JP2004324049A - 建物壁面構造 - Google Patents

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JP2004324049A
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Hideaki Minamitani
英彰 南谷
Koji Amimoto
浩二 網本
Hisashi Fujii
久司 藤井
Takashi Yuzuhara
尚 柚原
Noriyuki Ooyanagi
規幸 大柳
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Inax Corp
Yokogawa Bridge Corp
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Inax Corp
Yokogawa Bridge Corp
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Abstract

【課題】壁面の美感を損うことなく風切り音を防止することができる建物壁面構造を提供する。
【解決手段】カーテンウォール2の両サイドの柱1,1間に略水平に架材4が架け渡されている。架材4から前方に突設された取付片12,14,16に支持されるようにして中空セラミック製棒状建材6が略水平に設置されている。棒状建材6の後端部と架材4の前面との間には間隙Sが形成されており、この間隙Sを閉鎖するように風切り音防止部材20が装着されている。風切り音防止部材20の主片22は、棒状建材6の上面の後縁部と架材4の上面の前縁部とに跨るようにして上方から間隙Sに覆い被さっている。主片22は、架材4及び棒状建材6の長手方向にわたって、該架材4及び棒状建材6と平行に延在している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物壁面構造に係り、特に建物壁面の外面に沿って棒状建材が設置され、該棒状建材と壁面の外面とが離隔している建物壁面構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の壁面の外面に沿って棒状建材を該外面から所定距離離隔させて設けることがある。このような棒状建材としては、目隠し材が例示される。また、近年、平坦な壁面に凹凸感を持たせて意匠性を改善するために、中空セラミック製棒状建材を壁面に沿って横引き状に設置する設計が行われることもある。
【0003】
このように壁面から離隔させて棒状建材を設置した場合、風切り音が発生することがある。
【0004】
特開2002−54283号公報には、複数の棒状建材を壁面に離隔させて横引き状に、且つ棒状建材相互間に若干の隙間をあけて設置した外壁において、各棒状建材と直交する方向に延在する複数本の縦棒材を棒状建材に取り付けて風切り音を抑制することが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−54283号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開2002−54283号公報のように縦棒材を設置したのでは、横引きされた棒状建材による意匠効果が著しく損なわれてしまう。
【0007】
本発明は、壁面の美感を損うことなく風切り音を防止(抑制を含む。)することができる建物壁面構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の建物壁面構造は、建物壁面の外面に沿って棒状建材が設置され、該棒状建材と壁面の外面とが離隔している建物壁面構造において、該棒状建材と壁面との間の間隙を閉鎖する風切り音防止部材が設けられていることを特徴とするものである。かかる本発明の建物壁面構造によると、棒状建材と壁面との間の間隙が風切り音防止部材によって閉鎖されるため、風切り音が著しく低減するようになる。
【0009】
本発明では、風切り音防止部材を、その上面が棒状建材よりも上位となるように配置するのが好ましい。このようにすれば、風切り音防止部材の上に水や埃等が溜りにくくなる。
【0010】
本発明では、風切り音防止部材と棒状建材との間にパッキンを介在させることにより、風切り音をさらに小さくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
【0012】
第1図は実施の形態に係る建物壁面構造の全体斜視図、第2図は風切り音防止部材と棒状建材設置構造との分解斜視図、第3図は棒状建材設置構造の分解斜視図、第4図は風切り音防止部材の係止構造を示す分解斜視図、第5図は第1図のV−V線断面図、第6図は棒状建材設置構造の長手方向の端部における棒状建材の支持構造を示す分解斜視図、第7図は棒状建材設置構造の長手方向の途中部分における棒状建材の支持構造を示す分解斜視図、第8図は柱間に架け渡された架材への棒状建材取付片の係止構造を示す分解斜視図である。
【0013】
第1図に示すように、柱1,1間にガラス製の非耐力壁が設けられたカーテンウォール2が構築されている。該柱1,1間には架材4が架け渡されており、この架材4に保持されるようにして、該カーテンウォール2の前面に棒状建材6が略水平に設置されている。この棒状建材6と架材4の前面との間には間隙Sが形成されており、この間隙Sを閉鎖するように、該架材4に風切り音防止部材20が装着されている。
【0014】
なお、この実施の形態では、該柱1,1間のスパンは約3mであり、棒状建材6の長さは約1.5mである。そのため、図示の通り、該柱1,1間には、2本の棒状建材6,6が互いに長手方向に連なるように一直線状に配列されて設置されている。また、風切り音防止部材20は、この実施の形態では架材4の長手方向にわたって延在している。
【0015】
棒状建材6は、第6図及び第7図に拡大して示すように、該棒状建材6を長手方向に貫通する貫通孔6A,6Bを有した中空セラミック製の棒状建材である。この棒状建材6の長手方向と交叉方向の断面形状は、カーテンウォール2の前面の出入り方向に幅広で、且つ上面の前縁側が建物の外方に向って下り勾配となる斜面に形成された略台形状となっている。貫通孔6A,6Bは、この断面内において、該カーテンウォール2の出入り方向に位置を異ならせて設けられている。
【0016】
該貫通孔6A,6Bには、それぞれ、金属製のサポート棒8A,8Bが挿通されている。この実施の形態では、該サポート棒8A,8Bは、第3図に示すように、2本の棒状建材6,6が後述の取付片12の突片12bを挟んで互いに長手方向に連なるよう一直線状に配列された状態にて、これらの棒状建材6,6の双方と突片12bとを該長手方向に貫くように、各棒状建材6の貫通孔6A,6Bにそれぞれ挿通されている。各サポート棒8A,8Bの長さは、このように突片12bを挟んで互いに長手方向に連なるよう一直線状に配列された2本の棒状建材6,6の該長手方向の最も外側に位置する両端面同士の間隔と同等か又はこの間隔よりも若干大きいものとなっている。
【0017】
なお、この実施の形態では、該サポート棒8A,8Bはそれぞれパイプ状の部材であり、各々の両端側の内孔の壁面には、ネジ10A,10B(第6図)がねじ込まれる雌ねじ部(図示略)が形成されている。
【0018】
架材4の長手方向の中間部分と両端部とには、それぞれ、該架材4の前面から前方に突出した取付片12,14,16が設けられている。各棒状建材6は、これらの取付片12,14,16にサポート棒8A,8Bの長手方向の中間部分と両端部とがそれぞれ支持されることにより設置されている。
【0019】
該取付片12,14,16は、それぞれ、架材4の前面に係止されるベース12a,14a,16aと、該ベース12a,14a,16aから前方に突設された突片12b,14b,16bとを有している。架材4の前面には、該架材4の長手方向に延在した係止溝18が設けられており、この係止溝18内に該ベース12a,14a,16aがそれぞれ係合している。
【0020】
該係止溝18の上縁及び下縁からは、それぞれ、該係止溝18に係合したベース12a,14a,16aの上縁及び下縁を押えるように該係止溝18内に張り出して各ベース12a,14a,16aの該係止溝18からの抜け出しを阻止する押え片18a,18bが突設されている。
【0021】
なお、係止溝18の長手方向の途中部分には、該係止溝18内にベース12a,14a,16aを出し入れするための出し入れ部18cが設けられている。この出し入れ部18cは、第8図に示す通り、該ベース12a,14a,16aの横幅分だけ押え片18a,18bを切り欠くようにして形成されている。この出し入れ部18cは、第3図に示すように、該係止溝18の長手方向の中間部分よりも一端側に近く配置されている。
【0022】
取付片12,14,16を架材4に装着するに際しては、この出し入れ部18cから各々のベース12a,14a,16aを係止溝18内に入り込ませ、それから該係止溝18に沿って左右にスライドさせて各々の配置位置(架材4の長手方向の中間部分と両端部)に位置させる。その後、目的の配置位置において、各取付片12,14,16のベース12a,14a,16aに、それぞれ押え片18a,18bを貫くようにしてねじ18d(第5図)をねじ込み、これらのベース12a,14a,16aを固定する。
【0023】
架材4の中間部分に配置された取付片12の突片12bは、互いに長手方向に連なるよう一直線状に配列された2本の棒状建材6,6同士の間に介在されている。第7図に示すように、この突片12bには、カーテンウォール2の前面の出入り方向に位置を異ならせて、サポート棒8A,8Bをそれぞれ挿通可能なサポート棒挿通口12c,12dが設けられている。
【0024】
一方、架材4の両端部に配置された取付片14,16の突片14b,16bは、上記突片12bを挟んで互いに長手方向に連なるよう一直線状に配列された棒状建材6,6の該長手方向の最も外側に位置する両端面にそれぞれ当てがわれている。第6図に示すように、該突片14b,16bには、それぞれ、カーテンウォール2の前面の出入り方向に位置を異ならせて、サポート棒8A,8Bの両端側の前記雌ねじ部に通じるネジ挿通孔14c,14d及び16c,16dが設けられている。
【0025】
サポート棒8A,8Bの中間部分は、互いに長手方向に連なるよう配列された2本の棒状建材6,6同士の間においてそれぞれ突片12bのサポート棒挿通孔12c,12dに挿通されて該突片12bに支持されている。また、該サポート棒8A,8Bの両端部は、各突片14b,16bのネジ挿通孔14c,14d及び16c,16dにそれぞれネジ10A,10Bが通され、各サポート棒8A,8Bの両端側の雌ねじ部にそれぞれこれらのネジ10A,10Bがねじ込まれることにより、該突片14b,16bに固着されている。
【0026】
なお、この実施の形態では、ベース12a,14a,16aと突片12b,14b,16bとはそれぞれ別体に構成されている。該ベース12a,14a,16aの前面には、それぞれ、該ベース12a,14a,16aと突片12b,14b,16bの各々の基端側とを連結するための連結片12e,14e,16eが形成されている。該突片12b,14b,16bは、各々の基端側が該連結片12e,14e,16eにネジ留めやリベット留め、或いは溶接等の固着手段によって固着されることにより、該ベース12a,14a,16aと連結されている。
【0027】
これらの突片12b,14b,16bのベース12a,14a,16aからの突出長さは、カーテンウォール2の前面の出入り方向における各棒状建材6の幅よりも大きなものとなっている。そのため、サポート棒8A,8Bを介してこれらの突片12b,14b,16bに支持された各棒状建材6の後縁部と、架材4の前面との間には、第5図に示すように、間隙Sが形成されている。
【0028】
この間隙Sを閉鎖した風切り音防止部材20は、第5図の通り、棒状建材6の上面の後縁部と架材4の上面の前縁部とに跨るようにして上方から該間隙Sに覆い被さった主片22と、該主片22の下面の前縁部と後縁部との途中部分から下方に向って垂設されており、間隙Sを通り抜けるようにして架材4の前面に沿って延在した垂下片24と、該垂下片24の下端から後方(建物内方)に向って略直角に曲成されており、架材4の下面に当接した押え片26とを有している。該主片22は、架材4及び棒状建材6の長手方向にわたって、該架材4及び棒状建材6と平行に延在している。
【0029】
該主片22は、この実施の形態では、上面が建物外方に向って下りの斜面となるように配置されている。この主片22の上面の傾斜角度は、図示の通り、棒状建材6の上面の前縁側の傾斜角度と略同等となっている。
【0030】
この主片22の下面の前縁側には、パッキン28が取り付けられている。このパッキン28は該主片22の長手方向にわたって延在している。該主片22の前縁部は、このパッキン28を介して棒状建材6の上面の後縁部に当接している。
【0031】
該主片22の下面の後縁部からは、下方に向って係止爪30が突設されており、この主片22の後縁部が重なった架材4の上面の前縁部には、この係止爪30が係合した係止溝32が形成されている。
【0032】
風切り音防止部材20を架材4に装着するに際しては、該係止爪30が係止溝32に係合するように主片22の後縁部を架材4の上面の前縁部に重ね合わせた後、押え片26を架材4の前面の下側の角縁部に当てがって垂下片24を該架材4の前面に押し付ける。このようにすると、該垂下片24及び押え片26が弾性的に撓んで主片22の後縁部と押え片26との間に架材4の前部が受け入れられ、該押え片26が架材4の下面に当接するようになる。
【0033】
これにより、主片22の後縁部と押え片26とが架材4を挟持すると共に係止爪30が係止溝32から抜け出し不能となり、風切り音防止部材20が架材4の前面に係止される。
【0034】
その後、該主片22の後縁部に設けられたネジ挿通孔22a(第4図)にネジ22bを通し、このネジ22bを架材4のネジ孔4a(第4図)にねじ込んで風切り音防止部材20を架材4に固定する。
【0035】
このように構成された風切り音防止部材20を備えた建物壁面構造にあっては、該風切り音防止部材20によって棒状建材6と架材4の前面(カーテンウォール2の前面)との間の間隙Sが閉鎖されるため、風切り音が著しく低減される。
【0036】
しかも、この風切り音防止部材20の主片22は架材4及び棒状建材6と平行に延在しているため、この風切り音防止部材20によって建物壁面構造の美観が損われることもない。
【0037】
この実施の形態では、該風切り音防止部材20の主片22が棒状建材6と架材4の上側に被さるように配置されており、且つこの主片22の上面が建物外方に向って下りの斜面となるよう構成されているので、該風切り音防止部材20の上に雨水や埃等が溜まりにくい。
【0038】
また、この実施の形態では、該主片22と棒状建材6との間にパッキン28を介在させているので、これらの間への雨水や埃等の浸入が防止される。しかも、このパッキン28により、該主片22と棒状建材6との間の風の流通も防止されるため、風切り音がより一層低減される。
【0039】
第9図は別の実施の形態に係る建物壁面構造の斜視図であり、第10図は第9図のX−X線矢視図である。
【0040】
第9図に示すように、柱40,40間にプレキャストコンクリート製の壁体42が設けられ、この壁体42の前面にタイルパネル44が張り付けられている。このタイルパネル44は、上下方向及び左右方向の幅がそれぞれ壁体42の上下方向及び左右方向の幅よりも小さい略方形状のパネルである。このため、該壁体42の前面に沿って、複数枚のタイルパネル44が水平方向に列状に、且つ上下方向に多段に配置されている。
【0041】
第10図の通り、上段側に配置されたタイルパネル44の下辺と下段側に配置されたタイルパネル44の上辺との間に介在するように、架材46が壁体42の前面に略水平に取り付けられている。符号44a,44bは、この架材46の上面と上段側のタイルパネル44の下辺との間隙及び該架材46の下面と下段側のタイルパネル44の上辺との間隙にそれぞれ充填された目地材及びシール材を示している。この架材46の長さは、柱40,40間のスパンと略同等となっている。
【0042】
この架材46の両端部には、それぞれ、該架材46の前面から前方に突出した取付片48が設けられており、この取付片48同士の間に棒状建材52が略水平に配置されている。この実施の形態でも、該棒状建材52と架材46の前面との間には間隙Sが形成されており、この間隙Sを閉鎖するように風切り音防止部材54が装着されている。
【0043】
該棒状建材52は、前述の第1〜8図の棒状建材6と同様の構造を有した中空セラミック製棒状建材である。即ち、図示はしないが、該棒状建材52には、該棒状建材52を長手方向に貫通する貫通孔が設けられており、この貫通孔に金属製のサポート棒が挿通されている。このサポート棒の両端部が各取付片48に支持されることにより、棒状建材52が設置されている。
【0044】
なお、この棒状建材52も、壁体42の前面の出入り方向に幅広で、且つ上面の前縁側が建物外方に向って下り勾配となる斜面に形成された略台形の断面形状となっている。この断面内において、該壁体42の前面の出入り方向に位置を異ならせて2個の貫通孔が設けられており、これらの貫通孔にそれぞれサポート棒が挿通されている。各サポート棒の長さは、取付片48同士の間に配置された棒状建材52の長手方向の両端面同士の間隔と同等か又はこの間隔よりも若干大きいものとなっている。この実施の形態でも、該サポート棒はパイプ状の部材であり、各々の両端側の内孔の壁面には、ネジ56A,56Bがねじ込まれる雌ねじ部が設けられている。
【0045】
各取付片48は、前述の第1〜8図の取付片12,14,16と同様、架材46の前面に係止されるベース48aと、該ベース48aから前方に突設された突片48bとを有している。各取付片48の突片48bが棒状建材52の長手方向の両端面にそれぞれ配置されている。
【0046】
各突片48bには、壁体42の前面の出入り方向に位置を異ならせて、前記ネジ56A,56Bが挿通されるネジ挿通孔(図示略)が設けられており、各ネジ挿通孔に該ネジ56A,56Bが挿通され、各サポート棒の前記雌ねじ部にねじ込まれることにより、各サポート棒の両端部がそれぞれ該突片48bに固着されている。
【0047】
架材46の前面には、この実施の形態でも、該架材46の長手方向に延在した係止溝58が設けられており、この係止溝58内に各取付片48のベース48aが係合している。この係止溝58の上縁及び下縁からは、それぞれ、該係止溝58に係合したベース48aの上縁及び下縁を押えるように該係止溝58内に張り出した押え片58a,58bが突設されており、この押え片58a,58bにより、各ベース48aの該係止溝58からの抜け出しが阻止されている。
【0048】
なお、図示はしないが、前述の実施の形態と同様、この係止溝58の長手方向の途中部分には、該ベース48aを係止溝58内に出し入れするための出し入れ部が設けられている。この実施の形態においても、該出し入れ部は、該ベース48aの横幅分だけ押え片58a,58bを切り欠くようにして形成されている。
【0049】
この実施の形態でも、各取付片48を架材46に装着するに際しては、この出し入れ部からベース48aを係止溝58内に入り込ませ、それから該係止溝58に沿って左右にスライドさせて各々の配置位置(架材46の長手方向の両端部)に位置させる。その後、目的の配置位置において、各取付片48のベース48aに、押え片58a,58bを貫くようにしてねじ58c(第9図)をねじ込み、ベース48aを固定する。
【0050】
このベース48aの前面からの突片48bの突出長さは、壁体42の前面の出入り方向における各棒状建材52の幅よりも大きなものとなっており、これにより、サポート棒を介して各突片48bに支持された各棒状建材52の後縁部と、架材46の前面との間には、第10図に示すように、間隙Sが形成されている。
【0051】
この間隙Sを閉鎖した風切り音防止部材54は、第9図の通り、該間隙Sに上方から覆い被さった主片60と、該主片60の下面の前縁部と後縁部との途中部分から下方に向って垂設されており、間隙Sを通り抜けるようにして架材46の前面に沿って延在した垂下片62と、該垂下片62の下端から後方(建物内方)に向って略直角に曲成されており、先端が架材46の前面の下縁部に当接した押え片64とを有している。該主片60は、前縁部が棒状建材52の上面の後縁部に重なっており、後縁部が架材46の前面の上縁部に当接している。この主片60は、架材46及び棒状建材52の長手方向にわたって、該架材46及び棒状建材52と平行に延在している。
【0052】
該主片60は、上面が建物外方に向って下りの斜面となるように配置されている。この主片60の上面の傾斜角度は、図示の通り、棒状建材52の上面の前縁側の傾斜角度と略同等となっている。
【0053】
この実施の形態でも、該主片60の下面の前縁側には、パッキン66が取り付けられている。このパッキン66は該主片60の長手方向にわたって延在している。該主片60の前縁部は、このパッキン66を介して棒状建材52の上面の後縁部に当接している。
【0054】
風切り音防止部材54を架材46に装着するに際しては、該主片60の後縁部、垂下片62及び/又は押え片64を図示しない固着手段によって架材46に固着する。
【0055】
このように構成された風切り音防止部材54を備えた建物壁面構造にあっても、該風切り音防止部材54によって棒状建材52と架材46の前面との間の間隙Sが閉鎖されるため、風切り音が著しく低減される。
【0056】
しかも、この風切り音防止部材54の主片60は架材46及び棒状建材52と平行に延在しているため、この風切り音防止部材54によって建物壁面構造の美観が損われることもない。
【0057】
この実施の形態でも、該風切り音防止部材54の主片60が棒状建材52の上側に被さるように配置されており、且つこの主片60の上面が建物外方に向って下りの斜面となるよう構成されているので、該風切り音防止部材54の上に雨水や埃等が溜まりにくい。
【0058】
また、この実施の形態でも、該主片60と棒状建材52との間にパッキン66を介在させているので、これらの間への雨水や埃等の浸入が防止される。しかも、このパッキン66により、該主片60と棒状建材52との間の風の流通も防止されるため、風切り音がより一層低減される。
【0059】
上記の各実施の形態は本発明の一例であり、本発明は図示の形態に限定されるものではない。
【0060】
例えば、上記の各実施の形態では風切り音防止部材が棒状建材の上側に配置されているが、本発明では、該風切り音防止部材は該棒状建材の下側に配置されてもよく、該棒状建材と架材との間隙内に配置されてもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、壁面の美感を損うことなく風切り音を防止ないし抑制することができる建物壁面構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る建物壁面構造の斜視図である。
【図2】風切り音防止部材と棒状建材設置構造との分解斜視図である。
【図3】棒状建材設置構造の分解斜視図である。
【図4】風切り音防止部材の係止構造を示す分解斜視図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】棒状建材設置構造の長手方向の端部における棒状建材の支持構造を示す分解斜視図である。
【図7】棒状建材設置構造の長手方向の途中部分における棒状建材の支持構造を示す分解斜視図である。
【図8】柱間に架け渡された架材への棒状建材取付片の係止構造を示す分解斜視図である。
【図9】別の実施の形態に係る建物壁面構造の斜視図である。
【図10】図9のX−X線矢視図である。
【符号の説明】
1,30 柱
2 カーテンウォール
4,46 架材
6,52 棒状建材
6A,6B 貫通孔
8A,8B サポート棒
10A,10B,56A,56B ネジ
12,14,16,48 取付片
12a,14a,16a,48a ベース
12b,14b,16b,48b 突片
12c,12d サポート棒挿通孔
14c,14d,16c,16d ネジ挿通孔
18,58 係止溝
20,54 風切り音防止部材
22,60 主片
24,62 垂下片
26 押え片
42 壁体
44 タイルパネル
64 押え片

Claims (3)

  1. 建物壁面の外面に沿って棒状建材が設置され、該棒状建材と壁面の外面とが離隔している建物壁面構造において、
    該棒状建材と壁面との間の間隙を閉鎖する風切り音防止部材が設けられていることを特徴とする建物壁面構造。
  2. 請求項1において、該風切り音防止部材は、その上面が棒状建材よりも上位となるように配置されていることを特徴とする建物壁面構造。
  3. 請求項1又は2において、該風切り音防止部材が棒状建材に対しパッキンを介して当接していることを特徴とする建物壁面構造。
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