JP2004325447A - モータのトルク測定装置及び測定方法 - Google Patents

モータのトルク測定装置及び測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 測定トルク時の外力の影響を最小化することにより、高精度のトルク測定を実現すること。
【解決手段】 トルク測定装置10は、モータ28の第1モータ部分44を回転可能に保持する保持板42と、第2モータ部分32を回転不能に保持する保持装置18とを備えており、第1モータ部分44が第2モータ部分32に対して相対的に回転し得るようになっている。保持板42は、平滑面上でモータ28の第2モータ部分32を支持している。保持装置18を介してモータ28に外力が加えられたとき、モータ28が保持板42の平滑面に沿って変位し、トルク測定に影響を及ぼす外力が最小化される位置に位置決めされる。これにより、当該外力がトルク測定に及ぼす影響を最小化し、より高い精度でトルク測定を行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、相対的に回転可能な第1モータ部分及び第2モータ部分を備えたモータのトルクを測定するためのトルク測定装置及び測定方法に関する。
モータの第1モータ部分及び第2モータ部分としては、ステータ及びロータの組み合わせが対象になる。モータの軸受摩擦トルク及びコギングトルクは、モータの代表的な特性であり、トルク測定装置を介して検知されるものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−109565号公報(第4−5頁、図1)
ここで、例えばハードディスク駆動用モータのような小型モータは、軽量で幾何学的寸法が小さく、駆動力も小さい。このような小型モータの特性を正確に把握するためには、トルクをより高い精度で測定しなければならない。
本発明の課題は、トルクをより高い精度で測定することができるモータのトルク測定装置及び測定方法を提供することである。
この課題を解決するための、本発明は、相対的に回転可能な第1モータ部分と第2モータ部分とを備えたモータのトルクを測定するためのトルク測定装置であって、前記第1モータ部分を回転可能に保持する保持板と、前記第2モータ部分を回転不能に保持する保持装置とを備え、前記第1モータ部分の前記第2モータ部分に対する相対的な回転運動を可能にし、前記保持板は、前記保持装置から前記モータに外力が加えられたときに、前記モータが前記保持装置に対して相対的に、トルク測定に影響を及ぼす外力が最小化される位置に位置決めされるように構成されている。
モータのトルクを測定するためには、モータをしっかりと固定(拘束)しなければならないが、モータを固定することによりモータに外力が作用し、その影響がトルク測定結果に及ぶことになる。すなわち、測定されるトルクは、軸受摩擦トルクやコギングトルク(内部トルクとする)と、外力により生じるトルク(外部トルクとする)とが合成されたものとなる。しかしながら、モータの特性に関係するのは内部トルクのみである。特に、小型モータでは、駆動力が小さいため内部トルクが小さく、それだけ外部トルクの影響が大きくなる。本発明に係るモータのトルク測定装置によれば、トルク測定に及ぼす外力の影響を最小化することができ、その結果、トルク測定結果における外部トルクを最小化することができる。
すなわち、本発明では、モータに保持装置を介して外力が加えられたときに、モータが保持装置に対して相対的に、トルク測定に影響する外力が最小化される位置に位置決めされるよう、保持板が構成されている。このように構成することにより、モータが保持装置に対して改めて位置決めされ、トルク測定に対する外力の影響が最小化される。モータの位置決めは自動的に行われる。このようにして、モータを固定(拘束)することによって加えられる荷重が取り除かれ、あるいは最小化される。さらにモータを固定する際の傾きによって生ずる荷重、特に横荷重が取り除かれ、あるいは補償される。
従って、本発明に係るモータのトルク測定装置により、モータの内部トルクについて高い精度で測定を行うことができ、しかも測定を自動化することができる。本発明に係るモータのトルク測定装置によれば、異なる複数のモータについて同一条件で測定を行い、測定結果を比較することも可能になる。
特に、保持板は、モータが該保持板上で変位し得るように構成される。これにより、例えば保持装置がモータを固定する際にモータが傾斜して生ずる横荷重の発生を回避することができる。
このことは、保持板が、第1モータ部分を保持する側に平滑面を備えることによって容易に実現可能である。保持板上では、第1モータ部分に回転を伝達するために、摩擦によりトルクが第1モータ部分に伝達される。しかしながら、この保持板上で、横荷重を最小化するように第1モータ部分が位置決めされるような平滑面を同時に実現することもできる。
特に、保持板は、モータに作用する回転軸方向の力を低減できるよう構成されることが好ましい。モータは、トルクの測定を可能にするために保持装置と保持板との間で確実に固定され、それゆえ、トルク測定に影響を与える荷重が生じうる。本発明によれば、保持板によりそのような荷重を抑制し、モータに作用する軸方向の外力を最小化することができ、従って、トルク測定結果における内部トルク以外の成分を最小化することができる。
保持板を弾性的に支持することによって、保持板を移動可能とする構造を簡単に実現することができる。このような弾性装置を用いることで、保持装置によりモータに軸方向の力が加えられたときには、その軸方向の力の除去あるいは少なくとも最小化による調整が可能になる。
特に、保持板の変位方向は、重力方向にほぼ平行とすることが好ましい。
保持板は、空気軸受により支持するのが特に好ましい。これにより、振動の無い保持板の回転動作を実現することができる。特に、トルク測定に影響を及ぼしうる、保持板を介してモータに作用する外力を最小化することができる。
保持板の回転速度は、好ましくは毎分20回転以下であり、より好ましくは毎分10回転以下であり、さらに好ましくは毎分3〜6回転である。このように比較的低い回転速度で保持板を回転させることにより、コギングトルクを特に高い精度で測定することができる。
このような比較的低い回転速度を実現するために、保持板を、ベルト伝動装置を介して駆動することが好ましい。従来型の直流モータでも、ベルト伝道装置を介して駆動すれば、保持板を所望の回転速度で駆動することができる。
特に、振動を最小化するために、保持板を含む、第1モータ部分用の保持ユニットを空気軸受によって支持することが好ましい。
また特に、ベルト伝動装置は、保持板(又は、保持板が取付けられているもの)を、空気軸受を介して駆動することが好ましい。この場合、空気軸受の回転部が回転駆動され、その回転部は保持板に対して相対回転不能に連結される。
保持装置には、第1モータ部分の回転を介して加えられるトルクを測定するために、トルクセンサを設けることが好ましい。このトルクセンサは、第2モータ部分に回転不能に連結される。
第2モータ部分を保持装置に対して回転不能に取り付けるため、カップリングが設けられる。第2モータ部分をトルクセンサに磁気的に結合することにより、第2モータ部分を保持装置に対して簡単な方法で取り付けることができる。そのため、例えば永久磁石が設けられる。
保持装置は、カルダン継手(自在継手)を備えていることが特に好ましい。カルダン継手は回動軸(ピボット軸)を有しており、保持装置がモータを固定(拘束)する際のモータの傾斜を減少させることができる。この場合、カルダン継手の回動軸は、モータの回転軸に対して横向き、特に直交していることが好ましい。
また、ロータを保持装置により回転不能に保持し、ステータをロータに対して相対的に回転可能に保持することが好ましい。この場合、第1モータ部分はモータのステータであり、第2モータ部分はモータのロータである。
さらに、保持装置は、高さ方向に変位可能であることが好ましい。このように構成することによって、モータの固定及びその固定解除を容易に行うことができる。この高さ方向変位は、例えば空気圧装置により行うことができる。
さらに、トルクセンサの測定結果に基づいて、モータの軸受摩擦トルク及びコギングトルクの少なくとも一方を検出することができる評価装置を設けることが好ましい。この評価装置は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)により実現される。このようにすれば、測定結果を利用しやすい形で直接表示し、また検証のために印刷することができる。また、測定結果の蓄積も容易に行うことができる。
冒頭に述べた課題を解決するため、本発明に係るモータのトルク測定方法は、互いに相対的に回転し得る第1モータ部分及び第2モータ部分を備えたモータのトルクを測定する方法であって、前記第1モータ部分を回転させ、前記第2モータ部分を回転不能に保持し、前記第2モータ部分に作用するトルクを測定し、前記モータに外力が作用したときに、前記第1モータ部分をトルク測定に影響を及ぼす外力が最小化される位置に位置決めできるように可動状態で保持することを特徴とする。
本発明に係るモータのトルク測定方法は、本発明に係るモータのトルク測定装置に関連して既に説明した種々の利点を有している。
他の好ましい実施形態についても、本発明に係るモータのトルク測定装置に関連して既に説明している。
特に、第1モータ部分を、モータの回転軸心方向に対して平行な方向に変位可能に保持することが好ましい。こうすることにより、モータを固定する際に加えられる力を補償することができる。
さらに、第1モータ部分を、モータの回転軸心方向に対して交差する方向に変位可能に保持することが好ましい。これにより、モータが傾斜する方向に力を受けたことにより生じる力、特に横方向の力を取り除くことができる。
また、特に、モータの軸受摩擦トルク及びコギングトルクの少なくとも一方を検出することができ、これに基づいてモータの特性に関する情報を直接に得ることができる。
測定結果については、特に、第1調波について補正を行うことができる。第1調波とは、モータの偏心等に起因して生じ、1回転につき1周期する振動成分をいう。第1調波について補正を行うことにより、軸受摩擦トルク及びコギングトルクに直接対応するトルクを測定することができる。
さらに、測定結果の評価は、安定した測定結果が得られるようになったときに、すなわちモータが安定した運転状態に入ったときに行うことが好ましい。
本発明によれば、測定トルク時の外力の影響を最小化することにより、高い精度のトルク測定を行うことが可能になる。
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るモータのトルク測定装置(以下、単にトルク測定装置とする。)10を示す縦断面図である。図2は、トルク測定装置10を示す平面図である。図3は、図1において破線Aで囲まれた部分を拡大して示す図である。
図1に示すように、トルク測定装置10は、支持脚14を介して基台(図示せず)の上に設けられた支持板12を備えている。基台はできるだけ振動の無いような環境に設けられる。支持板12は、支持脚14を介して支持されており、可能な限り振動がトルク測定に影響しないように構成されている。
支持板12には、支柱16が立設されており、この支柱16には保持装置18が支持されている。支柱16は、支持板12から高さ方向に延在している。支持板12が基台の上に水平に設置された状態では、支柱16の延在方向は重力方向に対してほぼ平行になる。保持装置18は、支柱16に対して高さ方向に変位可能に取り付けられている。保持装置18の高さ方向の変位は、例えば空気圧駆動により実現される。
保持装置18は、互いに直交する回動軸心22,24を有するカルダン継手(自在継手)20を備えている。回動軸心22,24は、いずれも、高さ方向に対して直交している。カルダン継手20は、高さ方向に見て、両回動軸心22,24の交点が支持板12の中心部分の上方に位置するように保持装置18に配置されている。
カルダン継手20には、支持板12に対向するようにカップリング26が取り付けられている。このカップリング26を介して、供試体(測定対象)としてのモータ28が、保持装置18に取り付けられる。カップリング26は、例えば永久磁石30を有している。この永久磁石30の作用により、図3に示す第2モータ部分32(ここではモータ28のロータ)が、カップリング26を介して保持装置18に回転不能に固定される。
保持装置18によりモータ28に作用する荷重を調整するために、カップリング26は、一又は複数のウエートリング36を装着可能なウエート把持部34を備えている。ウエートリング36の重量は、後述するバネのバネ定数に応じて調整される。
保持装置18には、図3に示す第2モータ部分32(ここではモータ28のロータ)に作用するトルクを検知するトルクセンサ38が設けられている。トルクセンサ38による測定結果は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)等からなる評価装置に出力される。
モータ28は、支持板12上で、回転自在に駆動される保持ユニット40に取り付けられている。この保持ユニット40は、モータ28の第1モータ部分44(図3)を載置する保持板42を有している。ここでは、第1モータ部分44は、モータ28のステータである。第2モータ部分32及び第1モータ部分44(ロータ及びステータ)は、図3に示す回転軸心46(モータ28の回転軸心)を中心として互いに相対的に回転可能である。モータ28は、測定装置10内において、その回転軸心46が高さ方向に対してほぼ平行になるように配置される。カルダン継手20の回動軸心22,24の交点は、モータ28の回転軸心46の延長線上にある。
保持板42は回転駆動され、その結果、第1モータ部分44は保持板42を介して回転させられる。このとき、トルクは、保持板42から第1モータ部分44に摩擦を介して伝達される。保持板42の回転軸心48は、モータ28の回転軸心46とほぼ一致している。
保持板42は、固定配置された空気軸受52上に設けられている。この空気軸受52の回転部54は、保持板42に対して相対的に回転不能に連結されている。
空気軸受52の回転部54は、直流モータ56の動力により、回転軸心48を中心として回転するようになっている。また、直流モータ56のトルクを回転部54に伝達するため、図2に示すベルト伝動装置58が設けられている。回転部54は、低回転速度で駆動される。特に、回転部54の回転速度は、好ましくは毎分20回転以下であり、より好ましくは毎分3〜6回転である。なお、回転部54の回転角度は、図2に示す回転角度センサ76(エンコーダ)により検知される。
図3に示すように、保持板42は平滑面60を備えている。第1モータ部分44(ここではモータ28のステータ)は、平滑面60上に置かれている。モータ28に横方向の力(すなわち、回転軸心46に対して交差する方向の力)が作用すると、モータ28は平滑面60に沿って移動し、モータ28に作用する横方向の力が最小化されるような位置に位置する。平滑面60を設けたことにより、保持板42に対するモータ28の変位が可能となる。
保持板42は、バネ62(ここでは圧縮バネ)によって弾性的に支持されている。バネ62は、ここでは回転部54(図1)に設けられている。これにより、保持板42は、回転軸心48の方向と同じバネ62の変位方向に移動可能に支持される。
保持板42の上方(図1に示すカップリング26側)への変位は、例えばリング状に形成される規制フランジ64(図3)により規制される。一方、保持板42の下方への変位は規制されていないが、バネ62の弾性力に抗することになる。
次に、本実施の形態に係るトルク測定装置の作用、及びこのトルク測定装置を用いたトルク測定方法について説明する。
まず、供試体(測定対象)としてのモータ28を、保持板42上に載置する。次に、このモータ28の上方において、保持装置18が高さ方向に変位し、カップリング26により第2モータ部分32(ここではモータ28のロータ)と保持装置18とが回転不能に結合する。このとき、保持装置18の中心軸18a(カルダン継手20の回動軸心22,24の交点を通る)は、モータ28の回転軸心46に対して略同軸となる。
保持装置18との結合により、モータ28に荷重が加えられる。この荷重は、ウエートリング36により調節可能であり、バネ62のバネ定数に応じて調整される。
保持装置18により加重が加えられるため、保持板42は支持板12側(下方)に変位し、保持装置18による荷重とバネ62の弾性力とのバランスがとれる位置で停止する。
回転部54は、低回転速度にセットされる。好ましい代表的な回転速度は、例えば毎分3回転〜毎分6回転である。回転部54の回転により、第1モータ部分44(モータ28のステータ)の回転動作が開始される。一方、第2モータ部分32は、保持装置18のカップリング26により回転不能に保持されている。従って、保持板42の回転により、第1モータ部分44が第2モータ部分32に対して相対的に回転することになる。このときに作用するトルクを、トルクセンサ38によって測定する。
保持装置18との結合によりモータ28に荷重が加わるため、原則として、測定結果にその荷重の影響が現れることになる。しかしながら、本実施の形態では、保持板42の可動性及びバネ62の作用により、モータ28に加えられる高さ方向の力を抑制することができ、従って荷重の影響を最小化することができる。
また、モータ28を保持板42上に位置決めする場合、通常は、モータ28の回転軸心46と保持装置18の中心軸とが互いに同軸になる保証はない。これらが同軸でない場合には、保持板42の回転時に、保持装置18がモータ28を固定(拘束)していることに起因して生じる横方向の荷重がモータ28に加わることとなり、原則として、横荷重の影響が測定結果に現れる。しかしながら、本実施の形態では、保持板42が平滑面60を有しているため、モータ28自体が保持板42に対して改めて位置決めされ、その結果、上記の横方向荷重は最小化される。
本発明によるカルダン継手20は、第2モータ部分32を保持装置18のカップリング26により固定する際に生じ得るモータ28の回転軸心46とトルクセンサ38の長手方向軸とのずれを補正する機能を有する。
このように、本実施の形態に係るトルク測定装置及びトルク測定方法によれば、保持装置18がモータ28を固定することに起因して生ずる力を最小化し、その結果、この力がトルク測定に及ぼす影響を最小化することができる。
また、本実施の形態によれば、例えば流体軸受を備えたハードディスク駆動用モータのような軽量で且つ駆動力が小さい小型モータであっても、高い精度でトルク測定を行うことができる。
また、測定を自動化することも可能である。さらに、複数の異なるモータにつき、同一の測定条件を作り出すことができる。
測定結果の評価は、安定した測定結果が得られるようになったときに、すなわちモータ28が安定した運転状態に入ったときに行うことが好ましい。
上述したPC等の評価装置を用いることにより、モータ28の軸受摩擦トルク、及びモータ28のコギングトルクを測定することができる。コギングトルクとは、第1モータ部分44と第2モータ部分32との磁気的な相互作用によるものであり、第1モータ部分44と第2モータ部分32との隙間(ステータとロータとの隙間)における磁界の変化に起因して生ずるものである。
図4は、トルク(T)の測定結果を時間(t)の関数として示すグラフである。ここでは、第1調波については既に修正されている。第1調波とは、モータ28の偏心に起因して生ずるものであり、モータ28の1回転につき1周期する振動成分をいう。この偏心の代表的な値は、ハードディスク駆動用モータの場合には、マイクロメータのオーダーである。
図4のグラフにおいて、周期的な特性線66は、平均値68を挟んで上下に変化している。平均値68は、モータ28の軸受摩擦トルクの測定値を表す。ハードディスク駆動用モータにおいて、この軸受摩擦トルクの代表的な値は100μNmのオーダーである。
特性線66の最小値72と最大値74との間隔70は、コギングトルクを表している。この間隔70は、最小磁極間隔及び最大磁極間隔でのトルク差に相当する。このトルク差が大きいほど、モータの回転状態が不安定であることになる。そのため、コギングトルクの測定は、モータ28の特性を決定する上で重要な意味を持つものである。
なお、評価装置には、図2に示された回転角度センサ76から回転部54の回転角度の測定値についての情報が入力されるため、回転角度又は時間の関数としてトルクを検知することができる。
なお、上述した実施の形態では、第1モータ部分44をステータとし、第2モータ部分32をロータとしたが、逆の組み合わせであってもよい。
本発明の一実施の形態に係るモータのトルク測定装置を示す縦断面図である。 図1に示したトルク測定装置を示す平面図である。 図1に示したトルク測定装置における破線Aで示した部分を拡大して示す図である。 本実施の形態におけるトルク測定結果の一例を示すグラフである。
符号の説明
10 トルク測定装置
12 支持板
14 支持脚
16 支柱
18 保持装置
20 カルダン継手
22,24 回動軸心
26 カップリング
28 モータ
30 永久磁石
32 第2モータ部分
34 ウエート把持部
36 ウエートリング
38 トルクセンサ
40 保持ユニット
42 保持板
44 第1モータ部分
46,48 回転軸心
52 空気軸受
54 回転部
56 直流モータ
58 ベルト伝動装置
60 平滑面
62 バネ
64 規制フランジ
66 特性線
68 平均値
70 間隔
72 最小値
74 最大値
76 回転角度センサ

Claims (29)

  1. 相対的に回転可能な第1モータ部分と第2モータ部分とを備えたモータのトルクを測定するためのトルク測定装置であって、
    前記第1モータ部分を回転可能に保持する保持板と、前記第2モータ部分を回転不能に保持する保持装置とを備え、前記第1モータ部分の前記第2モータ部分に対する相対的な回転運動を可能にし、
    前記保持板は、前記保持装置から前記モータに外力が加えられたときに、前記モータが前記保持装置に対して相対的に、トルク測定に影響を及ぼす外力が最小化される位置に位置決めされるように構成されていることを特徴とするモータのトルク測定装置。
  2. 前記保持板は、前記保持板上で前記モータが変位し得るように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータのトルク測定装置。
  3. 前記保持板は、前記第1モータ部分を保持する側に、平滑面を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータのトルク測定装置。
  4. 前記保持板は、前記モータに対して作用する回転軸方向の外力を低減し得るよう構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  5. 前記保持板は、弾性的に支持されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  6. 前記保持板の変位方向は、重力方向に対して略平行であることを特徴とする請求項4又は5に記載のモータのトルク測定装置。
  7. 前記保持板は、空気軸受により支持されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  8. 前記保持板は、毎分20回転以下の回転速度で駆動されることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  9. 前記保持板は、ベルト伝動装置を介して駆動されることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  10. 前記保持板を含む保持ユニットは、空気軸受によって支持されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  11. 前記保持装置は、トルクセンサを備えていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  12. 前記トルクセンサに対し、前記第2モータ部分が磁気的に固定されることを特徴とする請求項11に記載のモータのトルク測定装置。
  13. 前記保持装置は、カルダン継手を備えていることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  14. 前記第1モータ部分は、前記モータのステータであることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  15. 前記第2モータ部分は、前記モータのロータであることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  16. 前記保持装置は、高さ方向に変位可能であることを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  17. トルクセンサの測定結果に基づき、前記モータの軸受摩擦トルク及びコギングトルクの少なくとも一方を検出することができる評価装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載のモータのトルク測定装置。
  18. 相対的に回転可能な第1モータ部分及び第2モータ部分を備えたモータのトルクを測定するためのトルク測定方法であって、
    前記第1モータ部分を回転させ、前記第2モータ部分を回転不能に保持しつつ、前記第2モータ部分に作用するトルクを測定し、且つ、
    前記第1モータ部分を、前記モータに外力が加えられたときに、トルク測定に影響を及ぼす外力が最小化される位置に位置決めされるように可動状態で保持すること
    を特徴とするモータのトルク測定方法。
  19. 前記第1モータ部分を、前記モータの回転軸心方向に対して略平行な方向に変位可能に保持することを特徴とする請求項18に記載のモータのトルク測定方法。
  20. 前記第1モータ部分を、前記モータの回転軸心方向に対して交差する方向に変位可能に保持することを特徴とする請求項18又は19に記載のモータのトルク測定方法。
  21. 前記第2モータ部分を、カルダン継手を介してトルクセンサに結合することを特徴とする請求項18乃至20の何れか1項に記載のモータのトルク測定方法。
  22. 前記第2モータ部分を、磁気的に保持することを特徴とする請求項18乃至21の何れか1項に記載のモータのトルク測定方法。
  23. 前記第1モータ部分を、空気軸受によって軸支しつつ回転駆動することを特徴とする請求項18乃至22の何れか1項に記載のモータのトルク測定方法。
  24. 前記第1モータ部分を、低回転速度で駆動することを特徴とする請求項18乃至23の何れか1項に記載のモータのトルク測定方法。
  25. 前記第1モータ部分を、毎分20回転以下の回転速度で駆動することを特徴とする請求項24に記載のモータのトルク測定方法。
  26. 前記第1モータ部分がステータであり、前記第2モータ部分がロータであることを特徴とする請求項18乃至25の何れか1項に記載のモータのトルク測定方法。
  27. 前記モータの軸受摩擦トルク及びコギングトルクの少なくとも一方を検出することを特徴とする請求項18乃至26の何れか1項に記載のモータのトルク測定方法。
  28. 測定結果を、第1調波に関して修正することを特徴とする請求項27に記載のモータのトルク測定方法。
  29. 安定した測定結果が得られたときに、測定結果の評価を行うことを特徴とする請求項27又は28に記載のモータのトルク測定方法。
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