JP2004330911A - 自動車用安全装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジンフード2と車体内部パネル3との間にリンク9及び直動型アクチュエータ13をエンジンフードの表面に沿った状態に配設する。衝突を衝突センサ5で検出したらアクチュエータを駆動してリンクを起立させる。リンクの起立によりエンジンフードが持ち上げられ、エンジンフードに歩行者が衝突した場合のエンジンフードの大きな変形代を確保することができる。また、車体表面の一部を形成する部材と車体の内部との間に大きなスペースを必要とすることなく装置を設置することが可能になるため、コンパクトカーにも容易に適用し得るなど、汎用性が高い自動車用安全装置を提供し得る。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車が衝突した歩行者の二次衝突の衝撃を緩和するために自動車側に設けられた自動車用安全装置において、例えばフロントエンジン車のエンジンフードを持ち上げて保持し、歩行者の衝突時のフード変形量を大きく確保するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。このものにあっては、エンジンフードの車両後方側端部を持ち上げ可能なフード持ち上げ保持機構を設けており、その駆動手段として直線式アクチュエータを用いている。
【0003】
また、エンジンフードにエアバッグを設けたものがある(例えば、特許文献2参照。)。このものにあっては、フード上に膨張展開するエアバッグを設け、歩行者との衝突を検出するとエアバッグが膨張してフード上を覆うように展開するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−315266号公報([0014]、図1)
【特許文献2】
特開平7−125065号公報([0010]〜[0012]、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1のものでは、アクチュエータにより直接的にフードを持ち上げることからアクチュエータをフードに対して略直交する車体の上下方向に設けていることから、フードの下方にアクチュエータを設置するために充分に大きなスペースを必要とするため、例えばコンパクトカーに適用することが困難であるという問題がある。また特許文献2のものにあっては、フード全面にエアバックを設置する必要があるため、製造コストが高騰化するという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決して、設置スペースを小さくし得る自動車用安全装置を実現するために、本発明に於いては、車体表面の一部を形成する部材を衝突時に外方に突出させるための自動車用安全装置であって、前記部材と前記車体の内部との間にて通常状態では前記車体表面に沿うように倒伏していると共に起立することにより前記部材を外方に突出させるように傾動可能に設けられたリンクと、衝突時に前記リンクを起立方向に駆動するためのリンク駆動手段とを有するものとした。
【0007】
これによれば、通常時にはリンクが車体表面に沿うように倒伏していることから、車体表面の一部を形成する部材と車体の内部との間に大きなスペースを必要とすることなく装置を設置することが可能になる。
【0008】
また、前記リンク駆動手段が、直動型アクチュエータであり、かつ前記車体表面に沿うように配設されていることによれば、直動型アクチュエータを車体表面に直交するように立てた状態に配設するものではそのためのスペースを新たに確保する必要が大であるのに対して、リンクと同様に部材と車体内部パネルとの比較的狭い隙間に配設することが可能であり、アクチュエータのために大きな設置スペースを設ける必要性が小さい。
【0009】
また、前記リンク駆動手段が、膨張ガスを用いるインフレータであることによれば、例えばシリンダ内で膨張ガスを爆発させてピストンロッドを押し出す構造とした場合に小型かつ軽量化しても大きな駆動力を発生させることができ、装置全体をコンパクト化し得る。
【0010】
また、前記リンク駆動手段が、前記リンクの起立方向への変位のみを可能とするワンウェイロック機構を有していることによれば、起立したリンクの倒伏が阻止されるため、部材を外方に突出させた状態を保持し得る。
【0011】
また、前記部材がエンジンフードやバンパーであると良い。これにより、例えば歩行者に衝突した時にエンジンフードやバンパーの大きな変形代が確保されるため、衝突による衝撃エネルギーを比較的柔らかい部材の変形により大きく吸収することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面に示された具体例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明が適用された自動車の前部を示す図である。図において、車体1の前部に搭載されたエンジン(図示せず)を受容するエンジンルームの開口上面を覆うために、車体表面の一部を形成する部材としてのエンジンフード2が設けられている。そのエンジンフード2の車体後方側の後端部の下方には、エンジンフード2の後端部の下面と車体内部としての車体内部パネル3との隙間に自動車用安全装置を構成するポップアップ装置4が設けられている。また、車体1の前端に設けられているフロントバンパ1aには歩行者との衝突を検出するための衝突センサ5が設けられている。衝突センサ5による衝突検出信号が制御装置6に入力されると、その制御装置6からポップアップ装置4に駆動信号が出力されて、ポップアップ装置4によりエンジンフード2の後端部が上方に持ち上げられるようになっている(図の想像線)。
【0014】
ポップアップ装置4は、図2に示されるように、車体内部パネル3に車体前後方向に離間して突設された2つの支持ブラケット部3a・3bに組み付けられたアクチュエータ本体7と、車体後方側の支持ブラケット3bに枢支ピン8を介して傾動自在に設けられたリンク9とからなる。
【0015】
図3に示されるように、本図示例におけるアクチュエータ本体7にあっては、左右二分割のカバー11・12を有し、それら両カバー11・12間にリンク駆動手段としての直動型アクチュエータ13が挟持されて支持されるようになっている。このアクチュエータ13は円筒状シリンダ14内にピストンロッド15を同軸的に受容する構造のものである。そのピストンロッド15の突出端に円環状頭部15aが設けられている。
【0016】
なお、アクチュエータ13のシリンダの円環状頭部15a側端部には、シリンダ14よりも拡径された大きさであってかつ例えばシリンダ14にねじ込んで一体化されたワンウェイロック機構としてのワンウェイロック装置16が設けられている。このワンウェイロック装置16は、ピストンロッド15を突出位置からシリンダ14内に戻ることを防止するべく、ピストンロッド15の戻り方向への変位をロックするためのものである。
【0017】
また両カバー11・12は、一方の適所に設けられた爪を他方の対応孔に挿通してかしめることにより、互いに一体化されている。両カバー11・12の中間部には、ワンウェイロック装置16の左右方向両側部の一部が係合するための孔11a、12aが形成されている。上記したようにシリンダ14とワンウェイロック装置16とが一体化されていることから、ピストンロッド15による作動時あるいはロック時の大きな入力荷重に対してこれらの孔11a、12aによりワンウェイロック機構16が両持ち支持される。その荷重に対しては両カバー11・12における主に座屈荷重として受けるため、カバー11・12を薄板にしても十分な強度があり、強固かつ軽量化を達成することができる。
【0018】
両カバー11・12には、両者間に挟持した状態のアクチュエータ13の円環状頭部14の孔に対応する部分にガイドスロット11b・12bがそれぞれ設けられていると共に、ガイドスロット11b・12bの図における下方の位置に上下方向に延在するガイド溝11c・12cがそれぞれ設けられている。また、両カバー11・12には、ガイド溝11c・12cからガイドスロット11b・12bの延在方向に離隔した位置に下向き舌片がそれぞれ形成されており、両舌片に支持孔11d・12dがそれぞれ設けられている。これら支持孔11d・12dに、上記支持ブラケット部3aに設けられた孔と共にピン18が挿通されて、アクチュエータ13の一端部が車体内部パネル3に支持されるようになっている。
【0019】
上記したリンク9は、一体化されたカバー11・12の上面と左右両側面との三方を覆うように形成されている。リンク9の左右両壁には、上記ガイドスロット11b・12bに対応する係合孔9aがそれぞれ設けられていると共に、上記ガイド溝11c・12cに対応する枢支孔9bが設けられている。図2に示されるように、枢支孔9bに、上記支持ブラケット部3bに設けられた孔と共に枢支ピン8が挿通されて、リンク9の一端部が車体に対して枢支される。また、枢支ピン8にはカバー11・12のガイド溝11c・12cが係合している。
【0020】
なお、図示例の枢支ピン8の挿入方向端部には小径部が形成されており、その小径部にワッシャ17が嵌装されかつその小径部をかしめて、枢支ピン8が抜け止めされている。他のピン18も同様にして抜け止めされている。
【0021】
また、リンク9の係合孔9aと、両カバー11・12のガイドスロット11b・12bと、円環状頭部15aの孔とにはガイドピン19が挿通される。このガイドピン19にあっても、図示例ではその挿入方向端部には小径部が形成されており、その小径部にワッシャ20が嵌装されかつその小径部をかしめて、ガイドピン19が抜け止めされている。これにより、ガイドピン19はガイドスロット11b・12bによりガイドされる。
【0022】
次に、図4を参照してアクチュエータ13について示す。そのシリンダ14の内孔14a内に、軸線方向に移動可能にピストンロッド15が同軸的に受容されている。ピストンロッド15の突出方向とは相反する側であるシリンダ14の後端部には、ピストンロッド15の没入方向端部のピストン部15bに対向して設けられたインフレータ21とを有している。このインフレータ21は、着火により急激に膨張する膨張ガスを発生すものである。ピストンロッド15の突出方向端部に上記円環状頭部15aがシリンダ14の外方に位置している。ピストン部15bの外周面には周方向溝が設けられており、その周方向溝内には弾性を有する円環状シール部材22が設けられている。なお、シール部材22は軸線方向に弾性を有し、かつガス発生時に確実にその漏れを防止できるものであれば良い。
【0023】
上記したようにシリンダ14に一体化されたワンウェイロック装置16は、ピストンロッド15のシリンダ14から突出している部分を外囲するように形成されたケーシング23と、ピストンロッド15の外周面の一部に摺接するようにケーシング23内のピストンロッド15の側方部分に受容された係合片24と、この係合片24をピストンロッド15の突出側とは相反する向きに付勢するばね25とを有している。
【0024】
ここで、ピストンロッド15の外周面には複数の環状の溝(または環状の山)またはねじ溝(またはねじ山)15cが形成されている。また係合片24のピストンロッド15の外周面に摺接する面にも上記溝15cに対応する複数の環状の溝(または環状の山)またはねじ溝(またはねじ山)24aが形成されている。また、係合片24の溝24aを設けられた側とは相反する側となる外周面はピストンロッド15の突出側から没入側に向けて徐々に縮径するようになるテーパ面をなし、ケーシング23内の対応する内周面もピストンロッド15の突出側から没入側に向けて徐々に縮径するようになる補完的形状のテーパ面23aをなしている。
【0025】
なお、ケーシング23内には、テーパ面23aのピストンロッド15の突出側部分に大径部23bが設けられており、この大径部23b内に上記ばね25が受容されている。これにより、係合片24はテーパ面23aを上るように常時ばね付勢されるため、このばね付勢力により、ピストンロッド15の溝15cに係合片24の溝24aが常時係合するようになっている。したがって、ピストンロッド15の没入方向への動きに対しては溝15cと溝24aとがさらにかみ合うようになって、ピストンロッド15と係合片24との係合状態が増強される。これにより、ピストンロッド15がワンウェイロック装置16により強固に固定され、ピストンロッド15の没入方向に対して係合(ロック)状態になる。
【0026】
それに対して、ピストンロッド15が突出方向に移動する際には、ピストンロッド15との係合状態で係合片24が大径部23b内に移動可能であり、その状態ではピストンロッド15の外周面から係合片24が離れることができ、係合片24とピストンロッド15との係合状態が解除され得る。なお、通常時には図4の実線に示されるようにシリンダ14内にピストンロッド15が没入している。
【0027】
次に、本発明に基づく自動車用安全装置について示す。本装置の組み付け状態は図2の状態であり、リンク9は倒伏状態にされている。まず歩行者が衝突したことを衝突センサ5により検出した場合には、その検出信号の入力に応じて制御装置6からアクチュエータ4に作動信号が出力される。その作動信号によりアクチュエータ4のインフレータ21が、例えば着火をトリガとして高圧ガスを発生し、その圧力によりピストンロッド15が突出方向に押し出される。このとき、上記したようにワンウェイロック装置16による係合状態が解除され得るため、ピストンロッド15は何ら問題なく突出する。
【0028】
ピストンロッド15は、円環状頭部15aに挿通されている係合ピン19がガイドスロット11b・12bによりガイドされるため、図5の矢印Aに示されるようにガイドスロット11b・12bに沿って直線的に変位する。ピストンロッド15と一体的に係合ピン19も変位するため、リンク9が枢支ピン8による枢軸回りに回転する(図5の矢印B)。そして、図5に示されるように、係合ピン19がガイドスロット11b・12bの端に達して停止して、リンク9が起立状態になる。
【0029】
このリンク9の倒伏状態から起立状態に至る傾動運動により、エンジンフード2が図5の矢印Cに示されるように上方に持ち上げられる。上記したようにガイドスロット11b・12bの端に係合ピン19が達してピストンロッド15の突出方向変位が停止した場合には、ワンウェイロック装置16の働きによりピストンロッド15の没入方向(図5の矢印Aとは相反する向き)への変位が阻止されるため、リンク9が図5の状態に保持される。なお、エンジンフード2にあっては、通常時にその前側を上に持ち上げる構造の場合には、エンジンフード2の車体後方側にヒンジが設けられているが、そのヒンジに機械的ヒューズを設けるなどして対応可能である。または、リンク9にヒンジを取り付けても良い。
【0030】
これにより、エンジンフード2の下方にエンジンなどの剛体が近接している状態にならず、エンジンなどとの間にエンジンフード2の充分な変形(凹み)代が確保される。したがって、歩行者の衝突におけるエンジンフード2への落下時の衝撃力をエンジンフード2の変形により好適に吸収することができる。
【0031】
そのような自動車用安全装置における構造として、上記したようにアクチュエータ13をエンジンフード2に沿うように配設しており、エンジンフード2とその下方の車体内部パネル3との間に大きな設置スペースを必要としないため、種々の車体に適用可能であり、汎用性が高い。また、駆動源として火薬による膨張ガスを用いており、シリンダが小さくても充分な駆動力を発生させることができるため、アクチュエータ13を小型かつ軽量化し得る。
【0032】
また、上記図示例ではピストンロッド15の戻りを防止するためにシリンダ14にワンウェイロック装置16を一体化したものについて示したが、その構造に限られるものではない。他の一例を図6に示す。なお、図6において上記図示例と同様の部分については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0033】
図6のものにあっては、シリンダ14には上記ワンウェイロック装置16が設けられていない。その代わりに、支持ブラケット部3bとリンク9との間にラチェット構造を設けている。本図示例におけるワンウェイロック機構としてのラチェット構造にあっては、支持ブラケット3bに複数の山形の歯31を枢支ピン8と同心の円弧状に設け、歯31に係合する爪32をリンク9により傾動自在に支持し、爪32を一方向に弾発付勢するばね33を爪32とリンク9の適所との間に介装している。なお、歯31の山形におけるリンク9の起立方向側を急斜面とすると共に反対側を緩斜面とするように形成し、爪32をリンク9を倒伏させる向きに対して歯31に係合させる向きに弾発付勢するようにしている。また、図示例では支持ブラケット3bをリンク9の外側に位置させて、リンク9の外側にラチェット構造を構成するようにしているが、スペース的に可能であればリンク9の内側に設けても良い。
【0034】
これにより、ピストンロッド15の突出方向変位によりリンク9が起立方向に傾動する場合には爪32が歯31に係合することがなく、停止した状態でリンク9が倒伏方向に傾動しようとした場合には爪32が歯31の急斜面側に係合する。その状態でリンク9が倒伏方向に対して固定されて、エンジンフード2が持ち上げられた状態で保持されるため、上記と同様の効果を奏し得る。
【0035】
上記図示例のように膨張ガスを駆動エネルギーとする直動型アクチュエータ13を用いることにより、小型かつ軽量であってもエンジンフード2に対する十分な持ち上げ力を発生させることができるため、装置を低廉化し得る。また、ワンウェイロック装置16(ラチェット構造31・32・33)のようにコンパクトな構造により持ち上げ保持力を確保することができる。また、リンク9の剛性を変えることによりエネルギー吸収効果を調整できると共に、ラチェット構造のロック機構によりエネルギー吸収効果を調整できるなど、車種別や取り付け部位に応じた調整が可能であり、汎用性が高い。
【0036】
なお、上記図示例ではエンジンフード2を持ち上げる例について示したが、本発明による自動車用安全装置にあっては、エンジンフード2に限られるものではなく、衝突時に車体表面を形成する部材の大きな変形代を確保することが有効な種々の部位に適用可能である。例えばバンパーに適用して、衝突時にバンパーを突出させることによりバンパーの変形代を大きく取ることができ、その後のボディの変形までにより多くの衝撃エネルギーを吸収することが可能になる。
【0037】
【発明の効果】
このように本発明によれば、通常時にはリンクが車体表面に沿うように倒伏して設けられ、またその駆動手段としての直動型アクチュエータも同様に設けられることから、車体表面の一部を形成する部材と車体の内部との間に大きなスペースを必要とすることなく装置を設置することが可能になるため、コンパクトカーにも容易に適用し得るなど、汎用性が高い自動車用安全装置を提供し得る。
【0038】
また、膨張ガスを用いるインフレータにより駆動力を発生させることにより、例えばシリンダ内で膨張ガスを爆発させてピストンロッドを押し出す構造とすることができ、その場合には小型かつ軽量化しても大きな駆動力を発生させることができ、装置全体をコンパクト化し得る。また、リンクの起立方向への変位のみを可能とするワンウェイロック機構を設けることにより、起立したリンクの倒伏が阻止されるため、部材を外方に突出させた状態を保持し得るため、部材を外方へ突出させることによる大きな衝撃吸収効果を確実なものとすることができる。また、エンジンフードやバンパーに用いることにより、例えば歩行者に衝突した時にエンジンフードやバンパーの大きな変形代が確保されるため、衝突による衝撃エネルギーを比較的柔らかい部材の変形により大きく吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動車の前部を示す図。
【図2】通常時の自動車用安全装置の状態を示す側面図。
【図3】ポップアップ装置を示す分解組立斜視図。
【図4】直動型アクチュエータを示す側断面図。
【図5】リンクが起立した状態を示す図2に対応する図。
【図6】ワンウェイロック機構の他の例を示す図2に対応する図。
【符号の説明】
1 車体
2 エンジンフード
3 車体内部パネル
4 ポップアップ装置
5 衝突センサ
6 制御装置
7 アクチュエータ本体
9 リンク
11・12 カバー、11b・12b ガイドスロット
13 アクチュエータ
14 シリンダ
15 ピストンロッド
16 ワンウェイロック装置
19 ガイドピン
21 インフレータ
Claims (6)
- 車体表面の一部を形成する部材を衝突時に外方に突出させるための自動車用安全装置であって、
前記部材と前記車体の内部との間にて通常状態では前記車体表面に沿うように倒伏していると共に起立することにより前記部材を外方に突出させるように傾動可能に設けられたリンクと、衝突時に前記リンクを起立方向に駆動するためのリンク駆動手段とを有することを特徴とする自動車用安全装置。 - 前記リンク駆動手段が、直動型アクチュエータであり、かつ前記車体表面に沿うように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用安全装置。
- 前記リンク駆動手段が、膨張ガスを用いるインフレータであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車用安全装置。
- 前記リンク駆動手段が、前記リンクの起立方向への変位のみを可能とするワンウェイロック機構を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用安全装置。
- 前記部材がエンジンフードであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用安全装置。
- 前記部材がバンパーであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用安全装置。
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