JP2004320881A - 電動車両駆動制御装置、電動車両駆動制御方法及びそのプログラム - Google Patents

電動車両駆動制御装置、電動車両駆動制御方法及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】温度検出部に異常が発生したかどうかを正確に判断することができるようにする。
【解決手段】第1の電動機械と、第2の電動機械と、第1の電動機械の温度を第1の検出温度として検出する第1の温度検出部と、第2の電動機械の温度を第2の検出温度として検出する第2の温度検出部と、第1、第2の電動機械を冷却するための冷却媒体の温度を第3の検出温度として検出する第3の温度検出部と、第1〜第3の検出温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断する異常判定処理手段91とを有する。第1〜第3の検出温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、異常が発生したかどうかを判断するので、実際の温度を推定する必要がない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動車両駆動制御装置、電動車両駆動制御方法及びそのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動車両としてのハイブリッド型車両に搭載され、エンジンのトルク、すなわち、エンジントルクの一部を発電機(発電機モータ)に、残りを駆動輪に伝達するようにした車両駆動装置においては、サンギヤ、リングギヤ及びキャリヤを備えたプラネタリギヤユニットを有し、前記キャリヤとエンジンとを連結し、リングギヤ及び駆動モータと駆動輪とを連結し、サンギヤと発電機とを連結し、前記リングギヤ及び駆動モータから出力された回転を駆動輪に伝達して駆動力を発生させるようにしている。
【0003】
そのために、車両制御装置が配設され、該車両制御装置においては、駆動モータを駆動し、駆動モータのトルク、すなわち、駆動モータトルクによってハイブリッド型車両を走行させているときに、アクセルペダルの位置(踏込量)、すなわち、アクセルペダル位置、又はブレーキペダルの位置(踏込量)、すなわち、ブレーキペダル位置及び車速に対応する車両要求トルクが算出され、該車両要求トルクが駆動モータトルクより大きくなると、エンジンが駆動され、駆動モータトルク及びエンジントルクによってハイブリッド型車両を走行させることができる。
【0004】
また、前記車両要求トルク、及びアクセルペダル位置における最適燃費曲線に基づいて、エンジンの目標となる運転状態、すなわち、エンジン目標運転状態を表す運転ポイントが決定され、該運転ポイントにおけるエンジンの回転速度、すなわち、エンジン回転速度が、エンジン回転速度の目標値を表すエンジン目標回転速度とされる。
【0005】
そして、該エンジン目標回転速度に基づいて発電機の回転速度、すなわち、発電機回転速度の目標値を表す発電機目標回転速度が算出され、該発電機目標回転速度で発電機が駆動される。
【0006】
ところで、前記発電機の温度を検出するために第1の温度検出部としての発電機温度センサが、駆動モータの温度を検出するために第2の温度検出部としての駆動モータ温度センサが配設され、発電機温度センサによって検出された発電機の温度、又は駆動モータ温度センサによって検出された駆動モータの温度が閾(しきい)値より高くなると、発電機又は駆動モータが過熱することがないように各種の制御が行われるようになっている。
【0007】
ところが、例えば、発電機温度センサ又は駆動モータ温度センサが破損すると、発電機の温度又は駆動モータの温度を正確に検出することができない。
【0008】
そこで、例えば、駆動モータ温度センサに異常が発生したかどうかを判断する異常判定装置が配設され、該異常判定装置において、駆動モータ温度センサによって検出可能な温度範囲の上限値又は下限値にマージンを持たせ、該マージンを超えた高い温度が検出されたり、低い温度が検出されたりしたときに、駆動モータ温度センサに異常が発生したと判断するようにしている。
【0009】
また、他の異常判定装置においては、駆動モータの温度を推定するための回路を備え、該回路によって推定された駆動モータの温度と駆動モータ温度センサによる検出値とを比較し、駆動モータ温度センサに異常が発生したかどうかを判断するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
更に他の異常判定装置においては、駆動モータトルクの目標値を表す駆動モータ目標トルクに基づいて駆動モータの状態を推定し、駆動モータの状態及び駆動モータ温度センサによる検出値に基づいて、駆動モータ温度センサに異常が発生したかどうかを判断するようにしている(例えば、特許文献2参照。)。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−62266号公報
【0012】
【特許文献2】
特開平7−312802号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の異常判定装置においては、温度範囲の上限値又は下限値にマージンを持たせるようにした異常判定装置の場合、マージンを持たせることによって、検出可能な温度範囲が狭くなり、駆動モータ温度センサの使用環境が限定されたり、駆動モータを駆動する際の温度レンジが狭くされたりしてしまう。そこで、駆動モータ温度センサに白金を使用ししたり、異なる複数の駆動モータ温度センサを組み合わせたりして、検出可能な温度範囲を広くすることが考えられるが、その場合、車両制御装置のコストが高くなってしまう。
【0014】
また、推定された駆動モータの温度と駆動モータ温度センサによる検出値とを比較して駆動モータ温度センサに異常が発生したかどうかを判断する場合、駆動モータの温度を推定するための回路が必要になるので、車両制御装置のコストが高くなってしまう。
【0015】
そして、駆動モータの状態及び駆動モータ温度センサによる検出値に基づいて駆動モータ温度センサに異常が発生したかどうかを判断する場合、駆動モータ目標トルクと駆動モータの温度との関係の度合いが低いので、駆動モータ温度センサに異常が発生したかどうかを正確に判断することができない。
【0016】
本発明は、前記従来の異常判定装置の問題点を解決して、車両制御装置のコストを低くすることができ、温度検出部に異常が発生したかどうかを正確に判断することができる電動車両駆動制御装置、電動車両駆動制御方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の電動車両駆動制御装置においては、第1の電動機械と、第2の電動機械と、前記第1の電動機械の温度を第1の検出温度として検出する第1の温度検出部と、前記第2の電動機械の温度を第2の検出温度として検出する第2の温度検出部と、前記第1、第2の電動機械を冷却するための冷却媒体の温度を第3の検出温度として検出する第3の温度検出部と、前記第1〜第3の検出温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、第1〜第3の温度検出部のうちの少なくとも一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断する異常判定処理手段とを有する。
【0018】
本発明の他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部に発生した異常の類型を判定する類型判定処理手段を有する。
【0019】
本発明の更に他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、前記類型判定処理手段は、前記一つの温度検出部に異常が発生したときの、前記一つの温度検出部によって検出された温度の領域に基づいて異常の類型を判定する。
【0020】
本発明の更に他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部によって検出された検出温度と閾値との関係、及び他の温度検出部によって検出された検出温度と閾値との関係に基づいて異常が発生したかどうかを判断する。
【0021】
本発明の更に他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部について、該一つの温度検出部によって検出された検出温度と、他の温度検出部によって検出された検出温度との各差温度に基づいて異常が発生したかどうかを判断する。
【0022】
本発明の更に他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部について、該一つの温度検出部によって検出された検出温度と、他の温度検出部によって検出された検出温度との各差温度、及び他の温度検出部によって検出された検出温度同士の差温度に基づいて異常が発生したかどうかを判断する。
【0023】
本発明の更に他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部について、該一つの温度検出部によって検出された検出温度と、他の温度検出部によって検出された検出温度との各差温度の絶対値に基づいて異常が発生したかどうかを判断する。
【0024】
本発明の更に他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部について、該一つの温度検出部によって検出された検出温度と、他の温度検出部によって検出された検出温度との各差温度の絶対値、及び他の温度検出部によって検出された検出温度同士の差温度の絶対値に基づいて異常が発生したかどうかを判断する。
【0025】
本発明の更に他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部について、一つの温度検出部によって検出された検出温度に基づいて、他の温度検出部によって検出された検出温度に関係なく、異常が発生したかどうかを判断する。
【0026】
本発明の更に他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部によって検出された検出温度と、前記一つの温度検出部の限界温度に対応させて設定された閾値との関係に基づいて異常が発生したかどうかを判断する。
【0027】
本発明の更に他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、少なくとも第1〜第3の回転要素を備え、第1の回転要素が前記第1の電動機械と、第2の回転要素が前記第2の電動機械と、第3の回転要素がエンジンと連結される差動装置を有する。
【0028】
本発明の更に他の電動車両駆動制御装置においては、さらに、前記第1、第2の検出温度は、第1、第2の電動機械のコイルの温度である。
【0029】
本発明の電動車両駆動制御方法においては、第1の電動機械の温度を第1の検出温度として検出し、第2の電動機械の温度を第2の検出温度として検出し、前記第1、第2の電動機械を冷却するための冷却媒体の温度を第3の検出温度として検出し、前記第1〜第3の検出温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、第1〜第3の温度検出部のうちの少なくとも一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断する。
【0030】
本発明の電動車両駆動制御方法のプログラムにおいては、コンピュータを、第1の温度検出部によって第1の検出温度として検出された第1の電動機械の温度、第2の温度検出部によって第2の検出温度として検出された第2の電動機械の温度、及び第3の温度検出部によって第3の検出温度として検出された、前記第1、第2の電動機械を冷却するための冷却媒体の温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、第1〜第3の温度検出部のうちの少なくとも一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断する異常判定処理手段として機能させる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】
図1は本発明の実施の形態における電動車両駆動制御装置の機能ブロック図である。
【0033】
図において、16は第1の電動機械としての発電機、25は第2の電動機械としての駆動モータ、64は前記発電機16の温度を第1の検出温度として検出する第1の温度検出部としての発電機温度センサ、65は前記駆動モータ25の温度を第2の検出温度として検出する第2の温度検出部としての駆動モータ温度センサ、71は前記発電機26及び駆動モータ25を冷却するための冷却媒体としての図示されないオイルの温度を第3の検出温度として検出する第3の温度検出部としてのオイル温度センサ、91は、前記第1〜第3の検出温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71の各温度検出部のうちの少なくとも一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断する異常判定処理手段である。
【0034】
次に、電動車両としてのハイブリッド型車両について説明する。
【0035】
図2は本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両の概念図である。
【0036】
図において、11は第1の軸線上に配設されたエンジン(E/G)、12は前記第1の軸線上に配設され、前記エンジン11を駆動することによって発生させられた回転を出力する出力軸、13は前記第1の軸線上に配設され、前記出力軸12を介して入力された回転に対して変速を行う差動装置及び差動歯車装置としてのプラネタリギヤユニット、14は、前記第1の軸線上に配設され、前記プラネタリギヤユニット13における変速後の回転が出力される出力軸、15は該出力軸14に固定された出力ギヤとしての第1のカウンタドライブギヤ、16は、前記第1の軸線上に配設され、伝達軸17を介して前記プラネタリギヤユニット13と連結され、更にエンジン11と差動回転自在に、かつ、機械的に連結された第1の電動機械としての発電機(G)である。
【0037】
前記出力軸14は、スリーブ状の形状を有し、前記出力軸12を包囲して配設される。また、前記第1のカウンタドライブギヤ15はプラネタリギヤユニット13よりエンジン11側に配設される。
【0038】
そして、前記プラネタリギヤユニット13は、少なくとも、第1の回転要素及び第1の歯車要素としてのサンギヤS、該サンギヤSと噛(し)合するピニオンP、該ピニオンPと噛合する第2の回転要素及び第2の歯車要素としてのリングギヤR、及び前記ピニオンPを回転自在に支持する第3の回転要素及び第3の歯車要素としてのキャリヤCRを備え、前記サンギヤSは前記伝達軸17を介して発電機16と、リングギヤRは、出力軸14及び所定のギヤ列を介して、第2の電動機械としての駆動モータ(M)25及び駆動輪37と、キャリヤCRは出力軸12を介してエンジン11と連結される。また、前記駆動モータ25は、前記第1の軸線と平行な第2の軸線上に配設され、前記エンジン11及び発電機16と差動回転自在に、かつ、機械的に連結され、さらに、駆動輪37と機械的に連結される。そして、前記キャリヤCRと車両駆動装置としてのハイブリッド型車両駆動装置のケース10との間にワンウェイクラッチFが配設され、該ワンウェイクラッチFは、エンジン11から正方向の回転がキャリヤCRに伝達されたときにフリーになり、発電機16又は駆動モータ25から逆方向の回転がキャリヤCRに伝達されたときにロックされ、逆方向の回転がエンジン11に伝達されないようにする。
【0039】
前記発電機16は、前記伝達軸17に固定され、回転自在に配設されたロータ21、該ロータ21の周囲に配設されたステータ22、及び該ステータ22に巻装されたコイル23から成る。前記発電機16は、伝達軸17を介して伝達される回転によって電力を発生させる。前記コイル23は、図示されないバッテリに接続され、コイル23からの交流の電流が直流の電流に変換されて前記バッテリに供給される。前記ロータ21と前記ケース10との間に発電機ブレーキBが配設され、該発電機ブレーキBを係合させることによってロータ21を固定し、発電機16の回転を機械的に停止させることができる。
【0040】
また、26は、前記第2の軸線上に配設され、前記駆動モータ25の回転が出力される出力軸、27は該出力軸26に固定された出力ギヤとしての第2のカウンタドライブギヤである。前記駆動モータ25は、前記出力軸26に固定され、回転自在に配設されたロータ40、該ロータ40の周囲に配設されたステータ41、及び該ステータ41に巻装されたコイル42から成る。
【0041】
前記駆動モータ25は、コイル42に供給される交流の電流であるU相、V相及びW相の電流によって駆動モータトルクTMを発生させる。そのために、前記コイル42は前記バッテリに接続され、該バッテリからの直流の電流が各相の電流に変換されて前記コイル42に供給されるようになっている。
【0042】
そして、前記駆動輪37をエンジン11の回転と同じ方向に回転させるために、前記第1、第2の軸線と平行な第3の軸線上にカウンタシャフト30が配設され、該カウンタシャフト30に、第1のカウンタドリブンギヤ31、及び該第1のカウンタドリブンギヤ31より歯数が多い第2のカウンタドリブンギヤ32が固定される。前記第1のカウンタドリブンギヤ31と前記第1のカウンタドライブギヤ15とが、また、前記第2のカウンタドリブンギヤ32と前記第2のカウンタドライブギヤ27とが噛合させられ、前記第1のカウンタドライブギヤ15の回転が反転されて第1のカウンタドリブンギヤ31に、前記第2のカウンタドライブギヤ27の回転が反転されて第2のカウンタドリブンギヤ32に伝達されるようになっている。
【0043】
さらに、前記カウンタシャフト30には前記第1のカウンタドリブンギヤ31より歯数が少ないデフピニオンギヤ33が固定される。
【0044】
そして、前記第1〜第3の軸線と平行な第4の軸線上にディファレンシャル装置36が配設され、該ディファレンシャル装置36のデフリングギヤ35と前記デフピニオンギヤ33とが噛合させられる。したがって、デフリングギヤ35に伝達された回転が前記ディファレンシャル装置36によって分配され、駆動輪37に伝達される。このように、エンジン11によって発生させられた回転を第1のカウンタドリブンギヤ31に伝達することができるだけでなく、駆動モータ25によって発生させられた回転を第2のカウンタドリブンギヤ32に伝達することができるので、エンジン11及び駆動モータ25を駆動することによってハイブリッド型車両を走行させることができる。
【0045】
なお、38はロータ21の位置、すなわち、発電機ロータ位置θGを検出する第1の位置検出部としてのレゾルバ等の発電機ロータ位置センサ、39はロータ40の位置、すなわち、駆動モータロータ位置θMを検出する第2の位置検出部としてのレゾルバ等の駆動モータロータ位置センサである。そして、検出された発電機ロータ位置θGは、図示されない車両制御装置及び図示されない発電機制御装置に、駆動モータロータ位置θMは車両制御装置及び図示されない駆動モータ制御装置に送られる。また、52はエンジン回転速度NEを検出するエンジン回転速度検出部としてのエンジン回転速度センサである。
【0046】
ところで、前記発電機16及び駆動モータ25を駆動するのに伴って、コイル23、42の温度が高くなる。そこで、前記発電機16及び駆動モータ25の所定の箇所に冷却部としての図示されない冷却媒体流路が形成され、該冷却媒体流路に冷却媒体としてオイルが循環させられるようになっている。該オイルは、プラネタリギヤユニット13の潤滑用及び冷却用としても使用される。そのために、図示されない油圧回路が配設され、該油圧回路は、オイル供給源であるオイルパン、該オイルパン内のオイルを吸引し、吐出する媒体供給駆動源としてのオイルポンプ、切換弁、オリフィス、媒体冷却部としてのオイルクーラ等を備え、所定の油圧のオイルを、前記発電機16及び駆動モータ25に供給して発電機16及び駆動モータ25を冷却するとともに、プラネタリギヤユニット13に供給してプラネタリギヤユニット13を潤滑し、冷却する。
【0047】
次に、前記プラネタリギヤユニット13の動作について説明する。
【0048】
図3は本発明の実施の形態におけるプラネタリギヤユニットの動作説明図、図4は本発明の実施の形態における通常走行時の車速線図、図5は本発明の実施の形態における通常走行時のトルク線図である。
【0049】
前記プラネタリギヤユニット13(図2)においては、キャリヤCRがエンジン11と、サンギヤSが発電機16と、リングギヤRが出力軸14を介して前記駆動モータ25及び駆動輪37とそれぞれ連結されるので、リングギヤRの回転速度、すなわち、リングギヤ回転速度NRと、出力軸14に出力される回転速度、すなわち、出力軸回転速度とが等しく、キャリヤCRの回転速度とエンジン回転速度NEとが等しく、サンギヤSの回転速度と発電機回転速度NGとが等しくなる。そして、リングギヤRの歯数がサンギヤSの歯数のρ倍(本実施の形態においては2倍)にされると、
(ρ+1)・NE=1・NG+ρ・NR
の関係が成立する。したがって、リングギヤ回転速度NR及び発電機回転速度NGに基づいてエンジン回転速度NE
NE=(1・NG+ρ・NR)/(ρ+1) ……(1)
を算出することができる。なお、前記式(1)によって、プラネタリギヤユニット13の回転速度関係式が構成される。
【0050】
また、エンジントルクTE、リングギヤRに発生させられるトルク、すなわち、リングギヤトルクTR、及び発電機16のトルク、すなわち、発電機トルクTGは、
TE:TR:TG=(ρ+1):ρ:1 ……(2)
の関係になり、互いに反力を受け合う。なお、前記式(2)によって、プラネタリギヤユニット13のトルク関係式が構成される。
【0051】
そして、ハイブリッド型車両の通常走行時において、リングギヤR、キャリヤCR及びサンギヤSはいずれも正方向に回転させられ、図4に示されるように、リングギヤ回転速度NR、エンジン回転速度NE及び発電機回転速度NGは、いずれも正の値を採る。また、前記リングギヤトルクTR及び発電機トルクTGは、プラネタリギヤユニット13の歯数によって決定されるトルク比でエンジントルクTEを按(あん)分することによって得られるので、図5に示されるトルク線図上において、リングギヤトルクTRと発電機トルクTGとを加えたものがエンジントルクTEになる。
【0052】
次に、前記ハイブリッド型車両駆動装置の制御を行う電動車両駆動制御装置としてのハイブリッド型車両駆動制御装置について説明する。
【0053】
図6は本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両駆動制御装置の概念図である。
【0054】
図において、10はケース、11はエンジン(E/G)、13はプラネタリギヤユニット、16は発電機(G)、Bは該発電機16のロータ21を固定するための発電機ブレーキ、25は駆動モータ(M)、28は前記発電機16を駆動するための発電機インバータとしてのインバータ、29は前記駆動モータ25を駆動するための駆動モータインバータとしてのインバータ、37は駆動輪、38は発電機ロータ位置センサ、39は駆動モータロータ位置センサ、43はバッテリである。前記インバータ28、29は電源スイッチSWを介してバッテリ43に接続され、該バッテリ43は前記電源スイッチSWがオンのときに直流の電流を前記インバータ28、29に供給する。
【0055】
そして、該インバータ28の入口側に、インバータ28に印加される直流の電圧、すなわち、発電機インバータ電圧VGを検出するために第1の直流電圧検出部としての発電機インバータ電圧センサ75が配設され、インバータ28に供給される直流の電流、すなわち、発電機インバータ電流IGを検出するために第1の直流電流検出部としての発電機インバータ電流センサ77が配設される。また、前記インバータ29の入口側に、インバータ29に印加される直流の電圧、すなわち、駆動モータインバータ電圧VMを検出するために第2の直流電圧検出部としての駆動モータインバータ電圧センサ76が配設され、インバータ29に供給される直流の電流、すなわち、駆動モータインバータ電流IMを検出するために第2の直流電流検出部としての駆動モータインバータ電流センサ78が配設される。そして、前記発電機インバータ電圧VG及び発電機インバータ電流IGは車両制御装置51及び発電機制御装置47に、駆動モータインバータ電圧VM及び駆動モータインバータ電流IMは、車両制御装置51及び駆動モータ制御装置49に送られる。なお、前記バッテリ43とインバータ28、29との間に平滑用のコンデンサCが接続される。
【0056】
また、前記車両制御装置51は、図示されないCPU、記録装置等から成り、ハイブリッド型車両駆動制御装置の全体の制御を行い、該車両制御装置51に、エンジン制御装置46、発電機制御装置47及び駆動モータ制御装置49が接続される。そして、前記エンジン制御装置46は、図示されないCPU、記録装置等から成り、エンジン11の制御を行うために、スロットル開度θ、バルブタイミング等の指示信号をエンジン11に送る。また、前記発電機制御装置47は、図示されないCPU、記録装置等から成り、前記発電機16の制御を行うために、駆動信号SG1をインバータ28に送る。そして、駆動モータ制御装置49は、図示されないCPU、記録装置等から成り、前記駆動モータ25の制御を行うために、駆動信号SG2をインバータ29に送る。
【0057】
なお、前記エンジン制御装置46、発電機制御装置47及び駆動モータ制御装置49によって車両制御装置51より下位に位置する第1の制御装置が、前記車両制御装置51によって、エンジン制御装置46、発電機制御装置47及び駆動モータ制御装置49より上位に位置する第2の制御装置が構成される。また、車両制御装置51、エンジン制御装置46、発電機制御装置47及び駆動モータ制御装置49は、単独で、又は組合せによって、各種のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能する。
【0058】
前記インバータ28は、駆動信号SG1に従って駆動され、力行時にバッテリ43から直流の電流を受けて、各相の電流IGU、IGV、IGWを発生させ、各相の電流IGU、IGV、IGWを発電機16に供給し、回生時に発電機16から各相の電流IGU、IGV、IGWを受けて、直流の電流を発生させ、バッテリ43に供給する。
【0059】
また、前記インバータ29は、駆動信号SG2に従って駆動され、力行時にバッテリ43から直流の電流を受けて、各相の電流IMU、IMV、IMWを発生させ、各相の電流IMU、IMV、IMWを駆動モータ25に供給し、回生時に駆動モータ25から各相の電流IMU、IMV、IMWを受けて、直流の電流を発生させ、バッテリ43に供給する。
【0060】
そして、44は前記バッテリ43の状態を表す第1のバッテリ状態としてのバッテリ残量SOCを検出するバッテリ残量検出装置、52はエンジン回転速度センサ、53は変速操作手段としての図示されないシフトレバーの位置、すなわち、シフトポジションSPを検出するシフトポジションセンサ、54は加速操作部としてのアクセルペダル、55はアクセルペダル位置APを検出する加速操作検出部としてのアクセルスイッチ、61は制動操作部としてのブレーキペダル、62はブレーキペダル位置BPを検出する制動操作検出部としてのブレーキスイッチである。
【0061】
また、63はエンジン11の温度、すなわち、エンジン温度tmEを検出するエンジン温度検出部としてのエンジン温度センサであり、エンジン温度tmEはエンジン制御装置46に送られる。そして、64はコイル23(図2)の温度を発電機16の温度、すなわち、発電機温度tmGとして検出する発電機温度検出部としての発電機温度センサであり、前記発電機温度tmGは、発電機制御装置47に送られる。また、65はコイル42の温度を駆動モータ25の温度、すなわち、駆動モータ温度tmMとして検出する駆動モータ温度検出部としての駆動モータ温度センサであり、前記駆動モータ温度tmMは駆動モータ制御装置49に送られる。そして、71は前記発電機16及び駆動モータ25を冷却した後の、オイルクーラに供給される前のオイルの温度、すなわち、オイル温度tmOを冷却媒体温度として検出する冷却媒体温度検出部としてのオイル温度センサであり、前記オイル温度tmOは車両制御装置51に送られる。
【0062】
本実施の形態においては、前記エンジン温度センサ63、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65、オイル温度センサ71として、サーミスタが使用されているが、サーミスタ以外の他のセンサを使用することもできる。
【0063】
なお、本実施の形態において、前記エンジン温度tmEはエンジン制御装置46に、発電機温度tmGは発電機制御装置47に、駆動モータ温度tmMは駆動モータ制御装置49に送られ、車両制御装置51は、エンジン制御装置46からエンジン温度tmEを、発電機制御装置47から発電機温度tmGを、駆動モータ制御装置49から駆動モータ温度tmMを読み込むようになっているが、エンジン温度tmE、発電機温度tmG及び駆動モータ温度tmMを直接読み込むことができる。
【0064】
また、前記発電機温度tmGによって第1の検出温度が、駆動モータ温度tmMによって第2の検出温度が、オイル温度tmOによって第3の検出温度が構成され、前記発電機温度センサ64によって第1の温度検出部が、駆動モータ温度センサ65によって第2の温度検出部が、オイル温度センサ71によって第3の温度検出部が構成され、発電機温度tmGと発電機温度センサ64とが、駆動モータ温度tmMと駆動モータ温度センサ65とが、オイル温度tmOとオイル温度センサ71とが互いに対応させられる。
【0065】
そして、66〜69はそれぞれ各相の電流IGU、IGV、IMU、IMVを検出する交流電流検出部としての電流センサ、72は第2のバッテリ状態としてのバッテリ電圧VBを検出するバッテリ43用の第3の直流電圧検出部としてのバッテリ電圧センサである。前記バッテリ電圧VBは、発電機制御装置47、駆動モータ制御装置49及び車両制御装置51に送られる。また、電流IGU、IGVは発電機制御装置47及び車両制御装置51に、電流IMU、IMVは駆動モータ制御装置49及び車両制御装置51に供給される。なお、バッテリ状態として、バッテリ電流、バッテリ温度等を検出することもできる。また、バッテリ残量検出装置44、バッテリ電圧センサ72、図示されないバッテリ電流センサ、図示されないバッテリ温度センサ等によってバッテリ状態検出部が構成される。
【0066】
前記車両制御装置51は、前記エンジン制御装置46にエンジン制御信号を送り、エンジン制御装置46によってエンジン11の始動・停止を設定させる。また、前記車両制御装置51の図示されない車速算出処理手段は、車速算出処理を行い、駆動モータロータ位置θMの変化率ΔθMを算出し、該変化率ΔθM、及び前記出力軸26から駆動輪37までのトルク伝達系におけるギヤ比γVに基づいて車速Vを算出する。
【0067】
そして、車両制御装置51は、エンジン回転速度NEの目標値を表すエンジン目標回転速度NE、発電機トルクTGの目標値を表す発電機目標トルクTG、及び駆動モータトルクTMの目標値を表す駆動モータ目標トルクTMを設定し、前記発電機制御装置47は発電機回転速度NGの目標値を表す発電機目標回転速度NG、前記駆動モータ制御装置49は駆動モータトルクTMの補正値を表す駆動モータトルク補正値δTMを設定する。なお、前記エンジン目標回転速度NE、発電機目標トルクTG、駆動モータ目標トルクTM等によって制御指令値が構成される。
【0068】
また、前記発電機制御装置47の図示されない発電機回転速度算出処理手段は、発電機回転速度算出処理を行い、前記発電機ロータ位置θGを読み込み、該発電機ロータ位置θGの変化率ΔθGを算出し、該変化率ΔθGによって発電機回転速度NGを算出する。
【0069】
そして、前記駆動モータ制御装置49の図示されない駆動モータ回転速度算出処理手段は、駆動モータ回転速度算出処理を行い、前記駆動モータロータ位置θMを読み込み、該駆動モータロータ位置θMの変化率ΔθMを算出し、該変化率ΔθMによって駆動モータ25の回転速度、すなわち、駆動モータ回転速度NMを算出する。
【0070】
なお、前記発電機ロータ位置θGと発電機回転速度NGとは互いに比例し、駆動モータロータ位置θMと駆動モータ回転速度NMと車速Vとは互いに比例するので、発電機ロータ位置センサ38及び前記発電機回転速度算出処理手段を、発電機回転速度NGを検出する発電機回転速度検出部として機能させたり、駆動モータロータ位置センサ39及び前記駆動モータ回転速度算出処理手段を、駆動モータ回転速度NMを検出する駆動モータ回転速度検出部として機能させたり、駆動モータロータ位置センサ39及び前記車速算出処理手段を、車速Vを検出する車速検出部として機能させたりすることもできる。
【0071】
本実施の形態においては、前記エンジン回転速度センサ52によってエンジン回転速度NEを検出するようになっているが、エンジン回転速度NEをエンジン制御装置46において算出することができる。また、本実施の形態において、車速Vは前記車速算出処理手段によって駆動モータロータ位置θMに基づいて算出されるようになっているが、リングギヤ回転速度NRを検出し、該リングギヤ回転速度NRに基づいて車速Vを算出したり、駆動輪37の回転速度、すなわち、駆動輪回転速度に基づいて車速Vを算出したりすることもできる。その場合、車速検出部として、リングギヤ回転速度センサ、駆動輪回転速度センサ等が配設される。
【0072】
次に、前記構成のハイブリッド型車両駆動制御装置の動作について説明する。
【0073】
図7は本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両駆動制御装置の動作を示す第1のメインフローチャート、図8は本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両駆動制御装置の動作を示す第2のメインフローチャート、図9は本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両駆動制御装置の動作を示す第3のメインフローチャート、図10は本発明の実施の形態における第1の車両要求トルクマップを示す図、図11は本発明の実施の形態における第2の車両要求トルクマップを示す図、図12は本発明の実施の形態におけるエンジン目標運転状態マップを示す図、図13は本発明の実施の形態におけるエンジン駆動領域マップを示す図である。なお、図10、11及び13において、横軸に車速Vを、縦軸に車両要求トルクTOを、図12において、横軸にエンジン回転速度NEを、縦軸にエンジントルクTEを採ってある。
【0074】
まず、車両制御装置51(図6)の図示されない初期化処理手段は、初期化処理を行って各種の変量を初期値にする。次に、前記車両制御装置51は、アクセルスイッチ55からアクセルペダル位置APを、ブレーキスイッチ62からブレーキペダル位置BPを読み込む。そして、車両制御装置51の前記車速算出処理手段は、駆動モータロータ位置θMを読み込み、該駆動モータロータ位置θMの変化率ΔθMを算出し、該変化率ΔθM及び前記ギヤ比γVに基づいて車速Vを算出し、検出する。
【0075】
続いて、前記車両制御装置51の図示されない車両要求トルク決定処理手段は、車両要求トルク決定処理を行い、アクセルペダル54が踏み込まれた場合、前記車両制御装置51の記録装置に記録された図10の第1の車両要求トルクマップを参照し、ブレーキペダル61が踏み込まれた場合、前記記録装置に記録された図11の第2の車両要求トルクマップを参照して、アクセルペダル位置AP、ブレーキペダル位置BP及び車速Vに対応させてあらかじめ設定された、ハイブリッド型車両を走行させるのに必要な車両要求トルクTOを決定する。
【0076】
続いて、前記車両制御装置51は、車両要求トルクTOがあらかじめ駆動モータ25の定格として設定されている駆動モータ最大トルクTMmaxより大きいかどうかを判断する。車両要求トルクTOが駆動モータ最大トルクTMmaxより大きい場合、前記車両制御装置51はエンジン11が停止中であるかどうかを判断し、エンジン11が停止中である場合、車両制御装置51の図示されない急加速制御処理手段は、急加速制御処理を行い、駆動モータ25及び発電機16を駆動してハイブリッド型車両を走行させる。
【0077】
また、車両要求トルクTOが駆動モータ最大トルクTMmax以下である場合、及び車両要求トルクTOが駆動モータ最大トルクTMmaxより大きく、かつ、エンジン11が駆動中である場合、前記車両制御装置51の図示されない運転者要求出力算出処理手段は、運転者要求出力算出処理を行い、前記車両要求トルクTOと車速Vとを乗算することによって、運転者要求出力PD
PD=TO・V
を算出する。
【0078】
次に、前記車両制御装置51の図示されないバッテリ充放電要求出力算出処理手段は、バッテリ充放電要求出力算出処理を行い、前記バッテリ残量検出装置44からバッテリ残量SOCを読み込み、該バッテリ残量SOCに基づいてバッテリ充放電要求出力PBを算出する。
【0079】
続いて、前記車両制御装置51の図示されない車両要求出力算出処理手段は、車両要求出力算出処理を行い、前記運転者要求出力PDとバッテリ充放電要求出力PBとを加算することによって、車両要求出力PO
PO=PD+PB
を算出する。
【0080】
次に、前記車両制御装置51の図示されないエンジン目標運転状態設定処理手段は、エンジン目標運転状態設定処理を行い、前記記録装置に記録された図12のエンジン目標運転状態マップを参照し、前記車両要求出力POを表す線PO1、PO2、…と、各アクセルペダル位置AP1〜AP6におけるエンジン11の効率が最も高くなる最適燃費曲線Lとが交差するポイントA1〜A3、Amを、エンジン目標運転状態であるエンジン11の運転ポイントとして決定し、該運転ポイントにおけるエンジントルクTE1〜TE3、TEmをエンジン目標トルクTEとして決定し、前記運転ポイントにおけるエンジン回転速度NE1〜NE3、NEmをエンジン目標回転速度NEとして決定し、該エンジン目標回転速度NEをエンジン制御装置46に送る。
【0081】
そして、該エンジン制御装置46は、エンジン制御装置46の記録装置に記録された図13のエンジン駆動領域マップを参照して、エンジン11が駆動領域AR1に置かれているかどうかを判断する。図13において、AR1はエンジン11が駆動される駆動領域、AR2はエンジン11の駆動が停止させられる停止領域、AR3はヒステリシス領域である。また、LE1は停止させられているエンジン11が駆動されるライン、LE2は駆動されているエンジン11の駆動が停止させられるラインである。なお、前記ラインLE1は、バッテリ残量SOCが大きいほど図13の右方に移動させられ、駆動領域AR1が狭くされ、バッテリ残量SOCが小さいほど図13の左方に移動させられ、駆動領域AR1が広くされる。
【0082】
そして、エンジン11が駆動領域AR1に置かれているにもかかわらず、エンジン11が駆動されていない場合、エンジン制御装置46の図示されないエンジン始動制御処理手段は、エンジン始動制御処理を行い、エンジン11を始動させる。また、エンジン11が駆動領域AR1に置かれていないにもかかわらず、エンジン11が駆動されている場合、エンジン制御装置46の図示されないエンジン停止制御処理手段は、エンジン停止制御処理を行い、エンジン11の駆動を停止させる。そして、エンジン11が駆動領域AR1に置かれておらず、エンジン11が駆動されていない場合、前記車両制御装置51の図示されない駆動モータ目標トルク算出処理手段は、駆動モータ目標トルク算出処理を行い、前記車両要求トルクTOを駆動モータ目標トルクTMとして算出するとともに決定し、該駆動モータ目標トルクTMを駆動モータ制御装置49に送る。駆動モータ制御装置49の図示されない駆動モータ制御処理手段は、駆動モータ制御処理を行い、駆動モータ25のトルク制御を行う。
【0083】
また、エンジン11が駆動領域AR1に置かれていて、かつ、エンジン11が駆動されている場合、エンジン制御装置46の図示されないエンジン制御処理手段は、エンジン制御処理を行い、所定の方法でエンジン11の制御を行う。
【0084】
そして、発電機制御装置47の図示されない発電機目標回転速度算出処理手段は、発電機目標回転速度算出処理を行い、具体的には、駆動モータロータ位置センサ39から駆動モータロータ位置θMを読み込み、該駆動モータロータ位置θM、及び出力軸26(図2)からリングギヤRまでのギヤ比γRに基づいてリングギヤ回転速度NRを算出するとともに、前記エンジン目標運転状態設定処理において決定されたエンジン目標回転速度NEを読み込み、エンジン11がエンジン目標回転速度NEで駆動されるように発電機16を駆動する。そのために、前記発電機目標回転速度算出処理手段は、リングギヤ回転速度NR及びエンジン目標回転速度NEに基づいて、前記回転速度関係式によって、発電機目標回転速度NGを算出し、決定する。
【0085】
ところで、前記エンジン11及び駆動モータ25を駆動してハイブリッド型車両を走行させているときに、発電機回転速度NGが低くなると、消費電力が大きくなり、発電機16の発電効率が低くなるとともに、ハイブリッド型車両の燃費がその分悪くなってしまう。
【0086】
そこで、前記発電機制御装置47は、発電機目標回転速度NGの絶対値が所定の回転速度より小さい場合、発電機ブレーキBを係合させ、ロータ21を固定することによって発電機16を機械的に停止させ、前記燃費を良くするようにしている。
【0087】
そのために、前記発電機制御装置47は、前記発電機目標回転速度NGの絶対値が所定の第1の回転速度Nth1(例えば、500〔rpm〕)以上であるかどうかを判断する。発電機目標回転速度NGの絶対値が第1の回転速度Nth1以上である場合、発電機制御装置47は、発電機ブレーキBが解放されているかどうかを判断する。そして、該発電機ブレーキBが解放されている場合、前記発電機制御装置47の図示されない発電機回転速度制御処理手段は、発電機回転速度制御処理を行う。また、前記発電機ブレーキBが解放されていない場合、前記発電機制御装置47の図示されない発電機ブレーキ解放制御処理手段は、発電機ブレーキ解放制御処理を行い、発電機ブレーキBを解放する。
【0088】
ところで、前記発電機回転速度制御処理において、前記発電機回転速度制御処理手段は、発電機目標回転速度NG及び検出された発電機回転速度NGを読み込み、発電機目標回転速度NGと発電機回転速度NGとの差を表す差回転速度ΔNGを算出し、該差回転速度ΔNGに基づいてPI制御を行い、発電機目標トルクTGを決定する。この場合、差回転速度ΔNGが大きいほど発電機目標トルクTGが大きくされ、差回転速度ΔNGが小さいほど発電機目標トルクTGが小さくされる。
【0089】
そして、前記発電機目標トルクTGに基づいて発電機16のトルク制御が行われ、所定の発電機トルクTGが発生させられると、前述されたように、エンジントルクTE、リングギヤトルクTR及び発電機トルクTGは互いに反力を受け合うので、発電機トルクTGがリングギヤトルクTRに変換されてリングギヤRから出力される。
【0090】
ところで、リングギヤトルクTRがリングギヤRから出力されるのに伴って、発電機回転速度NGが変動し、前記リングギヤトルクTRが変動すると、変動したリングギヤトルクTRが駆動輪37に伝達され、ハイブリッド型車両の走行フィーリングが低下してしまう。そこで、発電機回転速度NGの変動に伴う発電機16のイナーシャ(ロータ21及びロータ軸のイナーシャ)分のトルクを見込んでリングギヤトルクTRを算出するようにしている。
【0091】
そのために、前記車両制御装置51の図示されないリングギヤトルク算出処理手段は、リングギヤトルク算出処理を行い、前記発電機目標トルクTGを読み込み、該発電機目標トルクTG、及びサンギヤSの歯数に対するリングギヤRの歯数の比に基づいてリングギヤトルクTRを算出する。
【0092】
すなわち、発電機16のイナーシャをInGとし、発電機16の角加速度(回転変化率)をαGとしたとき、サンギヤSに加わるトルク、すなわち、サンギヤトルクTSは、発電機目標トルクTGにイナーシャInG分のトルク等価成分(イナーシャトルク)TGI
TGI=InG・αG
を加算することによって得られ、
Figure 2004320881
になる。なお、前記トルク等価成分TGIは、通常、ハイブリッド型車両の加速中は加速方向に対して負の値を、ハイブリッド型車両の減速中は加速方向に対して正の値を採る。また、角加速度αGは、発電機回転速度NGを微分することによって算出される。
【0093】
そして、リングギヤRの歯数がサンギヤSの歯数のρ倍であるとすると、リングギヤトルクTRは、サンギヤトルクTSのρ倍であるので、
TR=ρ・TS
Figure 2004320881
になる。このように、発電機目標トルクTG及びトルク等価成分TGIからリングギヤトルクTRを算出することができる。
【0094】
そこで、前記駆動モータ制御装置49の図示されない駆動軸トルク推定処理手段は、駆動軸トルク推定処理を行い、前記発電機目標トルクTG及びトルク等価成分TGIに基づいて出力軸26におけるトルク、すなわち、駆動軸トルクTR/OUTを推定する。すなわち、前記駆動軸トルク推定処理手段は、前記リングギヤトルクTR、及びリングギヤRの歯数に対する第2のカウンタドライブギヤ27の歯数の比に基づいて駆動軸トルクTR/OUTを推定し、算出する。
【0095】
なお、発電機ブレーキBが係合させられる際に、発電機目標トルクTGは零(0)にされるので、リングギヤトルクTRはエンジントルクTEと比例関係になる。そこで、発電機ブレーキBが係合させられる際に、前記駆動軸トルク推定処理手段は、エンジントルクTEを読み込み、前記トルク関係式によって、エンジントルクTEに基づいてリングギヤトルクTRを算出し、該リングギヤトルクTR、及びリングギヤRの歯数に対する第2のカウンタドライブギヤ27の歯数の比に基づいて前記駆動軸トルクTR/OUTを推定する。
【0096】
続いて、前記駆動モータ目標トルク算出処理手段は、駆動モータ目標トルク算出処理を行い、前記車両要求トルクTOから、前記駆動軸トルクTR/OUTを減算することによって、駆動軸トルクTR/OUTでは過不足する分を駆動モータ目標トルクTMとして算出し、決定する。
【0097】
そして、前記駆動モータ制御処理手段は、駆動モータ制御処理を行い、決定された駆動モータ目標トルクTMに基づいて駆動モータ25のトルク制御を行い、駆動モータトルクTMを制御する。
【0098】
また、発電機目標回転速度NGの絶対値が第1の回転速度Nth1より小さい場合、発電機制御装置47は、発電機ブレーキBが係合させられているかどうかを判断する。そして、発電機ブレーキBが係合させられていない場合、発電機制御装置47の図示されない発電機ブレーキ係合制御処理手段は、発電機ブレーキ係合制御処理を行い、発電機ブレーキBを係合させる。
【0099】
ところで、前記発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM、オイル温度tmO等に基づいて各種の制御が行われるようになっているが、前記発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65、オイル温度センサ71等に異常が発生すると、発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM、オイル温度tmO等を正確に検出することができない。
【0100】
そこで、前記車両制御装置51の異常判定処理手段91(図1)は、異常判定処理を行い、発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOを所定のタイミングごとに読み込み、発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOのうちの少なくとも一つに基づいて、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71のうちの少なくとも一つに異常が発生したかどうかを判断する。
【0101】
次に、図7〜9のフローチャートについて説明する。
ステップS1 初期化処理を行う。
ステップS2 アクセルペダル位置AP及びブレーキペダル位置BPを読み込む。
ステップS3 車速Vを算出する。
ステップS4 車両要求トルクTOを決定する。
ステップS5 車両要求トルクTOが駆動モータ最大トルクTMmaxより大きいかどうかを判断する。車両要求トルクTOが駆動モータ最大トルクTMmaxより大きい場合はステップS6に、車両要求トルクTOが駆動モータ最大トルクTMmax以下である場合はステップS8に進む。
ステップS6 エンジン11が停止中であるかどうかを判断する。エンジン11が停止中である場合はステップS7に、停止中でない(駆動中である)場合はステップS8に進む。
ステップS7 急加速制御処理を行う。
ステップS8 運転者要求出力PDを算出する。
ステップS9 バッテリ充放電要求出力PBを算出する。
ステップS10 車両要求出力POを算出する。
ステップS11 エンジン11の運転ポイントを決定する。
ステップS12 エンジン11が駆動領域AR1に置かれているかどうかを判断する。エンジン11が駆動領域AR1に置かれている場合はステップS13に、駆動領域AR1に置かれていない場合はステップS14に進む。
ステップS13 エンジン11が駆動されているかどうかを判断する。エンジン11が駆動されている場合はステップS17に、駆動されていない場合はステップS15に進む。
ステップS14 エンジン11が駆動されているかどうかを判断する。エンジン11が駆動されている場合はステップS16に、駆動されていない場合はステップS26に進む。
ステップS15 エンジン始動制御処理を行う。
ステップS16 エンジン停止制御処理を行う。
ステップS17 エンジン制御処理を行う。
ステップS18 発電機目標回転速度NGを決定する。
ステップS19 発電機目標回転速度NGの絶対値が第1の回転速度Nth1以上であるかどうかを判断する。発電機目標回転速度NGの絶対値が第1の回転速度Nth1以上である場合はステップS20に、発電機目標回転速度NGの絶対値が第1の回転速度Nth1より小さい場合はステップS21に進む。
ステップS20 発電機ブレーキBが解放されているかどうかを判断する。発電機ブレーキBが解放されている場合はステップS23に、解放されていない場合はステップS24に進む。
ステップS21 発電機ブレーキBが係合させられているかどうかを判断する。
発電機ブレーキBが係合させられている場合はステップS28に、係合させられていない場合はステップS22に進む。
ステップS22 発電機ブレーキ係合制御処理を行う。
ステップS23 発電機回転速度制御処理を行う。
ステップS24 発電機ブレーキ解放制御処理を行う。
ステップS25 駆動軸トルクTR/OUTを推定する。
ステップS26 駆動モータ目標トルクTMを決定する。
ステップS27 駆動モータ制御処理を行う。
ステップS28 異常判定処理を行い、処理を終了する。
【0102】
ところで、前記発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71に発生する異常を、発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOの各検出温度の状態によって、各種の類型に分けることができる。ここで、発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOは、いずれも、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71の各センサ出力によって表される検出温度であり、各検出温度に対して、実際の発電機温度tmGを実発電機温度tmGaとし、実際の駆動モータ温度tmMを実駆動モータ温度tmMaとし、実際のオイル温度tmOを実オイル温度tmOaとする。
【0103】
第1の類型の異常は高温張付きであり、該高温張付きにおいては、発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOが、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71の理論(定格)上の最高値になる。高温張付きの原因としては、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71のコネクタ、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71に接続されたハーネス等のグラウンドショートが考えられる。
【0104】
また、第2の類型の異常は低温張付きであり、該低温張付きにおいては、発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOが、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71の理論(定格)上の最低値になる。低温張付きの原因としては、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71のコネクタ、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71に接続されたハーネス等の断線が考えられる。
【0105】
また、第3の類型の異常は高温側ドリフトであり、該高温側ドリフトにおいては、発電機温度tmGが実発電機温度tmGaより、駆動モータ温度tmMが実駆動モータ温度tmMaより、オイル温度tmOが実オイル温度tmOaより高くなる。高温側ドリフトの原因としては、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71の経時的な劣化が考えられる。
【0106】
また、第4の類型の異常は低温側ドリフトであり、該低温側ドリフトにおいては、発電機温度tmGが実発電機温度tmGaより、駆動モータ温度tmMが実駆動モータ温度tmMaより、オイル温度tmOが実オイル温度tmOaより低くなる。低温側ドリフトの原因としては、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71の経時的な劣化が考えられる。
【0107】
また、第5の類型の異常は高温側スタックであり、該高温側スタックにおいては、発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOが高温の所定の温度、例えば、130〔℃〕より高い温度で固定され、変化しなくなる。高温側スタックの原因としては、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71の特性異常が考えられる。
【0108】
また、第6の類型の異常は低温側スタックであり、該低温側スタックにおいては、発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOが低温の所定の温度、例えば、130〔℃〕以下の温度で固定され、変化しなくなる。低温側スタックの原因としては、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71の特性異常が考えられる。
【0109】
次に、前記異常判定処理の動作について説明する。
【0110】
図14は本発明の実施の形態における異常判定処理のサブルーチンを示す図、図15は本発明の実施の形態におけるオイル温度判定処理のサブルーチンを示す図、図16は本発明の実施の形態における駆動モータ温度判定処理のサブルーチンを示す図、図17は本発明の実施の形態における発電機温度判定処理のサブルーチンを示す図、図18は本発明の実施の形態における差温度判定処理のサブルーチンを示す第1の図、図19は本発明の実施の形態における差温度判定処理のサブルーチンを示す第2の図である。
【0111】
まず、異常判定処理手段91(図1)は、フラグFO1〜FO6、FM1〜FM5、FG1、FG2、FOM1〜FOM3、FOG1〜FOG3、FMG1、FMG2、FOM11〜FOM13、FOG11〜FOG13、FMG11〜FMG13を初期化(0をセットする。)した後、発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOを読み込む。
【0112】
続いて、前記異常判定処理手段91の図示されないオイル温度判定処理手段は、オイル温度判定処理を行い、オイル温度tmOがあらかじめ設定された各閾値τO1〜τO5より高いかどうかを判断し、判断結果に基づいて、オイル温度tmOと各閾値τO1〜τO5との関係、すなわち、オイル温度tmOの領域を表すフラグFO1〜FO6を立てる(1をセットする。)。次に、前記異常判定処理手段91の図示されない駆動モータ温度判定処理手段は、駆動モータ温度判定処理を行い、駆動モータ温度tmMがあらかじめ設定された各閾値τM1〜τM4より高いかどうかを判断し、判断結果に基づいて、駆動モータ温度tmMと各閾値τM1〜τM4との関係、すなわち、駆動モータ温度tmMの領域を表すフラグFM1〜FM5を立てる。続いて、前記異常判定処理手段91の図示されない発電機温度判定処理手段は、発電機温度判定処理を行い、発電機温度tmGがあらかじめ設定された閾値τG1より高いかどうかを判断し、判断結果に基づいて発電機温度tmGと閾値τG1との関係、すなわち、発電機温度tmGの領域を表すフラグFG1、FG2を立てる。
【0113】
なお、前記閾値τO1、τO5はオイル温度センサ71の定格上の最高値及び最低値を表し、オイル温度センサ71によって検出される理論上の限界温度に対応させて、閾値τM1、τM4は駆動モータ温度センサ65の定格上の最高値及び最低値を表し、駆動モータ温度センサ65によって検出される理論上の限界温度に対応させてそれぞれ設定される。
【0114】
次に、前記異常判定処理手段91の図示されない差温度算出処理手段は、差温度算出処理を行い、オイル温度tmOと駆動モータ温度tmMとの差を表す差温度ΔOM、オイル温度tmOと発電機温度tmGとの差を表す差温度ΔOG、及び駆動モータ温度tmMと発電機温度tmGとの差を表す差温度ΔMGを算出する。
【0115】
続いて、前記異常判定処理手段91の図示されない差温度判定処理手段は、差温度判定処理を行い、差温度ΔOMがあらかじめ設定された各閾値τOM1、τOM2より大きいかどうかを判断し、判断結果に基づいて、差温度ΔOMと各閾値τOM1、τOM2との関係、すなわち、差温度ΔOMの領域を表すフラグFOM1〜FOM3を立て、差温度ΔOGがあらかじめ設定された各閾値τOG1、τOG2より高いかどうかを判断し、判断結果に基づいて、差温度ΔOGと各閾値τOG1、τOG2との関係、すなわち、差温度ΔOGの領域を表すフラグFOG1〜FOG3を立て、差温度ΔMGがあらかじめ設定された閾値τMG1より大きいかどうかを判断し、判断結果に基づいて、差温度ΔMGと閾値τMG1との関係、すなわち、差温度ΔMGの領域を表すフラグFMG1、FMG2を立てる。さらに、前記差温度判定処理手段は、差温度ΔOMの絶対値|ΔOM|があらかじめ設定された各閾値τOM11、τOM12より大きいかどうかを判断し、判断結果に基づいて、絶対値|ΔOM|と各閾値τOM11、τOM12との関係、すなわち、絶対値|ΔOM|の領域を表すフラグFOM11〜FOM13を立て、差温度ΔOGの絶対値|ΔOG|があらかじめ設定された各閾値τOG11、τOG12より大きいかどうかを判断し、判断結果に基づいて、絶対値|ΔOG|と各閾値τOG11、τOG12との関係、すなわち、絶対値|ΔOG|の領域を表すフラグFOG11〜FOG13を立て、差温度ΔMGの絶対値|ΔMG|があらかじめ設定された各閾値τMG11、τMG12より大きいかどうかを判断し、判断結果に基づいて、絶対値|ΔMG|と各閾値τMG11、τMG12との関係、すなわち、絶対値|ΔMG|の領域を表すフラグFMG11〜FMG13を立てる。
【0116】
このようにして、オイル温度tmO、駆動モータ温度tmM、発電機温度tmG、差温度ΔOM、ΔOG、ΔMG、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|、|ΔMG|の各領域を知ることができる。
【0117】
続いて、前記異常判定処理手段91の図示されない類型判定処理手段は、類型判定処理を行い、前記フラグFO1〜FO6、FM1〜FM5、FG1、FG2、FOM1〜FOM3、FOG1〜FOG3、FMG1、FMG2、FOM11〜FOM13、FOG11〜FOG13、FMG11〜FMG13の組合せに従って、前記オイル温度tmO、駆動モータ温度tmM、発電機温度tmG、差温度ΔOM、ΔOG、ΔMG、及び絶対値|ΔOM|、|ΔOG|、|ΔMG|の各領域を判定し、該各領域に基づいて、前記発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71のいずれに異常が発生したかを判定するとともに、発生した異常の類型を判定する。
【0118】
なお、前記各閾値τO1〜τO5、τM1〜τM4、τG1、τOM1、τOM2、τOG1、τOG2、τMG1、τOM11、τOM12、τOG11、τOG12、τMG11、τMG12は、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71の固有の誤差に、温度の伝達の遅れ誤差を考慮して設定される。
【0119】
次に、図14のフローチャートについて説明する。
ステップS28−1 フラグFO1〜FO6、FM1〜FM5、FG1、FG2、FOM1〜FOM3、FOG1〜FOG3、FMG1、FMG2、FOM11〜FOM13、FOG11〜FOG13、FMG11〜FMG13を初期化する。
ステップS28−2 発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOを読み込む。
ステップS28−3 オイル温度判定処理を行う。
ステップS28−4 駆動モータ温度判定処理を行う。
ステップS28−5 発電機温度判定処理を行う。
ステップS28−6 差温度算出処理を行う。
ステップS28−7 差温度判定処理を行う。
ステップS28−8 類型判定処理を行い、リターンする。
【0120】
次に、図15のフローチャートについて説明する。
ステップS28−3−1 オイル温度tmOが閾値τO1より高いかどうかを判断する。オイル温度tmOが閾値τO1より高い場合はステップS28−3−2に、オイル温度tmOが閾値τO1以下である場合はステップS28−3−3に進む。
ステップS28−3−2 フラグFO1に1をセットし、リターンする。
ステップS28−3−3 オイル温度tmOが閾値τO2より高いかどうかを判断する。オイル温度tmOが閾値τO2より高い場合はステップS28−3−4に、オイル温度tmOが閾値τO2以下である場合はステップS28−3−5に進む。
ステップS28−3−4 フラグFO2に1をセットし、リターンする。
ステップS28−3−5 オイル温度tmOが閾値τO3より高いかどうかを判断する。オイル温度tmOが閾値τO3より高い場合はステップS28−3−6に、オイル温度tmOが閾値τO3以下である場合はステップS28−3−7に進む。
ステップS28−3−6 フラグFO3に1をセットし、リターンする。
ステップS28−3−7 オイル温度tmOが閾値τO4より高いかどうかを判断する。オイル温度tmOが閾値τO4より高い場合はステップS28−3−8に、オイル温度tmOが閾値τO4以下である場合はステップS28−3−9に進む。
ステップS28−3−8 フラグFO4に1をセットし、リターンする。
ステップS28−3−9 オイル温度tmOが閾値τO5より高いかどうかを判断する。オイル温度tmOが閾値τO5より高い場合はステップS28−3−10に、オイル温度tmOが閾値τO5以下である場合はステップS28−3−11に進む。
ステップS28−3−10 フラグFO5に1をセットし、リターンする。
ステップS28−3−11 フラグFO6に1をセットし、リターンする。
【0121】
次に、図16のフローチャートについて説明する。
ステップS28−4−1 駆動モータ温度tmMが閾値τM1より高いかどうかを判断する。駆動モータ温度tmMが閾値τM1より高い場合はステップS28−4−2に、駆動モータ温度tmMが閾値τM1以下である場合はステップS28−4−3に進む。
ステップS28−4−2 フラグFM1に1をセットし、リターンする。
ステップS28−4−3 駆動モータ温度tmMが閾値τM2より高いかどうかを判断する。駆動モータ温度tmMが閾値τM2より高い場合はステップS28−4−4に、駆動モータ温度tmMが閾値τM2以下である場合はステップS28−4−5に進む。
ステップS28−4−4 フラグFM2に1をセットし、リターンする。
ステップS28−4−5 駆動モータ温度tmMが閾値τM3より高いかどうかを判断する。駆動モータ温度tmMが閾値τM3より高い場合はステップS28−4−6に、駆動モータ温度tmMが閾値τM3以下である場合はステップS28−4−7に進む。
ステップS28−4−6 フラグFM3に1をセットし、リターンする。
ステップS28−4−7 駆動モータ温度tmMが閾値τM4より高いかどうかを判断する。駆動モータ温度tmMが閾値τM4より高い場合はステップS28−4−8に、駆動モータ温度tmMが閾値τM4以下である場合はステップS28−4−9に進む。
ステップS28−4−8 フラグFM4に1をセットし、リターンする。
ステップS28−4−9 フラグFM5に1をセットし、リターンする。
【0122】
次に、図17のフローチャートについて説明する。
ステップS28−5−1 発電機温度tmGが閾値τG1より高いかどうかを判断する。発電機温度tmGが閾値τG1より高い場合はステップS28−5−2に、発電機温度tmGが閾値τG1以下である場合はステップS28−5−3に進む。
ステップS28−5−2 フラグFG1に1をセットし、リターンする。
ステップS28−5−3 フラグFG2に1をセットし、リターンする。
【0123】
次に、図18及び19のフローチャートについて説明する。
ステップS28−7−1 差温度ΔOMが閾値τOM1より大きいかどうかを判断する。差温度ΔOMが閾値τOM1より大きい場合はステップS28−7−2に、差温度ΔOMが閾値τOM1以下である場合はステップS28−7−3に進む。
ステップS28−7−2 フラグFOM1に1をセットする。
ステップS28−7−3 差温度ΔOMが閾値τOM2より大きいかどうかを判断する。差温度ΔOMが閾値τOM2より大きい場合はステップS28−7−4に、差温度ΔOMが閾値τOM2以下である場合はステップS28−7−5に進む。
ステップS28−7−4 フラグFOM2に1をセットする。
ステップS28−7−5 フラグFOM3に1をセットする。
ステップS28−7−6 差温度ΔOGが閾値τOG1より大きいかどうかを判断する。差温度ΔOGが閾値τOG1より大きい場合はステップS28−7−7に、差温度ΔOGが閾値τOG1以下である場合はステップS28−7−8に進む。
ステップS28−7−7 フラグFOG1に1をセットする。
ステップS28−7−8 差温度ΔOGが閾値τOG2より大きいかどうかを判断する。差温度ΔOGが閾値τOG2より大きい場合はステップS28−7−9に、差温度ΔOGが閾値τOG2以下である場合はステップS28−7−10に進む。
ステップS28−7−9 フラグFOG2に1をセットする。
ステップS28−7−10 フラグFOG3に1をセットする。
ステップS28−7−11 差温度ΔMGが閾値τMG1より大きいかどうかを判断する。差温度ΔMGが閾値τMG1より大きい場合はステップS28−7−12に、差温度ΔMGが閾値τMG1以下である場合はステップS28−7−13に進む。
ステップS28−7−12 フラグFMG1に1をセットする。
ステップS28−7−13 フラグFMG2に1をセットする。
ステップS28−7−14 絶対値|ΔOM|が閾値τOM11より大きいかどうかを判断する。絶対値|ΔOM|が閾値τOM11より大きい場合はステップS28−7−15に、絶対値|ΔOM|が閾値τOM11以下である場合はステップS28−7−16に進む。
ステップS28−7−15 フラグFOM11に1をセットする。
ステップS28−7−16 絶対値|ΔOM|が閾値τOM12より大きいかどうかを判断する。絶対値|ΔOM|が閾値τOM12より大きい場合はステップS28−7−17に、絶対値|ΔOM|が閾値τOM12以下である場合はステップS28−7−18に進む。
ステップS28−7−17 フラグFOM12に1をセットする。
ステップS28−7−18 フラグFOM13に1をセットする。
ステップS28−7−19 絶対値|ΔOG|が閾値τOG11より大きいかどうかを判断する。絶対値|ΔOG|が閾値τOG11より大きい場合はステップS28−7−20に、絶対値|ΔOG|が閾値τOG11以下である場合はステップS28−7−21に進む。
ステップS28−7−20 フラグFOG11に1をセットする。
ステップS28−7−21 絶対値|ΔOG|が閾値τOG12より大きいかどうかを判断する。絶対値|ΔOG|が閾値τOG12より大きい場合はステップS28−7−22に、絶対値|ΔOG|が閾値τOG12以下である場合はステップS28−7−23に進む。
ステップS28−7−22 フラグFOG12に1をセットする。
ステップS28−7−23 フラグFOG13に1をセットする。
ステップS28−7−24 絶対値|ΔMG|が閾値τMG11より大きいかどうかを判断する。絶対値|ΔMG|が閾値τMG11より大きい場合はステップS28−7−25に、絶対値|ΔMG|が閾値τMG11以下である場合はステップS28−7−26に進む。
ステップS28−7−25 フラグFMG11に1をセットし、リターンする。
ステップS28−7−26 絶対値|ΔMG|が閾値τMG12より大きいかどうかを判断する。絶対値|ΔMG|が閾値τMG12より大きい場合はステップS28−7−27に、絶対値|ΔMG|が閾値τMG12以下である場合はステップS28−7−28に進む。
ステップS28−7−27 フラグFMG12に1をセットし、リターンする。
ステップS28−7−28 フラグFMG13に1をセットし、リターンする。
【0124】
続いて、前記オイル温度センサ71に各類型の異常が発生したときの前記異常判定処理手段91の動作について説明する。
【0125】
まず、オイル温度センサ71に第1の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0126】
図20は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第1の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する図である。
【0127】
図に示されるように、オイル温度tmOが、実オイル温度tmOaより高くなり、第1の閾値τO1、例えば、150〔℃〕より高い理論上の最高値である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度tmM及び発電機温度tmGに関係なく、オイル温度センサ71(図6)に第1の類型の異常を表す高温張付きが発生したと判断する。
【0128】
なお、オイル温度tmOが第2の閾値τO2、例えば、130〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71が正常であると判断する。
次に、オイル温度センサ71に第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0129】
図21は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図、図22は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図、図23は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【0130】
図21に示されるように、オイル温度tmOが、実オイル温度tmOaより低くなり、第5の閾値τO5、例えば、−20〔℃〕以下の理論上の最低値であり、しかも、駆動モータ温度tmMが第3の閾値τM3、例えば、10〔℃〕より高く、発電機温度tmGが閾値τG1、例えば、10〔℃〕より高い場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71(図6)に第2の類型の異常を表す低温張付きが発生したと判断する。
【0131】
また、図22に示されるように、駆動モータ温度tmMが10〔℃〕以下である場合、又は図23に示されるように、発電機温度tmGが10〔℃〕以下である場合には、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71に第2の類型の異常を表す低温張付きが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0132】
なお、オイル温度tmOが−20〔℃〕より高い場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71が正常であると判断する。
【0133】
この場合、オイル温度センサ71は、低温領域において、オイル温度tmOに対するセンサ出力の変化率が大きいだけでなく、センサ出力をアナログ/ディジタル変換する際のばらつきも大きいので、オイル温度tmOだけでオイル温度センサ71に第2の類型の異常が発生したかどうかを判断するのは困難である。そこで、本実施の形態においては、オイル温度tmO、駆動モータ温度tmM及び発電機温度tmGに基づいてオイル温度センサ71に第2の類型の異常が発生したかどうかを判断するようにしている。
【0134】
次に、オイル温度センサ71に第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0135】
図24は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図、図25は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図、図26は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【0136】
図24に示されるように、オイル温度tmOが実オイル温度tmOaより高くなり、差温度ΔOMが第1の閾値τOM1、例えば、30〔℃〕より大きく、しかも、差温度ΔOGが第1の閾値τOG1、例えば、30〔℃〕より大きい場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71(図6)に第3の類型の異常を表す高温側ドリフトが発生したと判断する。
【0137】
また、図25に示されるように、差温度ΔOMが30〔℃〕以下である場合、又は図26に示されるように、差温度ΔOGが30〔℃〕以下である場合には、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71に第3の類型の異常を表す高温側ドリフトが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0138】
なお、差温度ΔOMが第2の閾値τOM2、例えば、20〔℃〕以下であり、しかも、差温度ΔOGが第2の閾値τOG2、例えば、20〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71(図6)が正常であると判断する。
【0139】
次に、オイル温度センサ71に第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0140】
図27は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図、図28は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図、図29は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図、図30は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図、図31は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第5の図である。
【0141】
図27に示されるように、オイル温度tmOが実オイル温度tmOaより低くなり、絶対値|ΔOM|が第1の閾値τOM11、例えば、70〔℃〕より大きく、絶対値|ΔOG|が第1の閾値τOG11、例えば、70〔℃〕より大きく、しかも、絶対値|ΔMG|が第2の閾値τMG12、例えば、30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71(図6)に第4の類型の異常を表す低温側ドリフトが発生したと判断する。
【0142】
また、図28に示されるように、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|が70〔℃〕より大きく、絶対値|ΔMG|が30〔℃〕以下である場合でも、差温度ΔOM、ΔOGがいずれも70〔℃〕より大きい場合は、オイル温度tmOが実オイル温度tmOaより高いので、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71に第4の類型の異常を表す低温側ドリフトが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0143】
そして、図29に示されるように、絶対値|ΔOM|が70〔℃〕以下である場合、図30に示されるように、絶対値|ΔOG|が70〔℃〕以下である場合、又は図31に示されるように、絶対値|ΔMG|が30〔℃〕より大きい場合には、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71に第4の類型の異常を表す高温側ドリフトが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0144】
なお、絶対値|ΔOM|が第2の閾値τOM12、例えば、30〔℃〕以下であり、絶対値|ΔOG|が第2の閾値τOG12、例えば、30〔℃〕以下であり、しかも、絶対値|ΔMG|が30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71が正常であると判断する。
【0145】
この場合、前述されたように、オイル温度センサ71は、低温領域において、オイル温度tmOに対するセンサ出力の変化率が大きいだけでなく、センサ出力をアナログ/ディジタル変換する際のばらつきも大きいので、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|だけでオイル温度センサ71に第4の類型の異常が発生したかどうかを判断するのは困難である。そこで、本実施の形態においては、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|、|ΔMG|に基づいてオイル温度センサ71に第4の類型の異常が発生したかどうかを判断するようにしている。
【0146】
次に、オイル温度センサ71に第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0147】
図32は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図、図33は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図、図34は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図、図35は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図、図36は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第5の図、図37は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第6の図、図38は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第7の図である。
【0148】
図32に示されるように、オイル温度tmOが実オイル温度tmOaより高く、温度制限範囲、例えば、130〜140〔℃〕になり、差温度ΔOM、ΔOGが30〔℃〕より大きい場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71(図6)に第5の類型の異常を表す高温側スタックが発生したと判断する。
【0149】
また、図33に示されるように、差温度ΔOMが30〔℃〕以下である場合、又は図34に示されるように、差温度ΔOGが30〔℃〕以下である場合には、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71に第5の類型の異常を表す高温側スタックが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0150】
なお、差温度ΔOM、ΔOGがいずれも20〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71が正常であると判断する。
【0151】
そして、図35に示されるように、オイル温度tmOが実オイル温度tmOaより高く、温度制限範囲の、例えば、130〜140〔℃〕になり、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|が70〔℃〕より大きく、絶対値|ΔMG|が30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71に第5の類型の異常を表す高温側スタックが発生したと判断する。
【0152】
また、図36に示されるように、絶対値|ΔOM|が70〔℃〕以下である場合、図37に示されるように、絶対値|ΔOG|が70〔℃〕以下である場合、又は図38に示されるように、絶対値|ΔMG|が30〔℃〕より大きい場合には、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71に第5の類型の異常を表す高温側スタックが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0153】
なお、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|、|ΔMG|がいずれも30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71が正常であると判断する。
【0154】
次に、オイル温度センサ71に第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0155】
図39は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図、図40は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図、図41は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図、図42は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図、図43は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第5の図、図44は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第6の図、図45は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第7の図、図46は本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第8の図である。
【0156】
図39に示されるように、オイル温度tmOが実オイル温度tmOaより高く、温度制限範囲の、例えば、130〔℃〕以下になり、差温度ΔOMが30〔℃〕より大きく、しかも、差温度ΔOGが30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71(図6)に第6の類型の異常を表す低温側スタックが発生したと判断する。
【0157】
また、図40に示されるように、差温度ΔOMが30〔℃〕以下である場合、又は図41に示されるように、差温度ΔOGが30〔℃〕より大きい場合には、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71に第6の類型の異常を表す高温側スタックが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0158】
なお、差温度ΔOM、ΔOGがいずれも20〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71が正常であると判断する。
【0159】
そして、図42に示されるように、オイル温度tmOが実オイル温度tmOaより低く、絶対値|ΔOM|が70〔℃〕より大きく、絶対値|ΔOG|が70〔℃〕より大きく、しかも、絶対値|ΔMG|が30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71に第6の類型の異常を表す高温側スタックが発生したと判断する。
【0160】
また、図43に示されるように、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|がいずれも70〔℃〕より大きい場合、図44に示されるように、絶対値|ΔOM|が70〔℃〕以下である場合、図45に示されるように、絶対値|ΔOG|が70〔℃〕以下である場合、又は図46に示されるように、絶対値|ΔMG|が30〔℃〕より大きい場合には、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71に第6の類型の異常を表す高温側スタックが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0161】
なお、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|、|ΔMG|がいずれも30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、オイル温度センサ71が正常であると判断する。
【0162】
次に、発電機温度センサ64及び駆動モータ温度センサ65に各類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。この場合、発電機温度センサ64及び駆動モータ温度センサ65に各類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作は互いに同じであるので、駆動モータ温度センサ65に各類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作についてだけ説明する。
【0163】
まず、駆動モータ温度センサ65に第1の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0164】
図47は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第1の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する図である。
【0165】
図に示されるように、駆動モータ温度tmMが実駆動モータ温度tmMaより高くなり、第1の閾値τM1、例えば、180〔℃〕より高い理論上の最高値である場合、類型判定処理手段は、オイル温度tmO及び発電機温度tmGに関係なく、駆動モータ温度センサ65(図6)に第1の類型の異常を表す高温張付きが発生したと判断する。
【0166】
なお、駆動モータ温度tmMが第3の閾値τM2、例えば、150〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65が正常であると判断する。
【0167】
次に、駆動モータ温度センサ65に第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0168】
図48は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図、図49は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図、図50は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【0169】
図48に示されるように、駆動モータ温度tmMが実駆動モータ温度tmMaより低くなり、第4の閾値τM4、例えば、−20〔℃〕以下の理論上の最低値であり、しかも、オイル温度tmOが第4の閾値τO4、例えば、10〔℃〕より高く、発電機温度tmGが10〔℃〕より高い場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65(図6)に第2の類型の異常を表す低温張付きが発生したと判断する。
【0170】
また、図49に示されるように、オイル温度tmOが10〔℃〕以下である場合、又は図50に示されるように、発電機温度tmGが10〔℃〕以下である場合には、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65に第2の類型の異常を表す低温張付きが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0171】
なお、駆動モータ温度tmMが−20〔℃〕より高い場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65が正常であると判断する。
【0172】
この場合、駆動モータ温度センサ65は、オイル温度センサ71と同様に低温領域において、駆動モータ温度tmMに対するセンサ出力の変化率が大きいだけでなく、センサ出力をアナログ/ディジタル変換する際のばらつきも大きいので、駆動モータ温度tmMだけで駆動モータ温度センサ65に第2の類型の異常が発生したかどうかを判断するのは困難である。そこで、本実施の形態においては、オイル温度tmO、駆動モータ温度tmM及び発電機温度tmGに基づいて駆動モータ温度センサ65に第2の類型の異常が発生したかどうかを判断するようにしている。
【0173】
次に、駆動モータ温度センサ65に第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0174】
図51は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図、図52は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図、図53は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図、図54は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図である。
【0175】
図51に示されるように、駆動モータ温度tmMが実駆動モータ温度tmMaより高くなり、絶対値|ΔOM|が70〔℃〕より大きく、絶対値|ΔOG|が30〔℃〕以下であり、しかも、絶対値|ΔMG|が閾値τMG11、例えば、70〔℃〕より大きい場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65(図6)に第3の類型の異常を表す高温側ドリフトが発生したと判断する。
【0176】
また、図52に示されるように、絶対値|ΔOM|が70〔℃〕以下である場合、図53に示されるように、絶対値|ΔOG|が30〔℃〕より大きい場合、又は図54に示されるように、絶対値|ΔMG|が70〔℃〕以下である場合には、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65に第3の類型の異常を表す高温側ドリフトが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0177】
なお、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|、|ΔMG|がいずれも30〔℃〕以下である場合に、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65が正常であると判断する。
【0178】
次に、駆動モータ温度センサ65に第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0179】
図55は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図、図56は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図、図57は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【0180】
図55に示されるように、駆動モータ温度tmMが実駆動モータ温度tmMaより低くなり、差温度ΔOMが30〔℃〕より大きく、差温度ΔOGが30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65(図6)に第4の類型の異常を表す低温側ドリフトが発生したと判断する。
【0181】
また、図56に示されるように、発電機温度tmGがオイル温度tmOより低くても、差温度ΔOGが30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65に第4の類型の異常を表す低温側ドリフトが発生したと判断する。
【0182】
そして、図57に示されるように、差温度ΔOMが30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65に第4の類型の異常を表す低温側ドリフトが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0183】
なお、差温度ΔOM、ΔOGがいずれも20〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65が正常であると判断する。
【0184】
次に、駆動モータ温度センサ65に第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0185】
図58は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図、図59は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図、図60は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図、図61は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図である。
【0186】
図58に示されるように、駆動モータ温度tmMが実駆動モータ温度tmMaより高く、温度制限範囲、例えば、130〜150〔℃〕より高くなり、絶対値|ΔOM|が70〔℃〕より大きく、絶対値|ΔOG|が30〔℃〕以下であり、しかも、絶対値|ΔMG|が70〔℃〕より大きい場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65(図6)に第5の類型の異常を表す高温側スタックが発生したと判断する。
【0187】
また、図59に示されるように、絶対値|ΔOM|が70〔℃〕以下である場合、図60に示されるように、絶対値|ΔOG|が30〔℃〕より大きい場合、又は図61に示されるように、絶対値|ΔMG|が70〔℃〕以下である場合には、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65に第5の類型の異常を表す高温側スタックが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0188】
なお、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|、|ΔMG|がいずれも30〔℃〕以下である場合に、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65が正常であると判断する。
【0189】
次に、駆動モータ温度センサ65に第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作について説明する。
【0190】
図62は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図、図63は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図、図64は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図、図65は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図、図66は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第5の図、図67は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第6の図、図68は本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第7の図である。
【0191】
図62に示されるように、駆動モータ温度tmMが実駆動モータ温度tmMaより低くなり、差温度ΔOMが30〔℃〕より大きく、差温度ΔOGが30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65(図6)に第6の類型の異常を表す低温側スタックが発生したと判断する。なお、この場合、低温側ドリフトが発生した場合と同じ判断が行われる。
【0192】
また、図63に示されるように、発電機温度tmGがオイル温度tmOより低くても、差温度ΔOGが30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65に第6の類型の異常を表す低温側スタックが発生したと判断する。
【0193】
そして、図64に示されるように、差温度ΔOMが30〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65に第6の類型の異常を表す低温側ドリフトが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0194】
なお、差温度ΔOM、ΔOGがいずれも20〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65が正常であると判断する。
【0195】
また、図65に示されるように、駆動モータ温度tmMが実駆動モータ温度tmMaより高く、温度制限範囲の、例えば、130〔℃〕以下になり、絶対値|ΔOM|が70〔℃〕より大きく、絶対値|ΔOG|が30〔℃〕以下であり、しかも、絶対値|ΔMG|が70〔℃〕より大きい場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65に第6の類型の異常を表す低温側スタックが発生したと判断する。
【0196】
そして、図66に示されるように、絶対値|ΔOM|が70〔℃〕以下である場合、図67に示されるように、絶対値|ΔOG|が30〔℃〕より大きい場合、又は図68に示されるように、絶対値|ΔMG|が70〔℃〕以下である場合、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65に第6の類型の異常を表す低温側ドリフトが発生したかどうかの判断を行うことができない。
【0197】
なお、絶対値|ΔOM|、|ΔOG|、|ΔMG|がいずれも30〔℃〕以下である場合に、類型判定処理手段は、駆動モータ温度センサ65が正常であると判断する。
【0198】
このように、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71によって検出された発電機温度tmG、駆動モータ温度tmM及びオイル温度tmOに基づいて、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71において異常が発生したかどうかを判断することができるだけでなく、どのような類型の異常が発生したかを判定することができる。
【0199】
そして、異常が発生したかどうかを判断するために、実オイル温度tmOa、実駆動モータ温度tmMa、実発電機温度tmGa等を推定する必要がなく、推定するための回路が不要になるので、車両制御装置51のコストを低くすることができる。
【0200】
また、発電機16の状態と発電機温度tmGとを比較したり、駆動モータ25の状態と駆動モータ温度tmMとを比較したりする必要がないので、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65等に異常が発生したかどうかを正確に判断することができる。
【0201】
さらに、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71における検出可能な温度範囲の上限値又は下限値にマージンを持たせることなく、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71において異常が発生したかどうかを判断することができるので、各温度範囲を十分に広く確保することができる。
【0202】
したがって、発電機温度センサ64、駆動モータ温度センサ65及びオイル温度センサ71に白金を使用ししたり、異なる複数の温度センサを組み合わせたりして、検出可能な温度範囲を広くする必要がないので、車両制御装置51のコストを低くすることができる。
【0203】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0204】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、電動車両駆動制御装置においては、第1の電動機械と、第2の電動機械と、前記第1の電動機械の温度を第1の検出温度として検出する第1の温度検出部と、前記第2の電動機械の温度を第2の検出温度として検出する第2の温度検出部と、前記第1、第2の電動機械を冷却するための冷却媒体の温度を第3の検出温度として検出する第3の温度検出部と、前記第1〜第3の検出温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、第1〜第3の温度検出部のうちの少なくとも一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断する異常判定処理手段とを有する。
【0205】
この場合、第1〜第3の検出温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、第1〜第3の温度検出部のうちの少なくとも一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断するので、異常が発生したかどうかを判断するために、実際の温度を推定する必要がなく、推定するための回路が不要になるので、車両制御装置のコストを低くすることができる。
【0206】
また、第1の電動機械の状態と第1の検出温度とを比較したり、第2の電動機械の状態と第2の検出温度とを比較したりする必要がないので、第1、第2の温度検出部に異常が発生したかどうかを正確に判断することができる。
【0207】
さらに、第1〜第3の温度検出部における検出可能な温度範囲の上限値又は下限値にマージンを持たせることなく、第1〜第3の温度検出部のうちの少なくとも一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断することができるので、各温度範囲を十分に広く確保することができる。
【0208】
したがって、第1〜第3の温度検出部に白金を使用ししたり、異なる複数の温度センサを組み合わせたりして、検出可能な温度範囲を広くする必要がないので、車両制御装置のコストを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電動車両駆動制御装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両の概念図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるプラネタリギヤユニットの動作説明図である。
【図4】本発明の実施の形態における通常走行時の車速線図である。
【図5】本発明の実施の形態における通常走行時のトルク線図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両駆動制御装置の概念図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両駆動制御装置の動作を示す第1のメインフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両駆動制御装置の動作を示す第2のメインフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両駆動制御装置の動作を示す第3のメインフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態における第1の車両要求トルクマップを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における第2の車両要求トルクマップを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるエンジン目標運転状態マップを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるエンジン駆動領域マップを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における異常判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態におけるオイル温度判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における駆動モータ温度判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図17】本発明の実施の形態における発電機温度判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図18】本発明の実施の形態における差温度判定処理のサブルーチンを示す第1の図である。
【図19】本発明の実施の形態における差温度判定処理のサブルーチンを示す第2の図である。
【図20】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第1の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する図である。
【図21】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図22】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図23】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【図24】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図25】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図26】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【図27】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図28】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図29】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【図30】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図である。
【図31】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第5の図である。
【図32】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図33】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図34】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【図35】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図である。
【図36】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第5の図である。
【図37】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第6の図である。
【図38】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第7の図である。
【図39】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図40】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図41】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【図42】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図である。
【図43】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第5の図である。
【図44】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第6の図である。
【図45】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第7の図である。
【図46】本発明の実施の形態におけるオイル温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第8の図である。
【図47】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第1の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する図である。
【図48】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図49】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図50】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第2の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【図51】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図52】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図53】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【図54】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第3の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図である。
【図55】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図56】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図57】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第4の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【図58】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図59】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図60】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【図61】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第5の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図である。
【図62】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第1の図である。
【図63】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第2の図である。
【図64】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第3の図である。
【図65】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第4の図である。
【図66】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第5の図である。
【図67】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第6の図である。
【図68】本発明の実施の形態における駆動モータ温度センサに第6の類型の異常が発生したときの類型判定処理手段の動作を説明する第7の図である。
【符号の説明】
11 エンジン
13 プラネタリギヤユニット
16 発電機
23、42 コイル
25 駆動モータ
46 エンジン制御装置
47 発電機制御装置
49 駆動モータ制御装置
51 車両制御装置
64 発電機温度センサ
65 駆動モータ温度センサ
71 オイル温度センサ
91 異常判定処理手段
CR キャリヤ
R リングギヤ
S サンギヤ

Claims (14)

  1. 第1の電動機械と、第2の電動機械と、前記第1の電動機械の温度を第1の検出温度として検出する第1の温度検出部と、前記第2の電動機械の温度を第2の検出温度として検出する第2の温度検出部と、前記第1、第2の電動機械を冷却するための冷却媒体の温度を第3の検出温度として検出する第3の温度検出部と、前記第1〜第3の検出温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、第1〜第3の温度検出部のうちの少なくとも一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断する異常判定処理手段とを有することを特徴とする電動車両駆動制御装置。
  2. 前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部に発生した異常の類型を判定する類型判定処理手段を有する請求項1に記載の電動車両駆動制御装置。
  3. 前記類型判定処理手段は、前記一つの温度検出部に異常が発生したときの、前記一つの温度検出部によって検出された温度の領域に基づいて異常の類型を判定する請求項2に記載の電動車両駆動制御装置。
  4. 前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部によって検出された検出温度と閾値との関係、及び他の温度検出部によって検出された検出温度と閾値との関係に基づいて異常が発生したかどうかを判断する請求項2に記載の電動車両駆動制御装置。
  5. 前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部について、該一つの温度検出部によって検出された検出温度と、他の温度検出部によって検出された検出温度との各差温度に基づいて異常が発生したかどうかを判断する請求項2に記載の電動車両駆動制御装置。
  6. 前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部について、該一つの温度検出部によって検出された検出温度と、他の温度検出部によって検出された検出温度との各差温度、及び他の温度検出部によって検出された検出温度同士の差温度に基づいて異常が発生したかどうかを判断する請求項5に記載の電動車両駆動制御装置。
  7. 前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部について、該一つの温度検出部によって検出された検出温度と、他の温度検出部によって検出された検出温度との各差温度の絶対値に基づいて異常が発生したかどうかを判断する請求項5に記載の電動車両駆動制御装置。
  8. 前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部について、該一つの温度検出部によって検出された検出温度と、他の温度検出部によって検出された検出温度との各差温度の絶対値、及び他の温度検出部によって検出された検出温度同士の差温度の絶対値に基づいて異常が発生したかどうかを判断する請求項7に記載の電動車両駆動制御装置。
  9. 前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部について、一つの温度検出部によって検出された検出温度に基づいて、他の温度検出部によって検出された検出温度に関係なく、異常が発生したかどうかを判断する請求項1に記載の電動車両駆動制御装置。
  10. 前記異常判定処理手段は、前記一つの温度検出部によって検出された検出温度と、前記一つの温度検出部の限界温度に対応させて設定された閾値との関係に基づいて異常が発生したかどうかを判断する請求項9に記載の電動車両駆動制御装置。
  11. 少なくとも第1〜第3の回転要素を備え、第1の回転要素が前記第1の電動機械と、第2の回転要素が前記第2の電動機械と、第3の回転要素がエンジンと連結される差動装置を有する請求項1に記載の電動車両駆動制御装置。
  12. 前記第1、第2の検出温度は、第1、第2の電動機械のコイルの温度である請求項1〜11のいずれか1項に記載の電動車両駆動制御装置。
  13. 第1の電動機械の温度を第1の検出温度として検出し、第2の電動機械の温度を第2の検出温度として検出し、前記第1、第2の電動機械を冷却するための冷却媒体の温度を第3の検出温度として検出し、前記第1〜第3の検出温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、第1〜第3の温度検出部のうちの少なくとも一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断することを特徴とする電動車両駆動制御方法。
  14. コンピュータを、第1の温度検出部によって第1の検出温度として検出された第1の電動機械の温度、第2の温度検出部によって第2の検出温度として検出された第2の電動機械の温度、及び第3の温度検出部によって第3の検出温度として検出された、前記第1、第2の電動機械を冷却するための冷却媒体の温度のうちの少なくとも二つの検出温度に基づいて、第1〜第3の温度検出部のうちの少なくとも一つの温度検出部に異常が発生したかどうかを判断する異常判定処理手段として機能させることを特徴とする電動車両駆動制御方法のプログラム。
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