JP4301892B2 - 金属蒸気放電ランプおよび照明装置 - Google Patents
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発光管の容器としては、従来から石英ガラス製のものが多く用いられてきたが、近年、石英ガラスよりも耐熱性に優れるアルミナセラミックを用いたものが主流となりつつある。
例えば、アルミナセラミック製の発光管は、石英ガラス製の発光管よりも高温で点灯させることができるので、封入物の蒸気圧を高めることができ、高演色性と高効率を両立させるのに有利である。
この理由は、以下のように考えられる。
点灯中においては、その隙間に液状の発光金属が徐々に沈み込む。特に、ランプの電極が鉛直方向に向くような姿勢で点灯させた場合、発光管内に封入してある発光金属が、下側に位置する隙間に沈み込み易い。
このような色温度変化を防止するために、発光管内に封入する発光金属の量を多くすることも考えられる。しかし、発光金属をあまり多く封入すると、発光金属と電極やアルミナやシール材との反応が促進され、寿命特性が悪化してしまう。
しかしながら、この場合、シール材の端面が放電空間に近くなるので、その温度がかなり高くなる。そして、シール材と発光金属との反応が促進され、寿命特性を悪化させる原因となる。また、封止部にクラックが発生し易くなるので、この点もランプ寿命が短くなる原因となる。
また、アルミナセラミック製発光管を用いたメタルハライドランプにおける別の課題として、発光金属にセリウムが含まれる場合、ランプ作製直後の初期エイジング点灯時に立消えが発生することがあるので、本発明は、この立消えを抑えることも目的とする。
上記金属蒸気放電ランプにおいて、電極部が、細管部から放電空間内方に突き出している長さllは、3.0mm以上、6.5mm以下とすることが好ましい。
また、電極部には、熱伝導率が130(W/m・K)以上のものを用い、電極支持体には、熱伝導率が100(W/m・K)以下のものを用いるのが好ましい。
また、発光金属の沈み込み量を低く抑える効果をより確実に得るために、発光管の細管部長L2を(0.032P+3.5)mm以上、(0.032P+8.0)mm以下の範囲内に設定することが好ましい。
なお、ランプ電力が70W〜400Wの範囲内にある金属蒸気放電ランプにおいて、電極長L1を、(0.041P+0.5)mm以上、(0.041P+8.0)mm以下に設定することによって十分な効果が得られることが確認されている。
ここで、細管部長L2を(0.032P+3.5)mm以上、(0.032P+6.0)mm以下の範囲内に設定すれば、発光金属の沈み込み低減並びに立ち消え低減効果を一層向上させることができる。
なお、発光管を構成する発光容器における細管部の肉厚が本管部の肉厚に対して1.15倍以上であるものや、発光容器における本管部と細管部とが焼きばめ部を有さない一体成型となっているものや、発光管が窒素を充填した外管の中に設けられているものでは、発光管における細管部内への発光金属の沈み込みが生じやすい。従って、本発明は、特にこのタイプの金属蒸気放電ランプに対して有効である。
上記のように電極長L1を(0.041P+8.0)mm以下に設定することにより、発光金属の沈み込み量を低く抑えることができる。その結果、点灯中、放電空間内の蒸気圧を十分に保つことができ、長時間連続点灯させても色温度変化が少なく、安定した特性を持続する金属蒸気放電ランプを実現することができる。
また、上記のように、細管部長L2を(0.032P+8.0)mm以下に設定することにより、発光金属の沈み込み量を低く抑えることができる。その結果、点灯中、放電空間内の蒸気圧を十分に保つことができ、長時間連続点灯させても色温度変化が少なく、安定した特性を持続する金属蒸気放電ランプを実現することができる。
また、細管部長L2を上記(0.032P+3.5)mm以上、(0.032P+8.0)mm以下の範囲に設定することによって、立ち消えの問題も低減でき、特に、封入される発光金属にセリウムが含まれている場合は有効である。
(金属蒸気放電ランプの全体構成及び発光管の構成)
図1は、本実施形態にかかる金属蒸気放電ランプの構成を示す正面図(一部断面)である。
図1に示すように、この金属蒸気放電ランプは、窒素が所定圧で封入された外管3内に、透光性セラミック製の発光管1が、電力供給線2a・2bによって所定の位置に保持されて構成されており、外管3の封止部付近には口金4が装着されている。
図2に示すように、発光管1は、放電空間を形成する本管部(発光部)11の両端に細管部12a・12bを有する容器10に、給電体20a・20bが挿入されて構成されている。容器10を形成する透光性セラミックとしてはアルミナセラミックが代表的である。
この接合を突き合わせによる抵抗溶接(バット溶接)で行うと、サーメットの比抵抗値が大きいために接合強度が得られにくいが、レーザ溶接によって接合されることによって十分な接合強度が得られ、ライフ中における溶接はずれも起こりにくい。
そして、電極ピン21a・21bの先端部は、細管部12a・12bから放電空間内方に突き出し、当該先端部に付けられたコイル22a・22bは、容器10の放電空間内で対向配置されている。
シール部24a・24bは、細管部12a・12bの終端から内方に、酸化金属,アルミナ及びシリカ等からなるガラスフリットが流し込まれて形成されている。
上記構成の金属蒸気放電ランプは、外部の駆動回路から、例えば周波数60Hz、ピーク電圧283Vの正弦波電圧を、口金4,電力供給線2a・2bを経由して給電体20a・20bに印加することによって点灯を維持する。
(照明装置の構成)
図3は上記金属蒸気放電ランプを装着した照明装置の一例を示す概略断面図である。
(電極長L1とランプ特性との関係)
本実施形態では、電極ピン21a・21bの電極長L1(mm)を、下記数1の範囲内に設定した。
ここで、Pはランプ電力(W)である。
このように電極長L1を数1式の範囲に設定することによって、下記実験1の結果からもわかるように、発光金属の沈み込みを抑えるとともに、シール部におけるクラック発生やシール部と発光金属との反応を抑えることができる。よって、長期にわたって色温度変化を抑制すると共に長寿命化を確保することができる。
先ず、発光金属の沈み込みが生じやすいか否かは、上記隙間G付近の温度によって大きく左右される。ここで、隙間Gは、電極ピン21a・21bと細管部12a・12b内に生じる隙間全域を示すが、特に重要なのはシール部24a・24bの端面付近の隙間の温度である。
これ対して、上記のように電極長L1を(0.041P+8.0)mm以下に設定すれば、ランプ点灯中において、この隙間G付近の温度が、液状の発光金属が気化し得る程度の高さに保たれる。
電極ピン21a・21bは熱伝導性が高いので陽光柱からの熱が伝わり易い。これに対して電極支持体23a・23bは熱伝導性が低いので、電極ピン21a・21bからの熱が伝わり難い。従って、隙間G付近、特にシール部24a・24bの端面付近の温度は、電極ピン21a・21bの長さ(熱容量)が大きな影響を与えることになる。電極ピン21a・21bの長さが長いと、陽光柱から距離が長くなると共に、熱容量も大きいので、隙間G付近、特にシール部24a・24bの端面付近の温度は低くなる(逆に電極ピン21a・21bの長さが短いと隙間G付近の温度は高くなる)。
一方、電極長L1が短かすぎると、シール部24a・24bが隙間Gに臨む端面が高温になるので、シール材と発光金属との反応が促進される。
また、電極ピン21a・21bと電極支持体23a・23bとがレーザ溶接されていると、溶接部表面ではアルミナ層がリッチとなるので、溶接部が隙間Gに露出している場合には、この溶接部と発光金属との反応が促進される。そして、発光金属が反応すると管電圧が上昇し、早期に立ち消えを起こして短寿命になる等の不具合が生じる。
これに対して、電極長L1を(0.041P+0.5)mm以上に設定すると、シール部24a・24bの端面温度が高くなりすぎることはないので、シール部24a・24bにおけるクラック発生やシール部と発光金属との反応が抑えられる。
電極ピン21a・21bが、細管部12a・12bから放電空間の内方に突き出している長さ、すなわち電極突出長l1については、3.0mm以上、6.5mm以下とすることが好ましい。その理由は、次の通りである。
3.0mmより小さいと、本管部11と細管部12a・12bとの境界部分における管壁が、陽光柱に近づきすぎて当該管壁の温度が高くなりすぎ、熱衝撃によるクラックの発生や管壁と封入金属(発光金属)との反応が促進される。また、6.5mmを超えると、陽光柱と細管部12a・12bとの距離が大きすぎて、細管部12a・12bの温度、延いては隙間Gの温度が低くなりすぎて、封入金属(発光金属)が細管部12a・12b内へ沈み込み易くなる。ここで、細管部12a・12bと放電空間の境界は、細管部12a・12bの内径が実質的に広がり始める箇所とする。
上記図2の例では、細管部12a・12bの内周面と、電極ピン21a・21bの外周面との間に、両者の径差に相当する隙間Gが存在する。
図4は、電極ピン21a・21bにおける細管部12a・12b内の外周部分にモリブデンからなるコイル25a・25bが巻つけられている例である。
すなわち、上記のように、電極ピン21a・21bにコイル25a・25bが巻つけられることによって、隙間Gがかなり埋められるので、沈み込みは低減され、シール材と発光金属との反応も生じにくくなるものの、コイル25a・25bだけでは隙間Gが完全に埋められないので、同様の沈み込みやシール材と発光金属との反応は生じ得る。
(電極部の形態と電極長L1について)
図5は、電極長L1について説明する断面図である。通常、電極部の長さ(電極長L1)は、電極ピン21a・21bの長さ、もしくはコイル22a・22bの先端から電極ピン21a・21bの電極支持体との接続端までの長さである。例えば、図5(A)のように、電極ピン21a・21bの接続端部が電極支持体23a・23bに埋め込まれているように場合でも同様であって、当図の場合も、電極ピン21a・21bの長さが電極長L1に相当する。
電極ピン21a・21b及びコイル22a・22bの材質としては、上記のように高融点金属であるタングステンが用いられるが、その熱伝導率は130(W/m・K)以上である。また、図4のように電極ピン21a・21bにモリブデンからなるコイル25a・25bが巻き付けられている場合もあるが、モリブデンの熱伝導率も130(W/m・K)以上である。
一方、電極支持体23a・23bの材質としては、導電性サーメットが用いられるが、その熱伝導率が、電極部より低めの100(W/m・K)以下のものを用いるのが好ましい。
(細管部長L2とランプ特性との関係)
本実施形態では、発光管の細管部長L2(mm)を、下記数2の範囲内に設定した。以下でPはランプ電力(W)である。
また、細管部長L2は、細管部12a・12bにおける終端から、管径が広がり始める箇所までの部分の長さを指す。通常、この部分の管径はほぼ一定である。
このように細管部長L2を数2式の範囲に設定することによって、下記実験3の結果からもわかるように、発光金属の沈み込みを抑えるとともに、シール部におけるクラック発生やシール部と発光金属発光金属のシール部との反応を抑えることができる。よって、長期にわたって色温度を維持すると共に長寿命化を確保することができる。
この内容について、以下に詳しく説明する。
先ず、発光金属の沈み込みが生じやすいか否かは、上記隙間G付近の温度によって大きく左右される。
これ対して、上記のように細管部長L2を(0.032P+8.0)mm以下に設定すれば、ランプ点灯中において、この隙間G付近の温度が、液状の発光金属が気化し得る程度の高さに保たれる。
隙間G付近、特にシール部24a・24bの端面付近の温度は、細管部長L2が大きな影響を与えることになる。細管部長L2が長いと、陽光柱からの距離が長くなると共に、熱容量も大きいので、隙間G付近、特にシール部24a・24bの端面付近の温度は低くなる(逆に細管部長L2が短いと隙間G付近の温度は高くなる)。
また、電極ピン21a・21bと電極支持体23a・23bとがレーザ溶接されていると、溶接部表面ではアルミナ層がリッチとなるので、溶接部が隙間Gに露出している場合には、この溶接部と発光金属との反応が促進される。そして、発光金属が反応すると管電圧が上昇する等の不具合が生じる。
これに対して、細管部長L2を(0.032P+3.5)mm以上に設定すると、シール部24a・24bの端面温度が高くなりすぎることはないので、シール部24a・24bにおけるクラック発生やシール材と発光金属との反応が抑えられる。
金属蒸気放電ランプにおいて、発光金属にセリウムが含まれる場合には、点灯直後に立消えが発生することがある。特に、ランプ作製直後の初期エイジング点灯時には点灯直後に立消えが発生しやすい。これに対して、細管部長L2を上記数2の範囲内に設定すれば、上述した効果に加えて、点灯開始直後の立ち消えの問題も低減できる。
0.032P+3.5≦L2≦0.032P+6.0 …(数3)
ここで、Pはランプ電力(W)である。
以下に、立消え発生のメカニズムと、細管部長L2を短く設定することによる立消え抑制効果について説明する。
本図において、Vmは駆動回路に入力される電源電圧、Vlaはランプにかかっているランプ電圧である。
また、図6において、ランプ電圧Vla波形の頂点における電圧は再点弧電圧に相当する。
図6に示した波形でも、5番目の山において再点弧電圧が急減に上昇して電源電圧Vmと再点弧電圧との差電圧VAが0になっている。
これに対して、細管部長L2を短くすれば、発光管の管壁温度が上昇する速度が大きいので、セリウムが蒸発するまでの時間は短くなる。従って、セリウムが蒸発する時点ではランプ電圧Vla自体があまり高くなっていないので、再点弧電圧が上昇したとしても、電源電圧Vmと再点弧電圧との差電圧VAが0にはなりにくい。
金属蒸気放電ランプにおいて、細管部内へのシール材の流し込み長l2(mm)は、数4の範囲内に設定することが好ましい。
3.7≦l2≦5.5…(数4)
これによって、下記実験4の結果からもわかるように、ライフ中における封止部の信頼性をより高め、安定した特性を持続することができる。
このように細管部の肉厚t2が本管部11の肉厚t1より大き目の場合には、隙間G付近、特にシール部24a・24bの端面付近の温度が低くなりやすいので、特に、上記のように細管部長L2を上記数2式あるいは数3式のように設定することによって沈み込みを抑えることが有効である。
ところで、沈み込みの問題は、鉛直下方側に位置する細管部内で主として生じるため、上記発光管1の細管部12a及び細管部12bのいずれかが鉛直下方に位置することが決まっている場合は、その下側に位置するものについて、細管部長L2等を上で説明したように規定すれば、同様の効果が期待できる。
細管部長L2は15.8mmとした。
電極ピン21a・21bは、外径0.71mm、長さ17.8mmとした。
電極支持体23a・23bの導電性サーメットとしては、モリブデンとアルミナを混合焼結させたものを用いており、その熱膨張係数は7.0×10-6 、熱伝導率は70(W/m・K)である。電極支持体23a・23bのサイズは、外径1.3mm、長さ30mmである。
細管部12a・12bの内径は1.3mm、本管部11の肉厚t1は1.1mm、細管部12a・12bの肉厚t2は1.35mmとした。
(実験1)
実施例の金属蒸気放電ランプにおいて、電極長L1を11.8mm、12.8mm、16.3mm、19.8mm、20.8mmに変えた場合について、3000時間ライフ試験を行い、その間における管電圧上昇(V)および色温度変化(K)を測定した。
表1はその結果を示すものである。
なお、表1の評価の欄において、「○」は「良好」を、「×」は「不良」をそれぞれ示す(表2〜表6についてもこれに準ずるものである。)。
これは、電極長L1が12.8mm未満ではシール部24a・24bの端面が高温となって発光金属との反応が生じるが、12.8mm以上ではそれが抑制されたためと考えられる。
これは、電極長L1を19.8mm以下にすることにより、細管部内壁の温度が適度に高く保たれ、沈み込みが抑制されたためと考えられる。
以上のように、P=300Wでは、電極長L1が12.8mm〜19.8mmの範囲(すなわち上記数1式の範囲)において、点灯中の管電圧上昇および色温度変化を抑制できることがわかる。
その結果は表2に示す通りであって、この結果より、電極長L1が3.5mm〜10.8mmの範囲(上記数1式の範囲)において、点灯中の管電圧上昇および色温度変化を抑制できることがわかる。
また、発光金属の組成比率を変えて調べたところ、組成比率について関係なく、上記の数1を満たす場合に点灯中の管電圧上昇および色温度変化を小さくすることができることがわかった。
実施例の金属蒸気放電ランプにおいて、電極長は17.8mmで一定とし、電極支持体の材質を、熱伝導率70W/m・Kのサーメットの他に、熱伝導率100W/m・K及び110W/m・Kのサーメットに置き換えたもの、並びにモリブデン(熱伝導率138W/m・K)に置き換えたものについて、ライフ中の色温度変化を測定した。その結果を表3に示す。
(実験3)
実施例の金属蒸気放電ランプにおいて、細管部長L2を10.0mm、11.6mm、13.1mm、15.0mm、17.6mm、19.1mmとした場合について、3000時間ライフ試験を行い、クラックの発生確率および色温度変化を測定した。
表4はその結果を示すものである。なお、表4の評価の欄において「◎」は「特に良好」を示す(表5についてもこれに準ずるものである。)。
以上のように、P=300Wでは、細管部長L2が13.1mm〜17.6mmの範囲(上記数2式の範囲)において、クラック発生および色温度変化を抑制できることがわかる。
その結果は表5に示す通りであって、この結果より、P=70Wの場合も、細管部長L2が5.8mm〜10.0mmの範囲(上記数2式の範囲)において、クラック発生および色温度変化を抑制できることがわかる。
実施例の金属蒸気放電ランプにおいて、電極長L1は、17.6mm、細管部長L2を15.8mmで一定とし、ガラスフリットの流し込み長l2を3.2mm、3.7mm、5.5mm、6.0mmとした場合について、3000時間ライフ試験を行い、シール部でのクラック発生確率および色温度変化を測定した。その結果を表6に示す。
一方、表6より、流し込み長L2が3.7mm以上の範囲では、色温度変化が非常に少なくなることが分かる。これは、この範囲では、封止部の端面温度が適度に高温に保たれるため、沈み込みが抑制されるためと考えられる。
3 外管
10 容器
11 本管部
12a・12b 細管部
20a・20b 給電体
21a・21b 電極ピン
22a・22b コイル
23a・23b 電極支持体
24a・24b シール部
25a・25b コイル
Claims (5)
- 内部に発光金属が封入されて放電空間が形成された本管部に当該本管部の両端部から延出した細管部が形成された透光性セラミック製の発光容器を有し、
前記各細管部内に、一端部が前記放電空間に臨み当該一端部にコイルが設けられた電極部、及び当該電極部の他端部と接続された電極支持体が挿入され、
前記電極支持体が前記細管部内でシール材によって封着されてなる発光管を備える金属蒸気放電ランプであって、
前記電極部の長さは、
当該ランプの電力をP(W)とするときに、(0.041P+0.5)mm以上、(0.041P+8.0)mm以下であり、
前記電極部の熱伝導率が130(W/m・K)以上であり、且つ前記電極支持体の熱伝導率が100(W/m・K)以下であり、
前記細管部の長さは、
当該ランプの電力をP(W)とするときに、(0.032P+3.5)mm以上、(0.032P+8.0)mm以下であり、
前記シール材は、
前記細管部の端部から細管部内に流し込まれており、当該流し込み長が、3.7mm以上、5.5mm以下であることを特徴とする金属蒸気放電ランプ。 - 前記電極部は、前記細管部から放電空間内方に突き出している長さが、3.0mm以上、6.5mm以下であることを特徴とする請求項1記載の金属蒸気放電ランプ。
- 前記発光容器における本管部と細管部とは、一体成型されていることを特徴とする請求項1記載の金属蒸気放電ランプ。
- 内部に発光金属が封入されて放電空間が形成された本管部に当該本管部の両端部から延出した細管部が形成された透光性セラミック製の発光容器を有し、
前記各細管部内に、一端部が前記放電空間に臨み当該一端部にコイルが設けられた電極部、及び当該電極部の他端部と接続された電極支持体が挿入され、
前記電極支持体が前記細管部内でシール材によって封着されてなる発光管を備える金属蒸気放電ランプであって、
前記電極部の長さは、
当該ランプの電力をP(W)とするときに、(0.041P+0.5)mm以上、(0.041P+8.0)mm以下であり、
前記電極部の熱伝導率が130(W/m・K)以上であり、且つ前記電極支持体の熱伝導率が100(W/m・K)以下であり、
前記細管部の長さは、
当該ランプの電力をP(W)とするときに、(0.032P+3.5)mm以上、(0.032P+8.0)mm以下であり、
前記シール材は、
前記細管部の端部から細管部内に流し込まれており、当該流し込み長が、3.7mm以上、5.5mm以下であり、
且つランプ電力が、70W以上、400W以下であることを特徴とする金属蒸気放電ランプ。 - 装置本体と、この装置本体に設けられた請求項1〜4のいずれか記載の金属蒸気放電ランプと、この金属蒸気放電ランプに接続した点灯回路装置とからなることを特徴とする照明装置。
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