JP2004322222A - 精密加工用リーマ - Google Patents
精密加工用リーマ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004322222A JP2004322222A JP2003116037A JP2003116037A JP2004322222A JP 2004322222 A JP2004322222 A JP 2004322222A JP 2003116037 A JP2003116037 A JP 2003116037A JP 2003116037 A JP2003116037 A JP 2003116037A JP 2004322222 A JP2004322222 A JP 2004322222A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reamer
- cutting
- diameter
- cutting edges
- cutting blades
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
Abstract
【解決手段】複数の穴径からなる段付穴を加工する精密加工用リーマ(10)において、異径の複数の切刃(2、3)からなる切刃の組がリーマ(10)の周方向に等間隔に複数配置されており、切刃の組の各切刃(2、3)は、リーマ(10)の周方向に互いに離間してリーマ(10)の長手軸に平行に延びており、かつリーマ(10)の回転方向の前方側かつリーマ(10)の先端側ほど切刃(2、3)の径が小さくかつリーマ(10)の回転方向の後方側かつリーマ(10)の基端側ほど切刃(2、3)の径が大きくなるように配置されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、精密加工用リーマに関し、特に穴径差の小さな段付穴を仕上げ加工する精密加工用リーマに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の穴径からなる段付穴の仕上げ加工を効率的にするために、段付穴の各穴径に対応する切刃を備えたリーマを用いることが公知である。このタイプのリーマ10において、図3に示すように、先端側の径の小さな第一切刃2と基端側の径の大きな第二切刃3がリーマ10の長手軸方向に直列に配置されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平08−52616号公報
【0004】
ところで、このタイプのリーマ10の第一切刃2と第二切刃3の境界には、第一切刃2と第二切刃3の径の差の大きさの段差部分が形成される。このような段差部分は、例えば0.3mm未満などの穴径差の小さな段付穴を仕上げ加工する場合には、非常に小さくなってしまい、このような小さな段差部分を有するリーマを精度よく製造するのは非常に困難であり、それゆえ、加工面がむしれるなどして段付穴の加工精度を良好にすることができないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題点に鑑み、本発明の目的は、穴径差の小さな段付穴を精度よく加工することができる精密加工用リーマを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る精密加工用リーマによれば、複数の穴径からなる段付穴を加工する精密加工用リーマにおいて、異径の複数の切刃からなる切刃の組がリーマの周方向に等間隔に複数配置されており、切刃の組の各切刃は、リーマの周方向に互いに離間してリーマの長手軸に平行に延びており、かつリーマの回転方向の前方側かつリーマの先端側ほど切刃の径が小さくかつリーマの回転方向の後方側かつリーマの基端側ほど切刃の径が大きくなるように配置されている。このように、径の異なる複数の切刃はリーマの長手軸に平行でありかつリーマの周方向に互いに離間している、すなわち、切刃同士が離間しているので、穴径差の小さな段付穴を加工するためのリーマを製造する場合にも、リーマの各切刃をそれぞれ精度よく製造することができ、このリーマを用いて段付穴の加工精度を良好にすることができる。
【0007】
請求項2に係る精密加工用リーマによれば、切刃間には、リーマの長手方向に延びている切屑排出用溝が設けられている。これにより、切刃で生成した切屑を、その切刃よりもリーマの回転方向前側に設けた溝部を通して排出することにより、別の切刃で生成した切屑と干渉させることなく切屑を良好に排出することができる。
【0008】
請求項3に係る精密加工用リーマによれば、切刃間は、リーマの周方向に互いに10度以上離間している。これにより、切刃間の切屑排出用溝部の大きさを保証することができ、切屑をさらに良好に排出することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して説明する。本発明の精密加工用リーマ10は、穴径差の小さな段付穴を加工するのに特に有効である。図1は本発明の精密加工用リーマ10の斜視図である。図1に示すように、リーマ10は、リーマ本体1と、リーマ本体1の先端側の比較的に小さな第一の径の第一切刃2と、第一切刃2よりもリーマ本体1の基端側にある、比較的に大きな第二の径の第二切刃3とで概ね構成されている。第一切刃2と第二切刃3からなる切刃の組は、複数であり、本実施例では2つである。この複数の切刃の組はリーマ本体1の周方向に等間隔に設けられている。
【0010】
次に切刃の組を構成する第一切刃2と第二切刃3の位置関係について説明する。図1に示すように、この切刃の組の各々では、第一切刃2と第二切刃3がリーマの周方向に互いに離間してリーマの長手軸に平行に延びている、すなわち、第一切刃2と第二切刃3は互いに離間している。それゆえ、従来のような第一切刃2と第二切刃3の間の非常に小さな段差部分を製造する必要がなく、第一切刃2と第二切刃3をそれぞれ精度よく製造することができ、このリーマ10を用いて段付穴の加工精度を良好にすることができる。
【0011】
次に切屑排出用溝部について説明する。第一切刃2と、リーマ10の回転方向において先行する切刃の組の第二切刃3の間において、第一溝部4が設けられている。この第一溝部4を通して、第一切刃2で生成した切屑をリーマ本体1の基端側へ排出させることができる。また、第一切刃2と、同じ切刃の組の第二切刃3の間において、第二溝部5が設けられている。この第二溝部5を通して、第二切刃3で生成した切屑をリーマ本体1の基端側へ排出させることができる。このように、第一切刃2で生成した切屑と第二切刃3で生成した切屑を互いに別の溝部4、5から排出させることができるので、別の切刃2、3で生成した切屑同士を干渉させることなく良好に排出させることができる。
【0012】
また、切刃の組の各切刃2、3は、リーマ10の回転方向の前方側かつ先端側ほど切刃の径が小さくかつリーマ10の回転方向の後方側かつ基端側ほど切刃の径が大きくなるように配置されている。すなわち、第一切刃2は、リーマ10の先端において、第二切刃3よりもリーマ10の回転方向において一定角度だけ先行して配置されている。
【0013】
なお、切刃2、3の間の溝部4、5の大きさを確保して切刃2、3で生成した切屑をさらに良好に排出するために、切刃2、3の間の回転方向の角度は、約10度以上であることが好ましい。
【0014】
次に第二切刃3の構造について図2を参照してより詳細に説明する。図2(A)は本発明の精密加工用リーマの第二切刃3の部分拡大平面図であり、図2(B)は第二切刃の部分拡大側面図である。図2(A)及び(B)に示すように、第二切刃3は、食い付き部31と、マージン部32と、すくい面33と、逃げ面34とで構成されている。食い付き部31は、リーマ本体1の長手軸線に直角な平面に対して0°〜85°程度傾斜している。このような構成により、第一切刃2で切削して第一径となった穴の一部を食い付き部31で切削して漸進的に径を広げ、第二径のマージン部32で仕上げ加工する。
【0015】
なお、本実施例では、第一切刃2と第二切刃3からなる切刃の組は、2組として説明したが、切刃の組がリーマ本体1の周方向に等間隔に設けられていれば、3組以上であってもよい。
【0016】
また、本実施例では、便宜上、切刃2、3の径の種類を2つとして説明したが、切刃の径の種類は3つ以上でもよい。この場合、3つ以上の径の切刃は、それぞれ、リーマ10の回転方向の前方側かつリーマ10の先端側ほど切刃の径が小さくかつリーマ10の回転方向の後方側かつ前記リーマ10の基端側ほど切刃の径が大きくなるように配置される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の精密加工用リーマの斜視図である。
【図2】図2(A)は本発明の精密加工用リーマの第二切刃の部分拡大平面図であり、図2(B)は第二切刃の部分拡大側面図である。
【図3】従来技術の精密加工用リーマの斜視図である。
【符号の説明】
2…第一切刃
3…第二切刃
10…精密加工用リーマ
Claims (3)
- 複数の穴径からなる段付穴を加工する精密加工用リーマにおいて、
異径の複数の切刃からなる切刃の組が前記リーマの周方向に等間隔に複数配置されており、前記切刃の組の各切刃は、前記リーマの周方向に互いに離間して前記リーマの長手軸に平行に延びており、かつ前記リーマの回転方向の前方側かつ前記リーマの先端側ほど切刃の径が小さくかつ前記リーマの回転方向の後方側かつ前記リーマの基端側ほど切刃の径が大きくなるように配置されていることを特徴とする精密加工用リーマ。 - 前記切刃間には、前記リーマの長手方向に延びている切屑排出用溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の精密加工用リーマ。
- 前記切刃間は、前記リーマの周方向に互いに10度以上離間していることを特徴とする請求項2に記載の精密加工用リーマ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003116037A JP2004322222A (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | 精密加工用リーマ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003116037A JP2004322222A (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | 精密加工用リーマ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004322222A true JP2004322222A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33496411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003116037A Pending JP2004322222A (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | 精密加工用リーマ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004322222A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022721A (ja) * | 2011-07-26 | 2013-02-04 | Honda Motor Co Ltd | 切削加工用工具 |
CN109108590A (zh) * | 2018-09-25 | 2019-01-01 | 汇专科技集团股份有限公司 | 一种多刃精加工刀具的制造方法 |
JP2020519465A (ja) * | 2017-05-11 | 2020-07-02 | マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー | 多刃リーマ |
-
2003
- 2003-04-21 JP JP2003116037A patent/JP2004322222A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013022721A (ja) * | 2011-07-26 | 2013-02-04 | Honda Motor Co Ltd | 切削加工用工具 |
JP2020519465A (ja) * | 2017-05-11 | 2020-07-02 | マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー | 多刃リーマ |
JP7332482B2 (ja) | 2017-05-11 | 2023-08-23 | マパル ファブリック フュール プラツィジョンズベルクゼウグ ドクトル.クレス カーゲー | 多刃リーマ |
CN109108590A (zh) * | 2018-09-25 | 2019-01-01 | 汇专科技集团股份有限公司 | 一种多刃精加工刀具的制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4981810B2 (ja) | 切削インサートおよびこれを用いる切削工具、並びに切削方法 | |
JP6165165B2 (ja) | 割出し可能切削インサート、そのための切削工具およびクランプ方法 | |
JP4981811B2 (ja) | 切削インサートおよびこれを用いる切削工具、並びに切削方法 | |
US20120121352A1 (en) | Multi-flute reamer and cutting insert therefor | |
JP5749400B2 (ja) | ドリル工具 | |
JP4861189B2 (ja) | オーバラップインサートを有するミーリング工具 | |
JP5675524B2 (ja) | 切削加工用工具 | |
JP2005131788A (ja) | スローアウェイ式ボールエンドミル | |
JP2004322222A (ja) | 精密加工用リーマ | |
JP2005028519A (ja) | エンドミル | |
JP2013035101A (ja) | リーマ | |
JP2006026853A (ja) | 歯車面取りフライス | |
JP2016190308A (ja) | エンドミル | |
JP2008055600A (ja) | スローアウェイインサートおよびそれを装着した転削工具 | |
JP2006205298A (ja) | 切削インサート、これを用いたフライス工具および切削方法 | |
JP5259751B2 (ja) | リーマ | |
JPH0771770B2 (ja) | 転削工具 | |
JP2016155178A (ja) | 回転工具、及び回転工具の製造方法 | |
JP2014108474A (ja) | 穴あけ工具 | |
JP2004195572A (ja) | リーマ | |
JP2014091178A (ja) | 切削インサート及び切削工具、並びにそれを用いた切削加工物の製造方法 | |
JP2005144590A (ja) | クリスマスカッタ | |
JPH09272015A (ja) | テーパリーマ | |
JPH09155623A (ja) | フライス装置 | |
JPH0524220U (ja) | 穴明け工具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050705 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070620 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080115 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080527 |