JP2016013347A - ニードルレス混注管 - Google Patents

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Isao Kono
功 河野
洋人 南雲
Hiroto Nagumo
洋人 南雲
理紗 鈴木
Risa Suzuki
理紗 鈴木
均 宇田
Hitoshi Uda
均 宇田
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Abstract

【課題】ニードルレス混注管において、スリップインタイプ、ロックタイプの吐出管部のいずれにおいても好適に利用ができ、シリンジの脱落防止が図られたニードルレス混注管を提案する。
【解決手段】チューブ固定管11と、チューブ固定管11と分岐してシリンジ30等の機器の吐出管部32が挿入される側管12と、側管12内で移動可能に設けられ、吐出管部32により押し込まれるとともに吐出管部32と流通される内筒14と、内筒14が待機位置から開弁位置まで押し込まれて開弁する割弁2と、を有し、側管12には、吐出管部32との間で静止摩擦力F2を発揮させることで吐出管部32を保持し、内筒14を開弁位置に位置させ、割弁2の開弁を維持させる抜け止め部16fが設けられる、ニードルレス混注管1Aとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ニードルレス混注管に関し、より詳しくは、血液回路等から輸液セットや輸血セット等を用いた採血や薬液投与等の際に、シリンジの吐出管部に採血針を取り付けたり、取り外す際に誤って手等に穿刺針を刺すなどの誤針事故がなく、また吐出管部を側菅に挿入し採血や薬液投与する際に、針が脱落したり、側菅との挿入時に、接続部から吐出管部が脱落し、血液汚染や治療上の支障を生じない等の優れた安全性を有し、使用・扱い時の感染を防止したニードルレス混注管に関するものである。
従来、特許文献1に開示されるように、ニードルレスシリンジ(針無シリンジ)で直接的に混注管と接続して採血又は薬液投与が行なえるニードルレス混注管が知られている。
また、特許文献2に開示されるように、ニードルレスシリンジが接続されるコネクタを側管に対して所定の位置で押し込み可能に設けるとともに、コネクタを押し込んだ位置で回転させることでロック状態としつつ、このロック状態で割り弁が開放されてニードルレスシリンジと血液回路等の本体流路が通液状態となるニードルレス混注管が知られている。
特開2000−354636号公報 特許第3761854号明細書
ニードルレス混注管の側管には、プランジャーを移動させて採血等を行うニードレスシリンジの先端に設けられる吐出管部の他、輸血バッグ等と接続される各種チューブの末端に設けられる吐出管部など、各種の吐出管部が嵌合接続されるものである。
そして、この吐出管部においては、一般的には、ロック機構にて混注管に対してロックされるロックタイプ(例えば、ロックタイプシリンジ)と、ロック機能を有さずに嵌合接続されるスリップインタイプ(例えば、スリップインタイプシリンジ)の二種類がある。
ロックタイプの吐出管部の場合、吐出管部は混注管に対してネジ嵌合により固定され、シリンジ等の機器全体が混注管に対してロックされる。
一方、スリップインタイプの吐出管部の場合、吐出管部は混注管に対してネジ嵌合による固定はされず、吐出管部を混注管に差し込むだけで使用される。
このように、シリンジやチューブ等の各種機器の吐出管部と混注管との接続には二種類の形態が存在し、混注管については、各吐出管部の種類に対応するための専用の構成が必要とされていた。
例えば、特許文献2に開示される構成では、コネクタに形成されたシリンジ取付突起に対しロックタイプの吐出管部がネジ嵌合される構成としており、ロックタイプの吐出管部に対応する構成を有している。つまり、吐出管部の混注管からの脱落防止が図られた構成となっている。
なお、この特許文献2に開示される構成においても、スリップインタイプの吐出管部を嵌合接続して使用することはできる。しかしながら、スリップインタイプの吐出管部が使用された場合にはロックがされないため、吐出管部を常に保持しておかないと、吐出管部が混注管から脱落する可能性がある。このため、特許文献2に開示される構成は、スリップインタイプの吐出管部との嵌合接続が可能であるものの、やはり、ロックタイプの吐出管部との接続に好適な構成であるといえる。
そこで、本発明は以上の問題に鑑み、ニードルレス混注管において、スリップインタイプ、ロックタイプのいずれの吐出管部においても好適に利用ができ、吐出管部の脱落防止が図られたニードルレス混注管を提案するものである。
さらに、特許文献2の構成では、コネクタを押し込む際にコネクタの角度を所定の位置に合わせる必要があるため、使用者に位置合わせの作業負担を強いるものであった。また、位置合わせの工程のためのマニュアル作成や、使用者に対する研修・指導も必要となってしまう。
そこで、本発明の他の課題は、操作性に優れより使いやすい新規な構成のニードルレス混注管を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
チューブ固定管と、
前記チューブ固定管と分岐してシリンジ等の機器の吐出管部が挿入される側管と、
前記側管内で移動可能に設けられ、前記吐出管部により押し込まれるとともに前記吐出管部と流通される内筒と、
前記内筒が待機位置から開弁位置まで押し込まれることで開弁する割弁と、を有し、
前記側管には、
前記吐出管部との間で静止摩擦力を発揮させることで前記吐出管部を保持し、
前記内筒を開弁位置に位置させ、前記割弁の開弁を維持させる抜け止め部が設けられる、
ニードルレス混注管とするものである。
また、請求項2に記載のごとく、
前記内筒が前記開弁位置から前記待機位置に戻されるときに、
前記割弁は、前記割弁の弾性力により閉状態となる、こととするものである。
また、請求項3に記載のごとく、
前記吐出管部は前記内筒に対して押し込まれて互いに嵌合し、
両者の間に静止摩擦力が発生する構成とする、こととするものである。
また、請求項4に記載のごとく、
前記側管にはロックタイプの吐出管部のロック部と螺合するネジ山を有し、
前記吐出管部を回転させて螺合を進行させるのにしたがって、
前記吐出管部の内筒を開弁位置まで移動させて割弁を開状態とする、こととする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、側管と吐出管部の間で生じる静止摩擦力にてニードルレス混注管からの吐出管部の脱落を防止して安全性を確保することができ、また、スリップインタイプ、ロックタイプのいずれの吐出管部についても好適に利用することができる。
また、請求項2に記載の発明においては、例えば、ニードルレスシリンジが脱落した際には、内筒が閉塞孔から押し出されて待機位置に戻され、割弁の閉状態が維持されることによって、血液が外に漏れてしまうことを防止できる。
また、請求項3に記載の発明においては、吐出管部が内筒から引き抜かれる際に、適度な外し感覚(クリック感)を発生させることができ、作業者に対し安心感を与えることができる。つまり、仮に、なんら抵抗がなく、外し感覚が発生せずにシリンジ等の機器がいきなり外れてしまうと、外れるタイミングが認識できないものとなるが、外し感覚が発生することで、外れるタイミングを認識することができることになる。
また、請求項4に記載の発明においては、吐出管部の取り付けと同時に割弁を開くことができる。また、従来の吐出管部のロック、その後の回転操作により割弁を開く、といった二段階の操作が必要となるものと比較して、操作性に優れたものとなる。
本発明のニードルレス混注管の断面斜視図である。 本発明のニードルレス混注管の分解斜視図である。 本発明のニードルレス混注管の分解斜視図である。 割弁が閉状態でのニードルレス混注管の断面図である。 割弁が開状態でのニードルレス混注管の断面図である。 ロックタイプのシリンジを用いる場合の割弁が閉状態でのニードルレス混注管の断面図である。 ロックタイプのシリンジを用いる場合の割弁が開状態でのニードルレス混注管の断面図である。
図1は本発明のニードルレス混注管の構造を示す斜視図である。図2,図3はニードルレス混注管の分解斜視図である。図4は割弁が閉じられて本体流路とシリンジ内が流通していない状態について示すニードルレス混注管の断面図である。図5は割弁が開かれて本体流路とシリンジ内が流通している状態について示すニードルレス混注管の断面図である。なお、以下の実施例では、ニードルレス混注管に接続される機器としてシリンジを例として用いるが、機器としては、例えば、輸血バッグに接続されるチューブなど、各種機器が考えられる。
図1乃至図3に示すように、ニードルレス混注管1AのT字管本体1は、図において横方向に伸びるチューブ固定管11と、チューブ固定管11の長さ方向中途部においてチューブ固定管11の軸方向と直交する方向に伸びる側管12を有している。
なお、本明細書の記載において、チューブ固定管11の長さ方向を左右方向とし、この左右方向と直交する方向を上下方向とし、側管12においてチューブ固定管11に近い側を下側とし、その反対側を上側とする。
側管12の内部には、弁体が設けられる。本実施例では、側管12の内部において、割弁2を下側から支える円環状の突起部12bが形成されており、この突起部12bの上に円板状の割弁2を収める収容空間12cが形成されている。
この割弁2の素材としては、例えば、シリコーンゴム、天然ゴム(例えば純化天然ゴム)、ポリウレタン、軟質ポリ塩化ビニル、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリイソプレン、アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体等が挙げられる。好ましくは、シリコーンゴム、純化天然ゴム又はポリイソプレンである。
円板状の割弁2の中心部には、溝状切込部を有する閉塞孔2aが設けられる。この閉塞孔2aは、密着孔であって、孔の内面は互いに密着して閉じられて気密状態が確保できるようになっている。また、閉塞孔2aに対して内筒14の穿刺部14bが押入されると、容易に開かれて内筒14の流路14cとチューブ固定管11内の流路11aが流通される。
側管12の上部には、本体キャップ16が取り付けられる。本体キャップ16は、側管12の内側に配置され割弁2の上面に対向する内側筒部16aと、側管12の外側に配置された外周突起部12mに嵌合する外側筒部16bと、中心部において上方に伸びるコネクタ部16cと、を有している。
本体キャップ16の内側筒部16aの下端部は割弁2に対向し、割弁2の上面を押さえつけるようにして、側管12内で割弁2がずれないようになっている。
本体キャップ16の外側筒部16bは、側管12の外周を取り囲むように配置され、側管12の外側に配置された外周突起部12mに対し内周突起部16mを嵌合させることで、本体キャップ16が側管12に固定される。
コネクタ部16cの外周面には、ネジ山16dが形成されており、このネジ山16dに対してループ付キャップ9や、図示せぬロックタイプのシリンジのロック部(ネジ部)が螺合される(図6参照)。
図2及び図3に示すように、ループ付キャップ9は、蓋部9aと、側管12の周囲を取り囲む環状取付体9bと、を有し、蓋部9aと環状取付体9bがループ(連結部材)9cを介して接続されている。ループ付キャップ9は、ゴミや塵がコネクタ部16cに付着するのを防止すべく機能する。
また、ループ付キャップ9のループ9cの長さは、環状取付体9bを側管12に引っ掛けたまま蓋部9aの着脱が可能となる長さとなっており、蓋部9aを外した際にもT字管本体1に繋がれたままにすることができ、ループ付キャップ9の紛失を防止できる。また、使用中、蓋部9aを一時的に机などの上に置くようなことがないので、衛生面の向上が期待できる。また置いた場所が分からなくなるようなこともない。さらに、蓋の着脱が平易となり作業効率上好ましいなどの優れた効果も奏される。
また、図1に示すように、内側筒部16aとコネクタ部16cには、上下方向に伸びる一連の縦孔部16eが形成されており、この縦孔部16eに内筒14が上下方向に移動可能に納められる。
内筒14には、シリンジの吐出管部32(図4参照)が嵌入される嵌入孔部14aと、割弁2に対して押し込まれる穿刺部14bが形成される。嵌入孔部14aと穿刺部14bには、互いに連通する流路14c,14dが形成される。
コネクタ部16cの上部には、縦孔部16eの内側に突出する円環突起状の抜け止め部16fが形成されており、この抜け止め部16fに内筒14の上端部が当接することで、本体キャップ16からの内筒14の脱落が規制される。
また、図4は内筒14が押し込まれずに割弁2が閉じられた状態を示しており、内筒14は待機位置に配置されている。このように、内筒14が押し込まれない限りは、割弁2が閉じられたままとなり、チューブ固定管11内の流路11aと、内筒14の流路14c,14dの連通が遮断され、チューブ固定管11内の流路11aの気密性が保たれる。
また、図4に示すように、内筒14の嵌入孔部14aには、シリンジ30の吐出管部32が嵌入される。このシリンジ30は、スリップインタイプとして構成されており、吐出管部32の部位にネジ部が形成されておらず、コネクタ部16cのネジ山16dに対してロックが行われるものではない。
図4の拡大図にも示されるように、嵌入孔部14aの内壁面14eは、シリンジ30の吐出管部32の外周面32eに形成されるテーパー形状と略同一の傾斜を有するテーパー面で構成されており、吐出管部32が嵌入孔部14aに挿入されると、外周面32eが内壁面14eに密着し、両者に生じる静止摩擦力F1によって、吐出管部32と内筒14が一体化された状態となる。
ここで、静止摩擦力F1は、吐出管部32が内筒14から引き抜かれる際に、適度な外し感覚(クリック感)を発生させることができ、作業者に対し安心感を与えることができる。つまり、仮に、なんら抵抗がなく、外し感覚が発生せずにシリンジ30がいきなり外れてしまうと、外れるタイミングが認識できないものとなるが、外し感覚が発生することで、外れるタイミングを認識することができることになる。
図5では、シリンジ30とともに内筒14が押し込まれ、割弁2が開かれた状態が示されており、内筒14は開弁位置に配置されている。このように、内筒14が押し込まると、チューブ固定管11内の流路11aと、内筒14の流路14c,14dが連通され、この流路14c,14dを介してチューブ固定管11内の流路11aとシリンジ30(吐出管部32)の流路32aが連通される。この状態でシリンジ30に設ける図示せぬプランジャーを動作させることで、採血や薬液投与等が可能となる。
また、図5の状態は、図4の状態からシリンジ30をさらに下方に移動させるだけで容易に確立できる。つまり、シリンジ30を押し込んで割弁2を開く際に、シリンジ30を回転させて位置あわせをする必要もなく、操作性に優れより使いやすい構成が実現できる。
そして、図5に示すように、シリンジ30は、吐出管部32の外周面32eがコネクタ部16cの抜け止め部16fに圧着されるまで押し込まれる。つまり、図4の状態からシリンジ30を押し込むと、吐出管部32の外周面32eが抜け止め部16fの内壁面16gに当接し、シリンジ30の押し込みが規制される。
この抜け止め部16fによるシリンジ30の押し込み規制がされた状態では、内筒14の穿刺部14bが割弁2を通過し、チューブ固定管11内の流路11aと、吐出管部32の流路32aが連通される。
また、シリンジ30の吐出管部32の外周面32eは、先端に向かって径が細くなるテーパー形状をなしており、外周面32eが抜け止め部16fの内壁面16gに当接すると、シリンジ30の押し込みが規制されるとともに、外周面32eが内壁面16gに密着し、両者に生じる静止摩擦力F2によって、吐出管部32が抜け止め部16f(コネクタ部16c)と一体化された状態となる。
そして、この静止摩擦力F2により、吐出管部32の移動が規制されることで、コネクタ部16cからのシリンジ30の抜けが防止されるとともに、割弁2の弾性力に抗して内筒14が穿刺された状態を維持することができる。つまり、シリンジ30の抜け防止と、割弁2の開状態の維持(通液状態の維持)を同時に確立できる。
採血又は薬液投与を終え、シリンジ30を取り外す際には、静止摩擦力F2よりも大きな力を加えることで、吐出管部32の外周面32eを抜け止め部16fの内壁面16gから離すことができる。
他方、意図せぬ外力が加わるなどして吐出管部32が抜け止め部16fから離れてしまい、図4に示す状態となった場合には、割弁2の弾性力により内筒14が抜け止め部16fの位置まで移動されるとともに、割弁2は閉状態となり、チューブ固定管11内の流路11aの気密性が保たれる。これにより、流路11aを流れる血液が外に漏れてしまうことがない。
さらに、図4に示すように、吐出管部32が抜け止め部16fから離れてしまった場合であっても、吐出管部32の外周面32eと内筒14の内壁面14eの間に生じる静止摩擦力F1により、内筒14から吐出管部32が外れることが規制され、内筒14の流路14c,14dや、シリンジ30内の血液が外に漏れてしまうことがない。
加えて、静止摩擦力F1に抗して吐出管部32が内筒14から外れる際には、割弁2は既に閉状態となっているため、チューブ固定管11内の流路11aの気密性が保たれることになる。これにより、流路11aを流れる血液が外に漏れてしまうことがない。
また、吐出管部32が内筒14から外れた際に割弁2を確実に閉状態となるように、割弁2の弾性力は適宜設計されることが必要となる。具体的には、本実施例においては、吐出管部32と抜け止め部16f(内壁面16g)の間の静止摩擦力F2よりも小さく、かつ、吐出管部32が抜け止め部16fから外れた際に、内筒14を押し出して(吐き出す)割弁2を閉状態とできるように設計されることが必要となる。
次に、図6及び図7に示すように、ロックタイプのシリンジ40を用いる場合の例について説明する。
図6及び図7は、ロックタイプのシリンジ40を用いる場合の例について示すものであり、ロックタイプのシリンジ40の吐出管部42の周囲に設けた筒状のロック部44(ネジ部)が、コネクタ部16cのネジ山16dに螺合してロックされる状態について示している。
ここで、ロックタイプのシリンジ40のロック部44をネジ山16dに螺合させてロックをさせる、つまりは、ロックタイプのシリンジ40を回転させてコネクタ部16cに取り付ける際には、吐出管部42が下方へと進行して内筒14の嵌入孔部14aに嵌入されるとともに、内筒14が下方へと移動して、割弁2が開かれる。
このようにして、ロックタイプのシリンジ40の取り付けと同時に割弁2を開くことができる。これにより、従来のシリンジのロック、その後の回転操作により割弁を開く、といった二段階の操作が必要となるものと比較して、操作性に優れたものとなる。
他方、ロックタイプのシリンジ40が取り外される際には、ロック部44が緩められることで吐出管部42が上方へと移動し、これに伴って割弁2が上方へと移動することで、割弁2が閉じられる。
このようにして、ロックタイプのシリンジ40の取り外しと同時に割弁2を閉じることができる。これにより、従来の割弁の閉鎖、その後のシリンジの取り外し、といった二段階の操作が必要となるものと比較して、操作性に優れたものとなる。
以上のように、ロックタイプのシリンジ40を用いる場合においては、シリンジのロックと、割弁の開閉といった二段階の操作を一段階で行うことができ、シリンジのロックと割弁の開閉を個別に意識せずに作業することが可能となる。
さらに、図4に示されるスリップインタイプの吐出管部の場合と同様に、ロックタイプにおいても、ロック部44がネジ山16dから外れた状態において、吐出管部と内筒の間に生じる静止摩擦力F1によって、吐出管部が内筒から引き抜かれる際に、適度な外し感覚(クリック感)を発生させることができ、作業者に対し安心感を与えることができる。
以上のようにして本発明を実施することができる。
即ち、図1乃至図5に示すように、
チューブ固定管11と、
チューブ固定管11と分岐してニードルレスシリンジ30等の機器の吐出管部32が挿入される側管12と、
側管12内で移動可能に設けられ、吐出管部32により押し込まれるとともに吐出管部32と流通される内筒14と、
内筒14が待機位置から開弁位置まで押し込まれることで開弁する割弁2と、を有し、
側管12には、
吐出管部32との間で静止摩擦力F2を発揮させることで吐出管部32を保持し、
内筒14を開弁位置に位置させ、割弁2の開弁を維持させる抜け止め部16fが設けられる、
ニードルレス混注管1Aとするものである。
これにより、側管12と吐出管部32の間で生じる静止摩擦力F2にてニードルレス混注管1Aからの吐出管部32の脱落を防止して安全性を確保することができ、また、スリップインタイプ、ロックタイプのいずれの吐出管部についても好適に利用することができる。
また、図4に示すように、
内筒14が開弁位置から待機位置に戻されるときに、
割弁2は、割弁2が発揮する弾性力により閉状態となる、こととするものである。
これにより、例えば、シリンジ30等の機器が脱落した際には、内筒14が閉塞孔2aから押し出されて待機位置に戻され、割弁2の閉状態が維持されることによって、血液が外に漏れてしまうことを防止できる。
また、図4に示すように、
吐出管部32は内筒14に対して押し込まれて互いに嵌合し、
両者の間に静止摩擦力F1が発生する構成とする、こととするものである。
これにより、吐出管部32が内筒14から引き抜かれる際に、適度な外し感覚(クリック感)を発生させることができ、作業者に対し安心感を与えることができる。つまり、仮に、なんら抵抗がなく、外し感覚が発生せずにシリンジ30等の機器がいきなり外れてしまうと、外れるタイミングが認識できないものとなるが、外し感覚が発生することで、外れるタイミングを認識することができることになる。
また、図6及び図7に示すように、
側管12にはロックタイプの吐出管部42のロック部44と螺合するネジ山16dを有し、
吐出管部42を回転させて螺合を進行させるのにしたがって、
吐出管部42の内筒14を開弁位置まで移動させて割弁2を開状態とする、こととする。
これにより、ロックタイプのシリンジ40の取り付けと同時に割弁2を開くことができる。また、従来のシリンジのロック、その後の回転操作により割弁を開く、といった二段階の操作が必要となるものと比較して、操作性に優れたものとなる。
1A ニードルレス混注管
2 割弁
11 チューブ固定管
12 側管
14 内筒
16c コネクタ部
16f 抜け止め部
30 シリンジ
32 吐出管部
40 ロックタイプのシリンジ
42 吐出管部
F1 静止摩擦力
F2 静止摩擦力


即ち、請求項1に記載のごとく、
チューブ固定管と、
前記チューブ固定管と分岐する側管と、
前記側管に固定され、シリンジ等の機器の吐出管部が挿入され前記側管と同軸の縦孔部を有する本体キャップと、
前記本体キャップの縦孔部内で移動可能に設けられ、前記吐出管部により押し込まれるとともに前記吐出管部と流通される内筒と、
前記内筒が待機位置から開弁位置まで押し込まれることで開弁する割弁と、を有し、
前記本体キャップには、
前記吐出管部との間で静止摩擦力を発揮させることで前記吐出管部を保持し、
前記内筒を開弁位置に位置させ、前記割弁の開弁を維持させる抜け止め部が設けられ、
前記内筒が前記開弁位置から前記待機位置に戻されるときに、
前記割弁は、前記割弁が発揮する弾性力により閉状態となるものであり、
前記割弁は円板状であって、
前記割弁の中心線方向における一方側から前記内筒が押し込まれるものであり、
前記割弁における、前記中心線方向の一方側には前記中心線を取り囲むような円環状面が構成されており、前記円環状面は、前記中心線側が前記他方側に位置する傾斜を有し、
前記割弁における、前記中心線方向の他方側には前記中心線を取り囲むような円環状面が構成されており、前記円環状面は、前記中心線側が前記他方側に位置する傾斜を有し、
前記吐出管部は前記内筒に対して押し込まれて互いに嵌合し、
両者の間に静止摩擦力が発生する構成とする、ニードルレス混注管とするものである。
また、請求項2に記載のごとく、
前記本体キャップの内部には、前記割弁の一方側の前記円環状面を上から押さえつける円環状の内側筒部が設けられ、
前記内側筒部における前記割弁の一方側の円環状面を上から押さえつける面は、前記中心線側が前記他方側に位置する傾斜を有し、
前記側管の内部には、前記割弁の他方側の円環状面を支える円環状の突起部が設けられ、
前記突起部における前記割弁の他方側の円環状面を支える面は、前記中心線側が前記他方側に位置する傾斜を有する、こととするものである。
また、請求項3に記載のごとく、
前記抜け止め部は、前記本体キャップの縦孔部の先端部を前記中心線方向側に突出させてなる環状凸形状部にて構成され、
前記環状凸形状部の内壁面が、前記吐出管部の外周面に密着して前記静止摩擦力を発揮させ、
前記環状凸形状部の一側面が、前記内筒に当接し、
前記環状凸形状部の他側面が、前記本体キャップの最も先端となる部位を構成している、こととするものである。
また、請求項4に記載のごとく、
前記本体キャップにはロックタイプの吐出管部のロック部と螺合するネジ山を有し、
前記吐出管部を回転させて螺合を進行させるのにしたがって、
前記吐出管部の内筒を開弁位置まで移動させて割弁を開状態とする、こととする。
本発明によれば、側管と吐出管部の間で生じる静止摩擦力にてニードルレス混注管からの吐出管部の脱落を防止して安全性を確保することができ、また、スリップインタイプ、ロックタイプのいずれの吐出管部についても好適に利用することができる。また、例えば、ニードルレスシリンジが脱落した際には、内筒が閉塞孔から押し出されて待機位置に戻され、割弁の閉状態が維持されることによって、血液が外に漏れてしまうことを防止できる。また、吐出管部が内筒から引き抜かれる際に、適度な外し感覚(クリック感)を発生させることができ、作業者に対し安心感を与えることができる。つまり、仮に、なんら抵抗がなく、外し感覚が発生せずにシリンジ等の機器がいきなり外れてしまうと、外れるタイミングが認識できないものとなるが、外し感覚が発生することで、外れるタイミングを認識することができることになる。

Claims (4)

  1. チューブ固定管と、
    前記チューブ固定管と分岐してシリンジ等の機器の吐出管部が挿入される側管と、
    前記側管内で移動可能に設けられ、前記吐出管部により押し込まれるとともに前記吐出管部と流通される内筒と、
    前記内筒が待機位置から開弁位置まで押し込まれることで開弁する割弁と、を有し、
    前記側管には、
    前記吐出管部との間で静止摩擦力を発揮させることで前記吐出管部を保持し、
    前記内筒を開弁位置に位置させ、前記割弁の開弁を維持させる抜け止め部が設けられる、
    ニードルレス混注管。
  2. 前記内筒が前記開弁位置から前記待機位置に戻されるときに、
    前記割弁は、前記割弁が発揮する弾性力により閉状態となる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のニードルレス混注管。
  3. 前記吐出管部は前記内筒に対して押し込まれて互いに嵌合し、
    両者の間に静止摩擦力が発生する構成とする、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のニードルレス混注管。
  4. 前記側管には前記ロックタイプの吐出管部と螺合するネジ山を有し、
    前記吐出管部を回転させて螺合を進行させるのにしたがって、
    前記吐出管部の内筒を開弁位置まで移動させて割弁を開状態とする、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のニードルレス混注管。
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