JP2004332488A - 掘削工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸線O回りに回転駆動可能で両端部に連結部42を有する削孔ロッド12と、基端部に被連結部30を有する削孔ロッド12の掘削進行方向の前方に装着される工具本体11と、削孔ロッド12を挿入した状態で削孔ロッド12に対して所定の間隙を有する円筒状の鋼管(ケーシング)13と、両端部に被連結部46を有して削孔ロッド12の連結に使用される中間部材14とを備えて構成されている掘削工具10において、工具本体11および中間部材14の全外周側面にスパイラル状の排出溝16,47が形成されており、削孔ロッド12の連結部42を除く全外周側面にスパイラル羽根部43が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、先端に工具本体を装着した削孔ロッドがケーシングに挿入されて構成され、工具本体により地山に掘削孔を形成しつつケーシングを挿入して、順次削孔ロッドおよびケーシングを連結して所定の深さの掘削孔を形成する削孔作業に使用される掘削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トンネル掘削工事において地質の悪い地山を掘削する際に、トンネル壁面の緩みを防止するために、あらかじめ地山を補強してトンネル掘削を行う工法が用いられている。従来、このようなトンネル工事に伴う地山先行補強工法として、複数の鋼管(ケーシング)を連結しながら、トンネル掘削に使用する油圧ジャンボによって掘削切羽の周辺部からトンネルの軸方向斜め外方に向けて鋼管を埋設し、トンネル掘削領域外に埋設された鋼管に注入剤を注入して地山を補強する鋼管先受け工法が実施されている。
【0003】
このような鋼管先受け工法の概略施工状況を図7に示す。図は、工事中のトンネル1のトンネル切羽2付近における進行方向に沿った断面図で、トンネル1の上面はコンクリートや鋼材などによる補強材3が施工されており、トンネル1に連続して掘削される予定の範囲が二点鎖線4によって示されている。また、地山を補強するために、トンネル1および掘削範囲の外側に複数の鋼管5が埋設されており、油圧ジャンボ6に連結されている施工中の鋼管5と、注入剤8が注入された施工後の鋼管5とが図に示されている。油圧ジャンボ6のブーム7に装備されている駆動装置に基端部が連結されている掘削工具は、打撃力および回転力を伝達するインナーロッドと、インナーロッドの先端に装着される掘削ビットと、掘削ビットおよびインナーロッドが挿入される鋼管5とを有している。鋼管5とインナーロッドとの間には所定の寸法の間隙が設けられており、鋼管5より掘削ビットが先端側に突出している。また、削孔水を供給するための流路がインナーロッドを貫通するように形成されており、掘削箇所に向けて削孔水を噴出するため流体供給口が掘削ビットに形成されている。
【0004】
そして、先行して掘削する掘削ビットの前進とともに掘削孔に鋼管5を挿入していき、順次インナーロッドおよび鋼管5を連結して所定の深さまで鋼管5が埋設される。このとき、掘削によって生じた土砂や岩屑などの掘削屑は、インナーロッドを通して高圧で供給される削孔水によって押し流されて、鋼管5とインナーロッドとの間隙から掘削孔の外に排出される。このような削孔作業の後に、掘削ビットおよびインナーロッドが回収されて、注入作業において鋼管5に注入剤8が注入され、図の施工後の状態に示すように、鋼管5から地山に注入剤8が浸透して地山が強化される。(例えば、特許文献1参照。)
【0005】
【特許文献1】
特開平8−121073号公報(第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記鋼管先受け工法において、粘土のように粘性が高くて、かつ流動性が悪い地層を掘削する場合、鋼管5とインナーロッドとの間隙を通過する掘削屑が、この間隙に堆積してしまって排出効率が低下してしまうという問題があった。そして、このような堆積した掘削屑が順次積み重なることによって、掘削屑が排出されなくなってしまい、これにより削孔作業が続行不可能となるおそれがあった。また、地層が軟質な場合において削孔水によってさらに地山が軟化することを抑制するためや、地表との土被りが浅い場合において地表の構造物に与える影響を抑制するために、削孔水の使用量を低減させなければならない、または削孔水に代用して空気を用いなければならないことがあり、このような場合において、とくに掘削屑の堆積が問題となっていた。
【0007】
本発明は、このような背景の下になされたものであって、鋼管先受け工法に使用される掘削工具において、掘削屑が順調に排出されて、削孔作業を滞ることなく進めることのできる掘削工具を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る掘削工具は、軸線回りに回転駆動可能で両端部に連結部を有する削孔ロッドと、基端部に被連結部を有する前記削孔ロッドの掘削進行方向の前方に装着される工具本体と、前記削孔ロッドを挿入した状態で該削孔ロッドに対して所定の間隙を有する円筒状のケーシングと、両端部に被連結部を有して前記削孔ロッドの連結に使用される中間部材とを備えて構成されている掘削工具において、前記工具本体および中間部材の全外周側面にスパイラル状の排出溝が形成されており、前記削孔ロッドの一部または全外周側面にスパイラル羽根部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
この発明の掘削工具では、工具本体および中間部材の全外周側面にスパイラル状の排出溝が形成されており、削孔ロッドの一部または全外周側面にスパイラル羽根部が設けられているので、ケーシング内を基端側へ向かって排出される掘削屑が、回転駆動する排出溝およびスパイラル羽根部によって攪拌されて、ケーシング内に堆積することが抑制される。また、掘削屑は回転駆動する排出溝またはスパイラル羽根部に沿って基端側へ押し流されるので、スムーズに排出される。このような掘削屑が排出されやすい構成にすることで、削孔水の使用量を低減させたり、削孔水に代用して空気を用いたりしても、掘削屑が堆積することなく順調に排出される。これにより、削孔水による地山の緩みを抑制することができるとともに、順調に掘削作業を進めることができる。
【0010】
また、本発明に係る掘削工具は、上述した掘削工具であって、前記削孔ロッドと前記工具本体との間に、先端部に連結部と基端部に被連結部とを有するスタビライザーが装着されており、該スタビライザーの一部または全外周側面にスパイラル状の排出溝が形成されていることを特徴とする。
【0011】
この発明の掘削工具では、先端部に連結部と基端部に被連結部とが形成されているスタビライザーが、削孔ロッドと工具本体との間に装着されているので、掘削作業時の工具本体の直進性が確保されるとともに、スタビライザーの一部または全外周側面にスパイラル状の排出溝が形成されているので、スタビライザーによっても掘削屑の攪拌と、掘削屑を基端側へ押し流す効果が得られる。これにより、スタビライザーを使用しても掘削屑を順調に排出することができる。
【0012】
また、本発明に係る掘削工具は、上述した掘削工具であって、前記各連結部が前記各被連結部に連結された状態で、該被連結部の外部に位置する前記連結部の軸線方向の寸法が、前記ケーシングの内径の1.5倍以下とされていることを特徴とする。
この発明の掘削工具では、各連結部と各被連結部とが互いに連結された状態で、被連結部の外部に位置する連結部の軸線方向の寸法、つまり被連結部に挿入されている部分を除いた連結部の軸線方向の寸法が、ケーシングの内径の1.5倍以下とされているので、連結部における掘削屑の堆積が抑制される。つまり、排出溝やスパイラル羽根部が形成されていない連結部は、掘削屑が堆積しやすくなってしまい、排出効率が低下してしまうおそれがあるが、このような範囲の寸法を上述したように設定することで、排出効率の低下を抑制することができるのである。これにより、掘削屑を順調に排出することができる。
【0013】
また、本発明に係る掘削工具は、上述した掘削工具であって、スタビライザーの連結部に基端側へ向かうに従い拡径する傾斜面が形成されており、該傾斜面の軸線に対する角度が45度以下であることを特徴とする。
この発明の掘削工具では、スタビライザーの連結部に形成されている傾斜面の軸線に対する角度が45度以下であるので、このような傾斜面が掘削屑の排出に与える悪影響が抑制される。つまり、このように基端側へ向かうに従い拡径する傾斜面の軸線に対する角度が45度以上とされている場合、基端側に向かう掘削屑の流動が傾斜面によって阻害されて、掘削屑が連結部に堆積してしまうおそれがあるが、傾斜面を45度以下にすることによって掘削屑の堆積が抑制されるのである。これにより、掘削屑の排出効率の低下を抑制することができる。
【0014】
また、本発明に係る掘削工具は、上述した掘削工具であって、前記軸線に沿って削孔水を供給する流路が前記工具本体に形成されており、前記流路から前記排出溝の溝底面に連通して形成されている流体供給口が、前記工具本体の基端側に向かって開口していることを特徴とする。
この発明の掘削工具では、軸線に沿って工具本体の内部に形成されている流路から排出溝の溝底面に連通する流体供給口が工具本体の基端側に向かって開口するように形成、つまり、流体供給口が流路から溝底面に向かって工具本体の基端側に向かうように傾斜して形成されているので、流路に供給されて流体供給口から噴射される削孔水は工具本体の基端側に向かうように排出溝に噴射される。このような向きとなるように削孔水が噴射されることによって、排出溝を通過する掘削屑がよりスムーズに排出され、排出効率を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である掘削工具10の全体構成を示しており、図2は、掘削工具10の先端部分を示している。また、図2(a)は掘削工具10を軸線Oの先端側から見た図で、矢印の方向が掘削時の回転方向Tを示しており、図2(b)は掘削工具10の部分断面側面図で、左側が掘削工具10の先端側とされ、先端方向が掘削進行方向の前方とされる。掘削工具10は、最先端に位置して地山を掘削するスクリュービット(工具本体)11と、スクリュービット11を先端に装着して駆動力を伝達する削孔ロッド12と、削孔ロッド12を挿入可能な円筒状の鋼管(ケーシング)13と、複数の鋼管13を連結するための中間スリーブ(中間部材)14とを備えて構成されている。
【0016】
スクリュービット11は、先端部15が略円錐形状に形成された柱状の部材で、先端部15より基端側の外周側面の全面にスパイラル状の排出溝16が左ネジで、つまり先端側から基端側に向かうに従い回転方向Tの逆方向に向かうように捩れた螺旋形状で、周方向に等間隔に複数条(図では3条)形成されている。排出溝16は、中央部分が若干突出するような溝底面16aと、スクリュービット11の径方向に伸びて互いに対向する溝側面16bとを有する断面コ字状の溝で、先端部15の円錐面15aからスクリュービット11の基端面11aまで連続して形成されている。また、排出溝16のリード角が45°〜75°の範囲で、溝深さが5mm以上となるように形成されている。
【0017】
先端部15の複数箇所(図では3箇所)にV字状の切欠き部17が形成されており、切欠き部17の回転方向Tの前方を向く側面が切刃側面17aとされ、切刃側面17aと円錐面15aとによる稜線を含む部分が切刃部18とされている。図3に示す斜視図のように、切刃側面17aが稜線19を介して排出溝16の回転方向Tの前方を向く溝側面16bに連続し、切欠き部17の他方の側面17bが稜線20を介して溝底面16aに連続するように切欠き部17が形成されている。そして、先端部15の頂点部21と切刃部18とを覆うような一定範囲(図においてハッチングされている範囲)に耐摩耗処理のための硬化肉盛りが形成されている。
【0018】
また、スクリュービット11の排出溝16が形成されていない外周部分は、2箇所に形成された段部によって、基端側から第1外周部22と、第2外周部23と、第3外周部24との外径の異なる3つの外周部に分けられており、先端側の外周部の外径が小さく形成されている。また、第1外周部22と第2外周部23との間に先端側を向く傾斜面25が形成され、第2外周部23と第3外周部24との間に先端側を向く傾斜面26が形成されている。また、第3外周部24には、径方向に突出する凸条部27が形成されている。
【0019】
また、基端面11aには削孔ロッド12を装着するための連結孔(被連結部)30が軸線Oを中心として開口しており、連結孔30の内周面30aの基端部付近には、軸線Oに直交して固定ピンを挿入するためのピン孔32が、その側面の一部を連結孔30に開口するように形成され、ピン孔32より先端側の内周面30aには雌ネジ部33が形成されており、連結孔30の底面30bには軸線Oを中心とした流路34が所定の深さで形成されている。そして、溝底面16aに開口するように流路34に連通して流体供給口35,36が形成されている。流体供給口35は、流路34から排出溝16に向かって先端側から基端側に向かうように軸線Oに対して傾斜して設けられ、掘削進行方向の後方(基端方向)に向かって溝底面16aに開口しており、流体供給口36は掘削進行方向の前方(先端方向)に向かって溝底面16aに開口している。
【0020】
削孔ロッド12は、軸線Oに沿って流路40が貫通している管状のロッドで、鋼管13と削孔ロッド12との間には所定の寸法の間隙が設けられている。削孔ロッド12の両端部には、雄ネジ部41を有する連結部42が形成されており、連結部42を除く全外周側面、つまり、外周側面の一部にはスパイラル羽根部43が設けられている。スパイラル羽根部43は、排出溝16と同じ向きに螺旋状に形成されており、リード角が45°〜75°の範囲に設定され、スパイラル羽根部43の高さ、つまり径方向の寸法が5mm以上に設定されている。
【0021】
また、連結部42には、雌ネジ部33に螺合可能な雄ネジ部41と、軸線Oを中心に周回するように伸びる凹部と、連結時に連結孔30の外側に位置する被把持部44とが、端部から順に形成されている。凹部は、連結時にピン孔32と対応する位置に形成されており、ピン孔32に挿入される固定ピンと軸線O方向に係合する部分で、被把持部44は削孔ロッド12とスクリュービット11とを連結する際に把持工具によって把持される部分である。また、連結部42を連結孔30に連結させた状態において、連結孔30の外側に位置する被把持部44などの連結部42の軸線O方向の寸法L1が、鋼管13の内径Dの1.5倍以下となるように連結部42が形成されている。
【0022】
また、中間スリーブ14には、両端部に雌ネジ部45を有する連結孔(被連結部)46が形成されており、連結孔46は軸線Oを中心に貫通して形成されている。また、中間スリーブ14の全外周側面には、スクリュービット11の排出溝16と同じ向きに捩れた螺旋状の排出溝47が形成されている。また、中間スリーブ14の連結孔46に削孔ロッド12の連結部42を連結させた状態においても、連結孔46の外側に位置する連結部42の軸線O方向の寸法は鋼管13の内径Dの1.5倍以下とされている。また、排出溝47のリード角が45°〜75°の範囲で、溝深さが5mm以上となるように形成されている。
【0023】
鋼管13の先端には、円筒状のケーシングトップ48が溶接などにより取り付けられている。ケーシングトップ48は、図2に示すように、鋼管13より先端側に位置する先端部49と、先端部49に対して内外径とも一段縮径するような基端部50とを有しており、基端部50の基端縁には基端側に向けて漸次拡径するように傾斜する基端面50aが形成されている。基端部50の外周面は鋼管13に嵌入可能で、内周面はスクリュービット11の第2外周部23に摺接可能となるように形成され、先端部49の内外径は鋼管13の内外径と略等しく形成されている。また、先端部49の内周面の軸線O方向略中央には、この内周面を軸線O回りに周回するように環状溝51が形成されており、環状溝51は軸線Oに沿った断面において、軸線O方向に所定の寸法を有したコ字状とされている。
【0024】
また、ケーシングトップ48に対して回転自在で、かつ軸線O方向へ所定の範囲だけ摺動可能となるように、リングビット52がケーシングトップ48の先端に装着されている。リングビット52は、ケーシングトップ48より先端側に位置する先端部53と、ケーシングトップ48の先端部49の内周面に摺接可能な基端部54とを有している。また、基端部54の基端縁のうち、ケーシングトップ48の基端部50の内周面より内側に位置する基端縁には、基端側に向けて漸次拡径するように傾斜する基端面54aが形成されている。リングビット52の内周面は、スクリュービット11の第3外周部24が摺接可能とされ、凸条部27を収容可能な凹条部55が形成されている。また、先端部53の先端面は先端側に向けて漸次拡径するテーパ面状の傾斜面53aとされ、つまり、軸線Oに沿った断面において向かい合う傾斜面53a同士が「ハの字状」に形成されている。
【0025】
また、リングビット52の基端部54の外周面には、軸線Oを中心としてこの外周面を軸線O回りに周回するように延びる環状溝56が形成されており、環状溝56は軸線Oに沿った断面においてコ字状をなしており、そして、リングビット52をケーシングトップ48の先端部内周に嵌挿することによって、リングビット52の環状溝56とケーシングトップ48の環状溝51とが合致して画成される環状孔には、軸線Oに対する径方向に弾性変形可能な係止部材57が介装されている。係止部材57は、環状溝56に嵌合可能な断面を有するC型止め輪で、係止部材57の軸線O方向の寸法が環状溝51の軸線O方向の寸法より短く設定されているので、環状溝51の軸線O方向に係止部材57が摺動可能とされている。このような、環状溝51および環状溝56による環状孔と係止部材57との係合によって、リングビット52がケーシングトップ48に対して回転自在、かつ摺動可能に装着されている。
【0026】
また、リングビット52の先端側に突出するように複数箇所(図では3箇所)に植設されている掘削チップ58が切刃部とされており、掘削チップ58も内側に傾斜する傾斜面58aを有する形状とされている。また、掘削チップ58が植設されている周方向の位置は、スクリュービット11とリングビット52とが周方向に係合した状態で、スクリュービット11の切刃部18より掘削チップ58が回転方向Tの前方となるように設定されている。
【0027】
また、駆動装置からの駆動力を削孔ロッド12および鋼管13に伝達するために、削孔ロッド12の基端には調整ロッド60が装着されており、鋼管13の基端にアダプタ61が装着されている。調整ロッド60は、外周側面にスパイラル状の排出溝62が形成されているロッド本体部63と、ロッド本体部63から基端側に伸びる軸部64とを有しており、ロッド本体部63の先端面に軸線Oを中心として雌ネジ部65を有する連結孔(被連結部)66が形成され、軸部64の先端に雄ネジ部67が形成されている。アダプタ61は、鋼管13と略同一外径を有する円筒部68と、円筒部68の先端側に設けられて鋼管13の内周面に嵌入可能な連結部69と、円筒部68の基端側に設けられて調整ロッド60の軸部64が挿入可能な穴部70が形成されている基部71とを有している。また、円筒部68には鋼管13内を流動してきた掘削屑を外部に排出するための排出口72が形成されている。
【0028】
削孔ロッド12および鋼管13を駆動装置に連結するには、削孔ロッド12の連結部42に調整ロッド60の連結孔66を連結させ、鋼管13にアダプタ61の連結部69を嵌入させて鋼管13の基端面と円筒部68の先端面とを当接させるとともに、アダプタ61の穴部70に調整ロッド60の軸部64を挿入させる。そして、アダプタ61より基端側に突出している軸部64にリング部材73を挿入し、リング部材73とアダプタ61の基部71とを当接させて、スリーブ74がリング部材73に当接するように軸部64の雄ネジ部67にスリーブ74の一端を螺合させ、スリーブ74の他端に駆動装置のシャンクロッド75を連結する。
【0029】
上述したように構成されている掘削工具10による削孔作業では、軸線O回りの回転力、軸線O方向の推進力、および必要に応じて加えられる打撃力などの駆動力がシャンクロッド75からスリーブ74を介してアダプタ61と調整ロッド60とに伝達され、それぞれ鋼管13と削孔ロッド12とに伝達される。また、削孔ロッド12からスクリュービット11に伝達された駆動力のうち、軸線O回りの回転力が凸条部27と凹条部55との係合によってリングビット52に伝達され、軸線O方向の推進力および打撃力が傾斜面26と基端面54aとの当接によってリングビット52に伝達される。このように駆動力が伝達されて、スクリュービット11の切刃部18とリングビット52の掘削チップ58とによって地山が掘削される。また、削孔ロッド12の流路40からスクリュービット11の流路34に供給された削孔水は、流体供給口35,36から噴出される。そして、掘削によって生じた掘削屑は鋼管13の内部を基端側へ流動して、アダプタ61の排出口72から排出される。
【0030】
このような削孔作業において、回転駆動するスクリュービット11の排出溝16、中間スリーブ14の排出溝47、削孔ロッド12のスパイラル羽根部43、および調整ロッド60の排出溝62によって、鋼管13の内部を流動する掘削屑が攪拌されるとともに、基端側へ向けて押し流されるような作用が働くので、鋼管13の内部での掘削屑の堆積を防止することができ、スムーズに掘削屑を排出することができる。これにより、削孔水の使用量を低減させたり、削孔水に代用して空気を用いたりしても、順調に掘削作業を進めることができるとともに、削孔水による地山の緩みを抑制することができる。
【0031】
また、スクリュービット11に削孔ロッド12を連結させた状態において、連結孔30の外側に位置する連結部42の軸線O方向の寸法L1が、鋼管13の内径Dの1.5倍以下とされているので、掘削屑の排出効率の低下を抑制することができる。つまり、連結部42はスパイラル羽根部43が設けられていないために、掘削屑を攪拌する効果が得られないが、寸法L1を内径Dの1.5倍以下とすることで、連結部42における掘削屑の堆積が抑制され、順調に掘削屑を排出することができるのである。
【0032】
また、流体供給口35が基端方向に向かって溝底面16aに開口するように傾斜して設けられているので、流体供給口35から噴出される削孔水は基端方向に向けて噴出され、掘削屑を基端側に押し流す効果を得ることができる。また、掘削箇所に噴出される削孔水の量が抑制されるので、削孔水が地山に悪影響を与えることを抑制することができる。
【0033】
つぎに、図4を用いて本発明の第2の実施形態である掘削工具10Aについて説明する。掘削工具10Aは、スクリュービット11と削孔ロッド12との間にスタビライザー80が装着されるとともに、軸線O方向の駆動力がスクリュービット11から鋼管13に伝達される構成となっている点で第1の実施形態の掘削工具10と異なっている。また、掘削工具10と同一の構成である部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0034】
スタビライザー80は、鋼管13に摺接可能な外径を有する本体部81と、本体部81の先端側に設けられた連結部82とを有しており、軸線Oに沿って流路83が形成されている。また、連結部82には、スクリュービット11の雌ネジ部33に螺合可能な雄ネジ部84が先端部分に形成され、基端側へ向かうに従い拡径するような曲面状の傾斜面85が基端部分に形成されており、傾斜面85の接線の軸線Oに対する角度θが45°以下とされている。また、本体部81の外周面には、スクリュービット11の排出溝16と同じ向きに捩れた螺旋状の排出溝86が形成され、基端面87には、雌ネジ部88を有する連結孔(被連結部)89が軸線Oを中心として開口している。また、排出溝86のリード角が45°〜75°の範囲で、溝深さが5mm以上となるように形成されている。
【0035】
また、スクリュービット11にスタビライザー80を連結させた状態、つまり、雌ネジ部33と雄ネジ部84とを螺合させて連結孔30に連結部82を連結させた状態において、連結孔30の外部に位置する連結部82の軸線O方向の寸法L2が、鋼管13の内径Dの1.5倍以下となるように連結部82が形成されている。また、スタビライザー80の連結孔89に削孔ロッド12の連結部42を連結させた状態における連結孔89の外部に位置する連結部42の軸線O方向の寸法L1も鋼管13の内径Dの1.5倍以下とされている。
【0036】
また、掘削工具10Aでは、スクリュービット11の傾斜面25とケーシングトップ48の基端面50a(図2参照)とが当接する構成となっており、傾斜面25から基端面50aに軸線O方向の駆動力が伝達されて、鋼管13が掘削孔に挿入される。このように駆動力を伝達することで、掘削工具10Aの基端側ではアダプタ61や調整ロッド60などを装着することなく、削孔ロッド12と駆動装置のシャンクロッド75とが連結される構成となっている。また、このように掘削工具10Aの先端側で鋼管13を引っ張るように駆動力を伝達する場合、掘削作業時の直進性を確保するためにスタビライザー80が装着されている。
【0037】
このような掘削工具10Aにおいて、スタビライザー80に螺旋状の排出溝86が形成されているので、排出溝86によって掘削屑を攪拌するとともに基端側へ押し流す効果を得ることができ、掘削屑を順調に排出することができる。また、連結状態において連結孔30の外部に位置する連結部82の軸線O方向の寸法L2が鋼管13の内径Dの1.5倍以下とされているので、連結部82において掘削屑を攪拌したり基端側へ押し流したりする効果が得られなくても、掘削屑の排出効率の低下を抑制することができる。また、傾斜面85の軸線Oに対する角度θが45°以下とされているので、傾斜面85によって掘削屑の流動が阻害されることによる排出効率の低下も抑制することができる。したがって、スタビライザー80を装着している掘削工具10Aによっても、鋼管13の内部に掘削屑が堆積することなく、順調に掘削作業を進めることができる。
【0038】
つぎに、工具本体の変形例として、第1変形例である拡径ビット90、および第2変形例である拡径ビット90aについて説明する。また、上記実施形態と共通する構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、拡径ビット90は拡縮径機能を有する掘削ビットで、削孔ロッド12に装着可能とされているデバイス91と、デバイス91の先端部の2箇所に装着されている掘削ビット92とを備えて構成されている。デバイス91は、軸線Oを中心とした略柱状の部材で、基端面91aには削孔ロッド12を装着するための連結孔93が軸線Oを中心として開口しており、先端面91bには掘削ビット92を回動可能に支持するための支持孔94が軸線Oに対して偏移した位置を中心として2箇所に開口している。連結孔93の内周面93aには雌ネジ部95が形成されており、連結孔93の底面93bには軸線Oを中心とした流路96が所定の深さで形成されている。
【0039】
デバイス91の外周には、先端面91bから基端側に向かうスパイラル状の排出溝97が左ネジで形成されており、排出溝97の溝底面97aに開口するように流路96に連通して流体供給口98,99が形成されている。流体供給口98は、流路21から排出溝97に向かって先端側から基端側に向かうように軸線Oに対して傾斜して設けられ、基端方向に向かって溝底面97aに開口しており、流体供給口99は先端方向に向かって溝底面97aに開口している。また、デバイス91の排出溝22が形成されていない外周部分には、先端側を向く傾斜面100が形成されている。
【0040】
また、掘削ビット92は、複数の掘削チップ101が植設されているヘッド部102と、ヘッド部102の基端側に向けて設けられた軸部103とを備えており、軸部103が支持孔94に挿入されて軸線方向に係止されることで、支持孔94の中心軸O2を中心に回動自在となるようにデバイス91に装着されている。掘削チップ101は、略円錐形状の先端部に傾斜面が形成されているスパイク状のチップで、傾斜面によって形成されている先端稜線部が放射状に延びるようにしてヘッド部102の先端面に植設されている。ヘッド部102は、先端視して略半円形状をしており、掘削時には図5(a)に示すような互いのヘッド部102の位置関係となって拡径状態とされている。また、拡径ビット90を回転方向Tの反対方向に回転させると中心軸O2を中心に回動することにより、互いのヘッド部102の円弧面で略円形形状を形成するように縮径状態とされ、鋼管13を通過可能とされる。
【0041】
また、図6に示すように、拡径ビット90aは拡径ビット90と同様に拡縮径機能を有しており、掘削ビット92aのヘッド部102aが拡径ビット90と異なる形状とされている。また、拡径ビット90と共通する構成部には同一の符号を付して説明を省略する。ヘッド部102aには、先端方向および回転方向Tに向けてV字状に突出するように形成された切刃を有する複数の掘削チップ104が植設されており、各掘削チップ104の間には溝部105が形成されている。
【0042】
また、第1変形例では、鋼管13の先端にケーシングトップ48aが装着されており、ケーシングトップ48aの基端面と拡径ビット90の傾斜面100とが当接することで軸線O方向の駆動力が拡径ビット90から鋼管13に伝達される構成となっている。また、第2変形例では、ケーシングトップが装着されずに鋼管13の基端側に駆動力が伝達される構成となっている。
【0043】
このような拡縮径機能を有する拡径ビット90,90aのデバイス91の外周にスパイラル状の排出溝97が形成されているので、排出溝97によって掘削屑を攪拌するとともに基端側へ押し流す効果を得ることができ、掘削屑を順調に排出することができる。
【0044】
なお、本実施の形態においては、スクリュービット11の排出溝16、削孔ロッド12のスパイラル羽根部43、中間スリーブ14の排出溝47、およびスタビライザー80の排出溝86のリード角が、それぞれ異なる角度で形成されているが、これらのリード角が略同角度で形成されていれば、より好ましい。また、スクリュービット11の切刃部18および頂点部21に掘削チップが植設されて耐摩耗処理が施されていてもよい。さらに、鋼管13に代えて、他の材質からなるケーシングを採用してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る掘削工具によれば、パイラル状の排出溝およびスパイラル羽根部が設けられているので、ケーシング内の掘削屑を攪拌するとともに基端側へ押し流す効果が得られ、削孔水の使用量を低減させても掘削屑をスムーズに排出することができ、削孔水による地山の緩みを抑制することができるとともに、順調に掘削作業を進めることができる。
また、削孔ロッドと工具本体との間に装着されているスタビライザーにもスパイラル状の排出溝が形成されているので、同様に掘削屑を順調に排出する効果が得られる。
また、各連結部を各被連結部に連結された状態で、被連結部の外部に位置する連結部の軸線方向の寸法が、ケーシングの内径の1.5倍以下とされているので、連結部における掘削屑の堆積を抑制することができ、排出効率の低下を抑制することができる。
また、スタビライザーの連結部に形成されている傾斜面の軸線に対する角度が45度以下であるので、このような傾斜面が掘削屑の排出に与える影響を抑制することができ、掘削屑の排出効率の低下を抑制することができる。
また、流体供給口が工具本体の基端側に向かって開口するように形成されているので、工具本体の基端側に向かうように削孔水を噴射することができ、掘削屑をよりスムーズに排出溝の基端側へ排出することができ、排出効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である掘削工具の全体構成図である。
【図2】掘削工具の先端部分を示しており、(a)が掘削工具の先端視図で、(b)が掘削工具の部分断面側面図である。
【図3】工具本体の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態である掘削工具の全体構成図である。
【図5】工具本体の第1変形例を示しており、(a)が掘削工具の先端視図で、(b)が掘削工具の部分断面側面図で、断面部分は(a)のA−O−A’断面である。
【図6】工具本体の第2変形例を示しており、(a)が掘削工具の先端視図で、(b)が掘削工具の部分断面側面図で、断面部分は(a)のA−O−A’断面である。
【図7】鋼管先受け工法の説明図である。
【符号の説明】
10 掘削工具
11 スクリュービット(工具本体)
12 削孔ロッド
13 鋼管(ケーシング)
14 中間スリーブ(中間部材)
16,47,86 排出溝
30,46,89 連結孔(被連結部)
34 流路
35 流体供給口
82,42 連結部
43 スパイラル羽根部
80 スタビライザー
85 傾斜面
O 軸線
L1,L2 連結部の寸法
Claims (5)
- 軸線回りに回転駆動可能で両端部に連結部を有する削孔ロッドと、基端部に被連結部を有する前記削孔ロッドの掘削進行方向の前方に装着される工具本体と、前記削孔ロッドを挿入した状態で該削孔ロッドに対して所定の間隙を有する円筒状のケーシングと、両端部に被連結部を有して前記削孔ロッドの連結に使用される中間部材とを備えて構成されている掘削工具において、
前記工具本体および中間部材の全外周側面にスパイラル状の排出溝が形成されており、前記削孔ロッドの一部または全外周側面にスパイラル羽根部が設けられていることを特徴とする掘削工具。 - 請求項1に記載の掘削工具であって、
前記削孔ロッドと前記工具本体との間に、先端部に連結部と基端部に被連結部とを有するスタビライザーが装着されており、該スタビライザーの連結部を除く全外周側面にスパイラル状の排出溝が形成されていることを特徴とする掘削工具。 - 請求項1または請求項2に記載の掘削工具であって、
前記各連結部が前記各被連結部に連結された状態で、該被連結部の外部に位置する前記連結部の軸線方向の寸法が、前記ケーシングの内径の1.5倍以下とされていることを特徴とする掘削工具。 - 請求項2または請求項3に記載の掘削工具であって、
前記スタビライザーの連結部に基端側へ向かうに従い拡径する傾斜面が形成されており、該傾斜面の軸線に対する角度が45度以下であることを特徴とする。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の掘削工具であって、
前記軸線に沿って削孔水を供給する流路が前記工具本体に形成されており、前記流路から前記排出溝の溝底面に連通して形成されている流体供給口が、前記工具本体の基端側に向かって開口していることを特徴とする掘削工具。
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