JP2004330582A - 印刷装置、印刷方法、プログラムおよび印刷システム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、プログラムおよび印刷システム Download PDF

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Abstract

【課題】両面印刷において媒体に対する表面と裏面との印刷位置を一致させる。
【解決手段】媒体に対して印刷をする印刷手段と、印刷手段により印刷される媒体の位置を検出する位置検出手段と、印刷手段により印刷される媒体の面を表裏反転させる表裏反転手段とを備え、表裏反転手段による媒体の表裏反転前に前記媒体に印刷をするときに、位置検出手段により得られた媒体の検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷装置において、表裏反転手段による表裏反転後に媒体に印刷をするときに、表裏反転手段による表裏反転前の媒体への印刷時に印刷しなかった幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない。
【選択図】 図18

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙や布、フィルムなどの各種媒体に対して印刷を施す印刷装置、印刷方法、プログラムおよび印刷システムに関し、両面印刷を行うものに関する。
【従来の技術】
紙や布、フィルムなどの各種媒体に対して印刷を行う印刷装置として、インクジェットプリンタやレーザービーム式プリンタなどの各種プリンタが知られている。これらのプリンタにあっては、給紙部にセットされた媒体を1枚ずつ順次給紙して印刷を施す。媒体を給紙する際に、斜行等により位置ズレが発生する場合があることから、印刷の際には、その位置ズレ量を検出してその検出結果に基づき補正を行うようになっている。
【0002】
ここで行われる補正方法の1つとして、次のような方法がある。その補正方法とは、検出された媒体の位置を所定の基準位置と比較してどれくらいズレが発生しているのかを調べ、そのズレ量に基づいて、そのズレ量に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない方法である。この方法にあっては、用紙の位置ズレ量に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないことで、印刷領域を削減して印刷領域が確実に用紙内に収まるように印刷をする。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−122259号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平5−162894号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、最近の印刷装置にあっては、媒体の表裏両面に対して印刷が行える印刷装置が登場している。このような印刷装置は、まず、給紙された媒体の表面に対して印刷をしてから、次に表裏反転機構により媒体を表裏反転させて、そして、媒体の裏面に印刷をするようになっている。媒体に対して表裏両面に印刷が行えることから、媒体の使用量をを低く抑えることができ、ランニングコストの大幅な低減が図れる。
【0006】
しかしながら、このような両面印刷が行える印刷装置において、裏面印刷時に、前述した補正方法により位置ズレを補正して印刷を行った場合に、印刷位置が表面と同じ位置にならないといった不具合が発生した。これは、表面印刷時と同様、裏面印刷時においても、媒体の位置を所定の基準位置と比較してそのズレ量に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷していないためである。つまり、表面印刷時と裏面印刷時とで媒体の位置にズレが発生し、このズレによって、印刷しなかった媒体の端部の幅が異なってしまうためである。このように表面と裏面とで印刷位置が異なってしまうと、例えば、罫線や枠、ページ番号等の位置がずれてしまい、非常に見栄えが悪くなるといった不具合が生じていた。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みたものであって、両面印刷時において、表面と裏面で印刷位置にズレが生じるのを防止して、見栄えの向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための主たる発明は、媒体に対して印刷をする印刷手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の位置を検出する位置検出手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の面を表裏反転させる表裏反転手段とを備え、
前記表裏反転手段による前記媒体の表裏反転前に前記媒体に印刷をするときに、前記位置検出手段により得られた前記媒体の検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷装置において、
前記表裏反転手段による表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、前記表裏反転手段による表裏反転前の前記媒体への印刷時に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないことを特徴とする印刷装置である。
【0009】
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0010】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも以下の事項が明らかとなる。
媒体に対して印刷をする印刷手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の位置を検出する位置検出手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の面を表裏反転させる表裏反転手段とを備え、
前記表裏反転手段による前記媒体の表裏反転前に前記媒体に印刷をするときに、前記位置検出手段により得られた前記媒体の検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷装置において、
前記表裏反転手段による表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、前記表裏反転手段による表裏反転前の前記媒体への印刷時に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないことを特徴とする印刷装置。
このような装置にあっては、媒体の裏面についても、表面の印刷時と同じ幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないことで、表面と裏面との印刷位置を一致させることができる。
【0011】
かかる印刷装置にあっては、前記表裏反転手段による表裏反転前と表裏反転後の前記媒体の位置ズレ量を前記位置検出手段により検出して、前記表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、前記位置ズレ量に基づき、印刷対象となる画像の前記媒体上の印刷位置を変更しても良い。このように表裏反転前後間の位置ズレ量に応じて印刷位置を変更することで、表裏反転前後における印刷位置のズレを補正することができる。
【0012】
また、かかる印刷装置にあっては、前記表裏反転手段による表裏反転前と表裏反転後の前記媒体の位置ズレ量が所定量を超えたときに、報知手段が報知するようになっていても良い。このような報知を行えれば、紙詰まり等の不具合の発生を防止することができる。
【0013】
また、かかる印刷装置にあっては、前記印刷手段は、前記媒体に対して相対的に移動しながら印刷をする印刷ヘッドを備えていても良い。このような印刷ヘッドを備えれば、媒体に対する印刷をスムーズに行うことができる。
【0014】
また、かかる印刷装置にあっては、前記印刷手段は、前記媒体に対してインクを吐出して印刷をする吐出手段を備えていても良い。このような吐出手段を備えれば、媒体に対して良好に印刷を行うことができる。
【0015】
また、かかる印刷装置にあっては、前記位置検出手段は、前記媒体の端部を検知して前記媒体の位置を検出しても良い。このように媒体の端部を検知すれば、媒体の位置を簡単に検出することができる。
【0016】
また、かかる印刷装置にあっては、前記印刷手段により印刷されない印刷対象となる画像の前記端部が、前記媒体の側端部に印刷されるはずの端部であってもよい。このように端部に印刷が行われないことで、媒体の検出位置と所定の基準位置とのずれを簡単に解消することができる。
【0017】
媒体に対して印刷をする印刷手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の位置を検出する位置検出手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の面を表裏反転させる表裏反転手段とを備え、
前記表裏反転手段による前記媒体の表裏反転前に前記媒体に印刷をするときに、前記位置検出手段により得られた前記媒体の検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷装置において、
前記表裏反転手段による表裏反転前と表裏反転後の前記媒体の位置ズレ量を前記位置検出手段により検出して、前記表裏反転手段による表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、前記表裏反転手段による表裏反転前の前記媒体への印刷時に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないとともに、前記位置検出手段により検出された前記位置ズレ量に基づき、印刷対象となる画像の前記媒体上の印刷位置を変更し、
前記表裏反転手段による表裏反転前と表裏反転後の前記媒体の位置ズレ量が所定量を超えていたときには、報知手段により報知され、
前記位置検出手段は、前記媒体の端部を検知して前記媒体の位置を検出することを特徴とする印刷装置。
【0018】
媒体を表裏反転手段により表裏反転する前に、当該媒体に対して印刷をするときに、前記媒体の位置を位置検出手段により検出してその検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷方法において、
前記表裏反転手段により前記媒体を表裏反転した後に前記媒体に印刷をするときに、表裏反転前の印刷時に前記媒体に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないことを特徴とする印刷方法。
【0019】
媒体に対して印刷をする印刷手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の位置を検出する位置検出手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の面を表裏反転させる表裏反転手段とを備え、
前記表裏反転手段による前記媒体の表裏反転前に前記媒体に印刷をするときに、前記位置検出手段により得られた前記媒体の検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷装置において実行されるプログラムであって。
【0020】
前記表裏反転手段による表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、
前記表裏反転手段による表裏反転前の前記媒体への印刷時に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないステップを実行することを特徴とするプログラム。
【0021】
コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムにおいて、
前記印刷装置は、媒体に対して印刷をする印刷手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の位置を検出する位置検出手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の面を表裏反転させる表裏反転手段とを備え、
前記表裏反転手段による前記媒体の表裏反転前に前記媒体に印刷をするときに、前記位置検出手段により得られた前記媒体の検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷装置において、
前記表裏反転手段による表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、前記表裏反転手段による表裏反転前の前記媒体への印刷時に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないことを特徴とする印刷システム。
【0022】
===印刷装置の概要===
本発明に係る印刷装置として、インクジェットプリンタを例にとり、その概要について説明する。図1〜図8は、そのインクジェットプリンタの概要を説明するものである。図1は、そのインクジェットプリンタの外観を示した斜視図であり、図2は、その内部を示した斜視図である。図3は、搬送部を示した断面図であり、図4及び図5は、排紙動作を説明する図である。図6は、用紙反転動作を説明する図であり、図7は、キャリッジ及びその駆動機構を説明する図である。図8は、システム構成を示したブロック構成図である。
【0023】
このインクジェットプリンタ10は、図1に示すように、プリンタ本体20と、そのプリンタ本体20の下部に装着された給紙ユニット40とを備えている。
プリンタ本体20は、給紙カセット22と、手差しトレイ24と、2つの排紙部26、28とを備えている。給紙カセット22は、プリンタ本体20の下部に着脱自在に装着され、その内部に印刷する紙などの媒体が多数セットされるようになっている。また、手差しトレイ24は、給紙カセット22の上方に設けられ、紙などの媒体を外部から簡単にセットして印刷に使用できるようになっている。
【0024】
また、2つの排紙部26、28は、プリンタ本体20の上部に設けられている。本実施形態では、排紙部として、フェイスダウン排紙部26と、フェイスアップ排紙部28とが設けられている。フェイスダウン排紙部26は、印刷された面が下向きにされて用紙が排出される。
【0025】
一方、フェイスアップ排紙部28は、印刷された面が上向きにされて用紙が排出される。フェイスダウン排紙部26には、当該フェイスダウン排紙部26を開閉するカバー27が設けられている。フェイスダウン排紙部26から用紙を排紙する場合には、このカバー27を開放する。開放されたカバー27は、フェイスダウン排紙部26から排出された用紙をスタックするスタッカーとして利用することができる。他方、フェイスアップ排紙部28には、当該フェイスアップ排紙部28から排出された用紙をスタックするための専用のスタッカ29が設けられている。
他方、給紙ユニット40は、プリンタ本体20で印刷する用紙が多数セットされる。給紙ユニット40には、多数の用紙をセット可能な給紙カセット42が設けられている。
給紙カセット22、40や手差しトレイにセットされた用紙は、プリンタ本体20の内部へと給送されて、プリンタ本体20の内部において上方へと搬送されながら印刷される。印刷された用紙は、フェイスダウン排紙部26またはフェイスアップ排紙部28へと送られて、これら2つの排紙部26、28のいずれか一方を通じて外部に排出される。
【0026】
次にこのインクジェットプリンタ10の内部構成について説明する。図2は、プリンタ本体20の外側の框体を取り外したときの様子を示したものである。プリンタ本体20の上部には、同図に示すように、インクカートリッジ30K、30C、30M、30Yと、これらインクカートリッジ30K、30C、30M、30Yが装着されるカートリッジ装着部32K、32C、32M、32Yとが設けられている。これらインクカートリッジ30K、30C、30M、30Yは、手差しトレイ24の上方部(フェイスダウン排紙部26の前方部)に横方向に並んで配置されている。各インクカートリッジ30K、30C、30M、30Yの内部には、それぞれインクが収容されている。ここでは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)およびイエロー(Y)の4種類のインクが各々収容されている。インクカートリッジ30K、30C、30M、30Yは、図1に示すインクカートリッジカバー33を取り外すことによって、プリンタ本体20の外側の框体を取り外さなくても外部から簡単に交換することができる。
【0027】
なお、本実施形態では、インクとして、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)およびイエロー(Y)の4種類のインクが設けられていたが、本発明にあってはこれに限らず、これら4色のインクに加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンダ(薄いマゼンダ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)などといった他の種類のインクが用いられても良い。
【0028】
プリンタ本体20の下部には、給紙カセット22が装着される給紙カセット装着部23が設けられているとともに、その上方には、手差しトレイ24の給紙口25が設けられている。
【0029】
===搬送機構===
次にこのインクジェットプリンタ10の搬送機構について詳しく説明する。図3は、このインクジェットプリンタ10の搬送機構を示したものである。プリンタ本体20の下部に装着された給紙カセット22には、セットされた用紙Pをリフトアップするホッパー50が設けられている。ホッパー50は、回動軸50Aを中心に回動可能に設けられている。そして、ホッパー50は、給紙が行われる際に、同図に示すように回動軸50Aを中心に回動して、用紙Pをリフトアップする。ホッパー50によりリフトアップされた用紙Pは、その上方に配置されたピックアップローラ52に当接される。
【0030】
ピックアップローラ52は、その回転駆動により、最上部の用紙Pから順に1枚ずつ取り出して上方へと送り込む。上方に送り込まれた用紙Pは、給紙ローラ54とリバースローラ56との間に挟まれて、これら2つのローラ54、56によってさらに上方へと送られて、ガイド部材58、59の間を通じて第1搬送駆動ローラ60に到達する。第1搬送駆動ローラ60は、第1搬送従動ローラ62との間に、送られてきた用紙Pを挟み込み、用紙Pを順次プラテン64上へと送り込む。
【0031】
プラテン64上には、当該プラテン64に対向してこれと間隔をあけてキャリッジ66が配置されている。このキャリッジ66には、インクを吐出する複数のノズル(図示外)を備えた印刷ヘッド68が設けられている。また、キャリッジ66は、用紙の搬送方向と交差する方向、即ち、本実施形態では、図3中の紙面垂直方向にガイド軸70に沿って移動可能に設けられている。キャリッジ66は、このガイド軸70に沿って用紙Pに対して相対的に移動しながら、プラテン64上に送り込まれた用紙Pに向けて印刷ヘッド68からインクを吐出して、用紙Pに印刷を施すようになっている。なお、本実施形態においては、この印刷ヘッド68が本発明における印刷手段に相当する。
【0032】
また、キャリッジ66と各インクカートリッジ30K、30C、30M、30Yとの間には、各インクカートリッジ30K、30C、30M、30Yから、キャリッジ66の印刷ヘッド68の各色のノズルへと各々対応してインクを供給するチューブ(図示外)が介設されており、キャリッジ66がガイド軸70に沿って移動しても印刷ヘッド68の各ノズルへのインクの供給に支障が生じないようになっている。
【0033】
印刷された用紙Pは、第1搬送駆動ローラ60および第1搬送従動ローラ62により順次上方、即ち排紙側へと送られる。排紙側には、第2搬送駆動ローラ72および第2搬送従動ローラ74が配置され、排紙側へと送られてきた用紙Pは、これら第2搬送駆動ローラ72と第2搬送従動ローラ74との間に挟まれて、さらに上方へと送られる。
【0034】
第2搬送駆動ローラ72および第2搬送従動ローラ74の上方には、切替部材76が配置されている。この切替部材76は、回動軸77を中心に回動可能に設けられており、送られてきた用紙Pの進行方向を変更して、用紙Pをフェイスダウン排紙部26およびフェイスアップ排紙部28のどちらに送るのか択一的に切り替えられるようになっている。
【0035】
図4は、用紙Pをフェイスダウン排紙部26に送る場合の様子を示したものである。用紙Pをフェイスダウン排紙部28に送る場合には、同図に示すように、切替部材76がフェイスダウン排紙部28側へと回動する。用紙Pは、切替部材76に形成されたガイド部76Aに沿って案内されて、ガイド部材78、79の間を通り、フェイスダウン排紙部26へと送られる。フェイスダウン排紙部26には、第1排紙用駆動ローラ80と第1排紙用従動ローラ82とが設けられている。送られてきた用紙Pは、これら第1排紙用駆動ローラ80と第1排紙用従動ローラ82との間に挟まれてプリンタ本体20の外部へと排紙される。
【0036】
図5は、用紙Pをフェイスアップ排紙部28に送る場合の様子を示したものである。用紙Pをフェイスアップ排紙部28に送る場合には、同図に示すように、切替部材76がフェイスアップ排紙部28側へと回動する。用紙Pは、そのまま直進して切替部材76の下側を通過してフェイスアップ排紙部28へと送られる。フェイスアップ排紙部28には、第2排紙用駆動ローラ84および第2排紙用従動ローラ86が設けられていて、送られてきた用紙Pは、これら第2排紙用駆動ローラ84と第2排紙用従動ローラ86との間に挟まれてプリンタ本体20の外部へと排紙される。
【0037】
===用紙反転機構===
本実施形態に係るインクジェットプリンタにあっては、前述した搬送機構の他に、用紙Pを表裏反転させて用紙の裏面に印刷を行うための用紙反転機構90が設けられている。この用紙反転機構90は、印刷された用紙Pを表裏反転させて、印刷ヘッド68により裏面が印刷されるように再び給紙側に送り込むことができる。本実施形態に係るインクジェットプリンタ10の用紙反転機構90について以下に詳しく説明する。
【0038】
この用紙反転機構90は、フェイスアップ排紙部28に一旦送られた用紙Pを取り込んで、取り込んだ用紙Pを表裏反転させて再び給紙側に送り込む機構であり、図3に示すように、フェイスアップ排紙部28に送られた用紙Pを用紙反転経路92へと案内するための案内部材94と、用紙反転経路92内に送り込まれた用紙Pを搬送するための第3搬送駆動ローラ96および第3搬送従動ローラ98と、これら第3搬送駆動ローラ96および第3搬送従動ローラ98により搬送された用紙Pを給紙側、即ち第1搬送駆動ローラ60および第1搬送従動ローラ62との間に送り込む反転駆動ローラ100および反転従動ローラ102とを備えている。
【0039】
図6は、この用紙反転機構90により用紙Pを反転させる場合の様子を示す図である。用紙反転機構90により用紙Pを表裏反転させる場合には、まず、用紙Pをフェイスアップ排紙部28へと送り込み、第2排紙用駆動ローラ84および第2排紙用従動ローラ86により、フェイスアップ排紙部28から外部へと排出する。用紙Pの外部への排出量が所定量に達すると、第2排紙用駆動ローラ84が逆回転されて、外部へと排出された用紙Pが再びプリンタ本体20の内部に呼び戻される。
【0040】
呼び戻された用紙Pは、案内部材94によって、用紙反転経路92内へと案内される。この案内部材94は、回転軸(図示外)を中心に回転可能に設けられたもので、用紙Pがプラテン64上からフェイスアップ排紙部28に送られるときには、図5に示すように、用紙Pの搬送の邪魔にならないように収容されている。用紙Pを用紙反転経路92内に送るときには、図6に示すように、用紙P側に突出してガイドローラ95を介して用紙Pに押接して、ガイド部材93との間に用紙Pを挟み込み、用紙Pが用紙反転経路92内に送られるように案内する。
【0041】
これにより用紙反転経路92内に導入された用紙Pは、第3搬送駆動ローラ96および第3搬送従動ローラ98の間に送られてこれら2つのローラ96、98に挟まれて、用紙反転経路92内をさらにガイド部材97に沿って、ガイド部材99、101の間の隙間を通って搬送される。そして、用紙Pは、反転駆動ローラ100および反転従動ローラ102の間に挟まれて、ガイドローラ104やガイド部材59、99、105により案内されながら、第1搬送駆動ローラ60および第1搬送従動ローラ62の間へと送り込まれる。これによって、用紙Pは、用紙反転経路92を通過することにより表裏反転されて、給紙側へと送り込まれる。
【0042】
給紙側、即ち第1搬送駆動ローラ60および第1搬送従動ローラ62の間に送られた用紙Pは、これら第1搬送駆動ローラ60および第1搬送従動ローラ62により再度プラテン64上に送り込まれる。このとき、プラテン64上には、用紙Pの裏面が印刷ヘッド68に対向して、印刷ヘッド68による印刷は用紙Pの裏面に行われることになる。
【0043】
===キャリッジ及びその駆動機構===
図7は、キャリッジ66とその駆動機構を説明するものである。キャリッジ66は、用紙Pの搬送方向に対して交差する方向に沿って配設されたガイド軸70に支持され、ガイド軸70に沿って相対的に移動可能に設けられている。キャリッジ66は、プーリー110とキャリッジモータ112(以下、CRモータともいう)との間に掛け渡された駆動ベルト114に接続されている。キャリッジモータ112が駆動すると、キャリッジ66は、駆動ベルト114を介してガイド軸70に沿って移動される。
【0044】
キャリッジ66に設けられた印刷ヘッド68は、用紙Pとの間に間隔をあけながら、キャリッジ66の移動とともに、各色のノズルから用紙Pに向けてインクを吐出して用紙Pに印刷を施す。この印刷は、第1搬送駆動ローラ60により行われる用紙Pの間欠的な搬送動作の合間に行われる。第1搬送駆動ローラ60は、紙送りモータ116(以下、PFモータともいう)により駆動される。
また、キャリッジモータ112や紙送りモータ116、印刷ヘッド68は、制御部120により駆動制御される。
【0045】
また、本実施形態では、キャリッジ66の移動方向の側面部に反射型光学センサ300が設けられている。この反射型光学センサ300は、用紙側、即ちプラテン側に光を発して、その反射光を受光してその受光結果から様々な情報を取得するためのセンサである。なお、この反射型光学センサ300は、本発明において媒体の位置を検出する位置検出手段として利用される。反射型光学センサ300は、制御部120により駆動制御され、そのセンサ出力は制御部120に出力される。この反射型光学センサ300については後で詳しく説明する。
【0046】
===制御部の概要===
ここで、制御部120について詳しく説明する。図8は、制御部120の構成を示したブロック図である。
制御部120は、バッファメモリ122と、イメージバッファ124と、システムコントローラ126と、メインメモリ127と、EEPROM129とを備えている。バッファメモリ122は、ホストコンピュータ140から送信された印刷データ等の各種データを受信して一時的に記憶する。また、イメージバッファ124は、受信した印刷データをバッファメモリ122より取得して格納する。また、メインメモリ127は、ROMやRAMなどから構成される。
【0047】
一方、システムコントローラ126は、メインメモリ127から制御用プログラムをして、当該制御用プログラムに従ってプリンタ本体20全体の制御を行う。本実施形態のシステムコントローラ126は、キャリッジモータ制御部128と、搬送制御部130と、ヘッド駆動部132と、ロータリ式エンコーダ134と、リニア式エンコーダ136と、反射型光学センサ制御部132と、報知部138とを備えている。キャリッジモータ制御部128は、キャリッジモータ66の回転方向や回転数、トルクなどを駆動制御する。また、ヘッド駆動部132は、印刷ヘッド68の駆動制御を行う。
【0048】
搬送制御部130は、第1搬送駆動ローラ60を駆動する紙送りモータ116をはじめ、第2搬送駆動ローラ72や第1排紙側駆動ローラ80、第2排紙側駆動ローラ84、ピックアップローラ52など、搬送系に配置された駆動ローラを回転駆動する駆動モータを駆動制御する。この他に、搬送制御部130は、用紙Pの排紙方向を切り替える切替部材76や、用紙Pを反転経路内へと案内する案内部材94、それに用紙反転機構90の第3搬送駆動ローラ96や反転駆動ローラ100を回転駆動する駆動モータの制御を行う。
【0049】
また、反射型光学センサ制御部302は、前述した反射型光学センサ300を駆動制御する。すなわち、反射型光学センサ制御部302は、反射型光学センサ300の発光部300Aの発光制御を行ったり、またその受光部300Bで受光された反射効に関する情報をシステムコントローラ126に伝達する役割も果たす。
【0050】
一方、報知部138は、ユーザに対してエラーなどのメッセージを報知する役割を果たす。例えば、報知部138は、表示ランプや表示パネル、ブザーなどにより構成される。
【0051】
ホストコンピュータ140から送られてきた印刷データは、一旦、バッファメモリ122に蓄えられる。ここで蓄えられた印刷データは、その中から必要な情報がシステムコントローラ126により読み出される。システムコントローラ126は、その読み出した情報に基づき、リニア式エンコーダ136やロータリ式エンコーダ134からの出力を参照しながら、制御用プログラムに従って、キャリッジモータ制御部128や搬送制御部130、ヘッド駆動部132を各々制御する。
【0052】
イメージバッファ124には、バッファメモリ122に受信された複数の色成分の印刷データが格納される。ヘッド駆動部132は、システムコントローラ126からの制御信号に従って、イメージバッファ124から各色成分の印刷データを取得し、この印刷データに基づき印刷ヘッド68に設けられた各色のノズルを駆動制御する。
【0053】
===リニア式エンコーダ===
次にリニア式エンコーダ136について詳しく説明する。図9は、キャリッジ66に設けられたリニア式エンコーダ136の構成を模式的に示したものである。
【0054】
このリニア式エンコーダ136は、発光ダイオード202と、コリメータレンズ204と、検出処理部206とを備えている。検出処理部206は、複数(例えば4個)のフォトダイオード208と、信号処理回路210と、例えば2個のコンパレータ212A、212Bとを有している。
発光ダイオード202の両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード202から光が発せられる。この光はコリメータレンズ204により平行光に集光されてリニア式エンコーダ用符号板214を通過する。リニア式エンコーダ用符号板214には、所定の間隔(例えば1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられている。
リニア式エンコーダ用符号板214を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード208に入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード208から出力される電気信号は信号処理回路210において信号処理され、信号処理回路210から出力される信号はコンパレータ212A、212Bにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ212A、212Bから出力されるパルスENC−A、ENC−Bがリニア式エンコーダ136の出力となる。
【0055】
図10は、キャリッジモータ112の正転時及び逆転時におけるリニア式エンコーダ136の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
【0056】
図10A及び図10Bに示すように、キャリッジモータ112の正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。キャリッジモータ112が正転しているとき、即ち、キャリッジ66がガイド軸70に沿って移動しているときは、図10Aに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、キャリッジモータ112が逆転しているときは、図10Bに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れる。そして、パルスENC−A及びパルスENC−Bの1周期Tは、キャリッジ66がリニア式エンコーダ用符号板214のスリット間隔を移動する時間に等しい。
【0057】
そして、リニア式エンコーダ136の出力パルスENC−A、ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち上がりエッジが検出され、検出されたエッジの個数が計数され、この計数値に基づいてキャリッジモータ112の回転位置が演算される。この計数はキャリッジモータ112が正転しているときは1個のエッジが検出されると「+1」を加算し、逆転しているときは、1個のエッジが検出されると「−1」を加算する。パルスENC−A及びENC−Bの各々の周期は、リニア式エンコーダ用符号板214の、あるスリットがリニア式エンコーダ136を通過してから次のスリットがリニア式エンコーダ136を通過するまでの時間に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。このため、上記計数のカウント値「1」はリニア式エンコーダ用符号板12のスリット間隔の1/4に対応する。これにより上記計数値にスリット間隔の1/4を乗算すれば、その乗算値に基づいて、計数値が「0」に対応する回転位置からのキャリッジモータ112の移動量を求めることができる。このときリニア式エンコーダ136の解像度はリニア式エンコーダ用符号板214のスリットの間隔の1/4となる。
【0058】
===反射型光学センサの構成例===
図11は、本発明における表裏判別手段を構成する反射型光学センサ300の一実施形態を示した模式図である。反射型光学センサ300は、発光ダイオードなどから構成される発光部300Aと、フォトトランジスタなどから構成される受光部300Bとを備えている。
発光部300Aは、用紙Pに対して光が所定の角度をなして照射されるように設定されている。他方、受光部300Bは、用紙Pの表面で反射された光を検出するようになっている。これにより、反射型光学センサ300は、発光部300Aから照射された光の反射量を測定して用紙Pの光沢度を検出するようになっている。反射型光学センサ300の検出結果は、制御部120に出力される。
なお、本実施形態では、発光部300Aと受光部300Bとが隣接して配置されていたが、相互に間隔をあけて別々に配置されていても良い。
【0059】
===用紙位置の検出原理===
次に反射型光学センサ300による用紙位置の検出方法について詳しく説明する。図12は、反射型光学センサ300による用紙位置の検出方法を説明するための図である。ここでは、給紙された用紙Pの側端を検知することにより、用紙位置を検出する。用紙Pの側端を検知するには、まず、図12Aに示すように、キャリッジ66を用紙Pに対して相対的に移動させる。このとき、反射型光学センサの発光部300Aから用紙P側、即ちプラテン64側に光が発せられて、その反射光が受光部300Bに受光される。
【0060】
キャリッジ66が用紙Pの側端に差し掛かると、図12Bに示すように、発光部300Aから発せられた光が用紙Pの側端を遮る。つまり、反射型光学センサ300が用紙Pの上方に到達する。このとき、反射型光学センサ300の発光部300Aから発せられた光の入射先は、プラテン64上から用紙P上に変わるから、その反射光を受光した反射型光学センサ300の受光部300Bの出力値である電気信号の大きさが変化する。
【0061】
この電気信号の大きさの変化は、反射型光学センサ制御部302により測定されて、システムコントローラ126に伝達される。システムコントローラ126は、その電気信号の大きさの変化量が所定量を越えたときに、反射型光学センサ300により用紙Pの側端が検知されたと判断して、そのときのリニア式エンコーダ136の出力パルスに基づいてキャリッジモータ112の基準位置からの移動量を求め、その移動量からキャリッジ66の位置を特定して、用紙Pの側端の位置を割り出す。
【0062】
また、図12Cに示すように、キャリッジ66が用紙Pの反対側の側端に差し掛かると、再び反射型光学センサ300の発光部300Aから発せられた光の入射先は、用紙P上からプラテン64上に再び変わるから、その反射光を受光した反射型光学センサ300の受光部300Bの出力値である電気信号の大きさが変化する。この電気信号の大きさの変化がシステムコントローラ126に伝達され、システムコントローラ126は、そのときのリニア式エンコーダ136の出力パルスからキャリッジモータ112の移動量を算出し、その移動量からキャリッジ66の位置を特定して、用紙Pの反対側の側端の位置を割り出す。これによって、用紙Pの両側端の位置が検出され、そして、これらの結果から用紙Pの位置をはじめ、用紙Pの幅寸法やサイズ、形状などを調べることができる。
【0063】
===印刷ヘッドの吐出機構===
図13は、印刷ヘッド68の下面部に設けられたインクの吐出ノズルの配列を示した図である。印刷ヘッド68の下面部には、同図に示すように、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ(Y)の各色ごとにそれぞれ複数のノズル♯1〜♯10からなるノズル列211が設けられている。各ノズル♯1〜♯10は、用紙Pの搬送方向に沿って直線状に配列されている。各ノズル列211は、印刷ヘッド68の移動方向(走査方向)に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。各ノズル♯1〜♯10には、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(図示外)が設けられている。
ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各ノズル♯1〜♯12から吐出される。
【0064】
図14は、各ノズル♯1〜♯10の駆動回路を示したものである。この駆動回路は、同図に示すように、原駆動信号発生部221と、複数のマスク回路222と、駆動信号補正回路223とを備えている。原駆動信号発生部221は、各ノズル♯1〜♯nに共通して用いられる原信号ODRVを生成する。この原信号ODRVは、一画素分の主走査期間内(キャリッジ41が一画素の間隔を横切る時間内)において、図中下部に示すように、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。原駆動信号発生部221で生成された原信号ODRVは、各マスク回路222に出力される。
【0065】
マスク回路222は、印刷ヘッド68のノズル♯1〜♯nをそれぞれ駆動する複数のピエゾ素子に対応して設けられている。各マスク回路222には、原信号発生部221から原信号ODRVが入力されるとともに、印刷信号PRT(i)が入力される。この印刷信号PRT(i)は、画素に対応する画素データであり、一画素に対して2ビットの情報を有する2値信号である。マスク回路222は、印刷信号PRT(i)の2ビット情報に基づき、原信号ODRVの第1パルスW1と第2パルスW2の両方を通過させたり、或いはいずれか一方を通過させたり、或いは両方遮断したりする。すなわち、印刷信号PRT(i)が『11』の場合には、原信号ODRVの第1パルスW1及び第2パルスW2の両方を通過させる。一方、印刷信号PRT(i)が『10』の場合には第1パルスW1のみを通過させて、第2パルスW2は遮断する。印刷信号PRT(i)が『01』の場合には第2パルスW2のみを通過させて、第1パルスW1は遮断する。そして、印刷信号PRT(i)が『00』の場合には、第1パルスW1及び第2パルスW2を両方とも遮断する。マスク回路222を通過した原信号ODRVは、駆動信号DRVとして駆動信号補正回路223に入力される。
【0066】
駆動信号補正回路223は、マスク回路222からの駆動信号DRVの波形のタイミングをずらして補正をする。駆動信号補正回路223により補正された駆動信号DRVは、各ノズル♯1〜♯10のピエゾ素子に向けて出力される。各ノズル♯1〜♯10のピエゾ素子は、駆動信号補正回路223からの駆動信号DRVに基づき駆動してインクの吐出を行う。
【0067】
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、このようなノズル♯1〜♯10の駆動回路が、各ノズル列211ごと、即ち、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ(Y)の各色のノズル列211(K)、211(C)、211(M)、211(Y)ごとに各々設けられ、各ノズル列ごとに個別にピエゾ素子の駆動が行われるようになっている。
【0068】
===印刷モード===
本実施形態に係るインクジェットプリンタ10には、印刷モードとして、片面印刷モードおよび両面印刷モードの少なくとも2つの印刷モードを有している。片面印刷モードは、用紙Pの表裏いずれか一方の面、即ち片面のみに印刷を行う印刷モードである。
図15は、片面印刷モードにおけるプリンタの動作手順を示したフローチャートである。片面印刷モードでは、まず、1枚の用紙Pを給紙する(S100)。次に給紙した用紙Pの表面に対して印刷を施す(S102)。次に印刷済みの用紙Pを排紙する(S104)。これで片面印刷モードにおける印刷処理が終了する。
【0069】
一方、両面印刷モードは、用紙Pの表裏両面に対して印刷を行う印刷モードである。図16は、両面印刷モードにおけるプリンタの動作手順を示したフローチャートである。両面印刷モードにおいては、まず、1枚の用紙Pを給紙する(S200)。次に給紙した用紙Pに対してその表面に印刷を施す(S202)。次に、表面に印刷が施された用紙Pを表裏反転手段により表裏反転させる(S204)。これにより、用紙Pの裏面に対しても印刷が施せるようにする。そして、表裏反転された用紙Pの裏面に対して印刷を施す。最後に表裏両面に印刷が施された用紙Pを排出する(S206)。
【0070】
===両面印刷時の印刷処理===
次に本実施形態におけるインクジェットプリンタの両面印刷モードにおける印刷処理方法について詳しく説明する。なお、以下の処理は、本実施形態では、主にシステムコントローラ126により行われる。
【0071】
<表面印刷時の印刷処理>
両面印刷モードにおいて用紙Pの表面に印刷を施すときに、システムコントローラは、まず、給紙された用紙Pの位置をキャリッジ66に設けられた反射型光学センサ300により検知する。ここでは、まず、キャリッジ66を用紙Pに対して相対的に移動させながら、反射型光学センサ300の発光部300Aから用紙P側(プラテン64側)に向けて光を発する。キャリッジ66が用紙Pの側端に差し掛かると、発光部300Aからの光の入射先がプラテン64上から用紙P上に変更される。これによって、反射型光学センサ300の受光部300Bで検知される反射光のレベルが変化し、これを反射光学センサ制御部302が検知して、システムコントローラ126に伝達する。
【0072】
システムコントローラ126は、反射光学センサ制御部302で検知された光の変化量が所定量を超えると、反射型光学センサ300が用紙Pの側端部に到達したと判断して、そのときのキャリッジ66の位置をリニア式エンコーダ136により特定して、用紙Pの側端位置を検出する。
そして、システムコントローラ126は、反射型光学センサにより検出された用紙Pの側端部の位置から実際の用紙位置を割り出し、その用紙位置を所定の基準位置と比較する。ここで比較される所定の基準位置とは、例えば、その用紙Pが本来給紙されるべき適切な位置などが設定される。システムコントローラ126は、このような所定の基準位置と、検出された用紙Pの位置との差分を求め、その差分を応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないように印刷処理を実施する。
【0073】
図17は、このときに行われる印刷処理の概要を簡単に説明したものである。ここでは、用紙Pの側端部に余白を設けない縁無し印刷ではなく、用紙Pの側端部に余白を設ける縁有り印刷を実行する。図17Aは、用紙Pが所定の基準位置にある場合の印刷状況を示し、図17Bは、用紙Pが所定の基準位置に対して差分Dだけずれた場合の印刷状況を示している。図17Aに示すように、用紙Pが所定の基準位置にある場合には、印刷対象となる画像Qが用紙P上にほぼ全て印刷される。これに対して、図17Bに示すように、用紙Pが所定の基準位置に対して差分Dだけずれていた場合には、その差分Dに応じた幅S分だけ、印刷対象となる画像Qの側端部が印刷されない。つまり、印刷対象となる画像Qのうち、その側端部における幅分Sの領域X(図中斜線部分)が印刷対象から除外されるのである。なお、幅Sは差分Dとほぼ一致するように設定される。
このように印刷が行われることで、用紙Pの実際の位置と所定の基準位置との間に位置ズレがあっても、用紙P内に余白を形成しつつ印刷画像が収まるように印刷を行うことができる。
【0074】
<表裏反転前の用紙位置の検出>
本実施形態では、用紙Pへの表面印刷終了後、用紙Pを表裏反転させる前に、用紙Pの位置を検出する。ここで行われる用紙Pの検出は、前述した場合と同様、キャリッジ66を用紙Pに対して相対的に移動させながら、反射型光学センサ300の発光部300Aから用紙P側(プラテン64側)に向けて光を発して、その光の入射先がプラテン上から用紙P上に変更されたときの受光部における検出値の変化により、用紙Pの側端の位置を検出する。システムコントローラ126は、これにより得られた用紙Pの側端の位置から用紙Pの現在位置を特定し、その結果得られた表裏反転前の用紙Pの位置に関する情報をメインメモリ127等の適宜な記憶部に記憶しておく。
【0075】
<裏面印刷時の印刷処理>
用紙反転機構90による用紙Pの表裏反転後、用紙Pの裏面に印刷を行うときに、表面印刷時と同様に、反射型光学センサ300により用紙Pの位置を検出する。この検出においても、前述した場合と同様、キャリッジ66を用紙Pに対して相対的に移動させながら、反射型光学センサ300の発光部300Aから用紙P側(プラテン64側)に向けて光を発して、その光の入射先がプラテン96上から用紙P上に変更されたときの受光部300Bにおける検出値の変化により、用紙Pの側端の位置を検出する。その後、この検出により得られた用紙Pの実際の位置をもとに補正を行う。
【0076】
ただし、ここで行われる補正は、表面印刷時に行った補正とは異なる。すなわち、表面印刷時のように、用紙Pの実際の位置と所定の基準位置とを比較して差分Dを求めて、その差分Dに応じた幅分Sだけ、印刷対象となる画像Qの側端部を印刷しないのではなく、表裏反転前に取得した用紙Pの位置と、表裏反転後に取得した用紙Pの位置との位置ズレ量を求め、その位置ズレ量に応じて印刷位置を変更する。なお、用紙Pの裏面には、表面と同じ位置に印刷が行われるように、表面の印刷時と同じ幅分Dだけ、印刷対象となる画像Qの側端部を印刷しないようにする。
【0077】
図18は、このときに行われる印刷処理の概要を簡単に説明したものである。図18Aは、用紙Pの表面の印刷状況を示したものであり、図18Bは、用紙Pの裏面の印刷状況を示したものである。図18Bに示すように、用紙Pが表面印刷時の位置に対して位置ズレ量Mだけ位置ズレが生じた場合、その位置ズレ量Mに応じた幅T分だけ、用紙Pに対する印刷位置を変更する。つまり、印刷する画像を用紙Pに対してその幅Tだけ相対的にずらして印刷を行う。なお、幅Tは位置ズレ量Mとほぼ一致するように設定される。
【0078】
さらに、用紙Pに対する相対的な印刷位置が表面と同じになるように、表面印刷時と同じ幅S分だけ、印刷対象となっている画像の側端部を印刷しない。つまり、印刷対象となる画像Qのうち、その側端部における幅分Sの領域Y(図中斜線部分)が印刷対象から除外されるのである。これによって、用紙Pに対する印刷領域の相対的な位置が表面と裏面とにおいて一致する。
【0079】
以上のことから、両面印刷時において、用紙Pの表面及び裏面に印刷される画像Qの位置がずれるのを防止することができ、したがって、表裏両面において、例えば、罫線や枠、ページ番号等の位置がずれてしまうことがなく、見栄えの低下を回避することができる。
【0080】
なお、裏面印刷時においても、表面印刷時と同様に、用紙Pの実際の位置と所定の基準位置とを比較して差分を求めて、その差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の側端部を印刷しなかった場合には、用紙Pの給紙による位置ズレに加え、用紙Pの表裏反転による位置ズレも発生するため、所定の基準位置に対する用紙Pの位置ズレ量が大きくなる可能性が高い。図19は、そのときの印刷状況を示したものである。裏面印刷時においても表面印刷時と同様に、用紙Pの実際の位置と所定の基準位置との間の差分Dに応じて、印刷対象となる画像Qの側端部を幅S分だけ印刷しないようにした場合、図19Aに示すように用紙Pが所定の基準位置にある場合に比べて、図19Bに示すように、印刷対象となる画像Qの側端部が大幅に印刷されず、印刷される画像に大きな影響を及ぼす。
【0081】
<所定以上の位置ズレ発生時の対応>
なお、本実施形態に係るインクジェットプリンタ10にあっては、表裏反転前に検出された用紙Pの位置と、表裏反転後に検出された用紙Pの位置との間の位置ズレ量が、所定量以上であった場合には、報知部を通じてユーザに対してエラーを知らせるようになっている。これは、表裏反転による用紙Pの位置ズレ量が所定量を超えた状態のまま、印刷処理を継続した場合に、紙詰まり等の不具合を発生する可能性が高いからである。ここでは、紙ジャム、即ち紙詰まりなどとしてエラーを警告する。また、この場合には、用紙Pを簡単に取り除くことができるようにするために、用紙Pを給紙側若しくは排紙側に自動的に搬送するようにすると良い。
【0082】
===印刷システム等の構成===
次に、本発明に係る印刷システムの一例として、印刷装置としてインクジェットプリンタを備えた印刷システムを例にして説明する。
図20は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。印刷システム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0083】
図21は、図20に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0084】
上述したプリンタの動作を制御するコンピュータプログラムは、例えばインターネット等の通信回線を経由して、プリンタ1106に接続されたコンピュータ1000等にダウンロードさせることができるほか、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録して配布等することもできる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクFD、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスクMO、ハードディスク、メモリ等の各種記録媒体を用いることができる。なお、このような記憶媒体に記憶された情報は、各種の読取装置1110によって、読み取り可能である。
【0085】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0086】
また、上述した実施形態において、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、制御ユニット60の記憶媒体であるメモリ65に取り込まれていても良い。そして、制御ユニット60が、メモリ65に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態におけるプリンタの動作を達成しても良い。
【0087】
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0088】
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係るプリンタ等の印刷装置について説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る印刷装置に含まれるものである。
【0089】
また、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部又は全部をソフトウェアによって置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアによって置き換えてもよい。
また、被印刷体は、印刷紙の他に、布やフィルムなどであってもよい。
また、印刷装置側にて行っていた処理の一部をホスト側にて行ってよく、また印刷装置とホストの間に専用の処理装置を介設して、この処理装置にて処理の一部を行わせるようにしてもよい。
【0090】
<印刷装置について>
本発明の印刷装置としては、前述したインクジェットプリンタに限らず、バブルジェット方式のプリンタなどの他のインク吐出形式により印刷を行う印刷装置であっても良く、さらにこの他に、インクを吐出しないタイプのプリンタ、具体的には、ドットインパクト式プリンタや熱転写プリンタ、またレーザービーム式プリンタなど、印刷機能を備えていれば、どのようなタイプの印刷装置であっても構わない。
【0091】
<表裏反転手段について>
本発明における表裏反転手段にあっては、前述したような表裏反転機構に限らず、他の方式により媒体を表裏反転させる手段であっても構わない。
【0092】
<位置検出手段について>
前記実施の形態では、媒体(用紙P)の位置を検出する位置検出手段が、キャリッジ66に設けられた反射型光学センサにより構成されていたが、本発明にあってはこのような場合に限らず、その他の構成により検出されても良い。
【0093】
<媒体について>
媒体については、前述した用紙として、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、液体の吐出対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、媒体の裏面についても、表面の印刷時と同じ幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないことで、表面と裏面との印刷位置を一致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷装置の一実施形態を示す斜視図。
【図2】印刷装置の内部構成を示す斜視図。
【図3】印刷装置の媒体搬送機構を示す断面図。
【図4】フェイスダウン排紙時の動作状況の説明図。
【図5】フェイスアップ排紙時の動作状況の説明図。
【図6】表裏反転時の動作状況の説明図。
【図7】印刷装置の印刷ヘッドの周辺図。
【図8】印刷装置のシステム構成図。
【図9】リニア式エンコーダの構成を模式的に示した説明図。
【図10】リニア式エンコーダの出力波形を示したタイミングチャート。
【図11】反射型光学センサの構成を示した説明図。
【図12】用紙位置の検出方法を説明する説明図。
【図13】印刷ヘッドのノズルを示す平面図。
【図14】ノズル駆動回路の一実施形態を示す回路図。
【図15】片面印刷時の動作手順の一例を示すフローチャート。
【図16】両面印刷時の動作手順の一例を示すフローチャート。
【図17】表面印刷時の用紙Pの位置と印刷領域との関係を示す図。
【図18】裏面印刷時及び表面印刷時の印刷領域の関係を示す図。
【図19】比較例を説明する図。
【図20】印刷システムの外観構成図。
【図21】印刷システムの構成を示すブロック構成図。
【符号の説明】
10 インクジェットプリンタ、 20 プリンタ本体、 22 給紙カセット、
23 給紙カセット装着部、 24 手差しトレイ、 25 手差しトレイ、
26 フェイスダウン排紙部、 27 カバー、 28 フェイスアップ排紙部、
29 スタッカ、
30K、30C、30M、30Y インクカートリッジ、
32K、32C、32M、32Y インクカートリッジ装着部、
40 給紙ユニット、 42 給紙カセット、 50 ホッパー、
52 ピックアップローラ、 54 給紙ローラ、 56 リバースローラ、
58、59 ガイド部材、 60 第1搬送駆動ローラ、
62 第1搬送従動ローラ、 66 キャリッジ、 68 印刷ヘッド、
70 ガイド軸、 72 第2搬送駆動ローラ、 74 第2搬送従動ローラ、76 切替部材、
80 第1排紙側駆動ローラ、 82 第1排紙側従動ローラ、
84 第2排紙側駆動ローラ、 86 第2排紙側従動ローラ、
90 用紙反転機構、 92 用紙反転経路、
94 案内部材、
96 第3搬送駆動ローラ、 98 第3搬送従動ローラ、
100 反転駆動ローラ、 102 反転従動ローラ、
104 ガイドローラ、 110 プーリー、 112 キャリッジモータ、
114 駆動ベルト、 116 紙送りモータ、 120 制御部、
122 バッファメモリ、 124 イメージバッファ、
126 システムコントローラ、 127 メインメモリ、
128 キャリッジモータ制御部、 129 EEPROM、
130 搬送制御部、 132 ヘッド駆動部、
134 ロータリ式エンコーダ、 136 リニア式エンコーダ、
138 報知部、 140 ホストコンピュータ、
202 発光ダイオード、 204 コリメータレンズ、 206 検出処理部、
208 フォトダイオード、 210 信号処理回路、
212A コンパレータ、 212B コンパレータ
214 リニア式エンコーダ用符号板、
300 反射型光学センサ、 300A 発光部、 300B 受光部、
302 反射型光学センサ制御部、
1000 コンピュータシステム、 1102 コンピュータ本体、
1104 表示装置、 1106 プリンタ、 1108 入力装置、
1108A キーボード、 1108B マウス、 1110 読取装置、
1110A フレキシブルディスクドライブ装置、
1110B CD−ROMドライブ装置、 1202 内部メモリ、
1204 ハードディスクドライブユニット、
P 用紙

Claims (11)

  1. 媒体に対して印刷をする印刷手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の位置を検出する位置検出手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の面を表裏反転させる表裏反転手段とを備え、
    前記表裏反転手段による前記媒体の表裏反転前に前記媒体に印刷をするときに、前記位置検出手段により得られた前記媒体の検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷装置において、
    前記表裏反転手段による表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、前記表裏反転手段による表裏反転前の前記媒体への印刷時に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記表裏反転手段による表裏反転前と表裏反転後の前記媒体の位置ズレ量を前記位置検出手段により検出して、前記表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、前記位置ズレ量に基づき、印刷対象となる画像の前記媒体上の印刷位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記表裏反転手段による表裏反転前と表裏反転後の前記媒体の位置ズレ量が所定量を超えたときに、報知手段が報知することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷手段は、前記媒体に対して相対的に移動しながら印刷をする印刷ヘッドを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記印刷手段は、前記媒体に対してインクを吐出して印刷をする吐出手段を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記位置検出手段は、前記媒体の端部を検知して前記媒体の位置を検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記印刷手段により印刷されない印刷対象となる画像の前記端部が、前記媒体の側端部に印刷されるはずの端部であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 媒体に対して印刷をする印刷手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の位置を検出する位置検出手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の面を表裏反転させる表裏反転手段とを備え、
    前記表裏反転手段による前記媒体の表裏反転前に前記媒体に印刷をするときに、前記位置検出手段により得られた前記媒体の検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷装置において、
    前記表裏反転手段による表裏反転前と表裏反転後の前記媒体の位置ズレ量を前記位置検出手段により検出して、前記表裏反転手段による表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、前記表裏反転手段による表裏反転前の前記媒体への印刷時に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないとともに、前記位置検出手段により検出された前記位置ズレ量に基づき、印刷対象となる画像の前記媒体上の印刷位置を変更し、
    前記表裏反転手段による表裏反転前と表裏反転後の前記媒体の位置ズレ量が所定量を超えていたときには、報知手段により報知され、
    前記位置検出手段は、前記媒体の端部を検知して前記媒体の位置を検出することを特徴とする印刷装置。
  9. 媒体を表裏反転手段により表裏反転する前に、当該媒体に対して印刷をするときに、前記媒体の位置を位置検出手段により検出してその検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷方法において、
    前記表裏反転手段により前記媒体を表裏反転した後に前記媒体に印刷をするときに、表裏反転前の印刷時に前記媒体に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないことを特徴とする印刷方法。
  10. 媒体に対して印刷をする印刷手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の位置を検出する位置検出手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の面を表裏反転させる表裏反転手段とを備え、
    前記表裏反転手段による前記媒体の表裏反転前に前記媒体に印刷をするときに、前記位置検出手段により得られた前記媒体の検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷装置において実行されるプログラムであって。
    前記表裏反転手段による表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、
    前記表裏反転手段による表裏反転前の前記媒体への印刷時に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないステップを実行することを特徴とするプログラム。
  11. コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムにおいて、
    前記印刷装置は、媒体に対して印刷をする印刷手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の位置を検出する位置検出手段と、前記印刷手段により印刷される前記媒体の面を表裏反転させる表裏反転手段とを備え、
    前記表裏反転手段による前記媒体の表裏反転前に前記媒体に印刷をするときに、前記位置検出手段により得られた前記媒体の検出位置と所定の基準位置との差分に応じた幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しない印刷装置において、
    前記表裏反転手段による表裏反転後に前記媒体に印刷をするときに、前記表裏反転手段による表裏反転前の前記媒体への印刷時に印刷しなかった前記幅分だけ、印刷対象となる画像の端部を印刷しないことを特徴とする印刷システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199005A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Riso Kagaku Corp インク吐出量制御装置

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