JP2000305181A - 平面型レンズ及びその製造方法、並びに背面投射型プロジェクタ用スクリーン - Google Patents
平面型レンズ及びその製造方法、並びに背面投射型プロジェクタ用スクリーンInfo
- Publication number
- JP2000305181A JP2000305181A JP11115826A JP11582699A JP2000305181A JP 2000305181 A JP2000305181 A JP 2000305181A JP 11115826 A JP11115826 A JP 11115826A JP 11582699 A JP11582699 A JP 11582699A JP 2000305181 A JP2000305181 A JP 2000305181A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transparent
- adhesive layer
- microspheres
- ultraviolet
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
Abstract
スクリーンにおいて、マイクロガラスビーズを容易かつ
安定に被覆し、気泡の発生もなく、かつ充分な強度で埋
め込み、確実に固定保持させる。 【解決手段】マイクロガラスビーズ2の光出射側が埋め
込まれてそれらを固定保持する透明粘着層6を、少なく
とも、側鎖に二重結合を持ったアクリル樹脂と光重合開
始剤と熱架橋剤とを含有した紫外線硬化樹脂で構成す
る。この紫外線硬化樹脂が熱架橋した状態の適度の軟ら
かさを有する透明粘着層6Aにマイクロガラスビーズ2
の埋め込みを行い、しかる後、紫外線照射により紫外線
硬化樹脂を硬化させて、透明粘着層6によるマイクロガ
ラスビーズ2の固定保持を強化する。
Description
その製造方法、並びにその平面型レンズを用いた背面投
射型プロジェクタ用スクリーンに関するものである。
ion television: ハイビジョン)用やシアター用等の大
画面ディスプレイとして、液晶ライトバルブやCRT
(Cathode ray tube: 陰極線管)を用いた背面投射型プ
ロジェクタの開発が活発化している。
(リアプロジェクタ)の概略構成を示す。
であって、映像投射部101からの例えばR(赤)、G
(緑)、B(青)の各投射映像光Lは、例えば、反射ミ
ラー102で反射されて透過型スクリーン105に導か
れる。透過型スクリーン105は、フレネルレンズ10
3と、通常は垂直方向に延びるレンチキュラーレンズ1
04とで構成されている。そして、透過型スクリーン1
05の背面から入射した投射映像光Lは、フレネルレン
ズ103でほぼ平行光となった後、レンチキュラーレン
ズ104により主として水平方向に拡散される。
ンチキュラーレンズ104には、その前面側(光出射
側)に垂直方向に延びる突条部104aが設けられ、こ
の突条部104aに、外光を吸収して画面コントラスト
を向上させるためのブラックストライプ104bが設け
られている。例えば、押し出し成形により、突条部10
4aを含むレンチキュラーレンズ104の形状にアクリ
ル樹脂を成形した後、突条部104aのみに黒色印刷を
施し、ブラックストライプ104bを形成する。
ライプ104bの幅wは、通常、レンチキュラーレンズ
104のピッチpの0.3〜0.4倍である。
ラーレンズを用いた透過型スクリーンでは、例えば、水
平方向では光が広く拡散するために広い視野角が得られ
るが、垂直方向では狭い範囲にしか光が拡散しないた
め、垂直方向での視野角が狭いという欠点があった。こ
の欠点を克服するために、垂直方向に延びるレンチキュ
ラーレンズと水平方向に延びるレンチキュラーレンズと
を組み合わせた構造のものも存在するが、部品点数が増
えるために部品コスト及び製造コストが高くなるという
問題があり、また、スクリーンの積層数が増えるために
スクリーンの厚みが大きくなり、更に、各層間での多重
反射の影響も増えるという問題があった。
ためにブラックストライプを設ける場合、レンチキュラ
ーレンズの光出射側に黒色印刷のための突条部を形成す
る必要があり、かつ、その突条部を出射光の邪魔になら
ない幅に形成する必要があるため、ブラックストライプ
による外光吸収部の面積率が、通常、30〜40%程度
に留まっていた。このため、コントラスト向上の効果が
比較的悪かった。
に、透明微小球体を2次元配列して構成した平面型レン
ズによる透過型スクリーンが注目され(例えば、米国特
許第2,378,252号、同第3,552,822
号、日本国実用新案登録第2513508号公報参
照)、大画面高精細ディスプレイでの実用化に向けた研
究開発が行われている。
590号(平成9年4月17日出願)として提案した構
成を図34〜図36を参照して説明する。
ロジェクタの主要構成を示すものであって、映像投射部
21からの投射映像光Lは、フレネルレンズ22と平面
型レンズ23とからなる透過型スクリーン10を介して
前方に拡散される。平面型レンズ23は図示の如く、マ
イクロガラスビーズのような透明微小球体2を2次元的
に最密充填配列して構成している。従って、1層の透明
微小球体2により、投射映像光Lを水平方向及び垂直方
向の夫々広い範囲に拡散させることができる。
ロジェクタを示すものであって、筐体25内に配された
映像投射部21からの投射映像光L(R、G、Bなどの
映像光があるが、ここでは1種のみを図示した。)は、
例えば、反射ミラー24で反射されて、フレネルレンズ
22と、透明微小球体2により構成された平面型レンズ
23とからなる透過型スクリーン10を介し前方に拡散
される。
を示す。
スビーズのような多数の透明微小球体2が、光入射側の
透明基板4上に形成された透明粘着層5に、各透明微小
球体2の直径の50%程度が埋め込まれて保持されてい
る。各透明微小球体2間の間隙には、例えば、カーボン
トナー等からなる光吸収層3が形成され、各透明微小球
体2の光出射側の頂部近傍領域が、光吸収層3から露出
している。また、透明微小球体2の光出射側には、透明
粘着層6’を介して透明基板1が積層され、これによ
り、透明微小球体2と光吸収層3が外部から保護されて
いる。
た入射光Linは、図示の如く、入射側の透明基板4及び
透明粘着層5を透過して、各透明微小球体2により収斂
され、その収斂光が、各透明微小球体2の光出射側の頂
部近傍領域を透過して、出射側の透明粘着層6’及び透
明基板1を透過し、出射光Lout として水平及び垂直方
向に拡散、出射される。一方、透明基板1側から入射し
た外光Lexは、その殆どが光吸収層3により吸収され、
従って、外光Lexの反射によるコントラストの低下が低
減される。
射側での光吸収層3の面積率を、例えば、80%程度以
上にすることができ、従って、外光Lexの反射によるコ
ントラストの低下を大幅に低減することができ、外光の
影響を受け難くてコントラストの高いスクリーンを実現
することができる。
は、例えば、次のようにして製造される。
層5を形成し、その上に多数の透明微小球体2を散布す
る。しかる後、透明微小球体2を上から加圧して、その
直径の半分程度まで透明粘着層5内に埋め込む。次に、
各透明微小球体2間の間隙にカーボントナー等の光吸収
材料を充填して光吸収層3を形成する。次に、各透明微
小球体2の光出射側の頂部近傍領域上の光吸収材料を除
去して、各透明微小球体2に光出射部を形成する。しか
る後、図37(a)に示すように、加圧ロール37を矢
印方向に転動させながら、光出射側に透明粘着層6’を
介して透明基板1を積層し、両基板を貼り合わせると同
時に、透明微小球体2の光出射側の突出部を被覆・固定
する。
透明粘着層6’として、比較的軟らかいタイプの粘着剤
を用いた場合には、透明微小球体2の被覆は容易である
が、例えば、図37(b)に示すように、光出射側の透
明基板1を貼り合わせる際に透明粘着層6’自体が動き
易いために、粘着層の厚みコントロールが難しく、余剰
の粘着剤が周辺部より流れ出し易い。また、貼り合わせ
後も、剥がれやずれ等が生じ易く、貼り合わせ後の長期
信頼性が確保できないという問題があった。
明微小球体2の被覆に高い圧力が必要となり、また、例
えば、図38(a)及びその拡大図(b)に示すよう
に、透明微小球体2を十分に被覆できず、その近傍に気
泡41が残ってしまい、接着不良のみならず、レンズと
しての光学物性も劣化させるという問題があった。
513508号公報に記載されている酢酸ビニル系の接
着剤のような溶剤系の液状又はエマルジョンの接着剤を
両基板間の貼り合せに用いた場合には、透明微小球体2
の被覆後、比較的高温に加熱して溶剤を除去する工程が
必要であり、そのプロセス温度の制御が非常に厄介であ
った。例えば、過剰に温度が上昇した場合には、基板の
反りを招く等の問題があった。また、気泡が発生した
り、溶剤等による臭気の問題もあった。
的軟らかいために透明微小球体の被覆を容易かつ安定に
行え、硬化時に気泡の発生がなく、かつ硬化後は、充分
な強度を示す紫外線硬化型の樹脂を透明粘着層に用いる
ことにより、透明微小球体の固定や基板の貼り合わせ等
に信頼性の高い平面型レンズ及びその製造方法、並びに
その平面型レンズを用いた背面投射型プロジェクタ用ス
クリーンを提供することにある。
又は曲面状に分布した複数の透明微小球体と、前記複数
の透明微小球体を保持する第1の透明粘着層と、前記透
明微小球体の光出射側の所定箇所を露出させるように、
前記複数の透明微小球体間の間隙に配された光吸収層
と、前記透明微小球体の光出射側に形成された第2の透
明粘着層とを有する平面型レンズであって、前記第2の
透明粘着層が、少なくとも、側鎖に二重結合を持ったア
クリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを含有する紫
外線硬化性樹脂組成物からなっていて、前記アクリル系
樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化している平面型
レンズ(以下、本発明の平面型レンズと称する。)、及
びその平面型レンズを用いた背面投射型スクリーン(以
下、本発明のスクリーンと称する。)に係る。
れば、紫外線硬化性樹脂組成物の硬化前は、第2の透明
粘着層が比較的柔らかく、少なくとも一部分を熱架橋さ
せることにより、透明微小球体の被覆を容易かつ安定に
行え、また、硬化時には、気泡の発生もなく、更に、紫
外線硬化性樹脂組成物の硬化後は、第2の透明粘着層が
充分な強度を有して透明微小球体を確実に固定保持す
る。
明粘着層の上に複数の透明微小球体を供給し、所定深さ
まで前記第1の透明粘着層に埋め込む工程と、前記第1
の透明粘着層に埋め込まれた状態の前記複数の透明微小
球体間の間隙を含む領域上に光吸収材料を供給する工程
と、前記透明微小球体の前記第1の透明粘着層とは反対
側の頂部近傍領域の前記光吸収材料を除去して、前記複
数の微小球体間の間隙に光吸収層を形成する工程と、前
記光吸収層が前記間隙内に配され、前記第1の透明粘着
層に埋め込まれた前記複数の透明微小球体上に、少なく
とも、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂、光重合
開始剤及び熱架橋剤を含有し、第2の透明粘着層となる
紫外線硬化性樹脂組成物を被着する工程(特に、この被
着工程の後又はその工程時に、前記光吸収層が前記間隙
内に配された前記複数の透明微小球体を前記第1の透明
粘着層に埋め込んだ第1の透明基板と、第2の透明基板
とを、前記紫外線硬化性樹脂組成物を介して貼りあわせ
るのがよい。)と、前記紫外線硬化性樹脂組成物の前記
アクリル系樹脂の少なくとも一部分を熱架橋させる工程
と、紫外線を照射することにより前記紫外線硬化性樹脂
組成物の前記アクリル系樹脂を紫外線架橋して前記紫外
線硬化性樹脂組成物を硬化させ、前記第2の透明粘着層
を形成する工程とを有する、平面型レンズの製造方法
(以下、本発明の製造方法と称する。)によって、再現
性良く製造することができる。
ズの形状は、主として平坦な平板状のものであるが、幾
分曲面状を呈していてもよく、これらを総じて「平面
型」と定義する。また、第1及び第2の透明粘着層や透
明微小球体等は、目的とする光の大部分を透過し得るも
のであれば、必ずしも完全な透明体でなくてもよく、
「透明」という用語を、いわゆる半透明程度までの透明
度を含めた意味で用いる。また、上記の「微小球体」と
は、少なくとも光入射側の相当部分が球面状をなし、レ
ンズ作用を奏するものを称し、完全な球体でなくてもよ
い。
態を説明する。なお、以下の実施の形態において、図3
4〜図36に示した構成と対応する部位には同一符号を
付す。
面型レンズ23の構成を示す。
基板4と、その透明基板4の上に形成された透明粘着層
5と、その透明粘着層5に埋め込まれて保持された多数
の透明微小球体2と、これら各透明微小球体2間の間隙
に充填された光吸収層3と、透明微小球体2の光出射側
に形成された透明粘着層6と、この透明粘着層6の上に
配された透明基板1とを有している。
は、目的とする光の大部分を透過し得るものであれば、
必ずしも完全な透明体でなくてもよく、従って、本明細
書においては、「透明」という用語を、いわゆる半透明
程度までの透明度を含めた意味で用いる。
有するガラス基板や、剛性又は可撓性を有する例えばポ
リメチルメタクリレート(PMMA)等のプラスチック
基板を用いることができる。また、夫々の厚みは例え
ば、透明基板1の厚みt1 =0.5〜3〔mm〕、透明
基板4の厚みt2 =25〜200〔μm〕としてよい。
としては、例えば、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リアリレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、シリコ
ーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等を挙げる
ことができる。
や、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂等のプラスチック
ビーズにより構成することができる。また、その屈折率
は、少なくとも、光入射側でそれらに接する透明粘着層
5の屈折率よりも大きく、例えば、1.4以上とする。
直径d=50〜100〔μm〕とする。この透明微小球
体2として、あまり大きいものを用いると、特に背面投
射型プロジェクタ用スクリーンを構成した時に、透明微
小球体2間の間隙が大きくなり過ぎて、解像度が低下す
るおそれがある。
は、例えば、その平均直径の10%以下とする。このば
らつきがあまり大きすぎると、透明微小球体2を均一に
分布させることが困難になるおそれがある。
例えば、反射防止処理、撥水処理等が施されてもよい。
込み量は、その直径の30%以上、より好ましくは50
%程度とする。これにより、透明粘着層5による各透明
微小球体2の固定保持が確実になるとともに、各透明微
小球体2への光の入射量が大きくなり、例えば、背面投
射型プロジェクタ用スクリーンに用いた時に、その輝度
が高くなる。
的に最密充填配列された平面状の単層に配置されるが、
例えば、僅かに湾曲した透明基板に沿って曲面状に配置
されてもよい。
ナー等の黒色顔料を用いることができるが、特に、黒色
に限定されるものではない。
れらを保持する透明粘着層6は、少なくとも、側鎖に二
重結合を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋
剤とを含有する紫外線硬化性樹脂組成物が、アクリル系
樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化することによっ
て形成されたものである。
ル系樹脂は、例えば、アクリル酸エステル又はメタクリ
ル酸エステル(以下、「(メタ)アクリル酸エステル」
と記載する場合がある。)或いはこれらの双方を主成分
とする単量体100重量部に対し、少なくとも、水酸基
含有単量体、カルボキシル基含有単量体、及び水酸基及
びカルボキシル基含有単量体からなる群より選ばれた少
なくとも1種を0.1〜20重量部共重合させて得られ
た、例えば、 ガラス転移点 : 0℃以下 重量平均分子量: 5,000〜1,000,000 の樹脂100重量部に対し、更に、イソシアネート基含
有アクリル酸エステル又はイソシアネート基含有メタク
リル酸エステル或いはこれらの双方を0.1〜20重量
部配合し、反応させることにより得ることができる。
レートに対し、水酸基含有単量体としてヒドロキシエチ
ルメタクリレートを、カルボキシル基含有単量体として
アクリル酸を夫々共重合させた樹脂に、更に、メタクリ
ロイルオキシエチルイソシアネートを配合して反応させ
ると、例えば、ヒドロキシエチルメタクリレートの水酸
基とメタクリロイルオキシエチルイソシアネートのイソ
シアネート基とが反応して、ウレタン結合を形成し、図
3に示すような、側鎖にCH2 =Cの二重結合を持った
アクリル系樹脂が得られる。なお、メタクリロイルオキ
シエチルイソシアネートのイソシアネート基は、アクリ
ル酸のカルボキシル基と反応する場合もある。
タクリル酸エステルを主成分とする単量体と共重合させ
る水酸基含有単量体、カルボキシル基含有単量体、又は
水酸基及びカルボキシル基含有単量体の配合量として、
前者100重量部に対し、後者を0.1〜20重量部と
した理由は、この配合量が0.1重量部未満では、後述
する紫外線架橋による充分な強度が得られなくなるおそ
れがあり、一方、配合量が20重量部より多いと、紫外
線硬化前の透明粘着層6が硬くなりすぎて、透明微小球
体2の埋め込みが困難になるおそれがあるからである。
ル酸エステル又はメタクリル酸エステルの配合量を0.
1〜20重量部とした理由は、これらを、上述した水酸
基又はカルボキシル基と充分に反応する量供給するため
であり、また、あまり過剰に配合しても意味が無いため
である。
タクリル酸エステルを主成分とする単量体としては、上
述したブチルアクリレート以外に、例えば、メタクリル
酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル等が挙げられ
る。
に併用して、それと共重合することができる他のビニル
系モノマーを用いても良いが、これには、アクリルアミ
ド、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、N−ビニル
ピロリドン、マレイン酸、ビニルカプロラクタム等を挙
げることができる。
と共重合させる水酸基含有単量体、カルボキシル基含有
単量体、又は水酸基及びカルボキシル基含有単量体とし
ては、上述したヒドロキシエチルメタクリレートとアク
リル酸の他に、例えば、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ブタン
ジオールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、グリセロールジ
(メタ)アクリレート、ECH変性プロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレートを挙げることができる。
ル酸エステル又はメタクリル酸エステルとしては、上述
したメタクリロイルオキシエチルイソシアネート以外
に、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートや
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートのように水酸
基を持ったモノマーに、トリレンジイソシアネートやキ
シリレンジイソシアネート等のポリイソシアネート化合
物を反応させたものを使用してもよい。
を持ったアクリル系樹脂に混合する光重合開始剤として
は、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンゾイ
ン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ヒド
ロキシベンゾフェノン、チオキサンソン、イソプロピル
チオキサンソン、メチルフェニルグリオキシレート、ベ
ンジル、カンファーキノン、2−エチルアンスラキノ
ン、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキ
シカルボニル)ベンゾフェノン等を用いることができ
る。
照射した時に、例えば、図5に示すように、アクリル系
樹脂の側鎖の二重結合が外れて、破線で示すようにその
結合手の余ったC原子が他の結合手の余ったC原子と結
合し、この連鎖により、アクリル系樹脂が3次元的に次
々に架橋して、その接着強度が高くなる。
樹脂100重量部に対し、例えば、0.1〜5重量部と
する。この光重合開始剤の配合量が少なすぎると、上述
した紫外線架橋による接着強度が低くなりすぎて、樹脂
の流れや剥がれ、ずれ等が発生するおそれがある。一
方、この光重合開始剤の配合量が多すぎると、接着剤組
成物が黄変したり、硬化後の臭気が強くなる等の問題を
生じるおそれがある。
リル系樹脂に混合する熱架橋剤としては、例えば、イソ
シアネート系架橋剤(例えば、日本ポリウレタン工業社
製“コロネートL”)、アジリジン化合物(例えば、相
互薬品工業社製のトリメチロールプロパン−トリ−β−
アジリジニルプロピオネート)、メラミン樹脂(例え
ば、大日本インキ社製の“スーパーベッカミンJ−82
0”)等を用いることができる。
アクリル系樹脂と光重合開始剤だけで粘(接)着剤を構
成すると、例えば、それをフィルム化した時に、フィル
ムが軟らかすぎるために変形が起こり易く、その場合に
は、フィルムの平滑性が失われて光学特性の低下が生じ
るおそれがあるからである。そこで、熱架橋剤を配合し
て、粘接着剤の塗布、乾燥時にアクリル系樹脂の少なく
とも一部を熱架橋により3次元化し、これにより、フィ
ルムが揺らがない程度に強度を上げるのである。
ネートLのような3個のイソシアネート基を持った熱架
橋剤を用いると、そのイソシアネート基が、アクリル系
樹脂の、例えば、カルボキシル基と反応して、アクリル
系樹脂を3次元的に熱架橋させ、その粘着性を保持しつ
つ強度を向上させる。
100重量部に対し、例えば、0.1〜5重量部とす
る。この熱架橋剤の配合量が少なすぎると、上述した効
果が得られないおそれがあり、一方、配合量が多すぎる
と、紫外線硬化前の透明粘着層6が硬くなりすぎて、透
明微小球体2の被覆が困難になるおそれがある。
アクリル系樹脂、光重合開始剤及び熱架橋剤を必須成分
とした紫外線硬化性樹脂組成物には、更に、以下に述べ
る成分を添加することが可能である。
リエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ミヒ
ラーケトン、2−ジメチルアミノ安息香酸エチル等を添
加してよい。
して、例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ビスフ
ェノールAジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール
ジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスソトールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート等を添加してよい。この光反応性のモ
ノマー、オリゴマーは、例えば、図5にAで示すよう
に、アクリル系樹脂の二重結合間に介在して、その紫外
線架橋を助成する。
ニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等を使
用してよい。
ドロキノン、メトキノン、ベンゾキノン、アンスラキノ
ン等、レベリング剤として、例えば、シリコーンオイ
ル、ポリビニルブチラール等、界面活性剤として、例え
ば、脂肪酸エステル類、リン酸エステル類、フッ素系誘
導体等を使用してよい。
は、例えば、予め剥離シート上に塗布形成したフィルム
状のものを用いることができる。従って、その取り扱い
性及び加工性に優れるとともに、液状の接着剤を使用す
る場合と比較して、局所排気が不要であるという利点も
ある。
各種機械的特性を次表1に示す。
度及び降伏強さは、夫々、図30に示すように、紫外線
硬化性樹脂組成物からなる厚さ1mmの粘接着剤フィル
ム(10mm×50mm)を引っ張り試験機に取り付
け、引っ張り速度200mm/分で測定した。
離フィルム上に紫外線硬化性樹脂組成物を形成した粘接
着剤フィルムの粘着面に厚さ25μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルムを貼り、幅25mmに
裁断した後、剥離フィルムを剥がして、厚さ2mmのア
クリル板(商品名:パラグラスP)に接着面積25mm
×25mmで貼り付け、40℃、静荷重1kgで、1時
間後のずれ量を測定した。この時、PETフィルムとア
クリル板に夫々切り込みを入れ、そのずれ量を測定し
た。
硬化性樹脂組成物を形成した粘接着剤フィルムの粘着面
に厚さ25μmのPETフィルムを貼り、幅20mmに
裁断した後、剥離フィルムを剥がして、アクリル板及び
ガラス板に夫々貼り付け、室温で1時間放置した後、1
80°剥離強度を測定した。この時、引っ張り速度は3
00mm/分で行った。なお、得られた結果は、アクリ
ル板、ガラス板とも同じであった。
件は、メタルハライドランプを用い、1.0J/cm2
の紫外線が照射されるようにした。
の引っ張り弾性率、引っ張り破断伸度及び降伏強さは、
透明微小球体2の埋め込み易さを示しており、UV硬化
後の保持力及び接着力は、透明微小球体2の固定保持の
安定性及び光出射側の保護用透明基板1に対する貼り合
わせの信頼性を示している。
入射側の透明粘着層5には、例えば、アクリル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エポキシ
樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹
脂、シリコーン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂
等を用いることができる。
ズ23の製造方法の一例を説明する。
の透明基板4の上に、上述した透明粘着剤からなる透明
粘着層5を形成する。
層5の上にマイクロガラスビーズ等の多数の透明微小球
体2を供給した後、例えば、掻き板39によりスキージ
ングを行って、透明微小球体2の高さを均一化する。
ル等の加圧ロール31を転動させることにより透明微小
球体2を上から押圧し、最下層の透明微小球体2(図で
は、その最下層の透明微小球体2のみを示す。)を、例
えば、その直径の半分程度まで透明粘着層5内に埋め込
む。しかる後、図示は省略するが、透明粘着層5に固定
されなかった余剰の透明微小球体2を真空吸引等により
除去する。
ッパー33により、全面に、例えば、微粉末状のカーボ
ントナーを供給し、透明微小球体2を埋め込む厚さの光
吸収層3を形成する。
粘着ロール38を転動させることにより、光吸収層3の
上層のカーボントナーを除去し、各透明微小球体2の頂
部近傍の所定領域を光吸収層3から露出させて、各透明
微小球体2に光出射部を形成する。
ト40の上に、上述した紫外線硬化性樹脂組成物からな
る未硬化の透明粘着層6Aを形成する。具体的には、剥
離シート40上に紫外線硬化性樹脂組成物6Aをコーテ
ィングし、熱乾燥により予めその一部分を熱架橋させ
る。
ト40が付いた光出射側の透明粘着層6Aを、間に気泡
が入らないように、例えば、加圧ロール37により端か
ら順次加圧して貼り付ける。
ト40を剥がし、透明粘着層6Aのみを透明微小球体2
上及び光吸収層3上に残す。
層6Aの上に光出射側の透明基板1を積層して貼り付け
る。
1側から、メタルハライドランプ等の紫外線ランプ32
を移動させながら紫外線を照射して、紫外線硬化性樹脂
組成物からなる透明粘着層6Aを硬化させ、硬化した透
明粘着層6によって透明微小球体2を固定する。
〜3.0J/cm2 の範囲内であるのが好ましい。この
紫外線の照射量が、0.1J/cm2 より少ないと、硬
化が不充分になるおそれがあり、一方、3.0J/cm
2 より多いと、透明粘着層6が黄変を引き起こすおそれ
がある。
び光吸収層3上に透明粘着層6Aを形成した後、その上
に透明基板1を積層して貼り付けたが、例えば、図9に
示すように、透明粘着層6Aを透明基板1側に形成した
状態で、その透明基板1を貼り付けるようにしてもよ
い。
基づく平面型レンズ23及びその製造方法は、光出射側
の透明粘着層6Aを、少なくとも、側鎖に二重結合を持
ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを含有
する紫外線硬化性樹脂組成物で構成し、アクリル系樹脂
の少なくとも一部分を熱架橋した状態で透明微小球体2
の被覆を行った後、アクリル系樹脂の紫外線架橋により
紫外線硬化性樹脂組成物を硬化して透明粘着層6として
いるので、紫外線硬化性樹脂組成物の硬化前は、透明粘
着層6Aが比較的軟らかく、また、熱架橋を伴うため
に、透明微小球体2の被覆を容易かつ安定に行え、硬化
時に気泡の発生もなく、一方、紫外線硬化性樹脂組成物
の硬化後は、透明粘着層6が充分な強度を有して透明微
小球体2を確実に固定保持する。
種々の態様を示す。
光入射側の透明基板4と透明粘着層5と透明微小球体2
と光吸収層3とからなる基本的な構造の平面型レンズで
ある。光出射側における透明微小球体2及び光吸収層3
の保護を特に必要としない場合には、このままの形でも
使用可能である。
造において、光出射側に上述した透明粘着層6を設け、
光出射側における透明微小球体2及び光吸収層3の保護
を図ったものである。
10に示した基本的な構造において、光出射側に透明基
板1を設け、光出射側における透明微小球体2及び光吸
収層3の保護を図ったものである。この構造は、光吸収
層3として、それ自体に接着機能を有するもの、例え
ば、カーボントナーを熱硬化性接着剤に混合したような
ものを用いた場合に可能である。
造において、光出射側に透明粘着層6を介して透明基板
1を設けたものであり、図1に示した構造と実質的に同
一である。
12に示した構造において、光入射側の透明基板4を省
略したものである。この構造は、例えば、光入射側の透
明基板4の代わりに剥離可能な基板を用いて図12の構
造を製造し、その過程の適当な時期にその基板を剥離す
れば、製造することができる。
造において、光入射側の透明基板4を省略したものであ
る。
14に示した構造を製造後、その平面型レンズ23の光
入射側にフレネルレンズ22を接合して、一体型の透過
型スクリーン10を構成したものである。
造を製造後、その平面型レンズ23の光入射側にフレネ
ルレンズ22を接合して、一体型の透過型スクリーン1
0を構成したものである。
10に示した構造において、透明基板4の代わりに剥離
基板を用いて平面型レンズ23を製造し、その光入射側
にフレネルレンズ22を接合して、一体型の透過型スク
リーン10を構成したものである。このように、平面型
レンズ23自体に基板を設けなくても、フレネルレンズ
22と接合することにより、その形状安定性を確保する
ことが可能である。
造において、透明基板4の代わりに剥離基板を用いて平
面型レンズ23を製造し、その光入射側にフレネルレン
ズ22を接合して、一体型の透過型スクリーン10を構
成したものである。
14に示した構造の平面型レンズ23の光入射側及び光
出射側に夫々酸化シリコン(SiO2 )膜等の反射防止
膜7を設けたものである。
造の平面型レンズ23の光入射側及び光出射側に夫々反
射防止膜7を設けたものである。
様に、図10に示した構造の平面型レンズ23の光入射
側及び光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものであ
る。
造の平面型レンズ23の光入射側及び光出射側に夫々反
射防止膜7を設けたものである。
様に、図12に示した構造の平面型レンズ23の光入射
側及び光出射側に夫々反射防止膜7を設けたものであ
る。
造の平面型レンズ23の光入射側及び光出射側に夫々反
射防止膜7を設けたものである。
16に示した構造において、フレネルレンズ22の光入
射側及び平面型レンズ23の光出射側に夫々反射防止膜
7を設けたものである。
造において、フレネルレンズ22の光入射側及び平面型
レンズ23の光出射側に夫々反射防止膜7を設けたもの
である。
様に、図18に示した構造において、フレネルレンズ2
2の光入射側及び平面型レンズ23の光出射側に夫々反
射防止膜7を設けたものである。
造において、フレネルレンズ22の光入射側及び平面型
レンズ23の光出射側に夫々反射防止膜7を設けたもの
である。
ば、図34又は図35に示す背面投射型プロジェクタ用
の透過型スクリーン10に用いて特に好適なものであ
る。
外線硬化性樹脂組成物からなる透明粘着層6を平面型レ
ンズ23の光出射側に設けたが、この紫外線硬化性樹脂
組成物からなる透明粘着層は平面型レンズ23の光入射
側にも(即ち、透明粘着層5に代えて)設けられても良
い。
収層3の上層のカーボントナーを除去して、各透明微小
球体2に光出射部を形成する工程は、図示のような粘着
ロール38の代わりに、例えば、東レ社製“トレシー”
や鐘紡社製“ザヴーナミニマックス”等の極微細繊維布
や粘着テープを用いて行ってもよい。
分子量500,000、固形分30%の水酸基及びカル
ボキシル基含有アクリル系樹脂溶液を得た。
で冷却した後、このアクリル系樹脂溶液100重量部に
対し、メタクリロイルオキシエチルイソシアネートを
0.5重量部加え、1時間攪拌して、側鎖に二重結合を
持つアクリル系樹脂溶液を得た。
開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トンを2重量部、熱架橋剤としてイソシアネート系架橋
剤(日本ポリウレタン工業社製“コロネートL”)を
1.0重量部加え、均一に混合して、粘接着剤溶液とし
た。
厚のポリエステルフィルム上に100μmの厚さに塗布
し、80℃の電気オーブンで5分間乾燥して、30μm
厚の粘接着剤フィルムを得た。
オリゴマー成分として1,6−ヘキサンジオールジアク
リレートを2重量部添加した粘接着剤溶液を作製し、例
1と同様の方法でフィルム化した。
クリル系樹脂溶液を室温まで冷却した後、このアクリル
系樹脂溶液100重量部に対し、熱架橋剤としてイソシ
アネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製“コロネ
ートL”)を0.3重量部加え、均一に混合して、粘接
着剤溶液とした。
化し、30μm厚の粘接着剤フィルムを得た。
系樹脂溶液100重量部に対し、光重合開始剤として1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンを2重量部
加え、均一に混合して、粘接着剤溶液とした。
化し、30μm厚の粘接着剤フィルムを得た。
次表2にまとめた。
接着剤フィルムに対し、既述した試験方法で、光硬化前
と光硬化後の接着力(180°剥離強度)及び保持力を
夫々調べた。なお、光硬化条件は、接着力、保持力測定
とも、アクリル板又はガラス板に貼り付け後、直ちに光
硬化(紫外線硬化)させ、その1時間後に、夫々測定し
た。光硬化は、メタルハライドランプを使用し、粘接着
面に1.0J/cm2の紫外線が照射されるようにし
た。結果を、次表3に示す。 なお、例3は、光重合開始剤及びアクリル系イソシアネ
ートを含有していないため、光硬化せず、硬化後の剥離
強度及び保持力の測定はできなかった。また、例4は、
熱架橋剤を含有していないので、硬化前の保持力は不十
分であった。
き実際の平面型レンズの透明微小球体の光出射側に使用
したところ、透明微小球体の固定保持が安定せず、ま
た、弾性が有りすぎて、透明微小球体の被覆時に、透明
微小球体の近傍に気泡が残る現象が生じた。
化した粘接着剤に25g/cm2 の荷重をかけ、70
℃で20時間経過後の粘接着剤フィルムの外観を観察し
た。結果を、次表4に示す。
ィルムに対し、図30に示した方法で、引っ張り破断伸
度、引っ張り破断強度、引っ張り弾性率、及び、降伏強
さを夫々測定した結果を示す。
重結合を持つアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤
の3成分を含んだものが良好であり、また、それにアク
リルオリゴマー成分を付加した例2のようなものも良好
であることが分かる。
面状に分布した複数の透明微小球体と、前記複数の透明
微小球体を保持する第1の透明粘着層と、前記透明微小
球体の光出射側の所定箇所を露出させるように、前記複
数の透明微小球体間の間隙に配された光吸収層と前記複
数の透明微小球体の光出射側に形成された第2の透明粘
着層とを有する平面型レンズにおいて、前記第2の透明
粘着層を、少なくとも、側鎖に二重結合を持ったアクリ
ル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを含有する紫外線
硬化性樹脂組成物で構成し、例えば、前記アクリル系樹
脂を熱架橋した状態で前記透明微小球体の被覆を行った
後、アクリル系樹脂の紫外線架橋により前記紫外線硬化
性樹脂組成物を硬化するものである。
は、第2の透明粘着層が比較的軟らかく、少なくとも一
部分を熱架橋させることにより、透明微小球体の被覆を
容易かつ安定に行え、硬化時に気泡の発生もなく、更に
紫外線硬化性樹脂組成物の硬化後は、第2の透明粘着層
が充分な強度を有して透明微小球体を確実に固定保持す
る。
成を示す概略断面図である。
系樹脂とイソシアネート基を含有したメタクリル酸エス
テルとの反応を示す概念図である。
示す概念図である。
橋剤との反応を示す概念図である。
線架橋の反応を示す概念図である。
造方法を工程順に示す概略断面図である。
造方法を工程順に示す概略断面図である。
造方法を工程順に示す概略断面図である。
の製造方法を示す概略断面図である。
である。
面図である。
である。
面図である。
である。
面図である。
リーンを示す概略断面図である。
ンの一態様を示す概略断面図である。
リーンを示す概略断面図である。
ンの一態様を示す概略断面図である。
である。
面図である。
である。
面図である。
である。
面図である。
リーンを示す概略断面図である。
ンの一態様を示す概略断面図である。
リーンを示す概略断面図である。
ンの一態様を示す概略断面図である。
す概略図である。
概略図である。
である。
チキュラーレンズの構成を示す概略図及び断面図であ
る。
ープンタイプの背面投射型プロジェクタを示す概略図で
ある。
ックスタイプの背面投射型プロジェクタを示す概略図で
ある。
す概略断面図である。
概略断面図である。
断面図である。
5…透明粘着層、6…透明粘着層(紫外線硬化樹脂
層)、6A…紫外線硬化性樹脂組成物、6’…透明粘着
層、7…反射防止膜、10…透過型スクリーン、21…
映像投射部、22…フレネルレンズ、23…平面型レン
ズ、24…反射ミラー、25…筐体、32…紫外線ラン
プ、41…気泡、L…投射映像光、Lin…入射光、L
out …出射光、Lex…外光
Claims (16)
- 【請求項1】 平面状又は曲面状に分布した複数の透
明微小球体と、 前記複数の透明微小球体を保持する第1の透明粘着層
と、 前記透明微小球体の光出射側の所定箇所を露出させるよ
うに、前記複数の透明微小球体間の間隙に配された光吸
収層と、 前記透明微小球体の光出射側に形成された第2の透明粘
着層とを有する平面型レンズであって、 前記第2の透明粘着層が、少なくとも、側鎖に二重結合
を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを
含有する紫外線硬化性樹脂組成物からなっていて、前記
アクリル系樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化して
いる平面型レンズ。 - 【請求項2】 前記複数の透明微小球体が単層に配置さ
れており、光入射側において、前記各透明微小球体の直
径の30%以上が前記第1の透明粘着層に埋め込まれて
いる、請求項1に記載した平面型レンズ。 - 【請求項3】 前記紫外線硬化性樹脂組成物が、前記ア
クリル系樹脂100重量部に対し、前記光重合開始剤を
0.1〜5重量部、前記熱架橋剤を0.1〜5重量部夫
々含有したものである、請求項1に記載した平面型レン
ズ。 - 【請求項4】 前記アクリル系樹脂が、 アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる
群より選ばれた少なくとも1種を主成分とする単量体1
00重量部に対し、少なくとも、水酸基を含有した単量
体、カルボキシル基を含有した単量体、並びに水酸基及
びカルボキシル基を含有した単量体からなる群より選ば
れた少なくとも1種を0.1〜20重量部共重合させて
得られた樹脂100重量部に対し、 イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル、及び
イソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルから
なる群より選ばれた少なくとも1種を0.1〜20重量
部配合し、反応させて得られたものである、請求項1に
記載した平面型レンズ。 - 【請求項5】 前記第1の透明粘着層の光入射側に第1
の透明基板が設けられている、請求項1に記載した平面
型レンズ。 - 【請求項6】 前記複数の透明微小球体の光出射側に前
記第2の透明粘着層を介して第2の透明基板が設けられ
ている、請求項5に記載した平面型レンズ。 - 【請求項7】 第1の透明粘着層の上に複数の透明微
小球体を供給し、所定深さまで前記第1の透明粘着層に
埋め込む工程と、 前記第1の透明粘着層に埋め込まれた状態の前記複数の
透明微小球体間の間隙を含む領域上に光吸収材料を供給
する工程と、 前記透明微小球体の前記第1の透明粘着層とは反対側の
頂部近傍領域の前記光吸収材料を除去して、前記複数の
微小球体間の間隙に光吸収層を形成する工程と、 前記光吸収層が前記間隙内に配され、前記第1の透明粘
着層に埋め込まれた前記複数の透明微小球体上に、少な
くとも、側鎖に二重結合を持ったアクリル系樹脂、光重
合開始剤及び熱架橋剤を含有し、第2の透明粘着層とな
る紫外線硬化性樹脂組成物を被着する工程と、 前記紫外線硬化性樹脂組成物の前記アクリル系樹脂の少
なくとも一部分を熱架橋させる工程と、 紫外線を照射することにより前記紫外線硬化性樹脂組成
物の前記アクリル系樹脂を紫外線架橋して前記紫外線硬
化性樹脂組成物を硬化させ、前記第2の透明粘着層を形
成する工程とを有する、平面型レンズの製造方法。 - 【請求項8】 前記紫外線硬化性樹脂組成物を被着する
前記工程の後又はその工程時に、前記光吸収層が前記間
隙内に配された前記複数の透明微小球体を前記第1の透
明粘着層に埋め込んだ第1の透明基板と、第2の透明基
板とを、前記紫外線硬化性樹脂組成物を介して貼り合わ
せる、請求項7に記載した平面型レンズの製造方法。 - 【請求項9】 前記透明微小球体の頂部近傍領域の前記
光吸収材料を除去する工程の後、その光吸収材料を除去
した頂部側の前記複数の透明微小球体の上に、前記紫外
線硬化性樹脂組成物を被着し、更に前記第2の透明基板
を積層する、請求項7に記載した平面型レンズの製造方
法。 - 【請求項10】 前記紫外線硬化性樹脂組成物の前記ア
クリル系樹脂の少なくとも一部分を熱架橋させた後に、
前記被着を行う、請求項7に記載した平面型レンズの製
造方法。 - 【請求項11】 平面状又は曲面状に分布した複数の
透明微小球体と、 前記複数の透明微小球体を保持する第1の透明粘着層
と、 前記透明微小球体の光出射側の所定箇所を露出させるよ
うに、前記複数の透明微小球体間の間隙に配された光吸
収層と、 前記透明微小球体の光出射側に形成された第2の透明粘
着層とを有する平面型レンズを有し、 前記第2の透明粘着層が、少なくとも、側鎖に二重結合
を持ったアクリル系樹脂と光重合開始剤と熱架橋剤とを
含有する紫外線硬化性樹脂組成物からなっていて、前記
アクリル系樹脂の熱架橋及び紫外線架橋により硬化して
いる、背面投射型プロジェクタ用スクリーン。 - 【請求項12】 前記複数の透明微小球体が単層に配置
されており、光入射側において、前記各透明微小球体の
直径の30%以上が前記第1の透明粘着層に埋め込まれ
ている、請求項11に記載した背面投射型プロジェクタ
用スクリーン。 - 【請求項13】 前記紫外線硬化性樹脂組成物が、前記
アクリル系樹脂100重量部に対し、前記光重合開始剤
を0.1〜5重量部、前記熱架橋剤を0.1〜5重量部
夫々含有したものである、請求項11に記載した背面投
射型プロジェクタ用スクリーン。 - 【請求項14】 前記アクリル系樹脂が、 アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルからなる
群より選ばれた少なくとも1種を主成分とする単量体1
00重量部に対し、少なくとも、水酸基を含有した単量
体、カルボキシル基を含有した単量体、並びに水酸基及
びカルボキシル基を含有した単量体からなる群より選ば
れた少なくとも1種を0.1〜20重量部共重合させて
得られた樹脂100重量部に対し、 イソシアネート基を含有したアクリル酸エステル、及び
イソシアネート基を含有したメタクリル酸エステルから
なる群より選ばれた少なくとも1種を0.1〜20重量
部配合し、反応させて得られたものである、請求項11
に記載した背面投射型プロジェクタ用スクリーン。 - 【請求項15】 前記第1の透明粘着層の光入射側に第
1の透明基板が設けられている、請求項11に記載した
背面投射型プロジェクタ用スクリーン。 - 【請求項16】 前記複数の透明微小球体の光出射側に
前記第2の透明粘着層を介して第2の透明基板が設けら
れている、請求項15に記載した背面投射型プロジェク
タ用スクリーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11115826A JP2000305181A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 平面型レンズ及びその製造方法、並びに背面投射型プロジェクタ用スクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11115826A JP2000305181A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 平面型レンズ及びその製造方法、並びに背面投射型プロジェクタ用スクリーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000305181A true JP2000305181A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14672083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11115826A Pending JP2000305181A (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | 平面型レンズ及びその製造方法、並びに背面投射型プロジェクタ用スクリーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000305181A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020051179A (ko) * | 2000-12-22 | 2002-06-28 | (주)빛과함께 | 무반사 양면 투과형 투사 스크린 및 그 제조방법 |
JP2006236759A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Sony Chemical & Information Device Corp | 絶縁被覆導電粒子 |
JP2012015115A (ja) * | 2011-07-27 | 2012-01-19 | Sony Chemical & Information Device Corp | 絶縁被覆導電粒子 |
-
1999
- 1999-04-23 JP JP11115826A patent/JP2000305181A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020051179A (ko) * | 2000-12-22 | 2002-06-28 | (주)빛과함께 | 무반사 양면 투과형 투사 스크린 및 그 제조방법 |
JP2006236759A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Sony Chemical & Information Device Corp | 絶縁被覆導電粒子 |
JP2012015115A (ja) * | 2011-07-27 | 2012-01-19 | Sony Chemical & Information Device Corp | 絶縁被覆導電粒子 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5340460B2 (ja) | 拡散シート、光源ユニット、及び液晶表示装置 | |
KR101302783B1 (ko) | 백라이트 유닛의 제조 방법 | |
JP2010211150A (ja) | 光学フィルム | |
JP2011017972A (ja) | 透明体貼付用スクリーン | |
KR101271284B1 (ko) | 표시 화면용 기능 필름 및 그 제조법 | |
JP2003331475A (ja) | 光ディスク及びその製造方法 | |
JPH10160914A (ja) | レンズフィルム及びそれを用いた面光源装置 | |
JP2003241199A (ja) | 光硬化性樹脂組成物、液晶パネル用基板、及び、液晶パネル | |
JP2007225972A (ja) | 光拡散フィルム、光学部材、背面投射型スクリーン及び背面投射型ディスプレイ装置 | |
JP2004323858A (ja) | 紫外線硬化性樹脂組成物及びその硬化方法、並びに接着構造体 | |
JP2013157152A (ja) | 導光板、ハーフスリットシート、及び光学フィルム | |
CN106633148B (zh) | 一种复合膜用光学膜 | |
JP2000305181A (ja) | 平面型レンズ及びその製造方法、並びに背面投射型プロジェクタ用スクリーン | |
JP4080573B2 (ja) | 平面型レンズ及びその製造方法並びに背面投射型プロジェクタ用スクリーン | |
JPH11231112A (ja) | 液晶表示装置用プリズムシート | |
JP4074096B2 (ja) | 転写用反射防止フィルム、その製造方法及び反射防止処理された物体 | |
WO2020042561A1 (zh) | 反射固化胶、透明固化胶、投影屏幕及其制备方法 | |
JP2000047012A (ja) | 前方散乱フィルム | |
JP2013093199A (ja) | 導光板、面光源装置、及び表示装置 | |
JP2001133605A (ja) | レンズシート、それを用いたバックライトおよび液晶表示装置 | |
JP4004886B2 (ja) | 反射防止フィルム及び反射防止処理された物体 | |
JPH1195004A (ja) | 平面型レンズ及びその製造方法並びに背面投射型プロジェクタ用スクリーン | |
CN117613174B (zh) | 一种超薄显示单元及其封装方法 | |
JP2012230836A (ja) | 導光板、面光源装置、及び表示装置 | |
JP2002285120A (ja) | 樹脂組成物、両面接着部材、反射部材、照明装置および液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060220 |
|
RD13 | Notification of appointment of power of sub attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433 Effective date: 20070125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090210 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090602 |