JP2004331351A - 用紙送り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙の送り量を精度良く制御することが可能な用紙送り装置を提供する。
【解決手段】この用紙送り装置では、軸受部材2の内周面2aには、送りローラ1の回転軸1aの延びる方向に沿って軸受部材2の内周面2aを貫通するように延びる溝状の凹部2bが設けられており、送りローラ1の回転軸1aの周面は、軸受部材2の内周面2aの溝状の凹部2bの2つの外縁部2cおよび2dにより支持されており、溝状の凹部2bの底面2eは、軸受部材2の溝状の凹部2b以外の円形状の内周面2aと実質的に同心の円弧形状を有するとともに、溝状の凹部2bの2つの外縁部2cおよび2dにより送りローラ1の回転軸1aを支持した場合に、送りローラ1の回転軸1aの周面が接触しない深さ位置を有する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、用紙送り装置に関し、特に、用紙を搬送するための送りローラを備えた用紙送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用紙を搬送するための送りローラを備えた種々の用紙送り装置が知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2および特許文献3参照)。
【0003】
上記特許文献1には、用紙を搬送するための一対の送りローラの接触部に用紙の先端をスムーズに導入する補助リングを設けることによって、カールした用紙の先端が送りローラに突き当たることに起因して用紙の搬送が阻害されるのを抑制するようにした用紙送り装置が開示されている。
【0004】
また、上記特許文献2には、送りローラの両側面に取り付けられた固定部材の実質的にD形状を有する嵌合孔を、D形状の断面を有する駆動シャフトに嵌め合わせることによって、送りローラが回転中に駆動シャフトに対してがたつくのを抑制するようにした用紙送り装置が開示されている。
【0005】
また、上記特許文献3には、排出ローラを送りローラに対して押圧する方向に付勢するくの字状の弾性リブを、排出ローラに一体的に形成することによって、排出ローラを付勢するための部材を別体に設けた場合に比べて、部品点数を削減することが可能な用紙送り装置が開示されている。
【0006】
図7は、従来の一例による用紙を搬送するための送りローラを備えた用紙送り装置の構造を示した正面図である。図8は、図7に示した従来の一例による用紙送り装置の図7中の150−150線に沿った断面図である。図9は、図7に示した従来の一例による用紙送り装置の図7中の160−160線に沿った断面図である。図7を参照して、従来の一例による用紙送り装置の構造としては、用紙200を搬送するための送りローラ101が設けられている。この送りローラ101は、回転軸101aを備えている。送りローラ101の回転軸101aは、回転軸101aの両端近傍に設置された軸受部材102に、所定の遊びを有しながら挿入されている。また、軸受部材102には、図8に示すように、送りローラ101の回転軸101aよりも大きな内径を有する円形状の内周面102aが形成されている。送りローラ101の回転軸101aは、回転軸101aの周面が軸受部材102の内周面102aに支持されることにより、軸受部材102に回転可能に支持されている。
【0007】
また、送りローラ101の回転軸101aの一方の端部には、駆動モータ(図示せず)の駆動が伝達されるギア(図示せず)が設けられている。また、送りローラ101の上側には、図7に示すように、用紙200を送りローラ101に押圧するように付勢するピンチローラ103が設けられている。このピンチローラ103は、回転軸103aを備えている。ピンチローラ103の回転軸103aは、ホルダ104に回転可能に支持されている。ホルダ104は、バネ部材(図示せず)により、ピンチローラ103を送りローラ101に押圧する方向に付勢している。
【0008】
次に、図8および図9を参照して、図7に示した従来の一例による用紙送り装置の動作について説明する。図7に示した従来の用紙送り装置の動作としては、図9に示すように、駆動モータ(図示せず)の駆動がギア(図示せず)を介して送りローラ101の回転軸101aに伝達されることにより、送りローラ101は、図9中の矢印A方向に回転される。このとき、送りローラ101の回転軸101aは、図8に示すように、真下の位置から角度θ1だけ傾いた位置の接触点Pで、軸受部材102の内周面102aに接触しながら回転される。そして、送りローラ101の回転に伴って、送りローラ101に押圧されているピンチローラ103は図9中の矢印B方向に回転される。これにより、送りローラ101とピンチローラ103との間に挿入された用紙200は、図9中の矢印C方向に搬送される。このとき、送りローラ101には、用紙200から用紙200の搬送方向(図9中の矢印C方向)と逆方向に負荷Wが加えられる。
【0009】
【特許文献1】
特開昭61−197349号公報
【特許文献2】
実開平6−64981号公報
【特許文献3】
特開平10−139235号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示した従来の一例による用紙送り装置では、用紙200から送りローラ101に対して加えられる負荷W(図8参照)の大きさが変動することにより、送りローラ101の回転軸101aと軸受部材102の内周面102aとの接触点Pの位置が変動するという不都合がある。具体的には、負荷Wが大きくなると接触点Pが角度θ1が小さくなる方向に移動する一方、負荷Wが小さくなると接触点Pが角度θ1が大きくなる方向に移動するという不都合がある。これにより、送りローラ101が用紙200の搬送方向(図9中の矢印C方向)に平行な方向に位置ずれを生じるので、送りローラ101による用紙200の送り量が変化するという不都合がある。その結果、用紙の送り量を精度良く制御するのが困難であるという問題点があった。
【0010】
また、上記特許文献1〜3に開示された用紙送り装置でも、送りローラの回転軸が軸受部材に対して移動するのを抑制するための対策がなされていないため、図7に示した従来の一例による用紙送り装置と同様に用紙の送り量を精度良く制御するのが困難であるという問題点があった。
【0011】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、用紙の送り量を精度良く制御することが可能な用紙送り装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における用紙送り装置では、回転軸を中心に回転するとともに、用紙を搬送する送りローラと、送りローラの回転軸が所定の遊びを有しながら挿入されるとともに、送りローラの回転軸を回転可能に支持する軸受部材と、用紙を送りローラに押圧するように付勢するピンチローラとを備えた用紙送り装置において、軸受部材の内周面には、送りローラの回転軸の延びる方向に沿って軸受部材の内周面を貫通するように延びる溝状の凹部が設けられており、送りローラの回転軸の周面は、軸受部材の内周面の溝状の凹部の2つの外縁部により支持されており、溝状の凹部の底面は、軸受部材の溝状の凹部以外の円形状の内周面と実質的に同心の円弧形状を有するとともに、溝状の凹部の2つの外縁部により送りローラの回転軸を支持した場合に、送りローラの回転軸の周面が接触しない深さ位置を有する。
【0013】
この第1の局面による用紙送り装置では、上記のように、送りローラの回転軸の周面を軸受部材の内周面の溝状の凹部の2つの外縁部により支持することによって、送りローラの回転軸の周面を1箇所で支持する場合に比べて、送りローラの回転軸が軸受部材の内周面に沿って動きにくくなるので、送りローラが用紙を搬送する際に用紙から受ける負荷の大きさが変動した場合にも、送りローラの回転軸が軸受部材の内周面に沿って移動するのを抑制することができる。これにより、送りローラが用紙を搬送する際に用紙から受ける負荷の大きさが変動した場合にも、送りローラが用紙の搬送方向に平行な方向に位置ずれを生じるのを抑制することができる。その結果、送りローラの位置ずれに起因して用紙の送り量が変化するのを抑制することができるので、用紙の送り量を精度良く制御することが可能となる。また、軸受部材の溝状の凹部の底面を、溝状の凹部の2つの外縁部により送りローラの回転軸を支持した場合に、送りローラの回転軸の周面が接触しない深さ位置に形成することによって、送りローラの回転軸の周面と軸受部材の溝状の凹部の底面とが接触しないので、容易に、送りローラの回転軸の周面を軸受部材の溝状の凹部の2つの外縁部により支持することができる。また、軸受部材の溝状の凹部の底面を、軸受部材の溝状の凹部以外の円形状の内周面と実質的に同心の円弧形状に形成することによって、容易に、送りローラの回転軸の周面と軸受部材の溝状の凹部の底面とが接触しないようにすることができるので、容易に、送りローラの回転軸を2点で支持することが可能な軸受部材を作製することができる。
【0014】
この発明の第2の局面における用紙送り装置は、回転軸を中心に回転するとともに、用紙を搬送する送りローラと、送りローラの回転軸を回転可能に支持する軸受部材とを備え、軸受部材は、軸受部材の内周面に形成され、送りローラの回転軸の周面を支持する2つの外縁部を有する溝状の凹部を含む。
【0015】
この第2の局面による用紙送り装置では、上記のように、送りローラの回転軸の周面を軸受部材の内周面の溝状の凹部の2つの外縁部により支持することによって、送りローラの回転軸の周面を1箇所で支持する場合に比べて、送りローラの回転軸が軸受部材の内周面に沿って動きにくくなるので、送りローラが用紙を搬送する際に用紙から受ける負荷の大きさが変動した場合にも、送りローラの回転軸が軸受部材の内周面に沿って移動するのを抑制することができる。これにより、送りローラが用紙を搬送する際に用紙から受ける負荷の大きさが変動した場合にも、送りローラが用紙の搬送方向に平行な方向に位置ずれを生じるのを抑制することができる。その結果、送りローラの位置ずれに起因して用紙の送り量が変化するのを抑制することができるので、用紙の送り量を精度良く制御することが可能となる。
【0016】
上記第2の局面による用紙送り装置において、好ましくは、軸受部材の溝状の凹部の底面は、溝状の凹部の2つの外縁部により送りローラの回転軸を支持した場合に、送りローラの回転軸の周面が接触しない深さ位置を有する。このように構成すれば、送りローラの回転軸の周面と軸受部材の溝状の凹部の底面とが接触しないので、容易に、送りローラの回転軸の周面を軸受部材の溝状の凹部の2つの外縁部により支持することができる。
【0017】
上記第2の局面による用紙送り装置において、好ましくは、軸受部材の溝状の凹部の底面は、軸受部材の溝状の凹部以外の円形状の内周面と実質的に同心の円弧形状を有する。このように構成すれば、容易に、送りローラの回転軸の周面と軸受部材の溝状の凹部の底面とが接触しないようにすることができるので、容易に、送りローラの回転軸を2点で支持することが可能な軸受部材を作製することができる。
【0018】
上記第2の局面による用紙送り装置において、好ましくは、軸受部材の溝状の凹部の底面は、平面状に形成されている。このように構成すれば、軸受部材の溝状の凹部を容易に加工または形成することができるので、容易に、送りローラの回転軸を2点で支持することが可能な凹部を有する軸受部材を作製することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による用紙送り装置の構造を示した正面図である。図2は、図1に示した第1実施形態による用紙送り装置の図1中の50−50線に沿った断面図である。図3は、図1に示した第1実施形態による用紙送り装置の図1中の60−60線に沿った断面図である。まず、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態による用紙送り装置の構造について説明する。本発明の第1実施形態による用紙送り装置の構造としては、図1に示すように、用紙200を搬送するためのゴムなどにより形成された送りローラ1が設けられている。この送りローラ1は、金属性の回転軸1aを備えている。送りローラ1の回転軸1aは、回転軸1aの両端近傍に設置された軸受部材2に、所定の遊びを有しながら挿入されている。この軸受部材2は、樹脂材料などを金型を用いて成型することにより形成されている。また、軸受部材2には、図2に示すように、送りローラ1の回転軸1aの直径よりも約0.1mm大きな内径の円形状の部分を有する内周面2aが形成されている。
【0021】
ここで、第1実施形態では、図2に示すように、軸受部材2の内周面2aの下側には、送りローラ1の回転軸1aの延びる方向に沿って、軸受部材2の内周面2aを貫通するように延びる溝状の凹部2bが設けられている。送りローラ1の回転軸1aの周面は、この溝状の凹部2bの2つの外縁部2cおよび2dにより支持されている。これにより、送りローラ1の回転軸1aは、軸受部材2に回転可能に支持されている。また、溝状の凹部2bの2つの外縁部2cおよび2dは、真下の位置から角度θ2(θ2=約10°〜約45°)だけ傾いた位置に形成されている。
【0022】
また、第1実施形態では、溝状の凹部2bの底面2eは、溝状の凹部2bの2つの外縁部2cおよび2dにより送りローラ1の回転軸1aを支持した場合に、送りローラ1の回転軸1aの周面が接触しない深さ位置に形成されている。これにより、送りローラ1の回転軸1aの周面と軸受部材2の溝状の凹部2bの底面2eとが接触しないので、送りローラ1の回転軸1aの周面と軸受部材2の溝状の凹部2bの底面2eとの間に摩擦力が働くのが抑制される。
【0023】
また、第1実施形態では、溝状の凹部2bの底面2eは、軸受部材2の溝状の凹部2b以外の円形状の内周面2aと実質的に同心の円弧形状に形成されている。
【0024】
また、送りローラ1の回転軸1aの一方の端部には、駆動モータ(図示せず)の駆動が伝達されるギア(図示せず)が設けられている。また、送りローラ1の上側には、図1に示すように、用紙200を送りローラ1に押圧するように付勢する樹脂などにより形成されたピンチローラ3が設けられている。このピンチローラ3は、金属製の回転軸3aを備えている。ピンチローラ3の回転軸3aは、樹脂製のホルダ4に回転可能に支持されている。ホルダ4は、バネ部材(図示せず)により、ピンチローラ3を送りローラ1に押圧する方向に付勢している。
【0025】
次に、図2および図3を参照して、第1実施形態による用紙送り装置の動作について説明する。まず、図3を参照して、第1実施形態による用紙送り装置の動作としては、駆動モータ(図示せず)の駆動がギア(図示せず)を介して送りローラ1の回転軸1aに伝達されることにより、送りローラ1は、図3中の矢印A方向に回転される。この送りローラ1の回転に伴って、送りローラ1に押圧されているピンチローラ3は図3中の矢印B方向に回転される。これにより、送りローラ1とピンチローラ3との間に挿入された用紙200は、図3中の矢印C方向に搬送される。このとき、送りローラ1には、用紙200から用紙200の搬送方向(図3中の矢印C方向)と逆方向に負荷Wが加えられる。
【0026】
この際、第1実施形態では、図2に示すように、送りローラ1の回転軸1aの周面が軸受部材2の溝状の凹部2bの2つの外縁部2cおよび2dに支持されるとともに、溝状の凹部2bの底面2eには接触しない状態で、送りローラ1の回転軸1aは回転される。これにより、送りローラ1の回転軸1aが軸受部材2の内周面2aに沿って動きにくくなるので、負荷Wの大きさが変動した場合にも、送りローラ1の回転軸1aが軸受部材2の内周面2aに沿って移動するのが抑制される。具体的には、負荷Wが大きくなることに起因して送りローラ1の回転軸1aが軸受部材2の内周面2aに沿って図2中の矢印D方向に移動するのが、溝状の凹部2bの一方の外縁部2cによって抑制される。その一方、負荷Wが小さくなることに起因して送りローラ1の回転軸1aが軸受部材2の内周面2aに沿って図2中の矢印E方向に移動するのが、溝状の凹部2bの他方の外縁部2dによって抑制される。
【0027】
第1実施形態では、上記のように、送りローラ1の回転軸1aの周面を軸受部材2の内周面2aの溝状の凹部2bの2つの外縁部2cおよび2dにより支持することによって、送りローラ1の回転軸1aの周面を1箇所で支持する場合に比べて、送りローラ1の回転軸1aが軸受部材2の内周面2aに沿って動きにくくなるので、送りローラ1が用紙200を搬送する際に用紙200から受ける負荷Wの大きさが変動した場合にも、送りローラ1の回転軸1aが軸受部材2の内周面2aに沿って移動するのを抑制することができる。これにより、送りローラ1が用紙200を搬送する際に用紙200から受ける負荷Wの大きさが変動した場合にも、送りローラ1が用紙200の搬送方向に平行な方向に位置ずれを生じるのを抑制することができる。その結果、送りローラ1の位置ずれに起因して用紙200の送り量が変化するのを抑制することができるので、用紙200の送り量を精度良く制御することが可能となる。
【0028】
また、第1実施形態では、軸受部材2の溝状の凹部2bの底面2eを、溝状の凹部2bの2つの外縁部2cおよび2dにより送りローラ1の回転軸1aを支持した場合に、送りローラ1の回転軸1aの周面が接触しない深さ位置に形成することによって、送りローラ1の回転軸1aの周面と軸受部材2の溝状の凹部2bの底面2eとが接触しないので、容易に、送りローラ1の回転軸1aの周面を軸受部材2の溝状の凹部2bの2つの外縁部2cおよび2dにより支持することができる。
【0029】
また、第1実施形態では、軸受部材2の溝状の凹部2bの底面2eを、軸受部材2の溝状の凹部2b以外の円形状の内周面2aと実質的に同心の円弧形状に形成することによって、容易に、送りローラ1の回転軸1aの周面と軸受部材2の溝状の凹部2bの底面2eとが接触しないようにすることができるので、容易に、送りローラ1の回転軸1aを2点で支持することが可能な軸受部材2を作製することができる。
【0030】
次に、本発明の第1実施形態の変形例による用紙送り装置について説明する。図4は、本発明の第1実施形態の変形例による用紙送り装置の図2に対応する断面図である。図4を参照して、本変形例による用紙送り装置では、上記した第1実施形態と異なり、軸受部材12の内周面12aの下側に設けられた溝状の凹部12bの底面12eは、平面状に形成されている。本変形例による用紙送り装置のこれ以外の部分の構造および動作は、上記した第1実施形態による用紙送り装置と同様である。
【0031】
具体的には、この変形例では、溝状の凹部12bの2つの外縁部12cおよび12dにより、送りローラ1の回転軸1aを2点で回転可能に支持する。そして、溝状の凹部12bの底面12eは、平坦な平面状に形成されているとともに、送りローラ1の回転軸1aの周面が接触しないような深さ位置に形成されている。
【0032】
本発明の第1実施形態の変形例では、上記のように、軸受部材12の溝状の凹部12bの底面12eを、平面状に形成することによって、軸受部材12の溝状の凹部12bを容易に加工または形成することができるので、容易に、送りローラ1の回転軸1aを2点で支持することが可能な軸受部材12を作製することができる。
【0033】
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態による用紙送り装置を備えたインクジェットプリンタの全体構造を示した斜視図である。図6は、図5に示した第2実施形態によるインクジェットプリンタの用紙送り装置部分を示した拡大斜視図である。図5および図6を参照して、この第2実施形態では、上記した第1実施形態による用紙送り装置をインクジェットプリンタに適用した例について説明する。
【0034】
第2実施形態によるインクジェットプリンタの構造としては、図5に示すように、樹脂製のベースカバー15に、金属製のシャーシ16が取り付けられている。シャーシ16の外側には、用紙200(図6参照)が載置される給紙トレイ17が設けられている。シャーシ16には、金属製のシャフト18が取り付けられている。シャフト18には、インクキャリア19が横方向に移動可能に取り付けられている。インクキャリア19には、カラー用のインクカートリッジ20aおよび白黒用のインクカートリッジ20bが装着されている。インクカートリッジ20aおよび20bのそれぞれの下面には、印字を行うためのインクノズル(図示せず)が形成されている。
【0035】
シャーシ16内の下方中央部には、図5および図6に示すように、インクカートリッジ20aおよび20bの下方に、用紙200を搬送するためのゴム製の送りローラ21が設けられている。この送りローラ21は、金属性の回転軸21aを備えている。送りローラ21の回転軸21aの一方の端部は、図6に示すように、シャーシ16に固定的に取り付けられた軸受部材22に、所定の遊びを有しながら挿入されている。軸受部材22は、樹脂材料を金型を用いて成型することにより形成されている。また、軸受部材22には、送りローラ21の回転軸21aの直径よりも大きな内径の円形状の部分を有する内周面22aが形成されている。
【0036】
また、軸受部材22の内周面22aの下側には、送りローラ21の回転軸21aの延びる方向に沿って、軸受部材22の内周面22aを貫通するように延びる溝状の凹部22bが設けられている。送りローラ21の回転軸21aの周面は、この溝状の凹部22bの2つの外縁部22cおよび22dにより支持されている。これにより、送りローラ21の回転軸21aは、軸受部材22に回転可能に支持されている。また、溝状の凹部22bの2つの外縁部22cおよび22dは、真下の位置から所定の角度傾いた位置に形成されている。
【0037】
また、溝状の凹部22bの底面22eは、溝状の凹部22bの2つの外縁部22cおよび22dにより送りローラ21の回転軸21aを支持した場合に、送りローラ21の回転軸21aの周面が接触しない深さ位置に形成されている。これにより、送りローラ21の回転軸21aの周面と軸受部材22の溝状の凹部22bの底面22eとが接触しないので、送りローラ21の回転軸21aの周面と軸受部材22の溝状の凹部22bの底面22eとの間に摩擦力が働くのが抑制される。また、溝状の凹部22bの底面22eは、軸受部材22の溝状の凹部22b以外の円形状の内周面22aと実質的に同心の円弧形状に形成されている。
【0038】
また、送りローラ21の回転軸21aの他方の端部には、駆動モータ(図示せず)の駆動が伝達されるギア(図示せず)が設けられている。また、送りローラ21の上側には、図5および図6に示すように、用紙200を送りローラ21に押圧するように付勢する樹脂製のピンチローラ23が設けられている。このピンチローラ23は、金属製の回転軸23aを備えている。ピンチローラ23の回転軸23aは、樹脂製のホルダ24に回転可能に支持されている。ホルダ24は、バネ部材(図示せず)により、ピンチローラ23を送りローラ21に押圧する方向に付勢している。
【0039】
また、インクカートリッジ20aおよび20bの下方には、図5に示すように、樹脂製のベースプレート25がベースカバー15と一体的に設けられている。また、ベースプレート25には、インクカートリッジ20aおよび20bのインクノズル(図示せず)により印字された用紙200を排出するための排出ローラ26が設けられている。また、ベースプレート26の正面右側には、インクカートリッジ20aおよび20bのインクノズル(図示せず)のクリーニングなどを行うためのメンテナンスユニット27が設けられている。
【0040】
次に、図5および図6を参照して、第2実施形態によるインクジェットプリンタの動作について説明する。第2実施形態によるインクジェットプリンタの動作としては、給紙トレイ17(図5参照)から搬送されてきた用紙200(図6参照)の先端が送りローラ21とピンチローラ23との間に挿入される。挿入された用紙200は、ピンチローラ23により送りローラ21に対して押圧される。この状態で送りローラ21が回転することにより、用紙200がインクカートリッジ20aおよび20b(図5参照)のインクノズル(図示せず)の下方に搬送される。そして、用紙200が搬送されると、メンテナンスユニット27上で待機していたインクカートリッジ20aおよび20bは、横方向に移動する。これにより、インクカートリッジ20aおよび20bのインクノズル(図示せず)による印字が開始される。
【0041】
そして、インクカートリッジ20aおよび20bがシャフト18に沿って横方向に移動しながら用紙200に1行分の印字が行われると、送りローラ21が回転することにより用紙200が1行分、図6中の矢印F方向に送られる。この際、送りローラ21は、用紙200から用紙200の搬送方向(図6中の矢印F方向)と逆方向に負荷を受ける。そして、用紙200が1行分送られると、再びインクカートリッジ20aおよび20b(図5参照)が横方向に移動しながら、用紙200に1行分の印字が行われる。これらの動作が繰り返し行われることにより、用紙200の全面に印字が行われる。
【0042】
第2実施形態によるインクジェットプリンタでは、送りローラ21が用紙200から受ける負荷の大きさが変動した場合にも、送りローラ21の回転軸21aが軸受部材22の内周面22aに沿って移動するのが抑制されるので、送りローラ23による用紙200の1行分の送り量が変動するのが抑制される。これにより、インクカートリッジ20aおよび20b(図5参照)のインクノズル(図示せず)による印字位置にずれが生じるのが抑制されるので、印字位置のずれに起因する印刷ムラの発生が抑制される。そして、印字後の用紙200が排出ローラ26に到達すると、回転する排出ローラ26によって用紙200が排出される。
【0043】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0044】
たとえば、上記第2実施形態では、本発明の用紙送り装置をインクジェットプリンタに適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、インクジェットプリンタ以外の装置にも適用することが可能である。たとえば、レーザプリンタや昇華型熱転写プリンタなどの種々の画像形成装置などにも適用することができる。
【0045】
また、上記第1および第2実施形態では、樹脂材料を成型することにより形成した軸受部材を用いたが、本発明はこれに限らず、他の材料によって形成した軸受部材を用いてもよい。たとえば、金属材料などにより形成した軸受部材を用いてもよい。この場合、金属材料からなる軸受部材の溝状の凹部の2つの外縁部は、尖った形状ではなく、面取りした形状または丸みを持った形状に形成するのが好ましい。外縁部をこのような形状に形成すれば、送りローラの回転軸が溝状の凹部の2つの外縁部により支持されながら回転する場合に、送りローラの回転軸に傷などが発生するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による用紙送り装置の構造を示した正面図である。
【図2】図1に示した第1実施形態による用紙送り装置の図1中の50−50線に沿った断面図である。
【図3】図1に示した第1実施形態による用紙送り装置の図1中の60−60線に沿った断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の変形例による用紙送り装置の図2に対応する断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態による用紙送り装置を備えたインクジェットプリンタの全体構造を示した斜視図である。
【図6】図5に示した第2実施形態によるインクジェットプリンタの用紙送り装置部分を示した拡大斜視図である。
【図7】従来の一例による用紙を搬送するための送りローラを備えた用紙送り装置の構造を示した正面図である。
【図8】図7に示した従来の一例による用紙送り装置の図7中の150−150線に沿った断面図である。
【図9】図7に示した従来の一例による用紙送り装置の図7中の160−160線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1、21 送りローラ
1a、21a 回転軸
2、12、22 軸受部材
2a、12a、22a 内周面
2b、12b、22b 溝状の凹部
2c、2d、12c、12d、22c、22d 外縁部
2e、12e、22e 底面
3、23 ピンチローラ
200 用紙

Claims (5)

  1. 回転軸を中心に回転するとともに、用紙を搬送する送りローラと、前記送りローラの回転軸が所定の遊びを有しながら挿入されるとともに、前記送りローラの回転軸を回転可能に支持する軸受部材と、前記用紙を前記送りローラに押圧するように付勢するピンチローラとを備えた用紙送り装置において、
    前記軸受部材の内周面には、前記送りローラの回転軸の延びる方向に沿って前記軸受部材の内周面を貫通するように延びる溝状の凹部が設けられており、
    前記送りローラの回転軸の周面は、前記軸受部材の内周面の溝状の凹部の2つの外縁部により支持されており、
    前記溝状の凹部の底面は、前記軸受部材の前記溝状の凹部以外の円形状の内周面と実質的に同心の円弧形状を有するとともに、前記溝状の凹部の2つの外縁部により前記送りローラの回転軸を支持した場合に、前記送りローラの回転軸の周面が接触しない深さ位置を有する、用紙送り装置。
  2. 回転軸を中心に回転するとともに、用紙を搬送する送りローラと、
    前記送りローラの回転軸を回転可能に支持する軸受部材とを備え、
    前記軸受部材は、
    前記軸受部材の内周面に形成され、前記送りローラの回転軸の周面を支持する2つの外縁部を有する溝状の凹部を含む、用紙送り装置。
  3. 前記軸受部材の溝状の凹部の底面は、前記溝状の凹部の2つの外縁部により前記送りローラの回転軸を支持した場合に、前記送りローラの回転軸の周面が接触しない深さ位置を有する、請求項2に記載の用紙送り装置。
  4. 前記軸受部材の溝状の凹部の底面は、前記軸受部材の前記溝状の凹部以外の円形状の内周面と実質的に同心の円弧形状を有する、請求項2または3に記載の用紙送り装置。
  5. 前記軸受部材の溝状の凹部の底面は、平面状に形成されている、請求項2または3に記載の用紙送り装置。
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