JP4118598B2 - シール弁および注射器接続ポート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器又は配管の開口に装着される再密閉可能なシール弁に関し、および、ツイストロック(ルアーロック)式注射器を、注射針を装着しない状態(ニードルレス)で接続することができる注射器接続ポートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、薬液の点滴や人工透析に用いられる輸液配管に取り付けられ、輸液の抽出や薬液の混入などを行う混注管501は、図13に示すように、その分岐部502に設けた開口503に気密に嵌合したゴム栓504と、ゴム栓504を被覆して開口503の外周フランジ部505に固着させたキャップ506とで構成されている。輸液配管を流れる輸液(図示省略)を注射器507で抽出する時は、キャップ506の中心を剥離除去し、(あるいは、予めキャップ506の中心部に設けられた開口から)ゴム栓504に注射針508を突き刺して内部の薬液を抽出している。
【0003】
上述した混注管の開口のシール構造では、ゴム栓504を突き刺す注射針508が必要である。しかし、注射針508の使用は、注射針の購入費の他に、使用済みの注射針の管理を怠れば院内感染など、重大な医療事故の原因となるので、使用済みの注射針の廃棄処分に十分な配慮が必要であり、コスト面での負担や、管理面での負担を負うことになり、また使用済みの注射針を誤って使用するなど不慮の医療事故のリスクを負うことになる。
【0004】
上記のような問題点を鑑み、本出願の出願時においては未公開ではあるが、本発明者らは、注射針の使用を少なくするため、注射針508を装着しない状態(ニードルレス)で注射器507を容器又は配管に接続することができるシール弁を開発している。
【0005】
このシール弁100は、図14に示すように、シール弁体101とキャップ部材102とからなる。このシール弁100が装着されている混注管200は、図15(a)(b)に示すように、輸液配管の途中に設けられる配管で、両端に輸液配管201,202を接続する接続部203,204を備えている。混注管200の中央には分岐部205があり、この分岐部205を臨むように開口206が形成されている。この開口206にはシール弁100のシール弁体101を装着する円筒状壁部207と、円筒状壁部207の底部にシール弁体101を着座させる着座部208がある。円筒状壁部207の上端周縁には、キャップ部材102を装着する外周フランジ部209を外径方向に突出形成している。シール弁体101は、混注管200の円筒状壁部207と着座部208およびキャップ部材102で囲まれた空間に装着される。
【0006】
シール弁体101は、混注管200の開口206よりも大径のゴム製の部材で、中央部にスリット状の挿通部103を有している。
【0007】
このシール弁100は、シール弁体101を圧縮した状態で混注管200の開口206に装着し、混注管200の開口206に取り付けたキャップ部材102によって固定されたものである。これにより、シール弁体101の中央部に形成したスリット状の挿通部103は、常時は圧着密閉状態になっている。
【0008】
このシール弁100によれば、常時は挿通部103が圧着密閉状態になっているので、混注管200の内部の流体が外部に漏れるのを防止することができる。また、このシール弁体101は、図16に示すように、注射針を装着しない状態で、注射器104の口部105をそのままシール弁体101の挿通部103に押し込むことができ、注射器104を混注管200に接続することができる。このとき、シール弁体101の挿通部103は注射器104の口部105の外周面に圧着しているので、混注管200の内部の流体が外部に漏れることはない。また、注射器104の口部105を挿通部103から抜くと、シール弁体101の弾性復元力により、注射器104の口部105が抜かれるのと同時に挿通部103が圧着密閉状態になるので、混注管200の内部の流体が漏れないようになっている。
【0009】
ところで、医療現場では、注射器の安全性を向上させるために、図17(a)に示すように、注射針601を注射器の口部602に螺合させ、注射針601の脱落を防止したツイストロック式注射器600が採用されつつある。ツイストロック式注射器600は、図17(b)に示すように、押子603と、押子603が装入されるシリンダ部604と、シリンダ部604から雄テーパ状に突出した口部602と、口部602の周りに円筒状に延在したカラー605と、カラー605の内周面に形成された雌ねじ部606とを備えている。ツイストロック式注射器600の注射針601は、図17(c)に示すように、ハブ部607の先端部に針608を取り付け、基端部に雌テーパ状の装着部609を設け、その基端部端縁の外周に螺合片610を設けたものである。
【0010】
上記のツイストロック式注射器600は、口部602の周りに配設されたカラー605がシール弁体101に干渉するために、シール弁100の挿通部103にツイストロック式注射器600の口部602を挿入することができない。
【0011】
そこで、本発明者らは、本出願の出願時においては未公開ではあるが、さらに図18に示すように、ツイストロック式注射器600を接続することができる注射器接続ポート300を開発している。
【0012】
この注射器接続ポート300は、シール弁体301と、キャップ部材302と、アダプタ303からなる。
【0013】
シール弁体301は、上述したシール弁100のシール弁体101と同じもので、中央にスリット状の挿通部304が形成されており、シール弁体101と同様に、混注管200の開口に装着している。
【0014】
キャップ部材302は、シール弁体301の挿通部304が臨めるように中央に開口305を形成しており、この開口305の周縁を囲うようにスリーブ部306を立設させたものである。
【0015】
キャップ部材302のスリーブ部306は、ツイストロック式注射器600の口部602とカラー605との間の円形溝領域611(図17(b)参照)を装着することができる内外径を有している。スリーブ部306の上端外周面には、ツイストロック式注射器600の雌ねじ部606を螺合させる螺合片307を突設している。また、スリーブ部306の上端内周面には、アダプタ303の脱落を防止する脱落防止片308を突設している。
【0016】
アダプタ303は、スリーブ部306の内部空間に軸方向に摺動可能に収容した部材である。アダプタ303は、ツイストロック式注射器600の口部602を連結する連結部309と、シール弁体301の挿通部304に挿入されるテーパ状の挿入部310と、連結部309から挿入部310に至る流路311とを備えている。この実施形態では、連結部309はツイストロック式注射器600の口部602が嵌着するようになっている。
【0017】
なお、キャップ部材302とアダプタ303は、共に例えばポリプロピレンなどのプラスチック製の材料で成形されている。
【0018】
この注射器接続ポート300は、図19に示すように、ツイストロック式注射器600のカラー605の雌ねじ部606を、キャップ部材302のスリーブ部306の螺合片307に螺合させながら、キャップ部材302のスリーブ部306内にツイストロック式注射器600の口部602をねじ込む。このとき、ツイストロック式注射器600の口部602をアダプタ303の連結部309に連結し、アダプタ303の挿入部310をシール弁体301の挿通部304に挿入する。これにより、アダプタ303の流路311を介して、混注管200の内部とツイストロック式注射器600を接続する流体の流通経路が形成されるようになっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らが提案するシール弁100及び注射器接続ポート300は、それぞれニードルレスで注射器を接続することが可能であり、実用的にも十分に機能し得るものである。しかし、特に、血液や人工透析に用いられる輸液配管では、混注管内を流通する血液に、血圧に応じた圧力が掛かっているために、シール弁体の挿通部から注射器の口部を抜く瞬間に、シール弁体の挿通部から血液が沁み出しや漏れることがあった。衛生上、このような血液の漏れはできる限り抑制したい。
【0020】
そこで、本発明は、シール弁体の挿通部から注射器の口部を抜く瞬間に、シール弁の挿通部から液体が漏れるのを抑制することができるシール弁および注射器接続ポートを提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のシール弁は、容器又は配管の開口部に装着したシール弁であって、中央に挿通部を有するシール弁体と、前記シール弁体を容器又は配管の開口部に装着した状態で、前記挿通部を常時は圧着密閉状態とする圧着密閉手段とを備えたシール弁において、前記シール弁の挿通部が、挿入側の面に形成した溝部と、前記溝部の幅よりも小径で、かつ、溝部の底から出口側の面に至る小径孔とで形成され、溝部及び小径孔の双方を常時はシール弁体に生じた圧縮応力で圧着密閉状態にし、挿入側の面から溝部及び小径孔に、流体の流路を有し、かつ溝部の幅よりも大きい挿入部を挿入することにより挿通部を開放することを特徴としている。
【0022】
ここで、「挿入側」とは、容器又は配管の外側に配設され、注射器の口部を挿
入する側をいい、「出口側」とは、容器又は配管の内側に配設され、挿入された
注射器の口部の出る側をいう。このシール弁は、シール弁体の挿通部が、挿入側と出口側で2段構成になっており、シール弁体の挿通部の出口側の幅が挿入側よりも狭くなっている。具体的には、シール弁体の挿通部が、挿入側の面に形成した溝部と、溝部の幅よりも小径で、かつ、溝部の底から出口側の面に至る小径孔とからなる。このため、シール弁体を容器又は配管の開口部に装着したときの圧着密閉手段によって、スリット状の溝部のみで挿通部を形成する場合と比べ、シール弁体の内側部分の小径孔により強い圧縮応力が生じ、シール弁体の挿通部がより強く圧着密閉状態になる。これにより、容器又は配管内の液体からシール弁が圧力を受けたときでも、液体が漏れることがない。また、挿通部に注射器の口部やロケット針などを挿し込んだときの注射器やロケット針の保持安定性がよい。さらに、小径孔のみでなく溝部も圧着密閉状態とすることにより、より優れた挿通部の密閉性、及び注射器やロケット針の安定性が得られる。尚、シール弁の溝部は、シール弁体の厚さに対して1/2から4/5の深さを有することが望ましい。
【0023】
さらに、シール弁体の挿通部から注射器の口部を抜くとき、注射器の口部をシール弁体の厚さ方向の中間部位まで抜いたときに、挿通部の出口側が閉鎖状態になる。これにより、液体の沁み出しや漏れを抑制することができる。
【0024】
請求項2に記載のシール弁は、前記溝部の両端を、端部へ向けて溝幅を縮小するV字状としている。これにより、挿通部を圧着密閉状態にしたときに、溝部の両端に隙間が形成されることを防止でき、液体の沁み出しや漏れを抑制できる。
【0025】
請求項3に記載のシール弁は、シール弁体が金型成形品であって、金型成形時に挿通部の溝部を形成し、その後に前記溝部の底に針を突き刺して小径孔を形成したものであることを特徴としている。このように形成した挿通部は、小径孔の開口部分がきれいに仕上がり衛生的である。
【0026】
請求項4に記載のシール弁は、容器又は配管の内部側に配設されたシール弁体の内側面の中央部が略アーチ型凹部形状になっていることを特徴としている。
【0027】
このシール弁は、それぞれシール弁体の中央部のアーチ型凹部形状に沿って、シール弁体の中央部により強い圧縮応力を発生させることができ、シール弁体の挿通部から注射器の口部を抜くときの液漏れを抑制することができる。また、このシール弁を採用した注射器接続ポートでは、注射器が接続されている状態において、シール弁体の復元力が、アダプタをシール弁体の挿通部から押し出すように作用するので、シール弁体の挿通部がより速く圧着密閉状態に復元される。
【0028】
請求項5に記載のシール弁は、容器又は配管の内部側に配設されたシール弁体の内側面の中央部と、容器又は配管の外部側に配設されたシール弁体の外側面の中央部が、それぞれ略アーチ型凹部形状になっていることを特徴としている。
【0029】
このシール弁は、請求項4に記載のシール弁と同じ作用をし、さらにシール弁体の内側面及び外側面の中央部がそれぞれアーチ型凹部形状になっているので、容器又は配管の内部が負圧状態になった場合でも、シール弁体の外側面の中央部がアーチ型凹部形状になっているので、シール弁体が容器又は配管の内部側に引き込まれるように変形するのを抑制することができる。
【0030】
請求項6に記載のシール弁は、圧着密閉手段が、シール弁体の外周部を厚さ方向及び半径方向に圧縮させることにより、シール弁体の中央部を挿通部の幅方向に圧縮して挿通部を圧着密閉することを特徴としている。これにより、シール弁体の中央部により大きな圧縮応力を作用させることができ、シール弁体の挿通部を圧着密閉させる作用がより強くなる。これにより、シール弁体の挿通部から注射器の口部を抜いたときに、挿通部をより速く圧着密閉状態に復元させることができる。これにより、液体の漏れを抑制することができる。
【0031】
請求項7に記載の注射器接続ポートは、容器又は配管の開口部に装着した請求項1から6の何れかに記載のシール弁と、容器又は配管の開口部に装着されたキャップ部材であって、シール弁体の挿通部が臨める開口と、開口の周縁囲むように立設した注射器の口部が挿入可能なスリーブ部とを備えたキャップ部材と、スリーブ部内に軸方向に摺動可能に配設され、注射器の口部が連結する連結部と、外周面が先細テーパ形状を成し、シール弁体の挿通部に挿入し得る挿入部と、連結部から挿入部に至る流路とを備えたアダプタとを備えている。この注射器接続ポートは、請求項1から6の何れか記載のシール弁を採用したので、注射器接続ポートから注射器の口部を抜いたときに、シール弁の挿入部からの液体の漏れを抑制することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るシール弁および注射器接続ポートの実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、上述したシール弁100、注射器接続ポート300と同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して重複する説明は省略する。
【0033】
まず、本発明の一実施形態に係るシール弁を図面に基づいて説明する。このシール弁10は、図1に示すように、シール弁体11と、キャップ部材102とからなり、混注管200に設けたものである。
【0034】
シール弁体11は、図2(a)(b)に示すように、シリコーンゴムなどの弾性体で形成した略円板状の部材であり、シール弁体11の中央部に、注射器の口部を挿し込むための挿通部12を形成している。注射器の口部は流体の流路を有し、挿入部となってシール弁体11の挿通部12に挿入される。
【0035】
挿通部12は、図2(c)に拡大して示すように、混注管200に装着したときに混注管200の外部側に位置するシール弁体11の外側の面13に所定深さの溝14を直線状に形成し、溝14の底部に、シール弁体11の内側の面15に貫通した小径孔16を形成したものである。
【0036】
溝14の長手方向の両端14aは、図2(d)に拡大して示すように、V字に切り込まれている。これにより挿通部12を圧着密閉状態にしたときに、溝14の両端14aの締まりがよく、液体の沁み出しや漏れを抑制できる。
【0037】
シール弁体11の中央部に形成された溝14の深さは、シール弁体11の中央部の厚さの1/2〜4/5程度であることが望ましい。この溝14は、シール弁体11を成形する金型成形時に形成するとよい。また、シール弁体11の溝14の底部に形成される小径孔16は、円錐形状の針を突き刺して形成すると、小径孔16の開口にプラスチック片が生じず、小径孔16の開口がきれいに仕上がる。
【0038】
シール弁体11は、混注管200の開口の円筒状壁部207に圧入できるように、外径17を当該円筒状壁部207の内径よりも少し大きくし、また、シール弁体11の外周部18の厚さを、混注管200の着座部208およびキャップ部材102で囲まれた空間の高さよりも厚くしている。また、シール弁体11の中央部は内側19および外側20を、それぞれアーチ型凹部形状にしている。
【0039】
このシール弁体11は、混注管200に装着すると、図3に示すように、混注管200の着座部208とキャップ部材102の下面によって外周部18が厚さ方向に圧縮され、かつ、混注管200の円筒状壁部207によって内径方向に圧縮されるので、シール弁体11の中央部に大きな圧縮応力が作用するようになっている。さらに、シール弁体11の中央部は、内側19および外側20をそれぞれアーチ型凹部形状にしているので、挿通部12の近傍ではより大きな圧縮応力が作用する。特に、小径孔16が形成されているシール弁体11の内側は、外側よりも大きな圧縮応力が掛かっている。
【0040】
このシール弁10は、上記のようにより大きな圧縮応力を受けて、シール弁体11の挿通部12が圧着密閉状態になっている。
【0041】
また、シール弁体11の中央部に大きな圧縮応力が作用しているので、図4に示すように、シール弁体11の挿通部12に注射器104の口部105を完全に挿し込むと、注射器104はシール弁体11に保持された状態で安定する。
【0042】
また、シール弁体11の中央部は内側および外側がアーチ型凹断面で形成されているので、シール弁体11の挿通部12から注射器104の口部105を抜くときには、挿通部12から注射器104の口部105を押し出そうとするシール弁体11の弾性復元力が作用する。これにより、シール弁体11の挿通部12が早期にシール状態を回復することができる。
【0043】
また、注射器104の口部105を挿通部12から抜くときは、図5に示すように、注射器104の口部105をシール弁体11の厚さ方向の中間部位まで抜いたときに、小径孔16が形成されたシール弁体11の内側が閉鎖状態になる。これにより、液体の漏れを抑止することができる。
【0044】
以上、本発明の一実施形態に係るシール弁を説明したが、本発明に係るシール弁は上記の実施形態に限定されるものではない。
【0045】
より好適には、図6に示すように、シール弁体11の溝14の幅方向の両側のみ、外径17'を大きくし、かつ、シール弁体11の外周部18’の厚さを厚くするとよい。これにより、シール弁体11の中央部に、溝14の幅方向に圧縮応力を作用させることができ、シール弁体11の挿通部12の圧着密閉状態を強固なものにすることができる。
【0046】
また、シール弁10は、シール弁体11の内側19及び外側20の中央部を、それぞれアーチ型凹部形状にしたものを例示したが、シール弁体11の内側19の中央部のみ、アーチ型凹部形状にしたものでもよい。この場合も、同様に、シール弁体11の中央部により大きな圧縮応力を作用させることができる。
【0047】
上記のシール弁は、図7に示す、薬液バック(輸液バック)のバック栓に適用することができる。本発明に係るシール弁を利用したバッグ栓21は、図8に示すように、シール弁体22と、シール弁体22を装着するハウジング23と、シール弁体22をハウジング23に固定するキャップ部材24からなる。シール弁体22は、シール弁10のシール弁体11に対応し、ハウジング23は混注管200の開口206に対応し、キャップ部材24は、キャップ部材102に対応している。このバッグ栓21のシール弁体22は、上述したシール弁10と同様、ハウジング23に内径方向に圧縮させた状態で装着されている。シール弁22の中央部には、上述した挿通部25を設けている。また、シール弁体22の内側26及び外側27の中央部は、それぞれアーチ型凹部形状になっており、シール弁体22に作用する圧縮応力がシール弁体22の中央部で大きくなるようになっている。ハウジング23には、シール弁体22を着座させる着座部28に薬液とシール弁体22とを仕切る遮蔽膜29が設けられている。
【0048】
このバック栓21は、上述したようにシール弁体22が耐圧性を備えており、薬液バックに高い圧力が掛かり、薬液バック内の圧力が遮蔽膜29に作用した場合でも、シール弁体22が遮断膜29を外側から支持するので、高い耐圧性を備えている。
【0049】
このバッグ栓21は、図9に示すように、輸液チューブに取り付けたロケット針30を挿し込むことができる。ロケット針30は、先端が尖ったプラスチック製の挿入部で、基端部に輸液チューブ31を連結する連結部32を備え、内部に流路33を備え、先端部に流路33の開口部34が形成されたものである。ロケット針30は、シール弁体22の挿通部25に挿入し、ハウジング23の遮蔽膜29を突き破ってバック栓21に挿し込む。このときロケット針30の先端部は、薬液バック内に到達する。
【0050】
ロケット針30を挿し込んだ状態では、シール弁体22の挿通部25の内周面が、ロケット針30の外周面に圧着するので、薬液が漏れるなどの不都合は生じない。また、シール弁体22の中央部に作用する圧縮応力は、ロケット針30を保持するように作用する。このバック栓21は、シール弁体22の内側26及び外側27の中央部は、それぞれアーチ型凹部形状になっており、シール弁体22の中央部に大きな圧縮応力が作用するので、バッグ栓21に差し込んだロケット針30の引抜抵抗が大きい。このため、例えば、患者が寝返りをして輸液チューブ31が引っ張られた場合でも、バッグ栓21からロケット針30が外れてしまうことはない。
【0051】
次に、本発明の一実施形態に係る注射器接続ポート40を説明する。
【0052】
注射器接続ポート40は、図10に示すように、混注管200に設けてあり、シール弁体41と、キャップ部材302と、アダプタ303からなる。
【0053】
シール弁体41は、上記のシール弁10のものと同じであり、中央に挿通部42が設けてある。図示は省略するが、挿通部42は、混注管200に装着したときに混注管200の外部側に位置するシール弁体41の挿入側の面に所定深さの溝を直線状に形成し、溝の底部に、シール弁体41の出口側の面に貫通した小径孔を形成したものである。シール弁体41を圧縮させて混注管200に装着した状態では、シール弁体41の挿通部42は、常時は圧着密閉状態になっている。
【0054】
この注射器接続ポート40に、ツイストロック式注射器600を接続する場合は、図11に示すように、まずツイストロック式注射器600の口部602を、キャップ部材302のスリーブ部306に刺し込み、ツイストロック式注射器600の口部602の先端をアダプタ303の連結部309に嵌着させる。次に、ツイストロック式注射器600のカラー605に形成されている雌ねじ部606を、スリーブ部306の螺合片307に螺合させながら、ツイストロック式注射器600をスリーブ部306にねじ込む。ツイストロック式注射器600をねじ込むと、アダプタ303はシール弁体41側に押し込まれ、アダプタ303の挿入部310が、シール弁体41の挿通部42に挿入される。
【0055】
この状態では、ツイストロック式注射器600のカラー605に形成されている雌ねじ部606が、スリーブ部306の螺合片307に螺合しているので、作業者がツイストロック式注射器600から手を離しても、ツイストロック式注射器600が注射器接続ポート40から外れることはない。
【0056】
次に、ツイストロック式注射器600を抜くときは、ツイストロック式注射器600の雌ねじ部606とキャップ部材302の螺合片307の螺合を解除させながら抜いていく。このとき、シール弁体41の挿通部42からアダプタ303の挿入部310を押し出そうとするシール弁体41の弾性復元力が作用するので、シール弁体41の挿通部42は早期に圧着密閉状態に復元する。また、図12に示すように、アダプタ303の挿入部310をシール弁体41の厚さ方向の中間部位まで抜いたときに、小径孔(図示省略)が形成されたシール弁体41の内側が閉鎖状態になる。これにより、液体の漏れを抑止することができる。
【0057】
以上、本発明の一実施形態に係る注射器接続ポート40を説明したが、本発明の注射器接続ポート40は上記に限定されるものではない。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に記載のシール弁は、シール弁体の挿通部が、出口側が、挿入側よりも狭くなっている。具体的には、シール弁体の挿通部が、挿入側の面に形成した溝部と、溝部の幅よりも小径で、かつ、溝部の底から出口側の面に至る小径孔とからなる。このため、シール弁体を容器又は配管の開口部に装着したときに、圧着密閉手段によって、シール弁体を容器又は配管の開口部に装着したときの圧着密閉手段によって、スリット状の溝部のみで挿通部を形成する場合と比べ、シール弁体の内側部分の小径孔により強い圧縮応力が生じ、シール弁体の挿通部がより強く圧着密閉状態になる。これにより、容器又は配管内の液体からシール弁が圧力を受けたときでも、液体が漏れることがない。すなわち、このシール弁は、密封性及び耐圧性に優れており、容器又は配管の内部の液体の沁み出しや漏れを抑止することができる。また、挿通部に注射器の口部やロケット針などを挿し込んだときの注射器やロケット針の保持安定性がよい。さらに、小径孔のみでなく溝部も圧着密閉状態とすることにより、より優れた挿通部の密閉性、及び注射器やロケット針の安定性が得られる。さらに、シール弁体の挿通部から注射器の口部を抜くとき、注射器の口部をシール弁体の厚さ方向の中間部位まで抜いたときに、挿通部の内側が閉鎖状態になる。これにより、液体の漏れを抑制することができる。
【0059】
請求項2に記載のシール弁は、挿通孔の溝部の両端を、端部へ向けて溝幅を縮小するV字状としている。これにより、挿通部を圧着密閉状態にしたときに、溝部の両端に隙間が形成されることを防止でき、液体の沁み出しや漏れを抑制できる。
【0060】
請求項3に記載のシール弁は、シール弁体が金型成形品であって、金型成形時に挿通部の溝部を形成し、その後に前記溝部の底に針を突き刺して小径孔を形成したので、挿通部の小径孔の開口部分がきれいに仕上がり衛生的である。
【0061】
請求項4は、容器又は配管の内部側に配設されたシール弁体の内側面の中央部がアーチ型凹部形状になっているので、アーチ型凹部形状に沿って、シール弁体の中央部により強い圧縮応力を発生させることができ、シール弁の遮断密閉性が向上し、また、シール弁体の挿通部から注射器の口部を抜くときの液漏れを抑制することができる。また、このシール弁を採用した注射器接続ポートでは、注射器が接続されている状態において、シール弁体の復元力が、アダプタをシール弁体の挿通部から押し出すように作用するので、シール弁体の挿通部がより速く圧着密閉状態に復元する。また、アーチ型凹部形状に沿って、シール弁体の中央部により強い圧縮応力が発生するので、ロケット針の引抜抵抗を向上させることができる。
【0062】
請求項5に記載のシール弁は、容器又は配管の内部側に配設されたシール弁体の内側面の中央部と、容器又は配管の外部側に配設されたシール弁体の外側面の中央部が、それぞれ略アーチ型凹部形状になっているので、請求項4に記載のシール弁と同じ効果を奏し、かつ、容器又は配管の内部が負圧状態になった場合でも、シール弁体が容器又は配管の内部側に引き込まれるように変形するのを抑制することができる。すなわち、シール弁の密封性および耐圧性が向上する。
【0063】
請求項6に記載のシール弁は、圧着密閉手段が、シール弁体の外周部を厚さ方向及び半径方向に圧縮させることにより、シール弁体の中央部を挿通部の幅方向に圧縮して挿通部を圧着密閉することを特徴としている。これにより、シール弁体の中央部により大きな圧縮応力を作用させることができ、シール弁体の挿通部を圧着密閉させる作用がより強くなる。これにより、シール弁体の挿通部から注射器の口部を抜いたときに、挿通部をより速く圧着密閉状態に復元させることができる。これにより、液体の漏れを抑制することができる。
【0064】
請求項7に記載の注射器接続ポートは、容器又は配管の開口部に装着した請求項1から6の何れかに記載のシール弁と、容器又は配管の開口部に装着されたキャップ部材であって、シール弁体の挿通部が臨める開口と、開口の周縁囲むように立設した注射器の口部が挿入可能なスリーブ部とを備えたキャップ部材と、スリーブ部内に軸方向に摺動可能に配設され、注射器の口部が連結する連結部と、外周面が先細テーパ形状を成し、シール弁体の挿通部に挿入し得る挿入部と、連結部から挿入部に至る流路とを備えたアダプタとを備えている。この注射器接続ポートは、請求項1から6の何れか記載のシール弁が採用したので、注射器接続ポートから注射器の口部を抜いたときに、シール弁の挿入部からの液体の漏れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るシール弁の縦断面図である。
【図2】 (a)は本発明の一実施形態に係るシール弁のシール弁体の平面図、(b)はシール弁体の横断面図、(c)はシール弁体の挿通部の拡大横断面図、(d)は挿通部の溝の長手方向の端部を拡大した平面図である。
【図3】 混注管に装着された状態でのシール弁体の応力状態を示す図である。
【図4】 本発明の一実施形態に係るシール弁に注射器が挿入された状態を示す縦断面図である。
【図5】 シール弁体の中間部位まで、注射器が抜かれた状態を示す縦断面図である。
【図6】 シール弁体の変形例を示す平面図である。
【図7】 薬液バックの使用状態を示す図である。
【図8】 本発明の一実施形態に係るシール弁を利用したバック栓を示す縦断面図である。
【図9】 図8に示すバック栓にロケット針を挿し込んだ状態を示す縦断面図である。
【図10】 本発明の一実施形態に係る注射器接続ポートを示す縦断面図である。
【図11】 本発明の一実施形態に係る注射器接続ポートにツイストロック式注射器がねじ込まれた状態を示す縦断面図である。
【図12】 シール弁体の中間部位までアダプタが抜けた状態を示す縦断面図である。
【図13】 従来の混注管のシール構造を示す縦断面図である。
【図14】 本発明者らが開発しているシール弁を示す縦断面図である。
【図15】 (a)はシール弁が装着される混注管を示す平面図、(b)は混注管の縦断面図である。
【図16】 本発明者らが開発しているシール弁に注射器を挿入した状態を示す縦断面図である。
【図17】 (a)はツイストロック式の注射器を示す縦断面図、(b)はツイストロック式の注射器の注射器本体を示す縦断面図、(c)はツイストロック式の注射器の注射針を示す図である。
【図18】 本発明者らが開発している注射器接続ポートを示す縦断面図である。
【図19】 本発明者らが開発している注射器接続ポートに注射器を挿入した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 シール弁
11 シール弁体
12 挿通部
14 溝
16 小径孔
102 キャップ部材
104 注射器
200 混注管
207 円筒状壁部
208 着座部
40 注射器接続ポート
41 シール弁体
42 挿通部
302 キャップ部材
303 アダプタ
306 スリーブ部
307 螺合片
600 ツイストロック式注射器
Claims (7)
- 容器又は配管の開口部に装着したシール弁であって、中央に挿通部を有するシール弁体と、前記シール弁体を容器又は配管の開口部に装着した状態で、前記挿通部を常時は圧着密閉状態とする圧着密閉手段とを備えたシール弁において、
前記シール弁の挿通部が、挿入側の面に形成した溝部と、前記溝部の幅よりも小径で、かつ、溝部の底から出口側の面に至る小径孔とで形成され、溝部及び小径孔の双方を常時はシール弁体に生じた圧縮応力で圧着密閉状態にし、挿入側の面から溝部及び小径孔に、流体の流路を有し、かつ溝部の幅よりも大きい挿入部を挿入することにより挿通部を開放することを特徴とするシール弁。 - 前記溝部の両端を、端部へ向けて溝幅を縮小するV字状としたことを特徴とする請求項1に記載のシール弁。
- 前記シール弁体が金型成形品であって、金型成形時に前記挿通部の溝部を形成し、その後に前記溝部の底に針を突き刺して小径孔を形成したものであることを特徴とする請求項1に記載のシール弁。
- 前記シール弁体の内側面の中央部がアーチ型凹部形状になっていることを特徴とする請求項1に記載のシール弁。
- 前記シール弁体の外側面の中央部がアーチ型凹部形状になっていることを特徴とする請求項4に記載のシール弁。
- 前記圧着密閉手段が、シール弁体の外周部を厚さ方向に圧縮するとともに、シール弁体を内径方向に圧縮することにより、シール弁体の中央部を挿通部の幅方向に圧縮して、挿通部を圧着密閉状態にすることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のシール弁。
- 容器又は配管の開口部に装着した請求項1から6の何れかに記載のシール弁と、前記容器又は配管の開口部に装着されたキャップ部材であって、前記シール弁体の挿通部が臨める開口と、前記開口の周縁囲むように立設した注射器の口部が挿入可能なスリーブ部とを備えたキャップ部材と、前記スリーブ部内に軸方向に摺動可能に配設され、注射器の口部が連結する連結部と、外周面が先細テーパ形状を成し、シール弁体の挿通部に挿入し得る挿入部と、前記連結部から挿入部に至る流路とを備えたアダプタとを備える注射器接続ポート。
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