JP2004332347A - 既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法及びこのアンテナ増設方法で形成されたアンテナ鉄塔 - Google Patents

既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法及びこのアンテナ増設方法で形成されたアンテナ鉄塔 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、既設のアンテナ鉄塔を一部改修するだけで既設のアナログ通信・放送用のアンテナに加えて新規にデジタル通信・放送用のアンテナを増設できる既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法やアンテナ鉄塔を提供するものである。
【解決手段】鉄塔と該鉄塔の塔頂部に設けらたアンテナ柱に支持されてなる既設アンテナとを有する既設のアンテナ鉄塔へ増設用アンテナを設置する方法において、増設用アンテナの設置に必要な鉄塔上部を枠体で覆い、この枠体に既設アンテナを支持固定するアンテナ柱を支持固定後、枠体で覆われた鉄塔上部を撤去し、撤去後のスペースに増設用アンテナを設置するための増設用アンテナ柱をその上部を既設のアンテナ柱の下部に接続した状態で設置し、枠体を撤去し、増設用アンテナ柱に増設用アンテナを設置することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、その塔頂部に既にアンテナが設置されている既設アンテナ鉄塔に、この既設のアンテナを使用しつつ、新たに別のアンテナを増設する方法及びこの方法で形成されるアンテナ鉄塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昨今、放送や通信のデジタル化が急速に進行中で、特に最近ではテレビのデジタル放送が開始される状況にある。
そしてテレビに限って言えば、一挙にアナログ放送からデジタル放送へと切り替えられないため、数年間はアナログ放送とデジタル放送が併用され、その後デジタル放送に全面的に切り替えられることになっている。
このように現状では、従来からのアナログ通信・放送と将来に向けてのデジタル通信・放送とが併用される状況下にある。
【0003】
この状況に対応するための一つの方法は、従来のアナログ通信・放送用のアンテナ鉄塔はそのままにして、別の場所に新規にデジタル通信・放送用のアンテナ鉄塔を設置する方法である。
しかしながらこの方法の場合、例えば新規に設けるデジタル通信・放送用のアンテナ鉄塔が既設のアナログ通信・放送用のアンテナ鉄塔と設置場所が接近している場合には、両者間で反射や遮蔽による電波障害が発生する場合がある。また、アンテナ鉄塔は広範囲の利用を可能にすべくかなりの高さが必要になるが、そのような鉄塔はかなり大きなものになるため設置場所の確保が困難である。
【0004】
そこで別の方法として、既設のアナログ通信・放送用のアンテナ鉄塔の設置場所に、既設のアナログ通信・放送用のアンテナとデジタル通信・放送用のアンテナを併置できる新しいアンテナ鉄塔を、アナログ通信・放送を中断することなく建設する方法が提案されている(特許文献1)。
この方法は、既設のアナログ通信・放送用のアンテナ鉄塔を覆うように新たにアンテナ鉄塔を構築し、徐々にその高さを延ばしていって、その高さが既設のアナログ通信・放送用のアンテナ設置高さまで至ったら新しいアンテナ鉄塔に既設のアナログ通信・放送用のアンテナを移し変える、という方法である。このように既設のアナログ通信・放送用のアンテナを移設したら、さらに鉄塔上部に新規にデジタル通信・放送用のアンテナを設置する、というものである。
【0005】
特許文献1:特開2001−177318号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1記載の方法によれば、新規に建設中のアンテナ鉄塔の高さを既設のアナログ通信・放送用のアンテナの設置高さにした上で、既設のアナログ通信・放送用のアンテナを新しく建設したアンテナ鉄塔へと移設するため、既設のアナログ通信・放送用のアンテナを短時間で移設できるため、アナログ通信・放送をほとんど中断することなく移設できるし、設置場所も既設のアンテナ鉄塔の設置場所の外側に少々のスペースさえあれば良いので、新たに設置場所を確保する手間も不要である、という利点がある。
【0007】
しかしながらこの方法の場合、既設のアナログ通信・放送用のアンテナを短時間で移設できるとは言っても移設工事そのものは必要であり、また設置場所を新たに確保する必要はないものの、アンテナ鉄塔そのものは新たに建設する必要がある。そのためアンテナ移設費用や鉄塔建設費用が大きく、また工事に時間もかかる、という問題もあった。
【0008】
そこで本発明の目的は、既設のアンテナを移設したり、新規にアンテナ鉄塔を建設する必要もなく、既設のアンテナ鉄塔を一部改修するだけで既設のアンテナ、例えばアナログ通信・放送用のアンテナに加えて新規のアンテナ、例えばデジタル通信・放送用のアンテナを併設(増設)できる既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法及びこの方法により形成できるアンテナ鉄塔を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく請求項1記載の本発明は、鉄塔と該鉄塔の塔頂部に設けられたアンテナ柱に支持されてなる既設アンテナとを有する既設のアンテナ鉄塔へ増設用アンテナを設置する既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法において、少なくとも増設用アンテナの設置に必要な区間を含む前記鉄塔上部に枠体を設置しかつ該枠体に既設アンテナが支持されてなる前記アンテナ柱を支持固定する工程、前記枠体を設置した前記鉄塔上部を撤去する工程、撤去された前記鉄塔上部に増設用アンテナを設置するための増設用アンテナ柱を設置し該増設用アンテナ柱の上部を前記既設アンテナを支持しているアンテナ柱の下部に接続する工程、とを順次実施し、しかる後前記枠体を撤去する工程と前記増設用アンテナ柱に増設用アンテナを設置する工程のいずれかの工程を先に、いずれかの工程をその後に行うことを特徴とする。
【0010】
このようにしてなる本発明の請求項1記載の既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法によれば、最小限、増設用アンテナの設置に必要な区間を含む鉄塔上部近傍のみ撤去、改修し、この部分に増設用アンテナ、例えばデジタル通信・放送用のアンテナを増設できるので、既設の鉄塔は大部分そのまま活かすことができる。よって工事費用を大幅に安くでき、かつ工事時間を大幅に短縮できる。
また既設のアンテナ、具体的にはアナログ通信・放送用のアンテナは、これを支持しているアンテナ柱が、アンテナ鉄塔の上部が撤去され、増設用アンテナ柱が設置されるまでは鉄塔上部を覆う枠体に支持固定され、枠体撤去後は増設用アンテナ柱の上部に接続され支持固定されるため、いわゆる別の場所に移設する、という作業を必要としない。そのため増設用アンテナの増設工事に伴なって既設のアンテナを停波する必要がない。
【0011】
また請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載の既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法で形成されてなるアンテナ鉄塔であって、このようなアンテナ鉄塔によれば、増設用アンテナの増設工事が簡単で、かつ安価で、しかも既設アンテナによる通信・放送を中断することなく増設工事ができるという優れた効果を得ることができる。
【0012】
さらに請求項3記載の本発明は、前記請求項1記載の既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法により形成されたアンテナ鉄塔から不要になった前記鉄塔の塔頂部に設けられている既設のアンテナをアンテナ柱を残して撤去し、このアンテナ柱に増設用アンテナをさらに設置することを特徴とするものである。
この方法によれば、将来既設のアンテナ、例えばアナログ通信・放送からデジタル通信・放送に全面切り替えがなされ、既設のアナログ通信・放送用のアンテナが不要になった場合には、鉄塔の塔頂部のアンテナ柱から既設のアナログ通信・放送用のアンテナを撤去し、残ったアンテナ柱に必要なら容易に増設用のデジタル通信・放送用のアンテナをさらに増設できる。
すなわち、デジタル通信・放送を中断することなくさらにデジタル通信・放送用のアンテナを容易に、かつ安い費用で増設できる。
【0013】
さらにまた本発明の請求項4記載の発明は、前記請求項3記載の既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法で形成されてなるアンテナ鉄塔であって、このようなアンテナ鉄塔によれば、増設用アンテナのさらなる増設工事が簡単で、かつ安価で、しかも既設アンテナによる通信・放送を中断することなく増設工事ができる利点を有している。
【0014】
また本発明の請求項5記載の発明は、鉄塔と該鉄塔の塔頂部に設けられたアンテナ柱に支持されてなる既設アンテナとを有する既設のアンテナ鉄塔へ増設用アンテナを設置する既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法であって、少なくとも増設用アンテナの設置に必要な区間を含む前記鉄塔上部に枠体を設置しかつ該枠体に既設アンテナが支持されてなる前記アンテナ柱を支持固定する工程、前記枠体を設置した前記鉄塔上部を撤去する工程、撤去された鉄塔上部に増設用アンテナを設置するための増設用アンテナ柱を設置し該増設用アンテナ柱の上部を前記既設アンテナを支持しているアンテナ柱の下部に接続する工程、とを順次実施し、しかる後前記枠体を撤去する工程と前記増設用アンテナ柱に増設用アンテナを設置する工程のいずれかの工程を先に、いずれかの工程をその後に行う既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法において、前記増設用アンテナ柱は増設用アンテナを設置する位置の下方に余長を有していて、不要になった前記既設アンテナをこれを支持しているアンテナ柱毎撤去した後前記増設用アンテナ柱を増設用アンテナ毎上方に押し上げ固定することを特徴とするものである。
【0015】
このようにしてなる請求項5記載の発明によれば、増設用アンテナ柱には増設用アンテナを設置する位置の下方に予め余長を持たせてあるので、将来全面的にデジタル通信・放送化され、その結果既設アンテナ(アナログ通信・放送用のアンテナ)が不要になった場合、不要になった既設アンテナをこれを支持しているアンテナ柱毎撤去した後、前記余長を有する増設用アンテナ柱を、これに取り付けられている増設用アンテナ、すなわちデジタル通信・放送用のアンテナ毎上方に押し上げ、これを固定することができる。
より具体的には、例えば増設用アンテナ柱に少なくとも既設アンテナ用のアンテナ柱の長さに相当する余長を持たせておけば、将来デジタル通信・放送用のアンテナを既設のアナログ通信・放送用のアンテナ設置高さに設置したい、という要求が起こった場合には、容易にデジタル通信・放送用のアンテナを所定高さまでまで持ち上げ、設置することができる。
【0016】
加えて本発明の請求項6記載の発明は、前記請求項5記載の既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法で形成してなるアンテナ鉄塔であるから、増設されたデジタル通信・放送用のアンテナを将来より高い位置に設置したい場合、容易に、かつ多額の工事費を必要とすることなく、設置工事を行うことができる。
【0017】
さらにまた本発明の請求項7記載の発明は、前記請求項6記載のアンテナ鉄塔の増設用アンテナの下方の空きスペースにさらに増設用アンテナが設置されてなることを特徴とするものである。それ故、アンテナ鉄塔をより有効に活用することができ好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に図面を用いて本発明の既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法及びこのアンテナ増設方法で得られる本発明のアンテナ鉄塔を詳細に説明する。
尚、以下においては既設アンテナをアナログ通信・放送用のアンテナとして、また増設用アンテナをデジタル通信・放送用のアンテナとして説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば既設のアナログ通信・放送用アンテナに、アナログ通信・放送用のアンテナを増設する場合、あるいはまた既設のデジタル通信・放送用アンテナにデジタル通信・放送用アンテナを増設する場合等にも適用できることは言うまでもない。
【0019】
図1は本発明の対象となる現状の既設のアンテナ鉄塔で、このアンテナ鉄塔は、主として鉄塔1とこの鉄塔1の塔頂部に設けられたアナログ通信・放送用の複数のアンテナからなるアンテナ群2(以下単にアンテナ2と称す)とから構成されている。
尚、図1で符号3は通称ドンツキと呼ばれているものである。このドンツキ3は鉄塔1の上部に設けられ、アンテナ2を支持固定するアンテナ柱4の下端を固定している部分のことをいう。因みに図1では、アンテナ柱4はその下端に接続されているポール5を介してドンツキ3に固定されている。
また符合6は鉄塔1の先端で通称天端と呼ばれているものを示している。
【0020】
いま図1に示す既設のアンテナ鉄塔のアンテナ2の下部、すなわち鉄塔1の上部に後述する図6に示すデジタル通信・放送用の複数のアンテナからなるアンテナ群8(以下単にアンテナ8と称す)を、前記アンテナ2をそのままにした状態で増設する場合の増設方法を説明する。
【0021】
図2〜図6は本発明の第1の実施例を示している。
図2において、少なくとも鉄塔1の上部であって増設するアンテナ8(図2では図示されていない)の増設位置(高さ方向)を覆うように枠体10を設置する。図2で枠体10の先端部の平面図をX−X’線の右側に、そして枠体10と鉄塔1のY−Y’線での横断面図をY−Y’線のすぐ右脇に、また鉄塔1の枠組のZ−Z’線での横断面図をZ−Z’線の左側に示している。これら平面図及び横断面図において、細線は鉄塔1の枠組を、二重線は枠体10の枠組を示している。
枠体10の設置に際しては、鉄塔1と枠体10とをしっかり固定し、枠体10が鉄塔1から崩れ落ちないようにする。
このときアンテナ2を支持固定しているアンテナ柱4の下端も枠体10に確実に固定する。
【0022】
図2のように枠体10を鉄塔1の上部に構築したら、図3に示すように枠体10内にあってアンテナ8を設置する設置位置(図2及び図3にあって枠体10の上部3つの枠組内に相当する部分)に相当する鉄塔1のポール5も含む枠組を撤去する。
【0023】
次に図4に示すようにアンテナ8を増設するための増設用アンテナ柱7を鉄塔1のおおよそ中心位置に立設する。尚、増設用アンテナ柱7の先端は前述したアンテナ2を支持固定しているアンテナ柱4の下端に接続される。またこの増設用アンテナ柱7の長さは図4が示すように、将来アンテナ2が不要になったとき、アンテナ2をアンテナ柱4と共に撤去し、アンテナ8をアンテナ2の既設高さあるいはそれ以上の所望高さに押し上げることができるように、アンテナ8の設置に必要な長さの約3倍の長さにしておいた。
また図4でA−A’線の右側の図は鉄塔1の新しい先端、すなわち天端6の平面図を示し、B−B’線の右側の図は増設用アンテナ柱7を鉄塔1に固定するドンツキ3の部分の横断面図を示している。
【0024】
図4に示すように増設用アンテナ柱7を設置したら、図5のように枠体10を撤去し、しかる後図6に示すように鉄塔1の天端6の上方に位置する増設用アンテナ柱7にアンテナ8を設置する。
ここでもし、枠体10をアンテナ8を設置する際の足場に使うなら、枠体10を残した状態でアンテナ8の設置を行ってもよい。枠体10の撤去作業とアンテナ8の設置作業はどちらを先に行ってもよい。
このようにしてなる本発明の第1の実施例によれば、既設のアンテナ2に手を加えることなく、単に既設の鉄塔1の上部のみ改修するだけでアンテナ8を増設することができる。それ故、新たに鉄塔を布設する場所を確保する必要もないし、新たに別の場所にアンテナ8を設置する場合のアンテナ2とアンテナ8の相互の電波障害の問題等最初から考える必要もない。また既設の鉄塔の一部を改修するだけでアンテナ8を増設できるので工事も簡単で、かつ短時間ででき、それ故に工事費用も安価にできる。
【0025】
本発明の第2の実施例としては、将来、アンテナ2が不要になって、アンテナ8をさらに増設したい場合には、図6における鉄塔1の塔頂部のアンテナ2をアンテナ柱4を残したまま撤去し、このアンテナ柱4にさらに増設するアンテナ8を設置することもできる。
それ故、アンテナ8のさらなる増設に伴ない新たにアンテナ鉄塔の設置場所を探す必要もないし、既設の鉄塔を利用するため工事も簡単で、かつ安い工事費用で工事が行える。
【0026】
図7は、上述とは異なり、将来アンテナ2が不要になった場合に、これを撤去し、アンテナ8をより高い位置に設置する場合の本発明の方法(本発明の第3の実施例)を示すものである。
この場合、まず図7のように不要になったアンテナ2をこれを支持固定するアンテナ柱4と共に撤去し、次に図7の矢印方向にアンテナ8を設置した状態のままアンテナ8を支持固定している増設用アンテナ柱7を持ち上げて、その下端部をドンツキ3に固定する。この状態を図8に示す。
【0027】
この方法によれば、前述した第1の実施例において、将来アンテナ2が不要になって、かつアンテナ8をより高い位置に設置する必要が生じた場合、予め充分な余長を持たせておいた増設用アンテナ柱7を所望高さまで押し上げるだけで、アンテナ8をより高い位置に設置することができる。
よってアンテナ8をより高い位置に設置する工事を簡単に、かつ短時間で行えるので、工事費用も安くできる。
【0028】
ところで図9〜図11は本発明の他の実施例を示すもので、具体的には増設用アンテナ柱7として種々の断面構造の柱が使用できる例を示している。各図の増設用アンテナ柱7の右側に各増設用アンテナ柱7の横断面図を示している。
図9では増設用アンテナ柱7として鋼製のパイプを、図10では角型鋼材を、そして図11ではアングルトラスを使用した例を各々示している。いずれのものを使用するかは設置されているアンテナ2の重量、構造あるいはこれから増設されるアンテナ8の重量や構造、そしてこのアンテナ鉄塔が布設されている場所の気象条件等を考慮して適宜選択される。
【0029】
図12は本発明のさらに別の実施例を示すもので、図8のようにアンテナ8を所望高さに持ち上げた後、このアンテナ8の下方の生じた空きスペースに、さらにアンテナ8の増設要求があった場合、アンテナ8を増設する例を示している。
このように本発明によれば将来のアンテナ8のさらなる増設も極めて容易に行える。それ故、この増設工事も簡単で、かつ短時間に行えるので工事も安価に行え、アンテナ鉄塔の有効活用も図ることができる。
【0030】
以上述べたように本発明の各既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法及びこの方法により形成したアンテナ鉄塔によれば、既設のアンテナ鉄塔へ、新規に例えばデジタル通信・放送用のアンテナを増設するような場合、既設の例えば、アナログ通信・放送用のアンテナにほとんど手を加えることなく、すなわち停波を生ずること等もなく、デジタル通信・放送用のアンテナの増設を容易に行える、しかも既設のアンテナ鉄塔を利用するため、新たに別の設置場所を探す必要もないし、それ故別の場所に新たにアンテナ鉄塔を建設した場合の既設のアンテナとの電波障害の問題も最初から考える必要もない。
また既設のアンテナ鉄塔を利用しているが故に、工事も簡単でかつ短時間で行える。それ故工事費も新規にアンテナ鉄塔を建設する場合に比して大幅に削減できる。
また前記各方法により得られる本発明のアンテナ鉄塔によれば、増設用アンテナの設置工事を簡単に行え、かつ安い費用で行える利点がある。
【0031】
【発明の効果】
前述したように本発明の各既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法によれば、最小限、増設用アンテナの設置に必要な区間を含む鉄塔上部近傍のみ撤去、改修し、この部分に増設用アンテナ、例えばデジタル通信・放送用のアンテナを増設できるので、既存の鉄塔は大部分そのまま活かすことができる。よって工事費用を大幅に少なくできる。
また既設のアンテナは、これを支持しているアンテナ柱がアンテナ鉄塔の上部が撤去され、増設用アンテナ柱が設置されるまでは鉄塔上部を覆う枠体に支持固定され、枠体撤去後は増設用アンテナ柱の上部に接続され支持固定されるため、いわゆる別の場所に移設する、という作業を必要としない。そのため増設用アンテナの増設工事に伴なって既設のアンテナを停波する必要が全くない。そしてまた本発明によれば、このような優れた効果を有するアンテナ鉄塔を提供できる。
【0032】
また本発明によれば、将来既設のアンテナ、例えばアナログ通信・放送からデジタル通信・放送に全面切り替えがなされ、既設アンテナが不要になった場合には、鉄塔の塔頂部のアンテナ柱から既設のアナログ通信・放送用のアンテナを撤去し、残ったアンテナ柱に容易に増設用のデジタル通信・放送用のアンテナを増設できる。すなわち、デジタル通信・放送を中断することなくさらにデジタル通信・放送用のアンテナを増設できる。またこのような優れた効果を有するアンテナ鉄塔を提供できる。
【0033】
さらにまた本発明によれば、増設用アンテナ柱には増設用アンテナを設置する位置の下方に予め余長を持たせてあるので、例えば将来全面的にデジタル通信・放送化される等して、その結果既設アンテナ(例えばアナログ通信・放送用のアンテナ)が不要になった場合、不要になった既設のアンテナをこれを支持しているアンテナ柱毎撤去した後、前記余長を有する増設用アンテナ柱を、これに取り付けられている増設用アンテナ、例えばデジタル通信・放送用のアンテナ毎上方の所望位置まで押し上げ、これを固定することができる。
すなわち、増設したアンテナを容易に、かつ安価に所望位置まで持ち上げることができる。また所望高さに持ち上げた増設用のアンテナの下方に空きスペースができるので将来アンテナの増設がさらに必要になった折には、さらなる増設用アンテナの設置が極めて簡単に、かつ短時間で、しかも安価で行える利点もある。またこの方法で得られるアンテナ鉄塔によれば、この種の工事が簡単に行え、費用も安価にできるアンテナ鉄塔を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となる現状のアンテナ鉄塔(増設用アンテナ布設前の状態)を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示すもので、鉄塔上部に枠体を設置した状態を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示すもので、鉄塔上部の枠組を撤去した状態を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示すもので、鉄塔上部の枠組を撤去した後、増設用アンテナ柱を設置した状態を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図5】本発明の第1の実施例を示すもので、鉄塔上部から枠体を撤去した状態を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図6】本発明の第1の実施例を示すもので、鉄塔上部に増設用のアンテナを設置した状態を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示すもので、図6においてアンテナ鉄塔の塔頂部上部にあったアナログ通信・放送用のアンテナをアンテナ柱毎撤去した状態を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示すもので、残ったデジタル通信・放送用のアンテナを上方に持ち上げた状態を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図11】本発明の他の実施例を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【図12】本発明の他の実施例を示すもので、図8で持ち上げた増設用アンテナ柱の空きスペースにさらに増設用のアンテナを設置した状態を示すアンテナ鉄塔の正面図である。
【符号の説明】
1 鉄塔
2 アンテナ(アナログ通信・放送用のアンテナ)
3 ドンツキ
4 既設のアンテナ柱
5 ポール
6 天端
7 増設用アンテナ柱
8 アンテナ(デジタル通信・放送用のアンテナ)
10 枠体

Claims (7)

  1. 鉄塔と該鉄塔の塔頂部に設けられたアンテナ柱に支持されてなる既設アンテナとを有する既設のアンテナ鉄塔へ増設用アンテナを設置する既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法において、少なくとも増設用アンテナの設置に必要な区間を含む前記鉄塔上部に枠体を設置しかつ該枠体に既設アンテナが支持されてなる前記アンテナ柱を支持固定する工程、前記枠体を設置した前記鉄塔上部を撤去する工程、撤去された前記鉄塔上部に増設用アンテナを設置するための増設用アンテナ柱を設置し該増設用アンテナ柱の上部を前記既設アンテナを支持しているアンテナ柱の下部に接続する工程、とを順次実施し、しかる後前記枠体を撤去する工程と前記増設用アンテナ柱に増設用アンテナを設置する工程のいずれかの工程を先に、いずれかの工程をその後に行うことを特徴とする既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法。
  2. 前記請求項1記載の既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法で形成されてなることを特徴とするアンテナ鉄塔。
  3. 前記請求項1記載の既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法により形成されたアンテナ鉄塔から不要になった前記鉄塔の塔頂部に設けられている既設のアンテナをアンテナ柱を残して撤去し、このアンテナ柱に増設用アンテナをさらに設置することを特徴とする既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法。
  4. 前記請求項3記載の既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法で形成されてなることを特徴とするアンテナ鉄塔。
  5. 鉄塔と該鉄塔の塔頂部に設けられたアンテナ柱に支持されてなる既設アンテナとを有する既設のアンテナ鉄塔へ増設用アンテナを設置する既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法であって、少なくとも増設用アンテナの設置に必要な区間を含む前記鉄塔上部に枠体を設置しかつ該枠体に既設アンテナが支持されてなる前記アンテナ柱を支持固定する工程、前記枠体を設置した前記鉄塔上部を撤去する工程、撤去された鉄塔上部に増設用アンテナを設置するための増設用アンテナ柱を設置し該増設用アンテナ柱の上部を前記既設アンテナを支持しているアンテナ柱の下部に接続する工程、とを順次実施し、しかる後前記枠体を撤去する工程と前記増設用アンテナ柱に増設用アンテナを設置する工程のいずれかの工程を先に、いずれかの工程をその後に行う既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法において、前記増設用アンテナ柱は増設用アンテナを設置する位置の下方に余長を有していて、不要になった前記既設アンテナをこれを支持しているアンテナ柱毎撤去した後前記増設用アンテナ柱を増設用アンテナ毎上方に押し上げ固定することを特徴とする既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法。
  6. 前記請求項5記載の既設アンテナ鉄塔へのアンテナ増設方法で形成してなることを特徴とするアンテナ鉄塔。
  7. 前記請求項6記載のアンテナ鉄塔の増設用アンテナの下方の空きスペースにさらに増設用アンテナが設置されてなることを特徴とするアンテナ鉄塔。
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