JP2004320350A - 時刻同期方法および通信システム - Google Patents

時刻同期方法および通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004320350A
JP2004320350A JP2003110526A JP2003110526A JP2004320350A JP 2004320350 A JP2004320350 A JP 2004320350A JP 2003110526 A JP2003110526 A JP 2003110526A JP 2003110526 A JP2003110526 A JP 2003110526A JP 2004320350 A JP2004320350 A JP 2004320350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
time data
master station
clock
count value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003110526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4230808B2 (ja
Inventor
Naoki Nakayama
直樹 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2003110526A priority Critical patent/JP4230808B2/ja
Publication of JP2004320350A publication Critical patent/JP2004320350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4230808B2 publication Critical patent/JP4230808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

【課題】複数の時計部の時刻を同期させる際に、子局において同じ時刻が2回発生する事態を回避する。
【解決手段】計測装置1における発振器の精度を±Appm、親局2と計測装置1との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、親局2による基準クロックCLK2の生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Td)の経過時点を起点として次の基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定時間Te内のタイミング(005)において基準時刻データDtrを計測装置1に送信させ、計測装置1に対して、基準時刻データを受信する都度、時刻データDtmが基準時刻データと相違するときに基準時刻データに修正させると共に親局2のカウント値が特定カウント値Dcn2をカウントするタイミングで計測装置1のカウント値を特定カウント値に修正させる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発振器によって生成される内部クロックをカウントして基準クロックを生成するカウンタおよび基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路をそれぞれ備えた複数の時計部の各時刻を同期させる時刻同期方法、およびこの時刻同期方法によって子局および親局の各時刻データを同期させる通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の時刻同期方法として、特開平5−161181号公報に開示された時刻同期方法が知られている。この時刻同期方法では、まず、親局(a)が、信号送出時間(ts)と信号受信時間(tr)とに基づいて子局(b)との間の遅延時間(td)を算出する。次いで、親局(a)は、算出した遅延時間(td)を補正値として自らの第1の時計(2)によって生成される時刻(T)に加算して補正時刻(T+td)とし、この補正時刻(T+td)を子局(b)に送出する。一方、子局(b)では、親局(a)から補正時刻(T+td)を受信した時点で、この補正時刻(T+td)を自らの第2の時計(6)にセットする。このようにして、親局(a)の第1の時計(2)と子局(b)の第2の時計(6)とが同期される。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−161181号公報(第5頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の時刻同期方法には、以下のような解決すべき課題がある。すなわち、通常、親局(a)の第1の時計(2)や子局(b)の第2の時計(6)のような時計回路は、発振器(水晶発振器等)によって生成される内部クロックを分周して得られた基準クロックに基づいて時刻(時刻データ)を生成している。この場合、通常、発振器の発振周波数がクロック精度の範囲内でばらつくため、この水晶発振器のクロック精度を例えば±100ppmとし、かつ親局(a)から子局(b)への補正時刻(T+td)の送信間隔を20秒とした場合、水晶発振器のクロック精度に起因して、子局(b)が次の補正時刻(T+td)を親局(a)から受信するまでの間に、±2ミリ秒のずれが生じる。したがって、例えば、2時7分20秒という時刻データを子局(b)が受信した場合、子局(b)の第2の時計(6)によって生成される時刻が2時7分19秒998ミリ秒〜2時7分20秒002ミリ秒の範囲内でばらつくため、2時7分19秒998ミリ秒〜2時7分19秒999ミリ秒の範囲内の時刻は、進むように修正されて2時7分20秒000ミリ秒にセットされる。一方、2時7分20秒000ミリ秒〜2時7分20秒002ミリ秒の範囲内の時刻は、遅れるように修正されて2時7分20秒000ミリ秒にセットされる。ところが、予め設定されたスケジュールに基づいてこのスケジュールに規定された計測時刻(○時△分□秒000ms)に達した時点で計測対象についてのパラメータを計測して計測データを取得する子局では、その時刻が進むように修正されるときには問題が生じないが、遅れるように修正されたときには、スケジュールに規定された計測時刻が続けて2回発生するという不具合が生じる。具体的には、例えば、上記の例では、2時7分20秒000ミリ秒〜2時7分20秒002ミリ秒の範囲内の時刻が2時7分20秒000ミリ秒に修正されるために、2時7分20秒000ミリ秒の時刻が2回発生することとなる。このため、この点を解決するのが好ましい。
【0005】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、複数の時計部の時刻を同期させる際に、子局としての時計部において同じ時刻が2回発生する事態を回避し得る時刻同期方法を提供することを主目的とする。また、複数の子局の時計部の時刻を親局の時計部の時刻に同期させる際に、子局の時計部において同じ時刻が2回発生する事態を回避し得る通信システムを提供することを主目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の時刻同期方法は、発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路をそれぞれ備えた複数の時計部の当該各時刻を同期させる時刻同期方法であって、前記複数の時計部の内の任意の一の時計部を親局とし、かつ他の前記時計部を子局として、当該子局における前記発振器の精度を±Appm、および当該親局と当該子局との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、当該親局の前記カウンタによる前記基準クロックの生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Td)の経過時点を起点として当該カウンタによる次の前記基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間内の所定のタイミングにおいて基準時刻を示す基準時刻データとしての前記時刻データを当該親局から当該子局に向けて送信させ、前記子局に対して、前記親局によって送信された前記基準時刻データを受信する都度、前記時刻データ生成回路によって生成される前記時刻データが当該基準時刻データと相違するときに当該時刻データを当該基準時刻データに修正させると共に前記親局における前記カウンタのカウント値が前記所定期間内の予め規定された特定カウント値をカウントするタイミングで当該子局における前記カウンタのカウント値を当該特定カウント値に修正させることにより、当該子局における前記時計部の前記時刻を前記親局の前記時刻に同期させる。
【0007】
請求項2記載の時刻同期方法は、発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路をそれぞれ備えた複数の時計部の当該各時刻を同期させる時刻同期方法であって、前記複数の時計部の内の任意の一の時計部を親局とし、かつ他の前記時計部を子局として、当該子局における前記発振器の精度を±Appm、当該親局および当該子局の前記各時刻データ相互間の初期時間差をTb、並びに当該親局と当該子局との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、当該親局の前記カウンタによる前記基準クロックの生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Tb+Td:Tcは正の時間とする)の経過時点を起点として当該カウンタによる次の前記基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間内の所定のタイミングにおいて基準時刻を示す基準時刻データとしての前記時刻データを当該親局から当該子局に向けて送信させ、前記子局に対して、前記親局によって送信された前記基準時刻データを受信する都度、前記時刻データ生成回路によって生成される前記時刻データが当該基準時刻データと相違するときに当該時刻データを当該基準時刻データに修正させると共に前記親局における前記カウンタのカウント値が前記所定期間内の予め規定された特定カウント値をカウントするタイミングで当該子局における前記カウンタのカウント値を前記初期時間差Tbに対応する前記内部クロックの数を当該特定カウント値に加算したカウント値に修正させることにより、当該子局における前記時計部の前記時刻を前記親局の前記時刻に同期させる。
【0008】
請求項3記載の通信システムは、発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路を含む時計部を備えた子局と、当該子局と伝送路を介して接続されると共に発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路を含む時計部を備えた親局とを有し、前記子局と前記親局との間でデータ通信可能に構成された通信システムであって、前記親局は、前記子局における前記発振器の精度を±Appm、および当該親局と当該子局との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、当該親局の前記カウンタによる前記基準クロックの生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Td)の経過時点を起点として当該カウンタによる次の前記基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間内の所定のタイミングにおいて基準時刻を示す基準時刻データとしての前記時刻データを当該子局に向けて送信可能に構成され、前記子局は、前記親局によって送信された前記基準時刻データを受信する都度、前記時刻データ生成回路によって生成される前記時刻データが当該基準時刻データと相違するときに当該時刻データを当該基準時刻データに修正すると共に前記親局における前記カウンタのカウント値が前記所定期間内の予め規定された特定カウント値をカウントするタイミングで当該子局における前記カウンタのカウント値を当該特定カウント値に修正する。
【0009】
請求項4記載の通信システムは、発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路を含む時計部を備えた子局と、当該子局と伝送路を介して接続されると共に発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路を含む時計部を備えた親局とを有し、前記子局と前記親局との間でデータ通信可能に構成された通信システムであって、前記親局は、前記子局における前記発振器の精度を±Appm、当該親局および当該子局の前記各時刻データ相互間の初期時間差をTb、並びに当該親局と当該子局との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、当該親局の前記カウンタによる前記基準クロックの生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Tb+Td:Tcは正の時間とする)の経過時点を起点として当該カウンタによる次の前記基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間内の所定のタイミングにおいて基準時刻を示す基準時刻データとしての前記時刻データを当該子局に向けて送信可能に構成され、前記子局は、前記親局によって送信された前記基準時刻データを受信する都度、前記時刻データ生成回路によって生成される前記時刻データが当該基準時刻データと相違するときに当該時刻データを当該基準時刻データに修正すると共に前記親局における前記カウンタのカウント値が前記所定期間内の予め規定された特定カウント値をカウントするタイミングで当該子局における前記カウンタのカウント値を前記初期時間差Tbに対応する前記内部クロックの数を当該特定カウント値に加算したカウント値に修正する。
【0010】
請求項5記載の通信システムは、請求項3または4記載の通信システムにおいて、前記子局は、計測対象についてのパラメータを計測して計測データを取得する計測部と、前記計測データを入力すると共に当該計測データを通信部を経由して通信対象機器に送信する制御部とを備え、前記制御部は、前記時計部によって生成される前記時刻データに基づいて前記計測データの計測時刻を特定すると共に、当該計測データを当該特定された計測時刻を示す時刻データと共に前記親局に前記伝送路を介して送信する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る時刻同期方法および通信システムの好適な実施の形態について説明する。なお、以下では、一例として、この時刻同期方法を採用した通信システムを構成要素の一部として備えた計測システムについて説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
まず、計測システムMSの構成について、図面を参照して説明する。
【0013】
計測システムMSは、図1に示すように、1または2以上(一例として2つ)の子局としての計測装置1a,1b(特に区別しないときには、「計測装置1」ともいう)、および親局2を備えている。この場合、計測装置1は、計測対象と同数配設される。一例として、本実施の形態では、計測対象として、2つの計測対象機器3a,3b(特に区別しないときには、「計測対象機器3」ともいう)が設けられているため、計測装置1は、各計測対象機器3a,3bに対応させて2つ設けられている。また、各計測装置1a,1bは、親局2と伝送路4(一例としてCANバス)を介して接続されている。一方、親局2は、図外の管理装置と図示しない伝送路を介して接続されている。
【0014】
次に、各計測装置1および親局2の各構成について具体的に説明する。
【0015】
計測装置1は、図1に示すように、計測部11、水晶発振器12、時計部13、通信部14および制御部15を備えている。この場合、計測部11は、制御部15からの指示に基づいて計測対象機器3a(3b)についてのパラメータを定期的に計測して計測データD1a(D1b)を取得すると共に制御部15に出力する。ここで、計測対象機器3についてのパラメータとしては、計測対象機器3の内部温度や内部湿度、計測対象機器3の任意部位における電流や電圧、計測対象機器3の消費電力、および計測対象機器3の内部信号についての特性(周波数、パルス幅および波高値等)などの少なくとも一つで構成される。
【0016】
水晶発振器12は、本発明における発振器に相当し、計測装置1の内部で使用される内部クロックCLK1を生成する。一例として、水晶発振器12は、1kHzの内部クロックCLK1を生成する。この場合、水晶発振器12の精度(クロック精度)は、±100ppmとする。
【0017】
時計部13は、図1に示すように、カウンタ13aおよび時刻データ生成回路13bを含んで構成されている。この場合、カウンタ13aは、一例として、内部クロックCLK1をカウント値0からカウントして(分周して)カウント値999をカウントした時点で(所定値に達したときに)1Hzの基準クロックCLK2を生成して出力する1000分周回路で構成されている。また、カウンタ13aは、内部クロックCLK1に同期して外部からカウント値をロードすることにより、現在のカウント値をロードしたカウント値に修正可能に構成されている。時刻データ生成回路13bは、いわゆるリアルタイムクロックICを用いて構成されて、基準クロックCLK2に基づいて現在の時刻を示す時刻データ(○時△分□秒を示すデータ)Dtmを出力する。また、時刻データ生成回路13bは、現在の時刻データを外部からロードした時刻データに修正可能に構成されている。
【0018】
通信部14は、親局2と伝送路4を介してデータ通信を行うための通信機能を備えている。制御部15は、一例として、CPUおよび内部メモリを含んで構成されている。また、制御部15は、時計部13によって出力される時刻データDtmと内部メモリに予め記憶されたスケジュールに規定されている計測時刻とを比較して、時刻データDtmが計測時刻に達したときに、計測部11を制御することにより、計測対象機器3a(3b)のパラメータを計測させてその計測データD1a(D1b)を入力する。また、制御部15は、入力した計測データD1a(D1b)を時計部13から入力した時刻データDtmと共に内部メモリに記憶する。この場合、時刻データDtmは、計測データD1a(D1b)が計測された時刻を示すタイムスタンプとして使用される。
【0019】
さらに、制御部15は、通信部14を介して親局2と定期的に通信を行うことにより、各計測対象機器3a(3b)についての計測データD1a(D1b)および計測データD1a(D1b)に対応する時刻データDtmを親局2に送信する。また、制御部15は、親局2から基準時刻データDtrを受信したときには、その都度、基準時刻データDtrと時刻データ生成回路13bによって生成されている時刻データDtmとを比較して、両者が相違するときには、基準時刻データDtrを時刻データ生成回路13bに設定することにより、時刻データ生成回路13bによって生成される時刻データDtmを基準時刻データDtrに一致させる(修正する)。また、制御部15は、時刻データ生成回路13bの時刻データDtmに対する修正と併せて、親局2における後述するカウンタ13aのカウント値が後述する所定期間Te内において予め規定された特定カウント値(第2特定カウント値)Dcn2をカウントするタイミングで、特定カウント値Dcn2をカウント値Dcntとしてカウンタ13aにロードすることにより、時刻データ生成回路13bのカウント値を特定カウント値Dcn2に修正する。
【0020】
次いで、親局2の構成について具体的に説明する。なお、計測装置(子局)1と同一の構成要素については同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0021】
親局2は、図1に示すように、水晶発振器12、時計部13、通信部14および制御部25を備えている。この場合、制御部25は、一例として、CPUおよび内部メモリ(図示せず)を含んで構成されている。また、制御部25は、通信部14を介して計測装置1と定期的に通信を行うことにより、計測装置1によって送信された各計測対象機器3a,3bについての計測データD1a,D1bおよび各計測データD1a,D1bについての時刻データDtmを受信して内部メモリ内における各計測装置1a,1b用の記憶領域に記憶する。また、制御部25は、定期的に、または管理装置からの要求に応じて、内部メモリに記憶している各計測対象機器3の計測データD1a,D1bおよび各計測データD1a,D1bについての時刻データDtmを管理装置に送信する。
【0022】
また、制御部25は、所定時間Ta毎(例えば、20秒毎)に、時計部13の時刻データ生成回路13bから時刻データDtmを入力すると共にこの時刻データDtmを基準時刻データDtrとして各計測装置1に伝送路4を介して送信する。この場合、制御部25は、計測装置1における水晶発振器12の精度(クロック精度)を±Appm、親局2と計測装置1との間の通信遅延時間をTdとしたときに、図2に示すように、カウンタ13aによる基準クロックCLK2の生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Td)を経過した時点を起点とし、かつカウンタ13aによる次の基準クロックCLK2の生成終了時点から時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間Te内であってカウンタ13aのカウント値が特定カウント値Dcn1(第1特定カウント値)をカウントするタイミングで基準時刻データDtrを送信する。本実施の形態では、時間Tcとしては、一例として、水晶発振器12の精度を±100ppm、所定時間Taを20秒、および通信遅延時間Tdを1ミリ秒としたことにより、水晶発振器12の精度に起因する時間のズレの最大値である2ミリ秒に通信遅延時間Tdの1ミリ秒を加算した3ミリ秒となる。また、カウンタ13aの動作クロックである内部クロックCLK1の1周期が1ミリ秒のため、所定期間Teは、図2に示すように、カウンタ13aのカウント値が003から996となるまでの期間となる。したがって、特定カウント値Dcn1,Dcn2は、003から996までのいずれかの所定値となる。
【0023】
次に、計測システムMSにおける時刻同期方法について、一例として、特定カウント値Dcn1を005とし、特定カウント値Dcn2を009として、図2を参照して説明する。
【0024】
この計測システムMSでは、親局2が、所定時間Ta毎(20秒毎)に、時計部13の時刻データ生成回路13bから時刻データDtmを入力して、この時刻データDtmを基準時刻データDtrとして各計測装置1に伝送路4を介して送信する。一例として、図2に示すように、親局2の時計部13によって生成される時刻データDtmが所定時間Taに達した5時26分20秒を刻んだときに、親局2の制御部25が、時刻データ生成回路13bから取得した時刻データDtmを基準時刻データDtrとして、カウンタ13aのカウント値が特定カウント値Dcn1(005)となるタイミングに合わせて基準時刻データDtrを各計測装置1に送信する。
【0025】
一方、各計測装置1では、制御部15が、親局2の送信から通信遅延時間Td(1ミリ秒)経過後に、伝送路4および通信部14を介して基準時刻データDtrを受信する。この場合、最初の基準時刻データDtrを受信したときは、通常、計測装置1側の時計部13によって生成される時刻データDtmは基準時刻データDtrと相違している。このため、制御部15は、受信した基準時刻データDtrと時計部13によって生成される時刻データDtmとを比較した後、基準時刻データDtrを時刻データ生成回路13bに設定することにより、時刻データ生成回路13bによって生成される時刻データDtmを基準時刻データDtrに一致させる(修正する)。一方、2回目以降の基準時刻データDtrを受信したときは、計測装置1側の時計部13によって生成される時刻データDtmと基準時刻データDtrとのずれ量は、水晶発振器12のクロック精度に起因するズレの最大値である2ミリ秒以内に止まっている。したがって、通常時には、基準時刻データDtrを受信した際の時刻データDtmと基準時刻データDtrとが一致するため、この際には、制御部15は、時刻データ生成回路13bに対する基準時刻データDtrの設定は行わない。
【0026】
次いで、制御部15は、親局2におけるカウンタ13aが特定カウント値Dcn1よりも大きい値の特定カウント値Dcn2(009)をカウントするタイミングに合わせて、カウント値Dcnt(009)を自らの時刻データ生成回路13bにロードすることにより、カウンタ13aのカウント値をカウント値Dcnt(009)に修正する。これにより、各計測装置1と親局2との間の時刻データDtmの時刻同期が完了する。この場合、この計測装置1では、制御部15が、基準時刻データDtrを受信したタイミングにおけるカウンタ13aのカウント値を基準として、特定カウント値Dcn1(005)と特定カウント値Dcn2(009)との差分カウント値(4カウント)から通信遅延時間Td分のカウント値(1カウント)を減算したカウント値(3カウント)だけカウンタ13aのカウント値が増加した時点において、自らの時刻データ生成回路13bに対してカウント値Dcnt(009)を設定する(ロードする)。これにより、時刻データ生成回路13bへのカウント値Dcnt(009)のロード動作が、親局2におけるカウンタ13aのカウント値が特定カウント値Dcn2(009)をカウントするタイミングで行われることになる。
【0027】
このように、この時刻同期方法および計測システムMSによれば、親局2のカウンタ13aによる基準クロックCLK2の生成終了時点から時間Tcの経過時点を起点としてカウンタ13aによる次の基準クロックCLK2の生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間Te内の所定のタイミング(カウンタ13aのカウント値が特定カウント値Dcn1となるタイミング)において基準時刻データDtrを計測装置1に向けて所定時間Ta毎に送信し、計測装置1が、基準時刻データDtrを受信する都度、時刻データ生成回路13bによって生成される時刻データDtmが基準時刻データDtrと相違するときに時刻データDtmを基準時刻データDtrに修正すると共に、親局2におけるカウンタ13aのカウント値が所定期間Te内の予め規定された特定カウント値Dcn2をカウントするタイミングで計測装置1におけるカウンタ13aのカウント値を特定カウント値Dcn2に修正することにより、計測装置1のカウンタ13aのカウント値が、時刻データDtmが切り替わる初期値000に戻されたり、時刻データDtmの切り替わり目を越えて遅らされたり(例えば、001から999にされる)することなく、また、逆に時刻データDtmの切り替わり目を越えて進まされたり(例えば、998から001にされる)することなく、親局2の時刻と計測装置1の時刻を1ミリ秒以内の精度で同期させることができる。つまり、計測装置1の時刻データ生成回路13bにおいて、同じ時刻データDtmの2回の生成を確実に回避しつつ(具体的に図2の場合においては、5時26分20秒000ミリ秒の2回の生成を確実に回避しつつ)、1ミリ秒以内の精度で計測装置1を親局2に時刻同期させることができる。したがって、この計測システムMSによれば、各計測装置1において、同一タイムスタンプの計測データD1が併存するという不具合を確実に回避することができる。
【0028】
(第2の実施の形態)
上記の実施の形態では、親局2と各計測装置1とを1ミリ秒以内の精度で時刻同期させる例について説明したが、計測装置1において同一タイムスタンプの計測データD1が併存するという不具合を確実に回避するとの目的を少なくとも実現するのであれば、親局と各計測装置との間における1ミリ秒を超える初期時間差Tbの発生を許容できることもある。以下、時刻同期に際して、親局と計測装置との間に任意の初期時間差Tbを持たせ得る計測システムMS1について説明する。なお、上記計測システムMSと同一の構成については同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0029】
計測システムMS1は、計測システムMSと同一の構成要素を備えており、図1に示すように、1または2以上(一例として2つ)の子局としての計測装置31a,31b(以下、区別しないときには「計測装置31」ともいう)、および親局41を備えている。この場合、計測装置31は、親局41と伝送路4を介して接続され、親局41は、管理装置と図示しない伝送路を介して接続されている。
【0030】
次に、各計測装置31および親局41の各構成について、具体的に説明する。
【0031】
計測装置31は、図1に示すように、計測部11、水晶発振器12、時計部13、通信部14および制御部35を備えている。ここで、制御部35は、一部の動作において上記した親局2と相違し、それ以外の点に関しては同一に作動する。具体的には、制御部35は、親局41から基準時刻データDtrを受信したときに、初期時間差Tbに対応する内部クロックCLK1のクロック数(カウント値)を特定カウント値Dcn2に加算してカウント値Dcntを算出し、かつ親局41におけるカウンタ13aのカウント値が所定期間Te内において予め規定された特定カウント値Dcn2をカウントするタイミングにおいてカウント値Dcntをカウンタ13aにロードすることにより、時刻データ生成回路13bのカウント値をカウント値Dcntに修正する点において制御部15と相違する。
【0032】
次いで、親局41の構成について、具体的に説明する。
【0033】
親局41は、図1に示すように、水晶発振器12、時計部13、通信部14および制御部45を備えている。この場合、制御部45は、計測装置31における水晶発振器12の精度(クロック精度)を±Appm、親局41および計測装置31の各時刻データDtm相互間の初期時間差をTb、親局41と計測装置31との間の通信遅延時間をTdとしたときに、図3に示すように、計測装置1における水晶発振器12の精度(クロック精度)を±Appm、親局2と計測装置1との間の通信遅延時間をTdとしたときに、カウンタ13aによる基準クロックCLK2の生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Tb+Td)を経過した時点を起点とし、かつカウンタ13aによる次の基準クロックCLK2の生成終了時点から時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間Te内であってカウンタ13aのカウント値が特定カウント値Dcn1をカウントするタイミングで基準時刻データDtrを送信する。本実施の形態では、時間Tcとしては、一例として、水晶発振器12の精度を±100ppm、所定時間Taを20秒、通信遅延時間Tdを1ミリ秒、および親局41の時刻に対して計測装置31の時刻を2ミリ秒遅延させるとして初期時間差Tbを2ミリ秒(なお、逆に進ませるときには初期時間差Tbを−2ミリ秒とするものとする)とすることにより、5ミリ秒となる。したがって、所定期間Teは、図3に示すように、カウンタ13aのカウント値が005から994となるまでの期間となる。したがって、特定カウント値Dcn1,Dcn2は、005から994までのいずれかの所定値となる。
【0034】
次に、計測システムMS1における時刻同期方法について、一例として、特定カウント値Dcn1を006とし、特定カウント値Dcn2を009として、図3を参照して説明する。
【0035】
この計測システムMS1では、親局41が、所定時間Ta毎(20秒毎)に、時計部13の時刻データ生成回路13bから時刻データDtmを入力して、この時刻データDtmを基準時刻データDtrとして各計測装置1に伝送路4を介して送信する。一例として、図3に示すように、親局41の時計部13によって生成される時刻データDtmが所定時間Taに達した5時26分20秒を刻んだときに、親局41の制御部45が、時刻データ生成回路13bから取得した時刻データDtmを基準時刻データDtrとして、カウンタ13aのカウント値が特定カウント値Dcn1(006)となるタイミングに合わせて基準時刻データDtrを各計測装置1に送信する。
【0036】
一方、各計測装置31では、制御部35が、親局41の送信から通信遅延時間Td(1ミリ秒)経過後に、基準時刻データDtrを受信する。この場合、最初の基準時刻データDtrを受信したときは、計測システムMSと同様にして、制御部35は、基準時刻データDtrを時刻データ生成回路13bに設定して、時刻データ生成回路13bによって生成される時刻データDtmを基準時刻データDtrに一致させる(修正する)。一方、2回目以降の基準時刻データDtrを受信した通常時には、基準時刻データDtrを受信した際の時刻データDtmと基準時刻データDtrとが一致するため、この際には、制御部35は、時刻データ生成回路13bに対する基準時刻データDtrの設定は行わない。
【0037】
次いで、制御部35は、初期時間差Tb(2ミリ秒の遅れ)に対応する内部クロックCLK1のクロック数(−2クロック)を特定カウント値Dcn2(009)に加算してカウント値Dcnt(009−002=007)を算出する。次いで、制御部35は、計測システムMSにおける制御部25と同様にして、親局41におけるカウンタ13aが特定カウント値Dcn2(009)をカウントするタイミングに合わせて、カウント値Dcnt(007)を自らの時刻データ生成回路13bにロードすることにより、カウンタ13aのカウント値をカウント値Dcnt(007)に修正する。これにより、各計測装置31と親局41との間の時刻データDtmの時刻同期が完了する。
【0038】
このように、この時刻同期方法および計測システムMS1によれば、時刻同期に際して、親局41の時刻と計測装置31の時刻との間に任意の初期時間差Tbを持たせることができる。したがって、複数の計測装置31間の時刻に時間差を持たせた時刻同期を行うこともできる。なお、初期時間差Tbをゼロとすることにより、計測システムMSと同じように、親局41の時刻と計測装置31の時刻とを1ミリ秒以内の精度で時刻同期させることもできる。
【0039】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されない。例えば、一例として、水晶発振器12によって生成される内部クロックCLK1は、その周期を1ミリ秒としたが、これに限定されるものではなく、さらに短い周期、またはさらに長い周期に規定することもできる。また、本発明の実施の形態では、制御部15(または35)とは別個独立した時計部13を備えて記録再生装置1(または31)を構成し、制御部25(または45)とは別個独立した時計部13を備えて親局2(または41)を構成した例について説明したが、本発明における時計部の構成(時計部全体の構成、または時計部内の一部の機能についての構成(例えば、カウンタや時刻データ生成回路の構成))に関しては、そのハードウェアに代えて、制御部15(または25,35,45)内のCPUが内部クロックまたは外部クロックを利用したソフトウェアで実現する構成を採用することもできる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、請求項1,3記載の時刻同期方法および通信システムによれば、親局が、子局における発振器の精度を±Appm、および親局と子局との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、親局のカウンタによる基準クロックの生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Td)の経過時点を起点としてカウンタによる次の基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間内の所定のタイミングにおいて基準時刻を示す基準時刻データとしての時刻データを子局に向けて送信し、子局が、親局によって送信された基準時刻データを受信する都度、時刻データ生成回路によって生成される時刻データが基準時刻データと相違するときに時刻データを基準時刻データに修正すると共に親局におけるカウンタのカウント値が所定期間内の予め規定された特定カウント値をカウントするタイミングで子局におけるカウンタのカウント値を特定カウント値に修正することにより、子局としての時計部におけるカウンタのカウント値が、時刻データが切り替わる初期値に戻されたり、さらには時刻データの切り替わり目を越えて遅らされたりすることなく、また逆に時刻データの切り替わり目を越えて進まされたりすることなく、親局としての時計部の時刻と子局としての時計部の時刻を内部クロックの1クロック以内の精度で同期させることができる。したがって、子局としての時計部における時刻データ生成回路が、同じ時刻データを時刻同期に起因して2回生成するという誤動作を確実に防止することができる。
【0041】
また、請求項2,4記載の時刻同期方法および通信システムによれば、親局が、子局における発振器の精度を±Appm、親局および子局の各時刻データ相互間の初期時間差をTb、並びに親局と子局との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、親局のカウンタによる基準クロックの生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Tb+Td)の経過時点を起点としてカウンタによる次の基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間内の所定のタイミングにおいて基準時刻を示す基準時刻データとしての時刻データを子局に向けて送信し、子局が、親局によって送信された基準時刻データを受信する都度、時刻データ生成回路によって生成される時刻データが基準時刻データと相違するときに時刻データを基準時刻データに修正すると共に親局におけるカウンタのカウント値が所定期間内の予め規定された特定カウント値をカウントするタイミングで子局におけるカウンタのカウント値を初期時間差Tbに対応する内部クロックの数を特定カウント値に加算したカウント値に修正することにより、子局としての時計部におけるカウンタのカウント値が、時刻データが切り替わる初期値に戻されたり、さらには時刻データの切り替わり目を越えて遅らされたりすることなく、また逆に時刻データの切り替わり目を越えて進まされたりすることなく、親局としての時計部の時刻と子局としての時計部の時刻を内部クロックの1クロック以内の精度で同期させることができる。したがって、子局としての時計部における時刻データ生成回路が同じ時刻データを2回生成するという誤動作を確実に防止しつつ、複数の子局間の各時刻に時間差を持たせた時刻同期を行うこともできる。
【0042】
また、請求項5記載の通信システムによれば、時刻同期を行ったとしても、子局としての時計部の時刻データ生成回路が同じ時刻データを2回生成しないため、同一のタイムスタンプの計測データが親局に送信されるという不具合を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信システムとしての計測システムMS(MS1)、計測装置1(31)、および親局2(41)の構成を示すブロック図である。
【図2】計測システムMSにおける時刻同期処理を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】計測システムMS1における他の時刻同期処理を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1a,1b,31a,31b 計測装置(子局)
2,41 親局
3a,3b 計測対象機器
4 伝送路
11 計測部
12 水晶発振器
13 時計部
13a カウンタ
13b 時刻データ生成回路
14 通信部
15,25,35,45 制御部
CLK1 内部クロック
CLK2 基準クロック
Dcn1,Dcn2 特定カウント値
Dcnt カウント値
Dtm 時刻データ
Dtr 基準時刻データ
MS,MS1 計測システム
Te 所定期間

Claims (5)

  1. 発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路をそれぞれ備えた複数の時計部の当該各時刻を同期させる時刻同期方法であって、
    前記複数の時計部の内の任意の一の時計部を親局とし、かつ他の前記時計部を子局として、当該子局における前記発振器の精度を±Appm、および当該親局と当該子局との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、当該親局の前記カウンタによる前記基準クロックの生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Td)の経過時点を起点として当該カウンタによる次の前記基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間内の所定のタイミングにおいて基準時刻を示す基準時刻データとしての前記時刻データを当該親局から当該子局に向けて送信させ、
    前記子局に対して、前記親局によって送信された前記基準時刻データを受信する都度、前記時刻データ生成回路によって生成される前記時刻データが当該基準時刻データと相違するときに当該時刻データを当該基準時刻データに修正させると共に前記親局における前記カウンタのカウント値が前記所定期間内の予め規定された特定カウント値をカウントするタイミングで当該子局における前記カウンタのカウント値を当該特定カウント値に修正させることにより、当該子局における前記時計部の前記時刻を前記親局の前記時刻に同期させる時刻同期方法。
  2. 発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路をそれぞれ備えた複数の時計部の当該各時刻を同期させる時刻同期方法であって、
    前記複数の時計部の内の任意の一の時計部を親局とし、かつ他の前記時計部を子局として、当該子局における前記発振器の精度を±Appm、当該親局および当該子局の前記各時刻データ相互間の初期時間差をTb、並びに当該親局と当該子局との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、当該親局の前記カウンタによる前記基準クロックの生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Tb+Td:Tcは正の時間とする)の経過時点を起点として当該カウンタによる次の前記基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間内の所定のタイミングにおいて基準時刻を示す基準時刻データとしての前記時刻データを当該親局から当該子局に向けて送信させ、
    前記子局に対して、前記親局によって送信された前記基準時刻データを受信する都度、前記時刻データ生成回路によって生成される前記時刻データが当該基準時刻データと相違するときに当該時刻データを当該基準時刻データに修正させると共に前記親局における前記カウンタのカウント値が前記所定期間内の予め規定された特定カウント値をカウントするタイミングで当該子局における前記カウンタのカウント値を前記初期時間差Tbに対応する前記内部クロックの数を当該特定カウント値に加算したカウント値に修正させることにより、当該子局における前記時計部の前記時刻を前記親局の前記時刻に同期させる時刻同期方法。
  3. 発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路を含む時計部を備えた子局と、当該子局と伝送路を介して接続されると共に発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路を含む時計部を備えた親局とを有し、前記子局と前記親局との間でデータ通信可能に構成された通信システムであって、
    前記親局は、前記子局における前記発振器の精度を±Appm、および当該親局と当該子局との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、当該親局の前記カウンタによる前記基準クロックの生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Td)の経過時点を起点として当該カウンタによる次の前記基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間内の所定のタイミングにおいて基準時刻を示す基準時刻データとしての前記時刻データを当該子局に向けて送信可能に構成され、
    前記子局は、前記親局によって送信された前記基準時刻データを受信する都度、前記時刻データ生成回路によって生成される前記時刻データが当該基準時刻データと相違するときに当該時刻データを当該基準時刻データに修正すると共に前記親局における前記カウンタのカウント値が前記所定期間内の予め規定された特定カウント値をカウントするタイミングで当該子局における前記カウンタのカウント値を当該特定カウント値に修正する通信システム。
  4. 発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路を含む時計部を備えた子局と、当該子局と伝送路を介して接続されると共に発振器によって生成される内部クロックをカウントして所定値に達したときに基準クロックを出力するカウンタおよび前記基準クロックに基づいて時刻を示す時刻データを生成する時刻データ生成回路を含む時計部を備えた親局とを有し、前記子局と前記親局との間でデータ通信可能に構成された通信システムであって、
    前記親局は、前記子局における前記発振器の精度を±Appm、当該親局および当該子局の前記各時刻データ相互間の初期時間差をTb、並びに当該親局と当該子局との間の通信遅延時間をTdとしたときに、所定時間Ta毎に、当該親局の前記カウンタによる前記基準クロックの生成終了時点から時間Tc(=Ta×A+Tb+Td:Tcは正の時間とする)の経過時点を起点として当該カウンタによる次の前記基準クロックの生成終了時点に対して時間Tcを遡った時点を終点とする所定期間内の所定のタイミングにおいて基準時刻を示す基準時刻データとしての前記時刻データを当該子局に向けて送信可能に構成され、
    前記子局は、前記親局によって送信された前記基準時刻データを受信する都度、前記時刻データ生成回路によって生成される前記時刻データが当該基準時刻データと相違するときに当該時刻データを当該基準時刻データに修正すると共に前記親局における前記カウンタのカウント値が前記所定期間内の予め規定された特定カウント値をカウントするタイミングで当該子局における前記カウンタのカウント値を前記初期時間差Tbに対応する前記内部クロックの数を当該特定カウント値に加算したカウント値に修正する通信システム。
  5. 前記子局は、計測対象についてのパラメータを計測して計測データを取得する計測部と、前記計測データを入力すると共に当該計測データを通信部を経由して通信対象機器に送信する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記時計部によって生成される前記時刻データに基づいて前記計測データの計測時刻を特定すると共に、当該計測データを当該特定された計測時刻を示す時刻データと共に前記親局に前記伝送路を介して送信する請求項3または4記載の通信システム。
JP2003110526A 2003-04-15 2003-04-15 時刻同期方法および通信システム Expired - Fee Related JP4230808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003110526A JP4230808B2 (ja) 2003-04-15 2003-04-15 時刻同期方法および通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003110526A JP4230808B2 (ja) 2003-04-15 2003-04-15 時刻同期方法および通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004320350A true JP2004320350A (ja) 2004-11-11
JP4230808B2 JP4230808B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=33471360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003110526A Expired - Fee Related JP4230808B2 (ja) 2003-04-15 2003-04-15 時刻同期方法および通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4230808B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013516928A (ja) * 2010-01-11 2013-05-13 ファロ テクノロジーズ インコーポレーテッド 複数の計測デバイスによって行われる測定を同期させるための方法および装置
CN103608647A (zh) * 2011-06-10 2014-02-26 赫克斯冈技术中心 高精度同步的测量值获取

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4902679B2 (ja) 2009-02-27 2012-03-21 日立オートモティブシステムズ株式会社 計測素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013516928A (ja) * 2010-01-11 2013-05-13 ファロ テクノロジーズ インコーポレーテッド 複数の計測デバイスによって行われる測定を同期させるための方法および装置
CN103608647A (zh) * 2011-06-10 2014-02-26 赫克斯冈技术中心 高精度同步的测量值获取

Also Published As

Publication number Publication date
JP4230808B2 (ja) 2009-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11177896B2 (en) Time synchronization device and time synchronization method
JP4185926B2 (ja) ロボット協調制御方法及びシステム
EP3531610B1 (en) Frequency synchronization method and slave clock
JP2006244264A (ja) 制御システム
US20200382233A1 (en) Information processing apparatus and time synchronization method
JP6707209B1 (ja) 時刻同期システム、マスタ装置、スレーブ装置およびプログラム
US11310026B2 (en) Communication system, communication device, and program
JP4230808B2 (ja) 時刻同期方法および通信システム
JP2011023788A (ja) ネットワーク同期方法と同期化回路
JP2004056464A (ja) 周波数補正回路
JP4616054B2 (ja) 測定システム
JP5407568B2 (ja) 同期信号生成装置及び同期信号生成方法
JP2000244385A (ja) フレーム生成回路
CN113359948A (zh) 时间同步装置及同步方法
US20210397211A1 (en) Delay time detection circuit, stamping information generation device, and delay time detection method
JP4016753B2 (ja) 情報処理装置の時刻同期化装置
EP3814868B1 (en) Precision timing between systems
JP2624681B2 (ja) タイミング信号発生器
JP6627958B1 (ja) 通信システム
RU2511596C2 (ru) Временная синхронизация в автоматизированных приборах
TWI809564B (zh) 同步校正方法、主控裝置及僕裝置
CN112019288B (zh) 时间同步方法、业务单板及网络设备
JP2766838B2 (ja) 時刻データ受信装置
JP2766837B2 (ja) 時刻データ送信装置
JP2678172B2 (ja) 時刻データ受信装置および時刻修正装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4230808

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees