JP2004333550A - 訓練支援システム - Google Patents

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良雄 近藤
Yuzo Kitazawa
雄三 北沢
Senju Nakagawa
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Abstract

【課題】訓練シミュレータにおいて、補講訓練が必要であると判定された場合に最適な箇所と範囲で補講訓練を開始できるようにした。
【解決手段】個別の機器の運転状況によってプラント状態が変化するシステムのシミュレーション方法において、シミュレーションプログラムを実行するとともに、訓練生からの擬似的なスイッチ操作または音声入力を複数の段階で受付けて、受付時点または受付けまでの要時間等を記録しておき、前記受付時点や受付までの要時間の判定基準値を登録し、前記で記録された記録情報と登録された基準値とを比較して訓練を評価し、補講訓練が必要か否かを判定するとともに、記録情報に基づいて最適な補講開始時点と補講訓練範囲を設定するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高い熟練度を必要とする発電プラントの運転操作訓練の支援システムに適用して有功な技術である。
【0002】
【従来の技術】
需用者に対して安定的な電力を供給するために、発電所の発電プラントでは、たとえば火力発電を例にした場合、電流値や復水ポンプ等の微妙な運転調整が必要である。
【0003】
このような技術は運転操作に熟練した技能が要求されている。そのため、訓練シミュレータとよばれる訓練装置を開発し、所定の期間毎に訓練を繰り返して熟練度を高めるとともに、技能の低下を防止しているのが現状である。
【0004】
この種の訓練シミュレータとしては特開2002−333824号公報がある。
【0005】
当該先行技術では、発電会社の端末装置等において、発電プラントの運転訓練が出来るようにして、当該端末装置をサービスセンターに接続してサービスセンターに保有した各種発電プラント運転訓練用シミュレーションモデル中から希望のシミュレーションモデルを選択して端末装置側で発電プラントの運転訓練を可能にした技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−333824号公報(図8)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の訓練では、複数の訓練プロセスを総合して合否を決定することになるが、研修生個人の個性や得手不得手により、合格基準に達しているか否かの訓練プロセスは個々に異なるのが通常である。
【0008】
そのため、訓練生が全体評価として不合格となった場合にはその不合格の原因となった訓練プロセスを再訓練させる必要があった。
【0009】
そのような場合、前記従来技術では、再訓練が必要な個別の箇所は訓練実行中には判断できない場合が多く、訓練が終了した後に、全体評価の中で判断し、指導員がその記憶を頼りにシミュレータの操作を戻して再訓練を開始するのが通常であった。そのため、当該研修生にとって最適な箇所から再訓練を開始できるとは限らず、また最適箇所に戻すことができたとしてもシミュレータ上でのプラントシステムが不安定であるために再訓練の開始に適さない状態となっていることも多かった。
【0010】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、訓練シミュレータにおいて、訓練状況を情報処理装置で監視し、未習熟状況を評価し記憶しておき、訓練終了後に再訓練が必要な箇所を自動提示し、必要箇所を検索するとともに、プラントシステムが安定した状態を自動検出して再訓練最適箇所を再訓練開始箇所からの再訓練を行うものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、個別の機器の運転状況によってプラント状態が変化するシステムのシミュレーション方法において、シミュレーションプログラムを実行するとともに、訓練生からの擬似的なスイッチ操作または音声入力を複数の段階で受付けて、受付時点または受付までの要時間等を記録しておき、前記受付時点や受付までの要時間の判定基準値を登録し、前記で記録された記録情報と登録された基準値とを比較して訓練を評価し、補講訓練が必要か否かを判定するとともに、記録情報に基づいて最適な補講開始時点と補講訓練範囲を設定できるようにした。
【0012】
本発明は、発電プラント等の運転訓練用シミュレーションシステムに適用できる。
たとえば、火力発電プラントで使用されるポンプ類の起動運転を行う場合、ポンプの駆動系統に障害が発生した場合、障害の発生前に気づいたり、障害発生後であっても迅速に対応できたか等が評価対象となるが、本発明では前述のように複数段階で訓練生からの擬似的なスイッチ操作や音声入力を受付けてそれを記録しておき基準値と比較して評価するとともに、補講訓練を要する場合にはプラントの安定性を考慮して最適な訓練開始箇所および訓練開始時点を設定することが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態の訓練シミュレータの処理手順を示したものであり、図2は訓練シミュレータの全体のシステム構成を示す図である。
【0014】
本訓練シミュレータは、図2に示されるように、複数の訓練シミュレータ(ここでは#1〜#n)がネットワーク213により接続されており、各訓練シミュレータは、指導員室に設置された監視・模擬用端末205、訓練評価端末206と、訓練室に設置された監視盤・補助盤207、ブザー・スピーカ等の音響機器208、オペレータコンソール(主制御盤)209と、制御機器室に設置されたシミュレータ計算機210、ユニット計算機211と、現場操作室に設置された現場操作用端末212とで構成されている。
【0015】
また、各シミュレータ(#1〜#n)は、シミュレータ管理端末204を介して研修センター受講管理サーバ202に接続されており、当該サーバ202は受講管理データベース203を有しており、所内ネットワークおよびインターネット・イントラネットを介して訓練生の個々の職場端末201と接続されている。
【0016】
図1において、職場端末201を通じて、受講管理データベース203にアクセスして訓練へのエントリ入力や、研修スケジュールの表示、訓練生の個人情報の登録・変更等を行うことが出来るようになっている。
【0017】
研修センター受講者管理サーバ202は、研修スケジュール管理、訓練生の個人情報管理等を行う機能を有している。
【0018】
指導員室に設置された監視・模擬用端末205は、研修生の操作内容を監視するための端末であり、不具合等の模擬入力を行ったり、インストラクター用のツール(アプリケーション)を呼び出すことが出来る。
【0019】
訓練評価用端末206は、技能認定の評価を行う機能を有している。
訓練室の監視盤・補助盤207は、プラントの弁等の模擬操作を行うための操作パネルであり、訓練生はこれを操作することによって訓練を行うようになっている。また、音響機器208のブザーはプラント異常時の警報ブザーであり、スピーカは各所との連絡用の音声出力のためのものである。なお、図示は省略したがこの音響機器208にはマイクロフォンも有しており、訓練生の発声を収音して当該発声の正確さ、声の大きさが判定可能となっている。
【0020】
オペレータコンソール(主制御装盤)209は、訓練生がプラント状態を監視するためのものであり、CRTオペレーションによる弁モータの開閉・起動停止操作や計算機を使用したプラントの起動停止操作を行えるようになっている。
【0021】
図32〜図38は、オペレータコンソール209の画面表示を示したものである。すなわち、コンソール画面には図32〜図38に示すようにその画面の最下行に四角領域でメニューボタンが表示されており、これらを訓練生が指先でタッチすることによって当該メニューボタンが意味するメニューを呼び出すことができるようになっている。すなわち、図32では訓練生は「系統図監視メニュー」を選択している。このメニュー選択により、図33に示すような系統図が表示される。ここでは、画面の右上に復水ポンプA〜Cが表示されている。
【0022】
また、図34は系統図監視メニューの中の「タービン補機監視」項目を選択した状態を示しており、図35はこれにより選択されたタービン補機監視図が表示されている。なお、図35は復水ポンプAについて通常運転の状態であり(図10のアの時点)、異常は生じていない。
【0023】
また、図36は、復水ポンプAについて電流値が上昇し、警報が発生した状態(図10のイの時点)のコンソール画面を示している。
さらに、図37は、復水ポンプAについての電流値がさらに上昇し、訓練制限時間(図10のエの時点)に近づいた状態のコンソール画面を示している。
そして、図38は、復水ポンプAが自動停止し、予備の復水ポンプCが起動した状態のコンソール画面を示している。
【0024】
制御機器室のシミュレータ計算機210は、シミュレーションのためのプラントの模擬モデルプログラムを格納している計算機であり、プラント内でどの操作を行うとプラントがどのように動作するかをプログラムにより予め設定している。また、ユニット計算機211は、プラントの起動停止指令を発信するとともに、プラントの状態を監視して異常があれば前記音響機器208に対して警報信号を発信する機能を有している。
【0025】
図3〜図9は、受講管理データベース203に格納される各設定テーブルを示している。
最低技術ポイント設定テーブル(図3)は、訓練生の実務年数や取得ライセンスに応じて最低限取得しなければならないポイントを規定している。同図では、実務年数が5年の訓練生の場合、マイナスポイントが500ポイント以下(−500〜0)でなければならないことを意味し、さらに取得ライセンスがC級認定である場合、650ポイント以下(−650〜0)でなければならないことを意味している。したがって、この訓練生の場合、総合のマイナスポイントが1150ポイント以下(−1150〜0)でなければならい。
このように、訓練シミュレータは訓練生個々の成績をポイントで管理している。
【0026】
実務年数テーブル(図4)は、実務年数に対応したマイナスポイントが設定されている。このマイナスポイントは実務年数が増えるに従って低い数値となっている。したがって、実務年数が短い新人ほど初期値として大きなマイナスポイントが与えられているため、訓練中にミスを生じても許容される値は大きい。逆に実務年数を経たベテランの訓練生はマイナスポイントが小さいため、許容されるミスの値が小さい。
【0027】
取得ライセンステーブル(図5)は、訓練生が取得しているライセンス毎にマイナスポイントを規定したテーブルである。これも前記と同様に、低いライセンスほどマイナスポイントが大きく設定されている。
【0028】
OJT進捗状況テーブル(図6)は、受講コースと実施状況との組み合わせによるマイナスポイントを規定している。つまり育成コース毎の実施状況(0%〜100%)毎にA〜Dの4段階に分けてマイナスポイントが設定されている。すなわち、実施状況が低ければ多くのマイナスポイントが許容されるようになっており、逆に実施状況が多ければマイナスポイントは低くなっている。
【0029】
受講コーステーブル(図7)は、受講コースと訓練内容を規定したテーブルである。
【0030】
また、訓練受講履歴・評価テーブル(図8参照)は訓練生個人毎に設定された訓練の受講履歴と評価内容を記録したものである。
【0031】
本発明の実施形態において、訓練シミュレーションが開始されると(ステップ101)、受講者エントリが行われる(102,103)。この受講者エントリは、職場端末201や訓練センター受講者サーバ202の端末によって行われ、予約が受付けられると(104)、受講する訓練生毎に図9に示すような受講コース・訓練内容設定テーブルが生成される(107)。
【0032】
本実施形態の場合、既に実務年数が5年で、C級認定を有している訓練生であり、マイナスポイントは1150であるため、図9に示すように、「育成B」コースの「軽故障対応3」の訓練内容が設定されている。
【0033】
次に、シミュレータ計算機210から前記コースに対応した訓練シミュレーションプログラムが読み出されて訓練状態が設定され、訓練シミュレーションが開始される(108,109)。
【0034】
ここでは一例として、復水ポンプの切り替え訓練を説明する。
火力発電プラントにおける復水ポンプの場合、3台設置されており、そのうちの2台が常時運転されており、他の1台は予備機とされている。そして、常時運転のうちの1台あたりの能力はプラント出力の1/2であり、2台の運転により100%の出力が確保できるようになっている。ここでは、1000MWの出力運転中(復水ポンプ2台で運転中)に、一方の復水ポンプAの軸受け潤滑油が劣化して当該ポンプが異常となる場合をシミュレーションする。
【0035】
当該シミュレーションプログラムによって実行される対応操作(時間)と、復水ポンプの電流値の変化とを示したグラフ図が図10である。
【0036】
同図に示すように、本シミュレーションプログラムでは、復水ポンプの軸受け潤滑油の劣化によりモータ電流が次第に上昇を開始する(図10のアの時点)。この時点では警報は発生しないため、通常の運転員(訓練生)は異常に気づかない。
【0037】
そして、この状態がさらに進行して電流が上昇しシミュレーションプログラムの制御により「復水ポンプ故障」の警報が音響機器208から発生される(図10のイの時点)。この時点で警報により運転員(訓練生)は異常に気づき、どの程度の異常かを判断するために、電流値および傾向、復水ポンプ出口圧力および傾向を確認することになる。具体的には、訓練生が警報を確認する発声を一定以上の声の大きさで行ったか(図18の確認テーブルおよび図19の重み付けテーブルに基づいて判定)、電流値を確認したか(図18の確認テーブル、図13の管理値範囲、図17の復水ポンプ電流値テーブルに基づいて判定)、電流値傾向を確認したか(図18の確認テーブルおよび図20の復水ポンプ電流傾向テーブルで判定)、復水ポンプ出口圧力を確認したか(図18の確認テーブルおよび図21の復水ポンプ出口圧力テーブルで判定)、出口圧力傾向を確認したか(図18の確認テーブルおよび図22の復水ポンプ出口圧力傾向テーブルで判定)を判定する。
【0038】
ここで確認判定については、状況に応じた訓練生のオペレータコンソール(主制御盤)209の操作や発声(音響機器のマイクロフォンで収音)に基づいて行う。なお、図17〜図22で示した各種テーブルはシミュレータ計算機210内の記憶装置(図示せず)に設けられている。
【0039】
図10に示したような訓練シミュレーションにおいて、訓練生は、監視盤207およびオペレータコンソール(主制御板)209を監視・操作しながら、状況変化に対応してオペレータコンソール(主制御盤)209を操作して迅速にポンプの切り替えを行う。復水ポンプCへの切り替えが行われた場合には、シミュレーションプログラムは、復水ポンプAの停止の判断が的確か、停止準備(予備機起動)、起動後の確認が的確か、停止方法が的確か等を判定する。ちなみにこのときに判断が遅れると復水ポンプAの保護装置が動作して自動停止し、これと同時に発電プラントの出力が50%まで低下する。そして急激な出力低下のためにプラント全体が不安定な状況となり、場合によってはプラントトリップに陥ることになる。
【0040】
このときのシミュレーションプログラムによる具体的な判定は、図23の安全確認有無テーブルおよび図25の安全確認重み付けテーブルによって行われる。たとえば、安全確認を行わなかった場合(安全確認発声が音響機器208のマイクロフォンを通じて認識できなかった場合)には、−100ポイントが付与される。また、安全確認を行っても声の大きさや正確さや速やかさに欠けていた場合にはそれぞれに応じたマイナスポイントが付与される(図25参照)。
【0041】
さらに、当該確認に要した時間によってもマイナスポイントが付与される(図14の重み付けテーブルおよび図24の対応時間管理テーブル)。ここでは、図24に示されるように、訓練生の対応時間が120秒を超えている。
【0042】
次に、訓練シミュレータプログラムは、前記で実施された訓練結果の評価ステップを実行する(ステップ114)。
【0043】
このとき、訓練生の個々のマイナスポイントおよびトータルマイナスポイントが最低習熟設定値を越えることにより未達と判定し補講訓練を行うか否かが決定される。
【0044】
図26〜図28は、本実施形態の一例として、補講訓練が必要と判定された訓練生のマイナスポイントの状態を示したものである。
【0045】
まず、この訓練生は、図10のウの時点での安全確認を行っておらず、人身災害につながる可能性があったため、マイナスポイントが100点付与(−100ポイント)されており、最低習熟ポイントである−70を上回っているため、再訓練要と判定されている(図26)。
【0046】
また、予備機である復水ポンプCの操作から異常を来している復水ポンプAの停止操作までの時間が最低習熟設定値を越えている(図27参照)。そのため全体の訓練時間が制限時間の最大時間にまで達してしまった。また、訓練終了が遅れたため(図10のエの時点)、電流値がトリップ領域寸前まで上昇している。したがって、シミュレーションプログラムは、この箇所の確認項目、停止判断力が弱いと判定している。つまり、故障機(復水ポンプA)の安全装置が動作しトリップすることによるプラント全体への影響、出力低下の可能性あり、さらに電流値がかなり上昇した影響による設備故障拡大の可能性があったため、補講訓練が必要であると判定されている(ステップ115)。
【0047】
なお、訓練シミュレーションプログラムは、復水ポンプ切り替え操作時点(図10のウの時点)でこの訓練の目的である人身災害防止、設備故障防止、プラント出力の維持、基本動作の徹底のうち2項目(図14で示す対応時間の遅れと、復水ポンプ切り替え操作の有無)が欠落しているため、図14,図15および図16に示したテーブルを参照し、マイナスポイントが200ポイントを越えているため、この範囲での補講訓練が補講ランクAとして必要であると判定している。
【0048】
前記ステップに基づいて補講訓練を開始する場合、以下の基準に基づいてリピート処理を実行する(ステップ116)。
【0049】
本実施形態では、シミュレータ計算機210により図31に3箇所の補講箇所必要箇所・範囲が示されているが、補講訓練最適開始箇所の検索はシミュレータ計算機210に記憶された情報から「補講訓練必要箇所・範囲が安定」、「訓練生の状態が安定」、「これから操作する機器により影響が出る部分が安定」等の必須条件(図29および図30の必須条件テーブル)に基づいてシミュレータ計算機210が最適箇所の絞り込みを行い補講訓練最適開始・終了箇所「X・Y(開始箇所はX,終了箇所はY)」を検索する。
【0050】
必須条件テーブル(図29および図30)は、シミュレータ計算機210の記憶装置内に格納されており、項目毎に優先順位が規定されており、その条件項目とランクが定義されている。この中でAランクに定義されたものは、リピート処理(補講訓練)を行う上で検索するときの必須項目であり、Bランクに定義されたものは検索実施項目である。
【0051】
図31では、3つのパターン(a,bおよびc)の補講訓練を示している。
補講訓練パターンaの場合、図19の警報確認テーブルに基づいて、警報確認がシミュレータプログラムで認識することなく復水ポンプCが手動で起動された場合であり、図中ウの時点から補講訓練を開始している。
補講訓練パターンbの場合、復水ポンプCが起動されてから復水ポンプAが停止されるまでの時間に問題がある場合(図14の対応時間テーブルによって判定)の補講パターンである。
補講訓練パターンcの場合、警報が発生されてから(図31中イが警報発生)の訓練生の各種対応に問題がある場合に適用されるパターンであり、警報発生後一定の待機時間(Wt)を経過した時点から再訓練を開始する。このように待機時間(Wt)を設けているのは、警報発生直後は故障機器(この実施形態では復水ポンプA)の情報収集が不十分であり、監視盤207やオペレータコンソール(主制御板)209に情報が表示されておらず、プラントシステムの情報収集状態が不安定な場合が多いためであり、訓練生も警報によって精神的に動揺していると考えられるためである。
したがって、この待機時間(Wt)は、訓練生の経験年数によって可変とし、図示しない待機時間テーブル等によって、たとえば実務年数が5年の場合には30〜60秒、実務年数が1〜2年の場合には180〜240秒というように設定可能としてもよい。
【0052】
このリピート処理(ステップ116)において、訓練シミュレータプログラムは、発電プラントの図31に示すウの時点の直前の情報を読み出して、訓練状態を設定し再度訓練(補講訓練)を開始する(ステップ108,109)。
【0053】
以上、本発明を火力発電プラントの復水ポンプの運転訓練シミュレーションを例に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、発電プラントの他の装置の運転訓練さらには化学プラントの運転訓練システムにも適用できる。
【発明の効果】
本発明によれば、訓練シミュレータにおいて、訓練状況を情報処理装置で監視し、未習熟状況を評価し記憶しておき、訓練終了後に再訓練が必要な箇所を自動提示し、必要箇所を検索するとともに、プラントシステムが安定した状態を自動検出して再訓練最適箇所を再訓練開始箇所として再訓練を実行することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である訓練シミュレータの処理フローを示す図
【図2】実施形態のシミュレータシステムを示すブロック図
【図3】最低取得技術ポイント設定テーブルの内容を示す図
【図4】実務年数テーブルの内容を示す図
【図5】取得ライセンステーブルの内容を示す図
【図6】OJT進捗状況テーブルの内容を示す図
【図7】受講コーステーブルの内容を示す図
【図8】訓練受講履歴・評価テーブルの内容を示す図
【図9】受講コース・訓練内容設定テーブルの内容を示す図
【図10】実施形態の訓練シミュレーションの内容である復水ポンプの操作対応時間と復水ポンプ電流値との変化の時間的関係を示す図
【図11】予兆マイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図12】復水ポンプの軸受け温度に対応したマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図13】復水ポンプの電流値と出力との関係を示す図
【図14】復水ポンプの操作対応時間に対応したマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図15】復水ポンプ切り替え操作の有無によるマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図16】復水ポンプ切り替え操作の補講対象の重み付けテーブルの内容を示す図
【図17】復水ポンプの管理逸脱電流値に対応したマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図18】復水ポンプ故障時の警報発生時のマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図19】警報確認に対応したマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図20】復水ポンプの電流の傾向確認の有無に対応したマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図21】復水ポンプの出口圧力に対応したマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図22】復水ポンプの出口圧力の傾向確認に対応したマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図23】復水ポンプの切り替え操作の安全確認の有無に対応したマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図24】復水ポンプの切り替え操作の対応時間に対応したマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図25】安全確認の発声程度に応じたマイナスポイントテーブルの内容を示す図
【図26】図31のウの時点における対応とマイナスポイントの具体例を示す図
【図27】図31のウの時点における対応時間とマイナスポイントの具体例を示す図
【図28】図31のウの時点における復水ポンプの切り替え操作の有無の具体例を示す図
【図29】補講訓練の必須条件テーブルの内容を示す図(1)
【図30】補講訓練の必須条件テーブルの内容を示す図(2)
【図31】補講訓練の範囲と開始位置を説明するための図
【図32】オペレータコンソールの画面を示す図(1)
【図33】オペレータコンソールの画面を示す図(2)
【図34】オペレータコンソールの画面を示す図(3)
【図35】オペレータコンソールの画面を示す図(4)
【図36】オペレータコンソールの画面を示す図(5)
【図37】オペレータコンソールの画面を示す図(6)
【図38】オペレータコンソールの画面を示す図(7)
【符号の説明】
201 職場端末
202 受講管理サーバ
203 受講管理データベース
205 監視・模擬用端末
206 訓練評価端末
207 監視盤・補助盤
208 音響機器
209 オペレータコンソール(主制御盤)
210 シミュレータ計算機
211 ユニット計算機
212 現場操作用端末
213 ネットワーク

Claims (8)

  1. 個別の機器の運転状況によってプラント状態が変化するシステムの訓練システムにおいて、
    シミュレーションプログラムを実行する実行手段と、
    訓練員からの擬似的なスイッチ操作または音声入力を複数の段階で受付ける入力手段と、
    前記入力手段による入力信号を受付けてその受付時点または受付までの要時間等を記録する記録手段と、
    前記受付時点や受付けまでの要時間の判定基準値を登録しておく登録手段と、
    前記記録手段からの記録情報を読み出して前記登録手段からの判定基準値と比較し、訓練を評価する評価手段と、
    評価手段の評価に基づいて補講訓練が必要か否かを判定する補講判定手段と、
    前記記録手段からの記録情報に基づいて最適な補講開始時点と補講訓練範囲を設定する設定手段とからなる、訓練支援システム。
  2. 前記訓練支援システムは発電プラントの運転訓練支援に用いられることを特徴とする請求項1記載の訓練支援システム。
  3. 前記発電プラントの運転訓練は、2以上の機器の切り替え訓練であることを特徴とする請求項2記載の訓練支援システム。
  4. 個別の機器の運転状況によってプラント状態が変化するシステムの訓練支援方法において、
    計算機によりシミュレーションプログラムを実行するステップと、
    訓練員からの擬似的なスイッチ操作または音声入力を複数の段階で受付ける入力ステップと、
    前記入力手段による入力信号を受付けてその受付時点または受付けまでの要時間等を記録する記録ステップと、
    前記受付時点や受付までの要時間の判定基準値を登録しておく登録ステップと、
    前記記録ステップで記録された記録情報を読み出して前記登録ステップで登録された基準値と比較し、訓練を評価する評価ステップと、
    評価手段の評価に基づいて補講訓練が必要か否かを判定する補講判定ステップと、
    前記記録情報に基づいて最適な補講開始時点と補講訓練範囲を設定する設定ステップとからなる訓練支援方法。
  5. 個別の機器の運転状況によってプラント状態が変化するシステムの訓練シミュレーションプログラムにおいて、
    計算機によりシミュレーションプログラムを実行するステップと、
    訓練員からの擬似的なスイッチ操作または音声入力を複数の段階で受付ける入力ステップと、
    前記入力手段による入力信号を受付けてその受付時点または受付けまでの要時間等を記録する記録ステップと、
    前記受付時点や受付までの要時間の判定基準値を登録しておく登録ステップと、
    前記記録ステップで記録された記録情報を読み出して前記登録ステップで登録された基準値と比較し、訓練を評価する評価ステップと、
    評価手段の評価に基づいて補講訓練が必要か否かを判定する補講判定ステップと、
    前記記録情報に基づいて最適な補講開始時点と補講訓練範囲を設定する設定ステップとを実行するコンピュータ実行可能な訓練シミュレーションプログラム。
  6. 前記設定手段は、前記記録手段または評価手段の記録情報または評価情報に基づいて、あらかじめ用意された複数の再訓練パターンの中から再訓練パターンを選択する請求項1記載の訓練支援システム。
  7. 前記設定手段の再訓練パターンは、訓練過程中の所定の時点から待機時間を経過した時点を再訓練開始時点とする請求項6記載の訓練支援システム。
  8. 前記待機時間は、プラントの要安定時間や予め登録された訓練生の経験程度によって異なる時間を設定することを特徴とする請求項7記載の訓練支援システム。
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