JP2004331763A - パール調光沢を有する軟質合成樹脂フィルム - Google Patents

パール調光沢を有する軟質合成樹脂フィルム Download PDF

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Yukihiro Takeda
幸宏 武田
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Abstract

【課題】パール調乃至メタリック調の光沢を有し、軟質で、高周波溶着性のよいの合成樹脂フィルムを提供する。
【解決手段】デュロメータ硬さHDA60〜90の軟質スチレン系熱可塑性エラストマー10〜80質量%とエチレン共重合体90〜20質量%との混合樹脂からなるパール調光沢の軟質合成樹脂フィルムである。エチレン共重合体としては、エチレン−アルキル(メタ)アクリレート共重合体及びエチレン−酢酸ビニル共重合体から選ばれた共重合体が好ましく、特にエチレン−メチルメタクリレート共重合体が好ましい。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パール調ないしメタリック調の光沢を有する軟質合成樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来技術】
従来、合成樹脂フィルムにパール調ないしメタリック調の光沢を付与するには、パール微粒子や金属微粒子を配合した合成樹脂でフィルムを成形したり、また合成樹脂フィルム表面に金属蒸着するなどの手段が取られてきた。また、特定の合成樹脂を選択して混合し、押出機などでフィルムに成形して、パール調ないしメタリック調の光沢を現出させることも古くから知られている。
【0003】
そして、ポリプロピレン樹脂20〜80質量%とポリスチレン樹脂80〜20質量%の混合樹脂からなるパール調光沢を有するフィルムが提案されている(特許文献1)。このフィルムはポリプロピレン樹脂とポリスチレン樹脂との混合樹脂からなるため硬質である。また、このフィルムは、Tダイ式押出機で製膜して製造されるが、延伸することなく製膜されたフィルムにも係らず、伸びが少なくて裂けやすいと言う特有の性質を有し、この特有の性質を利用した包装材料などの用途が開発されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−302886号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、パール調ないしメタリック調の光沢を有し、軟質で、高周波ウェルダー可能な合成樹脂フィルムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、デュロメータ硬さHDA60〜90の軟質スチレン系熱可塑性エラストマー10〜80質量%とエチレン共重合体90〜20質量%との混合樹脂からなるパール調光沢の軟質合成樹脂フィルムである。
【0007】
【発明の実施の態様】
本発明で用いる軟質スチレン系熱可塑性エラストマーはデュロメータ硬さHDA60〜90の軟質のものである。デュロメータ硬さの測定は、JIS K 7215−1986に規定されている。この軟質スチレン系熱可塑性エラストマーは、例えばポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレン系共重合体、ポリスチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−ポリスチレン系共重合体などのブロック共重合体、スチレン−ブタジエンランダム共重合体、スチレン−エチレン共重合体などである。特に、スチレン−ブタジエンのブロック又はランダム共重合体の水素添加飽和型のスチレン系熱可塑性エラストマーが、柔軟で且つ低分子量の粘着成分が比較的少いので、好ましく用いられる。
【0008】
本発明で用いるエチレン共重合体は、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−アルキル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などである。エチレンの共重合比が90〜70質量%であるエチレン−アルキル(メタ)アクリレート共重合体及びエチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましく用いられる。エチレン−α−オレフィン共重合体としては数モル%以上のα−オレフィンを含む共重合体であり、α−オレフィンとしてはプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテンなどが挙げられ、例えば直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が使用される。
【0009】
エチレン−アルキル(メタ)アクリレート共重合体としては、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルメタクリレート共重合体、エチレン−ブチルアクリレート共重合体、エチレン−ブチルメタクリレート共重合体、エチレン−ヘキシルアクリレート共重合体、エチレン−ヘキシルメタクリレート共重合体、エチレン−ラウリルアクリレート共重合体、エチレン−ラウリルメタクリレート共重合体等である。中でも、エチレン−メチルメタクリレート共重合体が好ましく使用される。
【0010】
また、軟質スチレン系熱可塑性エラストマーとエチレン共重合体との混合割合は、軟質スチレン系熱可塑性エラストマー10〜80質量%とエチレン共重合体90〜20質量%である。これらの樹脂の混合は常法で行い、押出機などを用いて成形する。軟質スチレン系熱可塑性エラストマーの配合割合が10質量%未満又は80質量%を超えるとメタリック調、パール調の光沢が失われる。また、エチレン−α−オレフィン共重合体を用いた場合は、軟質スチレン系熱可塑性エラストマーの配合量が約40質量%を超えるとフィルムの性質が低下する。
【0011】
軟質スチレン系熱可塑性エラストマーとエチレン共重合体との混合樹脂をフィルムに成形するに当たり、酸化防止剤、耐候剤、着色剤、紫外線遮断剤、帯電防止剤、補強剤、充填剤、難燃剤、防黴抗菌剤などをパールないしメタリック調の発現を阻害しない範囲で添加配合することができる。フィルムの成形は押出機を用いる。
【0012】
このフィルムの用途は、軟質且つ装飾性が要求される用途であり、例えば傘、パスケース、カードケース、トラベルセット、歯ブラシなどの収納ケース、筆入れなどである。
【0013】
【実施例】
実施例1〜3、比較例1
軟質スチレン系熱可塑性エラストマー(旭化成工業株式会社製、S.O.E−SSシリーズ L601:スチレン−ブタジエン共重合体の水素添加飽和型スチレン系熱可塑性エラストマー、デュロメータ硬さHDA80)と、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA:エチレンの共重合割合80質量%)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA:エチレンの共重合割合81質量%)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)又はポリプロピレン(PP)との混合樹脂を、それぞれ押出機で成形して厚さ0.3mmのフィルムを作成した。これらの各混合樹脂について、軟質スチレン系熱可塑性エラストマーの配合割合を5質量%、10質量%、20質量%、40質量%、80質量%及び90質量%と変化させ、それぞれのフィルムのパール調ないしメタリック調光沢の発現を目視で評価した。その結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
Figure 2004331763
【0015】
表1において、○は美しいパール調乃至メタリック調の光沢を有することを表す。×はパール調又はメタリック調に乏しいことを表す。また、*印はフィルムのネックインが大きいことを示す。また、実施例1及び実施例2において、軟質スチレン系熱可塑性エラストマーの配合割合が5質量%、10質量%、20質量%、40質量%のフィルムは良好な高周波ウェルダー性を有していた。
【発明の効果】
本発明の合成樹脂フィルムは、軟質であり、美しいパール調乃至メタリック調の光沢を有する。そのため、軟質且つ装飾性が要求される商品、例えば傘、パスケース、カードケースなどの素材として有用である。また、本発明の合成樹脂フィルムは、高周波ウェルダー性を有するので溶接加工が効率よく行える。

Claims (3)

  1. デュロメータ硬さHDA60〜90の軟質スチレン系熱可塑性エラストマー10〜80質量%とエチレン共重合体90〜20質量%との混合樹脂からなるパール調光沢の軟質合成樹脂フィルム。
  2. エチレン共重合体が、エチレン−アルキル(メタ)アクリレート共重合体及びエチレン−酢酸ビニル共重合体から選ばれた共重合体である請求項1記載のパール調光沢の軟質合成樹脂フィルム。
  3. エチレン共重合体が、エチレン−メチルメタクリレート共重合体である請求項1記載のパール調光沢の軟質合成樹脂フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100648519B1 (ko) 2005-10-21 2006-11-27 주식회사 컴테크케미칼 사출성형성이 우수한 저경도 에틸렌 비닐 아세테이트계발포체 및 그의 제조방법
JP2006339193A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Denki Kagaku Kogyo Kk シート、粘着テープ及びダイシング方法

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