JP2004328070A - ファクシミリ装置およびそのマルチページ印刷エラー発生時の印刷再開方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、重複する印刷物の発生を防いで、印刷終了までの時間と資源とを節約可能にする。
【解決手段】インクリボンセンサ6や記録紙センサ7によって、印刷中に記録紙またはインクリボンが無いことが検知されると、印刷を中断し、インクリボンもしくは記録紙が装填されるのを待つ。インクリボンまたは記録紙が装填され印刷可能状態になった場合は、印刷が中断した場所から印刷を再開する。中断時にユーザから強制終了命令がある場合や一定時間経過後は、印刷処理を終了させてから抜ける。中断時は、モータが励磁されたままの状態のため、長時間中断の場合モータにダメージをあたえるおそれがあるからである。
【選択図】 図1
【解決手段】インクリボンセンサ6や記録紙センサ7によって、印刷中に記録紙またはインクリボンが無いことが検知されると、印刷を中断し、インクリボンもしくは記録紙が装填されるのを待つ。インクリボンまたは記録紙が装填され印刷可能状態になった場合は、印刷が中断した場所から印刷を再開する。中断時にユーザから強制終了命令がある場合や一定時間経過後は、印刷処理を終了させてから抜ける。中断時は、モータが励磁されたままの状態のため、長時間中断の場合モータにダメージをあたえるおそれがあるからである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷中に記録紙またはインクが無くなって印刷を停止した後、印刷を再開する際に、印刷途中から印刷を再開する再開手法を備えるファクシミリ装置およびそのマルチページ印刷エラー発生時の印刷再開方法に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ファクシミリ装置では、図3に示すような手順で、複数ページにわたるマルチページ印刷が可能にされている。このファクシミリ装置では、記録紙にサーマルインクが塗布されているインクリボンで熱転写方式で印刷を行うものとする。
【0003】
ステップa0から手順を開始し、ステップa1ではページ数Nを1に初期化する。ステップa2では、1ラインのデータを印刷する。ステップa3ではインクリボンと記録紙のチェックが入り、インクリボンまたは記録紙が無くなると、インクリボン/記録紙切れの異常発生と判断する。異常発生ではないと判断するときは、ステップa4で、印刷中のNページ目に印刷すべき残りデータが有るかいなかを判断する。Nページ目に残りデータが有ると判断しないときには、ステップa5でデータ終了か否かを判断する。データ終了でないと判断するときは、ステップ35でページ数Nを1だけ増加させる改ページ処理を行い、ステップa2に戻り、以下ステップa2からステップa6までの手順を繰返す。ステップa4でNページ目残りデータ有りと判断するときは、ステップa5およびステップa6に移行しないで、ステップa2に戻る。ステップa3でインクリボン/記録紙切れと判断するとき、またはステップa5でデータ終了と判断するときは、ステップa7で終了処理を行い、ステップa8で手順を終了する。
【0004】
印刷の途中で停止する異常には、ジャムと呼ばれる記録紙が搬送経路に詰ってしまう異常もありうる。このようなジャムが発生すると、そのページを記憶しておき、ジャム解消後、再度そのページから印刷を再開して、時間と資源の損失を低減する提案もなされている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−216484号公報(第3頁−第6頁、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示すような手順で、ステップa3にてインクリボンまたは記録紙が無いと判断された場合は、ステップa7からステップa8で印刷処理を一旦終了し、記録紙またはインクリボンを再装填した後、再度ステップa0からの印刷処理を行った。その際にデータの最初から印刷を行うため、重複する印刷物が発生し、印刷に要する時間や、記録紙やインクリボンなどの資源に無駄が生じてしまう。
【0007】
すなわち、ファクシミリ装置のように、内蔵するメモリから印刷するデータを読み込み印刷を実行する機器では、記録紙もしくはインクリボン不足で印刷不能状態に陥った場合は、印刷可能状態に回復後、最初からデータを読み直して印刷を行うため、印刷がすでに終わったページまで印刷することとなり、無駄が生じていた。
【0008】
特許文献1には、[0014]段落に、「ファクシミリ装置の場合には、ジャムが発生すると受信側ファクシミリ内に受信データ用のメモリが内蔵されている場合にはメモリからの再度の読み出しとなり、」と記載されて、印刷停止のページから印刷を再開する旨が記載されている。しかしながら、ファクシミリ装置にとって、長期間にわたって確実に安定して動作することが極めて重要であり、記録紙のジャムは生じにくくなるように対策が採られている。
【0009】
また、ジャムの生じやすさは、使用する記録紙の品質や特性にも影響される。たとえば、記録紙として枚葉紙を用いる場合は、そり、折れ、しわなどがあったり、破れ、穴あきがあったりするものなどは用いないように注意されている。ロール紙を用いる場合は、いったん適切に装着されれば、ジャムは生じにくい。記録紙のすべりやすさや、厚さ、硬さなどについても、適度な範囲内となる記録紙を使用するように注意されている。
【0010】
しかしながら、記録紙やインクリボンは無限に装着することは不可能であるあり、印刷を続けると必ず使い切ってしまう。ファクシミリ装置で記録しまたはインクリボンが無くなると、受信したデータを印刷することができなくなってしまう。
【0011】
本発明の目的は、記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、重複する印刷物の発生を防いで、印刷終了までの時間と資源とを節約可能なファクシミリ装置およびそのマルチページ印刷エラー発生時の印刷再開方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる異常発生で印刷を停止した後、エラー解消後に印刷を再開するファクシミリ装置であって、
印刷開始の命令を入力する入力手段と、
印刷データおよび前回の印刷に関するデータを格納するメモリと、
入力装置への入力に応答し、メモリを参照する制御手段であって、
(a)入力手段から印刷開始を命令されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータを読み込んで、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認し、
(b)前回印刷できなかったページが無いと確認された場合は、前回の印刷以降に受信される印刷データを最初から印刷しながら、正常に印刷し終えたページをカウントして、印刷途中で記録紙またはインクが無くなる異常が発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよび該ページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填して印刷を再開する操作が入力手段になされるまで待機し、
(c)入力手段から印刷開始の命令を受けて、前回印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、印刷を停止したページから印刷を再開するように制御する制御手段とを、
含むことを特徴とするファクシミリ装置である。
【0013】
本発明に従えば、ファクシミリ装置は、複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる異常発生で印刷を停止し、エラー解消後に印刷を再開するために、入力手段と、メモリと、制御手段とを備える。入力手段は、印刷開始の命令を入力する。メモリには、印刷データおよび前回の印刷に関するデータを格納する。制御手段は、入力手段から印刷開始を命令されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータを読み込む。メモリから、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認し、前回印刷できなかったページが無いと確認された場合は、前回の印刷以降に受信される印刷データを最初から印刷しながら、正常に印刷し終えたページをカウントする。印刷途中で記録紙またはインクが無くなる異常が発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよび該ページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填して印刷を再開する操作が入力手段になされるまで待機する。制御手段は、入力手段から印刷開始の命令を受けて、前回印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、前回中断したページから印刷を再開するように制御する。記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、印刷が正常に終了しているページに対する重複する印刷物の発生を防いで、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。
【0014】
また本発明で、前記制御手段は、
前記印刷中に記録紙またはインクが無くなる異常発生で、印刷を中断するように制御可能であり、
印刷の中断を行う時には、前記メモリに印刷を中断した位置に関するデータを格納しておき、前記異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填した後で、該中断位置に基づき、異常発生前に印刷したデータの次のデータから印刷を続行するように制御することを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、ロール紙などの記録紙にページの途中まで印刷して記録紙が無くなったり、記録紙に印刷している途中でインクが無くなったりして異常が発生すると、印刷を中断し、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填すると、中断位置から次のデータの印刷を続行するので、無駄な記録紙やインクの使用を避け、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。中断状態ではモータなどは励磁状態を継続し、中断状態から印刷を再開すれば、迅速な印刷の再開を行うことができる。
【0016】
また本発明で、前記制御手段は、前記印刷中に記録紙またはインクが無くなる異常発生で印刷を中断した時に、一定時間印刷中断状態が継続すると自動的に印刷を強制終了させるように制御することを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、異常発生による印刷の中断状態が一定時間を超えると、自動的に印刷を強制終了させるように制御するので、モータの励磁状態を長く続けてモータにダメージを与えないようにすることができる。
【0018】
また本発明で、前記制御手段は、
前記印刷中に記録紙またはインクが無くなる異常発生で、一旦印刷処理を強制終了させるように制御可能であり、
印刷を強制終了させる時には、前記メモリに印刷を強制終了したページに関するデータを格納しておき、前記異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填した後で、強制終了させる前に正常に終了したページの次のページから印刷を再開するように、制御すること特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、記録紙またはインクが無くなる異常発生で印刷を強制終了させるので、異常発生の原因となった記録紙またはインクの再装填終了まで長時間かかっても、モータの励磁などを行わないので、ダメージの発生や電力消費を避けることができる。メモリに、印刷を強制終了したページに関するデータを格納しておき、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填した後で、強制終了させる前に正常に終了したページの次のページから印刷を再開することができるので、正常に印刷したページを重複して印刷することを避けて、時間と資源とを節約することができる。
【0020】
また本発明は、ページ数カウンタをさらに含み、
前記制御手段は、印刷データに対して、ページ数カウンタに初期値1を設定して、1ページ分の印刷が正常に終了する毎に計数値を1ずつ増加させ、全ページの印刷が正常に終了すれば計数値を0とするように制御し、
前記異常発生による印刷の停止時には計数値の増加は行わずに、前記メモリに計数値を格納しておき、前記入力手段から印刷開始の命令を受けて、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認する際には、メモリに格納されているページ数カウンタの計数値に基づき、該計数値が0でないときに異常発生によって、正常に印刷できなかったページが有ると判断することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、印刷の終了時にページ数カウンタの計数値をメモリに格納しておき、計数値が0であれば前回の印刷が正常に終了し、計数値が0でなければ、前回の印刷が計数値によって示される数値の前のページまでしか正常に印刷を終了していないことが判る。次に計数値で示すページから印刷を再開すればよいので、正常に印刷したページを重複して印刷することを避けて、時間と資源とを節約することができる。
【0022】
さらに本発明は、通信機能を備えるコンピュータ装置を、前述のいずれかに記載のファクシミリ装置として機能させるプログラムである。
【0023】
本発明に従えば、通信機能を備えるコンピュータ装置を、印刷中に記録紙またはインクが無くなって印刷を停止した後、印刷を再開する際に、印刷途中から印刷を再開する再開手法を備えるファクシミリ装置として動作させることができる。
【0024】
さらに本発明は、ファクシミリ装置で複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる印刷エラーの発生時に印刷を停止した後、エラー解消後に印刷を再開する方法であって、
(a)印刷開始の命令が入力されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータを読み込んで、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認し、
(b)前回印刷できなかったページが無いと確認された場合は、前回の印刷以降に受信される印刷データを最初から印刷しながら、正常に印刷し終えたページをカウントして、印刷途中で記録紙切れまたはインク切れが発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよび該ページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、記録紙切れまたはインク切れ発生の原因となった記録紙またはインクを再装填して印刷を再開する印刷開始の命令が入力されるまで待機し、
(c)印刷開始の命令が入力され、前回印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、印刷を停止したページから印刷を再開することを特徴とするファクシミリ装置のマルチページ印刷エラー発生時の印刷再開方法である。
【0025】
本発明に従えば、ファクシミリ装置で複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる異常発生で印刷を停止し、エラー解消後に印刷を再開するために、印刷開始の命令が入力される。印刷開始の命令が入力されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータが読み込まれる。読込まれるデータから、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認し、前回印刷できなかったページが無いと確認された場合は、前回の印刷以降に受信される印刷データを最初から印刷しながら、正常に印刷し終えたページをカウントする。印刷途中で記録紙またはインクが無くなる異常が発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよびそのページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填して印刷を再開する操作がなされるまで待機する。再装填後に印刷開始の命令が入力され、メモリから読み込まれるデータから、前回印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、前回中断したページから印刷を再開するので、記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、印刷が正常に終了しているページに対する重複する印刷物の発生を防ぎ、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるファクシミリ装置1の概略的な電気的構成を示す。ファクシミリ装置1は、入力装置2、CPU3、メモリ4、印刷装置5、インクリボンセット6、および記録紙センサ7を含む。
【0027】
入力装置2は、ユーザからの命令をCPU3に伝達するための入力手段となる装置であり、ファクシミリ装置1では、ファンクションキー等がこれにあたる。メモリ4は、印刷データ8やページ数カウンタ9を保持している。印刷データ8やページ数カウンタ9は、フラッシュROMなどの不揮発性半導体メモリや、ハードディスクなどによって実現される部分に保持される。印刷装置5は、メモリ4に記憶される印刷データ8を記録紙に印刷するプリンタ装置全体を示す。ファクシミリ装置1としてファクシミリ通信を行う機能は、通信装置10に設けられている。
【0028】
ファクシミリ装置1では、たとえ熱転写方式で記録紙に印刷を行う。インクリボンセンサ6は、インクリボンの有無を監視し、無くなった場合、CPU3にその事を知らせる役割を果たす。熱転写方式のインクリボンには、インクリボンが終了間近である位置に、透明な部分や光沢反射部分が設けられ、インクリボンセンサ6で検知可能である。記録紙センサ7も同様に記録紙の有無を監視し、無くなった場合CPU3にその事を知らせる。枚葉式の記録紙を使用する場合は、トレイやストッカなどに記録紙が残っているか否かが検知される。ロール状の記録紙を使用する場合は、ロールの側縁などに付されているマーキングなどで、記録紙が終了間近であることが検知される。これら2つのセンサがOKとならない限り印刷を続行することができない。CPU3は、メモリ4に予め格納されているプログラムに従って動作し、ファクシミリ装置1の機器全般の制御を実行する制御手段として機能する。
【0029】
図2は、図1のファクシミリ装置1のCPU3による基本的な制御手順を示す。この制御手順では、変数としてページ数Nを使用する。まず入力装置2へのユーザによる操作で、印刷を命令された直後に、ステップb0から手順を開始し、CPU3がメモリ4よりページ数カウンタ9の計数値データN’を読み取る。ステップb1では、ページ数カウンタ9の計数値データN’が0か否かを確認する。N’=0であるときは、ステップb2で、ページ数Nを1に初期化する。ステップb1で、計数値データN’がもし0でなかったら、計数値データN’を1だけ増やした数値をページ数Nに代入するように、該当する計数値データN’をメモリ4のページ数カウンタ9から読み込む。ステップb2またはステップb3の終了後、ステップb4で1ライン印刷を開始する。
【0030】
ステップb5では、1ライン印刷を終えた時点で、図1のインクリボンセンサ6、および記録紙センサ7の検出出力を確認する。両方のセンサとも異常がなければ、インクリボン切れや記録紙切れが生じていないとして、CPU3は通常の印刷動作を続行するように制御する。ステップb6では、Nページ目で残りデータがあるか否かを判断する。残りデータが無くなって改ページする場合は、ステップb7で印刷すべきデータが終了か否かを判断する。終了でないと判断するときは、ステップb8で、改ページ処理を行う。改ページ処理では、ページ数Nを計数値データN’に代入、すなわちメモリ4のページ数カウンタ9に記憶し、ページ数Nを1増やす。ステップb6でNページ目に残りデータが有ると判断するとき、またはステップb8が終了すると、ステップb4に戻り、以下、ステップb4からステップb8までを、ステップb5でインクリボン/記録紙切れと判断するか、ステップb7でデータ終了と判断するまで繰返す。
【0031】
ステップb7でデータ終了と判断すると、印刷は正常に終了しする場合となり、ステップb9にて計数値データN’を0に初期化して、ステップb10で計数値データN’をメモリ4のページ数カウンタ9に記憶する終了処理を行い、ステップb11で制御手順を終了する。
【0032】
ステップb5でセンサのうちの一方でもNGとなっていることが検出され、インクリボン切れ、または記録紙切れの異常発生と判断するときは、印刷装置5を中断状態として印刷を停止させる。中断状態では、モータの励磁状態を継続し、印刷再開が迅速に可能にしておく。また、ユーザによる処理を促すために、警報音を発生したり、警告表示を行ったりする。次にステップb12では、ユーザの停止命令が入力装置2から来ているか否かを確認する。停止命令が入力されないときは、ステップb13で、停止してから一定時間経過したか否かを確認する。一定時間が経過していないと判断するときは、ステップb5に戻り、印刷動作の中断を継続する。
【0033】
ステップb5で、両方のセンサがOKに回復すると判断されるか、ステップb12でユーザの印刷終了命令が来ると判断されるか、ステップb13で一定時間が経過すると判断されるか、いずれかの状態になるまで、ステップb5→ステップb12→ステップb13・・・と繰り返す。この間にステップb5でセンサのNGが回復した場合は、ステップb6以下で、通常の印刷動作を続行する。またステップb12でユーザからの停止命令が来た場合、またはステップb13で一定時間が経過した場合は、ステップb10で終了処理を行いステップb11で制御手順を終了する。その時、ステップb9の計数値データN’を0にする処理を行わないので、次回印刷時のステップb1ではN’≠0となり、今回印刷した続きから印刷が行われる。
【0034】
以上のように本実施形態によると、印刷中に記録紙もしくはインクリボンがなくなった場合、それらを再装填後、印刷データのうち印刷を終えたページから印刷を開始することにより同じページを複数回印刷することを回避でき、記録紙やインクリボンといった資源の節約を図ることができる。まず、印刷中にインクリボンもしくは記録紙が無くなり印刷続行不可能になった場合は、その時点で印刷を中断し、インクリボンもしくは記録紙が装填されるのを待つ。そしてインクリボンまたは記録紙が装填され印刷可能状態になった場合は、印刷が中断した場所から印刷を再開する。また中断時にユーザーから強制終了命令があった場合は、印刷処理を終了させてから抜ける。中断時は、モータが励磁されたままの状態のため、長時間中断の場合モータにダメージをあたえるおそれがある。そこで、一定時間経過後、自動的に印刷状態から抜けるようにする。その場合の処理は強制終了と同じ扱いとする。
【0035】
強制終了後、再度ユーザから印刷処理命令があった場合、CPU3はメモリ4内のページ数カウンタ9が0でないことを読み取ると、印刷をしていないデータが残っていると判断し、ページ数カウンタ9のデータを印刷ページカウンタのページ数Nにコピーし、そのページから印刷を再開するようにする。
【0036】
なお、本実施形態は、印刷装置5でインクリボンを使用して熱転写式の印刷を行うので、インクは、ベースフィルム上に薄膜の状態付着している。印刷装置5では、液状のインクを使用するインクジェット方式や、紛状のトナーを使用する電子写真方式で印刷を行うようにすることもできる。これらの方式を使用する場合は、インクリボンセンサ6に代えて、インクの残量を検知するセンサを用いればよい。
【0037】
ただし、これらのセンサによるインク切れの検知は、印刷すべきデータに対して必ずしも正確に行われるわけではない。液状や紛状のインクに対する残量無しの検知は、実際には未だある程度の残量がある状態で行われる。インクの残量が微量になってくると、完全に無くなる状態との区別がつきにくくなり、判断の基準を小さくし過ぎると、インク切れが検知される前にインクが出なくなってしまうおそれがあるので、判断の基準をある程度残量がある状態にする必要があるからである。したがって、液状や紛状のインクを使用する場合は、インク切れのエラー発生でも、実際には続けて印刷が可能なときがある。このため、ユーザが特定の操作を行えば、インク切れ検知の状態でも、印刷を再開する機能を設けることができる。ただし、実際にインクが無くなってページの途中から印刷ができなくなることもあり得るので、そのような場合はユーザからの強制終了の指示で印刷を終了し、インクを再装填後に印刷を再開するページは、ユーザから指定可能にしておくようにすればよい。
【0038】
記録紙やインクの残量検知では、完全に無くなる前に、ある程度まで残量が少なくなれば、補充や交換を促す警告を出すための検知も行われることが多い。このような警告の段階で、できるだけ多くのデータを印刷するために、縮小や間引きで印刷するように切換えるようにしてもよい。通常の印刷結果が必要なデータに付いては、指定して再印刷可能なようにしておけばよい。
【0039】
以上説明したファクシミリ装置1は、モデムなどの通信処理用ハードウエアを備えるコンピュータ装置でファクシミリ処理を機能させるためのプログラムで実現される。発明の対象とするのは、このプログラムそのものであってもよい。
【0040】
まず、本発明では、プログラムを記録する記録媒体として、図1に示されているCPU3で処理が行われるために必要なメモリ4の一部、例えばROMのようなものがプログラムメディアであってもよいし、また図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、格納されているプログラムはCPU3がアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいは何れの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、CPU3の図示されていないプログラム記憶エリアにロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0041】
ここに上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、FD(フレキシブルディスク)やHD(ハードディスク)等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0042】
また、本発明においてはインターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成をとって、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0043】
なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0044】
次に、本発明では、プログラム自体として、図1に示されているCPU3で実行される処理そのものであってもよいし、あるいは、インターネットを含む通信ネットワークとアクセスすることで取り込める、あるいは取り込めたものであってもよいし、こちらから送り出すものであってもよい。さらには、この取り込んだプログラムに基づいて、上記ファクシミリ装置1内で処理された結果、つまり生成されたものであってもよい。あるいは、こちらから送り出す際に上記ファクシミリ装置1内で処理された結果、つまり生成されたものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ファクシミリ装置は、印刷途中で記録紙またはインクが無くなる異常が発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよび該ページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、印刷が正常に終了しているページに対する重複する印刷物の発生を防いで、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。
【0046】
また本発明によれば、ページの印刷の途中で、記録紙やインクが無くなって異常が発生すると、印刷を中断し、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填すると、中断位置から次のデータの印刷を迅速に続行して、無駄な記録紙やインクの使用を避け、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。
【0047】
また本発明によれば、異常発生による印刷の中断状態が一定時間を超えると、自動的に印刷を強制終了させて、モータを励磁状態にしておく中断状態を長く続けないようにすることができる。
【0048】
また本発明によれば、記録紙またはインクが無くなる異常発生で印刷を強制終了させるので、異常発生の原因となった記録紙またはインクの再装填終了まで長時間かかっても、モータへのダメージの発生や電力消費を避けることができる。メモリに、印刷を強制終了したページに関するデータを格納しておき、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填した後で、強制終了させる前に正常に終了したページの次のページから印刷を再開し、正常に印刷したページを重複して印刷することを避けて、時間と資源とを節約することができる。
【0049】
また本発明によれば、ページ数カウンタの計数値を利用して、前回の印刷が正常に終了しているか否かを判断し、前回の印刷が正常に終了していないことが判明すると、次に計数値で示すページから印刷を再開すればよいので、正常に印刷したページを重複して印刷することを避けて、時間と資源とを節約することができる。
【0050】
さらに本発明によれば、通信機能を備えるコンピュータ装置を、印刷中に記録紙またはインクが無くなって印刷を停止した後、印刷を再開する際に、印刷途中から重複を避けて印刷を再開することが可能なファクシミリ装置として動作させることができる。
【0051】
さらに本発明によれば、ファクシミリ装置で複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる異常発生で印刷を停止する。エラー解消後に印刷を再開するために、印刷開始の命令が入力されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータが読み込まれる。データから前回正常に印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、前回中断したページから印刷を再開するので、記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、印刷が正常に終了しているページに対する重複する印刷物の発生を防ぎ、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるファクシミリ装置1の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のファクシミリ装置1のCPU3による概略的な制御手順を示すフローチャートである。
【図3】従来のファクシミリ装置での概略的な制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
2 入力装置
3 CPU
4 メモリ
5 印刷装置
6 インクリボンセンサ
7 記録紙センサ
8 印刷データ
9 ページ数カウンタ
10 通信装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷中に記録紙またはインクが無くなって印刷を停止した後、印刷を再開する際に、印刷途中から印刷を再開する再開手法を備えるファクシミリ装置およびそのマルチページ印刷エラー発生時の印刷再開方法に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ファクシミリ装置では、図3に示すような手順で、複数ページにわたるマルチページ印刷が可能にされている。このファクシミリ装置では、記録紙にサーマルインクが塗布されているインクリボンで熱転写方式で印刷を行うものとする。
【0003】
ステップa0から手順を開始し、ステップa1ではページ数Nを1に初期化する。ステップa2では、1ラインのデータを印刷する。ステップa3ではインクリボンと記録紙のチェックが入り、インクリボンまたは記録紙が無くなると、インクリボン/記録紙切れの異常発生と判断する。異常発生ではないと判断するときは、ステップa4で、印刷中のNページ目に印刷すべき残りデータが有るかいなかを判断する。Nページ目に残りデータが有ると判断しないときには、ステップa5でデータ終了か否かを判断する。データ終了でないと判断するときは、ステップ35でページ数Nを1だけ増加させる改ページ処理を行い、ステップa2に戻り、以下ステップa2からステップa6までの手順を繰返す。ステップa4でNページ目残りデータ有りと判断するときは、ステップa5およびステップa6に移行しないで、ステップa2に戻る。ステップa3でインクリボン/記録紙切れと判断するとき、またはステップa5でデータ終了と判断するときは、ステップa7で終了処理を行い、ステップa8で手順を終了する。
【0004】
印刷の途中で停止する異常には、ジャムと呼ばれる記録紙が搬送経路に詰ってしまう異常もありうる。このようなジャムが発生すると、そのページを記憶しておき、ジャム解消後、再度そのページから印刷を再開して、時間と資源の損失を低減する提案もなされている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−216484号公報(第3頁−第6頁、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示すような手順で、ステップa3にてインクリボンまたは記録紙が無いと判断された場合は、ステップa7からステップa8で印刷処理を一旦終了し、記録紙またはインクリボンを再装填した後、再度ステップa0からの印刷処理を行った。その際にデータの最初から印刷を行うため、重複する印刷物が発生し、印刷に要する時間や、記録紙やインクリボンなどの資源に無駄が生じてしまう。
【0007】
すなわち、ファクシミリ装置のように、内蔵するメモリから印刷するデータを読み込み印刷を実行する機器では、記録紙もしくはインクリボン不足で印刷不能状態に陥った場合は、印刷可能状態に回復後、最初からデータを読み直して印刷を行うため、印刷がすでに終わったページまで印刷することとなり、無駄が生じていた。
【0008】
特許文献1には、[0014]段落に、「ファクシミリ装置の場合には、ジャムが発生すると受信側ファクシミリ内に受信データ用のメモリが内蔵されている場合にはメモリからの再度の読み出しとなり、」と記載されて、印刷停止のページから印刷を再開する旨が記載されている。しかしながら、ファクシミリ装置にとって、長期間にわたって確実に安定して動作することが極めて重要であり、記録紙のジャムは生じにくくなるように対策が採られている。
【0009】
また、ジャムの生じやすさは、使用する記録紙の品質や特性にも影響される。たとえば、記録紙として枚葉紙を用いる場合は、そり、折れ、しわなどがあったり、破れ、穴あきがあったりするものなどは用いないように注意されている。ロール紙を用いる場合は、いったん適切に装着されれば、ジャムは生じにくい。記録紙のすべりやすさや、厚さ、硬さなどについても、適度な範囲内となる記録紙を使用するように注意されている。
【0010】
しかしながら、記録紙やインクリボンは無限に装着することは不可能であるあり、印刷を続けると必ず使い切ってしまう。ファクシミリ装置で記録しまたはインクリボンが無くなると、受信したデータを印刷することができなくなってしまう。
【0011】
本発明の目的は、記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、重複する印刷物の発生を防いで、印刷終了までの時間と資源とを節約可能なファクシミリ装置およびそのマルチページ印刷エラー発生時の印刷再開方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる異常発生で印刷を停止した後、エラー解消後に印刷を再開するファクシミリ装置であって、
印刷開始の命令を入力する入力手段と、
印刷データおよび前回の印刷に関するデータを格納するメモリと、
入力装置への入力に応答し、メモリを参照する制御手段であって、
(a)入力手段から印刷開始を命令されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータを読み込んで、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認し、
(b)前回印刷できなかったページが無いと確認された場合は、前回の印刷以降に受信される印刷データを最初から印刷しながら、正常に印刷し終えたページをカウントして、印刷途中で記録紙またはインクが無くなる異常が発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよび該ページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填して印刷を再開する操作が入力手段になされるまで待機し、
(c)入力手段から印刷開始の命令を受けて、前回印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、印刷を停止したページから印刷を再開するように制御する制御手段とを、
含むことを特徴とするファクシミリ装置である。
【0013】
本発明に従えば、ファクシミリ装置は、複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる異常発生で印刷を停止し、エラー解消後に印刷を再開するために、入力手段と、メモリと、制御手段とを備える。入力手段は、印刷開始の命令を入力する。メモリには、印刷データおよび前回の印刷に関するデータを格納する。制御手段は、入力手段から印刷開始を命令されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータを読み込む。メモリから、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認し、前回印刷できなかったページが無いと確認された場合は、前回の印刷以降に受信される印刷データを最初から印刷しながら、正常に印刷し終えたページをカウントする。印刷途中で記録紙またはインクが無くなる異常が発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよび該ページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填して印刷を再開する操作が入力手段になされるまで待機する。制御手段は、入力手段から印刷開始の命令を受けて、前回印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、前回中断したページから印刷を再開するように制御する。記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、印刷が正常に終了しているページに対する重複する印刷物の発生を防いで、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。
【0014】
また本発明で、前記制御手段は、
前記印刷中に記録紙またはインクが無くなる異常発生で、印刷を中断するように制御可能であり、
印刷の中断を行う時には、前記メモリに印刷を中断した位置に関するデータを格納しておき、前記異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填した後で、該中断位置に基づき、異常発生前に印刷したデータの次のデータから印刷を続行するように制御することを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、ロール紙などの記録紙にページの途中まで印刷して記録紙が無くなったり、記録紙に印刷している途中でインクが無くなったりして異常が発生すると、印刷を中断し、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填すると、中断位置から次のデータの印刷を続行するので、無駄な記録紙やインクの使用を避け、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。中断状態ではモータなどは励磁状態を継続し、中断状態から印刷を再開すれば、迅速な印刷の再開を行うことができる。
【0016】
また本発明で、前記制御手段は、前記印刷中に記録紙またはインクが無くなる異常発生で印刷を中断した時に、一定時間印刷中断状態が継続すると自動的に印刷を強制終了させるように制御することを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、異常発生による印刷の中断状態が一定時間を超えると、自動的に印刷を強制終了させるように制御するので、モータの励磁状態を長く続けてモータにダメージを与えないようにすることができる。
【0018】
また本発明で、前記制御手段は、
前記印刷中に記録紙またはインクが無くなる異常発生で、一旦印刷処理を強制終了させるように制御可能であり、
印刷を強制終了させる時には、前記メモリに印刷を強制終了したページに関するデータを格納しておき、前記異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填した後で、強制終了させる前に正常に終了したページの次のページから印刷を再開するように、制御すること特徴とする。
【0019】
本発明に従えば、記録紙またはインクが無くなる異常発生で印刷を強制終了させるので、異常発生の原因となった記録紙またはインクの再装填終了まで長時間かかっても、モータの励磁などを行わないので、ダメージの発生や電力消費を避けることができる。メモリに、印刷を強制終了したページに関するデータを格納しておき、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填した後で、強制終了させる前に正常に終了したページの次のページから印刷を再開することができるので、正常に印刷したページを重複して印刷することを避けて、時間と資源とを節約することができる。
【0020】
また本発明は、ページ数カウンタをさらに含み、
前記制御手段は、印刷データに対して、ページ数カウンタに初期値1を設定して、1ページ分の印刷が正常に終了する毎に計数値を1ずつ増加させ、全ページの印刷が正常に終了すれば計数値を0とするように制御し、
前記異常発生による印刷の停止時には計数値の増加は行わずに、前記メモリに計数値を格納しておき、前記入力手段から印刷開始の命令を受けて、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認する際には、メモリに格納されているページ数カウンタの計数値に基づき、該計数値が0でないときに異常発生によって、正常に印刷できなかったページが有ると判断することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、印刷の終了時にページ数カウンタの計数値をメモリに格納しておき、計数値が0であれば前回の印刷が正常に終了し、計数値が0でなければ、前回の印刷が計数値によって示される数値の前のページまでしか正常に印刷を終了していないことが判る。次に計数値で示すページから印刷を再開すればよいので、正常に印刷したページを重複して印刷することを避けて、時間と資源とを節約することができる。
【0022】
さらに本発明は、通信機能を備えるコンピュータ装置を、前述のいずれかに記載のファクシミリ装置として機能させるプログラムである。
【0023】
本発明に従えば、通信機能を備えるコンピュータ装置を、印刷中に記録紙またはインクが無くなって印刷を停止した後、印刷を再開する際に、印刷途中から印刷を再開する再開手法を備えるファクシミリ装置として動作させることができる。
【0024】
さらに本発明は、ファクシミリ装置で複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる印刷エラーの発生時に印刷を停止した後、エラー解消後に印刷を再開する方法であって、
(a)印刷開始の命令が入力されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータを読み込んで、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認し、
(b)前回印刷できなかったページが無いと確認された場合は、前回の印刷以降に受信される印刷データを最初から印刷しながら、正常に印刷し終えたページをカウントして、印刷途中で記録紙切れまたはインク切れが発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよび該ページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、記録紙切れまたはインク切れ発生の原因となった記録紙またはインクを再装填して印刷を再開する印刷開始の命令が入力されるまで待機し、
(c)印刷開始の命令が入力され、前回印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、印刷を停止したページから印刷を再開することを特徴とするファクシミリ装置のマルチページ印刷エラー発生時の印刷再開方法である。
【0025】
本発明に従えば、ファクシミリ装置で複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる異常発生で印刷を停止し、エラー解消後に印刷を再開するために、印刷開始の命令が入力される。印刷開始の命令が入力されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータが読み込まれる。読込まれるデータから、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認し、前回印刷できなかったページが無いと確認された場合は、前回の印刷以降に受信される印刷データを最初から印刷しながら、正常に印刷し終えたページをカウントする。印刷途中で記録紙またはインクが無くなる異常が発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよびそのページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填して印刷を再開する操作がなされるまで待機する。再装填後に印刷開始の命令が入力され、メモリから読み込まれるデータから、前回印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、前回中断したページから印刷を再開するので、記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、印刷が正常に終了しているページに対する重複する印刷物の発生を防ぎ、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるファクシミリ装置1の概略的な電気的構成を示す。ファクシミリ装置1は、入力装置2、CPU3、メモリ4、印刷装置5、インクリボンセット6、および記録紙センサ7を含む。
【0027】
入力装置2は、ユーザからの命令をCPU3に伝達するための入力手段となる装置であり、ファクシミリ装置1では、ファンクションキー等がこれにあたる。メモリ4は、印刷データ8やページ数カウンタ9を保持している。印刷データ8やページ数カウンタ9は、フラッシュROMなどの不揮発性半導体メモリや、ハードディスクなどによって実現される部分に保持される。印刷装置5は、メモリ4に記憶される印刷データ8を記録紙に印刷するプリンタ装置全体を示す。ファクシミリ装置1としてファクシミリ通信を行う機能は、通信装置10に設けられている。
【0028】
ファクシミリ装置1では、たとえ熱転写方式で記録紙に印刷を行う。インクリボンセンサ6は、インクリボンの有無を監視し、無くなった場合、CPU3にその事を知らせる役割を果たす。熱転写方式のインクリボンには、インクリボンが終了間近である位置に、透明な部分や光沢反射部分が設けられ、インクリボンセンサ6で検知可能である。記録紙センサ7も同様に記録紙の有無を監視し、無くなった場合CPU3にその事を知らせる。枚葉式の記録紙を使用する場合は、トレイやストッカなどに記録紙が残っているか否かが検知される。ロール状の記録紙を使用する場合は、ロールの側縁などに付されているマーキングなどで、記録紙が終了間近であることが検知される。これら2つのセンサがOKとならない限り印刷を続行することができない。CPU3は、メモリ4に予め格納されているプログラムに従って動作し、ファクシミリ装置1の機器全般の制御を実行する制御手段として機能する。
【0029】
図2は、図1のファクシミリ装置1のCPU3による基本的な制御手順を示す。この制御手順では、変数としてページ数Nを使用する。まず入力装置2へのユーザによる操作で、印刷を命令された直後に、ステップb0から手順を開始し、CPU3がメモリ4よりページ数カウンタ9の計数値データN’を読み取る。ステップb1では、ページ数カウンタ9の計数値データN’が0か否かを確認する。N’=0であるときは、ステップb2で、ページ数Nを1に初期化する。ステップb1で、計数値データN’がもし0でなかったら、計数値データN’を1だけ増やした数値をページ数Nに代入するように、該当する計数値データN’をメモリ4のページ数カウンタ9から読み込む。ステップb2またはステップb3の終了後、ステップb4で1ライン印刷を開始する。
【0030】
ステップb5では、1ライン印刷を終えた時点で、図1のインクリボンセンサ6、および記録紙センサ7の検出出力を確認する。両方のセンサとも異常がなければ、インクリボン切れや記録紙切れが生じていないとして、CPU3は通常の印刷動作を続行するように制御する。ステップb6では、Nページ目で残りデータがあるか否かを判断する。残りデータが無くなって改ページする場合は、ステップb7で印刷すべきデータが終了か否かを判断する。終了でないと判断するときは、ステップb8で、改ページ処理を行う。改ページ処理では、ページ数Nを計数値データN’に代入、すなわちメモリ4のページ数カウンタ9に記憶し、ページ数Nを1増やす。ステップb6でNページ目に残りデータが有ると判断するとき、またはステップb8が終了すると、ステップb4に戻り、以下、ステップb4からステップb8までを、ステップb5でインクリボン/記録紙切れと判断するか、ステップb7でデータ終了と判断するまで繰返す。
【0031】
ステップb7でデータ終了と判断すると、印刷は正常に終了しする場合となり、ステップb9にて計数値データN’を0に初期化して、ステップb10で計数値データN’をメモリ4のページ数カウンタ9に記憶する終了処理を行い、ステップb11で制御手順を終了する。
【0032】
ステップb5でセンサのうちの一方でもNGとなっていることが検出され、インクリボン切れ、または記録紙切れの異常発生と判断するときは、印刷装置5を中断状態として印刷を停止させる。中断状態では、モータの励磁状態を継続し、印刷再開が迅速に可能にしておく。また、ユーザによる処理を促すために、警報音を発生したり、警告表示を行ったりする。次にステップb12では、ユーザの停止命令が入力装置2から来ているか否かを確認する。停止命令が入力されないときは、ステップb13で、停止してから一定時間経過したか否かを確認する。一定時間が経過していないと判断するときは、ステップb5に戻り、印刷動作の中断を継続する。
【0033】
ステップb5で、両方のセンサがOKに回復すると判断されるか、ステップb12でユーザの印刷終了命令が来ると判断されるか、ステップb13で一定時間が経過すると判断されるか、いずれかの状態になるまで、ステップb5→ステップb12→ステップb13・・・と繰り返す。この間にステップb5でセンサのNGが回復した場合は、ステップb6以下で、通常の印刷動作を続行する。またステップb12でユーザからの停止命令が来た場合、またはステップb13で一定時間が経過した場合は、ステップb10で終了処理を行いステップb11で制御手順を終了する。その時、ステップb9の計数値データN’を0にする処理を行わないので、次回印刷時のステップb1ではN’≠0となり、今回印刷した続きから印刷が行われる。
【0034】
以上のように本実施形態によると、印刷中に記録紙もしくはインクリボンがなくなった場合、それらを再装填後、印刷データのうち印刷を終えたページから印刷を開始することにより同じページを複数回印刷することを回避でき、記録紙やインクリボンといった資源の節約を図ることができる。まず、印刷中にインクリボンもしくは記録紙が無くなり印刷続行不可能になった場合は、その時点で印刷を中断し、インクリボンもしくは記録紙が装填されるのを待つ。そしてインクリボンまたは記録紙が装填され印刷可能状態になった場合は、印刷が中断した場所から印刷を再開する。また中断時にユーザーから強制終了命令があった場合は、印刷処理を終了させてから抜ける。中断時は、モータが励磁されたままの状態のため、長時間中断の場合モータにダメージをあたえるおそれがある。そこで、一定時間経過後、自動的に印刷状態から抜けるようにする。その場合の処理は強制終了と同じ扱いとする。
【0035】
強制終了後、再度ユーザから印刷処理命令があった場合、CPU3はメモリ4内のページ数カウンタ9が0でないことを読み取ると、印刷をしていないデータが残っていると判断し、ページ数カウンタ9のデータを印刷ページカウンタのページ数Nにコピーし、そのページから印刷を再開するようにする。
【0036】
なお、本実施形態は、印刷装置5でインクリボンを使用して熱転写式の印刷を行うので、インクは、ベースフィルム上に薄膜の状態付着している。印刷装置5では、液状のインクを使用するインクジェット方式や、紛状のトナーを使用する電子写真方式で印刷を行うようにすることもできる。これらの方式を使用する場合は、インクリボンセンサ6に代えて、インクの残量を検知するセンサを用いればよい。
【0037】
ただし、これらのセンサによるインク切れの検知は、印刷すべきデータに対して必ずしも正確に行われるわけではない。液状や紛状のインクに対する残量無しの検知は、実際には未だある程度の残量がある状態で行われる。インクの残量が微量になってくると、完全に無くなる状態との区別がつきにくくなり、判断の基準を小さくし過ぎると、インク切れが検知される前にインクが出なくなってしまうおそれがあるので、判断の基準をある程度残量がある状態にする必要があるからである。したがって、液状や紛状のインクを使用する場合は、インク切れのエラー発生でも、実際には続けて印刷が可能なときがある。このため、ユーザが特定の操作を行えば、インク切れ検知の状態でも、印刷を再開する機能を設けることができる。ただし、実際にインクが無くなってページの途中から印刷ができなくなることもあり得るので、そのような場合はユーザからの強制終了の指示で印刷を終了し、インクを再装填後に印刷を再開するページは、ユーザから指定可能にしておくようにすればよい。
【0038】
記録紙やインクの残量検知では、完全に無くなる前に、ある程度まで残量が少なくなれば、補充や交換を促す警告を出すための検知も行われることが多い。このような警告の段階で、できるだけ多くのデータを印刷するために、縮小や間引きで印刷するように切換えるようにしてもよい。通常の印刷結果が必要なデータに付いては、指定して再印刷可能なようにしておけばよい。
【0039】
以上説明したファクシミリ装置1は、モデムなどの通信処理用ハードウエアを備えるコンピュータ装置でファクシミリ処理を機能させるためのプログラムで実現される。発明の対象とするのは、このプログラムそのものであってもよい。
【0040】
まず、本発明では、プログラムを記録する記録媒体として、図1に示されているCPU3で処理が行われるために必要なメモリ4の一部、例えばROMのようなものがプログラムメディアであってもよいし、また図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場合においても、格納されているプログラムはCPU3がアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいは何れの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、CPU3の図示されていないプログラム記憶エリアにロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0041】
ここに上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、FD(フレキシブルディスク)やHD(ハードディスク)等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0042】
また、本発明においてはインターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成をとって、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0043】
なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0044】
次に、本発明では、プログラム自体として、図1に示されているCPU3で実行される処理そのものであってもよいし、あるいは、インターネットを含む通信ネットワークとアクセスすることで取り込める、あるいは取り込めたものであってもよいし、こちらから送り出すものであってもよい。さらには、この取り込んだプログラムに基づいて、上記ファクシミリ装置1内で処理された結果、つまり生成されたものであってもよい。あるいは、こちらから送り出す際に上記ファクシミリ装置1内で処理された結果、つまり生成されたものであってもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ファクシミリ装置は、印刷途中で記録紙またはインクが無くなる異常が発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよび該ページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、印刷が正常に終了しているページに対する重複する印刷物の発生を防いで、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。
【0046】
また本発明によれば、ページの印刷の途中で、記録紙やインクが無くなって異常が発生すると、印刷を中断し、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填すると、中断位置から次のデータの印刷を迅速に続行して、無駄な記録紙やインクの使用を避け、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。
【0047】
また本発明によれば、異常発生による印刷の中断状態が一定時間を超えると、自動的に印刷を強制終了させて、モータを励磁状態にしておく中断状態を長く続けないようにすることができる。
【0048】
また本発明によれば、記録紙またはインクが無くなる異常発生で印刷を強制終了させるので、異常発生の原因となった記録紙またはインクの再装填終了まで長時間かかっても、モータへのダメージの発生や電力消費を避けることができる。メモリに、印刷を強制終了したページに関するデータを格納しておき、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填した後で、強制終了させる前に正常に終了したページの次のページから印刷を再開し、正常に印刷したページを重複して印刷することを避けて、時間と資源とを節約することができる。
【0049】
また本発明によれば、ページ数カウンタの計数値を利用して、前回の印刷が正常に終了しているか否かを判断し、前回の印刷が正常に終了していないことが判明すると、次に計数値で示すページから印刷を再開すればよいので、正常に印刷したページを重複して印刷することを避けて、時間と資源とを節約することができる。
【0050】
さらに本発明によれば、通信機能を備えるコンピュータ装置を、印刷中に記録紙またはインクが無くなって印刷を停止した後、印刷を再開する際に、印刷途中から重複を避けて印刷を再開することが可能なファクシミリ装置として動作させることができる。
【0051】
さらに本発明によれば、ファクシミリ装置で複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる異常発生で印刷を停止する。エラー解消後に印刷を再開するために、印刷開始の命令が入力されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータが読み込まれる。データから前回正常に印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、前回中断したページから印刷を再開するので、記録紙切れまたはインク切れの異常発生後、再度印刷可能になる際に、印刷が正常に終了しているページに対する重複する印刷物の発生を防ぎ、印刷終了までの時間と資源とを節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるファクシミリ装置1の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のファクシミリ装置1のCPU3による概略的な制御手順を示すフローチャートである。
【図3】従来のファクシミリ装置での概略的な制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
2 入力装置
3 CPU
4 メモリ
5 印刷装置
6 インクリボンセンサ
7 記録紙センサ
8 印刷データ
9 ページ数カウンタ
10 通信装置
Claims (7)
- 複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる異常発生で印刷を停止した後、エラー解消後に印刷を再開するファクシミリ装置であって、
印刷開始の命令を入力する入力手段と、
印刷データおよび前回の印刷に関するデータを格納するメモリと、
入力装置への入力に応答し、メモリを参照する制御手段であって、
(a)入力手段から印刷開始を命令されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータを読み込んで、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認し、
(b)前回印刷できなかったページが無いと確認された場合は、前回の印刷以降に受信される印刷データを最初から印刷しながら、正常に印刷し終えたページをカウントして、印刷途中で記録紙またはインクが無くなる異常が発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよび該ページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填して印刷を再開する操作が入力手段になされるまで待機し、
(c)入力手段から印刷開始の命令を受けて、前回印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、印刷を停止したページから印刷を再開するように制御する制御手段とを、
含むことを特徴とするファクシミリ装置。 - 前記制御手段は、
前記印刷中に記録紙またはインクが無くなる異常発生で、印刷を中断するように制御可能であり、
印刷の中断を行う時には、前記メモリに印刷を中断した位置に関するデータを格納しておき、前記異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填した後で、該中断位置に基づき、異常発生前に印刷したデータの次のデータから印刷を続行するように制御することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。 - 前記制御手段は、前記印刷中に記録紙またはインクが無くなる異常発生で印刷を中断した時に、一定時間印刷中断状態が継続すると自動的に印刷を強制終了させるように制御することを特徴とする請求項2記載のファクシミリ装置。
- 前記制御手段は、
前記印刷中に記録紙またはインクが無くなる異常発生で、一旦印刷処理を強制終了させるように制御可能であり、
印刷を強制終了させる時には、前記メモリに印刷を強制終了したページに関するデータを格納しておき、前記異常発生の原因となった記録紙またはインクを再装填した後で、強制終了させる前に正常に終了したページの次のページから印刷を再開するように、制御すること特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。 - ページ数カウンタをさらに含み、
前記制御手段は、印刷データに対して、ページ数カウンタに初期値1を設定して、1ページ分の印刷が正常に終了する毎に計数値を1ずつ増加させ、全ページの印刷が正常に終了すれば計数値を0とするように制御し、
前記異常発生による印刷の停止時には計数値の増加は行わずに、前記メモリに計数値を格納しておき、前記入力手段から印刷開始の命令を受けて、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認する際には、メモリに格納されているページ数カウンタの計数値に基づき、該計数値が0でないときに異常発生によって、正常に印刷できなかったページが有ると判断することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。 - 通信機能を備えるコンピュータ装置を、請求項1〜5のいずれかに記載のファクシミリ装置として機能させるプログラム。
- ファクシミリ装置で複数ページにわたる印刷を行う際に、記録紙またはインクリボンが無くなる印刷エラーの発生時に印刷を停止した後、エラー解消後に印刷を再開する方法であって、
(a)印刷開始の命令が入力されると、最初にメモリに格納されている前回の印刷に関するデータを読み込んで、前回正常に印刷できなかったページの有無を確認し、
(b)前回印刷できなかったページが無いと確認された場合は、前回の印刷以降に受信される印刷データを最初から印刷しながら、正常に印刷し終えたページをカウントして、印刷途中で記録紙切れまたはインク切れが発生すると、印刷を停止し、印刷途中のページおよび該ページ以降のデータを正常に印刷できなかったページとしてメモリに格納して、記録紙切れまたはインク切れ発生の原因となった記録紙またはインクを再装填して印刷を再開する印刷開始の命令が入力されるまで待機し、
(c)印刷開始の命令が入力され、前回印刷できなかったページが有ると確認された場合は、メモリから該当するデータを読み込んで、印刷を停止したページから印刷を再開することを特徴とするファクシミリ装置のマルチページ印刷エラー発生時の印刷再開方法。
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- 2003-04-21 JP JP2003116079A patent/JP2004328070A/ja active Pending
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