JP6069927B2 - コンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、多数のコンテンツ一覧より容易に所望のコンテンツを検索可能とする、コンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法およびプログラムに関する。
近年、携帯型デバイス等において利用できる記録媒体としてのメモリ容量が増大しており、またネットワークを介してコンテンツを取得可能なサービスもあり、検索対象となるコンテンツの数が膨大となっている。このため、膨大な数のコンテンツをシンプル且つ効果的に検索する手法が提案されている。
特開2010−66805号公報
特許文献1には、コンテンツの属性情報に基づくコンテンツの名称の頭文字リストにより、コンテンツを選択し、そのコンテンツの再生を行う装置について開示されている。
上述した装置においては、再生対象のコンテンツの頭文字を表示させるため、頭文字の一覧性がコンテンツに左右されてしまうため、頭文字表示画面をスクロールする場合に、頭文字の予測が困難である。また、頭文字の表示と、コンテンツの一覧の表示とを切り替えるために、各々の関連性を直感的に把握することが困難である。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、コンテンツの一覧表示による視認性を犠牲にすることなく、頭文字による検索を行うことのできる、コンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るコンテンツ表示装置(100)は、 表示画面(200)に表示された内容に基づく操作指示が入力されるタッチパネル操作部(40)、再生対象となるコンテンツに関する情報に基づいた所望の項目より、前記コンテンツにおける項目名を抽出する項目抽出部(154)、前記項目抽出部(154)により抽出した前記項目名の頭文字を抽出する頭文字抽出部(155)、前記項目抽出部(154)により抽出した項目名に基づき前記コンテンツを選択可能に一覧表示させる第1の一覧画面(221)を生成するとともに、前記第1の一覧画面(221)の一部に重なるように前記頭文字抽出部(155)により抽出した前記頭文字を選択可能に一覧表示させる第2の一覧画面(250)を生成し、フリック操作によって前記タッチパネル操作部(40)に入力された操作指示に従って前記第2の一覧画面(250)をスクロール表示させるときは、前記第1の一覧画面(221)を同期させてスクロール表示させる表示制御部(151)、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、コンテンツの一覧表示による視認性を犠牲にすることなく、頭文字による検索を行うことを可能とする。
本発明の実施例に係るコンテンツ表示装置の構成ブロック図の例である。 本発明の実施例に係るコンテンツ表示装置の制御部によって実行される機能ブロック図の例である。 本発明の実施例に係るコンテンツ表示装置の外観斜視図の例である。 本発明の実施例に係るコンテンツ表示装置の表示画面例である。 本発明の実施例に係るコンテンツ表示装置の動作を表したフローチャートである。 本発明の実施例に係るコンテンツ表示装置の表示画面例である。 本発明の実施例に係るコンテンツ表示装置の表示画面例である。 本発明の実施例に係るコンテンツ表示装置の表示画面例である。 本発明の実施例に係るコンテンツ表示装置の表示画面例である。
以下、本発明の実施例におけるコンテンツ表示装置100について、図1から図3を参照して説明する。
図1に示すように、コンテンツ表示装置100は、表示部に各種コンテンツの一覧を表示させることができる各種装置が対象であり、例えばスマートフォン等の携帯電話、タブレットPC等を含む携帯型メディア装置、デジタルカメラ、携帯型ナビゲーション装置(PND)、デジタルフォトフレーム等である。また、携帯型の装置に限らず、ナビゲーション装置等の車載装置、据え置き型のPCやオーディオ装置またはビデオ装置であってもよい。
コンテンツ表示装置100は、制御部10、表示部20、記憶部30、操作部40、入出力部50を備える。コンテンツ表示装置100は、上記以外にも必要に応じて各種要素を備えてもよい。
制御部10は、コンテンツ表示装置100の各部の制御や各種データの処理を行う。
制御部10は、例えば、演算や処理を行うためのCPU(Central Processing Unit)11、DSP(Digital Signal Processor)12に加えて、データやプログラムの一時記憶領域や実行領域となるRAM(Random Access Memory)13およびROM(Read Only Memory)14等を備えて構成される。
制御部10を構成するCPU11は、コンテンツ表示装置100の各部からの操作信号やデータに基づき、ROM14に記憶された各種プログラムをRAM13上で実行することにより各部の制御を行う。
制御部10を構成するDSP12は、主に画像データや音声データのデコードやエンコード、データに対する各種演算処理等を行う。画像に関する処理等は、DSP12に加えて、またはDSP12に代えて専用の画像処理用プロセッサを備えてもよい。
表示部20は、例えば液晶表示素子や有機EL(Electro Luminescence)表示素子等からなり、後述する表示制御部151の制御によって各種情報を表示する。
記憶部30は、各種コンテンツデータを記憶する記憶素子であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリより構成される。また、記憶部30はコンテンツ表示装置100に内蔵されるものに限らず、入出力部50として機能する所定のインターフェースや所定の接続端子に接続される外部の記憶デバイスであってもよい。外部の記憶デバイスの一例としては、USB(Universal Serial Bus)端子に接続されるUSBメモリや外部HDD装置、所定のメモリカードスロットにより接続されるメモリカードなどである。
操作部40は、コンテンツ表示装置100に対するユーザからの操作指示を受け付け、受け付けた操作指示信号を後述する操作制御部152に送出する。操作部40の具体例としては、コンテンツ表示装置100の表面に備えられた機構的スイッチやタッチセンサ、表示部20に重ねて備えられたタッチパネル操作部41、またはコンテンツ表示装置100を有線または無線による通信によって操作する図示しないリモコン装置等である。
タッチパネル操作部41によって受け付けられる操作の例としては、フリック操作やタップ操作等がある。具体的には、タップ操作は、ユーザが表示部20に重ねられているタッチパネル操作部41の表面における所望の位置を軽く叩く操作である。また、フリック操作は、同様に所望の位置から所望の方向にスライドさせる操作や払う操作である。
操作部40がタッチパネル操作部41である場合は、後述する表示制御部151による表示処理と連動し、表示内容に基づく各種操作を行う。例えば、複数の項目が一覧表示されている画面におけるフリック操作によるスクロール処理、特定の項目の表示に対するタップ操作等による選択処理や再生処理等である。
入出力部50は、コンテンツ表示装置100にコンテンツデータを含む各種データの入力または出力を行うインターフェースであり、具体的にはUSB端子やHDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)端子、メモリカードスロットなどである。入出力部50は、アナログ信号の入出力端子であってもよい。入出力部50によって入力された各種データは、必要に応じて表示制御部151の処理によって表示部20に表示され、制御部10の処理によって記憶部30に記憶されてもよい。
入出力部50は、出力対象となるデジタルデータをアナログ信号に変換するDAC(Digital Analog Converter)、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するADC(Analog Digital Converter)、出力対象となるデータや入力されたデータまたは信号を増幅する増幅部を包含してもよい。また、入出力部50は、画像データを取得する撮像素子、音声信号を入力するマイクロフォン、音声信号を出力するスピーカ等であってもよい。
図2に示すように、制御部10は、上述した構成要素によって実現される機能として、表示制御部151、操作制御部152、再生制御部、項目抽出部154、頭文字抽出部155が構成される。
表示制御部151は、表示部20に対して各種情報を表示させる処理を行う。例えば、記憶部30に記憶されているコンテンツの一覧画面や、コンテンツの頭文字の一覧画面、コンテンツに関わる画像や映像を表示させる処理を行う。また、表示制御部151は、これらの一覧画面に対して操作部40よりスクロール表示の指示が入力された場合は、これらの一覧画面をスクロール表示させる処理を行う。
操作制御部152は、操作部40から取得した操作信号に基づいた処理を実行させる。例えば、操作部40によりコンテンツの選択指示やコンテンツの再生指示が実行された場合、操作制御部152は、実行された指示に対応する信号を生成し、表示制御部151にコンテンツが選択された表示を実行させ、再生制御部153にコンテンツの再生を実行させる。
再生制御部153は、操作部40の操作や他の処理に基づき、コンテンツの再生を実行する。再生制御部153の処理によるコンテンツの再生データは、コンテンツが画像データや映像データを含む場合は、それらの画像や映像が表示制御部151の制御により表示部20に表示され、コンテンツが音声データを含む場合は、入出力部50における音声信号や音声データの出力端子またはスピーカより出力される。
項目抽出部154は、記憶部30に記憶されているコンテンツなど、再生制御部153による再生対象となるコンテンツに関する情報より、各種項目を抽出する。コンテンツに関する情報の例としては、コンテンツに付加されているタグ情報等であり、一例として、コンテンツがMP3形式の音声データである場合のID3タグに相当する。
項目抽出部154により抽出される項目の例としては、コンテンツの名称である楽曲名、コンテンツのジャンル、コンテンツが属するアルバム名称、コンテンツの演奏者や歌手であるアーティスト名などである。項目抽出部154により抽出された各項目は、コンテンツの一覧として表示されるとともに、各々の項目毎のソート検索等を可能とする。
頭文字抽出部155は、項目抽出部154により抽出された各項目毎の頭文字を抽出する。具体例としては、楽曲名が「BBCCCC」である場合は、楽曲名の頭文字「B」を抽出する。アルバム名が「XXX」である場合は、アルバム名の頭文字「X」を抽出する。アーティスト名が「YYXX」である場合は、アーティスト名の頭文字「Y」を抽出する。また、ジャンル名が「Jazz」である場合は、ジャンル名の頭文字「J」を抽出する。各々の項目により抽出された頭文字に、大文字と小文字とが存在する場合、大文字と小文字は各々別の頭文字として扱ってもよく、同一の頭文字として扱ってもよい。
頭文字抽出部155は、各項目名称に、例えば漢字が用いられている場合は、その漢字の読みを表す音に基づく頭文字を抽出する。具体例としては、楽曲名「春の・・」である場合は、楽曲名の頭文字「は」を抽出する。アルバム名が「四季の・・」である場合は、アルバム名の頭文字「し」を抽出する。アーティスト名やジャンル名であっても同様である。頭文字抽出部155が抽出した頭文字が片仮名である場合は、ひらがなに置き換えることが好ましい。
頭文字抽出部155は、上述した例のように、項目が異なっても抽出する頭文字は共通した頭文字を適用する。例えば、楽曲名やアーティスト名等に漢字やひらがな、片仮名からなる日本語を含む場合、楽曲名、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名の各々の頭文字を、英文字の「A」〜「Z」、算用数字、ひらがなの「あ」〜「ん」とする。
また、頭文字抽出部155は、英語圏での仕様として、各々の項目における頭文字を、英文字の「A」〜「Z」および算用数字とする。また、ドイツ語圏の仕様として、英文字の「A」〜「Z」にウムラウト文字を加えたものおよび算用数字とする。このように、各国語に適した頭文字を用いることができる。
図3は、コンテンツ表示装置100の一形態として、スマートフォンに適用した場合の外観斜視図例である。
の形態は矩形であり、その一面に表示部20および表示部20に重畳した操作部40であるタッチパネル操作部41を備える。また、入出力部50の例として、マイクロフォンや音声出力端子を備える。図示はしないが、操作部40としてのスイッチ類や、入出力部50としてのスピーカや撮像素子を備えていてもよい。また、図1には図示していないが、コンテンツ表示装置100は、携帯電話回線や公衆無線LAN、Bluetooth(登録商標)における通信を可能とする通信部を内蔵している。
図3に示すような形態のコンテンツ表示装置100である場合は、コンテンツの一覧や頭文字の一覧が表示部20に表示され、それらの選択やスクロール操作は主にタッチパネル操作部41による操作によって行われる。
次に、本発明におけるコンテンツ表示装置100の表示処理について、図4から図9を用いて説明する。
先ず、図4により、頭文字による検索を行う前のコンテンツ一覧を表示した例について説明する。図4は、表示部20における表示画面200を模した図であり、一例として楽曲のコンテンツに対して、楽曲名順に一覧表示している例である。この場合、表示画面200は、画面情報表示エリア210、コンテンツ一覧表示部221、コンテンツリスト選択エリア230より構成される。
表示画面200には、これら以外に例えばコンテンツ表示装置100のバッテリ残状態を示すアイコンや、各種通信方式における電界強度を示すアイコン、現在時刻の表示等、他の表示を含んでもよい。
画面情報表示エリア210は、表示画面200に表示されている内容を表す表示を行う。図4の例においては、楽曲名順の一覧表示であることを示すアイコンとともに「Music Title List」の文字が表示されている。また、画面情報表示エリア210には、頭文字検索のポップアップ画面を表示させるための、頭文字検索起動アイコン211が表示されている。頭文字検索起動アイコン211がユーザにより操作されると、後述する頭文字一覧表示部250が、コンテンツ一覧表示部221上に重畳表示される。
コンテンツ一覧表示部221は、選択されている一覧表示に基づき、コンテンツが一覧表示されている。図4の例においては、楽曲名順の一覧表示が選択されているため、再生対象となるコンテンツが楽曲名順に一覧表示されている。
コンテンツ一覧表示部221は、初期画面として英文字の「A」から始まる楽曲名のコンテンツを最上部からソート表示されており、コンテンツ一覧表示部221上でフリック操作によりコンテンツ一覧のスクロール表示を行うことができる。また、任意のコンテンツが表示されている部位をタップ操作等によりコンテンツの選択や再生を指示することができる。
コンテンツ一覧表示部221は、コンテンツ毎に複数の区画が表示され、区画毎に、図4の例における項目名としての楽曲名およびその楽曲名に対応するアーティスト名などが表示される。図4の例においては、頭文字「A」の一覧における最初に表示される区画のコンテンツとして、楽曲名が「AAAABBBB」であり、アーティスト名が「DDDDDDDDD」が表示されている。他に、アルバム名やジャンル名、アルバムジャケット画像などを表示してもよい。
さらに、再生対象となるコンテンツとして、コンテンツ表示装置100に内蔵されている記憶部30に記憶されているコンテンツと、コンテンツ表示装置100で再生可能であるが、他の装置や他の記憶媒体に記憶され、通信手段を介して再生可能なコンテンツを表示させてもよい。この場合の例としては、他の装置や他の記憶媒体に記憶され、通信手段を介して再生可能なコンテンツを視認可能とする他装置コンテンツアイコン240をコンテンツの名称等に併せて表示させる。この場合、楽曲名「BCDDDDDD」でありアーティスト名「PPPPP」のコンテンツが、記憶部30に記憶されておらず、他の装置等から再生可能なコンテンツであることを示している。
図4の例においては、コンテンツ一覧表示部221は、頭文字「A」で開始するコンテンツの一覧を表示するコンテンツ一覧表示部221Aと、頭文字「B」で開始するコンテンツの一覧を表示するコンテンツ一覧表示部221Bが表示されている。また、コンテンツ一覧表示部221Aの最上部には、頭文字「A」で開始するコンテンツの一覧が開始される位置であることを示す、頭文字インデックス220Aが表示されている。同様に、コンテンツ一覧表示部221Bの最上部には、頭文字「B」で開始するコンテンツの一覧が開始される位置であることを示す、頭文字インデックス220Bが表示されている。
コンテンツリスト選択エリア230は、コンテンツ一覧表示部221にどの項目による一覧を表示させるか選択するアイコン等が表示される。図4の例においては、コンテンツリスト選択エリア230には、ジャンル名検索アイコン231、アーティスト名検索アイコン232、アルバム名検索アイコン233、楽曲名検索アイコン234、プレイリスト検索アイコン235が表示される。これらのアイコンは、タップ操作等を行うことにより所望のアイコンに対応したコンテンツの一覧がコンテンツ一覧表示部221に表示される。また、これらのアイコンに加えて、再生・一時停止アイコン236も表示される。
次に、コンテンツの所望の項目における頭文字検索処理を、図5を用いて説明する。
先ず、ユーザは、タッチパネル操作部41の操作によってコンテンツリスト選択エリア230における所望のアイコンを選択する(ステップS101)。ステップ101において、所望のアイコンが選択されることにより、コンテンツの一表示を行う項目が決定すると、項目抽出部154は、コンテンツのタグ情報等により選択された項目を抽出するとともに、表示制御部151は、抽出した項目に基づき表示部20にソート表示させる(ステップS102)。ここで表示される画面は、図4の例においてはコンテンツ一覧表示部221であり、これを第1の一覧画面とする。
ステップS102において、コンテンツ一覧表示部221が表示された状態において、操作制御部152は頭文字検索起動アイコン211が操作されたか否かを判断する(ステップS103)。ステップS103において、頭文字検索起動アイコン211が操作されたと判断された場合(ステップS103:Yes)、頭文字抽出部155は、ステップS101において選択された項目におけるコンテンツの頭文字を抽出する(ステップS104)。ステップS103において、頭文字検索起動アイコン211が操作されていない判断された場合(ステップS103:No)、後述するステップS111の処理に移行する。
表示制御部151は、ステップS104において抽出された頭文字に基づき、表示部20にソート表示させる(ステップS105)。ここで表示される画面は、図6に示す頭文字一覧表示部250として表示され、これを第2一覧画面とする。
ここで、図6により頭文字検索起動アイコンが操作された際の表示画面について説明する。図6は、図4の状態において頭文字検索起動アイコン211が操作された状態を示しているため、図6におけるコンテンツ一覧表示部221は、図4と同一である。図6においては、コンテンツ一覧表示部221の一部に重なるように、頭文字一覧表示部250がポップアップ画面として表示される。
頭文字一覧表示部250は、頭文字情報表示エリア251を伴って構成され、頭文字情報表示エリア251には、頭文字検索を検索する画面であることを示す「Initial Search」の文字が表示される。また、頭文字情報表示エリア251には、頭文字一覧表示部終了アイコン252が表示される。
頭文字一覧表示部250は、コンテンツ一覧表示部221に対して、縦方向および横方向ともに小さい画面で表示される。特に、コンテンツ一覧表示部221に対し右側中央に表示されることが望ましい。この配置であれば、頭文字検索を行うと同時にコンテンツ一覧表示部221におけるコンテンツ一覧の視認性を犠牲にしないためである。頭文字一覧表示部250は、その表示位置および表示サイズのユーザ操作による変更を許容してもよいが、デフォルト値としては、上記条件であることが好ましい。
頭文字一覧表示部250は、抽出した頭文字として、頭文字一覧表示部250の左上を起点として、英文字の「A」〜「Z」が1行に5文字配置され、英文字に引き続き算用数字が配置されている。日本語仕様である場合は、これらに加えてひらがなが同様に1行につき5文字配置されている。1行に配置される文字数は、5文字に限定されないが、ひらがなの配置を1行に5文字とすることで、縦方向の配置が「あかさたな・・」という「あ段」の音を表す配列となるため、縦方向のスクロール表示を行う際に、スクロール位置を直感的に把握しやすいという効果がある。
頭文字一覧表示部250は、縦方向の文字数は特に限定されないが、3から5行のスクロール表示を行う場合に把握しやすい行数であることが好ましい。また、図6の例のように、「PQRST」の行以降にさらに行が連続している場合は、最も下の行に表示される文字が徐々に薄い表示となるよう、グラデーションを付してもよい。これにより、最も下の行以降に頭文字がさらに存在すること直感的に把握することができる。
また、図6の例においては、コンテンツ一覧表示部221に表示されているコンテンツの一覧として、楽曲名が「A」で始まるコンテンツの一覧を最上部に表示されているため、この状態において頭文字検索起動アイコン211が操作されると、「ABCDE」が最も上の行となるように頭文字一覧表示部250が表示される。例えば、コンテンツ一覧表示部221がスクロールされ、楽曲名が「G」で始まるコンテンツの一覧を最上部に表示されている場合に、頭文字検索起動アイコン211が操作されると、「FGHIJ」が最も上の行段となるように頭文字一覧表示部250が表示される。
図5に戻り、ステップS105で頭文字一覧表示部250が表示された後、操作制御部152は、タッチパネル操作部41における頭文字一覧表示部250の表示位置に対してフリック操作が受け付けられたか否かを判断する(ステップS106)。ステップS106において、フリック操作が受け付けられたと判断された場合(ステップS106:Yes)、表示制御部151は、頭文字一覧表示部250をフリック操作の方向にスクロール表示させるとともに、頭文字一覧表示部250のスクロール表示に同期させてコンテンツ一覧表示部221のコンテンツ一覧も同じ方向にスクロール表示させる(ステップS107)。ステップS106において、フリック操作が受け付けられていない判断された場合(ステップS106:No)、ステップS108に推移する。
ステップS107における、頭文字一覧表示部250のスクロール表示の操作に同期するコンテンツ一覧表示部221のスクロール表示について、図6および図7に基づき説明する。
例えば、図6に示す状態より、ユーザがタッチパネル操作部41を操作することによって頭文字一覧表示部250を表示画面200の上方向にスクロール表示させる操作を行う。この操作によって、頭文字一覧表示部250の最も上の行が「FGHIJ」、「KLMNO」・・と推移する。この推移に合わせて、コンテンツ一覧表示部221の表示も、頭文字一覧表示部250の最も上の行が「FGHIJ」である場合は、楽曲名が「F」で始まるコンテンツの一覧を最上部に表示させる。具体的には、コンテンツ一覧表示部221の最上部に、頭文字「F」で開始するコンテンツの一覧が開始される位置であることを示す、頭文字インデックス220Fが表示され、頭文字インデックス220Fに続いて、頭文字「F」で開始するコンテンツの一覧が表示される。
図7の例においては、頭文字一覧表示部250をスクロール表示させる操作によって、頭文字一覧表示部250の最も上の行が「UVWXY」となった状態を示している。図7においては、頭文字「U」「Y」「Z」「算用数字」「え」に該当するコンテンツが、記憶部30や他の装置等からの再生対象のコンテンツとして存在していないため、各々の頭文字を薄い色調で表示している。この場合、頭文字一覧表示部250の最も上の行が「UVWXY」となった状態ではあるが、頭文字「U」に該当するコンテンツが、記憶部30や他の装置等かの再生対象のコンテンツとして存在していないため、コンテンツ一覧表示部221には、スクロール表示の結果として頭文字「U」の後にコンテンツが存在する頭文字「V」の一覧が表示される。
図5に戻り、ステップS107において頭文字一覧表示部250のスクロール表示操作を行った後、または行っている途中、またはステップS106においてフリック操作が受け付けられていない判断されている状態において、操作制御部152は、頭文字一覧表示部250に表示されている頭文字に対して選択操作が行われたか否かを判断する(ステップS108)。
ステップS108において、頭文字に対する選択操作が行われたと判断された場合(ステップS108:Yes)、表示制御部151は、頭文字一覧表示部250を消去するとともに、選択された頭文字に対応するコンテンツの一覧をコンテンツ一覧表示部221の最上部に表示させる(ステップS109)。この場合の頭文字一覧表示部250の消去は必須ではなく、頭文字に対する選択操作が行われてから後所定時間経過した後に消去してもよく、後述するステップS111の処理後に消去してもよい。また、ユーザが、頭文字一覧表示部250に表示されている頭文字一覧表示部終了アイコン252を操作することによってのみ消去されることとしてもよい。
ステップS108において、頭文字に対する選択操作が行われていないと判断された場合(ステップS108:No)、表示制御部151は、頭文字一覧表示部250の表示に対する終了処理がされたか否かを判断する(ステップS110)。この場合における頭文字一覧表示部250の表示の終了処理とは、頭文字一覧表示部250が表示された後に何の操作も行われずに所定時間経過した場合や、ユーザが、頭文字一覧表示部250に表示されている頭文字一覧表示部終了アイコン252を操作した場合である。
ステップS110において、頭文字一覧表示部250の表示に対する終了処理がされたと判断された場合(ステップS110:Yes)、後述するステップS111に推移する。頭文字一覧表示部250の表示に対する終了処理がされていないと判断された場合(ステップS110:No)、ステップS106に推移する。
ここで、ステップS108において頭文字に対する選択操作が行われたと判断された状態からステップS109の処理を、図8に基づき説明する。
図8の例においては、頭文字一覧表示部250に対して頭文字「M」がユーザにより選択された状態を示している。便宜的に頭文字「M」が選択されていることが判断できるよう、「M」の文字を丸囲いしているが、表示制御部151はこのような丸囲い表示を行わなくともよく、他の視覚的効果を伴う表示としてもよい。
図8においては、頭文字「M」がユーザにより選択されたため、コンテンツ一覧表示部221の最上部に、頭文字「M」に該当するコンテンツの一覧が表示されている。このように、選択した頭文字に該当するコンテンツの一覧をコンテンツ一覧表示部221に対応させるため、ユーザは所望のコンテンツを頭文字から直ぐに選択することができる。また、頭文字一覧表示部250が表示されている状態であっても、頭文字一覧表示部250に対する操作に連動してコンテンツ一覧表示部221も視認可能であるため、表示画面の切り替え操作等を行う必要がなく、ダイレクトに所望のコンテンツを選択することができる。
ステップS109の処理後、またはステップS110がYesである場合、操作制御部152は、ユーザによってコンテンツ一覧表示部221に表示されているコンテンツが選択されたか否かを判断する(ステップS111)。
ステップS111において、コンテンツが選択されたと判断された場合(ステップS111:Yes)、制御部10における対応した機能によって選択されたコンテンツに対する所定の処理が実行される(ステップS112)。この場合における所定の処理とは、一例としては再生制御部153によるコンテンツの再生処理である。頭文字の選択操作によって選択されたコンテンツには、再生処理が一意的に実行されてもよい。また、選択されたコンテンツに対して実行される処理をユーザが選択可能としてもよい。再生処理以外の処理の例としては、コンテンツの削除、コンテンツの名称変更、コンテンツのタグ情報の編集、コンテンツのプレイリストへの登録などがある。
ステップS112における所定の処理が実行された後は、本処理を終了する。ステップS112における処理内容によっては、その処理の実行後、ステップS112の処理を実行する前の表示画面に戻ってもよい。
ステップS111において、コンテンツが選択されていないと判断された場合(ステップS111:No)、表示制御部151は、コンテンツ一覧表示部221の表示に対する終了処理がされたか否かを判断する(ステップS113)。この場合におけるコンテンツ一覧表示部221の表示の終了処理とは、コンテンツが選択されずに所定時間経過した場合や、コンテンツリスト選択エリア231に表示されている他の項目に基づくコンテンツ一覧表示部221の表示要求、またはコンテンツ表示装置100が備える他の機能への切り替え処理などである。
ステップS113において、コンテンツ一覧表示部221の表示に対する終了処理がされたと判断された場合(ステップS112:Yes)、本処理を終了する。コンテンツ一覧表示部221の表示に対する終了処理がされていないと判断された場合(ステップS112:No)、ステップS106に推移する。
本発明の実施の形態は、その要旨を逸脱しない限り、様々に変更可能である。上記実施形態においては、頭文字一覧表示部250のスクロール表示を、上下方向のみに限定して説明した。このために、頭文字一覧表示部250のスクロール表示に同期してコンテンツ一覧表示部221の最上部に表示される頭文字は、頭文字一覧表示部250の左端の列に表示されている頭文字を優先的に表示していた。
図9は、頭文字一覧表示部250のスクロール表示を、任意の方向に可能とした場合の例である。任意の方向とは、上下方向および左右方向のスクロール表示を有効としてもよく、斜め方向のスクロール表示を可能としてもよい。図9の例においては、頭文字一覧表示部250の最も上の行が、当初の「KLMNO」から左右方向を含むスクロール表示が行われたため、行内で頭文字が横方向にシフトされ「MNOPQ」となっている。また、他の行についても同様に行内で頭文字が横方向にシフトしている。このようなスクロールに伴い、コンテンツ一覧表示部221においては、楽曲名が「M」で始まるコンテンツの一覧を最上部に表示させる。このような処理によって、さらに自由度のある頭文字検索を行うことができる。
また、本発明に係る処理をプログラムとして制御部10の制御として実行可能なように、各種記録媒体や各種ネットワークを介して供給してもよい。
10:制御部、20:表示部、30:記憶部、40:操作部、41:タッチパネル操作部、50:入出力部、100:コンテンツ表示装置、151:表示制御部、152:操作制御部、153:再生制御部、154:項目検出部、155:頭文字抽出部、200:表示画面、211:頭文字検索起動アイコン、221:コンテンツ一覧表示部(第1の一覧画面)、250:頭文字一覧表示部(第2の一覧画面)

Claims (7)

  1. 表示画面に表示された内容に基づく操作指示が入力されるタッチパネル操作部、
    再生対象となるコンテンツに関する情報に基づいた所望の項目より、前記コンテンツにおける項目名を抽出する項目抽出部、
    前記項目抽出部により抽出した前記項目名の頭文字を抽出する頭文字抽出部、
    前記項目抽出部により抽出した項目名に基づき前記コンテンツを選択可能に一覧表示させる第1の一覧画面を生成するとともに、前記第1の一覧画面の一部に重なるように前記頭文字抽出部により抽出した前記頭文字を選択可能に一覧表示させる第2の一覧画面を生成し、フリック操作によって前記タッチパネル操作部に入力された操作指示に従って前記第2の一覧画面をスクロール表示させるときは、前記第1の一覧画面を前記第2の一覧画面に同期させてスクロール表示させる表示制御部、
    を備えることを特徴とするコンテンツ表示装置。
  2. 前記頭文字抽出部は、前記項目名の頭文字を、前記項目名における最初の文字が表す音に基づく頭文字として抽出することを特徴とする、
    請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
  3. 前記表示制御部は、前記第2の一覧画面をスクロールさせるときは、前記第2の一覧画面において最上部にある頭文字に対応する前記コンテンツの一覧を、前記第1の一覧画面として表示させることを特徴とする、
    請求項1または2に記載のコンテンツ表示装置。
  4. 前記表示制御部は、前記タッチパネル操作部によって前記第2の一覧画面における頭文字が選択操作されたときは、前記選択された頭文字に対応する前記コンテンツの一覧を、前記第1の一覧画面として表示させることを特徴とする、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のコンテンツ表示装置。
  5. 前記表示制御部は、前記頭文字の一覧を行方向に配置するとともに、列方向の配置においても容易に認識可能な配置として、前記第2の一覧画面を生成することを特徴とする、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のコンテンツ表示装置。
  6. 再生対象となるコンテンツに関する情報に基づいた所望の項目より、前記コンテンツにおける項目名を抽出する項目抽出ステップ、
    前記項目名の頭文字を抽出する頭文字抽出ステップ、
    前記項目名に基づき前記コンテンツを選択可能に一覧表示させる第1の一覧画面と、前記第1の一覧画面の一部に重なるように前記頭文字を選択可能に一覧表示させる第2の一覧画面を表示させる一覧表示ステップ、
    フリック操作による操作指示に従って前記第2の一覧画面をスクロール表示させるときは、前記第1の一覧画面を前記第2の一覧画面に同期させてスクロール表示させるスクロール表示ステップ、
    を備えることを特徴とするコンテンツ表示方法。
  7. コンテンツ表示装置が備えるコンピュータに、
    再生対象となるコンテンツに関する情報に基づいた所望の項目より、前記コンテンツにおける項目名を抽出する項目抽出ステップ、
    前記項目名の頭文字を抽出する頭文字抽出ステップ、
    前記項目名に基づき前記コンテンツを選択可能に一覧表示させる第1の一覧画面と、前記第1の一覧画面の一部に重なるように前記頭文字を選択可能に一覧表示させる第2の一覧画面を表示させる一覧表示ステップ、
    フリック操作による操作指示に従って前記第2の一覧画面をスクロール表示させるときは、前記第1の一覧画面を前記第2の一覧画面に同期させてスクロール表示させるスクロール表示ステップ、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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