JP2004319247A - フラットケーブルおよびフラットケーブルの製造方法 - Google Patents

フラットケーブルおよびフラットケーブルの製造方法 Download PDF

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Kosuke Tanaka
浩介 田中
Takayoshi Koinuma
孝佳 鯉沼
Keiichi Tanaka
啓一 田中
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Abstract

【課題】コネクタ嵌合性を備え、狭ピッチ化を果たすと共に容易に長さの変化に対応できる設計自由度を持ったフラットケーブルおよびフラットケーブルの製造方法を提供する。
【解決手段】このように構成されたフラットケーブル10においては、各導体20は幅狭部23と幅広部23とを有しており、一方の導体20の幅広部23と他方の導体20の幅狭部23とが隣り合うと共に、一方の導体20の幅狭部23と他方の導体20の幅広部23とが隣り合うように隣接する導体20同士を配置して、絶縁フィルム30f、30sにより上下から挟んでフラットケーブル10を形成している。このため、隣接する導体20a、20b同士を接近させて密な配置とすることができる。また、導体20の端部に幅広部23を配置することができるので、コネクタ等の接続が容易である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フラットケーブルおよびフラットケーブルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の内部配線として、FPC(フレキシブルプリント回路)やFFC(フレキシブルフラットケーブル)が使用されているが、近年の機器の小型化に伴い狭ピッチ化が進んでいる。
従来のFFCでは、全周にわたって均一に防蝕メッキが施された扁平な平角導体を所定間隔で平行に配置し、接着剤つきの絶縁フィルムで上下から挟んでラミネートしているものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、図7に示すように、従来のFPC100ではFFCに比べて寸法精度が高いため、コネクタを取り付けるために導体101の両端部に幅広のランド部102を設け、中間部は幅の狭い幅狭部103を設けることが行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−342606号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したFFCでは、長手方向に導体パターンを変化させることができず、長さの変化には容易に対応できるものの、狭ピッチ化に対しては導体精度やピッチ精度を向上させることにより対応している。このため。コネクタの取付けを考慮すると平角導体の幅を狭くするには限度があり、精度の向上だけでは狭ピッチの要求に十分こたえることはできないという問題がある。
【0005】
また、図7において、FPC100では、両端部にコネクタを取り付けることを想定しており、取付けのための両端のランド部102の間隔によってFPC100の長さが決定されている。このため、FPC100の長さが変わるたびに、その長さに合わせた回路パターンと金型を用意しなければならず、コスト高を招くという問題がある。
【0006】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コネクタ嵌合性を備え、狭ピッチ化を果たすと共に容易に長さの変化に対応できる設計自由度を持った安価なフラットケーブルおよびフラットケーブルの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明にかかるフラットケーブル用導体パターンは、複数の導体を用いて形成されたフラットケーブル用導体パターンであって、前記導体のそれぞれには長手方向に沿って幅広部と幅狭部とが形成されており、隣り合っている前記導体同士では、一方の導体の前記幅広部と他方の導体の前記幅狭部とが隣り合っている部分を有すると共に、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅広部とが隣り合っている部分を有することを特徴としている。
【0008】
このように構成されたフラットケーブル用導体パターンにおいては、隣接する導体で、幅狭部と幅広部とが隣り合うように配置されているので、密な導体パターンを形成することができる。また、導体の端部に幅広部があるため、コネクタ等の接続が容易である。
【0009】
また、本発明にかかるフラットケーブル用導体パターンは、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅狭部とが隣り合っている幅狭部同士組み合わせ部を有することを特徴としている。
【0010】
このように構成されたフラットケーブル用導体パターンにおいては、隣り合う両導体が共に幅狭部の幅狭部同士組み合わせ部を持つことで、短絡を防止して狭ピッチ化を図ることができる。
【0011】
また、本発明にかかるフラットケーブルは、絶縁フィルムに複数の導体が固定されているフラットケーブルであって、前記導体のそれぞれには長手方向に沿って幅広部と幅狭部とが形成されており、隣り合っている前記導体同士では、一方の導体の前記幅広部と他方の導体の前記幅狭部とが隣り合っている部分を有すると共に、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅広部とが隣り合っている部分を有し、前記幅広部と前記幅狭部との広狭組み合わせ部分が長手方向に繰り返されていることを特徴としている。
【0012】
このように構成されたフラットケーブルにおいては、各導体は幅狭部と幅広部とを有しており、隣り合う導体の一方の導体の幅広部と他方の導体の幅狭部とが隣り合うと共に、一方の導体の幅狭部と他方の導体の幅広部とが隣り合うように導体を配置する。このため、隣接する導体同士を接近させて密な配置とすることができる。また、導体の端部に幅広部を配置することができるので、コネクタ等の接続が容易である。
【0013】
また、本発明にかかるフラットケーブルは、前記隣り合っている前記導体同士では、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅狭部とが隣り合っている幅狭部同士組み合わせ部を有しており、これらの幅狭部同士組み合わせ部と前記幅広部と前記幅狭部との広狭組み合わせ部分が長手方向に連続して繰り返されていることを特徴としている。
【0014】
このように構成されたフラットケーブルにおいては、隣り合う両導体が共に幅狭部のパターンを持つ幅狭部同士組み合わせ部と、幅広部と幅狭部との広狭組み合わせ部分が長手方向に連続して繰り返されるので、短絡を防止して狭ピッチ化を図ることができる。また、幅狭部同士組み合わせ部において切断することにより、切断時に発生するバリによる短絡を防止することができると共に、容易に種々の長さに対応することができる。
【0015】
また、本発明にかかるフラットケーブルは、前記複数の導体を固定している第1の絶縁フィルムと、該第1の絶縁フィルムとは別な第2の絶縁フィルムとで前記導体が覆われていることを特徴としている。
【0016】
このように構成されたフラットケーブルにおいては、配置された導体を、上下から第1の絶縁フィルムと第2の絶縁フィルムとで挟んで覆うので、導体を保護することができる。
【0017】
また、本発明にかかるフラットケーブルは、前記フラットケーブルの長手方向でみて、少なくとも一方の端部では、前記導体の幅広部が露出していることを特徴としている。
【0018】
このように構成されたフラットケーブルにおいては、フラットケーブルの少なくとも一方の端部では、導体の幅広部が露出しているので、コネクタ等の電子部品を容易に接続することができる。
【0019】
また、本発明にかかるフラットケーブルは、前記幅広部が露出している面とは反対の面には、補強部材が備えられていることを特徴としている。
【0020】
このように構成されたフラットケーブルにおいては、フラットケーブルの端部で、露出している導体の幅広部と反対側面には補強部材が設けられているので、フラットケーブルの端部の屈曲を防止して、コネクタ等の電子部品との接続を確実にすることができる。
【0021】
また、本発明にかかるフラットケーブルは、前記フラットケーブルの長手方向でみて、少なくとも一方の端部ではコネクタと接続されていることを特徴としている。
【0022】
このように構成されたフラットケーブルにおいては、少なくとも一方の端部にはコネクタが取り付けられているので、他の電子部品等と容易に接続することができる。
【0023】
また、本発明にかかるフラットケーブルの製造方法は、第1および第2の絶縁フィルム2枚を重ね合わせ、これら2枚の絶縁フィルムにより複数の導体を挟んで覆うフラットケーブルの製造方法において、前記第1の絶縁フィルムに複数の導体を固定する第1の工程と、前記第1の絶縁フィルムを供給すると共に前記導体を挟んで前記第1の絶縁フィルムと対向する側より前記第2の絶縁フィルムを供給して前記導体を覆う第2の工程とを有し、前記第1の工程においては、長手方向でみて幅広部と幅狭部が形成された導体を、隣り合っている前記導体同士では、一方の導体の前記幅広部と他方の導体の前記幅狭部とが隣り合う部分を設けると共に、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅広部とが隣り合う部分を設け、前記幅広部と前記幅狭部との広狭組み合わせ部分を長手方向に繰り返して設けることを特徴としている。
【0024】
このように構成されたフラットケーブルの製造方法においては、予め第1の工程において第1の絶縁フィルムに幅広部と幅狭部とを有する導体を固定するので、隣接する導体の幅広部と幅狭部とが隣り合うように配置することができる。そして、第2の工程において第1の絶縁フィルムを供給すると共に導体を挟んで対向する側に第2の絶縁フィルムを供給して導体を覆うので、所望の配置の導体を有するフラットケーブルを容易に製造することができる。
【0025】
また、本発明にかかるフラットケーブルの製造方法は、前記第1の絶縁フィルムに固定された導体が、隣り合っている前記導体同士では、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅狭部とが隣り合って幅狭部同士組み合わせ部を形成しており、前記第1および第2の絶縁フィルムにより前記導体を覆う前記第2の工程の後、前記幅狭部同士組み合わせ部で切断する第3の工程を有することを特徴としている。
【0026】
このように構成されたフラットケーブルの製造方法においては、隣り合う導体の幅狭部同士が隣り合う幅狭部同士組み合わせ部を設けておき、第3の工程において幅狭部同士組み合わせ部において切断するので、任意の長さのフラットケーブルを製作することができる。また、切断時に発生するバリにより短絡するのを防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るフラットケーブルおよびフラットケーブルの製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るフラットケーブルの導体パターンを示す平面図、図2は導体の形状を示す平面図、図3はフラットケーブルの側面図、図4(A)はフラットケーブルの端部にコネクタを取り付けた状態を示す側面図、図4(B)は平面図である。
【0028】
図1に示すように、このフラットケーブル10の導体パターン11では、複数本の導体20が平行に配置されている。ここで、導体20とは、隣り合う一方の導体20aと他方の導体20bの総称である。
図2に示すように、導体20は、互いに隣り合う一方の導体20aと他方の導体20bとの2種類の形状を有している。各導体20は、長手方向に沿って幅広部23wと幅狭部23nとが交互に連続して繰り返し形成されており、両端部はともに連結部となる幅狭部23nnとなっている。ここで、幅広部23wは、後述する一方の導体20aの幅広部23awと、他方の導体20bの幅広部23bwを併せた総称であり、幅狭部23nも同様に総称である。
【0029】
なお、幅広部23wの幅寸法は例えば0.30mm程度であり、幅狭部23nの幅寸法は例えば0.1mm程度である。また、幅広部23wと幅狭部23nとの境界には、テーパー部24が設けられている。
【0030】
図1に戻って、隣り合っている導体20同士では、一方の導体20aの幅広部23awと他方の導体20bの幅狭部23bnとが隣り合う部分を有するように配置されている。同時に、一方の導体20aの幅狭部23anと他方の導体20bの幅広部23bwとが隣り合う部分を有するように配置されている。
【0031】
すなわち、図2に示すように、一方の導体20aでは、長手方向に、幅狭部23an→幅広部23aw→幅狭部23anと構成されており、他方の導体20bでは、長手方向に、幅広部23bw→幅狭部23bn→幅広部23bwと構成されている。そして、両導体20a、20bの長手方向両側に連結部を有しており、この連結部においてはともに幅狭部23nnからなる幅狭部同士組み合わせ部25を有している。
従って、一方の導体20aでは、幅狭部23nn→幅狭部23an→幅広部23aw→幅狭部23an→幅狭部23nnとなっており、他方の導体20bでは、幅狭部23nn→幅広部23bw→幅狭部23bn→幅広部23bw→幅狭部23nnとなっていることになる。
【0032】
隣り合う導体20a、20bにおいては、長手方向(図1中矢印方向)に沿って、連結部において共に幅狭部23nn同士が隣接しており、次いで、一方の導体20aの幅狭部23anと他方の導体20bの幅広部23bwが隣接している。すなわち、一方の導体20aの幅狭部23anの長さLanと、他方の導体20bの幅広部23bwの長さLbwは略同じ長さとなっている。例えば、Lan=Lbw=0.85mmである。
【0033】
そして、一方の導体20aの幅広部23awと他方の導体20bの幅狭部23bnが隣り合い、次いで一方の導体20aの幅狭部23anと他方の導体20bの幅広部23bwとが隣り合うように配置されている。すなわち、一方の導体20aの幅広部23awの長さLawと、他方の導体20bの幅狭部23bnの長さLbnは略同じ長さとなっている。例えば、Law=Lbn=1.5mmである。なお、連結部における幅狭部23nnの長さLnnは共通であり、例えば、Lnn=0.6mmである。
【0034】
以上の組み合わせをパターン11のユニット11Uとして、長手方向にユニット11Uを繰り返し設けてある。従って、幅狭部同士組み合わせ部25において幅狭部23nnをカットすることにより、所望の長さのフラットケーブル10を得ることができる。
【0035】
一方の導体20aと他方の導体20bは、幅方向(図1において左右方向)に交互に繰り返し配置されており、両導体20a、20b間には、短絡防止のために例えば0.1mm程度の一定の隙間26が設けられている。なお、左右両端の導体20cは、内側に前述した一方の導体20aを含むような特殊な形状を呈している。
【0036】
図3に示すように、導体20a、20bは、第1の絶縁フィルム30fの上面に設けられている接着層31fに配置されて固定されており、上側から第1の絶縁フィルム30fとは別な第2の絶縁フィルム30sにより覆われている。第1の絶縁フィルム30fと第2の絶縁フィルム30sは接着されており、フラットケーブル10を形成している。これにより、導体20a、20bは、第1の絶縁フィルム30fと第2の絶縁フィルム30sにより保護される。
【0037】
フラットケーブル10の長手方向でみて少なくとも一方の端部(図3においては両端部)では、第2の絶縁フィルム30sが設けられておらず、導体20の上側が露出している露出部32が設けられている。また、導体20が露出している面とは反対の面、すなわち図3中の下面には例えばプラスチック製の補強部材33が設けられている。これにより、フラットケーブル10の端部における屈曲を防止している。
【0038】
図4(A)および(B)に示すように、フラットケーブル10の長手方向でみて端部にはコネクタ40を取り付けることがある。図4(B)に示すように、コネクタ40は、外向きの端子41aと内向きの端子41bを交互に千鳥状に有しており、各端子41a、41bは導体20の幅広部23wに接続されている。すなわち、外向きの端子41aはフラットケーブル10の端部に配置されている他方の導体20bの幅広部23bwに接続され、内向きの端子41bは一方の導体20aの幅広部23awに接続されることになる。
【0039】
以上、前述したフラットケーブル10によれば、各導体20a、20bは幅狭部23nと幅広部23wとを有しており、隣り合う導体20a、20bの一方の導体20aの幅広部23awと他方の導体20bの幅狭部23bnとが隣り合うように配置する。同時に、一方の導体20aの幅狭部23anと他方の導体20bの幅広部23bwとが隣り合うように導体20a、20bを配置する。このため、隣接する導体20a、20b同士を接近させて密な配置とすることができる。
【0040】
また、図4(B)に示すように、導体20の端部に幅広部23wを配置することができるので、コネクタ40等の接続が容易である。さらに、フラットケーブル10の端部で、露出している導体20の幅広部23wと反対側面には補強部材33が設けられているので、フラットケーブル10の端部の屈曲を防止して、コネクタ40等の電子部品との接続を確実にすることができる。
なお、フラットケーブルの導体20の中心が、長手方向にほぼ同一ピッチで配列するようにすれば、どこでフラットケーブルを切断して接続端部にしたとしても、コネクタ40の端子41が同一のピッチで配列したものを準備すれば、フラットケーブルの導体20と容易に一括して位置きめができ、接続できるので都合が良い。
【0041】
なお、図5に示すように、上述したパターン11のユニット11Uを長手方向および幅方向に繰り返し設けることができる。横方向のユニット11U間には、隙間12が設けられているので、所望のフラットケーブル10のサイズに合わせて幅の調整を行うことができる。
また、長手方向に所定ピッチで幅狭部同士組み合わせ部25が設けられているので、この部分でフラットケーブル10をカットするようにする。これにより、長さの変化に容易に対応することができる。また、幅狭部同士組み合わせ部25でカットするので、切断時に発生するバリにより短絡するのを防止することができる。
【0042】
次に、本発明に係るフラットケーブルの製造方法について説明する。図6には、前述したフラットケーブル10を製造するための製造装置50が示されている。
この製造装置50では、導体20を例えば前述した図5に示すようなパターン11に配置して接着層31fに固定した第1の絶縁フィルム30fを巻回した第1リール51fが上流側(図6中左側)に設けられている。同様に、第2の絶縁フィルム30sを巻回した第2リール51sも設けられている。第1リール51fおよび第2リール51sの下流側(図6中右側)には、第1リール51fから供給される第1の絶縁フィルム30fと第2リール51sから供給される第2の絶縁フィルム30sとを押し付けて一体化する圧着ローラ52、52が回転自在に設けられている。また、圧着ローラ52,52の下流側には、フラットケーブル10を幅狭部同士組み合わせ部25において切断するための切断器53が設けられている。
【0043】
従って、まず、第1の工程において、第1の絶縁フィルム30の上面の接着層31fに例えば図5に示したようなパターン11で導体20を配置して第1リール51fに巻き取っておく。
次いで、第2の工程において、第1リール51fから上面の接着層31fに導体20が配置固定された第1の絶縁フィルム30fを供給すると同時に、第2リール51sから下面に接着層31sを有する第2の絶縁フィルム30sを供給する。そして、圧着ローラ52、52の圧力により第1の絶縁フィルム30fと第2の絶縁フィルム30sを押し付けて一体化する。
次いで、第3の工程において、所望の長さ位置にある幅狭部同士組み合わせ部25において、切断器53によりフラットケーブル10を切断して、フラットケーブル10を製造する。
【0044】
以上、前述したフラットケーブルの製造方法によれば、隣り合う両導体20a、20bが共に幅狭部23nのパターンを持つ幅狭部同士組み合わせ部25と、幅広部23wと幅狭部23nとの広狭組み合わせ部分が長手方向に繰り返し連続して設けてあるので、幅狭部同士組み合わせ部25において切断することにより、容易に種々の長さのフラットケーブル10を製造することができる。
【0045】
なお、本発明のフラットケーブルおよびフラットケーブルの製造方法は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態において例示した各導体20a、20bの形状は一例であり、幅広部と幅狭部とを有するものであれば前述したものに限るものではない。また、幅寸法および長さ寸法も一例であり、適宜変化させることができるものである。
また、前述した実施形態においては、パターン11のユニット11Uとして9本の導体20a、20bと左右両端部に1本ずつの導体20cから構成される場合を例示したが、これに限らず、適宜導体20a、20bの本数を変化させることができるものである。
【0046】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明にかかるフラットケーブルによれば、各導体は幅狭部と幅広部とを有しており、隣り合う導体の一方の導体の幅広部と他方の導体の幅狭部とが隣り合うと共に、一方の導体の幅狭部と他方の導体の幅広部とが隣り合うように導体を配置する。このため、短絡を防止しながら隣接する導体同士を接近させて密な導体パターンを形成することができる。また、幅狭部同士組み合わせ部を設けて、この幅狭部同士組み合わせ部において切断することにより、種々の長さに対応することができる。また、導体の端部に幅広部を配置することができるので、コネクタ等の接続が容易である。
【0047】
また、本発明に係るフラットケーブルの製造方法によれば、予め第1の工程において第1の絶縁フィルムに幅広部と幅狭部とを有する導体を固定するので、隣接する導体の幅広部と幅狭部とが隣り合うように配置することができる。そして、第2の工程において第1の絶縁フィルムを供給すると共に導体を挟んで対向する側に第2の絶縁フィルムを供給して導体を覆うので、所望の配置の導体を有するフラットケーブルを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラットケーブルの導体パターンを示す平面図である。
【図2】一方の導体および他方の導体の形状を示す平面図である。
【図3】フラットケーブルの側面図である。
【図4】(A)はコネクタを取り付けた状態を示す側面図であり、(B)は平面図である。
【図5】フラットケーブルの全体を示す平面図である。
【図6】本発明に係るフラットケーブルの製造方法を実施する製造装置を示す構成図である。
【図7】従来のフラットケーブルを示す平面図である。
【符号の説明】
10 フラットケーブル
11 パターン
20 導体
20a 一方の導体(導体)
20b 他方の導体(導体)
23n 幅狭部
23w 幅広部
25 幅狭部同士組み合わせ部
30f 第1の絶縁フィルム(絶縁フィルム)
30s 第2の絶縁フィルム(絶縁フィルム
33 補強部材
40 コネクタ

Claims (10)

  1. 複数の導体を用いて形成されたフラットケーブル用導体パターンであって、
    前記導体のそれぞれには長手方向に沿って幅広部と幅狭部とが形成されており、隣り合っている前記導体同士では、一方の導体の前記幅広部と他方の導体の前記幅狭部とが隣り合っている部分を有すると共に、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅広部とが隣り合っている部分を有することを特徴とするフラットケーブル用導体パターン。
  2. 前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅狭部とが隣り合っている幅狭部同士組み合わせ部を有することを特徴とする請求項1に記載したフラットケーブル用導体パターン。
  3. 絶縁フィルムに複数の導体が固定されているフラットケーブルであって、
    前記導体のそれぞれには長手方向に沿って幅広部と幅狭部とが形成されており、隣り合っている前記導体同士では、一方の導体の前記幅広部と他方の導体の前記幅狭部とが隣り合っている部分を有すると共に、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅広部とが隣り合っている部分を有し、前記幅広部と前記幅狭部との広狭組み合わせ部分が長手方向に繰り返されていることを特徴とするフラットケーブル。
  4. 前記隣り合っている前記導体同士では、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅狭部とが隣り合っている幅狭部同士組み合わせ部を有しており、これらの幅狭部同士組み合わせ部と前記幅広部と前記幅狭部との組み合わせ部分が長手方向に連続して繰り返されていることを特徴とする請求項3に記載したフラットケーブル。
  5. 前記複数の導体を固定している第1の絶縁フィルムと、該第1の絶縁フィルムとは別な第2の絶縁フィルムとで前記導体が覆われていることを特徴とする請求項3または4に記載したフラットケーブル。
  6. 前記フラットケーブルの長手方向でみて、少なくとも一方の端部では、前記導体の幅広部が露出していることを特徴とする請求項5に記載したフラットケーブル。
  7. 前記幅広部が露出している面とは反対の面には、補強部材が備えられていることを特徴とする請求項6に記載したフラットケーブル。
  8. 前記フラットケーブルの長手方向でみて、少なくとも一方の端部ではコネクタと接続されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載したフラットケーブル。
  9. 第1および第2の絶縁フィルム2枚を重ね合わせ、これら2枚の絶縁フィルムにより複数の導体を挟んで覆うフラットケーブルの製造方法において、
    前記第1の絶縁フィルムに複数の導体を固定する第1の工程と、前記第1の絶縁フィルムを供給すると共に前記導体を挟んで前記第1の絶縁フィルムと対向する側より前記第2の絶縁フィルムを供給して前記導体を覆う第2の工程とを有し、
    前記第1の工程においては、長手方向でみて幅広部と幅狭部が形成された導体を、隣り合っている前記導体同士では、一方の導体の前記幅広部と他方の導体の前記幅狭部とが隣り合う部分を設けると共に、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅広部とが隣り合う部分を設け、前記幅広部と前記幅狭部との広狭組み合わせ部分を長手方向に繰り返して設けることを特徴とするフラットケーブルの製造方法。
  10. 前記第1の絶縁フィルムに固定された導体が、隣り合っている前記導体同士では、前記一方の導体の前記幅狭部と前記他方の導体の前記幅狭部とが隣り合って幅狭部同士組み合わせ部を形成しており、前記第1および第2の絶縁フィルムにより前記導体を覆う前記第2の工程の後、前記幅狭部同士組み合わせ部で切断する第3の工程を有することを特徴とする請求項9に記載したフラットケーブルの製造方法。
JP2003111310A 2003-04-16 2003-04-16 フラットケーブルおよびフラットケーブルの製造方法 Pending JP2004319247A (ja)

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