JP2004329309A - トイレットペーパーの巻取り具 - Google Patents
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Abstract
【課題】トイレットペーパーを片手で引き出して重ね合わせ状態にして切断使用し得る巻取り具の提供。
【解決手段】トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部Aaと、
この掛け回し軸部Aaよりも前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’に近い位置に設けられて前記ペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部Abとを備えたトイレットペーパーの巻取り具。
【選択図】 図4
【解決手段】トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部Aaと、
この掛け回し軸部Aaよりも前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’に近い位置に設けられて前記ペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部Abとを備えたトイレットペーパーの巻取り具。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、用便などに際して用いられるトイレットペーパーを片手操作によって拭き去りに都合の良い長さに重ね合わせ状態に巻取り切断し、または、片手操作によって拭き去りに都合の良い枚数に重ね合わせ状態に巻取り切断して用い得るようにしたトイレットペーパーの巻取り具の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるロール状のトイレットペーパーをトイレットペーパーホルダーから引き出して切断用いる場合には、通例、このトイレットペーパーホルダー内にあるトイレットペーパーのペーパーロールの回転を、例えば、一方の手によって、先端縁に切断刃を備えた回動自在なホルダーカバーなどを当該ペーパーロールに押し付け停止させると共に、他方の手によって当該ペーパーロールから引き出されているペーパー端部を引っ張ることによって当該カバーの切断刃部分において、これを切断して用いるようにしていた。
【0003】
しかしながら、このようなトイレットペーパーの引き出し、切断による使用に当たっては、逐一、一方の手によってペーパーロールの回転を止めると共に、他方の手によって引き出しペーパー部分を引きちぎる操作を要し、両手操作に身体的な難を有する人や、用便時における状況などから両手操作ができない場合などにおいて不具合があった。
【0004】
かかる点から、片手操作のみによって、トイレットペーパーホルダーに保持されているトイレットペーパーのペーパーロールから必要長さのペーパーを引き出し、且つ、当該片手操作によって、これを切断して用い得るようにしたトイレットペーパーホルダーとして特許文献1に示されるものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−42179号公報
【0006】
また、同様に、片手操作によってトイレットペーパーホルダーに保持されているペーパーロールから引き出したペーパーを必要長さに片手操作によって切断して用い得るようにしたトイレットペーパーホルダーとして特許文献2に示されるものがある。
【0007】
【特許文献2】
特開2000−287874号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかるトイレットペーパーのトイレットペーパーホルダーにあっては、当該トイレットペーパーホルダーのペーパーロールからトイレットペーパーを引き出して、片手操作によって所要長さに切断して用い得る構成としてあるものの、片手操作によってペーパーロールから引き出されるトイレットペーパーを重ね合わせの状態に引き出し切断して用いることができなかった。
【0009】
この発明は、トイレットペーパーホルダーに保持されているペーパーロールから必要長さのペーパー部分を片手操作によって引き出し得ると共に、この引き出しペーパー部分を片手操作によって重ね合わせの状態にしてペーパーロールから片手操作によって巻取り切断して用い得るようにしたトイレットペーパーの巻取り具の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、トイレットペーパーホルダーに装填されているトイレットペーパーのペーパーロールから引き出される引き出しペーパー部分を掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部と、
この掛け回し軸部よりも前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロールに近い位置に設けられて前記ペーパーロールから引き出された引き出しペーパー部分を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部とを備えていることを特徴とするトイレットペーパーの巻取り具としてある。
【0011】
このように構成される巻取り具にあっては、例えば、前記掛け回し軸部に前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロールから引き出される引き出しペーパー部分を反転状態に掛け回わすと共にこの反転ペーパー部分と当該反転ペーパー部分に向き合うように前記ペーパーロールから引き出されて該反転ペーパー部分に向き合わされる向き合いペーパー部分との重ね合わせ部分を移動し、又は、前記掛け回し軸部に掛け回された反転ペーパー部分を当該反転ペーパー部分に向き合うように前記ペーパーロールから引き出されて該反転ペーパー部分に向き合わされる向き合いペーパー部分と共に前記掛け回し軸部を巡るように一巡り以上巡らすと共に該掛け巡らしペーパー部分と該掛け巡らしペーパー部分に向き合うように前記ペーパーロールから引き出される向き合いペーパー部分との重ね合わせ部分を移動することによって、
この重ね合わせ部分と前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロールとの間にあるペーパー部分を前記切断補助部に押しつけ切断することによって用便時などにおける拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを片手操作によって得ることができる。
【0012】
また、前記目的を達成するために請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトイレットペーパーの巻取り具において、前記切断補助部と前記掛け回し軸部との間の間隔が調節可能としてあることを特徴とするトイレットペーパーの巻取り具としてある。
【0013】
このように構成されるトイレットペーパーの巻取り具にあっては、前記特長に併せて、片手操作によって、ペーパーロールから引き出される引き出しペーパー部分を用便時などにおいて拭き去りに都合の良い長さに重ね合わせ状態にして巻取り切断して用いることができる。
【0014】
また、前記目的を達成するために請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載のトイレットペーパーの巻取り具において、前記ペーパーロールから引き出されている引き出しペーパー部分の押しつけられる切断補助部の面が摩擦抵抗の大きい面としてあることを特徴とするトイレットペーパーの巻取り具としてある。
【0015】
このように構成されるトイレットペーパーの巻取り具にあっては、前記特長に併せて、片手操作によってトイレットペーパーのペーパーロールからの引き出しペーパー部分を用便などにおいて必要な重ね合わせの状態に巻取り切断して使用する際や、当該トイレットの清掃などに際して、この切断補助部に接触しても被傷などの不具合を生じ難い特長を有している。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る典型的な各実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aについて詳細に説明する。
図1〜図7は、この発明の典型的な第1の実施の形態にかかるトイレットペーパーの巻取り具Aを示しており、図1は、当該実施の形態に係る巻取り具Aを、その取付け対象である壁60部分を断面した状態で側面から示しており、図2は、これを正面から見て示している。
また、図3は、この巻取り具Aを斜め上方から見て示している。
図4及び図5は、当該実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aの一使用状態を示しており、図4では、これを斜め上方から見て示しており、図5では、これを壁60部分を破断して側方から見て示している。
図6及び図7は、当該実施の形態にかかるトイレットペーパーの巻取り具Aの他の使用状態を示しており、図6では、この実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aの使用操作の一過程を、図7では、当該使用操作の次の一過程をそれぞれ壁60部分を破断して側方から見て示している。
図8は、当該発明に係る典型的な第2の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aを、その部品を分離した状態で斜め上方から見て示している。
図9〜図11は、当該発明に係る典型的な第3の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aを示したものであって、図9では、その一使用状態を斜め上方から見て、また、図10では、これを壁60部分を破断して側方から見て示しており、図11では、当該巻取り具Aに用いられる切断補助部Abの要部を上方から見て示している。
図12〜図14は、この第3の実施の形態に係る巻取り具Aにおける他の各種の具体的な切断補助部Abの要部を上方から見て示している。
【0017】
この発明の典型的な実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aは、任意の形態からなるトイレットペーパーホルダー20に装填されているロール状をなすトイレットペーパー10、すなわち、筒状芯10’aにペーパーを巻つけてなるロール状をなすトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部Aaと、
この掛け回し軸部Aaよりも前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’に近い位置に設けられて前記ペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部Abとを備えた構成としてある。
【0018】
このように構成される巻取り具Aにあっては、例えば、前記掛け回し軸部Aaに前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回わすと共に、この反転ペーパー部分10”bと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを移動し、
又は、前記掛け回し軸部Aaに掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸部Aaを巡るように一巡り以上巡らすと共に該掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを移動することによって、
この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助部Abに押しつけ切断し、用便時などにおける拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを片手操作によって得るように用いることができる。
【0019】
かかるトイレットペーパーの巻取り切断操作は、更に、例えば、前記掛け回し軸部Aaに前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回わして、この掛け回された引き出しペーパー部分10”bのペーパー端部10”aと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを指B間に挟持し、又は、前記掛け回し軸部Aaに掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸部Aaを巡るように一巡り以上巡らすと共に該掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを指B間に挟持し、
次いで、この指B間に挟持された重ね合わせ部分10”dの移動により、この指B間に挟持された重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助部Abに押しつけ切断し、用便時などにおける拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを片手操作によって得るように用いることができる。
【0020】
また、前記構成に係るトイレットペーパーの巻取り具Aにおいて、前記切断補助部Abと前記掛け回し軸部Aaとの間の間隔を調節可能としたトイレットペーパーの巻取り具Aにあっては、前記特長に併せて、片手操作によって、ペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を用便時などにおいて拭き去りに都合の良い長さの重ね合わせ状態にして切断用いることができる。
【0021】
また、前記構成に係るトイレットペーパーの巻取り具Aにおいて、前記ペーパーロール10’から引き出されている引き出しペーパー部分10”の押しつけられる切断補助部Abの面を摩擦抵抗の大きい面としたトイレットペーパーの巻取り具Aにあっては、前記特長に併せて、トイレットペーパー10の切断が、当該トイレットペーパー10におけるペーパーロール10’からの引き出しペーパー部分10”の切断補助部Abに対する接触抵抗によってなされることから、トイレットペーパー10の引き出し使用や、当該トイレットの清掃などにおいて、この切断補助部Abに対して予期せずに接触しても、被傷などの不具合を生じ難い特長を有している。
【0022】
かかる巻取り具Aは前記構成を備えたものであれば、いかなる形態のものであってもよく、トイレットペーパーホルダー20と一体のものとして構成してあってもよく、また、トイレットペーパーホルダー20と別体のものとして構成してあってもよい。
【0023】
また、かかる巻取り具Aを備えて用いられるトイレットペーパーホルダー20は、ペーパーロール10’を装填し得るものであればいかなる形態のものであってもよく、例えば、軸によってペーパーロール10’を回転自在に保持し得るものや、半筒受皿状の受け部によってペーパーロール10’を回転自在に保持し得るものなど、いかなる形態のものであってもよい。かかるトイレットペーパーホルダー20はトイレットに既に設置されているものであってもよく、また、当該巻取り具Aと共にトイレットに備えられるものであってもよい。
【0024】
かかるトイレットペーパーホルダー20に回転自在に装填されるトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を重ね合わせの状態にして切断する巻取り具Aは、金属製、プラスチック製などいかなる素材によって構成してあってもよい。かかる巻取り具Aは、前記構成を備えたものであれば切断補助部Abと掛け回し軸部Aaとを一体のものとして構成してあってもよく、また、当該切断補助部Abと掛け回し軸部Aaとを別体のものとして構成してあってもよい。
【0025】
かかる巻取り具Aを構成する掛け回し軸部Aaと切断補助部Abとは、この切断補助部Abが該掛け回し軸部Aaよりもトイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’に近い位置に設けられており、しかも、この掛け回し軸部Aaにペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を掛け回し得ると共に、この掛け回し軸部Aaに掛け回された各引き出しペーパー部分10”における重ね合わせ部分10”dの移動によって該重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを該切断補助部Abに押しつけ切断し得る位置に備えられた構成としてあれば、いかなる位置に備えられておってもよい。
【0026】
かかる巻取り具Aを構成する切断補助部Abは、前記構成を備えたものであれば、いかなる構成のものであってもよい。
かかる切断補助部Abは、例えば、前記重ね合わせ部分10”dと前記ペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを該切断補助部Abに押しつけ接触させた際に、この引き出しペーパー部分10”の滑り移動を阻止し得る摩擦抵抗の大きい面を備えた切断補助部Abとして構成することができる。
例えば、各種のゴム材や各種プラスチックフォーム材などの摩擦抵抗の大きい表面層部を備えた切断補助部Abとすることによって、当該切断補助部Abの切断面で、手や指などを引っかいたり、擦ったり、切ったりするなどの危険性が少なく、より安全に引き出しペーパー部分10e”を切断することができる。
かかる切断補助部Abは、更に、例えば、これを、長手側を亙って直刃状、波刃状、鋸刃状などの形状の切断刃を備えたプラスチック製、木製などの棒状をなす切断補助部Abとして構成するようにしてあってもよい。かかる切断補助部Abにあっては、ペーパー部分10”eの切断面をよりシャープな状態にして切断することができる。
かかる切断補助部Abは、更に、例えば、これを、凹凸、ヤスリ状の凹凸、歯型状突起物、楔型状突起物などを備え、その一部または全体を摩擦抵抗の大きい表面部とした鉄製、プラスチック製などの棒状をなす切断補助部Abとして構成するようにしてあってもよい。かかる切断補助部Abにあっては、ペーパー部分10”eをより確実に、かつ簡易に切断することができる。
かかる切断補助部Abは、更に、例えば、これを、当該切断補助部Abに押し付けられるペーパー部分10”eのガイド部34yと当該ガイド部34yによって案内されたペーパー部分10”eを寄せ集め状態で切断するカッター部34xとを備えたものとしてプラスチック材などによって構成するようにしてあってもよい。かかる切断補助部Abにあっては、ペーパー部分10”eを寄せ集めの状態で、確実、かつ簡易に切断することができる。
【0027】
かかる巻取り具Aを構成する切断補助部Abと掛け回し軸部Aaは、典型的には、当該巻取り具Aと共に備えられるトイレットペーパーホルダー20に装填されるトイレットペーパー10のペーパーロール10’の回転軸線に平行をなすように設ける。
【0028】
かかる巻取り具Aを構成する切断補助部Abと掛け回し軸部Aaは、例えば、当該巻取り具Aと共に備えられるトイレットペーパーホルダー20に装填されるトイレットペーパー10のペーパーロール10’の回転軸線に平行をなすように設けられる棒状物、管状物や板状物などによって構成する。
【0029】
また、かかる巻取り具Aを構成する掛け回し軸部Aaは、例えば、この掛け回し軸部Aaに掛け回されるトイレットペーパー10の引き出しペーパー部分10”の掛け回し接触によって回転するスリーブを備えた棒状軸として構成することができる。
【0030】
かかる巻取り具Aは、典型的には、当該巻取り具Aを構成する切断補助部Abを前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’よりも下方の位置に設けると共に、この巻取り具Aを構成する掛け回し軸部Aaを該切断補助部Abの下方に位置するように設ける構成としてある。
【0031】
図示例に係るトイレットペーパーホルダー20は、カバー23と、一対の側板状部21,21間にトイレットペーパー10のペーパーロール10’を補充可能且つ回転自在に保持し得る軸22とを備えた構成としてあり、当該トイレットペーパーホルダー20から当該トイレットペーパー10のペーパーロール10’や当該ペーパーロール10’の筒状芯10’aを容易に外して次のトイレットペーパー10のペーパーロール10’を容易に装着して用い得るように構成してあり、この図示例にあっては、カバー23の先端側を上下方向に回動自在に設けてあると共に、前記軸22を前記側板状部21の夫々の内側において、水平位置から前記側板状部21内に納まるように回動自在にその基部側を当該側板状部21に組み付けられた短寸軸状に構成してあり、この各軸22、22を下方に向けて付勢してあると共に水平の状態に支承される構成としてある。
【0032】
かかるトイレットペーパーホルダー20の下方に備えられる典型的な一実施の形態に係る巻取り具Aについて説明する。
この典型的な実施の形態に係る巻取り具Aは、切断補助部Abを構成する切断補助軸32を有する上部材30と、掛け回し軸部Aaを構成する掛け回し軸42を有すると共に前記上部材30に対して上下方向に移動調節可能に組み付けられる下部材40とを備えた構成としてあり、この上部材30に対する下部材40の調節可能な組み付け手段50を有する構成としてある。
かかる組み付け手段50は、前記下部材40を上部材30に対して上下方向に移動し、且つ、その移動状態において該上部材30に固定状態に維持し得るものであればいかなる構成のものであってもよく、例えば、前記上部材30及び下部材40のいずれか一方に上下方向に長いガイド孔51を設けると共に他方の部材にスタッドボルトを設け、このガイド孔51に挿通したスタッドボルトにナット54を締め付けることによって、当該下部材40を上部材30に対して、上下方向において、その目的とする位置まで移動した状態で止着したり、
また、例えば、前記上部材30及び下部材40のいずれか一方に上下方向に長いガイド孔51を設けると共に他方の部材にボルト挿通孔52を設け、このガイド孔51と挿通孔52とに挿通したボルト53にナット54を締め付けることによって、当該下部材40を上部材30に対して、上下方向において、その目的とする位置まで移動した状態で止着するなど各種の組み付け手段によって構成される。
【0033】
まず、図1〜図7に示される本発明の典型的な第1の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aについて具体的に説明する。
この典型的な第1の実施の形態に係る巻取り具Aを構成する上部材30は、前記トイレットペーパーホルダー20よりも下方にあって、少なくとも一方の側端を前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているペーパーロール10’の軸方向で該ペーパーロール10’よりも外方に位置するようにして壁60に添装状態に取付けられる取付け板部31aと、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているペーパーロール10’よりも該ペーパーロール10’の軸方向で外方にある該取付け板部31aの側端から壁60面の前方に向けて直角に屈曲して突き出された突き出し板部31bと、この突き出し板部31bの先端部から該突き出し板部31bと同面状をなすように下方に向けて直角に突き出し状態に設けられている垂設板部31cとを備えた板状部31と、この板状部31における前記垂設板部31cから前記取付け板部31aに平行となるように突き出し状態に設けられている切断補助軸32とを備えた構成としてあり、この切断補助軸32が、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’における回転軸線に平行となるように設けてある。
【0034】
次いで、前記下部材40は、前記上部材30における垂設板部31cの面に一方の面を接して当該垂設板部31cに添装状態に組み付けられる調節板部41と、この調節板部41から前記切断補助軸32に平行、即ち、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’における回転軸線に平行となるように突き出し状態に設けられている掛け回し軸42とを備えた構成としてある。
【0035】
かかる構成からなる上部材30は、該上部材30における切断補助軸32がトイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’の下方に位置するように、その取付け板部31aを該取付け板部31aに設けられている孔31dを用いて壁60に対してビスなどの止着具33によって取付けてあり、当該切断補助軸32が前記トイレットペーパー10のペーパーロール10’の回転軸線に平行な状態で該上部材30の垂設板部31cから片持ちの状態に備えられた構成としてある。
【0036】
また、前記下部材40は、この下部材40を構成する調節板部41を前記垂設板部31cの板幅とほぼ同一の板幅を有する上下方向に長い板状のものとして構成してあると共に、前記調節手段50によって上部材30に対して上下方向に移動調節できるように組みつけてある。この図示例にあっては、当該調節板部41に前記上部材30に備えられている上下方向に長いガイド孔51’に連通する孔52’を備えた構成としてあり、前記ガイド孔51’と該孔52’とに挿通されたボルト53’と、これに螺合される蝶ナット54’とによって、当該蝶ナット54’とボルト53’の頭部との間に前記垂設板部31cと調節板部41とを挟持固定するようにしてあり、該下部材40を前記上部材30に対して該ガイド孔51’の長さ範囲において上下方向で調節可能に止着状態で組み付け得る構成としてある。
なお、この図示例にあっては、ボルト53’の締め付けに用いられる蝶ナット54’が掛け回し軸部Aaの突き出し側と反対の側に位置付けられるように、重ね合わせの状態とされている前記垂設板部31c及び調節板部41の内側、即ち、前記掛け回し軸部Aaの突設側からボルト53’を前記ガイド孔51’と前記孔52’とに挿通し、この掛け回し軸部Aaの突設側と反対の側に当該ガイド孔51’及び孔52’から突き出されているボルト53’の突き出し部に蝶ナット54’を螺合することによって、当該蝶ナット54’とボルト53’の頭部との間で前記垂設板部31cと調節板部41とを挟持固定するようにしてあり、蝶ナット54’が引き出しペーパー部分10”の引き出し、掛け回しの妨げとならないように該下部材40を前記上部材30に対して該ガイド孔51’の長さ範囲において上下方向で調節可能に止着状態で組み付けてある。
【0037】
このように上部材30に止着状態に組み付けられた下部材40における掛け回し軸42は、前記切断補助軸32のほぼ直下にあって、この切断補助軸32と、前記トイレットペーパー10のペーパーロール10’の回転軸線に平行な状態で該下部材40における調節板部41から片持ちの状態で突き出すように備えられた構成としてある。
【0038】
かかる上部材30における切断補助部Abを構成する切断補助軸32は、前記掛け回し軸部Aaを構成する掛け回し軸42に前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回わして、この掛け回された反転ペーパー部分10”bと該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを移動し、又は、前記掛け回し軸42に掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸42を巡るように一巡り以上巡らした掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて当該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを移動することによって、
この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを押しつけ切断し得る構成としてあり、この図示例にあっては、この切断補助軸32を、当該切断補助軸32に押し付けられる引き出しペーパー部分10”の滑り移動を阻止する摩擦抵抗の大きい表面を有する構成としてある。
【0039】
かかる引き出しペーパー部分10”の滑り移動を阻止する摩擦抵抗の大きい表面を有する切断補助軸32は、例えば、断面円形の棒状体や断面円形の筒状体の外周面に生ゴムなどの各種のゴム材や各種のプラスチックフオーム材などの摩擦抵抗の大きい表面層部32aを設けることによって構成することができる。
【0040】
また、前記の掛け回し軸部Aaを構成する掛け回し軸42は、この掛け回し軸42を利用してペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を都合良く反転し、又は、この掛け回し軸42に掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に当該掛け回し軸42の巡りを容易に巡らせ得るように片持ちの状態に設けてあり、例えば、断面円形の棒状体や断面円形の筒状体などによって構成してある。
【0041】
このように構成される巻取り具Aにあっては、例えば、前記掛け回し軸部Aaに前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回わすと共に、この反転ペーパー部分10”bと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、指B間に挟持し、次いで、この重ね合わせ部分10”dを移動して、この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助部Abに押しつけ切断することによって、用便時などにおける拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを片手操作によって得るように用いることができる。
【0042】
また、例えば、前記掛け回し軸部Aaに掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸部Aaを巡るように一巡り以上巡らすと共に該掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、指B間に挟持し、次いで、この重ね合わせ部分10”dを移動して、この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助部Abに押しつけ切断することによって、用便時などにおける拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを片手操作によって得るように用いることができる。
【0043】
かかるトイレットペーパー10の巻取り具Aの使用は、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を、前記切断補助軸32の前方又は後方のいずれかを経て前記掛け回し軸42の前方又は後方のいずれかの側に案内して当該掛け回し軸42に対して該掛け回し軸42を巡るように反転状態に掛け回すと共に、この掛け回された反転ペーパー部分10”bと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、任意の指B間に挟持し、又は、前記掛け回し軸42に掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸42を巡るように一巡り以上巡らすと共に該掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、指B間に挟持し、
次いで、この重ね合わせ部分10”dを、当該重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eが前記切断補助軸32に押しつけ切断される向きに移動して当該ペーパー部分10”eを切断して用いることができる。
【0044】
このように構成されるトイレットペーパー10の巻取り具Aにあっては、例えば、トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を前記切断補助軸32の後方側から前記掛け回し軸42の前方側に案内すると共に、これを該掛け回し軸42に対して反転状態に掛け回わし、次いで、この掛け回された反転ペーパー部分10”bのペーパー端部10”aと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cとを図4及び図5に示されるように指B間に挟持すると共に、この指B間に挟持された重ね合わせ部分10”dを図5における矢印Yの向きに移動して、この指B間に挟持された重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助軸32に押しつけ切断するようにして用いることができる。
【0045】
また、このように構成されるトイレットペーパー10の巻取り具Aにあっては、例えば、トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を前記切断補助軸32の後方側から前記掛け回し軸42の前方側に案内すると共に、これを該掛け回し軸42に対して反転状態に掛け回わし、この掛け回された反転ペーパー部分10”bのペーパー端部10”aを図6に示されるように指B間に挟持すると共に、この反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸42を巡るように一巡り以上巡らし、この掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、図7に示されるように指B間に挟持し、次いで、この指B間に挟持した重ね合わせ部分10”dを矢印Y’の向きに移動し、この指B間に挟持された重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助軸32に押しつけ切断するようにして用いることができる。
【0046】
このように構成されるトイレットペーパー10の巻取り具Aにあっては、片手操作のみのよって、用便などにおいて拭き去りなどに都合の良い重ね合わせの状態に、トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’からペーパーを巻取り切断して用いることができる利点を有しており、片手操作を余儀なくされている人や、余儀なく片手操作をせざるを得ない状態にある場合にあっても、トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’からの引き出しペーパー部分10”を容易に必要な重ね合わせの状態に切断して用いることができる。
【0047】
また、前記切断補助部Abと前記掛け回し軸部Aaとの間の間隔を調節することによって、片手操作のみによって、ペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を用便などに際して拭き去りに都合の良い長さの重ね合わせ状態にして巻取り切断して用いることができる。
【0048】
また、前記ペーパーロール10’から引き出されている引き出しペーパー部分10”の押しつけられる切断補助部Abの面を摩擦抵抗の大きい面とすることによって、ペーパーロール10’からのペーパーの引き出しや当該引き出しペーパー部分10”を重ね合わせ状態に巻取り切断する際や、トイレットの清掃などに際して、当該切断補助部Abに接触しても被傷などの不具合を生じ難く片手操作に適したトイレットペーパー10の巻取り具Aを提供することができる。
【0049】
また、ペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”が切断補助部Abに対する押し付けによって切断されることから、このペーパーロール10’からの引き出しペーパー部分10”の先端部がトイレットペーパーホルダー20における蓋内に隠れてしまうことがなく、片手操作によっても、トイレットペーパー10のペーパーロール10’からの引き出し使用に際して容易に先端部を指B間に挟持することができる。
【0050】
また、前記巻取り具Aは、既設のトイレットペーパーホルダー20と別体に構成した場合、既設のトイレットペーパーホルダー20を取り替えることなく、当該トイレットペーパホルダー20に対応して設置して用いることができる。
【0051】
次いで、図8に示される本発明の典型的な第2の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aについて具体的に説明する。
この図8に示される第2の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aは、任意の形態からなるトイレットペーパーホルダー20に装填されているロール状をなすトイレットペーパー10、すなわち、筒状芯10’aにペーパーを巻つけてなるロール状をなすトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部Aaと、
この掛け回し軸部Aaよりも前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’に近い位置に設けられて前記ペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部Abとを備えた構成としてあって、
当該実施の形態に係る巻取り具Aが理解され易いように付帯されるトイレットペーパーホルダー20等を割愛して当該巻取り具Aのみを示している。
【0052】
この第2の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aは、下部材40における調節板部41aを前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aに示されている調節板部41よりも長尺状とし、この長尺状に構成されている調節板部41aに上下方向に長いガイド孔51”を設けると共に、前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aにおける垂設板部31cよりやや短めに構成されて当該調節板部41aの添装される上部材30の垂設板部31c’の外側面、より具体的には、前記切断補助部Abの備えられている側と反対の側の面部に螺杆53”を突き出し状態に設け、しかも、この螺杆53”の突設されている垂設板部31c’の面部に該螺杆53”に連続して前記ガイド孔51”に納め入れられる上下方向に長い台状隆起部55を設けた以外の構成を前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aの構成と実質的に同一としてあり、前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aと略同様にして用いられると共に、前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aにおけると同様の効果をもたし得るようにしてある。
従って、前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aと同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0053】
かかる第2の実施の形態に係る巻取り具Aにあっては、前記螺杆53”を挿通された前記ガイド孔51”に対して、前記台状隆起部55がほぼガタなく納め入れられて該ガイド孔51”内を都合よく摺動し得る構成としてある。
【0054】
この第2の実施の形態に係る巻取り具Aにあっては、前記上部材30の垂設板部31c’の外側面に当該垂設板部31c’における前記螺杆53”及び台状隆起部55を前記ガイド孔51”に受け入れるようにして下部材40における調節板部41a面を接して添装状態に組み付けると共に、この下部材40を適宜上下方向に移動して、前記掛け回し軸42及び切断補助軸32間の間隔を、当該巻取り具Aの使用に最も適した位置に設定し、前記ガイド孔51”から突き出されている前記螺杆53”に蝶ナット54”を螺締して、下部材40を上部材30に固定状態にして用いる。
【0055】
かかる第2の実施の形態に係る巻取り具Aにあっては、ガイド孔51”に対して当該ガイド孔51”の長さ方向に長い台状隆起部55がほぼガタなく納め入れられていることから、下部材40は上部材30に対して垂直状態を維持するように組み付けられると共に、下部材40における長尺状の調節板部41に上下方向に長いガイド孔51”を設けたことから前記掛け回し軸42と切断補助軸32との間の間隔の調節幅を比較的大きくすることができ、また、螺杆53”に螺着される蝶ナット54”が引き出しペーパー部分10”の引き出し及び掛け回しの妨げとなることがない。
【0056】
かかる構成よりなる巻取り具Aの典型的な具体例として、例えば、前記取付け板部31aをトイレットペーパーホルダー20の下縁に沿って壁60に取付け用いられる横長の板状のものとし、しかも、この取付け板部31aの長さ寸法を当該トイレットペーパーホルダー20の横幅とほぼ同一の寸法とし、さらに、前記切断補助軸32及び掛け回し軸42の軸中心線の向きの寸法を該取付け板部31aの寸法とほぼ同一の寸法とし、しかも、前記切断補助軸32の軸中心線と前記掛け回し軸42の軸中心線との間の寸法を100mmから300mmとすると共に、壁60面と該切断補助軸32の軸中心線との間の寸法及び壁60面と該掛け回し軸42の軸中心線との間の寸法をほぼ80mmから150mmとして構成する。
【0057】
次いで、図9〜図11に示される本発明の典型的な第3の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aについて具体的に説明する。
この図9〜図11に示される第3の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aは、任意の形態からなるトイレットペーパーホルダー20に装填されているロール状をなすトイレットペーパー10、すなわち、筒状芯10’aにペーパーを巻つけてなるロール状をなすトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部Aaと、
この掛け回し軸部Aaよりも前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’に近い位置に設けられて前記ペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部Abとを備えた構成としてあって、
この引き出しペーパー部分10”を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部Abを、当該切断補助部Abに押しつけられる引き出しペーパー部分10”を押しつけ切断するカッター部34xと、このカッター部34xに当該押しつけ引き出しペーパー部分10”を案内するガイド部34yとを備えた構成とした以外の構成を前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aの構成と同一又は実質的に同一の構成としてあり、同様にして用い得ると共に、ほぼ同様の効果をもたらし得るようにしてある。
従って、前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aと同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0058】
当該実施の形態に係る巻取り具Aを構成する切断補助部Abは、当該切断補助部Abに押しつけられる引き出しペーパー部分10”を押しつけ切断するカッター部34xと、このカッター部34xに当該押しつけ引き出しペーパー部分10”を案内するガイド部34yとを備えた構成としてあり、より典型的には、当該切断補助部Abにおける前記ペーパーロール10’の側に、カッター部34xと、このカッター部34xに連続し、しかも、当該カッター部34xから該ペーパーロール10’に漸次近づくように備えられる一対のガイド部34y、34yとを備えた構成としてある。
【0059】
かかる切断補助部Abは、例えば、切断補助プレート34によって構成してあり、この切断補助プレート34における前記ペーパーロール10’の側にある縁34bに、カッター部34xと、このカッター部34xの両側から前記ペーパーロール10’に漸次近づくように備えられる一対のガイド部34y、例えば、弧状または傾斜状をなすガイド部34yとを備えた構成としてある。
かかる切断補助プレート34は、例えば、プラスチック材などによって構成してあり、前記突き出し板部31bの先端側の側面から突き出し状態に片持ちの状態に備えられており、この切断補助プレート34の面が略横向きであって、前記ペーパーロール10’の回転軸線に平行をなす面としてある。
より具体的には、この切断補助プレート34は、その一側端部の一部を前記突き出し板部31bの先端側の側面に一体に連続するように設けてあり、前記取付け板部31aに平行をなすように該突き出し板部31bから突き出し状態に設けてあり、該突き出し板部31bの面に直交する水平な面を備えたものとして構成してある。
【0060】
かかる切断補助プレート34は、典型的には、横長状の平板状に構成してあり、前記突き出し板部32から突設されている基部側をなす一方側端縁34cと、これと反対の側にある自由端としての側端縁34dと、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているペーパーロール10’の側にあって当該側端縁34c及び側端縁34dとの間に亙って備えられている縁34bと、該縁34bと反対の側にあって当該切断補助プレート34の前縁を構成するように前記側端縁34c及び側端縁34d間に亙って備えられている縁34aとを有する構成としてある。
【0061】
なお、この図示例にあっては、当該切断補助プレート34の長さ寸法を、前記切断補助軸32の長さ寸法とほぼ同一のものとして、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”が、当該切断補助プレート34における縁34bに対して都合よく押しつけ接触し得る構成としてある。
【0062】
この図示例に係る切断補助プレート34は、その縁34bを、その長幅のほぼ中央部分において縁34aの側に凹む一対の弧状縁34b’、34b’を備えた構成としてあり、この各弧状縁34b’、34b’の接し合う連続部分が鋭角なV字状とされており、このV字状をなす連続部分が前記引き出しペーパー部分10”の押し付け切断されるカッター部34xとしてあると共に、当該弧状縁34b’における当該カッター部34x以外の部分が該弧状縁34b’に押し付けられる前記引き出しペーパー部分10”を前記カッター部34xに案内するガイド部34yとして構成してある。
かかる弧状縁34b’のガイド部34yの縁端は、例えば、その断面を弧状面などの滑らかな面として構成する。また、かかる弧状縁34b’のカッター部34xの縁端は、例えば、その断面を先端が鋭角をなす尖端状の刃状をなすように構成する。
【0063】
この図示例に係る切断補助プレート34における縁34bは、更に具体的には、該縁34bのほぼ中央部で縁34aに最も接近すると共に前記側端縁34c及び側端縁34dに連続する部分で前記縁34aから最も離れるように前記ペーパーロール10’の側に向けて弧状に張り出す一対の弧状縁34b’、34b’を備えた構成としてあり、この各弧状縁34b’、34b’のV字状をなす連続部分が前記前記引き出しペーパー部分10”の押し付け切断されるカッター部34xとしてあると共に、当該弧状縁34b’における当該カッター部34x以外の部分が該弧状縁34b’に押し付けられる前記引き出しペーパー部分10”を前記カッター部34xに案内するガイド部34yとしてある。
【0064】
このように構成されるトイレットペーパー10の巻取り具Aにあっては、例えば、トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を前記切断補助プレート34の後方側から前記掛け回し軸42の、例えば前方側に案内すると共に、これを該掛け回し軸42に対して反転状態に掛け回わし、次いで、この掛け回された反転ペーパー部分10”bと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、指B間に挟持して移動し、この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助プレート34の縁34bに押しつけ、当該押し付けによって、この押し付けペーパー部分10”eを当該縁34bにおける弧状縁34b’のガイド部34yでカッター部34xに案内し、このカッター部34xに纏められた当該ペーパー部分10”eを当該纏められた状態で該カッター部34xにおいて切断することによって、拭き去りなどに都合の良い重ね合わせの状態の切断ペーパーを容易かつ確実に得ることができる。
【0065】
また、このように構成されるトイレットペーパー10の巻取り具Aにあっては、例えば、トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を前記切断補助プレート34の後方側から前記掛け回し軸42の、例えば前方側に案内すると共に、これを該掛け回し軸42に対して反転状態に掛け回わし、この掛け回された反転ペーパー部分10”bを、この反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸42を巡るように一巡り以上巡らし、この掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、図10に示されるように指B間に挟持して矢印Y”の向きに移動し、この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助プレート34の縁34bに押しつけ、当該押し付けによって、この押し付けペーパー部分10”eを当該縁34bにおける弧状縁34b’のガイド部34yでカッター部34xに案内し、このカッター部34xに纏められた当該ペーパー部分10”eを当該纏められた状態で該カッター部34xにおいて切断することによって、拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを容易かつ確実に得ることができる。
【0066】
図12〜図14は、前記第3の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aにおける他の典型的な切断補助プレート34を示すものである。
【0067】
図12に示される切断補助プレート34は、前記図9〜図11で示される巻取り具Aにおける切断補助プレート34にあって、装填されるペーパーロール10’の側にある縁34bを構成する一対の弧状縁34b’、34b’の互いに接し合う位置を当該切断補助プレート34における先端側、より具体的には、当該切断補助プレート34における側端縁34dの側に偏らせて当該縁34bにおける各弧状縁34b’、34b’を形状の異なる一対の弧状縁34b’、34b’として構成した以外の構成を前記図9〜図11に示されている切断補助プレート34と同一又は実質的に同一の構成としてあり、同様にして用い得ると共に、ほぼ同様の効果を当該巻取り具Aにもたらし得るものであって、同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0068】
かかる図12に示される切断補助プレート34における縁34bは、突き出し板部31bに連続される側端縁34c及び先端側にある側端縁34dに連続する部分から縁34aの側に漸次近接するように、ペーパーロール10’の側に向けて弧状に張り出す一対の夫々に張り出し寸法を異にする弧状部の弧状縁34b’、34b’を備えた構成としてあり、該弧状縁34b’、34b’における互いのV字状をなす連続部分をカッター部34xとし、当該V字状をなす連続部分以外の弧状縁34b’部分をガイド部34yとして構成してある。
この図示例にあっては、側端縁34cに連続した比較的大きな突き出し寸法をなす弧状縁34b’と、当該切断補助プレート34の先端側にあって、側端縁34dに連続した比較的小さな突き出し寸法をなす弧状縁34b’とによって、当該切断補助プレート34における比較的先端側にカッター部34xを設け、ペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を、より容易かつ確実に切断して、掛け回し軸42から抜き出し用い得るようにしてある。
【0069】
図13に示される切断補助プレート34は、前記図9〜図11で示される巻取り具Aにおける切断補助プレート34にあって、装填されるペーパーロール10’の側にある縁34bを構成する一対の弧状縁34b’、34b’のほぼ中央部に、該各弧状縁34b’、34b’に連続した円弧状の凹部縁34b”を備えた構成としてあり、この凹部縁34b”に到る各弧状縁34b’、34b’を引き出しペーパー部分10”のガイド部34yとし、この各弧状縁34b’、34b’に連続して備えられている凹部縁34b”をカッター部34xとして構成した以外の構成を前記図9〜図11に示されている切断補助プレート34と同一又は実質的に同一の構成としてあり、同様にして用い得ると共に、ほぼ同様の効果を当該巻取り具Aにもたらし得るものであって、同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0070】
かかる図13に示される切断補助プレート34におけるペーパーロール10’の側にある縁34bは、突き出し板部31bに連続される側端縁34c及び先端側にある側端部34dの夫々に連続される部分で縁34aとの間の間隔を最大とし、該縁34bの中央側に向けて当該縁34aに漸次近づくように構成されているほぼ同一形状をなす一対の弧状縁34b’、34b’と、この各弧状縁34b’、34b’の互いに連続される部分に備えられて縁34aの側に凹む円弧状凹部のなす凹部縁34b”とを備えた構成としてあり、この円弧状凹部の凹部縁34b”部分をカッター部34xとし、当該凹部縁34b”に到る各弧状縁34b’部分をガイド部34yとして構成してある。
かかる図13に示される切断補助プレート34にあっては、ペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を当該切断補助プレート34の縁34bに押し付けた際に、この縁34bに押し付けられたペーパー部分10”eは、前記ガイド部34yによって円弧状凹部内に案内され、この円弧状凹部における凹部縁34b”部分に備えられているカッター部34xによって纏められた状態で容易かつ確実に切断される。
【0071】
図14に示される切断補助プレート34は、前記図9〜図11で示される巻取り具Aにおける切断補助プレート34にあって、装填されるペーパーロール10’の側にある縁34bを、一対の弧状縁34b’、34b’間に凹部縁34b”を備え、かつ、この凹部縁34b”を当該切断補助プレート34における先端側、より具体的には、当該切断補助プレート34における側端縁34dの側に偏らせて備えた構成、すなわち、当該縁34bを形状の異なる一対の弧状縁34b’、34b’と当該弧状縁34b’、34b’を連続させる凹部縁34b”として構成した以外の構成を前記図9〜図11に示されている切断補助プレート34と同一又は実質的に同一の構成としてあり、同様にして用い得ると共に、ほぼ同様の効果を当該巻取り具Aにもたらし得るものであって、同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0072】
かかる図14に示される切断補助プレート34におけるペーパーロール10’の側にある縁34bは、突き出し板部31bに連続される側端縁34cに連続される部分から縁34aの側に漸次近づく比較的大きい弧状縁34b’と、先端側にある側端縁34dに連続される部分から縁34aの側に漸次近づく比較的小さい弧状縁34b’と、この各弧状縁34b’、34b’の互いに連続される部分に備えられて縁34aの側に凹む円弧状凹部のなす凹部縁34b”とを備えた構成としてあり、この円弧状凹部の凹部縁34b”部分をカッター部34xとし、当該凹部縁34b”に到る各弧状縁34b’部分をガイド部34yとして構成してある。
かかる図14に示される切断補助プレート34にあっては、ペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を当該切断補助プレート34の縁34bに押し付けた際に、この縁34bに押し付けられたペーパー部分10”eは、前記ガイド部34yによって当該切断補助プレート34の先端側にある円弧状凹部内に案内され、この円弧状凹部における凹部縁34b”部分に備えられているカッター部34xによって纏められた状態で容易かつ確実に切断されて、容易に掛け回し軸42から抜き出し用い得るようにしてある。
【0073】
【発明の効果】
この発明に係るトイレットペーパーの巻取り具にあっては、片手操作のみのよって、用便などにおいて拭き去りなどに都合の良い重ね合わせの状態に、トイレットペーパーホルダーのペーパーロールからペーパーを引き出し切断して用いることができる利点を有しており、片手操作を余儀なくされている人や、余儀なく片手操作をせざるを得ない状態にある場合であっても、トイレットペーパーホルダーのペーパーロールからの引き出しペーパー部分を容易に必要な重ね合わせの状態に切断して用い得る利点を有している。
また、ペーパーロールから引き出された引き出しペーパー部分が切断補助部に対する押し付けによって切断されることから、このペーパーロールからの引き出しペーパー部分の先端部がトイレットペーパーホルダーにおける蓋内に隠れてしまうことがなく、片手操作によっても、トイレットペーパーのペーパーロールからの引き出し使用に際して容易に先端部を指先間に挟持できる利点を有している。
【0074】
また、請求項2に記載の発明に係るトイレットペーパーの巻取り具にあっては、切断補助部と前記掛け回し軸部との間の間隔を調節することによって、片手操作のみで、容易にペーパーロールから引き出される引き出しペーパー部分を用便などに際して拭き去りに都合の良い長さの重ね合わせ状態として切断することができる利点を有している。
【0075】
また、請求項3に記載の発明に係るトイレットペーパーの巻取り具にあっては、ペーパーロールから引き出されている引き出しペーパー部分の押しつけられる切断補助部の面を摩擦抵抗の大きい面とすることによって、ペーパーロールからのペーパーの引き出しや当該引き出しペーパー部分を重ね合わせ状態にして切断する際や、トイレットの清掃などに際して、当該切断補助部に接触しても被傷などの不具合を生じ難い片手操作に適したトイレットペーパーの巻取り具を提供できる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具の備え付け状態を一部を断面して示した側面図
【図2】同正面図
【図3】同巻取り具の斜視図
【図4】同備え付け巻取り具の使用状態を示す斜視図
【図5】同使用状態を一部を断面して示した側面図
【図6】同備え付け巻取り具の他の使用状態の一過程を一部を断面して示した側面図
【図7】同使用状態の他の過程を一部を断面して示した側面図
【図8】第2の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具の部品分離斜視図
【図9】第3の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具の使用状態を示す斜視図
【図10】同使用状態を一部を断面して示した側面図
【図11】同トイレットペーパーの巻取り具の典型的な切断補助プレートを示す平面図
【図12】同トイレットペーパーの巻取り具の他の典型的な切断補助プレートを示す平面図
【図13】同トイレットペーパーの巻取り具の更に他の典型的な切断補助プレートを示す平面図
【図14】同トイレットペーパーの巻取り具の更に他の典型的な切断補助プレートを示す平面図
【符号の説明】
A 巻取り具
Aa 掛け回し軸部
Ab 切断補助部
10 トイレットペーパー
10’ ペーパーロール
10” 引き出しペーパー部分
10”b 反転ペーパー部分
10”c 向き合いペーパー部分
10”d 重ね合わせ部分
10”f 掛け巡らしペーパー部分
【発明の属する技術分野】
この発明は、用便などに際して用いられるトイレットペーパーを片手操作によって拭き去りに都合の良い長さに重ね合わせ状態に巻取り切断し、または、片手操作によって拭き去りに都合の良い枚数に重ね合わせ状態に巻取り切断して用い得るようにしたトイレットペーパーの巻取り具の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるロール状のトイレットペーパーをトイレットペーパーホルダーから引き出して切断用いる場合には、通例、このトイレットペーパーホルダー内にあるトイレットペーパーのペーパーロールの回転を、例えば、一方の手によって、先端縁に切断刃を備えた回動自在なホルダーカバーなどを当該ペーパーロールに押し付け停止させると共に、他方の手によって当該ペーパーロールから引き出されているペーパー端部を引っ張ることによって当該カバーの切断刃部分において、これを切断して用いるようにしていた。
【0003】
しかしながら、このようなトイレットペーパーの引き出し、切断による使用に当たっては、逐一、一方の手によってペーパーロールの回転を止めると共に、他方の手によって引き出しペーパー部分を引きちぎる操作を要し、両手操作に身体的な難を有する人や、用便時における状況などから両手操作ができない場合などにおいて不具合があった。
【0004】
かかる点から、片手操作のみによって、トイレットペーパーホルダーに保持されているトイレットペーパーのペーパーロールから必要長さのペーパーを引き出し、且つ、当該片手操作によって、これを切断して用い得るようにしたトイレットペーパーホルダーとして特許文献1に示されるものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−42179号公報
【0006】
また、同様に、片手操作によってトイレットペーパーホルダーに保持されているペーパーロールから引き出したペーパーを必要長さに片手操作によって切断して用い得るようにしたトイレットペーパーホルダーとして特許文献2に示されるものがある。
【0007】
【特許文献2】
特開2000−287874号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかるトイレットペーパーのトイレットペーパーホルダーにあっては、当該トイレットペーパーホルダーのペーパーロールからトイレットペーパーを引き出して、片手操作によって所要長さに切断して用い得る構成としてあるものの、片手操作によってペーパーロールから引き出されるトイレットペーパーを重ね合わせの状態に引き出し切断して用いることができなかった。
【0009】
この発明は、トイレットペーパーホルダーに保持されているペーパーロールから必要長さのペーパー部分を片手操作によって引き出し得ると共に、この引き出しペーパー部分を片手操作によって重ね合わせの状態にしてペーパーロールから片手操作によって巻取り切断して用い得るようにしたトイレットペーパーの巻取り具の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、トイレットペーパーホルダーに装填されているトイレットペーパーのペーパーロールから引き出される引き出しペーパー部分を掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部と、
この掛け回し軸部よりも前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロールに近い位置に設けられて前記ペーパーロールから引き出された引き出しペーパー部分を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部とを備えていることを特徴とするトイレットペーパーの巻取り具としてある。
【0011】
このように構成される巻取り具にあっては、例えば、前記掛け回し軸部に前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロールから引き出される引き出しペーパー部分を反転状態に掛け回わすと共にこの反転ペーパー部分と当該反転ペーパー部分に向き合うように前記ペーパーロールから引き出されて該反転ペーパー部分に向き合わされる向き合いペーパー部分との重ね合わせ部分を移動し、又は、前記掛け回し軸部に掛け回された反転ペーパー部分を当該反転ペーパー部分に向き合うように前記ペーパーロールから引き出されて該反転ペーパー部分に向き合わされる向き合いペーパー部分と共に前記掛け回し軸部を巡るように一巡り以上巡らすと共に該掛け巡らしペーパー部分と該掛け巡らしペーパー部分に向き合うように前記ペーパーロールから引き出される向き合いペーパー部分との重ね合わせ部分を移動することによって、
この重ね合わせ部分と前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロールとの間にあるペーパー部分を前記切断補助部に押しつけ切断することによって用便時などにおける拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを片手操作によって得ることができる。
【0012】
また、前記目的を達成するために請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトイレットペーパーの巻取り具において、前記切断補助部と前記掛け回し軸部との間の間隔が調節可能としてあることを特徴とするトイレットペーパーの巻取り具としてある。
【0013】
このように構成されるトイレットペーパーの巻取り具にあっては、前記特長に併せて、片手操作によって、ペーパーロールから引き出される引き出しペーパー部分を用便時などにおいて拭き去りに都合の良い長さに重ね合わせ状態にして巻取り切断して用いることができる。
【0014】
また、前記目的を達成するために請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載のトイレットペーパーの巻取り具において、前記ペーパーロールから引き出されている引き出しペーパー部分の押しつけられる切断補助部の面が摩擦抵抗の大きい面としてあることを特徴とするトイレットペーパーの巻取り具としてある。
【0015】
このように構成されるトイレットペーパーの巻取り具にあっては、前記特長に併せて、片手操作によってトイレットペーパーのペーパーロールからの引き出しペーパー部分を用便などにおいて必要な重ね合わせの状態に巻取り切断して使用する際や、当該トイレットの清掃などに際して、この切断補助部に接触しても被傷などの不具合を生じ難い特長を有している。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る典型的な各実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aについて詳細に説明する。
図1〜図7は、この発明の典型的な第1の実施の形態にかかるトイレットペーパーの巻取り具Aを示しており、図1は、当該実施の形態に係る巻取り具Aを、その取付け対象である壁60部分を断面した状態で側面から示しており、図2は、これを正面から見て示している。
また、図3は、この巻取り具Aを斜め上方から見て示している。
図4及び図5は、当該実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aの一使用状態を示しており、図4では、これを斜め上方から見て示しており、図5では、これを壁60部分を破断して側方から見て示している。
図6及び図7は、当該実施の形態にかかるトイレットペーパーの巻取り具Aの他の使用状態を示しており、図6では、この実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aの使用操作の一過程を、図7では、当該使用操作の次の一過程をそれぞれ壁60部分を破断して側方から見て示している。
図8は、当該発明に係る典型的な第2の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aを、その部品を分離した状態で斜め上方から見て示している。
図9〜図11は、当該発明に係る典型的な第3の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aを示したものであって、図9では、その一使用状態を斜め上方から見て、また、図10では、これを壁60部分を破断して側方から見て示しており、図11では、当該巻取り具Aに用いられる切断補助部Abの要部を上方から見て示している。
図12〜図14は、この第3の実施の形態に係る巻取り具Aにおける他の各種の具体的な切断補助部Abの要部を上方から見て示している。
【0017】
この発明の典型的な実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aは、任意の形態からなるトイレットペーパーホルダー20に装填されているロール状をなすトイレットペーパー10、すなわち、筒状芯10’aにペーパーを巻つけてなるロール状をなすトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部Aaと、
この掛け回し軸部Aaよりも前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’に近い位置に設けられて前記ペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部Abとを備えた構成としてある。
【0018】
このように構成される巻取り具Aにあっては、例えば、前記掛け回し軸部Aaに前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回わすと共に、この反転ペーパー部分10”bと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを移動し、
又は、前記掛け回し軸部Aaに掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸部Aaを巡るように一巡り以上巡らすと共に該掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを移動することによって、
この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助部Abに押しつけ切断し、用便時などにおける拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを片手操作によって得るように用いることができる。
【0019】
かかるトイレットペーパーの巻取り切断操作は、更に、例えば、前記掛け回し軸部Aaに前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回わして、この掛け回された引き出しペーパー部分10”bのペーパー端部10”aと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを指B間に挟持し、又は、前記掛け回し軸部Aaに掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸部Aaを巡るように一巡り以上巡らすと共に該掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを指B間に挟持し、
次いで、この指B間に挟持された重ね合わせ部分10”dの移動により、この指B間に挟持された重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助部Abに押しつけ切断し、用便時などにおける拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを片手操作によって得るように用いることができる。
【0020】
また、前記構成に係るトイレットペーパーの巻取り具Aにおいて、前記切断補助部Abと前記掛け回し軸部Aaとの間の間隔を調節可能としたトイレットペーパーの巻取り具Aにあっては、前記特長に併せて、片手操作によって、ペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を用便時などにおいて拭き去りに都合の良い長さの重ね合わせ状態にして切断用いることができる。
【0021】
また、前記構成に係るトイレットペーパーの巻取り具Aにおいて、前記ペーパーロール10’から引き出されている引き出しペーパー部分10”の押しつけられる切断補助部Abの面を摩擦抵抗の大きい面としたトイレットペーパーの巻取り具Aにあっては、前記特長に併せて、トイレットペーパー10の切断が、当該トイレットペーパー10におけるペーパーロール10’からの引き出しペーパー部分10”の切断補助部Abに対する接触抵抗によってなされることから、トイレットペーパー10の引き出し使用や、当該トイレットの清掃などにおいて、この切断補助部Abに対して予期せずに接触しても、被傷などの不具合を生じ難い特長を有している。
【0022】
かかる巻取り具Aは前記構成を備えたものであれば、いかなる形態のものであってもよく、トイレットペーパーホルダー20と一体のものとして構成してあってもよく、また、トイレットペーパーホルダー20と別体のものとして構成してあってもよい。
【0023】
また、かかる巻取り具Aを備えて用いられるトイレットペーパーホルダー20は、ペーパーロール10’を装填し得るものであればいかなる形態のものであってもよく、例えば、軸によってペーパーロール10’を回転自在に保持し得るものや、半筒受皿状の受け部によってペーパーロール10’を回転自在に保持し得るものなど、いかなる形態のものであってもよい。かかるトイレットペーパーホルダー20はトイレットに既に設置されているものであってもよく、また、当該巻取り具Aと共にトイレットに備えられるものであってもよい。
【0024】
かかるトイレットペーパーホルダー20に回転自在に装填されるトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を重ね合わせの状態にして切断する巻取り具Aは、金属製、プラスチック製などいかなる素材によって構成してあってもよい。かかる巻取り具Aは、前記構成を備えたものであれば切断補助部Abと掛け回し軸部Aaとを一体のものとして構成してあってもよく、また、当該切断補助部Abと掛け回し軸部Aaとを別体のものとして構成してあってもよい。
【0025】
かかる巻取り具Aを構成する掛け回し軸部Aaと切断補助部Abとは、この切断補助部Abが該掛け回し軸部Aaよりもトイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’に近い位置に設けられており、しかも、この掛け回し軸部Aaにペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を掛け回し得ると共に、この掛け回し軸部Aaに掛け回された各引き出しペーパー部分10”における重ね合わせ部分10”dの移動によって該重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを該切断補助部Abに押しつけ切断し得る位置に備えられた構成としてあれば、いかなる位置に備えられておってもよい。
【0026】
かかる巻取り具Aを構成する切断補助部Abは、前記構成を備えたものであれば、いかなる構成のものであってもよい。
かかる切断補助部Abは、例えば、前記重ね合わせ部分10”dと前記ペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを該切断補助部Abに押しつけ接触させた際に、この引き出しペーパー部分10”の滑り移動を阻止し得る摩擦抵抗の大きい面を備えた切断補助部Abとして構成することができる。
例えば、各種のゴム材や各種プラスチックフォーム材などの摩擦抵抗の大きい表面層部を備えた切断補助部Abとすることによって、当該切断補助部Abの切断面で、手や指などを引っかいたり、擦ったり、切ったりするなどの危険性が少なく、より安全に引き出しペーパー部分10e”を切断することができる。
かかる切断補助部Abは、更に、例えば、これを、長手側を亙って直刃状、波刃状、鋸刃状などの形状の切断刃を備えたプラスチック製、木製などの棒状をなす切断補助部Abとして構成するようにしてあってもよい。かかる切断補助部Abにあっては、ペーパー部分10”eの切断面をよりシャープな状態にして切断することができる。
かかる切断補助部Abは、更に、例えば、これを、凹凸、ヤスリ状の凹凸、歯型状突起物、楔型状突起物などを備え、その一部または全体を摩擦抵抗の大きい表面部とした鉄製、プラスチック製などの棒状をなす切断補助部Abとして構成するようにしてあってもよい。かかる切断補助部Abにあっては、ペーパー部分10”eをより確実に、かつ簡易に切断することができる。
かかる切断補助部Abは、更に、例えば、これを、当該切断補助部Abに押し付けられるペーパー部分10”eのガイド部34yと当該ガイド部34yによって案内されたペーパー部分10”eを寄せ集め状態で切断するカッター部34xとを備えたものとしてプラスチック材などによって構成するようにしてあってもよい。かかる切断補助部Abにあっては、ペーパー部分10”eを寄せ集めの状態で、確実、かつ簡易に切断することができる。
【0027】
かかる巻取り具Aを構成する切断補助部Abと掛け回し軸部Aaは、典型的には、当該巻取り具Aと共に備えられるトイレットペーパーホルダー20に装填されるトイレットペーパー10のペーパーロール10’の回転軸線に平行をなすように設ける。
【0028】
かかる巻取り具Aを構成する切断補助部Abと掛け回し軸部Aaは、例えば、当該巻取り具Aと共に備えられるトイレットペーパーホルダー20に装填されるトイレットペーパー10のペーパーロール10’の回転軸線に平行をなすように設けられる棒状物、管状物や板状物などによって構成する。
【0029】
また、かかる巻取り具Aを構成する掛け回し軸部Aaは、例えば、この掛け回し軸部Aaに掛け回されるトイレットペーパー10の引き出しペーパー部分10”の掛け回し接触によって回転するスリーブを備えた棒状軸として構成することができる。
【0030】
かかる巻取り具Aは、典型的には、当該巻取り具Aを構成する切断補助部Abを前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’よりも下方の位置に設けると共に、この巻取り具Aを構成する掛け回し軸部Aaを該切断補助部Abの下方に位置するように設ける構成としてある。
【0031】
図示例に係るトイレットペーパーホルダー20は、カバー23と、一対の側板状部21,21間にトイレットペーパー10のペーパーロール10’を補充可能且つ回転自在に保持し得る軸22とを備えた構成としてあり、当該トイレットペーパーホルダー20から当該トイレットペーパー10のペーパーロール10’や当該ペーパーロール10’の筒状芯10’aを容易に外して次のトイレットペーパー10のペーパーロール10’を容易に装着して用い得るように構成してあり、この図示例にあっては、カバー23の先端側を上下方向に回動自在に設けてあると共に、前記軸22を前記側板状部21の夫々の内側において、水平位置から前記側板状部21内に納まるように回動自在にその基部側を当該側板状部21に組み付けられた短寸軸状に構成してあり、この各軸22、22を下方に向けて付勢してあると共に水平の状態に支承される構成としてある。
【0032】
かかるトイレットペーパーホルダー20の下方に備えられる典型的な一実施の形態に係る巻取り具Aについて説明する。
この典型的な実施の形態に係る巻取り具Aは、切断補助部Abを構成する切断補助軸32を有する上部材30と、掛け回し軸部Aaを構成する掛け回し軸42を有すると共に前記上部材30に対して上下方向に移動調節可能に組み付けられる下部材40とを備えた構成としてあり、この上部材30に対する下部材40の調節可能な組み付け手段50を有する構成としてある。
かかる組み付け手段50は、前記下部材40を上部材30に対して上下方向に移動し、且つ、その移動状態において該上部材30に固定状態に維持し得るものであればいかなる構成のものであってもよく、例えば、前記上部材30及び下部材40のいずれか一方に上下方向に長いガイド孔51を設けると共に他方の部材にスタッドボルトを設け、このガイド孔51に挿通したスタッドボルトにナット54を締め付けることによって、当該下部材40を上部材30に対して、上下方向において、その目的とする位置まで移動した状態で止着したり、
また、例えば、前記上部材30及び下部材40のいずれか一方に上下方向に長いガイド孔51を設けると共に他方の部材にボルト挿通孔52を設け、このガイド孔51と挿通孔52とに挿通したボルト53にナット54を締め付けることによって、当該下部材40を上部材30に対して、上下方向において、その目的とする位置まで移動した状態で止着するなど各種の組み付け手段によって構成される。
【0033】
まず、図1〜図7に示される本発明の典型的な第1の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aについて具体的に説明する。
この典型的な第1の実施の形態に係る巻取り具Aを構成する上部材30は、前記トイレットペーパーホルダー20よりも下方にあって、少なくとも一方の側端を前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているペーパーロール10’の軸方向で該ペーパーロール10’よりも外方に位置するようにして壁60に添装状態に取付けられる取付け板部31aと、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているペーパーロール10’よりも該ペーパーロール10’の軸方向で外方にある該取付け板部31aの側端から壁60面の前方に向けて直角に屈曲して突き出された突き出し板部31bと、この突き出し板部31bの先端部から該突き出し板部31bと同面状をなすように下方に向けて直角に突き出し状態に設けられている垂設板部31cとを備えた板状部31と、この板状部31における前記垂設板部31cから前記取付け板部31aに平行となるように突き出し状態に設けられている切断補助軸32とを備えた構成としてあり、この切断補助軸32が、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’における回転軸線に平行となるように設けてある。
【0034】
次いで、前記下部材40は、前記上部材30における垂設板部31cの面に一方の面を接して当該垂設板部31cに添装状態に組み付けられる調節板部41と、この調節板部41から前記切断補助軸32に平行、即ち、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’における回転軸線に平行となるように突き出し状態に設けられている掛け回し軸42とを備えた構成としてある。
【0035】
かかる構成からなる上部材30は、該上部材30における切断補助軸32がトイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’の下方に位置するように、その取付け板部31aを該取付け板部31aに設けられている孔31dを用いて壁60に対してビスなどの止着具33によって取付けてあり、当該切断補助軸32が前記トイレットペーパー10のペーパーロール10’の回転軸線に平行な状態で該上部材30の垂設板部31cから片持ちの状態に備えられた構成としてある。
【0036】
また、前記下部材40は、この下部材40を構成する調節板部41を前記垂設板部31cの板幅とほぼ同一の板幅を有する上下方向に長い板状のものとして構成してあると共に、前記調節手段50によって上部材30に対して上下方向に移動調節できるように組みつけてある。この図示例にあっては、当該調節板部41に前記上部材30に備えられている上下方向に長いガイド孔51’に連通する孔52’を備えた構成としてあり、前記ガイド孔51’と該孔52’とに挿通されたボルト53’と、これに螺合される蝶ナット54’とによって、当該蝶ナット54’とボルト53’の頭部との間に前記垂設板部31cと調節板部41とを挟持固定するようにしてあり、該下部材40を前記上部材30に対して該ガイド孔51’の長さ範囲において上下方向で調節可能に止着状態で組み付け得る構成としてある。
なお、この図示例にあっては、ボルト53’の締め付けに用いられる蝶ナット54’が掛け回し軸部Aaの突き出し側と反対の側に位置付けられるように、重ね合わせの状態とされている前記垂設板部31c及び調節板部41の内側、即ち、前記掛け回し軸部Aaの突設側からボルト53’を前記ガイド孔51’と前記孔52’とに挿通し、この掛け回し軸部Aaの突設側と反対の側に当該ガイド孔51’及び孔52’から突き出されているボルト53’の突き出し部に蝶ナット54’を螺合することによって、当該蝶ナット54’とボルト53’の頭部との間で前記垂設板部31cと調節板部41とを挟持固定するようにしてあり、蝶ナット54’が引き出しペーパー部分10”の引き出し、掛け回しの妨げとならないように該下部材40を前記上部材30に対して該ガイド孔51’の長さ範囲において上下方向で調節可能に止着状態で組み付けてある。
【0037】
このように上部材30に止着状態に組み付けられた下部材40における掛け回し軸42は、前記切断補助軸32のほぼ直下にあって、この切断補助軸32と、前記トイレットペーパー10のペーパーロール10’の回転軸線に平行な状態で該下部材40における調節板部41から片持ちの状態で突き出すように備えられた構成としてある。
【0038】
かかる上部材30における切断補助部Abを構成する切断補助軸32は、前記掛け回し軸部Aaを構成する掛け回し軸42に前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回わして、この掛け回された反転ペーパー部分10”bと該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを移動し、又は、前記掛け回し軸42に掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸42を巡るように一巡り以上巡らした掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて当該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを移動することによって、
この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを押しつけ切断し得る構成としてあり、この図示例にあっては、この切断補助軸32を、当該切断補助軸32に押し付けられる引き出しペーパー部分10”の滑り移動を阻止する摩擦抵抗の大きい表面を有する構成としてある。
【0039】
かかる引き出しペーパー部分10”の滑り移動を阻止する摩擦抵抗の大きい表面を有する切断補助軸32は、例えば、断面円形の棒状体や断面円形の筒状体の外周面に生ゴムなどの各種のゴム材や各種のプラスチックフオーム材などの摩擦抵抗の大きい表面層部32aを設けることによって構成することができる。
【0040】
また、前記の掛け回し軸部Aaを構成する掛け回し軸42は、この掛け回し軸42を利用してペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を都合良く反転し、又は、この掛け回し軸42に掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に当該掛け回し軸42の巡りを容易に巡らせ得るように片持ちの状態に設けてあり、例えば、断面円形の棒状体や断面円形の筒状体などによって構成してある。
【0041】
このように構成される巻取り具Aにあっては、例えば、前記掛け回し軸部Aaに前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回わすと共に、この反転ペーパー部分10”bと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、指B間に挟持し、次いで、この重ね合わせ部分10”dを移動して、この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助部Abに押しつけ切断することによって、用便時などにおける拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを片手操作によって得るように用いることができる。
【0042】
また、例えば、前記掛け回し軸部Aaに掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸部Aaを巡るように一巡り以上巡らすと共に該掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、指B間に挟持し、次いで、この重ね合わせ部分10”dを移動して、この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助部Abに押しつけ切断することによって、用便時などにおける拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを片手操作によって得るように用いることができる。
【0043】
かかるトイレットペーパー10の巻取り具Aの使用は、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を、前記切断補助軸32の前方又は後方のいずれかを経て前記掛け回し軸42の前方又は後方のいずれかの側に案内して当該掛け回し軸42に対して該掛け回し軸42を巡るように反転状態に掛け回すと共に、この掛け回された反転ペーパー部分10”bと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、任意の指B間に挟持し、又は、前記掛け回し軸42に掛け回された反転ペーパー部分10”bを当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該反転ペーパー部分10”bに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸42を巡るように一巡り以上巡らすと共に該掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、指B間に挟持し、
次いで、この重ね合わせ部分10”dを、当該重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eが前記切断補助軸32に押しつけ切断される向きに移動して当該ペーパー部分10”eを切断して用いることができる。
【0044】
このように構成されるトイレットペーパー10の巻取り具Aにあっては、例えば、トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を前記切断補助軸32の後方側から前記掛け回し軸42の前方側に案内すると共に、これを該掛け回し軸42に対して反転状態に掛け回わし、次いで、この掛け回された反転ペーパー部分10”bのペーパー端部10”aと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cとを図4及び図5に示されるように指B間に挟持すると共に、この指B間に挟持された重ね合わせ部分10”dを図5における矢印Yの向きに移動して、この指B間に挟持された重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助軸32に押しつけ切断するようにして用いることができる。
【0045】
また、このように構成されるトイレットペーパー10の巻取り具Aにあっては、例えば、トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を前記切断補助軸32の後方側から前記掛け回し軸42の前方側に案内すると共に、これを該掛け回し軸42に対して反転状態に掛け回わし、この掛け回された反転ペーパー部分10”bのペーパー端部10”aを図6に示されるように指B間に挟持すると共に、この反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸42を巡るように一巡り以上巡らし、この掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、図7に示されるように指B間に挟持し、次いで、この指B間に挟持した重ね合わせ部分10”dを矢印Y’の向きに移動し、この指B間に挟持された重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助軸32に押しつけ切断するようにして用いることができる。
【0046】
このように構成されるトイレットペーパー10の巻取り具Aにあっては、片手操作のみのよって、用便などにおいて拭き去りなどに都合の良い重ね合わせの状態に、トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’からペーパーを巻取り切断して用いることができる利点を有しており、片手操作を余儀なくされている人や、余儀なく片手操作をせざるを得ない状態にある場合にあっても、トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’からの引き出しペーパー部分10”を容易に必要な重ね合わせの状態に切断して用いることができる。
【0047】
また、前記切断補助部Abと前記掛け回し軸部Aaとの間の間隔を調節することによって、片手操作のみによって、ペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を用便などに際して拭き去りに都合の良い長さの重ね合わせ状態にして巻取り切断して用いることができる。
【0048】
また、前記ペーパーロール10’から引き出されている引き出しペーパー部分10”の押しつけられる切断補助部Abの面を摩擦抵抗の大きい面とすることによって、ペーパーロール10’からのペーパーの引き出しや当該引き出しペーパー部分10”を重ね合わせ状態に巻取り切断する際や、トイレットの清掃などに際して、当該切断補助部Abに接触しても被傷などの不具合を生じ難く片手操作に適したトイレットペーパー10の巻取り具Aを提供することができる。
【0049】
また、ペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”が切断補助部Abに対する押し付けによって切断されることから、このペーパーロール10’からの引き出しペーパー部分10”の先端部がトイレットペーパーホルダー20における蓋内に隠れてしまうことがなく、片手操作によっても、トイレットペーパー10のペーパーロール10’からの引き出し使用に際して容易に先端部を指B間に挟持することができる。
【0050】
また、前記巻取り具Aは、既設のトイレットペーパーホルダー20と別体に構成した場合、既設のトイレットペーパーホルダー20を取り替えることなく、当該トイレットペーパホルダー20に対応して設置して用いることができる。
【0051】
次いで、図8に示される本発明の典型的な第2の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aについて具体的に説明する。
この図8に示される第2の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aは、任意の形態からなるトイレットペーパーホルダー20に装填されているロール状をなすトイレットペーパー10、すなわち、筒状芯10’aにペーパーを巻つけてなるロール状をなすトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部Aaと、
この掛け回し軸部Aaよりも前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’に近い位置に設けられて前記ペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部Abとを備えた構成としてあって、
当該実施の形態に係る巻取り具Aが理解され易いように付帯されるトイレットペーパーホルダー20等を割愛して当該巻取り具Aのみを示している。
【0052】
この第2の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aは、下部材40における調節板部41aを前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aに示されている調節板部41よりも長尺状とし、この長尺状に構成されている調節板部41aに上下方向に長いガイド孔51”を設けると共に、前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aにおける垂設板部31cよりやや短めに構成されて当該調節板部41aの添装される上部材30の垂設板部31c’の外側面、より具体的には、前記切断補助部Abの備えられている側と反対の側の面部に螺杆53”を突き出し状態に設け、しかも、この螺杆53”の突設されている垂設板部31c’の面部に該螺杆53”に連続して前記ガイド孔51”に納め入れられる上下方向に長い台状隆起部55を設けた以外の構成を前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aの構成と実質的に同一としてあり、前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aと略同様にして用いられると共に、前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aにおけると同様の効果をもたし得るようにしてある。
従って、前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aと同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0053】
かかる第2の実施の形態に係る巻取り具Aにあっては、前記螺杆53”を挿通された前記ガイド孔51”に対して、前記台状隆起部55がほぼガタなく納め入れられて該ガイド孔51”内を都合よく摺動し得る構成としてある。
【0054】
この第2の実施の形態に係る巻取り具Aにあっては、前記上部材30の垂設板部31c’の外側面に当該垂設板部31c’における前記螺杆53”及び台状隆起部55を前記ガイド孔51”に受け入れるようにして下部材40における調節板部41a面を接して添装状態に組み付けると共に、この下部材40を適宜上下方向に移動して、前記掛け回し軸42及び切断補助軸32間の間隔を、当該巻取り具Aの使用に最も適した位置に設定し、前記ガイド孔51”から突き出されている前記螺杆53”に蝶ナット54”を螺締して、下部材40を上部材30に固定状態にして用いる。
【0055】
かかる第2の実施の形態に係る巻取り具Aにあっては、ガイド孔51”に対して当該ガイド孔51”の長さ方向に長い台状隆起部55がほぼガタなく納め入れられていることから、下部材40は上部材30に対して垂直状態を維持するように組み付けられると共に、下部材40における長尺状の調節板部41に上下方向に長いガイド孔51”を設けたことから前記掛け回し軸42と切断補助軸32との間の間隔の調節幅を比較的大きくすることができ、また、螺杆53”に螺着される蝶ナット54”が引き出しペーパー部分10”の引き出し及び掛け回しの妨げとなることがない。
【0056】
かかる構成よりなる巻取り具Aの典型的な具体例として、例えば、前記取付け板部31aをトイレットペーパーホルダー20の下縁に沿って壁60に取付け用いられる横長の板状のものとし、しかも、この取付け板部31aの長さ寸法を当該トイレットペーパーホルダー20の横幅とほぼ同一の寸法とし、さらに、前記切断補助軸32及び掛け回し軸42の軸中心線の向きの寸法を該取付け板部31aの寸法とほぼ同一の寸法とし、しかも、前記切断補助軸32の軸中心線と前記掛け回し軸42の軸中心線との間の寸法を100mmから300mmとすると共に、壁60面と該切断補助軸32の軸中心線との間の寸法及び壁60面と該掛け回し軸42の軸中心線との間の寸法をほぼ80mmから150mmとして構成する。
【0057】
次いで、図9〜図11に示される本発明の典型的な第3の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aについて具体的に説明する。
この図9〜図11に示される第3の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aは、任意の形態からなるトイレットペーパーホルダー20に装填されているロール状をなすトイレットペーパー10、すなわち、筒状芯10’aにペーパーを巻つけてなるロール状をなすトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を反転状態に掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部Aaと、
この掛け回し軸部Aaよりも前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’に近い位置に設けられて前記ペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部Abとを備えた構成としてあって、
この引き出しペーパー部分10”を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部Abを、当該切断補助部Abに押しつけられる引き出しペーパー部分10”を押しつけ切断するカッター部34xと、このカッター部34xに当該押しつけ引き出しペーパー部分10”を案内するガイド部34yとを備えた構成とした以外の構成を前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aの構成と同一又は実質的に同一の構成としてあり、同様にして用い得ると共に、ほぼ同様の効果をもたらし得るようにしてある。
従って、前記第1の実施の形態に係る巻取り具Aと同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0058】
当該実施の形態に係る巻取り具Aを構成する切断補助部Abは、当該切断補助部Abに押しつけられる引き出しペーパー部分10”を押しつけ切断するカッター部34xと、このカッター部34xに当該押しつけ引き出しペーパー部分10”を案内するガイド部34yとを備えた構成としてあり、より典型的には、当該切断補助部Abにおける前記ペーパーロール10’の側に、カッター部34xと、このカッター部34xに連続し、しかも、当該カッター部34xから該ペーパーロール10’に漸次近づくように備えられる一対のガイド部34y、34yとを備えた構成としてある。
【0059】
かかる切断補助部Abは、例えば、切断補助プレート34によって構成してあり、この切断補助プレート34における前記ペーパーロール10’の側にある縁34bに、カッター部34xと、このカッター部34xの両側から前記ペーパーロール10’に漸次近づくように備えられる一対のガイド部34y、例えば、弧状または傾斜状をなすガイド部34yとを備えた構成としてある。
かかる切断補助プレート34は、例えば、プラスチック材などによって構成してあり、前記突き出し板部31bの先端側の側面から突き出し状態に片持ちの状態に備えられており、この切断補助プレート34の面が略横向きであって、前記ペーパーロール10’の回転軸線に平行をなす面としてある。
より具体的には、この切断補助プレート34は、その一側端部の一部を前記突き出し板部31bの先端側の側面に一体に連続するように設けてあり、前記取付け板部31aに平行をなすように該突き出し板部31bから突き出し状態に設けてあり、該突き出し板部31bの面に直交する水平な面を備えたものとして構成してある。
【0060】
かかる切断補助プレート34は、典型的には、横長状の平板状に構成してあり、前記突き出し板部32から突設されている基部側をなす一方側端縁34cと、これと反対の側にある自由端としての側端縁34dと、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているペーパーロール10’の側にあって当該側端縁34c及び側端縁34dとの間に亙って備えられている縁34bと、該縁34bと反対の側にあって当該切断補助プレート34の前縁を構成するように前記側端縁34c及び側端縁34d間に亙って備えられている縁34aとを有する構成としてある。
【0061】
なお、この図示例にあっては、当該切断補助プレート34の長さ寸法を、前記切断補助軸32の長さ寸法とほぼ同一のものとして、前記トイレットペーパーホルダー20に装填されているペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”が、当該切断補助プレート34における縁34bに対して都合よく押しつけ接触し得る構成としてある。
【0062】
この図示例に係る切断補助プレート34は、その縁34bを、その長幅のほぼ中央部分において縁34aの側に凹む一対の弧状縁34b’、34b’を備えた構成としてあり、この各弧状縁34b’、34b’の接し合う連続部分が鋭角なV字状とされており、このV字状をなす連続部分が前記引き出しペーパー部分10”の押し付け切断されるカッター部34xとしてあると共に、当該弧状縁34b’における当該カッター部34x以外の部分が該弧状縁34b’に押し付けられる前記引き出しペーパー部分10”を前記カッター部34xに案内するガイド部34yとして構成してある。
かかる弧状縁34b’のガイド部34yの縁端は、例えば、その断面を弧状面などの滑らかな面として構成する。また、かかる弧状縁34b’のカッター部34xの縁端は、例えば、その断面を先端が鋭角をなす尖端状の刃状をなすように構成する。
【0063】
この図示例に係る切断補助プレート34における縁34bは、更に具体的には、該縁34bのほぼ中央部で縁34aに最も接近すると共に前記側端縁34c及び側端縁34dに連続する部分で前記縁34aから最も離れるように前記ペーパーロール10’の側に向けて弧状に張り出す一対の弧状縁34b’、34b’を備えた構成としてあり、この各弧状縁34b’、34b’のV字状をなす連続部分が前記前記引き出しペーパー部分10”の押し付け切断されるカッター部34xとしてあると共に、当該弧状縁34b’における当該カッター部34x以外の部分が該弧状縁34b’に押し付けられる前記引き出しペーパー部分10”を前記カッター部34xに案内するガイド部34yとしてある。
【0064】
このように構成されるトイレットペーパー10の巻取り具Aにあっては、例えば、トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を前記切断補助プレート34の後方側から前記掛け回し軸42の、例えば前方側に案内すると共に、これを該掛け回し軸42に対して反転状態に掛け回わし、次いで、この掛け回された反転ペーパー部分10”bと当該反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、指B間に挟持して移動し、この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダー20のペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助プレート34の縁34bに押しつけ、当該押し付けによって、この押し付けペーパー部分10”eを当該縁34bにおける弧状縁34b’のガイド部34yでカッター部34xに案内し、このカッター部34xに纏められた当該ペーパー部分10”eを当該纏められた状態で該カッター部34xにおいて切断することによって、拭き去りなどに都合の良い重ね合わせの状態の切断ペーパーを容易かつ確実に得ることができる。
【0065】
また、このように構成されるトイレットペーパー10の巻取り具Aにあっては、例えば、トイレットペーパーホルダー20に装填されているトイレットペーパー10のペーパーロール10’から引き出された引き出しペーパー部分10”を前記切断補助プレート34の後方側から前記掛け回し軸42の、例えば前方側に案内すると共に、これを該掛け回し軸42に対して反転状態に掛け回わし、この掛け回された反転ペーパー部分10”bを、この反転ペーパー部分10”bに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されている向き合いペーパー部分10”cと共に前記掛け回し軸42を巡るように一巡り以上巡らし、この掛け巡らしペーパー部分10”fと該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合うように前記ペーパーロール10’から引き出されて該掛け巡らしペーパー部分10”fに向き合わされる向き合いペーパー部分10”cとの重ね合わせ部分10”dを、例えば、図10に示されるように指B間に挟持して矢印Y”の向きに移動し、この重ね合わせ部分10”dと前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロール10’との間にあるペーパー部分10”eを前記切断補助プレート34の縁34bに押しつけ、当該押し付けによって、この押し付けペーパー部分10”eを当該縁34bにおける弧状縁34b’のガイド部34yでカッター部34xに案内し、このカッター部34xに纏められた当該ペーパー部分10”eを当該纏められた状態で該カッター部34xにおいて切断することによって、拭き去りに都合の良い重ね合わせ状態の切断ペーパーを容易かつ確実に得ることができる。
【0066】
図12〜図14は、前記第3の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具Aにおける他の典型的な切断補助プレート34を示すものである。
【0067】
図12に示される切断補助プレート34は、前記図9〜図11で示される巻取り具Aにおける切断補助プレート34にあって、装填されるペーパーロール10’の側にある縁34bを構成する一対の弧状縁34b’、34b’の互いに接し合う位置を当該切断補助プレート34における先端側、より具体的には、当該切断補助プレート34における側端縁34dの側に偏らせて当該縁34bにおける各弧状縁34b’、34b’を形状の異なる一対の弧状縁34b’、34b’として構成した以外の構成を前記図9〜図11に示されている切断補助プレート34と同一又は実質的に同一の構成としてあり、同様にして用い得ると共に、ほぼ同様の効果を当該巻取り具Aにもたらし得るものであって、同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0068】
かかる図12に示される切断補助プレート34における縁34bは、突き出し板部31bに連続される側端縁34c及び先端側にある側端縁34dに連続する部分から縁34aの側に漸次近接するように、ペーパーロール10’の側に向けて弧状に張り出す一対の夫々に張り出し寸法を異にする弧状部の弧状縁34b’、34b’を備えた構成としてあり、該弧状縁34b’、34b’における互いのV字状をなす連続部分をカッター部34xとし、当該V字状をなす連続部分以外の弧状縁34b’部分をガイド部34yとして構成してある。
この図示例にあっては、側端縁34cに連続した比較的大きな突き出し寸法をなす弧状縁34b’と、当該切断補助プレート34の先端側にあって、側端縁34dに連続した比較的小さな突き出し寸法をなす弧状縁34b’とによって、当該切断補助プレート34における比較的先端側にカッター部34xを設け、ペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を、より容易かつ確実に切断して、掛け回し軸42から抜き出し用い得るようにしてある。
【0069】
図13に示される切断補助プレート34は、前記図9〜図11で示される巻取り具Aにおける切断補助プレート34にあって、装填されるペーパーロール10’の側にある縁34bを構成する一対の弧状縁34b’、34b’のほぼ中央部に、該各弧状縁34b’、34b’に連続した円弧状の凹部縁34b”を備えた構成としてあり、この凹部縁34b”に到る各弧状縁34b’、34b’を引き出しペーパー部分10”のガイド部34yとし、この各弧状縁34b’、34b’に連続して備えられている凹部縁34b”をカッター部34xとして構成した以外の構成を前記図9〜図11に示されている切断補助プレート34と同一又は実質的に同一の構成としてあり、同様にして用い得ると共に、ほぼ同様の効果を当該巻取り具Aにもたらし得るものであって、同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0070】
かかる図13に示される切断補助プレート34におけるペーパーロール10’の側にある縁34bは、突き出し板部31bに連続される側端縁34c及び先端側にある側端部34dの夫々に連続される部分で縁34aとの間の間隔を最大とし、該縁34bの中央側に向けて当該縁34aに漸次近づくように構成されているほぼ同一形状をなす一対の弧状縁34b’、34b’と、この各弧状縁34b’、34b’の互いに連続される部分に備えられて縁34aの側に凹む円弧状凹部のなす凹部縁34b”とを備えた構成としてあり、この円弧状凹部の凹部縁34b”部分をカッター部34xとし、当該凹部縁34b”に到る各弧状縁34b’部分をガイド部34yとして構成してある。
かかる図13に示される切断補助プレート34にあっては、ペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を当該切断補助プレート34の縁34bに押し付けた際に、この縁34bに押し付けられたペーパー部分10”eは、前記ガイド部34yによって円弧状凹部内に案内され、この円弧状凹部における凹部縁34b”部分に備えられているカッター部34xによって纏められた状態で容易かつ確実に切断される。
【0071】
図14に示される切断補助プレート34は、前記図9〜図11で示される巻取り具Aにおける切断補助プレート34にあって、装填されるペーパーロール10’の側にある縁34bを、一対の弧状縁34b’、34b’間に凹部縁34b”を備え、かつ、この凹部縁34b”を当該切断補助プレート34における先端側、より具体的には、当該切断補助プレート34における側端縁34dの側に偏らせて備えた構成、すなわち、当該縁34bを形状の異なる一対の弧状縁34b’、34b’と当該弧状縁34b’、34b’を連続させる凹部縁34b”として構成した以外の構成を前記図9〜図11に示されている切断補助プレート34と同一又は実質的に同一の構成としてあり、同様にして用い得ると共に、ほぼ同様の効果を当該巻取り具Aにもたらし得るものであって、同一又は実質的に同一の構成部分には同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0072】
かかる図14に示される切断補助プレート34におけるペーパーロール10’の側にある縁34bは、突き出し板部31bに連続される側端縁34cに連続される部分から縁34aの側に漸次近づく比較的大きい弧状縁34b’と、先端側にある側端縁34dに連続される部分から縁34aの側に漸次近づく比較的小さい弧状縁34b’と、この各弧状縁34b’、34b’の互いに連続される部分に備えられて縁34aの側に凹む円弧状凹部のなす凹部縁34b”とを備えた構成としてあり、この円弧状凹部の凹部縁34b”部分をカッター部34xとし、当該凹部縁34b”に到る各弧状縁34b’部分をガイド部34yとして構成してある。
かかる図14に示される切断補助プレート34にあっては、ペーパーロール10’から引き出される引き出しペーパー部分10”を当該切断補助プレート34の縁34bに押し付けた際に、この縁34bに押し付けられたペーパー部分10”eは、前記ガイド部34yによって当該切断補助プレート34の先端側にある円弧状凹部内に案内され、この円弧状凹部における凹部縁34b”部分に備えられているカッター部34xによって纏められた状態で容易かつ確実に切断されて、容易に掛け回し軸42から抜き出し用い得るようにしてある。
【0073】
【発明の効果】
この発明に係るトイレットペーパーの巻取り具にあっては、片手操作のみのよって、用便などにおいて拭き去りなどに都合の良い重ね合わせの状態に、トイレットペーパーホルダーのペーパーロールからペーパーを引き出し切断して用いることができる利点を有しており、片手操作を余儀なくされている人や、余儀なく片手操作をせざるを得ない状態にある場合であっても、トイレットペーパーホルダーのペーパーロールからの引き出しペーパー部分を容易に必要な重ね合わせの状態に切断して用い得る利点を有している。
また、ペーパーロールから引き出された引き出しペーパー部分が切断補助部に対する押し付けによって切断されることから、このペーパーロールからの引き出しペーパー部分の先端部がトイレットペーパーホルダーにおける蓋内に隠れてしまうことがなく、片手操作によっても、トイレットペーパーのペーパーロールからの引き出し使用に際して容易に先端部を指先間に挟持できる利点を有している。
【0074】
また、請求項2に記載の発明に係るトイレットペーパーの巻取り具にあっては、切断補助部と前記掛け回し軸部との間の間隔を調節することによって、片手操作のみで、容易にペーパーロールから引き出される引き出しペーパー部分を用便などに際して拭き去りに都合の良い長さの重ね合わせ状態として切断することができる利点を有している。
【0075】
また、請求項3に記載の発明に係るトイレットペーパーの巻取り具にあっては、ペーパーロールから引き出されている引き出しペーパー部分の押しつけられる切断補助部の面を摩擦抵抗の大きい面とすることによって、ペーパーロールからのペーパーの引き出しや当該引き出しペーパー部分を重ね合わせ状態にして切断する際や、トイレットの清掃などに際して、当該切断補助部に接触しても被傷などの不具合を生じ難い片手操作に適したトイレットペーパーの巻取り具を提供できる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具の備え付け状態を一部を断面して示した側面図
【図2】同正面図
【図3】同巻取り具の斜視図
【図4】同備え付け巻取り具の使用状態を示す斜視図
【図5】同使用状態を一部を断面して示した側面図
【図6】同備え付け巻取り具の他の使用状態の一過程を一部を断面して示した側面図
【図7】同使用状態の他の過程を一部を断面して示した側面図
【図8】第2の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具の部品分離斜視図
【図9】第3の実施の形態に係るトイレットペーパーの巻取り具の使用状態を示す斜視図
【図10】同使用状態を一部を断面して示した側面図
【図11】同トイレットペーパーの巻取り具の典型的な切断補助プレートを示す平面図
【図12】同トイレットペーパーの巻取り具の他の典型的な切断補助プレートを示す平面図
【図13】同トイレットペーパーの巻取り具の更に他の典型的な切断補助プレートを示す平面図
【図14】同トイレットペーパーの巻取り具の更に他の典型的な切断補助プレートを示す平面図
【符号の説明】
A 巻取り具
Aa 掛け回し軸部
Ab 切断補助部
10 トイレットペーパー
10’ ペーパーロール
10” 引き出しペーパー部分
10”b 反転ペーパー部分
10”c 向き合いペーパー部分
10”d 重ね合わせ部分
10”f 掛け巡らしペーパー部分
Claims (3)
- トイレットペーパーホルダーに装填されているトイレットペーパーのペーパーロールから引き出される引き出しペーパー部分を掛け回す片持ち状態に設けられた掛け回し軸部と、
この掛け回し軸部よりも前記トイレットペーパーホルダーのペーパーロールに近い位置に設けられて前記ペーパーロールから引き出された引き出しペーパー部分を押しつけ状態にて切断可能とする切断補助部とを備えていることを特徴とするトイレットペーパーの巻取り具。 - 前記切断補助部と前記掛け回し軸部との間の間隔を調節可能としてあることを特徴とする請求項1に記載のトイレットペーパーの巻取り具。
- 前記ペーパーロールから引き出される引き出しペーパー部分の押しつけられる切断補助部の面が摩擦抵抗の大きい面としてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトイレットペーパーの巻取り具。
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