JP6541420B2 - 診断装置、診断方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、発電装置を診断する診断装置、診断方法、及びプログラムに関する。
ビル、工場、病院等には、商用電源に停電や電力不足が生じた際にバックアップ用電源として機能する発電装置が設置されている。発電装置は、非常時に確実に始動することが求められるため、定期的に保守診断される。
特許文献1〜4に、発電装置の保守診断の省人力化を図る技術が示されている。この技術では、発電装置を試験的に稼働させる。そして、発電装置から稼働状況を表すデータを取得し、取得したデータを予め登録しておいた正常状態の基準データと比較する。これにより、発電装置の発電動作の健全性の診断がなされる。
特許第2563772号公報 特開昭61−273138号公報 特開昭62−113076号公報 特開平6−022476号公報
発電装置の信頼性を高めるためには、その健全性を診断する頻度を高めることが必要である。しかし、診断のためには、発電装置を実稼働させる必要がある。このため、診断の頻度を高めると、化石燃料である発電用燃料の消費量が増える。また、発電用燃料の消費には、発電装置が備えるエンジンやガスタービン等の内燃機関からの排煙や騒音の発生が伴う。
特許文献1〜4の診断装置は、保守診断の省人力化は達成できても、診断のためには発電装置を稼働させることが必要であるため、上記問題を解決することはできない。
本発明の目的は、発電装置を実稼働させることなく、その発電装置の診断を行うことができる診断技術を提供することである。
本発明の診断装置は、
発電を行う発電部と、該発電部からその稼働状況を表す稼働状況データを取得し、取得した前記稼働状況データに基づいて、該発電部を制御する制御装置とを備えた発電装置の前記制御装置を診断する診断装置であって、
前記発電部が停止している状態で、前記制御装置に、前記稼働状況データを模擬した模擬稼働状況データを出力する模擬稼働状況データ出力手段と、
前記模擬稼働状況データが入力された前記制御装置から、前記発電部に対する制御内容を表す制御内容データを取得する制御内容データ取得手段と、
前記制御内容データ取得手段によって取得された前記制御内容データに基づいて、前記制御装置を診断する制御動作診断手段と、
前記制御動作診断手段の診断結果を出力する診断結果出力手段と
前記発電部が稼働中に、前記発電装置から前記稼働状況データを、通信回線を介して受信する稼働状況データ受信手段と、
前記稼働状況データ受信手段によって受信された前記稼働状況データに基づいて、前記発電部を診断する発電動作診断手段と、
を備え、
前記制御内容データ取得手段が、前記稼働状況データ受信手段による前記稼働状況データの受信速度とは異なる受信速度で、前記制御内容データを通信回線を介して受信する
模擬稼働状況データに対する制御内容データに基づいて診断を行うので、発電部を実稼働させることなく、制御装置の制御動作の健全性を診断することができる。
本発明の一実施形態による発電システムのブロック図である。 発電装置の制御装置と診断装置との外観図である。 診断装置が行う診断処理のフローチャートである。 診断装置の診断結果として出力される成績書の模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る発電システムについて、図面を参照しながら説明する。図中、同一又は相当する部分に同一符号を付す。
図1に示すように、実施形態による発電システム100は、発電装置10と、診断装置20とから構成されている。
発電装置10は、発電を行う発電部14と、この発電部14の発電動作を制御する制御装置15と、商用電源の停電を検知する停電検知器18とを有する。発電部14は、エンジン11と、エンジン11によって駆動される発電機12と、発電機12で生成された電力を負荷3に供給するための負荷送電ライン13と、発電部14の稼働状況を表す物理量を検出するセンサ群14aとを有する。
制御装置15は、停電検知器18からの停電検出信号により商用電源の停電を検知すると、エンジン11を始動させる。エンジン11は、発電機12を回転駆動する。発電機12は、エンジン11から与えられる回転駆動のエネルギを電磁誘導によって電気エネルギに変換し、得られた電力を、負荷送電ライン13を通じて、負荷3に送電する。
負荷3としては、例えば、ビル、工場、病院等の、エアコン、エレベータ、照明、スプリンクラー、防火シャッタ、各種報知器、排煙設備等が挙げられる。
負荷送電ライン13には、この負荷送電ライン13を流れる送電電流を監視するための変流器(CT:Current Transformer)13a、及び送電電圧を監視するための変圧器(VT:Voltage Transformer)13bが接続されている。送電電流は、変流器13aで変流されかつ電流/電圧変換されかつA/D変換されて、電流監視ライン16を通じて制御装置15に出力される。送電電圧は、変圧器13bで変圧されかつA/D変換されて、電圧監視ライン17を通じて制御装置15に出力される。
電流監視ライン16には、電流テスト端子(CTT:Current Test Terminal)16aが接続され、電圧監視ライン17には電圧テスト端子(VTT:Voltage Test Terminal)17aが接続されている。
制御装置15は、電流監視ライン16を通じて、負荷3への送電電流の値を表す送電電流データを取得し、電圧監視ライン17を通じて、負荷3への送電電圧の値を表す送電電圧データを取得する。
制御装置15はまた、発電部14の各所に取り付けられたセンサ群14aから検出データ15aを取得する。この検出データ15aは、例えば、エンジン11の回転数等その稼働状態に依存する物理量、モータやファンやポンプといった発電部14が備える補機、あるいは負荷送電ライン13に接続される送電遮断器や制御リレーや保護継電器や補助継電器等の稼働状態に依存する物理量を表す。
以下、本実施形態では、これら送電電流データ、送電電圧データ、及び検出データ15aを、稼働状況データと総称する。
制御装置15は、取得した稼働状況データに基づいて、発電部14の発電動作等を制御するための制御信号15bを発電部14に出力する。制御信号15bは、発電部14を構成する複数の機器の各々への制御指令を総称したものであり、例えば、エンジン11における燃料噴射弁の開度調整用アクチュエータへの制御指令や、負荷送電ライン13に接続される継電器等への制御指令や、冷却水設備や排気設備への制御指令が含まれる。
制御装置15はまた、無線通信回線27aを介して診断装置20とデータ通信を行う機能を有している。そして、制御装置15は、診断装置20が行う後述する実稼働診断処理において、発電部14を実稼働させる。そして、診断装置20からの要求に応じ、発電部14の実稼働中に取得した上記稼働状況データを、無線通信回線27aを通じて、診断装置20に送信する。
制御装置15はまた、診断装置20が行う後述する模擬稼働診断処理において、発電部14が停止している状態で、診断装置20から、電流テスト端子16aを介して、上記送電電流データを模擬した模擬送電電流データを取得すると共に、電圧テスト端子17aを介して、上記送電電圧データを模擬した模擬送電電圧データを取得する。そして、模擬送電電流データ及び模擬送電電圧データを、発電機12から負荷3への送電を表すものとみなして、発電部14に対する制御内容を表す制御内容データを、通信回線27aを通じて診断装置20に送信する。
次に、診断装置20について説明する。診断装置20は、記憶部21、RAM(Random Access Memory)22、入力装置23、表示装置24、模擬電圧出力I/F25、模擬電流出力I/F26、通信I/F27、及びCPU(Central Processing Unit)28が、バス29で接続された構成を有する。
記憶部21は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体を含んで構成される。記憶部21は、模擬電流データ21a、模擬電圧データ21b、基準制御内容データ21c、制御動作診断プログラム21d、発電動作診断プログラム21e、成績データベース21fの他、OS(Operating System)等を記憶する。
模擬電流データ21a、模擬電圧データ21bは、それぞれ負荷送電ライン13を通じて負荷3に出力される送電電流、送電電圧を模擬したものである。これら模擬電流データ21a及び模擬電圧データ21bには、過去になされた後述する実稼働診断処理において発電装置10から取得した稼働状況データであって、実稼働診断処理で健全と判断されたものが用いられる。即ち、模擬電流データ21a及び模擬電圧データ21bはそれぞれ過去に変流器13a及び変圧器13bを介して実際に出力された送電電流データ及び送電電圧データである。以下では、これら模擬電流データ21a及び模擬電圧データ21bを、模擬稼働状況データと総称する。
基準制御内容データ21cは、模擬電流データ21aが表す送電電流、及び模擬電圧データ21bが表す送電電圧が負荷3に出力されている場合に、制御装置15が行うべき健全な制御内容を表す。
制御動作診断プログラム21dは、制御装置15を診断するための動作を規定する。発電動作診断プログラム21eは、発電部14を診断するための動作を規定する。成績データベース21fには、制御装置15の制御動作の健全性の診断結果、及び発電部14の発電動作の健全性の診断結果の他、制御装置15から取得した制御内容データや稼働状況データも格納される。
RAM22は、CPU28のメインメモリとして機能し、CPU28による上記プログラム21d及び21eの実行に必要なデータや、制御装置15から取得した各種データ等を一時的に記憶する。
入力装置23は、キーボード、マウス、タブレット、タッチパネル等で構成される。オペレータが、診断の開始等をこの入力装置23を用いてCPU28に指示する。表示装置24は、診断結果を表示出力する。
模擬電圧出力I/F25は、模擬電圧波形送電ライン25aを通じて、発電装置10の電圧テスト端子17aに接続される。模擬電流出力I/F26は、模擬電流波形送電ライン26aを通じて、発電装置10の電流テスト端子16aに接続される。
通信I/F27は、送受信回路等を備えて構成され、無線通信回線27aを介した制御装置15とのデータの送受信を担う。
CPU28は、バス29に接続された各部の制御を司る。特に、CPU28は、記憶部21に記憶された制御動作診断プログラム21dを実行することにより、後述する模擬稼働診断処理を実現する。また、CPU28は、記憶部21に記憶された発電動作診断プログラム21eを実行することにより、後述する実稼働診断処理を実現する。
図2に、制御装置15及び診断装置20の外観図を示す。制御装置15は、図1の発電部14とは離れた位置に定置される操作盤19内に備え付けられる。
診断装置20は、その正面に、オペレータが各種処理の実行を指定するための操作ボタンや、各種計測値等をモニタ表示するタッチパネル2bを備える。タッチパネル2bは、図1の入力装置23及び表示装置24を構成する。また、診断装置20は、模擬電流データ出力端子2c、及び模擬電圧データ出力端子2dを備える。診断装置20と制御装置15とは、有線の模擬電圧波形送電ライン25a及び模擬電流波形送電ライン26a、並びに無線通信回線27aによって通信可能に接続される。
診断装置20は、把手2aを用いて持ち運び可能なように構成されており、オペレータは、診断装置20を、操作盤19が定置される管理室等に持ち込んで、操作盤19を通じて、制御装置15の動作の診断を行える。
なお、図2には、1台の操作盤19のみを図示したが、例えば、複数の発電システム100の各々に対応する複数の操作盤19が、同じ管理室等に配置されていてもよい。オペレータは、共通の1台の診断装置20を、各々の操作盤19の制御装置15と順次接続することで、それら複数の発電システム100を1台の診断装置20で診断できる。
図3を参照して、以下、診断装置20が行う診断処理について説明する。診断処理には模擬稼働診断処理と実稼働診断処理とがあり、いずれを行うかはオペレータによって選択される。いずれの処理を行う場合も、無線通信回線27aを通じた制御装置15と通信I/F27との通信を予め確立しておく。
また、オペレータは、模擬稼働診断処理を行う場合、予め、模擬電圧波形送電ライン25aを電圧テスト端子17aに接続すると共に、模擬電流波形送電ライン26aを電流テスト端子16aに接続しておく。
CPU28は、オペレータによって入力装置23を通じて模擬稼働診断処理の実行が指定されると(ステップS11:模擬稼働診断処理)、制御動作診断プログラム21dを実行することにより、以下のステップS12〜S16を行う。
まず、CPU28は、CPU28の処理負荷の軽減のため、通信I/F27による通信速度を低速に設定する(ステップS12)。そして、CPU28は、記憶部21から模擬電流データ21aと、模擬電圧データ21bとを読み出し、それぞれ模擬電流出力I/F26、模擬電圧出力I/F25を通じて、制御装置15に送信する(ステップS13)。
制御装置15は、診断装置20から送信された模擬電流データ21a、模擬電圧データ21bを、それぞれ送電ライン26a、25aを通じて取得する。そして、制御装置15は、模擬電流データ21a、模擬電圧データ21bを、発電部14から負荷3への送電を表すものとみなして、発電部14に対する制御内容を表す制御内容データを、無線通信回線27aを通じて診断装置20に送信する。
CPU28は、制御装置15から制御内容データを受信すると(ステップS14)、その制御内容データを用いて制御装置15による制御動作の健全性を診断する(ステップS15)。制御装置15の制御動作の健全性の診断は、制御装置15から取得した制御内容データを、基準制御内容データ21cと比較することにより行う。既述のように、基準制御内容データ21cは、健全な制御動作を表すデータであるので、制御内容データが基準制御内容データ21cと一致していれば、制御装置15の制御動作が健全であると分かる。一方、両者が相違していれば、例えばその相違の程度によって制御装置15の制御動作の異常の有無を判定できる。
制御内容データ及び基準制御内容データ21cには、発電部14を構成する複数の機器の各々への制御指令が含まれる。そこで、CPU28は、制御装置15の制御動作の健全性の診断を、複数の診断項目について行うことができる。具体的には、CPU28は、制御装置15の制御動作の健全性の診断を、複数の診断項目の各々について行い、診断項目別に、診断結果と対応付けて成績データベース21fに格納する。診断項目としては、例えば、エンジン11における燃料噴射弁の開度調整用アクチュエータに対する制御機能や、制御装置15が模擬電流波形信号及び模擬電圧波形信号の値を正しく認識しているかを表す計測機能等が挙げられる。
オペレータが、1つ又は複数の所望の診断項目を、入力装置23を通じて指定すると、CPU28は、その診断項目に対応する診断結果を成績データベース21fから抽出し、成績書として表示装置24に出力させる(ステップS16)。図4に模式的に示すように、成績書として、模擬稼働診断処理か実稼働診断処理かの区別を表す診断種別41ごとに、診断項目42と診断結果43とが対応付けられて表示出力される。
一方、CPU28は、オペレータによって入力装置23を通じて、実稼働診断処理の実行が指定された場合(ステップS11:実稼働診断処理)、発電動作診断プログラム21eを実行することにより、以下のステップS17〜S21を行う。
まず、CPU28は、実稼働診断処理を迅速に行うために、通信I/F27による通信速度を、ステップS12で設定する通信速度よりも高速に設定する(ステップS17)。次に、CPU28は、無線通信回線27aを通じて制御装置15に、発電部14を実稼働させることを指示する(ステップS18)。制御装置15は、診断装置20からの指示に従い、発電部14を実稼働させる。
次に、CPU28は、発電部14が稼働中に、制御装置15から稼働状況データを受信する(ステップS19)。そして、CPU28は、受信した稼働状況データを用いて発電部14の発電動作の健全性を診断する(ステップS20)。発電部14の発電動作の健全性の診断は、稼働状況データを、予め登録しておいた正常状態の基準データと比較することにより行う。CPU28は、発電部14の発電動作の健全性の診断を、複数の診断項目の各々について行い、診断項目別に診断結果と対応付けて成績データベース21fに格納する。
オペレータが、1つ又は複数の所望の診断項目を、入力装置23を通じて指定すると、CPU28は、その診断項目に対応する診断結果を成績データベース21fから抽出し、成績書として表示装置24に出力させる(ステップS21)。
以上説明したように、本実施形態の診断装置20によれば、次の効果が得られる。
(1)診断装置20が模擬稼働状況データを制御装置15に出力し、制御装置15が模擬稼働状況データに応じた制御内容データを診断装置20に出力するので、発電部14を実稼働させることなく、制御装置15の制御動作の健全性を診断することができる。このため、制御装置15の診断に際し、発電用燃料の消費、排煙、又は騒音等の問題が生じることはない。従って、発電装置10の診断の頻度を高めることができ、発電装置10の信頼性を高めることができる。
(2)模擬稼働状況データとして、過去に実際に発電装置10から出力された稼働状況データを用いるので、オペレータが模擬稼働状況データを作成する必要はなく、しかも現実の稼働状況データそのものに即した模擬稼働診断処理の実現が可能となる。
(3)診断装置20が、模擬稼働診断処理を行う場合に、実稼働診断処理を行う場合よりも、無線通信回線27aを通じた制御装置15との間の通信速度を低速に設定する。このため、診断装置20のCPU28の処理負担の増大を抑えることができる。
この点について説明する。実稼働診断処理を実行する場合、CPU28は制御装置15からデータを受信する制御と、受信したデータを用いた診断とを行えばよいが、模擬稼働診断処理を実行する場合は、これに加えて、制御装置15に対する模擬稼働状況データを送信する制御も行わねばならない。そこで、模擬稼働診断処理を行う場合は、実稼働診断処理を行う場合よりも、制御装置15との間の通信速度を低速に設定することで、CPU28が行う単位時間あたりの処理負担の増大を抑えることができる。
このため、例えば、特許文献1〜4に開示される既存の診断装置に、上記模擬稼働診断処理の機能を追加する場合、既存の診断装置におけるCPU28に対する要求性能を上げずに済み、本実施形態の診断装置20の実現に要するコストを抑えることができる。
(4)模擬稼働状況データとして、エンジン11や発電機12の種別や製造メーカ等に依存してフォーマットが異なるデータを用いるのではなく、電流データ及び電圧データを用いたので、汎用性の高い診断装置20が実現される。即ち、電流データ及び電圧データは、例えば、エンジン11の種類や製造メーカ等が異なる複数種の発電装置10に対しても、共通して使い回しすることができる。このため、共通の模擬稼働状況データを用いながら、1台の診断装置20で複数種の発電装置10の診断に対応できる。
(5)診断装置20において、制御装置15の制御動作の健全性の診断、及び発電部14の発電動作の診断が、複数の診断項目についてなされ、診断項目別に、診断結果と対応付けられる成績データベース21fをCPU28が作成するので、オペレータが所望する診断項目に対する診断結果を、成績書として出力することが可能となる等、利便性を提供することができる。
以上、一実施形態について説明したが、本発明はこれに限られない。
例えば、診断装置20は、模擬稼働診断処理を行う場合に、実稼働診断処理を行う場合よりも、無線通信回線27aを通じた制御装置15との間の通信速度を高速に設定してもよい。その場合には、模擬稼働診断処理を、実稼働診断処理よりも迅速に行える。即ち、模擬稼働診断処理では、発電部14が実際に稼働する必要がないため、診断に要する時間は、制御装置15及び診断装置20の処理能力の範囲内で、任意に短縮化することができる。
上記実施形態において、模擬稼働診断処理に際し、予め記憶部21に準備しておく基準制御内容データ21cは、予めユーザによって作成されたものであってもよいし、過去に制御装置15が実際に出力したものであってもよい。また、診断装置20が基準制御内容データ21cを作成する機能を有していてもよい。具体的には、診断装置20の記憶部21に、制御装置15が行う健全な制御をシミュレーションする制御プログラムが記憶されていてもよい。
上記実施形態では、模擬稼働状況データとして、過去に実際に発電装置10から出力された稼働状況データを用いたが、診断装置20が模擬稼働状況データを作成する機能を有していてもよい。模擬稼働状況データの作成は、例えば、公知のシミュレーション方法を用いて行うことができる。さらに、診断装置20は、作成した模擬稼働状況データに対して、上記制御プログラムにより、基準制御内容データ21cを作成する機能を有していてもよい。
上記実施形態では、理解を容易にするために、模擬電流データ21a、模擬電圧データ21b、及び基準制御内容データ21cの組み合わせを1組のみ示したが、模擬電流データ、模擬電圧データ、及び基準制御内容データの組み合わせを複数組用いてもよい。模擬電流データ、模擬電圧データ、及び基準制御内容データの或る組み合わせを用いて制御装置15の診断を行った後、模擬電流データ、模擬電圧データ、及び基準制御内容データの別の組み合わせを用いて、再び制御装置15の診断を行ってもよい。
また、診断装置20の動作を規定するプログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等にインストールすることで、パーソナルコンピュータや情報端末機器等を診断装置20として機能させることもできる。このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
上記実施形態では、模擬稼働状況データにデジタルデータを用いたが、アナログデータを用いてもよい。上記実施形態では、診断装置20と制御装置15との間で、模擬稼働状況データを有線である模擬電圧波形送電ライン25a及び模擬電流波形送電ライン26aで送信し、制御内容データ及び稼働状況データを無線通信回線27aで受信したが、各データの送受信は有線でも無線でも行うことができる。上記実施形態では、発電機12を駆動する駆動機にエンジン11を用いたが、エンジンに限らずガスタービンその他の内燃機関を用いてもよい。
10 発電装置、20 診断装置、3 負荷、11 エンジン、12 発電機、13 負荷送電ライン、14 発電部、14a センサ群、15 制御装置、15a 検出データ、16 電流監視ライン、17 電圧監視ライン、18 停電検知器、19 操作盤、21 記憶部、21a 模擬電流データ、21b 模擬電圧データ、21c 基準制御内容データ、21d 制御動作診断プログラム、21e 発電動作診断プログラム、21f 成績データベース、22 RAM、23 入力装置、24 表示装置、25 模擬電圧出力インタフェース、25a 模擬電圧波形送電ライン、26 模擬電流出力インタフェース、26a 模擬電流波形送電ライン、27 通信インタフェース、27a 無線通信回線、28 CPU、29 バス、100 発電システム。

Claims (5)

  1. 発電を行う発電部と、該発電部からその稼働状況を表す稼働状況データを取得し、取得した前記稼働状況データに基づいて、該発電部を制御する制御装置とを備えた発電装置の前記制御装置を診断する診断装置であって、
    前記発電部が停止している状態で、前記制御装置に、前記稼働状況データを模擬した模擬稼働状況データを出力する模擬稼働状況データ出力手段と、
    前記模擬稼働状況データが入力された前記制御装置から、前記発電部に対する制御内容を表す制御内容データを取得する制御内容データ取得手段と、
    前記制御内容データ取得手段によって取得された前記制御内容データに基づいて、前記制御装置を診断する制御動作診断手段と、
    前記制御動作診断手段の診断結果を出力する診断結果出力手段と、
    前記発電部が稼働中に、前記発電装置から前記稼働状況データを、通信回線を介して受信する稼働状況データ受信手段と、
    前記稼働状況データ受信手段によって受信された前記稼働状況データに基づいて、前記発電部を診断する発電動作診断手段と、
    を備え、
    前記制御内容データ取得手段が、前記稼働状況データ受信手段による前記稼働状況データの受信速度とは異なる受信速度で、前記制御内容データを通信回線を介して受信する、
    診断装置。
  2. 記稼働状況データ受信手段によって受信された前記稼働状況データを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記模擬稼働状況データ出力手段が、前記記憶手段に記憶された過去の前記稼働状況データを前記模擬稼働状況データとして前記制御装置に出力する、請求項1に記載の診断装置。
  3. 前記発電動作診断手段の診断結果を診断項目別に記憶する診断結果記憶手段と、
    ユーザから指定された診断項目に対応する診断結果を前記診断結果記憶手段から取得して出力する成績書出力手段と、
    をさらに備えた請求項1又は2に記載の診断装置。
  4. 発電を行う発電部と、該発電部からその稼働状況を表す稼働状況データを取得し、取得した前記稼働状況データに基づいて、該発電部を制御する制御装置とを備えた発電装置の前記制御装置を診断するためにコンピュータに、
    前記発電部が停止している状態で、前記制御装置に、前記稼働状況データを模擬した模擬稼働状況データを出力する模擬稼働状況データ出力機能と、
    前記模擬稼働状況データが入力された前記制御装置から、前記発電部に対する制御内容を表す制御内容データを取得する制御内容データ取得機能と、
    取得した前記制御内容データに基づいて、前記制御装置を診断する制御動作診断機能と、
    前記制御動作診断機能によって診断した結果を出力する診断結果出力機能と、
    前記発電部が稼働中に、前記発電装置から前記稼働状況データを、通信回線を介して受信する稼働状況データ受信機能と、
    前記稼働状況データ受信機能によって受信された前記稼働状況データに基づいて、前記発電部を診断する発電動作診断機能と、
    を実現させ、
    前記制御内容データ取得機能では、前記コンピュータに、前記稼働状況データ受信機能による前記稼働状況データの受信速度とは異なる受信速度で、前記制御内容データを通信回線を介して受信させる、
    プログラム。
  5. 発電を行う発電部と、該発電部からその稼働状況を表す稼働状況データを取得し、取得した前記稼働状況データに基づいて、該発電部を制御する制御装置とを備えた発電装置の前記制御装置を診断する診断方法であって、
    前記制御装置に、模擬稼働状況データを入力する入力ステップと、
    前記制御装置から、前記発電部に対する制御内容を表す制御内容データを取得する制御内容データ取得ステップと、
    取得した前記制御内容データに基づいて、前記制御装置を診断する制御動作診断ステップと、
    前記発電部が稼働中に、前記発電装置から前記稼働状況データを、通信回線を介して受信する稼働状況データ受信ステップと、
    前記稼働状況データ受信ステップで受信した前記稼働状況データに基づいて、前記発電部を診断する発電動作診断ステップと、
    を有し、
    前記制御内容データ取得ステップでは、前記稼働状況データ受信ステップにおける前記稼働状況データの受信速度とは異なる受信速度で、前記制御内容データを通信回線を介して受信する、
    診断方法。
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