JP2004321378A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーキ調理においては、ケーキ全面を香ばしく均一に乾燥することなく焼き上げ、蒸し調理においては、短時間で水っぽさがなく良好な状態に蒸しあげることができる、ケーキ調理および蒸し調理機能付き炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】鍋2を加熱する底誘導コイル3と、鍋の上面開口部を覆う蓋8と、蒸気発生装置15と蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させる蒸気加熱装置を備えて、ケーキおよび蒸し調理工程に応じて調理制御することにより、ケーキ調理においては、ケーキ全面を香ばしく均一に乾燥することなく焼き上げ、蒸し調理においては、短時間で水っぽさがなく良好な状態に蒸しあげることができるものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水の沸点以上の蒸気を利用する炊飯器に係わり、ケーキ、蒸し調理機能を付加した炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な家庭用の炊飯器において、鍋底部に配置した鍋加熱装置と、蓋内に配置した蓋加熱装置とを用いて、鍋内の米と水を上下から均一に加熱することにより、米の糊化を促進し、炊飯性能を向上させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、従来の一般的な家庭用の炊飯器の機能としては、前記のような鍋内の米と水を加熱しご飯を炊く炊飯という主な機能の他に、ケーキを調理したり、もち米やいも類、卵料理などを蒸すことのできる機能を有したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2988050号公報
【特許文献2】
特開平10−257964号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のケーキ機能を有する炊飯器は、ケーキ上面からの加熱については蓋加熱手段から輻射熱を利用して空気を介しての間接的な加熱にとどまるため非常に熱伝導が悪く、被調理物の表面温度の上昇が非常に遅くなるため、ケーキ上面の加熱が不十分となり、オーブン調理のようにケーキ全面を香ばしく均一に焼き上げることは困難であった。
【0006】
さらに炊飯器においては蓋体の温度上昇等の問題があり安全面から加熱手段の電力に制限があるため、蓋加熱手段だけでは十分な熱量を供給することができなかった。また、蓋加熱手段の電力を強くした場合には、熱供給はできる反面、ケーキ表面が乾燥してパサついてしまうという課題を有していた。
【0007】
また、蒸し調理は蒸気の潜熱を被調理物に与えるという調理方法であるので、蒸気に直接触れる面からしか加熱されないため、ゆで調理にくらべて時間がかかるという課題があった。また、100℃以下の蒸気では被調理物表面に水が付着するに留まるため、できあがりが水っぽくなってしまうなどの課題を有していた。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ケーキ調理においては、ケーキ全面を香ばしく均一に乾燥することなく焼き上げ、蒸し調理においては、短時間で水っぽさがなく良好な状態に蒸しあげることのできる、ケーキ調理および蒸し調理機能付き炊飯器を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の炊飯器は、蒸気発生手段と蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させる蒸気加熱手段を設けると共に、前記鍋加熱手段と前記蒸気発生手段と前記蒸気加熱装手段をケーキおよび蒸し調理工程に応じて制御をするようにしたものである。
【0010】
これにより、水の沸点(100℃)以上の温度に上昇した蒸気を上面から供給してケーキ調理が行われるため、ケーキ全体を均一に香ばしく乾燥することなく、また効率よく焼き上げることができるようにするものである。
【0011】
また、100℃以上の蒸気を上面から鍋内全体に供給して蒸し調理が行われるため、非調理物の表面に水がとどまることなく、また非調理物内部の加熱も促進され、表面が水っぽくなくしかも短時間で効率よく蒸しあげることができるようにするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋を備えた炊飯器において、前記鍋内に供給する蒸気を発生する蒸気発生手段と、蒸気発生手段による蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させて鍋内に供給する蒸気加熱手段を設けると共に、前記鍋加熱手段と前記蒸気発生手段と前記蒸気加熱手段をケーキ調理の工程に応じて制御する制御手段とを設けたケーキ調理機能付き炊飯器とすることにより、ケーキ全体を均一に香ばしく乾燥することなく、また効率よく焼き上げることができるようにするものである。
【0013】
請求項2に記載の発明は、被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋を備えた炊飯器において、前記鍋内に供給する蒸気を発生する蒸気発生手段と、蒸気発生手段による蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させて鍋内に供給する蒸気加熱手段を設けると共に、前記鍋加熱手段と前記蒸気発生手段と前記蒸気加熱手段を蒸し調理の工程に応じて制御する制御手段とを設けた蒸し調理機能付き炊飯器とすることにより、非調理物の表面に水が付着することなく、また非調理物内部の加熱も促進され、表面が水っぽくなくしかも短時間で効率よく蒸しあげることができるようにするものである。
【0014】
請求項3に記載の発明は、被調理物の内容に応じて、前記蒸気発生手段と蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させる蒸気加熱手段とにより発生する加熱蒸気温度を可変することのできる請求項1に記載のケーキ調理機能付き炊飯器とすることにより、非調理物の量に応じて加熱蒸気温度を調節できるため、非調理物の量にかかわらず、ケーキ全体を均一に香ばしく焼き上げることができる。
【0015】
また、チョコレートケーキなどの火の通りにくいケーキの場合は加熱蒸気温度を高めに設定し、シフォンケーキやホワイトケーキなど水分の蒸発を抑え、焦げ色を付けたくないケーキの場合は、加熱蒸気温度を低めに設定するなど加熱蒸気温度を調節できるため、多種のケーキに対応し、良好な状態に焼き上げることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、被調理物の内容に応じて、前記蒸気発生手段と蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させる蒸気加熱手段とにより発生する加熱蒸気温度を可変することのできる請求項2に記載の蒸し調理機能付き炊飯器とすることにより、短時間で水っぽくなく蒸しあげたいいも類などは加熱蒸気温度を高めに、すが立ちやすい茶碗蒸しやプリンなどの卵料理は加熱蒸気温度をごく低めに設定するなど加熱蒸気温度を調節できるため、いろいろな被調理物の特性に対応し、良好な状態にしかも短時間で蒸しあげることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
【0018】
(実施例1)
本発明の実施例1における炊飯器について、図1、図2に基づき説明する。
【0019】
図において、炊飯器本体1は有底筒状の鍋収納部1aを有し、着脱自在に鍋2を収納する。鍋収納部1aの底部には鍋加熱装置である底誘導コイル3が設けられている。4は底センサーで、鍋2の底面2aと当節するよう構成されている。制御部5は炊飯器の動作を制御する。
【0020】
炊飯器本体1の上部は、炊飯器本体1の後部のヒンジ部6に設けたヒンジ軸7にて軸支された、外蓋8aと外蓋カバー8bからなる開閉自在な蓋8で覆われている。
【0021】
蓋8には鍋2の開口部と対向して加熱板9が設けてある。加熱板9の鍋2と対向した面には、蓋加熱手段である蓋誘導コイル10が設けてある。加熱板9は加熱板蒸気口9aを有しており、蓋天面8cには加熱板蒸気口9aに通ずる蓋蒸気口8dが設けられている。蒸気口パッキン11は、加熱板9と蓋8に挟持されており、鍋パッキン12は、閉蓋時に加熱板9と鍋2の上縁外周部にある鍋フランジ部2bの間で挟持されている。
【0022】
加熱パイプよりなる蒸気加熱装置13は、蓋8の内部に配置されており、一端は蒸気経路14を経由して蒸気発生装置15と連通となっており、他端は高温蒸気口13aとなり鍋2内の上方に臨んでいる。また、蒸気発生装置15は炊飯器本体1の外側に設けており、給水口15aと蒸気発生装置15bを有している。
【0023】
次に上記構成において動作を説明する。
【0024】
下準備されたケーキ生地を鍋2に入れ、炊飯器本体1内に装備する。さらに、蒸気発生装置15に所定量以上の水があるか確認し、なければ蒸気発生装置15の給水口15aより蒸気発生装置15bに水を供給する。そして、ケーキ調理スイッチ(図示せず)を使用者が操作すると、制御部5がケーキ調理スイッチからの入力を受け、ケーキ調理工程が実施される。底センサー4は鍋2の底面2aの温度を検知し、制御部5へと信号を送る。底センサー4からの信号を受け制御部5は昇温、焼き上げ調理の各工程に大分された調理工程のそれぞれにおいて、鍋2の内部のケーキ生地が適正値として設定された温度や所定時間に維持されるよう、底誘導コイル3や蓋誘導コイル10、また蒸気発生装置15や蒸気加熱装置13の通電量を出力として制御する。
【0025】
底誘導コイル3は制御部5より供給される電流で誘導加熱により鍋2の底面2aを発熱させる。蓋誘導コイル10も制御部5より供給される電流で誘導加熱により加熱板9を発熱させる。
【0026】
蒸気発生装置15は制御部5より通電される電流を熱に変換し、蒸気発生装置15bの水を沸騰させ蒸気を発生する。発生した蒸気は蒸気経路14を経由し蒸気加熱装置13へ流れる。蒸気加熱装置13は制御部5より通電される電流を熱に変換し、高温蒸気として鍋2内に供給する(図2参照)。ここで、蒸気発生装置15bでは水が沸騰する際に泡が発生する。水の蒸気潜熱は蒸気を高温に加熱するのに必要な熱量に比べてはるかに大きいため、万が一、蒸気加熱装置13に沸騰時の泡が到達すると蒸気加熱装置13の熱が泡に奪われてしまい、十分に蒸気を高温にすることができないが、本実施例では蒸気経路14を設けており、沸騰時の泡は蒸気経路14で消滅するので、泡が蒸気加熱装置13まで到達することなく、安定して高温蒸気を発生できる。
【0027】
次に、各工程での炊飯器の動作を図3に基づき説明する。まず、昇温工程では鍋底の温度が生地が焦げない温度まで上昇するように底誘導コイル3を通電し鍋2を発熱させる。加えて、蒸気発生装置15より蒸気を発生させ、鍋2の内部空間2cにも熱を加える。昇温工程において、鍋2と内部空間の温度を目的の温度に短時間でかつ均一に上昇させる必要があるが、本実施例では鍋2の底面2aと鍋2の内部空間2cの両面からケーキ生地を加熱するので、底誘導コイル3のみの加熱より短時間でかつ均一に鍋2全体の温度を上昇させることができる。また鍋2の内部空間2cに加熱蒸気を投入することにより、蓋誘導コイル10にて加熱板9を加熱するよりもはるかに短時間で効率的に鍋2全体の温度を上昇させることができる。
【0028】
次に焼き上げ工程では、底誘導コイル3が鍋2の底面2aのケーキ生地が焦げない程度に鍋2の底面2aの温度を適正値に維持するように加熱するとともに、蓋誘導コイル10で加熱板9を発熱させ、鍋2全体を包み込むように加熱する。加えて、蒸気発生装置15と蒸気加熱装置13を通電し、高温蒸気を鍋2の内部空間2cに送り込み、鍋2全体を均一に温度上昇させることができる。焼き上げ工程では鍋2の底面2aが乾燥したり焦げたりしない温度に鍋2の温度を維持しつつ、生地の上面からも香ばしい焼き色をつけ、なおかつ乾燥させないため、鍋2の内部空間2cを高温高湿度に保つことが大切である。本実施例によれば、鍋2の内部空間2cに大気圧下の水の沸点(100℃)以上の温度の加熱蒸気をケーキ生地に供給することにより、蒸気が供給されるがゆえにケーキ上面の乾燥やパサつきを抑え、しかも、上面からも均一に加熱することで香ばしい焼き色を効率良くつけることができ、ケーキの食味を向上させ、かつ短時間で焼き上げることができる。
【0029】
なお、鍋加熱装置および蓋加熱装置として、誘導コイルを用いたが、これに限られるものではなく、シーズヒーターなどの他の加熱装置であっても良い。また、蒸気加熱装置13と蒸気発生手段15は、じっさいにはそれぞれ加熱コイルを有しているものであり、通電により加熱コイルにより加熱されるものである。
【0030】
(実施例2)
次に、本発明の実施例2における炊飯器について、説明する。
【0031】
構成については実施例1と同じであるので説明は省略する。
【0032】
上記構成において、鍋2に適量の蒸し水を入れ、その上に蒸し板を敷き、その蒸し板の上に被調理物を入れ、炊飯器本体1内に装備する。さらに、蒸気発生装置15に所定量以上の水があるか確認し、なければ蒸気発生装置15の給水口15aより蒸気発生装置15bに水を供給する。そして、蒸し調理スイッチ(図示せず)を使用者が操作すると、制御部5が蒸し調理スイッチからの入力を受け、蒸し調理工程が実施される。底センサー4は鍋2の底面2aの温度を検知し、制御部5へと信号を送る。底センサー4からの信号を受け制御部5は昇温、蒸し調理の各工程に大分された調理工程のそれぞれにおいて、鍋2の内部の被調理物が適正値として設定された温度や所定時間に維持されるよう、底誘導コイル3や蓋誘導コイル10、また蒸気発生装置15や蒸気加熱装置13の通電量を出力として制御する。
【0033】
次に、各工程での炊飯器の動作を説明する。まず、昇温工程では鍋内の蒸し水が沸騰するように底誘導コイル3を通電し鍋2を発熱させる。加えて、蒸気発生装置15より蒸気を発生させ、鍋2の内部空間2cにも熱を加える。昇温工程において、鍋2と内部空間の温度を目的の温度に短時間でかつ均一に上昇させる必要があるが、本実施例では鍋2の底面2aと鍋2の内部空間2cの両面から加熱するので、底誘導コイル3のみの加熱より短時間でかつ沸点(100℃)より高い温度にまで鍋2内全体の温度を上昇させることができる。また鍋2の内部空間2cに加熱蒸気を投入することにより、蓋誘導コイル10にて加熱板9を加熱するよりもはるかに短時間で効率的に鍋2内全体の温度を上昇させることができる。
【0034】
次に蒸し工程では、底誘導コイル3が鍋2の蒸し水が常に沸騰を維持できる程度に加熱するとともに、蓋誘導コイル10で加熱板9を発熱させ、鍋2全体を包み込むように加熱する。加えて、蒸気発生装置15と蒸気加熱装置13を通電し、高温蒸気を鍋2の内部空間2cに送り込み、鍋2全体を均一に温度上昇させることができる。蒸し工程では、鍋2の内部空間2cを高温高湿度に均一に保つことが大切である。本実施例によれば、鍋2の内部空間2cに大気圧下、水の沸点(100℃)以上の加熱蒸気を被調理物に供給することにより、第1に100℃以下の蒸気供給では被調理物表面に水が付着するに留まるが、100℃以上の蒸気であるので、被調理物の内部までの加熱を促進するのに必要なエネルギーを持ち、短時間で効率的に蒸し上げることができる。しかも、第2に蒸気が供給されるがゆえに被調理物の乾燥をともなわず、なおかつ香ばしい風味を付加することができ、被調理物の食味を向上させることができる。
【0035】
なお、鍋加熱装置および蓋加熱装置として、誘導コイルを用いたが、これに限られるものではなく、シーズヒーターなどの他の加熱装置であっても良い。また、蒸気加熱装置13と蒸気発生手段15は、じっさいにはそれぞれ加熱コイルを有しているものであり、通電により加熱コイルにより加熱されるものである。
【0036】
(実施例3)
次に、本発明の実施例3における炊飯器について、図3に基づき説明する。
【0037】
本実施例においては、被調理物の内容に応じて、制御部5の制御により蒸気加熱装置13の蒸気加熱温度を可変して蒸気発生装置15から加熱蒸気を発生するものである。その他の構成は実施例1と同じであるので説明は省略する。
【0038】
家庭で調理されるケーキのレシピは、一般的なスポンジケーキだけではなく、チョコレートケーキやシフォンケーキ、ホワイトケーキなど多種多様であり、それぞれの生地に最適な加熱条件が存在する。
【0039】
そこで、たとえば火の通りにくいとされるチョコレートケーキは、蒸気加熱装置により加熱される蒸気の温度を高く設定し、生地への熱供給を高めることで、火通りよく、さっくりと焼き上げることができる。一方、たとえばシフォンケーキや白く焼き上げる必要のあるホワイトケーキは、蒸気加熱装置により加熱される蒸気の温度を低く設定し、水分の蒸発を抑えしっとりと、焦げ色を抑えて焼き上げることができる。
【0040】
(実施例4)
次に、本発明の実施例4における炊飯器について説明する。
【0041】
構成については実施例3と同じであるので説明は省略する。
【0042】
家庭で炊飯器を用いて蒸し調理をおこなう料理としては、もち米を蒸したおこわが代表的であるが、それ以外にもふかしいもや茶碗蒸しプリンなどの卵料理などが挙げられる。
【0043】
たとえば、高温で加熱しても組織の破壊や変性などのおそれのないふかしいもなどの場合は、加熱蒸気温度を高く設定することで、また、水が被調理物表面に留まらず、でんぷんの糊化を促進させるのに必要なエネルギーを持つため、短時間で効率良く蒸し上げることができる。
【0044】
さらに、仕上がりが水っぽくなるのを防ぎ、なおかつ香ばしい風味を付加することで、ふかしいもを超える良好な食味に蒸し上げることができる。一方、茶碗蒸しやプリンなどの卵料理の場合は、高温蒸気温度をごく低く設定することで、すが立つのを防ぎ、なめらかな触感に蒸し上げることができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明の炊飯器によれば、ケーキ調理工程および蒸し調理工程において効率的に加熱蒸気を発生させ、これを鍋内に供給するようにしたものであり、ケーキ調理においては、ケーキ全面を香ばしく均一に乾燥することなく焼き上げ、蒸し調理においては、短時間で水っぽさがなく良好な状態に蒸しあげることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における炊飯器の断面図
【図2】同炊飯器の要部断面図
【図3】本発明の実施例1における温度変および加熱のタイミングを示すグラフ
【図4】本発明の実施例2における温度変および加熱のタイミングを示すグラフ
【符号の説明】
1 炊飯器本体
2 鍋
3 底誘導コイル(鍋加熱装置)
4 底センサー(鍋温度検知装置)
5 制御部
8 蓋
13 蒸気加熱装置
14 蒸気経路
15 蒸気発生装置

Claims (4)

  1. 被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋を備えた炊飯器において、前記鍋内に供給する蒸気を発生する蒸気発生手段と、蒸気発生手段による蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させて鍋内に供給する蒸気加熱手段を設けると共に、前記鍋加熱手段と前記蒸気発生手段と前記蒸気加熱手段をケーキ調理の工程に応じて制御する制御手段とを設けたケーキ調理機能付き炊飯器。
  2. 被調理物を入れる鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋の上面開口部を覆う蓋を備えた炊飯器において、前記鍋内に供給する蒸気を発生する蒸気発生手段と、蒸気発生手段による蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させて鍋内に供給する蒸気加熱手段を設けると共に、前記鍋加熱手段と前記蒸気発生手段と前記蒸気加熱手段を蒸し調理の工程に応じて制御する制御手段とを設けた蒸し調理機能付き炊飯器。
  3. 被調理物の内容に応じて、前記蒸気発生手段と蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させる蒸気加熱手段とにより発生する加熱蒸気温度を可変することのできる請求項1に記載のケーキ調理機能付き炊飯器。
  4. 被調理物の内容に応じて、前記蒸気発生手段と蒸気を水の沸点以上の温度に上昇させる蒸気加熱手段とにより発生する加熱蒸気温度を可変することのできる請求項2に記載の蒸し調理機能付き炊飯器。
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