JP2004327861A - マルチメディアポート - Google Patents
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Abstract
【課題】内器のメンテナンス部品を、別の部材を用いることなく筐体に取着することができ、紛失することのないマルチメディアポートを提供する。
【解決手段】マルチメディアポートは、ベース1とカバーとで薄箱状に形成され造営物の壁に取付けられる筐体と、筐体の内部に内器として収納される複数個のモジュラジャック5bを備えたハブ5とで構成される。ベース1には内器取付部4が設けられており、ハブ5は、内器取付部4に取付けられる。ハブ5のメンテナンス部品には、ハブ5のモジュラジャック5bに挿抜自在に差込まれるモジュラプラグ6aを有したループバックコネクタ6がある。また、内器取付部4の周囲に対応する部位には部品取着部が形成されており、ループバックコネクタ6を、部品取着部に着脱自在に取着できるので、使用しない時にはベース1に取着して保管することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】マルチメディアポートは、ベース1とカバーとで薄箱状に形成され造営物の壁に取付けられる筐体と、筐体の内部に内器として収納される複数個のモジュラジャック5bを備えたハブ5とで構成される。ベース1には内器取付部4が設けられており、ハブ5は、内器取付部4に取付けられる。ハブ5のメンテナンス部品には、ハブ5のモジュラジャック5bに挿抜自在に差込まれるモジュラプラグ6aを有したループバックコネクタ6がある。また、内器取付部4の周囲に対応する部位には部品取着部が形成されており、ループバックコネクタ6を、部品取着部に着脱自在に取着できるので、使用しない時にはベース1に取着して保管することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、造営物の定位置に取付けられる筐体に、情報の伝送に関与する内器を収納したマルチメディアポートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種のマルチメディアポートは、造営物の壁に取付可能な薄箱状の筐体の内部に、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)を構成するハブや、テレビ放送用のブースタや、デジタルCS衛星信号切換器や、DSUのような内器が収納されている(特許文献1参照)。
【0003】
例えば、内器としてモジュラジャックを設けたハブを用いている場合に、ハブのメンテナンスのためにループバックコネクタと称するメンテナンス部品を用いることがある。ループバックコネクタは、ハブのモジュラジャックに挿抜自在に差込まれるモジュラプラグを有しており、ハブの1つのモジュラジャックに装着され、モジュラジャックにおける送信経路と受信経路との間を短絡するものである。ループバックコネクタのようなメンテナンス部品は、使用頻度が比較的低くしかもサイズが比較的小さいので、別途保管中に紛失するおそれがあった。
【0004】
そこで、メンテナンス部品を、あるいはメンテナンス部品6’が入れられた部品袋6a’(図6参照)を粘着テープでマルチメディアポートの筐体に貼付けて保管することが考えられている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−133960号公報(第3頁、図2−3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、メンテナンス部品を保管するために、粘着テープや部品袋を用いると、別の部材が余分に必要になる。さらに、粘着テープを用いた場合、時間が経てば粘着テープの粘着性は劣化するので、メンテナンス部品を長期にわたって保管する際には粘着テープが剥離することによりメンテナンス部品を紛失するおそれがある。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、メンテナンス部品を、別の部材を用いることなく筐体に取着することができ、紛失することのないマルチメディアポートを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、造営物の定位置に設置される筐体と、前記筐体に収納されるとともに情報の伝送に関与する内器とを備え、前記内器のメンテナンスに用いられるメンテナンス部品を着脱自在に取着する部品取着部が前記筐体に設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記部品取着部は、前記筐体の内面に一体に突設された複数個の保持突片7からなり、前記保持突片7に囲まれる部位には前記メンテナンス部品が着脱自在に装着されることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記部品取着部は、前記筐体に形成された保持凹部7’であり、前記保持凹部7’には前記メンテナンス部品が挿抜自在に差込まれることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記内器は伝送線の接続口として複数個のモジュラジャック5bを有したハブ5であり、前記メンテナンス部品は、前記ハブ5に設けた前記モジュラジャック5bに挿抜自在に差込まれるモジュラプラグ6aを有し1つの前記モジュラジャック5bにおける送信経路と受信経路との間を短絡するループバックコネクタ6であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。一般にマルチメディアポートは、造営物の定位置に取付可能な筐体の内部に、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)を構成するハブや、テレビ放送用のブースタや、デジタルCS衛星信号切換器や、DSUのような情報の伝送に関与する内器が収納されている。以下の実施形態では、ビルまたは家屋の室内の壁に取付可能な薄箱状の筐体の内部に、内器として伝送線の接続口に複数個のモジュラジャックを備えたハブを収納したマルチメディアポートを想定し、ハブのメンテナンスのために用いられるメンテナンス部品としてループバックコネクタを筐体内に着脱自在に取着可能とした例を示す。
【0013】
(実施形態1)
マルチメディアポートの筐体は、壁に取付けられる合成樹脂製のベースと、ベースに結合される合成樹脂製のカバーとで薄箱状に形成される。図2に示すように、ベース1は、背面が壁(図示せず)と対向する矩形状の底板2と、底板2の周線全周に亘って前方に突設された側板3とにより、前面が開口した薄箱状を成している。一方、カバー(図示せず)はベース1の前面に覆着される。ただし、以下では、カバーを外した状態で説明する。
【0014】
図2に示すように、底板2には内器に接続される伝送線(図示せず)を通す通線口2aが底板2の上下両端部に複数個(図では5個)貫設されている。上下の通線口2aの間において、底板2には内器取付部4が底板2の左右方向に複数個(図では6個)列設されている。各内器取付部4は、底板2の上下両端部に夫々雌ねじが形成された各一対の内器ねじ孔4a、4bと、底板2において下側の内器ねじ孔4bよりも下方の部位から前方に突出し先端部が内器ねじ孔4bに向かって延びたL字状の内器突片4cとを組にして夫々構成されている。また、図1に示すように、底板2に取付けられるハブ5は、底板2の上下方向に長い直方体状で、底板2と対向する面における長手方向の両端部から長手方向に取付突片5aが突出している。このハブ5は1組の内器取付部4を用いてベース1に取付けられる。ハブ5の取付けにあたっては、一方の取付突片5aの一端部を内器突片4cに引掛けた形で、各取付突片5bを通して夫々内器ねじ孔4a、4bに取付ねじ4dを螺合させる。
【0015】
一方、図3に示すように、ループバックコネクタ6は、ハブ5に伝送線の接続口として設けられているモジュラジャック5b(図1参照)に挿抜自在に差込まれるモジュラプラグ6aを有している。モジュラプラグ6aには、抜脱レバー6bが設けられている。モジュラプラグ6aがモジュラジャック5bに差込まれた際に、抜脱レバー6bに形成されている爪がモジュラジャック5bに引掛かってモジュラジャック5bからのモジュラプラグ6aの抜脱を阻止する。また、モジュラプラグ6aをモジュラジャック5bから抜脱する際には抜脱レバー6bを倒しながら抜脱する。さらに、モジュラプラグ6aは、モジュラジャック5bとの接続時にモジュラジャック5bの複数個のコンタクト(図示せず)と夫々電気的に導通する複数個の接触片(図示せず)を有している。ループバックコネクタ6を構成するモジュラプラグ6aでは、ハブ5の1つのモジュラジャック5bとの接続時にモジュラジャック5bの送信側のコンタクトと受信側のコンタクトとを短絡するように、所要の接触片間が接続線6cで接続されている。
【0016】
ここで用いるハブ5には、通信状態で点灯するリンクランプ5cが設けられているので、ループバックコネクタ6をハブ5のモジュラジャック5bに差込むことにより、リンクランプ5cの点灯状況からハブ5のチェックを行うことができる。また、マルチメディアポートの外部にハブ5のモジュラジャック5bから伝送線を介してLAN用モジュラジャック(図示せず)が接続されている場合には、ループバックコネクタ6をLAN用モジュラジャックに差込むことにより、リンクランプ5cの点灯状況からハブ5とLAN用モジュラジャックとの間の配線のチェックを行うこともできる。
【0017】
ところで、図1に示すように、底板2における内器取付部4の左側部位には、ループバックコネクタ6を着脱自在に取着する部品取着部として3個1組にした保持突片7が設けられている。保持突片7のうちの2個は底板2の左右方向に対向する形に突設され、さらに、残りの1個の保持突片7は左右方向においては上記2個の保持突片7の間であって、上下方向においては上記2個の保持突片7より下方に突設されている。ループバックコネクタ6は、保持突片7に囲まれる形で取着される。ループバックコネクタ6を使用する際には、ループバックコネクタ6を保持突片7から離脱すればよい。また、ループバックコネクタ6を使用した後には、ループバックコネクタ6を保持突片7に再度取着して保管することができる。
【0018】
(実施形態2)
実施形態1では、部品取着部として複数個の保持突片7を設けた例を示したが、本実施形態では、図4に示すように、部品取着部として保持凹部7’を設けた例を示す。保持凹部7’はループバックコネクタ6に設けたモジュラプラグ6aが挿抜自在に差込まれる形状に底板2に貫設されている。さらに、保持凹部7’は、ループバックコネクタ6を差込まれた際に、抜脱レバー6bに形成されている爪が引掛かってモジュラプラグ6aの抜脱を阻止する阻止片7a’を有している。
【0019】
すなわち、図5に示すように、ループバックコネクタ6のモジュラプラグ6aを保持凹部7’に差込むことにより、ループバックコネクタ6は保持凹部7’に取着される。ループバックコネクタ6を使用する際には、モジュラプラグ6aの抜脱レバー6bを倒しながら保持凹部7’から抜脱すればよい。ループバックコネクタ6を使用した後には、ループバックコネクタ6を保持凹部7’に再度取着して保管することができる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0020】
【発明の効果】
請求項1の発明は、内器のメンテナンスに用いられるメンテナンス部品を着脱自在に取着する部品取着部が筐体に設けられているので、メンテナンス部品は、筐体に取着されて保管され、使用時のみ筐体から容易に取り外すことができる。すなわち、メンテナンス部品は、使用時以外に筐体から取り外す必要がなく、メンテナンス部品を使用した後には筐体に再度取着して保管できるのでメンテナンス部品を紛失することがなくなるという効果を奏する。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、部品取着部が筐体の内面に一体に突設された複数個の保持突片からなり、保持突片に囲まれた部位にはメンテナンス部品が着脱自在に装着されるので、別の部材を用いることなくメンテナンス部品を筐体に取着できる。
【0022】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、部品取着部は筐体に形成された保持凹部であり、保持凹部にはメンテナンス部品が挿抜自在に差込まれるので、別の部材を用いることなくメンテナンス部品が筐体に取着できる。
【0023】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、メンテナンス部品は、ハブに設けたモジュラジャックに挿抜自在に差込まれるモジュラプラグを有し1つのモジュラジャックにおける送信経路と受信経路との間を短絡するループバックコネクタであり、ループバックコネクタは筐体の一部に取着されて保管され、ハブの配線の点検時のみ筐体から容易に取り外すことができる。すなわち、使用頻度が比較的低くしかもサイズが比較的小さいループバックコネクタのようなメンテナンス部品であっても、使用時以外に筐体から取り外す必要がなく、メンテナンス部品を使用した後には筐体に再度取着して保管できるのでメンテナンス部品を紛失することがなくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す斜視図である。
【図2】同上のベースを示す斜視図である。
【図3】同上に用いるループバックコネクタを示す側面図である。
【図4】(a)は本発明の実施形態2のベースを示す斜視図、(b)は同上の要部を示す正面図である。
【図5】同上の要部を示す斜視図である。
【図6】従来例の要部を示す正面図である。
【符号の説明】
5 ハブ
5b モジュラジャック
6 ループバックコネクタ
6a モジュラプラグ
7 保持突片
7’ 保持凹部
【発明の属する技術分野】
本発明は、造営物の定位置に取付けられる筐体に、情報の伝送に関与する内器を収納したマルチメディアポートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種のマルチメディアポートは、造営物の壁に取付可能な薄箱状の筐体の内部に、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)を構成するハブや、テレビ放送用のブースタや、デジタルCS衛星信号切換器や、DSUのような内器が収納されている(特許文献1参照)。
【0003】
例えば、内器としてモジュラジャックを設けたハブを用いている場合に、ハブのメンテナンスのためにループバックコネクタと称するメンテナンス部品を用いることがある。ループバックコネクタは、ハブのモジュラジャックに挿抜自在に差込まれるモジュラプラグを有しており、ハブの1つのモジュラジャックに装着され、モジュラジャックにおける送信経路と受信経路との間を短絡するものである。ループバックコネクタのようなメンテナンス部品は、使用頻度が比較的低くしかもサイズが比較的小さいので、別途保管中に紛失するおそれがあった。
【0004】
そこで、メンテナンス部品を、あるいはメンテナンス部品6’が入れられた部品袋6a’(図6参照)を粘着テープでマルチメディアポートの筐体に貼付けて保管することが考えられている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−133960号公報(第3頁、図2−3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、メンテナンス部品を保管するために、粘着テープや部品袋を用いると、別の部材が余分に必要になる。さらに、粘着テープを用いた場合、時間が経てば粘着テープの粘着性は劣化するので、メンテナンス部品を長期にわたって保管する際には粘着テープが剥離することによりメンテナンス部品を紛失するおそれがある。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、メンテナンス部品を、別の部材を用いることなく筐体に取着することができ、紛失することのないマルチメディアポートを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、造営物の定位置に設置される筐体と、前記筐体に収納されるとともに情報の伝送に関与する内器とを備え、前記内器のメンテナンスに用いられるメンテナンス部品を着脱自在に取着する部品取着部が前記筐体に設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記部品取着部は、前記筐体の内面に一体に突設された複数個の保持突片7からなり、前記保持突片7に囲まれる部位には前記メンテナンス部品が着脱自在に装着されることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記部品取着部は、前記筐体に形成された保持凹部7’であり、前記保持凹部7’には前記メンテナンス部品が挿抜自在に差込まれることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記内器は伝送線の接続口として複数個のモジュラジャック5bを有したハブ5であり、前記メンテナンス部品は、前記ハブ5に設けた前記モジュラジャック5bに挿抜自在に差込まれるモジュラプラグ6aを有し1つの前記モジュラジャック5bにおける送信経路と受信経路との間を短絡するループバックコネクタ6であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。一般にマルチメディアポートは、造営物の定位置に取付可能な筐体の内部に、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)を構成するハブや、テレビ放送用のブースタや、デジタルCS衛星信号切換器や、DSUのような情報の伝送に関与する内器が収納されている。以下の実施形態では、ビルまたは家屋の室内の壁に取付可能な薄箱状の筐体の内部に、内器として伝送線の接続口に複数個のモジュラジャックを備えたハブを収納したマルチメディアポートを想定し、ハブのメンテナンスのために用いられるメンテナンス部品としてループバックコネクタを筐体内に着脱自在に取着可能とした例を示す。
【0013】
(実施形態1)
マルチメディアポートの筐体は、壁に取付けられる合成樹脂製のベースと、ベースに結合される合成樹脂製のカバーとで薄箱状に形成される。図2に示すように、ベース1は、背面が壁(図示せず)と対向する矩形状の底板2と、底板2の周線全周に亘って前方に突設された側板3とにより、前面が開口した薄箱状を成している。一方、カバー(図示せず)はベース1の前面に覆着される。ただし、以下では、カバーを外した状態で説明する。
【0014】
図2に示すように、底板2には内器に接続される伝送線(図示せず)を通す通線口2aが底板2の上下両端部に複数個(図では5個)貫設されている。上下の通線口2aの間において、底板2には内器取付部4が底板2の左右方向に複数個(図では6個)列設されている。各内器取付部4は、底板2の上下両端部に夫々雌ねじが形成された各一対の内器ねじ孔4a、4bと、底板2において下側の内器ねじ孔4bよりも下方の部位から前方に突出し先端部が内器ねじ孔4bに向かって延びたL字状の内器突片4cとを組にして夫々構成されている。また、図1に示すように、底板2に取付けられるハブ5は、底板2の上下方向に長い直方体状で、底板2と対向する面における長手方向の両端部から長手方向に取付突片5aが突出している。このハブ5は1組の内器取付部4を用いてベース1に取付けられる。ハブ5の取付けにあたっては、一方の取付突片5aの一端部を内器突片4cに引掛けた形で、各取付突片5bを通して夫々内器ねじ孔4a、4bに取付ねじ4dを螺合させる。
【0015】
一方、図3に示すように、ループバックコネクタ6は、ハブ5に伝送線の接続口として設けられているモジュラジャック5b(図1参照)に挿抜自在に差込まれるモジュラプラグ6aを有している。モジュラプラグ6aには、抜脱レバー6bが設けられている。モジュラプラグ6aがモジュラジャック5bに差込まれた際に、抜脱レバー6bに形成されている爪がモジュラジャック5bに引掛かってモジュラジャック5bからのモジュラプラグ6aの抜脱を阻止する。また、モジュラプラグ6aをモジュラジャック5bから抜脱する際には抜脱レバー6bを倒しながら抜脱する。さらに、モジュラプラグ6aは、モジュラジャック5bとの接続時にモジュラジャック5bの複数個のコンタクト(図示せず)と夫々電気的に導通する複数個の接触片(図示せず)を有している。ループバックコネクタ6を構成するモジュラプラグ6aでは、ハブ5の1つのモジュラジャック5bとの接続時にモジュラジャック5bの送信側のコンタクトと受信側のコンタクトとを短絡するように、所要の接触片間が接続線6cで接続されている。
【0016】
ここで用いるハブ5には、通信状態で点灯するリンクランプ5cが設けられているので、ループバックコネクタ6をハブ5のモジュラジャック5bに差込むことにより、リンクランプ5cの点灯状況からハブ5のチェックを行うことができる。また、マルチメディアポートの外部にハブ5のモジュラジャック5bから伝送線を介してLAN用モジュラジャック(図示せず)が接続されている場合には、ループバックコネクタ6をLAN用モジュラジャックに差込むことにより、リンクランプ5cの点灯状況からハブ5とLAN用モジュラジャックとの間の配線のチェックを行うこともできる。
【0017】
ところで、図1に示すように、底板2における内器取付部4の左側部位には、ループバックコネクタ6を着脱自在に取着する部品取着部として3個1組にした保持突片7が設けられている。保持突片7のうちの2個は底板2の左右方向に対向する形に突設され、さらに、残りの1個の保持突片7は左右方向においては上記2個の保持突片7の間であって、上下方向においては上記2個の保持突片7より下方に突設されている。ループバックコネクタ6は、保持突片7に囲まれる形で取着される。ループバックコネクタ6を使用する際には、ループバックコネクタ6を保持突片7から離脱すればよい。また、ループバックコネクタ6を使用した後には、ループバックコネクタ6を保持突片7に再度取着して保管することができる。
【0018】
(実施形態2)
実施形態1では、部品取着部として複数個の保持突片7を設けた例を示したが、本実施形態では、図4に示すように、部品取着部として保持凹部7’を設けた例を示す。保持凹部7’はループバックコネクタ6に設けたモジュラプラグ6aが挿抜自在に差込まれる形状に底板2に貫設されている。さらに、保持凹部7’は、ループバックコネクタ6を差込まれた際に、抜脱レバー6bに形成されている爪が引掛かってモジュラプラグ6aの抜脱を阻止する阻止片7a’を有している。
【0019】
すなわち、図5に示すように、ループバックコネクタ6のモジュラプラグ6aを保持凹部7’に差込むことにより、ループバックコネクタ6は保持凹部7’に取着される。ループバックコネクタ6を使用する際には、モジュラプラグ6aの抜脱レバー6bを倒しながら保持凹部7’から抜脱すればよい。ループバックコネクタ6を使用した後には、ループバックコネクタ6を保持凹部7’に再度取着して保管することができる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0020】
【発明の効果】
請求項1の発明は、内器のメンテナンスに用いられるメンテナンス部品を着脱自在に取着する部品取着部が筐体に設けられているので、メンテナンス部品は、筐体に取着されて保管され、使用時のみ筐体から容易に取り外すことができる。すなわち、メンテナンス部品は、使用時以外に筐体から取り外す必要がなく、メンテナンス部品を使用した後には筐体に再度取着して保管できるのでメンテナンス部品を紛失することがなくなるという効果を奏する。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、部品取着部が筐体の内面に一体に突設された複数個の保持突片からなり、保持突片に囲まれた部位にはメンテナンス部品が着脱自在に装着されるので、別の部材を用いることなくメンテナンス部品を筐体に取着できる。
【0022】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、部品取着部は筐体に形成された保持凹部であり、保持凹部にはメンテナンス部品が挿抜自在に差込まれるので、別の部材を用いることなくメンテナンス部品が筐体に取着できる。
【0023】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、メンテナンス部品は、ハブに設けたモジュラジャックに挿抜自在に差込まれるモジュラプラグを有し1つのモジュラジャックにおける送信経路と受信経路との間を短絡するループバックコネクタであり、ループバックコネクタは筐体の一部に取着されて保管され、ハブの配線の点検時のみ筐体から容易に取り外すことができる。すなわち、使用頻度が比較的低くしかもサイズが比較的小さいループバックコネクタのようなメンテナンス部品であっても、使用時以外に筐体から取り外す必要がなく、メンテナンス部品を使用した後には筐体に再度取着して保管できるのでメンテナンス部品を紛失することがなくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す斜視図である。
【図2】同上のベースを示す斜視図である。
【図3】同上に用いるループバックコネクタを示す側面図である。
【図4】(a)は本発明の実施形態2のベースを示す斜視図、(b)は同上の要部を示す正面図である。
【図5】同上の要部を示す斜視図である。
【図6】従来例の要部を示す正面図である。
【符号の説明】
5 ハブ
5b モジュラジャック
6 ループバックコネクタ
6a モジュラプラグ
7 保持突片
7’ 保持凹部
Claims (4)
- 造営物の定位置に設置される筐体と、前記筐体に収納されるとともに情報の伝送に関与する内器とを備え、前記内器のメンテナンスに用いられるメンテナンス部品を着脱自在に取着する部品取着部が前記筐体に設けられていることを特徴とするマルチメディアポート。
- 前記部品取着部は、前記筐体の内面に一体に突設された複数個の保持突片からなり、前記保持突片に囲まれる部位には前記メンテナンス部品が着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアポート。
- 前記部品取着部は、前記筐体に形成された保持凹部であり、前記保持凹片には前記メンテナンス部品が挿抜自在に差込まれることを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアポート。
- 前記内器は伝送線の接続口として複数個のモジュラジャックを有したハブであり、前記メンテナンス部品は、前記ハブに設けた前記モジュラジャックに挿抜自在に差込まれるモジュラプラグを有し1つの前記モジュラジャックにおける送信経路と受信経路との間を短絡するループバックコネクタであることを特徴とする請求項1に記載のマルチメディアポート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003122677A JP2004327861A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | マルチメディアポート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003122677A JP2004327861A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | マルチメディアポート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004327861A true JP2004327861A (ja) | 2004-11-18 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003122677A Withdrawn JP2004327861A (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | マルチメディアポート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004327861A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014216853A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | 日本アンテナ株式会社 | 電子機器 |
-
2003
- 2003-04-25 JP JP2003122677A patent/JP2004327861A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014216853A (ja) * | 2013-04-25 | 2014-11-17 | 日本アンテナ株式会社 | 電子機器 |
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