JP2004329771A - 医療用逆止弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】医療器具1,1bの液路18に連通する穴20と、外周壁の底壁側端部近傍に設けられた第1の係止用突起16aと、前記外周壁に設けられ前記穴20に連通する少なくとも1つの開孔21と、を備える有底筒15,15aと、弾性材料で構成され、その連通穴に前記有底筒15,15aが同軸的に挿入されて張着状態で前記開孔21を被覆する外筒14とを有する。液路から薬液が送られると、開孔21を通して外筒14が膨張、変形し、有底筒15,15a表面と外筒14との間に形成される隙間22を通って薬液が流出する。
【選択図】図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬液や血液などの液体の注入、混注、採取などの操作を容易且つ安全、確実に行うために、メスロックアダプタや輸液回路などの液路を設けた医療器具に使用される医療用逆止弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、医療器具には、逆止弁付のものがある。逆止弁は、薬液、血液などが逆流することがないように、ハウジングの中に弁を組み込んだ構成を有しており、その構造上小型化が困難であり、高価なものが多い。そして、その弁体の構成としては、一般にはゴム栓、ゴムボタン、液体の圧力で開放するものなどがある。
【0003】
医療用逆止弁としては、例えば、特開平10−118178号公報(特許文献1)に記載されているものなどがある。この逆止弁は、ゴムボタンの弁体を供え、当該弁体は、表側面は中心に向かってすり鉢状に窪んだ凹部及び裏側面は中心に向かって表側面の窪みと同方向に突出した凸部とを備え、当該凹部の最下点に挿入孔を設けたものである。この逆止弁は、医療器具の挿入端を滑らせることによって挿入穴に容易に誘導することができると共に、挿入穴は一方向にのみ開放しやすいように傾斜させて設けられているため、挿入穴が閉じて逆流を防止することができる。
【0004】
しかし、この逆止弁は、針管などの医療器具の挿入端が挿入端に挿入されれば、当該医療器具に対しては、薬液はどちらの方向にも自由に流動可能となる。よって、例えば、薬液などを故意に抜き取ることが可能であり、逆止弁としての機能を果たすことができないという問題があった。
【0005】
また、実用新案登録第3028435号公報(特許文献2)の図2には、筒体状の支持管内部に、支持管の軸方向に沿ってスライド移動するボール状の弁体を嵌入し、容器側に位置する支持管基端部に弁体によって密封される弁体より小径の挿入口を設け、ノズル側に位置する支持管先端部に弁体より大径の排出口を設け、この排出口の内側面に弁体を係止する係止爪片を設けた逆止弁が開示されている。この逆止弁によると、噴出させた液が逆流すると、ボール状の弁体部分で逆流を阻止する。
【0006】
しかし、この逆止弁は、ボール状の弁体を支持管に嵌入し、密閉する構造を有するため、構成が複雑である。また、ボールは、重力によって自由にスライドするため、逆止弁の配置方向によっては、ボールが挿入口を開放した状態となるという問題がある。
【0007】
さらに、実用新案登録第3028435号公報(特許文献2)の図3には、弾性復元力を有する可撓性材で有底筒状の空気弁が開示されている。この空気弁は、その側面に、スリット状の開口部を形成し、この開口部は、吸気する際に開口し、排気する際に閉じるように構成されている。
【0008】
しかし、この構成にかかる弁を薬液用の逆止弁として使用した場合、スリット状の開孔部から液が容易に侵入し、逆止弁としての機能を十分に果たすことは困難であった。
【0009】
また、図9に示すような逆止弁を有するメスロックアダプタが流通している。このメスロックアダプタは、シリンジに装着して用いられるものであり、本体61内に弾性ゴム62を挿入した構成である。本体61は、シリンジ接続側の上部63に設けられた連通穴64に比較して排液側の連通穴71が広く構成されており、その間に斜面65が形成されている。弾性ゴム62は前記斜面65に当接するような傾斜壁72を有し、押さえ部70により傾斜壁72が前記斜面65に抑えつけられて液の流動を阻止する。
【0010】
シリンジが連通穴64に挿入されシリンジのチップが弾性ゴム62の上面を押すことによって、弾性ゴムが変形することによって傾斜壁72が前記斜面65から離れて空間65と67とが連通し、薬液が流動する。この状態で、シリンジのピストンを操作することにより、薬液がメスロックアダプタを通過することができる。
【0011】
しかし、このメスロックアダプタ60に用いられる逆止弁は、シリンジと連結し、シリンジのチップが弾性ゴム62を押している間は、薬液は双方向に自由に流れることができる。したがって、シリンジと連結した場合には、逆止弁としての機能を果たすことができず、使用者のニーズに必ずしも沿わない場合もある。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−118178号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3028435号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、上記の問題を解決し、安全、安価でかつ簡単な構成でありながら医療用器具が連結された場合であっても、液の流動を一方向のみに限定することができる医療用逆止弁を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の医療用逆止弁を提供する。
【0015】
本発明の第1態様にかかる医療用逆止弁は、医療器具の液路に連通する穴と、外周壁の底壁側端部近傍に設けられた第1の係止用突起と、前記外周壁に設けられ前記穴に連通する少なくとも1つの開孔と、を備える有底筒と、弾性材料で構成され、その連通穴に前記有底筒が同軸的に挿入されて張着状態で前記開孔を被覆する外筒とを有する。
【0016】
本発明の第2態様によれば、前記有底筒は、外周壁の周方向の一部に底端側端部にまで延在する溝を前記外周壁に備える。
【0017】
本発明の第3態様によれば、上記第2態様において前記溝は、前記開孔よりも底側の位置から有底筒の軸に平行に延在する。
【0018】
本発明の第4態様によれば、前記有底筒は、前記底端側ほど細くなり、最も細い部分における外径寸法が前記外筒の内径寸法よりも大きくなるようにテーパー状に構成されている。
【0019】
本発明の第5態様によれば、前記第1の係止用突起は、前記有底筒の外周壁の底壁側端部に全周にわたって設けられるフランジで構成されている。
【0020】
本発明の第6態様によれば、前記第1の係止用突起は、前記外筒表面より突出して設けられる。
【0021】
本発明の第7態様によれば、前記有底筒は、外周壁の上端に第2の係止用突起を備え、前記外筒は、第1及び第2の係止用突起間の寸法に構成される。
【0022】
本発明の第8態様によれば、前記外筒は、合成ゴムで構成される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の逆止弁を用いた医療用器具の各実施形態に係るメスロックアダプタについて、図面を参照しながら説明する。
【0024】
図1は、本発明の逆止弁を用いた医療用器具の第1実施形態に係る逆止弁付メスロックアダプタの外観構成を示す斜視図である。図2(a)は、図1のメスロックアダプタの一部断面正面図である。図2(b)は、図1のメスロックアダプタの底面図である。図3は、図1のメスロックアダプタの側面断面図である。
【0025】
逆止弁付メスロックアダプタ1は、円筒形の本体部10に形成された穴13にシリンジ(図4参照)のチップを挿入し、これと連結する医療器具である。シリンジとの固定を確実にするために、本体部の上端にフランジ継ぎ手が形成されており、上端部に設けられたつば11の側面にシリンジのルアーテーパーと螺合するネジ溝12が切られている。
【0026】
穴13は、奥に向かうにしたがって細くなるように構成されており、挿入されたシリンジのチップの先端とより強固に密着し、穴13からシリンジ内の薬液が漏れ出すことを防止する。穴13は、その途中で径寸法が一定の送液路18を形成する。
【0027】
シリンジ内の薬液を一方向にのみ吐出するための逆止弁2は、メスロックアダプタ1の送液路の先に一体的に連結されている。逆止弁2は、シリンジから押し出された薬液をメスロックアダプタ1の穴13から外部へ排出させる方向にのみ薬液を流動させることができ、その逆方向、すなわち、メスロックアダプタの外側からシリンジ内への薬液の流動を阻止する。
【0028】
逆止弁2は、送液路18よりも細径の穴20を有する有底筒15と当該有底筒15を挿入して固定される外筒14とを備えている。穴20は、その体積を小さくするために有底筒15の途中までしか形成されておらず、その結果、有底筒15は、側壁に対して底壁の厚みが大きく構成されている。穴20の体積を小さくすることにより、薬液の滞留量を少なくすることができる。
【0029】
また、有底筒15の両端には、外筒のずれを防止するための突起16a、16bが設けられている。突起16a、16bは、それぞれ、有底筒15の全周方向にわたって設けられたフランジで構成されている。突起16a,16bの高さは、図2に示すように、外筒14の表面よりも高くなるように構成されていることが好ましい。このように構成することにより、各突起16a,16bは、外筒14の表面より突出することとなり、使用中に外筒14のずれや脱落を防止することができる。
【0030】
有底筒には、対向する2箇所に穴20に連通する開孔21が設けられている。開孔21は、通常時は、弁として機能する外筒14によって覆われており、閉鎖されている。
【0031】
有底筒15外周の開孔21の先端側には、溝17が互いに対向するように2箇所に設けられている。溝17は、突起16aよりも先端側から始まり、有底筒15の軸に平行に有底筒15の先端にまで延在する。
【0032】
外筒14は、弾性材料であるゴムで構成された筒であり、その連通穴に有底筒15を挿入して固定される。外筒の内径は、有底筒15の外径よりも小さく構成されており、有底筒15への装着時には、有底筒15を締めつける方向に緊張状態となり、有底筒15に設けられた開孔を被覆する。
【0033】
外筒14は、合成ゴム、特にシリコンゴムで構成されることが望ましい。合成ゴムには、天然ゴムに含まれる生体に影響を与えるたんぱく質などの余分な成分を含まないように構成することができ、特にシリコンゴムは、医療器具として用いられた場合に生体に与える影響を最小限にすることができる。
【0034】
外筒14の長さは、有底筒15の両端に設けられた突起16a、16bの間隔と同じに構成することが望ましい。このように外筒を構成することにより、外筒14が有底筒15に対して軸方向へずれることを防止することができる。
【0035】
図4に示すように、図1のメスロックアダプタは、シリンジ3に連結されて用いられる。すなわち、シリンジ本体3aの先端に設けられているチップ4をメスロックアダプタ1の穴に挿入して固定する。
【0036】
シリンジに接続されただけの状態では、上述のように、メスロックアダプタ1の先端に設けられた逆止弁2は、外筒14の緊張によって開孔21が閉鎖されているため、シリンジ3内の薬液は、メスロックアダプタ1から漏れ出すことがない。
【0037】
シリンジ3のピストン3bを押下すると、メスロックアダプタ1の穴13には、シリンジのチップ4からシリンジ本体3a内の薬液が送り込まれる。送り込まれた薬液は、矢印50に示すように逆止弁2に送り込まれ、逆止弁の穴20に到達する。上述のように開孔21が外筒14によって閉鎖されているため、この状態では、薬液が漏出することはない。
【0038】
さらに薬液が送り込まれると、穴13、20内の圧力が高くなり、図5の矢印51に示すように、開孔21を通して外筒14を広げようとする力が働き、外筒14が膨張、変形する。その結果、外筒14と有底筒15との間に隙間22が形成される。この隙間22が、有底筒15の外周に設けられた溝17に到達すると、矢印52,53に示すように、溝17を通って薬液がメスロックアダプタ1の外部へ流出する。
【0039】
ピストンを押し下げる力が解除され、メスロックアダプタ1の穴13、20にかかる水圧が低くなると、再び外筒14は、その弾性力によりもとの形状に戻り、開孔21を閉鎖する。
【0040】
一方、シリンジ3が連結された状態で、ピストンを引き上げた場合、メスロックアダプタ1の穴13及び逆止弁2の穴20内の液圧が低くなり、外筒14が開孔21をしっかりと閉鎖するため、メスロックアダプタ1内への逆流を防止することができる。
【0041】
また、メスロックアダプタ1又は逆止弁2が薬液中に浸漬され、外部から圧力を受けた場合においては、外筒14が有底筒15に密着し、開孔21を閉鎖するため、メスロックアダプタ1内に薬液が逆流することがない。
【0042】
したがって、本実施形態にかかるメスロックアダプタ1は、弁体である外筒14にシリンジのチップや針管などが触れることがないため、簡単な構成でありながらシリンジ3などの医療器具が連結されている場合であっても、一方向にのみ薬液を流動させることができ、常に逆止弁としての機能を発揮させることができる。したがって、メスロックアダプタを他の医療器具と接続することにより、使用目的に応じて種々の使用方法が可能となる。
【0043】
また、有底筒15に被覆された状態における外筒14の張力を調整することにより、薬液を流出させるための圧力を調整可能であり、使用目的に応じて種々の逆止弁を作成することができる。具体的には、外筒の径寸法を変更したり、外筒の材料を弾性係数の異なる材料に変更することで、外筒14の張力を調整することができる。
【0044】
なお、当該メスロックアダプタの使用時において、外筒14が露出しているため、例えば、輸液回路や輸血回路に接続する場合などにおいて、挿入されるチューブの内径が小さかったり突起物がある場合などは、外筒14がずれたり、外筒を傷つけたりするおそれがある。また、挿入されるチューブの内径が小さい場合は、外筒の膨張変形を阻害し、薬液の流出を阻害するおそれがある。これらの問題は、メスロックアダプタ1に図6に示すような筒状の筐体5を付すことによって解消することができる。
【0045】
筐体5は、メスロックアダプタ1の本体部10を挿入可能な筒体であり、本体部10に設けられたつば19により挿入位置が固定される。また、先端部6は、メスロックアダプタ1に設けられた逆止弁を収納可能であり、収納時において逆止弁2の表面との間に隙間30を形成するような内径寸法を有する。
【0046】
このような筐体5を付すことにより、逆止弁2の外筒14が外面から露出することがなくなり、使用時におけるずれが生じることがない。なお、筐体5は、メスロックアダプタ1と別部材として構成されている必要はなく、一体的に構成されていてもよい。
【0047】
図7は、本発明の逆止弁を用いた医療用器具の第2実施形態に係るメスロックアダプタの外観構成を示す斜視図である。
【0048】
本実施形態にかかるメスロックアダプタ1bは、概ね第1実施形態にかかるメスロックアダプタと共通の構成を有するため、相違点を中心に説明する。
【0049】
メスロックアダプタ1bの本体部10は、第1の実施形態にかかるメスロックアダプタ1の本体部と共通する構成を有し、本体部の先に付されている逆止弁2bの構成が異なる。
【0050】
逆止弁2bは、逆止弁2は、シリンジから押し出された薬液をメスロックアダプタ1の外部へ排出させる方向にのみ薬液を流動させることができ、その逆方向、すなわち、メスロックアダプタの外側からシリンジ内への薬液の流動を阻止する。
【0051】
逆止弁2は、送液路18よりも細径の穴20を有する有底筒15aと当該有底筒15を挿入して固定される外筒14とを備えている。穴20は、その体積を小さくするために有底筒15の途中までしか形成されておらず、その結果、有底筒15は、側壁に対して底壁の厚みが大きく構成されている。穴20の体積を小さくすることにより、薬液の滞留量を少なくすることができる。
【0052】
有底筒15aは、先端に向かうにしたがって徐々にその外径が細くなるように構成されている。ただし、有底筒15aの最も根本部分の外径Bの寸法は、第1の実施形態にかかるメスロックアダプタ1の有底筒15の外径寸法と同じ程度に構成し、先端部分の外径Aの寸法は、用いられる外筒14の内径寸法よりも大きく構成することが好ましい。
【0053】
有底筒15aの両端には、外筒のずれを防止するための突起16a、16bが設けられている。突起16a、16bは、それぞれ、有底筒15aの全周方向にわたって設けられたフランジで構成されている。また、有底筒15aの対向する2箇所に穴20に連通する開孔21が設けられている。
【0054】
外筒14は、弾性材料であるゴムで構成された筒であり、その連通穴に有底筒15aを挿入して固定される。外筒の内径は、上述のように、有底筒15aの先端部における外径寸法Aよりも小さく構成されており、有底筒15への装着時には、有底筒15aの軸方向全領域にわたって、締めつける方向に緊張状態となり、有底筒15aに設けられた開孔を被覆、閉鎖する。
【0055】
外筒14は、合成ゴム、特にシリコンゴムで構成されることが望ましい。また、外筒14の長さは、有底筒15の両端に設けられた突起16a、16bの間隔と同じに構成することが望ましい。
【0056】
本実施形態にかかるメスロックアダプタ1bに付された逆止弁は、その有底筒15aが先端に向かうにしたがって徐々に細く構成されているため、それにかぶされた外筒14は、その張力に軸方向の分布を有する。すなわち、外筒14は、先端方向ほど張力が弱くなるように配設されているため、シリンジなどによってメスロックアダプタ1bに送り込まれた薬液の圧力を受けて、先端部分ほど膨張変形しやすい。したがって、より大きく膨張しやすい先端方向から薬液が流出することとなり、薬液の流れ方向を制御しやすくなる。
【0057】
図8は、本発明の逆止弁を用いた医療用器具の第3実施形態に係る輸液チューブの構成を示す断面図である。
【0058】
本実施形態にかかる輸液チューブ1cは、そのチューブ40の輸液路40a、40bに本発明にかかる逆止弁2cを挿入した構成である。
【0059】
逆止弁2cは、輸液チューブを流れる薬液や血液などの液体を有底筒15bの開口側から有底筒15bの底壁側へ流す方向にのみ流動させることができ、その逆方向への流動を阻止する。
【0060】
逆止弁2cは、穴20を有する有底筒15aと当該有底筒15を挿入して固定される外筒14とを備えている。
【0061】
また、有底筒15の両端には、外筒のずれを防止するための突起16a、16bが設けられている。突起16a、16bは、それぞれ、有底筒15の全周方向にわたって設けられたフランジで構成されている。突起16a,16bの高さは、外筒14の表面よりも高くなるように構成されており、チューブの内径寸法とほぼ等しい。このように構成することにより、チューブ内に逆止弁2cを組み込んだとき、チューブの壁と外筒14の表面との間に隙間31が形成される。
【0062】
有底筒には、対向する2箇所に穴20に連通する開孔21が設けられている。開孔21は、通常時は、弁として機能する外筒14によって覆われており、閉鎖されている。
【0063】
有底筒15外周の開孔21の先端側には、溝17が互いに対向するように2箇所に設けられている。溝17は、突起16aよりも先端側から始まり、有底筒15の軸に平行に有底筒15の先端にまで延在する。
【0064】
外筒14は、弾性材料であるゴムで構成された筒であり、その連通穴に有底筒15を挿入して固定される。外筒の内径は、有底筒15の外径よりも小さく構成される。外筒14は、合成ゴム、特にシリコンゴムで構成されることが望ましい。また、外筒14の長さは、有底筒15の両端に設けられた突起16a、16bの間隔と同じに構成することが望ましい。
【0065】
本実施形態にかかる輸液チューブは、例えば、輸血や点滴などにおいて好適に用いられる。すなわち、輸血や点滴などにおいては、血圧に打ち勝って血液や薬液を人体に投与することが必要であるため、輸液チューブの逆止弁の上流側40aの圧力が高くなるようになされている。そして、これらの圧力により、上述した先の実施形態に使用された逆止弁と同様の作用により、矢印54に示したように血液や薬液が逆止弁2c内に到達し、矢印55に示すように下流側40bに流動する。
【0066】
このとき、突起16a,16bが外筒14の表面よりも突出して設けられているため、外筒14が隙間31内において変形、膨張することができ、血液や薬液の流動が確保される。
【0067】
一方、薬液または血液の輸液が終了した場合、逆止弁2cの上流側の圧力が下がり、逆に、血圧によって針管を通して血液が逆流する。この場合において、逆止弁の下流側40b直近までは血圧によって血液が逆流するが、逆止弁2cによってこれ以上の逆流が阻止される。したがって、薬液または血液の輸液が終了した場合において、血液の逆流を確実に防止することができ、輸血又は点滴による投薬を安全に行うことができる。
【0068】
なお、図8(b)には、本実施形態にかかる輸液チューブの変形例を示す。この輸液チューブは、図8(a)の逆止弁に筐体5aが付され、筐体5aと外筒14の表面に隙間32が予め形成された構成の逆止弁2dをチューブ40の輸液路40a、40bに挿入した構成である。筐体5aの外径寸法は、輸液チューブ40の内径寸法とほぼ等しく構成されている。
【0069】
本変形例にかかる輸液チューブによれば、筐体5aによって、外筒14が膨張、変形するための隙間32が画定されているため、例えば、輸液チューブが屈曲した場合などにおいても、血液や薬液を逆止弁の上流側40aから下流側40bへ流動させることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1態様によれば、有底筒の外周面に設けられた開孔は、弾性材料で構成された外筒により被覆されているため、当該開孔からの薬液の侵入を阻止する。一方、有底筒の穴は、直接又は間接的に医療機器に接続され、その送液路が連通されているため、医療機器から当該穴に薬液が流れ込む。そして、当該穴に充填した薬液に所定の圧力がかかると、薬液が開孔を通して外筒を押圧し、有底筒と外筒との間に隙間が形成され、当該隙間を通して形態が有底筒の外部に流出する。
【0071】
したがって、上記構成によれば、例えば、シリンジなどに連結された逆止弁において、シリンジなどの医療器具から有底筒の穴に薬液が送り込まれた場合にのみ、弁として機能する外筒が変形し、薬液を外部に流すことができる。よって、安価でかつ簡単な構成で、医療用器具を連結しても、液の流動を一方向のみに限定することができ、逆方向への薬液の流れを確実に防止することができる。
【0072】
上記第2態様によれば、有底筒の外周に溝を形成することにより、開孔から押出された薬液が当該溝を通って逆止弁の外側へ流動しやすく、薬液の流出方向を制御することができる。また、有底筒の穴内の液圧が低い場合は、外筒により、当該溝から薬液が流動することがなく、液の漏出の問題も生じない。
【0073】
上記第3態様によれば、溝が前記開孔に到達しないため、有底筒の穴の薬液に圧力がかからない場合は、薬液の漏出を防止することができ、圧力がかかった場合は、最短距離で溝を通って外部に流出することができる。
【0074】
上記第4態様によれば、有底筒の先端部分ほど径が細く構成されているため、当該有底筒を挿入して緊張状態で被覆する外筒の張力が先端方向へ行くにしたがって緩やかになる。すなわち、先端方向ほど弱い圧力で外筒が膨張変形しやすく、薬液を逆止弁の先端側から流出させやすくなる。
【0075】
上記第5態様によれば、第1の係止用突起が全周にわたって設けられているため、全周方向に対する外筒のずれを防止することができる。また、逆止弁の先端を外筒が構成しないため、本発明の逆止弁を医療器具の送液路に挿入する場合など、外筒が接触することなく外筒のずれを防止することができる。
【0076】
上記第6態様によれば、第1の係止用突起が、外筒表面より突出しているため、逆止弁の先端部の外周側に有底筒の突起が位置し、本発明の逆止弁を医療器具の送液路に挿入する場合など、外筒が接触することなく外筒のずれを防止することができる。
【0077】
上記第7態様によれば、医療器具の送液路に連結されている側である外周壁の上端方向への外筒のずれを防止することができる。
【0078】
上記第8態様によれば、外筒を合成ゴムで構成することにより、天然ゴムに含有するたんぱく質などの人体に影響を及ぼす成分を除去した材料で構成することができ、医療用具に好適に用いることができる。
【0079】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0080】
例えば、本発明にかかる逆止弁が付される医療器具の種類は、特に限定されるものではない。例えば、チューブの穴に本発明にかかる逆止弁を組み込むことによって、一方向にのみ薬液を流すことができるチューブとすることができ、例えば、輸液回路、輸血回路などに好適に用いることができる。特に、常に逆流を阻止することができるため、例えば、廃液用容器の廃液投入口に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆止弁を用いた医療用器具の第1実施形態に係るメスロックアダプタの外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1のメスロックアダプタの構成を示す図であり、(a)は一部断面正面図である。(b)は、底面図である。
【図3】図1のメスロックアダプタの側面断面図である。
【図4】メスロックアダプタとシリンジとが連結した状態を示す図である。
【図5】図1のメスロックアダプタから薬液が流出する状態を説明する図である。
【図6】図1のメスロックアダプタの変形例を示す図である。
【図7】本発明の逆止弁を用いた医療用器具の第2実施形態に係るメスロックアダプタの外観構成を示す斜視図である。
【図8】(a)は本発明の逆止弁を用いた医療用器具の第3実施形態に係る輸液チューブの構成を示す断面図であり、(b)は(a)の変形例を示す。
【図9】従来のメスロックアダプタの構成を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1,1b…メスロックアダプタ、 1c,1d…輸液チューブ、 2,2b…逆止弁、 3…シリンジ、 4…ピストン、 5…筐体、 10…本体部、 13…メスロックアダプタの穴、 14…外筒、 15,15a…有底筒、 16a,16b…突起、 17…溝、 18…送液路、 19…つば、 20…逆支弁の穴、 21…開孔、 22…隙間、 31,32…隙間。
Claims (11)
- 医療器具の液路(18)に連通する穴(20)と、外周壁の底壁側端部近傍に設けられた第1の係止用突起(16a)と、前記外周壁に設けられ前記穴(20)に連通する少なくとも1つの開孔(21)と、を備える有底筒(15,15a)と、
弾性材料で構成され、その連通穴に前記有底筒(15,15a)が同軸的に挿入されて張着状態で前記開孔(21)を被覆する外筒(14)とを有することを特徴とする、医療用逆止弁。 - 前記有底筒(15)は、外周壁の周方向の一部に底端側端部にまで延在する溝(17)を前記外周壁に備えることを特徴とする、請求項1に記載の医療用逆止弁。
- 前記溝(17)は、前記開孔(20)よりも底側の位置から有底筒(15)の軸に平行に延在することを特徴とする、請求項2に記載の医療用逆止弁。
- 前記有底筒(15a)は、前記底端側ほど細くなり、最も細い部分における外径寸法(A)が前記外筒の内径寸法よりも大きくなるようにテーパー状に構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の医療用逆止弁。
- 前記第1の係止用突起(16a)は、前記有底筒(15,15a)の外周壁の底壁側端部に全周にわたって設けられるフランジで構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載の医療用逆止弁。
- 前記第1の係止用突起(16a)は、前記外筒表面(14a)より突出して設けられていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の医療用逆止弁。
- 前記有底筒(15,15a)は、外周壁の上端に第2の係止用突起(16b)を備え、前記外筒(14)は、第1及び第2の係止用突起間の寸法に構成されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1つに記載の医療用逆止弁。
- 前記外筒(14)は、合成ゴムで構成されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1つに記載の医療用逆止弁。
- 請求項1から8のいずれか1つに記載の医療用逆止弁を用いた医療器具。
- 前記医療用逆止弁を挿入可能な筒状の筐体をさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載の医療器具。
- メスロックアダプタまたは輸液チューブであることを特徴とする、請求項9又は10に記載の医療器具。
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