JP2004330593A - 画像形成装置、印刷媒体、画像形成方法及び画像形成プログラム。 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷媒体のレイアウトを損なうことなく、視覚的に不自由なユーザが容易に付加情報へアクセスすることを可能とする画像形成装置を提供する。
【解決手段】印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成手段と、前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドを形成するガイド形成手段と、を含む画像形成装置によって上記課題を解決できる。
【選択図】 図1
【解決手段】印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成手段と、前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドを形成するガイド形成手段と、を含む画像形成装置によって上記課題を解決できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷媒体にリンク情報と共に立体的なガイドを形成する画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム並びに印刷媒体にリンク情報と共に立体的なガイドが形成された印刷媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙などの印刷媒体上にテキスト等の主情報を印刷してユーザに提供する際に、その主情報に関連する付加情報をバーコードや2次元コードとしてコード化して埋め込んでおく技術が用いられている。ユーザは、これらのコードをスキャナ等によって光学的に読み取ることによって、主情報に関連するより詳しい情報を得ることができる。
【0003】
また、バーコードや2次元コードに代わって、付加情報を万線スクリーンで2値化し、付加情報に応じて線数を変更することによって、付加情報をハーフトーンスクリーンの状態で印刷媒体に画像形成する技術も開示されている(特許文献1)。
【0004】
さらに、視覚的に不自由なユーザに対して、コードが埋め込まれた位置を簡単に把握できるようにする技術が開示されている。例えば、装丁された前表紙及び裏表紙の見返しの予め定められた位置にスキャナを走査させる助けとなるガイドを設けることによって、主情報もしくは主情報に関連する付加情報を埋め込んだコードを光学的に読み取る際に視覚的に不自由なユーザがコードの印刷位置を容易に把握できるようにし、コードをスキャナで読み取り易くし、テキストの内容を音声に変換して提供する技術が開示されている(特許文献2)。
【0005】
また、主情報もしくは主情報に関連する付加情報を2次元的なコードイメージとして印刷物の綴じ部側を除く残り3辺のうちの少なくとも1辺に印刷し、突状のガイドをそのコードイメージが印刷された1辺に設けることにより、視覚的に不自由なユーザが特殊なスキャナ(リーダ)を印刷用紙の辺に突き当ててコードを容易に読み取らせることができるようにした技術も開示されている(特許文献3及び4、非特許文献1及び2)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−135556号公報
【特許文献2】
特開平11−334253号公報
【特許文献3】
特開2002−297170号公報
【特許文献4】
特開2002−297173号公報
【非特許文献1】
廣済堂ホームページ、ITソリューション、[on line]、[2003年5月7日検索]、http://www.kosaido.co.jp/it/spcode/index.html
【非特許文献2】
廣済堂ホームページ、“スピーチオとは”、[on line]、[2003年5月7日検索]、http://www.sp−code.com/speechio/speechio.html
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、予め定められた位置に設けられたガイドや印刷媒体の辺縁に沿った領域にコードを印刷する必要があり、印刷媒体上においてコードを埋め込むことができる領域が限定される。そのため、ユーザに十分な付加情報を提供することができなかった。特に、バーコードや2次元コードを用いて付加情報を印刷媒体に埋め込む場合には、それらのコードと主情報とを重ねて印刷すると主情報が読み取り難くなる。従って、主情報が印刷された領域を避けてコードを印刷しなければならず、印刷の自由度が大きく低下する問題もあった。
【0008】
また、上記従来技術では、コードが印刷された位置を示すために印刷物自体を加工して特別なガイドを形成する必要があるため、特殊な製造装置が必要となると共に製造コストが増大する問題があった。また、このようなガイドに遮られて、視覚的に不自由でないユーザにとっては主情報がかえって読み難くなる問題を生じていた。
【0009】
さらに、上記従来技術では、コードを読み取ることによって主情報の内容が音声情報として提供されるだけであり、視覚的に不自由でないユーザに対してコードはほとんど無意味なものであった。一方、視覚的に不自由なユーザにおいても、主情報の内容を確認するためにはスキャナを用いてコードを読み取るしかなく、付加情報から得ることができる情報の概略を簡単に確認することができない問題もあった。
【0010】
本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、上記問題の少なくとも1つを解決すべく、印刷媒体にリンク情報と共に立体的なガイドを形成する画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム並びに印刷媒体にリンク情報と共に立体的なガイドが形成された印刷媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決できる本発明は、印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成手段と、前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドを形成するガイド形成手段と、を含むことを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
ここで、上記本発明の画像形成装置において、前記ガイド形成手段は、前記リンク情報を読み取る際に用いられる読取装置の読取部の形状にあった形状のガイドを形成することが好適である。
【0013】
また、上記本発明の画像形成装置において、主情報上又は主情報の近傍に発泡性の現像材によりその主情報、その主情報に関連する付加情報及びその付加情報へのリンクを示すリンク情報の少なくとも1つに関する情報を示す立体的形状を形成する触覚情報形成手段を含むことが好適である。ここで、前記触覚情報形成手段において点字を形成することがより好適である。
【0014】
上記課題を解決できる本発明は、主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とが画像形成された印刷媒体であって、前記リンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドが形成されていることを特徴とする印刷媒体である。
【0015】
ここで、上記本発明の印刷媒体において、前記ガイドは、前記リンク情報を読み取る際に用いられる読取装置の読取部の形状にあった形状を有することが好適である。
【0016】
また、上記本発明の印刷媒体において、主情報上又は主情報の近傍に発泡性の現像材によりその主情報、その主情報に関連する付加情報及びその付加情報へのリンクを示すリンク情報の少なくとも1つに関する情報を示す立体的な情報提示部を有することが好適である。ここで、前記立体的な情報提示部は、点字であることがより好適である。
【0017】
また、上記課題を解決できる本発明は、印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成工程と、前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドを形成するガイド形成工程と、を含むことを特徴とする画像形成方法である。
【0018】
ここで、上記本発明の画像形成方法において、前記ガイド形成工程では、前記リンク情報を読み取る際に用いられる読取装置の読取部の形状にあった形状のガイドを形成することが好適である。
【0019】
また、上記本発明の画像形成方法において、主情報上又は主情報の近傍に発泡性の現像材によりその主情報、その主情報に関連する付加情報及びその付加情報へのリンクを示すリンク情報の少なくとも1つに関する情報を示す立体的形状を形成する触覚情報形成工程を含むことが好適である。ここで、前記触覚情報形成工程において点字を形成することがより好適である。
【0020】
また、上記課題を解決できる本発明は、コンピュータを、印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成手段と、前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドを形成するガイド形成手段と、を含む画像形成装置として機能させることを特徴とする画像形成プログラムである。
【0021】
ここで、上記本発明の画像形成プログラムにおいて、前記ガイド形成手段を、前記リンク情報を読み取る際に用いられる読取装置の読取部の形状にあった形状のガイドを形成する手段として機能させることが好適である。
【0022】
また、上記本発明の画像形成プログラムにおいて、コンピュータを、主情報上又は主情報の近傍に発泡性の現像材によりその主情報、その主情報に関連する付加情報及びその付加情報へのリンクを示すリンク情報の少なくとも1つに関する情報を示す立体的形状を形成する触覚情報形成手段として機能させることが好適である。ここで、前記触覚情報形成手段において点字を形成させることがより好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
本実施の形態は、情報の内容を簡略に示す主情報とそれら主情報に関連する付加情報を取得するためのリンク先を示すリンク情報とを印刷媒体上に印刷し、これらのリンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドを設けることによって、視覚的に不自由なユーザが指先などの触感によってリンク情報が埋め込まれた位置を確認でき、スキャナ等の読取装置を用いてリンク情報を容易にスキャンして付加情報を確認できるようにする。
【0024】
本発明の実施の形態における情報提示システムは、図1に示すように、画像形成装置100、情報提示装置102及びサーバ104から基本的に構成され、それぞれの装置がプログラムを実行して有機的に結合することによってシステムを実現する。画像形成装置100、情報提示装置102及びサーバ104は、それぞれコンピュータの基本的な構成を含み、ネットワークを介して互いに情報伝達可能に接続される。
【0025】
本実施の形態における情報提示システムは、画像形成装置100、情報提示装置102及びサーバ104を別々の装置としたが、これらの装置のうち2つ以上を1つの装置に組み込んだ形態とすることもできる。
【0026】
画像形成装置100は、制御部10、記憶部11、情報入力部12、表示部13、印刷部14及び外部インターフェース15から基本的に構成される。制御部10は、コンピュータの中央処理装置(CPU)である。記憶部11は半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置等とすることができる。情報入力部12はキーボード等の文字入力装置、マウスやトラックボール等のポインティングデバイスとすることができる。表示部13はCRTや液晶ディスプレイとすることができる。印刷部14はプリンタ機能を有するが、通常のプリンタの機能に加えて発泡性の現像材を用いて印刷媒体上に突起状の立体的な構造を形成できる機能をさらに有する。発泡性の現像材とは、印刷媒体に塗布されることによって立体的な形状を形成することができる材料全般を示し、例えば、普通のトナーやインクと同様に印刷媒体上に塗布することができ、さらに熱を加えることによって膨らむ発泡トナーや発泡インクがよく用いられる。外部インターフェース15は、TCP/IP等の通信プロトコルを用いてネットワークに接続された他の装置と情報の交換を可能とするものであり、モデム、LANボード、ハブ等のネットワーク接続機器を含む。外部インターフェース15を用いて、ネットワークを介して接続された情報提示装置102及びサーバ104と情報が交換される。
【0027】
制御部10は、記憶部11に記憶されたオペレーションシステム(OS)を実行して、表示部13にユーザからの情報入力を促すユーザインターフェース画面を表示させたり、情報入力部12を用いてユーザから情報を取得したり、その情報を記憶部11に格納及び保持させる等のコンピュータとしての基本的な機能を実現する。
【0028】
さらに、記憶部11に格納されたクライアント側画像形成プログラムを実行することによって、印刷部14を用いて紙等の印刷媒体上にテキストや画像等の主情報と共にその主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報を画像として形成する処理を行う。また、印刷部14は、発泡性の現像材により立体的なガイド等を印刷媒体上に形成する。
【0029】
情報提示装置102は、制御部20、記憶部21、情報入力部22、スキャナ23、表示部24、印刷部25、音声出力部26及び外部インターフェース27から基本的に構成される。制御部20は、コンピュータの中央処理装置(CPU)である。記憶部21は半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置等とすることができる。情報入力部22はキーボード等の文字入力装置、マウスやトラックボール等のポインティングデバイスとすることができる。スキャナ23は、赤外線等の光線の出力素子及びダイオード等の光電変換素子を備え、印刷媒体上の画像を読み取ることができる機能を有する。表示部24はCRTや液晶ディスプレイとすることができる。印刷部25としては、プリンタを用いることができる。音声出力部26は、音声情報を音声に変換して外部へ出力するものであり、デジタル/アナログ変換回路、アンプ及びスピーカ等を含む。外部インターフェース27は、TCP/IP等の通信プロトコルを用いてネットワークに接続された他の装置と情報の交換を可能とするものであり、モデム、LANボード、ハブ等のネットワーク接続機器を含む。外部インターフェース27を用いて、ネットワークを介して接続された画像形成装置100及びサーバ104と情報が交換される。
【0030】
制御部20は、記憶部21に記憶されたオペレーションシステム(OS)を実行して、表示部24にユーザからの情報入力を促すユーザインターフェース画面を表示させたり、情報入力部22を用いてユーザからの指示を取得したり、必要な情報を記憶部21に格納及び保持させたり、音声出力部26を用いてネットワークを介して取得した音声情報を音声として出力させる等の機能を実現する。
【0031】
さらに、記憶部21に格納されたクライアント側情報提示プログラムを実行することによって、スキャナ23を用いて印刷媒体上に形成されたリンク情報を読み取り、表示部24や印刷部25を用いて主情報に関連する付加情報をユーザに提供する。
【0032】
サーバ104は、制御部30、記憶部31、情報入力部32、表示部33及び外部インターフェース34から基本的に構成される。制御部30は、コンピュータの中央処理装置(CPU)である。記憶部31は半導体メモリとすることができる。また、データベースの情報量が多い場合には、ハードディスク装置や光ディスク装置といった大容量記憶装置を併用することが好ましい。情報入力部32はキーボード等の文字入力装置、マウスやトラックボール等のポインティングデバイスとすることができる。表示部33はCRTや液晶ディスプレイとすることができる。外部インターフェース34は、TCP/IP等の通信プロトコルを用いてネットワークに接続された他の装置と情報の交換を可能とするものであり、モデム、LANボード、ハブ等のネットワーク接続機器を含む。外部インターフェース34を用いて、ネットワークを介して接続された画像形成装置100及び情報提示装置102と情報が交換される。
【0033】
制御部30は、記憶部31に記憶されたオペレーションシステム(OS)を実行して、表示部33にユーザからの情報入力を促すユーザインターフェース画面を表示させたり、情報入力部32を用いてユーザから情報を取得したり、情報を記憶部31に格納及び保持させる等のコンピュータとしての基本的な機能を実現する。
【0034】
さらに、記憶部31に格納されたサーバ側画像形成プログラムを実行することによって、画像形成装置100において取得されたリンク先と印刷媒体に埋め込まれるリンク情報とを関連付けるための付加情報データベースを記憶部31に格納及び保持する。また、記憶部31に格納されたサーバ側情報提供プログラムを実行することによって、付加情報データベースを参照し、情報提示装置102において取得されたリンク情報から付加情報のリンク先を抽出して出力する。
【0035】
以下、付加情報提供システムにおける処理についてより詳細に説明する。付加情報提供システムにおける処理は、印刷媒体上に主情報やリンク情報を画像形成する画像形成処理と印刷媒体上のリンク情報を読み取って付加情報をユーザに提供する情報提供処理とに大きく分けられる。従って、以下に画像形成処理と情報提供処理とを分説する。
【0036】
(画像形成処理)
画像形成処理は、図2のフローチャートに沿って実行され、記憶部11及び記憶部31にそれぞれクライアント側画像形成プログラム及びサーバ側画像形成プログラムを格納しておき、制御部10及び制御部30で各プログラムを実行することによって処理が実現される。
【0037】
ステップS10では、制御部10はユーザに対して主情報とその主情報に関する付加情報のリンク先の入力を促すユーザインターフェース画面を表示部13に表示させる。ユーザは、情報入力部12を用いて、印刷媒体に印刷する主情報とその主情報に関するリンク先とを入力する。入力された主情報及びリンク先は記憶部11に一時的に格納及び保持される。
【0038】
以下では、主情報として「桜の開花宣言」というテキスト情報、その主情報に関連する付加情報へのリンク先として“桜の開花日”をデジタル音声情報として提供する「http://www.sakura.xyz」というサイトのURL(Uniform Resource Locator)が入力された例をとって説明する。
【0039】
この例では、主情報をテキスト情報としたが、これに限られるものではなく、印刷媒体上に画像形成し得る情報であれば図形等としても良い。また、リンク先は、付加情報の提供するサイトのURLに限られるものではなく、付加情報の取得先を特定する情報であれば良い。例えば、サーバ104の記憶部31に格納された付加情報のファイル名等であっても良い。また、付加情報の内容はデジタル音声情報に限られるものではなく、視覚的に不自由なユーザが認識できる情報を含むものであれば良い。
【0040】
ステップS12では、サーバ104に対して、取得されたリンク先を送信すると共に識別番号の割り当てを要求する。制御部10は、記憶部11に格納されたリンク先「http://www.sakura.xyz」を読み出し、識別番号の割り当ての要求命令と共に送信先となるサーバ104及び送信元となる画像形成装置100を特定するIPアドレスを付加して外部インターフェース15からネットワークへ送出する。
【0041】
ステップS14では、サーバ104において画像形成装置100から送信されたリンク先及び識別番号の割り当て要求が受信される。制御部30は、外部インターフェース34を用いて、リンク先「http://www.sakura.xyz」及び識別番号の割り当て要求を受信し、それらを記憶部31に一時的に格納及び保持させる。
【0042】
ステップS16では、識別番号の割り当て及び付加情報データベースへの登録が行われる。制御部30は、ステップS14における識別番号の割り当て要求を受けて、記憶部31に格納及び保持されている付加情報データベースを参照し、ステップS14で受信されたリンク先と関連付けられる識別番号の割り当てを行う。さらに、割り当てられた識別番号とリンク先とが関連付けられて付加情報データベースに登録される。
【0043】
付加情報データベースには、図3に示すように、識別番号とリンク先とが関連付けられて登録されている。この付加情報データベースにおいて未だ割り当てられていない空きの識別番号が受信されたリンク先に対して割り当てられる。例えば、図3の例では、空きの識別番号「163」がリンク先「http://www.sakura.xyz」に対して割り当てられ、図4に示すように、識別番号「163」とリンク先「http://www.sakura.xyz」とが関連付けられて登録される。
【0044】
ステップS18では、画像形成装置100に対して、新たに割り当てられた識別番号が送信される。制御部30は、ステップS16で新たに割り当てられた識別番号「163」にステップS14で送信元となった画像形成装置100及びサーバ104を特定するIPアドレスを付与し、外部インターフェース34を用いてネットワークへ送出する。
【0045】
ステップS20では、画像形成装置100においてサーバ104から送信された識別番号が受信される。制御部10は、外部インターフェース15を用いて、画像形成装置100を示すIPアドレスと共に送信された識別番号「163」を取得する。
【0046】
ステップS22では、取得された識別番号をコード化してリンク情報を生成し、主情報とリンク情報とを合成した電子画像データに変換する。制御部10は、既存のコード化方法を用いて、受信された識別番号をリンク情報に変換する。
【0047】
例えば、識別番号はバーコードや2次元コードに変換することができる。但し、バーコードや2次元コードで表現されたリンク情報をテキスト等の主情報と重ねて画像形成すると主情報が視覚的に読み取り難くなるので、主情報が画像形成された領域を避けてリンク情報を画像形成する必要がある。その結果、レイアウトが崩れたり、少ないリンク情報しか埋め込めなくなるといった不都合を生ずる。
【0048】
そこで、特開2002−135556号公報に記載の技術を用いてコード化することがより好適である。例えば、識別番号を2値化して万線スクリーンで表現し、識別番号の値に応じて線数を変更することによって、識別番号をハーフトーンスクリーンの状態で主情報に重ね合わせた電子画像データとして表現できるリンク情報として生成することができる。このように、ハーフトーンスクリーン状のリンク情報とすることによって、市販のゼログラフィプリンタや印刷システムを用いてテキスト等の主情報と同一の領域に重ね合わせてリンク情報を画像形成しても主情報の視認性を大きく損なうことなく、全体として良好な画質を保ちながら大量の付加情報を埋め込むことができる。
【0049】
このとき、リンク情報が視覚的に認識され難い色、例えば薄い黄色で画像形成されるように電子画像データを生成することがより好適である。
【0050】
例えば、ステップS20において識別番号「163」が受信された場合、識別番号「163」が2値化され、図5に例示するように、ハーフトーンスクリーン状のリンク情報50として「桜の開花宣言」というテキスト情報である主情報の左上隅の領域に重ねあわされて電子画像データが合成される。
【0051】
ステップS24では、電子画像データに基づいて印刷媒体上に画像が形成される。制御部10は、主情報とリンク情報とが合成された電子画像データを印刷部14へ送る。印刷部14は、その電子画像データを印刷媒体上に印刷する。印刷媒体としては、主に紙を用いることができるが、プラスチックや金属等のシートであっても構わない。
【0052】
上記電子画像データの例では、図6に示すように、「桜の開花宣言」というテキスト情報にハーフトーンスクリーン状のリンク情報50が埋め込まれた画像が印刷媒体に印刷される。
【0053】
このとき、印刷媒体上においてリンク情報が埋め込まれた領域を埋め込み位置情報として取得し、記憶部11に一時的に格納及び保持する。
【0054】
ステップS26では、印刷媒体に埋め込まれたリンク情報上又はその周辺にスキャナでリンク情報を読み取る際のガイドを形成する。制御部10は、記憶部11に格納されているリンク情報の埋め込み位置情報を読み出し、その埋め込み位置に基づいてガイドを電子画像データとして生成する。その電子画像情報は印刷部14へ送られ、電子画像情報に基づいてリンク情報上又はリンク情報の近傍に発泡性の現像材が塗布される。さらに加熱等の後処理を施すことで、塗布された発泡性の現像材は膨張し、印刷媒体上において立体的に突起したガイドが形成される。このとき、発泡性の現像材として最終的に透明になる材料を用いることによって、主情報上やリンク情報上にガイドを重ねて形成しても、主情報やリンク情報が読み取れなくなることを防ぐことができる。
【0055】
ガイドの形状は、視覚的に不自由なユーザが指等で触れた感触によってリンク情報の位置を確認できるものであれば良いが、さらにリンク情報の読み取りの際に用いられる情報提示装置102のスキャナ23の読取部と合致(嵌合)する形状とすることがより好適である。
【0056】
例えば、図7に示すように、スキャナ23がペン型であり、その先端に矩形状の赤外線を用いた光学的な読取部40が設けられている場合、図8に示すように、その読取部40がすっぽりとはまる大きさの矩形状にガイド52を形成することが好適である。また、図9に示すように、スキャナ23の読取部40にガイド溝42を設けておき、図10に示すように、ガイド52の形状をライン状に形成し、そのガイド52にガイド溝42を嵌めて、スキャナ23をスライドすることによってリンク情報50が容易に読み取れるようにすることも好適である。
【0057】
(情報提示処理)
次に、情報提示処理について説明する。情報提示処理は、図11のフローチャートに沿って実行され、情報提示装置102の記憶部21及びサーバ104の記憶部31にそれぞれ格納されたクライアント側情報提示プログラム及びサーバ側情報提示プログラムを制御部20及び制御部30によって実行することによって処理が実現される。
【0058】
ステップS30では、情報提示装置102に設けられたスキャナ23を用いて印刷媒体上のリンク情報が読み取られる。
【0059】
視覚的に不自由でないユーザは、印刷媒体上に印刷されたテキスト等の主情報を読むことによって概略的な情報を知ることができる。そこで、主情報に関する詳しい情報を確認したい場合には主情報の近傍に埋め込まれているリンク情報をスキャナで読み取る。
【0060】
例えば、図6に示すように、主情報としてテキスト「桜の開花宣言」が印刷されている場合、ユーザは「桜の開花宣言」という主情報を確認したうえで、さらに付加情報を確認したい場合には「桜の開花宣言」というテキストに重ね合わせて印刷されているハーフトーンスクリーン状のリンク情報50をスキャナで読み取る。
【0061】
一方、視覚的に不自由なユーザは、印刷媒体上に印刷されたテキスト等の主情報を読むことによって概略的な情報を知ることができない。そこで、指先等の感触によって立体的に形成されたガイドを探り、そのガイドの近傍に埋め込まれているリンク情報をスキャナで読み取る。
【0062】
例えば、図8又は図10に示すように、スキャナ23の読取部の形状に合わせてガイド52が形成されていれば、そのガイド52に沿ってスキャナ23の読取部を当てることによって、視覚的に不自由なユーザであっても容易にリンク情報50を読み取らせることができる。
【0063】
リンク情報はスキャナ23によって光学的に読み取られて、制御部20へ転送される。制御部20は、スキャナ23によって読み取られたリンク情報を記憶部21に一時的に格納及び保持する。
【0064】
ステップS32では、スキャナで読み取られたリンク情報が識別番号に変換される。制御部20は、記憶部21に格納されたリンク情報に対して、画像形成処理のステップS22において識別番号からリンク情報にコード化した処理と逆のデコード化の処理を行い、リンク情報から識別番号を取得する。
【0065】
例えば、「桜の開花宣言」という主情報に対するリンク情報をデコードすることによって識別番号「163」が取得される。
【0066】
ステップS34では、サーバ104に対して、ステップS32において取得された識別番号が送信される。制御部20は、識別番号「163」に送信先となるサーバ104及び送信元となる情報提示装置102を特定するIPアドレスを付与し、外部インターフェース27を用いてネットワークへ送出する。
【0067】
ステップS36では、サーバ104において情報提示装置102から送信された識別番号が受信される。制御部30は、外部インターフェース34を用いて、サーバ104を示すIPアドレスと共に送信された識別番号「163」を受信する。
【0068】
ステップS38では、付加情報データベースを参照して、ステップS36で受信された識別番号に関連付けられているリンク先を抽出する。制御部30は、記憶部31に登録されている付加情報データベースの中から識別番号「163」を選択する。図4に示した付加情報データベースの例では、識別番号「163」に関連付けられているリンク先「http://www.sakura.xyz」が抽出される。
【0069】
ステップS40では、情報提示装置102に対して、抽出されたリンク先が送信される。制御部30は、ステップS38で抽出されたリンク先「http://www.sakura.xyz」にステップS34で送信元となった情報提示装置102及び送信元となるサーバ104を特定するIPアドレスを付与し、外部インターフェース34を用いてネットワークへ送出する。
【0070】
ステップS42では、情報提示装置102においてサーバ104から送信されたリンク先が受信される。制御部20は、外部インターフェース27を用いて、情報提示装置102を示すIPアドレスと共に送信されたリンク先「http://www.sakura.xyz」を受信する。
【0071】
ステップS44では、受信されたリンク先にアクセスし、付加情報を取得する。制御部20は、既存のブラウザ機能等を用いることによって、ステップS42で受信したリンク先「http://www.sakura.xyz」にアクセスし、付加情報を取得する。リンク先「http://www.sakura.xyz」のサイトには“桜の開花日”がデジタル音声情報としてアップロードされているので、“桜の開花日”を説明するデジタル音声情報、すなわち視覚的に不自由なユーザが認識できる情報が取得される。
【0072】
ここでは、リンク先としてURLが登録されていた場合を説明したが、サーバ104の記憶部31に格納された情報のファイル名等の付加情報を特定するリンク先が登録されていた場合、これらのファイル名に基づいて付加情報を取得するものとしても良い。
【0073】
ステップS46では、付加情報がユーザに提示される。制御部20は、ステップS44で取得された“桜の開花日”を説明するデジタル音声情報を音声出力部26から音声として出力させる。これによって、視覚的に不自由なユーザであっても主情報に関連する付加情報を音声として確認することができる。
【0074】
以上のように、本実施の形態によれば、従来技術のようにリンク情報の印刷位置を示すために印刷媒体自体を特別なガイドとして加工することなく、発泡トナーや発泡インクを用いてリンク情報に立体的なガイドを設けることができる。その結果、視覚的に不自由でないユーザが主情報を確認し難くなる問題を回避することができる。
【0075】
また、従来技術のように、特別に設けられたガイドや印刷媒体の辺縁に沿った領域にリンク情報を埋め込む必要がなく、リンク情報を印刷媒体上の任意の位置に埋め込み、その位置に合わせて発泡トナーや発泡インクを用いてガイドを形成することができる。従って、リンク情報を埋め込む領域が制限されることがなく、ユーザに十分に多くの付加情報を提供することができる。
【0076】
特に、ハーフトーンスクリーン状のリンク情報を用いた場合、主情報に重ね合わせてリンク情報を埋め込むことができるため印刷の自由度を高くできる。
【0077】
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、視覚的に不自由なユーザはテキスト等で印刷された主情報を確認することができないため、印刷媒体上に埋め込まれているリンク情報がどのような付加情報にリンクするものであるかを前もって確認することができない問題が残っている。
【0078】
本実施の形態は、このような問題を解決するべく、図12に示すように、上記第1の実施の形態における画像形成処理に新たな処理を付加する。以下、上記第1の実施の形態と同一のステップには同一の符号を付して説明を省略し、新たに付加されたステップについてのみ説明を行う。
【0079】
ステップS50では、主情報、付加情報又はリンク情報に関する情報を触覚によって確認することができる情報に変換して電子画像データとして生成する。
【0080】
ここで、主情報、付加情報又はリンク情報に関する情報とは、例えば、主情報や付加情報の内容又はその一部を示す情報、付加情報が存在することを示す情報、印刷媒体上においてリンク情報が埋め込まれた位置を示す情報等である。また、触覚によって確認することができる情報は、点字のように指先の触感によって読み取ることができる情報のことをいう。但し、点字に限られるものではなく、主情報が「桜の開花宣言」である場合に桜の花びらの図形を立体的に表現する等しても良い。以下では、点字を例にして説明を行う。
【0081】
記憶部11には、図13に例示するように、文字、記号等と点字パターンとが関連付けられて点字画像データベースとして予め登録されているものとする。制御部10は、点字画像データベースを参照して、点字パターンを組み合わせて主情報、付加情報又はリンク情報に関する情報を電子画像データとして生成する。
【0082】
例えば、主情報が「桜の開花宣言」である場合、制御部10はこの主情報を「さくらのかいかせんげん」とかな文字に変換し、各かな文字に対応する点字パターンを点字画像データベースから抽出して組み合わせることによって電子画像データを構成する。
【0083】
ステップS52では、電子画像データに基づいて触覚によって確認することができる情報が印刷媒体上に形成される。
【0084】
制御部10は、印刷媒体上に画像形成された主情報の位置及びステップS50で構成された電子画像データを印刷部14に転送する。ここで、印刷媒体上に画像形成された主情報の位置はステップS24において取得しておくことが好適である。印刷部14は、図14に示すように、電子画像データに基づいて、主情報が印刷された領域上又は近傍に発泡性の現像材を用いて印刷を行う。印刷された発泡性の現像材は加熱等の後処理によって立体的な点字54となり、主情報の内容が点字54として印刷媒体上に表現される。
【0085】
このとき、主情報が印刷された領域上に重ね合わせて点字54を形成する場合には、発泡性の現像材は透明なものであることが望ましい。透明な発泡性の現像材を用いることによって、点字54を主情報に重ね合わせた場合でも、視覚的に不自由でないユーザは点字54に邪魔されることなく主情報を確認することができる。
【0086】
また、主情報の内容に加えて、主情報に関するリンク情報が埋め込まれた位置を示す情報を電子画像データに付加することも好適である。例えば、図14のように、主情報の左上隅にリンク情報が埋め込まれている場合には、「左上隅のリンク情報をスキャンして下さい」といったリンク情報の位置を示す情報を電子画像データに含めておき、印刷媒体上に点字54として印刷することも好適である。
【0087】
以上のように、本実施の形態によれば、視覚的に不自由なユーザも主情報や付加情報の内容を点字によって確認した上で、リンク情報にアクセスすることができる。また、リンク情報が埋め込まれた位置を点字によって示すことによって、視覚的に不自由なユーザがより容易にリンク情報をスキャンすることができる。
【0088】
<変形例>
上記第1及び第2の実施の形態では、リンク情報に基づいて得られる付加情報は視覚的に不自由なユーザとそうでないユーザとにおいて同一の情報であった。従って、付加情報は音声情報等の視覚的に不自由なユーザを配慮した情報でなければならず、視覚的に不自由でないユーザにとって適した情報でない場合も生じ得る。
【0089】
変形例の画像形成処理では、主情報に関連する付加情報として、視覚的に不自由なユーザに適した音声等の付加情報と視覚的に不自由でないユーザに適した画像等の付加情報とを準備する。ステップS10では、それぞれの付加情報に対するリンク先を取得し、サーバ104に送信する。サーバ104では、図15に示すように、付加情報に空きの識別番号「163」を割り当てると共に、視覚的に不自由なユーザに対するリンク先には「0」、視覚的に不自由でないユーザに対するリンク先には「1」という符号を割り当てて付加情報データベースに登録する。
【0090】
一方、情報提示装置102のスキャナ23には、図16に示すように、選択ボタン44,46を設けておき、選択ボタン44,46を押すことによって制御部20に符号「0」又は「1」が出力される機能を持たせる。ステップS30では、選択ボタン44,46のどちらかを押しながらリンク情報のスキャンを行う。
視覚的に不自由なユーザは、選択ボタン44を押しながらスキャンを行うことによって、リンク情報と共に符号「0」が選択情報として取得される。視覚的に不自由でないユーザは、選択ボタン46を押しながらスキャンを行い、リンク情報と共に符号「1」が選択情報として取得される。リンク情報からは識別番号「163」が得られ、選択情報と共にサーバ104へ送信される。サーバ104では、識別番号「163」と併せて、選択情報が「0」であるか「1」であるかによって、付加情報データベースの中から対応するリンク先を抽出する。
【0091】
このようにして、選択ボタン44,46を用いて、視覚的に不自由なユーザに対する付加情報へのリンク先又は視覚的に不自由でないユーザに対する付加情報へのリンク先を選択させることができ、それぞれのリンク先からそれぞれのユーザに適した付加情報を提供することが可能となる。
【0092】
同様に、スキャナ23に設けたボタンのクリック回数に応じて異なる符号が出力される機能を持たせることによって、付加情報を選択できるようにすることも可能である。また、視覚的に不自由なユーザとそうでないユーザに対して異なるスキャナ23を使用させ、スキャナ23毎に異なる符合が出力されるようにしても同様の作用を奏することができる。
【0093】
また、視覚的に不自由なユーザに対する付加情報へのリンク先と視覚的に不自由でないユーザに対する付加情報へのリンク先とに対して異なる識別番号を割り当てて登録しておき、図17に示すように、視覚的に不自由なユーザに対する付加情報へのリンク先を示すリンク情報56と視覚的に不自由でないユーザに対する付加情報へのリンク先を示すリンク情報58とを印刷媒体上の主情報上又はその近傍に画像形成し、リンク情報56,58のいずれをスキャンするかによって取得される付加情報を選択させることも好適である。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、印刷媒体にリンク情報と共に立体的なガイドを形成することによって、視覚的に不自由なユーザであっても容易に情報を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における情報提示システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における画像形成処理のフローチャートを示す図である。
【図3】付加情報データベースの登録内容を示す例である。
【図4】付加情報データベースへの登録処理を説明する図である。
【図5】リンク情報がテキストである主情報に埋め込まれた電子画像データの例を示す図である。
【図6】リンク情報が埋め込まれた画像が形成された印刷媒体の例を示す図である。
【図7】情報提示装置のスキャナにおける読取部の形状の例を示す図である。
【図8】図7に示したスキャナ形状に適合するガイドを示す図である。
【図9】情報提示装置のスキャナにおける読取部の形状の例を示す図である。
【図10】図9に示したスキャナ形状に適合するガイドを示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における情報提示処理のフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における画像形成処理のフローチャートを示す図である。
【図13】点字画像データベースの登録内容の例を示す図である。
【図14】主情報と点字とが重畳して形成された印刷媒体の例を示す図である。
【図15】本発明の変形例における付加情報データベースの登録内容の例を示す図である。
【図16】本発明の変形例において使用されるスキャナの例を示す図である。
【図17】本発明の変形例における印刷媒体の例を示す図である。
【符号の説明】
10 制御部、11 記憶部、12 情報入力部、13 表示部、14 印刷部、15 外部インターフェース、20 制御部、21 記憶部、22 情報入力部、23 スキャナ、24 表示部、25 印刷部、26 音声出力部、27外部インターフェース、30 制御部、31 記憶部、32 情報入力部、33 表示部、34 外部インターフェース、40 読取部、42 ガイド溝、44,46 選択ボタン、50 リンク情報、52 ガイド、54 点字、56,58 リンク情報、100 画像形成装置、102 情報提示装置、104 サーバ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷媒体にリンク情報と共に立体的なガイドを形成する画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム並びに印刷媒体にリンク情報と共に立体的なガイドが形成された印刷媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙などの印刷媒体上にテキスト等の主情報を印刷してユーザに提供する際に、その主情報に関連する付加情報をバーコードや2次元コードとしてコード化して埋め込んでおく技術が用いられている。ユーザは、これらのコードをスキャナ等によって光学的に読み取ることによって、主情報に関連するより詳しい情報を得ることができる。
【0003】
また、バーコードや2次元コードに代わって、付加情報を万線スクリーンで2値化し、付加情報に応じて線数を変更することによって、付加情報をハーフトーンスクリーンの状態で印刷媒体に画像形成する技術も開示されている(特許文献1)。
【0004】
さらに、視覚的に不自由なユーザに対して、コードが埋め込まれた位置を簡単に把握できるようにする技術が開示されている。例えば、装丁された前表紙及び裏表紙の見返しの予め定められた位置にスキャナを走査させる助けとなるガイドを設けることによって、主情報もしくは主情報に関連する付加情報を埋め込んだコードを光学的に読み取る際に視覚的に不自由なユーザがコードの印刷位置を容易に把握できるようにし、コードをスキャナで読み取り易くし、テキストの内容を音声に変換して提供する技術が開示されている(特許文献2)。
【0005】
また、主情報もしくは主情報に関連する付加情報を2次元的なコードイメージとして印刷物の綴じ部側を除く残り3辺のうちの少なくとも1辺に印刷し、突状のガイドをそのコードイメージが印刷された1辺に設けることにより、視覚的に不自由なユーザが特殊なスキャナ(リーダ)を印刷用紙の辺に突き当ててコードを容易に読み取らせることができるようにした技術も開示されている(特許文献3及び4、非特許文献1及び2)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−135556号公報
【特許文献2】
特開平11−334253号公報
【特許文献3】
特開2002−297170号公報
【特許文献4】
特開2002−297173号公報
【非特許文献1】
廣済堂ホームページ、ITソリューション、[on line]、[2003年5月7日検索]、http://www.kosaido.co.jp/it/spcode/index.html
【非特許文献2】
廣済堂ホームページ、“スピーチオとは”、[on line]、[2003年5月7日検索]、http://www.sp−code.com/speechio/speechio.html
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、予め定められた位置に設けられたガイドや印刷媒体の辺縁に沿った領域にコードを印刷する必要があり、印刷媒体上においてコードを埋め込むことができる領域が限定される。そのため、ユーザに十分な付加情報を提供することができなかった。特に、バーコードや2次元コードを用いて付加情報を印刷媒体に埋め込む場合には、それらのコードと主情報とを重ねて印刷すると主情報が読み取り難くなる。従って、主情報が印刷された領域を避けてコードを印刷しなければならず、印刷の自由度が大きく低下する問題もあった。
【0008】
また、上記従来技術では、コードが印刷された位置を示すために印刷物自体を加工して特別なガイドを形成する必要があるため、特殊な製造装置が必要となると共に製造コストが増大する問題があった。また、このようなガイドに遮られて、視覚的に不自由でないユーザにとっては主情報がかえって読み難くなる問題を生じていた。
【0009】
さらに、上記従来技術では、コードを読み取ることによって主情報の内容が音声情報として提供されるだけであり、視覚的に不自由でないユーザに対してコードはほとんど無意味なものであった。一方、視覚的に不自由なユーザにおいても、主情報の内容を確認するためにはスキャナを用いてコードを読み取るしかなく、付加情報から得ることができる情報の概略を簡単に確認することができない問題もあった。
【0010】
本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、上記問題の少なくとも1つを解決すべく、印刷媒体にリンク情報と共に立体的なガイドを形成する画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム並びに印刷媒体にリンク情報と共に立体的なガイドが形成された印刷媒体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決できる本発明は、印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成手段と、前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドを形成するガイド形成手段と、を含むことを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
ここで、上記本発明の画像形成装置において、前記ガイド形成手段は、前記リンク情報を読み取る際に用いられる読取装置の読取部の形状にあった形状のガイドを形成することが好適である。
【0013】
また、上記本発明の画像形成装置において、主情報上又は主情報の近傍に発泡性の現像材によりその主情報、その主情報に関連する付加情報及びその付加情報へのリンクを示すリンク情報の少なくとも1つに関する情報を示す立体的形状を形成する触覚情報形成手段を含むことが好適である。ここで、前記触覚情報形成手段において点字を形成することがより好適である。
【0014】
上記課題を解決できる本発明は、主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とが画像形成された印刷媒体であって、前記リンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドが形成されていることを特徴とする印刷媒体である。
【0015】
ここで、上記本発明の印刷媒体において、前記ガイドは、前記リンク情報を読み取る際に用いられる読取装置の読取部の形状にあった形状を有することが好適である。
【0016】
また、上記本発明の印刷媒体において、主情報上又は主情報の近傍に発泡性の現像材によりその主情報、その主情報に関連する付加情報及びその付加情報へのリンクを示すリンク情報の少なくとも1つに関する情報を示す立体的な情報提示部を有することが好適である。ここで、前記立体的な情報提示部は、点字であることがより好適である。
【0017】
また、上記課題を解決できる本発明は、印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成工程と、前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドを形成するガイド形成工程と、を含むことを特徴とする画像形成方法である。
【0018】
ここで、上記本発明の画像形成方法において、前記ガイド形成工程では、前記リンク情報を読み取る際に用いられる読取装置の読取部の形状にあった形状のガイドを形成することが好適である。
【0019】
また、上記本発明の画像形成方法において、主情報上又は主情報の近傍に発泡性の現像材によりその主情報、その主情報に関連する付加情報及びその付加情報へのリンクを示すリンク情報の少なくとも1つに関する情報を示す立体的形状を形成する触覚情報形成工程を含むことが好適である。ここで、前記触覚情報形成工程において点字を形成することがより好適である。
【0020】
また、上記課題を解決できる本発明は、コンピュータを、印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成手段と、前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドを形成するガイド形成手段と、を含む画像形成装置として機能させることを特徴とする画像形成プログラムである。
【0021】
ここで、上記本発明の画像形成プログラムにおいて、前記ガイド形成手段を、前記リンク情報を読み取る際に用いられる読取装置の読取部の形状にあった形状のガイドを形成する手段として機能させることが好適である。
【0022】
また、上記本発明の画像形成プログラムにおいて、コンピュータを、主情報上又は主情報の近傍に発泡性の現像材によりその主情報、その主情報に関連する付加情報及びその付加情報へのリンクを示すリンク情報の少なくとも1つに関する情報を示す立体的形状を形成する触覚情報形成手段として機能させることが好適である。ここで、前記触覚情報形成手段において点字を形成させることがより好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
本実施の形態は、情報の内容を簡略に示す主情報とそれら主情報に関連する付加情報を取得するためのリンク先を示すリンク情報とを印刷媒体上に印刷し、これらのリンク情報に対して発泡性の現像材を用いて立体的なガイドを設けることによって、視覚的に不自由なユーザが指先などの触感によってリンク情報が埋め込まれた位置を確認でき、スキャナ等の読取装置を用いてリンク情報を容易にスキャンして付加情報を確認できるようにする。
【0024】
本発明の実施の形態における情報提示システムは、図1に示すように、画像形成装置100、情報提示装置102及びサーバ104から基本的に構成され、それぞれの装置がプログラムを実行して有機的に結合することによってシステムを実現する。画像形成装置100、情報提示装置102及びサーバ104は、それぞれコンピュータの基本的な構成を含み、ネットワークを介して互いに情報伝達可能に接続される。
【0025】
本実施の形態における情報提示システムは、画像形成装置100、情報提示装置102及びサーバ104を別々の装置としたが、これらの装置のうち2つ以上を1つの装置に組み込んだ形態とすることもできる。
【0026】
画像形成装置100は、制御部10、記憶部11、情報入力部12、表示部13、印刷部14及び外部インターフェース15から基本的に構成される。制御部10は、コンピュータの中央処理装置(CPU)である。記憶部11は半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置等とすることができる。情報入力部12はキーボード等の文字入力装置、マウスやトラックボール等のポインティングデバイスとすることができる。表示部13はCRTや液晶ディスプレイとすることができる。印刷部14はプリンタ機能を有するが、通常のプリンタの機能に加えて発泡性の現像材を用いて印刷媒体上に突起状の立体的な構造を形成できる機能をさらに有する。発泡性の現像材とは、印刷媒体に塗布されることによって立体的な形状を形成することができる材料全般を示し、例えば、普通のトナーやインクと同様に印刷媒体上に塗布することができ、さらに熱を加えることによって膨らむ発泡トナーや発泡インクがよく用いられる。外部インターフェース15は、TCP/IP等の通信プロトコルを用いてネットワークに接続された他の装置と情報の交換を可能とするものであり、モデム、LANボード、ハブ等のネットワーク接続機器を含む。外部インターフェース15を用いて、ネットワークを介して接続された情報提示装置102及びサーバ104と情報が交換される。
【0027】
制御部10は、記憶部11に記憶されたオペレーションシステム(OS)を実行して、表示部13にユーザからの情報入力を促すユーザインターフェース画面を表示させたり、情報入力部12を用いてユーザから情報を取得したり、その情報を記憶部11に格納及び保持させる等のコンピュータとしての基本的な機能を実現する。
【0028】
さらに、記憶部11に格納されたクライアント側画像形成プログラムを実行することによって、印刷部14を用いて紙等の印刷媒体上にテキストや画像等の主情報と共にその主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報を画像として形成する処理を行う。また、印刷部14は、発泡性の現像材により立体的なガイド等を印刷媒体上に形成する。
【0029】
情報提示装置102は、制御部20、記憶部21、情報入力部22、スキャナ23、表示部24、印刷部25、音声出力部26及び外部インターフェース27から基本的に構成される。制御部20は、コンピュータの中央処理装置(CPU)である。記憶部21は半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置等とすることができる。情報入力部22はキーボード等の文字入力装置、マウスやトラックボール等のポインティングデバイスとすることができる。スキャナ23は、赤外線等の光線の出力素子及びダイオード等の光電変換素子を備え、印刷媒体上の画像を読み取ることができる機能を有する。表示部24はCRTや液晶ディスプレイとすることができる。印刷部25としては、プリンタを用いることができる。音声出力部26は、音声情報を音声に変換して外部へ出力するものであり、デジタル/アナログ変換回路、アンプ及びスピーカ等を含む。外部インターフェース27は、TCP/IP等の通信プロトコルを用いてネットワークに接続された他の装置と情報の交換を可能とするものであり、モデム、LANボード、ハブ等のネットワーク接続機器を含む。外部インターフェース27を用いて、ネットワークを介して接続された画像形成装置100及びサーバ104と情報が交換される。
【0030】
制御部20は、記憶部21に記憶されたオペレーションシステム(OS)を実行して、表示部24にユーザからの情報入力を促すユーザインターフェース画面を表示させたり、情報入力部22を用いてユーザからの指示を取得したり、必要な情報を記憶部21に格納及び保持させたり、音声出力部26を用いてネットワークを介して取得した音声情報を音声として出力させる等の機能を実現する。
【0031】
さらに、記憶部21に格納されたクライアント側情報提示プログラムを実行することによって、スキャナ23を用いて印刷媒体上に形成されたリンク情報を読み取り、表示部24や印刷部25を用いて主情報に関連する付加情報をユーザに提供する。
【0032】
サーバ104は、制御部30、記憶部31、情報入力部32、表示部33及び外部インターフェース34から基本的に構成される。制御部30は、コンピュータの中央処理装置(CPU)である。記憶部31は半導体メモリとすることができる。また、データベースの情報量が多い場合には、ハードディスク装置や光ディスク装置といった大容量記憶装置を併用することが好ましい。情報入力部32はキーボード等の文字入力装置、マウスやトラックボール等のポインティングデバイスとすることができる。表示部33はCRTや液晶ディスプレイとすることができる。外部インターフェース34は、TCP/IP等の通信プロトコルを用いてネットワークに接続された他の装置と情報の交換を可能とするものであり、モデム、LANボード、ハブ等のネットワーク接続機器を含む。外部インターフェース34を用いて、ネットワークを介して接続された画像形成装置100及び情報提示装置102と情報が交換される。
【0033】
制御部30は、記憶部31に記憶されたオペレーションシステム(OS)を実行して、表示部33にユーザからの情報入力を促すユーザインターフェース画面を表示させたり、情報入力部32を用いてユーザから情報を取得したり、情報を記憶部31に格納及び保持させる等のコンピュータとしての基本的な機能を実現する。
【0034】
さらに、記憶部31に格納されたサーバ側画像形成プログラムを実行することによって、画像形成装置100において取得されたリンク先と印刷媒体に埋め込まれるリンク情報とを関連付けるための付加情報データベースを記憶部31に格納及び保持する。また、記憶部31に格納されたサーバ側情報提供プログラムを実行することによって、付加情報データベースを参照し、情報提示装置102において取得されたリンク情報から付加情報のリンク先を抽出して出力する。
【0035】
以下、付加情報提供システムにおける処理についてより詳細に説明する。付加情報提供システムにおける処理は、印刷媒体上に主情報やリンク情報を画像形成する画像形成処理と印刷媒体上のリンク情報を読み取って付加情報をユーザに提供する情報提供処理とに大きく分けられる。従って、以下に画像形成処理と情報提供処理とを分説する。
【0036】
(画像形成処理)
画像形成処理は、図2のフローチャートに沿って実行され、記憶部11及び記憶部31にそれぞれクライアント側画像形成プログラム及びサーバ側画像形成プログラムを格納しておき、制御部10及び制御部30で各プログラムを実行することによって処理が実現される。
【0037】
ステップS10では、制御部10はユーザに対して主情報とその主情報に関する付加情報のリンク先の入力を促すユーザインターフェース画面を表示部13に表示させる。ユーザは、情報入力部12を用いて、印刷媒体に印刷する主情報とその主情報に関するリンク先とを入力する。入力された主情報及びリンク先は記憶部11に一時的に格納及び保持される。
【0038】
以下では、主情報として「桜の開花宣言」というテキスト情報、その主情報に関連する付加情報へのリンク先として“桜の開花日”をデジタル音声情報として提供する「http://www.sakura.xyz」というサイトのURL(Uniform Resource Locator)が入力された例をとって説明する。
【0039】
この例では、主情報をテキスト情報としたが、これに限られるものではなく、印刷媒体上に画像形成し得る情報であれば図形等としても良い。また、リンク先は、付加情報の提供するサイトのURLに限られるものではなく、付加情報の取得先を特定する情報であれば良い。例えば、サーバ104の記憶部31に格納された付加情報のファイル名等であっても良い。また、付加情報の内容はデジタル音声情報に限られるものではなく、視覚的に不自由なユーザが認識できる情報を含むものであれば良い。
【0040】
ステップS12では、サーバ104に対して、取得されたリンク先を送信すると共に識別番号の割り当てを要求する。制御部10は、記憶部11に格納されたリンク先「http://www.sakura.xyz」を読み出し、識別番号の割り当ての要求命令と共に送信先となるサーバ104及び送信元となる画像形成装置100を特定するIPアドレスを付加して外部インターフェース15からネットワークへ送出する。
【0041】
ステップS14では、サーバ104において画像形成装置100から送信されたリンク先及び識別番号の割り当て要求が受信される。制御部30は、外部インターフェース34を用いて、リンク先「http://www.sakura.xyz」及び識別番号の割り当て要求を受信し、それらを記憶部31に一時的に格納及び保持させる。
【0042】
ステップS16では、識別番号の割り当て及び付加情報データベースへの登録が行われる。制御部30は、ステップS14における識別番号の割り当て要求を受けて、記憶部31に格納及び保持されている付加情報データベースを参照し、ステップS14で受信されたリンク先と関連付けられる識別番号の割り当てを行う。さらに、割り当てられた識別番号とリンク先とが関連付けられて付加情報データベースに登録される。
【0043】
付加情報データベースには、図3に示すように、識別番号とリンク先とが関連付けられて登録されている。この付加情報データベースにおいて未だ割り当てられていない空きの識別番号が受信されたリンク先に対して割り当てられる。例えば、図3の例では、空きの識別番号「163」がリンク先「http://www.sakura.xyz」に対して割り当てられ、図4に示すように、識別番号「163」とリンク先「http://www.sakura.xyz」とが関連付けられて登録される。
【0044】
ステップS18では、画像形成装置100に対して、新たに割り当てられた識別番号が送信される。制御部30は、ステップS16で新たに割り当てられた識別番号「163」にステップS14で送信元となった画像形成装置100及びサーバ104を特定するIPアドレスを付与し、外部インターフェース34を用いてネットワークへ送出する。
【0045】
ステップS20では、画像形成装置100においてサーバ104から送信された識別番号が受信される。制御部10は、外部インターフェース15を用いて、画像形成装置100を示すIPアドレスと共に送信された識別番号「163」を取得する。
【0046】
ステップS22では、取得された識別番号をコード化してリンク情報を生成し、主情報とリンク情報とを合成した電子画像データに変換する。制御部10は、既存のコード化方法を用いて、受信された識別番号をリンク情報に変換する。
【0047】
例えば、識別番号はバーコードや2次元コードに変換することができる。但し、バーコードや2次元コードで表現されたリンク情報をテキスト等の主情報と重ねて画像形成すると主情報が視覚的に読み取り難くなるので、主情報が画像形成された領域を避けてリンク情報を画像形成する必要がある。その結果、レイアウトが崩れたり、少ないリンク情報しか埋め込めなくなるといった不都合を生ずる。
【0048】
そこで、特開2002−135556号公報に記載の技術を用いてコード化することがより好適である。例えば、識別番号を2値化して万線スクリーンで表現し、識別番号の値に応じて線数を変更することによって、識別番号をハーフトーンスクリーンの状態で主情報に重ね合わせた電子画像データとして表現できるリンク情報として生成することができる。このように、ハーフトーンスクリーン状のリンク情報とすることによって、市販のゼログラフィプリンタや印刷システムを用いてテキスト等の主情報と同一の領域に重ね合わせてリンク情報を画像形成しても主情報の視認性を大きく損なうことなく、全体として良好な画質を保ちながら大量の付加情報を埋め込むことができる。
【0049】
このとき、リンク情報が視覚的に認識され難い色、例えば薄い黄色で画像形成されるように電子画像データを生成することがより好適である。
【0050】
例えば、ステップS20において識別番号「163」が受信された場合、識別番号「163」が2値化され、図5に例示するように、ハーフトーンスクリーン状のリンク情報50として「桜の開花宣言」というテキスト情報である主情報の左上隅の領域に重ねあわされて電子画像データが合成される。
【0051】
ステップS24では、電子画像データに基づいて印刷媒体上に画像が形成される。制御部10は、主情報とリンク情報とが合成された電子画像データを印刷部14へ送る。印刷部14は、その電子画像データを印刷媒体上に印刷する。印刷媒体としては、主に紙を用いることができるが、プラスチックや金属等のシートであっても構わない。
【0052】
上記電子画像データの例では、図6に示すように、「桜の開花宣言」というテキスト情報にハーフトーンスクリーン状のリンク情報50が埋め込まれた画像が印刷媒体に印刷される。
【0053】
このとき、印刷媒体上においてリンク情報が埋め込まれた領域を埋め込み位置情報として取得し、記憶部11に一時的に格納及び保持する。
【0054】
ステップS26では、印刷媒体に埋め込まれたリンク情報上又はその周辺にスキャナでリンク情報を読み取る際のガイドを形成する。制御部10は、記憶部11に格納されているリンク情報の埋め込み位置情報を読み出し、その埋め込み位置に基づいてガイドを電子画像データとして生成する。その電子画像情報は印刷部14へ送られ、電子画像情報に基づいてリンク情報上又はリンク情報の近傍に発泡性の現像材が塗布される。さらに加熱等の後処理を施すことで、塗布された発泡性の現像材は膨張し、印刷媒体上において立体的に突起したガイドが形成される。このとき、発泡性の現像材として最終的に透明になる材料を用いることによって、主情報上やリンク情報上にガイドを重ねて形成しても、主情報やリンク情報が読み取れなくなることを防ぐことができる。
【0055】
ガイドの形状は、視覚的に不自由なユーザが指等で触れた感触によってリンク情報の位置を確認できるものであれば良いが、さらにリンク情報の読み取りの際に用いられる情報提示装置102のスキャナ23の読取部と合致(嵌合)する形状とすることがより好適である。
【0056】
例えば、図7に示すように、スキャナ23がペン型であり、その先端に矩形状の赤外線を用いた光学的な読取部40が設けられている場合、図8に示すように、その読取部40がすっぽりとはまる大きさの矩形状にガイド52を形成することが好適である。また、図9に示すように、スキャナ23の読取部40にガイド溝42を設けておき、図10に示すように、ガイド52の形状をライン状に形成し、そのガイド52にガイド溝42を嵌めて、スキャナ23をスライドすることによってリンク情報50が容易に読み取れるようにすることも好適である。
【0057】
(情報提示処理)
次に、情報提示処理について説明する。情報提示処理は、図11のフローチャートに沿って実行され、情報提示装置102の記憶部21及びサーバ104の記憶部31にそれぞれ格納されたクライアント側情報提示プログラム及びサーバ側情報提示プログラムを制御部20及び制御部30によって実行することによって処理が実現される。
【0058】
ステップS30では、情報提示装置102に設けられたスキャナ23を用いて印刷媒体上のリンク情報が読み取られる。
【0059】
視覚的に不自由でないユーザは、印刷媒体上に印刷されたテキスト等の主情報を読むことによって概略的な情報を知ることができる。そこで、主情報に関する詳しい情報を確認したい場合には主情報の近傍に埋め込まれているリンク情報をスキャナで読み取る。
【0060】
例えば、図6に示すように、主情報としてテキスト「桜の開花宣言」が印刷されている場合、ユーザは「桜の開花宣言」という主情報を確認したうえで、さらに付加情報を確認したい場合には「桜の開花宣言」というテキストに重ね合わせて印刷されているハーフトーンスクリーン状のリンク情報50をスキャナで読み取る。
【0061】
一方、視覚的に不自由なユーザは、印刷媒体上に印刷されたテキスト等の主情報を読むことによって概略的な情報を知ることができない。そこで、指先等の感触によって立体的に形成されたガイドを探り、そのガイドの近傍に埋め込まれているリンク情報をスキャナで読み取る。
【0062】
例えば、図8又は図10に示すように、スキャナ23の読取部の形状に合わせてガイド52が形成されていれば、そのガイド52に沿ってスキャナ23の読取部を当てることによって、視覚的に不自由なユーザであっても容易にリンク情報50を読み取らせることができる。
【0063】
リンク情報はスキャナ23によって光学的に読み取られて、制御部20へ転送される。制御部20は、スキャナ23によって読み取られたリンク情報を記憶部21に一時的に格納及び保持する。
【0064】
ステップS32では、スキャナで読み取られたリンク情報が識別番号に変換される。制御部20は、記憶部21に格納されたリンク情報に対して、画像形成処理のステップS22において識別番号からリンク情報にコード化した処理と逆のデコード化の処理を行い、リンク情報から識別番号を取得する。
【0065】
例えば、「桜の開花宣言」という主情報に対するリンク情報をデコードすることによって識別番号「163」が取得される。
【0066】
ステップS34では、サーバ104に対して、ステップS32において取得された識別番号が送信される。制御部20は、識別番号「163」に送信先となるサーバ104及び送信元となる情報提示装置102を特定するIPアドレスを付与し、外部インターフェース27を用いてネットワークへ送出する。
【0067】
ステップS36では、サーバ104において情報提示装置102から送信された識別番号が受信される。制御部30は、外部インターフェース34を用いて、サーバ104を示すIPアドレスと共に送信された識別番号「163」を受信する。
【0068】
ステップS38では、付加情報データベースを参照して、ステップS36で受信された識別番号に関連付けられているリンク先を抽出する。制御部30は、記憶部31に登録されている付加情報データベースの中から識別番号「163」を選択する。図4に示した付加情報データベースの例では、識別番号「163」に関連付けられているリンク先「http://www.sakura.xyz」が抽出される。
【0069】
ステップS40では、情報提示装置102に対して、抽出されたリンク先が送信される。制御部30は、ステップS38で抽出されたリンク先「http://www.sakura.xyz」にステップS34で送信元となった情報提示装置102及び送信元となるサーバ104を特定するIPアドレスを付与し、外部インターフェース34を用いてネットワークへ送出する。
【0070】
ステップS42では、情報提示装置102においてサーバ104から送信されたリンク先が受信される。制御部20は、外部インターフェース27を用いて、情報提示装置102を示すIPアドレスと共に送信されたリンク先「http://www.sakura.xyz」を受信する。
【0071】
ステップS44では、受信されたリンク先にアクセスし、付加情報を取得する。制御部20は、既存のブラウザ機能等を用いることによって、ステップS42で受信したリンク先「http://www.sakura.xyz」にアクセスし、付加情報を取得する。リンク先「http://www.sakura.xyz」のサイトには“桜の開花日”がデジタル音声情報としてアップロードされているので、“桜の開花日”を説明するデジタル音声情報、すなわち視覚的に不自由なユーザが認識できる情報が取得される。
【0072】
ここでは、リンク先としてURLが登録されていた場合を説明したが、サーバ104の記憶部31に格納された情報のファイル名等の付加情報を特定するリンク先が登録されていた場合、これらのファイル名に基づいて付加情報を取得するものとしても良い。
【0073】
ステップS46では、付加情報がユーザに提示される。制御部20は、ステップS44で取得された“桜の開花日”を説明するデジタル音声情報を音声出力部26から音声として出力させる。これによって、視覚的に不自由なユーザであっても主情報に関連する付加情報を音声として確認することができる。
【0074】
以上のように、本実施の形態によれば、従来技術のようにリンク情報の印刷位置を示すために印刷媒体自体を特別なガイドとして加工することなく、発泡トナーや発泡インクを用いてリンク情報に立体的なガイドを設けることができる。その結果、視覚的に不自由でないユーザが主情報を確認し難くなる問題を回避することができる。
【0075】
また、従来技術のように、特別に設けられたガイドや印刷媒体の辺縁に沿った領域にリンク情報を埋め込む必要がなく、リンク情報を印刷媒体上の任意の位置に埋め込み、その位置に合わせて発泡トナーや発泡インクを用いてガイドを形成することができる。従って、リンク情報を埋め込む領域が制限されることがなく、ユーザに十分に多くの付加情報を提供することができる。
【0076】
特に、ハーフトーンスクリーン状のリンク情報を用いた場合、主情報に重ね合わせてリンク情報を埋め込むことができるため印刷の自由度を高くできる。
【0077】
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、視覚的に不自由なユーザはテキスト等で印刷された主情報を確認することができないため、印刷媒体上に埋め込まれているリンク情報がどのような付加情報にリンクするものであるかを前もって確認することができない問題が残っている。
【0078】
本実施の形態は、このような問題を解決するべく、図12に示すように、上記第1の実施の形態における画像形成処理に新たな処理を付加する。以下、上記第1の実施の形態と同一のステップには同一の符号を付して説明を省略し、新たに付加されたステップについてのみ説明を行う。
【0079】
ステップS50では、主情報、付加情報又はリンク情報に関する情報を触覚によって確認することができる情報に変換して電子画像データとして生成する。
【0080】
ここで、主情報、付加情報又はリンク情報に関する情報とは、例えば、主情報や付加情報の内容又はその一部を示す情報、付加情報が存在することを示す情報、印刷媒体上においてリンク情報が埋め込まれた位置を示す情報等である。また、触覚によって確認することができる情報は、点字のように指先の触感によって読み取ることができる情報のことをいう。但し、点字に限られるものではなく、主情報が「桜の開花宣言」である場合に桜の花びらの図形を立体的に表現する等しても良い。以下では、点字を例にして説明を行う。
【0081】
記憶部11には、図13に例示するように、文字、記号等と点字パターンとが関連付けられて点字画像データベースとして予め登録されているものとする。制御部10は、点字画像データベースを参照して、点字パターンを組み合わせて主情報、付加情報又はリンク情報に関する情報を電子画像データとして生成する。
【0082】
例えば、主情報が「桜の開花宣言」である場合、制御部10はこの主情報を「さくらのかいかせんげん」とかな文字に変換し、各かな文字に対応する点字パターンを点字画像データベースから抽出して組み合わせることによって電子画像データを構成する。
【0083】
ステップS52では、電子画像データに基づいて触覚によって確認することができる情報が印刷媒体上に形成される。
【0084】
制御部10は、印刷媒体上に画像形成された主情報の位置及びステップS50で構成された電子画像データを印刷部14に転送する。ここで、印刷媒体上に画像形成された主情報の位置はステップS24において取得しておくことが好適である。印刷部14は、図14に示すように、電子画像データに基づいて、主情報が印刷された領域上又は近傍に発泡性の現像材を用いて印刷を行う。印刷された発泡性の現像材は加熱等の後処理によって立体的な点字54となり、主情報の内容が点字54として印刷媒体上に表現される。
【0085】
このとき、主情報が印刷された領域上に重ね合わせて点字54を形成する場合には、発泡性の現像材は透明なものであることが望ましい。透明な発泡性の現像材を用いることによって、点字54を主情報に重ね合わせた場合でも、視覚的に不自由でないユーザは点字54に邪魔されることなく主情報を確認することができる。
【0086】
また、主情報の内容に加えて、主情報に関するリンク情報が埋め込まれた位置を示す情報を電子画像データに付加することも好適である。例えば、図14のように、主情報の左上隅にリンク情報が埋め込まれている場合には、「左上隅のリンク情報をスキャンして下さい」といったリンク情報の位置を示す情報を電子画像データに含めておき、印刷媒体上に点字54として印刷することも好適である。
【0087】
以上のように、本実施の形態によれば、視覚的に不自由なユーザも主情報や付加情報の内容を点字によって確認した上で、リンク情報にアクセスすることができる。また、リンク情報が埋め込まれた位置を点字によって示すことによって、視覚的に不自由なユーザがより容易にリンク情報をスキャンすることができる。
【0088】
<変形例>
上記第1及び第2の実施の形態では、リンク情報に基づいて得られる付加情報は視覚的に不自由なユーザとそうでないユーザとにおいて同一の情報であった。従って、付加情報は音声情報等の視覚的に不自由なユーザを配慮した情報でなければならず、視覚的に不自由でないユーザにとって適した情報でない場合も生じ得る。
【0089】
変形例の画像形成処理では、主情報に関連する付加情報として、視覚的に不自由なユーザに適した音声等の付加情報と視覚的に不自由でないユーザに適した画像等の付加情報とを準備する。ステップS10では、それぞれの付加情報に対するリンク先を取得し、サーバ104に送信する。サーバ104では、図15に示すように、付加情報に空きの識別番号「163」を割り当てると共に、視覚的に不自由なユーザに対するリンク先には「0」、視覚的に不自由でないユーザに対するリンク先には「1」という符号を割り当てて付加情報データベースに登録する。
【0090】
一方、情報提示装置102のスキャナ23には、図16に示すように、選択ボタン44,46を設けておき、選択ボタン44,46を押すことによって制御部20に符号「0」又は「1」が出力される機能を持たせる。ステップS30では、選択ボタン44,46のどちらかを押しながらリンク情報のスキャンを行う。
視覚的に不自由なユーザは、選択ボタン44を押しながらスキャンを行うことによって、リンク情報と共に符号「0」が選択情報として取得される。視覚的に不自由でないユーザは、選択ボタン46を押しながらスキャンを行い、リンク情報と共に符号「1」が選択情報として取得される。リンク情報からは識別番号「163」が得られ、選択情報と共にサーバ104へ送信される。サーバ104では、識別番号「163」と併せて、選択情報が「0」であるか「1」であるかによって、付加情報データベースの中から対応するリンク先を抽出する。
【0091】
このようにして、選択ボタン44,46を用いて、視覚的に不自由なユーザに対する付加情報へのリンク先又は視覚的に不自由でないユーザに対する付加情報へのリンク先を選択させることができ、それぞれのリンク先からそれぞれのユーザに適した付加情報を提供することが可能となる。
【0092】
同様に、スキャナ23に設けたボタンのクリック回数に応じて異なる符号が出力される機能を持たせることによって、付加情報を選択できるようにすることも可能である。また、視覚的に不自由なユーザとそうでないユーザに対して異なるスキャナ23を使用させ、スキャナ23毎に異なる符合が出力されるようにしても同様の作用を奏することができる。
【0093】
また、視覚的に不自由なユーザに対する付加情報へのリンク先と視覚的に不自由でないユーザに対する付加情報へのリンク先とに対して異なる識別番号を割り当てて登録しておき、図17に示すように、視覚的に不自由なユーザに対する付加情報へのリンク先を示すリンク情報56と視覚的に不自由でないユーザに対する付加情報へのリンク先を示すリンク情報58とを印刷媒体上の主情報上又はその近傍に画像形成し、リンク情報56,58のいずれをスキャンするかによって取得される付加情報を選択させることも好適である。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、印刷媒体にリンク情報と共に立体的なガイドを形成することによって、視覚的に不自由なユーザであっても容易に情報を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における情報提示システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における画像形成処理のフローチャートを示す図である。
【図3】付加情報データベースの登録内容を示す例である。
【図4】付加情報データベースへの登録処理を説明する図である。
【図5】リンク情報がテキストである主情報に埋め込まれた電子画像データの例を示す図である。
【図6】リンク情報が埋め込まれた画像が形成された印刷媒体の例を示す図である。
【図7】情報提示装置のスキャナにおける読取部の形状の例を示す図である。
【図8】図7に示したスキャナ形状に適合するガイドを示す図である。
【図9】情報提示装置のスキャナにおける読取部の形状の例を示す図である。
【図10】図9に示したスキャナ形状に適合するガイドを示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における情報提示処理のフローチャートを示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における画像形成処理のフローチャートを示す図である。
【図13】点字画像データベースの登録内容の例を示す図である。
【図14】主情報と点字とが重畳して形成された印刷媒体の例を示す図である。
【図15】本発明の変形例における付加情報データベースの登録内容の例を示す図である。
【図16】本発明の変形例において使用されるスキャナの例を示す図である。
【図17】本発明の変形例における印刷媒体の例を示す図である。
【符号の説明】
10 制御部、11 記憶部、12 情報入力部、13 表示部、14 印刷部、15 外部インターフェース、20 制御部、21 記憶部、22 情報入力部、23 スキャナ、24 表示部、25 印刷部、26 音声出力部、27外部インターフェース、30 制御部、31 記憶部、32 情報入力部、33 表示部、34 外部インターフェース、40 読取部、42 ガイド溝、44,46 選択ボタン、50 リンク情報、52 ガイド、54 点字、56,58 リンク情報、100 画像形成装置、102 情報提示装置、104 サーバ。
Claims (10)
- 印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して立体的なガイドを形成するガイド形成手段と、を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記ガイド形成手段は、前記リンク情報を読み取る際に用いられる読取装置の読取部の形状にあった形状のガイドを形成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
主情報上又は主情報の近傍に発泡性の現像材によりその主情報、その主情報に関連する付加情報及びその付加情報へのリンクを示すリンク情報の少なくとも1つに関する情報を示す立体的形状を形成する触覚情報形成手段を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3に記載の画像形成装置において、
前記触覚情報形成手段において点字を形成することを特徴する画像形成装置。 - 主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とが画像形成された印刷媒体であって、
前記リンク情報に対して立体的なガイドが形成されていることを特徴とする印刷媒体。 - 請求項5に記載の印刷媒体において、
前記ガイドは、前記リンク情報を読み取る際に用いられる読取装置の読取部の形状にあった形状を有することを特徴とする印刷媒体。 - 請求項4又は5に記載の印刷媒体において、
主情報上又は主情報の近傍に発泡性の現像材によりその主情報、その主情報に関連する付加情報及びその付加情報へのリンクを示すリンク情報の少なくとも1つに関する情報を示す立体的な情報提示部を有することを特徴とする印刷媒体。 - 請求項7に記載の印刷媒体において、
前記立体的な情報提示部は、点字であることを特徴とする印刷媒体。 - 印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成工程と、
前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して立体的なガイドを形成するガイド形成工程と、を含むことを特徴とする画像形成方法。 - コンピュータを、
印刷媒体に主情報と主情報に関連する付加情報へのリンクを示すリンク情報とを画像形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段において画像形成されたリンク情報に対して立体的なガイドを形成するガイド形成手段と、を含む画像形成装置として機能させることを特徴とする画像形成プログラム。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006181990A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Seiko Instruments Inc | 印刷装置、記録部材、及び印刷方法 |
-
2003
- 2003-05-07 JP JP2003128884A patent/JP2004330593A/ja active Pending
Cited By (2)
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