JP2004323645A - 炭化装置 - Google Patents

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Masahito Kotori
雅人 小鳥
Hiromi Yamada
浩巳 山田
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Takahama Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】原料の自燃焼性を活用することにより燃焼エネルギーの省略化を図ることのできる炭化装置を提供する。
【解決手段】上方に乾燥室12が、下方に炭化室18が備えられ、炭化原料用の供給口52と不完全燃焼ガス用の排気口28が乾燥室12に設けられるとともに攪拌機能を備えた炭化原料用の送り込み手段24が設けられ、一方、炭化原料の点火口30、炭化材の取り出し口35、攪拌手段18Aおよび温度センサ32が炭化室18に備えられるとともに送風手段34が設けられ、乾燥室12と前記炭化室18の境に連通孔22aが設けられてなる炭化装置。

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、植物などの有機系廃棄物たとえば落ち葉などの原料を炭化する炭化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来例として特開2002−180061号公報(特許文献1)に記載された発明が知られていた。
この例は、原料供給口を備え、上下方向に設けられた多段による乾留室と、乾留室を外側から包囲する横断面でリング形状をなす燃焼室を形成する断熱壁と、乾留室と燃焼室とを連通すると共に燃焼室内に火口をもち乾留室で生成された乾留ガスを火口で燃焼させて燃焼室を加熱するガスパイプと、燃焼室に連通する排気口を備えたものであり、ガスパイプの火口は火口径が径可変構造とされたものであった。
【0003】
したがって、ガスパイプの火口は火口径が径可変構造であるから、乾留ガスの発生量が多い場合に火口径を大きく、乾留ガスの発生量が少ない場合には火口径を小さくすることにより、原料の種類に応じて火口径を調整して火口における燃焼の適切化を図ることができる点で評価できた。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−180061号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、この従来例の炭化装置は、燃焼室を形成する断熱室と乾留室の二重ボックスの構造であることにより、構造が複雑化したことのほか、ガスパイプを使用して原料を乾留室の外側から加熱させているから、燃焼エネルギーを必須とした。
さらに、原料を炭化するときの不完全燃焼温度の制御を適切に行うことが必ずしも容易でなかった。
【0006】
この発明の目的は、原料の自燃焼性を活用することにより燃焼エネルギーを省略化できる炭化装置を提供することにある。
その他の目的は、装置の構造の簡素化を図ることにある。
さらに、他の目的は、原料の不完全燃焼温度の制御の容易性を図ることにある。
この発明の他の諸目的は、以下に詳述する説明のなかで明瞭に理解できるであろう。
【0007】
【課題を解決しようとするための手段および作用効果】
炭化装置の第1の課題解決手段は、上方に乾燥室が備えられ、下方に炭化室が備えられた炭化装置において、炭化原料用の供給口、不完全燃焼ガス用の排気口が該乾燥室に設けられるとともに攪拌機能を備えた炭化原料用の送り込み手段が設けられ、一方、炭化原料用の点火口、炭化材の取り出し口、攪拌手段、温度センサが該炭化室に備えられるとともに送風手段が設けられ、前記乾燥室と前記炭化室の境に連通孔が設けられてなることを特徴とするものである。
【0008】
この明細書において用語「不完全燃焼ガス」とは、原料を不完全燃焼させたとに発生するガスを意味し、断りのない限り前記の意味で使用されている。
また、用語「攪拌機能を備えた炭化原料用の送り込み手段」とは原料を乾燥室から炭化室へ両者の境に設けられた連通孔を介して送り込むことを主たる機能とし、併せて原料の攪拌を行うことを従とするもので、これらの用語は断りのない限り前記の意味で使用されている。
【0009】
炭化装置の第1の課題解決手段の作用効果は次のとおりである。
炭化原料用の供給口から上方の乾燥室へ原料を供給し、原料を乾燥させながら該送り込み手段により攪拌しつつ、乾燥室と炭化室の境に設けられた連通孔を通じて乾燥室から炭化室へ原料を供給する一方、乾燥室の原料の減少に応じて炭化室へ爾後の原料の供給に備えて乾燥室に原料を補充する。
【0010】
一方、炭化室へ供給された原料に点火口から点火を行い、原料を不完全燃焼させることにより炭化材を得るが、このとき、炭化材の不完全燃焼の温度が炭化材を得るに際して適正な温度であるか否かを温度センサにより測定する。
前記の温度の測定により、その高低に応じて送風手段を制御し、送風の開始、停止を行うとともに、送風量の多寡を調整して原料へ送風を施し、原料を常時不完全燃焼させることにより炭化させ、炭化することにより得られた生成物である炭化材を取り出し口から取り出す。
【0011】
一方、下方の炭化室の原料を不完全燃焼させることによって発生する不完全燃焼ガス(煙)は炭化室から排出されることなく、乾燥室と炭化室の境に設けられた連通孔を介して上方の乾燥室へ導入できる。
この不完全燃焼ガスは熱エネルギーを残存したものであるから、乾燥室へ導入することにより、爾後の炭化室の不完全燃焼による炭化に備えて未乾燥状態の原料の乾燥を不完全燃焼ガスによる熱エネルギーを利用して、一層効率よくおこなうことができる。
【0012】
したがって、第1の課題解決手段では、原料の自燃焼性を活用することにより燃焼エネルギーの省略化を図ることができることのほか、装置の構造の簡素化を図ることができ、原料の不完全燃焼温度の制御の容易性を図ることができる。
【0013】
炭化装置の第2の課題解決手段は、第1の課題解決手段において、前記乾燥室の不完全燃焼ガス用の排気口を介して不完全燃焼ガス用の燃焼室が前記乾燥室に連設され、前記燃焼室内に不完全燃焼ガス用の燃焼手段が備えられてなるとともに前記燃焼室に燃焼ガス用の排気口が設けられてなることを特徴とするものである。
【0014】
炭化装置の第2の課題解決手段の作用効果は次のとおりである。
第1の課題解決手段の作用効果を奏することのほか、下方の炭化室から発生する原料の不完全燃焼ガスは連通孔を介して上方の乾燥室へ上昇するものの、上方の乾燥室には燃焼室が連設され、燃焼室内に燃焼手段が備えられているから、上方の乾燥室内へ上昇した不完全燃焼ガスを燃焼させることにより不純物を燃焼してそのガスを無害化できる。
したがって、無害化されたガスを上方の乾燥室の排気口から大気中に放出できるから大気の汚染防止に寄与できる。
【0015】
炭化装置の第3の課題解決手段は、第1、または第2の課題解決手段において、前記乾燥室および前記炭化室に回転軸が設けられ、前記乾燥室の攪拌機能を備えた炭化原料用の送り込み手段および前記炭化室の攪拌手段が前記回転軸を介して回転自在にそれぞれ設けられてなることを特徴とするものである。
【0016】
炭化装置の第3の課題解決手段の作用効果は次のとおりである。
第1、又は第2の課題解決手段の作用効果を奏することのほか、上方の乾燥室の攪拌機能を備えた炭化原料用の送り込み手段および下方の炭化室の攪拌手段を回転軸によって回転できる。
【0017】
したがって、原料を乾燥させるとともに、送り込み手段により回転させつつ、連通孔を介して炭化室へ導入できるから、原料の炭化室への導入を円滑に行うことができる。
【0018】
さらに、送り込み手段は併せて攪拌機能を備えているから、攪拌作用が原料に及ぶことにより攪拌が円滑に行われる。
【0019】
炭化装置の第4の課題解決手段は、第1、2または第3の課題解決手段において、回転軸が中空であって、空気の連通用の連通機構が下方の炭化室の攪拌手段に備えられるとともに、前記回転軸と攪拌手段が連結され、攪拌手段に空気の吐き出し口が設けられてなることを特徴とするものである。
【0020】
炭化装置の第4の課題解決手段の作用効果は次のとおりである。
第1、2又は第3の課題解決手段の作用効果を奏することのほか、回転軸が中空であり、下方の炭化室の攪拌手段には空気の連通用の連通機構が備えられ、中空の回転軸と連通する空気の吐き出し口を設けてあるから、中空の回転軸に送風手段を接続することにより、回転軸と別に送風用のパイプなどの配管を必要とすることなく、下方の炭化室へ送風を供給できるので、下方の炭化室への送風手段の簡素化に寄与できる。
【0021】
炭化装置の第5の課題解決手段は、第1、2、3または第4の課題解決手段において、不完全燃焼ガス用の燃焼室に燃焼ガス用の吸引手段が接続され、
送風手段が該吸引手段に接続されてなることを特徴とするものである。
【0022】
この明細書において用語「燃焼ガス」とは、不完全燃焼ガスが完全燃焼され無害化されたガスのことを意味し、断りのない限り前記の意味で使用されている。
【0023】
炭化装置の第5の課題解決手段の作用効果は次のとおりである。
第1、2、3又は第4の課題解決手段の作用効果を奏することのほか、燃焼室で完全燃焼され、無害化された燃焼ガスを吸引手段を介して送風手段へ供給できる。
したがって、完全燃焼され、無害化された燃焼ガスを下方の炭化室へ供給でき炭化室で使用された空気を循環利用できるので、一層、大気汚染の防止に寄与できる。
【0024】
炭化装置の第6の課題解決手段は、第1、2、3、4または第5の課題解決手段において、前記乾燥室の攪拌機能を備えた炭化原料用の送り込み手段が回転軸に対して直角方向に支持軸が横架され、支持軸の両側に羽根が設けられてなるものであり、下方の炭化室の攪拌手段の主たる構成要素は垂直方向の攪拌棒であって、連通孔が該乾燥室と該炭化室の境の中央部に設けられてなることを特徴とするものである。
【0025】
炭化装置の第6の課題解決手段の作用効果は次のとおりである。
第1、2、3、4又は第5の課題解決手段の作用効果を奏することのほか、上方の乾燥室の送り込み手段は支持軸の両側に羽根を設けたものであるから、原料をほぐしつつ、乾燥室と炭化室の中央部に設けられた連通孔に集中させることができので、炭化室への原料の導入を円滑に行うことができる。
一方、下方の炭化室の攪拌手段の主たる構成要素は垂直方向の攪拌棒であるから、徒に原料を炭化室内で拡散することなく、該室内で均等に攪拌しつつ炭化できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0027】
この炭化装置10は最上段の乾燥室12、中段の乾燥室14、最下段の乾燥室16が上下方向に設けられ、最下段の乾燥室16の下方に炭化室18が、炭化室18の下方に炭化材の収納室20がそれぞれ設けられている。
最上段の乾燥室12へ供給された原料はこの乾燥室12で攪拌されつつ、一次乾燥され、引き続き、中段の乾燥室14へ送り込まれて攪拌されつつ、二次乾燥され、二次乾燥された原料は、最下段の乾燥室16へ送り込まれて攪拌されつつ、三次乾燥されて炭化室18へ導入され、原料は攪拌されつつ炭化され、生成物である炭化材は収納室20へ収納される(図1、図2を参照)。
【0028】
最上段の乾燥室12は炭化用原料を導入し、一次乾燥を目的とするものであり、無作為に供給される原料を一次乾燥し易いように攪拌してほぐし、中段の乾燥室14との境に設けられた中央部の連通孔22aを介して一次乾燥した原料を供給するものである。
【0029】
最上段の乾燥室12には原料を中段の乾燥室14へ送り込むための送り込み手段24が設けられている。
この送り込み手段24の主たる目的は、最上段の乾燥室12内の原料を中段の乾燥室14へ送り込むことにあるが、併せて原料の攪拌機能も備えている(図2を参照)。
【0030】
送り込み手段24は、図2、図3を参照して明らかなように、追って詳細を説明する中空の回転軸26に対して直角方向に支持軸24aが横架され、支持軸24aの両側に羽根24b、24bが好ましくは偏芯状態に設けられてなるものである。
【0031】
最上段の乾燥室12へ供給された原料は回転軸26に固定された両側の羽根24b、24bの回転応力の作用に支配されることにより、単に回転しつつ、最上段の乾燥室12と中段の乾燥室14との境に設けられた連通孔22aを通じて中段の乾燥室14へ送り込まれるに止まることなく、両側の羽根24b、24b間には空白部24cが形成されるから(図3を参照)、回転作用を受ける原料は羽根24b、24b間の空白部24cを介して乾燥室12の中央部から乾燥室12の内壁面に向けて強制的に移動させられる。
【0032】
一方、内壁面に向けて強制的に移動された原料は空白部24cを介して前記の内壁面から乾燥室12の中央部に向けて強制的に移動させられ、前記した連通孔22aを通じて中段の乾燥室14へ、その大部分は送り込まれるものの、連通孔22aの周囲に存在する原料の一部は空白部24cを介して乾燥室12の内壁面に向けて強制的に移動させられ、その結果、原料は乾燥室12内で羽根24b、24b作用を受けてうず巻(噴流)を起こし攪拌されることになる。
【0033】
最上段の乾燥室12には、炭化用原料の供給口52が設けられている。
また、最上段の乾燥室12と中段の乾燥室14との境の中央部に連通孔22aを設けることにより、追って説明する炭化室18から上昇し、乾燥室12内に導入される不完全燃焼ガスを大気中へ排出するのに備えて排気口28が設けられている。
【0034】
最上段の乾燥室12の下方には原料の二次乾燥に備えて中段の乾燥室14が設けられ、最上段の乾燥室12と中段の乾燥室14の境の中央部には、最上段の乾燥室12の底板12cを穿設することにより前記したように連通孔22aが設けられている。
【0035】
中段の乾燥室14では、前記の中空の回転軸26に対して直角方向に支持軸14aが横架され、回転軸26の両側において、支持軸14aから2本毎の攪拌棒14b、14bが一定の間隔を隔てて垂設された攪拌手段14Aが設けられている。
【0036】
これらの4本の攪拌棒14bは中段の乾燥室14の一側に片寄せられ、乾燥室14の他側の内壁面側に攪拌棒14bが臨まない構成が採用されている。
追って説明するが、最下段の乾燥室16の攪拌手段16Aの攪拌棒16bの配置と対称的に設けることにより、中段の乾燥室14と最下段の乾燥室16との攪拌手段14A、16Aによる攪拌機能の相乗的効果が得られるように意図されている(図2を参照)。
【0037】
回転軸26の両側の4本の攪拌棒14bが回転することにより、攪拌棒14bは前記したように中段の乾燥室14の一側に片寄せられているから、原料は中段の乾燥室14の一側に片寄せられつつ攪拌される。
【0038】
中段の乾燥室14の下方には原料の三次乾燥に備えて最下段の乾燥室16が設けられ、中段の乾燥室14と最下段の乾燥室16の境の内壁面寄りには、中段の乾燥室14の底板14cを穿設することにより前記したように連通孔22bが設けられている。
【0039】
そして、前記の中空の回転軸26に対して直角方向に支持軸16aが横架され、回転軸26の両側において、支持軸16aから2本毎の攪拌棒16b、16bが一定の間隔を隔てて垂設された攪拌手段16Aが設けられている。
これらの4本の攪拌棒16bは最下段の乾燥室16の他側に片寄せられ、乾燥室16の一側の内壁面側に攪拌棒16bが臨まない構成が採用されている。
【0040】
したがって、最下段の乾燥室16の攪拌手段16Aの攪拌棒16bと中段の乾燥室14の攪拌手段14Aの攪拌棒14bとは対称的な配置になるから、連通孔22bを通じて供給された原料は中段の乾燥室14では一側に向けて攪拌され、一側に向けて攪拌された原料は最下段の乾燥室16で反対に他側に向けて攪拌されることになるので、原料は両乾燥室14、16の攪拌手段14A、16Aによる攪拌機能の相乗的効果を図ることができる。
【0041】
最下段の乾燥室16の下方には炭化室18が連設されている。
炭化室18は前記した乾燥室12、14、16により乾燥された原料を攪拌しつつ、不完全燃焼させることにより、炭化材を得ることを目的とするものである。
中段の乾燥室14の攪拌手段14Aと同様な攪拌手段18Aが設けられている。
この攪拌手段18Aにも4本の攪拌棒18bが設けられ、これらの攪拌棒18bは、炭化室18の一側に片寄せられ、最下段の乾燥室16の攪拌棒16bと対称的に配置されているが、その意図は前記したとおりである。
【0042】
最下段の乾燥室16と炭化室18の境の中央部には、最下段の乾燥室16の底板16cを穿設することにより、連通孔22cが設けられている。
【0043】
炭化室18には、原料に点火をできるよう点火口30が設けられている。
また、原料の不完全燃焼を行うための温度雰囲気を測定するのに備えて温度センサ32が設けられている。
さらに、原料の不完全燃焼を制御するため、詳細については追って説明する送風手段34が臨ませてある。
そして、炭化材を排出できるように排出口35が設けてある。
【0044】
送風手段34を設けるのに中空の回転軸26を利用し、この攪拌手段18Aにも中空の攪拌棒を採用することが予定されている。
この点について言及すると、回転軸26の主たる目的は最上段の乾燥室12の攪拌機能を備えた送り込み手段24、中段の乾燥室14、最下段の乾燥室16および炭化室18にそれぞれ設けられた攪拌手段14A、16A、18Aを回転させることにあるが、そのほかに送風手段34の機構の簡素化を図る目的もある。
【0045】
実施の形態では、最上段の乾燥室12上に送風手段34が設けられ、連結管34aを介して前記した中空の回転軸26が最上段の乾燥室12から炭化室18の下方の収納室20にかけて垂設され、収納室20の底に設けられた駆動モータ36により回転軸26が回転し、前記した送り込み手段24、攪拌手段14A、16A、18Aが回転するように図られている。
【0046】
そこで、この発明では送風手段34から供給される送風は連結管34aおよび回転軸26に通じているから、炭化室18へ送風させるのに攪拌手段18Aが空気の連通用の連通機構を備えたものとされている。
【0047】
具体的にさらにいえば、攪拌手段18Aを構成する支持軸18aと攪拌棒18bが中空パイプのように空気が連通するものが採用され、たとえば、攪拌棒18bに空気の吐き出し口が形成されることにより、送風手段34から供給される送風がこの空気の吐き出し口から炭化室18の原料に向けて供給できるように図られている。
【0048】
この実施の形態では、回転軸26を利用して送風手段34を炭化室18へ臨ませることを説明したが、前記の回転軸26や中空の支持軸18a、攪拌棒18bなどを採用することなく、送風手段を別に独立して設け、送風手段を炭化室18へ臨ませることも発明者は予定している。
【0049】
さらに、実施の形態を説明すると、炭化材を取り出すのに取り出し口を直接、炭化室18に設けることのほか、炭化室18の下方に炭化材の収納室20を連設し、炭化材を収納室20にまとめ、収納室20に設けられた取り出し口38から取り出すことも予定されている。
【0050】
この発明は、さらに、炭化室18で原料を不完全燃焼させたときに発生する不完全燃焼ガスを完全燃焼させて大気中へ排出することやその不完全燃焼ガスを炭化室18へ循環導入することについても意図されているから、この点について説明する。
【0051】
最上段の乾燥室12の上方には、該乾燥室12に設けられた排気ガス用の排気筒の排気口28を介して不完全燃焼ガスを燃焼する燃焼室40が設けられている(図1を参照)。
また、燃焼室40内には導入された不完全燃焼ガスを完全燃焼させるため、燃焼手段42が設けられ、燃焼手段42により不完全燃焼ガスを燃焼できるように図られている。
さらに、完全燃焼させた燃焼ガスを大気中へ放出できるよう燃焼室40には排出用の排気筒44が設けられている。
【0052】
他方、燃焼室40で完全燃焼された燃焼ガスを炭化室18へ循環導入することが図られている。
前記した燃焼室40の排気筒44の排気口を閉塞させ、この排気筒44に連結管46が接続され、連結管46に燃焼ガスの吸引手段48が連結されている。
そして吸引手段48には別の連結管50が接続され、別の連結管50の延長先には前記した送風手段34が連結され、送風手段34はさらに前記した連結管32aを介して前記した中空の回転軸26に接続されている。
かくして、燃焼室40で完全燃焼された燃焼ガスは、排気筒44、連結管46を通じて吸引手段48により吸引され、吸引された燃焼ガスは、送風手段34へ送られ、送風手段34により中空の回転軸26を通じて炭化室18の攪拌機構18Aへ供給され、遂には攪拌手段18Aの攪拌棒18bの空気吹き出し口を通じて炭化室18内へ循環導入される。
【0053】
この発明の実施の形態では、乾燥室12、14、16を上下に3区画したが、原料が予め、別途乾燥されているものを炭化する場合や乾燥効率を無視するならば、中段の乾燥室14および最下段の乾燥室16を省略することも予定されている。
他方、乾燥効率をさらに考慮するならば、さらに最下段の乾燥室16と炭化室18との間に別の乾燥室を設けることも予定されている。
【0054】
この発明の実施の形態による攪拌機能を備えた送り込み手段24、中段の乾燥室14、最下段の乾燥室16および炭化室18にそれぞれ設けられた攪拌手段14A、16A、18Aは、回転軸26の回転に追従して1方向へ回転されるものを挙げたが、1方向に止まることなく、往復運動することについても予定されている。
さらに、送り込み手段24や攪拌手段14A、16A、18Aは回転式のものに制約されものではなく、電磁石や電動機で発生した振動を原料に与えことにより攪拌することも予定されている。
【0055】
次にこの実施の形態の炭化装置10により、炭化材を得る要領を図面を参照して説明する。
最上段の乾燥室12へ原料を搬送コンベアなどの原料の供給手段を介して供給する。
ついで回転軸26を駆動モータ36により回転させ、最上段の乾燥室12の攪拌機能を備えた送り込み手段24を回転させることにより、羽根24b、24bによって原料をほぐしつつ、該乾燥室12の底板12cの中央に設けられた連通孔22aを介して中段の乾燥室14へ供給する。
【0056】
引き続き、中段の乾燥室14へ供給された原料は、中段の乾燥室14の回転する攪拌手段14Aの攪拌棒14bにより攪拌させ、該乾燥室14の内周面寄りに形成された連通孔22bを介して最下段の乾燥室16へ供給する。
【0057】
最下段の乾燥室16へ供給された原料を該乾燥室16の回転する攪拌手段16Aの攪拌棒16bによりさらに攪拌させ、中央に設けられた連通孔22cを介して炭化室18へ供給する。
【0058】
そこで、炭化室18の点火口30へ点火を行うことにより、原料に点火する。
そして、温度センサ32により原料の不完全燃焼による温度を測定し、不完全燃焼に適した温度となるよう併せて送風手段34により送風を施すことにより原料を不完全燃焼させる。
不完全燃焼させ、生成された炭化材は、炭化室18の底板18cに形成された炭化材の取り出し口35を介して徐々に炭化材の収納室20へ落下させる。
収納室20へ落下された炭化材が一定量に達したとき、収納室20の取り出し口38から炭化材を取り出す。
【0059】
一方、炭化室18で原料を不完全燃焼させて炭化材を得る際に発生する不完全燃焼ガスは比較的高温であるが、このガスは、前記した乾燥室12、14、16の底板12a、14c、16cに形成されたそれぞれの連通孔22a、22b、22cを通じて最上段の乾燥室12まで上昇する。
したがって、最上段の乾燥室12、中段の乾燥室14および最下段の乾燥室16に供給されたそれぞれの原料をこの不完全燃焼ガスを利用して乾燥を促進させる。
【0060】
最上段の乾燥室12にまで達した不完全燃焼ガスは、前記した燃焼室40を備えない場合は、そのまま最上段の乾燥室12の排気口28から大気中に放出される。
【0061】
一方、前記した燃焼室40が設けられる場合は、不完全燃焼ガスは燃焼室40に供給され、燃焼室40の燃焼手段42により不完全燃焼ガスが完全燃焼される。
そして、前記した燃焼ガスの吸引手段48により燃焼ガスを炭化室18へ循環導入しない場合は、燃焼室40に閉塞された排気筒44を開放させてその燃焼ガスを大気中へ放出する。
【0062】
不完全燃焼ガスを炭化室18へ循環導入する場合は、燃焼ガスの吸引手段48により吸引し、不完全燃焼ガスを送風手段34へ送り、送風手段34により炭化室18へ不完全燃焼ガスを供給させ、炭化室18の原料の炭化に寄与させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る炭化装置の側面図
【図2】本発明の実施の形態に係る炭化装置の要部の縦断面図
【図3】本発明の実施の形態に係る炭化装置の図2のA−A線断面図
【符号の説明】
10 炭化装置
12 最上段の乾燥室
12c 最上段の乾燥室の底板
14 中段の乾燥室
14A 中段の乾燥室の攪拌手段
14a 支持軸
14b 攪拌棒
14c 中段の乾燥室の底板
16 最下段の乾燥室
16A 最下段の乾燥室の攪拌手段
16a 支持軸
16b 攪拌棒
16c 最下段の乾燥室の底板
18 炭化室
18A 炭化室の攪拌手段
18a 支持軸
18b 攪拌棒
18c 炭化室の底板
20 収納室
22a 連通孔
22b 連通孔
22c 連通孔
24 攪拌機能を備えた送り込み手段
24a 支持軸
24c 空白部
24b 羽根
26 回転軸
28 排気口
30 点火口
32 温度センサ
34 送風手段
34a 連結管
35 排出口
36 駆動モータ
38 取り出し口
40 燃焼室
42 燃焼手段
44 排気筒
46 連結管
48 吸引手段
50 連結管
52 供給口

Claims (6)

  1. 上方に乾燥室が備えられ、下方に炭化室が備えられた炭化装置において、
    炭化原料用の供給口、不完全燃焼ガス用の排気口が該乾燥室に設けられるとともに攪拌機能を備えた炭化原料用の送り込み手段が設けられ、
    一方、炭化原料用の点火口、炭化材の取り出し口、攪拌手段、温度センサが該炭化室に備えられるとともに送風手段が設けられ、
    前記乾燥室と前記炭化室の境に連通孔が設けられてなることを特徴とする炭化装置。
  2. 前記乾燥室の不完全燃焼ガス用の排気口を介して不完全燃焼ガス用の燃焼室が前記乾燥室に連設され、
    前記燃焼室内に不完全燃焼ガス用の燃焼手段が備えられてなるとともに前記燃焼室に燃焼ガス用の排気口が設けられてなることを特徴とする請求項1記載の炭化装置。
  3. 前記乾燥室および前記炭化室に回転軸が設けられ、
    前記乾燥室の攪拌機能を備えた炭化原料用の送り込み手段および前記炭化室の攪拌手段が前記回転軸を介して回転自在にそれぞれ設けられてなることを特徴とする請求項1または2記載の炭化装置。
  4. 回転軸が中空であって、空気の連通用の連通機構が下方の炭化室の攪拌手段に備えられるとともに、前記回転軸と攪拌手段が連結され、攪拌手段に空気の吐き出し口が設けられてなることを特徴とする請求項1、2または3記載の炭化装置。
  5. 不完全燃焼ガス用の燃焼室に燃焼ガス用の吸引手段が接続され、
    送風手段が該吸引手段に接続されてなることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の炭化装置。
  6. 前記乾燥室の攪拌機能を備えた炭化原料用の送り込み手段が回転軸に対して直角方向に支持軸が横架され、支持軸の両側に羽根が設けられてなるものであり、下方の炭化室の攪拌手段の主たる構成要素は垂直方向の攪拌棒であって、連通孔が該乾燥室と該炭化室の境の中央部に設けられてなることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の炭化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010265418A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Chizuko Watanabe 炭化乾燥連結装置および乾燥装置とその構築方法

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