JP2004331097A - 注出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器を掴持した片手の指先の操作により、内容液を注出する注出容器において、構造が簡単で、かつ簡単に操作可能な誤動作防止機構の創出を技術的課題とする。
【解決手段】噴出機能付きの注出ノズルを立設した左右一対の容器体と、その上端部に外嵌して、不動に組付く装着筒体と、外装筒を有し、下方に注出ノズルが密嵌入して突き当たる一対の段付き孔を開設して頂板の開口部に連通する通路を形成する注出通路を内部に有したキャップ体とを有する注出容器において、キャップ体の外装筒の前面壁の一部を、隣接する壁に一体連設する左右一対の連結小片を残した状態でのスリットの形成により、一対の連結小片を軸として前後に傾動可能な傾動板片とし、キャップ体の前後方向への傾動可能にキャップ体を装着筒体に組付け、傾動板片の上部に形成した係止孔へ装着体に突設した係止突片を嵌入した状態でキャップ体の傾動変位を不能とした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の注出ノズルを有した容器から同時に内容液を噴出させると共に、この両噴出内容液を外部に注出する注出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、或る種の染毛剤のように、2種の薬液を使用時に一緒に注出するタイプのもので、薬液を個々にエアゾール式容器に収納し、使用時に一対のエアゾール式容器から内容液である薬液を同時に噴出させると共に、この噴出した薬液を一緒に一か所から注出する容器として、特許文献1あるいは特許文献2に開示された技術がある。
【0003】
特許文献1に記載の従来技術は、薬液を収納した一対のエアゾール式容器と、この一対のエアゾール式容器を並列に隣接して収納する有底の収納ケースと、この収納ケースの上端開口部を塞ぐ形態でヒンジ結合され、下面に各エアゾール式容器の注出ノズルが密嵌入して突き当たる段付き孔と、上面に吐出口と、そして両段付き孔と吐出口とを連通させる案内路とを形成したガイド部材の前端に、収納ケースの外側の前下方に垂下した押動レバーを連設した可動カバーと、から構成されている。
【0004】
この従来技術にあっては、容器を掴持した片手の指で押動レバーを収納ケース側に押圧することにより、ヒンジ結合部を軸としてガイド部材を下降傾動させ、これにより一対のエアゾール式容器の注出ノズルを同時に押し下げて開放し、両エアゾール式容器の薬液を、段付き孔、案内路そして吐出口を経て、一緒に吐出するので、一つの押動レバーに対する簡単な押圧操作により、二つのエアゾール式容器の内容液を、同時にかつ一緒にした状態、すなわちそのまま使用することのできる状態で吐出する、と云う優れた効果を発揮する。
【0005】
また、吐出口に様々な形状の櫛体、塗布体等を取り付けて使用され、たとえば内容液を直接櫛歯に注出して、櫛体で頭髪を梳くことにより、注出した内容液をそのまま頭髪に塗布することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平4−102569号公報
【特許文献2】
特開平11−587
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術は、収納ケースと可動カバーのヒンジ結合部を支点、可動カバーのヒンジ結合部と反対側に付設した押動レバーの下端部を力点、可動カバーに付設した段付き孔を作用点とした梃子の原理で可動カバーを傾動させ、エアゾール式容器の注出ノズルを押し下げ、開放しよとするものである。
【0008】
しかしながら、吐出口への櫛体、塗布体等の取り付けの際に可動カバーを下方に押してしまう等の誤操作により内容液を注出してしまう場合があり、構造、および操作が簡単で、誤操作を確実に防止する機構を有した容器が要望されている。
【0009】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、容器を掴持した片手の指先の操作により、注出ノズルを傾動下降して内容液を注出する注出容器においての、構造が簡単で、かつ簡単に操作することが可能な誤動作防止機構を創出することを技術的課題とし、もって注出操作性が良好で、誤動作のない安全性の高い注出容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
噴出機能付きの注出ノズルを起立させた左右一対の容器体と、
この注出ノズルを上方に突出させた状態で、一対の容器体の上端部に外嵌して、不動に組付く装着筒体と、
一対の容器体の上部を外装する外装筒を有し、下方に注出ノズルが密嵌入して突き当たる一対の段付き孔を開設して頂板の開口部に連通する通路を形成する注出通路を内部に有したキャップ体とを有する注出容器であって、
装着筒体の前面に係止突片を突設し、
キャップ体の外装筒の前面壁の一部を、隣接する壁に一体連設する左右一対の連結小片を残した状態での略ロの字状のスリットの形成により、一対の連結小片を軸として前後に傾動可能な傾動板片とし、
傾動板片の上部に前記係止突片が嵌入する係止孔を形成し、
傾動板片の前面から操作片を垂下設すること、
キャップ体の前後方向への傾動可能に、キャップ体の左右側端部と装着筒体の左右側端部とを軸片と軸孔の組み合わせよりなる回動部で組付け結合した組立て状態において、
傾動板片の係止孔へ装着筒体の係止突片を嵌入した状態で、キャップ体の傾動変位を不能に、
また操作片の押圧による、傾動板片を前記連結小片を軸として傾動変位させての、係止突片の係止孔からの脱嵌入を可能に、
さらなる操作片の押圧によるキャップ体の傾動変位を可能に構成したこと、
にある。
【0011】
請求項1記載の上記構成の注出容器は一対の容器体、装着体、キャップ体の各部材を有し、下に示すように各部材が組み付けられ、一体として使用される。
すなわち、
1.装着体左右一対の容器体の上端部に上方から外嵌して、装着体を容器体に不動に組付き固定する。
2.装着体の開口部から突出する一対の容器体の注出ノズルを一対の段付き孔に密嵌入して、キャップ体を揺動可能に容器体に組付け固定すると共に、装着筒体の外側から前記一対の容器体の上部を外装する外装筒の左右側端部と、装着体の左右側端部を、軸片とを軸孔の組み合わせにより組付け結合し、キャップ体を前後方向への傾動可能に装着体に組付ける。
なお、本発明の
【0012】
上記のように各部材を組付けた状態で、外装筒の前面壁の左右中央に、左右一対の連結小片により前後方向への傾動可能に形成された傾動板片が位置し、この傾動板片の上部に形成された係止孔に装着体の前面に突設された係止突片が嵌入した状態となり、この状態でキャップ体の傾動変位を不能とする誤動作防止機構が形成され、誤動作防止の機能が発揮される。
【0013】
また、上記傾動板片から垂下設された操作片は一対の容器体の前面左右中央位置で、外装筒の外表面に沿って垂下された状態である。
【0014】
この状態で、たとえばキャップ体を誤って上から押したり、上部に櫛体を取り付ける際にキャップ体に大きな力が下方に作用しても、上記した誤動作防止機構によりこれら誤動作によるキャップ体の傾動、すなわち注出ノズルの傾動下降状の押圧による内容液の注出を確実に防ぐことができる。
【0015】
また、この注出容器を掴持した片手の親指で操作片を押圧すると、操作片と共に、傾動板片が上部外側方向に連結小片を回動軸として傾動し、係止孔から係止突片が外れて(脱嵌入して)、誤操作防止の機能が解除され、キャップ体の傾動が可能となり、さらなる操作片の押圧により操作片がキャップ体の外装筒の下端部に当接し、キャップ体が左右側端部の回動部を軸として傾動し、その結果一対の段付き孔を介して一対の注出ノズルが傾動下降して容器体内の内容液が噴出する。
【0016】
そして、噴出された内容液は両段付き孔から注出通路およびキャップ体の頂板に形成された開口部を経て外部に注出される。
【0017】
また、操作体への押圧を解除すると、キャップ体が傾動姿勢から元の姿勢に戻り、さらには連結小片の捩じれ変形が弾性的に回復して、元の位置に戻り、再び係止突片が係止孔に嵌入して、誤動作防止機構がセットされた状態となる。
【0018】
上記のように装着体の係止突片と傾動板片の係止孔を組み合わせることにより簡単な構造ではありながら、誤動作防止の作用効果が発揮されると共に、操作片の押圧により使用者が意識することなくこの防止機構を解除して注出操作を達成することができる。
【0019】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、容器体をエアゾール式とすること、にある。
【0020】
請求項2記載の上記構成により、注出ノズルが一対の段付き孔により等しく押し下げられるので、高圧で噴出するエアゾールにおいても、両容器の内容液の噴出を同時に達成することが可能となる。
【0021】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明において、
キャップ体の頂板上に、開口部の開口縁から吐出筒を立設すること、にある。
【0022】
請求項3記載の上記構成により、両内容液を、1つの吐出筒から一緒に注出するので、1つの特定された箇所への両内容液の注出を正確に達成することが容易である。
【0023】
請求項4記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明において、
キャップ体の頂板上に、有頂略長円筒状のドーム筒の頂壁上に多数の櫛歯片を整列立設した櫛体を取り付け、櫛歯片に内容液を注出する構成とすること、にある。
【0024】
請求項4記載の上記構成により、内容液を直接櫛歯に注出することができるので、この櫛体で頭髪を梳くことにより、注出した内容液をそのまま頭髪に塗布することができ、またこの塗布操作は、内容液を小出しに注出しながら、連続的に行うことができるので、頭髪全体に対して内容液を均等に塗布することが容易である。
【0025】
請求項5記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明において、
キャップ体の頂板上に、開口部の開口縁から吐出筒を立設すると共に、吐出筒の上端に短筒状の嵌合筒片を連設し、嵌合筒片に塗布体を組付け固定すること、にある。
【0026】
請求項5記載の上記構成により、両内容液を塗布体から滲み出させて塗布するので、塗布体を使用しての内容液の塗布を、きわめて簡単に行うことができると共に、内容液を塗布し易い状態を得ることができ、また内容液の注出を小出しに連続的に行うことにより、内容液の均一な塗布を簡単に達成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1〜6は本願発明の注出容器の第1実施例を示す。このうち図1は半縦断面正面図であり、図2は図3のA−A線に沿って不規則に縦断した側面図であり、図3は平面図であるが、図1および図2中では、容器体51については従断面しないで示している。また、図4はキャップ体11および操作片17を示す斜視図であり、図5は装着体31の平面図であり、また図6は操作片17の押圧の際のキャップ体11の傾動変位の過程を要部縦断側面図で示した、説明図である。
【0028】
エアゾール式容器である容器体51は、細長有底円筒状をした金属製本体の縮径した口部に、弁による開閉機能部を備えた注出ノズル53を有する金属製あるいは硬質樹脂製のキャップをカシメ固定して頭部52を形成し、注出ノズル53は、この頭部52の上面に起立した状態となっている。
【0029】
装着体31は略有頂の長円筒状であり、嵌着筒片34が左右に並列に隣接配置された一対の容器体51上端部に外嵌し、下端部にある係止片37が容器体51の頭部52の下端部に係止して、注出ノズル53を頂壁38の開口部36から上方に突出させた状態で、一対の容器体51に不動に組付く。(図1、2および5参照)
【0030】
また、この装着体筒31の前面には後述する誤操作防止機構Kの一部を構成する係止突片32が突設され、左右の側端面からは後述する回動部Jの一部を構成する一対の軸片33が突設されている。
【0031】
本実施例のキャップ体11は内部に内容液の注出通路を形成するための通路ブロック体21を有する構成であり、この通路ブロック体21は注出筒28を上面中央に立設し、下面に下方に開放した容器体51の注出ノズル53が突き抜け不能に密嵌入する一対の段付き孔23を左右に開設し、流路24が両段付き孔23と注出筒28が形成する注出口28aを連通する構成としている。なお本実施例では上下2つの部材を組付けてこの通路ブロック体21を形成している。
【0032】
キャップ体11は、有頂で略長円筒状の外装筒12を有し、頂板14の中央部の開口部15の開口縁から吐出筒15aを起立設すると共に、前述した通路ブロック体21の注出筒28が密嵌入する通路筒15bを垂下設している。
【0033】
また、キャップ体11の外装筒12の前面壁の左右中央位置には、壁の一部を、隣接する壁に一体連設する左右一対の連結小片13bを残した状態での略ロの字状のスリットSの形成により傾動板片13が形成されており、この傾動板片13は一対の連結小片13bを軸として前後に傾動可能な状態である。(主として図4参照)
【0034】
また傾動板片13上部には前述した装着体31の係止突片32が嵌入する係止孔13aが形成されており、その下には後述する操作片17が組付き結合するための嵌合孔13cが形成されており、また傾動板片13の下方では外装筒12の一部を下方に僅かに延設してその下端に外鍔片12aを設けた構造としている。
【0035】
また、外装筒12の左右の側端部には前述した装着体31の左右一対の軸片33が嵌入するための一対の軸孔19が形成されている。
【0036】
また、本実施例では操作片17を別部材として嵌合突片17aをアンダーカット状に傾動板片13の嵌合孔13cに嵌入して傾動板片13に組付き固定する構成である。
【0037】
本第1実施例の注出容器は上記したように、一対の容器体51、装着体31、通路ブロック体21、キャップ体11および操作片17の部材から構成され、たとえば一例として次のような手順でこれら部材を組付き結合して使用される。
すなわち、
1.装着体31を並列に隣接配置された一対の容器体51の上端部に上方から外嵌して、装着体31を容器体51に不動に組付ける。
2.操作片17を傾動板片13に取り付け、通路筒15bに注出筒28を密嵌入させて、キャップ体11に通路ブロック体21を組付き結合する。
3.装着体31の開口部36から突出する一対の容器体51の注出ノズル53に通路ブロック体21の段付き孔23を密嵌入させて、キャップ体11で容器体51の上部を外装する。
4.同時に装着体31の一対の軸片33を軸孔19に嵌入して、この軸片33と軸孔19により構成される回動部Jを軸として前後方向への傾動可能に、キャップ体11を装着体31に取り付ける。
【0038】
上記のように各部材を組付けた状態で、外装筒12の前面壁の左右中央に、左右一対の連結小片13bにより前後方向への傾動可能に形成された傾動板片13が位置し、この傾動板片13の上部に形成された係止孔13aに装着体31の前面に突設された係止突片32が嵌入した状態となり、誤動作防止機構Kを形成する。
【0039】
また、上記傾動板片13にアンダーカット状に組付き結合した操作片17は一対の容器体53の前面左右中央位置で、傾動板片13から斜め前方に延出設した肩部18を介して外鍔片12aの外側に垂下設した状態となる。
【0040】
この状態で、たとえばキャップ体11を誤って上から押したり、上部に櫛体等を取り付ける際にキャップ体11に大きな力が作用しても、上記した誤動作防止機構Kによりこれら誤動作によるキャップ体11の傾動下降、すなわち通路ブロック体21を介した注出ノズル53の傾動下降状の押圧による内容液の注出を確実に防ぐことができる。(図6(a)参照)
【0041】
また、この注出容器を掴持した片手の親指で操作片17を押圧すると、操作片17と共に、傾動板片13が上部外側方向に連結小片13bを回動軸として傾動し、係止孔13aから係止突片32が外れて(脱嵌入して)、誤動作防止機構Kの防止機能が解除されキャップ体11の傾動が可能となり(図6(b)参照)、さらなる操作片17の押圧により操作片17が外装筒12の下端部の外鍔片12aに当接し、キャップ体11が左右側端部の回動部Jを軸として傾動し、その結果一対の段付き孔23を介して一対の注出ノズル53が傾動下降する(図6(c)参照、また図6(b)および(c)中の白抜き矢印は押圧方向を示す。)。
【0042】
このようにして、注出ノズル53が傾動下降すると、一対の容器体53から内容液が同時に噴出され、噴出された2種の内容液は両段付き孔23から流路24および注出筒28を経て、同時にキャップ体11の頂板14に起立設された吐出筒15aから注出容器外部に注出される。
【0043】
内容液の注出後、操作体17への押圧を解除すると、キャップ体11が傾動姿勢から元の姿勢に戻り、さらには連結小片13bの捩じれ変形が弾性的に回復して、傾動板片13が元の位置に戻り、再び係止突片32が係止孔13aに嵌入して、誤動作防止機構Kが機能する。
【0044】
上記のように装着体31の係止突片32と傾動板片13の係止孔13aを組み合わせることにより簡単な構造ではありながら、誤動作防止の作用効果が発揮されると共に、操作片17の押圧により使用者が意識することなくこの誤動作防止機構Kを解除して注出操作を達成することができる。
【0045】
図7は本発明の第2実施例を示すものであり、キャップ体11の頂板14上に櫛体1を取り付けた構成の一例であり、頂板14には嵌着段部16aが形成され、さらに長円筒状の嵌合筒片16が立設されているが、この頂板14を上から覆って、嵌着段部16aに外嵌する半長球弧殻状のドーム筒3内に、嵌合筒片16に密に嵌入する密嵌筒片4を垂下設し、ドーム筒3の上面に、左右方向に等間隔に配列した多数の櫛歯片1aを立設し、各櫛歯片1a間のドーム筒3の壁部分に注出孔5を開設した櫛体1が、キャップ体11に組付けられている。なお、勿論のことではあるが櫛体1の形状あるいは櫛体1への内容液の注出方式は本実施例に限定されるものでなく、たとえば櫛歯片1aを2列に並べた形状、櫛歯片1aを斜め上方に立設した形状等、通常用いられる様々な形状の櫛体1をキャップ体11の頂板14上に取り付けて使用することができ、また本実施例のように櫛歯片1aの基端部に注出する方式の他にも、櫛歯片1a内部に注出路を形成して櫛歯片1aの先端近傍から注出する方式等も使用することができる。
【0046】
また、本第2実施例においては、キャップ体11の頂板14を上から覆って、櫛体1が取り付けられており、両内容液が注出口28から同時に頂板14上に吐出され、そのまま注出孔5から各櫛歯片1aに注出されるので、内容液を櫛体1を使って直接頭髪に塗布することができる。
【0047】
図8は本発明の第3実施例を示すもので、第1実施例の吐出筒15aの上端に、拡径して有底短円筒状となった嵌合筒片16cを連設し、この嵌合筒片16c内に、連続気泡を有するスポンジとか不織布等の塗布体2を、その一部を上方に突出させた状態で嵌入固定している。
【0048】
この第3実施例において、吐出筒15aから嵌合筒片16c内に注出された内容液は、塗布体2を浸透して、この塗布体2上面に滲み出るので、塗布体2による内容液の塗布が、行い易いものとなる。
【0049】
また、第1実施例でも同様であるが、吐出筒15aから注出筒28にかけての部分に混合棒片等を挿入することにより、2種の液の混合を十分にさせた状態で注出させることができる。
【0050】
なお、上述した第1〜第3実施例においては、通路ブロック体21を有し、この通路ブロック体21内で一対の容器体51から噴出された2種の内容液を混合させながら外部に注出する例について記載したが、本願発明の注出容器によれば、2種の内容液を容器内で混合させることなく別流路で流動させてたとえば櫛歯片に別々に注出することもできる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、キャップ体の前面に略ロの字状のスリットにより傾動板片を形成し、装着体の係止突片と傾動板片の係止孔を組み合わせることにより簡単な構造ではありながら、誤動作防止の作用効果が発揮されると共に、操作片の押圧により使用者が意識することなくこの誤動作防止機能を解除して注出操作を達成することができる。
【0052】
請求項2記載の発明にあっては、注出ノズルが一対の段付き孔により等しく押し下げられるので、高圧で噴出するエアゾール容器においても、両容器の内容液の噴出を同時に達成することが可能となる。
【0053】
請求項3記載の発明にあっては、2種の内容液物を、1つの吐出筒から一緒に注出するので、1つの特定された箇所への両内容液の注出を正確に達成することが容易である。
【0054】
請求項4記載の発明にあっては、内容液を直接櫛歯に注出することができるので、この櫛体で頭髪を梳くことにより、注出した内容液をそのまま頭髪に塗布することができ、またこの塗布操作は、内容液を小出しに注出しながら、連続的に行うことができるので、頭髪全体に対して内容液を均等に塗布することが容易である。
【0055】
請求項5記載の発明にあっては、両内容液を塗布体から滲み出させて塗布するので、塗布体を使用しての内容液の塗布を、きわめて簡単に行うことができると共に、内容液を塗布し易い状態を得ることができ、また内容液の注出を小出しに連続的に行うことにより、内容液の均一な塗布を簡単に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す、一部半縦断した正面図。
【図2】図1に示した実施例の、図3中のA−A線に沿って一部を不規則に縦断して示す、側面図。
【図3】図1に示した実施例の平面図。
【図4】図1に示した実施例のキャップ体および操作片を示す、斜視図。
【図5】図1に示した実施例の装着体を示す、平面図。
【図6】図1に示した実施例における操作片の押圧の際の傾動変位の過程を要部縦断側面図で示した、説明図。
【図7】本発明の第2実施例を示す、一部半縦断した正面図。
【図8】本発明の第3実施例を示す、一部半縦断した正面図。
【符号の説明】
1 ; 櫛体
1a ; 櫛歯片
2 ; 塗布体
3 ; ドーム筒
4 ; 密嵌筒片
11 ; キャップ体
12 ; 外装筒
12a; 外鍔片
13 ; 傾動板片
13a; 係止孔
13b; 連結小片
13c; 嵌合孔
14 ; 頂板
15 ; 開口部
15a; 吐出筒
15b; 通路筒
16 ; 嵌合筒片
16a; 嵌合段部
16c; 嵌合筒片
17 ; 操作片
17a; 嵌合突片
18 ; 肩片
19 ; 軸孔
21 ; 通路ブロック体
23 ; 段付き孔
24 ; 流路
28 ; 注出筒
28a; 注出口
31 ; 装着体
32 ; 係止突片
33 ; 軸片
34 ; 嵌着筒片
36 ; 開口部
37 ; 係止片
38 ; 頂壁
51 ; 容器体
52 ; 頭部
53 ; 注出ノズル
S ; スリット
K ; 誤動作防止機構
J ; 回動部

Claims (5)

  1. 噴出機能付きの注出ノズル(53)を起立させた左右一対の容器体(51)と、前記注出ノズル(53)を上方に突出させた状態で、前記一対の容器体(51)の上端部に外嵌して、不動に組付く装着筒体(31)と、前記一対の容器体(51)の上部を外装する外装筒(12)を有し、下方に前記注出ノズル(53)が密嵌入して突き当たる一対の段付き孔(23)を開設して頂板(14)の開口部(15)に連通する通路を形成する注出通路を内部に有したキャップ体(11)とを有する注出容器であって、前記装着筒体(31)の前面に係止突片(32)を突設し、前記キャップ体(11)の外装筒(12)の前面壁の一部を、隣接する壁に一体連設する左右一対の連結小片(13b)を残した状態での略ロの字状のスリット(S)の形成により、前記一対の連結小片(13b)を軸として前後に傾動可能な傾動板片(13)とし、該傾動板片(13)の上部に前記係止突片(32)が嵌入する係止孔(13a)を形成し、前記傾動板片(13)の前面から操作片(17)を垂下設し、キャップ体(11)の前後方向への傾動可能に、キャップ体(11)の左右側端部と装着筒体(31)の左右側端部とを軸片と軸孔の組み合わせよりなる回動部(J)で組付け結合した組立て状態において、前記傾動板片(13)の係止孔(13a)へ前記装着筒体(31)の係止突片(32)を嵌入した状態で、キャップ体(11)の傾動変位を不能に、
    また前記操作片(17)の押圧による、傾動板片(13)を前記連結小片(13b)を軸として傾動変位させての、前記係止突片(32)の係止孔(13a)からの脱嵌入を可能に、さらなる操作片(17)の押圧によるキャップ体(11)の傾動変位を可能に構成した注出容器。
  2. 容器体(51)をエアゾール式とした、請求項1記載の注出容器。
  3. キャップ体(11)の頂板(14)上に、開口部(15)の開口縁から吐出筒(15a)を立設した、請求項1または2記載の注出容器。
  4. キャップ体(11)の頂板(14)上に、有頂略長円筒状のドーム筒(3)の頂壁上に多数の櫛歯片(1a)を整列立設した櫛体(1)を取り付け、前記櫛歯片(1a)に内容液を注出する構成とした請求項1または2記載の注出容器。
  5. キャップ体(11)の頂板(14)上に、開口部(15)の開口縁から吐出筒(15a)を立設すると共に、該吐出筒(15a)の上端に短筒状の嵌合筒片(16c)を連設し、該嵌合筒片(16c)に塗布体(2)を組付け固定した、請求項1または2記載の注出容器。
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