JP2004319447A - 金属蒸気放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】長時間連続点灯させても色温度変化が少なく、安定した発光特性を持続する金属蒸気放電ランプを提供する。
【解決手段】放電空間を形成する中央本管部とその両端部から延長された側管部とからなり、一体成形されている発光容器、第1端部が放電空間内に配置されている電極とその第2端部から延長された電極支持体とからなる給電体、側管部の開口端部を密封するシール材、および放電空間内に封入されている発光金属を具備し、本管部と側管部との継ぎ目のない境界部内側が最小の曲率半径Rimmを有し、境界部外側が最小の曲率半径R0mmを有し、本管部が内径Dmmを有し、ランプが電力Pワットを有し、曲率半径Ri、曲率半径R0、内径Dおよび電力Pが、−0.00076P+0.304≦Ri/D≦−0.00076P+0.490(ただし、P≦350W)を満たし、かつ1.28R0≦Ri≦1.39R0を満たす金属蒸気放電ランプ。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属蒸気放電ランプに関し、特に、アルミナセラミックなどの透光性セラミック製の発光容器を用いた金属蒸気放電ランプに関する。
近年、金属蒸気放電ランプの発光容器は、従来の石英ガラスに代わり、アルミナセラミックなどの透光性セラミック製のものが主流となりつつある。透光性セラミックは、石英ガラスに比べて耐熱性に優れているので、金属蒸気放電ランプのように点灯中に高温になる高圧放電ランプの発光容器に適している。例えばアルミナセラミックは、石英ガラスに比べて、発光容器内に封入される発光金属との反応性も少ないことから、金属蒸気放電ランプの長寿命化も期待できる。
金属蒸気放電ランプの発光容器は、一般に放電空間を形成する中央本管部と、本管部の両端部から延長された前記本管部より小さい外径を有する側管部とからなり、側管部の中空には給電体が延在している。給電体は、放電空間内に配置されるコイルが取り付けられた電極と、電極支持体とからなる。電極支持体は、側管部の開口端部を密封するシール材により、側管部内に固定されている。シール材には、ガラスフリット等が用いられる。
給電体に設けられた電極が鉛直方向を向いた状態で金属蒸気放電ランプを点灯させた場合、鉛直方向下側に配置されている側管部と給電体との間隙には、放電空間内に封入されている発光金属が沈み込み易い。給電体と側管部との間隙に発光金属が沈み込むと、放電空間内で発光に寄与する発光金属が少なくなり、十分な蒸気圧が得られず、色温度変化が大きくなる。点灯直後の金属蒸気放電ランプの特性が十分であっても、点灯後数百時間もしくは数千時間経過した時点では、特性が大きく変わってしまうことも多い。このような問題を防止するために、発光金属の量を増やすことも考えられるが、発光金属と電極やセラミックとの反応が促進され、かえって寿命特性が低下してしまう。
中央本管部と側管部とを焼きばめにより接合した発光容器を用いた金属蒸気放電ランプもある。このランプでは、電極の先端付近に設けられるコイルの発光容器内での位置が規制されている。これにより、焼きばめ部の温度を制御して、発光金属の沈み込みを抑制している(特許文献1参照)。この提案によれば、発光金属が、中央本管部や側管部に比べて肉厚となる低温の焼きばめ部に液状となって存在し得る。そのため、給電体と側管部との間隙に発光金属が沈み込む量を、従来よりも低減することが可能である。
一方、中央本管部と側管部とが一体成形されている透光性セラミック製の発光容器では、その製法上、中央本管部と側管部との境界部内側の最小の曲率半径が大きくなりがちである。そのため一体成形の発光容器を用いた金属蒸気放電ランプでは、液状の発光金属が、給電体と側管部との間隙に流れ込み易い。そこで、中央本管部と側管部との境界部内側の最小の曲率半径を小さく制御することにより、境界部を液状金属が流れ込みにくい形状とすることが提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、中央本管部と側管部との境界部を液状金属が流れ込みにくい形状とする場合、境界部の温度を制御することが困難となり、好適な金属蒸気圧が得られないという問題がある。安定な発光特性の金属蒸気放電ランプを得るためには、中央本管部と側管部との境界部の形状を制御するとともに、境界部の温度を好適な金属蒸気圧が得られる温度に保持しなければならない。
特開2000−340171号公報 特開2002−164019号公報
本発明は、給電体と側管部との間隙への液状金属の流れ込みの抑制と、好適な金属蒸気圧の維持とを両立させることにより、長時間連続点灯させても色温度変化が少なく、安定した発光特性を持続する金属蒸気放電ランプを提供することを目的とする。
本発明においては、上記目的を達成するために、中央本管部と側管部との境界部内側の最小の曲率半径Ri(mm)と、Ri値と相関する中央本管部の内径D(mm)と、D値と相関するランプ電力P(W)との関係を最適化するとともに、中央本管部と側管部との境界部外側の最小の曲率半径R0(mm)を制御する。
すなわち、本発明は、(a)透光性セラミック製の発光容器であって、放電空間を形成する中央本管部と、前記本管部の両端部から延長された前記本管部より小さい外径を有する側管部とからなり、前記本管部と前記側管部とは一体成形されている発光容器、(b)前記側管部の中空に延在する一対の給電体であって、前記放電空間内に配置されるコイルが取り付けられているとともに第1端部が前記放電空間内に配置されている電極と、前記電極の第2端部から延長された電極支持体とからなる給電体、(c)前記側管部の開口端部を密封するとともに前記電極支持体を前記側管部に固定するシール材、および(d)前記放電空間内に封入されている発光金属を具備する金属蒸気放電ランプであって、前記本管部と前記側管部との継ぎ目のない境界部内側が、最小の曲率半径Rimmを有し、前記境界部外側が、最小の曲率半径R0mmを有し、前記本管部が、内径Dmmを有し、前記ランプが、電力Pワットを有し、曲率半径Ri、曲率半径R0、内径Dおよび電力Pが、式(1):−0.00076P+0.304≦Ri/D≦−0.00076P+0.490(ただし、P≦350W)を満たし、かつ式(2):1.28R0≦Ri≦1.39R0を満たすことを特徴とする金属蒸気放電ランプに関する。
上記構成によれば、点灯中または消灯直後に、液状で存在する発光金属が、給電体と側管部との間隙に流れ込むことを抑制するとともに、好適な金属蒸気圧を維持することができ、安定した色温度を長期間に亘って保つことができる。
前記金属蒸気放電ランプにおいては、前記電極の第1端部から、近い方の前記側管部の開口端部までの長さL1と、前記電極の第1端部から、近い方の前記側管部の内壁が屈曲し始める位置までの長さL2とが、式(3):0.28≦L2/L1≦0.38を満たすことが好ましい。
本発明によれば、給電体と側管部との間隙への液状金属の流れ込みの抑制と、好適な金属蒸気圧の維持とを両立させることができ、長時間連続点灯させても色温度変化が少なく、安定した発光特性を持続する金属蒸気放電ランプを提供することができる。
以下に、本発明の金属蒸気放電ランプの実施の一形態について、図面を参照しながら説明する。
図1を、200Wの金属蒸気放電ランプの内部構造を示す外管を断面にした正面図であるとして説明する。
図1の金属蒸気放電ランプは、アルミナセラミック製の発光容器を用いた発光管11、発光管11を収容する外管13、発光管11の両端から突出する電極支持体15a、15bに電力を供給する電流供給線12a、12b、外管13に装着された口金14からなる。外管13の内部には、所定圧の窒素が封入されており、口金14の装着によって密閉されている。電流供給線12aは、発光管11の上方に配置された一方の電極支持体15aを支持するとともに、その一端は外管13の頭頂部に固定されており、他端はステム17から突出する支持線16aに固定されている。電流供給線12bの一端は、発光管11の下方に配置された他方の電極支持体15bを支持するとともに、他端はステム17から突出する支持線16bに固定されている。支持線16a、16bは、部分的にステム17により封止されている。
図2は、発光管1の内部構造を示すための発光容器を断面にした側面図である。
発光容器は、両端が次第に窄まった形状の中央本管部21と、本管部21の両端部から延長された前記本管部より小さい外径を有する側管部22a、22bとからなる。発光容器の中央本管部21の肉厚は、例えば20〜350Wのランプの場合、一般に0.4〜1.5mmである。発光容器の内部には、発光金属(図示せず)が封入されており、水銀と希ガスも封入されている。中央本管部21と側管部22a、22bとは一体成形されているため、中央本管部と側管部との継目のない境界部は、側管部22a、22bの内壁が屈曲し始める内側変曲点p1と、側管部の外壁が屈曲し始める外側変曲点p2を有する。
側管部22a、22bの中空には、それぞれ給電体が挿入されている。給電体は、一端(第1端部)付近にコイル23a、23bが取り付けられた電極24a、24bと、電極24a、24bの他端(第2端部)と接続された電極支持体
25a、25bとからなる。コイル23a、23bは、放電空間内で互いに対向するように配置されている。電極24a、24bのピン部は、例えばタングステンからなる。電極と接続されている電極支持体25a、25bは、導電性サーメットからなり、その熱膨張係数は発光容器を形成するアルミナセラミックとほぼ等しい。導電性サーメットには、金属粉末とセラミック粉末とを混合し、焼結させたものが用いられる。
電極支持体25a、25bは、側管部22a、22bの開口端部から突出しており、その端部付近でシール材26a、26bによって側管部に固定されている。シール材26a、26bには、例えばガラスフリットが用いられる。ガラスフリットは、アルミナ、シリカ等の金属酸化物からなる。図2では示されていないが、実際には、溶融状態のガラスフリットが、側管部22a、22bの開口端部から、中央本管部側へ向けて流し込まれる。側管部内に流し込まれるシール材の長さは、例えば20〜350Wのランプの場合、一般に2〜7mmである。
ここで、給電体と側管部との間隙への液状金属の流れ込みの抑制と、好適な金属蒸気圧の維持とを両立させるには、以下の要件を満たす必要がある。
まず、本管部と側管部との継ぎ目のない境界部内側の最小の曲率半径をRimmとするとき、最小の曲率半径Ri(mm)と中央本管部21の内径D(mm)との比:Ri/Dが、ランプ電力P(W)との間に、式(1):
−0.00076P+0.304≦Ri/D≦−0.00076P+0.490(ただし、P≦350W)を満たす必要がある。
i/D値が式(1)の範囲の下限値よりも小さくなると、管壁負荷が小さくなり、充分な金属蒸気圧が得られない。あるいは、放電空間に位置する電極の先端と、中央本管部と側管部との境界部との距離が短くなり、中央本管部と側管部との境界部にクラックが生じる可能性がある。一方、Ri/D値が式(1)の範囲の上限値よりも大きくなると、給電体と側管部との間隙への液状金属の流れ込みを抑制することができず、ランプの色温度変化が大きくなる。このような傾向は、ランプ電力Pが10≦P≦350の範囲において、特に顕著となる。ランプ電力Pが350Wをこえると、発光容器の寸法が大きくなり、式(1)の範囲では充分な金属蒸気圧が得られず、効率が低下する。効率の低下を抑制するために電流を大きくすることも考えられるが、そのためには電極径を太くする必要がある。しかし、電極径を太くすると、熱ロスが大きくなってしまう。
次に、本管部と側管部との継ぎ目のない境界部外側の最小の曲率半径をR0mmとするとき、最小の曲率半径Riと最小の曲率半径R0は、式(2):
1.28R0≦Ri≦1.39R0
を満たす必要がある。
曲率半径Riと曲率半径R0が、式(2)を満たさない場合には、給電体と側管部との間隙への液状金属の流れ込みの抑制と、好適な金属蒸気圧の維持とを両立させることが困難となる。
放電空間内に位置する電極の先端(第1端部)から、近い方の側管部の開口端部までの長さは、図2中、水平距離L1で表される。また、電極の先端(第1端部)から、近い方の側管部の内壁が屈曲し始める位置(すなわち点p1)までの長さは、図2中、の水平距離L2で表される。
L1とL2とは、式(3):0.28≦L2/L1≦0.38を満たすことが好ましい。L2/L1値が、式(3)の下限値より小さくても、上限値より大きくても、発光金属の給電体と側管部との間隙への沈み込みが発生し、色温度変化が大きくなる。なお、L1が短すぎると、電極の先端と、側管部に流し込まれたシール材との距離が短くなり、シール材による封着部にクラックが生じる可能性がある。L2が短すぎると、電極の先端と、本管部と側管部との境界部との距離が短くなり、本管部と側管部との境界部にクラックが生じる可能性がある。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
図2に示すようなアルミナセラミック製の発光容器を有する発光管を作製し、それを用いて図1に示すような電力200Wの金属蒸気放電ランプを作製した。
ただし、発光容器の中央本管部と側管部との境界部内側の最小の曲率半径Ri(mm)と、本管部の内径D(mm)との比:Ri/Dを、表1に示すように変化させた。
中央本管部の内径Dは12.9mm、側管部の内径は1.3mmとした。
放電空間内には、発光金属として、
DyI3を0.9mg、
HoI3を0.7mg、
TmI3を0.9mg、
NaIを2.8mg、
TlIを0.9mg封入した。
放電空間内には、さらに、希ガスとして310hPaのアルゴンと、29.2mgの水銀を封入した。
電極のピン部には、タングステンからなる外径0.6mm、長さ12.5mmのピンを用いた。
電極支持体には、モリブデン粉末とアルミナ粉末とを混合し、焼結させた外径1.2mm、長さ20mmの導電性サーメット(熱膨張係数7.0×10-6)を用いた。
シール材には、アルミナ、シリカ等からなるガラスフリットを用いた。
電極の先端から、近い方の側管部の内壁が屈曲し始める位置までの長さL2(図2におけるL2)と、前記電極の先端から、前記近い方の側管部の開口端部までの長さL1(図2におけるL1)との比:L2/L1は0.32で固定した。L1は17.8mmとした。
L2/L1値と、Ri/D値と、ライフ(5.5時間点灯し、0.5時間消灯する操作を繰り返したときの合計点灯時間)6000時間後の色温度変化との関係を表1に示す。なお、本実施例および以下の実施例では、ランプ点灯30分後の色温度に対する増加分(K)で、色温度変化を示した。
Figure 2004319447
ランプ電力を200Wから300Wとしたこと以外、実施例1と同様の金属蒸気放電ランプを作製し、同様に評価した。
ただし、中央本管部の内径Dは17.1mm、側管部の内径は1.3mmとした。
放電空間内には、発光金属として、
DyI3を2.3mg、
HoI3を1.9mg、
TmI3を2.3mg、
NaIを6.7mg、
TlIを2.3mg封入した。
放電空間内には、さらに、希ガスとして310hPaのアルゴンと56.4
mgの水銀を封入した。
電極のピン部には、タングステンからなる外径0.7mm、長さ17.8mmのピンを用いた。
電極支持体には、モリブデン粉末とアルミナ粉末とを混合し、焼結させた外径1.2mm、長さ40mmの導電性サーメット(熱膨張係数7.0×10-6)を用いた。
シール材には、アルミナ、シリカ等からなるガラスフリットを用いた。
電極の先端から、近い方の側管部の内壁が屈曲し始める位置までの長さL2と、前記電極の先端から、前記近い方の側管部の開口端部までの長さL1との比:L2/L1は、0.33で固定した。L1は22.9mmとした。
L2/L1値と、Ri/D値と、ライフ6000時間後の色温度変化との関係を表2に示す。
Figure 2004319447
ランプ電力を200Wから150Wとしたこと以外、実施例1と同様の金属蒸気放電ランプを作製し、同様に評価した。
ただし、中央本管部の内径Dは12.0mm、側管部の内径は0.8mmとした。
放電空間内には、発光金属として、
DyI3を0.8mg、
HoI3を0.6mg、
TmI3を0.8mg、
NaIを2.2mg、
TlIを0.8mg封入した。
放電空間内には、さらに、希ガスとして150hPaのアルゴンと9.0mgの水銀を封入した。
電極のピン部には、タングステンからなる外径0.5mm、長さ13.5mmのピンを用いた。
電極支持体には、モリブデン粉末とアルミナ粉末とを混合し、焼結させた外径0.7mm、長さ20mmの導電性サーメット(熱膨張係数7.0×10-6)を用いた。
シール材には、アルミナ、シリカ等からなるガラスフリットを用いた。
電極の先端から、近い方の側管部の内壁が屈曲し始める位置までの長さL2と、前記電極の先端から、前記近い方の側管部の開口端部までの長さL1との比:L2/L1は、0.31で固定した。L1は19.5mmとした。
L2/L1値と、Ri/D値と、ライフ6000時間後の色温度変化との関係を表3に示す。
Figure 2004319447
[考察1]
実施例1において、式(1)にP値を代入すると、以下の不等式が得られる。
P=150Wのとき、0.190≦Ri/D≦0.376
P=200Wのとき、0.152≦Ri/D≦0.338
P=300Wのとき、0.076≦Ri/D≦0.262
表1において、P=200Wのときに色温度変化が顕著になるのは、Ri/D値が0.15以下または0.34以上の場合であり、0.152≦Ri/D≦0.338の範囲では、色温度変化が小さくなっている。
表2において、P=300Wのときに色温度変化が顕著になるのは、Ri/D値が0.06以下または0.28以上の場合であり、0.076≦Ri/D≦0.262の範囲では、色温度変化が小さくなっている。
表3において、P=150Wのときに色温度変化が顕著になるのは、Ri/D値が0.18以下または0.38以上の場合であり、0.190≦Ri/D≦0.376の範囲では、色温度変化が小さくなっている。
以上の結果より、優れた発光特性を得るためには、少なくとも、発光容器の中央本管部の内径Dと本管部と側管部との境界部内側の最小の曲率半径Riが、式(1)を満たすことが必要であると理解できる。
図3は、ランプ電力PとRi/D値との関係を示すプロット図である。図3において、黒点のプロットは色温度変化が302K以下の場合を示し、×印のプロットは色温度変化が320K以上の場合を示している。
図3より、全ての黒点プロットが、直線:Ri/D=−0.00076P+0.304と、直線:Ri/D=−0.00076P+0.490とで挟持される範囲内に分布していることが理解できる。
なお、0.152≦Ri/D≦0.338を満たす実施例1の金属蒸気放電ランプにおいては、中央本管部と側管部との境界部内側の最小の曲率半径Riと境界部外側の最小の曲率半径R0との比:Ri/R0は、1.28≦Ri/R0≦1.39の範囲とした。
同様に、0.076≦Ri/D≦0.262を満たす実施例2の金属蒸気放電ランプにおいては、Ri/R0は1.28≦Ri/R0≦1.39の範囲とした。
また、0.190≦Ri/D≦0.376を満たす実施例3の金属蒸気放電ランプにおいても、Ri/R0は1.28≦Ri/R0≦1.39の範囲とした。
次に、Ri/D値を0.20に固定し、3.0<Ri<5.0の範囲で、Ri/R0値を1.20≦Ri/R0≦1.43の範囲で変化させたこと以外、実施例1と同様の200Wの金属蒸気放電ランプを作製し、同様に評価した。
i/D値と、Ri/R0値と、ライフ6000時間後の色温度変化との関係を表4に示す。
Figure 2004319447
[考察2]
表4の結果より、1.28≦Ri/R0≦1.39の範囲においては、優れた発光特性が得られることがわかる。一方、この範囲を外れると、たとえ式(1)が満たされる場合(すなわちP=200の場合には、0.152≦Ri/D≦0.338が満たされる場合)であっても、色温度が大きく低下することが分かる。
次に、150Wおよび300Wの金属蒸気放電ランプにおいても、同様に、式(1)が満たされる場合において、Ri/R0値を変化させて色温度変化を測定した。その結果、やはり1.28≦Ri/R0≦1.39が満たされる範囲においては優れた発光特性が得られたが、この範囲を外れると、たとえ式(1)が満たされても、色温度が大きく低下した。
i/D値を0.31に固定し、L2/L1値を変化させたこと以外、実施例1と同様の金属蒸気放電ランプを作製し、同様に評価した。L2/L1値と、Ri/D値と、中央本管部と側管部との境界部付近におけるクラックの有無(クラック発生率A)と、シール材による封着部におけるクラックの有無(クラック発生率B)との関係を表5に示す。
なお、クラックの有無は、ランプ点灯直後から数十時間の間に観察した。
クラック発生率Aは、10個のランプのうち、境界部付近にクラックが発生したランプの数で示す。
クラック発生率Bは、10個のランプのうち、封着部にクラックが発生したランプの数で示す。
Figure 2004319447
[考察3]
表5において、L2/L1値が0.27以下では、クラック発生率Aが高く、L2/L1値が0.39以上では、クラック発生率Bが高くなっている。以上の結果より、クラックの発生を防ぐためには、L2/L1値が、
0.28≦L2/L1≦0.38を満たすことが望ましいと理解できる。
以上の実施例では、150W、200Wおよび300Wの金属蒸気放電ランプの具体例を示したが、例えば10Wの低ワットから350Wの高ワットまでの金属蒸気放電ランプについても同様に、本発明を適用することにより、長時間連続点灯させても色温度変化の少ない安定した発光特性を持続させることができる。
本発明は、特に、アルミナセラミックなどの透光性セラミック製の発光容器を用いた金属蒸気放電ランプにおいて有用であり、給電体と側管部との間隙への液状金属の流れ込みの抑制と、好適な金属蒸気圧の維持とを両立させた、長時間連続点灯させても色温度変化が少なく、安定した発光特性を持続する金属蒸気放電ランプを提供するものである。
本発明にかかる金属蒸気放電ランプの一例の内部構造を示すための外管を断面にした正面図である。 発光管の内部構造を示すための発光容器を断面にした側面図である。 ランプ電力PとRi/D値との関係を示すプロットおよび式(1)で定義される範囲を示す図である。
符号の説明
11 発光管
12a、12b 電流供給線
13 外管
14 口金
15a、15b 電極支持体
16a、16b 支持線
17 ステム
21 中央本管部
22a、22b 側管部
23a、23b コイル
24a、24b 電極
25a、25b 電極支持体
26a、26b シール材

Claims (2)

  1. (a)透光性セラミック製の発光容器であって、放電空間を形成する中央本管部と、前記本管部の両端部から延長された前記本管部より小さい外径を有する側管部とからなり、前記本管部と前記側管部とは一体成形されている発光容器、
    (b)前記側管部の中空に延在する一対の給電体であって、前記放電空間内に配置されるコイルが取り付けられているとともに第1端部が前記放電空間内に配置されている電極と、前記電極の第2端部から延長された電極支持体とからなる給電体、
    (c)前記側管部の開口端部を密封するとともに前記電極支持体を前記側管部に固定するシール材、および
    (d)前記放電空間内に封入されている発光金属を具備し、
    前記本管部と前記側管部との継ぎ目のない境界部内側が、最小の曲率半径
    immを有し、
    前記境界部外側が、最小の曲率半径R0mmを有し、
    前記本管部が、内径Dmmを有し、
    前記ランプが、電力Pワットを有し、
    曲率半径Ri、曲率半径R0、内径Dおよび電力Pが、式(1):
    −0.00076P+0.304≦Ri/D≦−0.00076P+0.490(ただし、P≦350W)を満たし、かつ、
    式(2):1.28R0≦Ri≦1.39R0
    を満たすことを特徴とする金属蒸気放電ランプ。
  2. 前記電極の第1端部から、近い方の前記側管部の開口端部までの長さL1と、前記電極の第1端部から、近い方の前記側管部の内壁が屈曲し始める位置までの長さL2とが、
    式(3):0.28≦L2/L1≦0.38
    を満たす請求項1記載の金属蒸気放電ランプ。
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