JP2004323107A - パネル搬送ボックス - Google Patents

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Hirokazu Shindo
洋和 進藤
Masami Takuno
雅巳 宅野
Kazuya Sakaguchi
和也 坂口
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【課題】複数枚のガラス基板を互いに所定の間隔を隔てて配列して収納するようにしたパネル搬送ボックスにおいて、とくに不使用時であってガラス基板が入っていない状態で搬送ボックスを保管したり輸送したりする際における省スペース化を図る。
【解決手段】搬送ボックスを本体部11と底板部40と蓋体50とから構成するとともに、さらに本体部11を2枚の長辺側側板20と2枚の短辺側側板30とから構成し、これらの側板20、30を上下3本の横方向に延びる結束バンド65によって結束した状態で底板部40と組合わせる。そしてガラス基板10を収納した状態で底板部40のバンド溝44および蓋体50のバンド溝56によって案内される結束バンド66によって結束し、さらに底板部40の広いバンド溝45と蓋体50の広いバンド溝57を通る広い結束バンド67によって結束する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパネル搬送ボックスに係り、とくに複数枚のパネルを互いに所定の間隔を隔てて配列して収納するパネル搬送ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネルやプラズマディスプレイパネル等のパネル状の表示装置が供給されるようになった。そこで液晶表示パネルやプラズマディスプレイパネル等を製造するために、素板ガラスや液晶表示用ガラス基板、あるいはプラズマディスプレイ用ガラス基板、あるいはカラーフィルタ等の各種のガラス基板が用いられる。さらにはこのようなガラス基板を用いて完成したパネルを搬送する必要がある。
【0003】
そこで特許第2552625号公報によって、ガラス基板搬送用ボックスが提案されている。このガラス基板搬送用ボックスは、有底の本体部、蓋体、あるいは無底の本体部、蓋体、および底体で構成されたボックスであって、これらの部材のそれぞれは発泡倍率が4〜25倍のポリオレフィン系樹脂発泡体から成る単一発泡成形体から構成され、これらの部材は何れも内外両面の表面が壁内部よりも緻密なスキン構造に形成され、かつ本体部内面の相対向する一対の面がガラス基板支持用の溝に形成されている。このようなガラス基板搬送用ボックスによって、ガラスメーカ、カラーフィルタメーカ、デバイスメーカ相互間におけるガラス基板や完成パネルの搬送が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなガラス基板搬送用ボックスは樹脂発泡体から構成されているために比較的軽量であるが、かさばる欠点がある。すなわち上述のような搬送用ボックスは使捨て式ではなく、繰返して使用するようになっている。ここで有底の本体部の場合には上部が開口した箱体の形状をなし、あるいはまた底部と分離された本体部の場合には筒体をなしている。従ってこのような本体部を有する搬送用ボックスを返送する際に、内部が空の状態で運ばなければならず、運送効率が極めて悪い。とくに国内と海外との間でガラス基板等のパネルを搬送する場合には、空の搬送用ボックスを国内と外国とで逆方向に輸送しなければならない問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、とくに空の状態でボックスを返送する際におけるスペースファクタを大幅に改善し、輸送効率を高めるようにしたパネル搬送ボックスを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の主要な発明は、
複数枚のパネルを互いに所定の間隔を隔てて配列して収納するパネル搬送ボックスにおいて、
本体部と、底板部と、蓋体とを有し、
前記本体部がその4辺を構成する4枚の側板から構成され、これら4枚の側板を組合わせて結束バンドによって結合し、
しかも前記本体部内に複数枚のパネルを収納して前記底板部と前記蓋体とを組合わせて結束バンドによって固定することを特徴とするパネル搬送ボックスに関するものである。
【0007】
ここで本体部を構成する4枚の側板の内の互いに対向する2枚の側板の両端に他の2枚の側板の側端の係合部を受入れる係合溝が形成されることが好ましい。また本体部と、底板部と、蓋体とがともに合成樹脂の発泡成形体から構成され、しかも前記本体部の互いに対向する2枚の側板の内側にそれぞれ前記パネルのエッジを受入れる案内溝が形成されていることが好ましい。また底板部の上面と蓋体の内側とにそれぞれ受けパッドが配され、該受けパッドの表面に形成されている案内溝によって前記パネルの下側および上側のエッジを受入れることが好ましい。また高さ方向の寸法が異なる受けパッドによって高さ方向の寸法が異なるパネルを安定に収納保持することが好ましい。また底板部と蓋体の発泡倍率を小さくして強度を大きくするとともに、パネルを収納した状態で前記底板部と前記蓋体と前記本体とを固定する縦方向の結束バンドによって吊下げることが好ましい。また本体部を構成する4枚の側板の内の少なくとも互いに対向する2枚の側板の外表面に段部から成る係止部を形成し、フックを前記係止部に係止して吊下げることが好ましい。また底板部の発泡倍率を小さくして強度を大きくするとともに、該底板部の下側に爪を入れてフォークリフトによって持上げることが好ましい。また収納するパネルがガラス基板であることが好適である。また本体部を構成する4枚の側板の内の少なくとも対向する2枚の長辺側側板の開口縁部に金属製の枠体を取付けることが好適である。また前記金属製の枠体がアルミニウムの引抜き材から成るチャンネル型の枠体であることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は本発明の第1の実施の形態に係るパネル搬送ボックスの全体の構成を示しており、ここでは複数枚のガラス基板10をを互いに所定の間隔を隔てて配列して収納するようになっている。なおこのようなガラス基板は、例えば液晶パネルのカラーフィルタのガラス基板であってよい。
【0009】
このような複数枚のガラス基板10を収納保持するパネル搬送ボックスは、本体部11と、底板部40と、蓋体50とから構成される。そして底板部40の上側および蓋体50の下側であって内側にはそれぞれ受けパッド15、16が配され、これらの受けパッド15、16によってガラス基板10の上下のエッジを受けるようになっている。
【0010】
このようなパネル搬送ボックスの大きな特徴は、とくに蓋体50と底板部40との間に配される本体部11が4枚の側板20、30から構成されることである。すなわち本体部11の4辺は互いに対向する2枚の長辺側側板20と互いに対向する2枚の短辺側側板30とを組合わせて形成される。そしてとくに短辺側側板30の内表面には互いに対向するように案内溝36が形成され、これらの案内溝36によって中に収納されるガラス基板10の側端を受入れて案内するようになっている。
【0011】
次に上記本体部11を構成する2枚の長辺側側板20の構成について、図6〜図8を参照して説明する。これらの長辺側側板20はその上端に突条21を備えるとともに、下端側には段部22の下側の垂直面に条溝23を備えている。また長辺側側板20の内側であってその両端側の部分にはそれぞれ縦溝から成る係合溝24を備えている。
【0012】
さらに長辺側側板20はその外表面に横方向に延びる3本のバンド溝25と縦方向の2本のバンド溝26とを備えている。またとくに図7Cに示すように、長辺側側板20の外側面上には段部から成る係止部27が形成され、この係止部27の部分に爪28を引掛けて吊下げるようになっている。爪28は結束バンド29等の吊下げ手段に取付けられている。
【0013】
次に短辺側側板30の構成について図9〜図11を参照して説明する。短辺側側板30はその上部に突条31を備えるとともに、下側の部分には内側に突出するように突条32が形成されている。また横方向の溝から成る3本のバンド溝33がこの短辺側側板30の外表面上に形成されている。またこの短辺側側板30の内表面には縦方向に延びる複数の案内溝36が形成され、これらの案内溝36によって内側に収納されるガラス基板10を受入れて案内するようになっている。
【0014】
次に底板部40の構造について図12〜図14を参照して説明する。底板部40はその内側の主面に凹部41が形成されるとともに、外周囲の長辺側の側壁の外表面上には側方に突出するように突条42が形成されている。また底板部40の側壁の内の短辺側の部分の外表面にはその根元側の部分に係合溝43が形成されている。また底板部40にはその底面に幅の狭いバンド溝44と幅の広いバンド溝45とが形成されている。
【0015】
次に蓋体50について図15〜図17によって説明する。蓋体50はその内側であって天板部の下側の部分に3つの凹部51が形成されている。また蓋体50の周壁部の内側であってその下端側の部分には、長辺側段部52および短辺側段部53が形成されている。また長辺側の段部52に対して所定の間隔を隔てて下方に突出するストッパ54が長辺のほぼ中央部に形成されている。またこの蓋体50の上面には凹部55が形成されるとともに、この凹部55の両側の部分に一対の狭いバンド溝56が形成され、これに対して上記バンド溝56と直交するように2本の広いバンド溝57が形成されている。
【0016】
上記底板部40の凹部41には図18および図19に示す受けパッド15が装着される。この受けパッド15はその上面に案内溝61を備えている。これらの案内溝61によってガラス基板10を互いに所定の間隔を隔てた状態で安定に保持するようになっている。
【0017】
また上記蓋体50の内表面であって凹部51にはそれぞれ受けパッド16が保持される。受けパッド16は図20および図21に示すようにその外表面上に案内溝62を備え、これらの案内溝62によってガラス基板10を安定的に保持するようにしている。しかも蓋体50側の受けパッド16としてその厚さ方向の寸法の異なるものを用意し、この受けパッド16を交換することによってガラス基板10の高さ方向の寸法の差異を吸収するようにしており、これによって複数種類のガラス基板10の収納を可能にしている。
【0018】
次に以上のような構成になるパネル搬送ボックスの組立てについて図1〜図5により説明する。一対の短辺側側板30を互いに対向するように配するとともに、これらの短辺側側板30の下端側の突条32を底板部40の下端側の係合溝43に係合させた状態で底板部40に対して直立して配置する。そしてこの後長辺側側板20を組合わせる。すなわち長辺側側板20の下端側の段部22に形成される条溝23の部分に底板部40の周壁部に形成されている突条42を受入れ、さらにこの長辺側側板20の両側の縦溝24に短辺側側板30の両側端を受入れて長辺側側板20を短辺側側板30と組合わせる。これによって2枚の短辺側側板30と2枚の長辺側側板20とが組合わされて本体部11が組立てられるとともに、上方が開放された箱体が組立てられる。
【0019】
次にこのような箱体を結束バンド65、66、67によって結束する。すなわち長辺側側板20の横方向に延びる3本のバンド溝25および短辺側側板30の外表面に形成される横方向の3本のバンド溝33のところにポリプロピレン樹脂製の結束バンド65を掛渡して結束する。これによって2枚の長辺側側板20と2枚の短辺側側板30とから成る本体部11が直方体状に組立てられる。
【0020】
そしてこのような箱体の内部にガラス基板10を配列する。このときに予め底板部40の凹部41に受けパッド15を取付けておく。この状態で図1に示すように上部が開放された箱体の内部にガラス基板10を所定の枚数配列する。このときにガラス基板10はその下端部が受けパッド15の案内溝61によって案内され、左右の両側のエッジの部分が短辺側側板30の案内溝36によって保持される。
【0021】
所定の枚数のガラス基板10を収納したならば、この状態で蓋体50を上から装着する。すると長辺側側板20の上端の突条21および短辺側側板30の上端の突条31が蓋体50の周壁の内側の段部52、53にそれぞれ係合する。またこのときに蓋体50のストッパ54が長辺側側板20の長さ方向の中間部分を内側から押え、長辺側側板20が内側に変形するのを防止する。このときに蓋体50の天板の下面であって凹部51の部分に3つの受けパッド16を取付けておく。するとこれらの受けパッド16の案内溝62がガラス基板10の上端部のエッジを安定的に受入れる。従ってガラス基板10は上面、両側面、および下面がともに案内溝62、36、および61によって案内された状態でこのパネル搬送ボックス内で互いに所定の間隔を隔てて配列した状態で収納される。
【0022】
この後に上記蓋体50のバンド溝56、および底板部40のバンド溝44に同じくポリプロピレン樹脂製の結束バンド66を掛渡して結束する。これらの結束バンド66は短辺側側板30の上面に掛渡される。
【0023】
この後にさらに同じくポリプロピレン樹脂製の幅の広い結束バンド67によって搬送ボックスを結束する。すなわち底板部40のバンド溝45および蓋体50のバンド溝57に結束バンド67を掛渡して結束する。このような結束バンド67は長辺側側板20の外表面のバンド溝26に掛渡されるとともに、蓋体50の上面の凹部55を横切ることになる。
【0024】
次にこのように所定の枚数のガラス基板10を収納したパネル搬送ボックスの吊下げ方について説明する。このパネル搬送ボックスを持上げるときには上述の底板部40の広いバンド溝45および蓋体50の広いバンド溝57に掛渡されている広い結束バンド67の上記蓋体50の凹部55を横切る部分を吊下げる。
【0025】
このときにとくに蓋体50のバンド溝57であってとくにその上面と側面のコーナの部分に高い応力がかかる。そこでとくに図7Cに示すように、長辺側側板20の外表面に形成される係止部27の部分に爪28を引掛け、吊下げバンド29によって補助的に吊下げるようにする。これによって上記蓋体50のバンド溝57に掛渡される結束バンドにかかる負荷が軽減される。
【0026】
一般に合成樹脂の発泡成形体はその発泡倍率を高くするほど軽量になるものの強度が少なくなる。逆に発泡倍率を低くすると重くなるが強度が増大する。従って蓋体50のバンド溝57に掛渡される結束バンド67による力を大きく受けるバンド溝45を有する底板部40とバンド溝57を有する蓋体50とをともに発泡倍率を8倍にしてその強度を高めるとともに、吊下げバンド67が作用しない長辺側側板20および短辺側側板30についてはその発泡倍率を13.5倍にして材料の使用量を節約している。
【0027】
次にこのような搬送ボックスの短辺側側板30の外側面に取付けられるICタグ77について説明する。ICタグ77は図22に示すように半導体メモリ78と、メモリ駆動回路79と、送受信回路80とを備えるICチップを導体パターンから成るアンテナ81とともに所定の形状、例えば矩形あるいは円盤状をなすプラスチック成形体内にモールドしたものである。そしてこのようなICタグ77は外部のリーダ/ライタ82のアンテナ83との間で至近距離での電波の授受を行ない、これによってICタグ77の半導体メモリ78内に各種の情報を書込むことを可能にしている。
【0028】
ここでICタグ77にはこの搬送ボックスによって搬送されるガラス基板10の種類やロットあるいは加工状況に関する情報が書込まれる。なおガラス基板10についてのさらに別の情報を書込むことも可能である。またこのケースに関する情報をも同時にICタグ77のメモリ78に書込むようにしている。
【0029】
しかもICタグ77に対する情報の書込みは外部からリーダ/ライタ82によって任意に消去可能であって、別の情報を再び書込むことができる。従ってこの搬送ボックスの短辺側側板30からICタグ77を取外した後に繰返して使用することができる。なお通常リーダ/ライタ82はコンピュータ84と接続され、コンピュータ84を通して情報の書込みあるいは読出しを行なうようにしている。
【0030】
従ってこのような搬送ボックスによれば、非接触でこの搬送ボックス内のガラス基板10等の内容物の判別を行なうことが可能であって、現在どの工程まで加工されたかを容易に知ることができる。あるいはまたこの搬送ボックスの使用回数や洗滌に関する情報をも確実に知ることができ、これによって内部に収納されたガラス基板の保護をより確実に図ることができる。
【0031】
次に第2の実施の形態を図23〜図32によって説明する。この実施の形態は結束バンド57を用いて持上げて吊下げるのに代えて、フォークリフトの爪によって持上げるようにしたものである。
【0032】
本体部11を構成する長辺側側板20および短辺側側板30の構成は上記第1の実施の形態と同様である。これに対して底板部40は図27〜図29に示すように、その下面に中央の脚部71と、左右の脚部72とを備え、これらの脚部71、72間に形成される凹部73にフォークリフトの爪を挿入して持上げるようになっている。なお底板部40の上記凹部73を横切るようにバンド溝45が形成されている。
【0033】
またこの実施の形態の搬送ボックスの蓋体50は図30〜図32に示すように、その上面がほぼ偏平であって短辺側のほぼ中央部から中心側に向けてカッタ導入溝58が両側に形成されている(図30参照)。なおそれ以外の構成は上記第1の実施の形態の蓋体50とほぼ同様である。
【0034】
このような実施の形態において、底板部40上にまず短辺側側板30を組立て、この短辺側側板30の下側の突条32を係合溝43と係合させる。そしてこの後に長辺側側板20を底板部40上において上記短辺側側板30と組合わせ、この長辺側側板20の内側に形成されている条溝23に底板部40の突条42を組合わせる。さらに長辺側側板20の両側の縦溝24に短辺側側板30の両端を受入れる。このような状態において、長辺側側板20と短辺側側板30の外周側に3本の結束バンド65を掛渡し、これらの結束バンド65をバンド溝25、33によって保持して結束する。
【0035】
このような状態でその内部にガラス基板10を配列して収納する。するとガラス基板10の下端側の部分が底板部40の凹部41に保持されている下側の受けパッド15の案内溝61によって受けられるとともに、ガラス基板10の側端部が短辺側側板30の案内溝36によって安定的に保持される。
【0036】
従ってこのような状態において内側の凹部51に3つの受けパッド16を保持した蓋体50を上部開口に被せてこの搬送ボックスを閉じる。そして底板部40の広いバンド溝45と蓋体50の広いバンド溝57とに広い結束バンド67を掛渡して結束し、これによってこの搬送ボックスを完全に閉じる。なおこの結束バンド67は開梱の際に、蓋体50のカッタ導入溝58によって導かれるカッタで切断される。このような搬送ボックスは、底板部40の脚部71、72間の凹部73の部分にフォークリフトの爪を差込んで持上げることが可能になる。
【0037】
このようなフォークリフトによって持上げる方式の搬送ボックスは、バンド溝45、57に掛渡される広い結束バンド67によって吊下げる方式ではないために、蓋体50および本体部11には大きな力が作用しない。これに対してフォークリフトの爪で直接持上げられる底板部40が大きな力を受ける。
【0038】
そこでこの実施の形態の搬送ボックスは、蓋体50と本体部11とをともに発泡倍率を13.5の値にしてその強度を低くするとともに、材料の使用量を節約している。これに対してフォークリフトの爪で直接持上げられる底板部40はその発泡倍率を8.0の値にし、高い強度にすることによって、大きな力に耐えるようにしている。従って力がかかる部分のみを発泡倍率を低くして重い力に耐えることが可能になる。
【0039】
またこの実施の形態においても、とくに蓋体50の下面の凹部51に装着される蓋体側の受けパッド16の高さ方向の寸法を変更し、これによって中に収納されるガラス基板50の高さ方向の寸法の差異を吸収するようにしており、複数種類の寸法のガラス基板10の収納を可能にしている。
【0040】
またこの実施の形態の搬送ボックスも、例えばその短辺側側板30の外表面上にICタグ77を取付け、このICタグ77によって搬送ボックス内のガラス基板の判別が行なわれる。またこのガラス基板が現在どの工程まで加工されたかを容易に知ることができる。あるいはまたこの搬送ボックスの使用回数や洗滌に関する情報をも確実に知ることができ、これによって内部に収納されたガラス基板10の保護をより確実に図ることができる。
【0041】
次に別の実施の形態を図33および図34によって説明する。この実施の形態は図33に示すように、長辺側側板20の上縁であって開口縁部にアルミニウム製の枠体90を取付けたものである。長辺側側板20は短辺側側板30に比べてその長さが長いために、とくに内側への拘束が実質的に存在しないために中間部分が内側に弓形に変形する可能性がある。そこでここでは、長辺側側板20の開口縁部に図34に示すようなアルミニウムの基材から成るチャンネル型の枠体90を装着し、このような枠体90によって長辺側側板20のとくに中間部が内側に変形するのを防止している。
【0042】
枠体90の長さは長辺側側板20のほぼ全長に達する長さであることが好ましい。これによってより確実に長辺側側板20の上端の変形が防止される。また必要であれば短辺側側板30の上縁にも枠体90を装着することができる。これによって本体部を構成する2枚の長辺側側板20と2枚の短辺側側板30の上縁であって開口縁部が変形するのがより確実に防止される。
【0043】
以上本願に含まれる発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願に含まれる発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願に含まれる発明の技術的思想の範囲内で各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態は液晶パネルのカラーフィルタのガラス基板の搬送のための搬送ボックスを構成しているが、本願発明に係る搬送ボックスはその他各種のパネルの搬送に広く適用可能である。
【0044】
【発明の効果】
本願の主要な発明は、複数枚のパネルを互いに所定の間隔を隔てて配列して収納するパネル搬送ボックスにおいて、本体部と、底板部と、蓋体とを有し、本体部がその4辺を構成する4枚の側板から構成され、これら4枚の側板を組合わせて結束バンドによって結合し、しかも本体部内に複数枚のパネルを収納して底板部と蓋体とを組合わせて結束バンドによって固定するようにしたものである。
【0045】
従ってこのようなパネル搬送ボックスによれば、使用時に組立て、とくに本体部を4枚の側板から組立てるとともに、結束バンドによって結合することによって搬送ボックスが得られる。従ってこのような搬送ボックス内にパネルを互いに所定の間隔を隔てて配列して収納して安定に搬送することができる。しかも不使用時においては、上記結束バンドを切断することによって、この搬送ボックスを本体部と、底板部と、蓋体とに分離し、本体部をさらに4枚の側板に分離することが可能になり、これによって不使用時における搬送ボックスの運搬や保管のためのスペースが少なくて済むようになる。またこのような搬送ボックスは、その構成部品の1つが破損した場合においても、破損した部品のみを交換すればよく、この搬送ボックスの全体を廃棄して交換する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のパネル搬送ボックスの分解斜視図である。
【図2】同搬送ボックスの平面図である。
【図3】同搬送ボックスの正面図である。
【図4】同搬送ボックスの側面図である。
【図5】同搬送ボックスの底面図である。
【図6】長辺側側板の正面図および背面図である。
【図7】長辺側側板の側面図および縦断面図である。
【図8】長辺側側板の平面図および底面図である。
【図9】短辺側側板の正面図および背面図である。
【図10】短辺側側板の側面図および縦断面図である。
【図11】短辺側側板の平面図および底面図である。
【図12】底板部の平面図である。
【図13】底板部の底面図である。
【図14】底板部の正面図および側面図である。
【図15】蓋体の平面図である。
【図16】蓋体の底面図である。
【図17】蓋体の正面図および側面図である。
【図18】底板側受けパッドの平面図である。
【図19】同受けパッドの正面図および側面図である。
【図20】蓋体の受けパッドの底面図である。
【図21】同受けパッドの正面図および側断面図である。
【図22】ICタグによる情報の書込みあるいは読出しの動作を行なうためのシステムのブロック図である。
【図23】第2の実施の形態の搬送ボックスの平面図である。
【図24】同搬送ボックスの正面図である。
【図25】同搬送ボックスの側面図である。
【図26】同搬送ボックスの底面図である。
【図27】底板部の平面図である。
【図28】同底板部の底面図である。
【図29】底板部の正面図および側面図である。
【図30】蓋体の平面図である。
【図31】蓋体の底面図である。
【図32】蓋体の正面図および側面図である。
【図33】別の実施の形態の搬送用ボックスの一部を破断した側面図である。
【図34】側板の開口縁部に取付けられる枠体の底面図と断面図である。
【符号の説明】
10 ガラス基板
11 本体部
15 受けパッド(底板側)
16 受けパッド(蓋体側)
20 長辺側側板
21 突条(上)
22 段部
23 条溝(下)
24 係合溝(縦溝)
25 バンド溝(横)
26 バンド溝(縦)
27 係止部(段部)
28 爪
29 吊下げバンド
30 短辺側側板
31 突条(上)
32 突条(下)
33 バンド溝(横)
36 案内溝
40 底板部
41 凹部
42 突条
43 係合溝
44 バンド溝(狭)
45 バンド溝(広)
50 蓋体
51 凹部
52、53 段部
54 ストッパ
55 凹部
56 バンド溝(狭)
57 バンド溝(広)
58 カッタ導入溝
61、62 案内溝
65 結束バンド(横)
66 結束バンド(縦、狭)
67 結束バンド(縦、広)
71 脚部(中央)
72 脚部(左右)
73 凹部
77 ICタグ
78 メモリ
79 メモリ駆動回路
80 送受信回路
81 アンテナ
82 リーダ/ライタ
83 アンテナ
84 管理用コンピュータ
90 枠体

Claims (11)

  1. 複数枚のパネルを互いに所定の間隔を隔てて配列して収納するパネル搬送ボックスにおいて、
    本体部と、底板部と、蓋体とを有し、
    前記本体部がその4辺を構成する4枚の側板から構成され、これら4枚の側板を組合わせて結束バンドによって結合し、
    しかも前記本体部内に複数枚のパネルを収納して前記底板部と前記蓋体とを組合わせて結束バンドによって固定することを特徴とするパネル搬送ボックス。
  2. 本体部を構成する4枚の側板の内の互いに対向する2枚の側板の両端に他の2枚の側板の側端の係合部を受入れる係合溝が形成されることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送ボックス。
  3. 本体部と、底板部と、蓋体とがともに合成樹脂の発泡成形体から構成され、しかも前記本体部の互いに対向する2枚の側板の内側にそれぞれ前記パネルのエッジを受入れる案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送ボックス。
  4. 底板部の上面と蓋体の内側とにそれぞれ受けパッドが配され、該受けパッドの表面に形成されている案内溝によって前記パネルの下側および上側のエッジを受入れることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送ボックス。
  5. 高さ方向の寸法が異なる受けパッドによって高さ方向の寸法が異なるパネルを安定に収納保持することを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送ボックス。
  6. 底板部と蓋体の発泡倍率を小さくして強度を大きくするとともに、パネルを収納した状態で前記底板部と前記蓋体と前記本体とを固定する縦方向の結束バンドによって吊下げることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送ボックス。
  7. 本体部を構成する4枚の側板の内の少なくとも互いに対向する2枚の側板の外表面に段部から成る係止部を形成し、フックを前記係止部に係止して吊下げることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送ボックス。
  8. 底板部の発泡倍率を小さくして強度を大きくするとともに、該底板部の下側に爪を入れてフォークリフトによって持上げることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送ボックス。
  9. 収納するパネルがガラス基板であることを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送ボックス。
  10. 本体部を構成する4枚の側板の内の少なくとも対向する2枚の長辺側側板の開口縁部に金属製の枠体を取付けたことを特徴とする請求項1に記載のパネル搬送ボックス。
  11. 前記金属製の枠体がアルミニウムの引抜き材から成るチャンネル型の枠体であることを特徴とする請求項10に記載のパネル搬送ボックス。
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