JP2003325675A - シール弁および注射器接続ポート - Google Patents
シール弁および注射器接続ポートInfo
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Abstract
間に、シール弁の挿通部から液体が漏れるのを抑制した
シール弁および注射器接続ポートを提供する。 【解決手段】シール弁体11の挿通部12は、混注管に装着
したときに混注管の外側に位置するシール弁体11の外側
の面13に所定深さの溝14を直線状に形成し、溝14の底部
に、シール弁体11の内側の面15に貫通した小径孔16を形
成したものである。また、シール弁体11の中央部は内側
19および外側20を、それぞれアーチ型凹部形状にしてい
る。
Description
口に装着される再密閉可能なシール弁に関し、および、
ツイストロック(ルアーロック)式注射器を、注射針を
装着しない状態(ニードルレス)で接続することができ
る注射器接続ポートに関するものである。
る輸液配管に取り付けられ、輸液の抽出や薬液の混入な
どを行う混注管501は、図10に示すように、その分岐
部502に設けた開口503に気密に嵌合したゴム栓504と、
ゴム栓504を被覆して開口503の外周フランジ部505に固
着させたキャップ506とで構成されている。輸液配管を
流れる輸液(図示省略)を注射器507で抽出する時は、
キャップ506の中心を剥離除去し、(あるいは、予めキ
ャップ506の中心部に設けられた開口から)ゴム栓504に
注射針508を突き刺して内部の薬液を抽出している。
ゴム栓504を突き刺す注射針508が必要である。しかし、
注射針508の使用は、注射針の購入費の他に、使用済み
の注射針の管理を怠れば院内感染など、重大な医療事故
の原因となるので、使用済みの注射針の廃棄処分に十分
な配慮が必要であり、コスト面での負担や、管理面での
負担を負うことになり、また使用済みの注射針を誤って
使用するなど不慮の医療事故のリスクを負うことにな
る。
時においては未公開ではあるが、本発明者らは、注射針
の使用を少なくするため、注射針508を装着しない状態
(ニードルレス)で注射器507を容器又は配管に接続す
ることができるシール弁を開発している。
に、シール弁体101とキャップ部材102とからなる。この
シール弁100が装着されている混注管200は、図12(a)
(b)に示すように、輸液配管の途中に設けられる配管
で、両端に輸液配管201,202を接続する接続部203,204を
備えている。混注管200の中央には分岐部205があり、こ
の分岐部205を臨むように開口206が形成されている。こ
の開口206にはシール弁100のシール弁体101を装着する
円筒状壁部207と、円筒状壁部207の底部にシール弁体10
1を着座させる着座部208がある。円筒状壁部207の上端
周縁には、キャップ部材102を装着する外周フランジ部2
09を外径方向に突出形成している。シール弁体101は、
混注管200の円筒状壁部207と着座部208およびキャップ
部材102で囲まれた空間に装着される。
りも大径のゴム製の部材で、中央部にスリット状の挿通
部103を有している。
した状態で混注管200の開口206に装着し、混注管200の
開口206に取り付けたキャップ部材102によって固定され
たものである。これにより、シール弁体101の中央部に
形成したスリット状の挿通部103は、常時は圧着密閉状
態になっている。
03が圧着密閉状態になっているので、混注管200の内部
の流体が外部に漏れるのを防止することができる。ま
た、このシール弁体101は、図13に示すように、注射
針を装着しない状態で、注射器104の口部105をそのまま
シール弁体101の挿通部103に押し込むことができ、注射
器104を混注管200に接続することができる。このとき、
シール弁体101の挿通部103は注射器104の口部105の外周
面に圧着しているので、混注管200の内部の流体が外部
に漏れることはない。また、注射器104の口部105を挿通
部103から抜くと、シール弁体101の弾性復元力により、
注射器104の口部105が抜かれるのと同時に挿通部103が
圧着密閉状態になるので、混注管200の内部の流体が漏
れないようになっている。
を向上させるために、図14(a)に示すように、注射針6
01を注射器の口部602に螺合させ、注射針601の脱落を防
止したツイストロック式注射器600が採用されつつあ
る。ツイストロック式注射器600は、図14(b)に示すよ
うに、押子603と、押子603が装入されるシリンダ部604
と、シリンダ部604から雄テーパ状に突出した口部602
と、口部602の周りに円筒状に延在したカラー605と、カ
ラー605の内周面に形成された雌ねじ部606とを備えてい
る。ツイストロック式注射器600の注射針601は、図14
(c)に示すように、ハブ部607の先端部に針608を取り付
け、基端部に雌テーパ状の装着部609を設け、その基端
部端縁の外周に螺合片610を設けたものである。
部602の周りに配設されたカラー605がシール弁体101に
干渉するために、シール弁100の挿通部103にツイストロ
ック式注射器600の口部602を挿入することができない。
おいては未公開ではあるが、さらに図15に示すよう
に、ツイストロック式注射器600を接続することができ
る注射器接続ポート300を開発している。
01と、キャップ部材302と、アダプタ303からなる。
シール弁体101と同じもので、中央にスリット状の挿通
部304が形成されており、シール弁体101と同様に、混注
管200の開口に装着している。
部304が臨めるように中央に開口305を形成しており、こ
の開口305の周縁を囲うようにスリーブ部306を立設させ
たものである。
ストロック式注射器600の口部602とカラー605との間の
円形溝領域611(図14(b)参照)を装着することができ
る内外径を有している。スリーブ部306の上端外周面に
は、ツイストロック式注射器600の雌ねじ部606を螺合さ
せる螺合片307を突設している。また、スリーブ部306の
上端内周面には、アダプタ303の脱落を防止する脱落防
止片308を突設している。
に軸方向に摺動可能に収容した部材である。アダプタ30
3は、ツイストロック式注射器600の口部602を連結する
連結部309と、シール弁体301の挿通部304に挿入される
テーパ状の挿入部310と、連結部309から挿入部310に至
る流路311とを備えている。この実施形態では、連結部3
09はツイストロック式注射器600の口部602が嵌着するよ
うになっている。
共に例えばポリプロピレンなどのプラスチック製の材料
で成形されている。
すように、ツイストロック式注射器600のカラー605の雌
ねじ部606を、キャップ部材302のスリーブ部306の螺合
片307に螺合させながら、キャップ部材302のスリーブ部
306内にツイストロック式注射器600の口部602をねじ込
む。このとき、ツイストロック式注射器600の口部602を
アダプタ303の連結部309に連結し、アダプタ303の挿入
部310をシール弁体301の挿通部304に挿入する。これに
より、アダプタ303の流路311を介して、混注管200の内
部とツイストロック式注射器600を接続する流体の流通
経路が形成されるようになっている。
シール弁100及び注射器接続ポート300は、それぞれニー
ドルレスで注射器を接続することが可能であり、実用的
にも十分に機能し得るものである。しかし、特に、血液
や人工透析に用いられる輸液配管では、混注管内を流通
する血液に、血圧に応じた圧力が掛かっているために、
シール弁体の挿通部から注射器の口部を抜く瞬間に、シ
ール弁体の挿通部から血液が沁み出しや漏れることがあ
った。衛生上、このような血液の漏れはできる限り抑制
したい。
ら注射器の口部を抜く瞬間に、シール弁の挿通部から液
体が漏れるのを抑制することができるシール弁および注
射器接続ポートを提供することを目的としている。
弁は、容器又は配管の開口部に装着したシール弁であっ
て、中央に挿通部を有するシール弁体と、前記シール弁
体を容器又は配管の開口部に装着した状態において、前
記挿通部を常時は圧着密閉状態にする圧着密閉手段とを
備えたシール弁において、前記シール弁体の挿通部は、
出口側が、挿入側よりも狭いことを特徴としている。
外側に配設され、注射器の口部を挿入する側をいい、
「出口側」とは、容器又は配管の内側に配設され、挿入
された注射器の口部の出る側をいう。このシール弁は、
シール弁体の挿通部が、挿入側と出口側で2段構成にな
っており、シール弁体の挿通部の出口側の幅が挿入側よ
りも狭くなっているので、シール弁体を容器又は配管の
開口部に装着したときに、圧着密閉手段によって、シー
ル弁体の内側部分により強い圧縮応力が生じ、シール弁
体の挿通部がより強く圧着密閉状態になる。これによ
り、容器又は配管内の液体からシール弁が圧力を受けた
ときでも、液体が漏れることがない。また、挿通部に注
射器の口部やロケット針などを挿し込んだときの注射器
やロケット針の保持安定性がよい。
口部を抜くとき、注射器の口部をシール弁体の厚さ方向
の中間部位まで抜いたときに、挿通部の出口側が閉鎖状
態になる。これにより、液体の沁み出しや漏れを抑制す
ることができる。
の挿通部が、挿入側の面に形成した溝部と、溝部の幅よ
りも小径で、かつ、溝部の底から出口側の面に至る小径
孔とからなることを特徴としている。このシール弁は、
前記シール弁体の挿通部が、シール弁体の内側の貫通部
が、シール弁体の外側の溝部よりも狭くなっているの
で、請求項1に記載のシール弁と同様の作用をなす。シ
ール弁の溝部は、シール弁体の厚さに対して1/2から
4/5の深さを有することが望ましい。請求項3に記載
のシール弁は、シール弁体が金型成形品であって、金型
成形時に挿通部の溝部を形成し、その後に前記溝部の底
に針を突き刺して小径孔を形成したものであることを特
徴としている。このように形成した挿通部は、小径孔の
開口部分がきれいに仕上がり衛生的である。
管の内部側に配設されたシール弁体の内側面の中央部が
略アーチ型凹部形状になっていることを特徴としてい
る。
央部のアーチ型凹部形状に沿って、シール弁体の中央部
により強い圧縮応力を発生させることができ、シール弁
体の挿通部から注射器の口部を抜くときの液漏れを抑制
することができる。また、このシール弁を採用した注射
器接続ポートでは、注射器が接続されている状態におい
て、シール弁体の復元力が、アダプタをシール弁体の挿
通部から押し出すように作用するので、シール弁体の挿
通部がより速く圧着密閉状態に復元される。請求項5に
記載のシール弁は、容器又は配管の内部側に配設された
シール弁体の内側面の中央部と、容器又は配管の外部側
に配設されたシール弁体の外側面の中央部が、それぞれ
略アーチ型凹部形状になっていることを特徴としてい
る。
弁と同じ作用をし、さらにシール弁体の内側面及び外側
面の中央部がそれぞれアーチ型凹部形状になっているの
で、容器又は配管の内部が負圧状態になった場合でも、
シール弁体の外側面の中央部がアーチ型凹部形状になっ
ているので、シール弁体が容器又は配管の内部側に引き
込まれるように変形するのを抑制することができる。
段が、シール弁体の外周部を厚さ方向及び半径方向に圧
縮させることにより、シール弁体の中央部を挿通部の幅
方向に圧縮して挿通部を圧着密閉することを特徴として
いる。これにより、シール弁体の中央部により大きな圧
縮応力を作用させることができ、シール弁体の挿通部を
圧着密閉させる作用がより強くなる。これにより、シー
ル弁体の挿通部から注射器の口部を抜いたときに、挿通
部をより速く圧着密閉状態に復元させることができる。
これにより、液体の漏れを抑制することができる。
器又は配管の開口部に装着した請求項1から6の何れか
に記載のシール弁と、容器又は配管の開口部に装着され
たキャップ部材であって、シール弁体の挿通部が臨める
開口と、開口の周縁囲むように立設した注射器の口部が
挿入可能なスリーブ部とを備えたキャップ部材と、スリ
ーブ部内に軸方向に摺動可能に配設され、注射器の口部
が連結する連結部と、シール弁体の挿通部に挿入し得る
挿入部と、連結部から挿入部に至る流路とを備えたアダ
プタとを備えている。この注射器接続ポートは、請求項
1から6の何れか記載のシール弁を採用したので、注射
器接続ポートから注射器の口部を抜いたときに、シール
弁の挿入部からの液体の漏れを抑制することができる。
び注射器接続ポートの実施の形態を図面に基づいて説明
する。なお、上述したシール弁100、注射器接続ポート3
00と同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して
重複する説明は省略する。
を図面に基づいて説明する。このシール弁10は、図1に
示すように、シール弁体11と、キャップ部材102とから
なり、混注管200に設けたものである。
に、シリコーンゴムなどの弾性体で形成した略円板状の
部材であり、シール弁体11の中央部に注射器の口部を挿
し込むための挿通部12を形成している。
に、混注管200に装着したときに混注管200の外部側に位
置するシール弁体11の外側の面13に所定深さの溝14を直
線状に形成し、溝14の底部に、シール弁体11の内側の面
15に貫通した小径孔16を形成したものである。
大して示すように、V字に切り込まれている。これによ
り挿通部12を圧着密閉状態にしたときに、溝14の両端14
aの締まりがよく、液体の沁み出しや漏れを抑制でき
る。
深さは、シール弁体11の中央部の厚さの1/2〜4/5
程度であることが望ましい。この溝14は、シール弁体11
を成形する金型成形時に形成するとよい。また、シール
弁体11の溝14の底部に形成される小径孔16は、円錐形状
の針を突き刺して形成すると、小径孔16の開口にプラス
チック片が生じず、小径孔16の開口がきれいに仕上が
る。
状壁部207に圧入できるように、外径17を当該円筒状壁
部207の内径よりも少し大きくし、また、シール弁体11
の外周部18の厚さを、混注管200の着座部208およびキャ
ップ部材102で囲まれた空間の高さよりも厚くしてい
る。また、シール弁体11の中央部は内側19および外側20
を、それぞれアーチ型凹部形状にしている。
ると、図3に示すように、混注管200の着座部208とキャ
ップ部材102の下面によって外周部18が厚さ方向に圧縮
され、かつ、混注管200の円筒状壁部207によって内径方
向に圧縮されるので、シール弁体11の中央部に大きな圧
縮応力が作用するようになっている。さらに、シール弁
体11の中央部は、内側19および外側20をそれぞれアーチ
型凹部形状にしているので、挿通部12の近傍ではより大
きな圧縮応力が作用する。特に、小径孔16が形成されて
いるシール弁体11の内側は、外側よりも大きな圧縮応力
が掛かっている。
な圧縮応力を受けて、シール弁体11の挿通部12が圧着密
閉状態になっている。
応力が作用しているので、図4に示すように、シール弁
体11の挿通部12に注射器104の口部105を完全に挿し込む
と、注射器104はシール弁体11に保持された状態で安定
する。
外側がアーチ型凹断面で形成されているので、シール弁
体11の挿通部12から注射器104の口部105を抜くときに
は、挿通部12から注射器104の口部105を押し出そうとす
るシール弁体11の弾性復元力が作用する。これにより、
シール弁体11の挿通部12が早期にシール状態を回復する
ことができる。
抜くときは、図5に示すように、注射器104の口部105を
シール弁体11の厚さ方向の中間部位まで抜いたときに、
小径孔16が形成されたシール弁体11の内側が閉鎖状態に
なる。これにより、液体の漏れを抑止することができ
る。
を説明したが、本発明に係るシール弁は上記の実施形態
に限定されるものではない。
弁体11の溝14の幅方向の両側のみ、外径17'を大きく
し、かつ、シール弁体11の外周部18’の厚さを厚くする
とよい。これにより、シール弁体11の中央部に、溝14の
幅方向に圧縮応力を作用させることができ、シール弁体
11の挿通部12の圧着密閉状態を強固なものにすることが
できる。
19及び外側20の中央部を、それぞれアーチ型凹部形状に
したものを例示したが、シール弁体11の内側19の中央部
のみ、アーチ型凹部形状にしたものでもよい。この場合
も、同様に、シール弁体11の中央部により大きな圧縮応
力を作用させることができる。
ク(輸液バック)のバック栓に適用することができる。
本発明に係るシール弁を利用したバッグ栓21は、図8に
示すように、シール弁体22と、シール弁体22を装着する
ハウジング23と、シール弁体22をハウジング23に固定す
るキャップ部材24からなる。シール弁体22は、シール弁
10のシール弁体11に対応し、ハウジング23は混注管200
の開口206に対応し、キャップ部材24は、キャップ部材1
02に対応している。このバッグ栓21のシール弁体22は、
上述したシール弁10と同様、ハウジング23に内径方向に
圧縮させた状態で装着されている。シール弁22の中央部
には、上述した挿通部25を設けている。また、シール弁
体22の内側26及び外側27の中央部は、それぞれアーチ型
凹部形状になっており、シール弁体22に作用する圧縮応
力がシール弁体22の中央部で大きくなるようになってい
る。ハウジング23には、シール弁体22を着座させる着座
部28に薬液とシール弁体22とを仕切る遮蔽膜29が設けら
れている。
弁体22が耐圧性を備えており、薬液バックに高い圧力が
掛かり、薬液バック内の圧力が遮蔽膜29に作用した場合
でも、シール弁体22が遮断膜29を外側から支持するの
で、高い耐圧性を備えている。
液チューブに取り付けたロケット針30を挿し込むことが
できる。ロケット針30は、先端が尖ったプラスチック製
の挿入部材で、基端部に輸液チューブ31を連結する連結
部32を備え、内部に流路33を備え、先端部に流路33の開
口部34が形成されたものである。ロケット針30は、シー
ル弁体22の挿通部25に挿入し、ハウジング23の遮蔽膜29
を突き破ってバック栓21に挿し込む。このときロケット
針30の先端部は、薬液バック内に到達する。
ル弁体22の挿通部25の内周面が、ロケット針30の外周面
に圧着するので、薬液が漏れるなどの不都合は生じな
い。また、シール弁体22の中央部に作用する圧縮応力
は、ロケット針30を保持するように作用する。このバッ
ク栓21は、シール弁体22の内側26及び外側27の中央部
は、それぞれアーチ型凹部形状になっており、シール弁
体22の中央部に大きな圧縮応力が作用するので、バッグ
栓21に差し込んだロケット針30の引抜抵抗が大きい。こ
のため、例えば、患者が寝返りをして輸液チューブ31が
引っ張られた場合でも、バッグ栓21からロケット針30が
外れてしまうことはない。
続ポート40を説明する。
に、混注管200に設けてあり、シール弁体41と、キャッ
プ部材302と、アダプタ303からなる。
と同じであり、中央に挿通部42が設けてある。図示は省
略するが、挿通部42は、混注管200に装着したときに混
注管200の外部側に位置するシール弁体41の挿入側の面
に所定深さの溝を直線状に形成し、溝の底部に、シール
弁体41の出口側の面に貫通した小径孔を形成したもので
ある。シール弁体41を圧縮させて混注管200に装着した
状態では、シール弁体41の挿通部42は、常時は圧着密閉
状態になっている。
ク式注射器600を接続する場合は、図8に示すように、
まずツイストロック式注射器600の口部602を、キャップ
部材302のスリーブ部306に刺し込み、ツイストロック式
注射器600の口部602の先端をアダプタ303の連結部309に
嵌着させる。次に、ツイストロック式注射器600のカラ
ー605に形成されている雌ねじ部606を、スリーブ部306
の螺合片307に螺合させながら、ツイストロック式注射
器600をスリーブ部306にねじ込む。ツイストロック式注
射器600をねじ込むと、アダプタ303はシール弁体41側に
押し込まれ、アダプタ303の挿入部310が、シール弁体41
の挿通部42に挿入される。
0のカラー605に形成されている雌ねじ部606が、スリー
ブ部306の螺合片307に螺合しているので、作業者がツイ
ストロック式注射器600から手を離しても、ツイストロ
ック式注射器600が注射器接続ポート40から外れること
はない。
ときは、ツイストロック式注射器600の雌ねじ部606とキ
ャップ部材302の螺合片307の螺合を解除させながら抜い
ていく。このとき、シール弁体41の挿通部42からアダプ
タ303の挿入部310を押し出そうとするシール弁体41の弾
性復元力が作用するので、シール弁体41の挿通部42は早
期に圧着密閉状態に復元する。また、図9に示すよう
に、アダプタ303の挿入部310をシール弁体41の厚さ方向
の中間部位まで抜いたときに、小径孔(図示省略)が形
成されたシール弁体41の内側が閉鎖状態になる。これに
より、液体の漏れを抑止することができる。
続ポート40を説明したが、本発明の注射器接続ポート40
は上記に限定されるものではない。
体の挿通部が、出口側が、挿入側よりも狭くなっている
ので、シール弁体を容器又は配管の開口部に装着したと
きに、圧着密閉手段によって、シール弁体の内側部分に
より強い圧縮応力が生じ、シール弁体の挿通部がより強
く圧着密閉状態になる。これにより、容器又は配管内の
液体からシール弁が圧力を受けたときでも、液体が漏れ
ることがない。すなわち、このシール弁は、密封性及び
耐圧性に優れており、容器又は配管の内部の液体の沁み
出しや漏れを抑止することができる。また、挿通部に注
射器の口部やロケット針などを挿し込んだときの注射器
やロケット針の保持安定性がよい。さらに、シール弁体
の挿通部から注射器の口部を抜くとき、注射器の口部を
シール弁体の厚さ方向の中間部位まで抜いたときに、挿
通部の内側が閉鎖状態になる。これにより、液体の漏れ
を抑制することができる。
の挿通部が、挿入側の面に形成した溝部と、溝部の幅よ
りも小径で、かつ、溝部の底からシール弁体の出口側の
面に至る小径孔とで形成したことを特徴としており、シ
ール弁体の挿通部の出口側になる小径孔が、シール弁体
の挿通部の挿入側になる溝部よりも狭くなっているの
で、請求項1に記載のシール弁と同様の効果を得る。
が金型成形品であって、金型成形時に挿通部の溝部を形
成し、その後に前記溝部の底に針を突き刺して小径孔を
形成したので、挿通部の小径孔の開口部分がきれいに仕
上がり衛生的である。
されたシール弁体の内側面の中央部がアーチ型凹部形状
になっているので、アーチ型凹部形状に沿って、シール
弁体の中央部により強い圧縮応力を発生させることがで
き、シール弁の遮断密閉性が向上し、また、シール弁体
の挿通部から注射器の口部を抜くときの液漏れを抑制す
ることができる。また、このシール弁を採用した注射器
接続ポートでは、注射器が接続されている状態におい
て、シール弁体の復元力が、アダプタをシール弁体の挿
通部から押し出すように作用するので、シール弁体の挿
通部がより速く圧着密閉状態に復元する。また、アーチ
型凹部形状に沿って、シール弁体の中央部により強い圧
縮応力が発生するので、ロケット針の引抜抵抗を向上さ
せることができる。
管の内部側に配設されたシール弁体の内側面の中央部
と、容器又は配管の外部側に配設されたシール弁体の外
側面の中央部が、それぞれ略アーチ型凹部形状になって
いるので、請求項4に記載のシール弁と同じ効果を奏
し、かつ、容器又は配管の内部が負圧状態になった場合
でも、シール弁体が容器又は配管の内部側に引き込まれ
るように変形するのを抑制することができる。すなわ
ち、シール弁の密封性および耐圧性が向上する。
段が、シール弁体の外周部を厚さ方向及び半径方向に圧
縮させることにより、シール弁体の中央部を挿通部の幅
方向に圧縮して挿通部を圧着密閉することを特徴として
いる。これにより、シール弁体の中央部により大きな圧
縮応力を作用させることができ、シール弁体の挿通部を
圧着密閉させる作用がより強くなる。これにより、シー
ル弁体の挿通部から注射器の口部を抜いたときに、挿通
部をより速く圧着密閉状態に復元させることができる。
これにより、液体の漏れを抑制することができる。
器又は配管の開口部に装着した請求項1から6の何れか
に記載のシール弁と、容器又は配管の開口部に装着され
たキャップ部材であって、シール弁体の挿通部が臨める
開口と、開口の周縁囲むように立設した注射器の口部が
挿入可能なスリーブ部とを備えたキャップ部材と、スリ
ーブ部内に軸方向に摺動可能に配設され、注射器の口部
が連結する連結部と、シール弁体の挿通部に挿入し得る
挿入部と、連結部から挿入部に至る流路とを備えたアダ
プタとを備えている。この注射器接続ポートは、請求項
1から6の何れか記載のシール弁が採用したので、注射
器接続ポートから注射器の口部を抜いたときに、シール
弁の挿入部からの液体の漏れを抑制することができる。
図である。
シール弁体の平面図、(b)はシール弁体の横断面図、(c)
はシール弁体の挿通部の拡大横断面図、(d)は挿通部の
溝の長手方向の端部を拡大した平面図である。
力状態を示す図である。
が挿入された状態を示す縦断面図である。
た状態を示す縦断面図である。
たバック栓を示す縦断面図である。
だ状態を示す縦断面図である。
トを示す縦断面図である。
トにツイストロック式注射器がねじ込まれた状態を示す
縦断面図である。
た状態を示す縦断面図である。
である。
縦断面図である。
平面図、(b)は混注管の縦断面図である。
器を挿入した状態を示す縦断面図である。
断面図、(b)はツイストロック式の注射器の注射器本体
を示す縦断面図、(c)はツイストロック式の注射器の注
射針を示す図である。
トを示す縦断面図である。
トに注射器を挿入した状態を示す縦断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】容器又は配管の開口部に装着したシール弁
であって、中央に挿通部を有するシール弁体と、 前記シール弁体を容器又は配管の開口部に装着した状態
において、前記挿通部を常時は圧着密閉状態にする圧着
密閉手段とを備えたシール弁において、 前記シール弁体の挿通部は、出口側が、挿入側よりも狭
いことを特徴とするシール弁。 - 【請求項2】前記シール弁体の挿通部が、挿入側の面に
形成した溝部と、前記溝部の幅よりも小径で、かつ、溝
部の底から出口側の面に至る小径孔とで形成したことを
特徴とする請求項1に記載のシール弁。 - 【請求項3】前記シール弁体が金型成形品であって、金
型成形時に前記挿通部の溝部を形成し、その後に前記溝
部の底に針を突き刺して小径孔を形成したものであるこ
とを特徴とする請求項2に記載のシール弁。 - 【請求項4】容器又は配管の開口部に装着したシール弁
体であって、中央に挿通部を有するシール弁体と、 前記シール弁体を容器又は配管の開口部に装着した状態
において、前記挿通部を常時は圧着密閉状態にする圧着
密閉手段とを備えたシール弁において、 前記容器又は配管の内部側に配設されたシール弁体の内
側面の中央部がアーチ型凹部形状になっていることを特
徴とするシール弁。 - 【請求項5】前記容器又は配管の外部側に配設されたシ
ール弁体の外側面の中央部が、アーチ型凹部形状になっ
ていることを特徴とする請求項4に記載のシール弁。 - 【請求項6】前記圧着密閉手段が、シール弁体の外周部
を厚さ方向に圧縮するとともに、シール弁体を内径方向
に圧縮することにより、シール弁体の中央部を挿通部の
幅方向に圧縮して、挿通部を圧着密閉状態にすることを
特徴とする請求項1から5の何れかに記載のシール弁。 - 【請求項7】容器又は配管の開口部に装着した請求項1
から6の何れかに記載のシール弁と、 前記容器又は配管の開口部に装着されたキャップ部材で
あって、前記シール弁体の挿通部が臨める開口と、前記
開口の周縁囲むように立設した注射器の口部が挿入可能
なスリーブ部とを備えたキャップ部材と、 前記スリーブ部内に軸方向に摺動可能に配設され、注射
器の口部が連結する連結部と、シール弁体の挿通部に挿
入し得る挿入部と、前記連結部から挿入部に至る流路と
を備えたアダプタとを備える注射器接続ポート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002143050A JP4118598B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | シール弁および注射器接続ポート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002143050A JP4118598B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | シール弁および注射器接続ポート |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003325675A true JP2003325675A (ja) | 2003-11-18 |
JP4118598B2 JP4118598B2 (ja) | 2008-07-16 |
Family
ID=29703164
Family Applications (1)
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JP2002143050A Expired - Fee Related JP4118598B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | シール弁および注射器接続ポート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4118598B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1721595A1 (de) * | 2005-05-13 | 2006-11-15 | B. Braun Medizintechnologie GmbH | Behälter für die Bereitstellung medizinischer Flüssigkeiten |
JP2008173832A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置 |
JP2012239529A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Nihon Yamamura Glass Co Ltd | 輸液容器の栓構造及び輸液容器の密封方法 |
JP2016013347A (ja) * | 2014-07-03 | 2016-01-28 | ハナコメディカル株式会社 | ニードルレス混注管 |
-
2002
- 2002-05-17 JP JP2002143050A patent/JP4118598B2/ja not_active Expired - Fee Related
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