JP2004195016A - 継ぎ手装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シリンジやチューブ等を接続した際に針管との確実な連通状態を形成することができる構造簡単な継ぎ手装置を提供する。
【解決手段】被接続物10を挿入して接続する接続部11を先端に備える外筒8と、外筒8に収容されて接続部11に向って開口する針管5と、針管5を閉塞する進退自在の閉塞部材13とを設ける。閉塞部材13は、略真円の内周形状の接続部11に嵌合する栓部14と、針管5の周壁に密着する針管密着部15と、栓部14を前進方向に付勢する付勢部16とを備える。栓部14は、針管5の開口部6に対向する位置に貫通孔19を備え、接続部に嵌合したとき長径方向に圧縮されて略真円形状に変形して貫通孔19を閉塞する楕円の外周形状を有する。
【選択図】図1
【解決手段】被接続物10を挿入して接続する接続部11を先端に備える外筒8と、外筒8に収容されて接続部11に向って開口する針管5と、針管5を閉塞する進退自在の閉塞部材13とを設ける。閉塞部材13は、略真円の内周形状の接続部11に嵌合する栓部14と、針管5の周壁に密着する針管密着部15と、栓部14を前進方向に付勢する付勢部16とを備える。栓部14は、針管5の開口部6に対向する位置に貫通孔19を備え、接続部に嵌合したとき長径方向に圧縮されて略真円形状に変形して貫通孔19を閉塞する楕円の外周形状を有する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、継ぎ手装置に関し、詳しくは、例えば、点滴の薬液流路に設けてシリンジやチューブ等を接続する継ぎ手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の継ぎ手装置は、円筒状の外筒の内部に延設された中空の針管と、外筒の内部において該針管に外挿されて進退方向に摺動自在の筒状部材とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記針管は、その閉塞された先端近傍の周壁に軸線に直交する方向に開口する側孔が形成されており、前記筒状部材は、針管の先端部に位置するとき側孔を閉塞する。これにより、外筒の先端にシリンジのルアーテーパ等を挿着したとき、シリンジやチューブ等の先端に設けられた筒状のルアーテーパ部に押圧された筒状部材が後退して針管の側孔が開放されると同時に、針管が前記ルアーテーパ部の内部に侵入して導通状態となる。また、外筒内部にはコイルスプリングが設けられており、該コイルスプリングによって後退時の筒状部材を前進方向に付勢する。これにより、外筒の先端から前記ルアーテーパ部を抜き取った際に、該コイルスプリングの付勢により筒状部材が前進し、針管の側孔が閉塞される。
【0004】
しかし、このような従来の構成によると、外筒の先端に前記ルアーテーパ部を挿着したとき、その挿着状態が不十分であると、筒状部材の後退距離が少なくなり、前記針管の側孔が完全に開放されないことがある。そして、前記針管の側孔の開放が不完全である場合には、十分な連通状態を得ることができず例えば薬液の円滑な流動が阻害される不都合がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−15079号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
かかる不都合を解消して、本発明は、シリンジやチューブ等を接続した際に針管との確実な連通状態を形成することができる構造簡単な継ぎ手装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、被接続物を挿入して接続可能に開口する接続部を先端に備える有底円筒状の外筒と、該外筒の軸心に沿って延設されて後端が外筒の底部外方に連通し、先端が前記接続部から所定距離を存して該外筒内部に位置すると共に該接続部に向って軸線方向に開口する中空の針管と、前記外筒にその軸線方向に進退自在に収納されて前進位置において該外筒及び前記針管を閉塞する弾性材料による閉塞部材とを備える継ぎ手装置において、前記閉塞部材は、前記外筒の接続部に嵌合して該接続部を水密に閉塞する栓部と、該栓部の後端に連設されて前記針管の周壁に水密に密着する円筒状の針管密着部と、該針管密着部を介して前記栓部を前進方向に付勢する付勢部とを備え、前記外筒の接続部は略真円の内周形状を有し、前記栓部における前記針管の開口部に対向する位置には、該栓部が後退したとき前記針管が貫通する貫通孔が形成されており、該栓部は、該接続部に嵌合したとき該接続部の内周面により長径方向に圧縮されて該接続部に対応する略真円形状に変形されることにより前記貫通孔を閉塞する楕円の外周形状を備えていることを特徴とする。
【0008】
本発明の継ぎ手装置によれば、例えばシリンジやチューブに備えるルアーテーパ部等の被接続物を外筒の接続部に挿入したとき、前記閉塞部材の栓部が押圧されて後退される。これに伴い、該針管が栓部に形成された貫通孔を介して該栓部を貫通する。前記針管の先端は軸線方向に向って開口しているので、該針管の先端が栓部を貫通した時点で該針管の先端の開口部の閉塞が解除され、シリンジやチューブ等に連通する。このように、本発明の継ぎ手装置は、針管の先端が栓部を貫通した時点で確実に針管の先端の開口部を開放することができ、従来のような針管の軸線に直交して開口する側孔を筒状部材が開閉するものに比して針管の開口部の開放が不十分となることを防止することができる。
【0009】
そして、ルアーテーパ部等を前記外筒の接続部から抜き取った場合には、前記付勢部の付勢力によって栓部が前進される。これにより、該栓部の貫通孔から針管が抜けて該栓部が接続部に嵌合される。
【0010】
ところで、前記針管は、その先端が軸線方向に向って開口し、該開口部を閉塞する栓部には針管の開口部に対向して前記貫通孔が形成されている。このため、針管の開口部を介して流出する薬液等が前記貫通孔に突き当たったとき、該貫通孔の閉塞を破って外筒の外方に薬液等が漏れ出すおそれがある。
【0011】
そこで、本発明においては、栓部の外周形状を楕円とし、これを内周形状が略真円に形成された前記接続部に嵌合させる。こうすることにより、栓部が接続部の形状に対応して略真円形状に変形され、このとき栓部の長径方向に受けた圧迫により貫通孔を閉塞することができる。これによって、針管の開口部に対向して前記貫通孔が形成されていても貫通孔からの薬液等の漏れ出しを確実に防止することができる。
【0012】
また、本発明において、前記栓部の貫通孔は、該栓部の短径方向を長径とする楕円状に開口形成されていることを特徴とする。楕円形状の外周形状を有する前記栓部は、前記接続部に嵌合したとき、該接続部の内周面によって長径方向に圧迫される。一方、貫通孔は栓部の短径方向が長径とされているので、栓部が接続部に嵌合したとき短径方向に対向する端縁同士が密着する。これによって、栓部が接続部に嵌合する際の貫通孔の閉塞が迅速に行なわれ、しかも、栓部の長径方向に付与される接続部からの圧迫により貫通孔の閉塞状態を強固に維持することができる。
【0013】
このとき、前記栓部における前記針管の開口部に対向する側には、接続部に嵌合したとき少なくとも前記貫通孔を含む所定範囲において該針管に向って次第に縮径する略円錐形状に突出する突出部が形成され、前記外筒の内周には、前記接続部と前記針管の先端との間において前記栓部の後退方向に沿って次第に拡径して傾斜する傾斜部が形成され、該傾斜部は、前記栓部の後退時に該栓部を摺接案内して楕円状に復元させつつ前記突出部の先端において前記貫通孔を開放させることを特徴とする。
【0014】
前記栓部が前記外筒の接続部を閉塞した状態にあるとき、前記針管を通じて薬液が栓部に向って逆流し、閉塞部材と針管との間に侵入することが考えられる。このとき、針管に対向する栓部の内面側に前記突出部が設けられていることにより、該突出部に突き当たった液流は該突出部の外周に沿って流動し、液圧を分散して貫通孔からの液漏れを確実に防止することができる。
【0015】
また、前記突出部を設けた場合には、液漏れが防止できる反面、栓部が後退したときに、針管の先端の開口部に突出部の頂部が突き当って針管の貫通孔への挿通が阻害されることが考えられる。そこで、前記外筒の内周に前記傾斜部を設け、該傾斜部によって後退する栓部を案内する。該傾斜部によって案内された栓部は、該傾斜部に沿って針管に対向する側から拡径される。これに伴い、前記突出部に形成されている貫通孔が針管に対向する部分から針管を受け入れるように拡開され、更に栓部を後退させることで該針管を管通孔に円滑に挿通させることができる。
【0016】
前記付勢部は、前記針管密着部の後端に連設されて前記針管に沿って筒状に延び且つ該針管の後端に向って該針管から次第に離間する略円錐筒状に形成され、その軸線方向に所定間隔を存して配列された複数の環状の屈曲可能な肉薄部を備え、前記栓部が針管に沿って後退したとき、該付勢部が前記肉薄部を介して屈曲してその小径側が大径側の内方に収納され、該付勢部の復元弾性により付勢力を前記栓部に付与することを特徴とする。
【0017】
前記付勢部を前記針管密着部の後端に連設したことにより、部品点数を少なくして組み立て効率を向上させることができる。また、付勢部が圧縮されて復元弾性による付勢力が発生するとき、環状の肉薄部を介して付勢部が屈曲してその小径側が大径側の内方に収納され、圧縮時の付勢部の全長を比較的短くすることができるので、外筒内の付勢部の収容スペースを小とすることができ、継ぎ手装置をコンパクトに構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の継ぎ手装置を示す説明的断面図、図2は図1の継ぎ手装置の接続状態を示す説明的断面図、図3は閉塞部材の説明的断面図、図4は閉塞部材の正面図、図5は図1の継ぎ手装置の正面図、図6は閉塞部材の要部の作動を示す説明的断面図である。
【0019】
本実施形態の継ぎ手装置1は、図1に示すように、3方活栓2の一つのポート3に設けられている。該ポート3には筒状の針管支持部4を介して金属製の針管5が挿着されている。該針管5は、その基端が前記ポート3に連通されており、先端には軸線方向に向って開口する開口部6が形成されている。
【0020】
前記針管支持部4の外周には、図1及び図2に示すように、円筒状の外筒支持部7を介して外筒8が連結支持されている。外筒8には、針管5をその先端まで収容する針管収容部9が形成されている。外筒8における針管収容部9に収容された針管5の先端より前方には、シリンジやチューブ(図示せず)の先端に設けられた円筒状のルアーテーパ部10(図2参照)が挿着可能な略真円の内周形状を有する接続部11が形成されている。接続部11の内径寸法は、針管収容部9の内径寸法より小さく、接続部11と針管収容部9との間に位置する内周壁には、接続部11から針管収容部9に向って次第に内径寸法が拡径する傾斜部12が形成されている。
【0021】
また、外筒8の内部には、合成ゴム等の弾性材料によって形成された閉塞部材13が収容されている。該閉塞部材13は、図1及び図3に示すように、外筒8の接続部11に水密に嵌合する栓部14と、前記針管5の周壁に水密に密着する針管密着部15と、栓部14が外筒8の接続部11から外れて後退したときに栓部14を前進方向に付勢する付勢部16とを一体に備えている。付勢部16は、その後端が外筒支持部7に嵌着された当接部材7aに当接し、伸縮時の付勢力を効率良く発生させることができる。また、栓部14と針管密着部15との間には、栓部14と針管密着部15とを一体に連結する連結部17が設けられており、該連結部17には、その外周に突出する抜止め突部18が形成されている。
【0022】
前記栓部14は、図4に示すように、その外周形状が楕円に形成されている。該栓部14の楕円形状は、長径方向の寸法が前記接続部11の内径より大とされている。また、該栓部14の中央部(図1示のように前記針管5に対向する位置)には、楕円形状に開口する貫通孔19が形成されている。該貫通孔19の楕円形状は、栓部14の短径方向が長径となるように形勢されている。これによって、図5に示すように、接続部11に嵌合状態の栓部14は外筒8の接続部11の内周面に圧迫されて略真円形状に変形し、これに伴って貫通孔19が弾発的に閉塞するようになっている。
【0023】
また、図1及び図3に示すように、栓部14の内面側には前記針管5に向って円錐状に突出する突出部20が形成されている。該突出部20は、図1に示すように、前記貫通孔19が設けられている部分に形成されており、頂部が前記針管5の先端に対向する。
【0024】
前記付勢部16は、図1及び図3に示すように、栓部14の針管密着部15に連なって針管5の後端方向に延設されている。付勢部16は、針管5の後端に向って該針管5から次第に離間する略円錐筒状に形成されている。また、該付勢部16は、複数の環状の肉薄部21と複数の環状の肉厚部22とが交互に配設された形状に形成されいる。各肉薄部21を設けることによって、図2に示すように、付勢部16は屈曲可能となっている。このとき、付勢部16は、圧縮されるだけでなく、何れかの肉薄部21を介して屈曲してその小径側が大径側の内方に収納され、該付勢部16の復元弾性による付勢力が針管密着部15及び栓部14に付与される。このとき、圧縮時の付勢部16の全長が比較的短くなるので、外筒8内の付勢部16の収容スペースを小とすることができる。なお、該付勢部16はこのような構成に限るものではなく、例えば図示しないが、肉薄部21及び肉厚部22のないもの、或いは、金属製のコイルスプリングを設けて、圧縮時のコイルスプリングから針管密着部15及び栓部14に付勢力を付与するように構成してもよい。本実施形態においては、図3に示すように、付勢部16を針管密着部15に一体に連設したので、コイルスプリングを採用した場合に比べて部品点数を少なくして組み立て効率の向上が可能となっている。
【0025】
以上の構成による本実施形態の継ぎ手装置1は、図1に示すように、栓部14が外筒8の接続部11に嵌合されている状態で、外筒8及び針管5を閉塞している。このとき、外筒8の接続部11の内周面により楕円形状の栓部14がその長径方向に押圧されて外筒8の接続部11の開口形状に対応する略真円形状に変形されており、これによって貫通孔19が強固に閉塞されている。更に、前記針管密着部15が針管5の外周に密着しており、閉塞部材13の外側への液漏れが防止される。しかも、貫通孔19の位置には頂部が内方に向って突出する円錐状の突出部20が形成されており、所謂逆止弁と同様な効果を得ているので、内部からの液圧による貫通孔19の開放が一層確実に防止される。また、前記連結部17の外周に突出する抜止め突部18が外筒8の傾斜部12に当接して栓部14が外筒8から抜け出すことが防止されている。なお、本発明においては、楕円形状の栓部14が外筒8の接続部11の開口形状に対応する略真円形状に変形されて貫通孔19を強固に閉塞するので、円錐状の突出部20を設けずに平坦であっても、貫通孔19の開放を十分に防止することができる。
【0026】
そして、継ぎ手装置1は、図2に示すように、ルアーテーパ部10を接続部11に挿入したとき、針管5がルアーテーパ部10の内部に挿入されて薬液が導通自在となる。ルアーテーパ部10が接続部11に挿入されるとき、継ぎ手装置1は次のように作動する。ルアーテーパ部10を接続部11に挿入すると、ルアーテーパ部10の先端縁が栓部14に圧接され、ルアーテーパ部10と栓部14とが水密状態に密着する。同時にルアーテーパ部10により栓部14が押し込まれて後退する。これにより、先ず、栓部14は接続部11から抜け出して傾斜部12に沿って摺接し、傾斜部12に沿って変形する。このときの栓部14の変形状態は、図6に示すように、内面側から外径が拡張されていく。円錐状の突出部20には貫通孔19が形成されていることによって、突出部20の頂部が拡開して貫通孔19の内部側の端縁が開放される。
【0027】
栓部14が更に後退すると、図2に示すように、相対的に針管5が開放された貫通孔19に挿入され、栓部14は針管収容部9に入る。このように、突出部20を設けても支障なく針管5は円滑に貫通孔19を貫通する。そして、貫通孔19を貫通した針管5はルアーテーパ部10の内部に挿入される。
【0028】
一方、前記付勢部16は、栓部14の後退に伴って肉薄部21を介して屈曲変形して比較的高い復元弾性が生じ、栓部14に対して前進方向への付勢力が付与された状態となる。これにより、ルアーテーパ部10と栓部14との圧接状態が維持され、針管5の外周は針管密着部15の密着が維持されるので、接続状態での液漏れが確実に防止される。
【0029】
また、図2に示すように、継ぎ手装置1とルアーテーパ部10とが接続されているとき、栓部14は付勢部16によって前進方向に付勢されているので、ルアーテーパ部10を接続部11から抜き取るだけで、図1に示すように、栓部14が接続部11に嵌合し、外筒8及び針管5が閉塞される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の継ぎ手装置を示す説明的断面図。
【図2】図1の継ぎ手装置の接続状態を示す説明的断面図。
【図3】閉塞部材の説明的断面図。
【図4】閉塞部材の正面図。
【図5】図1の継ぎ手装置の正面図。
【図6】閉塞部材の要部の作動を示す説明的断面図。
【符号の説明】
1…継ぎ手装置、5…針管、8…外筒、10…ルアーテーパ部(被接続物)、11…接続部、12…傾斜部、13…閉塞部材、14…栓部、15…針管密着部、16…付勢部、19…貫通孔、20…突出部、21…肉薄部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、継ぎ手装置に関し、詳しくは、例えば、点滴の薬液流路に設けてシリンジやチューブ等を接続する継ぎ手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の継ぎ手装置は、円筒状の外筒の内部に延設された中空の針管と、外筒の内部において該針管に外挿されて進退方向に摺動自在の筒状部材とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記針管は、その閉塞された先端近傍の周壁に軸線に直交する方向に開口する側孔が形成されており、前記筒状部材は、針管の先端部に位置するとき側孔を閉塞する。これにより、外筒の先端にシリンジのルアーテーパ等を挿着したとき、シリンジやチューブ等の先端に設けられた筒状のルアーテーパ部に押圧された筒状部材が後退して針管の側孔が開放されると同時に、針管が前記ルアーテーパ部の内部に侵入して導通状態となる。また、外筒内部にはコイルスプリングが設けられており、該コイルスプリングによって後退時の筒状部材を前進方向に付勢する。これにより、外筒の先端から前記ルアーテーパ部を抜き取った際に、該コイルスプリングの付勢により筒状部材が前進し、針管の側孔が閉塞される。
【0004】
しかし、このような従来の構成によると、外筒の先端に前記ルアーテーパ部を挿着したとき、その挿着状態が不十分であると、筒状部材の後退距離が少なくなり、前記針管の側孔が完全に開放されないことがある。そして、前記針管の側孔の開放が不完全である場合には、十分な連通状態を得ることができず例えば薬液の円滑な流動が阻害される不都合がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−15079号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
かかる不都合を解消して、本発明は、シリンジやチューブ等を接続した際に針管との確実な連通状態を形成することができる構造簡単な継ぎ手装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、被接続物を挿入して接続可能に開口する接続部を先端に備える有底円筒状の外筒と、該外筒の軸心に沿って延設されて後端が外筒の底部外方に連通し、先端が前記接続部から所定距離を存して該外筒内部に位置すると共に該接続部に向って軸線方向に開口する中空の針管と、前記外筒にその軸線方向に進退自在に収納されて前進位置において該外筒及び前記針管を閉塞する弾性材料による閉塞部材とを備える継ぎ手装置において、前記閉塞部材は、前記外筒の接続部に嵌合して該接続部を水密に閉塞する栓部と、該栓部の後端に連設されて前記針管の周壁に水密に密着する円筒状の針管密着部と、該針管密着部を介して前記栓部を前進方向に付勢する付勢部とを備え、前記外筒の接続部は略真円の内周形状を有し、前記栓部における前記針管の開口部に対向する位置には、該栓部が後退したとき前記針管が貫通する貫通孔が形成されており、該栓部は、該接続部に嵌合したとき該接続部の内周面により長径方向に圧縮されて該接続部に対応する略真円形状に変形されることにより前記貫通孔を閉塞する楕円の外周形状を備えていることを特徴とする。
【0008】
本発明の継ぎ手装置によれば、例えばシリンジやチューブに備えるルアーテーパ部等の被接続物を外筒の接続部に挿入したとき、前記閉塞部材の栓部が押圧されて後退される。これに伴い、該針管が栓部に形成された貫通孔を介して該栓部を貫通する。前記針管の先端は軸線方向に向って開口しているので、該針管の先端が栓部を貫通した時点で該針管の先端の開口部の閉塞が解除され、シリンジやチューブ等に連通する。このように、本発明の継ぎ手装置は、針管の先端が栓部を貫通した時点で確実に針管の先端の開口部を開放することができ、従来のような針管の軸線に直交して開口する側孔を筒状部材が開閉するものに比して針管の開口部の開放が不十分となることを防止することができる。
【0009】
そして、ルアーテーパ部等を前記外筒の接続部から抜き取った場合には、前記付勢部の付勢力によって栓部が前進される。これにより、該栓部の貫通孔から針管が抜けて該栓部が接続部に嵌合される。
【0010】
ところで、前記針管は、その先端が軸線方向に向って開口し、該開口部を閉塞する栓部には針管の開口部に対向して前記貫通孔が形成されている。このため、針管の開口部を介して流出する薬液等が前記貫通孔に突き当たったとき、該貫通孔の閉塞を破って外筒の外方に薬液等が漏れ出すおそれがある。
【0011】
そこで、本発明においては、栓部の外周形状を楕円とし、これを内周形状が略真円に形成された前記接続部に嵌合させる。こうすることにより、栓部が接続部の形状に対応して略真円形状に変形され、このとき栓部の長径方向に受けた圧迫により貫通孔を閉塞することができる。これによって、針管の開口部に対向して前記貫通孔が形成されていても貫通孔からの薬液等の漏れ出しを確実に防止することができる。
【0012】
また、本発明において、前記栓部の貫通孔は、該栓部の短径方向を長径とする楕円状に開口形成されていることを特徴とする。楕円形状の外周形状を有する前記栓部は、前記接続部に嵌合したとき、該接続部の内周面によって長径方向に圧迫される。一方、貫通孔は栓部の短径方向が長径とされているので、栓部が接続部に嵌合したとき短径方向に対向する端縁同士が密着する。これによって、栓部が接続部に嵌合する際の貫通孔の閉塞が迅速に行なわれ、しかも、栓部の長径方向に付与される接続部からの圧迫により貫通孔の閉塞状態を強固に維持することができる。
【0013】
このとき、前記栓部における前記針管の開口部に対向する側には、接続部に嵌合したとき少なくとも前記貫通孔を含む所定範囲において該針管に向って次第に縮径する略円錐形状に突出する突出部が形成され、前記外筒の内周には、前記接続部と前記針管の先端との間において前記栓部の後退方向に沿って次第に拡径して傾斜する傾斜部が形成され、該傾斜部は、前記栓部の後退時に該栓部を摺接案内して楕円状に復元させつつ前記突出部の先端において前記貫通孔を開放させることを特徴とする。
【0014】
前記栓部が前記外筒の接続部を閉塞した状態にあるとき、前記針管を通じて薬液が栓部に向って逆流し、閉塞部材と針管との間に侵入することが考えられる。このとき、針管に対向する栓部の内面側に前記突出部が設けられていることにより、該突出部に突き当たった液流は該突出部の外周に沿って流動し、液圧を分散して貫通孔からの液漏れを確実に防止することができる。
【0015】
また、前記突出部を設けた場合には、液漏れが防止できる反面、栓部が後退したときに、針管の先端の開口部に突出部の頂部が突き当って針管の貫通孔への挿通が阻害されることが考えられる。そこで、前記外筒の内周に前記傾斜部を設け、該傾斜部によって後退する栓部を案内する。該傾斜部によって案内された栓部は、該傾斜部に沿って針管に対向する側から拡径される。これに伴い、前記突出部に形成されている貫通孔が針管に対向する部分から針管を受け入れるように拡開され、更に栓部を後退させることで該針管を管通孔に円滑に挿通させることができる。
【0016】
前記付勢部は、前記針管密着部の後端に連設されて前記針管に沿って筒状に延び且つ該針管の後端に向って該針管から次第に離間する略円錐筒状に形成され、その軸線方向に所定間隔を存して配列された複数の環状の屈曲可能な肉薄部を備え、前記栓部が針管に沿って後退したとき、該付勢部が前記肉薄部を介して屈曲してその小径側が大径側の内方に収納され、該付勢部の復元弾性により付勢力を前記栓部に付与することを特徴とする。
【0017】
前記付勢部を前記針管密着部の後端に連設したことにより、部品点数を少なくして組み立て効率を向上させることができる。また、付勢部が圧縮されて復元弾性による付勢力が発生するとき、環状の肉薄部を介して付勢部が屈曲してその小径側が大径側の内方に収納され、圧縮時の付勢部の全長を比較的短くすることができるので、外筒内の付勢部の収容スペースを小とすることができ、継ぎ手装置をコンパクトに構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の継ぎ手装置を示す説明的断面図、図2は図1の継ぎ手装置の接続状態を示す説明的断面図、図3は閉塞部材の説明的断面図、図4は閉塞部材の正面図、図5は図1の継ぎ手装置の正面図、図6は閉塞部材の要部の作動を示す説明的断面図である。
【0019】
本実施形態の継ぎ手装置1は、図1に示すように、3方活栓2の一つのポート3に設けられている。該ポート3には筒状の針管支持部4を介して金属製の針管5が挿着されている。該針管5は、その基端が前記ポート3に連通されており、先端には軸線方向に向って開口する開口部6が形成されている。
【0020】
前記針管支持部4の外周には、図1及び図2に示すように、円筒状の外筒支持部7を介して外筒8が連結支持されている。外筒8には、針管5をその先端まで収容する針管収容部9が形成されている。外筒8における針管収容部9に収容された針管5の先端より前方には、シリンジやチューブ(図示せず)の先端に設けられた円筒状のルアーテーパ部10(図2参照)が挿着可能な略真円の内周形状を有する接続部11が形成されている。接続部11の内径寸法は、針管収容部9の内径寸法より小さく、接続部11と針管収容部9との間に位置する内周壁には、接続部11から針管収容部9に向って次第に内径寸法が拡径する傾斜部12が形成されている。
【0021】
また、外筒8の内部には、合成ゴム等の弾性材料によって形成された閉塞部材13が収容されている。該閉塞部材13は、図1及び図3に示すように、外筒8の接続部11に水密に嵌合する栓部14と、前記針管5の周壁に水密に密着する針管密着部15と、栓部14が外筒8の接続部11から外れて後退したときに栓部14を前進方向に付勢する付勢部16とを一体に備えている。付勢部16は、その後端が外筒支持部7に嵌着された当接部材7aに当接し、伸縮時の付勢力を効率良く発生させることができる。また、栓部14と針管密着部15との間には、栓部14と針管密着部15とを一体に連結する連結部17が設けられており、該連結部17には、その外周に突出する抜止め突部18が形成されている。
【0022】
前記栓部14は、図4に示すように、その外周形状が楕円に形成されている。該栓部14の楕円形状は、長径方向の寸法が前記接続部11の内径より大とされている。また、該栓部14の中央部(図1示のように前記針管5に対向する位置)には、楕円形状に開口する貫通孔19が形成されている。該貫通孔19の楕円形状は、栓部14の短径方向が長径となるように形勢されている。これによって、図5に示すように、接続部11に嵌合状態の栓部14は外筒8の接続部11の内周面に圧迫されて略真円形状に変形し、これに伴って貫通孔19が弾発的に閉塞するようになっている。
【0023】
また、図1及び図3に示すように、栓部14の内面側には前記針管5に向って円錐状に突出する突出部20が形成されている。該突出部20は、図1に示すように、前記貫通孔19が設けられている部分に形成されており、頂部が前記針管5の先端に対向する。
【0024】
前記付勢部16は、図1及び図3に示すように、栓部14の針管密着部15に連なって針管5の後端方向に延設されている。付勢部16は、針管5の後端に向って該針管5から次第に離間する略円錐筒状に形成されている。また、該付勢部16は、複数の環状の肉薄部21と複数の環状の肉厚部22とが交互に配設された形状に形成されいる。各肉薄部21を設けることによって、図2に示すように、付勢部16は屈曲可能となっている。このとき、付勢部16は、圧縮されるだけでなく、何れかの肉薄部21を介して屈曲してその小径側が大径側の内方に収納され、該付勢部16の復元弾性による付勢力が針管密着部15及び栓部14に付与される。このとき、圧縮時の付勢部16の全長が比較的短くなるので、外筒8内の付勢部16の収容スペースを小とすることができる。なお、該付勢部16はこのような構成に限るものではなく、例えば図示しないが、肉薄部21及び肉厚部22のないもの、或いは、金属製のコイルスプリングを設けて、圧縮時のコイルスプリングから針管密着部15及び栓部14に付勢力を付与するように構成してもよい。本実施形態においては、図3に示すように、付勢部16を針管密着部15に一体に連設したので、コイルスプリングを採用した場合に比べて部品点数を少なくして組み立て効率の向上が可能となっている。
【0025】
以上の構成による本実施形態の継ぎ手装置1は、図1に示すように、栓部14が外筒8の接続部11に嵌合されている状態で、外筒8及び針管5を閉塞している。このとき、外筒8の接続部11の内周面により楕円形状の栓部14がその長径方向に押圧されて外筒8の接続部11の開口形状に対応する略真円形状に変形されており、これによって貫通孔19が強固に閉塞されている。更に、前記針管密着部15が針管5の外周に密着しており、閉塞部材13の外側への液漏れが防止される。しかも、貫通孔19の位置には頂部が内方に向って突出する円錐状の突出部20が形成されており、所謂逆止弁と同様な効果を得ているので、内部からの液圧による貫通孔19の開放が一層確実に防止される。また、前記連結部17の外周に突出する抜止め突部18が外筒8の傾斜部12に当接して栓部14が外筒8から抜け出すことが防止されている。なお、本発明においては、楕円形状の栓部14が外筒8の接続部11の開口形状に対応する略真円形状に変形されて貫通孔19を強固に閉塞するので、円錐状の突出部20を設けずに平坦であっても、貫通孔19の開放を十分に防止することができる。
【0026】
そして、継ぎ手装置1は、図2に示すように、ルアーテーパ部10を接続部11に挿入したとき、針管5がルアーテーパ部10の内部に挿入されて薬液が導通自在となる。ルアーテーパ部10が接続部11に挿入されるとき、継ぎ手装置1は次のように作動する。ルアーテーパ部10を接続部11に挿入すると、ルアーテーパ部10の先端縁が栓部14に圧接され、ルアーテーパ部10と栓部14とが水密状態に密着する。同時にルアーテーパ部10により栓部14が押し込まれて後退する。これにより、先ず、栓部14は接続部11から抜け出して傾斜部12に沿って摺接し、傾斜部12に沿って変形する。このときの栓部14の変形状態は、図6に示すように、内面側から外径が拡張されていく。円錐状の突出部20には貫通孔19が形成されていることによって、突出部20の頂部が拡開して貫通孔19の内部側の端縁が開放される。
【0027】
栓部14が更に後退すると、図2に示すように、相対的に針管5が開放された貫通孔19に挿入され、栓部14は針管収容部9に入る。このように、突出部20を設けても支障なく針管5は円滑に貫通孔19を貫通する。そして、貫通孔19を貫通した針管5はルアーテーパ部10の内部に挿入される。
【0028】
一方、前記付勢部16は、栓部14の後退に伴って肉薄部21を介して屈曲変形して比較的高い復元弾性が生じ、栓部14に対して前進方向への付勢力が付与された状態となる。これにより、ルアーテーパ部10と栓部14との圧接状態が維持され、針管5の外周は針管密着部15の密着が維持されるので、接続状態での液漏れが確実に防止される。
【0029】
また、図2に示すように、継ぎ手装置1とルアーテーパ部10とが接続されているとき、栓部14は付勢部16によって前進方向に付勢されているので、ルアーテーパ部10を接続部11から抜き取るだけで、図1に示すように、栓部14が接続部11に嵌合し、外筒8及び針管5が閉塞される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の継ぎ手装置を示す説明的断面図。
【図2】図1の継ぎ手装置の接続状態を示す説明的断面図。
【図3】閉塞部材の説明的断面図。
【図4】閉塞部材の正面図。
【図5】図1の継ぎ手装置の正面図。
【図6】閉塞部材の要部の作動を示す説明的断面図。
【符号の説明】
1…継ぎ手装置、5…針管、8…外筒、10…ルアーテーパ部(被接続物)、11…接続部、12…傾斜部、13…閉塞部材、14…栓部、15…針管密着部、16…付勢部、19…貫通孔、20…突出部、21…肉薄部。
Claims (4)
- 被接続物を挿入して接続可能に開口する接続部を先端に備える有底円筒状の外筒と、該外筒の軸心に沿って延設されて後端が外筒の底部外方に連通し、先端が前記接続部から所定距離を存して該外筒内部に位置すると共に該接続部に向って軸線方向に開口する中空の針管と、前記外筒にその軸線方向に進退自在に収納されて前進位置において該外筒及び前記針管を閉塞する弾性材料による閉塞部材とを備える継ぎ手装置において、
前記閉塞部材は、前記外筒の接続部に嵌合して該接続部を水密に閉塞する栓部と、該栓部の後端に連設されて前記針管の周壁に水密に密着する円筒状の針管密着部と、該針管密着部を介して前記栓部を前進方向に付勢する付勢部とを備え、
前記外筒の接続部は略真円の内周形状を有し、
前記栓部における前記針管の開口部に対向する位置には、該栓部が後退したとき前記針管が貫通する貫通孔が形成されており、
該栓部は、該接続部に嵌合したとき該接続部の内周面により長径方向に圧縮されて該接続部に対応する略真円形状に変形されることにより前記貫通孔を閉塞する楕円の外周形状を備えていることを特徴とする継ぎ手装置。 - 前記栓部の貫通孔は、該栓部の短径方向を長径とする楕円状に開口形成されていることを特徴とする請求項1記載の継ぎ手装置。
- 前記栓部における前記針管の開口部に対向する側には、接続部に嵌合したとき少なくとも前記貫通孔を含む所定範囲において該針管に向って次第に縮径する略円錐形状に突出する突出部が形成され、
前記外筒の内周には、前記接続部と前記針管の先端との間において前記栓部の後退方向に沿って次第に拡径して傾斜する傾斜部が形成され、
該傾斜部は、前記栓部の後退時に該栓部を摺接案内して楕円状に復元させつつ前記突出部の先端において前記貫通孔を開放させることを特徴とする請求項2記載の継ぎ手装置。 - 前記付勢部は、前記針管密着部の後端に連設されて前記針管に沿って筒状に延び且つ該針管の後端に向って該針管から次第に離間する略円錐筒状に形成され、その軸線方向に所定間隔を存して配列された複数の環状の屈曲可能な肉薄部を備え、
前記栓部が針管に沿って後退したとき、該付勢部が前記肉薄部を介して屈曲してその小径側が大径側の内方に収納され、該付勢部の復元弾性により付勢力を前記栓部に付与することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の継ぎ手装置。
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