JP2004333525A - 双方向通信システム、サーバ、電子講義方法、ならびに、プログラム - Google Patents

双方向通信システム、サーバ、電子講義方法、ならびに、プログラム Download PDF

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Akira Suzuki
章 鈴木
Tokuji Funanami
篤司 舟波
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Abstract

【課題】複数の受講者を対象とでき、かつ、筆記による伝達が可能な電子講義を実現する。
【解決手段】サーバ100には、講義に使用する教材や配布する書類を特定する情報と、これら教材や書類が使用され講義を特定する情報、および、当該講義に参加する講師や受講者を特定する情報、さらに、これらの参加者が使用する端末を識別する情報を対応付けて蓄積される。サーバ100は、講義に使用する書類に当該書類を特定するIDを付して、受講者端末300に配信するとともに、指定された教材情報を各受講者端末300に提供し、講義に参加する講師および受講者の講師端末200と受講者端末300とを相互接続する。サーバ100は、動画像情報などとともに、紙媒体に出力された書類上になされる筆記を中継し、各端末上にリアルタイムに提示する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、双方向通信システム、サーバ、電子講義方法、ならびに、プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータと通信ネットワークを用いて、学校の授業と自宅での学習とをリンクさせることで効果的な学習を行うための技術がある(例えば、特許文献1)。このような技術においては、学校での授業で用いた情報を自宅でも用いることができるが、授業そのものを自宅などで受けることはできなかった。
【0003】
近時、インターネットなどの情報通信技術の発達、および、いわゆるCCDカメラなどの各種デバイスの小型化・低価格化により、動画像や音声をリアルタイムに双方向通信することによって、英会話授業などを行うシステムも実現されている。このようなシステムでは、講師と生徒とがあたかも対面して会話するかのごとく授業をおこなうことができるが、講師と生徒の一対一の授業であることが多く、複数の生徒を対象とすることは困難であった。とりわけ、生徒毎に異なる教材を用いて授業をおこなう、いわゆる複式学級を実現することはできなかった。
【0004】
また、いわゆる「eラーニング」などとよばれる、通信ネットワークと情報処理装置(パーソナルコンピュータなど)を用いて自宅等で学習ができるシステムも存在するが、ユーザの操作により画面が遷移するだけのものが多く、講師側とのコミュニケーションに欠け学習効果があがらないといった実状もある。
【0005】
さらに、このようなコンピュータと通信ネットワークを用いた授業方法では、文字等の入力にはキーボードなどの入力装置を用いることが多いが、学習の目的や、対象となる生徒の年齢層、あるいは、即時性や容易性の観点から、紙媒体に直接筆記することができれば、学習効果や効率が向上する場合もある。しかしながら、従来の手法では、このような紙媒体とデジタルデータとの効果的な融合を実現するものはなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−40199号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、複数の受講者を対象とでき、かつ、筆記による伝達を可能にする双方向通信システム、サーバ、電子講義方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる双方向通信システムは、
通信ネットワークを介して講師と複数の受講者の映像および音声をリアルタイムに双方向通信することで講義を実施する双方向通信システムにおいて、
前記講師に関する情報と、前記受講者に関する情報と、前記講義に関する情報と、前記講義で用いられる書類を示す書類情報と、を対応付けて蓄積するデータベース手段と、
前記データベース手段に蓄積された書類情報に対応付けられている前記講師に関する情報、前記受講者に関する情報、および、前記講義に関する情報に基づいて、当該書類情報の配信先を特定する配信先特定手段と、
前記配信先特定手段が特定した配信先に、前記通信ネットワークを介して前記書類情報を配信する書類配信手段と、
前記書類配信手段が配信した書類情報を前記通信ネットワークを介して受信し、帳票として出力する帳票出力手段と、
前記帳票出力手段が出力した帳票上への筆記を認識する筆記認識手段と、
前記筆記認識手段が認識した筆記を表す筆記情報を、前記通信ネットワークを介して随時取得する筆記情報取得手段と、
前記筆記情報取得手段が取得した筆記情報を、前記通信ネットワークを介して前記講師および前記受講者が使用する端末装置に随時提示する筆記情報提示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
前記筆記情報提示手段が提示した筆記情報を加工する筆記加工手段と、
前記筆記情報提示手段が提示している各筆記情報と、前記筆記加工手段により加工された筆記情報とを随時同期させる加工同期手段と、
をさらに備えていることが望ましい。
【0010】
上記双方向通信システムにおいて、
前記筆記情報提示手段は、提示する筆記情報にかかる筆記を行った講師または受講者の映像および音声を示す情報とともに当該筆記情報を提示することが望ましい。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるプログラムは、
コンピュータを上記双方向通信システムの各手段として機能させることを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかるサーバは、
通信ネットワークを介してマルチメディア情報をリアルタイムに双方向通信する双方向通信システムに用いられるサーバであって、
少なくとも、前記双方向通信システムを用いて実施する講義の参加者が使用する端末を特定する端末特定情報と、各講義の参加者を特定する参加者特定情報と、各講義で使用する書類を特定する書類特定情報と、を対応付けて蓄積するデータベース部を備え、
前記データベース部に蓄積された情報に基づいて、実施される講義で使用される書類の配信先となる端末と配信日時とを特定し、
前記特定した配信先の端末に、当該書類を構成する情報と当該書類についての書類特定情報を、前記通信ネットワークを介して前記特定した配信日時に当該書類情報を送信し、
前記送信した書類を示す帳票上への筆記を示す筆記情報と、当該筆記がなされた書類を特定する書類特定情報とを前記通信ネットワークを介して前記各端末から取得し、
前記取得した書類特定情報に基づいて、筆記情報と対応する書類情報とが重畳するよう、当該筆記情報を他の端末に中継する、
ことを特徴とする。
【0013】
上記サーバは、
前記書類情報を送信する際、当該書類情報が紙媒体の帳票として出力されるよう当該書類情報を送信することが望ましい。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、上記サーバの各機能を実現させることを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の第5の観点にかかる電子講義方法は、
通信ネットワークを介して講師と複数の受講者の映像および音声をリアルタイムに双方向通信することで通信ネットワークを介した講義を実施する電子講義方法において、
コンピュータを用いて、
各受講者が講義で使用する紙媒体書類を前記通信ネットワークを介して配信するステップと、
前記通信ネットワークを介して、前記受講者による筆記がされた前記紙媒体書類を所定の前記参加者に随時提示するステップと、
前記通信ネットワークを介して、前記受講者による筆記がされた書類に対する講師の添削を所定の前記参加者に随時提示するステップと、
を実行することで通信ネットワークを介した講義を実施することを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明の第6の観点にかかるプログラムは、
コンピュータに、上記電子講義方法の各ステップを実行させることを特徴とする。
【0017】
上記発明によれば、講義に使用する教材や配布する書類を特定する情報と、これら教材や書類が使用され講義を特定する情報、および、当該講義に参加する講師や受講者を特定する情報、さらに、これらの参加者が使用する端末を識別する情報を対応付けてサーバなどに蓄積するので、受講者毎に異なる教材や書類を使用する講義を実現することができる。
【0018】
また、紙媒体上への筆記を認識して、各参加者に提示することができるので、紙媒体を使用した電子講義を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態では、例えば、学校の教師(講師)と生徒(受講者)がそれぞれ遠隔にある場合などに、コンピュータと通信ネットワークを用いて授業(講義)を行う場合を例に説明する。なお、本実施の形態における講義の実施においては、例えば、ASP(Application Service Provider:アプリケーション・サービス・プロバイダ)あるいはISP(Internet Service Provider:インターネット・サービス・プロバイダ)などといった、情報通信サービスを運営・提供する事業体(以下、「事業体R」とする)により、通信ネットワークを介した講義を実現するためのサービス(以下、「電子講義サービス」)が提供されるものとする。また、事業体Rは、講師あるいは講師が属する組織(例えば、学校などの教育機関や知識の教授を業とする事業体など)との間で予め締結された契約に基づいて、電子講義サービスを提供するものとする。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態にかかる「電子講義システム」の構成を示す図である。図示するように、本実施の形態にかかる電子講義システム1は、通信ネットワーク10、サーバ100、講師端末200、受講者端末300、から構成される。
【0021】
通信ネットワーク10は、サーバ100、講師端末200、受講者端末300を相互に接続し、所定の通信プロトコル(例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)など)に基づいて、これらの間の情報通信を媒介する。通信ネットワーク10として、例えば、インターネットを利用することができる。
【0022】
サーバ100は、事業体Rによって管理・運用される、例えば、メインフレームやワークステーションなどのコンピュータ装置で構成され、通信ネットワーク10を介して、講師端末200や受講者端末300から各種情報を収集して蓄積すると共に、これらに種々の情報を提供することで電子講義サービスを提供する。サーバ100の詳細な構成は後述する。
【0023】
講師端末200は、事業体Rが提供する電子講義サービスにより実施される講義の講師が使用する端末装置であって、例えば、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータなどから構成される。講師端末200は、少なくとも、通信ネットワーク10を介してサーバ100に接続可能な構成を有しているものとする。講師端末200の詳細な構成は後述する。
【0024】
受講者端末300は、事業体Rが提供する電子講義サービスにより実施される講義の受講者が使用する端末装置であって、例えば、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータなどから構成される。受講者端末300は、少なくとも、通信ネットワーク10を介してサーバ100に接続可能な構成を有しているものとする。受講者端末300の詳細な構成は後述する。
【0025】
次に図2を参照して、サーバ100の構成を説明する。図2は、サーバ100の構成を示すブロック図である。
【0026】
図示するように、サーバ100は、制御部110と、通信制御部120と、入力制御部130と、出力制御部140と、プログラム格納部150と、DB(データベース)部160と、から構成される。
【0027】
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やワークエリアとなる所定の記憶装置(RAM(Random Access Memory)など)から構成され、サーバ100の各部を制御するとともに、プログラム格納部150に格納されている所定の動作プログラムを実行することで後述する各処理が実現される。
【0028】
通信制御部120は、例えば、所定のNIC(Network Interface Card)やルータ、モデムなどの所定の通信装置から構成され、サーバ100と通信ネットワーク10とを接続し、所定の通信プロトコルに基づいて講師端末200や受講者端末300などとの通信を行う。
【0029】
入力制御部130は、例えば、キーボードやポインティング・デバイスなどの所定の入力装置13を接続し、入力装置13から入力された、制御部110への指示や各データベースに記録される情報などを受け付けて制御部110に伝達する。
【0030】
出力制御部140は、例えば、ディスプレイ装置やプリンタなどの所定の出力装置14を接続し、制御部110の処理結果などを必要に応じて出力装置14に出力する。
【0031】
プログラム格納部150は、例えば、ハードディスク装置やROM(Read Only Memory)などの所定の記憶装置から構成され、制御部110が実行する種々の動作プログラムを格納するとともに、これらの動作プログラムが使用する各種データや処理結果などの記憶領域として機能する。プログラム格納部150に格納される動作プログラムには、サーバ100の基本動作を司る任意のOS(Operating System:基本ソフトウェア)の他に、OSと協働して後述する各処理を実現するための、以下の(1)〜(6)に示すような動作プログラムが含まれているものとする。後述するサーバ100による各処理は、制御部110がこれらの動作プログラムを選択的あるいは複合的に実行することで実現される。
(1)「通信プログラム」:通信制御部120を制御し、通信ネットワーク10を介して講師端末200や受講者端末300などと通信を行うプログラム。
(2)「DB制御プログラム」:DB部160を制御するプログラム。
(3)「書類配信プログラム」:DB部160に記録されている情報に基づいて、電子講義サービスにより実施される講義で用いられる書類を受講者端末300などに配信するプログラム。
(4)「データ中継プログラム」:講師端末200および受講者端末300から取得される各種情報を、講師端末200および受講者端末300に相互に提示されるよう中継し、電子講義を実施するためのプログラム。
(5)「ウェブサーバプログラム」:サーバ100をウェブサーバとして機能させるプログラムであり、所定のウェブページを作成して講師端末200や受講者端末300に提供するためのプログラム。
(6)「メールサーバプログラム」:サーバ100をメールサーバとして機能させるプログラムであり、所定の電子メールを作成して講師端末200や受講者端末300に送信するとともに、これらから送信される電子メールの受信・管理などを行うためのプログラム。
【0032】
DB部160は、例えば、半導体記憶装置やハードディスク装置などの書き換え可能な記憶装置などから構成され、後述する各処理で用いられる種々のデータを関連付けて格納するデータベースとして機能する。本実施の形態では、DB部160には、図3に示すような複数のデータベースが構成されている。図示するように、DB部160には、講義情報DB161、講師情報DB162、受講者情報DB163、教材情報DB164、および、配信情報DB165、が構成される。各DBについて以下説明する。
【0033】
講義情報DB161には、事業体Rが提供する電子講義サービスにより実施される講義に関する情報が蓄積される。図4に講義情報DB161に蓄積される情報の例を示す。図示するように、講義情報DB161には、例えば、「講義ID」、「開始日時」、「終了日時」、「講師ID」、「教材ID」、「受講者ID(使用書類ID)」、「書類配信予定日時」、「講義概要」などの項目が用意され、電子講義サービスにより実施される講義の実施スケジュールや各講義の詳細を示す情報が記録される。これらの項目の詳細を以下に示す。
【0034】
「講義ID」には、各講義に割り当てられた識別情報が記録される。
「開始日時」には、当該講義の実施の予定開始日時を示す情報が記録される。
「終了日時」には、当該講義の実施の予定終了日時を示す情報が記録される。
「講師ID」には、当該講義に参加する講師の講師IDが記録される。
「教材ID」には、当該講義で使用される教材を示す教材IDが記録される。
「受講者ID(教材ID・書類ID)」には、当該講義に参加する受講者の受講者IDが記録されるとともに、各受講者に提示する教材の教材IDや配信する書類の書類IDが記録される。
「書類配信予定日時」には、書類の予定配信日時を示す情報が記録される。
「講義概要」には、当該講義のタイトルや内容などを示す情報が記録される。
【0035】
講師情報DB162には、事業体Rが提供する電子講義サービスにより実施される講義に参加する講師(例えば、学校の教師等、大学の教授等、予備校などの講師、各種講座やレクチャー等の指導員、など)に関する情報が蓄積される。図5に講師情報DB162に蓄積される情報の例を示す。図示するように、講師情報DB162には、例えば、「講師ID」、「認証情報」、「属性情報」、「講義ID」、「端末識別情報」、などの項目が用意され、講師に関する情報が記録される。これらの項目の詳細を以下に示す。
【0036】
「講師ID」には、各講師に割り当てられた識別情報が記録される。
「認証情報」には、サーバ100にログインする際の認証情報(ユーザIDとパスワード、など)が記録される。
「属性情報」には、当該講師の氏名や所属する組織などを示す情報が記録される。
「講義ID」には、当該講師が担当する講義の講義IDが記録される。
「端末識別情報」には、当該講師が使用する講師端末200を識別するための情報であり、例えば、当該講師端末200に割り当てられるIPアドレスや、当該講師端末200で受信可能な電子メール(e−mail)アドレス、サーバ100が当該講師端末200に書き込んだcookieファイルを特定する情報、当該講師端末200の通信制御部220に割り当てられている識別情報(例えば、MAC(Media Access Control:メディアアクセス制御)アドレス)、あるいは、当該講師が使用するファクシミリ装置に割り当てられている電話番号、など(以下、これらを総称して「端末識別情報」とする)が記録される。
【0037】
受講者情報DB163には、事業体Rが提供する電子講義サービスにより実施される講義に参加する受講者(例えば、学校の生徒、大学の学生、予備校や各種講座、レクチャー等の受講生、など)に関する情報が蓄積される。図6に受講者情報DB163に蓄積される情報の例を示す。図示するように、受講者情報DB163には、例えば、「受講者ID」、「認証情報」、「属性情報」、「講義ID」、「端末識別情報」、などの項目が用意され、受講者に関する情報が記録される。これらの項目の詳細を以下に示す。
【0038】
「受講者ID」には、各受講者に割り当てられた識別情報が記録される。
「認証情報」には、サーバ100にログインする際の認証情報(ユーザIDとパスワード、など)が記録される。
「属性情報」には、当該受講者の氏名や所属などを示す情報が記録される。
「講義ID」は、当該受講者が受講する講義の講義IDが記録される。
「端末識別情報」には、当該受講者が使用する受講者端末300についての端末識別情報が記録される。
【0039】
教材情報DB164には、事業体Rが提供する電子講義サービスにより実施される講義において使用される各種教材(例えば、テキスト教材や各種資料画像など)および当該講義で紙媒体として使用される各種書類(例えば、テストの解答用紙、レポート等を記述するための用紙、アンケート用紙、感想・意見等を記述するための用紙、など)に関する情報が蓄積されるものである。図7に、教材情報DB164に蓄積される情報の例を示す。図示するように、教材情報DB164には、「教材ID」、「講義ID」、「講師ID」、「教材ファイル」、「書類ID」、「書類ファイル」などの項目が用意され、これらに対応する情報が記録される。これらの項目の詳細を以下に示す。
【0040】
「教材ID」には、各教材に割り当てられた識別情報が記録される。
「講義ID」には、当該書類が使用される講義の講義IDが記録される。
「講師ID」には、当該書類を作成した講師の講師IDが記録される。
「教材ファイル」には、当該教材を構成する電子データファイルが格納される。
「書類ID」には、当該教材を使用する講義で使用する書類に割り当てられた識別情報が記録される。
「書類ファイル」には、当該書類を構成する電子データファイルが格納される。
【0041】
配信情報DB165には、書類の配信に関する情報が記録されるものである。図8に配信情報DB165に蓄積される情報の例を示す。図示するように、配信情報DB165には、「配信ID」、「予定配信日時」、「講義ID」、「書類ID」、「受講者ID」、「配信日時」、「配信形態」、「配信成否」などの項目が用意され、これらに対応する情報が記録される。これらの項目の詳細を以下に示す。
【0042】
「配信ID」には、各配信毎に割り当てられる識別情報が記録される。
「予定配信日時」には、当該配信を実施する予定日時を示す情報が記録される。
「講義ID」には、配信される書類が用いられる講義の講義IDが記録される。
「書類ID」には、配信される書類の書類IDが記録される。
「受講者ID」には、配信先となる受講者の受講者IDが記録される。
「配信日時」には、当該配信が実施された日時を示す情報が記録される。
「配信形態」には、当該配信の形態(電子メールまたはファクシミリの別、など)を示す情報が記録される。
「配信成否」には、当該配信の成否を示す情報が記録される。
【0043】
講義情報DB161や教材情報DB164への情報の登録・更新は随時行われるものである。例えば、サーバ100の入力装置13を操作することで更新されるほか、サーバ100が講師端末200に提示するウェブページなどを通じて、講師端末200から随時登録・更新可能であるものとする。また、講師情報DB162や受講者情報DB163への情報の登録・更新は、契約に基づき事業体Rにより行われるものとする。
【0044】
次に本実施の形態にかかる講師端末200の構成を図9を参照して説明する。図9は講師端末200の構成を示すブロック図である。
【0045】
図示するように、講師端末200は、制御部210と、通信制御部220と、入出力制御部230と、入出力装置240と、プログラム格納部250と、DB部260と、から構成される。
【0046】
制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やワークエリアとなる所定の記憶装置(RAM(Random Access Memory)など)から構成され、講師端末200の各部を制御するとともに、プログラム格納部250に格納されている所定の動作プログラムを実行することで後述する各処理が実現される。
【0047】
通信制御部220は、例えば、所定のNIC(Network Interface Card)やルータ、モデムなどの所定の通信装置から構成され、講師端末200と通信ネットワーク10とを接続し、所定の通信プロトコルに基づいてサーバ100や受講者端末300などとの通信を行う。
【0048】
入出力制御部230は、所定の入出力装置240を接続し、入出力装置240から入力される、制御部210への指示や各種データなどを受け付けて制御部210に伝達するとともに、制御部210の処理結果などを必要に応じて入出力装置240に出力する。なお、本実施の形態では、入出力装置240として、例えば、キーボードやポインティング・デバイスなどの入力装置241、講師の動画像を取得する撮像装置242、講師に装着され、講師の発話音声を入力するとともに、サーバ100から提供される音声情報を出力するヘッドセット243(独立したマイクロフォンやスピーカなどであってもよい)、講師による紙媒体(各種用紙など)上への筆記を入力する筆記入力パッド244、ディスプレイ装置246の画面上で入力するためのタッチペン245、サーバ100から提供される画像情報などを表示するとともに、タッチペン245による表示画面上での入力が可能なディスプレイ装置246、サーバ100から提供される書類情報を帳票として出力するプリンタ247、などが接続されるものとする。
【0049】
プログラム格納部250は、例えば、ハードディスク装置やROM(Read Only Memory)などの所定の記憶装置から構成され、制御部210が実行する種々の動作プログラムを格納するとともに、これらの動作プログラムが使用する各種データや処理結果などの記憶領域として機能する。プログラム格納部250に格納される動作プログラムには、講師端末200の基本動作を司る任意のOS(Operating System:基本ソフトウェア)の他に、OSと協働して後述する各処理を実現するための、以下の(1)〜(3)に示すような動作プログラムが含まれているものとする。後述する講師端末200による処理は、制御部210がこれらの動作プログラムを選択的あるいは複合的に実行することで実現される。
(1)「通信プログラム」:通信制御部220を制御し、通信ネットワーク10を介してサーバ100や受講者端末300などと通信を行うプログラム。
(2)「サービス利用プログラム」:通信ネットワーク10を介してサーバ100にアクセスして電子講義サービスを利用するための処理を行うプログラムであり、サーバ100から提供されるウェブページデータやコンテンツデータなどに基づいて、ディスプレイ装置246への表示制御を行うプログラム。
(3)「入出力制御プログラム」:入出力装置240から入力される動画像信号、音声信号、文字情報、筆記情報などを通信ネットワーク10を介して送信するための処理、および、通信ネットワーク10を介して受信された動画像信号、音声信号、文字情報、筆記情報などを入出力装置240に出力するための処理を行うプログラム。
【0050】
DB部260は、例えば、半導体記憶装置やハードディスク装置などの書き換え可能な記憶装置などから構成され、サーバ100から提供される教材情報や書類情報などを蓄積するデータベースとして機能する。
【0051】
次に本実施の形態にかかる受講者端末300の構成を図10を参照して説明する。図10は受講者端末300の構成を示すブロック図である。
【0052】
図示するように、受講者端末300は、制御部310と、通信制御部320と、入出力制御部330と、入出力装置340と、プログラム格納部350と、DB部360と、から構成される。
【0053】
制御部310は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やワークエリアとなる所定の記憶装置(RAM(Random Access Memory)など)から構成され、受講者端末300の各部を制御するとともに、プログラム格納部350に格納されている所定の動作プログラムを実行することで後述する各処理が実現される。
【0054】
通信制御部320は、例えば、所定のNIC(Network Interface Card)やルータ、モデムなどの所定の通信装置から構成され、受講者端末300と通信ネットワーク10とを接続し、所定の通信プロトコルに基づいてサーバ100や講師端末200などとの通信を行う。
【0055】
入出力制御部330は、所定の入出力装置340を接続し、入出力装置340から入力される、制御部310への指示や各種データなどを受け付けて制御部310に伝達するとともに、制御部310の処理結果などを必要に応じて入出力装置340に出力する。なお、本実施の形態では、入出力装置340として、例えば、キーボードやポインティング・デバイスなどの入力装置341、受講者の動画像を取得する撮像装置342、受講者に装着され、受講者の発話音声を入力するとともに、サーバ100から提供される音声情報を出力するヘッドセット343(独立したマイクロフォンやスピーカなどであってもよい)、受講者による紙媒体(サーバ100により配信された各種用紙などであって、プリンタ346などで紙媒体に印刷されたもの)上への筆記を入力する筆記入力パッド344、サーバ100から提供される画像情報などを表示するディスプレイ装置345、サーバ100から提供される書類情報を帳票として出力するプリンタ346、などが接続されるものとする。
【0056】
ここで、筆記入力パッド344は、例えば、デジタイザやタブレットなど、所定のペンによる入力を可能とする入力装置と同様の構成に加え、紙媒体を装着可能な構成を有し、装着された紙媒体上への筆記(記入)を認識し、画像情報として受講者端末300に入力するものである。
【0057】
プログラム格納部350は、例えば、ハードディスク装置やROM(Read Only Memory)などの所定の記憶装置から構成され、制御部310が実行する種々の動作プログラムを格納するとともに、これらの動作プログラムが使用する各種データや処理結果などの記憶領域として機能する。プログラム格納部350に格納される動作プログラムには、受講者端末300の基本動作を司る任意のOS(Operating System:基本ソフトウェア)の他に、OSと協働して後述する各処理を実現するための、以下の(1)〜(3)に示すような動作プログラムが含まれているものとする。後述する受講者端末300による処理は、制御部310がこれらの動作プログラムを選択的あるいは複合的に実行することで実現される。
(1)「通信プログラム」:通信制御部320を制御し、通信ネットワーク10を介してサーバ100や講師端末200などと通信を行うプログラム。
(2)「サービス利用プログラム」:通信ネットワーク10を介してサーバ100にアクセスして電子講義サービスを利用するための処理を行うプログラムであり、サーバ100から提供されるウェブページデータやコンテンツデータなどに基づいて、ディスプレイ装置345への表示制御を行うプログラム。
(3)「入出力制御プログラム」:入出力装置340から入力される動画像信号、音声信号、文字情報、筆記情報などを通信ネットワーク10を介して送信するための処理、および、通信ネットワーク10を介して受信された動画像信号、音声信号、文字情報、筆記情報などを入出力装置340に出力するための処理を行うプログラム。
【0058】
DB部360は、例えば、半導体記憶装置やハードディスク装置などの書き換え可能な記憶装置などから構成され、サーバ100から提供される教材情報や書類情報などを蓄積するデータベースとして機能する。
【0059】
次に、本実施の形態にかかる電子講義システム1の動作を図面を参照して以下説明する。
【0060】
まず、図11に示すフローチャートを参照して、サーバ100により実行される「配信スケジュール処理」を説明する。ここでは、講義情報DB161に随時登録・更新される講義情報に応じて、各講義で使用される書類を事前に配信するためのスケジュール決定を行う。なお、サーバ100の制御部110は、プログラム格納部150に格納されている「書類配信プログラム」を実行することにより、本処理を行うが、同時に、上述したその他の動作プログラムも随時実行されており、これらの協働により以下の処理が実現されるものとする。
【0061】
サーバ100の制御部110は、書類配信プログラムの動作に基づいてDB制御プログラムを実行し、講義情報DB161を随時もしくは所定期間毎に参照し(ステップS101)、「書類配信予定日時」に示されている日時が、現在日時から所定期間内(例えば「3日間」や「1週間」などの任意に設定される期間)のものがあるか否かを判別する(ステップS102)。ここで、所定期間内に配信予定となっているものが無い場合(ステップS102:No)は、継続して講義情報DB161を参照する。
【0062】
一方、所定期間内に配信予定がある場合(ステップS102:Yes)は、配信対象となる書類毎に配信IDを付与して、配信情報DB165に新規レコードを作成する(ステップS103)。すなわち、例えば、同一の講義について、複数の受講者に異なる書類を配信するよう講義情報DB161に登録されている場合は、各書類毎に配信IDが付与される。
【0063】
制御部110は、講義情報DB161から、当該講義の「書類配信予定日時」を示す情報を取得し、配信情報DB165に作成した新規レコードの「予定配信日時」欄に登録する(ステップS104)。また、講義情報DB161の「講義ID」欄から当該配信にかかる講義を示す講義IDを取得するとともに、「受講者ID(書類ID)」欄から配信先の受講者を示す受講者IDと、当該受講者に配信する書類を示す書類IDを取得して、作成した新規レコードの「講義ID」欄、「書類ID」欄、および、「受講者ID」欄にそれぞれ登録して(ステップS105)、処理を終了する。
【0064】
上記配信スケジュール処理により、配信情報DB165に、配信スケジュールを示す情報が登録される。すなわち、講師や事業体Rなどにより随時登録更新される書類の配信スケジュールを管理することができる。なお、講師が講義で使用する書類を講師端末200を用いてサーバ100に登録する場合は、例えば、サーバ100が提供するウェブサイトをインターフェースとして登録するものとする。この場合、講師が指定する配信スケジュールを、例えば、「前の講義時」、「講義*日前」、「講義開始後*分経過時」、「講義終了*分前」などの項目から選択できるようなウェブページを提供することができる。これにより、例えば、宿題として事前に配信したり、講義中に実施するテストとして配信するなどといった配信スケジュールを容易に設定することができる。サーバ100は、入力された項目に応じて、講義情報DB161を参照して、配信日時を計算して自動的に設定してもよい。
【0065】
次に上記配信スケジュール処理により作成された配信スケジュールに基づく、サーバ100による「書類配信処理」を図12に示すフローチャートを参照して説明する。
【0066】
サーバ100の制御部110は、書類配信プログラムとDB制御プログラムとの協働により、配信情報DB165を随時もしくは所定期間毎に参照し(ステップS201)、「予定配信日時」に示されている日時が、現在日時となったものがあるか否かを判別する(ステップS202)。ここで、配信予定日時となっているものが無い場合(ステップS202:No)は、継続して配信情報DB165を参照する。
【0067】
次に制御部110は、当該配信情報レコードの「講義ID」欄に記録されている講義IDに基づいて、講義情報DB161から当該講義に使用される教材を示す教材IDを取得し、教材情報DB164の当該教材IDに対応するレコードから、配信情報レコードの「書類ID」に対応する書類情報(書類ファイル)を取得する(ステップS203)。
【0068】
制御部110は、ステップS203で取得した書類ファイルに、当該配信にかかる配信IDを付加する(ステップS204)。すなわち、当該書類ファイルの書類が印刷される際に、配信IDが印字されるようにする。
【0069】
また、当該配信情報レコードの「受講者ID」欄に記録されている受講者IDに基づいて、受講者情報DB163から、当該受講者の端末識別情報、より詳細には、電子メールアドレス情報を取得する(ステップS205)。
【0070】
制御部110は、プログラム格納部150の「メールサーバプログラム」を実行し、図13に示すような電子メールを作成する。ここで作成される電子メールには、ステップS204で配信IDが付加された書類情報が、例えば、添付ファイルとして添付されている。すなわち、添付された書類ファイルが示す書類には、例えば図14に示すように、書類のヘッダ部分などに配信IDが付加されている。また、電子メール本文には、図13に示すように「授業で使用する書類のファイルが添付されている」旨、および、「添付された書類を印刷し、授業時に筆記入力パッド344に装着して使用する」旨のメッセージが含まれている。これらのメッセージは、定型文情報として、例えば、プログラム格納部150に予め蓄積されているものである。
【0071】
制御部110は、メールサーバプログラムによるメールサーバ機能により、ステップS205で取得した配信先受講者の電子メールアドレス宛に作成した電子メールを送信する(ステップS206)。送信が完了すると、配信情報DB165の「配信日時」、「配信形態」、「成否」の各項目に対応する情報を登録して処理を終了する。各受講者は、受講者端末300で上記電子メールを受信すると、添付されている書類をプリンタ346から帳票として印刷し、講義の開始を待つ。
【0072】
次に、本実施の形態にかかる「電子講義システム1」により講義を行う際の処理を以下説明する。まず、サーバ100による「講義中継処理」を図15および図18に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、サーバ100が講師端末200と受講者端末300とを相互接続し、リアルタイムな通信を中継する。
【0073】
サーバ100の制御部110は、講義実行プログラムとDB制御プログラムとの協働により、講義情報DB161を随時もしくは所定期間毎に参照し(ステップS301)、「開始日時」に示されている日時が、現在日時となったものがあるか否かを判別する(ステップS302)。ここで、開始日時となったものが無い場合(ステップS302:No)は、継続して講義情報DB161を参照する。
【0074】
一方、開始日時となったものがある場合(ステップS302:Yes)、制御部110は、ワークエリアもしくはプログラム格納部150の所定の領域などに、図16に示すような「講義管理テーブル」を作成する(ステップS303)。この「講義管理テーブル」は、電子講義が実行されている間、当該講義の参加者(すなわち、講師および受講者)を識別するために、各参加者のID(すなわち、講師IDと受講者ID)、各参加者が使用する端末(すなわち、講師端末200と受講者端末300)を識別するための「端末識別情報」、および、受講者に配信された書類に付加された「配信ID」などが記録される。ここで、「端末識別情報」として、例えば、当該講義のために接続した際に付与されるIPアドレスやcookieファイルの識別情報などが記録される。制御部110は、この端末識別情報に基づいてデータの送信元を常に認識し、中継先を決定する。
【0075】
「講義管理テーブル」が作成されると、各参加者端末からのアクセス要求を受け付け(ステップS304)、各端末から「端末識別情報」を取得し、講義管理テーブルに記録する(ステップS305)。
【0076】
制御部110は、図17(a)に示すような「ユーザ認証」ページを、接続された各参加者端末に送信し、各参加者に認証情報(ユーザIDとパスワード)を送信させてユーザ認証を行う(ステップS306)。認証が不成立となった場合(ステップS306:No)は、当該参加者端末に対する処理は終了する。
【0077】
一方、ユーザ認証が成立した場合(ステップS306:Yes)、受信した認証情報に基づいて、当該参加者が参加する講義を特定し、講義情報DB161および配信情報DB165を参照することで、当該参加者(この場合、受講者)に対し、当該講義についての配布書類があったか否かを判別する(ステップS307)。
【0078】
配布書類があった場合(ステップS307:Yes)は、図17(b)に示すような「書類確認ページ」(配信ID入力ページ)を当該受講者の受講者端末300に送信し(ステップS308)、受講者に配布された書類に付加されている配信IDを入力させる。
【0079】
受講者端末300から配信IDを受信すると、受信した配信IDを講義管理テーブルの当該受講者に対応するレコードに記録する(ステップS309)。
【0080】
各受講者端末300からの配信IDを記録すると、または、当該講義について配布書類がなかった場合(ステップS307:No)、サーバ100は各参加者端末を相互接続する(ステップS310:図18)。
【0081】
ここで、受講者に書類を配信してある場合には、制御部110は、講義情報DB161の「受講者ID(書類ID)」欄の情報、すなわち、書類と配信先の受講者との対応関係を示す情報を講師端末200に送信する(ステップS311)。これにより、講師端末200では、受講者の動画像と、当該受講者に配布した書類情報とを対応付けて表示することができる。
【0082】
サーバ100は、講義情報DB161の「受講者ID(教材ID・書類ID)」に記録されている教材IDに基づいて、各受講者の受講者端末300に指定された教材情報を提供するとともに、各参加者端末から送信される、動画像情報、音声情報、テキスト情報(以下、これらをまとめて「マルチメディア情報」とする)をリアルタイムに(随時)中継する(ステップS312)。すなわち、講師端末200には、撮像装置342により撮像された各受講生の動画像や、入力装置341から入力されたテキスト情報などがディスプレイ装置246にリアルタイムに表示されるとともに、各受講生のヘッドセット343から入力された発話音声が講師のヘッドセット243に出力される。同様に、各受講者端末300には、教材(教科書や解説書、レジュメなどのテキスト教材や資料画像)、講師の動画像、および、講師や他の受講者が入力したテキスト情報(例えば、チャット形式)などがディスプレイ装置345に表示されるとともに、講師や他の受講者の発話音声がヘッドセット343に出力される。
【0083】
ここで、サーバ100が受講者端末300の筆記入力パッド344から入力された筆記情報を受信すると(ステップS313:Yes)、制御部110は、講義管理テーブルを参照し、筆記情報を送信した受講者端末300の端末識別情報に基づいて、当該受講者に配信された書類に付されている配信IDを特定する(ステップS314)。配信IDを特定すると、配信情報DB165を参照して、当該配信IDに対応する書類IDを特定し(ステップS315)、当該書類IDを付しながら、受信する筆記情報を講師端末200にリアルタイムに中継する(ステップS316)。
【0084】
すなわち、例えば、受講者が筆記入力パッド344上で、配信されたテスト解答用紙に所定のペンで解答を記入(筆記)すると、筆記を表す画像情報がサーバ100に送信される。サーバ100は、受講者端末300からの筆記情報を講師端末200に中継する際、当該筆記がいずれの書類上になされているものかを示すために、書類IDを付して中継する。したがって、講師端末200では、サーバ100から中継された筆記情報を、対応する書類情報上に重畳して表示することができる。換言すると、講師端末200の表示画面は、受講者が筆記入力パッド344上でする筆記動作に同期したものとなる。
【0085】
また、講師端末200からは、中継された各受講者の筆記情報に対し、例えば、添削・加筆などの加工を行うと、その加工を表す情報がサーバ100に随時送信される。より詳細には、講師端末200のディスプレイ装置246の表示画面上にタッチペン245で書き込みを行った場合、その書き込みを示す画像情報(以下、「加工情報」とする)がサーバ100に送信される。サーバ100は、講師端末200から加工情報を受信すると(ステップS317:Yes)、受信した加工情報を対応する受講者端末300に中継する(ステップS318)。この場合も、上記筆記情報を中継する場合と同様に、加工がされた書類の書類IDを付加することで、中継先の受講者端末300を特定して加工情報を中継することで、当該受講者端末300上で、対応する書類に加工情報が重畳されて表示される。
【0086】
サーバ100は、講義実施中は随時、マルチメディア情報の中継と、筆記情報および加工情報の中継を行う。講義情報161の「終了日時」情報に基づくタイムアウトや、講師からの要求などによって講義終了が判別されると(ステップS319:Yes)、サーバ100は「講義中継処理」を終了する。
【0087】
上記サーバ100による「講義中継処理」による講義の実施中における講師端末200および受講者端末300の動作を以下説明する。
【0088】
まず、講師端末200での処理(「講師側処理」)を図19に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、講師端末200の制御部210が、プログラム格納部250に格納されている各動作プログラムを選択的または複合的に実行することで、以下の処理が実現される。
【0089】
講師による操作などに応じて「サービス利用プログラム」が起動され、「通信プログラム」などとの協働により、通信ネットワーク10を介してサーバ100にアクセスする(ステップS401)。
【0090】
サーバ100から図17(a)に示すようなユーザ認証ページを受信してディスプレイ装置246に表示し、入力装置241から入力される認証情報をサーバ100に送信する(ステップS402)。
【0091】
サーバ100から、講義に参加する受講者の受講者IDと、当該受講者に配布されている書類を示す書類IDとが対応付けられた情報を受信し(ステップS403)、ワークエリアやプログラム格納部250などに格納する。
【0092】
ここで、講義に用いる書類情報が予め講師端末200に格納されている場合は、受信した書類IDに基づいて、当該書類の表示等を行うが、講師端末200に予め格納されていない場合には、該当する書類の配信をサーバ100に要求してもよい。
【0093】
制御部210は「入出力制御プログラム」の実行により、サーバ100の講義中継処理によって中継される各受講者端末300からのマルチメディア情報を随時受信し(ステップS404)、各受講者に配信した書類情報に対応付けてディスプレイ装置246などに出力する(ステップS405)。すなわち、図20に示すような「講義画面LW1」がディスプレイ装置246に表示される。ここでは、図示するように、各受講者の動画像が「動画像領域MA1」に表示されるとともに、これらに対応して各受講者に配信した書類が「書類表示領域DA1」に表示される。また、画面下段には、各受講者および講師が入力するテキスト情報が「テキスト表示領域TA1」に随時表示される。また、各受講者の発話音声が、ヘッドセット243に随時出力される。
【0094】
なお、図20に例示する講義画面LW1においては、左右に分割された領域を有し、右領域に上記動画像領域MA1、書類表示領域DA1、および、テキスト表示領域TA1が配置されるものとし、左領域を講師の作業領域とする。すなわち、右領域内の書類表示領域DA1から所望の書類を選択すると、当該書類が左領域にも表示され、ここで添削などの作業を行う。
【0095】
ここで、サーバ100から受講者による筆記情報が中継されると(ステップS406:Yes)、当該筆記情報に付加されている書類IDに基づいて、講義画面LW1上のいずれの書類に対する筆記であるかを判別し、その書類上に中継された筆記情報を重畳して表示する(ステップS407)。すなわち、受講者が筆記入力パッド344を用いて、書類上に筆記すると、リアルタイムで講師端末200のディスプレイ装置246上に反映される。
【0096】
このように表示される各受講者の筆記情報(すなわち、テストの解答など)に対し、タッチペン245などにより講師が添削などの加工(すなわち、画面上での電子的な筆記)を行うと、制御部210がその入力を検出し(ステップS408:Yes)、当該加工がされた書類の書類IDとともに加工情報をサーバ100に随時送信する(ステップS409)。
【0097】
すなわち、講義実施中は随時、受講者端末300からのマルチメディア情報がリアルタイムで表示・出力されるとともに、各受講者による書類への筆記がリアルタイムで講師端末200の表示画面に反映される。
【0098】
次に電子講義実施中の受講者端末300の処理(「受講者側処理」)を図21に示すフローチャートを参照して説明する。
【0099】
受講者による操作などに応じて「サービス利用プログラム」が起動され、「通信プログラム」などとの協働により、通信ネットワーク10を介してサーバ100にアクセスする(ステップS501)。
【0100】
サーバ100から図17(a)に示すようなユーザ認証ページを受信してディスプレイ装置345に表示し、入力装置341から入力される認証情報をサーバ100に送信する(ステップS502)。
【0101】
続いて、サーバ100から図17(b)に示すような配信ID入力ページを受信すると、入力装置341から入力される配信IDをサーバ100に送信する(ステップS503)。
【0102】
制御部310は「入出力制御プログラム」の実行により、サーバ100から提供される教材情報、および、中継された講師端末200からのマルチメディア情報を随時受信し(ステップS504)、ディスプレイ装置345などに出力する(ステップS505)。すなわち、図22に示すような「講義画面LW2」がディスプレイ装置345に表示される。ここでは、図示するように、講師の動画像が「動画像領域MA2」に表示されるとともに、講師の発話音声がヘッドセット343に随時出力される。また、当該受講者に配信された書類が「書類表示領域DA2」に表示される。また、画面右には、各受講者および講師が入力するテキスト情報が「テキスト表示領域TA2」に随時表示される。
【0103】
制御部310が、筆記入力パッド344からの筆記情報の入力を検出すると(ステップS506:Yes)、入力される筆記情報を随時サーバ100に送信する(ステップS507)。同時に、入力された筆記情報が、講義画面LW2の書類表示領域DA2に表示されている書類に重畳して表示される。
【0104】
また、当該受講者による筆記に対して、講師端末200上で添削等の加工がされ、その加工情報がサーバ100から中継されると(ステップS508:Yes)、制御部110は、受信した加工情報を書類表示領域DA2に表示している書類上に重畳して表示する(ステップS509)。
【0105】
すなわち、当該受講者による筆記(例えば、テストの解答など)に対して講師がタッチペン245による電子的な筆記で添削などをした場合、リアルタイムで受講者の表示画面上に反映される。換言すると、受講者端末300の表示画面は、講師がタッチペン245でする筆記動作に同期したものとなる。
【0106】
そして、講義実施中は随時、講師端末200からのマルチメディア情報をリアルタイムで表示・出力するとともに、講師による添削などの加工がリアルタイムで表示画面に反映される。
【0107】
サーバ100によるタイムアウト処理あるいは講師による講義終了指示などにより講義終了が判別されると(ステップS510)、処理を終了する。
【0108】
以上説明したように、上記実施の形態にかかる電子講義システムによれば、講師と受講者のマルチメディア情報がリアルタイムに中継されることに加え、紙媒体上への筆記もリアルタイムに中継されて提示されるので、実際に講師と受講者が対面して行う講義と同様の講義が体感できる電子講義を実現することができる。また、各受講者が使う書類や教材を一元的に管理して中継するので、受講者毎に異なる複数の教材(書類)を用いる講義を行うことも可能となる。
【0109】
上記実施の形態では、受講者に配布する書類情報を電子メールで配信する例を示したが、紙媒体(帳票)として出力可能であれば、書類情報の配信方法はこれに限られず任意である。例えば、ファクシミリ装置に配信してもよい。あるいは、サーバ100が提供するウェブサイトからダウンロードさせることで配信してもよい。さらに、配信する書類情報に所定の制御情報を付加し、受講者端末300が書類情報を受信すると、当該制御情報に基づいてプリンタ346が制御され、自動的に印刷されるようにしてもよい。また、上記実施の形態では、書類情報に配信IDを付加し、サーバ100へのログイン時に配信ID(文字情報)を入力するものとしたが、例えば、配信IDをバーコードなどのコンピュータにより認識可能な識別情報に変換して付加してもよい。この場合、入出力装置340として当該識別情報を入力可能な装置(例えば、バーコードリーダ)を備えることで、配信IDの入力を行うようにしてもよい。
【0110】
上記実施の形態では、講師端末200にタッチペン245が接続される構成を示したが、受講者端末300が同様の入力装置を有していてもよい。すなわち、受講者に配信される書類を画面上に表示し、タッチペンなどの入力装置によって電子的に筆記をしてもよい。また、受講者による筆記に対し講師が画面上で加工する構成としたが、受講者による筆記情報を講師側のプリンタ247などで紙媒体に印刷し、筆記入力パッド244を用いて加工してもよい。
【0111】
上記実施の形態では、講師端末200および受講者端末300が講義で使用する書類情報を予め持つことで、筆記情報および加工情報が各端末上で重畳される構成としたが、サーバ100が筆記情報や加工情報を書類情報に重畳して、各端末に中継してもよい。
【0112】
上記実施の形態では、サーバ100を介して講師端末200−受講者端末300間の電子講義を実施したが、サーバ100が備える機能の全部または一部を講師端末200が備えることで、講師端末200と受講者端末300を通信ネットワーク10を介して直接的に接続することで上記のような電子講義を実現してもよい。
【0113】
上記実施の形態では、講師端末200には各受講者のマルチメディア情報と筆記情報が表示され、各受講者端末300には自己の書類情報およびこれに対する筆記情報と加工情報が表示される例を示したが、各端末上での表示形態やサーバ100による中継経路の決定は任意である。例えば、サーバ100の講義情報DB161に各講義についての中継経路を予め設定してもよい。あるいは、各端末に「表示切換ボタン」などを表示し、参加者の任意の操作により表示切換可能にしてもよい。例えば、図20に示す講義画面LW1における作業領域(左領域)などに、このような切換ボタンなどの各種制御手段を配置することができる。この場合、作業領域上にある書類に対する添削を、当該書類(筆記情報)を作成した受講者の受講者端末300のみに表示させるか、他のすべての受講者端末300にも表示させるか、などを選択できるようにしてもよい。また、この選択に呼応して音声情報の中継先を制限してもよい。
【0114】
上記実施の形態では、筆記情報(受講者による筆記)あるいは加工情報(講師による添削)を画像情報として送受信する例を示したが、例えば、OCR(Optical Character Reading:光学的文字読取)などの手法により、筆記入力された文字などをテキストデータに変換して送受信してもよい。また、音声認識の手法を用いることにより、入力された発話音声をテキストデータに変換して送受信してもよい。これらの場合におけるOCR処理や音声認識処理はサーバ100で行ってもよく、あるいは、各端末上で行ってもよい。
【0115】
上記実施の形態では、講義開始時間となったときに、各講師および受講者が電子講義システムを利用するためのプログラムを端末上で起動させることで電子講義が実施される場合を示したが、例えば、プッシュ配信などの手法を用いることにより、自動的に講義が開始されるようにしてもよい。すなわち、講義情報DB161に登録されている開始日時情報に基づいて、講義開始日時となったことを契機に、サーバ100から能動的に講師端末200および受講者端末300に各種情報を提供することで上記電子講義を開始させることができる。
【0116】
上記実施の形態では、学校の教師と生徒の間で行われる授業などといった講義を行う場合を本発明の好適な実施例として示したが、筆記による伝達が必要もしくは有用となるあらゆる場面(例えば、会議、複数者間の同時通信、緊急時の通報、各種窓口業務、福祉目的の使用、など)に用いられる情報通信システムに本発明を適用することができる。
【0117】
上記実施の形態におけるサーバ100、講師端末200、および、受講者端末300のいずれも専用装置で構成可能であることはもとより、汎用コンピュータ装置(パーソナルコンピュータなど)から構成することもできる。この場合、このような汎用コンピュータ装置に上記各処理を実現するためのプログラムの一部または全部をインストールして、OSなどの制御下で実行することにより、上記各装置を構成することができる。この場合のプログラム配布形態は任意であり、例えば、CD−ROMなどの記録媒体に格納して配布可能であることはもとより、搬送波に重畳させることで通信媒体(インターネットなど)を介して配布することができる。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、筆記による伝達が可能な双方向通信システム、サーバ、電子講義方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる「電子講義システム」の構成を示す図である。
【図2】図1に示す「サーバ」の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す「データベース部」を構成する各データベースを説明するための図である。
【図4】図3に示す「講義情報DB」に記録される情報の例を示す図である。
【図5】図3に示す「講師情報DB」に記録される情報の例を示す図である。
【図6】図3に示す「受講者情報DB」に記録される情報の例を示す図である。
【図7】図3に示す「教材情報DB」に記録される情報の例を示す図である。
【図8】図3に示す「配信情報DB」に記録される情報の例を示す図である。
【図9】図1に示す「講師端末」の構成を示すブロック図および模式図である。
【図10】図1に示す「受講者端末」の構成を示すブロック図および模式図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかる「配信スケジュール処理」を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態にかかる「書類配信処理」を説明するためのフローチャートである。
【図13】図12に示す「書類配信処理」で送信される電子メールの表示例を示す図である。
【図14】図12に示す「書類配信処理」で配信された書類の例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態にかかるサーバが実行する「講義中継処理」の前半部を説明するためのフローチャートである。
【図16】図15に示す「講義中継処理」で作成される「講義管理テーブル」の例を示す図である。
【図17】図15に示す「講義中継処理」で作成・送信されるページの表示例を示す図であり、(a)は「ユーザ認証ページ」の表示例を示し、(b)は「書類確認ページ」の表示例を示す。
【図18】本発明の実施の形態にかかるサーバが実行する「講義中継処理」の後半部を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態にかかる講師端末が実行する「講師側処理」を説明するためのフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態にかかる講師端末に表示される「講義画面」の表示例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態にかかる受講者端末が実行する「受講者側処理」を説明するためのフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態にかかる受講者端末に表示される「講義画面」の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 電子講義システム
10 通信ネットワーク
100 サーバ
200 講師端末
300 受講者端末

Claims (9)

  1. 通信ネットワークを介して講師と複数の受講者の映像および音声をリアルタイムに双方向通信することで講義を実施する双方向通信システムにおいて、
    前記講師に関する情報と、前記受講者に関する情報と、前記講義に関する情報と、前記講義で用いられる書類を示す書類情報と、を対応付けて蓄積するデータベース手段と、
    前記データベース手段に蓄積された書類情報に対応付けられている前記講師に関する情報、前記受講者に関する情報、および、前記講義に関する情報に基づいて、当該書類情報の配信先を特定する配信先特定手段と、
    前記配信先特定手段が特定した配信先に、前記通信ネットワークを介して前記書類情報を配信する書類配信手段と、
    前記書類配信手段が配信した書類情報を前記通信ネットワークを介して受信し、帳票として出力する帳票出力手段と、
    前記帳票出力手段が出力した帳票上への筆記を認識する筆記認識手段と、
    前記筆記認識手段が認識した筆記を表す筆記情報を、前記通信ネットワークを介して随時取得する筆記情報取得手段と、
    前記筆記情報取得手段が取得した筆記情報を、前記通信ネットワークを介して前記講師および前記受講者が使用する端末装置に随時提示する筆記情報提示手段と、
    を備えることを特徴とする双方向通信システム。
  2. 前記筆記情報提示手段が提示した筆記情報を加工する筆記加工手段と、
    前記筆記情報提示手段が提示している各筆記情報と、前記筆記加工手段により加工された筆記情報とを随時同期させる加工同期手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の双方向通信システム。
  3. 前記筆記情報提示手段は、提示する筆記情報にかかる筆記を行った講師または受講者の映像および音声を示す情報とともに当該筆記情報を提示する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の双方向通信システム。
  4. コンピュータを、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の双方向通信システムの各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  5. 通信ネットワークを介してマルチメディア情報をリアルタイムに双方向通信する双方向通信システムに用いられるサーバであって、
    少なくとも、前記双方向通信システムを用いて実施する講義の参加者が使用する端末を特定する端末特定情報と、各講義の参加者を特定する参加者特定情報と、各講義で使用する書類を特定する書類特定情報と、を対応付けて蓄積するデータベース部を備え、
    前記データベース部に蓄積された情報に基づいて、実施される講義で使用される書類の配信先となる端末と配信日時とを特定し、
    前記特定した配信先の端末に、当該書類を構成する情報と当該書類についての書類特定情報を、前記通信ネットワークを介して前記特定した配信日時に当該書類情報を送信し、
    前記送信した書類を示す帳票上への筆記を示す筆記情報と、当該筆記がなされた書類を特定する書類特定情報とを前記通信ネットワークを介して前記各端末から取得し、
    前記取得した書類特定情報に基づいて、筆記情報と対応する書類情報とが重畳するよう、当該筆記情報を他の端末に中継する、
    ことを特徴とするサーバ。
  6. 前記書類情報を送信する際、当該書類情報が紙媒体の帳票として出力されるよう当該書類情報を送信する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のサーバ。
  7. コンピュータに、請求項5または6に記載のサーバの各機能を実現させるためのプログラム。
  8. 通信ネットワークを介して講師と複数の受講者の映像および音声をリアルタイムに双方向通信することで通信ネットワークを介した講義を実施する電子講義方法において、
    コンピュータを用いて、
    各受講者が講義で使用する紙媒体書類を前記通信ネットワークを介して配信するステップと、
    前記通信ネットワークを介して、前記受講者による筆記がされた前記紙媒体書類を所定の前記参加者に随時提示するステップと、
    前記通信ネットワークを介して、前記受講者による筆記がされた書類に対する講師の添削を所定の前記参加者に随時提示するステップと、
    を実行することで通信ネットワークを介した講義を実施する電子講義方法。
  9. コンピュータに、請求項8に記載の電子講義方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
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