JP2004323858A - 紫外線硬化性樹脂組成物及びその硬化方法、並びに接着構造体 - Google Patents

紫外線硬化性樹脂組成物及びその硬化方法、並びに接着構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】 透明微小球体の固定や基板の貼り合わせ等に信頼性が高く、例えば平面型レンズ及びその製造方法並びにその平面型レンズを用いた背面投射型プロジェクタ用スクリーンに好適な紫外線硬化性樹脂組成物及びその硬化方法、並びに接着構造体を提供すること。
【解決手段】 ガラスビーズ2が埋め込まれてそれらを固定保持する透明粘着層5を、側鎖に二重結合を持ったアクリル樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有した紫外線硬化樹脂で構成する。この紫外線硬化樹脂は、熱架橋した状態で適度の軟らかさを有する透明粘着層5としてガラスビーズ2の埋め込みを行い、しかる後、紫外線照射により硬化して、透明粘着層5によるガラスビーズ2の固定保持を強化することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば平面型レンズ及びその製造方法並びにその平面型レンズを用いた背面投射型プロジェクタ用スクリーンに適用可能な紫外線硬化性樹脂組成物及びその硬化方法、並びに接着構造体に関するものである。
近年、例えば、HDTV(ハイビジョン)用やシアター用等の大画面ディスプレイとして、液晶ライトバルブやCRTを用いた背面投射型プロジェクタの開発が活発化している。
図32に、従来の背面投射型プロジェクタの概略構成を示す。
図示の例はボックスタイプのプロジェクタで、映像投射部101からの投射映像光Lは、例えば、反射ミラー102で反射されて透過型スクリーン105に導かれる。透過型スクリーン105は、フレネルレンズ103と、通常、垂直方向に延びるレンチキュラーレンズ104とで構成されている。そして、透過型スクリーン105の背面から入射した投射映像光Lは、フレネルレンズ103でほぼ平行光となった後、レンチキュラーレンズ104により主として水平方向に拡散される。
図33(a)及び(b)に示すように、レンチキュラーレンズ104には、その背面側(光出射側)に垂直方向に延びる突条部104aが設けられ、この突条部104aに、外光を吸収して画面コントラストを向上させるためのブラックストライプ104bが設けられている。例えば、押し出し成形により、アクリル樹脂を、突条部104aを含むレンチキュラーレンズ104の形状に成形した後、突条部104aのみに黒色印刷を施し、ブラックストライプ104bを形成する。
図33(b)に示すように、ブラックストライプ104bの幅wは、通常、レンチキュラーレンズ104のピッチpの0.3〜0.4倍である。
しかしながら、上述したようなレンチキュラーレンズを用いた透過型スクリーンでは、例えば、水平方向では光が広く拡散するために広い視野角が得られるが、垂直方向では狭い範囲にしか光が拡散しないため、垂直方向での視野角が狭いという欠点が有った。この欠点を克服するために、垂直方向に延びるレンチキュラーレンズと水平方向に延びるレンチキュラーレンズを組み合わせた構造のものも有るが、部品点数が増えるために部品コスト及び製造コストが高くなるという問題が有り、また、スクリーンの積層数が増えるためにスクリーンの厚みが大きくなり、更に、各層間での多重反射の影響も増えるという問題が有った。
また、上述した如く、コントラスト向上のためにブラックストライプを設ける場合、レンチキュラーレンズの光出射側に黒色印刷のための突条部を形成する必要が有り、且つ、その突条部を出射光の邪魔にならない幅に形成する必要が有るため、ブラックストライプによる外光吸収部の面積率が、通常、30〜40%程度に留まっていた。このため、コントラスト向上の効果が比較的悪かった。
そこで、レンチキュラーレンズの代わりに、透明微小球体を2次元配列して構成した平面型レンズによる透過型スクリーンが注目され〔例えば、米国特許第2,378,252号、同第3,552,822号、及び後記の特許文献1(日本国実用新案登録第2513508号公報)参照〕、大画面高精細ディスプレイでの実用化に向けた研究開発が行われている。
例えば、本出願人が先に提起した後記の特許文献2〔特開平10−48404号(特願平9−100590号:平成9年4月17日出願)〕に示される構成を図34〜図36を参照して説明する。
図34は、オープンタイプの背面投射型プロジェクタの主要構成を示すもので、映像投射部21からの投射映像光Lは、フレネルレンズ22と平面型レンズ23とからなる透過型スクリーン10を介して前方に拡散される。平面型レンズ23は、図示の如く、ガラスビーズのような透明微小球体2を2次元的に最密充填配列して構成している。従って、1層の透明微小球体2により、投射映像光Lを水平方向及び垂直方向の夫々広い範囲に拡散させることができる。
図35は、ボックスタイプの背面投射型プロジェクタで、筐体25内に配された映像投射部21からの投射映像光Lは、反射ミラー24で反射されて、やはり、フレネルレンズ22と、透明微小球体2により構成された平面型レンズ23とからなる透過型スクリーン10を介し前方に拡散される。
図36に、平面型レンズ23の構成の一例を示す。
この平面型レンズ23では、例えば、ガラスビーズのような多数の透明微小球体2が、光入射側の透明基板4上に形成された透明粘着層5に、各透明微小球体2の直径の50%程度が埋め込まれて保持されている。各透明微小球体2間の間隙には、例えば、カーボントナー等からなる光吸収層3が形成され、各透明微小球体2の光出射側の頂部近傍領域が、その光吸収層3から露出している。また、透明微小球体2の光出射側には、透明粘着層6を介して透明基板1が積層され、これにより、透明微小球体2と光吸収層3が外部から保護されている。
図示省略したフレネルレンズを経て入射した入射光Linは、図示の如く、入射側の透明基板4及び透明粘着層5を透過して、各透明微小球体2により収斂され、その収斂光が、各透明微小球体2の光出射側の頂部近傍領域を透過して、出射側の透明粘着層6及び透明基板1を透過し、出射光Loutとして拡散、出射される。一方、透明基板1側から入射した外光Lexは、その殆どが光吸収層3により吸収され、従って、外光Lexの反射によるコントラストの低下が低減される。
この時、この平面型レンズ23では、光出射側での光吸収層3の面積率を、例えば、80%程度以上にすることができ、従って、外光Lexの反射によるコントラストの低下を大幅に低減することができて、外光の影響を受け難いコントラストの高いスクリーンを実現することができる。
この平面型レンズ23は、例えば、次のようにして製造される。
まず、光入射側の透明基板4上に透明粘着層5を形成し、その上に多数の透明微小球体2を散布する。しかる後、透明微小球体2を上から加圧して、その直径の半分程度まで透明粘着層5内に埋め込む。次に、各透明微小球体2間の間隙にカーボントナー等の光吸収材料を充填して光吸収層3を形成する。次に、各透明微小球体2の光出射側の頂部近傍領域上の光吸収材料を除去して、各透明微小球体2に光出射部を形成する。しかる後、光出射側に、透明粘着層6を介して透明基板1を積層する。
実用新案登録第2513508号公報(第3欄19行目〜第4欄9行目、第1図) 特開平10−48404号公報(第42欄27行目〜第44欄24行目、図1〜図8)
上記の特許文献2(特開平10−48404号公報)に示される構造において、透明微小球体2を埋め込んでそれらを保持する透明粘着層5として、比較的軟らかいタイプの粘着剤を用いた場合には、透明微小球体2の埋め込みは容易であるが、例えば、図37に示すように、光出射側の透明基板1を貼り合わせる際に透明微小球体2が動き易く、また、貼り合わせ後も、剥がれやずれ等が生じ易くて、貼り合わせの長期信頼性が確保できないという問題が有った。なお、図37中、符号37は、貼り合わせのための加圧ロールである。
逆に、硬いタイプの粘着剤を用いると、透明微小球体2の埋め込みに高い圧力が必要となり、また、例えば、図38に示すように、一旦押し込んだ透明微小球体2が、透明粘着層5に押し戻されて、その埋め込み深さが不均一になり易いという問題も有った。
更に、例えば、上記の特許文献1(実用新案登録第2513508号公報)に記載されている酢酸ビニル系の接着剤のような溶剤系の液状又はエマルジョンの接着剤を用いた場合には、透明微小球体2の埋め込み後、比較的高温に加熱して溶剤を除去する工程が必要であり、そのプロセス温度の制御が非常に厄介であった。例えば、過剰に温度が上昇した場合には、基板の反りを招く等の問題が有った。また、溶剤等による臭気の問題も有った。
そこで、本発明の目的は、透明微小球体の固定や基板の貼り合わせ等に信頼性が高く、例えば平面型レンズ及びその製造方法並びにその平面型レンズを用いた背面投射型プロジェクタ用スクリーンに適用するのに好適な紫外線硬化性樹脂組成物及びその硬化方法、並びに接着構造体を提供することにある。
即ち、本発明は、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有し、前記アクリル系樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化可能である紫外線硬化性樹脂組成物に係るものである。
また、本発明は、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有する紫外線硬化性樹脂組成物の硬化方法であって、前記アクリル系樹脂を熱架橋により硬化させた後に紫外線架橋により硬化を行う、紫外線硬化性樹脂組成物の硬化方法を提供するものである。
更に本発明は、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有し、前記アクリル系樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化した紫外線硬化樹脂を介して支持体上に透明基板が接着されている接着構造体も提供するものである。
本発明によれば、上記の紫外線硬化性樹脂組成物は、その硬化前は、比較的軟らかく、部分的に熱架橋させることによって透明微小球体等の埋め込み等を容易且つ安定に行うことができると共に、紫外線照射による硬化後は、例えば透明微小球体等を確実に固定保持することができるものである。従って、透明微小球体の固定や基板の貼り合わせ等に信頼性が高く、例えば平面型レンズ及びその製造方法並びにその平面型レンズを用いた背面投射型プロジェクタ用スクリーンに適用するのに好適である。
本発明の紫外線硬化性樹脂組成物においては、前記アクリル系樹脂の熱架橋の後に紫外線架橋が行われるのが望ましいが、前記アクリル系樹脂100重量部に対し、前記光重合開始剤を0.1〜5重量部、前記熱架橋剤を0.1〜5重量部夫々含有するのが望ましい。
また、前記アクリル系樹脂が、
アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種を主成分とする単量体100重量部に対し、少なくとも、水酸基を含有した単量体、カルボキシル基を含有した単量体並びに水酸基及びカルボキシル基を含有した単量体からなる群より選ばれた少なくとも1種を0.1〜20重量部共重合させて得られた樹脂100重量部に対し、
イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル及びイソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種を0.1〜20重量部配合し、反応させて得られたものであるのがよい。
本発明の紫外線硬化性樹脂組成物を平面型レンズに適用する場合には、平面状又は曲面状に分布した複数の透明微小球体と、前記複数の透明微小球体を保持する透明粘着層と、前記各透明微小球体の光出射側の所定箇所を露出させるように前記複数の透明微小球体間の間隙に配された光吸収層とを有する平面型レンズであって、前記透明粘着層が、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有する本発明の紫外線硬化性樹脂組成物からなっていて、前記アクリル系樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化しているのがよい。
また、この平面型レンズを製造するには、透明基板の上に、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂、光重合開始剤及び熱架橋剤を少なくとも含有する透明な本発明の紫外線硬化性樹脂組成物を形成する工程と、前記紫外線硬化性樹脂組成物の前記アクリル系樹脂を熱架橋させる工程と、前記紫外線硬化性樹脂組成物の上に複数の透明微小球体を供給し、所定深さまで前記紫外線硬化性樹脂組成物に埋め込む工程と、前記紫外線硬化性樹脂組成物に埋め込まれた状態の前記複数の透明微小球体間の間隙に光吸収材料を供給する工程と、前記各透明微小球体の前記透明基板とは反対側の頂部近傍領域の前記光吸収材料を除去する工程と、紫外線を照射して前記紫外線硬化性樹脂組成物の前記アクリル系樹脂を紫外線架橋して前記紫外線硬化性樹脂組成物を硬化させる工程とを行うのがよい。
更に、背面投射型プロジェクタ用スクリーンに適用する場合には、平面状又は曲面状に分布した複数の透明微小球体と、前記複数の透明微小球体を保持する透明粘着層と、前記各透明微小球体の光出射側の所定箇所を露出させるように前記複数の透明微小球体間の間隙に配された光吸収層とを有する平面型レンズであって、前記透明粘着層が、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有する本発明の紫外線硬化性樹脂組成物からなっていて、前記アクリル系樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化している平面型レンズを用いるのがよい。
いずれの場合も、平面状又は曲面状に分布した複数の透明微小球体と、前記複数の透明微小球体を保持する透明粘着層と、前記各透明微小球体の光出射側の所定箇所を露出させるように前記複数の透明微小球体間の間隙に配された光吸収層とを有する平面型レンズにおいて、前記透明粘着層を、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有する本発明の紫外線硬化性樹脂組成物で構成し、例えば、前記アクリル系樹脂を熱架橋した状態で前記透明微小球体の埋め込みを行った後、前記アクリル系樹脂の紫外線架橋により前記紫外線硬化性樹脂組成物を硬化する。
従って、紫外線硬化性樹脂組成物の硬化前は、透明粘着層が比較的軟らかく、また、熱架橋を伴うために、透明微小球体の埋め込みを容易且つ安定に行うことができ、一方、紫外線硬化性樹脂組成物の紫外線による硬化後は、透明粘着層が透明微小球体を確実に固定保持する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面参照下に詳細に説明する。
なお、以下の実施の形態において、図34〜図36に示した構成と対応する部位には、図34〜図36と同一の符号を付す。
図1に、本発明の一実施の形態により作製される平面型レンズの構成を示す。
この平面型レンズ23は、光入射側の透明基板4と、その透明基板4の上に形成された透明粘着層5と、その透明粘着層5に埋め込まれて保持された多数の透明微小球体2と、それら各透明微小球体2間の間隙に充填された光吸収層3と、透明微小球体2の光出射側に形成された透明粘着層6と、その透明粘着層6の上に配された透明基板1とを有している。
なお、上述した基板4、1や粘着層5、6、微小球体2等は、目的とする光の大部分を透過し得るものであれば、必ずしも完全な透明体でなくても良く、従って本明細書においては、「透明」という用語を、いわゆる半透明程度までの透明度を含めた意味で用いる。
透明基板1、4としては、夫々、例えば、剛性を有するガラス基板や、剛性又は可撓性を有する、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のプラスチック基板を用いることができる。また、夫々の厚みは、例えば、透明基板1の厚みt1=0.5〜3〔mm〕、透明基板4の厚みt2=25〜200〔μm〕とする。
これらの透明基板1、4を構成し得る材料としては、例えば、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等を挙げることができる。
透明微小球体2は、例えば、ガラスビーズや、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂等のプラスチックビーズにより構成することができる。また、その屈折率は、少なくとも、光入射側でそれらに接する透明粘着層5の屈折率よりも大きく、例えば、1.4以上とする。
この透明微小球体2の大きさは、例えば、直径d=50〜100〔μm〕とする。この透明微小球体2として、あまり大きいものを用いると、特に背面投射型プロジェクタ用スクリーンを構成した時に、透明微小球体2間の間隙が大きくなり過ぎて、解像度が低下する虞が有る。
また、透明微小球体2の大きさのばらつきは、例えば、その平均直径の10%以下とする。このばらつきがあまり大き過ぎると、透明微小球体2を均一に分布させることが困難になる虞が有る。
なお、各透明微小球体2は、その表面に、例えば、反射防止処理、撥水処理等が施されても良い。
各透明微小球体2の透明粘着層5への埋め込み量は、その直径の30%以上、より好ましくは50%程度とする。これにより、透明粘着層5による各透明微小球体2の固定保持が確実になるとともに、各透明微小球体2への光の入射量が大きくなり、例えば、背面投射型プロジェクタ用スクリーンに用いた時に、その輝度が高くなる。
これらの透明微小球体2は、通常、2次元的に最密充填配列された平面状の単層に配置されるが、例えば、僅かに湾曲した透明基板に沿って曲面状に配置されても良い。
光吸収層3としては、例えば、カーボントナー等の黒色顔料を用いることができるが、特に、黒色に限定されるものではない。
透明微小球体2が埋め込まれてそれらを保持する透明粘着層5は、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有する紫外線硬化性樹脂組成物が、アクリル系樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化して構成されている。
この側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂は、例えば、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル(以下、「(メタ)アクリル酸エステル」と記載する場合が有る。)を主成分とする単量体100重量部に対し、少なくとも、水酸基含有単量体、カルボキシル基含有単量体又は水酸基及びカルボキシル基含有単量体を0.1〜20重量部共重合させて得られた、例えば、
ガラス転移点 : 0℃以下
重量平均分子量: 5,000〜1,000,000
の樹脂100重量部に対し、更に、イソシアネート基含有アクリル酸エステル又はイソシアネート基含有メタクリル酸エステルを0.1〜20重量部配合し、反応させることにより得ることができる。
例えば、図2に示すように、ブチルアクリレートに対し、水酸基含有単量体としてヒドロキシエチルメタクリレートを、カルボキシル基含有単量体としてアクリル酸を夫々共重合させた樹脂に、更に、メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを配合して反応させると、例えば、ヒドロキシエチルメタクリレートの水酸基とメタクリロイルオキシエチルイソシアネートのイソシアネート基とが反応して、ウレタン結合を形成し、図3に示すような、側鎖にCH2=Cの二重結合を持ったアクリル系樹脂が得られる。なお、メタクリロイルオキシエチルイソシアネートのイソシアネート基は、アクリル酸のカルボキシル基と反応する場合も有る。
この時、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを主成分とする単量体と共重合させる水酸基含有単量体、カルボキシル基含有単量体又は水酸基及びカルボキシル基含有単量体の配合量を、前者100重量部に対し、後者を0.1〜20重量部とした理由は、この配合量が0.1重量部未満では、後の紫外線架橋による充分な強度が得られなくなる虞が有り、一方、配合量が20重量部より多いと、紫外線硬化前の透明粘着層5が硬くなり過ぎて、透明微小球体2の埋め込みが困難になる虞が有るからである。
また、イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルの配合量を0.1〜20重量部とした理由は、これらを、上述した水酸基又はカルボキシル基と充分に反応する量供給するためであり、また、あまり過剰に配合しても意味が無いためである。
なお、上述したアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを主成分とする単量体としては、上述したブチルアクリレート以外に、例えば、メタクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル等が挙げられる。
なお、これら(メタ)アクリル酸エステルに併用して、それと共重合することができるビニル系モノマーを用いても良いが、これには、アクリルアミド、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、マレイン酸、ビニルカプロラクタム等を挙げることができる。
また、上述の(メタ)アクリル酸エステルと共重合させる水酸基含有単量体、カルボキシル基含有単量体又は水酸基及びカルボキシル基含有単量体としては、上述したヒドロキシエチルメタクリレートとアクリル酸の他に、例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ブタンジオールモノアクリレート、フェノキシヒドロキシプロピルアクリレート、グリセロールジメタクリレート、ECH変性プロピレングリコールジアクリレートを挙げることができる。
更に、イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルとしては、上述したメタクリロイルオキシエチルイソシアネート以外に、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートやヒドロキシ(プロピル)メタクリレートのように水酸基を持ったモノマーに、トリレンジイソシアネートやキシリレンジイソシアネート等のポリイソシアネート化合物を反応させたものを使用しても良い。
上述のようにして得られた側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂に混合する光重合開始剤としては、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、チオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、カンファーキノン、2−エチルアンスラキノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等を用いることができる。
この光重合開始剤の作用により、紫外線を照射した時に、例えば、図5に示すように、アクリル系樹脂の側鎖の二重結合が外れて、その結合手の余ったC原子が他の結合手の余ったC原子と結合し、この連鎖により、アクリル系樹脂が3次元的に次々に架橋して、その接着強度が高くなる。
この光重合開始剤の配合量は、アクリル系樹脂100重量部に対し、例えば、0.1〜5重量部とする。この光重合開始剤の配合量が少な過ぎると、上述した紫外線架橋による接着強度が低くなり過ぎて、剥がれやずれ等が発生する虞が有る。一方、この光重合開始剤の配合量が多過ぎると、接着剤組成物が黄変したり、硬化後の臭気が強くなる等の問題を生じる虞が有る。
また、上述した光重合開始剤とともにアクリル系樹脂に混合する熱架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤(例えば、日本ポリウレタン工業社製“コロネートL”)、アジリジン化合物(例えば、相互薬品工業社製のトリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート)、メラミン樹脂(例えば、大日本インキ社製の“スーパーベッカミンJ−820”)等を用いることができる。
この熱架橋剤を配合する理由は、上述したアクリル系樹脂と光重合開始剤だけで粘接着剤を構成すると、例えば、それをフィルム化した時に、フィルムが軟らか過ぎるために変形が起こり易く、その場合には、フィルムの平滑性が失われて光学特性の低下が生じる虞が有るからである。そこで、熱架橋剤を配合して、粘接着剤の塗布、乾燥時にアクリル系樹脂の一部を熱架橋により3次元化し、これにより、フィルムが揺らがない程度に強度を上げるのである。
例えば、図4に示すように、上述したコロネートLのような3個のイソシアネート基を持った熱架橋剤を用いると、そのイソシアネート基が、アクリル系樹脂の、例えば、カルボキシル基と反応して、アクリル系樹脂を3次元的に熱架橋させ、その強度を向上させる。
この熱架橋剤の配合量は、アクリル系樹脂100重量部に対し、例えば、0.1〜5重量部とする。この熱架橋剤の配合量が少な過ぎると、上述した強度向上の効果が得られない虞が有り、一方、配合量が多過ぎると、紫外線効果前の透明粘着層5が硬くなり過ぎて、透明微小球体2の埋め込みが困難になる虞が有る。
以上に説明した側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂、光重合開始剤及び熱架橋剤を必須成分とした紫外線硬化性樹脂組成物には、更に、以下に述べる成分を添加することが可能である。
光反応開始助剤として、例えば、トリエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ミヒラーケトン、2−ジメチルアミノ安息香酸エチル等。
光反応性のモノマー、オリゴマーとして、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスソトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等。この光反応性のモノマー、オリゴマーは、例えば、図5にAで示すように、アクリル系樹脂の二重結合間に介在して、その紫外線架橋を助成する。
更に、カップリング剤として、例えば、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等。
熱重合禁止剤として、例えば、ハイドロキノン、メトキノン、ベンゾキノン、アンスラキノン等。
レベリング剤として、例えば、シリコーンオイル、ポリビニルブチラール等。
界面活性剤として、例えば、脂肪酸エステル類、リン酸エステル類、フッ素系誘導体等。
以上に説明した紫外線硬化性樹脂組成物は、例えば、予め剥離シート上に塗布形成したフィルム状のものを用いることができる。従って、その取り扱い性及び加工性に優れるとともに、液状の接着剤を使用する場合と比較して、局所排気が不要であるという利点も有る。
以上に説明した紫外線硬化性樹脂組成物の各種機械的特性を次表1に示す。
Figure 2004323858
ここで、引っ張り弾性率、引っ張り破断伸度及び降伏強さは、夫々、図30に示すように、紫外線硬化性樹脂組成物からなる厚さ1mmの粘接着剤フィルム(10mm×50mm)を引っ張り試験機に取り付け、引っ張り速度200mm/分で測定した。
また、保持力は、図31に示すように、剥離フィルム上に紫外線硬化性樹脂組成物を形成した粘接着剤フィルムの粘着面に厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを貼り、幅25mmに裁断した後、剥離フィルムを剥がして、厚さ2mmのアクリル板(商品名:パラグラスP)に接着面積25mm×25mmで貼り付け、40℃、静荷重1kgで、1時間後のずれ量を測定した。この時、PETフィルムとアクリル板に夫々切り込みを入れ、そのずれ量を測定した。
また、接着力は、剥離フィルム上に紫外線硬化性樹脂組成物を形成した粘接着剤フィルムの粘着面に厚さ25μmのPETフィルムを貼り、幅20mmに裁断した後、剥離フィルムを剥がして、アクリル板及びガラス板に夫々貼り付け、室温で1時間放置した後、180°剥離強度を測定した。この時、引っ張り速度は300mm/分で行った。なお、得られた結果は、アクリル板、ガラス板とも同じであった。
なお、紫外線硬化性樹脂組成物の光硬化条件は、メタルハライドランプを用い、1.0J/cm2の紫外線が照射されるようにした。
この表1において、紫外線(UV)硬化前の引っ張り弾性率、引っ張り破断伸度及び降伏強さは、透明微小球体2の埋め込み易さを示しており、UV硬化後の保持力及び接着力は、透明微小球体2の固定保持の安定性及び光出射側の保護用透明基板1に対する貼り合わせの信頼性を示している。
図1に示す平面型レンズ23において、光出射側の透明粘着層6には、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等を用いることができる。
次に、図6〜図8を参照して、平面型レンズ23の製造方法の一例を説明する。
まず、図6(a)に示すように、光入射側の透明基板4の上に、上述した紫外線硬化性樹脂組成物からなる透明粘着層5を形成する。具体的には、例えば、剥離シート上に形成して、熱乾燥により予め一部を熱架橋させた紫外線硬化性樹脂組成物5を透明基板4に貼り付けた後、剥離シートを剥がす。なお、透明基板4が、熱により反り等を生じる虞が少ない場合には、透明基板4の上に紫外線硬化性樹脂組成物を形成した後で、その熱架橋を行わせることもできる。
次に、図6(b)に示すように、透明粘着層5の上に多数の透明微小球体2を供給した後、例えば、掻き板39によりスキージングを行って、透明微小球体2の高さを均一化する。
次に、図6(c)に示すように、ゴムロール等の加圧ロール31により透明微小球体2を上から押圧し、最下層の透明微小球体2(図では、その最下層の透明微小球体2のみを示す。)を、例えば、その直径の半分程度まで透明粘着層5内に埋め込む。
次に、図7(a)に示すように、メタルハライドランプ等の紫外線ランプ32により紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂組成物からなる透明粘着層5を硬化させ、透明微小球体2を固定する。
なお、この時の紫外線の照射量は、0.1〜3.0J/cm2の範囲内であるのが好ましい。この紫外線の照射量が0.1J/cm2より少ないと、硬化が不充分になる虞が有り、一方、3.0J/cm2より多いと、透明粘着層5が黄変を引き起こす虞が有る。
しかる後、図示は省略するが、透明粘着層5に固定されなかった余剰の透明微小球体2を真空吸引等により除去する。
次に、図7(b)に示すように、ホッパー33により、全面に、例えば、微粉末状のカーボントナーを供給し、透明微小球体2を埋め込む厚さの光吸収層3を形成する。
次に、図7(c)に示すように、例えば、粘着ロール38により、光吸収層3の上層のカーボントナーを除去し、各透明微小球体2の頂部近傍の所定領域を光吸収層3から露出させて、各透明微小球体2に光出射部を形成する。
次に、図8(a)に示すように、剥離シート40が付いた光出射側の透明粘着層6を、間に気泡が入らないように、例えば、加圧ロール37により端から順次加圧して貼り付ける。
次に、図8(b)に示すように、剥離シート40を剥がし、透明粘着層6のみを透明微小球体2上及び光吸収層3上に残す。
次に、図8(c)に示すように、透明粘着層6の上に光出射側の透明基板1を積層して貼り付ける。
なお、上述の例では、透明微小球体2上及び光吸収層3上に透明粘着層6を形成した後、その上に透明基板1を積層して貼り付けたが、例えば、図9に示すように、透明粘着層6を透明基板1側に形成した状態で、その透明基板1を貼り付けるようにしても良い。
図10〜図29に、平面型レンズ23の種々の態様を示す。
図10の例は、光入射側の透明基板4と透明粘着層5と透明微小球体2と光吸収層3とからなる最も基本的な構造の平面型レンズ23である。光出射側における透明微小球体2及び光吸収層3の保護を特に必要としない場合には、このままの形でも充分に使用可能である。
図11の例は、図10に示した最も基本的な構造において、光出射側に透明粘着層6を設け、光出射側における透明微小球体2及び光吸収層3の保護を図ったものである。
図12の例は、図10に示した最も基本的な構造において、光出射側に透明基板1を設け、光出射側における透明微小球体2及び光吸収層3のより強固な保護を図ったものである。この構造は、光吸収層3として、それ自体に接着機能を有するもの、例えば、カーボントナーを熱硬化性接着剤に混合したようなものを用いた場合に可能である。
図13の例は、図10に示した最も基本的な構造において、光出射側に透明粘着層6を介して透明基板1を設けたものであり、図1に示した構造と実質的に同一である。
図14の例は、図12に示した構造において、光入射側の透明基板4を省略したものである。この構造は、例えば、光入射側の透明基板4の代わりに剥離可能な基板を用いて図12の構造を製造し、その過程の適当な時期にその基板を剥離すれば、製造することができる。
図15の例は、同様に、図13に示した構造において、光入射側の透明基板4を省略したものである。
図16の例は、図14に示した構造を製造後、その平面型レンズ23の光入射側にフレネルレンズ22を接合して、一体型の透過型スクリーン10を構成したものである。
図17の例は、同様に、図15に示した構造を製造後、その平面型レンズ23の光入射側にフレネルレンズ22を接合して、一体型の透過型スクリーン10を構成したものである。
図18の例は、図10に示した構造において、透明基板4の代わりに剥離基板を用いて平面型レンズ23を製造し、その光入射側にフレネルレンズ22を接合して、一体型の透過型スクリーン10を構成したものである。このように、平面型レンズ23自体に基板を設けなくても、フレネルレンズ22と接合することにより、その形状安定性を確保することが可能である。
図19の例は、同様に、図11に示した構造において、透明基板4の代わりに剥離基板を用いて平面型レンズ23を製造し、その光入射側にフレネルレンズ22を接合して、一体型の透過型スクリーン10を構成したものである。
図20の例は、図14に示した構造の平面型レンズ23の光入射側及び光出射側に夫々酸化シリコン(SiO2)膜等の反射防止膜7を設けたものである。
図21の例は、同様に、図15に示した構造の平面型レンズ23の光入射側及び光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものである。
図22の例は、同様に、図10に示した構造の平面型レンズ23の光入射側及び光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものである。
図23の例は、同様に、図11に示した構造の平面型レンズ23の光入射側及び光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものである。
図24の例は、同様に、図12に示した構造の平面型レンズ23の光入射側及び光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものである。
図25の例は、同様に、図13に示した構造の平面型レンズ23の光入射側及び光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものである。
図26の例は、図16に示した構造において、フレネルレンズ22の光入射側及び平面型レンズ23の光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものである。
図27の例は、同様に、図17に示した構造において、フレネルレンズ22の光入射側及び平面型レンズ23の光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものである。
図28の例は、同様に、図18に示した構造において、フレネルレンズ22の光入射側及び平面型レンズ23の光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものである。
図29の例は、同様に、図19に示した構造において、フレネルレンズ22の光入射側及び平面型レンズ23の光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものである。
以上に説明した平面型レンズ23は、例えば、図34又は図35に示す背面投射型プロジェクタ用の透過型スクリーン10に用いて特に好適なものである。
なお、以上に説明した実施の形態では、紫外線硬化性樹脂組成物からなる透明粘着層5を平面型レンズ23の光入射側に設けたが、この紫外線硬化性樹脂組成物からなる透明粘着層5は平面型レンズ23の光出射側に設けられても良い。
また、例えば、図7(c)に示した、光吸収層3の上層のカーボントナーを除去して、各透明微小球体2に光出射部を形成する工程は、図示のような粘着ロール38の代わりに、例えば、東レ社製“トレシー”や鐘紡社製“ザヴーナミニマックス”等の極微細繊維布や粘着テープを用いて行っても良い。
以下、本発明の実施例を説明する。
実施例1
ブチルアクリレート 28.2 重量部
アクリル酸 1.5 重量部
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 0.3 重量部
アゾビスイソブチロニトリル 0.03重量部
酢酸エチル 70 重量部
上記化合物を、80℃で8時間加熱、還流し、重量平均分子量500,000、固形分30%の水酸基及びカルボキシル基含有アクリル系樹脂溶液を得た。
この得られたアクリル系樹脂溶液を室温まで冷却した後、このアクリル系樹脂溶液100重量部に対し、メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを0.5重量部加え、1時間攪拌して、側鎖に二重結合を持つアクリル系樹脂溶液を得た。
この樹脂溶液100重量部に対し、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを2重量部、熱架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製“コロネートL”)を1.0重量部加え、均一に混合して、粘接着剤溶液とした。
この溶液を、シリコーン処理した38μm厚のポリエステルフィルム上に100μmの厚さに塗布し、80℃の電気オーブンで5分間乾燥して、30μm厚の粘接着剤フィルムを得た。
実施例2
実施例1で得た粘接着剤溶液100重量部に対し、アクリルオリゴマー成分として1,6−ヘキサンジオールジアクリレートを2重量部添加した粘接着剤溶液を作製し、実施例1と同様の方法でフィルム化した。
比較例1
実施例1と同様にして得た水酸基及びカルボキシル基含有アクリル系樹脂溶液を室温まで冷却した後、このアクリル系樹脂溶液100重量部に対し、熱架橋剤としてイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製“コロネートL”)を0.3重量部加え、均一に混合して、粘接着剤溶液とした。
この溶液を、実施例1と同様の方法でフィルム化し、30μm厚の粘接着剤フィルムを得た。
比較例2
実施例1と同様にして得た、側鎖に二重結合を持つアクリル系樹脂溶液100重量部に対し、光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを2重量部加え、均一に混合して、粘接着剤溶液とした。
この溶液を、実施例1と同様の方法でフィルム化し、30μm厚の粘接着剤フィルムを得た。
以上に示した実施例1、2及び比較例1、2の違いを次表2にまとめた。
Figure 2004323858
これらの実施例1、2及び比較例1、2で得られた粘接着剤フィルムに対し、既述した試験方法で、光硬化前と光硬化後の接着力(180°剥離強度)及び保持力を夫々調べた。なお、光硬化条件は、接着力、保持力測定とも、アクリル板又はガラス板に貼り付け後、直ちに光硬化させ、その1時間後に、夫々測定した。光硬化は、メタルハライドランプを使用し、粘接着面に1.0J/cm2の紫外線が照射されるようにした。結果を、次表3に示す。
Figure 2004323858
なお、比較例1は、光重合開始剤及びアクリル系イソシアネートを含有していないため、光硬化せず、硬化後の剥離強度及び保持力の測定はできなかった。
この比較例1の粘接着剤を、実際の平面型レンズに使用したところ、透明微小球体の固定保持が安定せず、また、弾性が有り過ぎて、透明微小球体の埋め込み時に、透明微小球体が押し戻される現象が生じた。
また、実施例1、2及び比較例1、2によりフィルム化した粘接着剤に25g/cm2の荷重をかけ、70℃で20時間経過後の粘接着剤フィルムの外観を観察した。結果を、次表4に示す。
Figure 2004323858
また、次表5に、実施例1と比較例2の粘接着剤フィルムに対し、図30に示した方法で、引っ張り破断伸度、引っ張り破断強度、引っ張り弾性率、及び、降伏強さを夫々測定した結果を示す。
Figure 2004323858
以上の結果から、実施例1のように、側鎖に二重結合を持つアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤の3成分を含んだものが良好であり、また、それにアクリルオリゴマー成分を付加した実施例2のようなものも良好であることが分かる。
本発明の一実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 同、水酸基及びカルボキシル基を含有したアクリル系樹脂とイソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルとの反応を示す概念図である。 同、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂の例を示す概念図である。 同、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と熱架橋剤との反応を示す概念図である。 同、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂の紫外線架橋の反応を示す概念図である。 同、平面型レンズの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 同、平面型レンズの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 同、平面型レンズの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態による平面型レンズの製造方法を示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された背面投射型プロジェクタ用スクリーンを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された背面投射型プロジェクタ用スクリーンを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された背面投射型プロジェクタ用スクリーンを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された背面投射型プロジェクタ用スクリーンを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された平面型レンズを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された背面投射型プロジェクタ用スクリーンを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された背面投射型プロジェクタ用スクリーンを示す概略断面図である。 本発明の他の実施の形態により作製された背面投射型プロジェクタ用スクリーンを示す概略断面図である。 本発明の更に他の実施の形態により作製された背面投射型プロジェクタ用スクリーンを示す概略断面図である。 粘接着剤フィルムの引っ張り試験の方法を示す概略図である。 粘接着剤フィルムの保持力の試験方法を示す概略図である。 従来の背面投射型プロジェクタを示す概略斜視図である。 従来の背面投射型プロジェクタにおけるレンチキュラーレンズの構成を示す概略斜視図(a)及び断面図(b)である。 透明微小球体による平面型レンズを用いたオープンタイプの背面投射型プロジェクタを示す概略斜視図である。 透明微小球体による平面型レンズを用いたオープンタイプの背面投射型プロジェクタを示す概略斜視図である。 透明微小球体による平面型レンズの構成を示す概略断面図である。 透明粘着層が軟らか過ぎる時の問題点を示す概略断面図である。 透明粘着層が硬過ぎる時の問題点を示す概略断面図である。
符号の説明
1、4…透明基板、2…透明微小球体、3…光吸収層、
5…透明粘着層(紫外線硬化樹脂層)、6…透明粘着層、7…反射防止膜、
10…透過型スクリーン、21…映像投射部、22…フレネルレンズ、
23…平面型レンズ、24…反射ミラー、25…筐体、32…紫外線ランプ、
L…投射映像光、Lin…入射光、Lout…出射光、Lex…外光









Claims (11)

  1. 側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有し、前記アクリル系樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化可能である紫外線硬化性樹脂組成物。
  2. 前記アクリル系樹脂の熱架橋の後に紫外線架橋が行われる、請求項1に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  3. 前記アクリル系樹脂100重量部に対し、前記光重合開始剤を0.1〜5重量部、前記熱架橋剤を0.1〜5重量部夫々含有する、請求項1に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  4. 前記アクリル系樹脂が、
    アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種を主成分とする単量体100重量部に対し、少なくとも、水酸基を含有した単量体、カルボキシル基を含有した単量体並びに水酸基及びカルボキシル基を含有した単量体からなる群より選ばれた少なくとも1種を0.1〜20重量部共重合させて得られた樹脂100重量部に対し、
    イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル及びイソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種を0.1〜20重量部配合し、反応させて得られたものである、請求項1に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  5. 側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有する紫外線硬化性樹脂組成物の硬化方法であって、前記アクリル系樹脂を熱架橋により硬化させた後に紫外線架橋により硬化を行う、紫外線硬化性樹脂組成物の硬化方法。
  6. 前記アクリル系樹脂100重量部に対し、前記光重合開始剤を0.1〜5重量部、前記熱架橋剤を0.1〜5重量部夫々含有する前記紫外線硬化性樹脂組成物を用いる、請求項5に記載の紫外線硬化性樹脂組成物の硬化方法。
  7. 前記アクリル系樹脂が、
    アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種を主成分とする単量体100重量部に対し、少なくとも、水酸基を含有した単量体、カルボキシル基を含有した単量体ならびに水酸基及びカルボキシル基を含有した単量体からなる群より選ばれた少なくとも1種を0.1〜20重量部共重合させて得られた樹脂100重量部に対し、
    イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル及びイソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種を0.1〜20重量部配合し、反応させて得られたものである、請求項5に記載の紫外線硬化性樹脂組成物の硬化方法。
  8. 側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを少なくとも含有し、前記アクリル系樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化した紫外線硬化樹脂を介して支持体上に透明基板が接着されている接着構造体。
  9. 前記アクリル系樹脂の熱架橋の後に紫外線架橋が行われる、請求項8に記載の接着構造体。
  10. 前記アクリル系樹脂100重量部に対し、前記光重合開始剤を0.1〜5重量部、前記熱架橋剤を0.1〜5重量部夫々含有する紫外線硬化性樹脂組成物から前記紫外線硬化樹脂を形成する、請求項8に記載の接着構造体。
  11. 前記アクリル系樹脂が、
    アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種を主成分とする単量体100重量部に対し、少なくとも、水酸基を含有した単量体、カルボキシル基を含有した単量体並びに水酸基及びカルボキシル基を含有した単量体からなる群より選ばれた少なくとも1種を0.1〜20重量部共重合させて得られた樹脂100重量部に対し、
    イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル及びイソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種を0.1〜20重量部配合し、反応させて得られたものである、請求項8に記載の接着構造体。
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