンサーレンズ
14 リレーレンズ
DM ダイクロイックミラー
M ミラー
Claims (1)
- 光源から照射された光を用いて画像表示素子上に形成された画像を被投射面に投射する画像表示装置であって、前記画像表示素子の入射側および射出側の少なくとも一方の側に、光を偏光させる偏光素子、平行平面板または平凸レンズである第1の素子、および、前記第1の素子よりも高い熱伝導率を有する材質から成る第2の素子を貼り合わせた偏光手段を具備する画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003127121A JP2004333685A (ja) | 2003-05-02 | 2003-05-02 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003127121A JP2004333685A (ja) | 2003-05-02 | 2003-05-02 | 画像表示装置 |
Publications (1)
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---|---|
JP2004333685A true JP2004333685A (ja) | 2004-11-25 |
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ID=33503793
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JP2003127121A Withdrawn JP2004333685A (ja) | 2003-05-02 | 2003-05-02 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004333685A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7775667B2 (en) | 2006-03-06 | 2010-08-17 | Seiko Epson Corporation | Optical device and projector |
-
2003
- 2003-05-02 JP JP2003127121A patent/JP2004333685A/ja not_active Withdrawn
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