JP2004329227A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ機に装備された一体皿30は、球皿部に貯留した遊技球を打球発射装置側へ誘導する機能及び球皿部が賞球で満杯になった場合等に適宜賞球を球箱へ排出することができる機能を有しており、球皿本体29の内部には、球皿部に形成された球抜き口と、球皿本体29の下面29Aに形成された球排出口168とを連通させる球抜き通路200、202、204が設けられている。この球抜き通路の最下流部を構成する球抜き通路204の後壁206に、上流側から球排出口168に掛けて前方へ向けて下り傾斜した傾斜面208を設ける。球抜きでは、球抜き通路204を流下した遊技球BLは球排出口168から前方側に向けて排出され、球箱320の中央部付近から放射状に広がるようにして球箱320内に貯留される。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はパチンコ機に係り、詳細には、遊技盤の下方に配設される打球供給皿に、上皿及び下皿の機能を有する一体皿が用いられたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機の打球供給皿において通称「一体皿」と呼ばれるものは、貯留した遊技球を一列に整列し、打球発射装置に遊技球を送り出すための整流器(球送り装置)へ誘導する「上皿」としての機能(打球供給機能)と、球皿部を大容量化して賞球(遊技球)の貯留量を増やすとともに、球皿部が賞球で満杯になった場合等に適宜賞球を球箱へ排出することができる「下皿」としての機能とを併せ持っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この一体皿の球抜きに関し、特許文献1や図8〜図10に示される従来の一体皿300では、遊技者が球抜き操作を行うと、球皿部302に設けられた球抜き口304及び球整列通路306に設けられた球抜き口308がそれぞれ開口して、貯留されている遊技球は球抜き口304、308へ落下し、そのまま、一体皿300の内部に設けられた球抜き通路310又は球抜き通路312から球抜き通路314を流下し、一体皿300の下面略中央に設けらた球排出口316から下方へ排出される。
【0004】
またここでは、球抜き通路全体の形状が背面視(正面視)略Y字状とされ(図9参照)、球排出口316へ通じる最終的な球抜き通路314は略垂直方向に延設されている。そのため、球排出口316から排出される遊技球BLは、図10の矢印Eで示すように球抜き通路314に沿って球排出口316のほぼ真下へ落下する。そして、一体皿300の下方に球箱320をセットすると、球排出口316の真下には球箱320の後部が位置するようになり、この球箱320に、一体皿300から球抜きされた遊技球BLが収容される。
【0005】
一方、上下2段構成とされる上皿及び下皿での球抜きに関しては、下皿に貯留される遊技球の球抜きを迅速化するため、下皿の底面に設ける球抜き口を長穴形状とし、遊技球を複数個単位の整列状態で排出する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。ただし、この形状を変更した球抜き口の場合でも、球抜き口へは遊技球が全方位から集中することに変わりないため、やはり、球抜き時に遊技球の相互干渉が起こり、排出速度がさほど向上しない問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−263325公報 (第4頁、第3図、第5図、第6図)
【特許文献2】
特開平7−313706号公報 (第4−5頁、第5図、第10−14図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1の一体皿や上記の一体皿300は、打球供給機能を有することから、遊技盤の下方に位置して従来の上皿と同等の高さ又は少し低い位置に配設されている。これに伴い、球抜き口(球抜き口304、308)は従来の下皿の球抜き口よりも高い位置に配置され、球箱までの高低差が大きくなっている。そのため、一体皿から球抜きされる遊技球は、屈曲した球抜き通路(球抜き通路310、312、314)を方向転換しながら流下することでの制動力は受けるものの、それでも、落差が大きくされたことによる加速の方が勝り、最終的に球排出口から排出される排出速度(落下速度)は、下皿の球抜きにおける自然落下に比べて速くなっている。
【0008】
そして、球排出口316からほぼ真下へ落下された遊技球BLは、球箱320の後部側に偏るようにして順次蓄積されるが、蓄積された遊技球BLが球箱320の後部側において球箱320の上縁部322付近に達すると、続いて落下された遊技球BLは、落下の勢いが増しているため、着地点から放射状に広がる力又は跳ね上がる力(図10の矢印F)が強まって球箱320からこぼれやすくなる。特にこの場合は、球箱320の後側への球こぼれが起こりやすくなる。また、球こぼれには至らないまでも、遊技球BLを球箱320一杯に収容する、あるいは、遊技球BLを収容した球箱320を積み重ねる際には、球箱320の後部側に偏って蓄積された遊技球BLを手前側に崩して平らに均す必要があるため、それらの作業が面倒になっている。
【0009】
本発明は上記事実を考慮して、打球供給皿から球抜きする遊技球の球箱からのこぼれを防止するとともに、球箱に貯留される遊技球の球均し作業を軽減することができるパチンコ機を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、内枠の前面に開閉可能に取り付けられるパネル部材と、前記パネル部材の前面に突設され、球皿部に貯留された遊技球を前記内枠に設けられた打球発射装置側へ誘導する球皿本体と、前記球皿部に形成された球抜き口を開閉する開閉手段と、前記球皿本体内に設けられ、球皿本体の下面に形成された球排出口と前記球抜き口とを連通させる球抜き通路と、を有し、前記球抜き口が開口されることにより前記球皿部に貯留された遊技球を球抜き口に導入し前記球抜き通路を介して前記球排出口から排出する打球供給皿を備えたパチンコ機において、前記打球供給皿に、前記遊技球を前記球排出口から前方側に向けて排出させる排出方向変更手段が設けられていることを特徴としている。
【0011】
請求項1に記載の発明では、打球供給皿は、パネル部材が内枠の前面に開閉可能に取り付けられることにより内枠の前面に配設され、このパネル部材の前面に突設された球皿本体の球皿部に遊技球を貯留し、遊技球を内枠に設けられた打球発射装置側へ誘導する。また、この打球供給皿は、球皿部に形成された球抜き口が開閉手段により開閉可能とされ、球抜き口が開口されると、球皿部に貯留された遊技球を球抜き口に導入し、球皿本体内に設けられた球抜き通路を介して球皿本体の下面に形成された球排出口から排出する。そしてこの遊技球の排出(球抜き)では、打球供給皿に設けられた排出方向変更手段により、遊技球は球排出口から前方側に向けて排出される。
【0012】
そのため、打球供給皿の下方にセットした球箱に対し、遊技球が球箱の後部側に偏るようにして蓄積されることはなく、例えば、球箱の中央部付近から放射状に広がるようにして球箱内に貯留される。これにより、打球供給皿から球抜きされる遊技球の球箱からのこぼれが防止されるとともに、球箱に貯留される遊技球の球均し作業を軽減することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のパチンコ機において、前記排出方向変更手段は、前記球抜き通路の最下流部の後壁に設けられ上流側から前記球排出口に掛けて前方へ向けて下り傾斜された傾斜面により構成されていることを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の発明では、球抜き通路の最下流部の後壁に、上流側から球排出口に掛けて前方へ向けて下り傾斜した傾斜面を設け、この球抜き通路に一体的に設けた傾斜面により排出方向変更手段を構成することにより、別部材の排出方向変更手段を設ける場合等に比べて構成を簡素化することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、内枠の前面に開閉可能に取り付けられるパネル部材と、前記パネル部材の前面に突設され、球皿部に貯留された遊技球を前記内枠に設けられた打球発射装置側へ誘導する球皿本体と、前記球皿部に形成された球抜き口を開閉する開閉手段と、前記球皿本体内に設けられ、球皿本体の下面に形成された球排出口と前記球抜き口とを連通させる球抜き通路と、を有し、前記球抜き口が開口されることにより前記球皿部に貯留された遊技球を球抜き口に導入し前記球抜き通路を介して前記球排出口から排出する打球供給皿を備えたパチンコ機において、前記球抜き通路の少なくとも前記遊技球が接触して転がる接触部に、遊技球の転がり摩擦抵抗を大きくする抵抗部材が設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載の発明では、打球供給皿からの遊技球の排出(球抜き)を行うと、遊技球は、球抜き通路を通り抜ける際に、球抜き通路の少なくとも遊技球が接触して転がる接触部に設けられた抵抗部材に接触して、転がり摩擦抵抗が大きくされる。これにより、球排出口から排出される遊技球の排出速度は減速され、打球供給皿の下方にセットした球箱の後部側に遊技球が落下する場合でも、落下の勢いが抑制されるため、着地点から跳ね上がる力(反発力)が弱まり球箱からの球こぼれが防止される。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3記載のパチンコ機において、前記抵抗部材は、前記遊技球の荷重により弾性変形するクッション材とされていることを特徴としている。
【0018】
請求項4に記載の発明では、打球供給皿からの遊技球の排出において、ゴム製やウレタン製等のクッション材で形成された抵抗部材上を遊技球が転がる際に、遊技球の荷重によってクッション材が弾性変形することにより、遊技球の転がり摩擦抵抗が大きくされる。このようなクッション材を用いることにより、球排出口から排出される遊技球の排出速度は確実に減速され、また、抵抗部材を安価に作製することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
[第1の実施形態]
(パチンコ機の構成)
図1及び図2には、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機が示されている。図1及び図2に示すように、パチンコ機10は、パチンコ機10の外郭を構成するとともにパチンコホールの島設備に設置される矩形状の外枠12を備えている。外枠12の前面には矩形額縁状の内枠14が配置されており、内枠14は、外枠12に設けられた一対のヒンジ部16、18に左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。また外枠12の前面下部には、化粧パネルとなる合成樹脂製の下飾り20が取り付けられている。
【0021】
内枠14の前面上部には、ガラス板22を装着したガラスフレーム24を窓部に備えるガラス枠26が配置されており、ガラス枠26は左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。また、ガラスフレーム24に装着されたガラス板22は、図2の紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行に配置された一対のガラス板からなる二重構造となっている。この内枠14の上部におけるガラス枠26裏面側には、交換可能とされた遊技盤100がセットされており、遊技盤100は、ガラス枠26を内枠14に閉塞した状態でガラス枠26(ガラス板22)に覆われるようになっている。
【0022】
図2に示すように、パチンコ機10の正面となるガラス枠26の前面には、賞球表示灯や完了表示灯等としての機能を有する複数の表示灯80と、賞球払出エラー表示灯82及び払出状態エラー表示灯84とがガラス板22(遊技盤100の遊技領域)を取り囲むように配列されており、さらに左上隅近傍と右側端上部には、遊技の効果音をステレオ出力するスピーカー86、88が配設されている。
【0023】
また、内枠14の前面下部には、通常の上皿及び下皿の機能を有する一体皿30が配置されている。一体皿30は、パネル部材27の左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられており、パネル部材27の前面には、上部に遊技球を貯える球皿部28が形成された球皿本体29が突設されている。さらに、パネル部材27の前面には、左側下部に灰皿32が配置され右側端部には打球の飛距離を調整するための発射ハンドル34が取り付けられている。
【0024】
一体皿30(パネル部材27)の裏面には、発射ハンドル34の基端部がネジ止めされてその基端固定部分を補強する板金製の発射ハンドル補強板36と、球皿部28に貯められた遊技球が送り込まれる球送り装置(整流器)38とが取り付けられている。また、内枠14の下部における一体皿30裏面側には、遊技盤100の左下に発射装置40が配置され球皿本体29の後方に位置して貯球タンク42が取り付けられており、これらの発射装置40及び貯球タンク42は一体皿30に覆われるようになっている。
【0025】
内枠14の裏面側には、貯球タンク42の左側略上方に位置して賞球払出装置(図示省略)が設けられており、賞球払出装置から払い出された賞球は貯球タンク42の上面左端部に形成されたタンク入口(図示省略)を介してタンク内へ落下されるようになっている。また、貯球タンク42は、タンク底面が右側へ下り傾斜しており、その傾斜方向下流側となる前面右側端部にはタンク出口44が形成されている。このタンク出口44は、一体皿30のパネル部材27に形成された賞球排出口46と対応して配置されており、賞球排出口46はパネル部材27の前面に設けられた球皿本体29の球皿部28と連通している。これにより、賞球払出装置からタンク内へ払い出された賞球は、タンク底面上を上流側(左側)から下流側(右側)へ転動し、タンク出口44を介して賞球排出口46から球皿部28に排出される。
【0026】
また、タンク出口44と賞球排出口46との各下方位置には、上下方向に移動可能とされたシャッター板48、50がそれぞれ設けられている。このシャッター板48、50は、図2に示すように一体皿30が閉塞された状態では各々下方へ移動してタンク出口44と賞球排出口46とを連通させ、図1に示すように一体皿30が開放されると各々上方へ移動して、シャッター板48はタンク出口44の下縁側を、シャッター板50は賞球排出口46の下縁側を塞ぐようになっている。これにより、一体皿30を開放した際に球皿部28及び貯球タンク42から遊技球(賞球)がこぼれ出さないようにされている。
【0027】
一方、内枠14裏面の右側端部には施錠装置52が取り付けられている。施錠装置52にはシリンダー錠(錠前)54が設けられており、このシリンダー錠54の鍵孔56は内枠14の前面から露出されている。また、施錠装置52の上下端部近傍で、外枠12の右内側面に設けられた一対の鍵受け部58A、58Bと対応する位置には、後方へ突出された一対の内枠固定用フック60A、60Bが設けられており、ガラス枠26裏面の右側端部に取り付けられているガラス枠補強板62に設けられた一対の鍵受け部64A、64Bと対応する位置には、内枠14に形成されたスリット66A、66Bを通して前方へ突出された一対のガラス枠固定用フック68A、68Bが設けられている。さらに、施錠装置52の下方部で、一体皿30裏面の発射ハンドル補強板36に形成された一対の鍵受け開口部70A、70Bと対応する位置には、内枠14に形成されたスリット72A、72Bを通して前方へ突出された一対の一体皿ユニット固定用フック74A、74Bが設けられている。これにより、内枠14を閉じた際は、内枠固定用フック60A、60Bが鍵受け部58A、58Bに係合して内枠14は外枠12に固定され、ガラス枠26を閉じた際は、ガラス枠補強板62の鍵受け部64A、64Bがガラス枠固定用フック68A、68Bに係合してガラス枠26は内枠14に固定される。一体皿30を閉じた際は、発射ハンドル補強板36の鍵受け開口部70A、70Bが一体皿ユニット固定用フック74A、74Bに係合して一体皿30は内枠14に固定される。
【0028】
また、内枠固定用フック60A、60B及びガラス枠固定用フック68A、68Bは、シリンダー錠54の鍵孔56に図示しない鍵を差し込んで所定方向に回すことにより、係合状態がそれぞれ解除されて解錠されるようになっている。一体皿ユニット固定用フック74A、74Bについては、ガラス枠26を開放すると露出される施錠装置52の解除レバー76を押し下げることにより、一体皿ユニット固定用フック74A、74Bが下方へスライドして鍵受け開口部70A、70Bとの係合状態が解除されるようになっている。この施錠装置52により、内枠14は外枠12に施錠され、ガラス枠26は内枠14に施錠されるとともに、一体皿30は内枠14にロックされて、それぞれ閉塞状態に固定される。
【0029】
(遊技盤の構成)
図1に示すように、遊技盤100は、装飾画(図示省略)を印刷した樹脂製シート状のセルが基板であるベニヤ板に貼着されてそのセルの表面が盤面100Aとなっている。盤面100Aの外周端部付近には、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられており、これらの外レール102と内レール104とによって囲まれた円形状の領域は、遊技球が移動可能な遊技領域101とされている。
【0030】
遊技領域101(盤面100A)のほぼ中央には、特別図柄表示装置106が配置されている。特別図柄表示装置106は液晶ディスプレイを内蔵しており、そのディスプレイ画面108には特別図柄の抽選や各種演出等のアニメーションが表示される。
【0031】
特別図柄表示装置106の下方には、始動口(スタート・チャッカー)110が配置されている。始動口110の下方には、遊技領域101の下端部付近に位置して変動入賞装置(特別電動役物)112が配設されており、変動入賞装置112は、左右幅方向を長手とした矩形状の大入賞口(アタッカー)114を備え、大入賞口114内には通称「Vゾーン」と呼ばれる連続役物作動口(図示省略)が設けられている。大入賞口114は、開閉扉116が開放又は閉塞することによって開口又は閉口するようになっており、開閉扉116の開放時には、開閉扉116上に落下した遊技球が開閉扉116に案内されて大入賞口114へ入賞する。さらに、遊技領域101には、入賞口118、風車120、サイド飾り122L、122Rが設けられており、最下位置にアウト口124が配置されている。
【0032】
なお、上述した役物や各種遊技部品が取り付けられている遊技領域101には、遊技領域101内を落下する遊技球を所定の経路に誘導する多数の遊技釘が打ち込まれているが、図1ではそれら遊技釘の図示を省略している。また、本実施形態のパチンコ機10は、発射装置40を遊技盤100の左下に配置して遊技球を上方に発射する機種であり、従来機種に比べてアウト口124の位置を下げることにより遊技領域101が拡大されている。また、パチンコ機本体は、ガラス枠26や一体皿30等を備えるとともに遊技盤100が搭載された内枠14によって構成されており、それらの内枠14、ガラス枠26、及び一体皿30等は全て樹脂成形品とされている。
【0033】
(一体皿の構成)
次に、図3〜図6を用いて本実施の形態に係る一体皿30の構成について詳細に説明する。
【0034】
図4に示すように、一体皿30の球皿部28略中央には立壁150及び段差部152、154が設けられており、それらによって球皿部28は、左側領域を占める高位面部156と右側領域を占める中位面部158、及び略中央領域を占める低位面部160とに区分けされている。
【0035】
高位面部156は、図中右方向に下り傾斜しており、台間球貸機の球排出ノズルから出された貸球を左端側の広域受け面部162で受け止め、低位面部160側に案内するようになっている。中位面部158と低位面部160は、図中左方向に同一角度(水平面に対して3.5度)で下り傾斜しており、上記の貸球と賞球排出口46から排出された賞球は、その傾斜方向に転動して、低位面部160の下流側に設けられた球整列通路164に案内されるようになっている。
【0036】
球整列通路164の底面には、鋼板製の金属レール165が敷設されている。この金属レール165によって、球整列通路164の通路底面の耐磨耗性が向上されるとともに、遊技球が帯電した際は、その静電気が金属レール165側に逃がされるようになる。そして球整列通路164に案内された遊技球は、球整列通路164で一列に整列され、球送り装置38へと誘導される。
【0037】
また、中位面部158と低位面部160の境界となる段差部154には、両面部に跨って配置された円形の球抜き口166が形成されている。この球抜き口166は、球皿本体29の下面29A略中央に設けられた球排出口168に、後述する球抜き通路を介して連通しており(図3及び図5参照)、通常は、球抜き板170によって塞がれている。
【0038】
そして、球皿本体29の前面29B下部側に埋設されている球抜きボタン172(図3参照)を押圧操作すると、球皿本体29に内蔵された図示しない球抜き機構を介してその力が球抜き板170に伝達され、球抜き板170は右方向(図4の矢印B方向)にスライドし球抜き口166が開口する。また球抜きボタン172の押圧を解除すると、上記の球抜き機構に設けられたバネ部材の弾性力により、球抜き板170が元の位置に付勢され、球抜き口166は閉口するようになっている。
【0039】
さらに、球整列通路164の最下流部底面にも、球排出口168と連通する球抜き口176が設けられている。この球抜き口176は、通常は、球抜き板178によって塞がれており、球抜き板178は、球皿本体29に内蔵され球皿部28の高位面部156下側に配置された球抜き機構180に連結されている。また球抜き機構180を作動させる球抜きレバー182は、球皿本体29の前面29B左側上部に配置されている。
【0040】
そして、球抜きレバー182を左方向にスライド操作すると、その力が球抜き機構180を介して球抜き板178に伝達され、球抜き板178は右方向(図4の矢印C方向)にスライドし球抜き口176が開口する。また球抜きレバー182の操作を解除すると、球抜き機構180内のバネ部材の弾性力により、球抜き板178が左方向に付勢され、球抜き口176は閉口する構成となっている。
【0041】
球皿本体29の前面29B略中央には、左側に、貸球の貸し出し操作部となる球貸ボタン184が設けられており、右側に、台間球貸機からカードを取り出すための操作部となる返却ボタン186が配設されている。この両ボタンは、ボタン後方に配置されて球皿本体29に内蔵された図示しない操作部基板と電気的及び機械的に接続されユニット化されている。操作方法については、左手で球皿本体29の上部(球皿部28の前縁)を掴むようにし、親指でボタン表面を押圧するだけであり、これによって、遊技者は遊技中でも簡単に操作できるようになっている。
【0042】
球皿本体29の上面29C左側端部には、表示ユニット190が設けられている。表示ユニット190には、セグメント表示器192を搭載した表示部基板194が設けられており、表示部基板194の表面は透明樹脂カバー196によって覆われている。この表示ユニット190(セグメント表示器192)には、台間球貸機に挿入したカードによる貸し出し可能な球数が、数字情報で度数表示されるようになっており、その度数は、上述した球貸ボタン184の操作回数に応じて減少する構成である。
【0043】
また、図3、図5及び図6に示すように、球皿本体29の内部には、前述した球抜き口166及び球抜き口176と、球排出口168とを連通させる球抜き通路200、202、204が設けられている。
【0044】
球抜き口166と対応する球抜き通路200は、球抜き口166から下方へ略垂直方向に延出され、途中で正面視左方向に屈曲されて左方向へ向けて下り傾斜している。この球抜き通路200の通路断面は矩形状とされており、断面積は、複数の遊技球が断面に沿って広がり通路内を流下できるよう大きくされている。
【0045】
球抜き口176と対応する球抜き通路202は、球抜き口176から下方へ略垂直方向に延出され、途中で正面視右方向に屈曲されて右方向へ向けて下り傾斜している。この球抜き通路202の通路断面も矩形状とされているが、断面積は、遊技球が一列になって通路内を流下できる大きさとされている。
【0046】
球抜き通路202の下流端は、球排出口168の略上方で球抜き通路200の下流端に連結されている。そして、球抜き通路200の下流端からは、下方へ正面視略垂直方向に延出されて球排出口168に至る球抜き通路204が延設されており、この球抜き通路204が、球抜き通路全体の最下流部を構成している。
【0047】
球抜き通路204の通路断面は矩形状とされている。また、図6に示すように、球抜き通路204の後壁206には、上流側から球排出口168に掛けて前方へ向けて下り傾斜した傾斜面208が設けられている。なお、ここでは、水平面Hに対する傾斜面208の角度(傾斜角)αが約35度に設定されている。
【0048】
以上により、上皿及び下皿を一体化してそれらの機能を有する一体皿30が構成されている。
【0049】
(パチンコ機の遊技仕様)
次に、パチンコ機10の遊技仕様の概略について説明する。
【0050】
パチンコ機10による遊技では、遊技者が発射ハンドル34を操作すると、一体皿30の球皿部28に貯えられている遊技球は球送り装置38により一球づつ発射装置40に供給され、発射装置40によって上方へ発射される(図1の矢印A方向)。発射された遊技球は、外レール102に沿って遊技盤100の遊技領域101に打ち込まれ、遊技釘に当たり方向を変えながら遊技領域101内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域101の下端部に至った遊技球はアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
【0051】
また、遊技球が入賞口118に入賞すると、賞球払出装置が作動して所定数(例えば5個)の賞球を払い出し、その払い出された賞球は、貯球タンク42内を通りタンク出口44を介して賞球排出口46から球皿部28に排出される。
【0052】
さらに、始動口110へ入賞すると、パチンコ機10内の制御部(主制御基板)において当たり/外れの抽選処理が実行され、その抽選結果は、特別図柄表示装置106のディスプレイ画面108に、配列された複数の特別図柄が所定のパターンで変動されその変動パターンを経た停止図柄の組み合わせによって表示される。なお、この特別図柄の変動パターンには、例えば、リーチを経た当たり図柄の表示又は外れ図柄の表示、あるいはリーチなしの外れ図柄表示など、様々な演出や趣向を加味した数多くのパターンが用意されており、遊技者は、それらの演出を受け特別図柄の抽選結果を期待感も持って観察する。
【0053】
そして、抽選結果が「大当たり」となった場合は、特別図柄表示装置106のディスプレイ画面108に、例えば、リーチ・アクションを経て「555」等の予め定められた所定の当たり図柄の組み合わせが表示されるとともに、表示灯80の点滅やスピーカー86、88からの効果音出力などによる演出を加えて、大当たりが発生したことを遊技者に報知し、所定の大当たり動作を実行する。
【0054】
大当たり動作としては、大入賞口114が、例えば10カウント(入賞個数)又は最大30秒間(1回の開放時間)/最高16ラウンド(継続回数)開放されるとともに、1回の大入賞口114開放時に大入賞口114内のVゾーンへの入賞を果たすことで次ラウンドを継続するといった動作が行われる。これにより、遊技者は、発射した遊技球を大入賞口114へ容易に入賞させ、例えば入賞1個当たり15個の払い出しを受けるなどして、大量の賞球を獲得できるようになる。そして大量の賞球払い出しにより一体皿30の球皿部28が満杯になると、球皿部28に貯え切れなくなった分の賞球は貯球タンク42内に貯球される。
【0055】
また、当たり図柄が、例えば「777」等の予め定められた特定の図柄の組み合わせとなった場合には、上述した大当たり動作の終了後に、次の大当たり確率がアップする「確率変動機能」、あるいは大当たり確率は変わらないが普通図柄表示装置の回転時間が短縮され始動口110が開放し易くなって球持ちをよくする「時短機能」といった付加機能が作動して、遊技者にとって有利な遊技状態が展開される。
【0056】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0057】
本実施形態のパチンコ機10に設けられた一体皿30では、大当たり時などに遊技球(賞球)を球皿部28から球箱320に移すため、遊技者が球抜きボタン172を押圧操作すると、球抜き板170がスライドして球抜き口166が開口する。すると、球抜き口166よりも上流側に貯留されている球皿部28及び貯球タンク42内の遊技球は、球抜き口166へ導入されて落下し、球抜き通路200を流下して球抜き通路204に導かれる。またここでは、球皿部28の中位面部158及び低位面部160は左方向に下り傾斜しており、それら下り傾斜面の途中に球抜き口166が設けられているため(図4参照)、上流側から流下する遊技球は球抜き口166へスムーズに導入され迅速に落下する。
【0058】
球抜き通路204では、遊技球BLは後壁206の傾斜面208上を転がって又は傾斜面208に沿って流下し、図6の矢印Cに示すように、球排出口168から前方側に向けて排出される。これにより、一体皿30の下方にセットした球箱320に対し、遊技球BLが球箱320の後部側に偏るようにして蓄積されることはなく、球箱320の中央部付近から放射状に広がるようにして球箱320内に貯留される。
【0059】
また、遊技終了時などで、上述した球抜きボタン172の操作による球抜きをした後に、球皿部28内の球抜き口166よりも下流側に残されている遊技球を球抜きするため、遊技者が球抜きレバー182をスライド操作すると、球整列通路164側の球抜き板178がスライドして球抜き口176が開口する。これにより、残りの遊技球は球整列通路164を通って球抜き口176へ順次落下し、球抜き通路202を流下して球抜き通路204に導かれる。そしてこの遊技球も同様に、球抜き通路204を流下する際に傾斜面208によって流下方向が前向きに変えられ、球排出口168から前方側に向けて排出される。
【0060】
以上説明したように、本実施の形態に係るパチンコ機10では、一体皿30から球抜きされる遊技球BLが球排出口168から前方側に向けて排出され、球箱320の中央部付近から放射状に広がるようにして球箱320内に貯留されるため、球箱320からのこぼれが防止される。さらに、遊技球BLが球箱320の後部側に偏るようにして蓄積されることもないため、球均し作業を軽減することができる。
【0061】
また、本実施の形態では、遊技球BLを球排出口168から前方側に向けて排出させる排出方向変更手段を、球抜き通路の最下流部を構成する球抜き通路204に一体的に設けた傾斜面208により構成していることで、排出方向変更手段の構成を簡素化することができている。
【0062】
[第2の実施形態]
次に、図7を用いて本発明の第2の実施形態について説明する。
【0063】
図7に示される第2の実施形態に係る一体皿210は、球皿本体29内に設けられた球抜き通路200、202、204が上述した一体皿30と同じ構成とされている。また、球抜き通路204の後壁206に設けられた傾斜面208上には、ゴム又はウレタン等の弾性材料により形成されたクッション材212が貼着されている。
【0064】
以上により、一体皿210での球抜きでは、球抜き通路204に導かれた遊技球BLが傾斜面208に設けられたクッション材212上を転がる際に、遊技球BLの荷重によってクッション材212は弾性変形し、遊技球BLの転がり摩擦抵抗が大きくされる。これにより、球排出口168から排出される遊技球BL(図7の矢印D)は、排出速度が減速されて着地点から跳ね上がる力が弱められ、よって、球箱320からの球こぼれ防止効果が高められる。また、ゴム製やウレタン製等のクッション材212を用いていることにより、遊技球の転がり摩擦抵抗を大きくする抵抗手段を安価に作製できるとともに、球排出口168から排出される遊技球BLの排出速度を確実に減速することができる。
【0065】
以上、本発明を上述した第1及び第2の実施形態により詳細に説明したが、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
【0066】
例えば、球抜き通路204の傾斜面208は、所定角度に設定して固定的に設けているが、これは、角度が変更できるよう可動的に設けることも可能である。これにより、例えば、大きさの異なる複数種類の球箱に対し、最適な球こぼれ防止効果及び球均し作業の軽減効果が得られるよう傾斜面の角度を変更して遊技球の落下地点を調整できるようになる。
【0067】
また、遊技球を球排出口から前方側に向けて排出させる排出方向変更手段としては、上記の球抜き通路204に設けた傾斜面208以外に、例えば、球排出口168の後縁部から前方へ向けて下り傾斜するよう延設された傾斜板等の他の排出方向変更手段に置き換えることができる。また、このような傾斜板等からなる排出方向変更手段を従来の一体皿300に設けることも可能であり、それによって、球こぼれ防止効果及び球均し作業の軽減効果が得られる。
【0068】
また、第2の実施形態で説明したクッション材212は、球抜き通路204の傾斜面208に設ける以外に、球抜き通路200の通路底面や球抜き通路202の通路底面等に設けてもよい。そのように、クッション材212を球抜き通路の少なくとも遊技球が接触して転がる接触部に設けることで上述した効果が得られる。
【0069】
また、遊技球の転がり摩擦抵抗を大きくする抵抗手段は、クッション材212に限らず、例えば、通路の内壁面に凹凸を形成し、その凹凸に接触することで遊技球の転がり摩擦抵抗が大きくなるなどの他の抵抗手段に置き換えることができる。また、それらのクッション材や凹凸等からなる抵抗手段を従来の一体皿300の球抜き通路310、312、314に設けることも可能であり、それによって、球排出口316からの遊技球BLの落下速度が減速され、球こぼれが防止される。
【0070】
【発明の効果】
本発明のパチンコ機は上記構成としたので、打球供給皿から球抜きする遊技球の球箱からのこぼれが防止されるとともに、球箱に貯留される遊技球の球均し作業を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機を示した斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機を示した正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る一体皿を示した正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る一体皿を示した平面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る一体皿を示した背面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る一体皿と球箱との位置関係を示した図3の6−6線断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る一体皿と球箱との位置関係を示した側断面図である。
【図8】従来の一体皿を示した正面図である。
【図9】従来の一体皿を示した背面図である。
【図10】従来の一体皿と球箱との位置関係を示した図8の10−10線断面図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機
14 内枠
27 パネル部材
28 球皿部
29 球皿本体
29A 下面
30 一体皿(打球供給皿)
40 発射装置(打球発射装置)
164 球整列通路(球皿部)
166 球抜き口
168 球排出口
170 球抜き板(開閉手段)
172 球抜きボタン(開閉手段)
176 球抜き口
178 球抜き板(開閉手段)
180 球抜き機構(開閉手段)
182 球抜きレバー(開閉手段)
200 球抜き通路
202 球抜き通路
204 球抜き通路(球抜き通路の最下流部)
206 後壁
208 傾斜面(排出方向変更手段/傾斜面)
210 一体皿(打球供給皿)
212 クッション材(抵抗手段/クッション材)
BL 遊技球
Claims (4)
- 内枠の前面に開閉可能に取り付けられるパネル部材と、
前記パネル部材の前面に突設され、球皿部に貯留された遊技球を前記内枠に設けられた打球発射装置側へ誘導する球皿本体と、
前記球皿部に形成された球抜き口を開閉する開閉手段と、
前記球皿本体内に設けられ、球皿本体の下面に形成された球排出口と前記球抜き口とを連通させる球抜き通路と、
を有し、前記球抜き口が開口されることにより前記球皿部に貯留された遊技球を球抜き口に導入し前記球抜き通路を介して前記球排出口から排出する打球供給皿を備えたパチンコ機において、
前記打球供給皿に、前記遊技球を前記球排出口から前方側に向けて排出させる排出方向変更手段が設けられていることを特徴とするパチンコ機。 - 前記排出方向変更手段は、前記球抜き通路の最下流部の後壁に設けられ上流側から前記球排出口に掛けて前方へ向けて下り傾斜された傾斜面により構成されていることを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
- 内枠の前面に開閉可能に取り付けられるパネル部材と、
前記パネル部材の前面に突設され、球皿部に貯留された遊技球を前記内枠に設けられた打球発射装置側へ誘導する球皿本体と、
前記球皿部に形成された球抜き口を開閉する開閉手段と、
前記球皿本体内に設けられ、球皿本体の下面に形成された球排出口と前記球抜き口とを連通させる球抜き通路と、
を有し、前記球抜き口が開口されることにより前記球皿部に貯留された遊技球を球抜き口に導入し前記球抜き通路を介して前記球排出口から排出する打球供給皿を備えたパチンコ機において、
前記球抜き通路の少なくとも前記遊技球が接触して転がる接触部に、遊技球の転がり摩擦抵抗を大きくする抵抗手段が設けられていることを特徴とするパチンコ機。 - 前記抵抗手段は、前記遊技球の荷重により弾性変形するクッション材とされていることを特徴とする請求項3記載のパチンコ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003124704A JP2004329227A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | パチンコ機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003124704A JP2004329227A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | パチンコ機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004329227A true JP2004329227A (ja) | 2004-11-25 |
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JP (1) | JP2004329227A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016039983A (ja) * | 2015-11-11 | 2016-03-24 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2016059700A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-25 | 株式会社平和 | 遊技機 |
-
2003
- 2003-04-30 JP JP2003124704A patent/JP2004329227A/ja active Pending
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