JP3320142B2 - 運転訓練支援装置 - Google Patents

運転訓練支援装置

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JP3320142B2 JP11586393A JP11586393A JP3320142B2 JP 3320142 B2 JP3320142 B2 JP 3320142B2 JP 11586393 A JP11586393 A JP 11586393A JP 11586393 A JP11586393 A JP 11586393A JP 3320142 B2 JP3320142 B2 JP 3320142B2
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシュミレーションによる
プラントの運転訓練を支援する運転訓練支援装置に係
り、特に訓練を受けている者(以下訓練生という)がプ
ラントの状態に応じて適宜行った操作の妥当性を評価
し、操作のエラー原因を分析し、これら評価結果・分析
結果に基づいて訓練方針と訓練教材の作成を支援する運
転訓練支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントや高度なプロセス・
プラントは複雑な構造及び機能を有しているので、プラ
ントの状態に応じて適切に運転するには高度な知識と技
術を要する。近年、このプラントの運転技術習得のため
に、プラントの状態をシミュレートするシミュレータを
利用した運転訓練が行われている。この運転訓練では、
訓練生はシミュレータを用いてプラントの運転操作を行
い、訓練指導者がシミュレータの示すプラント状態を監
視しながら訓練生が行った操作を評価していた。
【0003】従来の運転訓練では、予め訓練内容がカリ
キュラムとして組まれており、訓練はそれに従って行わ
れていた。例えば、原子力プラントの運転員の再訓練の
場合では、通常のプラントの起動・停止、原子炉スクラ
ム後の基本操作、単一故障、多重故障という順序で訓練
される。
【0004】上記各訓練事象のシナリオは予め設定され
ており、そのシナリオに対する標準的な操作手順が評価
基準として設定されていた。この評価基準に基づいて、
訓練指導者は訓練生の操作を目視によって監視して、予
め作成されたチェックリストとプラント状態の危険状態
を示すアナウンシエータの点灯や各種計器が示すプロセ
ス値を参照して訓練生の操作の妥当性を評価していた。
【0005】上記操作の妥当性の評価は、各訓練指導者
の知識と経験を基準に行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラン
トの異常時や事故時における運転操作は必ずしも予め設
定された手順通りに行われるものではなく、最終的なプ
ラントの安全性を考慮しつつ、プラント状態に応じて適
宜運転することこそ大事である。このため、従来の運転
訓練では一応の評価基準として標準的な操作手順が設定
されていたが、実際の運転操作では訓練生は設定された
操作手順と異なった操作を数多く行っていた。これら運
転操作は一律に誤った操作ということはできず、訓練指
導者は標準的な操作手順からそれたこれら運転操作に対
して妥当な操作だったか否かをその時々の状況に応じて
評価していた。
【0007】しかし、実時間で進行する運転操作訓練で
は、このような評価を逐次行うのは運転訓練者にとって
大きな負担となっていた。また、運転操作が次々に行わ
れるために、重要な操作エラーの原因見落として訓練に
フィードバックできないことがあった。
【0008】さらに、通常は一人の訓練指導者が複数の
訓練生を指導するようにしているので、訓練指導者がす
べての訓練生の操作を把握できず、各訓練生の操作エラ
ーをすべて的確に訓練にフィードバックするのが困難で
あった。
【0009】また、各操作の妥当性の評価は各訓練指導
員の知識と経験を基準にして行われていたので、訓練の
基準を均一化できず、訓練指導者によって習得するプラ
ントの運転技術が異なる問題があった。
【0010】また、従来のプラントの運転操作訓練に使
用する運転シナリオは、所定の訓練対象に応じて一様に
設定されものであり、かつ、その標準的な操作手順は大
まかに設定されたものであるので、各訓練生に特有の操
作技術・知識の欠陥を個別に補強し、その訓練生がよく
犯す操作エラーをきめ細かく訓練するものではなかっ
た。
【0011】そこで、本発明の目的は上記従来のプラン
トの運転訓練の問題を解決し、訓練における訓練指導者
の負担を軽減するとともに、状況に応じて逐次行われる
運転操作を均一な基準で評価し、さらに、各訓練生の操
作エラーの原因を分析してその訓練生に必要な訓練内容
を含む訓練方針・訓練教材の作成を支援する運転訓練支
援装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するために、本
発明の運転訓練支援装置は、訓練生用マンマシンインタ
ーフェースと、訓練生が行った操作に基づいてプラント
状態をシミュレートするシミュレータと、訓練生が行っ
た運転操作に関する情報及び前記シミュレータがシミュ
レートしたプラント状態に関する情報を含む運転データ
を収集する運転データ収集装置と、前記運転データを時
系列的に整理統合する運転データ処理装置と、運転操作
の妥当性を評価する評価基準を格納する運転評価知識ベ
ースと、前記運転データ処理装置で処理された運転デー
タと前記運転評価知識ベースの評価基準を照合して訓練
生の行った運転操作の妥当性を評価する運転評価装置
と、前記運転評価装置に対して評価結果に関する問い合
わせ機能および評価基準の訂正・追加の機能を備えた訓
練指導者用マンマシンインターフェースとを有すること
を特徴とするものである。
【0013】また、本発明による他の運転訓練支援装置
は、上記訓練生用マンマシンインターフェースと運転デ
ータ収集装置と運転データ処理装置と運転評価知識ベー
スと運転評価装置と訓練指導者用マンマシンインターフ
ェースの他に、訓練生の操作エラーの原因を分析するエ
ラー原因分析装置と、訓練生の履歴データを格納する訓
練方針知識ベースと、運転評価装置の評価結果とエラー
原因分析装置の分析結果と訓練方針知識ベースの履歴デ
ータに基づいて訓練方針の作成をガイドする訓練方針ガ
イド装置とを有することを特徴とするものである。
【0014】さらに本発明による他の運転訓練支援装置
は、上記訓練生用マンマシンインターフェースと運転デ
ータ収集装置と運転データ処理装置と運転評価知識ベー
スと運転評価装置と訓練指導者用マンマシンインターフ
ェースとエラー原因分析装置と訓練方針知識ベースと訓
練方針ガイド装置の他に、操作中の訓練生の動作を画像
データとして収集する画像データ収集装置と、操作中の
訓練生の音声を音声データとして収集する音声データ収
集装置と、この画像データ収集装置と音声データ収集装
置を制御するとともに、収集された画像データ・音声デ
ータを処理する多重媒体制御装置と、画像と音声のデー
タを格納する画像音声データベースと、画像データと音
声データを取り入れて訓練教材を作成する教材作成装置
とを有することを特徴とするものである。
【0015】
【作用】本発明の運転訓練支援装置は、運転データ収集
装置によって訓練生が行った操作をその時のプラント状
態とともに運転データとして収集し、これを運転データ
処理装置によって整理統合し、さらにこの運転データを
運転評価装置によって運転評価知識ベースの評価基準と
照合して運転操作の妥当性を評価するので、すべての訓
練生の運転操作は自動的に記録され、かつ、評価され
る。
【0016】このことにより、実時間で進行する運転訓
練で訓練生の操作エラーが見落とされることが防止さ
れ、訓練指導者の負担が軽減されるとともに、運転評価
知識ベースの評価基準によって均一な評価基準で訓練生
の運転操作を評価することができる。
【0017】また、エラー原因分析装置と訓練方針知識
ベースと訓練方針ガイド装置を備えた本発明の運転訓練
支援装置は、運転操作が妥当でないときにエラー原因分
析装置によって運転操作のエラー原因を分析・特定し、
さらに訓練方針ガイド装置によってその訓練生の訓練履
歴を参照して同一の操作エラーの有無を確認し、これに
よって各訓練生に特有な訓練方針する。
【0018】このように操作エラーの原因を特定して、
その訓練生が過去に犯した同一の操作エラーを検索する
ことにより、その訓練生の知識や運転技術の欠陥を抽出
して重点的に補強することができるので、各訓練生にと
って極めて有効な訓練方針を作成することができる。
【0019】さらに画像データ収集装置と音声データ収
集装置と多重媒体制御装置と教材作成装置とを備えた本
発明の他の運転訓練支援装置は、画像データ収集装置と
音声データ収集装置によって操作を行った時点の訓練生
の動作と会話を収集し、多重媒体制御装置と教材作成装
置によってこの動作と会話を盛り込んだ訓練教材を作成
することができるので、訓練生は画像や音声によって自
分の言動と操作エラーの原因を強く印象づけられ、再び
同じエラーを犯すのを効果的に防止することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は、本発明の一実施例による運転訓
練支援装置の構成と情報の流れを示している。本実施例
の運転訓練支援装置1は、訓練生用マンマシンインター
フェース2と、運転データ収集装置3と、運転データ処
理装置4と、運転評価装置5と、運転評価知識ベース6
と、訓練指導者用マンマシンインターフェース7と、画
像データ収集装置8と、音声データ収集装置9と、多重
媒体制御装置10と、画像音声データベース11と、エ
ラー原因分析装置12と、訓練方針ガイド装置13と、
訓練方針知識ベース14と、教材作成装置15とからな
る。
【0021】この運転訓練支援装置1はプラントシミュ
レータ16に接続され、訓練生が訓練生用マンマシンイ
ンターフェース2を介して模擬的にプラントを運転し、
この運転操作がプラントシミュレータ16に入力される
ように構成されている。
【0022】プラントシミュレータ16は訓練生が行っ
た操作に基づいてプラント状態をシミュレートし、これ
を訓練生用マンマシンインターフェース2に表示する。
一方、運転データ収集装置3は、プラントシミュレータ
16のプラント状態と訓練生の操作を相互に対応可能に
運転データとして収集する。ここで、プラント状態に関
する情報としては、例えば原子炉スクラムに伴う種々の
アナウンシエータ情報(具体的には原子炉水位低下を警
告するアナウンシエータ情報等がある)や原子炉水位及
び圧力等のプラントパラメータのプロセス値が挙げられ
る。また、訓練生が行った運転操作に関する情報として
は、運転、起動、燃料交換、停止の4モードの運転員に
よるモードスイッチの切り替え等の操作情報が挙げられ
る。
【0023】運転データ処理装置4は運転データ収集装
置3によって収集された運転データを統合・整理する。
これは訓練生によって行われる運転操作は操作の回数が
多く、また、同一の操作が繰り返されることが多いため
に、運転データ収集装置3で収集される運転データは大
量なものとなり、これをそのまま運転評価に用いるのは
効率的ではないからである。
【0024】運転データ処理装置4では、類似の運転デ
ータが集約され、プラント状態と運転操作の流れが把握
されやすいように時系列的に整理統合される。
【0025】運転評価装置5は、運転データ処理装置4
で整理・統合された運転データについて、運転評価知識
ベース6に格納された評価基準を参照してその運転操作
の妥当性を評価し、評価結果を訓練指導者用マンマシン
インターフェース7に出力する。
【0026】運転評価知識ベース6には、運転操作の妥
当性を評価するために必要な運転評価知識が格納されて
いる。この運転評価知識は、予め想定された標準的な運
転操作手順を評価基準として時系列的に格納したもので
はなく、その時々のプラント状態とそれを制御する運転
操作の妥当性を評価する評価知識が互いに独立にルール
化されたものである。
【0027】図2は、運転評価知識ベース6に格納され
た評価基準の例を示している。図2の評価基準Aは、原
子炉水位がレベル7という高レベルに達し、かつ、ター
ビン駆動給水ポンプが運転中であれば、原子炉へ過剰な
水を供給したと判断し、タービン駆動給水ポンプのトリ
ップ操作を忘れたものと評価するものである。また、図
2の評価基準Bは、原子炉水位がレベル3という低レベ
ルになってもさらに下降しており、かつ、その時にター
ビン駆動給水ポンプ手動トリップ操作を行ったならば、
そのトリップ操作を原子炉への必要な水の供給を妨げる
行為と判断し、誤操作であると評価するものである。
【0028】運転評価装置5は運転データ処理装置4の
運転データを入力し、この運転データを運転評価知識ベ
ース6の評価基準と照合して訓練生の運転操作がその時
々のプラント状態に対して妥当だったか否かを評価す
る。この評価は訓練生が行った操作のみならず、訓練生
が行わなかった操作についても評価される。たとえば、
運転データを時系列的に検索していく過程で、原子炉水
位がレベル7に達したというパラメータがONになり、
その時点でタービン駆動給水ポンプが運転中というパラ
メータがONになっていれば、評価基準Aのif部分
(条件)が満たされていることになり、then部分
(評価結果)のタービン駆動給水ポンプトリップ操作を
忘れたという評価を下す。
【0029】上記の評価結果は訓練指導者用マンマシン
インターフェース7に出力され、訓練指導者は、訓練生
の操作に対する評価結果を得られるとともに、訓練指導
者用マンマシンインターフェース7を介してなぜその評
価結果が出力されたのかを運転評価装置5に問い合わせ
ることができる。この問い合わせに対して運転評価装置
5は、評価を行った評価基準の内容や評価基準のif部
分が満たされた時刻等の情報を訓練指導者用マンマシン
インターフェース7に出力する。
【0030】さらに訓練指導者は、訓練指導者用マンマ
シンインターフェース7を介して評価基準の訂正や新た
な評価基準を追加でき、また、訓練指導者用マンマシン
インターフェース7を介してプラントシミュレータ16
に外乱を与えることもできる。これによって、評価基準
を修正し、あるいは所望の内容の訓練を意図的に行うこ
とができる。
【0031】次に、本装置の操作エラーの原因分析と訓
練方針の作成支援について説明する。訓練生は運転操作
技術や知識についてそれぞれ特有の不足部分を有してお
り、この知識や技術の不足部分を特定し、この不足部分
を重点的に補強する訓練方針を作成できれば、より効果
的な訓練を行うことができる。
【0032】エラー原因分析装置12は、訓練生の運転
操作にエラーがあった場合に、プラント状態の認識から
適切な運転操作を行うまでの一連の動作の中で、訓練生
がどの時点で操作エラーをし、その操作エラーの内容が
何であったかを特定する。
【0033】図3、図4及び図5は、上記操作エラーの
原因を特定するフローチャートを示している。図3と図
4の縦の流れはプラント状態認識から正しい運転操作ま
での各時点の運転員の操作基準を示しており、各操作基
準の右側に示されたものは、その基準に適合しない場合
の操作エラーの原因を示している。図5は図3及び図4
で特定された操作エラー原因のさらに詳細なエラー原因
を特定する判断ツリーを示している。
【0034】本実施例では、プラント状態認識から正し
い運転操作が行われるまでを”運転員は行動の必要性を
意識していたか?”(ステップ21)、”現在のプラン
ト状態に関連した行動をとったか?”(ステップ2
2)、”プラントの運転方針に即した最終目標を設定し
たか?”(ステップ23)、”ターゲットのプラント状
態は最終目標と現在のプラント状態に適合しているか
?”(ステップ24)、”運転員が実行するタスクはプ
ラントをターゲット状態に正しく導くか?”(ステップ
25)、”タスクの詳細な実行手順は適切か?”(ステ
ップ26)、”手順の個々のステップは正しく実施され
たか?”(ステップ27)の各基準によってそれぞれ評
価する。
【0035】今、たとえば訓練生が行動の必要性を意識
していたが、その時点のプラント状態にそぐわない行動
をとった場合、”状態の同定の誤り”(ステップ31)
と判断される。この操作エラー原因は、図5の判断ツリ
ーによってさらに詳しく分析される。さらに図5の判断
ツリーにおいて、たとえば表示されているプラント状態
のうちで訓練生が所定のパラメータを評価しなかったの
なら、”知られている状態の内、評価されていないもの
があった”(ステップ32)と分析し、さらに評価をし
なかった原因をたとえば”状態同定の早すぎる終了”
(ステップ33)と分析し、さらに、このエラー原因を
引き起こした根本的なエラー原因をたとえば”他の競合
する活動による注意の分散”(ステップ34)というよ
うに特定する。
【0036】訓練方針ガイド装置13は、上記エラー原
因分析装置12によって特定された操作エラー原因を操
作エラーの具体的な内容とともに訓練方針知識ベース1
4に記録するとともに、過去にその訓練生が同一の操作
エラーをしたかを検索する。仮にその訓練生が同一原因
による同一の操作エラーを過去に犯したことがあれば、
そのエラー原因となった訓練生の知識・技術の不足部分
を強化する訓練方針を提示し、訓練方針の作成をガイド
する。
【0037】次に、本実施例による訓練教材の作成支援
について説明する。一般に、操作エラーをした時点の自
分の言動を視覚や聴覚で確認できれば、その言動は強く
印象づけられ、記憶される。本実施例の運転訓練支援装
置1は、操作を行う訓練生の行動や会話を画像データや
音声データとして記録し、操作エラーをした時点の訓練
生の行動と会話を訓練教材に盛り込むことにより、より
効果的な訓練教材を提供しようとするものである。
【0038】図1に示すように、本実施例の運転訓練支
援装置1は画像データ収集装置8と音声データ収集装置
9を備え、これら装置によって訓練中の訓練生の行動や
会話を画像データと音声データとして収集する。多重媒
体制御装置10は、画像データ収集装置8や音声データ
収集装置9を制御するとともに、これら装置が収集した
画像データと音声データを処理して画像音声データベー
ス11に格納する。
【0039】訓練方針ガイド装置13によって特定の操
作エラーを生じる状態について訓練を行う方針が作成さ
れると、訓練指導者は教材作成装置15によってその訓
練生が操作エラーを行った時点の画像データと音声デー
タを多重媒体制御装置10を介して画像音声データベー
ス11から取り出し、これを盛り込んだ訓練教材を作成
することができる。
【0040】図6は訓練指導者用マンマシンインターフ
ェース7に表示された画像データと音声データを盛り込
んだ訓練教材の一例を示している。この訓練教材では訓
練開始から画像データが時系列的に収納され、特に訓練
上ポイントとなる部分では、画像データが訓練教材画面
のメインフレームに表示される。
【0041】この訓練教材では、原子炉スクラムの発生
時41、タービン駆動給水ポンプのトリップ操作忘れ4
2の各時点の訓練生の行動や発声が、訓練教材の画面の
メインフレームに示される。このことによって、訓練生
は操作エラーを犯した時点の自分の言動を見て学習する
ことができる。
【0042】この実施例の運転訓練支援装置1によれ
ば、運転データ収集装置3によって各時点のプラント状
態と訓練生の操作を運転データとして収集し、これを運
転データ処理装置4によって整理・統合し、運転評価装
置5によって運転評価知識ベース6の評価基準を適用し
て訓練生の操作を短時間で評価できるので、訓練指導者
の負担が軽減され、訓練生の操作エラーを見落とすこと
を防止できる。この場合、運転評価知識ベース6に格納
された評価基準は各プラント状態に対応する操作の妥当
性を評価するものであるので、訓練生が予め想定された
操作のシナリオから外れた操作を行ったときにも適当な
評価を行うことができ、訓練生の実際の操作に柔軟に対
応することができる。
【0043】また、一律に運転評価知識ベース6に格納
された評価基準によって訓練生の操作の妥当性を評価す
るので、評価基準が明確になり、均質な訓練を行うこと
ができる。
【0044】さらに、エラー原因分析装置12によって
各訓練生の操作エラーの原因が特定され、それが訓練方
針知識ベース14に系統的に記録されるので、訓練方針
知識ベース14に格納された個々の訓練生の訓練履歴、
操作エラーの履歴とエラー原因分析装置12によるエラ
ー原因の分析結果を用いて、個々の訓練生の特性に応じ
た訓練方針の作成を支援することができる。
【0045】さらに、画像データ収集装置8・音声デー
タ収集装置9によって操作中の訓練生の行動を画像デー
タ・音声データとして収集し、教材作成装置15によっ
て操作エラーを行った時点の画像データ・音声データを
盛り込んで訓練教材を作成できるので、操作エラーを行
った自分の行動を確認しながら効率よくエラーの再発を
防止する訓練を行うことができる。
【0046】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よる運転訓練支援装置によれば、運転データ収集装置に
よって訓練生の運転操作とその操作を行った時点のプラ
ント状態を運転データとして収集し、かつ、運転評価装
置によって運転評価知識ベースの評価基準を基準に運転
操作を短時間で評価するので、訓練指導者の負担を軽減
するとともに、操作エラーの見落としを防止し、明確な
評価基準によって均質かつ信頼性が高い運転訓練を行う
ことができる。
【0047】また、エラー原因分析装置、訓練方針ガイ
ド装置、訓練方針知識ベースを備えた本発明の運転訓練
支援装置によれば、エラー原因分析装置によって操作エ
ラーの原因が各訓練生に特有のエラー原因にまで分析さ
れ、訓練方針知識ベースに訓練生別に系統的に記録され
る。さらに訓練方針ガイド装置によって、この操作エラ
ーとエラー原因を検索して提示することにより、各訓練
生が犯しやすい操作エラーの訓練を盛り込んだ訓練方針
を作成することができる。
【0048】さらに、画像データ収集装置と音声データ
収集装置と多重媒体制御装置と画像音声データベースと
教材作成装置を備えた運転訓練支援装置では、画像デー
タ収集装置と音声データ収集装置と多重媒体制御装置に
よって操作エラーをした時点の訓練生の言動を画像デー
タと音声データとして収集し、画像音声データベースに
記憶し、訓練教材を作成するときに教材作成装置によっ
てこの画像・音声データを取り出してその運転操作をす
べき時点でその訓練生の操作エラーをした時点の言動を
訓練生の操作画面に表示できるので、操作エラー時点の
自分の言動を確認することにより、効率よく操作エラー
の再発を防止できる訓練教材を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による運転訓練支援装置の構
成を示した図。
【図2】運転評価知識ベースに格納された評価基準を例
示した図。
【図3】操作エラーをした段階と大まかなエラー原因を
特定するエラー原因分析装置の原因分析のフローチャー
ト。
【図4】操作エラーをした段階と大まかなエラー原因を
特定するエラー原因分析装置の原因分析のフローチャー
ト。
【図5】操作エラー原因のさらに詳細な原因を特定する
エラー原因分析装置のフローチャート。
【図6】画像・音声データを盛り込んだ訓練教材を一例
を示した図。
【符号の説明】 1 運転訓練支援装置 2 訓練生用マンマシンインターフェース 3 運転データ収集装置 4 運転データ処理装置 5 運転評価装置 6 運転評価知識ベース 7 訓練指導者用マンマシンインターフェース 8 画像データ収集装置 9 音声データ収集装置 10 多重媒体制御装置 11 画像音声データベース 12 エラー原因分析装置 13 訓練方針ガイド装置 14 訓練方針知識ベース 15 教材作成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 17/00 G21D 3/00 G09B 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】訓練生用マンマシンインターフェースと、
    訓練生が行った操作に基づいてプラント状態をシミュレ
    ートするシミュレータと、訓練生が行った運転操作に関
    する情報及び前記シミュレータがシミュレートしたプラ
    ント状態に関する情報を含む運転データを収集する運転
    データ収集装置と、前記運転データを時系列的に整理統
    合する運転データ処理装置と、運転操作の妥当性を評価
    する評価基準を格納する運転評価知識ベースと、前記運
    転データ処理装置で処理された運転データと前記運転評
    価知識ベースの評価基準を照合して訓練生の行った運転
    操作の妥当性を評価する運転評価装置と、前記運転評価
    装置に対して評価結果に関する問い合わせ機能および評
    価基準の訂正・追加の機能を備えた訓練指導者用マンマ
    シンインターフェースとを有することを特徴とする運転
    訓練支援装置。
  2. 【請求項2】訓練生の操作エラーの原因を分析するエラ
    ー原因分析装置と、訓練生の履歴データを格納する訓練
    方針知識ベースと、前記運転評価装置の評価結果と前記
    エラー原因分析装置の分析結果と前記訓練方針知識ベー
    スの履歴データに基づいて訓練方針の作成をガイドする
    訓練方針ガイド装置を有することを特徴とする請求項1
    記載の運転訓練支援装置。
  3. 【請求項3】操作中の訓練生の動作を画像データとして
    収集する画像データ収集装置と、操作中の訓練生の音声
    を音声データとして収集する音声データ収集装置と、こ
    の画像データ収集装置と音声データ収集装置を制御する
    とともに、収集された画像データ・音声データを処理す
    る多重媒体制御装置と、画像と音声のデータを格納する
    画像音声データベースと、画像データと音声データを取
    り入れて訓練教材を作成する教材作成装置とを有するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の運転訓練支援装置。
JP11586393A 1993-05-18 1993-05-18 運転訓練支援装置 Expired - Fee Related JP3320142B2 (ja)

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