JP2004324958A - 温水暖房の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】短絡素子8を暖房用リモコン用接続端子1cに接続することで、主リモコン7の暖房運転スイッチ7bに対応する系統の温水弁3cを特定し、主リモコン7に暖房リモコン機能を持たせることができる。これにより、新たに暖房パネルを設置する場合でも、別途、暖房リモコンを設置しなくてもよいものとなる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水暖房、特に床暖房などにおける温水暖房の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の温水暖房の制御装置は、暖房用リモコン接続端子と温水用接続端子が一対一で対応しているものが普通であり、熱源機の運転状態を表示する主リモコンには暖房リモコン機能は持っていなかった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これは、図14に示す様に、熱源機1から4つの床などの暖房パネル2a〜2dに温水弁3a〜3dを介して温水往パイプ4a〜4dが接続されており、温水戻パイプ5は統合されて熱源機1へ接続されている。これにより、熱源機1は温水弁3a〜3dを有する複数の温水暖房系統を備えている。一方、温水暖房の運転制御を行う複数の暖房リモコン6a〜6dは、暖房パネル2aのある部屋に暖房リモコン6aが、暖房パネル2bのある部屋に暖房リモコン6bが、暖房パネル2cのある部屋に暖房リモコン6cが、暖房パネル2dのある部屋に暖房リモコン6dがそれぞれ取付けられ、熱源機1は、例えば、暖房リモコン6aからの要求に応じて温水弁3aを開き、暖房パネル2aを加熱する。すなわち、熱源機1内には、4系統の暖房パネルを接続できる熱源機である場合、一つの暖房用リモコン接続端子に対し、それに連動して動作する温水用接続端子が必ず一つあり、これらの組み合わせが4組(a)〜(d)あるということである。この4組という組数は、熱源機1の能力に応じて何組であっても構わない。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−111064号公報(第8頁、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、実使用においては、熱源機の運転状態の確認や床などの暖房以外の機能操作用として、別途、主リモコンが接続されるケースがよくある。この場合、前記した従来の温水暖房の制御装置では、主に台所やリビングルームに設置される主リモコンと、暖房リモコンの接続端子が異なるので、同じ台所やリビングルームに新たに暖房パネルを設置する場合、別途、暖房リモコンを設置しなければならないという課題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、新たに暖房パネルを設置する場合でも、別途、暖房リモコンを設置しなくてもよい温水暖房の制御装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の温水暖房の制御装置は、温水弁を有する複数の温水暖房系統を備えた熱源機と、温水暖房の運転制御を行う複数の暖房リモコンと、熱源機の一般運転制御を行う主リモコンとを備え、前記熱源機は、温水暖房系統数と同数の暖房リモコン用接続端子と温水弁用接続端子を有するとともに、前記暖房リモコン用接続端子のうち特定系統の暖房リモコン用接続端子を短絡させ、前記主リモコンは、短絡された暖房用リモコン接続端子の系統に該当する温水弁を開閉制御する暖房リモコン機能を備えたものである。
【0008】
これにより、主リモコンの暖房リモコン機能からの運転指示により、短絡された暖房用リモコン接続端子の系統に該当する温水弁を開閉制御するため、新たに暖房パネルを設置する場合でも、別途、暖房リモコンを設置しなくてもよい温水暖房の制御装置とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、温水弁を有する複数の温水暖房系統を備えた熱源機と、温水暖房の運転制御を行う複数の暖房リモコンと、熱源機の一般運転制御を行う主リモコンとを備え、前記熱源機は、温水暖房系統数と同数の暖房リモコン用接続端子と温水弁用接続端子を有するとともに、前記暖房リモコン用接続端子のうち特定系統の暖房リモコン用接続端子を短絡させ、前記主リモコンは、短絡された暖房用リモコン接続端子の系統に該当する温水弁を開閉制御する暖房リモコン機能を備えた温水暖房の制御装置とすることにより、主リモコンの暖房リモコン機能からの運転指示で、短絡された暖房用リモコン接続端子の系統に該当する温水弁を開閉制御するため、新たに暖房パネルを設置する場合でも、別途、暖房リモコンを設置しなくてもよい温水暖房の制御装置とすることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、短絡された複数の暖房用リモコン接続端子に抵抗分割比率の個別に異なる短絡端子を接続し、主リモコンに複数の暖房リモコン機能を持たせた請求項1に記載の温水暖房の制御装置とすることにより、主リモコンの複数の暖房リモコン機能に対応する系統の温水弁を特定することができ、新たに暖房パネルを設置する場合でも容易に対応できるものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、抵抗分割比率の個別に異なる短絡端子に通信信号ラインを開閉できるスイッチを設けた請求項2に記載の温水暖房の制御装置とすることにより、新たに暖房パネルを設置する場合でもさらに容易に対応できるものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、抵抗分割比率の個別に異なる短絡端子にボリュームを用いた請求項2に記載の温水暖房の制御装置とすることにより、複数の短絡端子として全く同じものを用いることができるので、接続間違いがなく、施工性が向上するという有利な効果を有する。
【0013】
請求項5に記載の発明は、複数の暖房リモコンを接続する場合と、複数の暖房リモコン機能を持った主リモコンを接続する場合とを切換えるスイッチを有した請求項1または2に記載の温水暖房の制御装置とすることにより、スイッチ切換えで主リモコンに暖房リモコン機能を持たせる場合と、暖房リモコンを接続する場合とを同じ熱源機で対応できるという有利な効果を有する。
【0014】
請求項6に記載の発明は、暖房リモコン機能を備えた主リモコンから固有の通信電文を受信することで、暖房リモコンの制御機能を主リモコンに内蔵する暖房リモコン機能の制御に切換える請求項1または2に記載の温水暖房の制御装置とすることにより、切換えのスイッチが不要となるばかりでなく、スイッチの切換え忘れや切換えミスを防止することができるというさらに有利な効果を有する。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施例1)
図1〜図3は、本発明の実施例1における温水暖房の制御装置を示すものである。本実施例において、図14に示した従来例と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0017】
図1において、7は熱源機1の一般運転制御を行う主リモコンであり、風呂運転スイッチ7aと暖房運転スイッチ7bとを有し、熱源機1へは暖房リモコン用接続端子1a〜1dとは異なる接続端子1xに接続されている。8は暖房リモコン用接続端子1a〜1dのうち特定系統の暖房リモコン用接続端子1cを短絡させた短絡素子であり、接続端子1cには図14に示す従来例のように、暖房リモコンが接続されておらず、この短絡素子8で短絡されている。また、接続端子1dは何も接続されていない空き端子となっている。なお、熱源機1は、温水暖房系統数と同数の暖房リモコン用接続端子1a〜1dとは別に、同数の温水弁用接続端子1e〜1hを有しているものである。
【0018】
図2に本実施例における温水暖房の制御装置の電気回路を示しているように、暖房リモコン用接続端子1a、1bには暖房リモコン6a、6bが接続され、暖房リモコン用接続端子1cには短絡素子8が接続されおり、接続端子1dは空き端子となっている。接続端子1a〜1dはプラス電源端子とマイナス電源端子、および信号端子で1セットとなっており、この内、各信号端子はそれぞれ回線接続トランジスタ10a〜10dのコレクタ側につながっている。回線接続トランジスタ10a〜10dの出力信号9a〜9dはマイクロコンピュータにつながり、各系統の回線接続トランジスタ10a〜10dを順次ONさせる信号が与えられる。回線接続トランジスタ10a〜10dのエミッタ側はすべてまとめてトランジスタ11で受け、入力信号12となってマイクロコンピュータにて読み取られるものである。
【0019】
図3に出力信号9a〜9dと入力信号12の波形を示したように、出力信号9aがHiになっている間、回線接続トランジスタ10aがONとなり、暖房リモコン6aからのシリアル信号が入力信号12で読み取ることができる。同様に、出力信号9bがHiになるタイミングで回線接続トランジスタ10bがONとなり、暖房リモコン6bからのシリアル信号が入力信号12で読み取ることができる。
【0020】
ところが、短絡素子8が暖房リモコン用接続端子1cに接続されているため、出力信号9cがONになると、この間、トランジスタ11は常時ONとなり、入力信号12ではHiとなって読み取られる。その一方、接続端子1dは何も接続されていないので、出力信号9dがONになってもトランジスタ11はONせずに、この間、入力信号12ではLoとなる。
【0021】
このような構成によれば、回線接続トランジスタ10cをONとした時に入力信号12でHiとなるので、暖房リモコン用接続端子1cには短絡素子8が接続されていることが認識できる。つまり、短絡素子8が接続されている系統を識別することができ、主リモコン7にある暖房運転スイッチ7bがONされると、短絡素子8が接続されている系統の温水弁、すなわち、温水弁3cを開き暖房パネル2cを加熱するようマイクロコンピュータにプログラムしておけば、主リモコン7からの暖房運転要求に応じて温水弁3cを開き暖房パネル2cを加熱することができるので、主リモコン7を一つの暖房リモコンとして使用することができる。これは、暖房リモコン6aからのシリアル信号の要求に応じて温水弁3aを開き暖房パネル2aを加熱する、暖房リモコン6bからのシリアル信号の要求に応じて温水弁3bを開き暖房パネル2bを加熱するのと同様である。すなわち、短絡素子8を暖房リモコン用接続端子1cに接続しておくことにより、主リモコン7の暖房運転スイッチ7bに該当するのは温水弁3cであることが認識でき、主リモコン7に暖房リモコン機能を持たせたものとなっている。
【0022】
なお、本実施例において、短絡素子8は暖房リモコン用接続端子1cに接続したが、これは暖房リモコン用接続端子1a、1b、1dのいずれであっても良い。
【0023】
(実施例2)
図4〜図6は、本発明の実施例2における温水暖房の制御装置を示すものである。実施例1と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0024】
図4において、主リモコン7は、風呂運転スイッチ7a、暖房運転スイッチ7bとは別に、もう一つ床暖房運転スイッチ7cを有する。暖房リモコン用接続端子1cに接続されている短絡素子8aと、暖房リモコン用接続端子1dに接続されている短絡素子8bとは形状、構造は同じであるが、電気回路的には異なるものとなっている。
【0025】
図5に示すように、短絡素子8aと短絡素子8bとは、暖房リモコン用接続端子のプラス端子とマイナス端子との間を抵抗A、BとC、Dに分割して、信号端子に接続される回路構成となっているが、互いにこの抵抗分割比が異なる。この時、回線接続トランジスタ10cと回線接続トランジスタ10dがONしたときのトランジスタ11のベースにかかる電圧値が、電源電圧より低いレベルで異なり、トランジスタ11が能動域で動作することになる。
【0026】
図6に示すように、信号9cがHiの信号12の電圧レベルと、信号9dがHiの信号12の電圧レベルとが異なり、この電圧レベルの差と短絡素子8cと短絡素子8dの抵抗分割比の差との関連を知っておけば、暖房リモコン用接続端子1c、1dのどちらに短絡素子8a、8bのどちらが接続されているかが、判断できる。
【0027】
短絡素子8aを暖房運転スイッチ7bに、短絡素子8bを暖房運転スイッチ7cに割りつけて、マイクロコンピュータにプログラムしておけば、暖房運転スイッチ7bがONされたときは短絡素子8aの接続されている系統、つまり、温水弁3cを開いて床暖房パネル2cを加熱し、暖房運転スイッチ7cがONされたときは短絡素子8bの接続されている系統、つまり、温水弁3dを開いて暖房パネル2dを加熱することができる。
【0028】
このような構成によれば、短絡素子8a、8bの抵抗分割比に差を持たせることにより、どちらの短絡素子がどの暖房リモコン用接続端子に接続されているか判読できることとなり、どの温水弁を開けばいいのか判るので、主リモコン7に2つの暖房運転スイッチ7b、7cを設けることができる。
【0029】
なお、本実施例において、短絡素子8a、8bの抵抗分割比を2種類として、主リモコン7に暖房運転スイッチを2つ設けたが、短絡素子の抵抗分割比の種類を増やし、その数だけ主リモコン7に暖房運転スイッチを設けても良い。
【0030】
また、トランジスタ11を複数設け、そのベース側に抵抗分割回路や低電圧ダイオードを入れたりすれば、ある電圧レベルでのみトランジスタ11がONとなるようにしても良い。
【0031】
(実施例3)
図7、図8は、本発明の実施例3における温水暖房の制御装置を示すものである。実施例1、2と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0032】
図7に示すように、短絡素子8aと短絡素子8bとは、暖房リモコン用接続端子のプラス端子とマイナス端子との間を抵抗A、BとC、Dに分割して、信号端子に接続される間にスイッチE、Fが設けられた回路構成となっており、実施例2と同様に互いにこの抵抗分割比が異なる。この時、短絡素子8aに設けたスイッチEは常には閉じているが、短絡素子8bに設けたスイッチFは常には開放されている。
【0033】
図8に示すように、信号9cがHiの間の信号12はある電圧レベルが検出され、短絡素子8aが暖房リモコン用接続端子1cに接続されていることが検出できるが、信号9dがHiの間の信号12は全く変化なく、つまり、暖房リモコン用接続端子1dには機械的には短絡素子8bが接続されていることになるが、電気信号回路的には何も接続されていないのと同じ状態となる。
【0034】
このような構成によれば、図1のように暖房パネル2dを設置していない状態から、増改築等により図2のように温水弁3dや床暖房パネル2dを設置する場合、主リモコン7として暖房運転スイッチを2つ持つ主リモコン7に交換し、短絡素子8bに設けたスイッチFを閉じるだけで済む。
【0035】
熱源機1の設置時に、暖房を使用しない系統の暖房リモコン用接続端子1dにも、短絡素子8bを接続し、そのスイッチFを開放しておくようにしておけば、接続端子8bを紛失することなく、数年後の暖房パネル2dの増設が容易となる。
【0036】
なお、本実施例において、短絡素子8a、8bに設けたスイッチE、Fは、暖房リモコン用接続端子のプラス端子とマイナス端子との間を抵抗分割して、信号端子に接続される間に設けたが、プラス端子と分割抵抗との間等に設け、スイッチ開放時に信号端子に電圧がかからない回路構成としても良い。
【0037】
(実施例4)
図9、図10は、本発明の実施例4における温水暖房の制御装置を示すものである。実施例1、2と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0038】
図9に示すように、短絡素子8aと短絡素子8bとは、暖房リモコン用接続端子のプラス端子とマイナス端子との間の抵抗Gを抵抗分割して、信号端子に接続されるようにボリュームが設けられた回路構成となっている。
【0039】
図10に示すように、プリント基板8a1上にコネクタ8a2とボリューム8a3とが半田付けされており、抵抗分割比が小さくなる位置、すなわち、回線接続トランジスタ10cがONとなった時にトランジスタ11のベースにかかる電圧が大きくなる位置8a4に文字表示「a」を入れ、抵抗分割比が大きくなる位置、すなわち、回線接続トランジスタ10cがONとなった時にトランジスタ11のベースにかかる電圧が小さくなる位置8a5に文字表示「b」を入れ、抵抗分割比がとても大きくなる位置、すなわち、回線接続トランジスタ10cがONとなってもトランジスタ11のベースにかかる電圧が小さすぎてトランジスタ11がONできない位置8a6に文字表示「OFF」を入れてある。
【0040】
文字表示「a」8a4は暖房運転スイッチ7aと連動させるという意味で、文字表示「b」8a5は暖房運転スイッチ7bと連動させるという意味で、文字表示「OFF」8a6は該当系統には暖房パネルを設置しないという意味である。
【0041】
例えば、短絡素子8aについては、ボリューム8a3の矢印目盛を文字表示「a」8a4に合わせて暖房リモコン用接続端子1cに接続する。短絡素子8bについても、短絡素子8aと全く同じものを使用し、ボリューム8a3の矢印目盛を文字表示「b」8a5に合わせて暖房リモコン用接続端子1dに接続すれば、電気信号回路的には図5、図6と同じ状態とすることができ、ボリューム8a3の矢印目盛を文字表示「OFF」8a6に合わせて暖房リモコン用接続端子1dに接続すれば、電気信号回路的には図7、図8と同じ状態とすることができる。
【0042】
このような構成によれば、短絡素子8a、8bに区別がないため、施工時に接続するべき暖房リモコン用接続端子を間違う心配はなく、ボリューム8a3を回すだけで、暖房運転スイッチ7aと連動させるか、暖房運転スイッチ7bと連動させるか、または、該当系統には暖房パネルを設置しないかの設定が容易となり、施工性の向上が図れる。
【0043】
なお、本実施例において、短絡素子8aの抵抗分割比に応じる文字表示を「a」、「b」の2種類として、主リモコン7に暖房運転スイッチを2つ設けたが、短絡素子の抵抗分割比の種類数に応じて、短絡素子8aに入れる文字表示の数を増やし、その数だけ主リモコン7に暖房運転スイッチを設けることができる。また、たった1種類の短絡素子8aの数を増やすだけで、主リモコン7に暖房運転スイッチを多く設けることができるという効果も有する。
【0044】
(実施例5)
図11、図12は、本発明の実施例5における温水暖房の制御装置を示すものである。実施例1と同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0045】
図11において、熱源機1にはスイッチ1sが設けられており、接続端子1xには暖房運転スイッチを有しない主リモコン7が接続され、暖房リモコン用接続端子1cには、強運転、弱運転、運転OFFの3段段の電圧信号にて制御するアナログ信号型の暖房リモコン6sが接続されている。
【0046】
図12の信号12aは暖房リモコン6sが強運転状態、信号12bは暖房リモコン6sが弱運転状態、信号12cは暖房リモコン6sが運転OFF状態を示している。
【0047】
ここで、スイッチ1sがON状態、回線接続トランジスタ10cがONとなったときに信号12でシリアル信号が検出できない場合は、信号12の電圧レベルに応じて開閉制御する温水弁を特定するのではなく、信号12aのように電圧レベルが高い場合は、温水弁3cの開弁率を高くして暖房パネル2cを強加熱し、信号12bのように電圧レベルが低い場合は温水弁3cの開弁率を低くして暖房パネル2cを弱加熱し、信号12cのように電圧変化が検出できない場合は温水弁3cを閉弁して暖房パネル2cをOFFとする。
【0048】
つまり、スイッチ1sがOFF状態であるときは、本実施例1〜4までのように、信号12で検出されるレベルにより主リモコン7の暖房運転スイッチがONされたときの開閉制御すべき温水弁を判別するが、スイッチ1sがON状態であるときは、信号12で検出されるレベルにより接続されたアナログ信号型の暖房リモコン6sからの強運転、弱運転、運転OFFの3段段の電圧信号に応じて、該当回線の温水弁3cを制御するようマイクロコンピータにプログラムしておけば、暖房運転スイッチを持つ主リモコン7を接続する場合も、アナログ信号型の暖房リモコン6sを接続する場合も同じ熱源機1で対応することができる。
【0049】
このような構成によれば、暖房運転スイッチを持つ主リモコン7を接続する場合とアナログ信号型の暖房リモコン6sを接続する場合で、熱源機1に設けたスイッチ1sを切換えるだけで、どちらの場合も対応することができる。
【0050】
なお、本実施例において、アナログ信号型の暖房リモコン6sは暖房リモコン用接続端子1cに接続したが、暖房リモコン用接続端子1a、1b、1dのいずれかであっても構わない。
【0051】
また、アナログ信号型の暖房リモコン6sは強運転、弱運転、運転OFFの3段段としたが、運転ON、運転OFFの2段階としても良い。
【0052】
(実施例6)
図13は本発明の実施例6における温水暖房の制御装置を示すものである。特に図示していないが、暖房リモコン機能を持った主リモコン7において実施例5におけるスイッチ1sを取り去った構成としている。
【0053】
本実施例における温水暖房の制御装置は、図13のマイクロコンピュータ内部のフローチャートに示すように、電源が投入されると、まず、マイクロコンピュータは主リモコン7から電文を受信する。その受信電文には主リモコン7に暖房運転スイッチが存在するか否かの情報が含まれており、その情報により条件判断して、主リモコン7に暖房運転スイッチが含まれる場合は短絡素子による系統判断を行い、主リモコン7に暖房運転スイッチが含まれない場合はアナログの暖房リモコン対応を行う。
【0054】
実施例5のようなスイッチ1sに該当する機能を、主リモコン7からの電文情報による条件判断で行い、暖房運転スイッチを持つ主リモコンを接続する場合と、アナログ信号型の暖房リモコンを接続する場合を自動的に判断するというものである。つまり、暖房リモコン機能を備えた主リモコン7から固有の通信電文を受信することで、暖房リモコンの制御機能を主リモコンに内蔵する暖房リモコン機能の制御に切換えるものである。
【0055】
このような構成によれば、スイッチ1sが不要となるばかりでなく、スイッチ1sの切換え忘れや切換えミスを防止することができる。
【0056】
なお、主リモコン7からの暖房運転スイッチが存在するか否かの情報が含まれる通信電文は電源投入初期としたが、主リモコン7の暖房運転スイッチがONとされて、その旨の電文が送られてくる都度、暖房運転スイッチが存在と条件判断しても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明の温水暖房の制御装置によれば、主リモコンの暖房リモコン機能からの運転指示により、短絡された暖房用リモコン接続端子の系統に該当する温水弁を開閉制御するため、新たに暖房パネルを設置する場合でも、別途、暖房リモコンを設置しなくてもよい温水暖房の制御装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における温水暖房の制御装置の構成図
【図2】同制御装置の電気回路図
【図3】同制御装置の出力信号と入力信号のタイムチャート
【図4】本発明の実施例2における温水暖房の制御装置の構成図
【図5】同制御装置の電気回路図
【図6】同制御装置の出力信号と入力信号のタイムチャート
【図7】本発明の実施例3における温水暖房の制御装置の電気回路図
【図8】同制御装置の出力信号と入力信号のタイムチャート
【図9】本発明の実施例4における温水暖房の制御装置の電気回路図
【図10】同制御装置の短絡素子の外観図
【図11】本発明の実施例5における温水暖房の制御装置の電気回路図
【図12】同制御装置の出力信号と入力信号のタイムチャート
【図13】本発明の実施例6における温水暖房の制御装置のフローチャート
【図14】従来の温水暖房の制御装置の構成図
【符号の説明】
1 熱源機
1a〜1d 暖房リモコン用接続端子
1e〜1h 温水弁用接続端子
1s スイッチ
2a〜2c 暖房パネル
3a〜3d 温水弁
6a〜6d 暖房リモコン
7 主リモコン
7b、7c 暖房運転スイッチ
8、8a、8b 短絡素子
8a3 ボリューム
A〜D、G 抵抗
E、F スイッチ
Claims (6)
- 温水弁を有する複数の温水暖房系統を備えた熱源機と、温水暖房の運転制御を行う複数の暖房リモコンと、熱源機の一般運転制御を行う主リモコンとを備え、前記熱源機は、温水暖房系統数と同数の暖房リモコン用接続端子と温水弁用接続端子を有するとともに、前記暖房リモコン用接続端子のうち特定系統の暖房リモコン用接続端子を短絡させ、前記主リモコンは、短絡された暖房用リモコン接続端子の系統に該当する温水弁を開閉制御する暖房リモコン機能を備えた温水暖房の制御装置。
- 短絡された複数の暖房用リモコン接続端子に抵抗分割比率の個別に異なる短絡端子を接続し、主リモコンに複数の暖房リモコン機能を持たせた請求項1に記載の温水暖房の制御装置。
- 抵抗分割比率の個別に異なる短絡端子に通信信号ラインを開閉できるスイッチを設けた請求項2に記載の温水暖房の制御装置。
- 抵抗分割比率の個別に異なる短絡端子にボリュームを用いた請求項2に記載の温水暖房の制御装置。
- 暖房リモコンを接続する場合と、暖房リモコン機能を持った主リモコンを接続する場合とを切換えるスイッチを有した請求項1または2に記載の温水暖房の制御装置。
- 暖房リモコン機能を備えた主リモコンから固有の通信電文を受信することで、暖房リモコンの制御機能を主リモコンに内蔵する暖房リモコン機能の制御に切換える請求項1または2に記載の温水暖房の制御装置。
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2003
- 2003-04-23 JP JP2003118268A patent/JP2004324958A/ja not_active Ceased
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