JP2009201972A - トイレットペーパホルダ及びトイレットペーパホルダ用ペーパカッター - Google Patents

トイレットペーパホルダ及びトイレットペーパホルダ用ペーパカッター Download PDF

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Abstract

【課題】トイレットペーパの引出しとカットとを片手で行うことができ、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができるトイレットペーパホルダを提供する。
【解決手段】ホルダ本体2の背板部201とトイレの壁面1との間に挟み込まれて取付けられる取付け用板部401と、取付け用板部の下端から下方に延びるカッター基部402と、カッター基部の下端から前方に突出したカッター本体403とを備え、カッター本体の先端部にペーパ切断部403cを備える。ペーパ切断部403cには、V字形の狭間隙G1と、傾斜したガイド面とを有するカット溝Gが形成されている。ホルダ本体から引き出されたトイレットペーパ300をカット溝Gに押し当てて下方に引くことによりトイレットペーパを幅方向に収縮させて、狭間隙G1内に押し込み、この状態でトイレットペーパ300を更に下方に引くことによりカットする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ペーパカッターを備えたトイレットペーパホルダ及び既成のトイレットペーパホルダにも取り付けることができるトイレットペーパホルダ用ペーパカッターに関するものである。
広く用いられているトイレットペーパホルダは、壁面に固定される背板部と該背板部の幅方向の両端から前方に突出した一対の側板部とを有して、一対の側板部の間にぺーパロールを回転可能な状態で保持するように構成されたホルダ本体と、ホルダ本体の上部に回動自在に取り付けられて常時ペーパロールの上部に当接した状態で配置されるカバー板とを備えていて、ホルダ本体に保持されたペーパロールから所定長さのトイレットペーパを繰り出した後、カバー板を手で押えてトイレットペーパを上方に引っ張ることにより、カバー板の先端部の縁部に沿ってトイレットペーパをカットするように構成されている。
上記のトイレットペーパホルダでは、トイレットペーパをカットする際に、カバー板を一方の手で押えた状態で他方の手でトイレットペーパを引っ張る必要があるため、カバー板に不特定多数の人の手が触れて不衛生であるだけでなく、片手が不自由な人がトイレットペーパをカットすることができないという問題があった。
また上記のようなトイレットペーパホルダにおいては、トイレットペーパがカバー板の先端の縁部に沿ってきれいにカットされて、トイレットペーパの切れ目がペーパロールの外周面上に貼り付いた状態になるため、次に使用する人がトイレットペーパを引き出そうとする際に切れ目を容易に探すことができない状態になることがあった。更に、切れ目の位置を容易に探すことができる場合でも、切れ目をペーパロールの外周から容易に引きはがすことができないことがあり、はなはだ使いにくいという問題があった。
上記のような問題を解決するために、例えば特許文献1ないし7に示されているように、多くの提案がなされている。特許文献1に示されたトイレットペーパホルダでは、カバー板の先端に前方に開口したV字形のカット溝を設けるとともに、カバー板に係合するストッパを設けて、該ストッパによりカバー板の上方への回動を制限している。
このトイレットペーパホルダにおいては、トイレットペーパを必要長さだけ繰り出した後、上方に引き上げることにより、上方への回動が制限されたカバー板の先端のV字形のカット溝にトイレットペーパを挿入して、該トイレットペーパを幅方向に収縮させ、最終的にトイレットペーパをカット溝の中央部の幅が狭くなった部分に押し込んだ状態にしてカットする。このトイレットペーパホルダによれば、トイレットペーパを片手で引き出してカットすることが可能であり、また未使用のトイレットペーパの端末部がカット溝内に押し込まれた状態で残されるため、新たにトイレットペーパを使用する際にトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができる。
特許文献2に示されたトイレットペーパホルダにおいては、カバー板の裏側にトイレットペーパを通す隙間を内部に有する円弧状のダクト状部分を設けると共に、ダクト状部分の出口にカッター刃を設けて、ダクト状部分の内部を通して繰り出したトイレットペーパを下方に引っ張ってカッター刃に接触させることによりカットするようにしている。このトイレットペーパホルダでは、未使用のトイレットペーパの端末部がダクト状部分の内部に残されるため、カバー板の先端に切り欠きを設けて、次にトイレットペーパを使用する際に、ダクト状部分内に残されている未使用のトイレットペーパの先端の一部に切り欠きを通して指を添えることにより、新たなトイレットペーパを引き出すようにしている。このトイレットペーパホルダによれば、必ず未使用のトイレットペーパの端末部がダクト状部分の内部に残されるため、新たにトイレットペーパを使用する際にトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができる。また未使用のトイレットペーパの引き出しと、カットとを片手で行うことが可能である。
特許文献3に示されトイレットペーパホルダでは、カバー板にスリットを設けると共に、カバー板の前方でペーパロールの上に当接して該ペーパロールを押えるペーパロール押え部をカバー板の先端に一体に設けて、該ペーパロール押え部の先端にカッターを設けている。このトイレットペーパホルダでは、カバー板のスリットを通して繰り出したトイレットペーパを下方に引くことにより、カッターに接触させると共に、ペーパロール押え部をペーパロールに押しつけて、ペーパロールの回転を止めることにより、トイレットペーパをカットするようにしている。このトイレットペーパホルダによった場合にも、トイレットペーパの引き出しとカットとを片手で行うことができ、また未使用のトイレットペーパの端末部はスリットから外部に導出された状態にあるため、新たにトイレットペーパを使用する際にトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができる。
特許文献4に示されたトイレットペーパホルダにおいては、ホルダ本体の前端部の上部を横切って、カバー板の先端に対向するカッターを設けると共に、カバー板の先端をカッターに対して押圧するバネを設けて、カバー板とカッターとの間を通して繰り出したトイレットペーパを下方に引いてカッターに接触させることにより、カットするようにしている。またカバー板の先端に切り欠きを設けて、カバー板とカッターとの間に挟まれている未使用のトイレットペーパの先端の一部に切り欠きを通して指を添えることにより、新たなトイレットペーパを引き出すようにしている。このトイレットペーパホルダでも、未使用のトイレットペーパの端末部は、カバー板の先端とカッターとの間に挟まれた状態にあるため、新たにトイレットペーパを使用する際にトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができ、またトイレットペーパの引き出しとカットとを片手で行うことが可能である。
特許文献5に示されたトイレットペーパホルダにおいては、ホルダ本体の前端部の下部にカッターを下向きに設けると共に、ペーパロールをホルダ本体内に前後を逆にしてセットして、ホルダ本体の背板側からトイレットペーパを下方に引き出すようにしている。このトイレットペーパホルダでは、ホルダ本体の背板側から下方に引き出したトイレットペーパを手前に引っ張り上げることにより、カッターに接触させてカットする。このトイレットペーパホルダによった場合には、未使用のトイレットペーパがホルダ本体の背板側から垂れ下がった状態におかれるため、新たにトイレットペーパを使用する際にトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができ、またトイレットペーパの引き出しとカットとを片手で行うことが可能である。
特許文献6に記載されたトイレットペーパホルダにおいては、ホルダ本体の前端部の下部にペーパを横方向から受け入れて幅方向に収束させる(絞る)とともに切断するペーパ収束切断部を設けて、ホルダ本体から繰り出したトイレットペーパを一旦幅方向に移動させた後、横方向からペーパ収束切断部内に押し込んで切断するようにしている。このトイレットペーパホルダによった場合にも、トイレットペーパの引き出しとカットとを片手で行うことが可能であり、また未使用のペーパの端末部はペーパ収束切断部内に押し込まれた状態で保持されるため、新たにトイレットペーパを使用する際にトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができる。
特許文献7に示されたトイレットペーパホルダにおいては、ホルダ本体の前端部の下端寄りにカッターを設けると共に、トイレットペーパを下方から上方に繰り出すようにペーパロールをセットして、ペーパロールから繰り出したトイレットペーパをカッターの上を経て下方に垂らした状態で下方に引くことにより、トイレットペーパをカッターに接触させてカットするようにしている。このトイレットペーパホルダによった場合にも、トイレットペーパの引き出しとカットとを片手で行うことが可能であり、また未使用のトイレットペーパの端末部はホルダ本体の下部からカッターの上に引き出された状態で残されるため、新たにトイレットペーパを使用する際にその端末部を探す手間を省くことができる。
特開2006−25908号公報 特開平10−276930号公報 実開平8−1530号公報 実開平5−65295号公報 特開平8−280577号公報 実用新案登録第3097146号公報 特開平8−500号公報
特許文献1に示されたトイレットペーパホルダによれば、トイレットペーパをカットする際にカバー板を押えておく必要がないため、片手でトイレットペーパをカットすることができ、片手が不自由な人でも取り扱うことができる。また、カバー板を手で押える必要がないため、衛生的であり、トイレットペーパの切れ端がV字形の溝内に押し込まれた状態で残されるため、次に使用する際に、トイレットペーパの切れ目を容易に探すことができる。
しかしながら、特許文献1に示されたトイレットペーパホルダでは、カバー板の幅方向の中央部にV字形の溝が設けられ、V字形の溝の両側の部分のカバーの先端面はフラットに形成されていたため、ペーパロールから繰り出したトイレットペーパを上方に引き上げた際に、トイレットペーパを幅方向にスムーズに収縮させることができない場合があり、トイレットペーパをきれいにカットすることができないことがあった。また特許文献1に示されたトイレットペーパホルダでは、ペーパロールの径が小さくなって行くにつれて、カバー板とストッパとの間の角度が拡大されていくため、ペーパロールの径が細った状態になったときに、カバー板の回動角度が大きくなり、トイレットペーパをカットしようとしたときにカバー板が逃げてカットしにくくなるという問題があった。
特許文献2に示されたトイレットペーパホルダでは、新たにトイレットペーパを繰り出す際に、ダクト状部分の内部に隠れている未使用のトイレットペーパの端末部を、カバー板の先端に設けられた切り欠きを通して、指先で押えて滑らせながら引き出す必要があるため、新たなトイレットペーパの引き出しが容易でないという問題があった。またこのトイレットペーパホルダでは、新たなペーパロールをセットする際に、カバー板を上げて、ペーパロールから巻き戻したトイレットペーパの先端をカバー板の裏側のダクト状部分の内側に通す必要があるため、ペーパロールをセットする作業が面倒であった。
特許文献3に記載されたトイレットペーパホルダにおいても、新たなペーパロールをセットする際に、ペーパロールから巻き戻したトイレットペーパの先端をカバー板に設けられたスリットに通す必要があるため、ペーパロールをセットする作業が面倒になるのを避けられなかった。またこのトイレットペーパホルダでは、ペーパロール押え部が常時ペーパロールの外周に当っている状態にあるため、ペーパロールを円滑に引き出すことが容易でないという問題があった。
特許文献4に記載されたトイレットペーパホルダにおいては、カバー板とカッターとの間を通して繰り出したトイレットペーパを下方に引いてカッターに接触させることにより、カットするようにしているため、未使用のトイレットペーパの端末部がカバー板とカッターとの間に隠された状態で配置される。そのため、新たなトイレットペーパを使用する際には、カバー板の先端に設けた切り欠きを通して、未使用のトイレットペーパの先端に指を添えて、トイレットペーパをカッターの上で滑らせながら引き出す必要があり、特許文献2に示されたものと同様に、ペーパロールを引き出すことが容易でないという問題があった。
特許文献5に示されたトイレットペーパホルダでは、トイレットペーパを片手でカットすることが可能であり、またトイレットペーパをカットした後、未使用のトイレットペーパの端末部はホルダ本体の背面側から垂れ下がった状態にあるため、次にトイレットペーパを使用する際にトイレットペーパの端末部を探す手間が省けるという利点が得られる。しかしながらこのトイレットペーパホルダでは、ペーパロールを交換する際に、通常使用されているトイレットペーパホルダとは逆にペーパロールをセットする必要がある上に、ペーパがホルダ本体の背面側から引き出されるため、使用者に違和感を与えるという問題があった。特に、初めてこのトイレットペーパホルダを使用する際には、ペーパロールのセットを容易に行うことができないおそれがあるため、不特定多数の人が使用する公共の場のトイレットに設置するには不向きである。
特許文献6に示されたトイレットペーパホルダでは、トイレットペーパをカットする際に、ホルダ本体から引き出したトイレットペーパを一旦横方向に変位させて、ペーパ収束切断部内に挿入する操作を行う必要があるため、操作が面倒になるのを避けられなかった。またこのトイレットペーパホルダにおいても、ペーパロールを通常使用されているトイレットペーパホルダとは逆向きにセットする必要があるため、使用者に違和感を与えるおそれがあった。
また既存のトイレットペーパホルダと共に壁面に取り付けることができるペーパカッターを用意して、このペーパカッターに、片手によるトイレットペーパの引き出しとカットとを可能にする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために、該端末部をペーパロールから引き出された状態に保持する機能とを持たせるようにするのが好ましいが、既存のトイレットペーパホルダを壁面に取り付けるネジの配設ピッチは標準化されておらず、メーカーによってまちまちであるため、既存の種々のトイレットペーパホルダとともに壁面に取り付けて使用することができるペーパカッターは開発されていなかった。
本発明の目的は、ペーパロールを逆にセットしたり、ペーパロールのセットを難しくしたり、トイレットペーパの引き出しを難しくしたり、トイレットペーパをカットする際に面倒な操作を必要としたりすることなく、片手によるトイレットペーパの引き出しとカットとを可能にする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために、該端末部をペーパロールから引き出された状態に保持する機能とを持たせることができるようにしたトイレットペーパホルダを提供することにある。
本発明の他の目的は、既存のトイレットペーパホルダに取り付けて、ペーパロールを逆にセットしたり、ペーパロールのセットを難しくしたり、トイレットペーパの引き出しを難しくしたり、トイレットペーパをカットする際に面倒な操作を必要としたりすることなく、片手によるトイレットペーパの引き出しとカットとを可能にする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために、該端末部をペーパロールから引き出された状態に保持する機能とを持たせることができるようにしたトイレットペーパホルダ用ペーパカッターを提供することにある。
本発明は、壁面に固定される背板部と該背板部の幅方向の両端から前方に突出した一対の側板部とを有して、一対の側板部の間にぺーパロールを回転可能な状態で保持するように構成されたホルダ本体と、ホルダ本体に保持されたペーパロールから繰り出されたトイレットペーパをカットするペーパカッターとを備えたトイレットペーパホルダに適用される。
本発明においては、上記ペーパカッターが、ホルダ本体に上端が固定されてホルダ本体の背板部が固定される壁面に沿って下方に延びるように配置されるカッター基部と、板面をペーパロールの軸線と平行な方向に向けた状態でカッター基部の下端からホルダ本体の下方を経て前方に突出したカッター本体とを備えている。カッター本体の先端部には、幅方向をペーパロールの軸線と平行な方向に向けたペーパ切断部が、その先端を前方または斜め上前方に向けた状態で、かつホルダ本体の前端部側でペーパロールの最大径時の外周面に接する垂直面よりも更に前方に位置させた状態で設けられ、ペーパ切断部の先端に、該ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝がその幅方向をペーパロールの幅方向に向けた状態で形成されている。
本発明においては、上記カット溝が、その幅方向の中央部にV字形ないしはU字形の狭間隙を形成する部分を有するとともに、前記狭間隙を形成する部分の幅方向の両側に、該狭間隙から離れるに従って前記ペーパ截断部の先端が向けられた方向に寄って行くように傾斜した一対のガイド面を形成する部分を有する形状に形成され、ペーパロールから繰り出されるトイレットペーパをカット溝に押し当てながら下方に引っ張った際に、該トイレットペーパがガイド面に沿って幅方向に収縮させられて該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が前記狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成されている。上記ペーパ切断部は、カッター本体の先端部に一体に設けてもよく、カッター本体の先端部に溶接等により固定してもよい。
上記のように構成されたトイレットペーパホルダにおいて、ペーパロールから繰り出されたトイレットペーパをペーパ切断部のガイド溝に押し当てながら下方に引くと、トイレットペーパが傾斜したガイド溝に沿って幅方向に収縮させられ(絞られ)、収縮させられた部分が最終的にガイド面の中央の狭間隙内に押し込まれて拘束される。トイレットペーパの狭間隙内に押し込まれて拘束された部分はそれ以上変位することができないため、トイレットペーパを更に下方に引っ張ることにより、トイレットペーパを拘束された部分の下方の部分でカットすることができる。トイレットペーパを引き出してからカットするまでの操作はすべて片手で行うことができる。またトイレットペーパをカットした状態では、未使用のトイレットペーパの端末部寄りの部分がホルダ本体の上端から垂れ下がって、その収縮された端末部が狭間隙内に押し込まれた状態に保持されるため、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができる。
ホルダ本体の構造は一般的に使用されているものと同様でよく、ホルダ本体へのペーパロールのセットのしかたは、一般に使用されているトイレットペーパホルダと同様でよい。またトイレットペーパの端末部をスリットに挿入したり、ペーパロールを逆向きにセットしたりする必要がないため、使用者に違和感を与えることなく、トイレットペーパの引き出しとカットとを片手で行うことを可能にする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために端末部を保持しておく機能とを持たせることができる。上記のように、本発明に係わるトイレットペーパホルダは、トイレットペーパのセットに関して使用者に違和感を与えることがないため、公共のトイレでの使用にも適している。
本発明の好ましい態様では、ペーパカッターが、ホルダ本体に上端が固定されてホルダ本体の背板部が固定される壁面に沿って下方に延びるように配置された板状のカッター基部と、カッター基部の下端からホルダ本体の下方を経て前方または斜め上前方に突出したカッター本体とを備えている。カッター本体の先端部には、幅方向をペーパロールの軸線と平行な方向に向けた複数のペーパ切断部が、斜め上方に傾斜させた状態で、かつホルダ本体の前端部側でペーパロールの最大径時の外周面に接する垂直面よりも更に前方に位置させた状態で設けられている。
複数のペーパ切断部は、それぞれの先端部相互間に隙間を形成した状態で、かつペーパロールに近い位置にあるもの程先端部を高い位置に位置させた状態で並べて設けられていて、各ペーパ切断部の先端に、各ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝がその幅方向をペーパロールの軸線方向と平行な方向に向けて形成されている。各ペーパ切断部の先端に形成されたカット溝は、その幅方向の中央部に各ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙を形成する部分を有している。また複数のペーパ切断部のうち、ペーパロールに最も近い位置に配置された少なくとも一つのペーパ切断部に設けられたカット溝は、狭間隙を形成する部分の幅方向の両側に、該狭間隙から離れるに従ってペーパ切断部の先端が向けられた方向に寄って行くように傾斜した一対のガイド面を形成する部分を有する形状に形成されている。
そして、複数のペーパ切断部にそれぞれ設けられた複数のカット溝はそれぞれの狭間隙を形成する部分が互いに整合した状態で斜めに並ぶように配置され、ペーパロールから引き出されたトイレットペーパを複数のカット溝に押し当てながら下方に引っ張った際に、該トイレットペーパがガイド面に沿って幅方向に収縮させられて、該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が少なくとも一つのペーパ切断部のカット溝に形成された狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成されている。
上記のように、カッター本体の先端に複数のペーパ切断部を設けて、複数のペーパ切断部にそれぞれ狭間隙を有するカット溝を設けておくと、ペーパロールから引き出したトイレットペーパを複数の狭間隙に押し込んで拘束することができるため、ペーパロールから引き出された未使用のトイレットペーパの先端を確実に保持しておくことができる。またカッター本体の先端に複数のペーパ切断部を設けて、複数のペーパ切断部にそれぞれ狭間隙を有するカット溝を設けておくと、ペーパロールから引き出されたトイレットペーパを下方に引っ張った際にトイレットペーパが狭間隙内に押し込まれる機会が増えるため、未使用のトイレットペーパの先端を確実に保持することができる。
本発明の好ましい態様では、複数のペーパ切断部のうち、ペーパロールに最も近い位置に配置された一つのペーパ切断部以外の他のペーパ切断部に、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させるための孔が形成されている。
上記のようにペーパロールに最も近い位置に配置された一つのペーパ切断部以外の他のペーパ切断部に、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させるための孔を形成しておくと、隣り合うペーパ切断部の間にトイレットペーパの切り屑が溜まるのを防ぐことができる。
なお本発明においては、ペーパロールに最も近い位置に配置されたペーパ切断部に、トイレットペーパの切り屑を下方に通過させるための孔を形成することを妨げない。
本発明において、ペーパ切断部は、板材を加工することにより形成してもよく、針金等の棒状体を折り曲げることにより形成してもよい。板材によりペーパ切断部を形成する場合、ペーパ切断部を形成する板材の各部のうち、ペーパ切断部の周辺部を形成する部分(輪郭部)のみを残すように該板材を打ち抜くことによりフレームを構成して、上記孔を形成することができる。針金等の棒状体を折り曲げ加工してペーパ切断部を構成する場合には、該ペーパ切断部が自ずからフレームをなす形状に形成されて、その内側に切り屑を通過させる孔が形成される。
本発明の好ましい態様では、トイレットペーパの狭間隙から導出された部分に接して該トイレットペーパの切断を促す(助ける)エッジ部を備えたペーパカット用突起が、ペーパ切断部の狭間隙の近傍に設けられている。
上記のように構成すると、トイレットペーパの狭間隙から導出された部分をペーパカット用突起のエッジ部に接触させてカットすることができるため、未使用のトイレットペーパの端末部の狭間隙から外部に突出している部分の長さを長くして、次にトイレットペーパを使用する際にトイレットペーパの端末部をつまみやすくすることができる。
本発明の好ましい態様では、カッター本体が、ホルダ本体に保持されるペーパロールの下方に位置する部分に底板部を有して、該底板部の上に予備のペーパロールを保持することができるように構成されている。
上記のように構成すると、使用中のペーパロールの下方に予備のペーパロールを保持させておくことができるため、使用中のペーパロールのペーパがなくなったときに、直ちに新しいペーパロールと交換することができる。
本発明に係わるトイレットペーパホルダの好ましい態様では、ペーパカッターが、背板部の幅方向の両端から下方に延びる一対の棒状のカッター基部と、該一対のカッター基部の下端からそれぞれ前記ペーパロールの下方を経て前方または斜め上前方に延びるように設けられた一対の腕部と、該一対の腕部の先端部間を橋渡しするように設けられて前方または斜め上前方に向けられたペーパ切断部とを備えている。この場合、ペーパ切断部は、その幅方向の中央部にあってペーパ切断部が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙を内側に形成するV字形ないしはU字形の狭間隙形成部と、該狭間隙形成部の幅方向の両端に連続するように設けられていて該狭間隙形成部の両端からペーパ切断部の先端に向って末広がり状に傾斜して伸びる一対のガイド部とを一体に有し、ペーパロールから繰り出されたトイレットペーパをペーパ切断部に押し当てながら下方に引いた際に、該トイレットペーパがガイド部に沿って幅方向に収縮させられて該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成される。
上記のように構成した場合も、トイレットペーパを引き出してからカットするまでの操作をすべて片手で行うことができる。また未使用のトイレットペーパの端末部はホルダ本体の上端から垂れ下がって狭間隙内に押し込まれた状態に保持されるため、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができる。更に、上記のように構成すると、ペーパカッターの主要部を十分な太さを有する針金などの棒状体を折り曲げることにより形成できるため、ペーパカッターを低コストで製作することができる。また上記のようにペーパカッターを棒状体により形成すると、ペーパ切断部の内側に切り屑を通過させるための孔が形成されるため、ペーパ切断部の内側にトイレットペーパの破片が溜まるのを防ぐことができる。
上記のように構成する場合には、一対の腕部とホルダ本体に保持されるペーパロールとの間に予備のペーパロールを配置するために必要なスペースを確保するようにカッター基部の長さを設定して、一対の腕部の上に予備のペーパロールを保持することができるように構成するのが好ましい。
本発明はまた、壁面に固定される背板部と該背板部の幅方向の両端から前方に突出した一対の側板部とを有して、一対の側板部の間にぺーパロールを回転可能な状態で保持するように構成されたホルダ本体を備えたトイレットペーパホルダに取り付けるトイレットペーパホルダ用ペーパカッターを対象とする。
本発明に係わるペーパカッターは、ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で配置される取付用板部と、該取付用板部の下端から下方に延びるように設けられたカッター基部と、取付用板部が背板部と壁面との間に挟み込まれた状態にされたときにカッター基部の下端からホルダ本体の下方を経て前方に突出した状態で配置されるように設けられたカッター本体とを備えていて、カッター本体の先端部に、ペーパ切断部がその先端を前方または斜め上前方に向けた状態で設けられ、ペーパ切断部の先端に、該ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝がその幅方向をペーパロールの幅方向に向けた状態で形成される。
上記カット溝は、その幅方向の中央部にV字形ないしはU字形の狭間隙を形成する部分を有するとともに、狭間隙を形成する部分の幅方向の両側に、該狭間隙から離れるに従って前記ペーパ截断部の先端が向けられた方向に寄って行くように傾斜した一対のガイド面を形成する部分を有する形状に形成されている。そして、取付用板部の各部のうち、ホルダ本体の背板部を壁面に固定する際に用いられるネジが貫通することが想定される領域が、ネジを貫通させ得る材料からなる板により構成され、取付用板部がホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で、ペーパロールから繰り出されたトイレットペーパをカット溝に押し当てながら下方に引っ張った際に、該トイレットペーパがガイド面に沿って幅方向に収縮させられて該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成される。
ネジを貫通させ得る材料からなる板材としては、網板または多孔板を用いるのが好ましいが、ネジを押し当てた際に該ネジの先端で穿孔することができる程度の柔らかさを持った比較的薄い金属板や、木製の板等を用いることもできる。
上記のように、ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で配置される取付用板部を設けて、この取付用板部の、ホルダ本体の背板部を壁面に固定する際に用いられるネジが貫通することが想定される領域を、ネジを貫通させ得る材料からなる板により構成しておくと、ホルダ本体の背板部を壁面に固定するために用いるネジの配置(ネジ相互間のピッチ間隔)がいかなる場合であっても、該ネジを取付用板部を貫通させて壁面にねじ込むことができる。従って、ペーパカッターを備えていない既存のトイレットペーパホルダのホルダ本体の背板部と壁面との間に上記取付用板部を挿入して、ホルダ本体の背板部と取付用板部とをネジで共締めすることにより、既存のトイレットペーパホルダに本発明に係わるペーパカッターを容易に取り付けて、片手でトイレットペーパを引き出してカットする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために、該端末部をペーパロールから引き出した状態に保持しておく機能とを持たせることができる。
本発明の好ましい態様では、上記ペーパカッターが、ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で配置される取付用板部と、該取付用板部の下端から下方に延びるように設けられたカッター基部と、取付用板部が背板部と壁面との間に挟み込まれた状態にされたときにカッター基部の下端からホルダ本体の下方を経て前方または斜め上前方に突出した状態で配置されるように設けられたカッター本体とを備え、カッター本体の先端部に、複数のペーパ切断部が、斜め上方に傾斜させた状態で、かつ取付用板部がホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態にされたときにホルダ本体の前端部側でペーパロールの最大径時の外周面に接する垂直面よりも更に前方に配置されるようにして設けられる。
この場合、複数のペーパ切断部は、それぞれの先端部相互間に隙間を形成した状態で、かつペーパロールに近い位置に配置されるもの程先端部を高い位置に位置させた状態で並べて設けられ、各ペーパ切断部の先端に、各ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝が、その幅方向がペーパロールの軸線方向と平行な方向に向くようにして形成される。各ペーパ切断部の先端に形成されたカット溝は、その幅方向の中央部に各ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙を形成する部分を有し、複数のペーパ切断部のうち、ペーパロールに最も近い位置に配置された少なくとも一つのペーパ切断部に設けられたカット溝は、狭間隙を形成する部分の幅方向の両側に、該狭間隙から離れるに従ってペーパ切断部の先端が向けられた方向に寄って行くように傾斜した一対のガイド面を形成する部分を有する形状に形成され、複数のペーパ切断部にそれぞれ設けられた複数のカット溝はそれぞれの狭間隙を形成する部分が互いに整合した状態で斜めに並ぶように配置されている。
上記取付用板部の各部のうち、ホルダ本体の背板部を壁面に固定する際に用いられるネジが貫通することが想定される領域は、ネジを貫通させ得る材料からなる板により構成され、取付用板部がホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で、ペーパロールから引き出されたトイレットペーパを複数のカット溝に押し当てながら下方に引っ張った際に、該トイレットペーパがガイド面に沿って幅方向に収縮させられて、該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が少なくとも一つのペーパ切断部のカット溝に形成された狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成されている。
本発明の好ましい態様では、複数のペーパ切断部のうち、トイレットペーパに最も近い位置に配置された一つのペーパ切断部以外の他のペーパ切断部に、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させるための孔が形成されている。
上記のように、複数のペーパ切断部のうち、トイレットペーパに最も近い位置に配置された一つのペーパ切断部以外の他のペーパ切断部に、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させるための孔を形成しておくと、隣り合うペーパ切断部の間にトイレットペーパの切り屑が溜まるのを防ぐことができる。
本発明の好ましい態様では、トイレットペーパの狭間隙から導出された部分に接して該トイレットペーパの切断を促すエッジ部を備えたペーパカット用突起が、ペーパ切断部の狭間隙の近傍に設けられる。
本発明に係わるトイレットペーパホルダ用ペーパーカッターの他の好ましい態様では、該ペーパーカッターが、ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で配置される取付用板部と、取付用板部の下端から下方に延びる一対の棒状のカッター基部と、取付用板部がホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態にされたときに一対のカッター基部の下端からそれぞれ前方または斜め上前方に突出して延びるように設けられた1対の腕部と、一対の腕部の先端部間を橋渡しするように設けられて前方または斜め上前方に向けられたペーパ切断部とを備えている。上記ペーパ切断部は、その幅方向の中央部にあってペーパ切断部が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙を内側に形成するV字形ないしはU字形の狭間隙形成部と、該狭間隙形成部の幅方向の両端に連続するように設けられていて該狭間隙形成部の両端からペーパ切断部の先端に向って末広がり状に傾斜して伸びる一対のガイド部とを一体に有している。また上記取付用板部の各部のうち、ホルダ本体の背板部を壁面に固定する際に用いられるネジが貫通することが想定される領域は、ネジを貫通させ得る材料からなる板により構成され、取付用板部がホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で、ペーパロールから繰り出されたトイレットペーパをペーパ切断部に押し当てながら下方に引いた際に、該トイレットペーパがガイド部に沿って幅方向に収縮させられて該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成される。
請求項1に記載された発明によれば、ペーパロールから繰り出されたトイレットペーパをペーパ切断部のガイド面に押し当てながら下方に引っ張ることにより幅方向に収縮させて中央の狭間隙内に押し込んで拘束することができ、トイレットペーパを更に下方に引っ張ることにより、トイレットペーパを拘束された部分の下方の部分でカットすることができる。この場合、トイレットペーパを引き出してからカットするまでの操作はすべて片手で行うことができるため、片手が不自由な人でもトイレットペーパを扱うことができる。また未使用のトイレットペーパの端末部はホルダ本体の上端から垂れ下がって狭間隙内に押し込まれた状態に保持されるため、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができる。更に、ホルダ本体へのペーパロールのセットは、一般に使用されているトイレットペーパホルダと同様に行えばよく、トイレットペーパの端末部をスリットに挿入するなどの面倒な操作は必要としないため、使用者に違和感を与えることなく、片手によるトイレットペーパの引き出しとカットとを可能にする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために、該端末部をペーパロールから引き出された状態に保持する機能とを持たせることができる。
また請求項2に記載された発明によれば、カッター本体の先端に複数のペーパ切断部を設けて、複数のペーパ切断部にそれぞれ狭間隙を有するカット溝を設けたので、ペーパロールから引き出したトイレットペーパを複数の狭間隙に押し込んで拘束することができ、ペーパロールから引き出された未使用のトイレットペーパの先端を確実に保持しておくことができる。またカッター本体の先端に複数のペーパ切断部を設けて、複数のペーパ切断部にそれぞれ狭間隙を有するカット溝を設けたので、ペーパロールから引き出されたトイレットペーパを下方に引っ張った際にトイレットペーパが狭間隙内に押し込まれる機会を増やして、未使用のトイレットペーパの先端を確実に保持することができ、片手によるトイレットペーパの引き出しとカットとを可能にする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために、該端末部をペーパロールから引き出された状態に保持する機能とを確実に持たせることができる。
請求項3に記載された発明によれば、複数のペーパ切断部のうち、トイレットペーパに最も近い位置に配置された一つのペーパ切断部以外の他のペーパ切断部に、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させるための孔が形成されているため、隣り合うペーパ切断部の間にトイレットペーパの切り屑が溜まるのを防ぐことができる。
請求項4に記載された発明によれば、トイレットペーパの狭間隙から導出された部分に接して該トイレットペーパの切断を促すエッジ部を備えたペーパカット用突起を、ペーパ切断部の狭間隙の近傍に設けて、トイレットペーパの狭間隙から導出された部分をペーパカット用突起のエッジ部に接触させてカットすることができるようにしたため、未使用のトイレットペーパの端末部の狭間隙から外部に突出している部分の長さを長くして、次にトイレットペーパを使用する際にトイレットペーパの端末部をつまみやすくすることができる。
請求項5に記載された発明によれば、ホルダ本体に保持されるペーパロールの下方に位置する部分に底板部を設けて、該底板部の上に予備のペーパロールを保持することができるように構成したので、前記の各効果に加えて、使用中のペーパロールの下方に予備のペーパロールを保持させておくことができるという効果をも得ることができる。
請求項6に記載された発明によった場合にも、トイレットペーパホルダに、片手によるトイレットペーパの引き出しとカットとを可能にする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために、該端末部をペーパロールから引き出された状態に保持する機能とを確実に持たせることができる。また本発明によった場合には、ペーパカッターの主要部を十分な太さを有する針金などの棒状体を折り曲げることにより形成できるため、ペーパカッターを低コストで製作することができる。
請求項7に記載された発明によれば、請求項7に記載された発明により得られる効果に加えて、使用中のペーパロールの下方に予備のペーパロールを保持させておくことができるという効果をも得ることができる。
請求項8ないし12に記載された発明によれば、片手でトイレットペーパを引き出してカットする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部をペーパロールから引き出した状態に保持しておく機能とを持たせたペーパーカッターに、ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で配置される取付用板部を設けて、この取付用板部の、ホルダ本体の背板部を壁面に固定する際に用いられるネジが貫通することが想定される領域を、ネジを貫通させ得る材料からなる板により構成したので、ホルダ本体の背板部を壁面に固定するために用いるネジの配設ピッチがいかなる場合であっても、該ネジを取付用板部を貫通させて壁面にねじ込むことができる。従って、ペーパカッターを備えていない既存のトイレットペーパホルダのホルダ本体の背板部と壁面との間に上記取付用板部を挿入して、ホルダ本体の背板部と取付用板部とをネジで共締めすることにより、既存のトイレットペーパホルダに本発明に係わるペーパカッターを容易に取り付けて、片手でトイレットペーパを引き出してカットする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために、該端末部をペーパロールから引き出した状態に保持しておく機能とを持たせることができる。
以下図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1ないし図6は、本発明に係わるトイレットペーパホルダの第1の実施形態を示したもので、図1は、縦断面図、図2は上面図、図3は本実施形態で用いるトイレットペーパホルダ用ペーパーカッターの正面図、図4は、図3のIV−IV線断面図、図5は図4のV−V線断面図、図6は同ペーパカッターをホルダ本体と共にトイレの壁面に取り付けた状態を、ホルダ本体を想像線で表示して示した正面図である。
図1及び図2において、1はトイレットペーパホルダを取り付けるトイレットの壁面、2はホルダ本体、3はホルダ本体2に保持されたペーパロール、4は本発明に係わるトイレットペーパホルダ用ペーパーカッター、3′はペーパーカッター4に保持された予備のペーパロールである。
ホルダ本体2は、壁面1に固定される背板部201と,背板部201の幅方向の両端から前方に突出した一対の側板部202,202とを有して、一対の側板部202,202の間にぺーパロール3を回転可能な状態で保持するように構成されている。図示の例では、側板部202,202にそれぞれ、ペーパロール3の芯の中空部内に入り込んで該ペーパロールを回転自在に支える腕部203,203が支持されている。腕部203,203は、下方から押された際に上方に回動しながら側壁部202,202内に退避するように設けられていて、ペーパロール3を下方から側板部202,202の間に挿入した際に、ペーパロール3により押された腕部203,203が上方に回動しつつ側壁部202,202内に入り込むことにより側板部202,202間へのペーパロール3の挿入を許容し、ペーパロール3の芯の中空部が腕部203,203の復帰を許容する位置に達したときに、両腕部203,203が下方に回動しながら元の位置に復帰してペーパロール3の芯の中空部内に入り込むようになっている。ホルダ本体2の側板部202,202の上部には、ペーパロール3を上方から覆うカバー板204が回動自在に支持されている。ホルダ本体2の構造は従来のものと同様である。カバー板204は、通常はペーパロール3の外周面の上部に当接された状態で配置される。このようにカバー板204が配置されている状態では、ペーパロール3からトイレットペーパ300を引き出す際にカバー板204がペーパロール3の上部に接触しているため、ペーパロール3の回転に適度のブレーキがかかり、トイレットペーパを引き出す際に、該トイレットペーパに適度の制動が加えられる。
図3〜図6に示したように、本発明に係わるトイレットペーパホルダ用ペーパーカッター4は、ホルダ本体2の背板部201と該背板部が固定される壁面1との間に挟み込まれた状態で配置される取付用板部401と、取付用板部401の下端から下方に延びるように設けられた板状のカッター基部402と、取付用板部401が背板部201と壁面1との間に挟み込まれた状態にされたときにカッター基部402の下端から前方に突出した状態で配置されるカッター本体403とを備えている。
カッター本体403は、カッター基部402の下端から斜め上前方に突出して延びる底板部403aを有し、この底板部403aの先端(カッター本体の先端部)に板状のペーパ切断部403cが、その幅方向をペーパロール3の軸線方向と平行な方向に向け、かつホルダ本体2の前端部側でペーパロール3の最大径時の外周面に接する垂直面A1−A1(図1参照)よりも更に前方に位置させた状態で設けられている。ペーパ切断部403cは、その先端を斜め上前方に向けた状態で設けられていて、ペーパ切断部403cの先端には、該ペーパ切断部403cの先端が向けられた方向に開口したカット溝Gがその幅方向をペーパロール3の幅方向(図1の紙面と直角な方向)に向けた状態で形成されている。
図2及び図3に示されているように、カット溝Gは、その幅方向の中央部にV字形ないしはU字形の狭間隙G1を形成する部分を有するとともに、該狭間隙G1を形成する部分の幅方向の両側に、該狭間隙G1から離れるに従ってペーパ切断部403cの先端が向けられた方向に寄っていくように傾斜した一対のガイド面G21及びG22を形成する部分を有する形状に形成されている。即ち、カット溝Gは、幅方向の中央部に狭間隙G1を形成する部分を有するとともに、ペーパ切断部403cの先端側に向って幅が徐々に広くなっていく溝部を形成する傾斜部分を、狭間隙G1を形成する部分の両側に連続して有していて、カット溝Gの傾斜部分の内面が傾斜した一対のガイド面G21及びG22を形成している。
図示の例では、取付用板部401が背板部201と壁面1との間に挟み込まれた状態にされたときに、カッター本体403の底板部403aが、カッター基部402の下端から斜め上前方に突出するように設けられているが、カッター本体403の底板部403aは、カッター基部402の下端からホルダ本体2の下方を経て前方に突出して延びるように設けてもよい。
本実施形態では、カッター基部402がペーパロール3の外径よりも十分に大きい長さ(上下方向の寸法)を有するように形成されていて、ホルダ本体2に保持されるペーパロール3とカッター本体2との間に、予備のペーパロール3′を配置するために必要なスペースを確保することができるようにカッター基部402及びカッター本体403が設けられ、カッター本体403の底板部403aの上に、予備のペーパロール3′を保持することができるように構成されている。
図3ないし図6に示されているように、取付用板部401の各部のうち、ホルダ本体の背板部201を壁面1に固定する際に用いられるネジ5が貫通することが想定される領域(図示の例では、取付用板部401の大部分を占めるように設定された矩形状の領域)が、ネジを貫通させ得る網板(板状の網)406からなっている。網板406は、ネジ5が貫通することが想定される領域を切り取ることにより取付用板部401に形成した窓部401aを塞ぐように網板406を配置して、該網板406を窓部401aの縁部に溶接することにより取り付ける。
網板406は、その任意の位置にネジ5を押し当てて網目を拡大することにより、容易にネジ5を貫通させることができる。
上記のペーパカッター4は、ステンレス鋼板などの金属からなる板状材料に打ち抜き加工と折り曲げ加工とを施すことにより、取付け用板部401の網板以外の部分とカッター基部402とホルダ本体404とを一体に形成することが好ましい。
上記のペーパカッター4は、ホルダ本体2の背板部201と壁面1との間に取付用板部401を挟み込んだ状態で、ホルダ本体2の背板部201を壁面1に固定するネジ5を背板部201に設けられたネジ挿通孔と網板406とを貫通させて壁面1にねじ込むことにより、ホルダ本体2の背板部201と共締めされて、壁面1及びホルダ本体2に対して固定される。網板406は、そのいずれの箇所においてもネジを貫通させることができるため、ホルダ本体2の背板部201を壁面に取り付けるためのネジ5の配設ピッチがいかなる場合でも、上記ペーパカッターの取付用板部401をホルダ本体の背板部201と壁面1との間に挟み込んで取り付けることができる。
上記のようにペーパカッター4をホルダ本体2に対して固定した状態では、カッター基部402の上端がホルダ本体2に対して固定されて、該カッター基部402が、ホルダ本体2の背板部201が固定される壁面1に沿って下方に延び、カッター本体403が、カッター基部402の下端から前方に突出した状態でホルダ本体2の下方に配置される。
上記のトイレットペーパホルダにおいて、カバー板204によりトイレットペーパ300の引き出しに適度の制動がかけられている状態で、ペーパロール3から繰り出されたトイレットペーパ300をペーパ切断部403のガイド溝Gに押し当てながら下方に引くと、ペーパ300は、ガイド溝Gの傾斜したガイド面G21,G22に沿って幅方向に収縮させられ、ペーパ300の収縮させられた部分が、最終的にガイド溝Gの中央の狭間隙G1内に押し込まれて拘束される。トイレットペーパの狭間隙G1内に押し込まれて拘束された部分はそれ以上変位することができないため、トイレットペーパを更に下方に引くことにより、トイレットペーパを拘束された部分の下方の部分でカットすることができる。
本発明においては、ペーパ切断部に設けるカット溝Gの中央にV字形の狭間隙G1を設けると共に、その両側に傾斜したガイド面G21及びG22を設けたので、トイレットペーパを確実に幅方向に収縮させて、狭間隙内に押し込むことができ、トイレットペーパのカットを確実に行わせることができる。トイレットペーパを引き出してからカットするまでの一連の操作はすべて片手で行うことができるため、片手が不自由な人でもトイレットペーパを容易に扱うことができる。またトイレットペーパをカットした状態では、未使用のトイレットペーパ300の端末部300a寄りの部分がホルダ本体の上端から垂れ下がり、その収縮させられた端末部300aが狭間隙G1内に押し込まれた状態で保持されるため、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くことができ、使用者がトイレットペーパの端末部を探すことができなくて、いらいらする事態が生じるのを防ぐことができる。
ホルダ本体2の構造は従来のものと同様でよく、ホルダ本体へのペーパロールのセットの仕方は、一般に使用されているトイレットペーパホルダと同様で良い。本発明においては、トイレットペーパの端末部をスリットに挿入したり、ペーパロールを通常と逆向きにセットしたりする必要がないため、使用者に違和感を与えることなく、トイレットペーパの引き出しとカットとを片手で行うことを可能にする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために端末部を保持しておく機能とを持たせることができる。
上記の実施形態のように、ペーパカッター4に取付用板部401を設けて、該取付用板部をホルダ本体2の背板部と壁面との間に挟み込んだ状態で取り付けるようにしておくと、既存のトイレットペーパホルダにも、トイレットペーパの引き出しとカットとを片手で行うことを可能にする機能と、未使用のトイレットペーパの端末部を探す手間を省くために端末部を保持しておく機能とを持たせることができる。しかし、本発明は、上記実施形態のように構成する場合に限定されるものではなく、ペーパカッター4を予めホルダ本体2に固定しておくようにしても良い。
図7は、本発明の第2の実施形態で用いるトイレットペーパホルダ用ペーパーカッターの正面図で、この実施形態では、取付用板部401のネジが貫通することが想定される領域が多孔板406′からなっている。多孔板406′としては、ネジで容易に突き破ることができる程度の厚さを有するものを使用する。
このように、取付用板部401のネジが貫通することが想定される領域を多孔板406′で構成した場合も、ホルダ本体の背板部を壁面に固定するネジの配設ピッチの如何に関わりなく、該ネジを取付用板部を貫通させて壁面にねじ込むことができるため、既存のトイレットペーパホルダに本発明に係わるペーパーカッターを適用することができる。
図8ないし図10は本発明の第3の実施形態を示したものである。この実施形態で用いるペーパカッター4は、図示しないホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で配置される取付用板部401と、取付用板部401の下端から下方に延びる一対の棒状のカッター基部402′,402′と、該一対のカッター基部の下端の間を橋渡しするように設けられたカッター本体403′とを備えている。図示の例では、棒状のカッター基部402′,402′の上端が取付け用板部401の幅方向の両端に溶接などにより接合されている。
カッター本体403′は、折り曲げ成形された棒状体からなっていて、一対のカッター基部の下端からそれぞれホルダ本体2の下方を経て前方または斜め上前方に突出して延びる一対の腕部403a′,403a′と、一対の腕部403a′,403a′の先端部間を橋渡しするように設けられて先端が斜め上前方に向けられたペーパ切断部403c′とからなっている。
ペーパ切断部403c′は、その幅方向の中央部にあってペーパ切断部が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙gを形成するV字形ないしはU字形の狭間隙形成部G1′と、狭間隙形成部G1′の幅方向の両端に連続するように設けられていて該狭間隙形成部G1′から離れるに従ってペーパ切断部403c′の先端が向けられた方向に寄っていくように傾斜した(狭間隙形成部G1′の幅方向の両端からペーパ切断部403c′の先端に向って末広がり状に傾斜して伸びる)一対のガイド部G21′及びG22′とを一体に有している。
本実施形態においては、ホルダ本体2に保持されたペーパロール3から繰り出されたトイレットペーパ300をペーパ切断部403c′に押し当てながら下方に引いた際に該トイレットペーパ300がガイド部G21′,G22′に沿って幅方向に収縮させられて、トイレットペーパ300の少なくとも幅方向の中央寄りの部分が狭間隙g内に押し込まれて拘束されるように構成されている。取付用板部401の各部のうち、ホルダ本体2の背板部201を壁面に固定する際に用いられるネジ5が貫通することが想定される領域が、ネジ5を貫通させ得る網板406(または多孔板)により構成されている。
本実施形態においては、ペーパカッター4の主要部を十分な太さを有する針金などの棒状体を折り曲げることにより形成できるため、ペーパカッター4を低コストで製作することができる。
図11及び図12は本発明の第4の実施形態を示したものである。本実施形態では、ペーパカッター4が、取付け板部401と、取付け板部401の下端から下方に延びる板状のカッター基部402と、カッター基部402の下端からホルダ本体2の下方を経て前方または斜め上前方に突出して延びるカッター本体403とを備えている。カッター本体403は、カッター基部402の下端からホルダ本体2の下方を斜め上前方に延びる底板部403aと、底板部403aの先端から斜め上前方に突出して延びる傾斜板部403bと、傾斜板部403bの先端に設けられたペーパ切断部403cとを一体に備えている。
カッター本体403の先端部に設けられた板状のペーパ切断部403cは、その先端を前方または斜め上前方に向けた状態で、かつホルダ本体2の前端部側でペーパロール3の最大径時の外周面に接する垂直面A1−A1よりも更に前方に位置させた状態で設けられていて、ペーパ切断部403cの先端に、該ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝Gがその幅方向をペーパロール3の幅方向に向けた状態で形成されている。
カット溝Gは、その幅方向の中央部にV字形ないしはU字形の狭間隙G1を形成する部分を有するとともに、該狭間隙を形成する部分の幅方向の両側に該狭間隙から離れるに従ってペーパ切断部403が向けられた方向に寄っていくように傾斜した一対のガイド面G21及びG22を形成する部分を有する形状に形成され、ペーパロール3から繰り出されるトイレットペーパ300をカット溝Gに押し当てながら下方に引っ張った際に該トイレットペーパがガイド面G21,G22に沿って幅方向に収縮させられて該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が狭間隙G1内に押し込まれて拘束されるように構成されている。
更に本実施形態では、トイレットペーパ300の狭間隙G1が設けられている部分の近傍に、トイレットペーパ300の狭間隙G1から導出された部分に接して該トイレットペーパの切断を促すエッジ部403d1を備えたペーパカット用突起403dが設けられている。図示のペーパカット用突起403dは、ペーパ切断部403cを構成する金属板の一部にペーパロール3の幅方向に延びる切れ目を入れて、該切れ目の下の部分を外側に打ち出すことにより形成されている。
なおペーパカット用突起403dは、必ずしも上記のようにペーパ切断部403cの一部を打ち出すことにより形成する必要はなく、ペーパカット用突起403dの形状に成形された部材をペーパカッター4のペーパ切断部403cの狭間隙G1の近傍に位置する部分に溶接することにより、ペーパカット用突起403dを形成するようにしても良い。
上記のように、ペーパカット用突起403dをペーパ切断部404の狭間隙G1の近傍(下方の位置)に形成しておくと、トイレットペーパの狭間隙G1から導出された部分をペーパカット用突起403dのエッジ部403d1に接触させてカットすることができるため、未使用のトイレットペーパの端末部300aの狭間隙G1から外部に導出されている部分の長さを長くして、次にトイレットペーパを使用する際にトイレットペーパの端末部300aをつまみやすくすることができる。
図13及び図14は、本発明の第5の実施形態を示したものである。この実施形態では、ペーパカッター4が、取付け板部401と、取付け板部401の下端から下方に延びる板状のカッター基部402と、カッター基部402の下端からホルダ本体2の下方を経て前方または斜め上前方に突出して延びるカッター本体403とを備えている。カッター本体403は、カッター基部402の下端からホルダ本体2の下方を斜め上前方に延びる底板部403aと、底板部403aの先端から斜め上前方に突出して延びる傾斜板部403bと、傾斜板部403bの先端に設けられた複数(図示の例では2個)の板状のペーパ切断部403ca及び403cbとを備えている。
ペーパ切断部403ca及び403cbは、それぞれの板面をホルダ本体2に保持されたペーパロール3の軸線と平行な方向に向けて斜め上方に傾斜させた状態で、かつホルダ本体2の前端部側でペーパロール3の最大径時の外周面に接する垂直面A1−A1よりも更に前方に位置させた状態で設けられている。図示の例では、傾斜板部403bの先端部に一つのペーパ切断部403caを形成し、他のペーパ切断部403cbを形成する板を傾斜板部403bの先端部の裏側に溶接することにより、カッター本体403の先端に2つの傾斜板部403ca,403cbを設けている。
ペーパ切断部403ca及び403cbは、それぞれの先端部相互間に隙間Sを形成した状態で、かつホルダ本体2に保持されたペーパロール3に近い位置にあるもの程先端部を高い位置に位置させた状態で並べて設けられていて、ペーパ切断部403ca及び403cbの先端に、各ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝Ga及びGbが、それぞれの幅方向をペーパロール3の軸線方向と平行な方向に向けて形成されている。図示の例では、ペーパ切断部403cbがペーパ切断部403caよりもペーパロール3に近い位置に配置されている。
ペーパ切断部403ca及び403cbの先端にそれぞれ形成されたカット溝Ga及びGbは、それぞれの幅方向の中央部に、ペーパ切断部403ca及び403cbの先端が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙Ga1及びGb1を形成する部分を有している。カット溝Gaの狭間隙Ga1の幅方向の両側には、狭間隙Ga1から離れるに従ってペーパ切断部403c1の先端が向けられた方向に寄っていくように傾斜した一対のガイド面Ga21及びGa22が形成されている。またカット溝Gbの狭間隙Gb1の幅方向の両側には、狭間隙Gb1から離れるに従ってペーパ切断部403cbの先端が向けられた方向に寄っていくように傾斜した一対のガイド面Gb21及びGb22が形成されている。
上記のように、本実施形態においては、ペーパ切断部403ca、403cbのカット溝Ga及びGbの双方にガイド面を設けている。トイレットペーパをガイド溝に押し当てて引いた際にトイレットペーパをより確実に収縮させるためには、本実施形態のようにすべてのペーパ切断部のカット溝にガイド面を設けておくことが好ましいが、ガイド面は、複数のペーパ切断部のうち、少なくともペーパロールに最も近い位置に配置されたペーパ切断部403cbのカット溝Gbに設ければよく、他のペーパ切断部403caのカット溝Gaには、その幅方向の中央部に狭間隙Gb1のみを設けるようにしてもよい。
本実施形態のペーパカッター4においては、複数のペーパ切断部403ca,403cbにそれぞれ設けられた複数のカット溝Ga及びGbの狭間隙Ga1及びGb1を形成する部分が互いに整合した状態で(狭間隙Ga1及びGb1の中心位置を揃えた状態で)斜めに並ぶように、複数のカット溝Ga,Gbの位置関係が設定され、ペーパロール3から引き出されたトイレットペーパ300を、複数のカット溝Gb,Gaに押し当てながら下方に引っ張った際に、トイレットペーパ300がガイド面に沿って幅方向に収縮させられて、該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が少なくとも一つのペーパ切断部のカット溝に形成された狭間隙内に押し込まれて拘束されるようになっている。
本実施形態においても、トイレットペーパ300の狭間隙Gaから導出された部分に接して該トイレットペーパの切断を促すエッジ部403d1を備えたペーパカット用突起403dが、ペーパ切断部403caの狭間隙Ga1の近傍に設けられている。図示のペーパカット用突起403dは、カッター本体403の傾斜板部の上端寄りの部分の前面に溶接により取り付けられている。
上記の実施形態では、カッター本体の先端にペーパ切断部が2個設けられているが、カッター本体の先端に3個以上のペーパ切断部を設けるようにしても良い。
上記のように、カッター本体403の先端に複数のペーパ切断部403ca,403cbを設けて、複数のペーパ切断部にそれぞれ狭間隙を有するカット溝を設けておくと、ペーパロールから引き出したトイレットペーパを複数の狭間隙Ga1,Gb1に押し込んで拘束することができるため、ペーパロールから引き出された未使用のトイレットペーパの先端を確実に保持しておくことができる。またカッター本体403の先端に複数のペーパ切断部を設けて、複数のペーパ切断部にそれぞれ狭間隙を有するカット溝を設けておくと、ペーパロールから引き出されたトイレットペーパを下方に引っ張った際にトイレットペーパが狭間隙内に押し込まれる機会を増やすことができるため、未使用のトイレットペーパの先端を確実に保持することができる。
上記の説明では、ホルダ本体2に保持されるペーパロール3との間に予備のペーパロール3′を配置するために必要なスペースを確保するようにカッター基部402とカッター本体404とを設けて、カッター本体404の上に予備のペーパロール3′を保持することができるようにする実施形態のみを示したが、ホルダ本体の下方に予備のペーパロールを配置するスペースを確保することなく、カッター本体404をホルダ本体に近づけて配置して、全体をコンパクトに構成するようにしてもよい。
図15及び図16は本発明の第6の実施形態を示したものである。この実施形態においても、ペーパカッター4が、取付け板部401と、取付け板部401の下端から下方に延びる板状のカッター基部402と、カッター基部402の下端からホルダ本体2の下方を経て前方または斜め上前方に突出して延びるカッター本体403とを備えている。カッター本体403は、カッター基部402の下端からホルダ本体2の下方を斜め上前方に延びる底板部403aと、底板部403aの先端から斜め上前方に突出して延びる傾斜板部403bと、傾斜板部403bの先端に設けられた2個のペーパ切断部403ca及び403cbとを備えている。
ペーパ切断部403ca及び403cbは、ホルダ本体2に保持されたペーパロール3の軸線と平行な方向に向けて斜め上方に傾斜させた状態で、かつホルダ本体2の前端部側でペーパロール3の最大径時の外周面に接する垂直面A1−A1よりも更に前方に位置させた状態で設けられている。本実施形態では、傾斜板部403bの先端にペーパ切断部403cbを形成し、傾斜板部403bの前面(表側)に傾斜したフレームを溶接することにより、切断部403caを形成している。
切断部403caは、カット溝Gaを形成する部分を外周の一部に有する板状のフレームからなっていて、該フレームを貫通させて、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させるための孔403hが形成されている。切断部403caを構成するフレームは、その幅方向の両端の下部403ca1,403ca1を傾斜板部403bに溶接することにより、傾斜板部403bに固定されている。
ペーパ切断部403ca及び403cbは、それぞれの先端部相互間に隙間Sを形成した状態で、かつホルダ本体2に保持されたペーパロール3に近い位置にあるペーパ切断部403cbの先端部を、ペーパロール3から離れた位置にあるペーパ切断部403caの先端部よりも高い位置に位置させた状態で並べて設けられていて、ペーパ切断部403ca及び403cbの先端に、各ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝Ga及びGbが、それぞれの幅方向をペーパロール3の軸線方向と平行な方向に向けて形成されている。
ペーパ切断部403ca及び403cbの先端にそれぞれ形成されたカット溝Ga及びGbは、図13及び図14に示した実施形態と同様に、それぞれの幅方向の中央部に、ペーパ切断部403ca及び403cbの先端が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙Ga1及びGb1を形成する部分を有し、カット溝Gaの狭間隙Ga1の幅方向の両側には、該間隙Ga1から離れるに従ってペーパ切断部403c1の先端が向けられた方向に寄っていくように傾斜した一対のガイド面Ga21及びGa22が形成されている。またカット溝Gbの狭間隙Gb1の幅方向の両側には、狭間隙Gb1から離れるに従ってペーパ切断部403cbの先端が向けられた方向に寄っていくように傾斜した一対のガイド面Gb21及びGb22が形成されている。
本実施形態のように、トイレットペーパに最も近い位置に配置されたペーパ切断部403cbよりも外側に配置されたペーパ切断部403caに、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させる(落下させる)孔403hを形成しておくと、トイレットペーパを切断した際に生じる屑を孔403hを通して下方に落下させることができるため、ペーパ切断部403caの内側にトイレットペーパの切り屑301が溜まるのを防ぐことができる。
図16に示した例では、ペーパ切断部403caを構成するフレームの外周寄りの部分のみを残して、その他の部分を切り取ることにより、孔403hを形成しているが、孔403hの設け方は図示の例に限定されない。例えば、ペーパ切断部403caを板材により構成する場合には、該板材の下端寄りの部分の一部を切り取ることにより、トイレットペーパの切り屑を通過させるための孔を形成するようにしてもよい。
ペーパ切断部を3個以上設ける場合には、3個以上のペーパ切断部のうち、トイレットペーパに最も近い位置に配置された一つのペーパ切断部以外の他のすべてのペーパ切断部に、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させるための孔を形成しておく。
なおペーパ切断部が一つだけ設けられる場合にも、図1ないし図6に示した実施形態のように、ペーパ切断部が板状材料により構成される場合には、ペーパ切断部の内側に切り屑が溜まるのを防ぐために、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させるための孔をペーパ切断部に形成しておくのが好ましい。
ペーパカッター4は、ステンレス鋼のように耐食性を有する金属材料により形成するのが好ましいが、強化プラスチックのような、十分な強度を有する樹脂材料により形成することもできる。
図13及び図14に示した実施形態や、図15及び図16に示した実施形態のように、ペーパ切断部を複数設ける場合、隣り合うペーパ切断部相互間の先端部間の間隔Sは、指を入れることができる程度の大きさ(例えば20mm〜30mm)に設定しておくのが好ましい。このように間隔Sを設定しておくと、切断されたトイレットペーパの端末部が隣り合うペーパ切断部の間に残ったときに、該端末部を指でつまんで、新しいペーパを容易に引き出すことができる。
本発明に係わるトイレットペーパホルダの第1の実施形態を示した縦断面図である。 同実施形態に係わるトイレットペーパホルダの上面図である。 同実施形態で用いるトイレットペーパホルダ用ペーパーカッターの正面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4のV−V線断面図である。 本実施形態で用いるトイレットペーパホルダ用ペーパカッターをホルダ本体と共にトイレの壁面に取付けてトイレットペーパホルダを構成した状態を、ホルダ本体を想像線で表示して示した正面図である。 本発明の第2の実施形態で用いるトイレットペーパホルダ用ペーパーカッターの正面図である。 本発明の第3の実施形態で用いるトイレットペーパホルダ用ペーパーカッターの正面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 図8のX−X線断面図である。 本発明の第4の実施形態に係わるトイレットペーパホルダの縦断面図である。 同トイレットペーパホルダの正面図である。 本発明の第5の実施形態に係わるトイレットペーパホルダの縦断面図である。 同トイレットペーパホルダの正面図である。 本発明の第6の実施形態に係わるトイレットペーパホルダの縦断面図である。 同トイレットペーパホルダの正面図である。
符号の説明
1 トイレの壁面
2 ホルダ本体
201 背板部
202 側板部
203 腕部
204 カバー板
3 ペーパロール
300 トイレットペーパ
4 トイレットペーパホルダ用ペーパカッター
401 取付け用板部
402,402′ カッター基部
403 カッター本体
403a 底板部
403c,403ca,403cb ペーパ切断部
G,Ga,Gb カット溝
G1,Ga1,Gb1 狭間隙
G21,G22 ガイド面
Ga21,Ga22 ガイド面
Gb21,Gb22 ガイド面
G1′V字形ないしU字形の狭間隙形成部
G21′,G22′ 狭間隙形成部
406 網板
406′多孔板
5 ネジ

Claims (12)

  1. 壁面に固定される背板部と該背板部の幅方向の両端から前方に突出した一対の側板部とを有して、前記一対の側板部の間にぺーパロールを回転可能な状態で保持するように構成されたホルダ本体と、前記ホルダ本体に保持されたペーパロールから繰り出されたトイレットペーパをカットするペーパカッターとを備えたトイレットペーパホルダにおいて、
    前記ペーパカッターは、上端が前記ホルダ本体に対して固定されて前記ホルダ本体の背板部が固定される壁面に沿って下方に延びるように配置されるカッター基部と、前記カッター基部の下端から前記ホルダ本体の下方を経て前方に突出したカッター本体とを備え、
    前記カッター本体の先端部には、幅方向を前記ペーパロールの軸線と平行な方向に向けたペーパ切断部が、その先端を前方または斜め上前方に向けた状態で、かつ前記ホルダ本体の前端部側で前記ペーパロールの最大径時の外周面に接する垂直面よりも更に前方に位置させた状態で設けられて、前記ペーパ切断部の先端に、該ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝がその幅方向を前記ペーパロールの幅方向に向けた状態で形成され、
    前記カット溝は、その幅方向の中央部にV字形ないしはU字形の狭間隙を形成する部分を有するとともに、前記狭間隙を形成する部分の幅方向の両側に、該狭間隙から離れるに従って前記ペーパ截断部の先端が向けられた方向に寄って行くように傾斜した一対のガイド面を形成する部分を有する形状に形成され、
    前記ペーパロールから繰り出されるトイレットペーパを前記カット溝に押し当てながら下方に引っ張った際に、該トイレットペーパが前記ガイド面に沿って幅方向に収縮させられて該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が前記狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成されていること、
    を特徴とするトイレットペーパホルダ。
  2. 壁面に固定される背板部と該背板部の幅方向の両端から前方に突出した一対の側板部とを有して、前記一対の側板部の間にぺーパロールを回転可能な状態で保持するように構成されたホルダ本体と、前記ホルダ本体に保持されたペーパロールから繰り出されたトイレットペーパをカットするペーパカッターとを備えたトイレットペーパホルダにおいて、
    前記ペーパカッターは、上端が前記ホルダ本体に対して固定されて前記ホルダ本体の背板部が固定される壁面に沿って下方に延びるように配置されたカッター基部と、前記カッター基部の下端から前記ホルダ本体の下方を経て前方または斜め上前方に突出したカッター本体とを備え、
    前記カッター本体の先端部には、幅方向を前記ペーパロールの軸線と平行な方向に向けた複数のペーパ切断部が、斜め上方に傾斜させた状態で、かつ前記ホルダ本体の前端部側で前記ペーパロールの最大径時の外周面に接する垂直面よりも更に前方に位置させた状態で設けられ、
    前記複数のペーパ切断部は、それぞれの先端部相互間に隙間を形成した状態で、かつ前記ペーパロールに近い位置にあるもの程先端部を高い位置に位置させた状態で並べて設けられていて、各ペーパ切断部の先端に、各ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝がその幅方向を前記ペーパロールの軸線方向と平行な方向に向けて形成され、
    各ペーパ切断部の先端に形成されたカット溝は、その幅方向の中央部に各ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙を形成する部分を有し、
    前記複数のペーパ切断部のうち、前記ペーパロールに最も近い位置に配置された少なくとも一つのペーパ切断部に設けられたカット溝は、前記狭間隙を形成する部分の幅方向の両側に、該狭間隙から離れるに従って前記ペーパ切断部の先端が向けられた方向に寄って行くように傾斜した一対のガイド面を形成する部分を有する形状に形成され、
    前記複数のペーパ切断部にそれぞれ設けられた複数のカット溝はそれぞれの狭間隙を形成する部分が互いに整合した状態で斜めに並ぶように配置され、
    前記ペーパロールから引き出されたトイレットペーパを前記複数のカット溝に押し当てながら下方に引っ張った際に、該トイレットペーパが前記ガイド面に沿って幅方向に収縮させられて、該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が少なくとも一つのペーパ切断部のカット溝に形成された狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成されていること、
    を特徴とするトイレットペーパホルダ。
  3. 前記複数のペーパ切断部のうち、前記ペーパロールに最も近い位置に配置された一つのペーパ切断部以外の他のペーパ切断部には、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させるための孔が形成されている請求項2に記載のトイレットペーパホルダ。
  4. 前記トイレットペーパの前記狭間隙から導出された部分に接して該トイレットペーパの切断を促すエッジ部を備えたペーパカット用突起が、前記ペーパ切断部の前記狭間隙の近傍に設けられている請求項1,2または3に記載のトイレットペーパホルダ。
  5. 前記カッター本体は、前記ホルダ本体に保持されるペーパロールの下方に位置する部分に底板部を有して、該底板部の上に予備のペーパロールを保持することができるように構成されている請求項1,2,3または4に記載のトイレットペーパホルダ。
  6. 壁面に固定される背板部と該背板部の幅方向の両端から前方に突出した一対の側板部とを有して、前記一対の側板部の間にぺーパロールを回転可能な状態で保持するように構成されたホルダ本体と、前記ホルダ本体に保持されたペーパロールから繰り出されたトイレットペーパをカットするペーパカッターとを備えたトイレットペーパホルダにおいて、
    前記ペーパカッターは、前記背板部の幅方向の両端から下方に延びる一対の棒状のカッター基部と、該一対のカッター基部の下端からそれぞれ前記ペーパロールの下方を経て前方または斜め上前方に延びるように設けられた一対の腕部と、前記一対の腕部の先端部間を橋渡しするように設けられて前方または斜め上前方に向けられたペーパ切断部とを備え、
    前記ペーパ切断部は、その幅方向の中央部にあって前記ペーパ切断部が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙を内側に形成するV字形ないしはU字形の狭間隙形成部と、該狭間隙形成部の幅方向の両端に連続するように設けられていて該狭間隙形成部の両端から前記ペーパ切断部の先端に向って末広がり状に傾斜して伸びる一対のガイド部とを一体に有し、
    前記ペーパロールから繰り出されたトイレットペーパを前記ペーパ切断部に押し当てながら下方に引いた際に、該トイレットペーパが前記ガイド部に沿って幅方向に収縮させられて該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が前記狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成されていること、
    を特徴とするトイレットペーパホルダ。
  7. 前記一対の腕部と前記ホルダ本体に保持されるペーパロールとの間に予備のペーパロールを配置するために必要なスペースを確保するように前記カッター基部の長さが設定され、前記一対の腕部の上に予備のペーパロールを保持することができるように構成されている請求項6に記載のトイレットペーパホルダ。
  8. 壁面に固定される背板部と該背板部の幅方向の両端から前方に突出した一対の側板部とを有して、前記一対の側板部の間にぺーパロールを回転可能な状態で保持するように構成されたホルダ本体を備えたトイレットペーパホルダに取り付けるトイレットペーパホルダ用ペーパカッターであって、
    前記ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で配置される取付用板部と、該取付用板部の下端から下方に延びるように設けられたカッター基部と、前記取付用板部が前記背板部と壁面との間に挟み込まれた状態にされたときに前記カッター基部の下端から前記ホルダ本体の下方を経て前方に突出した状態で配置されるように設けられたカッター本体とを備え、
    前記カッター本体の先端部には、ペーパ切断部がその先端を前方または斜め上前方に向けた状態で設けられて、前記ペーパ切断部の先端に、該ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝がその幅方向を前記ペーパロールの幅方向に向けた状態で形成され、
    前記カット溝は、その幅方向の中央部にV字形ないしはU字形の狭間隙を形成する部分を有するとともに、前記狭間隙を形成する部分の幅方向の両側に、該狭間隙から離れるに従って前記ペーパ截断部の先端が向けられた方向に寄って行くように傾斜した一対のガイド面を形成する部分を有する形状に形成され、
    前記取付用板部の各部のうち、ホルダ本体の背板部を壁面に固定する際に用いられるネジが貫通することが想定される領域は、ネジを貫通させ得る材料からなる板により構成され、
    前記取付用板部が前記ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で、前記ペーパロールから繰り出されたトイレットペーパを前記カット溝に押し当てながら下方に引っ張った際に、該トイレットペーパが前記ガイド面に沿って幅方向に収縮させられて該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が前記狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成されていること、
    を特徴とするトイレットペーパホルダ用ペーパカッター。
  9. 壁面に固定される背板部と該背板部の幅方向の両端から前方に突出した一対の側板部とを有して、前記一対の側板部の間にぺーパロールを回転可能な状態で保持するように構成されたホルダ本体を備えたトイレットペーパホルダに取り付けるトイレットペーパホルダ用ペーパカッターであって、
    前記ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で配置される取付用板部と、該取付用板部の下端から下方に延びるように設けられたカッター基部と、前記取付用板部が前記背板部と壁面との間に挟み込まれた状態にされたときに前記カッター基部の下端から前記ホルダ本体の下方を経て前方または斜め上前方に突出した状態で配置されるように設けられたカッター本体とを備え、
    前記カッター本体の先端部には、複数のペーパ切断部が、斜め上方に傾斜させた状態で、かつ前記取付用板部が前記ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態にされたときに前記ホルダ本体の前端部側で前記ペーパロールの最大径時の外周面に接する垂直面よりも更に前方に配置されるようにして設けられ、
    前記複数のペーパ切断部は、それぞれの先端部側で相互間に隙間を形成した状態で、かつ前記ペーパロールに近い位置に配置されるもの程先端部を高い位置に位置させた状態で並べて設けられていて、各ペーパ切断部の先端に、各ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したカット溝が、その幅方向が前記ペーパロールの軸線方向と平行な方向に向くようにして形成され、
    各ペーパ切断部の先端に形成されたカット溝は、その幅方向の中央部に各ペーパ切断部の先端が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙を形成する部分を有し、
    前記複数のペーパ切断部のうち、前記ペーパロールに最も近い位置に配置された少なくとも一つのペーパ切断部に設けられたカット溝は、前記狭間隙を形成する部分の幅方向の両側に、該狭間隙から離れるに従って前記ペーパ切断部の先端が向けられた方向に寄って行くように傾斜した一対のガイド面を形成する部分を有する形状に形成され、
    前記複数のペーパ切断部にそれぞれ設けられた複数のカット溝はそれぞれの狭間隙を形成する部分が互いに整合した状態で斜めに並ぶように配置され、
    前記取付用板部の各部のうち、ホルダ本体の背板部を壁面に固定する際に用いられるネジが貫通することが想定される領域は、ネジを貫通させ得る材料からなる板により構成され、
    前記取付用板部が前記ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で、前記ペーパロールから引き出されたトイレットペーパを前記複数のカット溝に押し当てながら下方に引っ張った際に、該トイレットペーパが前記ガイド面に沿って幅方向に収縮させられて、該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が少なくとも一つのペーパ切断部のカット溝に形成された狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成されていること、
    を特徴とするトイレットペーパホルダ用ペーパカッター。
  10. 前記複数のペーパ切断部のうち、前記ペーパローに最も近い位置に配置された一つのペーパ切断部以外の他のペーパ切断部には、トイレットペーパを切断した際に生じる切り屑を下方に通過させるための孔が形成されている請求項9に記載のトイレットペーパホルダ。
  11. 前記トイレットペーパの前記狭間隙から導出された部分に接して該トイレットペーパの切断を促すエッジ部を備えたペーパカット用突起が、前記ペーパ切断部の前記狭間隙の近傍に設けられている請求項8,9または10に記載のトイレットペーパホルダ用ペーパカッター。
  12. 壁面に固定される背板部と該背板部の幅方向の両端から前方に突出した一対の側板部とを有して、前記一対の側板部の間にぺーパロールを回転可能な状態で保持するように構成されたホルダ本体を備えたトイレットペーパホルダに取り付けるトイレットペーパホルダ用ペーパカッターであって、
    前記ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で配置される取付用板部と、前記取付用板部の下端から下方に延びる一対の棒状のカッター基部と、前記取付用板部が前記ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態にされたときに前記一対のカッター基部の下端からそれぞれ前方または斜め上前方に突出して延びるように設けられた1対の腕部と、
    前記一対の腕部の先端部間を橋渡しするように設けられて前方または斜め上前方に向けられたペーパ切断部とを備え、
    前記ペーパ切断部は、その幅方向の中央部にあって前記ペーパ切断部が向けられた方向に開口したV字形ないしはU字形の狭間隙を内側に形成するV字形ないしはU字形の狭間隙形成部と、該狭間隙形成部の幅方向の両端に連続するように設けられていて該狭間隙形成部の両端から前記ペーパ切断部の先端に向って末広がり状に傾斜して伸びる一対のガイド部とを一体に有し、
    前記取付用板部の各部のうち、ホルダ本体の背板部を壁面に固定する際に用いられるネジが貫通することが想定される領域は、ネジを貫通させ得る材料からなる板により構成され、
    前記取付用板部が前記ホルダ本体の背板部と該背板部が固定される壁面との間に挟み込まれた状態で、前記ペーパロールから繰り出されたトイレットペーパを前記ペーパ切断部に押し当てながら下方に引いた際に、該トイレットペーパが前記ガイド部に沿って幅方向に収縮させられて該トイレットペーパの少なくとも幅方向の中央寄りの部分が前記狭間隙内に押し込まれて拘束されるように構成されていること、
    を特徴とするトイレットペーパホルダ用ペーパカッター。
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