JP2004330885A - 物品保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的大型の長尺品を積載可能とするとともに、車体全体の幅を広くすることが無く、さらに、積載した長尺品を降雨又は紫外線等の遮蔽材として利用可能とする物品保持装置を提供する。
【解決手段】物品保持装置1を、車体フレームに固定され、車体上方に物品を支持するフレーム部材2と、フレーム部材2の上面側に載置された物品を保持する複数の物品保持具3とから構成する。フレーム部材2を構成する前面部支持部材4は、物品載置部材7に対してハンドル動作に対応して回動可能なように軸支するとともに、透明樹脂板12を有する風防部9を備える。また、フレーム部材2を構成する中間部支持部材5及び後部支持部材6には、乗員の側方及び後方を防護する保護部材22を取り付ける。
【選択図】 図1
【解決手段】物品保持装置1を、車体フレームに固定され、車体上方に物品を支持するフレーム部材2と、フレーム部材2の上面側に載置された物品を保持する複数の物品保持具3とから構成する。フレーム部材2を構成する前面部支持部材4は、物品載置部材7に対してハンドル動作に対応して回動可能なように軸支するとともに、透明樹脂板12を有する風防部9を備える。また、フレーム部材2を構成する中間部支持部材5及び後部支持部材6には、乗員の側方及び後方を防護する保護部材22を取り付ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車,自転車等に取り付けられる物品保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車や自転車等については、一般に、車体前部のカゴ又は車体後部に取り付けられた荷台等に荷物を積載しているが、例えば、サーフボード,スケートボード等の長尺品を、前記荷台等に積載することは困難であった。
そのため、自動二輪車等に長尺品を積載するため構造として、座席シート下方に前後に開口部を形成した物品収納空間を設けた構成(例えば、特許文献1参照。)や、車体の側方に所定間隔をおいて取り付けられたU字状のボード保持部を有する保持具(例えば、特許文献2参照。)が公知となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−284064号公報
【特許文献2】
特開平08−207853号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の発明は、座席シート下方の物品収納部に長尺品を積載可能としたものであるため、収納できる物品の大きさが限定されてしまい、サーフボード等の大型の物品は積載できないという問題があった。
また、特許文献2に記載の発明では、サーフボード等の大型の物品の保持は可能であるが、自転車等の運転に支障がないように、車体から所定間隔をおいてボード保持部を支持することが必要となるため、サーフボード等を積載した場合に重心が偏るとともに、保持具を含めた車体全体の幅が広くなって、道幅の狭い道路では他の車両等の通行の邪魔になり、利用が困難であるという問題があった。
また、前記各特許文献に記載の発明は、運転時における乗員の保護等を考慮したものでは無いため、保持した物品を乗員の保護部材として利用可能とすることができなかった。
【0005】
本発明は、前記課題を解決するためのものであり、比較的大型の長尺品を積載可能とするとともに、車体全体の幅を広くすることが無く、さらに、保持した物品による乗員の保護を可能とする物品保持装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため本発明は、自動二輪車、自動三輪車又は自転車の車体に取り付けられる物品保持装置であって、前記車体の左右両側部から上方に立設し、上面側又は左,右側面側に物品保持部を備えるフレーム部材を備えることを特徴とする。これにより、大型の長尺品を車体の上方位置に積載することが可能になり、道幅の狭い道路であっても利用することが可能となる。また、物品を車両の側面側で保持することにより、保持物品を乗員の保護部材として機能させることができ、走行時の安全性を高めることができる。
この場合、前記フレーム部材において、乗員の左,右側方又は後方に相当する部位に保護部材を取り付けることにより、物品をフレーム部材の上方位置に保持した場合であっても走行時の安全性を高めることができる。
【0007】
さらに、前記フレーム部材の前面側に、透視性を有する樹脂材で形成した風防部を設けることにより、フレーム部材の上面側に支持された長尺品とともに、降雨又は紫外線等の遮蔽材として利用することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る物品保持装置に長尺品としてのサーフボードを積載した状態を示す側面図と、物品保持装置を構成するフレーム部材を示す斜視図であり、図2は、本実施の形態に係る物品保持装置を自動二輪車に取り付けた状態を示す図である。
本実施の形態に係る物品保持装置1は、図1(a)に示すように、車体の左,右両側部に固定され、車体上方に立設するフレーム部材2を備え、フレーム部材2の上面側には物品保持部を有するとともに、載置された物品を保持する複数の物品保持具3が取り付けられている。
フレーム部材2は、図1(b)に示すように、前部支持部材4,中間部支持部材5,後部支持部材6の複数の各支持部材4〜6と、各支持部材4〜6の上部に固定され、物品保持部を構成する物品載置部材7とを備える。前部支持部材4は、略U字状の枠体支持部8と、枠体支持部8の上端部に保持された風防部9とから構成される。枠体支持部8は、図2に示すように、左右のフロントフォークの夫々の途中位置において、固定具10により固定される。風防部9は、略矩形状の枠体11と、枠体11に固定された透視性を有する樹脂成形板12とから構成され、枠体11の両側部には、枠体支持部8が所定の支持角度をもってボルト等で締め付け固定されている。また、枠体11の天頂部が物品載置部材7の前端近傍を横架する補強部材7aの略中央位置において、車体のハンドル操作に連動して回動できるように軸支されている。この枠体11を物品載置部材7に対して軸支する位置は、車体のハンドル軸の延長線上であることが好ましい。
【0009】
中間部支持部材5及び後部支持部材6は、物品載置部材7の内側面に対してボルト等で角度調整可能なように取り付けられる、下側開放の略コ字状に形成された基部13,14と、当該基部13,14の左右両下部に対し、長さ調整可能なように取り付けられる支持脚15,16とで構成される。各支持脚15,16は、略L字状に形成され、車体フレーム等に対して固定具17,18により、L字の水平部が固定される。中間部支持部材5は、運転手の着座するシートの後端部付近の位置に固定され、後部支持部材6は、同乗者の着座する後方シートの後端部付近の位置に固定される。中間部支持部材5及び後部支持部材6は、角度調整がされた後、補強部材19,20により、物品載置部材7に対して固定される。
中間部支持部材5及び後部支持部材6には、各シートに着座する乗員の頭,肩等に相当する高さにおいて、乗員の後方側で各支持脚間を横架する所定幅の帯状に形成された弾性材と、乗員の側方側で前方に突設する側面視逆C字状に形成された弾性材とから成る保護部材22が取り付けられている。
物品載置部材7は、上面側において長尺品を略水平に載置可能なように形成され、物品保持具3として、長尺品等を締結・保持するベルトが固定されている。また、物品載置部材7の上面側には、載置される物品との間の緩衝材として、弾性材21が取り付けられている。本実施の形態では、長尺品としてのサーフボード30を物品載置部材7の上面側に載置,保持した例を示している。
【0010】
以上のように構成された本実施の形態に係る物品保持装置1を車体に対して、固定具により固定した後、物品載置部材7の上面に長尺品等の物品を載置し、物品保持具3としてのベルトを締結して物品を保持する。
物品保持装置1の取り付けでは、自動二輪車の左,右の各フロントフォークに対して固定具10,10により、前部支持部材4の枠体支持部8を取り付け、風防部9の支持角度を調整して固定する。
また、中間部支持部材5及び後部支持部材6を構成する各支持脚15,16を、車体フレームの所定位置に対して固定具17,18により取り付けるとともに、各支持脚の高さ及び支持角度を調整して、補強部材19,20により物品載置部材7に対して固定する。
【0011】
物品載置部材7の上面側に保持されたサーフボード30は、簡易屋根として、前面支持部材4の風防部9とともに、降雨又は紫外線等の遮蔽材として機能することとなる。
また、中間部支持部材5及び後部支持部材6の各支持脚15,16に取り付けられた保護部材22は、各シートに着座する乗員の頭,肩等の後方及び側方を防護する機能を有する。
【0012】
以上のように、本実施の形態に係る物品保持装置1では、自動二輪車の上方位置に立設するフレーム部材2と、当該フレーム部材2の上面に載置された物品を保持する物品保持具3とを備えたので、大型の長尺品を積載することが可能になるとともに、道幅の狭い道路であっても利用することが可能となる。
また、サーフボード30等の板状物品を乗員の上方位置に保持した場合には、積載された物品を降雨又は紫外線等の遮蔽材として利用することが可能となる。
また、フレーム部材2の前面側に透視性を有する部材で構成した風防部9を備えたので、車体前方についての降雨又は紫外線等の遮蔽材として利用することが可能となる。
また、フレーム部材2を構成する物品載置部材7の前端に対し、フロントフォークに固定された前面部支持部材4を回動可能に軸支しているため、ハンドル操作に連動して、前面支持部材4が回動することとなり、ハンドル操作に支障を来すこと無く、スムーズな運転操作を可能とする。
また、各シート後方に位置する中間部支持部材5及び後部支持部材6に、各シートに着座する乗員の後方及び側方を防護する保護部材22を取り付けることとしたので、横転時等の事故の際における怪我を最小限に抑えることが可能となり、走行時における安全性を向上させることができる。
【0013】
なお、本実施の形態では、自動二輪車に本発明の物品保持装置を取り付けた例を示しているがこれに限られるものでは無く、自動三輪車,自転車等に取り付けることとしてもよい。
また、前部,中間部,後部の各支持部材で構成することとしているが、これに限られるものでは無く、上部に長尺品を載置,保持可能なものであれば、他の構成としてもよく、例えば、中間部支持部材を省略する構成としてもよい。また、必ずしも物品載置部材の上面側に物品を保持する必要は無く、裏面側に物品を保持することとしてもよい。
また、保護部材の左,右のC字状部の前端を懸架するシートベルトを備えることとしてもよい。
また、支持脚の形状,取付位置及び取り付け方法は前記実施の形態に示すものに限られず、他の構成等としてもよい。この場合、必ずしも固定具を必要とするものでは無く、支持脚を直接ボルト等により固定可能なように構成してもよい。
また、前部支持部材を構成する枠体は、物品載置部材に対して回動可能なように軸支するものとして説明したが、ハンドル操作と連動しない部位(例えば、フロントカウル等)に固定される場合には、物品載置部材に対して回動しない状態で固定することとしてもよい。
また、風防部に手動又は電動のワイパーを設けることとしてもよい。
また、フレーム部材の上面に載置される物品の保持具については、ベルト以外のものを用いることとしてもよい。
また、風防部の形状については、風の抵抗を考慮して流線型としてもよい。
また、物品載置部材の上面側等に板状の屋根部材を取り付けて、長尺品を載置しない場合でも、降雨等の遮蔽に利用することとしてもよい。
【0014】
また、前記実施の形態では、フレーム部材の上面側に物品を載置することとしているが、これに限られるものでは無く、フレーム部材の側方に物品を保持することとしてもよい。
図3は、本発明の他の実施の形態に係る物品保持装置を示した側面図である。
本実施の形態では、フレーム部材2の左,右両側方において、物品保持部として、前部支持部材4,後部支持部材6間を懸架する如く取り付けられた網状の物品保持部材31を備えている。物品保持部材31は、物品を収容・保持可能な袋体に形成されるとともに、外周部の裏面側に、前部支持部材4,中間部支持部材5及び後部支持部材6の各支持脚に対して取り外し可能とする固定具が設けられている。固定具としては、例えば、各支持脚を握持する略C字状の板バネを用い、当該板バネの弾性変形により、物品保持部材31の脱着を可能とする。
以上の構成により、物品保持部材31の袋体内に物品を収容・保持することにより、フレーム部材2の側方についても物品を保持することが可能となり、また、クッション等の物品を収容することにより、当該物品が乗員の側方を防護する保護部材として機能することとなる。
また、保護部材31の外周部等をエアチューブとすることにより、物品保持部材31自体が保護部材として機能させることができる。
なお、この場合には、中間部支持部材5及び後部支持部材6において、各乗員の後方に相当する位置にも同様の物品保持部材を取り付け、保護部材22を省略することとしてもよい。
また、保護部材31に防水性等を有するシート材を貼着することとしてもよい。この場合には、保護部材31を物品載置部材7の上面側にも取り付け可能とすることにより、物品載置部材7の上面側に物品を載置しないときであっても、保護部材31を降雨等に対する遮蔽材として利用することが可能となる。
また、保護部材31は、フレーム部材2の左,右のいずれか一方のみに取り付けることとしてもよいが、保護部材としての機能を考慮する場合、左,右両側方に取り付けることが好ましい。
また、物品保持部材31を備える構成ではなく、ベルト等の物品保持具を取り付けることにより、フレーム部材2の側方に物品保持部を設けることとしてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の物品保持装置によれば、次のような効果を奏する。
(1)車体に取り付けたフレーム部材により、物品を車体上方又は左,右側方に保持することとしたので、大型の長尺品を車体の上方位置に積載することが可能になり、道幅の狭い道路であっても利用することが可能となる。また、保持された物品を乗員の保護部材として機能させることが可能となる。
(2)また、フレーム部材に、乗員の後方及び側方を防護する保護部材を別途取り付けることとしたので、走行時における安全性を向上させることができる。
(3)また、前面に風防部を備えることにより、車体上方位置に保持された物品とともに、降雨又は紫外線等の遮蔽材として利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る物品保持装置の構成を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る物品保持装置の取付状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る物品保持装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 物品保持装置
2 フレーム部材
3 物品保持具
4 前部支持部材
5 中間部支持部材
6 後部支持部材
7 物品載置部材
8 枠体支持部
9 風防部
11 枠体
12 樹脂成形板
13,14 基部
15,16 支持脚
21 弾性材
22 保護部材
31 物品保持部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車,自転車等に取り付けられる物品保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車や自転車等については、一般に、車体前部のカゴ又は車体後部に取り付けられた荷台等に荷物を積載しているが、例えば、サーフボード,スケートボード等の長尺品を、前記荷台等に積載することは困難であった。
そのため、自動二輪車等に長尺品を積載するため構造として、座席シート下方に前後に開口部を形成した物品収納空間を設けた構成(例えば、特許文献1参照。)や、車体の側方に所定間隔をおいて取り付けられたU字状のボード保持部を有する保持具(例えば、特許文献2参照。)が公知となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−284064号公報
【特許文献2】
特開平08−207853号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の発明は、座席シート下方の物品収納部に長尺品を積載可能としたものであるため、収納できる物品の大きさが限定されてしまい、サーフボード等の大型の物品は積載できないという問題があった。
また、特許文献2に記載の発明では、サーフボード等の大型の物品の保持は可能であるが、自転車等の運転に支障がないように、車体から所定間隔をおいてボード保持部を支持することが必要となるため、サーフボード等を積載した場合に重心が偏るとともに、保持具を含めた車体全体の幅が広くなって、道幅の狭い道路では他の車両等の通行の邪魔になり、利用が困難であるという問題があった。
また、前記各特許文献に記載の発明は、運転時における乗員の保護等を考慮したものでは無いため、保持した物品を乗員の保護部材として利用可能とすることができなかった。
【0005】
本発明は、前記課題を解決するためのものであり、比較的大型の長尺品を積載可能とするとともに、車体全体の幅を広くすることが無く、さらに、保持した物品による乗員の保護を可能とする物品保持装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため本発明は、自動二輪車、自動三輪車又は自転車の車体に取り付けられる物品保持装置であって、前記車体の左右両側部から上方に立設し、上面側又は左,右側面側に物品保持部を備えるフレーム部材を備えることを特徴とする。これにより、大型の長尺品を車体の上方位置に積載することが可能になり、道幅の狭い道路であっても利用することが可能となる。また、物品を車両の側面側で保持することにより、保持物品を乗員の保護部材として機能させることができ、走行時の安全性を高めることができる。
この場合、前記フレーム部材において、乗員の左,右側方又は後方に相当する部位に保護部材を取り付けることにより、物品をフレーム部材の上方位置に保持した場合であっても走行時の安全性を高めることができる。
【0007】
さらに、前記フレーム部材の前面側に、透視性を有する樹脂材で形成した風防部を設けることにより、フレーム部材の上面側に支持された長尺品とともに、降雨又は紫外線等の遮蔽材として利用することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る物品保持装置に長尺品としてのサーフボードを積載した状態を示す側面図と、物品保持装置を構成するフレーム部材を示す斜視図であり、図2は、本実施の形態に係る物品保持装置を自動二輪車に取り付けた状態を示す図である。
本実施の形態に係る物品保持装置1は、図1(a)に示すように、車体の左,右両側部に固定され、車体上方に立設するフレーム部材2を備え、フレーム部材2の上面側には物品保持部を有するとともに、載置された物品を保持する複数の物品保持具3が取り付けられている。
フレーム部材2は、図1(b)に示すように、前部支持部材4,中間部支持部材5,後部支持部材6の複数の各支持部材4〜6と、各支持部材4〜6の上部に固定され、物品保持部を構成する物品載置部材7とを備える。前部支持部材4は、略U字状の枠体支持部8と、枠体支持部8の上端部に保持された風防部9とから構成される。枠体支持部8は、図2に示すように、左右のフロントフォークの夫々の途中位置において、固定具10により固定される。風防部9は、略矩形状の枠体11と、枠体11に固定された透視性を有する樹脂成形板12とから構成され、枠体11の両側部には、枠体支持部8が所定の支持角度をもってボルト等で締め付け固定されている。また、枠体11の天頂部が物品載置部材7の前端近傍を横架する補強部材7aの略中央位置において、車体のハンドル操作に連動して回動できるように軸支されている。この枠体11を物品載置部材7に対して軸支する位置は、車体のハンドル軸の延長線上であることが好ましい。
【0009】
中間部支持部材5及び後部支持部材6は、物品載置部材7の内側面に対してボルト等で角度調整可能なように取り付けられる、下側開放の略コ字状に形成された基部13,14と、当該基部13,14の左右両下部に対し、長さ調整可能なように取り付けられる支持脚15,16とで構成される。各支持脚15,16は、略L字状に形成され、車体フレーム等に対して固定具17,18により、L字の水平部が固定される。中間部支持部材5は、運転手の着座するシートの後端部付近の位置に固定され、後部支持部材6は、同乗者の着座する後方シートの後端部付近の位置に固定される。中間部支持部材5及び後部支持部材6は、角度調整がされた後、補強部材19,20により、物品載置部材7に対して固定される。
中間部支持部材5及び後部支持部材6には、各シートに着座する乗員の頭,肩等に相当する高さにおいて、乗員の後方側で各支持脚間を横架する所定幅の帯状に形成された弾性材と、乗員の側方側で前方に突設する側面視逆C字状に形成された弾性材とから成る保護部材22が取り付けられている。
物品載置部材7は、上面側において長尺品を略水平に載置可能なように形成され、物品保持具3として、長尺品等を締結・保持するベルトが固定されている。また、物品載置部材7の上面側には、載置される物品との間の緩衝材として、弾性材21が取り付けられている。本実施の形態では、長尺品としてのサーフボード30を物品載置部材7の上面側に載置,保持した例を示している。
【0010】
以上のように構成された本実施の形態に係る物品保持装置1を車体に対して、固定具により固定した後、物品載置部材7の上面に長尺品等の物品を載置し、物品保持具3としてのベルトを締結して物品を保持する。
物品保持装置1の取り付けでは、自動二輪車の左,右の各フロントフォークに対して固定具10,10により、前部支持部材4の枠体支持部8を取り付け、風防部9の支持角度を調整して固定する。
また、中間部支持部材5及び後部支持部材6を構成する各支持脚15,16を、車体フレームの所定位置に対して固定具17,18により取り付けるとともに、各支持脚の高さ及び支持角度を調整して、補強部材19,20により物品載置部材7に対して固定する。
【0011】
物品載置部材7の上面側に保持されたサーフボード30は、簡易屋根として、前面支持部材4の風防部9とともに、降雨又は紫外線等の遮蔽材として機能することとなる。
また、中間部支持部材5及び後部支持部材6の各支持脚15,16に取り付けられた保護部材22は、各シートに着座する乗員の頭,肩等の後方及び側方を防護する機能を有する。
【0012】
以上のように、本実施の形態に係る物品保持装置1では、自動二輪車の上方位置に立設するフレーム部材2と、当該フレーム部材2の上面に載置された物品を保持する物品保持具3とを備えたので、大型の長尺品を積載することが可能になるとともに、道幅の狭い道路であっても利用することが可能となる。
また、サーフボード30等の板状物品を乗員の上方位置に保持した場合には、積載された物品を降雨又は紫外線等の遮蔽材として利用することが可能となる。
また、フレーム部材2の前面側に透視性を有する部材で構成した風防部9を備えたので、車体前方についての降雨又は紫外線等の遮蔽材として利用することが可能となる。
また、フレーム部材2を構成する物品載置部材7の前端に対し、フロントフォークに固定された前面部支持部材4を回動可能に軸支しているため、ハンドル操作に連動して、前面支持部材4が回動することとなり、ハンドル操作に支障を来すこと無く、スムーズな運転操作を可能とする。
また、各シート後方に位置する中間部支持部材5及び後部支持部材6に、各シートに着座する乗員の後方及び側方を防護する保護部材22を取り付けることとしたので、横転時等の事故の際における怪我を最小限に抑えることが可能となり、走行時における安全性を向上させることができる。
【0013】
なお、本実施の形態では、自動二輪車に本発明の物品保持装置を取り付けた例を示しているがこれに限られるものでは無く、自動三輪車,自転車等に取り付けることとしてもよい。
また、前部,中間部,後部の各支持部材で構成することとしているが、これに限られるものでは無く、上部に長尺品を載置,保持可能なものであれば、他の構成としてもよく、例えば、中間部支持部材を省略する構成としてもよい。また、必ずしも物品載置部材の上面側に物品を保持する必要は無く、裏面側に物品を保持することとしてもよい。
また、保護部材の左,右のC字状部の前端を懸架するシートベルトを備えることとしてもよい。
また、支持脚の形状,取付位置及び取り付け方法は前記実施の形態に示すものに限られず、他の構成等としてもよい。この場合、必ずしも固定具を必要とするものでは無く、支持脚を直接ボルト等により固定可能なように構成してもよい。
また、前部支持部材を構成する枠体は、物品載置部材に対して回動可能なように軸支するものとして説明したが、ハンドル操作と連動しない部位(例えば、フロントカウル等)に固定される場合には、物品載置部材に対して回動しない状態で固定することとしてもよい。
また、風防部に手動又は電動のワイパーを設けることとしてもよい。
また、フレーム部材の上面に載置される物品の保持具については、ベルト以外のものを用いることとしてもよい。
また、風防部の形状については、風の抵抗を考慮して流線型としてもよい。
また、物品載置部材の上面側等に板状の屋根部材を取り付けて、長尺品を載置しない場合でも、降雨等の遮蔽に利用することとしてもよい。
【0014】
また、前記実施の形態では、フレーム部材の上面側に物品を載置することとしているが、これに限られるものでは無く、フレーム部材の側方に物品を保持することとしてもよい。
図3は、本発明の他の実施の形態に係る物品保持装置を示した側面図である。
本実施の形態では、フレーム部材2の左,右両側方において、物品保持部として、前部支持部材4,後部支持部材6間を懸架する如く取り付けられた網状の物品保持部材31を備えている。物品保持部材31は、物品を収容・保持可能な袋体に形成されるとともに、外周部の裏面側に、前部支持部材4,中間部支持部材5及び後部支持部材6の各支持脚に対して取り外し可能とする固定具が設けられている。固定具としては、例えば、各支持脚を握持する略C字状の板バネを用い、当該板バネの弾性変形により、物品保持部材31の脱着を可能とする。
以上の構成により、物品保持部材31の袋体内に物品を収容・保持することにより、フレーム部材2の側方についても物品を保持することが可能となり、また、クッション等の物品を収容することにより、当該物品が乗員の側方を防護する保護部材として機能することとなる。
また、保護部材31の外周部等をエアチューブとすることにより、物品保持部材31自体が保護部材として機能させることができる。
なお、この場合には、中間部支持部材5及び後部支持部材6において、各乗員の後方に相当する位置にも同様の物品保持部材を取り付け、保護部材22を省略することとしてもよい。
また、保護部材31に防水性等を有するシート材を貼着することとしてもよい。この場合には、保護部材31を物品載置部材7の上面側にも取り付け可能とすることにより、物品載置部材7の上面側に物品を載置しないときであっても、保護部材31を降雨等に対する遮蔽材として利用することが可能となる。
また、保護部材31は、フレーム部材2の左,右のいずれか一方のみに取り付けることとしてもよいが、保護部材としての機能を考慮する場合、左,右両側方に取り付けることが好ましい。
また、物品保持部材31を備える構成ではなく、ベルト等の物品保持具を取り付けることにより、フレーム部材2の側方に物品保持部を設けることとしてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の物品保持装置によれば、次のような効果を奏する。
(1)車体に取り付けたフレーム部材により、物品を車体上方又は左,右側方に保持することとしたので、大型の長尺品を車体の上方位置に積載することが可能になり、道幅の狭い道路であっても利用することが可能となる。また、保持された物品を乗員の保護部材として機能させることが可能となる。
(2)また、フレーム部材に、乗員の後方及び側方を防護する保護部材を別途取り付けることとしたので、走行時における安全性を向上させることができる。
(3)また、前面に風防部を備えることにより、車体上方位置に保持された物品とともに、降雨又は紫外線等の遮蔽材として利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る物品保持装置の構成を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る物品保持装置の取付状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る物品保持装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 物品保持装置
2 フレーム部材
3 物品保持具
4 前部支持部材
5 中間部支持部材
6 後部支持部材
7 物品載置部材
8 枠体支持部
9 風防部
11 枠体
12 樹脂成形板
13,14 基部
15,16 支持脚
21 弾性材
22 保護部材
31 物品保持部材
Claims (3)
- 自動二輪車、自動三輪車又は自転車の車体に取り付けられる物品保持装置であって、前記車体の左右両側部から上方に立設し、上面側又は左,右側面側に物品保持部を備えるフレーム部材を備えることを特徴とする物品保持装置。
- 前記フレーム部材は、乗員の左,右側方又は後方に相当する部位に保護部材を取り付けることを特徴とする請求項1に記載の物品保持装置。
- 前記フレーム部材の前面側に、透視性を有する樹脂材で形成した風防部を備えることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の物品保持装置。
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JP (1) | JP2004330885A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010044630A2 (ko) * | 2008-10-16 | 2010-04-22 | Kim Hija | 지붕달린 삼륜자전거 |
JP4984275B1 (ja) * | 2011-05-25 | 2012-07-25 | 知恵 菅原 | スケートボードケースおよび自転車 |
CN104044671A (zh) * | 2014-06-09 | 2014-09-17 | 崔建国 | 电动车折叠遮雨阳蓬 |
CN109018106A (zh) * | 2018-06-11 | 2018-12-18 | 天津科技大学 | 一种多功能模块化自行车 |
-
2003
- 2003-05-07 JP JP2003129563A patent/JP2004330885A/ja active Pending
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