JP2004324305A - 錠止機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】錠止レバー20の後端部を二股状に成形し、間に制御ピン13が係入する溝17を挟んでその両側に第1及び第2の作動アーム18、19を形成し、スライダ12と共に制御ピン13が前後に移動するとき夫々一方の作動アームと係合させ、作動アーム18(19)と制御ピン13の間に生じる楔作用により、錠止レバ20ーを施錠方向或いは解錠方向に強制的に駆動する。
【選択図】 図2
Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、錠止機構に係り、特に、錠止レバーの付勢ばねが折損したり、衝止レバーの回動が円滑でなくなっても確実に錠止をすることができ、錠前としての信頼性を向上させ得る錠止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
錠前の種類によっては、ラッチボルトがデッドボルトの役割、或いは機能を兼ねているものがある。
【0003】
例えば図1に示す錠前は、ラッチボルト1の近傍に錠止レバー2を揺動可能に設け、その先端(図1で左端)をラッチヘッド1aとラッチボード3との間の段部に近接してラッチボルト1の後退を阻止する方向に付勢している。
【0004】
上記のラッチボルト1は、ラッチヘッド1aの図1における手前側に傾斜面を形成しており、ラッチヘッド1aと錠箱のフロント板4に開口した矩形のラッチ開口5との係合、及びラッチ軸6とガイド枠7との係合により、フロント板4に垂直な前後方向に移動可能に案内されると共に、ラッチボルトばね8の弾力により、フロント板4から突出する方向の前方に付勢されている。
【0005】
また、上記錠止レバー2は、中央部を錠箱の側板に回動可能に支承されたほぼ直線状のレバーであり、捩りコイルばねとしての制御ばね9の弾力により、その先端がラッチヘッド1aとラッチボード3との間の段部に近接する方向に付勢されていることは上記した通りである。
【0006】
一方、錠箱11内において錠止レバー2と一部重合するように配設され、水平方向(図1で左右方向)に移動可能に案内されたスライダ12には制御ピン13が植設されており、図1においては、この制御ピン13は錠止レバーの他端部に上方から係合している。
【0007】
上記スライダ12は、その上方の側端縁に形成されたラック14及びピニオン15を介して、例えば図示しないシリンダ錠の内筒に連結されており、合鍵によりシリンダ錠の内筒を解錠方向に回動させると、スライダ12が右方に移動し、制御ピン13が錠止レバーの他端部に形成されたカム部(付番せず)と係合してこれを時計方向に回動させ、錠止レバーの先端をラッチヘッド1aの移動軌跡から退避させる(図3参照)。
【0008】
この状態では、ハンドルやノブ等に連結されたリトラクター16を時計方向に回動させることにより、ラッチヘッドを扉枠に開口したラッチボルト開口から引抜いて扉を開けることができる。
【0009】
一方、シリンダ錠の内筒を合鍵により施錠方向に回すと、スライダ12が図1に示す位置に戻り、錠止レバー2が反時計方向に少し回動して施錠状態になる。この上記錠止レバー2の反時計方向の回動は、制御ばね9の弾力によって生じる
。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、また、図1に示すように、ラッチボルトがデッドボルトの役割、或いは機能を兼ねていて、しかもその施解錠状態が錠止レバーの回動によって切り替わるタイプの錠前は、解錠時、錠止レバー2は制御ピン13によって強制的に駆動されるが、施錠時における錠止レバーの回動は制御ばね9の弾力に頼っている。
【0011】
そのため、あってはならないことであるが、例えば長期間の使用により制御ばね9が折損してしまったり、錠止レバーの支承部に塵埃や水分が入り込んでその回動が円滑でなくなった場合には、錠止レバーが施錠角度位置に復帰できないので施錠ができないことになり、しかもその故障は外部からは分からないので、錠前としての安全性が著しく損われることは言うまでもない。
【0012】
そこで、この発明は、錠止レバーの付勢ばねが折損したり、衝止レバーの回動が円滑でなくなっても確実に錠止をすることができ、錠前としての信頼性を向上させ得る錠止機構を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、錠箱内においてフロント板に垂直な前後方向に移動可能に案内されたラッチボルトの近傍に、これとほぼ平行な錠止レバーを設け、この錠止レバーを、その先端がラッチヘッドとラッチボードとの間の段部に近接してラッチボルトの後退を阻止する方向に付勢し、一方、シリンダ錠に連結され、前後方向に移動可能に案内されたスライダに制御ピンを植設し、この制御ピンを錠止レバーの後端部に係合させて、スライダと一体に移動する制御ピンにより錠止レバーの回動を制御するようにしたものにおいて、錠止レバーの後端部を二股状に成形し、間に制御ピンが係入する溝を挟んでその両側に第1及び第2の作動アームを形成し、スライダと共に制御ピンが前後に移動するとき夫々一方の作動アームと係合させ、作動アームと制御ピンの間に生じる楔作用により、錠止レバーを施錠方向或いは解錠方向に強制的に駆動するようにしたことを特徴とする。
【0014】
【実施例】
以下この発明の一実施例を図2及び図3を参照して説明する。
図2はこの発明の一実施例を示し、図2において符号20は錠止レバーを示す。
【0015】
この錠止レバー20の後端部(図2で右方の部分)は二股状に成形されており、間に制御ピン13が係入する溝17(図3参照)を挟んで、第1及び第2作動アーム18、19が形成されている。
【0016】
ちなみに、図1に示す従来の錠止機構と図2に示すこの発明による錠止機構の相違は、ただ1点第2作動アーム19の有無にある。
【0017】
そして、この第2作動アーム19の形状、及び寸法は、図3に示すように、錠止レバー20が解錠角度位置にあるとき、その先端が制御ピン13の移動軌跡に干渉するように設定されている。
【0018】
また、第2作動アーム19の先端には傾斜端縁19aが形成されており、この傾斜端縁19aは溝17から遠ざかるほど細くなるような形状である。
【0019】
上記のように構成されたこの発明の一実施例による錠止機構は、従来の錠止機構と同様に、第1作動アーム18の基部、換言すれば錠止レバー20の支承部に近い部分における上記溝17との接続部は、上に凸に膨らんでいる。
【0020】
したがって、図2に示す施錠状態からスライダと共に制御ピン13が右方に移動すれば、この接続部と制御ピン13との間に生じる楔作用により、錠止レバー20は図で時計方向に強制的に回動駆動される。
【0021】
その結果、図3に示すように、錠止レバーの先端はラッチヘッド1aの移動軌跡から退避するので、リトラクター16(図1参照)によるラッチボルト1の錠箱内への移動が可能になる。換言すれば、この錠前は解錠されることは前記した通りである。
【0022】
一方、施錠する場合には、制御ピン13が図3において左方に移動する。このとき、制御ばね9(図1参照)が折損しておらず、また、錠止レバーの中央支承部における回動案内が円滑な状態で保持されていれば、従来の錠止機構におけると同様に、制御ピンの左方への移動に従動して錠止レバーは反時計方向に回動し、錠止機構は図1に示す施錠状態に戻る。
【0023】
しかしながら、制御ばね9が折損したり、或いは錠止レバーの支承部の回動案内が円滑でない場合には、錠止レバーは図3の角度位置に留まり、錠止機構は解錠状態に保たれてその機能を失う。
【0024】
しかしながら、この発明による錠止機構においては、図3に示すように、第2作動アーム19の先端の傾斜端縁19aが制御ピン13の移動軌跡と干渉するので、制御ピン13の施錠方向、すなわち図3で左方への移動時、これらの間に生じる楔作用により、錠止レバー20は反時計方向に強制的に回動駆動され、確実に図1に示す施錠角度位置に戻る。
【0025】
この場合でも、制御ピン13が再び解錠方向、すなわち図2において右方に移動すると、錠止レバー20は図3に角度位置に強制的に回動駆動され、錠前が解錠されることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、錠止レバーの後端部を二股状に成形し、間に制御ピンが係入する溝を挟んでその両側に第1及び第2の作動アームを形成し、スライダと共に制御ピンが前後に移動するとき夫々一方の作動アームと係合させ、作動アームと制御ピンの間に生じる楔作用により、錠止レバーを施錠方向或いは解錠方向に強制的に駆動するようにしたので、錠止レバーの制御ばねが折損しても、また、錠止レバーの回転支承が円滑でなくなっても、スライダの前後方向の移動により確実に施解錠ができ、錠前の安全性及び信頼性を高めることができる、という所期の効果を奏する。
【0027】
また、構成が非常に簡単である、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の錠止機構の一例を示す錠箱の一部断面側面図。
【図2】この発明の一実施例による錠止機構を示す錠箱の一部断面側面図。
【図3】錠止レバーの平面図で、錠止機構が解錠されている状態を示す。
【符号の説明】
1 ラッチボルト
1a ラッチヘッド
2 錠止レバー
3 ラッチボード
4 フロント板
5 ラッチ開口
6 ラッチ軸
9 制御ばね
11 錠箱
12 スライダ
13 制御ピン
17 溝
18 第1作動アーム
19 第2作動アーム
Claims (1)
- 錠箱内においてフロント板に垂直な前後方向に移動可能に案内されたラッチボルトの近傍に、これとほぼ平行な錠止レバーを設け、この錠止レバーを、その先端がラッチヘッドとラッチボードとの間の段部に近接してラッチボルトの後退を阻止する方向に付勢し、一方、シリンダ錠に連結され、前後方向に移動可能に案内されたスライダに制御ピンを植設し、この制御ピンを錠止レバーの後端部に係合させて、スライダと一体に移動する制御ピンにより錠止レバーの回動を制御するようにしたものにおいて、錠止レバーの後端部を二股状に成形し、間に制御ピンが係入する溝を挟んでその両側に第1及び第2の作動アームを形成し、スライダと共に制御ピンが前後に移動するとき夫々一方の作動アームと係合させ、作動アームと制御ピンの間に生じる楔作用により、錠止レバーを施錠方向或いは解錠方向に強制的に駆動するようにしたことを特徴とする錠止機構。
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JP2003122665A JP4295547B2 (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 錠止機構 |
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JP2003122665A JP4295547B2 (ja) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | 錠止機構 |
Publications (2)
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JP2004324305A true JP2004324305A (ja) | 2004-11-18 |
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JP2010265717A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Shibutani:Kk | 自動施錠錠 |
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2003
- 2003-04-25 JP JP2003122665A patent/JP4295547B2/ja not_active Expired - Fee Related
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