JP2004331215A - 卒業証書等の筒型収納容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】卒業証書、表彰状、賞状、図面等を折り曲げずに、丸めて出し入れする際に、それらが破れる恐れがなく、また、長さをそれほど気にすることなく、非常に楽に出し入れできるようにした円形、多角形等の筒型収納容器を提供する。
【解決手段】一本又は複数本の糸又は帯(6)の上端にフタ(1)又はスライド筒(2)内に内設可能なストッパー(7)を設け、前記糸又は帯(6)の下端には収納物押さえ(8)を設け、収納物押さえ(8)の上縁部には、湾曲部(9)を持たないか、又は周の一部,又は全周に渡って湾曲部(9)を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】一本又は複数本の糸又は帯(6)の上端にフタ(1)又はスライド筒(2)内に内設可能なストッパー(7)を設け、前記糸又は帯(6)の下端には収納物押さえ(8)を設け、収納物押さえ(8)の上縁部には、湾曲部(9)を持たないか、又は周の一部,又は全周に渡って湾曲部(9)を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、卒業証書、表彰状、賞状、図面等を折り曲げずに丸めて収納する筒型の収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、図5に示すように、収納物に合わせて収納筒内壁に、スライド筒を固定する際、下側となる収納筒の全長を短くすることによって、賞状等を出し入れしやすくする技術が知られている。(特許文献1参照)
この技術は、卒業証書、表彰状、賞状、図面等を折り曲げずに丸めて、筒型収納容器へ入れる時、いきなり丸めたものをスライド筒に入れている点においては、広く一般に知られた収納筒と変わらない。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−32091
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、次のような問題があった。
イ)スライド筒に卒業証書等を丸めて入れる途中で手を離したりすると、卒業証書等が広がって、筒内壁にへばりつき、入れにくくなって、非常に困ることが多かった。
ロ)収納筒から卒業証書等を抜こうとすると、丸めて入れた卒業証書等が中ですでに広がっているため、その張力によって、無理に抜こうとすると卒業証書等が破れてしまう恐れがあったり、引き出すことが全く困難となり、四苦八苦することが多かった。
ハ)収納物の長さに、きっちり合わせて収納筒の長さを選択する煩わしさがあった。本発明は以上の問題点を解決するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
一本または、複数本の糸又は帯(6)の上端にフタ(1)または、スライド筒(12)に内設可能なストッパー(7)を設け、前記糸又は帯(6)の下端に収納物押さえ(8)を設け、その上縁には湾曲部(9)を、スライド筒に角部(4)がないものは設けなくても良いが、スライド筒に角部(4)があるものは湾曲部(9)を、周上の一部、又は全周に設ける。以上のような構成を収納物保持具(10)と呼び、本発明はこの収納物保持具(10)、および前記収納物保持具(10)を内蔵した筒型収納容器である。
本発明は以上の構成よりなる、卒業証書等を収納する筒型収納容器である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
<第一実施形態>
図1は本発明の第一実施形態による収納物保持具(10)を含む分解斜視図である。
(イ)フタ(1)、スライド筒(2)および収納筒(3)を設ける。
(ロ)一本又は複数本の糸又は帯(6)の上端にフタ(1)又はスライド筒(2)に内設可能なストッパー(7)を設ける。ストッパー(7)の形状等は一例として、フタ(1)の内径より小さめの円板状のプラスチック等とし、そのほぼ中央に穴を設け、前記糸又は帯(6)を通して熱圧着又はホッチキス等で固着する。前記円板状のストッパー(7)のフタ側には剥離紙付き粘着テープ(16)等をあらかじめ装着しておく。前記ストッパー(7)をフタ(1)に固定する場合は、前記ストッパー(7)の剥離紙を取り、フタ(1)の内側頂部に粘着テープ付きストッパー(7)を接合すればよい。このようにするとストッパー(7)から下の糸又は帯(6)及び収納物を含めて、多少の力を入れて引張っても、落ちることはない。
他の構成要素即ち、糸又は、帯(6)や収納物押さえ(8)と共働することで中身の卒業証書等を取り出し易い役割を担うものである。収納物押さえ(8)の役割は、卒業証書等を丸めて収納物押さえに入れたとき、卒業証書等が開こうとする力に対して収納物押さえ(8)が逆の力でそれを抑えることにより、卒業証書等は落ちずに糸又は帯(6)とともに収納筒(3)へ楽に入れたり出したりすることを可能とするものである。
(ハ)前記糸又は帯(6)の下端には収納物押さえ(8)を設ける。前記収納物押さえ(8)は内部が開放された円筒形、又は多角柱等とし、スライド筒(2)より小径とし、材質はポリプロピレン等の滑りやすいものが望ましい。なお、収納物押さえ(8)は図1ないし図4に示す本発明の実施例にあっては底がないが、あっても良い。その長さは収納筒(3)程度でも良い。
(ニ)前記収納物押さえ(8)の上縁部には湾曲部(9)を、スライド筒に角部(4)がないもの、あるいは角部(4)がテーパー状のものは設けなくても良いが、スライド筒に角部(4)があるものは湾曲部(9)を、周上の一部、又は全周に設ける。湾曲部(9)の役割は、前記収納物押さえ(8)を下から上に引き上げるとき、収納筒の底部の角部(4)の抵抗を極力小さくさせるために湾曲部(9)を設けるものである。
なお、前記収納物押さえ(8)とその上縁部の湾曲部(9)は、一体型あるいは分離型でも良いが、一体型の場合は収納物押さえ(8)の一部は帯(6)となり、また一部は、内側から外側下方へ湾曲状にして折り曲げ、その端を収納物押さえ(8)の外側へ熱圧着などで固着する。
この湾曲部(9)に、図に示す実施例においては縦方向に切込みを入れているが、これは、収納物押さえ(8)の上縁の湾曲状態を出し易く、かつクッション性を良くし、周方向の円をできる限り真円に近ずけることにより、スライド筒(2)の底部の角部(4)(図3参照)をスムーズに通せる様にする為である。また、収納物押さえ(8)の湾曲部(9)の一部を切り取った形状としても良い。
なお、この湾曲部の記述は、下記の第二、三実施例も同様である。前記収納物押さえ(8)とその上縁の湾曲部(9)が分離型の場合は、収納物押さえ(8)の上縁に、断面が小さな中空円形等をした弾性体を巻きつけて熱圧着等により固着しても良い。以上第一実施例は(イ)〜(ニ)により構成されている(請求項2記載)。ここで(ロ)(ハ)(ニ)の構成全体を収納物保持具(10)と呼ぶ(請求項1記載)。また、ストッパー(7)と糸又は帯(6)と収納物押さえ(8)は一体型でもそれぞれ分離型でも良い。
ここで、フタ側に取り付けるストッパー(7)の形状の他の例を述べる。即ち、その形状はフタ(1)の内径よりやや大きめの薄円板状等とし、材質をプラスチック等とする。そして糸又は帯(6)への固着方法は、前記と同様とし、またフタ(1)に固定する方法は、フタ内側頂部に向けてストッパーを圧入することにより固定できる。この方式は、ストッパーの弾力性により保持力は充分保たれ、粘着剤等不要となるので経済的である。さらに、ストッパー(7)をスライド筒(2)に内設する場合の形状は、本稿においては図示しないが、一例として薄板の台形状等とし、フタ側はスライド筒(2)の内径より大きくし、かつ外径より小さくする。そして収納筒側はスライド筒(2)より小さくする。また、材質はプラスチック等が望ましい。
<第二実施形態>
図2は本発明の第二実施形態による収納物保持具(100)を含む分解斜視図である。(イ)フタ(11)の外側上面ほぼ中央に把手(12)と前記フタ(11)の内側頂部に留め具(13)を設け、さらにスライド筒(22)、および収納筒(31)を設ける。前記把手(12)と留め具(13)の材質は、一例として金属又はプラスチック等で、形状は弓形等をしており、固定方法はねじなどで共締めにより固定する。
(ロ)一本又は複数本の糸又は帯(61)の上端はフタ(11)の内側の留め具(13)を通して固定する。前記糸又は帯(61)はループ状でも良い。
(ハ)前記糸又は帯(61)の下端には収納物入れ(底なしでも可)(81)を設ける。収納物入れ(81)の材質は、ポリプロピレン、あるいはプラスチック等でも良い。形状は円形、多角形等いずれでも良い。
(ニ)前記収納物入れ(81)の上縁には、湾曲部(91)を、スライド筒に角部(4)がないもの、あるいは角部(41)がテーパ状になっているものは設けなくても良いが、スライド筒に角部(41)があるものは、周上の一部又は全周に湾曲部(91)を設ける。 以上から構成されている(請求項4記載)。ここで、(ロ)(ハ)(ニ)の構成全体を収納物保持具(100)と呼ぶ(請求項3記載)。また糸又は帯(61)と収納物入れ(81)とは一体型でも分離型でも良い。
<第三実施形態>
図3は本発明の第三実施形態による収納物保持具(101)を含む分解斜視図である。
(イ)収納物押さえ(82)の上縁に湾曲部(92)を周上の一部、又は全周に設ける。前記収納物押さえ(82)の上縁には、湾曲部(92)の他に、糸又は帯をループ状にした吊り下げ具(14)を設けても良い。また図4に示す吊り下げ具(15)のように、糸又は帯の先端をT字型又は環状態とし、空中にオープンに浮かせたものでも良い。他端の根元は湾曲部の一部に小穴をあけT字型部分をそこに差し込んで半固定としても良い。以上が本発明の第三実施例における収納物保持具(101)の構成である(請求項5記載)。なお、前記収納物保持具(101)の材質は、滑りやすいポリプロピレン等が望ましい。形状は円形、多角形等いずれでも良い。さらに前記(イ)の他に、
(ロ)フタ(1)、スライド筒(2)および収納筒(3)を設けることにより第三実施例としての筒型収納容器が形成される(請求項6記載)。ここで、この第三実施例にあっては、吊り下げ具をつけないものは、上記第一実施例における、糸又は帯(6)及び、ストッパー(7)を省略した構成に特徴があり、湾曲部(92)と収納物押さえ(82)のみで構成した収納物保持具(101)を形成することによって、製造時の作業工程及び、製造コストを低廉に抑えることが可能となる。
【0007】
以上、本発明の3つの実施形態を説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態の例に限定されるものではなく、例えば、ストッパー(7)、と糸又は帯(6)および収納物押さえ(8)は別々の分離型でも良いし、一体型であっても良い。また収納物押さえ(8)は底がある収納物入れでも良い。逆に第2実施形態の収納物入れ(81)は、収納物押さえの底がなくても良い。なお、収納容器(1)〜(3)および収納物押さえ(8)等は、円形、多角形等、内容物に沿った形状なら、いずれの形状でも良い。また、糸又は帯(6)等の分離型は、例えば糸又は帯等の両端をT字型とし、ストッパーの中央の小穴と収納物押え(8)等の湾曲部等にあけておいた小穴とを接続しても良い。
【0008】
本発明を使用するときは、第一実施形態では図1において、剥離紙を取ったストッパー(7)をフタ(1)内側頂部に向けて挿入接合する。次に収納物押さえ(8)に、卒業証書等(5)を丸めて湾曲部側から入れる。次にそれをスライド筒(2)に挿入する。そしてフタ(1)をスライド筒(2)に差し込む。これで収納は完了する。但し、ストッパー(7)については、販売時点ですでにフタ(1)に内設されている場合はこの作業はない。ここで、収納物押さえ(8)に卒業証書等(5)を挿入する作業については、収納物押さえ(8)の材質が前述した如くポリプロピレン等、滑りやすい材質のため、楽にスムーズに挿入ができる。また、卒業証書等(5)を取り外すときも、前述の逆となるが、たとえ、スライド筒角部(4)があり、その下側に収納物押さえ(8)がきても、収納物押さえ(8)の上縁に湾曲部(9)があるので、卒業証書とともに収納物押さえ(8)がスライド筒角部(4)に引っかかることはなく、楽に出し入れができる。以上は第一実施形態について説明した。
【0009】
第二実施形態は、糸又は帯(61)の先端はすでにフタ(11)に内設済みの場合には、フタ用のストッパーは自分で取り付ける必要はない。収納物が図面等のように、少し重いようなものの場合には、底のある収納物入れとなっている第二実施例を用いると良い。収納物の入れ方は、図面等を収納物入れ(81)に入れた後、図面等を入れた収納物入れ(81)とともにフタ(11)の把手(12)を持ち、収納物入れ(81)とともにフタ(11)をスライド筒(21)に取り付ける。図面等の取り出しは、入れるときと逆にすればよい。
【0010】
第三実施形態は、吊り下げ具(14、15)がついている場合も、付いていない場合も、使用方法は第一実施形態に準ずる。ただこの第三実施形態では、卒業証書等(5)を収納筒(3)に入れるとき又は、取り出すとき、フタ(1)を開け閉めしたときには卒業証書等(5)はフタにはついてこないので、吊り下げ具(14、15)を持って出し入れをすることになる。なお、吊り下げ具がない場合は収納筒(3)を傾斜させることにより、スライド筒の角部があっても湾曲部があるので楽に取り出すことができる。また、第一、第三の実施形態に共通な収納物押さえ(8)(82)が帯状の場合の卒業証書等の出し方は、図4のように片手で収納物押さえ(8)(82)を抑え、他方の手で卒業証書等を押さえ、上下にスライドをさせればよい。卒業証書等(5)入れるときは、収納物押さえ(8)(82)の上方から入れる。卒業証書等は前述の通り、すべりの良い材料、例えばポリプロピレン等を用いるので、出し入れが非常にスムーズに楽に行うことができる。
なお、収納物押さえ(8)(81)(82)の径は、スライド筒(2)、(21)より小さく、かつスライド筒の底の角部(4)、(41)がある場合は湾曲部(9)、(91)、(92)があるので、角部に引っかからずに非常にスムーズに取り出すことができる。
【0011】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、卒業証書、表彰状、賞状、図面等の収納容器への出し入れが、非常に楽にスムーズになり、破く恐れのない収納物保持具、あるいは筒型収納容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の分解斜視図
【図2】本発明の第二実施例の分解斜視図
【図3】本発明の第三実施例の分解斜視図
【図4】本発明の第三実施例における取り扱い方の説明図
【図5】従来の筒型収納容器の分解斜視図
【符号の説明】
1、11 フタ
2、21 スライド筒
3、31 収納筒
4、41 スライド筒角部
5 卒業証書等
6、61 糸又は帯
7 ストッパー
8、82 収納物押さえ
81 収納物入れ
9、91、92 湾曲部
10、100、101 収納物保持具
12 把手
13 留め具
14、15 吊り下げ具
16 剥離紙付き粘着テープ
【発明の属する技術分野】
本発明は、卒業証書、表彰状、賞状、図面等を折り曲げずに丸めて収納する筒型の収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、図5に示すように、収納物に合わせて収納筒内壁に、スライド筒を固定する際、下側となる収納筒の全長を短くすることによって、賞状等を出し入れしやすくする技術が知られている。(特許文献1参照)
この技術は、卒業証書、表彰状、賞状、図面等を折り曲げずに丸めて、筒型収納容器へ入れる時、いきなり丸めたものをスライド筒に入れている点においては、広く一般に知られた収納筒と変わらない。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−32091
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、次のような問題があった。
イ)スライド筒に卒業証書等を丸めて入れる途中で手を離したりすると、卒業証書等が広がって、筒内壁にへばりつき、入れにくくなって、非常に困ることが多かった。
ロ)収納筒から卒業証書等を抜こうとすると、丸めて入れた卒業証書等が中ですでに広がっているため、その張力によって、無理に抜こうとすると卒業証書等が破れてしまう恐れがあったり、引き出すことが全く困難となり、四苦八苦することが多かった。
ハ)収納物の長さに、きっちり合わせて収納筒の長さを選択する煩わしさがあった。本発明は以上の問題点を解決するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
一本または、複数本の糸又は帯(6)の上端にフタ(1)または、スライド筒(12)に内設可能なストッパー(7)を設け、前記糸又は帯(6)の下端に収納物押さえ(8)を設け、その上縁には湾曲部(9)を、スライド筒に角部(4)がないものは設けなくても良いが、スライド筒に角部(4)があるものは湾曲部(9)を、周上の一部、又は全周に設ける。以上のような構成を収納物保持具(10)と呼び、本発明はこの収納物保持具(10)、および前記収納物保持具(10)を内蔵した筒型収納容器である。
本発明は以上の構成よりなる、卒業証書等を収納する筒型収納容器である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
<第一実施形態>
図1は本発明の第一実施形態による収納物保持具(10)を含む分解斜視図である。
(イ)フタ(1)、スライド筒(2)および収納筒(3)を設ける。
(ロ)一本又は複数本の糸又は帯(6)の上端にフタ(1)又はスライド筒(2)に内設可能なストッパー(7)を設ける。ストッパー(7)の形状等は一例として、フタ(1)の内径より小さめの円板状のプラスチック等とし、そのほぼ中央に穴を設け、前記糸又は帯(6)を通して熱圧着又はホッチキス等で固着する。前記円板状のストッパー(7)のフタ側には剥離紙付き粘着テープ(16)等をあらかじめ装着しておく。前記ストッパー(7)をフタ(1)に固定する場合は、前記ストッパー(7)の剥離紙を取り、フタ(1)の内側頂部に粘着テープ付きストッパー(7)を接合すればよい。このようにするとストッパー(7)から下の糸又は帯(6)及び収納物を含めて、多少の力を入れて引張っても、落ちることはない。
他の構成要素即ち、糸又は、帯(6)や収納物押さえ(8)と共働することで中身の卒業証書等を取り出し易い役割を担うものである。収納物押さえ(8)の役割は、卒業証書等を丸めて収納物押さえに入れたとき、卒業証書等が開こうとする力に対して収納物押さえ(8)が逆の力でそれを抑えることにより、卒業証書等は落ちずに糸又は帯(6)とともに収納筒(3)へ楽に入れたり出したりすることを可能とするものである。
(ハ)前記糸又は帯(6)の下端には収納物押さえ(8)を設ける。前記収納物押さえ(8)は内部が開放された円筒形、又は多角柱等とし、スライド筒(2)より小径とし、材質はポリプロピレン等の滑りやすいものが望ましい。なお、収納物押さえ(8)は図1ないし図4に示す本発明の実施例にあっては底がないが、あっても良い。その長さは収納筒(3)程度でも良い。
(ニ)前記収納物押さえ(8)の上縁部には湾曲部(9)を、スライド筒に角部(4)がないもの、あるいは角部(4)がテーパー状のものは設けなくても良いが、スライド筒に角部(4)があるものは湾曲部(9)を、周上の一部、又は全周に設ける。湾曲部(9)の役割は、前記収納物押さえ(8)を下から上に引き上げるとき、収納筒の底部の角部(4)の抵抗を極力小さくさせるために湾曲部(9)を設けるものである。
なお、前記収納物押さえ(8)とその上縁部の湾曲部(9)は、一体型あるいは分離型でも良いが、一体型の場合は収納物押さえ(8)の一部は帯(6)となり、また一部は、内側から外側下方へ湾曲状にして折り曲げ、その端を収納物押さえ(8)の外側へ熱圧着などで固着する。
この湾曲部(9)に、図に示す実施例においては縦方向に切込みを入れているが、これは、収納物押さえ(8)の上縁の湾曲状態を出し易く、かつクッション性を良くし、周方向の円をできる限り真円に近ずけることにより、スライド筒(2)の底部の角部(4)(図3参照)をスムーズに通せる様にする為である。また、収納物押さえ(8)の湾曲部(9)の一部を切り取った形状としても良い。
なお、この湾曲部の記述は、下記の第二、三実施例も同様である。前記収納物押さえ(8)とその上縁の湾曲部(9)が分離型の場合は、収納物押さえ(8)の上縁に、断面が小さな中空円形等をした弾性体を巻きつけて熱圧着等により固着しても良い。以上第一実施例は(イ)〜(ニ)により構成されている(請求項2記載)。ここで(ロ)(ハ)(ニ)の構成全体を収納物保持具(10)と呼ぶ(請求項1記載)。また、ストッパー(7)と糸又は帯(6)と収納物押さえ(8)は一体型でもそれぞれ分離型でも良い。
ここで、フタ側に取り付けるストッパー(7)の形状の他の例を述べる。即ち、その形状はフタ(1)の内径よりやや大きめの薄円板状等とし、材質をプラスチック等とする。そして糸又は帯(6)への固着方法は、前記と同様とし、またフタ(1)に固定する方法は、フタ内側頂部に向けてストッパーを圧入することにより固定できる。この方式は、ストッパーの弾力性により保持力は充分保たれ、粘着剤等不要となるので経済的である。さらに、ストッパー(7)をスライド筒(2)に内設する場合の形状は、本稿においては図示しないが、一例として薄板の台形状等とし、フタ側はスライド筒(2)の内径より大きくし、かつ外径より小さくする。そして収納筒側はスライド筒(2)より小さくする。また、材質はプラスチック等が望ましい。
<第二実施形態>
図2は本発明の第二実施形態による収納物保持具(100)を含む分解斜視図である。(イ)フタ(11)の外側上面ほぼ中央に把手(12)と前記フタ(11)の内側頂部に留め具(13)を設け、さらにスライド筒(22)、および収納筒(31)を設ける。前記把手(12)と留め具(13)の材質は、一例として金属又はプラスチック等で、形状は弓形等をしており、固定方法はねじなどで共締めにより固定する。
(ロ)一本又は複数本の糸又は帯(61)の上端はフタ(11)の内側の留め具(13)を通して固定する。前記糸又は帯(61)はループ状でも良い。
(ハ)前記糸又は帯(61)の下端には収納物入れ(底なしでも可)(81)を設ける。収納物入れ(81)の材質は、ポリプロピレン、あるいはプラスチック等でも良い。形状は円形、多角形等いずれでも良い。
(ニ)前記収納物入れ(81)の上縁には、湾曲部(91)を、スライド筒に角部(4)がないもの、あるいは角部(41)がテーパ状になっているものは設けなくても良いが、スライド筒に角部(41)があるものは、周上の一部又は全周に湾曲部(91)を設ける。 以上から構成されている(請求項4記載)。ここで、(ロ)(ハ)(ニ)の構成全体を収納物保持具(100)と呼ぶ(請求項3記載)。また糸又は帯(61)と収納物入れ(81)とは一体型でも分離型でも良い。
<第三実施形態>
図3は本発明の第三実施形態による収納物保持具(101)を含む分解斜視図である。
(イ)収納物押さえ(82)の上縁に湾曲部(92)を周上の一部、又は全周に設ける。前記収納物押さえ(82)の上縁には、湾曲部(92)の他に、糸又は帯をループ状にした吊り下げ具(14)を設けても良い。また図4に示す吊り下げ具(15)のように、糸又は帯の先端をT字型又は環状態とし、空中にオープンに浮かせたものでも良い。他端の根元は湾曲部の一部に小穴をあけT字型部分をそこに差し込んで半固定としても良い。以上が本発明の第三実施例における収納物保持具(101)の構成である(請求項5記載)。なお、前記収納物保持具(101)の材質は、滑りやすいポリプロピレン等が望ましい。形状は円形、多角形等いずれでも良い。さらに前記(イ)の他に、
(ロ)フタ(1)、スライド筒(2)および収納筒(3)を設けることにより第三実施例としての筒型収納容器が形成される(請求項6記載)。ここで、この第三実施例にあっては、吊り下げ具をつけないものは、上記第一実施例における、糸又は帯(6)及び、ストッパー(7)を省略した構成に特徴があり、湾曲部(92)と収納物押さえ(82)のみで構成した収納物保持具(101)を形成することによって、製造時の作業工程及び、製造コストを低廉に抑えることが可能となる。
【0007】
以上、本発明の3つの実施形態を説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態の例に限定されるものではなく、例えば、ストッパー(7)、と糸又は帯(6)および収納物押さえ(8)は別々の分離型でも良いし、一体型であっても良い。また収納物押さえ(8)は底がある収納物入れでも良い。逆に第2実施形態の収納物入れ(81)は、収納物押さえの底がなくても良い。なお、収納容器(1)〜(3)および収納物押さえ(8)等は、円形、多角形等、内容物に沿った形状なら、いずれの形状でも良い。また、糸又は帯(6)等の分離型は、例えば糸又は帯等の両端をT字型とし、ストッパーの中央の小穴と収納物押え(8)等の湾曲部等にあけておいた小穴とを接続しても良い。
【0008】
本発明を使用するときは、第一実施形態では図1において、剥離紙を取ったストッパー(7)をフタ(1)内側頂部に向けて挿入接合する。次に収納物押さえ(8)に、卒業証書等(5)を丸めて湾曲部側から入れる。次にそれをスライド筒(2)に挿入する。そしてフタ(1)をスライド筒(2)に差し込む。これで収納は完了する。但し、ストッパー(7)については、販売時点ですでにフタ(1)に内設されている場合はこの作業はない。ここで、収納物押さえ(8)に卒業証書等(5)を挿入する作業については、収納物押さえ(8)の材質が前述した如くポリプロピレン等、滑りやすい材質のため、楽にスムーズに挿入ができる。また、卒業証書等(5)を取り外すときも、前述の逆となるが、たとえ、スライド筒角部(4)があり、その下側に収納物押さえ(8)がきても、収納物押さえ(8)の上縁に湾曲部(9)があるので、卒業証書とともに収納物押さえ(8)がスライド筒角部(4)に引っかかることはなく、楽に出し入れができる。以上は第一実施形態について説明した。
【0009】
第二実施形態は、糸又は帯(61)の先端はすでにフタ(11)に内設済みの場合には、フタ用のストッパーは自分で取り付ける必要はない。収納物が図面等のように、少し重いようなものの場合には、底のある収納物入れとなっている第二実施例を用いると良い。収納物の入れ方は、図面等を収納物入れ(81)に入れた後、図面等を入れた収納物入れ(81)とともにフタ(11)の把手(12)を持ち、収納物入れ(81)とともにフタ(11)をスライド筒(21)に取り付ける。図面等の取り出しは、入れるときと逆にすればよい。
【0010】
第三実施形態は、吊り下げ具(14、15)がついている場合も、付いていない場合も、使用方法は第一実施形態に準ずる。ただこの第三実施形態では、卒業証書等(5)を収納筒(3)に入れるとき又は、取り出すとき、フタ(1)を開け閉めしたときには卒業証書等(5)はフタにはついてこないので、吊り下げ具(14、15)を持って出し入れをすることになる。なお、吊り下げ具がない場合は収納筒(3)を傾斜させることにより、スライド筒の角部があっても湾曲部があるので楽に取り出すことができる。また、第一、第三の実施形態に共通な収納物押さえ(8)(82)が帯状の場合の卒業証書等の出し方は、図4のように片手で収納物押さえ(8)(82)を抑え、他方の手で卒業証書等を押さえ、上下にスライドをさせればよい。卒業証書等(5)入れるときは、収納物押さえ(8)(82)の上方から入れる。卒業証書等は前述の通り、すべりの良い材料、例えばポリプロピレン等を用いるので、出し入れが非常にスムーズに楽に行うことができる。
なお、収納物押さえ(8)(81)(82)の径は、スライド筒(2)、(21)より小さく、かつスライド筒の底の角部(4)、(41)がある場合は湾曲部(9)、(91)、(92)があるので、角部に引っかからずに非常にスムーズに取り出すことができる。
【0011】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、卒業証書、表彰状、賞状、図面等の収納容器への出し入れが、非常に楽にスムーズになり、破く恐れのない収納物保持具、あるいは筒型収納容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の分解斜視図
【図2】本発明の第二実施例の分解斜視図
【図3】本発明の第三実施例の分解斜視図
【図4】本発明の第三実施例における取り扱い方の説明図
【図5】従来の筒型収納容器の分解斜視図
【符号の説明】
1、11 フタ
2、21 スライド筒
3、31 収納筒
4、41 スライド筒角部
5 卒業証書等
6、61 糸又は帯
7 ストッパー
8、82 収納物押さえ
81 収納物入れ
9、91、92 湾曲部
10、100、101 収納物保持具
12 把手
13 留め具
14、15 吊り下げ具
16 剥離紙付き粘着テープ
Claims (6)
- 一本または、複数本の糸または帯(6)の上端にフタ(1)またはスライド筒(2)に内設可能なストッパー(7)を設け、前記糸又は、帯(6)の下端には収納物押さえ(8)を設け、前記収納物押さえ(8)の上縁部には湾曲部(9)を持たないか、又は周の一部、又は全周に渡って設けたことを特徴とした収納物保持具(10)。
- 前記請求項1記載の収納物保持具(10)を内蔵したことを特徴とした筒型収納容器。
- フタ(11)の外側上面に把手(12)と前記フタ(11)の内側頂部に留め具(13)を設け、前記留め具(13)に、一本または、複数本の糸または帯(61)の上端を保持し、前記糸又は帯(61)の下端には、収納物入れ(81)を設け、前記収納物入れ(81)の上縁部には、湾曲部(91)を持たないか、又は周の一部、又は全周に渡って設けたことを特徴とした収納物保持具(100)。
- 前記請求項3記載の収納物保持具(100)を内蔵したことを特徴とした筒型収納容器。
- 収納物押さえ(82)の上縁に湾曲部(92)を、周の一部、又は全周に渡って設けたことを特徴とした収納物保持具(101)。
- 前記請求項5記載の収納物保持具(101)を内蔵したことを特徴とした筒型収納容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003160106A JP2004331215A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 卒業証書等の筒型収納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003160106A JP2004331215A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 卒業証書等の筒型収納容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004331215A true JP2004331215A (ja) | 2004-11-25 |
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ID=33508558
Family Applications (1)
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JP2003160106A Pending JP2004331215A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 卒業証書等の筒型収納容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004331215A (ja) |
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2003
- 2003-04-30 JP JP2003160106A patent/JP2004331215A/ja active Pending
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