JP2004326402A - 電子機器、電子機器の入力受け付け方法、入力受け付け方法のプログラム、入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、電子機器、電子機器の入力受け付け方法、入力受け付け方法のプログラム、入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体に関し、例えばカーオーディオ装置に適用して、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができるようにする。
【解決手段】本発明は、上位階層に戻るメニュー34と他のメニュー33A〜33Zのうちの一部のメニュー33A、33Bとを表示し、ユーザーによるスクロールの操作(13A)に応動して、フォーカス35を順次スクロールさせ、フォーカス35のスクロールが困難になると、他のメニュー33A〜33Zをスクロールさせて順次循環的に他のメニュー33A〜33Zを表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、上位階層に戻るメニュー34と他のメニュー33A〜33Zのうちの一部のメニュー33A、33Bとを表示し、ユーザーによるスクロールの操作(13A)に応動して、フォーカス35を順次スクロールさせ、フォーカス35のスクロールが困難になると、他のメニュー33A〜33Zをスクロールさせて順次循環的に他のメニュー33A〜33Zを表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器、電子機器の入力受け付け方法、入力受け付け方法のプログラム、入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体に関し、例えばカーオーディオ装置に適用することができる。本発明は、階層構造によるメニューの選択の受け付けにおいて、上位階層に戻るメニューと他のメニューのうちの一部のメニューとを表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、フォーカスを順次スクロールさせ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューをスクロールさせて順次循環的に他のメニューを表示することにより、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーオーディオ装置等においては、階層構造によるメニューの表示を順次辿ったユーザーの選択により、多数の設定可能項目の中からユーザーの所望する設定可能項目の選択を受け付け、さらにはこのようにして選択された設定可能項目についてユーザーの設定を受け付けるようになされている。すなわち例えばイコライザの設定を変更する場合、メインメニュー画面で表示されるサウンド、グラフィック、初期設定等のメニューの中からサウンドのメニューを選択することにより、音に関する各種のメニューが表示され、このメニューの中からイコライザのメニューを選択することにより、イコライザの設定を変更するメニュー画面が表示される。これによりカーオーディオ装置等においては、所望する設定可能項目を簡易に検出できるようになされ、その分、使い勝手を向上するようになされている。
【0003】
またこのようなカーオーディオ装置においては、このようなメニュー等を表示するスペースが限られていることにより、図8に示すように、多数のメニュー1A〜1Z、2のうちの一部のメニュー1C、1D、1Eだけ表示部3に表示し、ユーザーによる操作子の操作に応動して、矢印Aにより示すように、これらのメニュー1C、1D、1Eを並び方向にスクロールさせて順次循環的にメニュー1A〜1Z、2を表示する。しかしてこの場合、このようにして表示が切り換えられるメニュー1A〜1Z、2においては、あたかも表示部3に対してリング状に配置されて、操作子の操作に応動してこのリングが回転し、このリングの一部を表示部3を介して見て取るように感じられる。
【0004】
このようなカーオーディオ装置においては、このようにメニュー1A〜1Z、2を切り換える操作子が、回転操作子であるロータリーエンコーダ、押圧操作可能な回転操作子であるジョグダイヤル等により構成されるようになされている。
【0005】
またこのようなカーオーディオ装置においては、この表示部3に表示されたメニュー1E〜1Z、2のうち所定の位置に表示されたメニュー1Dについては、他のメニュー1C、1Eと異なるように表示される。具体的に、この異なる表示にあっては、この所定位置に表示されたメニュー1Dが枠形状によるカーソル4により囲まれて、また他のメニューに比して異なる明るさにより、さらには明暗の繰り返し等により表示される。
【0006】
カーオーディオ装置は、これによりユーザーにより決定の操作子が操作されると、この異なる表示に係るメニューの選択を受け付け、この選択されたメニューにさらに下位階層のメニューが存在する場合は、この下位階層のメニューを同様に表示するようになされている。これに対してこのようにして表示したメニューが最終的に入力を受け付けるメニューの場合等であって、このメニューに下位階層のメニューが存在しない場合には、メイン画面に表示を戻すようになされている。
【0007】
カーオーディオ装置においては、このような多数のメニュー1A〜1Z、2の1つに、上位階層のメニューに戻るメニュー2が割り当てられ、この戻るのメニュー2が選択された場合には、上位階層のメニューに表示を切り換えるようになされ、これにより誤ってメニューを選択した場合等にあっては、改めてメニューを選択できるようになされている。
【0008】
これに対してコンピュータにおいては、例えば特開平11−39129号公報等に、多数のメニューを順次循環的に切り換えて表示し、ユーザーによる選択を受け付ける方法が提案されるようになされている。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−39129号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで図8に示すようなメニューの表示による入力の受け付けにおいて、曲名の入力を受け付ける場合にあっては、上位階層のメニュー画面で英語大文字、英語小文字、ひらがな、片仮名、記号等の選択を受け付け、例えば英語が選択された場合には、A、B、C、……、Zの各文字のメニューを表示することになる。
【0011】
しかしながらこのような曲名等にあっては、英語大文字、英語小文字、ひらがな、片仮名、記号の組み合わせにより入力する場合もあり、これによりこのような場合、頻繁に、戻るのメニュー2を選択操作しなければならなくなる。
【0012】
これに対してこの図8に示す例において、戻るのメニュー2を選択操作する場合、結局、メニューをスクロールさせて戻るのメニュー2が枠によるカーソル4に合ったことを確認した後、決定の操作子を操作することが必要になる。
【0013】
これによりこのようなメニューの表示による入力の受け付けにおいては、上位階層に戻る操作が面倒で、これにより使い勝手の面で実用上未だ不十分な問題があった。
【0014】
特にカーオーディオ装置においては、車両に搭載されて使用されることにより、このように戻るのメニュー2が枠によるカーソル4に合ったことを確認して操作する場合にあっては、安全性の面でも問題がある。
【0015】
なおこの戻るのメニュー2の選択操作においては、他のメニューが多く、多数のメニューをスクロールさせなければ戻るのメニュー2を表示できない場合、これとは逆に、他のメニューが少なく、少しのメニューのスクロールで戻るのメニュー2が繰り返されてしまう場合に、操作が面倒になる。
【0016】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができる電子機器、電子機器の入力受け付け方法、入力受け付け方法のプログラム、入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体を提案しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換えることにより、階層構造によるメニューの選択を受け付ける電子機器に適用して、少なくとも1つの階層における表示部におけるメニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、戻るメニューと一部のメニューとにおいて、フォーカスを順次スクロールさせて表示し、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に他のメニューを表示し、ユーザーによる決定の操作に応動して、フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付ける。
【0018】
また請求項7の発明においては、表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換えることにより、階層構造によるメニューの選択を受け付ける電子機器の入力受け付け方法に適用して、少なくとも1つの階層における表示部におけるメニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、戻るメニューと一部のメニューとにおいて、フォーカスを順次スクロールさせて表示し、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に他のメニューを表示し、ユーザーによる決定の操作に応動して、フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付ける。
【0019】
また請求項8の発明においては、電子機器に搭載されたコンピュータに所定の処理手順を実行させることにより、表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換え、階層構造によるメニューの選択を受け付ける入力受け付け方法のプログラムに適用して、処理手順は、少なくとも1つの階層における表示部におけるメニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示するステップと、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、戻るメニューと一部のメニューとにおいて、フォーカスを順次スクロールさせて表示し、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に他のメニューを表示するステップと、ユーザーによる決定の操作に応動して、フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付けるステップとを有するようにする。
【0020】
また請求項9の発明においては、電子機器に搭載されたコンピュータに所定の処理手順を実行させることにより、表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換え、階層構造によるメニューの選択を受け付ける入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体に適用して、処理手順は、少なくとも1つの階層における表示部におけるメニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示するステップと、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、戻るメニューと一部のメニューとにおいて、フォーカスを順次スクロールさせて表示し、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に他のメニューを表示するステップと、ユーザーによる決定の操作に応動して、フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付けるステップとを有するようにする。
【0021】
請求項1の構成によれば、電子機器に適用して、少なくとも1つの階層における表示部におけるメニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、戻るメニューと一部のメニューとにおいて、フォーカスを順次スクロールさせて表示し、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に他のメニューを表示し、ユーザーによる決定の操作に応動して、フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付けることにより、戻るのメニューにおいては、常に一定の箇所に表示した状態で、他のメニューを順次循環的に表示し、これら戻るのメニュー、他のメニューを選択することができる。しかしてこの場合、戻るのメニューにおいては、常に一定の箇所に表示されていることにより、必要に応じて素早くかつ間違いなく選択して上位階層に戻ることができ、これにより階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができる。
【0022】
これにより請求項7、請求項8、請求項9の構成によれば、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができる電子機器の入力受け付け方法、入力受け付け方法のプログラム、入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0024】
(1)実施の形態の構成
図2は、本発明の実施の形態に係るカーオーディオ装置を示すブロック図である。このカーオーディオ装置11は、操作子13の操作に応動して中央処理ユニット(CPU)13により各部動作を制御し、ソース部14より提供される各種音楽コンテンツをユーザーに提供する。
【0025】
すなわちこのカーオーディオ装置11において、ソース部14は、アンテナ15により各種放送波を受信してオーディオデータ等を出力するチュナー16、コンパクトディスク等の光ディスクを再生してオーディオデータ、画像データ等を出力する光ディスクドライブ17、図示しないメモリカードをアクセスしてこのメモリカードに記録されたオーディオデータ、画像データを出力するメモリカードインターフェース(メモリカードI/F)18、これらチュナー16、光ディスクドライブ17、メモリカードインターフェース18から得られるオーディオデータ、画像データ等を記録して出力するフラッシュメモリによるメモリ19により構成される。これによりこのカーオーディオ装置11では、放送、光ディスク、メモリカードにより供給される音楽コンテンツを直接に、又はメモリ19に一時記録して楽しむことができるようになされている。また光ディスク、メモリカードにより提供される静止画像、動画像を表示部31の壁紙として利用できるようになされている。
【0026】
すなわちこのカーオーディオ装置11において、ディジタルシグナルプロセッサ22は、ソース部14からオーディオデータを入力し、このオーディオデータの音量、音質を補正した後、ディジタルアナログ変換処理してオーディオ信号を出力し、続く増幅回路23は、このオーディオ信号によりスピーカ24を駆動する。これによりカーオーディオ装置11は、ソース部14から得られる音楽コンテンツを楽しむことができるようになされている。
【0027】
描画回路25は、ソース部14から出力される画像データ、中央処理ユニット12から出力される描画データにより、表示部31を駆動し、これにより表示部31に各種のメニューを表示し、さらには静止画像による壁紙、静止画像をスクロールしてなる動画像による壁紙を表示するようになされている。
【0028】
中央処理ユニット12は、メモリ27に記録された制御プログラムの実行により、操作子13の操作に応動して各部の動作を制御する。なおこの制御プログラムにおいては、事前にメモリ27にインストールされて提供され、又は図示しない通信手段によりインターネット等のネットワークを介してダウンロードしたプログラムのインストールにより、さらには各種の記録媒体により提供されるプログラムのインストールにより、提供されるようになされている。因みにこのような記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種記録媒体を適用することができる。
【0029】
中央処理ユニット12は、この制御において操作子13の操作に応動してソース部14の動作を制御することにより、放送によるオーディオデータ、コンパクトディスクに記録されたオーディオデータ等を選択的にディジタルシグナルプロセッサ22に出力し、このディジタルシグナルプロセッサ22により音量、音質を補正してスピーカ24を駆動する。また同様にして表示に供する画像データをソース部14から描画回路25に出力し、この画像データによる静止画像、動画像を表示部31で表示する。また各種のメニューを表示部31で表示し、ユーザーによるメニューの選択を受け付け、さらに選択されたメニューに応じて全体の動作を制御する。
【0030】
この実施の形態において、カーオーディオ装置11は、この表示部31に複数のメニューが表示され、ユーザーによるこの表示部31に表示したメニューの選択により、この表示部31の表示が、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換えられる。これによりカーオーディオ装置11は、この表示部31におけるメニューの選択受け付けが、階層構造によるメニューの表示を順次辿ったユーザーの選択により実行されるようになされている。
【0031】
すなわち図3は、メモリ19に記録した音楽の曲名等の入力に係るメニューの選択について、メニューの階層構造を示す図表である。この入力の受け付けにおいて、中央処理ユニット12は、メニュー画面の表示を指示する操作子の操作に応動してメインメニュー画面(MENU)を表示し、このメインメニュー画面における名前入力のメニュー(NAME IN )の選択により、英字大文字のメニュー(ABC )、英字小文字メニュー(abc )、片仮名メニュー(アイウ)、平仮名メニュー(あいう)、数字メニュー(123 )、記号メニュー等の、文字入力を設定するメニューを表示する。またこれら文字入力を設定するメニューにおけるユーザーの選択により表示を切り換え、例えば英字大文字のメニュー(ABC )が選択された場合には、このメニューに対応する英字大文字の各文字のメニュー(A )、(B )、(C )……(Z )を表示し、これら各文字のメニューの選択により対応する文字の入力を受け付ける。なおこの場合に、例えば英字小文字のメニュー(abc )が選択された場合には、このメニューに対応する英字小文字の各文字のメニュー(a )、(b )、(c )……(z )を表示するのに対し、片仮名のメニュー(アイウ)が選択された場合には、このメニューに対応する片仮名の各文字のメニュー(ア)、(イ)、(ウ)……(ン)を表示し、文字の入力を受け付ける。
【0032】
またこのような操作の繰り返しにより文字列の入力を受け付け、ユーザーによる決定の操作子の操作により、事前に選択された音楽コンテンツに対してこの文字列を曲名として、さらには演奏者名としてメモリ19に登録する。中央処理ユニット12は、メモリ19に記録された音楽コンテンツをスピーカ24より出力している間、ユーザーによる指示により、このようにして登録した曲名、演奏者名を表示部31に表示するようになされている。
【0033】
これに対して図4は、表示部31に表示する壁紙の選択に係るメニューの選択について、メニューの階層構造を示す図表である。この場合、中央処理ユニット12は、メニュー画面の表示を指示する操作子の操作に応動してメインメニュー画面(MENU)を表示し、このメインメニュー画面(MENU)におけるセットアップのメニュー(SETUP )の選択により、セットアップの対象を示す画像のメニュー(Graphic )、時計のメニュー(TIME)を表示する。なおメインメニュー画面(MENU)においては、このセットアップのメニュー(SETUP )の他にも、音質の設定に係るメニュー(SOUND )、メモリに記録した音楽コンテンツについてランダム再生等の再生モードを設定するメニュー(PLAYMODE)等が設けられ、例えば音質の設定に係るメニュー(SOUND )が選択された場合には、このメニューの下位階層に設けられる具体的に設定対象を特定するメニュー(SURROUND)、(EQ)を表示するようになされている。なおここでメニュー(SURROUND)は、残響の設定を選択するメニューであり、このメニューの選択により具体的に残響を設定する設定画面を表示するようになされている。これに対してメニュー(EQ)は、イコライザの設定を選択するメニューであり、この場合も、このメニューの選択により具体的にディジタルシグナルプロセッサ22の処理に係る周波数特性の設定画面を表示するようになされている。
【0034】
中央処理ユニット12は、画像のメニュー(Graphic )が選択されると、さらにセットアップ対象を特定する壁紙のメニュー(WallPaper )、ソースのメニュー(SOUCE )を表示する。さらに壁紙のメニュー(WallPaper )が選択されると、静止画のメニュー(PHOTO )、動画のメニュー(MOVIE )を表示し、さらにこれらのメニュー(PHOTO )、(MOVIE )がそれぞれ選択されると、メモリインターフェース18に係るメモリカードのメニュー(MemoryCard)、メモリ19に対応するメモリのメニュー(Memory)を表示する。またさらにメモリカードのメニュー(MemoryCard)が選択されると、メモリカードインターフェース18を介してメモリカードをアクセスしてメモリカードのフォルダ構造を検出し、このフォルダ構造に対応するフォルダのメニュー(Folder1 )、(Folder2 )、(Folder3 )を表示し、さらにフォルダのメニュー(Folder1 )、(Folder2 )、(Folder3 )の選択により、対応するフォルダに保持された静止画像、動画像に係るファイルをそれぞれ選択するメニュー(画像1)、(画像2)、(画像3)を表示する。これに対してメモリのメニュー(Memory)が選択されると、メモリ19に保持されてなるそれぞれ静止画像、動画像に係るファイルをそれぞれ選択するメニュー(画像1)、(画像2)、(画像3)を表示する。
【0035】
中央処理ユニット12は、このようにしてユーザーの操作に応動して順次階層を辿ってメニューを表示し、ファイルを選択するメニュー(画像1)、(画像2)、(画像3)が最終的にユーザーにより選択されると、このメニューに対応する画像データをメモリカード、メモリ19より読み出して描画部25に出力し、これによりユーザーにより選択された画像ファイルを壁紙として表示するようになされている。また中央処理ユニット12は、同様にして音質等の設定を受け付け、この設定によりディジタルシグナルプロセッサ22等の動作を設定するようになされている。
【0036】
図5は、英字大文字のメニューの選択により各文字のメニューを表示する場合について、このようなメニューの表示に係る表示部31を周辺構成と共に示す正面図である。このカーオーディオ装置11において、表示部31は、横長の表示画面による液晶表示パネルにより構成され、カーオーディオ装置11においては、この表示部31による表示画面に隣接して押圧操作可能な回転操作子13Aが設けられる。中央処理ユニット12においては、ロータリーエンコーダによりこの回転操作子13Aの回転操作量を検出し、またこの回転操作子13Aの回転軸に設けられた押圧スイッチによりこの回転操作子13Aの押圧操作を検出できるようになされている。
【0037】
中央処理ユニット12は、このような横長の表示部31について、回転操作子13Aに近い側に、立て方向に並んで、3つのメニュー表示箇所を形成し、この3つのメニュー表示箇所に選択可能なメニューを表示する。またこの場合に、このメニューの表示箇所に比して、表示すべきメニューが多い場合、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示する。またユーザーによるスクロールの操作に応動して、表示部31におけるメニューの表示上で、フォーカスを順次スクロールさせ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより順次循環的に一部のメニューの表示を切り換える。
【0038】
具体的に、この実施の形態において、中央処理ユニット12は、これら表示部31の3つのメニュー表示箇所のうちの、最も上部の表示箇所に、上位階層のメニュー表示に戻るメニュー34を表示する。また残る2つのメニュー表示箇所で、他の選択可能なスクロールに係る多数のメニュー33A〜33Zのうちの、2つのメニュー33A、33Bを表示する。
【0039】
また中央処理ユニット12は、このようなメニューの表示開始時において、これら3つのメニュー表示箇所のうちの、中央のメニュー表示箇所に表示してなるメニュー33Aを枠形状によるカーソル35により囲んで表示し、このカーソル35によりフォーカスが設定されてなるメニュー33Aを識別可能とする。
【0040】
中央処理ユニット12は、回転操作子13Aの回転操作に応動してこのカーソル35をスクロールさせることにより、これらメニュー34、33A、33Bでフォーカスをスクロールさせ、このカーソル35がメニュー表示位置の最上部又は最下部にスクロールしてそれぞれ上側及び下側にカーソル35をスクロールすることが困難になると、メニュー33A〜33Zをスクロールさせることにより、メニュー33A、33Bが表示されてなる表示箇所を用いて、順次循環的にメニュー33A〜33Zを表示する。
【0041】
すなわち図1(A)及び(B)に示すように、ユーザーにより回転操作子13Aが時計方向に操作されると、この操作方向に応動してカーソル35を上方向にスクロールさせる。また図1(C)に示すように、さらに回転操作子13Aが時計回りに操作されると、この場合、カーソル35においては、これ以上、上方向にスクロールできないことにより、今度は、文字のメニュー33A〜33Zを上方向にスクロールさせ、これによりそれまで上側に表示していたメニュー33Aの表示箇所に、下側に表示していたメニュー33Bを表示し、またこの下側のメニューの表示箇所に、続くメニュー33Cを表示する。中央処理ユニット12は、このようにしてメニュー33A〜33Zのスクロールによりメニューの表示を切り換えて、さらにユーザーにより回転操作子13Aが時計回りに回転操作されると、同様に、メニュー33A〜33Zのスクロールによりメニューの表示を切り換える。
【0042】
これに対して図1(D)に示すように、回転操作子13Aが、途中で、反時計回りに操作されると、この場合、カーソル35においては、下側にスクロールし得ることにより、カーソル35を下方向にスクロールさせる。また図1(E)に示すように、回転操作子13Aが、さらに反時計回りに操作されると、さらにカーソル35を下側にスクロールさせる。
【0043】
これに対して図6(A)及び(B)に示すように、始めに、反時計回りに回転操作子13Aが操作された場合、この操作方向に応動してカーソル35を下方向にスクロールさせる。また図6(C)に示すように、さらに回転操作子13Aが反時計回りに操作されると、この場合、カーソル35においては、これ以上、下方向にスクロールできないことにより、今度は、文字のメニュー33A〜33Zを下方向にスクロールさせ、これによりそれまで下側に表示していたメニュー33Bの表示箇所に、中央に表示していたメニュー33Aを表示し、またこの中央のメニューの表示箇所に、続くメニュー33Zを表示する。中央処理ユニット12は、このようにしてメニュー33A〜33Zのスクロールによりメニューの表示を切り換えて、さらにユーザーにより回転操作子13Aが反時計回りに回転操作されると、同様に、メニュー33A〜33Zのスクロールによりメニューの表示を切り換える。
【0044】
これに対して図6(D)に示すように、回転操作子13Aが、途中で、時計回りに操作されると、この場合、カーソル35においては、上側にスクロールし得ることにより、カーソル35を上方向にスクロールさせる。また図6(E)に示すように、回転操作子13Aが、さらに時計回りに操作されると、さらにカーソル35を上側にスクロールさせる。
【0045】
これにより中央処理ユニット12は、回転操作子13Aの回転操作により、この階層において選択する項目のメニュー33A〜33Zについては、順次循環的に表示してカーソル35を合わせることができるようにし、上位階層に戻るメニュー34については、常に、表示画面の一定箇所に表示してカーソル35を合わせることができるようになされている。
【0046】
中央処理ユニット12は、回転操作子13Aが押圧操作されると、このようにしてカーソル35が合わされてなるメニューの選択を受け付ける。すなわち図1及び図6の例において、メニュー33A〜33Zの何れかにカーソル35が合わされている状態で、回転操作子13Aが押圧操作された場合、このカーソル35が合わされているメニューの選択を受け付け、この場合、対応する文字の入力を受け付ける。またこのようにして1文字分の文字入力を受け付けると、中央処理ユニット12は、この場合、続く文字入力を受け付けるように、各文字のメニュー33A〜33Zを表示し続ける。また図示しない決定の操作子の操作により、文字入力を終了してメニューの表示を終了する。
【0047】
これに対して上位階層側のメニューにおいて、回転操作子13Aが押圧操作された場合、カーソル35が合っているメニューの選択を受け付け、この選択されたメニューの下位階層のメニューに表示を切り換える。またこのようにして順次階層を辿って、最も下位階層の例えば画像の選択メニュー、イコライザの設定メニュー等で決定の操作子が操作されると、画像については壁紙に設定し、またイコライザ等においては、対応する設定に対応するようにディジタルシグナルプロセッサ22等の設定を切り換える。
【0048】
これに対して上位階層に戻るメニュー34にカーソル35が合わされている状態で、回転操作子13Aが押圧操作された場合、この上位階層に戻るメニューの選択を受け付ける。これによりこのカーオーディオ装置11においては、簡易な操作により上位階層に戻ることができるようになされている。
【0049】
中央処理ユニット12は、このような上位階層に戻るの操作の受け付けにより、表示部31の表示を現在表示しているメニューの上位階層のメニューの表示に切り換える。このとき中央処理ユニット12は、表示に係るメニューに応じて、上位階層に戻る階層数を切り換え、これによりユーザーによる操作において最も戻る頻度が高い階層のメニューに、直接表示を切り換える。
【0050】
すなわち図3において破線により囲って示すように、例えば英字大文字による各文字のメニュー(A)、(B)、(C)、……を表示している状態で、上位階層に戻る場合、英単語の入力において、先頭文字を大文字で入力し、続いて小文字により入力する場合が最も多いことにより、この場合、矢印Bにより示すように、1階層上の、英字大文字、英字小文字等を選択するメニューに表示を切り換える。
【0051】
これに対して図4において破線により囲って示すように、例えば画像を選択するメニューを表示した状態で上位階層に戻る場合、選択する画像の保存場所を間違えた場合、さらには静止画と動画とを間違えた場合等が考えられ、この場合、これら2つの場合のうちの、上位階層側にメニューを切り換える。しかしてこのように上位階層側を選択すれば、下位階層側に順次メニューを辿って、本来の所望する画像を選択し得ることにより、ユーザーの使い勝手を向上することができる。
【0052】
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、このカーオーディオ装置11では(図2)、ユーザーによる操作子13の操作に応動した中央処理ユニット12の制御により、ソース部14より、チュナー16で受信したオーディオデータ、光ディスクドライブ17で再生されたオーディオデータ、メモリ19より再生されたオーディオデータ、メモリカードインターフェース18を介してメモリカードから取得されたオーディオデータが選択的にディジタルシグナルプロセッサ22に入力され、ここで音質、音量等が補正される。またこのオーディオデータがアナログ信号によるオーディオ信号に変換され、このアナログ信号によるオーディオ信号により増幅回路23でスピーカ24が駆動される。これによりカーオーディオ装置11では、各種のソースによる音楽コンテンツがユーザーに提供される。
【0053】
またチュナー16より取得されるオーディオデータ、光ディスクドライブ17で再生されたオーディオデータがメモリ19に記録されて保持され、これにより各種の音楽コンテンツを蓄積して楽しむことができる。
【0054】
また同様にしてソース部14で得られる画像データが描画回路25に入力され、この画像データにより表示部31に画像が表示される。これによりこのカーオーディオ装置11では、種々の画像を壁紙として使用できるようになされている。またメモリ19に記録した音楽コンテンツについては、ユーザーによる操作子13の操作により曲名、演奏者名を入力できるようになされ、このようなコンテンツについては、再生中、表示部31に表示されるようになされている。
【0055】
カーオーディオ装置11では、このような壁紙の選択、曲名、演奏者名の入力、さらにはディジタルシグナルプロセッサ22における処理の設定等について、表示部31に複数のメニューが表示され(図3及び図4)、このメニューの選択により対応する下位階層の複数のメニューが表示され、これらにより階層構造によるメニューの選択の受け付けにより、メニューの選択が受け付けられて対応する処理が実行される。
【0056】
このメニューの表示において、このカーオーディオ装置11では、メニューを表示部31に全て表示しきれない場合(図5)、上位階層のメニューの表示に戻るメニュー34と、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニュー33A、33Bとを表示し、またこれらのメニュー34、33A、33Bのうちのフォーカスされているメニュー33Aについては、カーソル35により囲まれて識別可能に設定される。
【0057】
この状態で、カーオーディオ装置11では、ユーザーによる回転操作子13Aの回転操作によるスクロールの操作に応動して、表示部31に表示してなる戻るメニュー34と一部のメニュー33A、33Bとにおいて、フォーカスが順次スクロールされ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニュー33A〜33Zのスクロールにより順次循環的に他のメニューが表示される(図1及び図6)。
【0058】
これによりカーオーディオ装置11では、戻るのメニュー34については、常に一定の箇所に表示して、他の選択可能なメニュー33A〜33Zを順次循環的に表示するようになされ、このような他の選択可能なメニュー33A〜33Zの順次循環的な表示の切り換えに供する操作子13Aの操作により、戻るのメニュー34を含めた表示部31に表示してなるメニューについて、フォーカスを切り換えることができるようになされている。
【0059】
従ってユーザーにおいては、誤ったメニューの選択等により、上位階層に戻る場合には、表示部31に常に表示されている戻るのメニュー34の選択により、上位階層に表示を切り換えることができ、これにより簡易に上位階層に戻ることができる。
【0060】
またユーザーにおいては、1つの回転操作子13Aの操作により、このような戻るのメニューにフォーカスを合わせたり、また他のメニューの表示を切り換えたりすることができることにより、これによっても簡易に上位階層に戻ることができる。
【0061】
またこの場合に、フォーカスをスクロールできる場合には、フォーカスをスクロールさせ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューの表示をスクロールさせることにより、回転操作子13Aの操作により文字のメニューを切り換えている途中で上位階層に表示を切り換える場合にあっては、それまでとは逆方向に回転操作子13Aを一定量(この図1、図6の例ではメニュー2個分)だけ回転させるだけで、戻るのメニュー34にフォーカスを設定し得、これによっても簡易な操作により上位階層に戻ることができる。
【0062】
このようにして上位階層に戻ってメニューを表示するにつき、カーオーディオ装置11では、戻るのメニューと同時に表示してなるメニューに応じて、上位階層に戻る階層数が切り換えられる。これによりこのカーオーディオ装置11では、誤ったメニューの選択によりメニューを選択し直す場合に、ユーザーにおける負担を軽減することができ、その分、使い勝手を向上することができる。
【0063】
具体的に、文字の入力において、1階層上だけ戻って、入力する文字の種類を選択するメニューを表示することにより、英字大文字、英字小文字等が混在する名称等の入力において、使い勝手を向上することができる。
【0064】
しかしてカーオーディオ装置11では、このようしてフォーカスを切り換えて、ユーザーによる回転操作子13Aの押圧操作により、フォーカスが合ってなるメニューの選択が受け付けられ、このメニューの選択に対応するように壁紙等が切り換えられる。
【0065】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、階層構造によるメニューの選択の受け付けにおいて、上位階層に戻るメニューと他のメニューのうちの一部のメニューとを表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、フォーカスを順次スクロールさせ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューをスクロールさせて順次循環的に他のメニューを表示することにより、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができる。
【0066】
このようなスクロールに係る操作を、回転操作子の回転操作により受け付けることにより、この回転操作子の操作量により簡易に戻るのメニューを選択することができ、その分、感覚的な操作子の操作により上位階層に表示を切り換えることができ、使い勝手を向上することができる。
【0067】
またこのようにして切り換えられる上位階層のメニューの表示が、1階層上位階層のメニューの表示であることにより、文字入力等において、使い勝手を向上することができる。
【0068】
またこのような戻るメニューの選択によって表示部の表示を切り換える階層数を、メニューに応じて切り換えることにより、ユーザーにおいてメニューを選択し直す場合の使い勝手を向上することができる。
【0069】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、回転操作子の回転操作によりスクロールの操作を受け付け、またこの回転操作子の押圧操作によりメニューの選択を受け付ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、別途、メニューの選択を受け付ける押圧操作子を設けるようにしてもよく、また回転操作子の回転操作に代えて、相反する方向へのスクロールを指示する1対の操作子の一方の操作子の操作によりスクロールの操作を受け付けるようにしてもよく、さらにはリモートコマンダーの操作によりスクロール、決定の操作を受け付けるようにしてもよい。
【0070】
また上述の実施の形態においては、1階層又は2階層だけ上位階層に戻ってメニューを表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この階層数については種々に設定し得、例えば最上位階層に戻るようにしてもよい。なおこのように最上位階層に戻るようにすれば、何れの階層から戻る場合であっても、元の状態からメニューを選択し得ることにより、ユーザーの使い勝手を向上することができる。
【0071】
また上述の実施の形態においては、横長の表示画面に対して縦方向に並べてメニューを表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図7に示すように、横長の表示画面に対して横方向に並べてメニューを表示する場合等、メニューの表示形態にあっては、種々の表示形態を広く適用することができる。なおこの図7において、図7(A)は、カーソルである枠の表示のスクロールを示し、図7(B)においては、他のメニューのスクロールを示すものである。
【0072】
また上述の実施の形態においては、枠によるカーソルによりフォーカスが設定されているメニューを識別可能とする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばフォーカスが設定されてなるメニューを高輝度により表示する場合、点滅により表示する場合、反転表示する場合等、種々の識別可能な表示方法を広く適用することができる。
【0073】
また上述の実施の形態においては、メニューの選択に係る処理を実行する装置に設けられた表示部について、この表示部に表示するGUIに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、このような装置を制御するリモートコマンダーに設けられる表示部側のGUIに本発明を適用するようにしてもよい。なおこの場合、リモートコマンダーにおけるメニューの切り換えを、本体側で実行してもよく、リモートコマンダー側で実行してもよい。
【0074】
また上述の実施の形態においては、本発明をカーオーディオ装置における文字入力等のメニュー操作に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ソースの選択に係るメニュー操作、さらにはカーナビゲーション装置、携帯電話、PDA(Personal Digital Assisiants )等のメニューの表示領域が限られた機器等におけるメニュー操作に広く適用することができる。
【0075】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、階層構造によるメニューの選択の受け付けにおいて、上位階層に戻るメニューと他のメニューのうちの一部のメニューとを表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、フォーカスを順次スクロールさせ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールさせて順次循環的に他のメニューを表示することにより、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るメニュー表示の説明に供する平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るカーオーディオ装置を示すブロック図である。
【図3】図2のカーオーディオ装置において名前を入力する場合のメニューの階層構造を示す図表である。
【図4】図2のカーオーディオ装置において壁紙の選択に係るメニューの階層構造を示す図表である。
【図5】図2のカーオーディオ装置におけるメニューの表示の説明に供する平面図である。
【図6】図1とは逆方向に回転操作子が操作された場合の、メニュー表示の説明に供する平面図である。
【図7】他の実施の形態に係るメニュー表示の説明に供する平面図である。
【図8】従来のメニュー表示の説明に供する平面図である。
【符号の説明】
1A〜1Z、2、33A〜33Z、34……メニュー、3、31……表示部、4、35……カーソル、11……カーオーディオ装置、13、13A……操作子、12……中央処理ユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器、電子機器の入力受け付け方法、入力受け付け方法のプログラム、入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体に関し、例えばカーオーディオ装置に適用することができる。本発明は、階層構造によるメニューの選択の受け付けにおいて、上位階層に戻るメニューと他のメニューのうちの一部のメニューとを表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、フォーカスを順次スクロールさせ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューをスクロールさせて順次循環的に他のメニューを表示することにより、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーオーディオ装置等においては、階層構造によるメニューの表示を順次辿ったユーザーの選択により、多数の設定可能項目の中からユーザーの所望する設定可能項目の選択を受け付け、さらにはこのようにして選択された設定可能項目についてユーザーの設定を受け付けるようになされている。すなわち例えばイコライザの設定を変更する場合、メインメニュー画面で表示されるサウンド、グラフィック、初期設定等のメニューの中からサウンドのメニューを選択することにより、音に関する各種のメニューが表示され、このメニューの中からイコライザのメニューを選択することにより、イコライザの設定を変更するメニュー画面が表示される。これによりカーオーディオ装置等においては、所望する設定可能項目を簡易に検出できるようになされ、その分、使い勝手を向上するようになされている。
【0003】
またこのようなカーオーディオ装置においては、このようなメニュー等を表示するスペースが限られていることにより、図8に示すように、多数のメニュー1A〜1Z、2のうちの一部のメニュー1C、1D、1Eだけ表示部3に表示し、ユーザーによる操作子の操作に応動して、矢印Aにより示すように、これらのメニュー1C、1D、1Eを並び方向にスクロールさせて順次循環的にメニュー1A〜1Z、2を表示する。しかしてこの場合、このようにして表示が切り換えられるメニュー1A〜1Z、2においては、あたかも表示部3に対してリング状に配置されて、操作子の操作に応動してこのリングが回転し、このリングの一部を表示部3を介して見て取るように感じられる。
【0004】
このようなカーオーディオ装置においては、このようにメニュー1A〜1Z、2を切り換える操作子が、回転操作子であるロータリーエンコーダ、押圧操作可能な回転操作子であるジョグダイヤル等により構成されるようになされている。
【0005】
またこのようなカーオーディオ装置においては、この表示部3に表示されたメニュー1E〜1Z、2のうち所定の位置に表示されたメニュー1Dについては、他のメニュー1C、1Eと異なるように表示される。具体的に、この異なる表示にあっては、この所定位置に表示されたメニュー1Dが枠形状によるカーソル4により囲まれて、また他のメニューに比して異なる明るさにより、さらには明暗の繰り返し等により表示される。
【0006】
カーオーディオ装置は、これによりユーザーにより決定の操作子が操作されると、この異なる表示に係るメニューの選択を受け付け、この選択されたメニューにさらに下位階層のメニューが存在する場合は、この下位階層のメニューを同様に表示するようになされている。これに対してこのようにして表示したメニューが最終的に入力を受け付けるメニューの場合等であって、このメニューに下位階層のメニューが存在しない場合には、メイン画面に表示を戻すようになされている。
【0007】
カーオーディオ装置においては、このような多数のメニュー1A〜1Z、2の1つに、上位階層のメニューに戻るメニュー2が割り当てられ、この戻るのメニュー2が選択された場合には、上位階層のメニューに表示を切り換えるようになされ、これにより誤ってメニューを選択した場合等にあっては、改めてメニューを選択できるようになされている。
【0008】
これに対してコンピュータにおいては、例えば特開平11−39129号公報等に、多数のメニューを順次循環的に切り換えて表示し、ユーザーによる選択を受け付ける方法が提案されるようになされている。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−39129号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで図8に示すようなメニューの表示による入力の受け付けにおいて、曲名の入力を受け付ける場合にあっては、上位階層のメニュー画面で英語大文字、英語小文字、ひらがな、片仮名、記号等の選択を受け付け、例えば英語が選択された場合には、A、B、C、……、Zの各文字のメニューを表示することになる。
【0011】
しかしながらこのような曲名等にあっては、英語大文字、英語小文字、ひらがな、片仮名、記号の組み合わせにより入力する場合もあり、これによりこのような場合、頻繁に、戻るのメニュー2を選択操作しなければならなくなる。
【0012】
これに対してこの図8に示す例において、戻るのメニュー2を選択操作する場合、結局、メニューをスクロールさせて戻るのメニュー2が枠によるカーソル4に合ったことを確認した後、決定の操作子を操作することが必要になる。
【0013】
これによりこのようなメニューの表示による入力の受け付けにおいては、上位階層に戻る操作が面倒で、これにより使い勝手の面で実用上未だ不十分な問題があった。
【0014】
特にカーオーディオ装置においては、車両に搭載されて使用されることにより、このように戻るのメニュー2が枠によるカーソル4に合ったことを確認して操作する場合にあっては、安全性の面でも問題がある。
【0015】
なおこの戻るのメニュー2の選択操作においては、他のメニューが多く、多数のメニューをスクロールさせなければ戻るのメニュー2を表示できない場合、これとは逆に、他のメニューが少なく、少しのメニューのスクロールで戻るのメニュー2が繰り返されてしまう場合に、操作が面倒になる。
【0016】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができる電子機器、電子機器の入力受け付け方法、入力受け付け方法のプログラム、入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体を提案しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換えることにより、階層構造によるメニューの選択を受け付ける電子機器に適用して、少なくとも1つの階層における表示部におけるメニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、戻るメニューと一部のメニューとにおいて、フォーカスを順次スクロールさせて表示し、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に他のメニューを表示し、ユーザーによる決定の操作に応動して、フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付ける。
【0018】
また請求項7の発明においては、表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換えることにより、階層構造によるメニューの選択を受け付ける電子機器の入力受け付け方法に適用して、少なくとも1つの階層における表示部におけるメニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、戻るメニューと一部のメニューとにおいて、フォーカスを順次スクロールさせて表示し、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に他のメニューを表示し、ユーザーによる決定の操作に応動して、フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付ける。
【0019】
また請求項8の発明においては、電子機器に搭載されたコンピュータに所定の処理手順を実行させることにより、表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換え、階層構造によるメニューの選択を受け付ける入力受け付け方法のプログラムに適用して、処理手順は、少なくとも1つの階層における表示部におけるメニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示するステップと、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、戻るメニューと一部のメニューとにおいて、フォーカスを順次スクロールさせて表示し、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に他のメニューを表示するステップと、ユーザーによる決定の操作に応動して、フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付けるステップとを有するようにする。
【0020】
また請求項9の発明においては、電子機器に搭載されたコンピュータに所定の処理手順を実行させることにより、表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換え、階層構造によるメニューの選択を受け付ける入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体に適用して、処理手順は、少なくとも1つの階層における表示部におけるメニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示するステップと、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、戻るメニューと一部のメニューとにおいて、フォーカスを順次スクロールさせて表示し、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に他のメニューを表示するステップと、ユーザーによる決定の操作に応動して、フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付けるステップとを有するようにする。
【0021】
請求項1の構成によれば、電子機器に適用して、少なくとも1つの階層における表示部におけるメニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、戻るメニューと一部のメニューとにおいて、フォーカスを順次スクロールさせて表示し、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に他のメニューを表示し、ユーザーによる決定の操作に応動して、フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付けることにより、戻るのメニューにおいては、常に一定の箇所に表示した状態で、他のメニューを順次循環的に表示し、これら戻るのメニュー、他のメニューを選択することができる。しかしてこの場合、戻るのメニューにおいては、常に一定の箇所に表示されていることにより、必要に応じて素早くかつ間違いなく選択して上位階層に戻ることができ、これにより階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができる。
【0022】
これにより請求項7、請求項8、請求項9の構成によれば、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができる電子機器の入力受け付け方法、入力受け付け方法のプログラム、入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0024】
(1)実施の形態の構成
図2は、本発明の実施の形態に係るカーオーディオ装置を示すブロック図である。このカーオーディオ装置11は、操作子13の操作に応動して中央処理ユニット(CPU)13により各部動作を制御し、ソース部14より提供される各種音楽コンテンツをユーザーに提供する。
【0025】
すなわちこのカーオーディオ装置11において、ソース部14は、アンテナ15により各種放送波を受信してオーディオデータ等を出力するチュナー16、コンパクトディスク等の光ディスクを再生してオーディオデータ、画像データ等を出力する光ディスクドライブ17、図示しないメモリカードをアクセスしてこのメモリカードに記録されたオーディオデータ、画像データを出力するメモリカードインターフェース(メモリカードI/F)18、これらチュナー16、光ディスクドライブ17、メモリカードインターフェース18から得られるオーディオデータ、画像データ等を記録して出力するフラッシュメモリによるメモリ19により構成される。これによりこのカーオーディオ装置11では、放送、光ディスク、メモリカードにより供給される音楽コンテンツを直接に、又はメモリ19に一時記録して楽しむことができるようになされている。また光ディスク、メモリカードにより提供される静止画像、動画像を表示部31の壁紙として利用できるようになされている。
【0026】
すなわちこのカーオーディオ装置11において、ディジタルシグナルプロセッサ22は、ソース部14からオーディオデータを入力し、このオーディオデータの音量、音質を補正した後、ディジタルアナログ変換処理してオーディオ信号を出力し、続く増幅回路23は、このオーディオ信号によりスピーカ24を駆動する。これによりカーオーディオ装置11は、ソース部14から得られる音楽コンテンツを楽しむことができるようになされている。
【0027】
描画回路25は、ソース部14から出力される画像データ、中央処理ユニット12から出力される描画データにより、表示部31を駆動し、これにより表示部31に各種のメニューを表示し、さらには静止画像による壁紙、静止画像をスクロールしてなる動画像による壁紙を表示するようになされている。
【0028】
中央処理ユニット12は、メモリ27に記録された制御プログラムの実行により、操作子13の操作に応動して各部の動作を制御する。なおこの制御プログラムにおいては、事前にメモリ27にインストールされて提供され、又は図示しない通信手段によりインターネット等のネットワークを介してダウンロードしたプログラムのインストールにより、さらには各種の記録媒体により提供されるプログラムのインストールにより、提供されるようになされている。因みにこのような記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の各種記録媒体を適用することができる。
【0029】
中央処理ユニット12は、この制御において操作子13の操作に応動してソース部14の動作を制御することにより、放送によるオーディオデータ、コンパクトディスクに記録されたオーディオデータ等を選択的にディジタルシグナルプロセッサ22に出力し、このディジタルシグナルプロセッサ22により音量、音質を補正してスピーカ24を駆動する。また同様にして表示に供する画像データをソース部14から描画回路25に出力し、この画像データによる静止画像、動画像を表示部31で表示する。また各種のメニューを表示部31で表示し、ユーザーによるメニューの選択を受け付け、さらに選択されたメニューに応じて全体の動作を制御する。
【0030】
この実施の形態において、カーオーディオ装置11は、この表示部31に複数のメニューが表示され、ユーザーによるこの表示部31に表示したメニューの選択により、この表示部31の表示が、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換えられる。これによりカーオーディオ装置11は、この表示部31におけるメニューの選択受け付けが、階層構造によるメニューの表示を順次辿ったユーザーの選択により実行されるようになされている。
【0031】
すなわち図3は、メモリ19に記録した音楽の曲名等の入力に係るメニューの選択について、メニューの階層構造を示す図表である。この入力の受け付けにおいて、中央処理ユニット12は、メニュー画面の表示を指示する操作子の操作に応動してメインメニュー画面(MENU)を表示し、このメインメニュー画面における名前入力のメニュー(NAME IN )の選択により、英字大文字のメニュー(ABC )、英字小文字メニュー(abc )、片仮名メニュー(アイウ)、平仮名メニュー(あいう)、数字メニュー(123 )、記号メニュー等の、文字入力を設定するメニューを表示する。またこれら文字入力を設定するメニューにおけるユーザーの選択により表示を切り換え、例えば英字大文字のメニュー(ABC )が選択された場合には、このメニューに対応する英字大文字の各文字のメニュー(A )、(B )、(C )……(Z )を表示し、これら各文字のメニューの選択により対応する文字の入力を受け付ける。なおこの場合に、例えば英字小文字のメニュー(abc )が選択された場合には、このメニューに対応する英字小文字の各文字のメニュー(a )、(b )、(c )……(z )を表示するのに対し、片仮名のメニュー(アイウ)が選択された場合には、このメニューに対応する片仮名の各文字のメニュー(ア)、(イ)、(ウ)……(ン)を表示し、文字の入力を受け付ける。
【0032】
またこのような操作の繰り返しにより文字列の入力を受け付け、ユーザーによる決定の操作子の操作により、事前に選択された音楽コンテンツに対してこの文字列を曲名として、さらには演奏者名としてメモリ19に登録する。中央処理ユニット12は、メモリ19に記録された音楽コンテンツをスピーカ24より出力している間、ユーザーによる指示により、このようにして登録した曲名、演奏者名を表示部31に表示するようになされている。
【0033】
これに対して図4は、表示部31に表示する壁紙の選択に係るメニューの選択について、メニューの階層構造を示す図表である。この場合、中央処理ユニット12は、メニュー画面の表示を指示する操作子の操作に応動してメインメニュー画面(MENU)を表示し、このメインメニュー画面(MENU)におけるセットアップのメニュー(SETUP )の選択により、セットアップの対象を示す画像のメニュー(Graphic )、時計のメニュー(TIME)を表示する。なおメインメニュー画面(MENU)においては、このセットアップのメニュー(SETUP )の他にも、音質の設定に係るメニュー(SOUND )、メモリに記録した音楽コンテンツについてランダム再生等の再生モードを設定するメニュー(PLAYMODE)等が設けられ、例えば音質の設定に係るメニュー(SOUND )が選択された場合には、このメニューの下位階層に設けられる具体的に設定対象を特定するメニュー(SURROUND)、(EQ)を表示するようになされている。なおここでメニュー(SURROUND)は、残響の設定を選択するメニューであり、このメニューの選択により具体的に残響を設定する設定画面を表示するようになされている。これに対してメニュー(EQ)は、イコライザの設定を選択するメニューであり、この場合も、このメニューの選択により具体的にディジタルシグナルプロセッサ22の処理に係る周波数特性の設定画面を表示するようになされている。
【0034】
中央処理ユニット12は、画像のメニュー(Graphic )が選択されると、さらにセットアップ対象を特定する壁紙のメニュー(WallPaper )、ソースのメニュー(SOUCE )を表示する。さらに壁紙のメニュー(WallPaper )が選択されると、静止画のメニュー(PHOTO )、動画のメニュー(MOVIE )を表示し、さらにこれらのメニュー(PHOTO )、(MOVIE )がそれぞれ選択されると、メモリインターフェース18に係るメモリカードのメニュー(MemoryCard)、メモリ19に対応するメモリのメニュー(Memory)を表示する。またさらにメモリカードのメニュー(MemoryCard)が選択されると、メモリカードインターフェース18を介してメモリカードをアクセスしてメモリカードのフォルダ構造を検出し、このフォルダ構造に対応するフォルダのメニュー(Folder1 )、(Folder2 )、(Folder3 )を表示し、さらにフォルダのメニュー(Folder1 )、(Folder2 )、(Folder3 )の選択により、対応するフォルダに保持された静止画像、動画像に係るファイルをそれぞれ選択するメニュー(画像1)、(画像2)、(画像3)を表示する。これに対してメモリのメニュー(Memory)が選択されると、メモリ19に保持されてなるそれぞれ静止画像、動画像に係るファイルをそれぞれ選択するメニュー(画像1)、(画像2)、(画像3)を表示する。
【0035】
中央処理ユニット12は、このようにしてユーザーの操作に応動して順次階層を辿ってメニューを表示し、ファイルを選択するメニュー(画像1)、(画像2)、(画像3)が最終的にユーザーにより選択されると、このメニューに対応する画像データをメモリカード、メモリ19より読み出して描画部25に出力し、これによりユーザーにより選択された画像ファイルを壁紙として表示するようになされている。また中央処理ユニット12は、同様にして音質等の設定を受け付け、この設定によりディジタルシグナルプロセッサ22等の動作を設定するようになされている。
【0036】
図5は、英字大文字のメニューの選択により各文字のメニューを表示する場合について、このようなメニューの表示に係る表示部31を周辺構成と共に示す正面図である。このカーオーディオ装置11において、表示部31は、横長の表示画面による液晶表示パネルにより構成され、カーオーディオ装置11においては、この表示部31による表示画面に隣接して押圧操作可能な回転操作子13Aが設けられる。中央処理ユニット12においては、ロータリーエンコーダによりこの回転操作子13Aの回転操作量を検出し、またこの回転操作子13Aの回転軸に設けられた押圧スイッチによりこの回転操作子13Aの押圧操作を検出できるようになされている。
【0037】
中央処理ユニット12は、このような横長の表示部31について、回転操作子13Aに近い側に、立て方向に並んで、3つのメニュー表示箇所を形成し、この3つのメニュー表示箇所に選択可能なメニューを表示する。またこの場合に、このメニューの表示箇所に比して、表示すべきメニューが多い場合、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされたメニューを識別可能に設定して表示する。またユーザーによるスクロールの操作に応動して、表示部31におけるメニューの表示上で、フォーカスを順次スクロールさせ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールにより順次循環的に一部のメニューの表示を切り換える。
【0038】
具体的に、この実施の形態において、中央処理ユニット12は、これら表示部31の3つのメニュー表示箇所のうちの、最も上部の表示箇所に、上位階層のメニュー表示に戻るメニュー34を表示する。また残る2つのメニュー表示箇所で、他の選択可能なスクロールに係る多数のメニュー33A〜33Zのうちの、2つのメニュー33A、33Bを表示する。
【0039】
また中央処理ユニット12は、このようなメニューの表示開始時において、これら3つのメニュー表示箇所のうちの、中央のメニュー表示箇所に表示してなるメニュー33Aを枠形状によるカーソル35により囲んで表示し、このカーソル35によりフォーカスが設定されてなるメニュー33Aを識別可能とする。
【0040】
中央処理ユニット12は、回転操作子13Aの回転操作に応動してこのカーソル35をスクロールさせることにより、これらメニュー34、33A、33Bでフォーカスをスクロールさせ、このカーソル35がメニュー表示位置の最上部又は最下部にスクロールしてそれぞれ上側及び下側にカーソル35をスクロールすることが困難になると、メニュー33A〜33Zをスクロールさせることにより、メニュー33A、33Bが表示されてなる表示箇所を用いて、順次循環的にメニュー33A〜33Zを表示する。
【0041】
すなわち図1(A)及び(B)に示すように、ユーザーにより回転操作子13Aが時計方向に操作されると、この操作方向に応動してカーソル35を上方向にスクロールさせる。また図1(C)に示すように、さらに回転操作子13Aが時計回りに操作されると、この場合、カーソル35においては、これ以上、上方向にスクロールできないことにより、今度は、文字のメニュー33A〜33Zを上方向にスクロールさせ、これによりそれまで上側に表示していたメニュー33Aの表示箇所に、下側に表示していたメニュー33Bを表示し、またこの下側のメニューの表示箇所に、続くメニュー33Cを表示する。中央処理ユニット12は、このようにしてメニュー33A〜33Zのスクロールによりメニューの表示を切り換えて、さらにユーザーにより回転操作子13Aが時計回りに回転操作されると、同様に、メニュー33A〜33Zのスクロールによりメニューの表示を切り換える。
【0042】
これに対して図1(D)に示すように、回転操作子13Aが、途中で、反時計回りに操作されると、この場合、カーソル35においては、下側にスクロールし得ることにより、カーソル35を下方向にスクロールさせる。また図1(E)に示すように、回転操作子13Aが、さらに反時計回りに操作されると、さらにカーソル35を下側にスクロールさせる。
【0043】
これに対して図6(A)及び(B)に示すように、始めに、反時計回りに回転操作子13Aが操作された場合、この操作方向に応動してカーソル35を下方向にスクロールさせる。また図6(C)に示すように、さらに回転操作子13Aが反時計回りに操作されると、この場合、カーソル35においては、これ以上、下方向にスクロールできないことにより、今度は、文字のメニュー33A〜33Zを下方向にスクロールさせ、これによりそれまで下側に表示していたメニュー33Bの表示箇所に、中央に表示していたメニュー33Aを表示し、またこの中央のメニューの表示箇所に、続くメニュー33Zを表示する。中央処理ユニット12は、このようにしてメニュー33A〜33Zのスクロールによりメニューの表示を切り換えて、さらにユーザーにより回転操作子13Aが反時計回りに回転操作されると、同様に、メニュー33A〜33Zのスクロールによりメニューの表示を切り換える。
【0044】
これに対して図6(D)に示すように、回転操作子13Aが、途中で、時計回りに操作されると、この場合、カーソル35においては、上側にスクロールし得ることにより、カーソル35を上方向にスクロールさせる。また図6(E)に示すように、回転操作子13Aが、さらに時計回りに操作されると、さらにカーソル35を上側にスクロールさせる。
【0045】
これにより中央処理ユニット12は、回転操作子13Aの回転操作により、この階層において選択する項目のメニュー33A〜33Zについては、順次循環的に表示してカーソル35を合わせることができるようにし、上位階層に戻るメニュー34については、常に、表示画面の一定箇所に表示してカーソル35を合わせることができるようになされている。
【0046】
中央処理ユニット12は、回転操作子13Aが押圧操作されると、このようにしてカーソル35が合わされてなるメニューの選択を受け付ける。すなわち図1及び図6の例において、メニュー33A〜33Zの何れかにカーソル35が合わされている状態で、回転操作子13Aが押圧操作された場合、このカーソル35が合わされているメニューの選択を受け付け、この場合、対応する文字の入力を受け付ける。またこのようにして1文字分の文字入力を受け付けると、中央処理ユニット12は、この場合、続く文字入力を受け付けるように、各文字のメニュー33A〜33Zを表示し続ける。また図示しない決定の操作子の操作により、文字入力を終了してメニューの表示を終了する。
【0047】
これに対して上位階層側のメニューにおいて、回転操作子13Aが押圧操作された場合、カーソル35が合っているメニューの選択を受け付け、この選択されたメニューの下位階層のメニューに表示を切り換える。またこのようにして順次階層を辿って、最も下位階層の例えば画像の選択メニュー、イコライザの設定メニュー等で決定の操作子が操作されると、画像については壁紙に設定し、またイコライザ等においては、対応する設定に対応するようにディジタルシグナルプロセッサ22等の設定を切り換える。
【0048】
これに対して上位階層に戻るメニュー34にカーソル35が合わされている状態で、回転操作子13Aが押圧操作された場合、この上位階層に戻るメニューの選択を受け付ける。これによりこのカーオーディオ装置11においては、簡易な操作により上位階層に戻ることができるようになされている。
【0049】
中央処理ユニット12は、このような上位階層に戻るの操作の受け付けにより、表示部31の表示を現在表示しているメニューの上位階層のメニューの表示に切り換える。このとき中央処理ユニット12は、表示に係るメニューに応じて、上位階層に戻る階層数を切り換え、これによりユーザーによる操作において最も戻る頻度が高い階層のメニューに、直接表示を切り換える。
【0050】
すなわち図3において破線により囲って示すように、例えば英字大文字による各文字のメニュー(A)、(B)、(C)、……を表示している状態で、上位階層に戻る場合、英単語の入力において、先頭文字を大文字で入力し、続いて小文字により入力する場合が最も多いことにより、この場合、矢印Bにより示すように、1階層上の、英字大文字、英字小文字等を選択するメニューに表示を切り換える。
【0051】
これに対して図4において破線により囲って示すように、例えば画像を選択するメニューを表示した状態で上位階層に戻る場合、選択する画像の保存場所を間違えた場合、さらには静止画と動画とを間違えた場合等が考えられ、この場合、これら2つの場合のうちの、上位階層側にメニューを切り換える。しかしてこのように上位階層側を選択すれば、下位階層側に順次メニューを辿って、本来の所望する画像を選択し得ることにより、ユーザーの使い勝手を向上することができる。
【0052】
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、このカーオーディオ装置11では(図2)、ユーザーによる操作子13の操作に応動した中央処理ユニット12の制御により、ソース部14より、チュナー16で受信したオーディオデータ、光ディスクドライブ17で再生されたオーディオデータ、メモリ19より再生されたオーディオデータ、メモリカードインターフェース18を介してメモリカードから取得されたオーディオデータが選択的にディジタルシグナルプロセッサ22に入力され、ここで音質、音量等が補正される。またこのオーディオデータがアナログ信号によるオーディオ信号に変換され、このアナログ信号によるオーディオ信号により増幅回路23でスピーカ24が駆動される。これによりカーオーディオ装置11では、各種のソースによる音楽コンテンツがユーザーに提供される。
【0053】
またチュナー16より取得されるオーディオデータ、光ディスクドライブ17で再生されたオーディオデータがメモリ19に記録されて保持され、これにより各種の音楽コンテンツを蓄積して楽しむことができる。
【0054】
また同様にしてソース部14で得られる画像データが描画回路25に入力され、この画像データにより表示部31に画像が表示される。これによりこのカーオーディオ装置11では、種々の画像を壁紙として使用できるようになされている。またメモリ19に記録した音楽コンテンツについては、ユーザーによる操作子13の操作により曲名、演奏者名を入力できるようになされ、このようなコンテンツについては、再生中、表示部31に表示されるようになされている。
【0055】
カーオーディオ装置11では、このような壁紙の選択、曲名、演奏者名の入力、さらにはディジタルシグナルプロセッサ22における処理の設定等について、表示部31に複数のメニューが表示され(図3及び図4)、このメニューの選択により対応する下位階層の複数のメニューが表示され、これらにより階層構造によるメニューの選択の受け付けにより、メニューの選択が受け付けられて対応する処理が実行される。
【0056】
このメニューの表示において、このカーオーディオ装置11では、メニューを表示部31に全て表示しきれない場合(図5)、上位階層のメニューの表示に戻るメニュー34と、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニュー33A、33Bとを表示し、またこれらのメニュー34、33A、33Bのうちのフォーカスされているメニュー33Aについては、カーソル35により囲まれて識別可能に設定される。
【0057】
この状態で、カーオーディオ装置11では、ユーザーによる回転操作子13Aの回転操作によるスクロールの操作に応動して、表示部31に表示してなる戻るメニュー34と一部のメニュー33A、33Bとにおいて、フォーカスが順次スクロールされ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニュー33A〜33Zのスクロールにより順次循環的に他のメニューが表示される(図1及び図6)。
【0058】
これによりカーオーディオ装置11では、戻るのメニュー34については、常に一定の箇所に表示して、他の選択可能なメニュー33A〜33Zを順次循環的に表示するようになされ、このような他の選択可能なメニュー33A〜33Zの順次循環的な表示の切り換えに供する操作子13Aの操作により、戻るのメニュー34を含めた表示部31に表示してなるメニューについて、フォーカスを切り換えることができるようになされている。
【0059】
従ってユーザーにおいては、誤ったメニューの選択等により、上位階層に戻る場合には、表示部31に常に表示されている戻るのメニュー34の選択により、上位階層に表示を切り換えることができ、これにより簡易に上位階層に戻ることができる。
【0060】
またユーザーにおいては、1つの回転操作子13Aの操作により、このような戻るのメニューにフォーカスを合わせたり、また他のメニューの表示を切り換えたりすることができることにより、これによっても簡易に上位階層に戻ることができる。
【0061】
またこの場合に、フォーカスをスクロールできる場合には、フォーカスをスクロールさせ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューの表示をスクロールさせることにより、回転操作子13Aの操作により文字のメニューを切り換えている途中で上位階層に表示を切り換える場合にあっては、それまでとは逆方向に回転操作子13Aを一定量(この図1、図6の例ではメニュー2個分)だけ回転させるだけで、戻るのメニュー34にフォーカスを設定し得、これによっても簡易な操作により上位階層に戻ることができる。
【0062】
このようにして上位階層に戻ってメニューを表示するにつき、カーオーディオ装置11では、戻るのメニューと同時に表示してなるメニューに応じて、上位階層に戻る階層数が切り換えられる。これによりこのカーオーディオ装置11では、誤ったメニューの選択によりメニューを選択し直す場合に、ユーザーにおける負担を軽減することができ、その分、使い勝手を向上することができる。
【0063】
具体的に、文字の入力において、1階層上だけ戻って、入力する文字の種類を選択するメニューを表示することにより、英字大文字、英字小文字等が混在する名称等の入力において、使い勝手を向上することができる。
【0064】
しかしてカーオーディオ装置11では、このようしてフォーカスを切り換えて、ユーザーによる回転操作子13Aの押圧操作により、フォーカスが合ってなるメニューの選択が受け付けられ、このメニューの選択に対応するように壁紙等が切り換えられる。
【0065】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、階層構造によるメニューの選択の受け付けにおいて、上位階層に戻るメニューと他のメニューのうちの一部のメニューとを表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、フォーカスを順次スクロールさせ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューをスクロールさせて順次循環的に他のメニューを表示することにより、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができる。
【0066】
このようなスクロールに係る操作を、回転操作子の回転操作により受け付けることにより、この回転操作子の操作量により簡易に戻るのメニューを選択することができ、その分、感覚的な操作子の操作により上位階層に表示を切り換えることができ、使い勝手を向上することができる。
【0067】
またこのようにして切り換えられる上位階層のメニューの表示が、1階層上位階層のメニューの表示であることにより、文字入力等において、使い勝手を向上することができる。
【0068】
またこのような戻るメニューの選択によって表示部の表示を切り換える階層数を、メニューに応じて切り換えることにより、ユーザーにおいてメニューを選択し直す場合の使い勝手を向上することができる。
【0069】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、回転操作子の回転操作によりスクロールの操作を受け付け、またこの回転操作子の押圧操作によりメニューの選択を受け付ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、別途、メニューの選択を受け付ける押圧操作子を設けるようにしてもよく、また回転操作子の回転操作に代えて、相反する方向へのスクロールを指示する1対の操作子の一方の操作子の操作によりスクロールの操作を受け付けるようにしてもよく、さらにはリモートコマンダーの操作によりスクロール、決定の操作を受け付けるようにしてもよい。
【0070】
また上述の実施の形態においては、1階層又は2階層だけ上位階層に戻ってメニューを表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この階層数については種々に設定し得、例えば最上位階層に戻るようにしてもよい。なおこのように最上位階層に戻るようにすれば、何れの階層から戻る場合であっても、元の状態からメニューを選択し得ることにより、ユーザーの使い勝手を向上することができる。
【0071】
また上述の実施の形態においては、横長の表示画面に対して縦方向に並べてメニューを表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図7に示すように、横長の表示画面に対して横方向に並べてメニューを表示する場合等、メニューの表示形態にあっては、種々の表示形態を広く適用することができる。なおこの図7において、図7(A)は、カーソルである枠の表示のスクロールを示し、図7(B)においては、他のメニューのスクロールを示すものである。
【0072】
また上述の実施の形態においては、枠によるカーソルによりフォーカスが設定されているメニューを識別可能とする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばフォーカスが設定されてなるメニューを高輝度により表示する場合、点滅により表示する場合、反転表示する場合等、種々の識別可能な表示方法を広く適用することができる。
【0073】
また上述の実施の形態においては、メニューの選択に係る処理を実行する装置に設けられた表示部について、この表示部に表示するGUIに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、このような装置を制御するリモートコマンダーに設けられる表示部側のGUIに本発明を適用するようにしてもよい。なおこの場合、リモートコマンダーにおけるメニューの切り換えを、本体側で実行してもよく、リモートコマンダー側で実行してもよい。
【0074】
また上述の実施の形態においては、本発明をカーオーディオ装置における文字入力等のメニュー操作に適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ソースの選択に係るメニュー操作、さらにはカーナビゲーション装置、携帯電話、PDA(Personal Digital Assisiants )等のメニューの表示領域が限られた機器等におけるメニュー操作に広く適用することができる。
【0075】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、階層構造によるメニューの選択の受け付けにおいて、上位階層に戻るメニューと他のメニューのうちの一部のメニューとを表示し、ユーザーによるスクロールの操作に応動して、フォーカスを順次スクロールさせ、フォーカスのスクロールが困難になると、他のメニューのスクロールさせて順次循環的に他のメニューを表示することにより、階層構造によるメニューの表示を辿ったユーザーによる操作によりユーザーによる入力を受け付ける場合に、簡易に上位階層に戻ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るメニュー表示の説明に供する平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るカーオーディオ装置を示すブロック図である。
【図3】図2のカーオーディオ装置において名前を入力する場合のメニューの階層構造を示す図表である。
【図4】図2のカーオーディオ装置において壁紙の選択に係るメニューの階層構造を示す図表である。
【図5】図2のカーオーディオ装置におけるメニューの表示の説明に供する平面図である。
【図6】図1とは逆方向に回転操作子が操作された場合の、メニュー表示の説明に供する平面図である。
【図7】他の実施の形態に係るメニュー表示の説明に供する平面図である。
【図8】従来のメニュー表示の説明に供する平面図である。
【符号の説明】
1A〜1Z、2、33A〜33Z、34……メニュー、3、31……表示部、4、35……カーソル、11……カーオーディオ装置、13、13A……操作子、12……中央処理ユニット
Claims (9)
- 表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、前記表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換えることにより、階層構造によるメニューの選択を受け付ける電子機器において、
少なくとも1つの階層における前記表示部における前記メニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされた前記メニューを識別可能に設定して表示し、
前記ユーザーによるスクロールの操作に応動して、
前記戻るメニューと前記一部のメニューとにおいて、前記フォーカスを順次スクロールさせて表示し、
前記フォーカスのスクロールが困難になると、前記他のメニューのスクロールにより前記一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に前記他のメニューを表示し、
前記ユーザーによる決定の操作に応動して、
前記フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付ける
ことを特徴とする電子機器。 - 前記ユーザーによるスクロールの操作が、
回転操作子の回転操作である
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記ユーザーによるスクロールの操作が、
相反する方向へのスクロールを指示する1対の操作子の一方の操作子の操作である
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記戻るメニューの選択により、前記表示部における前記メニューの表示を、
上位階層のメニューの表示に切り換え、
前記上位階層のメニューの表示が、1階層上位階層のメニューの表示である
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記戻るメニューの選択により、前記表示部における前記メニューの表示を、上位階層のメニューの表示に切り換え、
前記上位階層のメニューの表示が、最上位階層のメニューの表示である
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記戻るメニューの選択により、前記表示部における前記メニューの表示を、上位階層のメニューの表示に切り換え、
前記戻るメニューの選択によって前記表示部の表示を切り換える階層数を、前記一部のメニューに応じて切り換える
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、前記表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換えることにより、階層構造によるメニューの選択を受け付ける電子機器の入力受け付け方法において、
少なくとも1つの階層における前記表示部における前記メニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされた前記メニューを識別可能に設定して表示し、
前記ユーザーによるスクロールの操作に応動して、
前記戻るメニューと前記一部のメニューとにおいて、前記フォーカスを順次スクロールさせて表示し、
前記フォーカスのスクロールが困難になると、前記他のメニューのスクロールにより前記一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に前記他のメニューを表示し、
前記ユーザーによる決定の操作に応動して、
前記フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付ける
ことを特徴とする電子機器の入力受け付け方法。 - 電子機器に搭載されたコンピュータに所定の処理手順を実行させることにより、表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、前記表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換え、階層構造による前記メニューの選択を受け付ける入力受け付け方法のプログラムにおいて、
前記処理手順は、
少なくとも1つの階層における前記表示部における前記メニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされた前記メニューを識別可能に設定して表示するステップと、
前記ユーザーによるスクロールの操作に応動して、
前記戻るメニューと前記一部のメニューとにおいて、前記フォーカスを順次スクロールさせて表示し、
前記フォーカスのスクロールが困難になると、前記他のメニューのスクロールにより前記一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に前記他のメニューを表示するステップと、
前記ユーザーによる決定の操作に応動して、
前記フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付けるステップとを有する
ことを特徴とする入力受け付け方法のプログラム。 - 電子機器に搭載されたコンピュータに所定の処理手順を実行させることにより、表示部に表示した複数のメニューのユーザーによる選択により、前記表示部の表示を、該選択されたメニューに対応する複数のメニューの表示に切り換え、階層構造による前記メニューの選択を受け付ける入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体において、
前記処理手順は、
少なくとも1つの階層における前記表示部における前記メニューの表示においては、上位階層のメニューの表示に戻るメニューと、選択可能な他のメニューのうちの一部のメニューとを、フォーカスされた前記メニューを識別可能に設定して表示するステップと、
前記ユーザーによるスクロールの操作に応動して、
前記戻るメニューと前記一部のメニューとにおいて、前記フォーカスを順次スクロールさせて表示し、
前記フォーカスのスクロールが困難になると、前記他のメニューのスクロールにより前記一部のメニューを表示した箇所で順次循環的に前記他のメニューを表示するステップと、
前記ユーザーによる決定の操作に応動して、
前記フォーカスが設定されてなるメニューの選択を受け付けるステップとを有する
ことを特徴とする入力受け付け方法のプログラムを記録した記録媒体。
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